2015年3月後半の出来事


*3月31日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」56例目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」54例目が発生しました。成田発仁川行きのポーラーエアカーゴ213便・B747-8F型機が、前便のアンカレッジ出発時に、乗務員が急病になったため、交代要員を用意するのに時間がかかり、遅れて成田空港に到着したため、出発が遅れたものです。A滑走路から午後11時18分に出発しました。

@本田国土事務次官が「成田空港は伸びしろが大きい」
 国土交通省の本田事務次官は昨日開かれた第3ターミナル完成記念式典で「国内外の人・物の交流を支える成田国際空港に期待される役割は、ますます重要なものとなっている。激しくなっている空港間競争に打ち勝って、アジアのハブ空港としての地位を確立していくことが喫緊の課題。成田空港の伸びしろは大きい。LCCの伸びを見ても、第3ターミナルの整備は、極めて意味の高いものだ」と述べました。

@第2ターミナルの入国審査ブースが明日から混雑時2ヵ所に
 成田空港第2ターミナルの入国審査場混雑(13日の出来事参照)について、関係する関税・入国審査・検疫の3者は、明日から午後1時〜5時頃まで、審査場を2ヵ所にすることになりました。時間帯については混雑状況により変更する、とのことです。

@成田空港が総貨物取扱量で世界8位に
 国際空港評議会(ACI)がこのほどまとめた世界の空港の2014年運用状況によりますと、成田空港は総貨物量で1095空港中8位に、国際線貨物量で6位、国際線旅客数で16位となっています。

@ニュージーランド航空が12月から成田=オークランド線を週10便に増便へ
 ニュージーランド航空は12月から来年3月の冬ダイヤで、成田=オークランド線を週10便に増便し、成田=クライストチャーチ線を運休とします。また、成田=オークランド線は8月中旬から全てB787-9型機に統一します。

@太田大臣が日本でも常時二人制導入を示唆
 太田国土交通大臣は今日の閣議後の記者会見で、ジャーマンウイングス9626便の事故を受けて「航空各社と連携し、常時二人体制についても早急に検討する」と、日本でも操縦室に常時二人がいる安全基準の検討に入ることを明らかにしました。

@ANA ホールディングスの次期社長が「スカ支援は主導権を取るため」
 今日の日本経済新聞によりますと、明日、ANA ホールディングスの新社長に就任する片野坂氏は「今後10年で日本の航空会社が就航していない海外都市に就航したい」と述べ、トルコ、メキシコ、南米、アフリカなどへの就航に意欲を示しました。
 また、LCCについては傘下にあるピーチ・アビエーションやバニラ・エアで中距離リゾート路線への参入を目指す考えを明らかにしました。
 さらに、スカイマークの支援については、「一定程度の出資で人材を送り込み、責任ある再建ができる」とし、出資を伴うことが支援の前提条件になることを明らかにしました。
 また、毎日新聞とのインタビューではスカイマーク支援について「羽田枠を持った会社が競合(他社)や海外勢の手に渡れば大きな脅威。主導権を得て、それをおさえたいというのは正直ある」と述べました。
【コメント】全日空の本音が明らかになっていますね。国土交通省や自民党航空族の方々は、全日空の独占状態をどう考えているのでしょうか。

@「動機を示す証拠は見つかっていない」独検察当局
 今日のNHKニュースによりますと、ドイツの検察当局は現地時間30日、ジャーマンウイングス9626便の副操縦士について、「パイロット免許を取得したあとも最近まで精神的な病気などで治療を受けていたが、自殺の危険性や他人への攻撃性は確認されていなかった。墜落を予告する文書など動機を示す有力な証拠は得られていない」と述べました。

@エア・カナダ機事故は墜落に近い事故か
 現地時間29日に発生したエア・カナダ機の事故は「オーバーラン」と言うよりは墜落に近かったようです。事故機の車輪はつぶれ、エンジンは両方ともはずれ、水平尾翼はもぎ取られていました。けが人が23名の軽傷で済んだのは「運が良かった」と考えた方が良いようです。


*3月30日

@「2015年度の27万回達成は容易ではない」と石指取締役
 今日の「WING DAILY」によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)の石指取締役は27日の記者会見で、2014年度の発着回数が、11月の中間決算時見通しの約22万8000回となる見込みであることを明らかにしました。
 また、2015年度の発着回数目標を27万回としていることについて、「なかなか容易ではない」と述べ、目標達成の難しさを認めました。
 また、2016年度以降の中期計画について、2017年度末には1時間当たりの発着回数が72回となることにより、特に、ピーク時の発着回数で、航空会社が希望するダイヤを組みやすくなることを強調しました。さらに、その先の発着回数増については「地域とも相談しながら、増加に取り組みたい」と述べました。
 また、4月8日から第3ターミナルに移動するLCCが、現在使用している施設について、当面は休憩所として使用しながら、利用法を検討していくことを明らかにしました。

@今日正午に検問廃止
 今日正午から成田空港のノンストップゲート化が開始されました。

@第3ターミナル完成の記念式典行われる
 今日、成田空港で第3ターミナルの完成を祝う式典が開かれました。式典には千葉県知事や周辺自治体の首長など、関係者約390人が出席しました。夏目社長は「LCCが低コストで運航できるよう、簡素で機能的なターミナルを整備した。LCCの受け皿となるために全力を尽くしたい」と述べました。

@スクートがノックスクートのチャーター便停止を受け、明日まで臨時便運航
 国土交通省がタイの航空会社に対して、新規乗り入れや増便を制限している問題で、成田=バンコク間でチャーター便を運航していたノックスクートは、28日でチャーター便の運航を停止しました。これを受けて、同社と提携している、シンガポールに本拠を置くLCC・スクートは29日〜明日まで、代替の臨時便を運航することになりました。これにより、ノックスクートで訪日したタイ人が取り残されることはなさそうです。

@春秋航空・日本機が搭乗客確認のため引き返す
 昨日午後2時25分頃、佐賀発成田行きの春秋航空・日本602便が離陸後、乗客が異なる席に座っていたことが分かり、佐賀空港に引き返すとトラブルがありました。同機は再度乗客を確認して約20分後に再出発しました。
【コメント】すいていても、勝手に席を移動することはやめましょう。

@バニラの2月平均搭乗率は89.6%
 バニラ・エアが28日に発表した、2月の利用実績によりますと、国際・国内線を平均した搭乗率は前年同月比(以下同じ)12.8ポイント増の89.6%でした。国際線は1.0ポイント減の91.0%、国内線が16.0ポイント増の87.6%となっています。

@カナダでエア・カナダ機がオーバーラン、23名が軽傷
 現地時間29日午前1時頃、カナダ・トロント発ハリファックス行きのエア・カナダ624便・A320型機が着陸に失敗し、滑走路をオーバーランしました。機首部分とエンジン1基が大きく破損しました。緊急脱出した乗客・乗員の内、23人が病院に搬送されましたが、全員軽傷、とのことです。原因は不明ですが、当時、空港は停電しており、着陸灯などは非常発電機で点灯していた、とのことです。現地の天候は大雪で視界が悪かった、とのことです。一部では、同機が着陸前に送電線に接触した、との情報もあります。


*3月29日

@各部会が交付金の増額や騒音対策の拡充の要望、第41回騒音対策委員会
 27日に第41回騒音対策委員会が成田ビューホテルで開催されました。会場の音響がこもりがちで、良く聞き取れないところがありましたので、詳しい内容は録音を聞きながら、後日載せたいともいます。
 成田市長から午後10時台の発着回数制限遵守と「カーフュー弾力的運用」の厳守を求める要望があり、国土交通省成田国際空港企画室長の鈴木氏から、「地元の方々との約束であり、今後も厳守していく」との回答がありましたが、鈴木氏はまた「首都圏空港機能強化委員会の空港容量拡大の提案もあり、地元の約束も踏まえながら、今後相談させていただきたい」旨の回答がありました。
 本会の質問の内、成田空港の需要について鈴木氏は「首都圏空港全体の需要として予測を考えているが、2020年代には示している予測のようになると考えている。しかし、時間帯によっては早い時期にかなり逼迫するのではないか、と考え方策をとっていく。オリンピック時の需要が容量を超えるとは考えていない。需要の予測は幅を持たしているが、これはその時期の予測される経済成長を見込んだものである。第3滑走路については、昨年に複数の案が示されているが、成田空港の容量拡大は大切なことではあるが、これまでの成田空港問題の経緯もあり、地元の方々と色々な話し合いや勉強会を行っているところ。」との回答でした。

@今日から、アリタリアが成田=ミラノ線を増便
 今日から夏季ダイヤが始まりました。アリタリアーイタリア航空は今日から成田=ミラノ線を増便しました。1日1便となります。なお、冬季ダイヤで運航していた成田=ヴェネツィア線はなくなり、全てミラノ線となります。

@ピーチが今日から、成田=新千歳線と成田=福岡線の運航を開始
 ピーチ・アビエーションは今日から、成田=新千歳線と成田=福岡線の運航を始めました。成田=新千歳線は1日1往復、成田=福岡線は1日2往復となります。

@明日からのノンストップゲート化では、車線に注意が必要
 成田国際空港株式会社(NAA)は30日からのノンストップゲート化に伴い、第2ゲートの通過方法を変更します。ゲートを通過する前に第1ターミナル方面レーンと第2・第3ターミナルレーンに分ける、とのことです。左側の青いレーンが第1ターミナル方面、右側の赤いレーンが第2・第3ターミナルレーンとなります。ゲート通過後の変更は出来ません。間違えた場合は、慌てずに案内標識に沿って進むと、目的のターミナルに行くことが出来ます。

@日本航空の2月輸送実績で、旅客数は国際線・国内線共に約5.5%増に
 日本航空が27日に発表した「JALグループ 2月 マンスリーレポート」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)5.5%増、搭乗率は0.2ポイント減の77.6%でした。一方、国内線旅客数は5.6%増、利用率は1.4ポイント減の65.4%となっています。
 成田空港関係国内線の利用率は成田=伊丹線が6.9ポイント減の71.5%、成田=札幌線が4.9ポイント増の78.7%、成田=中部線が1.8ポイント増の64.9%、成田=福岡線が6.0ポイント増の45.5%となりました。

@ボー社が既存のB777型機の改良型を製造へ
 ボーイング社は2019年に就航する計画のB777X 型機投入の前に、既存のB777型機を改良した機体の投入を決めた、とのことです。初号機の就航は2016年第3四半期としています。改良は、機体の空力特性の解良やGE90エンジンの改良や天井部分構造設計を最適化することやテールキッドをはずなどで軽量化を図るなどとなっています。これらにより、燃料消費率を2%削減する、としています。


*3月28日

@ICAOのSSCでタイの航空会社の新規乗り入れや増便が延期に
 タイのマスコミによりますと、日本への乗りいれを目指していたノックスクートやタイエアアジアXに対して、日本の航空当局が国際民間航空機関(ICAO)の「重大な安全上の懸念(SSC)」を理由に、当面の乗りいれや増便を認めない、と通知してきた、とのことです。
【コメント】昨日、成田空港に行ったところ、ノックスクートが来ていました。これは、3月22日から運航を始めた成田空港へのチャーター便のようで、ICAOのSSCが発出される前に認められたものです。個人的にはこの機体デザインは好きですね。

@国土交通省が成田のアクセス向上協議会の内容を公表
 国土交通省は昨日、「『成田空港のアクセス利便性向上等に関する連絡協議会』の検討状況」を公表しました。

@香港エクスプレスが昨日から成田=香港線を減便
 香港エクスプレスは春節期間に増便していた、成田=香港線を今日から1日1便に減便しました。

@所沢市長が学校へのエアコン設置を表明
 藤本所沢市長は26日の市議会で、2月の住民投票結果を踏まえ、学校へのエアコン設置について「前向きに検討を進めている」と述べ、設置に踏み切る考えを明らかにしました。設置する学校の数については4月3日までに明らかにする方針です。

@スカイマークの支援企業選定に遅れ
 26日の「SankeiBiz」によりますと、スカイマークの支援企業の選定が遅れている、とのことです。特に、核となるべきANA ホールディングスとの交渉が進んでいない、とのことです。
【コメント】ANA ホールディングス側には今後の見通しについて、不安があるようですし、スカイマーク側は「ANA ホールディングスが共同運航問題も含めて、過去にも支援する機会があったのに、何故してくれなかったのか」と言う不信感があるようです。また、羽田空港発着枠をめぐって「再生の主導権を握り、全日空がこの枠を確保したいと言う思惑があるのではないか」言う考えもあるようです。全日空にしてみると、スカイマークがなくなったとしても、羽田枠の再配分で有利な位置を取れる、と言う事かも知れませんが。

@全日空がB787-10型機3機を確定発注
 ボーイング社は現地時間27日、ANA ホールディングスからB787-10型機3機の確定発注を受けた、と発表しました。B787-9型機に比べて胴体長が5.5m長く、全日空は国内線で運用する方針です。納入は2019年からになる、とのことです。

@副操縦士の家宅捜索で病院の診断書を発見
 ドイツの検察当局は現地時間27日、ジャーマンウイングス9626便副操縦士の自宅とアパートの家宅捜索を行い、病院の診断書を発見したことを明らかにしました。この中には会社提出用の事故があった24日も含んだ期間の「就労不可」通知書もあり、この「就労不可」書は破られていたとのことです。

@欧州航空安全庁が常時操縦室に二人いるように勧告
 ジャーマンウイングス9626便機の墜落が、副操縦士による故意の墜落とみられることから、欧州連合(EU)の専門機関の欧州航空安全庁(EASE)は現地時間27日、運航中は操縦室に常時二人がいることを求める暫定勧告を出しました。勧告によりますと「二人の内一人は操縦士の資格を持つものでなければならない」としています。
 日本ではスカイマークが以前から、パイロットが一人になる場合には、客室乗務員の一人が代わりに操縦室に入ることを義務付けている、とのことです。他の航空会社ではこのような措置をとっていないようです。

@欧州のパイロット協会が仏・検察の拙速な公表を批判
 ヨーロッパのコックピット協会(ECA)はジャーマンウイングス9626便事故のボイスレコーダー記録を、フランスの検察官が公表したことについて、「ボイスレコーダーのデータを拙速に公表することは国際的な事故調査のルールに違反している。この公表が今後の事故調査をミスリードする恐れがある。フライトレコーダー記録などの分析を待つべきである」との見解を発表しました。
【コメント】確かに、その通り、と思います。「規則的な呼吸」を副操縦士の「故意の墜落」の理由に挙げていますが、副操縦士が意識を失っていたかも知れません。そうならば、管制官や機長の呼びかけにも答えられないことになります。降下がセンサーの故障によって起こることもあり得るのですから。
 フランスではフライトレコーダーやボイスレコダーの解析が、まず、検察当局で行われ、その後、事故調査委員会に送られることになっているようです。


*3月27日

@今日午後、第41回騒音対策委員会が開催されますので、早めの更新になります。

@30日からのノンストップゲート化を発表
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、30日からノンストップゲートを実施する、と正式に発表しました。これにより、駅での身分証提示や自家用車やバスでの身分確認が必要なくなります。テロ対策などから大げさな公表は控えたようです。

@セブ航空の成田=セブ線はやはり昨日就航開始でした
 今日の「トラベルビジョン」によりますと、昨日書いたセブパシフィック航空の成田=セブ線ですが、火曜・木曜・土曜・日曜日の週4便で運航を開始したようです。何故、成田空港ホームページの検索で載らなかったのかは分かりません。

@空港警備隊の女性巡査長が第1ターミナルトイレに拳銃などを置き忘れ
 千葉県警成田国際空港警備隊は昨日、同隊の女性巡査部長が昨日午前9時40分頃、第1ターミナルのトイレに拳銃と手錠を置き忘れたが、すぐに発見した、と発表しました。巡査部長は巡回中、トイレを使った際に置き忘れ、約10分後に民間警備員が発見し届け出たものです。

@静岡空港の運用時間延長で住民側と合意
 静岡県は25日、静岡空港の運用時間を午前7時から午後10時に延長する協定を、地元3市町の住民団体と結んだことを明らかにしました。早ければ7月にも実施する見込み、とのことです。

@仏・検察が「副操縦士が故意に墜落させた」と発表
 フランスの検察官は現地時間26日、ジャーマンウイングス9626便の副操縦士が「故意に同機を墜落させた」と述べました。ボイスレコーダーの記録によりますと、「28才の副操縦士はドアを解錠せず、降下の操作を続けた」としています。ボイスレコーダーの記録には、機長がドアを開けようとする打撃音と、副操縦士の息づかいが記録されていた、とのことです。また、今の所、テロ集団との関係はない、とのことです。
 写真はA320型機の操縦室です。右下隅に見えている肌色の部分がドアの壁になります。操縦室とは言っても、とても狭いものですね。
【コメント】報道を見る限り、副操縦士が降下の操作を行った、と言う直接の証拠は示されなかったようです。検察官は「今回のような機体の急降下には、何度もボタンをひねらねばならず、その点で意図的な行為だった。副操縦士が同便の破壊を望んでいるようにみられたと」と語り、副操縦士が息遣いも乱さず、機長や管制官の呼びかけにも反応しなかった、などの状況証拠から結論づけたようです。フライトレコーダーが発見されれば、このあたりははっきりすると思うのですが。
 うがった見方をすると、機体の構造や整備ミスなどを原因とするよりも航空機利用者の不安や航空会社や製造メーカーのミスよりも、副操縦士の責任にした方が傷は浅い、と言う判断があったのかも知れません。

@副操縦士に訓練期間中の中断やうつ病の報道も
 副操縦士は免許取得訓練中に中断期間があったようですが、中断の理由は明らかにされていません。また、独メディアは、副操縦士はうつ状態にあり、バーンアウト(燃え尽き症候群)を患っていた可能性がある、との知人証言を伝えています。


*3月26日

@成田空港2月の総発着回数が1%減、総旅客数が±0に
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「2月運用状況」によりますと、総発着回数は前年同月比(以下同じ)1%減となり、この内、国際線は±0、国内線は5%減となりました。
 総旅客数は±0で、この内、国際線旅客数は1%減ですが、外国人は29%増と25ヶ月連続プラスと、2月単月として過去最高となりました。一方、国内線旅客数は43ヶ月連続プラスの7%増と、2月単月として過去最高となりました。
 総貨物量は16%増で、この内輸出量は30%増、輸入量は1%減となっています。給油量は4%減となりました。

@成田空港の夏季スケジュール発着回数は過去最高、国内線でLCCは約70%
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日、「成田空港の 2015 年夏ダイヤ定期航空会社別スケジュール」を発表しました。総発着回数は週(2014年4月6日~4月19日の14日間の発着回数)当たり4322回となり、過去最高となりました。この内、国際線は2014年冬ダイヤと比べ70回増の2908回、国内線は同35回増の948回と過去最高となります。
 就航都市は海外100都市、国内17都市となります。
 また、旅客便全体に占めるLCCの割合は発着回数で国際線が9.6%、国内線が69.8%、合計で24.1%となっています。
 なお、これらには夏季スケジュール中の、4月20日以降の増減便は含まれていません。

@タイガーエア台湾が4月2日から成田=台北線を開設へ
 国土交通省は昨日、タイガーエア台湾に対し、外国人国際航空運送事業の経営認可を行ったと発表しました。これにより、予定通り4月2日に成田=台北線に就航できることになりました。

@タイエアアジアXが今日から成田=バンコク線を1日2便に増便
 タイ・エアアジアXは今日から成田=バンコク線を1日1便から1日2便に増便しました。

ノックスクートが5月16日から成田=バンコク線を開設か
 昨日の「Traicy」によりますと、タイのノックスクートは予定していた5月10日からのバンコク=仁川線への就航を取りやめる、とのことです。その理由として成田=バンコク線への就航を行うため、としています。「AirlineRoute」によりますと、5月16日から同路線を毎日1便、22日からは週4便を就航させる予定、としています。

@セブ航空の成田=セブ線就航は延期か?
 セブパシフィック航空は昨年10月、「3月26日から成田=セブ線を開設する」と発表(2014年10月28日の出来事参照)しましたが、今日のスケジュールには載っていません。就航を延期したのでしょうか。

@「空の駅 さくら館」が今日オープン
 今日、成田市のさくらの山公園に「空の駅 さくら館」がオープンしました。

@昨日、第3ターミナルのマスコミ向け内覧会
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、第3ターミナルのマスコミ向けの内覧会を行いました。報道を見ますと、開業準備は順調に進んでいるようです。読売新聞の動画はこちらから。

@ジャーマンウイングス9626便事故の続報
フランスの航空機事故調査委員会は現地時間25日、ジャーマンウイングス9626便事故機のボイスレコダーの復元に成功したことを明らかにしました。そして、「我々はどのような仮説も排除しない。原因はまだ分からない」としながらも、残骸の様子から空中爆発はなかったと考えられること、天候には問題がなかったことを明らかにしました。
米・ニューヨークタイムスが仏政府筋の話しとして伝えたところによりますと、フライトレコーダーも発見されましたが、損傷が激しく、メモリーカードがなくなっている、とのことです。仏大統領は「フライトレコーダーのカバーは発見したが、本体はまだ捜索中だ」と語りました。
現地時間25日、米・ニューヨークタイムスが伝えたところによりますと、ボイスレコダーの調査担当者は、ジャーマンウイングス9626便が墜落する前に「パイロットの1人が操縦室から出ており、戻ろうとしたが、ドアが開かなかった」と語りました。「最初は軽くドアをたたく音がし、次に強くたたき、ドアを壊そうとしていた」とのことです。
【コメント】テロ防止のために。1人が出た場合もドアがロックされることは普通です。しかし、解錠されなかった、と言う事は、その時点で中のパイロットがすでに、意識を失っていた可能性がありますね。
今日の世界日報によりますと、ドイツの週刊誌「シュピーゲル最新号(3月21日号)」によれば、昨年11月5日、今回のジャーマンウイングス9626便事故と同じようなトラブルが起こっていた、とのことです。ルフトハンザ航空1829便で機種はA321型機で、自動操縦中に突然降下を始め、降下はパイロットが手動操縦に切り替えるまで、続いた、とのことで、危機一髪で回復操作が間に合った、とのことです。到着後の点検で航空機の仰角を計る3本のセンサーの内、2本が凍結していた、とのことです。このセンサーの誤った情報をコンピューターが読み取った可能性がある、とのことです。


*3月25日

@23日深夜、「カーフュー弾力的運用」53例目が発生
 23日深夜、「カーフュー弾力的運用」53例目が発生しました。台北発成田行きのバニラ・エア104便・A320型機が台北空港の悪天候のため、前便の103便の到着が遅れ、その後の悪天候により、同便出発も遅れたものです。同便は午後11時31分にB滑走路に着陸しました。

@「THEアクセス成田」が4月8日にダイヤ改正、大幅増発へ
 平和交通やJRバス関東などが運行する「THEアクセス成田」は第3ターミナルが開業する4月8日からの時刻表を発表しました。銀座・東京駅発を現在の36本から58本に、成田空港発を同47本から63本に大増発します。銀座発午前4時5分・東京駅発同4時10分、第3ターミナル着同5時15分の始発便のみ、第3ターミナル→第2ターミナル→第1ターミナルの順に停まりますが、その他は第2ターミナル→第1ターミナル→第3ターミナルの順になります。

@小松基地訴訟で原告が住民アンケート示し、健康被害訴える
 小松基地周辺住民が戦闘機の一部飛行差し止めを求めている裁判の公判が23日開かれ、原告側は周辺676世帯を対象としたアンケート調査の結果を示し、統計学を用いた疫学的見地から、戦闘機の騒音により精神疾患や不眠症などの健康被害が増加しており、「騒音はきわめて深刻な人権侵害である」と主張しました。これに対して国は「住民が騒音などの危険に接近し、損害を受けた場合は、危険を容認したものとして、加害者の責任は否定される」と判断した大阪空港騒音訴訟の判例の適用を求めました。

@スカイマークが未納の羽田着陸料など約30億円を支払う
 スカイマークは23日、未納となっていた羽田空港の着陸料など約30億円を納入しました。未納のままだと、再建に欠かせない羽田空港の発着枠を失いかねない、と判断したものです。東京地裁も「事業の継続には必要」として全額の支払いを認めました。この中には国が管理する新千歳空港などの着陸料や、神戸空港の未払い分が含まれます。

@乗員組合連絡会が安全委の事故報告を刑事捜査に利用しないよう要望
 日本乗務員組合連絡会議は23日、国土交通省に対して運輸安全委員会の事故報告書を刑事捜査に提供しないように申し入れました。国際民間航空条約(シカゴ条約)では、事故調査結果を刑事捜査に利用することを禁じています。日本では運輸安全委員会と警察庁が覚書を取り交わして、警察庁からの依頼があれば、報告書を刑事捜査の「鑑定書」として提出しています。

@また、航空情報官の連絡漏れが発覚、国土が緊急点検へ
 国土交通省は昨日、18日午後4時15分頃、鹿児島空港の情報官が、沖永良部発のエアコミューター機に高度6400mまで上昇可能とする承認を伝え、直後に管制官から「高度を4000mとする」との連絡が入りましたが、同機がエンジンを始動中だったため、連絡を保留しました。その後、連絡したと勘違いしてそのままにし、離陸後、管制官が伝えられていないことに気付き、情報官に連絡し、訂正するトラブルがあった、と発表しました。沖永良部島空港には管制官はおらず、鹿児島空港の情報官が仲介してパイロットに伝えるシステムになています。国土交通省は16日にも同じようなミス(18日出来事参照)が奄美空港でもあったことから、緊急点検に入り、対策の検討に入りました。

@全日空機の方向舵塗装剥がれ欠航に
 23日午後7時頃、羽田発佐賀行きの全日空457便の出発前点検で、垂直尾翼の方向舵の塗装がはげているのが見つかりました。この点検のため、同便は欠航となりました。166人の乗客は福岡行きや翌朝の佐賀行きに振り替えました。

@関西空港の7月夏季スケジュールで初の1000便超え
 新関西国際空港会社が昨日発表した国際線の夏季スケジュールによりますと、繁忙期となる7月の週平均国際線便数が初めて1000便を超える1029便となる事を明らかにしました。旅客便が前年同期比14%増の882便と過去最高となる見込みで、この内、LCCは26.8%となります。

@ルフト傘下のLCC「ジャーマン・ウイングス」機が墜落、150人が犠牲に
 現地時間24日午前11時頃、スペイン・バルセロナ発ドイツ・デュッセルドルフ行きのルフトハンザ航空傘下のLCC「ジャーマン・ウイングス」9525便・A320型機が、フランス南部のメオラン・ルヴェル付近の標高約2000mのアルプス山脈中腹に墜落しました。乗客・乗員は150人とのことで、フランスの警察当局は「全員死亡した」と発表しました。搭乗者名簿には日本人とみられる男性2人の名前がありました。政府関係者によりますと、2人はドイツ在住の60才台と40才台の男性の可能性があり、搭乗したかどうか確認している、とのことです。
 現在までに報道されている事故の様子について、憶測は除き、個条書きでまとめてみます。
「ジャーマン・ウイングス」によりますと、巡航高度に達した数分後に、下降に移り約8分後に墜落した模様です。しかし、その8分間、一定の割合で降下し、その飛行コースはほぼ予定通りのコースからずれませんでした。
この約8分間に管制官が同機との接触を試みましたが、同機からは応答がありませんでした。救難信号も発信されませんでした。当初、事故機が救難信号を出した、と報道されましたが、この救難難信号は管制官が出したものと訂正されました。
捜索隊はブラックボックスの一つを発見しました。
現場の気象は曇で、風は弱かった、とのことです。
事故機は前日に通常の保守点検を行っており、問題はなかった、とのことですが、前日に前輪の格納扉が閉まらないトラブルがあり、整備した、とのことです。
事故機は1991年製で、飛行回数は約46700回でした。
機長はルフトハンザ航空と「ジャーマン・ウイングス」で約6000時間の飛行経験があった、とのことです。
「ジャーマン・ウイングス」は1997年の前身での運航開始以来、これまでに大きな事故は起こしていませんでした。
ヨーロッパでの大型旅客機の事故は15年前のコンコルド機事故以来になります。


*3月23日

@都合により、明日の更新が出来ません。

@4月8日から「東京シャトル」が東京駅発深夜便のダイヤを改正
 昨日の「Traicy」によりますと、京成バスなどが運行している「東京シャトル」は成田空港第3ターミナル開業に合わせたダイヤ改正を行う、とのことです。東京駅を午前1時半発・同1時50分発・同2時10分発の各便は、現在は第2ターミナルが開く時間帯に合わせるため、途中で休憩を入れて運行していますが、第3ターミナルが24時間オープンしているため、休憩を行わずに1時間15分程度で到着する見込み、とのことです。ただ、第1ターミナルと第2ターミナルの開く時間は変わらないため、これらの便が両ターミナルまで運行するかどうかは分からない、とのことです。ダイヤは近日中に発表される、としています。

@第3ターミナルのレストランとショップはコンビニを除き午前4時から
 第3ターミナルのフードコートは24時間利用できますが、レストランやショップの開業時間はコンビニのローソンを除き、午前4時からとなっています。従って、同4時前に着いた場合にはコンビニだけしか利用できません。航空機の出発時刻から考えても当然と言えば当然ですね。
 写真は16日の様子です。

@「成田の国際線ハブ機能は真価を発揮している」全日空社長
 全日空の篠辺社長は20日、成田空港の国際線ハブ運用について「成田はダイヤに応じた旅客を十分獲得できている。米国路線が好調で、アジアとの中間にある成田空港が国際線ハブとしての真価を発揮しつつある」と述べました。

@日本航空がダラス線復活に意欲
 今日の日本経済新聞によりますと、日本航空の植木社長はトヨタが2017年初めまでに、北米本社をダラス近郊に移転することなどを受けて、ダラス線の早期開設を検討していることを明らかにした、とのことです。ダラスには現在、アメリカン航空が成田=ダラス線を1日2便運航していますが、この内の1便を日本航空が自社便で運航し、アメリカン航空との共同運航にする案を検討している、とのことです。
【コメント】ただ、植木社長は、停滞している日米間の羽田空港昼間時間帯交渉が「進展して欲しい」とも述べたようで、成田=ダラス線か、羽田=ダラス線になるかはこの交渉次第、と言う事になるようで、出発空港については言及しなかったようです。

@俳優の隆大介が台湾の空港職員に重傷おわす
 現地時間21日、俳優の隆大介が台湾の桃園空港に到着した際、入境カードを出さなかったため、その場で記入するように求められました。そのことに腹を立てた隆は係官の膝を蹴り、骨折させた、として台湾当局に拘束されました。隆は機内で飲酒して酔っていたとのことです。


*3月22日

@ノンストップゲート化前にテロ対策訓練
 昨日の千葉日報によりますと、20日、成田空港でノンステップゲート化を前に、新しく設置された顔認識機能付カメラ約190台や車のナンバーを確認するカメラ約140台を使った「合同テロ対策訓練」が行われました。模擬爆発物を積んだトラックが不審な動きをしたため、このトラックの動きを追跡し、乗り捨てた運転手の確保や、NAAの爆発物探知犬チームや持ち運び可能な爆発物検知装置などで、爆発物を確認する訓練が行われました。訓練に参加した夏目社長は「新しい警備体制の期待する能力や機能を十分確認できた。ノンストップ化で入場の快適性や利便性が向上するとともに、高度な機械警備で安全レベルは強化される」と語りました。

@世界の珍しい旅客機と出会える成田空港
 成田空港は世界各地と結ばれています。世界の航空会社も乗り入れています。そこで、滑走路や誘導路を眺めていると、見たこともない塗装の航空機と出会えます。
 17日の出来事で書いた「ナショナル・エアラインズ」もその一つでした。16日に行った時に出会ったのが、右の写真のような「センチュリオン・エアカーゴ」でした。この会社は米国の貨物専用会社ですが、ちゃんとした塗装もあるようです。しかし、時々、成田空港に飛来する機体はこのような“無塗装”の真っ白な機体が多いようです。白色に塗っているので“無塗装”とは言えないかも知れませんが。日本航空がコスト削減でB747型機を売却した時に、このように真っ白に塗装したものをよく見かけました。

@ベイルート空港で放射線をおびた生理用品が発見される
 昨日の「IRORIO」によりますと、現地時間20日、レバノン・ベイルート空港で放射能をおびた生理用ナプキン554Kgが発見されました。レバノンでは最近、放射能をおびた積荷が次々に発見されている、とのことです。
【コメント】テロ行為でしょうか。日本の空港では放射能検査は行っているのでしょうか。


*3月21日

@ストの影響でルフトハンザの成田発フランクフルト行きが欠航に
 ルフトハンザ航空はパイロットがストライキを続けており、羽田路線や関西空港路線は数日前から欠航が出ました。成田空港の成田=フランクフルト線は昨日までは通常通り運航されていました。しかし、今日はフランクフルト発成田行き710便は運航されたものの、成田発フランクフルト行き711便は欠航となりました。

@羽田発のエアドゥ機がエンジン故障で引き返す
 昨日午後5時40分頃、羽田発旭川行きのエアドゥ87便・B767-300型機が離陸直後の、高度500m付近で右エンジンにトラブルが発生しました。同機は羽田空港に引き返し、無事緊急着陸しました。

@スカイマークが前割と普通運賃の一部を引き下げ
 スカイマークは19日、4月1日から5月31日(ただし、4月31日〜5月6日は除く)の運賃値下げを発表しました。。平日(月から木曜日)と祝祭日と金曜日の2種類に分けて、約8〜24%程度安くすることになります。一時、運賃を値上げしましたが、搭乗率が低迷し運賃の引き下げで、搭乗率を引き上げ、経営再建を軌道に乗せたい意向です。

@ライアンエアが大西洋路線参入表明も、すぐに撤回
 ヨーロッパLCCの最大手「ライアンエア」は現地時間16日に英国のフィナンシャル・タイムズとのインタビューで「2020年までに大西洋路線に格安で参入する事を決定した」と述べましたが、19日に「これは間違いであった」と撤回しました。


*3月20日

@ NAA がランプコントロールタワーを新設へ
 今日の日刊航空によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)は現在飛行場内の航空機の誘導(ランプトロール)を行う、旧管制塔を取り壊し、新しいランプコントーロールタワーを2018年4月に供用開始することにしました。場所は現ランプコントロールタワーの近くになります。現タワーを使い続けるためには耐震工事が必要で、業務を行いながら改修工事をすることは不可能と判断しました。なお、第2ターミナル関係のランプコントロールは第2ターミナルとサテライトを結ぶ連絡通路の本館部分に設置されていますが、新タワーが完成した後も、使い続けるかどうかは不明です。しかし、第2ターミナルのタワーは現コントロールタワーで死角が生じるために建てられたものですので、新タワーも現タワーとほぼ同じ高さになる、とのことですから、第2ターミナルのタワーも継続して使い続けることになるようです。
 写真の手前が旧管制塔です。向こう側は現在の管制塔。

@京成が第3ターミナル開業に合わせて、駅名を一部変更
 京成電鉄は昨日、4月8日の第3ターミナル開業に合わせて、駅名や路線図を変更する、と発表しました。現在の「空港第2ビル駅(第2旅客ターミナル)」は「空港第2ビル駅(成田第2・第3ターミナル)」に、「成田空港駅(第1旅客ターミナル)」は「成田空港駅(成田第1ターミナル)」になります。

@スカイマークの再生負債は3000億円近くに
 スカイマークの再建負債額ですが、昨日のマスコミ報道では2000〜3000億円となっています。公表されていませんが、エアバスがA380型機のキャンセル関係で約7億ドル(840億円)、イントレピッド・アヴィエーション・パートナーズがA330型機のリース契約解除で約9億ドル(約1080億円)などとなっているようです。これに従来からの約700億円を加えると、約3000億円近くの金額になるようです。スカイマークは今後、これらの債権者と減額交渉を行い、4月中に負債額を確定させ、東京地裁に提出することになります。そして、6月下旬に再生計画の可否を問う債権者集会を開くことになります。スカイマークの関係者はこの金額について「想定内」と語りました。
 また、全日空社長は今日、スカイマークと全日空の交渉について、「あまり進展している様子がない。こちらの提案について質問を受け、それに答えている状況」と語りました。

@1月の主要旅行業社取扱額は海外旅行が3.9%減、外国人旅行が45.9%増
 観光庁は今日、「1月主要旅行業者の旅行取扱状況速報」を発表しました。それによりますと、海外旅行は前年同月比(以下同じ)3.9%減、外国人旅行は45.9%増、国内旅行は1.6%増、総額では0.1%増となりました。


*3月19日

@ノンストップゲート化は30日からか?
 今日の毎日新聞によりますと、3月末を予定していた成田空港のノンストップゲート化が30日になる可能性が大きい、とのことです。これにより、ゲートは止まらずに通過できるようになりますが、検問所は残し、必要が生じた時には再開できるようにする、とのことです。鉄道で来た場合も身分証や搭乗券なしで空港内に入れるようになります。
 写真は16日の第2ゲートです。正面は第3ターミナルとなります。

@ NAA が「成田空港環境こみゅにてぃ」をリニューアル
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、環境情報公開サイト「成田空港環境こみゅにてぃ」をリニューアルしました。「この秋には新しい項目の公開の準備を進めている」とのことですが、このコンテンツの内容は具体的していません。もしかすると、航空機のリアルタイムの軌跡公開なのでしょうか?

@スカイマークの再建負債総額が1千億円超か
 今日の共同通信によりますと、スカイマークの再生債権の届出が昨日締め切られました。エアバスも違約金を再生債権として届け出ましたが、額は明らかになっていません。しかし、これにより、スカイマークの負債総額が1千億円を超える公算が大きくなった、とのことです。

@海外旅行指数(DI)が11ポイント減の−38に、旅行業協会
 日本旅行業協会が昨日発表した「2015年3月期(第4回) 旅行市場動向調査」によりますと、海外旅行DIは前回調査比11ポイント減の「ー38」となりました。これは、12月時見通しの「ー35」をさらに下回りました。ヨーロッパ方面のフランスでのテロなどによる減少が響いている、とのことです。
 また、国内旅行DIは2年ぶりにマイナスとなり「ー2」となっています。しかし、12月時見通しの「ー5」よりも良くなりました。
 3ヶ月後の見通しでは海外旅行DIが「ー37」、国内旅行DIが「+7」としています。

@中国人の訪日熱で、ビザ用紙が不足に
 昨日のNHKニュースによりますと、さくらの季節を迎えて、大勢の中国人観光客が日本を訪れる事になりそうです。中国の日本大使館や総領事館では連日、ビザの発行に追われています。多い時には1日1万件の発行をしています。ビザの用紙が足りなくなる恐れが出てきたため、無地の臨時の用紙を使ってビザを発行している、とのことです。

@LCCでも欲しいサービスは「足元の空間」「トイレ」「手荷物の持ち込み」
 現地時間18日の「Record Japan」によりますと、エクスペディアがこのほど行ったLCCに関する調査では、アジアでLCCを利用しても良いと答えた人が観光客の76%でした。また、経費削減のために、省略しても良いと考えているサービスは1位が「エンターテインメント」、2位が「機内食」、3位が「枕と毛布」でした。また、放棄したくないサービスは1位が「座席で足を伸ばす空間」、2位が「トイレ」、3位が「手荷物の機内持ち込み」でした。なお、日本人で「トイレがなくても良い」と答えた人は2%だったそうです。さらに、LCCを利用したくないと考える時は「長時間のフライト」で、「利用したい」と答えた人の割合は「3時間」で約3割、「5時間」で23%、「8時間」で7%、「16時間」で1%だったそうです。


*3月18日

@成田市の来年度予算で空港周辺対策費は約44億4000万円
 今日の日刊航空によりますと、成田市の来年度予算で空港周辺対策費の総額は44億3998万9000円となっています。この内、成田国際空港株式会社(NAA)から支給される「成田空港周辺対策交付金」は約26%の11億6800万円にすぎません。
【コメント】成田空港関係の固定資産税の大部分が成田市に入ります。そこで、周辺自治体から「不公平」との批判が出て、周辺対策交付金の一部を辞退をしています。そこで、周辺対策費に占める、交付金の割合が約4分の1になっているのですが、芝山町を始めとする周辺自治体も、交付金よりも周辺対策費が大幅に上回っている状態は変わりありません。しかも、財政基盤が弱いため、各種補助金などは成田市に比べて、低額になっている場合がほとんどです。

@成田空港2月貿易額は輸出が15.1%増、輸入が4.4%増
 東京税関が今日発表した「平成27年2月分 成田空港貿易概況(速報)」によりますと、輸出額は前年同月比(以下同じ)15.1%増、輸入額は4.4%増となりました。貿易収支は約2070億円の赤字になっています。

@2月の訪日外客数は57.6%増も、出国日本人数は10.2%減と二桁減に
 観光局が今日発表した「訪日外客数(2015 年 2 月推計値)」によりますと、2月の訪日外客数は前年同月比(以下同じ)57.6%増の138万7千人となり、年間を通じた単月としては過去最高となりました。中国の春節が今年は2月中旬から下旬になった事が影響しています。
 一方、出国日本人数は10.2%減と2桁の大幅な減少になりました。この1年では最大の減少になります。

@琉球エアーコミュータ機が飛行計画承認受けずに離陸
 国土交通省は昨日、16日午後4時頃、南大東発那覇行きの琉球エアーコミュータ868便・DHC8-103型機が航空法に定められた飛行計画の承認を得ないまま離陸した、と発表しました。南大東空港は便数が少ないため、管制管は常駐しておらず、那覇空港事務所の航空管制情報官が飛行計画の承認を行います。この便の飛行計画を受けた航空情報管制官がパイロットに、承認の連絡を忘れてしまったことが原因です。幸い周辺に他の航空機が飛んでおらず、安全上の問題はなかった、とのことです。パイロットも離陸直後に承認通知を受けていないことに気付き、連絡を取って、無線で承認を受けました。

@全日空B787型機がエアコン不具合で欠航
 昨日午後2時半頃、羽田発新千歳行きの全日空65便・B787型機が出発しようとしたところ、エアコンに不具合が見つかりました。この整備に時間がかかるため、同便は欠航となりました。

@マレーシアの「フライモジョ」がCA100型機を20機発注で覚書
 マレーシアの新設される航空会社「フライモジョ」は現地時間17日、ボンバルディア社と開発中のCS100型機を20機発注する覚書を取り交わしました。20機をオプションとしています。


*3月17日

@駐機する「ナショナル・エアラインズ」機、積荷は何 ?
 昨日成田空港に行ったところ、見かけないB747型機が芝山鉄道「芝山千代田駅」側の駐機場に停まっていました。調べたところこれは「ナショナル・エアラインズ」の747-400貨物機でした。同社は日本にも飛来していますが、「Fly Team」の投稿写真によりますと、横田基地や嘉手納基地や千歳基地が多いようです。ナショナル・エアラインズの747貨物機が現地時間2013年4月29日、アフガニスタンのバグラム空軍基地で離陸時に墜落、大破し、乗務員7人が死亡する事故(2013年5月1日の出来事参照)を起こしています。ドライブレコーダーの映像はこちら。ドライブレコーダーの日時は狂っていたようです。
【コメント】同社は貨物航空会社ですが、米軍関係の貨物を運ぶことが多いようです。成田空港に何を運んできたのか気になります。成田空港の軍事的利用は住民との約束により、禁止されています。

@全日空のB787型機が電気系統不具合で遅れる
 昨日午後5時頃、成田発北京行きの全日空955便・B787型機で電気系統に不具合が発生し、整備に時間がかかるため、機材を変更して、2時間18分遅れで出発しました。

@日本航空がリースで成田などと米国間に貨物臨時便を運航
 今日の「日刊工業新聞」によりますと、日本航空は米国西海岸での港湾運送業の労使交渉により、自動車部品などの輸送が滞り、メーカーが部品の航空輸送を行っていることから、成田空港・関西空港・中部空港からシカゴやアトランタに、貨物臨時便を約20便運航することになった、そうです。日本航空は2010年の経営破綻から、国際貨物輸送部門から、旅客便の貨物室を使うものを除き手を引き、貨物専用機も全て手放しました。このため、フェデラルエクスプレスやアトラス航空やカタール航空からリース(多分、ウエットリース)して運航する、とのことです。

@搭乗券と別人が搭乗し引き返す、アシアナ航空機
 現地時間16日、香港発仁川行きのアシアナ航空機で、離陸約1時間後に、搭乗券と違う人物が搭乗している事が分かり、香港に引き返すトラブルがありました。この人物は韓国籍で搭乗前、知人と搭乗券を交換し、知人が済州航空便に搭乗しようとして見破られ、発覚したものです。この2人は香港警察での取り調べを受けています。
【コメント】日本でも、LCCの航空券などがオークションに出ているようで、LCCのページにも「搭乗できない」との注意が出ています。今回のように引き返した場合には、その高額な費用を損害賠償請求される恐れもあるようです。気をつけましよう。


*3月16日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」52例目
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」52例目が発生しました。北京発成田行きの中国国際航空421便・A320型機が前便出発空港である成都空港の空域使用制限で出発が遅れ、玉突き遅延により、午後11時27分にB滑走路に着陸したものです。

@2019年にA滑走路両端に「ホールディングベイ」を設置へ
国土交通省は13日に開催した「第5回 将来の航空交通シ ステムに関する推進協議会」で、成田空港の滑走路運用を効率化するために、A滑走路の離陸機順番変更を可能にする「ホールディングベイ」を設置する検討に入ることを決めました。これは、大型機離陸の後に、小型機が離陸する場合、両機の間隔を5マイル取らなければなりません。機材がほぼ同じ大きさならば、3マイルの間隔で済み、その分、離陸時間が短縮されます。従って、出来るだけ同じような大きさの旅客機を続けて離陸させることにより、滑走路端に離陸待ちで並ぶ旅客機を減らすことが出来、滑走路や誘導路の運用効率が上がることになります。2019年度から順次行えるようにします。
 写真はA滑走路南端に離陸待ちで並ぶ旅客機の列です。この場合に、2番目の小型機が「ホールディングベイ」で待たされ、3番目のジャンボ機が2番目に離陸することになります。

@成田空港は世界の空港で14位に、2ポイント向上
 英国の航空関連調査会社「スカイトラックス」が実施した2015年の「世界の空港ランキング」で成田空港は総合順位で14位でした。昨年調査では16位で2ポイントアップしました。

@ジェットスター・J が14日に800万人を達成
 成田空港を拠点とする「ジェットスター・ ジャパン」は今日、「就航開始からの累計乗客数が14日に800万人を達成した」と発表しました。2年9ヶ月での達成となります。国内LCCとしては最速のペースとなります。

@リベリアから帰国の男性はエボラ出血熱陰性
 厚生労働省は今日未明、東京在住の外国籍男性がエボラ出血熱の疑いがあるため、指定病院に入院し、検査している、と発表しました。男性は西アフリカのリベリアで働いており、4日に羽田空港に帰国しました。「昨日夜、38.4度の熱がでたとの、報告があった」とのことです。簡易検査ではマラリア検査が陽性だった、とのことです。リベリアでエボラ出血熱患者に接触したことはない、とのことです。
 厚生労働省は今日昼過ぎ、「この男性の血液からエボラ出血熱ウイルスは検出されなかった」と発表しました。


215年3月前半の出来事へ