2015年8月前半の出来事


*8月15日

@成田空港の悪天候で午後11時以降に5便(従来取り決め)
 昨日深夜、成田空港の悪天候のため、緊急事態(従来取り決め)による運用時間外の運用が5便発生しました。最終は午後11時9分でした。「速報」とのことで、会社名や便名は明らかになっていません。来週には出ると思います。

@人民元切り下げの影響は?
 中国が対ドル為替レートの「基準値」引き下げを行いましたが、これがどう影響してくるかは今後の推移を見ないと判断できません。しかし、3日間にわたる約4.5%の切り下げは大きいもののようです。中国は「管理変動相場制」をとっており、1日の変動幅の上限を2%としていますので、3日間にわたって行ったもののようです。
 私は経済については素人で良く分かりませんが、長い目で見ると中国からの訪日客数といわゆる“爆買”に影響が出てくるのではないでしょうか。訪日で現在、日本に来ている中国人へのインタビューでは「関係ないよ」「好きなものはどんどん買うよ」などの答えがありましたが、今回の切り下げが、中国経済の低迷をてこ入れするものであれば、この低迷の影響はじわりじわりと出てくるのではないでしょうか。そして、中国国内での格差の是正に及ぶとすると、いわゆる“富裕層”が減少するように思います。
 もう一つ心配なのが、世界第2位の経済大国である中国の低迷が、すでに減速を始めているアジアの経済を加速度的に減速させる恐れがある事です。
 即ち、これらの影響が訪日外国人の減少につながることになると思うのです。このことは、“爆買”だけではなく、航空旅客の減少や発着回数の減少につながってきます。“訪日外客数2000万人”や“首都圏空港容量増加”や“成田空港第3滑走路の必要性”にも大きな影響を与えるように思います。
 今回の“爆買”や“訪日外客数の急増”は一種のバブルです。これに踊らされると、“過剰投資”という、痛烈な“しっぺ返し”を被り、ギリシャのような、日本経済の破綻さえ招くように思います。今日のSankeiBiz「アテネ五輪の教訓 幻の経済効果に大盤振る舞い」を参考にして下さい。

@セブ航空の客室乗務員が乗客の現金を盗む
 今日の「Traicy」によりますと、日時は分かりませんが、フィリピンのLCC・セブパシフィック航空の、カリボ発長沙行きのチャーター便の機内で現金約7700中国元(約149600円)がなくなりました。調べたところ、客室乗務員が乗客の現金を盗んだ疑いがあり、調査をしている、とのことです。


*8月14日

@国土が「第2回空港安全情報分析委員会の結果概要について」を公表
 国土交通省は今日、「第2回空港安全情報分析委員会の結果概要について」を公表しました。なお、「空港の安全にかかる情報(平成26年度)」は7月に公表されています。

@ FAA が航空機と無人機との接近多発で警告声明
 米国連邦航空局(FAA)は現地時間12日に声明を発表し、航空機に無人機が接近する事例が激増している、と警告しました。昨年1年間の航空機から無人機が目撃された事例は238件でしたが、今年は8月9日時点で650件を越えました。声明では有人機の近くで無人機を飛ばす行為に対して「これらの行為は違法であり、刑事罰や罰金が科せられる」と注意を呼びかけました。


*8月13日

@「空の日」イベント申し込みが明日締め切り
 うっかりしていましたが、成田空港「空の日」イベントの「ジェット機と勝負しよう」「ウルトラ化学消防車を間近で見学」の申し込みが明日の午後5時締め切りとなっています。希望する方はここからどうぞ

@厚木基地騒音訴訟で国側も上告
 政府は昨日、厚木基地騒音訴訟の東京高裁判決で、一部とは言え自衛隊の夜間飛行差し止めが認められたことは承服しがたい、として最高裁に上告しました。また、2016年末までの将来分の賠償金12億円についても不服として上告しています。

@日本航空のB787型機が発電機不具合で戻る
 昨日午後6時過ぎ、成田発ホーチミン行きの日本航空759便・B787型機が離陸上昇中に、左エンジンの発電システムの1系統で不具合が発生しました。このため、同機は羽田空港に臨時着陸し、機材を他のB787型機に交換して、5時間6分遅れでホーチミンに向かいました。

@全日空のDHC8-400型機がプロペラ不具合で引き返す
 昨日午後3時50分頃、中部発熊本行きの全日空333便・DHC8-400型機が兵庫県姫路市上空を飛行中に、右プロペラの防氷装置の不具合を示す警告が出ました。このため、同機は中部空港に引き返し、4時38分に無事着陸しました。

@ロシア製ミサイルと思われる破片が見つかる、マレーシア航空17便撃墜
 ウクライナ上空でのマレーシア航空17便の撃墜事件の合同調査チームを率いるオランダ検察当局は現地時間11日に記者会見し、「墜落現場から回収された残骸を調べたところ、ロシア製ミサイルのものと見られる破片7個が見つかった」と発表しました。しかし、「現時点では見つかった破片とマレーシア機墜落の因果関係ははっきりしていない」としました。「早ければ年内にも出す報告書の中で責任の所在をはっきりさせたい」としています。


*8月12日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」33回目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」33回目が発生しました。成田発ジャカルタ行きの全日空8437便・B767-300型機が、前便のアモイ空港での悪天候のため、成田到着が遅れたための玉突き遅延で出発が遅れ、午後11時45分にB滑走路から離陸したものです。

@ロシアのアンガラ航空が初のチャーター便
 昨日の「FlyTeam」によりますと、ロシアのアンガラ・エアラインズは8日、成田空港にチャーター便として、初めてイルクーツクから飛来しました。機材は約75席のリージョナルジェット機アントノフ148-100E型機です。また、今日はウラン・ウデからのチャーター便が飛来します。

@ヒースロー空港で騒音軽減のために、急角度進入試行が9月から始まる
 ロンドンのヒースロー空港は現地時間9月16日から空港周辺地域への騒音を軽減する3.2度の急角度着陸進入の試行を始めます。最終的には3.5度の着陸を可能にするための試行です。ドイツのフランクフルト空港ではすでに実施されており、騒音軽減に効果があった、との結果が出ています。なお、「business Newsline」に屋根のすぐ上を飛ぶジャンボ機の写真が出ています。

@日本航空123便墜落事故から30年、安全とコストの兼ね合いは
 今日、日本航空123便が御巣鷹の尾根に墜落して520人が犠牲になった事故から30年目を迎えました。報道では特集番組や紙面がこの事故を振り返っています。航空会社では「安全第一」とよく言いますが、これは「コスト削減」とのせめぎ合いのようです。航空機整備士の方と話しをしていると「多少の故障があって『もう少し整備したいな』と思っても、『飛行に当面支障がない』と判断したときにはそのまま飛ばします。上からもそう指示されますし」という話を聞きます。遅れを出したり欠航をすれば、大きな損失となるからですね。
 このことで思い出すのは国鉄民営化の前後のJRの故障の数です。国鉄の時代には電車が遅れることなど、考えもしないくらいまれでした。しかし、最近では電車で出かける前に、ちゃんと運行されているかどうかネットで確認することが常になってしまいました。民営化によって、人手も経費も減らされた結果ではないかと思います。
 「だから国鉄は大赤字になり、国民の税金が使われたのだ」と言う声が聞こえてきそうですが、自分や家族が犠牲になったら「コスト削減のためだから、仕方がない」とあきらめることが出来るのでしょうか。このために、税金が投入されることはあり得るように思います。
 自民・公明政権は大企業の儲けにつながるオリンピックのようなことには税金を大量に使う事をなんとも思っていないようです。森元首相は新国立競技場の建設見直しの時に、「国が1000億円程度の金を出せないなんて」と発言し、自民党の成田空港推進議員連盟の二階会長は第3滑走路の建設について「金は後からどうにでもなる」と国民の税金を建設業に使うよう発言したことにも顕著に現れています。
 国民の安全のためにこそ、税金を投入すべきではないのでしょうか。航空会社も同じです。限度はどこかにあると思うのですが、口先だけで「安全第一」と言うことは許されないのではないでしょうか。
 難しい問題ですが、「安全とコスト」の問題は常に考えていかなければならない事のように思います。

@全日空のB787型機で不具合2件
昨日午前10時45分頃に羽田を離陸した羽田発パリ行きの全日空215便・B787型機で、機体システムに不具合が発生しました。このため、同機は羽田空港に引き返しました。同便は機材を交換して約5時間25分遅れで出発しました。
昨日午前10時過ぎ、成田発北京行きの全日空905便・B787型機が駐機場を離れたところ、ブレーキシステムに不具合が発生しました。この整備のため、同便は約1時間25分遅れで出発しました。

@米国の民間航空では2014年に事故率と死亡事故率が上昇
 現地時間11日の「Flightglobal」(英文)によりますと、このほど米国国家輸送安全委員会(NTSB)によって公表されたところによりますと、米国の民間航空全体の10万飛行時間当たりの事故率は2014年は前年比で7%上昇しました。また、死亡事故率は同25%上昇した、とのことです。

@米国のユナイテッド・エクスプレス機が突然約3000m急降下
 現地時間9日朝、米国・シャーロット発シカゴ行きのユナイテッド・エクスプレス5919便が突然1万フィート(約3000m)の急降下を起こしました。このため、同機はインディアナポリシ空港に緊急着陸を行い、午前8時半頃無事着陸しました。乗客・乗員は耳の不調や頭痛を訴えるものがいましたが、病院に搬送された人はいなかった、とのことです。米国連邦航空局(FAA)が調査を始めました。原因は天候ではなく、機体に問題が生じた可能性がある、とのことです。


*8月11日

@ NZ 航空が成田=オークランド線を全てB787-9型機に
 ニュージーランド航空は昨日から、成田=オークランド線の全ての便をB787-9型機での運航を開始しました。
 写真は成田空港に着陸したニュージーランド航空のB787-9型機です。

@厚木騒音訴訟原告団が米軍機の夜間飛行差し止め求め上告
 厚木基地の第4次騒音訴訟原告団は今日、先日の高裁判決が米軍機の夜間飛行差し止めを認めたかったことを不服として、最高裁に上告しました。

@日本航空のパイロットの自主退職が増え、不足気味に
 今日の「しんぶん赤旗」によりますと、日本航空ではこのところ、パイロットの自主退職が相次いでいる、とのことです。例年の自主退職は15〜22人ですが、今年は6月までの3ヶ月ですでに19人が自主退職しています。2010年の強制解雇実施後の自主退職者は184人に上り、このため、パイロット不足が発生しています。6月末に出された「運航本部のみなさん」宛の文書では機長に対する資格維持に関わらない教育、会議、訓練については見直しを行う、として、運航業務に専念する体制を指示しています。この中には安全を目的としたものも含まれています。2010年時点で強制解雇されたパイロットは81人おり、現場復帰を求める声も出ている、とのことです。
【コメント】何で、自主退職が増えているのでしょうか。ここに、問題があるような気がします。

@スカイマークの7月 L/F が2.1ポイント増の76.5%に
 スカイマークが発表した7月の搭乗実績によりますと、搭乗者数は前年同月比(以下同じ)24.8%減の501208人となり、L/F(搭乗率)は2.1ポイント増の76.5%となりました。路線縮小や減便などによりL/Fは改善しました。
 また、7月の運航状況では遅延率が前年同月比(以下同じ)13.2ポイント減の10.4%、欠航率は0.5ポイント増の2.2%でした。

@エア・バルティック機が機長と副操縦士のアルコール検査で欠航に
 昨日のライブドアニュースによりますと、期日がはっきりしないのですが、スカンジナビア航空とラトビア共和国が協同で設立した「エア・バルティック」のノールウエー・ガーデモエン発クレタ島行きの便で、出発前に、警察に「パイロットが酒臭い」との通報があり、急遽、呼気検査したところ、機長と副操縦士と客室乗務員2名から基準値以上のアルコールが検出されました。この4人は警察に連行され、この便が欠航する出来事がありました。
【コメント】通報があって幸いでした。なければ、機長と副操縦士の酔っぱらい操縦となるところでした。


*8月10日

@中国国際航空が冬季ダイヤで成田路線の一部を羽田に移管
 今日の「Traicy」によりますと、中国国際航空は10月25日からの冬季ダイヤで、成田=北京線の一部を羽田に移管する、とのことで、成田便が減便となります。

@全日空のB787-8型機でトラブル2件
 全日空のB787-8型機で不具合が2件ありました。
現地時間7日午後1時頃、サンノゼ発成田行きの全日空171便・B787-8型機が出発しようとしたところ、空調システムにトラブルが発生しました。この整備のため、同便は約1時間50分遅れで出発しました。
昨日午後3時半頃、広島発羽田行きの全日空680便・B787-8型機でブレーキシステムの不具合が見つかり、整備のため、同便は欠航となりました。


*8月9日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」31・32回目が発生
 昨日深夜、2015年度「カーフュー弾力的運用」31回目、32回目が発生しました。
*台北発成田行きのチャイナエアライン18便・B747-400型機が、台風に伴う台北空港の悪天候のために出発が遅れ、午後11時3分にA滑走路に着陸したものです。
*成田発台北行きのトランスアジア航空3605便・A320型機が、台北の台風による玉突き遅延のため、午後11時25分にA滑走路から離陸したものです。

@ IAG がエアバスに、イベリア航空向けのA350型機など31機を発注
 インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)は現地時間6日、エアバスに対してA350型機8機、A330-200型機3機、A320neo型機20機を発注しました。これらの機材はグループのイベリア航空向け、とのことです。
【コメント】イベリア航空は2016年以降に、日本路線への運航再開を検討する、としていますが、A350型機を使うのでしょうか。A330型機でも大丈夫かな?

@米国内線のデルタ航空機が雹に遭い、機首部分が大きく破損
 現地時間7日夕方、米国・ボストン発デンバー行きのデルタ航空1889便・A320型機が飛行中に雷雨に遭い、雹により機首が破損するトラブルがありました。機首部分のパネルが剥がれ落ち、操縦室の窓ガラスは蜘蛛の巣状になりました。着陸後、乗客1人が病院に搬送されました。CNNのサイトに写真が載っています


*8月8日

@「成田騒対協」が小泉市長に要望書を提出、「(第3滑走路)今は何も言わない」と会長
 成田市内の航空機騒音下住民で構成する「成田空港騒音対策地域連絡協議会」は6日、小泉成田市長に騒音対策の諸課題の解決を求める要望書を提出しました。これに対して小泉市長は「騒音下住民の理解と納得がなければ、第3滑走路の実現はないと考えている。要望事項を真摯に受け止める」と回答しました。同会の成尾会長は第3滑走路について「今に時点では何も申し上げない。各地域から『課題についてしっかりたのむ』との強い要望がある」と述べました。

@お盆休みの出国がピーク、今日だけで49000人
 成田空港では今日、お盆休みを海外で過ごす人たちの出国ラッシュがピークを迎えました。今日だけで、約49000人が出国する見込みです。帰国ラッシュのピークは16日になる見込みです。

@日本航空が成田=ホノルル線を増便、週24便へ
 日本航空は今日から、1日3往復している成田=ホノルル線を週3便増便し、週24便とします。

@「スカイマークの独立性を重視」と大田大臣
 大田国土交通大臣は昨日の閣議後の記者会見で、スカイマークの再建について「スカイマークの独立性が確保されるのかどうか、今後の推移を注視したい。必要に応じてスカイマークとスポンサーであるANAに対し、適切に指導していきたい。どこからも影響されずに主体的に事業を進めることが最も大事なことだ。多くの人は競争原理の中で運賃が安くなるといったことを期待している」と述べました。

@アシアナ航空がA321neo型機25機を確定発注
 アシアナ航空は2月にエアバスと覚書を取り交わしていた(2月12日出来事参照)A321neo型機25機を確定発注にしました。


*8月7日

@「今後、国際線を拡大していく」とジェットスター・J 社長
 今日の「やわらかスポーツ CYCLE」によりますと、ジェットスター・J の片岡社長は同紙のインタビューで、国際線を拡大していくことを明らかにしました。
 また、成田空港の運用時間制限について「LCCとして肝心なところは『飛行機をどれだけ有効活用』できるか、という部分です。23時で閉まってしまうというのは、LCC的には厳しいと言わざるをえません。」、「成田が24時以降も使えるようになったとして、『はたしてお客様に使ってもらえるか?』というところも考えていかなければならないと思います。インフラやアクセスなどがそろって、しっかりとしたものとなって初めて使っていただけるものになる。一概に運用時間だけ延ばすことだけを考えるのではなく、立体的な運用をしていかなければいけません。」と述べました。

@中国路線拡大で羽田の特例国内線枠を縮小へ・国土交通省
 今日の「日刊航空」によりますと、国土交通省は羽田空港の冬季ダイヤで、中国路線が増えることを前提に、現在、国内線に転用している中国路線枠を、戻す方針です。現在、この枠は全日空と日本航空にそれぞれ6便、合計12便になりますが、これを一気に削減すると、地方路線で減便が発生する事になります。このため、経過措置として、現在使われていない米国路線枠の一部を国内線に転用する方針を固めました。それでも減便は発生しますが、減便は全日空と日本航空に均等配分する、とのことです。

@操縦士乗せたタクシーの事故で、全日空の2便が遅れる
 昨日午前7時15分頃、福島県須賀川市で全日空の操縦士2人が乗ったタクシーがガードレールに衝突し、運転手が死亡する事故がありました。操縦士2人も軽傷を負いました。この影響で、操縦士が乗務する予定だった福島発大阪行きと札幌行きの2便が1時間25分遅れました。
【コメント】この操縦士たちは乗務したのでしょうか。福島空港にも操縦士の交代要員が置かれているのでしょうか。

@「保守点検シール」や「塗装の色」が根拠、仏当局は断定せず
 マレーシアのリオウ・ティオンライ運輸相は現地時間6日、レユニオン島で見つかった飛行機の残骸を、消息不明のマレーシア航空機の一部と最終確認した根拠について、「保守点検シール」や「塗装の色」がマレーシア側の記録と一致したことを明らかにしました。
 また、現地時間6日に会見を行ったフランス当局は「資料などからMH370便のものであると強く推測している」としましたが、「断定はしていない」と発表し、今後も鑑定を続けていくと明らかにしました。
 またボーイング社によりますと、この部品を紛失しているB777型機は現時点ではマレーシア航空370便以外にない、とのことです。


*8月6日

@厦門航空の成田=厦門線が今日からB787-8型機で運航開始
 
今日から厦門航空の成田=厦門線がB787-8型機で運航を開始しました。中国の航空会社による成田空港路線新設は約13年ぶりとなります。

@成田空港の7月貨物取扱量は1.0%減に
 東京税関が今日発表した成田空港7月貨物取扱旅客機(速報)によりますと、総貨物量は前年同月比(以下同じ)1.0%減と3ヶ月連続のマイナスとなりました。積込量は1.6%減、この内輸出量は3.1%減となり、取卸量は0.5%減、この内、輸入量は2.3%減となっています。

@航空科学博物館に「パーク&ライド」がオープン、東京駅からの高速バスも乗り入れ
 今日から航空科学博物館にバス停留所「パーク&ライド」が運用を開始しました。東京八重洲口から匝瑳市への高速バス路線が航空科学博物館を経由するようになり、1日16往復が運行されます。その他の路線バスの乗り入れも始まり、合計1日51往復がこのバス停留所「パーク&ライド」を利用することになりました。もちろん、成田空港からのバス路線も乗り入れています。東京駅から航空科学博物館までの料金は1600円、所要時間は約1時間半となります。時刻表はここにあります。

@「成田の路線整理は済んだ」とデルタ日本支社長
 今日の「日刊航空」によりますと、デルタ航空の森本日本支社長は昨日の記者会見で、成田空港路線について「中国の成長に対して新しい路線を増やすことはあるが、現在成田空港をハブにしている路線を中国に持って行くことはない。ここ数年、香港や仁川など成田空港からアジアに飛ばしていた路線を運休してシアトルからの直行便に切り替えたが、すでに調整が済み、一旦これで適正規模に落ち着いた」と述べ、成田空港の路線縮小が一段落したことを明らかにしました。

@全日空がA380型機を導入か?
 今日の日本経済新聞によりますと、昨日の債権者集会でスカイマーク案が可決された背景には、全日空がエアバス社に対して将来の旅客機発注を約束したことが、エアバスなどの大口債権者の支持を獲得した原因、とのことです。詳細は明らかになっていませんが、「スカイマークが国際線への導入を計画していたのと同じ総2階建ての超大型機『A380型機』が有力」と書かれています。
 しかし、ANA ホールディングスの長峰取締役は集会後の記者会見で「航空機発注の契約についての話しは一切していない」と述べました。
 また、リース会社のCITからスカイマークにリースする予定だったA330型機をリースし、子会社LCCのバニラ・エアがハワイなどの中距離路線に投入する、との情報もあります。
【コメント】なるほど、これならば、エアバスやロールスロイス社やCITもスカイマーク案支持に回ったのも頷けます。しかし、何機発注するかは分かりませんが、仮にA380型機とするとカタログ価格で1機約500億円となります。大丈夫でしょうか。全日空がイントレピッドに対してと同じように、餌をちらつかせて、エアバスなどに対してどんでん返しを喰わせることはないと思いますが。

@ピーチ・アビエーションも1000万人を達成
 ピーチ・アビエーションは今日、運航開始からの累計搭乗者数が1000万人を突破した、と発表しました。2012年3月1日の就航以来約3年5ヶ月での達成となります。

@日本貨物航空の第1四半期が黒字に
 日本郵船が発表した第1四半期決算によりますと、子会社の日本貨物航空の経常損益が8億円の黒字となりました。前年同期は22億円の赤字でした。北米西海岸での港湾労組のストライキによる航空需要の増加や燃料費の下落が寄与している、とのことです。

@日本航空のB787-8型機がスポイラー不具合で機材交換
 昨日午前11時頃、成田発モスクワ行きの日本航空441便・B787-8型機が出発に向けゲートを離れたところ、主翼のスポイラーの不具合が発生しました。この整備に時間がかかるため、他のB787-8型機に機材を交換して2時間40分遅れで出発しました。

@全日空B787-8型機が油圧不具合で欠航に
 昨日午前8時半頃、熊本発羽田行きの全日空642便・B787-8型機で油圧系統の不具合が発生し、整備に時間がかかるため、同便は欠航となりました。

@マレーシア首相が「発見された部品は370便のものと断定」
 マレーシアのナジブ首相は現地時間6日未明、レユニオン島で発見された航空機の翼部品が、行方不明となっているマレーシア航空370便のものと断定された、と発表しました。フランスに運ばれた部品を鑑定していた専門家が同機のものと確認した、としています。また、マレーシア航空も同様の声明を発表しました。しかし、確認にいたる具体的な証拠については明らかにしていません。専門家集団は今週中にも正式な結果を発表することになっています。

@エルアル航空がB787型機15機をリースで導入へ
 ボーイング社が現地時間5日に発表したところによりますと、イスラエルのエルアル航空とB787型機15機をリースで導入する契約を締結した、とのことです。


*8月5日

@中国南方航空が25日に成田=鄭州線を新規開設
 中国南方航空は成田=鄭州線を8月25日から開設する、と発表しました。火・木・土曜日の週3便の運航となります。機材はB737-800型機を使います。成田空港から鄭州へは初めての路線となります。

@債権者集会でスカイマーク案が可決
 今日、東京地裁で開かれたスカイマークの債権者集会で、全日空の支援を受けるスカイマークの案が採択されました。リース会社で最大債権者のイントレピッド案は否決されました。スカイマーク案の得票率は債権者ベースで約8割、債権額ベースで60.25%となりました。スカイマークは今日、「再生計画認可決定に関するお知らせ(再生債務者案可決)」をホームページに載せています。また、イントレピッドとデルタ航空もコメントを出しています。

@ジェットスター・J が今日、1000万人を達成
 ジェットスター・ ジャパンは今日、2012年7月3日に運航を開始してからの累計乗客数が1000万人を突破した、と発表しました。3年1ヶ月での達成となり、日本のLCCでは最速の達成となります。
 写真は早朝の第3ターミナル・サテライト前に駐機するジェットスター・J 機です。

@全日空のB787型機が燃料ポンプ不具合で遅れる
 現地時間2日午後1時頃、サンノゼ発成田行きの全日空171便・B787型機が出発しようとしたところ、燃料ポンプに不具合が発生しました。このトラブルの整備のため、約1時間35分遅れで出発しました。

@香港ドラゴン航空機がエンジンから煙で離陸中止も、トラブルはなし
 昨日午後6時頃、那覇発香港行きの香港ドラゴン航空379便・A330-300型機が離陸に向け滑走路を移動中に、管制官が右エンジンから白い煙のようなものが出ているのを見つけ同機に通報しました。同機は離陸を取りやめ、安全確認を行いました。点検したところ、エンジンのファンが回転した時に漏れたオイルを燃やして排気するシステムが作動したものと分かり、エンジンに問題はないことが判明しました。このトラブルにより約25分間離発着が停止された影響で、37便に最大54分の遅れが出ました。

@B787型機の引渡が300機を超える
 ボーイング社は現地時間先月27日、B787型機の300機目を引き渡した、と発表しました。どこが受領した機体かは分かりません。
【コメント】成田空港でも、最近は本当に良く見かけますね。私が見たところでは、全日空と日本航空はもちろん、アエロメヒコ、エアインディア、ニュージーランド航空、タイ航空、ユナイテッド航空、ジェットスターなどです。なお、厦門航空は明日からの成田=厦門線をB787-8型機で運航する予定です。


*8月4日

@「2000万人をはるかに超えるときには第3滑走路が必要と認識」太田大臣
 太田国土交通大臣は今日の閣議後記者会見で「外国人旅行者数を年間2000万人とする目標をはるかに超える場合には、成田空港の3本目の滑走路の整備や夜間飛行の制限の緩和といった機能強化が必要だと認識している。環境問題や周辺の街づくりとも密接に関係しているので千葉県や周辺の自治体の理解が必要だ。大事なことは、今後開催する国や地元自治体などで作る四者協議を通じて、合意を形成していくことが必要だ」と述べました。
【コメント】「周辺自治体の理解が必要だ」とのことですが、実際に騒音被害に苦しむ住民の理解はどうするのでしょうか。夜間飛行制限緩和案として、午前0時〜午後5時だけを飛行禁止する案が有力とのことです。これは、人権を侵害する明らかな憲法違反ではないでしょうか。

@二階会長が太田大臣に決議文を提出
 自民党の成田国際空港推進議員連盟の会長である二階自民党総務会長は昨日、太田国土交通大臣に第3滑走路の建設を求める同連盟の決議文を手渡しました。今月中にも四者協議会を開くように要請しています。また、決議文の中では夜間飛行制限の緩和を盛り込みました。
 決議文は昨日、千葉県知事や成田国際空港株式会社(NAA)社長にも提出されました。

@全日空が冬季ダイヤで成田=北京線を減便
 全日空は今日、10月25日からの冬季ダイヤで成田=北京線を現在の1日2便から、1日1便に減便することを発表しました。代わりに、羽田=北京線を1日1往復から1日2往復に増便します。

@全日空が成田=ジャカルタ線貨物便をバンコク経由に
 全日空は現在運航している成田=ジャカルタ線貨物便を、9月2日からバンコク経由で運航する事を明らかにしました。成田→バンコク→ジャカルタ→成田で運航する事にしています。週2便となります。なお、10月27日からは週3便に増便します。


*8月3日

@全日空の6月輸送実績は国際線利用率が74.2%、国内線が59.9%
 全日空グループが先月31日に発表した「ANAグループ6月旅客輸送実績」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)13.4%増となり、利用率は3.5ポイント増の74.2%となりました。
 一方、国内線は旅客数が3.0%減、利用率が0.4ポイント増の59.9%となっています。成田空港路線の利用率は成田=札幌線が4.1ポイント増の53.4%、成田=大阪線が0.6ポイント減の83.0%、成田=福岡線が8.8ポイント増の47.7%、成田=中部線が3.9ポイント増の80.6%、成田=仙台線が5.2ポイント減の39.0%、成田=那覇線が4.3ポイント増の76.8%、成田=新潟線が2.2ポイント増の46.4%となっています。

@全日空のB787型機で不具合2件
 1日午後4時頃、福岡発羽田行きの全日空260便・B787型機で電気系統の不具合が見つかり、整備に時間がかかるため、同便は欠航となりました。
 また、現地時間2日午後1時頃、サンノゼ発成田行きの全日空171便・B787型機が出発しようとしたところ、燃料系統にトラブルが発生しました。この整備のため、同便は約2時間25分遅れで出発しました。

@日本航空のB787型機で高揚力装置整備長引き、機材交換
 今日午前8時半発の羽田発ソウル行きの日本航空91・B787-8型機の高揚力装置の整備に時間がかかるため、機材をB767型機に変更して、19分遅れで出発しました。

@イランが最大で90機の旅客機発注か
 今日のウオール・ストリート・ジャーナル日本語版によりますと、イランは核開発問題の合意を受けて、老朽化した旅客機を更新するために、ボーイング社とエアバスに年間最大90機の旅客機を購入する意向、とのことです。米国などの制裁措置で、旅客機の部品の輸入も出来ず、旅客機が老朽化し、墜落事故などが多発していました。


*8月2日

@イベリア航空が東京などへの就航を検討、年末までに結論
 スペインのイベリア航空は現地時間7月31日、プレスリリースでドーハやヨハネスブルグなどと共に、東京への就航を検討している事を明らかにしました。詳細は今年末までに明らかにする、としています。同社は1998年12月に成田=マドリード線から撤退しており、現在、日本への路線はありません。
 写真は成田空港を離陸するイベリア航空のB747型機ですが、機体デザイナは現在のものとは違っています。

@お盆期間の予約数は各社ともおおむね好調
 国内航空各社のお盆期間(7〜16日)の予約状況が出そろいました。全日空は国際線が86.8%、国内線が63.2%です。日本航空は国際線89.8%、国内線66.1%です。LCCはピーチが国際線が86.4%、国内線80.4%。ジェットスター・J が国際線90.5%、国内線69.1%。バニラが国際線87.6%、国内線87.2%。春秋航空・日本が65.4%となっています。また、スカイマークエアラインは70.6%となっています。7月31日の「Aviation Wire」に一覧表が載っています。

@中学生のバッグからハサミが出てきて、1時間20分遅れる
 昨日午前7時頃、大分発羽田行きの全日空792便で、搭乗した中学生のカバンからハサミが落ちたのを客室乗務員が見つけました。このため、同機は乗客全員の保安検査をやり直し、1時間20分遅れで出発しました。ハサミはこの中学生が宿題用としてバッグに入れたもので、何故、X線検査で発見されなかったのか調査中、とのことです。この影響で同時刻に大分空港を出発する予定だった日本航空662便も乗客の保安検査をやり直したため、約1時間20分遅れました。

@スカイマークが片道1980円の運賃を販売
 スカイマークは先月31日に羽田=鹿児島線を始めとする需要が低迷する6路線で、1980円というLCC並みの運賃設定「SKY サマーセール 第2弾」を発表しました。お盆休みが終わる18日〜21日と24日に各便10席程度を販売します。予約は明日の午後3時から8日の午後11時59分までとなっています。
【コメント】同社のお盆期間の予約率も前年同期比で減少しているようです。経営破綻の影響が徐々に出てきているようです。成田空港サーバーでもたびたび取り上げた大量の運休も、需要の弱い路線を減便しているのではないでしょうか。国土交通省もLCCの大量欠航には注意をしているようですが、スカイマークの場合は"見て見ぬ振り"をしているのでしょうか。いずれにしても、5日の債権者集会が注目されます。

@フェデラルエクスプレスが韓国に生物兵器にも使える炭疽菌を運ぶ
 7月31日付けの「the hankyoreh japan」によりますと、米国の「USAトゥディ」が現地時間先月29日に伝えたところによりますと、米国を拠点とする貨物専用航空会社フェデラルエクスプレスは、同17日に「疾病管理予防センター(CDC)に手紙を送り、『これ以上指定生物剤を入れた貨物の配送を受け付けない』と通知した」とのことです。これは、同4月26日に、同社がユタ州にあるダグウェイ米軍研究所から韓国の京畿道・平沢の烏山空軍基地に、生きている炭疽菌を配達した事が発覚し、この他にも、韓国内や米国内で「指定生物剤」を運び、配達してきたことが明らかになったことに対するものです。「指定生物剤」とは「炭疽菌」や「エボラ出血熱ウイルス」など、生物兵器として使用できたり、外部に漏れると公衆衛生や農業に重大な影響を与える可能性がある危険物です。
 写真は成田空港に着陸するフェデラルエクスプレスのMD-11型機です。
【コメント】フェデラルエクスプレスは成田空港にも1日何便も運航しています。危険な「指定生物剤」を運んでいることはないのでしょうか。開港時の約束で「MACチャーター便など、米軍関係の利用はしない」となっているのですが、心配です。国も成田国際空港株式会社(NAA)も米軍についてはこのようなことを確認する気は全くないようですから。厚木基地の米軍機夜間飛行差し止め問題もそうですが、これで独立国と言えるのでしょうか。「日本は米国の属国」と言った方が良いと思います。


*8月1日

@7月のアクセス数は29,998回でした。

@田村航空局長が成田第3滑走路建設推進を表明、夜間飛行制限緩和も地元に要請
 昨日、自民党本部で開かれた「自民党成田国際空港推進議員連盟」で田村航空局長は、「羽田空港の第5滑走路新設には高いハードルがある。首都圏空港の機能強化策として、成田空港の第3滑走路は必要。四者協議の開催をお願いしたい」と述べました。これに対して、小泉成田市長は「成田空港の機能強化は最大の地方創成。地元としても、心強く受け止めている。政治声明をかけて、騒音下に100回でも200回でも足を運びたい」と述べました。また、議員連盟会長の二階氏は「一番大事な地元が前向きだった。予算は後から何とでもなる」と述べました。なお、完成まで最低10年は必要、とのことです。
 また、田村航空局長はLCCのネットワーク拡大や貨物需要の取り込みなどを理由に、夜間の発着制限の緩和を地元に求めました。
【コメント】何とも乱暴な意見ですね。まさに、経済界のもうけと、政治家・官僚の利権確保に、なり振りかまわない姿勢を示したものです。小泉市長は1月21日の「首都圏空港機能強化の具体化に向けた協議会」で、「まずは23万回を30万回にする努力をすべき。さらなる機能強化は、 さらなる騒音対策とセットで」と述べたようです。(1月23日の出来事参照)この人は、その時々に、言うことが違っているようです。かなりぶれていますね。だいたい、成田市が現在“地方”と言えるのでしょうか。またまた、30万回合意の時のように、騒音に苦しむ住民の反対を成田空港周辺自治体の首長が賛成するだけで、「地元が賛成した」と強引に押し進めるつもりなのでしょうか。しかも、「地元からの強い要望」を理由に、地元負担を押しつける可能性もあります。田村航空局長は、厚木基地騒音訴訟の高裁判決を知っているのでしょうか。電車で爆睡できる人ばかりではないのです。

@トランスアジア航空の成田=台北線が今日から増便
 今日から、トランスアジア航空の成田=台北線が増便され、1日2便体制となりました。

@全日空の成田=バンコク線が今日から増便
 今日から、全日空の成田=バンコク線が増便され、1日2便体制となりました。

@今日からカンタス航空のシドニー線が羽田に移行し、成田=ブリスベン線が就航
 今日から、カンタス航空の成田=シドニー線が運休となり、代わりに成田=ブリスベン線が就航しました。機材はA330-300型機になります。シドニー線は羽田空港発着になります。

@今日から新駐車場がオープン
 今日から、第2ターミナルの駐車場北附属棟がオープンしました。

@日本航空の誘導路離陸滑走を重大インシデントに認定
 現地時間12日にシンガポールのチャンギ空港で起こった、日本航空機の誘導路と滑走路を間違えて、離陸滑走を始めたトラブルについて、シンガポール航空当局と国土交通省が重大インシデントに認定したことが明らかになりました。日本航空はこのトラブルについて、謝罪文を掲載しています。


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