2014年11月後半の出来事
*11月30日
@昨日深夜、濃霧のため「従来取り決め」で53便が時間外運用
昨日深夜、成田空港は濃霧が発生し、「従来取り決めによる緊急事態」と言う事で、今日午前0時39分までに55便が離発着しました。濃霧は午後6時頃から発生し、欠航や、目的地を成田空港から他空港に変更する便なども多数出ました。
今日も、機材繰りなどから午前中は欠航や遅れが多数出ています。
【コメント】周辺の住民のみなさん、お疲れ様でした。
@「その役割と現状」「環境報告」がホームページにアップされました
成田国際空港株式会社(NAA)は28日、ホームページに「成田空港〜その役割と現状〜2014年度」と「環境報告書2014」を PDF で載せています。
@「THEアクセス成田」に16日から深夜・女性専用車を運行へ
平和交通とあすか交通は12月16日より、「THEアクセス成田」で女性専用車深夜直行バスの運行を始めます。銀座駅を午前1時5分、東京駅を同1時10分発で、成田空港第2ターミナルには同3時30分頃到着します。ただし、料金は2000円となり、未就学児の同伴は可能とのことです。
*11月29日
@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の30例目が発生
昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」30例目が発生しました。成田発カルガリー行きのエアカナダ10便が、カルガリーの大雪のため、前便の到着が遅れ、玉突きで成田出発が遅れたものです。定刻は午後4時10分でしたが、午後11時20分にA滑走路から離陸しました。
@全日空10月国際線が9ヶ月連続で前年同月比マイナス、国内線は12ヶ月連続プラスに
全日空が昨日発表した「10月 ANAグループ実績」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)8.3%増、利用率は3.1ポイント減の68.4%となりました。利用率は9ヶ月連続の前年同月比マイナスになっています。
国内線旅客数は0.2%増、利用率は3.4ポイント増の68.7%となり、利用率は12ヶ月連続で前年同月比プラスとなっています。
国内線の内、成田空港関係路線の利用率は成田=札幌線が9.3ポイント減の55.0%、成田=大阪線が0.5ポイント減の79.5%、成田=福岡線が6.5ポイント減の38.3%、成田=中部線が2.9ポイント減の74.3%、成田=仙台線が13.4ポイント減の41.3%、成田=那覇線が4.9ポイント増の57.7%、成田新潟線が1.0ポイント減の49.8%となっています。
【コメント】利用率は国際線・国内線共に日本航空を下回っていますね。税制優遇もありますが、これも、純利益が日本航空に水をあけられている原因の一つなのでしょうね。
@スカイマークが今月中の日航との共同運航申請を見送る
スカイマークは今月中を目指していた、日本航空との共同運航申請を見送りました。国土交通省が「共同運航に厳しく臨む」としていることも考慮したものと見られます。また、来月総選挙が行われ、その後の、政治体制が確立するまでは、国土交通省としても動きが取れない、との事情もあるようです。この延期で、来年2月からとしていた共同運航の認可時期や形態も不透明になったようです。
*11月28日
@デルタ航空の成田ハンガーが12月1日から業務開始
デルタ航空は成田空港で本格的な格納庫(ハンガー)の運用を12月1日から開始します。このハンガーはかって、日本航空が第3ハンガーとして使用していたもので、すでに、4月24日に合意し(4月24日の出来事参照)、10月1日から NAA と賃貸契約を結び改修してきました。日本の空港に外国の航空会社が格納庫を持つのは初めてで、デルタ航空としても海外に格納庫を持つのは初めてになります。デルタ航空はこの格納庫を使い、B747型機などの整備を行い、他社の整備も請け負う予定です。デルタ航空では成田空港に約100人の整備関係者を常駐させる、とのことです。
写真は今年初めのものですが、赤枠の部分がデルタ航空の使用する格納庫になります。
@ベトナム航空が来年3月3日から成田=ダナン線を週1便増便へ
ベトナム航空は現在週4便で運航している成田=ダナン線を、来年3月3日から週5便(火・水・木・土・日曜日)に増便することを明らかにしました。
@第2ターミナル連絡通路にくつろげる空間を設置、来年4月中旬から
成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、第2ターミナルの本館とサテライトを結ぶ連絡通路に、出国審査後の出発客や乗継客がゆったりとくつろぐことの出来る、「寛ぎの大空間」を来年4月中旬にオープンさせる、と発表しました。通路の両外側を到着客の連絡通路とし、真ん中部分をこの「大空間」とします。ここには、TOTO のデザインしたトイレやカフェやファミリーベンチコーナーなどが整備されます。なお、この「大空間」の名称を募集するそうです。
写真は16日に撮影した連絡通路工事の様子です。
@日航とカンタスがジェットスター・ J に最大110億円を追加出資
ジェットスター・ ジャパンは今日、日本航空とカンタス航空から、それぞれ35億円の追加出資を、議決権のない優先株の形で受ける事を発表しました。議決権がないため、出資比率の変更はありません。また、今日受けとる70億円とは別に、必要に応じて40億円の出資を受けることも盛り込まれています。同社は今後、来年春に国際線への進出などを図り、経営の立て直しに取り組みます。また、カンタス航空は来年1月中旬からジェットスター・ ジャパンの成田空港発着の9路線で共同運航を始めて、支援することを明らかにしました。
@11年6月の奥尻空港急降下トラブルはパイロットのミス、運安全委
運輸安全委員会は昨日、2011年6月4日に奥尻空港で起こった北海道エアシステムのサーブ340型機が滑走路が確認できないまま、高度30mまで急降下したトラブルについての報告書を発表しました。報告書によりますと、雲中で滑走路が視認できないため、同機は上昇し、着陸復航態勢に入りましたが、その後、自動操縦で着陸復航モードにした際に、高度を1200mにすべき所を、180mのまま飛行しました。このため、計器は降下の指示を出し、機長は降下しましたが、副操縦士が自動操縦モードに切り替えて上昇を試みました。しかし、同機は引き続き降下し、機長が手動に切り替えて上昇し、滑走路への激突を免れました。運輸安全委員会はパイロットが自動操縦に頼りすぎ、数値の入力ミスに気付かなかったこと、その後の操作も適切でなかったことが原因としています。
@韓国のLCCで相次ぐトラブル、事故発生率は大手の3倍
今日のサーチナニユースによりますと、韓国ではこのところ、格安航空会社(LCC)の航空機トラブルが多発しているとのことです。イースター航空が現地時間3日にエンジン出火事故をおこしました。同航空は7月にもエンジントラブルを起こし、機長が機体の詳細な検査を要求したにもかかわらず、2時間の簡易検査で運航に復帰させました。ジンエアやエアプサンにもトラブルが起こっているそうです。LCCの1万回当たりの事故発生率は0.63で、他の大手航空会社では0.17と、LCCが約3倍となっています。
@米国で航空機と無人機の接近が急増
アメリカ連邦航空局(FAA)は現地時間26日、パイロットが操縦する航空機と無人機が接近した、との報告が10月に41件あったことを明らかにしました。米国では個人の趣味ので無人機を飛ばすことは許可されていますが、商業目的では FAA の許可が必要となります。
@滑走路に凍り付いた旅客機を乗客も押して、無事離陸
26日の「ロシアの声」によりますと、ロシアのイガルク市の空港で、一晩空港に止められた 「UT air」の Tu-134型機が離陸に向け移動しようとしたところ、マイナス50度Cの低温で、 タイヤが滑走路に張り付き、動きませんでした。このため、同機に乗る予定の乗客らも牽引車と共に翼を押し、ようやく動き始める出来事がありました。同機は無事に離陸し、クラスノヤスクに到着しました。しかし、移動する際に、タイヤなどの脚が損傷する危険がありました。ただ、ネットでは「やらせでは」との声もあるそうです。
*11月27日
@10月も総発着回数が前年同月比プラスに、36ヶ月連続
成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「10月空港運用状況」によりますと、総発着回数は前年同月比(以下同じ)1%増となり、36ヶ月連続の前年同月比プラスとなりました。10月としても過去最高となりました。この内、国際線は1%減、国内線は12%増となっています。
総旅客数は2%減、この内国際線旅客数は6%減で、日本人は17%減、外国人は10月としては過去最高の15%増となりました。国内線旅客数は23%増となっており、こちらも、10月としては過去最高となりました。
総貨物量は2%増、この内、輸出量は7%増、輸入量は7%減となっています。
給油量は3%減でした。
@第3ターミナルの出店店舗などが明らかに
成田国際空港株式会社(NAA)は今日、4月8日にオープンする第3ターミナルの詳細を発表しました。ショッピングゾーンの出店店舗や、400席のフードコートの出店店舗などが明らかになっています。格安航空会社(LCC)に乗らなくても、自由に出入りできるようですので、行って見る価値はありそうです。
@阿蘇山中岳の噴火で熊本線が欠航など多数
一昨日から噴火している阿蘇中岳の噴煙が東寄りの風に乗り、熊本空港周辺にも火山灰が到達しています。このため、今日の熊本空港を発着する便に欠航などの影響が出ています。現在の所、35便が欠航または福岡空港などに目的地を変更しており、今後も影響が出る恐れがある、とのことです。ジェットスター・ ジャパンの成田=熊本線も欠航となっています。
写真は10月23日に、春秋航空・日本機から見た、阿蘇山中岳の噴煙です。
@日本航空の10月利用率は国際線が75.7%、国内線が71.6%
日本航空が昨日発表した「10月 JALグループマンスリーレポート」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)1.6%減の65万2400人となり、利用率は2.9ポイント減の75.7%となりました。
一方、国内線は旅客数が0.3%減の280万1980人、利用率は2.9ポイント増の71.6%となっています。
国内線の内、成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が1.0ポイント増の79.5%、成田=札幌線が12.9ポイント減の51.8%、成田=中部線が12.1ポイント増の68.6%、成田=福岡線が17.6ポイント増の54.6%、成田=那覇線が5.9ポイント減の39.9%となっています。
【コメント】国際線は羽田空港国際線枠の不公平配分が響いているようですね。国内線は順調なようです。
@東京都が来年度予算要望で羽田国際線枠増を要望
昨日の「トラベルボイス」によりますと、東京都はこのほど、国の来年度予算に対する要望をとりまとめました。その中で、羽田空港の更なる容量拡大と、国内線枠の国際線枠への振替などを要望しています。
@国土がYS-11型機量産1号機入札を募集、なければ廃棄に
昨日の時事通信によりますと、国土交通省はかって同省が空港などの電波検査機として使っていた YS-11型機・量産1号機を売却するための入札を行っています。2010年にも売却の入札を行いましたが、この時は応札がありませんでした。今回の入札期限は12月2日で、応札がない場合には廃棄処分にするとのことです。
【コメント】廃棄処分にするくらいなら、展示用などで、無料でもどこかに引き取ってもらったらどうでしょうか。この機体は「機械遺産」にも指定されているのですから。
@ FAA がB787-8型機の近接センサー改修を命令へ
アメリカ連邦航空局(FAA)は現地時間26日、B787-8型機の近接センサーの不具合が多数報告された、として耐空性改善命令(AD)の案を提示しました。このセンサーの不具合により、悪天候や短い滑走路に着陸する際、滑走路を逸脱する可能性がある、とのことです。原因は熱膨張などによって引き起こされる圧力により、磁気ワイヤーが破損するため、と断定しています。運航する航空会社は2年以内に改修するよう命令する、としています。
*11月26日
@ NAA が国内線サービス料新設でパソコンや携帯電話の充電場所増設などを行う
成田国際空港株式会社(NAA)は来春からの国内線利用料徴収開始に合わせて、国際線からの乗継客に対して、待ち時間を過ごすラウンジを無料にしたり、シャワールームの利用料を半額にするなどのサービスを開始する意向です。また、国内線利用の一般客に対してはトイレの全面的な改装や、パソコンや携帯電話の充電が出来る場所を増設するなどのサービスを行うことにしています。
@ NAA が12月5日から新たな「キッズパーク」2ヵ所を開設
成田国際空港株式会社(NAA)は12月5日から、第1ターミナル5階のアートギャラリーの向かい側と、第2ターミナル4階のレストラン・ショップエリアの北側に、「キッズパーク」を開設します。これにより、キッズパークは第1ターミナル・第2ターミナル合わせて5ヵ所になります。
@中国のLCCが「累積遅延保険」を導入
今日の新華ニュースによりますと、12月2日に運航を開始する南部中国の格安航空会社(LCC)「九元航空」は「累積遅延保険」を提供します。この保険は同航空の累積遅延時間が2時間に達すると賠償金100元が支給され、3時間を超えると更に100元が再支給され、1時間増えるごとに最高500元まで再支給される、と言うものです。
【コメント】記事だけでは詳細が良く分かりません。よほど、遅延しないことに自信を持っているのでしょうか。日本のLCCがこんな事をしたら、すぐにつぶれてしまいそうですね。
*11月25日
@「黒野氏講演」についての疑問
昨日載せた「黒野忠彦氏 講演『首都圏空港 今後の展望』要旨」について、気になる点をいくつか書いてみます。
第1点は「羽田陸上ルート」実現の可能性についてです。
実は9月18日に成田商工会議所などの地元経済界主催の「運輸政策研究機構 講演会」が開かれています。この会議は事実上非公開で、配布された60ページ以上のプレゼン資料などの配布物は、会議終了後に全て回収された、とのことです。このほど、この時の黒野忠彦機構会長との質疑応答などを記したメモが手に入りましたので、「成田空港サーバー資料室」に載せておきます。
この「機構講演会」が今回の「黒野氏講演」のちょうど2ヶ月前でだったのですが、黒野氏は2ヶ月前まで「陸上ルートの実現はかなり難しい」と述べていたにもかかわらず、今回の講演会では「この話は実現すると思っている」と述べているのです。この2ヶ月間に、何らかの実現に向けた劇的変化があったのでしょうか。
それとも、成田空港周辺住民へ「『おまえさんたちがぐずぐずしていると羽田空港に先を越されるぞ』という“脅し”をかけた」のでしょうか。
また、「地元の了承を取る」と言う事も、「区議会が了承する」と言うことで「よし」とするとしています。
これも、2ヶ月前は「これから国は地域への説明に入っていくこととなるが、成田の30万回化の際は、小さい集会を100回以上行った。東京でこのように丁寧な地元説明を進めるのは非常に大変と感じている。」として、地元住民の理解を得ようとしていたこととかなり違っています。
また、この「羽田陸上ルート」の問題点として2ヶ月前に「落下物についても、成田はビニールハウスに穴が開く程度だが、羽田の場合は人工構造物上に落下することになる。」としていた(成田空港周辺住民を馬鹿にしていますね)、落下物問題にも全く触れていません。
第2点目は「需要予測の問題」です。
かって、国土交通省は航空需要の過大な予測に基づき、全国各地に雨後の竹の子のように空港を造り、その空港が赤字を出し続けて、国の財政や地方の財政を圧迫してきました。これについては国土交通省も当時の機構会長も「過大な予測だった」と誤りを認めていました。
今回、講演で示された需要予測は成長度が低い場合と、高い場合と、中程度の場合に分けて示されてはいますが、いずれも「成長する」としています。
この予測は講演で黒野氏も述べていますが「少子高齢化の中で、外国人観光客の落としてくれるお金で、国の財政を成り立たせる」と言う国家戦略に基づいた「希望的予測」に過ぎないと思います。だから、需要が低迷する場合や一時的には下がる場合は考慮されていないのですね。
当面は可能性がありませんが、10年・20年にわたる予測では、為替が円高に振れることもあり、その時には外国人観光客はたちまち、がたっと減るはずです。このような政策ではなくて、大企業と大金持ちに応分の法人税や所得税を負担してもらい、それを、中小企業の振興や一般国民の所得増に廻す、政策が必要なのではないでしょうか。
第3点目はオリンピックについてです。
オリンピックの需要は一時的なものです。これを理由に、羽田空港と成田空港の容量を一気に増やそうとするのは、おかしいと思います。もし、成田空港と羽田空港で間に合わないのであれば、遠くはなりますが、中部空港や関西空港や茨城空港や静岡空港を使って受け入れればすむ話しです。その方が、地方へオリンピック効果を波及させることが出来るのではないでしょうか。国民の大切なお金を、湯水のごとくつぎ込む必要はないと思います。
第4点は運用時間の延長と住民対策です。
この点では「地域の人たちの気持ちも分かるが」というものの、具体的な対策や、騒音の健康への影響については一切触れていません。
要するに「我慢してくれ」と言うことなのだと思います。
@来年、成田=バンコク線参入予定のノックスクートが機体デザインを披露
タイのノックエアとシンガポールのスクートが合同で設立したノックスクートは現地時間25日、新しい機体デザインと客室乗務員の制服を発表しました。同社は来年第1四半期にも成田=バンコク線に就航する計画です。
@「(日航との共同運航)厳しく判断する」と太田大臣
太田国土交通大臣は今日の閣議後の記者会見で、スカイマークと日本航空の共同運航について、「正式申請があったわけではないが、航空法と『8・10ペーパー』の両面から厳しく判断をさせていただくという姿勢だ」と述べました。
@ハワイアン航空機が大揺れで羽田空港に引き返す
昨日午前0時頃、羽田発ホノルル行きのハワイアン航空458便・A330-200型機が銚子沖の太平洋上を飛行中に大きく揺れ、客室乗務員1人が負傷しました。同機は羽田空港に引き返し、この客室乗務員を降ろして再出発しました。
*11月24日
@資料室に「黒野 忠彦氏 講演 『首都圏空港 今後の展望』 要旨」を載せました
「成田空港サーバー資料室」に、19日にあった「黒野忠彦氏 講演 『首都圏空港 今後の展望』 要旨」を載せました。当日は「録音だめ、録画だめ、写真だめ」と言うことでしたので、内容に間違いがあるかも知れません。途中の見出しは、読みやすいように、私が勝手につけました。講演時間は約1時間でした。
なお、この講演内容についての感想は後日載せます。
@横田基地周辺自治体が正月3日の飛行自粛を要望
東京都と横田基地周辺の立川市、昭島市、福生市、武蔵村山市、羽村市、瑞穂町による周辺市町連絡協議会は20日、横田基地司令官と北関東防衛局長と横田防衛事務所長に対し、例年行われている正月1日と2日に加え3日にも飛行を停止するように申し入れを行いました。
*11月23日
@利用者から「成田空港LCC 専用ターミナル(第3ターミナル)」を考える
第3ターミナル(LCC 専用ターミナル)について、格安航空会社(LCC)側からは「もっと安く、出来たのに」とか「施設使用料が高い」などの不満が出ている、とのことです。
このような意見について、利用者側の立場から考えてみたいと思います。格安航空会社(LCC)側からはよく「LCCとは『ローコストキャリア』と言う事だ。使う人はそのことを理解してもらいたい」と言った意味の発言が聞かれます。
LCCをよく利用する私も、そのことは分かっているつもりですが、あまり、露骨にフルサービスキャリアとの差を見せつけられると、気分の良いものではありません。何か、惨めな気持ちになります。機内のサービスなどは簡素で一向にかまわないのですが、ターミナルの違いなどは気になります。
関西空港や那覇空港のLCC 専用ターミナルについても、不便を感じますね。両空港共に、既存ターミナルからは離れており、バス以外では移動できません。これは、意外と不便を感じます。鉄道やバスやタクシーに乗るのも連絡バスで、既存ターミナルに移動しなければならないからです。関西空港は専用の駐車場がLCC 専用ターミナルの隣に整備される、とのことですので、自家用車で来るとすぐに空港外に出ることが出来るようになるのかも知れませんが。
この点、成田空港に整備される第3ターミナルは、徒歩で第2ターミナルに移動できるのは便利と思います。鉄道にもすぐに乗れます。3つのターミナル間のシャトルバスも運行されるようですし、バスやタクシーも比較的楽に利用できるようです。
これが、既存ターミナルから離れた滑走路の反対側で、鉄道やバスに乗るのもシャトルバス以外に方法がない、と言うのでは利用者は大変です。
また、LCC 専用ターミナルが現在建設中の場所に、プレハブの倉庫の掘っ立て小屋のような建物では、成田空港では既存ターミナルの隣でもあり、余計惨めに思えてきます。成田空港としても、国際空港としての「品格」を落とすことにもなりかねません。
利用者の立場から見ると、成田空港のLCC 専用ターミナルが現在建設中の第3ターミナルで「良かった」と思います。
写真は19日に撮った、第2ゲート側から見た建設中の第3ターミナルです。右は第5貨物上屋になります。
@9月の海外旅行額は4.1%増、国内旅行額は2.0%増
観光庁が21日に発表した「9月主要旅行業者の旅行取扱状況速報」によりますと、海外旅行額は前年同月比(以下同じ)4.1%増となりました。外国人旅行額は38.4%増、国内旅行額は2.0%増となっています。台風等の天候不順から海外旅行額と国内旅行額の伸びは低水準になりました。
@全日空もスカイマークに資金提供を提案していた
スカイマークの西久保社長は昨日、産経新聞のインタビューで、ANA ホールディングスとエア・アジアから支援の打診があったことを明らかにしました。しかし、「資本構成に踏み込み、独立経営を維持できなくなる内容だったので、合意しなかった」と述べました。
【コメント】どうも、ANA ホールディングスが「8・10ペーパー」を盾に独占強化に走っているように見えます。ドル箱である羽田空港国内線のシェアは系列も含めて現在でも50%を超えています。スカイマークまでも系列に入れると、そのシェアは60%にも達します。同ペーパーが「競争にゆがみを生じさせている」と思えて仕方ありません。将来的に、国民の利益にはならないと思います。
@厚労省がエボラ出血熱患者接触者に外出自粛を求める方針
厚生労働省は21日、エボラ出血熱の患者に接触した人は、症状がなくても外出自粛を求める方針を固めました。これまでは、濃厚接触がなければ、朝夕2回の体温を検疫へ申告するだけで、外出自粛は求めていませんでした。
*11月22日
@バニラとジェットスター・ J が新機材を投入
16日に成田空港に行ったところ、下の写真のように、芝山千代田駅側の駐機場に「JA06VA」機が駐機していました。今月に受領した機体のようです。バニラ・エア機ですが、私は「JA04VA」機までしか確認していませんでした。「JA05VA」機は10月8日付けで登録されていますが、まだ、見たことはありません。バニラ・エアは機材を充実させているようですが、全日空からリースしていた20年近く使っている古いA320型機は返還しているようなので、実質的には増えていないのかも知れません。
一方、ジェットスター・ ジャパンですが、「JA19JJ」機が駐機していました。すでに、路線投入しているようで、19日には着陸する同機を見ました。「JA20JJ」機が12月1日付けで予約登録されています。
@成田行きの全日空機がマニラ空港に引き返す
詳しいことは分からないのですが、現地時間21日午前、フィリピン ・マニラ発成田行きの全日空950便 ・B767型機が離陸後に、客室にもやのようなものが発生したため、マニラ空港に引き返し緊急着陸しました。けが人はありませんでした。
@全日空B787-8型機が空調不具合で9時間40分遅れる
現地時間21日午前11時30分頃、フランクフルト発羽田行きの全日空204便 ・B787-8型機で出発前にエアコン不具合が発生しました。この整備のため、約9時間40分遅れで出発しました。
@「ノーと言われる理由は思いつかない」と西久保社長
日本航空との共同運行を表明したスカイマークの西久保社長は昨日、国土交通省がこれに難色を示しているとの報道について「ノーと言われる理由は特にない。もし認められないなら経営が立ちゆかなくなる」と話しました。なお、共同運航では約20%の座席を日本航空側に提供する、とのことです。
また、社長はエアバスとの違約金交渉について「出来るだけ早く決着させたい。しかし、年内に結論が出せるかは分からない」と語りました。
【コメント】スカイマークとしては、日本航空と提携することで、収益性の改善と信用力を増加させる事をねらっているのではないでしょうか。国土交通省が難色を示している、とのことですが、いわゆる「8 ・10ペーバー」を理由に、犯罪を犯し刑期を満了した人への“いじめ”のような仕打ちはいい加減やめたらどうでしょうか。国民への借金は3000億円のプラス αをつけて返済しているのですから。「競争力をゆがめる」というのなら、優遇税制を制度的に改正すれば良いことですね。
*11月21日
@エアアジアXの成田=クアラルンプール線が今日から就航
今日からエアアジアX の成田=クアラルンプール線が就航しました。週4便で火 ・木 ・金 ・日曜日に運航します。羽田空港の同路線は深夜・早朝時間帯で、成田空港は昼間の時間帯(午前8時45分着、同10時発)となります。機材は A330-300型機を使います。
@日本航空がB737-800型機50機を10月1日付けで削除
日本航空は10月1日付けで所有する B737-800型機(JA301J〜JA350J)50機の削除を東京航空局に届け出ました。同社は JALエクスプレスの吸収により、機材の整理を進める、と表明していました。
【コメント】写真は10月16日に成田空港で撮影した「JA312J」機ですが、10月1日付けで削除されているはずですが、リースに切り替えでもしたのでしょうか?
@「日航との共同運行を来年2月から始めたい」と西久保社長
今日のロイター通信などによりますと、スカイマークの西久保社長は今日、同紙などの取材に対して、現在交渉している日本航空との共同運行について「羽田空港の全5路線を対象とし、来年2月からの実施を目指す」と述べました。これにより、年間約80億円の増収効果を見込む、とのことです。これについて、国土交通省は難色を示し、全日空とも共同運行をするようにとの提案をしている、とのことです。日本航空側も交渉の事実を認めました。しかし、資金支援は行わない、としています。
@「A350型機の静粛性は異次元の世界」と試乗した関係者
昨日記者などを乗せてデモ飛行したA350型機ですが、試乗した人の感想では、客室内の騒音が非常に低かったようです。エアバスの関係者は同型機の騒音が騒音基準のチャプター4よりも「21EPNdB低い」と述べました。また、B787型機や、B747-8I 型機などが採用し、騒音軽減に効果があるとしている「波形エンジン ・カウル」については「エアバスではメリットを確認できなかった。ボーイング社でもB777X 型機にはこれを採用しないようだ」と語りました。
@エアアジアXの第3四半期は2億1000万リンギの赤字に、機材導入を減らす
エアアジアXが現地時間19日に発表した第3四半期決算によりますと、純損失が約2億1000万リンギ(約73億8000万円)の赤字となりました。赤字は4期連続となります。同社は向こう3年間で24機の機材を新規に購入する予定でしたが、これを15機に減らし、現在持っている機材の内、2機を売却する、としています。
@デルタ航空がA350-900型機など50機を発注
デルタ航空はエアバスに A350-900型機25機と A330-900neo型機25機を確定発注しました。B747型機と B767型機と交代させることにしています。
*11月20日
@「第3滑走路建設の声を、運用時間制限緩和は必要」と黒野氏
昨日午後、ヒルトンホテル成田で開かれた成田空港振興協議会主催の講演会に行った来ました。ここで「首都圏空港 今後の展望」と題して講演した黒野匡彦氏は「国が言い出す前に第3滑走路建設を地元が言いだすべき」「運用時間制限緩和はどうしても必要」などと強調しました。講演の詳しい内容は後日報告します。
@10月の成田空港貿易額は輸出額が4ヶ月連続のプラス、輸入額は4ヶ月ぶりのプラスに
東京税関が今日発表した「10月成田空港貿易概況(速報)」によりますと、輸出額は前年同月比(以下同じ)9.3%増、輸入額は8.1%増となりました。輸出額は4ヶ月連続のプラス、輸入額は4ヶ月ぶりのプラスとなっています。
@「都心ルートの話しは大いに歓迎」とIATA 事務局長
訪日中のタイラー国際航空運送協会(IATA)事務局長は18日、記者団に対して、「日本航空の空港使用料は相変わらず高い。これが、羽田 ・成田 ・関西空港をハブ空港とすることの妨げになっている。日本は空港のインフラが需要の伸びに追いついていない。まもなく、キャパシティーが満杯になることは明白。その意味で、羽田空港の都心ルートが設定されることは歓迎する。現在の航空機の騒音は、最新鋭機では70%も軽減されているのだから。」と述べました。
【コメント】航空会社の団体である IATA が空港使用料の低減を求めるのは、ある意味で当然ですね。「旅客の利益を守っていただきたい」と述べたそうですが、本音は「航空会社のもうけを守っていただきたい」と言うことと思います。着陸料が引き下げられたからと言って、運賃が引き下げられるとは限りません。また、「都心ルート設置を歓迎する」と言うのはおかしいですね。航空機騒音で「昔よりは低騒音機になっているから、良いではないか」との主張は認められません。何故なら、換わりに飛行回数が増えるだけですから、低騒音機になったとしても、心身への影響が消えるわけではありません。
@10月で訪日外客数が今年累計で約1200万人に
観光局が昨日発表した「10月訪日外客数(推計値)」によりますと、訪日外客数は前年同月比(以下同じ)で37.0%増の127万2000人となりました。7月の127万人を超えて、単月としての過去最高を記録しました。
これにより、1月からの累計訪日外客数が1100万9000人となり、年間の過去最高値をも、10月段階で上回ったことになります。年間の最高は昨年の1036万4000人でした。
一方、出国日本人数は5.3%減の141万7000人となっています。この日本人出国者の減少幅拡大について久保観光長官は「基本的には韓国と中国の伸び悩みに尽きる」と述べました。
【コメント】日本人の海外渡航者の減少は貧富の差が拡大し、国民大多数が抱く将来生活への不安が根本原因ではないでしょうか。政府の基本政策そのものが原因と思うのですが。
@日本トランスオーシャン航空のストライキが回避される
日本トランスオーシャン航空の操縦士で造っている「JTA 乗員組合」は、年末一時金の会社回答を不服として、今日午前0時からストライキを計画していましたが、交渉の結果ストライキは回避されました。
@「MRJ100席タイプは仕様を固めている段階」と井川社長
三菱航空機会社の川井社長は昨日、都内で開かれている「アジア太平洋航空会社協会」で講演し、三菱リージョナルジェット(MRJ)の100席タイプも開発する方向で検討していることを明らかにし、「仕様を固めている状況」と述べました。また、「このタイプへの要望がアジアや欧州で多い」と語りました。さらに、MRJ900型機の現在の仕様は、燃料を満載にしたものではないため、航続距離も仕様よりも延ばすことが出来る事を明らかにしました。
@エアアジアの4〜7月期純利益が85%減に
エア・アジアが現地時間19日発表した2014年7〜9月期決算によりますと、純利益が前年同期比85%減となりました。この間、原油価格は下落しましたが、他のLCCとの競争が激しく、販売コストが増加した結果、とのことです。
*11月19日
@12月8日に新規開設の香港エクスプレス ・成田=香港線が来年2月に増便
LCC ・香港エクスプレスは昨日開いたイベントで、12月8日に週7便で運航を開始する成田=香港線について、来年2月から週12便に増便することを明らかにしました。同社は羽田=香港線を1日2往復運航していますが、こちらは、深夜・早朝時間帯で、成田空港では昼間時間帯の需要を取り込む、とのことです。
@運営権売却後も騒音対策は新関西国際空港会社で5年間行う
新関西国際空港会社は関西空港と大坂空港の運営権を民間に売却した後も、大坂空港の騒音対策などを、5年程度を目処に新関西国際空港会社で業務を継続する方針、とのことです。この間に新民間会社からの出向を受け入れ、民間会社社員に騒音対策や住民要求や周辺用地の活用などのノウハウを勉強してもらう、とのことです。民間会社への移行に心配する周辺住民の不安を考慮し、新民間会社側の不慣れに対する心配にも考慮するため、とのことです。
@今日午後3時頃、A350型機が羽田空港に到着予定
日本航空が導入するA350型機がアジアへのデモ飛行で、今日午後3時頃、羽田空港に飛来する予定です。明日はお披露目のセレモニーや体験飛行も行われる予定とのことです。21日の午後0時半過ぎに出発して、次の訪問国に向かう予定です。
*11月18日
@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の29例目が発生
昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の29例目が発生しました。台北発成田行きのバニラ・エア104便が、台北空港の悪天候(強風)による、玉突き遅延のために、午後11時20分に、B滑走路に着陸したものです。
@JRバス関東の「THEアクセス成田」との共同運行は12月16日から
昨日書いた JRバス関東の成田空港=東京駅直通高速バスの運行についてですが、ビィー・トランセホールディングスとの共同運行は12月16日から始める、とのことです。これに合わせて、「THEアクセス成田」の本数が、同日から東京駅発が8本、成田空港発が9本増便となります。そして、来年の4月8日からは昨日書いた便数に、更に増便となります。
@交通政策基本計画案で、20年までに首都圏発着枠最大82.6万回を盛り込む
昨日開かれた国土交通省交通政策審議会は交通政策基本計画を了承しました。国土交通省は年内の閣議決定を見込んでいますが、解散で不透明のようです。
基本計画では首都圏空港の年間発着回数を2020年度に74.7万回に増やすとし、最大で更に7.9万回の増枠を見込んでいます。また、格安航空会社(LCC)のシェアを2020年度に国際線旅客数で17%、国内線旅客数で14%にする事を盛り込んでいます。さらに、主要航空会社の操縦士の数を2020年までに1100人増やし、約6700人にし、そのために、操縦士の年間新規供給を120人から約210人に増やす、としています。
@日本航空2労組が明日のストを見送る
日本航空乗員組合と客室乗務員が加入する日本航空キャビンクルーユニオンは昨日、明日に予定していたストライキを見送る、と発表しました。整理解雇者の職場復帰については交渉で進展はありませんでしたが、「一時金などの交渉で進展があった」としています。
@エアバスが大型部品輸送機「ベルーガ」の新型機開発を発表
エアバスは現地時間17日、A350型機の製造を増やすために、大型部品を運ぶための輸送機「ベルーガ」の新たな5機の製造と開発を始める、と発表しました。現在使われている「ベルーガ」は A300型機を基本に製造されましたが、新たな「ベルーガ」は A330型機を基本に改造することになり、順次入れ替えることになります。「ベルーガ」とは「シロイルカ」のことですが、その機体形状から「ベルーガ」の愛称で呼ばれています。
写真は名古屋港水族館の「シロイルカ」です。
*11月17日
@リテール収入が航空収入を初めて上回る、NAA 中間決算
成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長は17日の中間決算発表会の席で、航空事業と非航空事業(リテール事業)の収入比率が49:51となり、初めてリテール事業が航空事業を上回ったことを明らかにしました。これについて、今後も機材の燃料効率の良い小型化が進むとして、「航空事業の伸び悩みは今後も続くので、リテール事業の伸びは非常に重要」と述べました。また、通期見通しを従来の見通しよりも上方修正し、純利益を15億円増の350億円としています。また、羽田空港国際線拡大の影響について、「当初よりその影響は限定的であるとし、冷静に見ているところ」と説明しました。なお、今年度の総発着回数は前回の見通しから2.3%減の、前年度並み約22万8000回としています。
右写真は昨日撮影した、第2ターミナル出発ロビーの大きなクリスマスツリーです。
@JRバス関東の成田空港=東京駅線は平和交通との共同運行
2日の出来事で書いた JRバス関東が成田=東京駅線に参入する件ですが、今日の日本経済新聞に詳細が出ました。独自で新規参入するのではなく、ビィー・トランセホールディングスグループの平和交通「THEアクセス成田」と共同で運行する、とのことです。これにより、運行便数は、現在の1日61往復から78往復となります。東京駅の停留所も八重洲改札口から徒歩1分の場所に移動します。運賃は現在と同じ片道1000円になります。共同運行開始は来年4月8日の予定です。
@ UA 機が仙台空港に緊急着陸、フラップ不具合
昨日午前10時40分頃、グアム発仙台行きのユナイテッド航空181便・B737型機から、管制官に「フラップが故障した」と緊急着陸の要請がありました。同機は11時5分頃、無事緊急着陸しました。乗客・乗員にケガはありませんでした。通常よりも速いスピードで着陸し、「怖かった」と話す乗客もいました。
@北九州空港で小型機が着陸に失敗、側壁に衝突
昨日午後5時30分頃、山口宇部空港から北九州空港に着陸した小型機・ムーニー M20K 型機 が滑走路をはずれ、壁にぶつかって止まりました。管制官からは「火が出ている」との通報が消防にありました。衝突直後に火は出ましたが、すぐに消えた、とのことです。乗員2人が重傷を負いました。この影響で滑走路が約3時間閉鎖され、日本航空とスターフライヤーが欠航するなど13便に影響が出ました。小型機の前輪が破損していた、とのことで、事故原因との関連を調べます。運輸安全委員会は調査官3人を派遣しました。
@東レがボーイング社と1兆円の炭素繊維複合材供給で合意
今日の日本経済新聞によりますと、東レはボーイング社に今後10年間に1兆円の炭素繊維複合材を供給することで合意した、とのことです。両社は2006〜2021年に約7000億円の炭素繊維複合材を供給する契約を結んでいますが、これを更新し、2014年から10年間供給することになり、総額は1兆円を超えます。ボーイング社の求める水準の炭素繊維複合材を供給できるのは世界で東レだけ、とのことです。従来のB787型機の主翼に加え、新たに開発するB777X 型機の主翼にも使われることになります。これを受けて、東レでは米国で2番目となる新工場をカロライナ州に建設します。
*11月16日
@国土が8月17日に関西空港での燃料漏れ事故で業務改善を指導
8月17日に関西空港で起こった、ピーチ機への燃料注入中にホースがはずれ航空燃料が漏れたトラブル(8月18日出来事参照)について、国土交通省は昨日、「航空業務の安全対策を揺るがす事態」として、新関西国際空港会社を通じて、業務を行った石油元売り大手 JX グループの燃料給油会社、「IKS」に対して再発防止や従業員教育を徹底するよう指示しました。給油を行った「 IKS 」の作業員は、通常は給油が終了し、ホースをはずすまでギアが入らないようにする安全装置をかけずに、ホースが着いたまま作業車を動かしました。このため、ホースがはずれて、燃料が漏れたものです。この時、乗客約150人はすでに搭乗していました。万一、火災が発生した場合は大惨事になる所でした。
【コメント】確かに作業員のミスがありますが、国土交通省が LCCなどの要望を入れて、乗客が乗っているときの給油を認める「規制緩和」を行ったことにも問題があるのではないでしょうか。