2014年11月前半の出来事


*11月15日

@南風好天時の飛行高度引き上げを来春から正式運用
 昨日、羽田空港飛行コース関係自治体(千葉県、25市町)の連絡協議会が開かれました。この席で国土交通省はこの春から試行していた、南風好天時の飛行高度引き上げを、来年春から本格的運用に入ることを明らかにしました。

@スカイマークの監査法人が「資金繰りに十分な余裕を確保できない可能性」と指摘
 スカイマークが昨日発表した7〜9月期の四半期報告書によりますと、監査担当の東陽監査法人は「今後の資金繰りに十分な余裕を確保できなくなる可能性がある」と指摘し、「継続企業に関する重要な不確実性が認められる」との見解を示しています。

@中部行きのデルタ航空機がエンジン不具合で新千歳に緊急着陸
 昨日午後5時半頃、米国・デトロイト発中部行きのデルタ航空629便・A330型機が釧路市の南東約200Kmの太平洋上を飛行中に、右エンジンの不具合を示す警告が出ました。このた、同機は新千歳空港への緊急着陸を要請し、右エンジンを止めて、約50分後に無事緊急着陸しました。原因は右エンジンのオイルフィルターの目詰まりとみられています。
【コメント】デルタ航空では、9日にもエンジン不具合で硫黄島に緊急着陸していますね。大丈夫でしょうか。

@全日空のB787-8型機がエンジンシステム不具合で5時間遅れ
 昨日午後5時15分頃、松山発羽田行きの全日空596便・B787-8型機が出発しようとしたところ、エンジン制御システムに不具合が発生しました。このため、同機は駐機場に戻り、整備に時間がかかるため、機材を入れ替えて約5時間遅れで出発しました。
【コメント】12日と同じ機体で、不具合も同じエンジン制御システムというのが気になりますね。


*11月14日

@成田空港周辺自治体勉強会で航空会社が運用時間延長を要請
 昨日、成田空港圏自治体連絡協議会の勉強会が開かれ、航空会社4社の意見や要望を聞きました。この席で、航空会社側から運用時間制限緩和の要望が出されました。会議後、春秋航空・日本の担当者は「乗客をみすみす羽田空港に奪われないよう地元に協力していきたい」と話し、相川芝山町長は「成田空港の将来を心配する意見は少なく安心できた。立場は違うが空港の発展のために努力していきたい」と話しました。

@ NAA が中間決算を発表、純利益が10%減の115億円に
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日、「2015年3月期中間決算」を発表しました。それによりますと、営業利益が前年同期(以下同じ)0.6%増、純利益は10%減の115億円となっています。
 また、通期の見通しでは営業利益が1.4%減、純利益が10.7%減の178億円となっています。総発着回数は前期を上回る見込みですが、国際線の日本人旅客の低調が響くとのことです。
【コメント】羽田国際線拡大の影響もあるのでしょうが、なんと言っても、円安と将来の生活に不安を覚える国民の節約志向が、この結果を招いているのでしょうね。

@日本航空機がエンジン異常振動で羽田に引き返す
 今日午前9時45分頃、羽田発那覇行きの日本航空905便・B777-300型機が離陸したところ、左エンジンの異常振動を示す警告が出ました。このため、同機は右エンジンだけで羽田空港に引き返し、10時25分頃、無事緊急着陸しました。原因は調査中です。

@韓国の運輸当局がアシアナ航空の仁川=サンフランシスコ線45日間停止の処分
 韓国の運輸当局は現地時間14日、アシアナ航空が昨年、サンフランシスコ空港で起こした着陸失敗事故に対して、同航空の仁川=サンフランシスコ線を45日間の運航停止とする処分を発表しました。この処分に対し、同航空は「法的措置を検討する」としています。また、運航停止期間の同路線の座席提供量が減ることから、大韓航空は同路線の運航機材の大型化などを検討している、とのことです。

@ドバイ首長国連邦がA350型機キャンセルで、再交渉か
 今日のロイターによりますと、エアバス社長は、ドバイ首長国がキャンセルした A350型機70機の発注について、同国が向こう数ヶ月以内に再発注に向けた交渉を開始する意向を持っている、と語ったのことです。


*11月13日

@日本航空の労組が整理解雇者の職場復帰を求めて19日にスト
 今日の時事通信によりますと、日本航空の機長・副操縦士・訓練生、約1500人が参加する「日本航空乗員組合」と、約450人の客室乗務員が参加する「日本航空キャビンクルーユニオン」は今日、経営破綻時の整理解雇に遇った165人の職場復帰を求めて、19日にストライキを構えた、と発表しました。
【コメント】以前にも書きましたが、再建を果たした時点で、職場復帰を認めるのは当然と思います。破綻時に債権放棄を強いられた銀行などからの圧力もあるのでしょうが、経営陣の人間としての英断を望みます。

@全日空のB787-8型機がエンジンシステム不具合で1時間15分遅れる
 昨日午後3時半頃、新千歳発羽田行きの全日空68便・B787型機が出発しようとしたところ、エンジン制御システムの不具合が発生しました。この整備のため、同機は約1時間15分遅れて出発しました。

@10日のジェットスター・ J 緊急着陸はバードストライクが原因
 10日に関西空港で起こったジェットスター・ ジャパン機の緊急着陸は、離陸直後にドーンと言う異音がして、パイロットはタイヤがパンクした可能性がある、と判断しましたが、計器に異常はなく滑走路が2本ある関西空港に向かったとのことです。着陸後の点検でタイヤに異常は見つからず、機首付近に鳥が衝突した痕が見つかった、とのことでした。異音は鳥が衝突したときに、衝突音が機体内で反響したものと考えられる、とのことです。

@A350型機が FAA の型式証明を取得
 エアバスは現地時間12日、 A350-900型機の型式証明をアメリカ連邦航空局(FAA)から受けとった、と発表しました。これにより、EU域内と米国での商業運航が可能となります。他の地域の航空当局も、順次、商業運航を認めることになると思われ、世界的な商業運航が可能となります。


*11月12日

@東京都が立川飛行場周辺に騒音指定区域を設定
 東京都は4日、立川飛行場周辺の立川市及び昭島市の一部区域、約4.1平方キロメートルを航空機騒音にかかる環境基準「Lden57dB 」に、将来、機種の変化などに対応できるように、おおむね「Lden52dB 」の地域を騒音区域に指定しました。これは、環境基準の評価指標が変更されたことに伴い、立川飛行場周辺での騒音測定調査を行い、新指標に基づいていて計算した結果、飛行場敷地外で基準値を超過する可能性が確認されたため、とのことです。
 なお、その他の東京国際、横田、厚木、調布飛行場及び東京ヘリポートでは変更の必要はないと判断した、とのことです。

@ジェットスター・ J 機が前輪不具合警告で関西空港に緊急着陸
 今日のアメーバーニュースによりますと、10日夜、福岡発関西行きのジェットスター・ ジャパン556便が着陸しようとしたところ、前輪が出ていないとの警告が出ました。同機は一度、関西空港を低空で飛行し、前輪が出ていることを確認して、無事緊急着陸しました。
 この時の社内の様子を乗客が撮影した映像がYouTubeにアップされています。
【コメント】貴重な映像ですが、緊急時はやめた方がいいような気がします。

@ジェットスター香港の申請がようやく決着か
 今日の「Traicy」によりますと、ジェットスター香港は香港当局に2012年から就航の申請をしていますが、未だに許可がおりません。背景にはキャセイ航空が「ジェットスター香港は、実質、豪州の航空会社で、主たる営業所が香港にある、とは言えず、発着枠などの資産が外国に左右される危険がある」と反対しているためです。ジェットスター香港はカンタス航空と中国の信徳集団と中国東方航空の3社が出資していますが、キャセイの批判に対し、信徳集団が株式の保有率を51%に高めるなどの対策を取っています。このことを受けて、香港政府はジェットスター香港の就航を認めるかどうかの結論を近く出すものと見られます。


*11月11日

@第3ターミナルは全部洗浄便座に、他も2〜3年で全て導入
 今日の日刊航空によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)はオリンピックに向けて、全ターミナルのトイレを全て洗浄便座に変える計画とのことです。来年4月8日に開業する第3ターミナルは開業時に全て、洗浄便座になります。第1ターミナルと第2ターミナル国内線施設内は2015年度上期中に洗浄便座にします。第1・第2ターミナル国際線施設も2〜3年で全て洗浄便座にする、とのことです。
【コメント】6日の出来事で書いたAviation Wire の「世間とずれる成田空港『ウォシュレットないほうがLCCターミナルらしい』」の指摘を受けてのことでしょうか。それとも、この記事が出た時点ではこの方針がき決まっていたのでしょうか。確かに、外国の人にとっては洗浄便座は良い印象を持つようです。洗浄便座を買って帰る人も多い、とのことです。

@スカイマークの10月利用率は0.5ポイント増の66.6%
 スカイマークが昨日発表した「10月の搭乗実績」によりますと、搭乗者数は前年同月比(以下同じ)7.7%増となりました。利用率は0.5ポイント増の66.6%となっています。
 10月26日に廃止となった成田空港路線の利用率は成田=札幌線が5.4ポイント増の56.6%、成田=沖縄線が6.4ポイント増の60.5%、成田=米子線が34.8%でした。
【コメント】「先月末に決着する」としていた、違約金交渉はどうなっているのでしょうか。10月2日の出来事でも書きましたが、「西久保社長の“都合の良い解釈”」だったのでしょうか。
 写真は新千歳空港で見たスカイマークのA330型機です。胴体上部の後方にある“こぶ”が機内Wi-Fiのアンテナでしょうか。

@デルタ航空機がエンジン1基故障で、硫黄島に緊急着陸
 9日午後0時25分頃、関西発グアム行きのデルタ航空294便・B757-200型機が自衛隊の管理する硫黄島航空基地に緊急着陸しました。同機は太平洋上を飛行中に、左エンジンがトラブルを起こしたため、硫黄島航空基地に目的地を変更したものです。乗客・乗員171人にケガはありませんでした。デルタ航空は成田空港から代替機を硫黄島基地に向かわせ、午後9時35分頃、硫黄島基地を離陸してグアムに向かいました。硫黄島基地には乗客を収容できる施設はなく、この間、乗客は機内に缶詰となりました。民間機が同基地に着陸することは非常に珍しく11年ぶり、とのことです。トラブル機は同基地で原因を調査中ですが、エンジンの交換が必要とのことで、修理が終了するまで同基地にとどまる、とのことです。

@全日空B787-8型機がエンジン不具合で欠航に
 昨日午後7時半頃、広島発羽田行きの全日空686便・B787-8型機で、出発時に左エンジンの不具合があり、同便は欠航となりました。

@カナダでのDHC8-400型機事故はプロペラが客室に突っ込んだもの
 今日のテレビ朝日ニュースによりますと、8日の出来事で書いたカナダ・エドモンド空港でのDHC8-400型機着陸事故は、車輪に不具合が起きた同機が緊急着陸した際に、滑走路に接触したプロペラが胴体に突き刺さり、客室に飛び出たものでした。この衝撃で4人が負傷したもので、運が悪ければ乗客を直撃していた事故でした。

@米国LCC「スピリット航空」の調査で最も評判の悪かったのは「スピリット航空」
 昨日の「Traicy」によりますと、米国のLCC「スピリット航空」はこのほど、「飛行機に乗るのが嫌な理由」との調査結果を発表しました。これによりますと、1位が「シート」で20%でした。ただ、別項目で「足元が狭い」があり、こちらも7%でした。2位が「ロストバゲッジ」で16%、3位が「遅延」でした。
 おもしろいのは「最も嫌われた航空会社」は、なんと、「スピリット航空」で、40%もの不満を集めました。このレポートではこの結果に「60%の不満が他の航空会社に向いている!バンザイ!」と、前向きだそうです。


*11月10日

@「成田空港無くして、首都圏、日本の航空システムの構築は困難」と航空局長
 田村航空局長は7日の、専門紙との記者会見で、成田空港と羽田空港の役割分担について「成田だけ、羽田だけで首都圏の需要を捌くことはできない。短期的には成田から羽田に移る路線もあるが、羽田空港の機能強化には限界がある。中長期的に見れば、成田空港は今後も日本の航空ネットワーク全体の充実・発展に大きな役割を果たしていく。成田空港無くして、首都圏、日本の航空システムの構築は困難。従って、成田空港の機能強化は今後も必要。一つの大きな考え方として、羽田は高需要のビジネス需要を中心に強化、成田については今ある豊富なネットワークを維持強化しながら乗継需要も取り込み、それぞれの長所を伸ばして行く必要がある。」との考えを示しました。

@「SMBC アビエーションキャピタル」がB737MAX型8機80機を発注
 「SMBC アビエーションキャピタル」は今日、ボーイング社に B737MAX8型機80機を発注した、と発表しました。総額で85億ドル(約9700億円)になります。同社は三井住友フィナンシャルグループと住友商事が出資して設立しています。

@エアインディア機が急病人で緊急着陸
 現地時間7日午後9時過ぎ、タイ・バンコク発インド・ムンバイ行きのエアインディア331便から、管制官に「急病人が発生したので、インド東部のコルカタに緊急着陸したい」との要請があり、その後、管制官に「容体が悪化したため、医師の助言をもらいたい」との連絡が入りました。同機はその後コルカタ空港に無事着陸し、病人は病院に搬送されました。

@離陸滑走中に水牛と衝突、けが人はなし
 インドのスラート空港で、スパイスジェットの B737型機が離陸滑走を始めたところ、突然、滑走路に水牛が飛び出し、衝突しました。同機は緊急停止しましたが、水牛は死亡しました。左エンジンが破損しましたが、乗客・乗員にケガはありませんでした。水牛は空港のフェンスの穴から入り込んだものと見られています。インド民間航空局は全空港に、動物が入り込む事のないように、救急点検を指示しました。
【コメント】25年ほど前に、中国の延安に旅行したとき、延安空港で着陸したところ、滑走路近くを牛が歩き、スイカを売っていたことがありました。今は、そんなこともないと思います。
 写真はその時に西安空港から延安空港まで乗った、「Y-7型機(?)」です。出発の時に、エンジンが始動したところ、エアコンから白い煙が出てきて、びっくりしました。これは、冷気による霧でした。写真は西安空港でのものですが、写真を撮るのも、「だめだ!」言われるのではないかとびくびくものでした。

@中国のリース会社がA320neo型機など100機発注で覚書
 エアバスと香港を拠点とするリース会社「中国飛機租賃有限公司」は現地時間6日、A320neo型機74機、A320型機16機、A321型機10機を発注することで覚書を取り交わしました。


*11月9日

@「資料室」に「春秋航空・日本で佐賀へ行く」を載せました
 就航から大分経ってしまったのですが、先日、成田空港から春秋航空・日本で佐賀に行ってきました。簡単な旅行記を「資料室」に載せました。春秋航空・日本の座席はLCC4社の中では、一番ゆとりがあるように感じました。搭乗率はまだまだ、という感じですね。

@春秋航空・日本が来春から国際線展開の計画
 昨日の共同通信によりますと、春秋航空・日本の王会長は共同通信とのインタビューで、来春から中国内陸部と成田空港を結ぶ路線を開設する計画を明らかにしました。具体的には成田=武漢線や成田=重慶線など、10路線を順次開設する予定、としています。


*11月8日

@ギニアからの20代女性がエボラ出血熱陰性、マラリアに感染
 昨日夕方、ギニアから関西空港に到着したギニア国籍の20代女性に発熱の症状が確認されました。このため、厚生労働省はこの女性を「りんくう総合医療センター」に搬送し、マラリアの検査を行ったところ、陽性だった、とのことです。念のため、血液を東京の国立感染症研究所に送りエボラ出血熱の検査を行いました。厚生労働省は今日、この女性の検査の結果、ウイルスは検出されず、陰性だった、と発表しました。

@東京の60才男性も陰性、羽田空港検疫には申告せず
 リベリアから帰国し、発熱した東京在住の日本人男性は検査の結果、エボラ出血熱ウイルスは検出されず、陰性と分かりました。この男性は熱が下がり次第、退院する、とのことです。しかし、この男性は帰国した際に、リベリアへの渡航歴を申告せず、高熱を出した昨日午前7時に町田市内の民間医療機関にかかり、午前11時に、メールで検疫所に連絡した、とのことです。なお、この男性が帰国したのは羽田空港だったそうです。
【コメント】もし、感染していたら2次感染を引き起こすかも知れず、大変な騒ぎになっていたでしょうね。ちょっと無責任ではないでしょうか。

@全日空が来月から国際線貨物に保安サーチャージを新設
 全日空は昨日、来月1日から、国際線貨物1Kg 当たり10円の保安サーチャージをかける、と発表しました。日本の航空会社としては初めてとなります。

@カナダでDHC8-400型機が着陸トラブル、4人負傷
 現地時間6日夜、カナダ・エドモンド空港でカナダ地域航空会社「ジャズ・アビエイション」のボンバルディア Q400型機が、着陸の際にトラブルがあったようです。この着陸により、4人が負傷し、病院に搬送されました。トラブルの詳細は分かりません。


*11月7日

@成田空港10月総貨物取扱量は1.8%増で、13ヶ月連続のプラス
 東京税関が今日発表した「成田空港10月分の貨物取扱量(速報)」によりますと、総取扱量は前年同月比(以下同じ)1.8%増で、13ヶ月連続のプラスとなりました。積込量は7.8%増で、この内輸出量は7.2%増となっています。取卸量は2.9%減で、この内輸入量は7.3%減となりました。

@成田国際空港株式会社が感染症対策セット500個を配備
 成田国際空港株式会社(NAA)はエボラ出血熱に感染した旅客が成田空港で見つかった場合に備えて、感染症対策用の防護服やマスク、手袋など合わせて500セットを配備します。今後、1000セットまで増やす、とのことです。これは、現場に駆けつける警備員などが着用するものです。

@リベリア滞在歴のある60才代の男性を指定医療機関に搬送
 厚生労働省は今日、今月4日に帰国した東京都の60才男性が、3週間以内のリベリア滞在歴があり、本人が発熱で保健所に連絡したため、特定医療機関に搬送した、と発表しました。エボラ出血熱患者との接触はなかった、とのことですが、国立感染症研究所で検査する、とのことです。帰国した空港や航空便は明らかにしていません。

@国内LCC4社の10月遅延率と欠航率が台風などで悪化
 「LCC国内線のフライト情報」による、国内LCC4社の10月の遅延率と欠航率は下表のようになっています。台風や御嶽山噴火の影響でしょうか、欠航率と遅延率が9月に比べて、大幅に悪化しています。

会社
遅延率
欠航率
全運航便数
ジェットスター
22.2%
5.1%
2472便
バニラ・エア
13.4%
5.8%
452便
ピーチ・アビエーション
38.7%
24.0%
1570便
春秋航空・日本
12.0%
5.4%
298便

@LCCの国内線旅客数が2年間で2.42倍に、16%が「LCCがなかったら旅行しなかった」
 国土交通政策研究所が5日に発表した「LCC の参入効果分析に関する調査研究」によりますと、LCCの参入する9路線のLCC旅客数が、2013年は2011年比(以下同じ)で2.42倍となったことを明らかにしました。LCCが参入していない路線の旅客数は0.96倍となっているのに対し、参入9路線では1.01倍となっており、LCCの参入による新規需要誘発や旅行先転換を現している、とのことです。また、LCCの利用者は学生の利用が鉄道やフルサービスキャリアに比べ多く、若年層の利用を促進した、としています。さらに、利用動機は「運賃が安かったから」が最も多く、LCCがなかった場合「LCC以外の航空会社を利用した」と58%が回答しており、フルサービスキャリアから旅客が移動していることが分かる、としています。さらに、16%が「LCCがなかったら旅行しなかった」と答えています。

@マレーシア航空の国有化での再建が事実上決まる
 マレーシア航空は現地時間6日、株主総会で政府系ファンドのカザナ・ナショナルが提案した再建案が承認された、と発表しました。これにより、少数株主が保有する株式を1株0.27リンギで買い上げて、消却し完全国有化して、再建策を進める事になります。

@ヴァージン・オーストラリア機で汚物が客室に流れ出す
 ちょっと、汚い話しですが、現地時間3日夜、米国・ロサンゼルスから豪・シドニー向かっていたヴァージン・オーストラリア航空機内で、トイレのトラブルから汚水が客室内に流れ出すトラブルがありました。同機は引き返し、約3時間後にロサンゼルスに着陸しました。その間、乗客351人は悪臭に悩まされた、とのことです。同航空では「トイレではなく、洗面台の故障」としていますが、乗客は「汚物が流れていくのを見た」ツイートしています。


*11月6日

@またまた、「成田空港たたき」なのでしょうか
 
今日のAviation Wiresに載っている「世間とずれる成田空港『ウォシュレットないほうがLCCターミナルらしい』」を読みますと、かっての羽田空港再拡張時の「『成田空港たたき』がまた始まった」と思ってしまいます。この「成田空港たたき」が成田空港の「発着回数30万回への拡大」や、住民の健康被害を無視した「カーフュー弾力的運用」への筋道をつけたことを思い返してしまいます。
 かって、国土交通省の事務方トップであり、成田国際空港株式会社(NAA)の初代社長であった黒野匡彦氏は、9月に成田市で行われた非公開の講演で(10月5日の出来事参照)、成田空港の今後の機能拡張について、「マスコミが応援してくれている」と述べた、そうです。黒野氏は「発着回数30万回を最初に提唱したのは私」とも語りました。
 今回の「世間とずれる成田空港『ウォシュレットないほうがLCCターミナルらしい』」を読みますと、成田国際空港株式会社(NAA)の感覚のずれは確かにあるようです。
 しかし、この記事の最後に「やがて羽田に国内線LCCが就航し、手遅れとなる前に廃港的出直しを決断することが、巻き返しの一歩となるだろう。」と述べていますが、これは、明らかに脅しですね。
 黒野氏も成田市での講演の際に、羽田空港第5滑走路実現について「1兆円以上かかるが、これを上回る収益を上げるのは困難。また、東京湾を埋め立てると、船舶との干渉や、管制上の問題もある」と述べています。滑走路が出来ても飛行コースを何とかしなければ、発着回数は増えません。今回のオリンピックに向けた「都心ルート」についても、騒音の問題、落下物の危険、万が一の航空機事故の危険など、問題が山積し、黒野氏は「夕方の数時間しか使えない案も順調に認められる可能性は少ない」と述べ、「国は必死で頑張っているが、実現はかなり難しいのではないか」と言うほど、実現が危ぶまれているのです。
 ましてや、成田空港の肩代わりをするほどの発着回数を増やすなど、到底実現できるとは思えません。筆者は本気で、成田空港の分を補うほどの羽田空港の発着回数増加が、簡単にできると思っているのでしょうか。
 また、リスク管理の上からも、首都圏に羽田空港と成田空港は必要です。予測される関東大地震の揺れや津波で羽田空港が壊滅的な打撃を受けたときや、羽田空港近くのコンビナートで、大火災が発生し羽田空港が使えなくなったときに、どう対処するつもりなのでしょうか。福島原発事故のように「絶対安全」はあり得ないのですから、お互いの補完的役割は必要と思うのです。筆者は「何か問題が起きれば、最後は国が何とかしてくれる──。」と考えているのでしょうか。
 いずれにしろ、「廃港」という言葉を軽々しく使うべきではないと思うのです。

@全日空のB787型機で不具合が4件発生
 2日〜4日にかけて、全日空のB787型機でトラブルが4件ありました。
現地時間2日正午頃、シアトル発成田行きの全日空177便・B787型機で到着後の点検中に補助動力装置に不具合が発生したため、約24時間40分遅れで出発しました。
3日午後3時40分頃、宮崎発羽田行きの全日空610便・B787型機で、エアコンに不具合が発生し整備のため、約2時間10分遅れで出発しました。
4日午後6時頃、成田発シアトル行きの全日空178便・B787型機で高度表示システムに不具合が発生しました。整備のため、約3時間20分遅れで出発しました。
現地時間4日午後8時頃、ミュンヘン発羽田行きの全日空276便・B787型機でフライトコントロールシステムに不具合が発生しました。整備のため、約15時間遅れて出発しました。
【コメント】相変わらず、B787型機の故障が頻繁に発生していますね。特に全日空は導入数がダントツに多いですので、かなり困っているのではないでしょうか。ボーイング社幹部も認めている初期故障率が他機種と同等の水準までに改善していない(7月14日出来事参照)のでしょうか。
 でも、この頃、全日空の「ボーイング787 定期運航再開後の状況」ページの更新が遅れ気味ですね。

@日本航空のB787型機がスポイラー不具合で21時間遅れる
 現地時間4日午後0時25分頃、ホノルル発成田行きの日本航空783便・B787型機が出発のためゲートを離れたところ、スポイラーの一部の不具合を示す表示が出ました。このため、同機はゲートに戻り、整備後、出発しようとしたところ、再び同じ表示が出ました。このため、別のB787型機を使うことになり、21時間12分遅れで出発しました。

@ピーチがパイロット不足解消し、大幅増便へ
 昨日の日本経済新聞によりますと、ピーチ・アビエーションはパイロット不足による計画減便から復帰して、11月以降は平均2000便程度の運航を行う、とのことです。年明けにはさらに関西=仙台線や関西=福岡線を増便する見通し、とのことです。

@A350型機が19日にでも飛行で羽田空港へ
 エアバスと日本航空は昨日、19日に日本航空が導入するA350型機が羽田空港に飛来することを発表しました。アジアの各国をめぐるお披露目ツアーの一環として飛来します。到着は午後3時過ぎで、出発は21日正午頃を予定している、とのことです。関係者を乗せた遊覧飛行も予定しているようです。写真は2012年の名古屋宇宙航空展での展示模型です。

@ボーイング社CEOがB737MAX型機の後継機開発を示唆
 現地時間5日、ボーイング社のCEOは訪問先のアブダビで、B737MAX型機の後継機となる小型機を2030年までに開発する意向を明らかにしました。大きさはB737MAX型機よりも若干大きくなり、新型エンジンを搭載する、とのことです。中国やボンバルディア社などがこのクラスの中型機を開発する事に対抗する、としています。


*11月5日

@米国が騒音訴訟の賠償金約100億円払わず
 今日の東京新聞によりますと、在日米軍基地周辺などの騒音裁判で、判決が確定した13件の損害賠償金の内、日米地位協定で米国側が負担することになっている分、約100億円を米国側が支払いに応じず、日本側が支払っていることが分かった、とのことです。
【コメント】昨日書いた、今でも続いている米国の日本占領支配がここにも現れていますね。米国は本当に“民主主義の国”なのでしょうか。

@「成田空港が嫌われる理由」は航空会社の言うことを聞かないから?
 今日の日経ビジネスに載った「羽田以上に高い空港使用料を取る成田〜成田LCCターミナルの評判が悪いワケ〜」によりますと、“航空会社側”からの評判の悪い理由について2つの点を指摘しています。
 第1点は第3ターミナルが簡素な建物ではなく、200億円もかかっていること、それによって国内線の施設利用料(PSFC)が新設されるが、羽田空港よりも高くなり、航空会社、特に、LCCの施設賃貸料や使用料が高くなっていることをあげています。
 第2点目は空港運用時間の制限(カーフュー)があることを上げています。
【コメント】第1点目については成田国際空港株式会社(NAA)のかたくなな姿勢をあげていますが、NAAが「最後には国が面倒見てくれる」と言う気持ちがあるからだ、との論旨ですが、どうしてそのように言えるのかは良く分かりません。要するに「LCCの言っていることを聞かない」と言う事のようです。国土交通省幹部の話を出していますが、元もとNAAは100%の株式を国が持っており、年間60億円近くの配当金を国に納めているのですが、「配当金をゼロにしてでも旅客や航空会社のために使え」と国土交通省が言っている、との話しも聞こえてきません。
 第2点目については「航空会社が困っている」と言うだけで、「地元住民の理解が何よりも重要になる」と言うものの、騒音下住民の苦しみについては触れず、何の解決策も示していません。

@第3ターミナル完成までにパソコンデスクを約5倍に
 今日のTraicyによりますと、成田国際空港株式会社(NAA)は来年3月27日までに、ターミナルにあるパソコンデスクをリニューアルするとともに、第3ターミナルも含めて、台数も現在の約5倍となる264台に増やす計画とのことです。

@航空科学博物館でB747型機展示完成記念で30日まで入館料を半額に
 航空科学博物館は B747型機の主翼部分の展示を5日から公開するのに伴い、5日〜30日まで、入館料を50%割り引くキャンペーンを行います。今回公開する主翼部分と、従来から公開している機首部分で、B747型機の展示が完成することになります。50%割引を利用するためには、リンクのページを印刷するか、スマートホンなどで、このページを表示し、入館の際に提示することが必要です。


*11月4日

@日本航空のB787-8型機でメインバッテリー充電器の不具合
 1日午前9時頃、羽田発北京行きの日本航空21便・B787-8型機の出発準備中に、メインバッテリーの充電機能に不具合の可能性が発見されました。このため、バッテリーと充電器を交換したところ、不具合は解消されました。この影響で機材を B767型機に交換し、2時間12分遅れで出発しました。なお、バッテリーと充電器はメーカーに送って、調査を行います。
【コメント】全日空のB787-8型機でも、先月25日に補助動力装置のバッテリーに不具合が見つかり、交換しました。先日の運輸安全委員会の報告書では、低温により、バッテリー内部にリチウム金属が析出し、それがショートの原因となった可能性が指摘されています。根本的な原因が特定されていないだけに、寒くなるこれからが怖いですね。

@「日本の空は未だ、完全占領下」
 今日の「アメーバーニュース」に載った『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』の著者「矢部宏治氏」へのインタビューによりますと、日本の空は未だ「占領下」にあるそうです。米軍機は日本でどんな高さでも飛行できることになっているそうです。「航空法」には細かい規定がありますが、米軍機には適用されません。しかし、米軍基地の住宅地は低空飛行が出来ません。何故かというと、「危険である」として米国の法律で禁じられているから、とのことです。
 これらは1959年の在日米軍の存在が違憲かどうかを争った「砂川裁判」の最高裁判決が「日米安保条約のような高度な政治的問題については、最高裁は憲法判断しない」との判断をしたため、とのことです。従って、裁判で争っても、「違憲かどうかの判断はしない」と言う事で、事実上の野放しになっている、とのことです。
 このような状況を造ったのは米国関係者とこれに追随した、安倍政権を始めとする歴代自民党政権と官僚たちだそうです。裁判官などの司法関係者の人選も、事実上「日米合同委員会」での承認が必要なようです。

@マリンドエア機がバンコクに緊急着陸
 現地時間3日午前2時半頃、インド・デリー発クアラルンプール行きのマレーシアのLCC「マリンドエア」206便・B737-900ER 型機で、トラブルが発生し、タイ・ドンムアン空港に緊急着陸しました。乗客・乗員にケガはありませんでした。トラブルの詳細は明らかにされていませんが、機内では酸素マスクが降りた、とのことです。

@タイ航空機が滑走路をはずれて、動けなくなる
 現地時間3日午後8時頃、タイ北東部のコンケン空港で離陸のため移動中のタイ航空47便・A330-300型機が、片側の車輪を滑走路から逸脱させ、動けなくなりました。乗客・乗員にケガはありませんでしたが、同空港は今日の午前中も閉鎖されています。原因は今のところ分かりません。

@ヴァージン機がハイジャック信号誤動作で米国に着陸できず、カナダに着陸
 現地時間10月31日、ロンドン発ニューヨーク行きのヴァージンアトランティック航空45便が、誤ってハイジャック信号を発信しました。同機のパイロットはすぐに誤りであることを報告しましたが、米国国土安全省は同機の米国への着陸を認めませんでした。同機はカナダに着陸を求め、カナダ空軍にエスコートされ、無事着陸しました。その後の調査で、誤発信はパイロットのミスではなく、機器の誤動作、との見方が出ています。


*11月3日

@「利用者の視点に立った施策」は「 PSFC 」の無料化ではないのか
 今日のAviation Wireによりますと、バニラ・エアの石井社長は同紙の「LCCが努力して運賃を下げても、NAAがPSFCという形で横取りすることをどう考えているのか」との質問に対して、「透明性をもって、施設整備や改善をやっていただきたい。きちっとやっていれば、お客様もある程度は理解していただける部分もあるだろう。利用者の視点に立った施策が求められる」との考えを示した、とのことです。
【コメント】Aviation Wireの質問もひどいものですが、「利用者の視点に立った施策」と言いますが、航空会社側は一方で、着陸料の引き下げや、施設賃貸料の引き下げをたびたび要求しています。施設利用料(PSFC)そのものは、今まで航空会社側が負担していた部分を、利用者に転嫁するものです。航空会社と成田国際空港株式会社(NAA)は、本当に「利用者の視点に立った施策」を言うのならば、今まで通りに国内線については無料にするべきではないでしょうか。

@増えているB787型機の成田空港就航
 1日に成田空港に行った所、第1ターミナルでタイ航空のB787-8型機、第2ターミナルでエアインディアのB787-8型機が駐機していました。成田空港に乗り入れているB787-8型機は全日空と日本航空を始め、ユナイテッド航空やエアロメヒコを確認していましたが、1日に上記2社のB787-8型機を初めて見かけました。エアインディアのB787-8型機は関西空港で見かけたことがありますが。

@ジェットスター・ J が昨日と今日の2便を機材繰りで欠航に
 ジェットスター・ ジャパンは昨日の福岡発成田行き512便と、今日の関西発福岡行きの551便を機材繰りの関係で欠航とする、と発表しています。詳しいことは分かりません。

@「エボラ熱注意」のいたずら書きで、旅客機が一時隔離
 現地時間10月30日、イタリア・ミラノからアイルランド・ダブリンに向かっていた旅客機内で、頼んだコーヒーの使い捨て容器の蓋に、「エボラ熱注意」と56才のイタリア人男性が落書きしたため、同機はダブリン到着後、乗客ごと空港内に隔離される出来事がありました。この男性は逮捕され、裁判所は31日、「悪趣味ないたずらだ」としてホームレスを支援する団体に2500ユーロ(約35万円)を寄付するように命じました。


*11月2日

@バニラ・エアの成田=香港線が就航
 今日から、バニラ・エアの成田=香港線が就航しました。週3往復(火・木・日曜日)になります。初便は定刻前の午前9時5分にゲートを離れました。搭乗率は97.2%でした。機材は受領したばかりの「JA04VA」機でした。来年の2月1日からは毎日運航となり、2月21日からは1日2往復となる予定です。
 LCC がこの路線に就航するのは初めてですが、香港エクスプレスが12月8日からこの路線に参入する計画(10月10日の出来事参照)です。
 写真は、昨日撮影した「JA04VA」機です。

@JRバス関東が来年4月から銀座・東京駅=成田空港間の格安バスを計画
 昨日の「Traicy」によりますと、JRバス関東は来年の第3ターミナル開業に合わせて、銀座・東京駅=成田空港間に格安直行バスを運行する計画とのことです。成田空港近くに車両基地も整備する計画、とのことです。実現しますと、東京駅と成田空港を結ぶ直行バス路線運行は3社となり、競争が激化する見込みです。
【コメント】格安航空会社(LCC)の比重が増す成田空港ですが、東京中心部や神奈川方面からのアクセスでも、この東京駅=成田空港間格安直行バスの役割がますます大きくなるようですね。

@また、岡山空港で空港職員への暴行
 昨日午前10時10分頃、岡山空港で大韓航空のソウル行きに搭乗する予定だった兵庫県の50才男性が、手荷物検査で生肉を入れた手荷物を所持し、税関職員に制止されました。この男は「飛行機に乗り遅れたらどうする」などと騒ぎ、税関職員に暴行を加え、現行犯逮捕されました。生肉などは海外には持ち出せません。持ち出したとしても、外国の空港で没収廃棄されます。
【コメント】岡山空港では先月中旬に保安検査場の女性検査員が首にボールペンなどを突きつけられ、一時、拉致される出来事があったばかりですね。警備態勢に問題があるのでしょうか。


*11月1日

@10月のアクセス数は30,317回でした。

@第2ターミナルから第3旅客ターミナルまでは約500m
 来年4月8日にオープンする第3旅客ターミナルビルは第2ターミナルからは徒歩で、約500m歩くことになるようです。高速バスやシャトルバスは2階のバスターミナルに直接着くことになるようです。タクシーなども2階に直接停車できるようです。
 この第3旅客ターミナルビルを使用するのは、供用開始時点ではジェットスター・ ジャパン、バニラ・エア、春秋航空・日本の3社になる予定です。
 写真は、今日撮影した連絡通路工事の様子です。右手前のピンク色ビルが NAA 本社、その先にある低い建物が第5貨物上屋、その向こうにある白い建物が第3旅客ターミナルです。第2ターミナル3階からの眺めです。

@「FLYING CLASSROOM」の特別講演は3日に航空科学博物館で
 先月30日の出来事で書いた「FLYING CLASSROOM」の航空科学博物館特別講演ですが、明後日の3日に行われることが発表されました。先着100名が入館料だけで参加できるようです。詳しくはこのページで

@日本航空が15年3月期決算予想を上方修正
 日本航空が昨日発表した第2四半期(4〜9月)決算によりますと、売上高は前年同月比(以下同じ)3.7%増、営業利益が3.1%減、純利益が2.0%減の803億円となりました。国際線のロードファクター(座席利用率)は0.4ポイント減の75.8%、国内線は3.2ポイント増の65.6%となっています。
 また、2015年3月期の予想では、従来予想に比べて売上高が100億円減、営業費用が280億円減となり、営業利益は180億円増、純利益が200億円増の1350億円としています。
 なお、植木社長は発表記者会見で、ジェットスター・ ジャパンへの増資について、「増資の要請があれば他の株主と相談して真摯に対応する」と述べ、増資に応じる方針を明らかにしました。

@全日空が中部=熊本線でジェットスター・ J並みの運賃設定
 全日空は昨日、来年1月15日〜3月12日まで、中部=熊本線の運賃を現在よりも最大で約4割引き下げ、同一路線を運航するジェットスター・ ジャパン並みの6300円にする、と発表しました。すでに、中部=鹿児島線でも引き下げており、予約が増える効果が出ている、としています。
【コメント】全日空が本格的に全日空系統以外の“LCCつぶし”を始めましたね。思い出すのはスカイマークが参入した奄美大島路線の低運賃攻勢ですね。


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