2015年7月後半の出来事


*7月31日

@成田空港上半期外国人旅客数が600万人突破、国内線旅客機数は300万人
 成田国際空港株式会社(NAA)が昨日発表した今年上半期の運用状況によりますと、航空旅客数、国際線外国人旅客数、国内線発着回数、国内線旅客数、国際貨物取扱量の仮陸揚貨物量が過去最高を記録し、国際線旅客数では外国人旅客数が初めて600万人を突破し、日本人旅客数を初めて上回りました。また、国内線旅客数が初めて300万人を突破しました。

@成田空港お盆期間国際線旅客機数が8.0%増に
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「2015 年夏季国際線旅客推計」によりますと、8月7日〜16日の国際線を利用する旅客は出国旅客数が前同期比(以下同じ)6.0%増、入国旅客数が10.1%増で、合計で8.0%増となる見込みです。出国ピークは8月8日で49700人、入国ピークは16日で51200人となる見込みです。ターミナル別では第1ターミナルが1.7%増、第2ターミナルが3.3%増、第3ターミナルが45900人となっています。

@全日空B787-8型機がエアコン不具合で約2時間遅れる
 昨日午前10時40分頃、羽田発パリ行きの全日空215便・B787-8型機がゲートを離れたところ、エアコンシステムに不具合が発見されました。このため、同機はゲートに戻り、整備を行って約2時間遅れで出発しました。

@日本航空第1四半期の純利益が過去最高の326億円に
 日本航空が昨日発表した2016年3月第1四半期決算によりますと、売上高は前年同期比(以下同じ)1.6%増、経常利益が194.6%増、純利益が220.7%増の326億円となりました。個人消費のゆるやかな回復と外国人の訪日需要の増大と燃料価格の下落が寄与している、としています。国際線の利用率は4.6ポイント増の77.9%、国内線は0.7ポイント増の63.1%となっています。
 また、「通期決算の見通しの修正はない」としています。

@着実に増加する国内線LCC利用者、6.7ポイント増の22.5%
 JTB総合研究所が昨日発表した「LCC利用者の意識と行動調査2015」によりますと、国内線LCC利用率が前年調査比(以下同じ)6.7ポイント増の22.5%となりました。年齢別では「男性18〜29才」が52.2%と半数を超え、同女性でも36.1%となっています。航空会社別利用経験では「ジェットスター・ ジャパン」が9.7%、「ピーチ・アビエーション」が8.1%、「バニラ・エア」が2.2%、「春秋航空・日本」が1.0%となっています。LCCの就航が旅行計画にもたらした変化では「今までと同じ行先でもLCCを使うようになった」が32.8%、「LCC就航がきっかけで国内旅行をした」が32.7%、「旅行回数が全体的に増えた」が27.8%などとなっていて、LCCの就航で旅行に出かける人が多くなっている事を裏付けています。
 写真は成田空港第3ターミナルに駐機するLCCの航空機です。

@ラレユニオン島で発見された部品はB777型機のもの
 ラレユニオン島で発見された旅客機部品ですが、マレーシア航空370便と同じ、B777-200型機の右主翼に付けるフラッペロンと呼ばれる装置と同じものと、ほぼ確認されました。ボーイング社もこの見方を肯定しています。部品の部品ナンバーも一致しています。ただ、このナンバーだけでは行方不明のマレーシア機のものとは断定できません。しかし、現在、世界で行方不明となっているB777型機は同機だけです。
 また、近くの海岸からはスーツケースのようなものも見つかっています。
 また、ラレユニオン島付近はマレーシア航空370便が到達できるぎりぎりの範囲と見られています。

@シンガポール航空がA350-900型機7機をキャンセル
 シンガポール航空はこのほど4から6月の決算を発表しましたが、その中で、発注していたA350-900型機7機をキャンセルしたことを明らかにしました。これにより、同社のA350-900型機確定発注数は63機となりました。


*7月30日

@成田空港の6月運用状況で総発着回数が2%増に
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「6月の空港運用状況」によりますと、総発着回数は前年同月比(以下同じ)2%増となり、この内国際線発着回数は±ゼロ、国内線発着回数は6%増となりました。
 総旅客数は9%増で、この内、国際線が6%増となり、日本人は7%減、外国人は27%増、通過客は2%減となっています。国内線旅客数は25%増となりました。
 国際線貨物量は5%減で、この内、輸出量は1%増、輸入量は6%減となっています。
 給油量は2%減でした。

@厚木騒音訴訟の控訴審判決で夜間の飛行停止と将来分の賠償も命じる
 東京高等裁判所は今日、厚木基地周辺の住民約6900人が夜間飛行差し止めと、騒音被害の賠償を訴えていた裁判で、米海軍機が山口県の岩国基地に移転する予定の来年まで、自衛隊機の午後10時から翌朝6時までの飛行差し止めを命じ、来年末までの騒音被害に対する賠償として約94億円の支払いを国に命じました。判決で裁判長は「住民がこうむっている睡眠妨害の程度は相当深刻だ。国の平和と独立を守る自衛隊の任務は重要だが住民の被害の方が大きい」とし、将来分の賠償を命じたことについては「厚木基地に駐留するアメリカ海軍の航空団が山口県の岩国基地に移転するまでの間、こうした騒音は続く」と述べました。このような騒音訴訟で将来分の賠償が命じられたことは初めてになります。ただ、米軍機についての飛行禁止については、「国に権限はない」として認めませんでした。

@全日空のB787-8型機が不具合による欠航2件
 現地時間29日台北発羽田行きの全日空854便・B787型機は出発前の点検で、航法装置に不具合が見つかり、整備のために欠航となりました。
 また、昨日熊本発羽田行きの全日空642便・B787型機は出発前にブレーキシステムに不具合が見つかったため、欠航となりました。

@日本航空のB787-8型機が落雷に遭い欠航
 現地時間29日正午頃、ソウル発羽田行きの日本航空92便・B787型機は前便として運航中に落雷に遭い、この整備に時間を要するため、欠航となりました。

@ANA HDの第1四半期決算で純利益が2.4倍の48億円、バニラは収支とんとん
 ANA ホールディングスが昨日発表した「平成28年3月期 第1四半期決算について」によりますと、前年同期比(以下同じ)で売上高が7.0%増、営業利益が4725.6%増の167億円、純利益が140%増の48億円となりました。また、連結業績見通しの見直しは行わない、とのことです。
 また、バニラ・エアの第1四半期については「収支がとんとんとなり、第2四半期では黒字化できる見込み。通期でも黒字になるのではないか」としています。

@マレーシア370便残骸の可能性ある破片がラレユニオンで発見
 現地時間29日、マダガスカル島の東のインド洋に位置するフランス領・ラレユニオン島海岸に、長さ約3m×1.5mの旅客機のフラップのような物体が打ち上げられているのが見つかりました。フランス当局はこの物体が昨年3月8日に行方不明となった、マレーシア航空370便・B777型機の残骸の可能性がある、として調査に入りました。調査チームはこの物体について「小さな飛行機の残骸ではない。フジツボなどもついており1年程度は海中にあった、と見える」と話しています。もしこれがマレーシア航空機の破片であれば、同機がこの付近の海底に沈んでいる可能性もありますが、海流によって運ばれた可能性もあります。写真はここにあります
 米国のCNNテレビはこの残骸について、「米国航空当局者がB777型機のものと結論づけた」と伝えました。また、同海域で「マレーシア機以外のB777型機で行方不明機はない」と語りました。

@ロス行きのキャセイ航空が煙を探知し、アリューシャン列島に緊急着陸
 現地時間29日午後9時30分頃、香港発ロサンゼルス行きのキャセイ航空884便・B777型機で、煙発生を警告する表示があったため、アリューシャン列島のシュミア島のアーレックソン空港に緊急着陸しました。火災発生の有無についてはわかりません。


*7月29日

@シンガポール空港で日本航空機が滑走路と誘導路とを間違えて離陸始める
 現地時間12日未明、シンガポールのチャンギ空港でシンガポール発羽田行きの日本航空38便・B767型機が離陸に際して、滑走路と並行する誘導路を滑走路と間違え、フルパワーで離陸しようとするミスがありました。同機は数秒で間違いに気付き、管制官からの指示もあって離陸を中止しました。機長と副操縦士は会社に報告しておらず、23日にシンガポール当局から日本航空に連絡がありトラブルが判明しました。日本航空は機長と副操縦士を23日から乗務停止としています。機長は「速度が出ていなかったため、重大な案件とは思わなかった」と話しているそうです。

@日本航空 G 6月利用率は国際線が5.6ポイント増、国内線が1.3ポイント減
 日本航空が今日発表した「JALグループ 6月マンスリーレポート」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)8.0%増、利用率は5.6ポイント増の81.2%となりました。
 一方、国内線旅客数は0.7%減となり、利用率は1.3ポイント減の63.4%となっています。成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が2.6ポイント減の73.1%、成田=札幌線が16.7ポイント増の57.2%、成田=中部線が1.1ポイント増の65.4%、成田=福岡線が9.9ポイント減の41.4%となっています。

@アメリカン航空機が北京市上空で雹に遭い機首が陥没
 中国のメディアが伝えたところによりますと、現地時間27日午後4時半頃、北京発ダラス行きのアメリカン航空88便・B787-8型機が離陸してまもなく、雹に遭遇し、機首部分が大きく陥没しました。このため、同機は北京首都空港に戻りました。


*7月28日

@「羽田よりも成田便を好む外国人はたくさんいる」
 今日の「東洋経済ONLINE」の「プロから見て羽田空港には大きな欠点がある」によりますと、一般的に「羽田空港は都心に近く、成田は都心から遠く不便」と言われていますが、外国人旅行者には羽田空港よりも成田空港を好む人も多いとのことです。距離的には確かに羽田空港が都心に近いのですが、新宿などに行くには大きな荷物を持って、何回も乗り換えなければならず、路線も複雑でわかりにくい、とのことで、それに比べて、成田空港は新宿などに行くにも成田エクスプレスならば乗換なしで直行できます。また、バス路線も各方面にあり、大きな荷物を抱えて乗換移動しなくて済む、と言うのが人気の理由とのことです。

@ティーウェイ航空が成田=大邱線開設計画を取りやめ
 韓国のLCC「ティーウェイ航空」は9月1日から週4便で開設する、としていた成田=大邱線への就航計画(6月16日出来事参照)を取りやめた、とのことです。理由は分かりません。

@成田空港のトランジット客は9割が北米=中国間の旅客
 国土交通省がまとめた「2014年度国際航空旅客動態調査」によりますと、成田空港で乗り継 ぎを行うトランジット客の内、9割以上が北米とアジアを行き来する旅客であることが分かりました。トランジット客の国籍では約57%が米国となっています。乗り継ぎの時間は1時間未満が1.8%、1〜2時間が15.2%、2〜3時間が39.2%となっており、3時間未満が全体の56.2%となっています。逆に5〜6時間以上が4.2%、6〜12時間が6.6%となっており、5時間以上成田空港に滞在する旅客が11.8%となっています。同年度の成田空港における乗り継ぎ客(通過客)は約516万5千人でした。動態調査の集計結果はリンク先の67ページ以降にあります。

@春秋航空日本が冬季ダイヤで新路線開設し、大幅増便へ
 今日の「Traicy」によりますと、春秋航空日本は同紙の取材で、10月25日から始まる冬季ダイヤで、大幅な増便を行う予定、とののことです。現在の成田=広島線、成田=佐賀線、成田=高松線に加えて新千歳線を1日1往復、関西線を1日2往復し、1日10便以上にする計画、とのことです。ただし、新千歳線と関西線が成田空港発着になるかどうかは不明、とのことです。また、国際線への進出も予定しているようです。

@クアラルンプール新空港が地盤沈下で水溜まり
 現地時間27日の「マレーメイル・オンライン」は、5月2日に開港したマレーシアのクアラルンプール新国際空港で滑走路が地盤沈下を起こし、滑走路がひび割れている、と報じました。この空港はLCC専用の空港で、使用しているエア・アジアによりますと、水がたまり、航空機は水溜まりの中を滑走している状態、とのことです。同社は部分的な補修ではなく、永久的な解決を申し入れています。


*7月27日

@アモイ航空が8月6日に成田=アモイ線に就航へ
 6月22日の出来事でも書きましたが、アモイ航空は8月6日に、成田=アモイ線に就航します。運航は週4便(火・木・土・日曜日)で機材はB787-8型機を使用します。同航空の首都圏への就航は初めてとなります。
【コメント】これを皮切りに、日本・中国航空当局間非公式協議の合意に基づく、中国の航空会社による成田路線の就航が増えると思われます。日本のLCCなどによる成田空港からの中国路線も増えるのでしょうか?

@日本航空のB787型機でメインバッテリーにまた不具合表示
 24日午前9時頃、成田発大連行きの日本航空827便・B787-8型機の出発準備中に、メインバッテリーの不具合を示す警告が出ました。整備に時間がかかるために、他のB787型機に機材を交換して49分遅れで出発しました。9日の不具合と同様なもののようです。これでこの不具合は今月に入り4回目になります。
 また、25日午後6時前、成田発ホーチミン行きの日本航空759便・B787型機の出発準備中に、航法管理システムの1系統に不具合を示す警告が出ました。整備に時間がかかるために、他のB787型機に機材を交換して2時間21分遅れで出発しました。

@中国国内線の深セン航空機内で新聞に火をつけナイフ振り回す
 中国民用航空局によりますと、現地時間26日午前1時頃、浙江省台州市発・広東省広州市行きの深セン航空9648便で、着陸直前に中年の男が機内で新聞紙に放火し、乗務員らに取り押さえられるトラブルがありました。男は後部のエコノミークラスから前部のファーストクラスに移動しながら、ライターで新聞紙に火をつけました。また男はナイフを取り出して「動くな」などと乗客・乗員を威嚇しました。同便は無事着陸しましたが、緊急脱出の際に乗客2人が負傷しました。
【コメント】一部報道では男はガソリンも持ち込んでいた、とのことです。何故、ナイフなどが持ち込めたのでしょうか。


*7月26日

@スカイアンコール航空が9月19・23日にチャーター便
 昨日の「Traicy」によりますと、カンボジアのスカイアンコール航空は9月19日と同23日に成田=シェムリアップ間でチャーター便を運航する計画です。同航空はゴールデンウイークにも成田空港にチャーター便を運航しました。機材はA320型機を使いますが、成田発の便は台湾の高雄で給油を行います。

@航空科学博物館が8月1日に26週年記念で全員にグッズ
 昨日の「FlyTeam」によりますと、成田空港の南に隣接する「航空科学博物館」が8月1日で開館26周年を迎えます。これを記念して当日の来館者全員に記念グッズのプレゼントを行う予定、とのことです。

@5月主要旅行会社取扱額は海外旅行が9.2%減、国内旅行は8.6%増
 観光庁が24日に発表した「5月主要旅行業者の旅行取扱状況速報」によりますと、取扱額で海外旅行は前年同月比(以下同じ)9.2%減と8ヶ月連続の前年同月比マイナス、外国人旅行は45.4%増、国内旅行は8.6%増と9ヶ月連続の前年同月比プラスとなり、合計で3.5%増と2ヶ月連続の前年同月比プラスとなりました。

@日本航空が欠航便の乗客に代替バスを運行
 日本航空は昨日の福岡=宮崎線の最終便が機材に整備の必要が出たために、欠航としました。この影響で、今日の同路線の3便を欠航としましたが、後続便や他社便に空席がなかったため、宮崎発福岡行きの2便の乗客に対し、代替措置としてバスを運行し、10人がこのバスを利用しました。
【コメント】LCCではこのようなことは望めないのでしょうね。


*7月25日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」30回目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」30回目が発生しました。成田発関西行きの全日空8569便・B767-300型機が、前便でアモイ空港の離陸制限により成田到着が遅れた、玉突き遅延により午後11時8分にB滑走路から離陸したものです。

@日本航空機が空調システムの不具合で引き返す、4便欠航に
 今日午前8時40分頃、大阪発長崎行きの日本航空2371便・ERJ170型機が離陸直後に、機内の空調や温度を管理するシステムの不具合を示す警告が出ました。このため、同機は大阪空港に引き返し、無事着陸しました。この影響で4便が欠航となりました。

@スカイマーク案の採択に鍵を握るのはエアバス
 23日の出来事でも書きましたが、スカイマーク案とイントレピッド案のどちらかが議決されるかは、8月5日の債権者集会で債権額ベースと債権者数ベースで、ともに過半数を制しなければなりません。この鍵を握っているのがエアバスと言われています。
 私見ですが、デルタ航空は2013年度の売上高では世界4位ですが、純利益は105億ドルとダントツの世界一となっています。この年、日本航空は同17億ドル、全日空は同2億ドルでした。
 また、エアバスとの関係も、エアバス機の発注規模から言っても全日空はA320型機ファミリーを37機、デルタ航空はA350型機25機とA330neo型機25機となっており、デルタ航空側が圧倒しています。全日空側もデルタ航空とエアバスとのつながりの強さを認めています。エアバス側がこれらの事実を考慮するのは当然と考えられます。一度発注した機材をスカイマークの再建で取り消すなどは出来ることではありませんが、これから、全日空がエアバス機を大量発注する、と言うのなら話は違ってきます。しかし、全日空がここまでしてもスカイマーク支援にこだわるとは思えないのです。全日空が現在の航空機調達計画を見直して、失敗すれば全日空の屋台骨が揺らぐことになりかねないリスクを冒すとは考えられません。


*7月24日

@今年の「成田空港 空の日フェスティバル2015」の内容は
 今日のFlyTeamに「成田空港 空の日フェスティバル2015」の内容が載っています。成田空港のページにもまもなく載ると思いますが、「少しでも早く」という方は参考にして下さい。

@新関西国際空港会社が1期島と2期島を結ぶ連絡通路を検討
 今日の「日刊航空」によりますと、新関西国際空港会社は関空1期島と関空2期島を結ぶ連絡橋の建設を検討している、とのことです。現在は1期島にある鉄道駅とLCC専用第2ターミナルの間は連絡バスに乗らなければなりません。この不便を解消するため、第2ターミナルと建設中の第3ターミナルから駅のある第1ターミナルに直接行けるようにするため、とのことです。この連絡橋には自動車用道路と、屋内型歩行者用通路を設ける、とのことです。実際に建設するかどうかは来年度にも判断することにしているそうです。
【コメント】地図で見ますと、連絡橋そのものの長さは約250m程度になるようです。駅から第2ターミナルまでは1Km程度になるのではないでしょうか。

@ロールスロイスと CIT が再建議決権を分割
 今日の日本経済新聞によりますと、スカイマークの大口債券を持つ2社が議決権を分割したことが判明しました。ロールスロイス系は15.7%の議決権を4分割し、リース会社のCITは13.4%の議決権を2分割しました。このねらいは両案の議決に柔軟に対処し、どちらの案にも賛成票を投じ、スカイマークや全日空やデルタ航空との関係を維持することにあるようです。一方、エアバスは28.9%の議決権を持ちますが、期限までに分割の申請は行いませんでした。仮に、エアバスがスカイマークの案に賛成票を投じても、ロールスロイスとCITが半分をイントレピッド案に賛成した場合は、イントレピッド案が52%の賛成を得る事になり、スカイマーク案は否決されます。


*7月23日

@成田空港の上半期貿易額比率が輸出で53.4%、輸入で67.5%
 東京税関が今日発表した「平成27年上半期分 成田空港貿易概況(速報)」によりますと、今年上半期の成田空港貿易額は輸出額が前年同期比(以下同じ)17.7%増、輸入額が7.9%増となっています。全国の空港の貿易額で成田空港の占める割合は輸出額が53.4%、輸入額が67.5%となっています。
 また、成田空港6月分の貿易額は輸出額が前年同月比(以下同じ)23.2%増、輸入額が7.9%増となりました。

@エアアジアXが成田=クアラルンプール線を8月20日から運休へ
 今日のTraicyによりますと、エアアジアXは当初の計画を変更し、成田=クアラルンプール線を8月20日から運休する、と発表しました。これまでの計画では10月1日まで毎日運航とし、10月2日以降は週4便とすることにしていました。

@デルタ航空機が油圧トラブルでエンジン1基止めて緊急着陸
 昨日午前11時30分頃、デトロイト発成田行きのデルタ航空275便・B747-400型機でエンジン1機の油圧が低下するトラブルがありました。同機はこのエンジンを止めて飛行を続け、午後3時30分頃成田空港に緊急着陸しました。

@「成田=関西線はスカイマークがやってくれると効率がよい」デルタ日本支社長
 21日記者会見したデルタ航空日本支社長はイントレピッドの再生計画案が可決された場合、来年3月から運航開始を予定している成田=関西線について「スカイマークがやるとなれば、効率がよいのは間違いない」と述べ、共同運航としたい考えを表明しました。また、成田と台北などを結ぶデルタ航空のアジア国際線もスカイマークとの共同運航とする検討もする、と述べました。また、将来的にはスカイマークにアジアの国際線にデビューしてもらうなどの検討も行う事を明らかにしました。
 また、スカイマークの羽田国内線枠をデルタ航空が国際線として使う考えのないことを明言しました。
 写真は成田空港第1ターミナルに駐機するデルタ航空機です。
【コメント】「将来的には羽田空港に拠点を」とも述べているようですが、デルタ航空は「羽田空港を拠点化するために25枠の配分を」と希望していました。しかし、日米航空交渉が妥結したとしても、デルタ1社に25枠配分はとても無理、と思われます。とすると、スカイマークに成田からのアジア近距離路線運航を委託して、スカイマークに成田からの国内線も運航してもらい、乗継を改善する事が双方にとってベストのような気がします。
 しかし、いずれにしても8月5日の債権者集会の結果待ちになります。両案とも否決されて、「続会」となる可能性も大きいようです。

@全日空B787-8型機が油圧トラブルで欠航に
 現地時間22日午後1時頃、サンノゼ発成田行きの全日空171便・B787-8型機が出発に向け移動を始めたところ、油圧システムの一部に不具合が発生しました。この整備に時間がかかるため、同便は欠航となりました。

@大分発の全日空機がバードストライクで欠航に
 昨日午前7時半頃、大分発羽田行きの全日空792便・A320型機が離陸滑走の途中で、左エンジンに鳥が飛び込み、離陸を取りやめました。乗客・乗員にケガはありませんでしたが、この影響で同便は欠航となりました。

@バニラの6月搭乗率は85.4%
 バニラ・エアは昨日、6月の輸送実績を発表しました。それによりますと、国内線の搭乗率は前年同月比(以下同じ)24.7ポイント増の83.4%、国際線は15.6ポイント増の88.3%となり、合計で20.6ポイント増の85.4%となっています。
 欠航率は国内線で2.0%、国際線で0.0%、合計で1.2%となり、出発予定時刻より15分超遅れの遅延率は国内線が12.2%、国際線が11.7%、合計で12.0%となっています。


*7月22日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」29回目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」29回目が発生しました。成田発イスタンブール行きのターキッシュ エアラ インス53便・B777-300型機が前便での空港使用制限で成田到着が遅れ、また、イスタンブール離陸時のバードストライクによる、安全点検が必要となったために、成田出発が大幅に遅れ、午後11時59分にA滑走路から離陸したものです。

@エチオピア航空が成田=香港間のチケット発売を計画
 エチオピア航空は現在、成田=香港=アジスアベバ線を通しのチケットのみを販売しています。同航空は日本と中国の当局に成田=香港間のチケット販売を申請しており、認可がおり次第、この夏にも販売を開始する計画を明らかにしました。販売出来るようになれば、全体の約3割程度をメドに販売する計画、とのことです。

@国土交通省が昨日から羽田陸上ルートのオープン型説明会を開始
 国土交通省は昨日から、羽田空港陸上ルートについてのオープン型の説明会を始めました。関心を持っている住民へ丁寧な説明をしていく、としています。
【コメント】このような説明会では新ルートを設置するつもりの国側の説明を聞くことになります。ともすれば、「都合の良い説明」を聞かされることになりかねません。“専門家”が説明をするのですから、一般住民は「ごもっとも」と聞くしかありません。一定の地域の住民を一堂に集めた説明会では、住人の中から詳しく研究する人が必ず現れますので、そのような人の考え方を知る上でも住民にとっては有用です。このような説明会も合わせて幅広く行う必要があるのではないでしょうか。昨日のテレビ東京では、浦安市の海岸に行き沖合を通過する(テレビ東京では「浦安市を通過する」と解説していましたが、正しくは、飛行コース設定の際に浦安市の抗議で、沖合ルートに変更されています)高度約600mの、羽田空港に着陸する旅客機の騒音を測っていました。騒音は約90dB でした。また、その騒音が電車の通過するガード下の騒音と同程度であることを騒音計の映像で確認していました。

@全日空のB787-8型機が動翼不具合で機材を交換
 昨日午後6時頃、成田発ジャカルタ行きの全日空835便・B787-8型機の出発時に動翼装置に不具合が発生したため、機材を交換して2時間45分の遅れで出発しました。

@6月の訪日外客数は51.8%増、出国日本人数は7.8%減
 観光局が今日発表した「訪日外客数(2015 年 6 月推計値及び上半期推計値)」によりますと、6月の訪日外客数は前年同月比(以下同じ)51.8%増となり、6月としては過去最高となりました。一方、出国日本人数は7.8%減と、2月以来の大幅な減少となっています。
 また、上半期の訪日外客数は前年同期比(以下同じ)46.0%増となり、出国日本人数は4.9%減となりました。


*7月21日

@エアアジア・ジャパンが航空運送事業の許可を申請
 今日の「東洋経済ONLINE」に「スクープ!エアアジア国内線再参入の全容」との記事が載りました。これによりますと、エアアジア・ジャパンは中部空港を拠点として、来年夏季ダイヤが開始となる来年3月末か4月初めに運航を開始する計画、とのことです。国内線と国際線を同時に運航開始とし、エアアジアXも中部=クアラルンプール線を復活させる、とのことです。エアアジア・ジャパンは機材を180席のA320型機を使います。
 なお、同社は今日、国土交通省に航空運送事業の許可を申請しました。
 写真は成田空港から撤退する前の、第2ターミナルにあったエアアジア・ジャパンの自動チェックイン機です。

@日本航空のB787型機でまたまた、メインバッテリーの不具合表示
 19日午前10時頃、成田発モスクワ行きの日本航空441便・B787型機の出発準備中に、メインバッテリーの不具合を示す警告が表示されました。この整備に時間を要するために、他のB787型機に機材を変更して定刻に出発しました。バッテリーと充電器を交換したところ、不具合は解消しました。
【コメント】9日と14日に起こった現象と同じもののようです。これで3回目になります。この3回が同一の機体で起こったのかどうかは分かりません。

@デルタ航空機が異音で中部空港に引き返す、イヤホンコードが窓に挟まる
 昨日午前11時40分頃、中部発グアム行きのユナイテッド航空136便・B737-800型機が離陸直後に、操縦室左側の窓付近から異音が発生したため、中部空港に引き返しました。点検したところ、スライド式の窓にイヤホンのコードが挟まっていました。このコードを取り除いて、窓をしっかりと閉めた後、午後1時頃再出発しました。

@タイのドンムアン空港で手荷物のX線検査導入を4日間でやめる
 タイのドンムアン空港で現地時間17日から、全ての手荷物にX線検査を義務付けたところ、検査場に長蛇の列が出来、大混乱となりました。検査機器と係員の不足が原因、とのことです。この事態に対して、管理・運営するタイ空港会社はこの検査を20日に中止することを明らかにしました。会社の会長は「ルールを緩める必要がある。この先2カ月は元通りの手荷物検査を行う」と述べました。
 これは国際民間航空機関(ICAO)や米国連邦航空局(FAA)の「安全に対する懸念」に答えるために、急遽導入されたもののようです。


*7月20日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」28回目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」28回目が発生しました。成田発北京行きの中国国際航空168便・A330型機が、前便の北京空港出発の際に、雷雨などによる出発制限により、成田空港到着が遅れました。これによる玉突き遅延のために、午後11時25分にA滑走路から離陸したものです。

@エア・カレドニア航空機が機内水漏れで成田空港に引き返す
 昨日午後1時20分頃、成田発ヌメア行きのカレドニア航空801便・A330型機が機内で水漏れがあった、として成田空港に引き返し緊急着陸しました。機内後方のトイレの元栓が緩み、機内に水があふれました。このトラブルで、滑走路が一時閉鎖され、12便に最大14分の遅れが出ました。

@日本航空が8月8日から成田=ホノルル線を週3便増便へ
 日本航空は8月8日から成田=ホノルル線を週3便増便します。また、9月1日から30日までは、さらに週4便増便し、この期間、同社の成田=ホノルル線は1日4便態勢となります。

@スカイマークが17日〜26日までの運休を発表
 スカイマークエアラインは17日、17日〜26日までの機体整備による運休約50便を発表しています。
【コメント】相変わらず、機体整備の理由は明らかにされていません。予約のあまり入っていない便の運航を停止して、利益を上げているのではないかと疑ってしまいます。公共交通機関としてはどうなのでしょうか。

@ FAA がタイに65日以内の改善がない場合、米国乗り入れ停止を通告
 バンコク週報によりますと、米国連邦航空局(FAA)は現地時間13日〜17日にタイで安全調査を行い、タイ航空当局に対して、懸念を65日以内に解決しない場合、タイの航空会社機が米国に乗り入れることを禁止する、と通告した、とのことです。

@ギリシャ空軍のパイロットがF16戦闘機でトルコのATMに行く
 今日の新華ニュースによりますと、何時の出来事か分かりませんが、ギリシャ空軍のパイロットがF16戦闘機でパトロール中、急に方向を変えて、対立するトルコの小さな街の使われていない空港に着陸し、ATMで預金を引き出し、戦闘機で再びギリシャのネアアンヒロアス空港に戻る出来事がありました。この操縦士はエーゲ海を何時もパトロールしており、空域には詳しかった、とのことです。操縦士は着陸後、使われていない格納庫に戦闘機を隠し、歩いて近くの小さな街に行き、3ヵ所のATMから引き出したトルコ通貨の現金を、ユーロにして飛行場に戻った、とのことです。トルコ政府はこの出来事に対し、ギリシャ政府に正式に抗議した、そうです。
【コメント】嘘のような話しですが、何か、のんびりしていて良いですね。ギリシャで現金引き出しが制限されたことと関連があるのでしょうか。


*7月19日

@タイガーエア台湾が期間限定で成田=台北線を週10便に増便
 現地時間17日、タイガーエア台湾は需要の増加を受け、現在週7便で運航している成田=台北線を、8月23日〜30日と9月6日〜10月22日に週10便に増便することを明らかにしました。同社は6月にも期間限定で週10便に増便しています。

@今年の「成田空港ハンドブック」は第3ターミナルも載せた
 16日に成田空港で「2015 成田空港ハンドブック」を買いました。定価はちょうど1000円でした。写真のように、表紙は第3ターミナルです。この写真を見ますと、第3ターミナルのサテライト北東側に整備される予定の駐機場スペースが良く分かります。なお、13日の出来事に載せた写真は、サテライト南西側に整備される予定の駐機場で、このハンドブック表紙写真の真ん中左になります。
 また、一般財団法人「航空振興財団」が発行している「数字で見る航空 2015」の発行予定は、大幅に遅れ10月に入る、とのことでした。

@昨日から夏休みの混雑始まる
 今日の千葉日報によりますと、夏休みが始まった昨日から、成田空港では家族連れでにぎわい始めた、とのことです。今年の夏休みは2日ほど長いことになります。関東甲信越に梅雨明けが発表されました。
【コメント】 NAA からは夏休みの繁忙期旅客数についての予測は、まだ、発表されていないようです。


*7月18日

@成田市がB滑走路の午後10時台以降の運用について要望
 半年以上前になりますが、成田市は昨年12月2日に、国土交通省成田空港事務所長と成田国際空港株式会社(NAA)の社長宛に、「夜間における離陸機騒音の防止について」との要望書を提出しています。要旨は「同市土室地区では午後10時台以降の単発騒音で90dB(A)の騒音も出ることがあるので、午後10時以降のB滑走路の運用に、配慮して欲しい」というものです。要望書を別ページで載せておきます。

@全日空G が昨日から成田=ホノルル線を1日2往復に増便
 全日空は昨日から成田=ホノルル線の運航を開始しました。これにより、グループのエアジャパンが運航する便と合わせ、1日2往復の運航となります。

@ NAA の「くうこうだより」夏号が発行されました
 成田国際空港株式会社(NAA)の「くうこうだより」夏号が発行されていました。

@有楽町のホテルがヘリによる送迎を計画、銀座の住民が反対
 昨日の読売新聞によりますと、有楽町にあるホテルがオリンピックに向けて、現在は緊急時のみに使われることになっている屋上のヘリポートを使い、成田空港などからヘリコプターによる宿泊客の送迎を計画している、とのことです。これに対して、飛行経路下にある銀座の商店主などが「騒音と墜落の心配がある」と反対しています。国土交通省はホテル側に地元の理解をうるように求めている、とのことです。
【コメント】国土交通省も成田空港周辺自治体としての“理解”だけでなく、成田空港騒音下住民に直接理解を得るように努力して下さい。住民の話を聞くことはめったにないのですから。「騒音も墜落の危険」も銀座のヘリポート計画とは比較にならないくらい大きいのですから。

@日本トランスオーシャン機が方向舵不具合で羽田に引き返す
 昨日午後3時頃、羽田発新石垣行きの日本トランスオーシャン航空73便・B737型機が離陸した直後に、垂直尾翼方向舵の不具合を示す警告が表示されました。このため、同機は引き返し、午後4時半過ぎに無事着陸しました。原因や欠航になったかどうかは不明です。

@エアアジア・ジャパンが中部空港ベースのグランドスタッフを募集
 エアアジア・ジャパンは8月1日・2日に中部地区で、中部空港で働くグランドスタッフ募集の説明会を開催します。募集要項などは他の職種も含めて、同社のホームページに掲載されています。
【コメント】来年に再参入を予定するエアアジア・ジャパンですが、やはり、中部空港を拠点とするようですね。

@シルキーウエイのB747-8F型機が離陸直後にエンジン火災で引き返す
 現地時間16日、香港の整備会社でオーバーホールを受け、テストフライトのために香港国際空港を離陸した、シルキーウエイ航空のB747-8F型機が、離陸直後にエンジン1基から炎が出ているのを管制官が確認しため、約10分後に緊急着陸しました。点検しましたところ、エンジンの損傷は見つからなかった、とのことです。


*7月17日

@「ピーク時間帯の発着回数増に傾注する」と夏目社長
 今日の「日刊航空」によりますと、15日に開かれた第3回「首都圏空港機能強化の具体化に向けた協議会」で、オブザーバーとして参加した成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長は「現段階でも、ピーク時間帯には需要に応えられていない課題があるため、時間値の向上に向けて、管制機能の高度化に続き、高速離脱誘導路整備へしっかりと対応していきたい」と述べたそうです。オブザーバーですから、会議後の発言でしょうか。
 また、記事では成田空港圏自治体連絡協議会の勉強会で「航空会社から、ピーク 時間帯の容量拡大や夜間飛行制限の緩和などが課題として出されたという。」と書いています。
【コメント】勉強会では騒音地域の首長からは「勉強会での各航空会社の意見は、騒音直下住民の思いとは逆行しているが、実現できるものについてはしっかり対応し、より使いやすい成田空港にしていきたい。」「成田空港の機能強化は、今後の空港周辺地域の発展のためにも、重要であると考えるが、騒音地域住民の理解は必要不可欠であり、抜本的な移転対策、防音工事や空港周辺対策交付金の拡充など、思い切った対策を示さない限り、住民の理解を得ることはできない。国からは、生活環境の改善に向けた具体的な対策を示し、地域に丁寧な説明をしていただきたい。」などの意見が出ていました。
 航空会社や騒音に関係のない地域の、一方的な意見のみを採り上げるのはどんなものでしょうか。

@「羽田国内線枠の国際線への転用は認められない」大田大臣
 大田国土交通大臣は今日の記者会見で、羽田空港の国内線枠を国際線に転用することは認められない、との考えを表明しました。スカイマークの再生計画にデルタ航空が支援を表明したことに関する牽制と見られています。

@関西空港のB滑走路が11cm盛り上がり、補修工事で閉鎖
 今日午前5時50分頃、関西空港のB滑走路の路面が、最大で11cm隆起しているのが見つかりました。この補修のため、B滑走路は閉鎖されました。台風の雨が原因ではないか、とのことです。運航には大きな支障は出ない見込みです。

@ FAA がB747-8型機にフラッター発生の危険を指摘、5年以内の改修を命令
 米国連邦航空局(FAA)は現地時間15日、ボーイング社の新鋭機・B747-8型機で大きな重力がかかった状態で、一定のシステムエラーが起こった場合に、機体の破損に繋がりかねないフラッター現象が起こる可能性がある、と発表しました。このため、同機を運航している航空会社には、来年から5年以内に翼の改修を義務付ける、としています。日本の航空会社では日本貨物航空が貨物型を運用しています。

@米国で15日に35件のレザー照射事件
 米国・ニュージャージー州で現地時間15日午後9時から同10時半の間に、航空機に向けたレザー光線照射事件が12件起きました。この12件も含めて、15日には米国全土で35件のレザー光線照射事件があったため、米国連邦航空局(FAA)は調査に入りました。幸い、この照射によって目にケガをしたパイロットはいないそうです。

@デルタ航空が仮発注済みの小型機60機をキャンセル、労組の批准得られず
 現地時間15日、米国のデルタ航空は仮発注していたERJ190型機の中古20機とB737-900ER型機40機をキャンセルしたことを明らかにしました。この仮発注は同社パイロット組合の合意を条件としていましたが、組合の批准投票で否決されたため、キャンセルとなったものです。


7月16日

@「成田の機能強化必要性には、9市町ともに認識は一致」と小泉成田市長
 国土交通省が昨日開いた「首都圏空港機能強化の具体化に向けた協議会」の3回目の会合で、諸橋千葉県副知事は「成田空港が既に有する豊富でバランスのとれた国際ネットワークを有効に活用すると共に、 空港の処理能力の向上を図ることが最も効率的。国においては、環境への影響に配慮しながら、丁寧に説明して理解を得ながら議論を進めて欲しい」と述べました。
 また、小泉成田市長は「成田空港の機能強化には抜本的な空港対策が必要だが、航空会社へのヒアリングなどを通じて、成田空港の機能強化の必要性に関しては、9市町ともに認識は一致している。国、県、市 町、 NAA が対等の立場で、より具体的な検討を行うことを提案し、関係機関で調整することになった」と述べました。
 これに対して国土交通省は、空港と地域が共に発展できる成田空港の将来像等についての共通認識を作りあげて、そのなかで環境対策のあり方も含めて議論していく考えを示しました。
 さらに、周辺市町からは、「成田空港の機能強化については理解しているが、成田空港の新たに増える能力を、今後どのように活用するのか。成田空港の将来像をどのように描くのか、などに対する国の考え方 を聞かせて欲しい」との要望がありました。さらに、機能強化に理解を示しつつも、「これまでの地域との約束事項を含めて、環境対策を着実に実施することを求める」意見も出ました。

@千葉県が成田空港と館山や鴨川を結ぶ高速バスの実証運行へ
  千葉県は8月17日から9月30日まで、成田空港と館山、鴨川、銚子を結ぶ無料高速バスの実証運行を行う、と発表しました。観光の促進と地域の活性化を目指す、としています。各路線で1日4往復し、前日の午後5時まで、専用のホームページで予約を受け付けます。

@マレーシア航空が成田=コタキナバル線を10月3日から減便
 マレーシア航空は現在週3便で運航している成田=コタキナバル線を、10月3日から週2便へと1便減便することを発表しました。これは、同社の経営改善策の一環、とのことです。

@ギニアから成田空港に到着した男性が発熱、検査でエボラ出血熱は陰性
 厚生労働省は、昨日夜、成田空港に到着した際に、38.7度の熱が出ていたギニア国籍の30代男性を、検査のため成田日赤病院に搬送したと、発表しました。男性はエボラ出血熱患者との接触はなかった、と話しているそうでが、ウイルス検査を実施し、陰性だった、とのことです。これで、エボラ出血熱への感染が疑われ、検査を受けるのは全国で9人目となります。

@静岡空港の運用時間が23日から延長へ
 静岡県議会は13日、静岡空港の運用時間を午前7時から午後10時まで延長する議案を可決しました。これにより、23日から実施することになりました。

「(デルタ支援)ルール内であれば、コメントする立場にはない」と植木社長
 日本航空の植木社長は昨日の記者会見で、イントレピッドの再建案にデルタ航空が参加することについて、「我々も債権者の一人。債権が確実に回収されることを考えなければならない。(デルタ航空の支援は)外資に対する出資規制の ルールに定められた範囲での支援であれば、我々がコメントすることはない」と述べました。

@「夏休みに旅行の予定はない」が55.2%、保険クリニック調査
 「保険クリニック」が14日に発表した「2015年夏のボーナスと旅行についてのアンケート調査」によりますと、夏休みに「旅行に行く予定がない」との回答が55.2%と半数を超えました。「行く予定」の人では「国内旅行」が28.1%、「帰省」が13.1%、「海外旅行」が3.7%でした。また、今年のボーナスについて聞いたところ「下がった・出なかった」人が12%、「上がった」人が6.2%となっています。

@ナイジェリアの空港で旅客機同士が接触、けが人はなし
 現地時間13日夜、ナイジェリアのラゴスにあるモハメド空港で、エミレーツ航空のB777-200ER型機とナイジェリアの国内線・HAK航空のB737-400型機が接触しました。エミレーツ航空機の翼端が地上走行中に、HAK航空機にぶつかり、軽度の損傷がありました。乗客・乗員にケガはなかった、とのことです。


2015年7月前半の出来事へ