2015年1月後半の出来事
*1月31日
@駐機中の UA 機で外部電源ケーブルが発火、すぐ消し止められる
昨日午後4時35分頃、成田空港に駐機中の、ヒューストンから到着したユナイテッド航空7便・B777型機で、地上から電力を供給する装置のケーブル付近から火花と煙が上がりました。この消火のため、消防車19台が出動しましたが、火は地上職員が大型消火器で消し止めました。当時、乗客が降機中でしたが、けが人などはありませんでした。この影響で17便に最大36分の遅れが出ました。
@インテグラルが約100億円出資で調整
スカイマークの支援を表明しているインテグラルは当面の運転資金として、約100億円規模の資金提供を検討している、とのことです。
@スカイマークへの金融支援で全日空と日本航空の対応別れる
スカイマークへの支援について全日空と日本航空で違いが出ています。全日空は殿元専務が「財務をしっかり改善できるか、状況を見て検討する」と述べました。これに対して日本航空の日岡執行役員は「スポンサーをできる環境になく、検討した経緯もないし、今後も予定はない。安全運航やお客様の利便性向上などで支援できることがあればしっかりやりたい」と述べ、「8・10」ペーパーで規制されている出資などの支援については否定しました。
しかし、両社共に共同運航については前向きの検討を表明しています。
@国土がスカイマークに整備不良で厳重注意
国土交通省は昨日、スカイマークが19日に、運航開始前に実施しなければならない操縦系統への点検整備を実施していなかった、として同社を厳重注意処分にしました。19日の記録がないことから、整備士に聞き取り調査をしたところ、他の作業が立て込んで、操縦系統に特段の不具合も見られなかったことから点検を省いたことが判明したものです。
@エアドゥが機長昇格試験問題で改善策を提出
エアドゥは昨日、訓練で基準に満たない副操縦士を機長に昇格させた問題で、国土交通省に改善策を提出しました。改善策では訓練内容の見直しや「安全統括管理者」の降格などが含まれています。
@全日空と日本航空が第3四半期決算を発表
全日空と日本航空は昨日、第3四半期決算を明らかにしました。
それによりますと、全日空は売上高が前年同期比(以下同じ)9.1%増、営業利益が29.3%増、最終利益が57.2%増の523億円となり、
一方、日本航空は売上高が3.3%増、営業利益が0.5%増、最終利益が3.1%減の1196億円となりました。
また、平成27年3月期連結決算予想では、全日空が当期純利益を85.3%増の350億円、日本航空は16.4%減の1390億円としています。
@エア・アジアXのCEOが退任
赤字が続いているエア・アジアXのCEOが退任しました。後任にはエア・アジア副CEOを勤めるKamarudin Meranun氏が就任しました。同氏はエア・アジアXとタイ・エア・アジアXとインドネシア・エア・アジアXの3社を統括し、改善を目指すことになります。
*1月30日
@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」41例目が発生
昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」41例目が発生しました。成田発アンカレッジ行きの日本貨物航空188便・B747-8F型機が、アンカレッジ空域の管制システムの障害による離陸制限で出発が遅れ、午後11時45分にA滑走路から離陸したものです。リンク先では一覧の最下部になっています。
@「カーフュー弾力的運用」1年間の検証結果発表も、内容分からず
成田空港四者協議会は昨日、「成田空港の離着陸制限(カーフュー)の弾力的運用の検証結果(平成25年3月31日〜平成26年3月31日)」を公表しました。結論として「確認書に則って運用されていると認められた。」としています。
【コメント】結果はA4用紙1枚だけで、詳しいことは全く省かれています。どのように検証したかも全く分かりません。騒音下住民の健康に多大な影響を与える深夜騒音の検証ですので、詳しい検証経過と討議内容を公表すべきと思います。
@夏目社長がスカイマークにエール
成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長は昨日の記者会見で、スカイマークの民事再生法適用申請について「成田空港の国内線は従来、内際乗り継ぎ的役割に限られていましたが、スカイマークが初めて一歩を踏み出し、成田の国内線需要を担っていただいた。ありがたく思っている。非常に残念。1日も早い回復をお祈りする」と述べました。
@スカイマークが運休便を発表
スカイマークが2月1日〜3月28日までと、3月29日からの夏季ダイヤでの運休便を発表しています。
@全日空がB787-10型機3機、A321neo型機3機などを発注
ANA ホールディングスは今日、B787-10型機3機、B737-800型機5機、A321neo型機3機とA320型機型機4機の発注をしたと発表しました。総額約2590億円となります。
@日本航空B787-8型機の外板が剥がれる
昨日午前、B787-8型機の到着後点検で胴体下部の外板表面の一部が剥がれているのが見つかりました。この整備に時間がかかるため、この機体を使う予定の成田発ヘルシンキ行きの日本航空413便は別のB787-8型機に機材を交換し、6時間23分遅れで出発しました。
@新潟空港での大韓航空機逸脱事故は機長の勘違い
運輸安全委員会は26日、2013年8月5日に新潟空港で起こった、大韓航空機オーバーラン重大インシデントの報告書を公表しました。報告書によりますと、原因は機長が滑走路端の赤色灯を滑走路端を示すものと理解できず、横断するA滑走路の手前の停止を示すライトと、勘違いしたものとしています。管制塔が「A滑走路を横断して良い」と連絡したことにより、スピードを十分に落とさずに、A滑走路を横切ろうとして、滑走路端に気付いた時に、緊急ブレーキをかけたものの間に合わずに滑走路をはずれた、としています。
@エア・アジア8501便は副操縦士が操縦、胴体に遺体はなし
インドネシアの運輸安全委員会は現地時間29日、エア・アジア8501便を操縦していたのは副操縦士だったことを明らかにしました。また、これまでに発見された遺体は70体です。軍関係者は胴体部分の引き上げを断念した、とのことです。なお、胴体内部には遺体はなかった、とのことです。
*1月29日
@2014年と12月の空港運用状況を発表
成田国際空港株式会社(NAA)は今日、「2014年空港運用状況」「12月 空港運用状況」を発表しました。
2014年は総発着回数が前年比(以下同じ)1%増と3年連続で過去最高となりました。この内、国際線旅客便は1%増、国内線は12%増となっています。旅客数は1%増と7年ぶりに過去最高を記録しました。国際線の外国人旅客数は15%増、日本人旅客数は12%減となりました。一方、国内線旅客数は23%増となっています。国際線総貨物量は5%増となりました。
2014年12月の総発着回数は前年同月比(以下同じ)1%増と過去最高となり、この内、国際線は1%減、国内線は7%増となっています。総旅客数は4%減で、この内、国際線は7%減で外国人旅客数は15%増と過去最高、日本人旅客数は17%減となっています。一方、国内線旅客数は9%増と過去最高となりました。貨物量は±0、輸出量が4%増、輸入量が8%減となっています。給油量は8%減でした。
@空いていたハンガーを AGP がビジネスジェット機専用として使用へ
今日の「日刊航空」によりますと、成田空港で日本航空が返還して使用されていない格納庫(ハンガー)が、空港インフラ事業などを行うエージーピー(AGP)へ賃貸する方向で調整が進んでいる、とのことです。デルタ航空が使用を始めた旧日本航空の第3ハンガーの隣にある「旧日本航空第2ハンガー」です。AGP では、このハンガーをビジネスジェット専用ハンガーとする意向とのことで、近く正式契約を結ぶ、とのことです。これにより、成田空港ハンガーは全て稼働することになります。
@スカイマークが民事再生法を申請、運航は続ける
スカイマークは昨日午後7時から取締役会を開き、自主再建を断念し、民事再生法の適用を申請することを決定しました。今日以降も当面の資金は投資ファンド「インテグラル」が融資し、運航は継続する、とのことです。ファンドからの出資のメドが立たず、資金繰りが難しくなったため、とのことです。法的整理で債務を整理した上で、スポンサーを探して再生を目指します。西久保社長は退任し、有森取締役が社長につきました。負債総額は約710億8800万円となり、エアバスとの交渉次第では膨らむ可能性があります。
これを受けて東京証券取引所は3月1日付けで同社を上場廃止する、と発表しています。
今日午前、記者会見した有森社長と井手会長は2月1日からA330型機の運航を休止し、B737-800型機に統一すること、そのために、現行の1日152便を128便(水曜便は126便)に減便すること、宮古や石垣からの撤退も検討すること、などを明らかにしました。この128便については「資金のメドがついている。支障が出ることはない」とし、共同運航については「前向きにお願いしたい」と述べました。更に、人員削減は一切行わないこと、「出来うれば第三極を維持したい。そのための事業計画を立てている」と述べました。
A330型機はサブリース先を探すこと、A330型機のパイロットはB737型機のライセンスを持っているので、復帰訓練で短期間で移行できることも明らかにしました。写真は新千歳空港で見たスカイマークのA330型機です。
@大阪地裁が整理解雇の客室乗務員の解雇撤回を命じる判決
大阪地裁は昨日、日本航空の経営破綻に伴い整理解雇された女性客室乗務員が解雇無効を訴えていた裁判で、解雇を無効とし、日本航空に賃金約1100万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。裁判長は判決の中で、「体調不良で5ヶ月間休養していた原告の復職期限を延ばすことに何ら支障はなかった」とし、「解雇する社員を選ぶ基準に不合理な点があった」としています。整理解雇を無効とする裁判で、解雇が無効とされたのは初めてになります。
@全日空B787-8型機が電気系統不具合で2時間21分遅れる
今日午前1時頃、羽田発フランクフルト行きの全日空203便・B787-8型機がゲートを離れたところ、電気システムに不具合が発生しました。整備に時間がかかることから機材を変更して、2時間21分遅れで出発しました。
*1月28日
@日本航空が MRJ を確定発注、2021年から受領
日本航空は今日、三菱航空機会社と昨年8月に基本合意していた三菱リージョナルジェット(MRJ)32機の発注を確定させた、と発表しました。納入は2021年から、とのことで、グループのジェイ・エアが運航します。
@日本航空が発券手数料などを値上げ
日本航空は昨日、国際線航空券を日本航空が発券もしくは交換発行する時の手数料を4月1日から値上げする、と発表しました。市内と空港カウンターでの発券手数料を4320円から5400円に、電話予約センターの手数料を2160円から5400円にします。また、マイレージバンクの国際線特典航空券を利用する際の手数料も2160円とします。
この値上げにはコストの削減と、ネット予約をそくす意味もある、とのことです。
@全日空のB787-8型機が計器の不具合で約3時間半遅れる
昨日午後0時30分頃、羽田発ミュンヘン行きの全日空275便・B787-8型機が離陸のためにスポットを離れたところ、計器システムの不具合が発生しました。このため、同機はスポットに戻り、整備の後、3時間22分遅れで出発しました。
@日本航空のB787-8型機がスポイラー不具合で欠航
現地時間27日正午頃、ホノルル発成田行きの日本航空783便・B787-8型機は、前便でスポイラーの不具合を示す警告が出たため、整備に時間がかかることから欠航となりました。
@スカイマークが機材整備で連日、多数欠航
21日〜今日まで、スカイマークで「機材整備による機材繰りのため」の欠航が続いています。毎日10便程度の欠航です。どうしたのでしょうか。気になります。
@エア・アジア8501便墜落から1ヶ月、初期調査報告書は公表せず
エア・アジア8501便が墜落してから現地時間28日で1ヶ月となります。インドネシア運輸安全委員会は28日にも、国際民間航空機関(ICAO)や関係国に初期の調査報告書を提出することになっています。同委員会は報告書を公表する予定はないようです。非公表についてはかなりの批判がある、とのことです。
米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版によりますと、ボイスレコーダーには失速の警報音が記録されている、とのことです。
*1月27日
@日本航空の12月利用率は国際・国内線共に微増
日本航空が昨日発表した「昨年12月 輸送実績」によりますと、国際線では旅客数が±0、利用率は前年同月比(以下同じ)0.2%増の73.2%でした。
一方、国内線では旅客数が1.2%減、利用率が0.1%増の61.3%となっています。
この内、成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が3.6ポイント減の73.6%、成田=新千歳線が5.6ポイント減の61.2%、成田=中部線が7.3ポイント増の63.9%、成田=福岡線が9.0ポイント増の48.8%となっています。
@全日空機がフラップ故障で福岡に引き返し、無事緊急着陸
今日午前8時30分頃、福岡発対馬行きの全日空4931便・B737-500型機が対馬空港に着陸しようとしたところ、フラップが動作しなくなりました。この装置は速度を落とすと減少する揚力を補うもので、動作しないと着陸の速度が増し、着陸滑走距離が長くなります。このため、同機は福岡空港に引き返し、同9時1分に補助システムを使って、無事緊急着陸しました。
@全日空のB787-8型機がシステム不具合で欠航に
25日午後5時頃、松山発羽田行きの全日空596便・B787-8型機の出発前点検で、飛行システムに不具合があり、整備に時間を要するため、同便は欠航となりました。
@日本航空のB787-8型機が燃料漏れで約2時間半遅れる
昨日午後5時頃、成田発サンディエゴ行きの日本航空66便・B787-8型機の出発前点検で、胴体下部で燃料漏れが発見されました。整備に時間を要するため、別のB787-8型機に機材を交換し、2時間35分遅れで出発しました。
@エア・アジアの燃油サーチャージャー廃止のお知らせ
昨日書いたエア・アジアの燃油サーチャージャー廃止についてですが、お知らせが出ています。LCCとしてはセブパシフィック航空に次いで2社目となります。
【コメント】この傾向がLCCに拡がるのでしょうか。レガシーキャリアにはどう影響するのでしょうか。ゴールデンウイークや夏休みに海外旅行を計画している人には朗報ですね。
*1月26日
@成田空港の12月貿易額で輸出が22.6%増、輸入が12.3%増に
東京税関が今日発表した「12月分 成田空港貿易概況(速報)」によりますと、輸出額は前年同月比(以下同じ)22.6%増、輸入額は12.3%増となりました。輸出額の前年同月比プラスは6ヶ月連続、輸入額は同3ヶ月連続となっています。
@成田空港国際線旅客便で、夏季ダイヤ中に全日空が日本航空を上回る見込み
今日の「日刊航空」によりますと、成田空港の国際線旅客便の規模で、夏季ダイヤ中に全日空が日本航空を上回る事になるようです。全日空は夏季期間中に新規路線開設や増便を行いますが、日本航空はいわゆる「8・10」ペーパーにより新規路線の開設が制限されていることから、当然の結果となります。
@「(羽田都心ルート)今後は住民のみなさんに説明」と太田大臣
太田国土交通大臣は23日の記者会見で、羽田空港都心ルートについて、「自治体レベルでは国の方針に理解が得られつつある、とのことで、今後はそれぞれの住民の方々に幅広く理解をいただくと言うことに力を注ぐ」と述べました。
【コメント】成田空港の「B滑走路北伸」の時や「カーフュー弾力的運用」の時のように、説明会でどんなに反対意見が出ても、それを無視して「説明しました。理解していただきました。自治体首長の了解を得ましたので決めました」と言うようなやり方は、決して取ってはならないと思います。
@ピーチ機が対地接近警報装置不具合で引き返す
昨日午前11時45分頃、関西発那覇行きのピーチ・アビエーション213便・A320型機が離陸したところ、対地接近警報装置(GPWS)のトラブル表示が出ました。このため、同機は関西空港に引き返しました。同装置の部品を交換したところ、不具合表示は消え、約90分遅れで再出発しました。
@エアアジア8501便の胴体引き上げに失敗
現地時間25日、エア・アジア8501便の胴体引き上げが失敗しました。バルーンを使い、海面まで上昇させましたが、ロープが切断し、再び海底に沈んだ、とのことです。現在までに発見された遺体は69体となり、胴体部分にかなりの遺体があるものと見られています。
@エア・アジア G が26日から燃油サーチャージャーを廃止
今日の「Traicy」によりますと、エア・アジアグループは現地時間26日、燃油サーチャージャーを廃止しました。
【コメント】これにより、他社にも燃油サーチャージャー廃止の圧力がかかるのではないでしょうか。また、エア・アジアとしても、8501便の事故による客離れが深刻なのではないでしょうか。
*1月25日
@航空科学博物館の「DC-8シミュレーター」を体験しました
昨年12月16日に航空科学博物館に行ったところ、「DC-8シミュレーター」がすいていたので体験しました。航空科学博物館には何十回となく行っていますが、たいがいは混んでいたり、時間が合わなかったりで体験したことはありませんでした。12月16日は混み具合を聞いたところ「大丈夫ですよ」とのことで、予約しました。時間に行ってみますと、何と、2人しかいませんでした。他の方が機長席、私が副操縦士席でした。
今はないダグラス社の製作したDC-8型機は、ボーイング社のB707型機と共に、初めての本格的なジェット旅客機で、DC-8-61・63型機は太平洋横断も可能になった機体です。成田空港が開港した1978年当時は花形機でした。しかし、騒音は激しかったです。黒煙を吐きながら離陸する時の騒音は、腹に響くものでした。私たちはその細長い形状から「鉛筆」とニックネームをつけていました。日本航空も太平洋や欧州への路線に投入していました。(写真右は成田空港を離陸する日本航空のDC-8-63型機です)
このシミュレーターは日本航空でパイロットの訓練のために、実際に使用されていたものだそうです。従って、国内で唯一の公開されている“本物”のシミュレーターのようです。操縦席の後ろに、10席の座席があり、1回に12名が体験できます。体験は1日3回ですが、現在は整備中で、再開は2月15日からとのことです。
体験時間は約20分で、羽田空港から成田空港までの飛行を体験します。一応、操縦桿などは動きますが、何せ、素人が操縦するものですから、墜落したりすると、振動や音もリアルに出るようで、基本は自動操縦になっています。ただ、エンジン出力や脚の上げ下げなどは、インストラクターの助言で操作します。古い機体ですから、コックピットの計器はアナログで、メーターだらけです。
操縦席の窓には羽田空港から成田空港までの映像が非常にリアルに再現されます。右から2枚目の写真の上やや右の白飛びしているところが成田空港です。客席のディスプレイにも出ているようです。振動もリアルでした。
@米国でツイッターの爆破予告により2機が緊急着陸
現地時間24日、米国で爆破予告があり、2便が戦闘機の誘導を受けて緊急着陸しました。1機はオレゴン州ポートランド発のデルタ航空機、もう1機はウィスコンシン州のミルウォーキー発のサウスウエスト航空機です。ツイッター上で爆破予告があり、信憑性が高いと判断されました。両機はアトランタの空港に緊急着陸後、機内の捜索が行われましたが、爆破物は見つかりませんでした。米国ではフランスでのテロ事件などを受けて、警戒が厳重になっています。
*1月24日
@トランジット向けのツアー概要固まる
今日の朝日新聞によりますと、昨日開かれた「トランジット旅客の訪日観光促進協議会」で、成田空港で国際線を乗り継ぐ旅客に対する、乗り継ぐ時間を利用した短時間のツアー内容が決まりました。ガイドが同行するツアーでは成田市・芝山町・多古町の3市町に設定します。時間は約3時間となります。もう一つは各自でショッピングを楽しんでもらう「フリーツアー」でこちらはイオンモール成田や酒々井プレミアムアウトレットに自分たちで行ってもらい、割引やノベルティーなどの特典を提供するツアーです。両ツアーとも交通費は自費となります。開始は2月末〜3月初めを目指します。ガイドはボランティアで今日から募集を始め、500人を予定しています。
@中国で無許可放送局電波が航空無線を妨害
昨日の「 newsclip」によりますと、中国各地の空港で、無許可無線放送局による航空無線への妨害が多発している、とのことです。大連ではこのほど、この無許可無線の影響で、4機の航空無線が不安定になり、一時、繋がらなくなるトラブルがありました。これは、無許可無線がコマーシャルなどを放送しているためで、比較的安価で開設でき、半月ほどで費用を回収できることが原因、としています。
*1月23日
@資料室に「羽田空港新ルートに関する国土の航空機騒音解説への疑問」を載せました
昨日まで、5回にわたって載せた「国土の航空機騒音解説への疑問」を読みやすいように、「羽田空港新ルートに関する国土の航空機騒音解説への疑問」として、「成田空港サーバー 資料室」にまとめました。
@小泉市長「まずは30万回の活用を、それ以上には新たな騒音対策を」
今日の「日刊航空」によりますと、21日に開かれた「首都圏空港機能強化の具体化に向けた協議会」で、小泉成田市長は「まずは23万回を30万回にする努力をすべき。さらなる機能強化は、 さらなる騒音対策とセットで」との発言をした、とのことです。
@第2=第3ターミナル間のシャトルバスは午前4時半〜午後11時運行
16日の内覧会のマスコミ記事で、第3ターミナルについて分かったことをまとめてみました。
○国内線は4階のブリッジを通り、サテライトに向かう。
○このブリッジやサテライトには空調はない。
○サテライトからの搭乗には、雨も避けられるエプロンルーフを使用する。これには、乗客の記念撮影などで、搭乗が遅れて、遅延の原因をなくす役目もある。
○第2ターミナルと第3ターミナルを結ぶ無料シャトルバスは午前4時30分〜午後11時に、5〜12分間隔で運行。
○このシャトルバスは道路の構造から、第3ターミナルから第2ターミナルに行く時は5分程度だが、逆に、第2ターミナルから第3ターミナルに行く時には、一方通行などの関係から10分以上かかる。
○この他に、第3ターミナルと第2ターミナルと第1ターミナルを巡回するバスも運行する。
○直行バスやタクシーは第3ターミナルに直接乗り入れることが出来る。
○自家用車の乗り入れは出来ない。
@日本航空の顧客情報漏洩は4131名分、最終報告
昨秋に発覚した日本航空の顧客情報漏洩トラブルで、同社は21日、最終報告書を発表しました。これによりますと、職員がウイルスの仕込まれたメールを開いたことにより、ウイルスに感染し顧客情報が漏れた、としており、最終的には4131名分の顧客情報が流失した、としています。
@スカイマークとの共同運行が固まる
今日の朝日新聞によりますと、スカイマークと全日空・日本航空との共同運航の概要が固まった、とのことです。共同運航ではスカイマークの羽田空港5路線の内、全日空だけが就航している神戸線は全日空が約20%を買い取り、他の札幌、福岡、鹿児島、那覇線は全日空と日本航空が約10%ずつを買い取って共同運航することになる、とのことです。全日空と日本航空は今月中にも国土交通省に申請し、3月29日から開始することになる、とのことです。
@米国デルタとユナイテッドが燃料ヘッジで損失
航空燃料価格の下落で、航空会社はほっと一息を着いているところですが、米国の大手航空会社がこのほど発表した、10〜12月決算では、燃料の値上がりを想定した燃料ヘッジの損失で、赤字や損失を計上しています。デルタ航空は燃料費が減少しているにもかかわらず、燃料ヘッジの損失が響いて赤字に転落しました。また、ユナイテッド航空も大幅な減益となりました。
しかし、両社とも、今後の見通しは燃料価格の下落で「大幅な業績改善が見込める」と強気の見通しを語っています。
【コメント】日本の国内航空会社でも、燃料ヘッジによる損失があるのではないでしょうか。
@インド当局がエアインディアに乗務員800人の雇用を指示
インド航空当局はエアインディアに対して、深刻な遅延原因として「乗務員不足がある」と指摘し、直ちに800名の乗務員を雇用するように指導しました。エアインディアの国内線遅延率は他社よりも約15%高い約40%となっている、とのことです。
*1月22日
@国土の航空機騒音解説への疑問(5)「絶対安全」はありえない
15日に成田空港の南にある、芝山町境地区の民家に航空機からとみられる氷塊が落下しました。成田空港周辺の落下物は近年少なくなっていますが、発見されるものは一部に過ぎないと思われます。
今回提案されている、羽田空港の都心ルートで心配なのは、このような落下物事故と航空機事故です。
国土交通省の「5、安全対策について」の中で、細かな安全対策を書いていますが、福島原発事故に見られるように、「絶対安全」はあり得ません。東京湾上の飛行ルートを取ることが最善の策になると思います。
「落下物事故は成田空港で発生する。」とよく言われますが、これは正しくありません。
確かに、羽田空港関係の落下物事故はほとんど耳にしません(昨年8月25日に君津市で起こった氷塊落下{2014年8月28日の出来事参照}は羽田空港に着陸する航空機からのものと考えられます)が、この理由は、今までの飛行コースのほとんど全部が海上ルートであったことから、落下物があったとしても、海に落下するために発見されないという理由ではないでしょうか。
それともう一つ、成田空港は国際線が多いのですが、羽田空港は今まで、ほとんどが国内線だった、と言う事があるのではないでしょうか。
氷塊は航空機の機体から、少しずつ漏れた水が上空の低温で凍り付き、長時間の飛行で、氷塊が大きく成長し、着陸に向けて高度を下げると、気温が上がり少しずつ溶け出します。そして、車輪を下げた時の衝撃でもって、剥がれて落下すると思われます。
国内線の場合は飛行時間が短く、氷塊が成長する時間がないと言うことが考えられます。従って、羽田空港も国際線が増えてくると、氷塊落下があるのではないでしょうか。
成田空港では、車輪を下げるタイミングを陸地に入る寸前にするようになって、氷塊落下は大分少なくなりました。
成田空港で多くなっている航空機部品の落下事故も大きな問題です。これも、着陸に向けて、フラップを下げたりするショックで起こることが多いようです。
成田国際空港株式会社(NAA)の元社長だった黒野忠彦氏は昨年9月18日の「成田商工会議所など主催の「運輸政策研究機構 講演会」で、落下物について「落下物についても、成田はビニールハウスだが、羽田の場合は人工構造物上に落下することになる。」と述べたようですが、今回提案されている都心ルートはまさにこの問題が大きくなると思われます。
それと、更に問題となるのは「航空機事故」です。よく知られていますが、航空機事故の大半は「離陸後の3分間と着陸前 の8分間の『クリティカル・イレブン・ミニッツ (魔の11分)』に大半が起こる」と言われています。考えたくもないですが、都心の人口密集地やコンビナートで起こったらどうなるのでしょうか。
国は「万全の対策を取る」とのことですが、先にも書いたように「絶対の安全」はあり得ません。無理に、羽田空港の容量拡大をせずに、海上ルートを取ることが、最善の安全策ではないでしょうか。
@東京都と神奈川県が陸上ルートに理解示す
昨日開かれた「第2回首都圏空港機能強化の具体化に向けた協議会」で、東京都と神奈川県は「(国交省の説明で)地元の理解が進んできた」と、都心ルートを容認する考えを表明しました。しかし、騒音や落下物についての懸念が強いため、住民に丁寧な説明をするように求めました。
国土交通省はこれまでに、自治体の担当者を対象とする説明会を15回開催しました。また、騒音の状況を確認するための見学会を4回開催しました。また、成田空港圏自治体連絡協議会とは今後の協議の方針について確認した、とのことです。
諸橋千葉県副知事は千葉県が騒音を一手に引き受けていることに関して、海上ルートなどの検討を提案しました。また、成田空港圏自治体連絡協議会会長である小泉成田市長は「成田のネットワークを維持するよう、しっかり対応していただきたい」と述べました。
【コメント】「地元の理解が進んできた」とのことですが、どの段階での「理解」なのでしょうか。経済効果最優先で「地元の経済団体」や「議会」の理解が進んだ、と言う事のように思います。住民への説明会はこれからになりますね。
@全日空が夏季ダイヤで成田空港2路線の新設と4路線の増便を発表
全日空は昨日、「2015年度 ANAグループ航空輸送事業計画」を発表しました。その中で、成田空港関係の新規路線開設として(1)成田=ヒューストン線を6月12日に週7便で、(2)成田=クアラルンプール線を9月1日に週7便で開設し、(3)成田=シンガポール線を6月11日から週7便増便、(4)成田=バンコク線を8月1日から週7便増便、(5)成田=ホノルル線を7月17日から週7便増便、(6)成田=成都線を3月29日から週3便増便、(7)成田=広州線貨物便を3月30日から、週6便から1便増便し週7便とし、(8)更に運休していた広州→成田線を週1便で再開すると発表しました。今までも、断片的には報道されてきましたが、正式に発表されたことになります。
@日本航空の夏季ダイヤ、成田空港路線ではモスクワ線の増便のみ
日本航空は昨日、「JALグループ、2015年度 路線便数計画」を発表しました。この内、成田空港路線では成田=モスクワ線を週1便増便します。いわゆる「8・10ペーパー」で増便などが厳しく規制されていますので、新規の路線開設はありません。その代わり、と言うわけでもないのでしょうが、機材の「SKY SUITE」拡充に力を入れています。
@スカイマークとの共同運航を3月末からを目処に調整
全日空と日本航空は昨日、スカイマークとの共同運航について、3月末からの開始を明言しました。日本航空の植木社長は昨日の記者会見で「自社便がない羽田=神戸線を除く羽田4路線で3月29日から開始できるように工夫したい」と述べました。また、全日空幹部も、羽田5路線で「極力早く申請したい」と述べました。
@スカイマークが夏季ダイヤで普通運賃を約9%値上げへ
スカイマークは昨日、夏季ダイヤの運賃を発表しました。ダイヤでは米子=神戸線が現在の1日2往復から1日1往復に減便されました。また、普通運賃を平均で約9%引き下げました。また、5月3日を除く4〜5月の日曜日に特別運賃「ハッピーサンデーキャンペーン」を設定することになりました。同社は昨年10月26日に平均約28%値上げしたばかりですが、搭乗率が低迷していました。
@エアドゥが夏季ダイヤで4路線から撤退、安全対策優先で
エアドゥは夏季ダイヤから、全路線の3割になる4路線からの撤退を決めました。撤退する路線の内、福島線、小松線、富山線は親会社である全日空が引き継ぐことになります。この撤退は、昨年起こった安全上の不祥事が路線拡大の無理から起こった、とし、無理のない運航体制で安全運航を構築することを目指す、とのことです。
@11月の海外旅行取扱額は3.1%減、外国人旅行取扱額は32.5%増
観光庁が今日発表した「11月 主要旅行業者の旅行取扱状況速報」によりますと、海外旅行取扱額額は前年同月比(以下同じ)3.1%減、外国人旅行取扱額は32.5%増、国内旅行取扱額は2.1%増、総取扱額は1.0%増となりました。海外旅行は円安や感染症の発生などで冷え込んでいる、としています。国内旅行は紅葉を目的とした関西方面の旅行が好調でした。
@タイ政府がビジネスエアに運航停止命令
タイの運輸当局は現地時間16日、国際線チャーター便を運航する「ビジネスエア」に運航停止を命令しました。資金繰りに行き詰まり、空港使用料などの未払いを起こしていることが理由です。同社は成田空港にもチャーター便を運航していました。これにより、韓国では数百人が一時、帰国できなくなりました。写真は成田空港に駐機するビジネスエア機です。
@大韓航空が財務状況改善のため、3年間で44機を売却
韓国の大韓航空が財務状況の悪化に苦しんでいるようです。これに、「ナッツリターン」騒動が追い打ちをかけています。同社の負債比率は800%に達しています。同社は向こう3年間で44機の旅客機を売却し、約1兆ウオン(約1090億円)を調達し、負債償還に廻す、とのことです。
*1月21日
@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」40例目が発生
昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」40例目が発生しました。新千歳発成田行きのバニラ・エア910便が新千歳空港の降雪により、出発が玉突き遅延して、午後11時40分にB滑走路に着陸したものです。
@従来取り決めで、今日午前4時44分に緊急着陸
今日未明、上海発ロサンゼルス行きのアメリカン航空182便が日本上空を飛行中に、機内で焦げたような異臭が発生したため、成田空港に緊急着陸を求め、午前4時44分にA滑走路に無事着陸しました。
これは、「カーフュー弾力的運用」ではなく「従来取り決め」の緊急事態によるものです。
@デルタ航空機が油圧系統トラブルで緊急着陸、19日
19日午後0時25分頃、和歌山県沖の太平洋を飛行中だった、マニラ発成田行きのデルタ航空276便・B747-400型機で油圧系統の不具合を示す表示が出ました。同機は不具合の出たシステムを停止して飛行を続け、午後1時頃、成田空港に無事緊急着陸しました。同機は滑走路上で停止し、牽引車で移動しました。この影響でA滑走路が約10分間閉鎖され、8便に最大24分の遅れが出ました。
@シンガポール航空が夏季ダイヤで2往復ともA380型機に
シンガポール航空は夏季ダイヤから、成田=シンガポール線を2往復ともA380型機を使う、と発表しました。現在は成田発夜便にA380型機を使用していますが、成田発午前便はB777-300ER型機で運航しています。
@ロシアのオーロラ航空が今日から成田=ウラジオストック線を運休
ロシアのオーロラ航空は、22日から現在週1往復運航している成田=ウラジオストック線を、当面3月26日まで運休することを明らかにしました。3月27日以降は未定とのことです。
@中国人が出国審査後に逃亡
昨日午後6時半頃、成田空港第1ターミナルで、午後7時半発の上海行きに搭乗する予定の30代の中国人男性が、出国審査を受けた後、職員専用通路から出発ロビーに逆走し、そのまま逃亡しました。この男は1年前から日本に住んでいて、残留期限は切れていなかった、とのことです。
@千葉地裁が「再共有化市民の家」撤去を命令
16日の出来事に載せた反対同盟熱田派の団結小屋「再共有化市民の家」の強制執行問題ですが、今日の毎日新聞によりますと、千葉地裁は9日に付けで、期日までに撤去するように命じました。期日までに撤去が行われない場合は裁判所の執行官が強制執行します。
@全日空のB787型機がエンジン制御トラブルで遅れる
昨日午後6時頃、羽田発福岡行きの全日空267便・B787型機が離陸に向け移動中に、エンジン制御系統の不具合が発生し、駐機場に引き返しました。整備のため、約1時間30分遅れで出発しました。なお、この機体は18日にも、同じエンジン制御系統の不具合が発生しています。
@昨年の訪日外客数は1341万4000人に
観光局が昨日発表した「2014年間と12月訪日外客数」によりますと、12月の訪日外客数は前年同月比43.0%増の123万6000人と12月単月としては過去最高となりました。
また、2014年の1年間では前年比29.4%増の1341万4000人と過去最高となりました。
一方、出国日本人数は12月が前年同月比5.4%減、2014年の1年間では前年比3.6%減となっており、特に、10〜12月は減少率が拡大しています。
【コメント】相変わらずの円安と、アベノミクスの大企業優遇、大金持ち優遇の政策が、大多数である一般国民の消費意欲を凍らせているのが原因と思います。国民の大切な税金を使って、企業には減税、なり振りかまわぬ金融緩和で株価をつり上げて、大金持ちに奉仕しています。国の借金をますます増やし、日本と言う国の経営破綻に突き進んでいるように見えます。これで「消費意欲を!」と叫んでも空々しいだけですね。
@昨年の訪日外国人の消費額は2兆円を超える
観光庁は昨日、「訪日外国人消費動向調査 2014年 年間値」を発表しました。それによりますと、消費額総額は前年比(以下同じ)43.3%増の2兆305億円と過去最高になりました。また、一人当たりの消費額は10.7%増となっています。
*1月19日
@都合により、明日の更新が出来ません。
@【資料室】に「平成26年度 成田空港圏自治体連絡協議会 第2回勉強会 要旨」を載せました
【成田空港サーバー 資料室】に昨年12月25日に開かれた「平成26年度 成田空港圏自治体連絡協議会 第2回勉強会」の要旨が手に入りましたので、載せました。この「第2回勉強会」は航空会社から、地元と成田国際空港株式会社(NAA)への要望を聞くもののようです。
ある意味、「言うことを聞かないと、撤退するぞ!」との脅しのようにも聞こえます。
@昨日深夜「カーフュー弾力的運用」39例目が発生
昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」39例目が発生しました。新千歳発成田行きのジェットスター・ ジャパン110便・A320型機が新千歳空港の降雪による、玉突き遅延のため午後11時52分にA滑走路に着陸したものです。
@ガルーダインドネシア航空が夏季ダイヤで成田=ジャカルタ線を運休
業績不振からの立て直しを図るガルーダインドネシア航空は、3月29日からの夏期ダイヤで、成田=ジャカルタ線と羽田=デンパサール線を運休すると発表しました。これにより、成田空港路線は成田=デンパサール線のみになります。
@16日の第3ターミナル建設工事見学会の写真がAviation Wireに
昨日の「Aviation Wire」に、16日に行われた建設中のLCC専用・第3ターミナル見学会の写真が28枚載っていました。
@シエラレオネから成田空港に帰国した女性が発熱、検査で陰性
13日にシェラレオネから成田空港に帰国した70代の女性が、発熱し昨日、成田空港検疫所に連絡しました。女性はエボラ出血熱患者との接触はない、とのことです。国立国際医療研究センターで検査受けましたが、検査の結果、エボラ出血熱ウイルスは検出されなかった、とのことです。インフルエンザ検査は陽性でした。
@全日空のB787型機がエンジン系統不具合で欠航
昨日午前8時頃、羽田発広島行きの全日空673便・B787型機の出発前点検でエンジン制御系統の不具合が見つかりました。整備に時間がかかるため、この便は欠航となりました。また折返しの676便も欠航となりました。
@「26年度上半期の航空安全報告」は461件
国土交通省が昨年12月にまとめた「航空輸送の安全にかかわる情報の中間報告 (平成 26 年度上半期)」によりますと、航空機事故は前年同期比1件減の2件、重大インシデントが前年と同じ4件、総報告数は461件となっています。
また、事故や重大インシデントを含めた「航空輸送の安全にかかわる情報の報告件数」を航空会社別に見ますと、全日空グループが125件、日本航空グループが118件、スカイマークが64件、ジェットスター・ ジャパンが30件となっており、所有機数にほぼ比例した順番となっています。
*1月18日
@国土の航空機騒音解説への疑問(4)「航空機騒音の人体への影響については全く触れず」
国土交通省の説明での大きな問題点は、騒音下に暮らす人々の健康への影響について、全く触れられていないことです。国土交通省だけではなく、環境省もこの問題については消極的です。
欧米では空港周辺の住民に対して数万人単位での健康調査を行い、室内の騒音が10dB高くなると、睡眠中の血圧が約14%程度高くなることや、空港周辺住民の心疾患症にかかる割合が上がるなどの調査報告が発表されています。
これに基づき、欧州世界保健機関(WHO)では2009年に「夜間騒音ガイドライン」を設定しています。
しかし、日本の政府はこのような調査を、全くと言って良いほど行っていません。「このような調査を行うと、住民の反発が出て、空港や航空会社の経営に悪影響がある」と恐れている、としか考えられません。
日本では空港や基地周辺の自治体が独自に調査を実施しているだけです。
騒音の問題で、頻繁に傷害事件が起こる現在の日本で、航空機騒音を被る人たちに、健康影響についての説明が何もない、と言うのはどういう事なのでしょうか。
@「空港での安全報告」件数は羽田空港がダントツ
国土交通省がこのほど発表した「空港の安全にかかわる情報 (平成 26 年度中間まとめ)」の「安全情報一覧」によりますと、空港別の報告件数では、国際線が乗り入れている大きな空港では、羽田空港が17件とダントツに多くなっています。2番目が関西空港の9件、3位が成田空港と大阪空港の3件となっています。
成田空港での3件は誘導路の破損です。
【コメント】羽田空港でどうしてこんなに多いのでしょうか。D滑走路が増えた影響がまだ続いているのでしょうか。滑走路が4本の空港は羽田空港だけですが、それにしても多すぎますね。
@カンボジア、ラオスと航空協定を締結
政府は14日にカンボジアと、16日にラオスと航空協定を締結しました。これにより、全てのASEAN加盟国と航空協定が結ばれたことになります。それぞれの便数などは今後、2国間の航空当局者協議で話し合われることになります。
@ピーチが羽田=関西で他社便での通勤を認める
今日の日本経済新聞によりますと、ピーチ・アビエーションはパイロット確保のため、首都圏に住むパイロットが他社の便を使い、羽田空港と関西空港を通勤で使用することを認めることになりました。今までは自社の便での移動しか認めませんでした。同社のパイロットは現在約100名で、その約1割が首都圏に在住しています。
【コメント】成田=関西線はありますが、羽田空港と関西空港を結ぶ自社路線が今のところないのですから、ある意味当然ですね。今後、羽田路線の新設や、成田路線の増便を見据えた措置と思われます。
*1月17日
@芝山町の民家に氷塊が落下、屋根瓦3枚割れる
国土交通省成田空港事務所が昨日発表したところによりますと、15日午後9時頃、成田空港B滑走路南から約8.9Kmにある芝山町境の民家に、航空機からと思われる氷塊が落下し、屋根瓦3枚が破損する事故がありました。この家の住民が大きな音がしたため、外に出ると、氷の塊約20個が散乱していました。成田空港事務所では氷塊の分析を専門機関に依頼し、航空機からのものかどうか調査します。
@昨日、LCC専用・第3ターミナル工事を公開
成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、建設中のLCC専用・第3ターミナルを報道関係者に公開しました。現在の進捗率は約83%で、工事は順調に進んでいる、とのことです。第2ターミナルからは約500m離れており、鉄道で第2ターミナルに来ると、第3ターミナルまで徒歩で約15分かかります。このため、同社では第2ターミナルとの間で、シャトルバスを運行する、としています。
【コメント】このシャトルバスが従来のターミナル循環バスなのか、第2ターミナルと第3ターミナルだけを結ぶ、シャトルバスなのかは分かりません。11月23日の出来事でも書きましたが、少し時間がかかっても、徒歩で移動できるのは便利ですね。
@バニラが機材を充実へ
バニラ・エアが機材を充実させています。7号機となる「JA07VA」をエアバスから受領し、20日に成田空港に到着する予定です。8号機となる「JA08VA」が2月に導入される予定です。これにより、2月1日には成田=高雄線が就航し、3月には成田=新千歳線と成田=福岡線が計画されています。
@「春秋航空・日本」が9億円を増資
昨日の「Traicy」によりますと、成田空港を拠点とするLCC「春秋航空・日本」は、昨年12月22日に9億円の増資を行った、とのことです。詳細は不明、とのことです。
*1月16日
@第41回騒音対策委員会は3月27日に
先日、成田国際空港株式会社(NAA)から、第41回騒音対策委員会開催の連絡がありました。3月27日(金)午後2時から、とのことです。
@ピーチが成田空港を第3拠点に、羽田発国際線も
今日の日本経済新聞によりますと、ピーチ・アビエーションは3月にも成田空港を第3拠点とし、成田=新千歳線や成田=福岡線を開設する計画とのことです。
また、この夏にも羽田=台北線を開設する予定、とのことで、羽田空港の深夜・早朝時間帯国際線枠を使い、出発を午前2〜3時頃にする予定です。週7往復を計画しています。実現すると、国内LCCとしては初めての羽田空港乗り入れとなります。
国土交通省も認可する方針ですが、国内LCCの国際線が増えると、成田空港の国際線が減る可能性があり、今後は、一定の制約をかけることも検討する、とのことです。
@ジェットスター・J が全成田路線でカンタスと共同運航
ジェットスター・ ジャパンは昨日から、成田空港発着の全路線でカンタス航空との共同運航を開始しました。これにより、すでに共同運航を行っている日本航空、アメリカン航空に加え、3社との共同運航になります。
@NAA が団結小屋の強制執行を申し立て
今日の朝日新聞によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)は千葉地裁に、反対同盟熱田派の団結小屋「再共有化市民の家」の強制執行の手続を進めるよう申し立てました。この団結小屋はB滑走路南の空港用地内にあります。
@日本航空のB787-8型機が主脚ブレーキ不具合で遅れる
昨日午後6時頃、成田発バンコク行きの日本航空707便・B787-8型機が出発に向け移動中に、主脚タイヤの1個に不具合の表示が出ました。同機はゲートに戻り、整備後、1時間55分遅れで出発しました。
@スカイマークが臨時株主総会を延期
スカイマークは昨日、2月18日に開催する、としていた臨時株主総会を延期する、と発表しました。理由は議題の確定が遅れている、とのことです。
【コメント】何とも慌ただしい展開ですね。考えられのは、出資を予定するファンドとの話し合いが決着しないのではないでしょうか。
@全日空機が落雷受け、油圧不具合で引き返す
昨日午前11時頃、中部発那覇行きの全日空303便・B767-300型機が飛行中に、油圧システムの不具合を示す警告灯が点灯したため、中部空港に引き返しました。点検したところ、落雷を受けた左主翼のフラップの一部が剥がれていました。同便は機材を変更して、約4時間遅れで那覇に向かいました。
@エア・アジアX が中部空港から撤退
エア・アジアXは2月中旬に中部=クアラルンプール線から撤退する、とのことです。同路線は週4便で昨年3月から運航していましたが、搭乗率が低迷していました。同社は成田空港にも乗り入れています(右写真)が、経営は苦しく、大幅な赤字になっています。
@ボー社がエア・ヨーロッパからB787-9型機14機を受注
ボーイング社は現地時間15日、スペインのエア・ヨーロッパからB787-9型機14機の発注を受けた、と発表しました。この発注は昨年12月に非公開の顧客から、として公開されていました。