2015年2月前半の出来事


*2月15日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」45例目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の45例目が発生しました。成田発ポートモレスビー行きのニューギニア航空55便・B737型機が、前便でポートモレスビー空港の悪天候で、成田到着が遅れ、玉突きで午後11時28分にA滑走路から離陸したものです。

@キャセイ航空が夏季ダイヤで、成田=香港線の一部を運休へ
 今日の「Traicy」によりますと、キャセイ航空はこのほど、夏季ダイヤで成田=香港線の521便・520便の一部・20便(5月5便、6月7便、9月8便)を運休すると発表しました。

@日航 CA のチャリティーバザーに約600人が来場
 昨日成田市の保健福祉館で、恒例の日本航空客室乗務員らによるチャリティーバザーが開かれました。バザーには成田市民など約600人が来場し、客室乗務員が持ち寄った衣類や雑貨など、段ボール箱180個分の品物が出品され、売上高は約180万円となりました。このお金は全額市内の養護施設などに寄付されます。

@全日空B787-8型機がブレーキ不具合で7時間40分遅れる
 昨日午後6時頃、成田発ジャカルタ行きの全日空835便・B787-8型機が出発に向け移動を開始したところ、ブレーキ系統に不具合が発生しました。同機は駐機場に戻り、整備に時間がかかるため、別の機材に変更して、約7時間40分遅れで出発しました。


*2月14日

@航空科学博物館のDC-8型機シミュレーターが明日から再開
 航空科学博物館は明日からDC-8型機シミュレーター(2014年1月25日出来事参照)を再開します。操縦席や客席からの映像をハイビジョンで撮り直して11年ぶりに全面刷新し、成田=羽田間だけでなく、成田=静岡や成田=福島間も再現できるようにしました。

@ホンダジェットが4月に成田空港拠点にお披露目飛行
 ホンダジェットを開発中の「ホンダ エアクラフト カンパニー」の藤野社長は昨日、「4月に国内でホンダジェットを初飛行させる」と述べました。官庁や報道関係者の試乗会を、成田空港を拠点として複数の地方空港へ飛ばす、としています。

@全日空が「スカイマーク支援に大いに関心がある」
 ANA ホールディングスの伊東社長は昨日の社長交代発表の記者会見で、スカイマーク支援について「大いに関心を持っている。日本の航空業界がどうあれば良いのか検討している」と述べました。また、新社長に昇格する片野坂副社長は「エアドゥやスカイネットアジア航空なども全日空傘下で存在感を示している。“第3極”“第3極”と言うのはどんなものか」と述べました。
【コメント】全日空としての「日本の航空業界」というのは「全日空が独占的に業界を牛耳る日本の航空業界」と言う事なのでしょうね。「日本航空がつぶれていれば、そうなった」と言いたいのではないでしょうか。しかし、それは国民のためにはならないと思います。

@フジドリームが3月の燃油サーチャージャーを廃止
 フジドリームエアラインズは昨日、3月1日〜31日発券分の燃油サーチャージャーを廃止すると発表しました。同航空は燃油サーチャージャーを1ヶ月ごとに見直しています。

@大韓航空機が他機と接触し、主翼先端損傷に気付かず離陸
 現地時間13日未明、ミャンマーのヤンゴン空港で旅客機同士が接触する事故がありました。ヤンゴン発ソウル行きの大韓航空472便・A330-200型機が離陸に向け移動中に、駐機していたタイのバンコクエアウエイズ機・ATR72-500型機の尾翼に、主翼端を接触させました。主翼端は損傷しましたが、大韓航空のパイロットは気付かずに、そのまま離陸しました。空港職員が接触を目撃し、管制塔に連絡し、管制官が大韓航空機に連絡して、引き返させました。
【コメント】接触しても気付かないこともあるのでしょうか? このまま飛んでいったらどうなっていたのでしょうか。


*2月13日

@スカイマークの四半期決算で136億円の赤字、3月期予測は全て撤回
 スカイマークが昨日発表した、第3四半期の単独決算によりますと、最終損益が136億円の赤字となりました。A330型機導入に関する費用や円安による燃料費の増加などが重荷となった、としています。前期に引き続き「継続企業の前提に関する重要な疑義」と記しており、エアバスとの違約金は「現時点では合理的に見積もることが困難」としています。また、2015年3月期決算の予測については、「従来の見通しを全て撤回する」としました。

@井手会長が茨城空港からの撤退や運休を示唆
 今日のNHKニュースによりますと、スカイマークの井手会長はNHKの取材に対して、再生手続にいたった原因として「過大な投資をしてしまった」と述べ、同社が国内線の全てを運航している茨城空港について、「スカイマークは、茨城県にとって大切な航空会社だと認識しているが、存続のためには運休や廃止をしないといけない地方路線も出てくると思う」と述べました。

@日本航空のB787-8型機が空中衝突防止警報装置などの不具合で遅れる
 昨日午前10時30分頃、名古屋発バンコク行きの日本航空737便・B787-8型機が離陸に向け移動を始めたところ、航空交通管制自動応答装置と航空機衝突防止警報装置に不具合が発生しました。同機はゲートに戻り、整備後1時間12分遅れで出発しました。

@全日空のB787-8型機が燃料系統不具合で欠航
 昨日午前11時30分頃、熊本発羽田行きの全日空644便・B787-8型機が出発準備中に燃料系統の不具合が発生し、整備に時間が必要なことから欠航となりました。

@トランスアジア航空235便墜落事故の捜索終了、死者43人
 台湾のトランスアジア航空235便墜落事故の捜索が終了しました。死者は43人、負傷者はタクシーの運転手と乗客を含めて17人となりました。同航空は遺族に対して賠償金として1人当たり1490万台湾元(約5600万円)の支払いを提示しています。

@大韓航空前副社長に懲役1年の実刑判決
 ソウル西部地裁は現地時間12日、大韓航空前副社長の航空保安法違反裁判の判決で、懲役1年の実刑判決を言いわたしました。


*2月12日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」44例目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」44例目が発生しました。台北発成田行きのバニラ・エア104便・A320型機が前便・前々便が仁川空港の濃霧による離着陸制限のための遅れた玉突き遅延のために、午後11時00分にB滑走路に着陸したものです。

@カンタス航空が8月1日開設の成田=ブリスベン線を毎日運航へ
 カンタス航空は現地時間11日、8月1日から就航を予定している成田=ブリスベン線について、当初は週4便とし、残りの週3便は他の都市への便とする、(2014年12月9日の出来事参照)としていましたが、これを全てブリスベン線とし、同路線を週7便の毎日運航とすることを明らかにしました。機材はA330型機を使います。
 なお、現在運航している成田=シドニー線は廃止し、羽田=シドニー線に振り替えます。

@「空の駅 さくら館」が3月26日にオープンへ
 今日の読売新聞によりますと、A滑走路の北端付近にある「成田さくらの山」に整備中だった「空の駅 さくら館」が、3月26日にオープンすることになりました。ここは、お花見の名所で、A滑走路に離着陸する旅客機を間近に眺められる展望所でもあります。
 写真は2008年11月に、さくらの山の売店で購入したお弁当です。

@16日から手荷物自動仕分け機の試行実験
 今日のNHKニュースによりますと、成田空港では手荷物検査の時間を短縮するため、問題のない手荷物と再検査が必要な手荷物を自動的に仕分けする検査機器の試行が行われます。これにより、1時間当たりの検査人数が約1.5倍になる見込みです。16日〜3月末まで、国際線の乗り継ぎ検査場で試行され、問題がなければ本格的な導入を目指します。

@2020年までの基本計画案を提出、成田・羽田で7.9万回増など
 国土交通省の交通政策審議会と社会資本整備審議会は今日、2020年度までの交通政策の目標を示した基本計画案を太田国土交通大臣に答申しました。成田・羽田の発着回数を現在の1割増に当たる7.9万回増やすなどの数値目標を設定しています。近く閣議決定されることになります。

@トランスアジア航空パイロットの緊急試験で10人が不合格
 現地時間11日、台湾航空当局はトランスアジア航空235便墜落事故を受けて実施した、同社のATR72型機パイロット69人に実施した口頭試験の結果を発表しました。それによりますと、69人中10人が不合格となりました。不合格のパイロットには再訓練を行い、試験に合格するまで乗務は認めない、とのことです。

@アシアナ航空がA321neo型機25機発注で覚書
 アシアナ航空は現地時間11日、エアバスのA321neo型機を25機発注で覚書を交換したことを発表しました。受領は2019年〜2025年にかけて行われます。


*2月11日

@都心ルートの住民説明会時期を明言せず・国土
 今日の東京新聞によりますと、昨日開かれた羽田空港新飛行ルートに関する川崎区大師地区の町内会長会議に出席した、国土交通省の東京国際空港環境企画調整室長は、町内会長の「住民説明会は何時頃開かれるのか」との質問について、「現在、説明会に向けた資料作成を進めている」と述べました。しかし、説明会開催時期については明言しませんでした。町内会長らからは「地域住民が納得するかが問題。まず、説明して欲しい」「大々的な説明会を希望する」などの意見が出ました。

@春秋航空・日本機が不具合で約2時間遅れる
 昨日午後2時20分頃、成田発佐賀行きの春秋航空・日本603便の出発前点検で、電気系統のトラブルが発生しました。この整備のため、同便は約2時間遅れで出発しました。

@全日空B787-8型機がブレーキ不具合で約1時間遅れる
 9日午前11時頃、羽田発バンコク行きの全日空847便・B787-8型機が出発に向けて移動を始めたところ、ブレーキ系統に不具合が発生しました。この整備のため、同便は1時間12分遅れで出発しました。

@スカイマークの1月搭乗率は55.1%
 スカイマークが昨日発表した1月の輸送実績によりますと、平均搭乗率は前年同月比2.8ポイント減の55.1%となりました。この5年間では1月として最低になりました。しかし、昨年12月と比べると0.6%増となっています。

@税制改正で日本航空の法人税減免措置が530億円縮小へ
 今日の日本経済新聞によりますと、税制改正により、日本航空が受ける法人税減免措置率が縮小されます。国土交通省の試算によりますと、日本航空は2015〜2018年度の4年間に約530億円の税金増加になる、とのことです。

@運営権売却の入札期限を約3ヶ月先延ばし・新関西空港会社
 新関西国際空港会社の安藤社長は昨日の記者会見で、大阪空港と関西空港の運営権売却の入札締め切りを2月16日から5月22日へと、約3ヶ月先延ばしする事を明らかにしました。この間に、第1次審査を通過した企業と話し合い、相互理解を深めたい、としています。


*2月10日

@B滑走路に隣接する「花植木センター」が3月末で閉園に
 今日の読売新聞によりますと、千葉県は2月の県議会に成田空港B滑走路東にある県営植物園「県花植木センター」を3月末で閉園する議案を提出する、とのことです。理由は入場者が減っているから、とのことです。跡地の利用は未定とのことです。
 写真は上が「千葉県花植木センター」の正門です。奧の防音林の向こうがB滑走路になります。下はクロネコヤマトの跡地整地工事です。こちらは1日に撮りました。
【コメント】私も時々行きますが、入場者が減った事も幸いしてか、何時も靜かで、植物を楽しみながらゆったりと散策できます。うがち過ぎかも知れませんが、この場所が建設されるかも知れない、第3滑走路の候補地の一つとなっている事です。先月中旬にはここよりも約1Km南にあるクロネコヤマトの配送センター(?)が移転となり、早々に、倉庫などが取り壊され、更地にする工事が始まっていることも第3滑走路を見込んでの動きではないか、と言う感じもしています。

@ピーチが3月29日から成田=新千歳線と成田=福岡線を開設へ
 ピーチ・アビエーションは今日、3月29日からの夏季ダイヤで成田=新千歳線を1日1往復、成田=福岡線を1日2往復で開設する、と発表しました。運賃は最安が成田=新千歳線が3990円、成田=福岡線が4790円となっています。これで、同社の成田空港路線が3路線となり、成田空港を第3拠点とします。

@中国東方航空が3月に成田=上海=西安線を週1便増便へ
 中国東方航空は4日、成田=上海経由=西安線を3月の木曜日に増便する事を発表しました。現在は週6便としていますので、これで、毎日運航となります。機材はA321型機を使います。ただ、4月以降も週7便にするのかどうかは分かりません。

@日本航空が大阪での整理解雇裁判で控訴
 日本航空は今日までに、整理解雇に遭った客室乗務員が解雇取り消しを求めていた裁判で、1月28日の解雇を無効とし、賠償金を払うように命じた大阪地裁判決を不服として、控訴をしました。
【コメント】日本航空はメンツや政界・経済界の圧力にこだわらず、再雇用を受け入れるべきですね。

@「全額出資も視野に」インテグラルの佐山代表
 インテグラルの佐山代表は共同通信とのインタビューで、スカイマークへの出資について、「最低限、過半数を持つ。誰も出資をしなければ100%(インテグラルが出資する)」と述べました。

@全日空も燃油サーチャージャーの引き下げを発表
 全日空は今日、4・5月分の国際線普通旅客運賃にかける燃油サーチャージャーを発表しました。これによりますと3500円から500円の引き下げとなり、日本航空と同額になります。


*2月9日

@昨日深夜、濃霧で8便が午後11時過ぎに出発
 昨日、成田空港では濃霧が発生し、出発の8便が午後11時以降の離陸となりました。これは、「緊急事態(従来取り決め)」による、制限時間外の運航になります。最終出発便は午後11時19分に離陸しました。

@成田空港「ANA DUTY FREE SHOP」2014年の売上げで中国人が約2倍に
 全日空商事が4日に発表した、2014年1年間の成田空港内の免税店「ANA DUTY FREE SHOP」売上げによりますと、各国の旅行者別売上げは日本人が52.3%、中国人が36.6%、韓国人が2.2%、台湾人が1.3%などとなっています。外国人売上高では中国人の売上高が前年比で約2倍となっています。特に帰国時に化粧品をまとめ買いする傾向が顕著になっています。一方、日本人の売上高は同13.9ポイント減となっています。

@全日空のB787型機で不具合2件
 全日空のB787型機で2件の不具合がありました。
6日午前7時40分頃、松山発羽田行きの全日空582便・B787型機が出発しようとしたところ、燃料系統に不具合が発生しました。この整備のために、同便は欠航となりました。
現地時間8日午前11時半頃、サンノゼ発成田行きの全日空171便・B787型機は、出発時に電源系統の不具合が発生したため、約4時間30分遅れて出発しました。

@ピーチの14年度上期平均搭乗率が85.1%に
 今日の「日刊航空」によりますと、ピーチ・アビエーションの2014年度上半期平均搭乗率が85.1%となりました。これは、バニラ・エアやジェットスター・ ジャパンに比べますと、約10%高くなっている、とのことです。

@バニラが8号機を受領
 バニラ・エアは現地時間7日、フランス・トゥールーズで8号機となるA320型機「JA08VA」を受領しました。同社は2015年中は8機体制で黒字化を目指します。8号機以降の2015年中の新機材導入はありません。従って、運航路線の変更はあっても、総便数の増加はないものと思われます。

@エア・アジア・インドネシア事故で考える「コスト削減と安全問題」
 エア・アジア・インドネシア8501便やトランスアジア235便の墜落事故について、感じるのは昔から議論されている「コスト削減と安全」の問題です。両事故とも原因究明はこれからですが、トランスアジア機の疑問点の一部は7日のコメントで書きました。
 エア・アジア・インドネシア8501便の墜落事故についても、私は素人ですが、いくつかの疑問点が出ています。
 第1点目は「何故、出発時間を2時間も早めたのか」という問題です。第2点目は「インドネシア側の運航許可がなかったのに何故運航できたのか」と言う問題です。第3点目は、一部報道によると「パイロットが気象情報の取得を怠ったのではないか」という問題です。第4点目は「管制官に高度を引き上げたい」と通報した問題です。
 第1点目と第2点目は関係があるのかも知れません。
 第3点目も第1点目と関連があるのかも知れません。良くは分からないのですが、日本では運航ディスパッチャーと機長・副操縦士とのブリーフィングが必ずあり、運航ディスパッチャーの説明で、気象情報も含めた情報提供があり、機長が同意しなければ出発できない仕組みになっているようです。しかし、エア・アジア・インドネシアではこのような仕組みがなかったのでしょうか。
 第4点目は、第3点目とも関係してくるのですが、このような気象情報のチェックが十分でないことが、間際になっての管制に対する、飛行高度引き上げリクエストに繋がり、航路がふさがっていたことから、航空管制からの了承を得られなかった原因かも知れません。
 また、管制の許可が得られなかった段階で、「待機旋回して飛行コースが空くのを待つことが出来なかったのか」、「出発空港に引き返せなかったのか」などの疑問点が出てきます。
 この点が、会社側からの「コスト削減」要求と関係があったのではないか、と言う疑問が出てきます。待機旋回すると燃料が余計にかかります。引き返す場合には、燃料費の増加に加えて、乗客への補償問題で大金がかかります。これは、LCCであるエア・アジア・インドネシアに取っては大きな問題になります。これが、パイロットに無言の圧力を加えていた可能性は十分にあるのではないでしょうか。
 ただ、7日の【コメント】でも書きましたが、このような問題はLCCに限ったことではありません。レガシーキャリアでも同様の問題は常に存在します。「安全とコスト」の問題はどの航空会社にとっても永遠の問題なのですね。機体整備についても「完璧」は難しいと思いますが、安全とコスト削減との狭間で、「どこに線を引くか」が各航空会社の「安全重視」に対する「基本姿勢」の問題に帰するのではないでしょうか。

@チリで約50年前に消息を絶った旅客機の残骸見つかる
 現地時間8日、チリのテレビは1961年に行方不明となったチリ・ラン航空・DC-3型機の残骸が、同国の標高約3200mの山中で、登山家により発見された、と報じました。同機には当時のサッカーチームの監督や選手も乗っていました。残骸は機体の大部分が残っている、とのことで写真も発表されていますが、詳しい場所は「荒らされる恐れがある」として公表されていません。発見場所は当時予測されていた場所からはかなり離れている、とのことです。


*2月8日

@所沢市学校空調設置をめぐる住民投票が始まる
 今日から、所沢市で学校の防音校舎に空調施設をつけるべきかどうかを問う住民投票が告示されました。常識的に考えれば、国が「防音工事の必要あり」として窓などの防音工事を実施した校舎ですから、空調施設をつけるのは当然と思うのですが、現市長は震災と原発事故を受け「快適で便利な生活を見直すべきだ」などとして、予定されていた空調設備設置を見送りました。常識的に考えても、夏の暑い時期に窓を閉め切って、勉強することは無理です。と言って、窓を開ければ航空機の騒音で授業は成り立ちません。
 しかし、この住民投票は基準がかなり厳しいように感じます。問題は市民がこの訴えを“我が事”としてとらえることが出来るかどうかです。市の中には騒音に余り関係しない地域もあるでしょうし、現在は子どもが学校に通っていない方もたくさんいると思うのです。しかし、この基準では28万人有権者の3分の1が賛成しないといけないのです。しかも、3分の1を超えた場合でも「結果の重みをしん酌しなければならない」と言う事になっています。市長は「現在の市財政は厳しい」として、自費で反対のチラシを配っています。
【コメント】私も、成田空港が開港した当時に、飛行コース直下の学校に勤務していたので分かりますが、防音校舎で二重窓を閉めないでいると、本当にうるさいものでした。(私の勤務していた高校で、開港後1ヶ月で実施した全校アンケートの結果を資料室で見て下さい)特に、夏には空調を作動させないと10分もせずに教室内の温度は40度近くになり、とても勉強に集中出来る環境ではありませんでしたので、住民投票を請求した人たちの気持ちは分かります。
 しかし、今の日本は全てが「経済効率優先」で、他人への「おもいやり」の心が薄れているように感じられ、心配です。この住民投票が是非成功して欲しいと願っています。

@日本航空機が油圧不具合で仙台空港に引き返す
 昨日午後1時40分頃、仙台発札幌行きの日本航空2905便・CRJ200型機で、離陸後、油圧システムの不具合警告が出ました。このため、同機は引き返して無事緊急着陸しました。乗客は別便で札幌に向かいましたが、この影響で3便が欠航となりました。

@エアアジア・ジャパンの運航開始は年末にずれ込む
 昨日の「Traicy」によりますと、エア・アジアのCEOはエアアジア・ジャパンの運航開始が6ヶ月程度遅れ、年末までずれ込む見通しを明らかにしました。同社は中部空港を拠点として、日本に再参入することになっています。


*2月7日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」43例目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」43例目が発生しました。成田発関西行きの全日空8519便・B767型機がアモイ空港の発着制限のために、玉突き遅延し、午後11時14分にB滑走路から離陸したものです。

@香港エクスプレスが昨日から増便、週12往復に
 香港エクスプレスは昨日から成田=香港線を週7往復から週12往復に増便しました。増便分の運航日は月・火・水・金・日曜日となります。

@千葉県がカジノを含む総合リゾート施設検討を中止に
 今日の読売新聞によりますと、千葉県はカジノを含む総合リゾート誘致に向けた検討を今年限りで休止する方針、とのことです。千葉県は成田空港周辺への誘致を「導入の検討は重要な課題」と位置づけていました。県が新たにまとめた報告書ではカジノについて「生活環境の悪化の恐れ」「ギャンブル依存症などの社会コスト」をデメリットとしてあげています。
【コメント】ただ、千葉市は幕張地区にカジノを誘致する計画を表明していて、千葉県としては成田地区との競合を避け、中立の立場を強調する狙いもあるようです。

@最高裁が整理解雇運航乗務員の訴えも棄却
 最高裁第1小法廷は5日付けで、整理解雇された日本航空の運航乗務員64人が、解雇の無効を訴えていた訴訟の上告を棄却する決定を行いました。これにより、原告の敗訴が確定しました。

@中国南方航空が新千歳空港へのチャーター便27往復を断念
 昨日の北海道新聞によりますと、中国の南方航空グループは中国の春節に合わせて、新千歳空港へのチャーター便を27往復計画していましたが、発着枠や空港側の受け入れ態勢が整わないことから、チャーター便の運航を取りやめました。その代わりとして、青森空港と仙台空港にチャーター便3往復を運航し、観光客をフェリーで苫小牧に運び、雪祭りなどの観光を行う事になりました。同航空は新千歳空港の代わりに旭川・釧路・帯広空港などの利用も考えましたが、空港の受け入れ態勢が整わず断念した、とのことです。
 写真は離陸機から見た新千歳空港です。手前が国内線ターミナル、向こう側が国際線ターミナルになります。向こう側の滑走路は航空自衛隊です。

@エアアジア・ジャパンが使用機材を予約登録
 国土交通省が発表した「1月 航空機登録動向」によりますと、日本に再参入を計画しているエアアジア・ジャパンが7月と8月にA320型機を各1機、また、8機を来年1月に予約登録しています。

@前スカイマーク社長の西久保氏がスカイマーク株の大部分を売却
 スカイマークの西久保前社長は社長を辞任後、所有していたスカイマーク株を大量売却していたことが、関東財務局に提出された変更報告書で明らかになりました。2月2〜4日にかけて1898万株を売却しました。これで、筆頭株主として30.57%を所有していた同氏の株保有率が9.78%に落ちたことになります。

@日本航空が4・5月の燃油サーチャージャーを引き下げへ
 日本航空は昨日、4・5月発券分の国際線普通旅客運賃にかける燃油サーチャージャーの引き下げを発表しました。引き下げ額は3500円から500円となり、最大で50%の引き下げになります。
 また、同社は昨日、従来は米ドル建てで区分していた適用ゾーンを、日本販売分については円建てに改定しました。同社では「日本市場の利用者に対して分かりやすさが増す」と説明していますが、現在の為替レートでは実質的な値上げとなります。

@トランスアジア航空235便は両エンジンの出力を失っていた
 現地時間6日、台湾の飛航安全調査委員会はブラックボックスの解析結果を公表しました。それによりますと、管制官の離陸許可が出たのが午前10時51分13秒で、52分38秒に第2エンジンの不具合警報が出て、第2エンジンが53分6秒に停止しました。その後、53分13秒に1回目の失速警報が鳴り、53分24秒に第1エンジンをがアイドル状態になって推力を失い、53分20秒に再起動を試みていた、とのことです。「エンジン出力を下げた」との声も録音されていました。その後、何回も再起動を呼びかける音声が入り、5回の失速警報が鳴った、とのことですが、54分37秒に記録が終わっている、とのことです。第1エンジンの出力を何故絞ったのか、などの原因については「不明」としています。
 昨日現在、発見された遺体は38人となっています。5人が未だ行方不明です。
【コメント】墜落の様子が少しずつ明らかになってきています。しかし、トランスアジア航空のでたらめさが、目立ちますね。昨日書いた、エンジンにトラブルがあったにもかかわらず、運航させた、などは常識では考えられません。これらが、欠航や遅延によるコスト増を避けるための措置だとすれば、“起こるべくして起こった事故”とも言えますね。しかし、この問題はどこの航空会社でも起こりうる問題ですね。欠航や遅延を避けるために、「当面の飛行に支障がない」と言う不具合の修理を後回しにすることは、良くあると聞いています。
 双発の航空機はエンジンの片方が止まっても、エンジン1基で飛行できることになっています。パイロットが“エンジン不具合”が頭にあって、冷静さを欠いて、正常な方のエンジンの出力を絞ってしまったのでしょうか。

@アビアンカ航空がA320neo型機100機購入の覚書締結
 アビアンカ航空グループとエアバスはA320neo型機ファミリーを100機購入するための覚書に調印しました。


*2月6日

@杉浦一機教授が「運用時間制限の緩和を」
 今日の時事通信によりますと、昨日、内外情勢調査会千葉支部懇談会が開かれ、講演した首都東京大学の杉浦一機教授は「成田空港の存在感を再び高めるためには運用時間制限の一層の緩和や、アクセスの改善を真剣に進めるべき。そして、千葉県の積極的関与が必要だ」と述べました。
【コメント】またまた、“脅し”で言うことを聞かせようというのでしょうか。今回は“千葉県の関与”というのがキーワードでしょうか。黒野忠彦氏も同じ事を言っていますね。「県がもっと積極的に(強引に)事を進めよ」と言う事なのでしょうね。

@成田空港圏自治体連絡協議会が羽田空港見学
 今日の毎日新聞によりますと、成田空港圏自治体連絡協議会の首長らは4日、羽田空港のターミナルやD滑走路、トランジットホテルなどを見学しました。空港の機能強化を勉強するため、とのことです。

最高裁が審議もせずに棄却・日航整理解雇訴訟
 日本航空の整理解雇は無効として、解雇された客室乗務員71名が起こしていた訴訟で、最高裁第2小法廷は4日付けで、原告らの上告を退ける決定をしました。これにより、原告側の敗訴が確定しました。「管財人の言っていることが全て正しい」と言う事なのでしょうか。

@インテグラルの佐山代表が「第3極にこだわらない。企業存続が大事」
 投資ファンドの「インテグラル」とスカイマークは昨日午後、スカイマークに対して90億円を融資する基本契約を結んだ、と発表しました。これにより、スカイマークは当面の運航が可能になります。
 インテグラルの佐山代表は記者会見で「じっくりと本腰を入れて、全力で、長期に取り組みたい。共同スポンサーを広く募り、業種を問わず、スカイマークの企業価値が一番高まる相手を中立的に選びたい。まずは、企業として存続することが大事。金融面だけではなく、業務面のサポートのメリットがある方が嬉しい。共同運航は是非お願いしたい。」と述べ、出資の有無だけでなく、航空会社のサポートを強く示唆しました。この点については「井手会長とも合意している」と述べ、第3極にこだわらない姿勢を示しました。さらに、A380型機問題については「出来るだけ多く返済したいが“無い袖は振れない”と言う事。民事再生の手続きによって、エアバス社とも納得できる線は出てくるのではないか」と述べました。

@スカイマークでシステムダウン、手作業で遅れる
 今日午前9時半頃、スカイマークのシステムがダウンし使えなくなりました。このため、発券作業を手作業で行ったため、最大で1時間13分の遅れが出ました。システムは11時40分頃に復旧しました。

@トランスアジア航空235便がエンジン不具合も、そのまま離陸か
 台湾のメディアが伝えたところによりますと、墜落したトランスアジア航空235便は、前便運航中にエンジンに不具合が発生し、前便の機長が点検修理を要請しましたが、整備士は遅れを出して、罰金を科せられることを恐れ、「もう1往復した後に整備したい」と申告し、そのまま離陸した、とのことです。


*2月5日

@「成田の騒音は厚木の10倍もひどい」と松井北海道大教授
 詳細は分からないのですが、1月25日付けの「反対同盟ニュース」によりますと、昨年11月29日に開かれた「市東さんの農地取り上げに反対する会」主催の「航空機騒音シンポジュウム」で北海道大学の松井利仁教授は、成田空港の航空機騒音について、「昨年5月に裁判で飛行差し止めを勝ち取った厚木基地と比べても10倍ひどい」と批判した、とのことです。

@1月の成田空港貨物取扱量が2ヶ月連続プラスの1.5%増に
 東京税関が今日発表した「成田空港1月分貨物取扱量(速報)」によりますと、総貨物量が前年同月比(以下同じ)2ヶ月連続プラスの1.5%増となりました。この内、輸出量は7ヶ月連続プラスの14.2%増、輸入量は10ヶ月連続マイナスの6.7%減となっています。

@東京地裁がスカイマーク再生手続開始を決定
 東京地裁は昨日夕方、スカイマークの再生手続の開始を決定しました。これにより、スカイマークは5月29日までに再生計画を策定し、地裁に提出しなければなりません。
 一方、スカイマークが昨日午後2時から開いた債権者説明会には約300人が出席しました。エアバス・ジャパン社長も出席しましたが、記者団の質問には答えませんでした。
 有森社長は冒頭陳謝し、経過説明と5月下旬までに再建計画を策定し、6月下旬の債権者集会で可決して地裁の認可決定を受け、7月下旬から再建計画を実行したい、と述べました。
 3日の朝日新聞によりますと、スカイマークは東京地裁に提出した書類で、同業者からの支援を受ける方針を明記している、とのことです。これにより、全日空と日本航空との共同運航は行わないことになる、としています。機材が小型化することにより、空席が減り、共同運航することにより、利益が減ることになるため、とのことです。この報道に対して、スカイマーク側は「交渉中」と否定しています。

@1月の国内線LCCで欠航率と遅延率が増える、大雪影響

会社
遅延率
欠航率
全運航便数
ジェットスター
28.8%
3.5%
2928便
バニラ・エア
25.1%
1.5%
342便
ピーチ・アビエーション
30.2%
1.5%
1418便
春秋航空・日本
6.8%
0.0%
248便
 「LCC国内線のフライト情報」によりますと、1月のLCC国内線の欠航率と遅延率が増えています。北海道方面の天候不良による、大雪の影響で、新千歳空港路線を運航しているジェットスター・ ジャパンとバニラ・エアが大幅に悪化しています。

@トランスアジア航空墜落はエンジントラブルか
 昨日墜落したトランスアジア航空235便の事故では、これまでに、死者が31人、行方不明12人、けが人が15人と発表されています。
 パイロットは墜落する直前に管制塔に「エンジン・フレームアウト」と連絡した、とのことで、エンジントラブルの可能性があるようです。また、この機体は昨年4月に受領し、先月に点検が行われたばかりでした。ブラックボックスはすでに回収されています。
 台湾航空当局はATR72型機を飛行停止にして、台湾にある同型機・22機全機の緊急点検を命じました。


*2月4日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」42例目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の42例目が発生しました。成田発アンカレッジ行きの日本貨物航空134便が、前便でシカゴ空港の悪天候のため、成田出発が大幅に遅れ、その玉突き遅延で午後11時38分にA滑走路から離陸したものです。

@故小泉よねさんの強制収用補償交渉開始で合意
 成田空港建設時に、唯一自宅を強制収用された、故小泉よねさんが千葉県収用委員会へ補償を求めた問題で、昨日、小泉さんの養子夫婦と国土交通省・成田国際空港株式会社(NAA)との合意が成立しました。今後、補償額などについて話し合うことになります。本来は県収用委員会が補償について話し合うことですが、千葉県収用委員会委員長が過激派に襲撃され、両手足を骨折するテロを受け、収用委員全員が辞職して、長い間、事実上機能がストップしました。その後再開された収用委員会でも、「空港問題は扱わない」と言うことで委員が選任され、今回、国土交通省とNAA が対応することになったものです。

@全日空B787型機のリチウムイオンバッテリーで不具合
 1日、全日空のB787型機で補助動力装置のリチウムイオンバッテリーの不具合がありました。このバッテリーを交換したところ、不具合表示は消えました。このバッテリーはメーカーに送付して詳細な調査を行う、とのことです。

@日本貨物航空の第3四半期決算で赤字縮小
 日本郵船が発表した第3四半期決算によりますと、成田空港を拠点とする子会社の日本貨物航空は売上高が前年同期比(以下同じ)71億円増の731億円、経常損益は12億円の赤字と、赤字が39億円の縮小となりました。国際航空貨物需要の回復と燃料価格の下落とコスト削減が寄与している、としています。

@スカイマークの最大債務は「GEキャピタル・アビエーション・サービシズ」
 スカイマークの民事再生法の適用申請内容で、負債の額が明らかにしました。最大はスカイマークに旅客機をリースしている「GEキャピタル・アビエーション・サービシズ」で、債権額は147億6615万円。同業の「AWASアビエーション・トレーディング」の137億4621万円です。その他に、国に対し空港使用料など約29億円や神戸市に払うべき管理料約1億円などが未払い債務になっている事が分かりました。エアバスについては交渉が決着していないことから「額未定」となっています。
 いずれにしても、今日午後2時からの債権者会議で民事再生法の適用が決まるかどうかが注目されます。
 また、スカイマークは明日発表する予定だった第3四半期決算を12日に延期することを明らかにしました。同社では、「これ以上の延期はない」としています。

@台北郊外でトランスアジア航空機が墜落、12人死亡・行方不明30人
 現地時間4日午前11時頃、台湾の台北郊外で、台北の松山空港発金門島行きのトランスアジア航空235便・ATR72型機が基隆河に墜落しました。乗客・乗員は58人で、これまでの所、12人が死亡し、行方不明が30人、16人が救助された、との報道があります。同機は離陸後約15分で、河に不時着を試みましたが、高速道路に接触して川に突っ込みました。同航空の同型機は昨年7月にも墜落事故を起こし、48人が死亡しています。墜落時の生々しい写真がここで見られます。
 写真は成田空港に乗り入れているトランスアジア航空のA320型機です。


*2月3日

@昨年度の「成田国際空港周辺航空機騒音測定結果(年報)」が遅れています
 千葉県が毎年発表している「成田国際空港周辺航空機騒音測定結果(年報)」の平成25年度版が、今年はまだ発表されていません。例年ですと12月には発表となるのですが、今年は1月中の発表もありませんでした。どうしたのでしょうか?。報告書の作成をやめてしっまったのでしょうか。結果の一部は、昨年12月18日発表の「平成25年度 航空機騒音の環境基準達成状況について」で見ることが出来るのですが。

@「イスラム国」の「日本を標的」で成田空港も警備強化
 「イスラム国」のテロを警戒して、成田空港でも警備を強化しています。渡航する日本人に対して海外渡航情報に注意を喚起すると共に、テロリストの入国を阻止するために、入国審査を強化しています。ターミナル内の巡回の強化も行っています。

@スカイマークの支援にデルタ航空?
 今日の「日経産業新聞」がスカイマークの支援についてデルタ航空が動く可能性があるのではないか、との記事を載せています。デルタ航空はスカイチームに属しますが、日本では同航空連合に所属している航空会社はありません。そのため、同社のマイレージでスカイマークを利用できる提携を結んでいます。日本での確固とした協力航空会社を獲得することは有利になります。また、同社は羽田空港への米国航空会社の乗り入れに反対しており、これが、日米の羽田空港を巡る航空交渉がまとまらない障害となっています。同社は「羽田に乗り入れるなら羽田の昼間時間帯枠に25枠が必要だ」と難題を突きつけています。「この問題の解決にもデルタ航空とスカイマークの関係強化が得策」との考えを述べる関係者もいる、とのことです。

@全日空12月の実績は国際線が好調、国内線は旅客数が3.7%減
 全日空が今日発表した「昨年12月 ANAグループ実績」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)16.3%増、利用率は1.3ポイント増の73.5%となりました。
 一方、国内線は旅客数が3.7%減、利用率が0.5ポイント増の60.4%となっています。
 この内、成田空港路線の利用率は成田=札幌線が13.3ポイント減の55.9%、成田=大阪線が7.9ポイント減の71.8%、成田=福岡線が2.2ポイント減の44.7%、成田=中部線が7.1ポイント減の67.6%、成田=仙台線が5.1ポイント減の41.3%、成田=那覇線が1.8ポイント増の65.9%、成田=新潟線が5.0ポイント増の47.8%となっています。

@カタール航空が日本路線からの撤退を検討
 昨日付のロイターによりますと、カタール航空は日本路線からの撤退を検討している、とのことです。同社は現在、成田・関西・羽田=ドーハ間の3便を運航していますが、「空港の発着枠や滑走路をめぐる制限により、経済的利益が大きく利用客の利便性も高い発着時刻の設定が困難になっていることが理由」とのことです。

@バニラの昨年12月実績で国内線は77.5%、国際線は88.6%
 バニラ・エアは昨日、昨年12月の利用実績を発表しました。搭乗率は国内線が4.3ポイント減の77.5%、国際線が1.9ポイント増の88.6%となりました。
 なお、1日に就航した成田=高雄線の搭乗率は成田発が71%、高雄発が94%でした。

@関西空港と大坂空港の運営権1次応札でほとんどは辞退か
 新関西空港と大坂空港の運営権売却を巡り、1次資格審査に合格した9グループの内、三井不動産や三菱商事や大和ハウス工業が中核となっている企業グループ連合が16日に応募が締め切られる1次入札に参加しないのではないか、との観測が流れています。問題は、支払い総額2兆2000億円が高額なことと、45年の長期にわたって支払いの義務があり、大規模災害などの時に契約解除が出来ないことなどがネックになっているようです。これらの意見に対して、国土交通省は契約の解除を認めるなどの検討に入っている、とのことです。

@関西空港が増える訪日外国人で施設がオーバーフローに
 関西空港で訪日外国人の増加に空港ターミナルの施設が追いつかず、混乱が生じている、とのことです。航空機の到着が遅れ、大阪の中心部に向かう交通手段がないため、ターミナル内で夜明けを待つ外国人が多くなり、ベンチの奪い合いが起きているそうです。昼間も、国内線の乗り継ぎを待つ時間にベンチで寝る人が多数おり、日に日に深刻さをましている、とのことです。その他にも、スマホなどの充電が出来る場所が少なく、順番待ちの列が出来るほどです。
 新千歳空港でも似たような状況が出ている、とのことです。こちらは出国審査などが滞り、航空機の出発の遅延が常態化しているようです。

@ ICAO が旅客に15分ごとの位置情報発信を義務づけへ
 国際民間航空機関(ICAO)は昨年3月に起こり、未だに発見されていないマレーシア航空370便の失踪事故を受けて、世界の民間旅客機に15分ごとに位置情報を通報する装置の取り付けを義務付ける方針を固めました。この装置は通常15分ごとに、飛行コースをはずれるなどの異常が検出された場合は1分ごとに位置情報を航空会社に通報するものです。すでに、加盟191ヵ国全ての支持を得ており、半年以内に最終提案が可決される見通し、とのことです。


*2月2日

@第3ターミナルの進捗率は94%
 成田国際空港株式会社(NAA)の石指取締役は先月30日の記者会見で、「成田空港の発展に向けた前提条件は環境対策を整えていくこと」と述べ、地域の意識も「成田空港を活用していく方向に傾いている」との認識を示しました。
 また、第3ターミナルの工事について、1月末現在の進捗状況が本館で93.4%、サテライトが98%、ブリッジが80.4%などとなっており、全体として94%まで進んでいることを明らかにしました。
 さらに、2014年の出国日本人数が全体では前年比3.3%減となっているのに対し、成田空港では12%減となっていることについて「羽田空港国際線拡大の影響があると考えられる」との認識を示しました。
 写真は昨日撮影した第3ターミナル工事の様子です。上は第2ゲートから見たもの、「Terminal3 」のマークも入っています。下は北側の駐機場予定地から見たブリッジ部分です。右が本館、左がサテライトになります。

@バニラの機数を10機から8機に抑制、黒字化を優先
 ANA ホールディングスは先月30日「2014〜16年度 ANAグループ中期経営戦略ローリングプラン及び長期戦略構想について」を発表しました。その中で、成田空港については「成田空港が年間30万回に増枠していくなか、成田枠の最大活用を目指す。成田枠では、アジアの成長を取り込むための新規就航や増便を進める」として、今後も成田空港での増便を行っていくことをあげています。
 また、成田空港を拠点とするLCCバニラ・エアについては「2015年度までに10機体制とする」としてきた従来の方針を改め、今月受領する8号機で今年度は打ち止めとし、黒字化を達成することを目指す、としています。

@春秋航空・日本が国際線進出めざしパイロットを募集
 春秋航空・日本は運航乗務員の募集を行っています。今回の採用は年内にも国際線への進出を行うためのもので、機長と副操縦士を含めて10名を採用する予定です。詳しくは前記リンクで。

@ベトナム・ホーチミン市で航空燃料抜き取りが摘発
 今日の「ベトジェットニュース」によりますと、ホーチミン市でタンクローリーからジェット燃料を抜き取る窃盗犯が2件摘発されました。1件は現地時間先月28日にジェットスター・ パシフィックの燃料を抜き取り、別のトラックのポリタンクに積み替えている現場を摘発されました。また、同30日にも別件の窃盗が摘発され、こちらはジェット燃料を取り扱う会社の従業員が関与していた、とのことです。


*2月1日

@1月のアクセス数は29,163回でした。

@今日からバニラの成田=高雄線が就航
 今日からバニラ・エアの成田=高雄線が就航しました。第1便は定刻の午前11時50分頃、高雄に向け出発しました。1日1往復となります。

@バージン・アトランティックが今日で就航終了
 約25年にわたり、成田とロンドンを結んでいたヴァージン・アトランティック航空が今日で、成田空港から撤退しました。今日は「最後の同社機を見よう」とフアンが大勢集まり、写真のように第1ターミナル展望デッキは大混雑でした。ファンは赤い布を振って見送りました。ヴァージンの社員たちが整列して出発する最終便を見送り、動き出した後に、展望デッキのファンに向かって、手を振っていました。

【コメント】私も約20年前にロンドンに行きましたが、その時乗ったのがヴァージン機でした。サービスは良かった、と記憶しています。しかし、ヴァージン・アトランティック航空は人気があったのですね。

@米国国内線のデルタ航空機で機長が操縦席から締め出されるトラブル
 現地時間先月29日、米国のラスベガス上空でミネアポリス発ラスベガス行きのデルタ航空1651便・MD-90型機で、機長がトイレに行って、操縦室に入ろうとしたところ、ドアが故障して入れなくなるトラブルがありました。その後、同機は副操縦士1人だけで運航し、ラスベガスの空港に無事緊急着陸しました。デルタ航空では「当社は副操縦士だけでも十分に安全に運航できる」とコメントしていますが、ドアの整備に問題があったことは確かで、副操縦士に問題がおきなかったから、良かった、と言う事になります。


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