2016年11月前半の出来事


*11月15日

@ LH が来年1月9日から成田=フランクフルト線を季節運休
 昨日のトラベルビジョンによりますと、ルフトハンザ・グループ旅客部門の営業担当上級副社長兼ルフトハンザ航空ハブ最高責任者は同紙とのインタビューの中で、来年1月9日から3月25日まで、現在週3便を運航している成田=フランクフルト線を運休する事について、テロの影響などによる需要減や欧州旅行の閑散期に当たることを理由としています。また、オーストリア航空の日本路線再就航については「(経由便で)十分補完されている。ウィーン線は日本の乗客がメインだった。日本経済が回復し、欧州への需要が戻れば再考したい」と述べました。

@日本航空がスーパームーンを観察する特別便を運航
 昨日、成田空港第2ターミナルでスーパームーンに合わせて、民間による月面探査の国際コンテストに参加している日本のチーム「HAKUTO(ハクト)」の無線操縦を体験するイベントが行われました。日本航空が「HAKUTO(ハクト)」を支援している事から、昨日のスーパームーンに合わせて開催したものです。
 この後、日本航空が招待した被災地の小学生らが特別便で、雲の上からスーパームーンを観察しました。
 写真は13日に撮影した「1日前のスーパームーン」です。コンデジのデジタルズームを使った最大望遠・68倍で撮りました。

@今日から第3ターミナルで夜間の改修工事
 成田国際空港株式会社(NAA)は成田空港第3ターミナル本館2階で今日から12月中旬まで夜間工事を実施するため、騒音が発生する、と告知しています。早朝便を利用するため、空港内で宿泊する人は第2ターミナルや北ウエイティングエリアを利用するよう勧めています。

@今朝、 MRJ 試験4号機が米国に向け出発、太平洋ルートで
 今日、三菱リージョナルジェット(MRJ)4号機が米国の試験飛行拠点に向けて名古屋空港を出発しました。午前9時35分頃名古屋空港を離陸し、最初の給油地であるグアムに向かいました。今回はグアムからハワイなどを経て、ワシントン州モーゼスレイクのグラント郡空港に向かいます。今回は1号機の北回りルートではなく、太平洋ルートを使います。北回りルートは悪天候が懸念されるため、とのことです。


*11月14日

@ガルーダ航空が来年にジャカルタ=成田=ロサンゼルス線を計画
 今日の「DIGIMA NEWS」によりますと、ガルーダインドネシア航空のCEOは来年にも就航を予定しているジャカルタ=ロサンゼルス線を成田空港経由とする考えを表明した、とのことです。米国連邦航空局(FAA)がこのほど、インドネシアの国際航空安全評価(IASA)をカテゴリー1へ引き上げたことを受けて、米国就航を検討しているものです。

@ JR 東日本が空港第2ビル駅のカウンターを増設
 東日本旅客鉄道(JR 東日本)とびゅうトラベ ルサービスは11日、第2ターミナルにある「空港第2ビル駅」の「JR EAST Travel Service Center(JR 東日本訪 日旅行センター)」を拡張する事を明らかにしました。訪日外国人の増加に対応し、現在の窓口4個を8個にします。完成は来年1月下旬の予定ですが、工事中も業務は現状通り行う、とのことです。

@ P2 駐車場南棟が工事で一般車は使えません
 12日に成田空港に行ったのですが、第2ターミナルのP2駐車場南棟が予約車部分を除いて、ほぼ全面工事中になっていました。このため、北棟も混雑しており、南棟から北棟に周り、結局、新しく出来た「北付属棟駐車場」に停めることになりました。混雑時に第2ターミナルや第3ターミナルに自動車で行く方は注意して下さい。南棟の工事は12月15日まで続くことになっています。

@嘉手納基地の方向から「黒色粒子」が飛んでくる、嘉手納町調査
 今日の琉球新報によりますと、同町が初めて実施した「悪臭に関する調査」で発がん性物質が含まれる可能性のある「黒色粒子」が嘉手納基地の方向から流れて来る事が分った、とのことです。「黒色粒子」は細かな煤などの粒子で、航空機のエンジンから排出されるものと、調査した北海道大学の松井利仁教授らのグループは推定している、とのことです。写真は2013年10月に行った嘉手納基地の全景です。上の緑の中の白い線が滑走路です。
【コメント】成田空港周辺でも、開港まもない頃「ビニールハウスが黒く汚れる」と住民から訴えがあり、本会もその実態を調査し、当時の空港公団に調査をさせました。しかし、本気で調査したかどうか分かりませんが、「炭素系の物質であることは間違いはないが、航空機からのものかどうかは特定できなかった」とうやむやにされてしまいました。横芝光町の機能強化説明会でも町民から「ビニールハウスが1年で汚れて張り替えなければならない。 NAA に言っても取り合ってくれない。第3滑走路が出来たら農業をあきらめなければならない」との切実な訴えがありました。


*11月13日

@ジェットスターが12月13日から成田=ゴールドコースト線を増便
 11日の「Traicy」によりますと、ジェットスターは12月13日から、現在、週5便で運航している成田=ゴールドコースト線を週7便の毎日運航に増便します。機材はB787-8型機を使います。ただし、1月21日・24日・28日・31日、2月4日・11日・18日・25日は運休となります。
 写真は混雑する第3ターミナルのジェットスター・J のカウンターです。夕方は特に長い行列が出ます。

@2017年に第3ターミナル・サテライト北駐機場に2スポットを増設
 9日の「WING DAILY」に掲載されたインタビューの中で NAA の長田専務は、第3ターミナルのサテライト北側に整備される予定の駐機スポットについて、2017年度中に2スポットを整備し、その後も、2スポットを整備する、と述べ、1時間当たりの発着回数72回に対処する事を明らかにしました。

@スカイマークが羽田枠増設時に海外路線に参入計画
 今日の「Aviation Wire」によりますと、スカイマークの佐山会長と市江社長は昨日、2020までに実施される予定の、羽田空港国際線増枠を使って、海外路線への就航に向け準備を進めることを明らかにしました。チャーター便などで実績作りを目指す、とのことです。就航先はグアムなど過去に実績のあるところを中心に絞り込むとのことです。
【コメント】スカイマークの好調は羽田路線が貢献していることは間違いありません。再増枠の時も LCC 国際線への枠配分はないのでしょうか。


*11月12日

@冬ダイヤで北米線旅客数が約55万人減少と予想、羽田移管で
 今日の千葉日報によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長は昨日の記者会見で、冬ダイヤで北米路線の旅客数が約55万人減少する、との見通しを明らかにしました。北米線が羽田空港に移行し、成田路線が減少する影響で、北米方面からの出入国者が約30万人、北米とアジアを成田空港で乗り継ぐ通過客が約25万人それぞれ減る、としています。しかし、この数は当初予想よりも多くなるものの、アジアなどからの旅客数が増える見込みで、最終的な通期での発着回数と旅客数は想定を上回る予定、としています。

@「中国からの成田空港枠を増やせないか国土に要請している」長田専務
 9日の「WING DAILY」によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)の長田専務は同紙とのインタビュー(日時は不明です)で、中国路線が中国側の成田空港乗り入れ枠が満杯になっていることから、需要がありながら便数を増やす事ができない問題について、国土交通省に制約の緩和を求めていることを明かしました。
 また、混雑時間帯の発着回数を増やす方策として高速離脱誘導路を完成させ、現在の1時間当たりの発着回数68回を72回に引き上げること、この増えた発着を処理するため、2020年頃までに第1ターミナルと第2ターミナルを連結し、搭乗橋を3基増設することを明らかにしました。

@JAXAが騒音軽減実験結果を「航空科学技術委員会」に報告
 JAXAは10日、「第52回航空科学技術委員会」で同機構が航空機騒音軽減を目指す「FQUROH」計画について、9月の実験機「飛翔」を使った実験結果を説明しました。また、今後も実験を続け、2019年には MRJ を使った実験も予定していることを明らかにしています。
【コメント】10月13日に「2016年国際航空宇宙展」の会場で開かれた「JAXA航空シンポジュウム2016」では「約30%の軽減効果があったと聞いている」との言葉がありましたが、今回の報告では具体的な数値は分析中でなかったようです。


*11月11日

@今日で、アクセス数が500万カウントを達成しました。約19年2ヶ月での達成となります。

@ NAA の中間決算は経常収益、営業利益、純利益共に減少、通期も通しも下方修正
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「中間決算」によりますと、発着回数は前年同期比(以下同じ)4.4%増、旅客数は3.2%増と順調に増加していますが、中国人観光客の爆買いが影を潜めたこと、航空機の重量が減少したこと(着陸料が機体重量によって変わります)などにより、営業収益は3.8%減、営業利益は8.4%減、経常利益10.2%減、親会社 株主に帰属する中間純利益も5.6%減となりました。これにより、通期の見通しも営業利益が当初予想比(以下同じ)5.1%減、営業利益も12.5%減と下方修正となっています。

@羽田空港の全日空国内線貨物システムで、またトラブル
 昨日午後6時半頃、羽田空港第2ターミナル全日空国内線の貨物システムにトラブルが発生しました。荷物の数が数えられなくなり、社員が手作業で対応したため、約20便の出発が30分以上遅れました。この内、約10便では荷物が積みきれずに、後続便で送る事態になりました。システムは約1時間で復旧しましたが、羽田空港の全日空では8月にも荷物システムにトラブル(2016年8月12日出来事参照)が発生し、28便に荷物の全部か一部が積まれずに出発するトラブルがありました。

@日本航空機が大きく揺れ、客室乗務員が重傷
 昨日午後1時20分頃、鹿児島発羽田行きの日本航空646便・B767型機が離陸して10分過ぎに大きく揺れ、客室乗務員が転倒して腰の骨を折る重傷を負いました。当時、ベルト着用のサインは点灯していましたが、乗客の膝にいた幼児が立ち上がったため、客室乗務員が注意しようとしてシートベルトをはずした際に、揺れにより転倒したものです。この客室乗務員はそのまま乗務を続けましたが、羽田空港に着いても痛みが取れなかったため、診察を受けて骨折が判明したものです。運輸安全委員会は航空機事故に認定し、調査官を派遣しました。

@関西空港で指名手配犯を見逃し出国させる
 今年9月に、28才の韓国人の男が、80代の女性からキャッシュカードをだまし取った事件で指名手配されていました。所が、この男が同月に関西空港から韓国に出国していたことが分かりました。出国審査の担当者が審査の際に「指名手配中」の表示を見落としたものと見られ、入国管理局がいきさつを調べています。この男は韓国に帰国後、行方が分からなくなっている、とのことです。

@スカイマークの10月搭乗率が87.2%と相変わらず好調
 スカイマークが昨日発表した「10月の搭乗実績」によりますと、前年同月比(以下同じ)提供座席が2万1948席減少した中で、搭乗者数は5万6785人増加し、搭乗率は10.2ポイント増の87.2%となりました。
 また、「運航実績」では定時出発遅延率が10.5%、欠航率は1.0%となっています。

@タイガーエア機がエンジントラブルで引き返す
 現地時間8日午後7時頃、マカオ発シンガポール行きのタイガーエア4493便・A320型機がエンジンの不具合でマカオ空港に引き返し、約40分後に無事緊急着陸しました。
 同航空では、この所、トラブルが相次いでおり、現地時間5日にはバードストライクに遭遇して香港空港に引き返し、同7日にはシンガポール発バンコク行きの機体でブレーキシステムのトラブルがあり、航空機を交換しましたが、交換した機体でもエンジンスタートが遅く、再び航空機を交換する事態に陥っています。


*11月10日

@テスト飛行の騒音と実際の騒音は大違い
 先頃、木更津基地と佐賀空港でオスプレイのテスト飛行の騒音測定が行われました。どちらも、「現行の自衛隊ヘリコプターの騒音と大差ない」とか「思ったほどではない」との感想があったようです。しかし、この「テスト飛行」が曲者なのですね。実際に配備されたときの騒音とは大違い、と言う事がままあります。
 成田空港の開港前に私たちは「実際に飛んで、その騒音を体験させて欲しい」と要望し、その際に「燃料や貨物などは、定期便として飛行する状態で飛んで欲しい」と要望しましたが、「安全上、それは出来ません」と一蹴されました。要するに、事故があった場合に、燃料をたくさん積んでいては乗務員も地上でも、危険性が増す、と言う事でした。そこで、開港前に行われていたパイロットが飛行コースや空港施設に慣れるための「慣熟飛行」の騒音を測定せざるを得ませんでした。
 そして、実際に定期便の運航が開始されたときの騒音は「慣熟飛行」の時とは比べものにならないくらい激しいものでした。
 オスプレイやヘリコプターの場合には、民間機と違って飛行コースもある程度自由に変えられますし、積荷も軽くし、エンジンの使い方も、実際の飛行よりは、より静かにするのではないでしょうか。今回のデモ飛行の騒音よりは、実際に配備されたときの騒音は格段に大きくなる、と考えないといけないと思います。

@全日空が成田=メキシコシティー線を2月15日から開設
 全日空は今日、来年2月15日から成田=メキシコシティー線をB787-8型機を使い、1日1便で運航を開始する、と発表しました。

@日本航空が成田=パリ線を1月11日から2月25日まで運休
 日本航空は昨日、成田=パリ線を来年1月11日〜2月25日の期間に運休する、と発表しました。昨年のパリや、今年のニースで起きたテロの影響で需要が低迷していおり、この期間は利用率が50%程度になる見込み、としています。なお、羽田=パリ線は運航する、とのことです。

@「成田や沖縄路線を増強し、損失を減らす」とタイガーエア台湾会長
 昨日の「エキサイトニュース」によりますと、現地時間9日のフォーカス台湾は、経営の継続が危ぶまれているタイガーエア台湾の張会長が、現地時間8日、「少なくても1年間はブランドを維持し、運航を続ける。沖縄や成田路線を増強して損失を減らす」と述べた、とのことです。

@「顧客満足」で1位・シンガポール航空、2位・日本航空、3位・全日空
 8日に発表されたサービス産業生産性協議会の「2016年JCSI(日本版顧客満足度指数)第4回調査結果」によりますと、国際航空部門では対象となった8社の中で、「顧客満足度」ではシンガポール航空が1位となり、以下、2位が日本航空、3位が全日空となりました。「顧客期待」では1位が全日空、2位がシンガポール航空、3位が日本航空で、「推奨意向」と「ロイヤリティ」では1位が日本航空、2位が全日空、3位がシンガポール航空となっています。
 また、国内航空部門では航空8社の内、「顧客満足」の1位はスターフライヤーで7年連続となり、2位がソラシドエア、3位がスカイマークとなりました。「顧客期待」では1位が全日空、2位がスターフライヤー、3位が日本航空となりました。また、「知覚価値」では LCC のピーチが4位、ジェットスター・J が5位に入っています。

@スカイマークが12日に創立20周年、新制服で乗務開始
 スカイマークは12日で創立20周年を迎えるに当たり、新制服の着用を開始します。羽田空港第1ターミナルで午前10時30分から申請服着用の出発式を行います。


*11月9日

@「第3滑走路建設と運用時間延長は一体で効果があるもの」と強行姿勢、長田専務
 今日の「WING DAILY」によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)の長田専務は同紙とのインタビュー(日時は不明です)で、空港の機能として、「滑走路の増設・延伸といったハード面と、運用時間の延長は一体で効果があるもの。今後のアジア空港間競争に勝ち残っていくため、運用時間の問題は避けて通れない」と強調し「地元への説明を地道に行って理解を得ていく」と話した、とのことです。

@今日から第1 T 4階の高速道路入口が閉鎖されています
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日の午前9時〜12月21日午後6時まで、第1ターミナル4階の出発階から高速道路に乗る入口を閉鎖する、と発表しています。このため、高速道路に乗るには、一般道で「空港西通り」を通って「空港西通り2」交差点を右折していくことになります。
【コメント】閉鎖の理由は書いてありません。「必要があるからやるのだ!」と言う事でしょうか。

@「有志の会」が第3滑走路建設実現の要望書を提出
 「成田第3滑走路実現を目指す有志の会」は11月7日、成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長に対し、第3滑走路実現への要望書を提出しました。要望書では「成田国際空港圏特区の創設や規制緩和」「騒音の防音対策」「落下物防止などの対策」「空港のバスターミナル強化や空港へ通じる道路のノンストップゲート化」「雇用創出」など9項目を要請しているそうです。
【コメント】原文がないので具体的な内容は不明です。防音対策などはどのような具体的対策を提言しているのでしょうか。

@カザフスタンとの航空路開設で合意書
 石井国土交通大臣とカザフスタンのジェニス ・カスィムベク投資発展大臣は7日、総理官邸で会談し、日本側が成田空港・関西空港・中部空港の3空港、カザフスタン側がアスタナ、アルマティ、カラガンダの3空港で、双方が共同運航も含めて週14便まで就航可能とする覚書に署名しました。これにより、双方の航空協議を経ずに、就航が可能となりました。ただし、今の所、具体的な就航計画はないようです。

@バニラが来年2月にも成田=函館線就航を検討
 昨日の北海道新聞によりますと、バニラ・エアは来年2月にも成田=函館線に就航する方向で調整に入っている、とのことです。1日1往復を予定します。なお、3月頃から関西=函館線にも就航する方向で検討中、とのことです。

@福岡空港で「ダイナマイト持っている」と発言した男を現行犯逮捕
 昨日午前9時45分頃、福岡空港国内線ターミナルビル1階にある、航空会社のカウンターに男が現れ「ダイナマイトを持っています」などと話しました。応対したこの航空会社の女性職員が、この男を偽計業務妨害容疑の現行犯で「常人逮捕」しました。男は福岡県飯塚市の72才の男で、警察が詳しいいきさつなどを調べています。写真は福岡空港の駐機場と滑走路です。
【コメント】現行犯の場合には警察官でなくても逮捕状なしで逮捕できるのですね。知りませんでした。

@世界の9月国際線 RPK は7.0%、日本の国内線利用率は主要市場最低に
 国際航空運送協会(IATA)はこのほど、9月の世界の航空会社輸送状況を発表しましたが、有償旅客キロ(RPK)は前年同月比(以下同じ)7.0%増と、今年3月以降では最大の伸びとなりました。この内。国内線は7.2%増となったものの、日本では個人消費の減少などで、0.7%減となっています。また、座席利用率(ロードファクター)は主要市場の中で最も低い0.6ポイント増の72.9%にとどまりました。

@オーストラリアで管制無線への割り込みで着陸復航など多発
 今日の「CNNニュース(日本語版)」によりますと、オーストラリアでこの数週間に、空港の管制通信に割り込んで着陸機を着陸復航させたりする事件が15件あった、とのことです。中には滑走路にあと80mと言う時点で、着陸をやり直したケースもあるそうです。メルボルン空港やアバロン空港などの駐車場から管制通信に割り込んでいた、とのことで、警察が捜査を進めています。逮捕され、有罪判決が下った場合は最高懲役20年の刑が言い渡される、とのことです。


*11月7日

@都合により、明日の更新が出来ません。

@10月の成田空港貨物取扱量は11.1%増と7ヶ月連続のプラス
 東京税関が今日発表した「10月 成田空港貨物取扱量」によりますと、総貨物取扱量は前年同月比(以下同じ)11.1%増となり7ヶ月連続の前年同月比プラストとなりました。この内、積込量は11.4%増でやはり7ヶ月連続の前年同月比プラストとなり、輸出量は7.3%増となり5ヶ月連続の前年同月比プラストとなりました。また、取卸量は10.9%増で6ヶ月連続の前年同月比プラスト、輸入量は10.0%増となり2ヶ月連続の前年同月比プラスとなりました。

@全日空機が油圧トラブルで福岡空港に引き返す
 昨日午前10時20分頃、福岡発羽田行き全日空248便・B777型機が離陸したところ、油圧系統のトラブルを示す警告が出ました。このため、同機は福岡空港に引き返し、約40分後に無事緊急着陸しました。乗客・乗員にケガはありませんでした。調べたところ、3系統の内の1系統でオイル漏れがあり、同機は牽引車で駐機場に移動しました。このトラブルで滑走路が約25分間閉鎖されました。同便は欠航となりました。


*11月6日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」71例目が発生
 昨日深夜、2016年度「カーフュー弾力的運用」71例目が発生しました。
・71例目 成田発アンカレッジ行きの日本貨物航空192便・B747-8F型機が、前便での上海空港における管制制限により、成田空港到着が遅れた玉突き遅延により、午後11時48分にA滑走路から離陸したものです。

@突如出現した巨大建物は ?
 1日に成田空港に行ったところ、第1ターミナルから芝山鉄道の芝山千代田駅方面に、今まで見たことがない巨大な建物が見えてびっくりしました。調べてみたところ、これは「レッドウッド」の新しい物流施設のようです。9月に、この工事現場近くを通ったとがあり、警備の人に「何の施設か」と聞いたところ、「物流施設です」との答えでした。上の方が真っ赤に塗られているので、目立って“突然”と思えたのですね。なお、手前のクリーム色の建物は別の会社の物流施設です。「レッドウッド」の施設の内覧会が今月の下旬にあるようです。

@バニラとナインアワーズが業務提携始める
 バニラ・エアとカプセルホテルのナインアワーズは2日から業務提携を始めました。搭乗日を含む3日以内の利用に限り、3時間プランが通常の2500円から1500円に、寝放題プランが同1時間1500円+1時間毎追加500円が一律2000円に、シャワーが同1000円から800円となります。なお、このサービスは成田空港店だけでなく仙台店と京都店でも利用できます。


*11月5日

「航空機騒音の健康影響に関する調査・研究・アンケート等リンク集」に2件追加しました。

@横芝光町が「機能強化説明会質疑要旨」を掲載
 横芝光町のホームページに今までに行われた5回の「首都圏空港機能強化説明会」での、質疑応答の要旨が掲載されています。
 写真は成田空港B滑走路に南から着陸する旅客機から撮影した横芝光町白浜地区です。下方を流れているのは栗山川です。第3滑走路が建設されると、飛行高度が現在の3分の2未満に低くなります。

@騒音が10%増えると脳卒中や心疾患罹病率が7〜17%上昇
 昨日の「@nifty ニュース」によりますと、このほど「MailOnline」に「騒音が心身に与える悪影響と対処法」に関する研究を紹介するコラムが掲載された、とのことです。このコラムによりますと、「世界保健機関(WHO) は、騒音は公衆衛生喫緊の問題でストレスや睡眠障害、心臓疾患、脳卒中、肥満などの原因になる」としており、騒音にさらされるとストレスホルモンの「コルチゾール」が体内に生成され「過敏性腸疾患や睡眠障害、頭痛、不妊症、高血圧を引き起こすこともある」としています。イギリスの著名な騒音専門家・Stephen Stansfeld氏は「空港や大通り近くに住んでいる人は騒音が10デシベル増えるごとに、脳卒中や心臓疾患に罹患(りかん)して早死にする傾向が7〜17%高まる」と指摘しています。また、「飛行場の近隣など、騒音がひどい環境下で育った子どもは、そうでない子どもと比べて読解力や言語能力、記憶力が有意に劣るなどとする研究も20以上ある」とする研究論文も20件以上ある、とのことです。さらに、スエーデンの研究者によると、騒音が45デシベルを超えると「5デシベル増加するごとにウエストが 2mm ずつ増え、肥満になるリスクが2倍になる」としています。これらのリスクを減らすには「毎朝起床後に30分間は沈黙した状態でいること」や自然のある場所に出かけることが有効、としているそうです。

@大韓航空がエンジン部品故障でも運航し、24億ウオンの課徴金
 今日の韓国「朝鮮日報(日本語版)」によりますと、国土交通部は大韓航空が9月21日に運航した大連発仁川行きのB777型機をエンジンに欠陥があるにもかかわらず運航した、として課徴金24億ウオン(約2億1600万円)の処分を行う事になった、とのことです。この機体は仁川に着陸した直後にエンジン1機から煙が立ち上がり、これを見た乗客から国土交通部に通報があったとのことです。国土交通部はエンジンの「ソレノイド」が故障し、エンジン停止後も燃料が供給され続けて、煙が出たものと見ています。この機体は前便で大連に着陸したときも煙が出た、とのことですが、整備士が原因を突き止められなかったにもかかわらず、運航した、とのことです。

@中国・東方航空が衝突回避した機長に約4500万円の報奨金
 昨日の「Record China」によりますと、中国東方航空は現地時間3日、先月11日に上海虹橋空港で起こった東邦航空機同士の滑走路上での、“あわや衝突”というトラブル(10月17日の出来事参照)で離陸を続行することで回避した,A320型機の機長に対し、報奨金300万元(約4572万円)を、また、クルーに対して60万元(約914万円)を与えることを明らかにしました。なお、このトラブルは管制官のミスが原因、とのことで、この管制官は免許を取り消されました。


*11月4日

@アエロメヒコ航空が来年3月2日から成田=メキシコシティ線を増便
 今日の「WING DAILY」によりますと、アエロメヒコ航空は今日、現在、週5便で運航している成田=メキシコシティ線を来年3月2日から増便し、週7便の毎日運航とする、と正式に発表しました。機材はB787-8型機を使います。

@ベトナム帰りの修学旅行生からノロウイルスを検出
 先月28日(10月28日の出来事参照)に、ベトナムの修学旅行から帰った高校生が機内で体調不良になり、34人が病院に搬送されたトラブルで、千葉県が検査した20人の内、15人からノロウイルスが検出されたことが明らかになりました。なお、その後、体調が悪くなった関係者は55人に増えましたが、重症者はいない、とのことです。神奈川県では,機内で嘔吐した高校生がいたことから,同機に乗っていた人で体調が悪い人は医療機関での診察を受けるように呼びかけています。

@タイが国際線の乗客から空港税を徴収
 タイは現地時間11月1日発券分から国際線旅客に対して空港税を徴収することになりました。金額は15パーツ(約45円)となります。


*11月3日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」70例目が発生
 昨日深夜、2016年度「カーフュー弾力的運用」70例目が発生しました。
・70例目 成田発アンカレッジ行きの日本貨物航空160便・B747-8F型機が、前便の上海から成田に向かう航路上の悪天候を原因とする管制制限により、成田空港到着が遅れたための玉突き遅延で、午後11時11分にA滑走路から離陸したものです。

@チェジュ航空が12月15日に成田=プサン線を開設
 昨日の韓国・聯合ニュース(日本語版)によりますと、韓国のLCC ・チェジュ航空は現地時間2日、12月15日から成田=プサン線を開設する、と発表しました。1日1往復となります。

@8月の主要旅行業者取扱で国内旅行がリオ五輪で23ヶ月ぶりに前年同月比プラスに
 観光庁が昨日発表した「8月 主要旅行業社の取扱状況」によりますと、海外旅行取扱額は前年同月比(以下同じ)1.8%増と23ヶ月ぶりの前年同月比プラスとなりました。リオ五輪が押し上げた、とのことです。一方、外国人旅行取扱額は7.2%増と先月のマイナスからプラスに転じましたが、伸び率は一桁台となっています。また、国内旅行取扱額は1.9%減と4ヶ月連続の同マイナスとなっています。

@中国・東海航空がB787-9型機5機を確定発注
 ボーイング社は中国時間1日、中国・東海航空から7月に覚書を結んでいたB787-9型機5機の発注を、確定発注に切り替えた、と発表しました。

@日本航空が落雷で損傷したB787-8型機の炭素繊維複合材胴体を自前で修理
 先月13日に,「2016年国際航空宇宙展」の会場で行われた「JAXA航空シンポジュウム2016」を聞いてきましたが、その中で、日本航空整備本部副本部長の北田裕一氏の講演がおもしろいものでした。特に、今年の初めに、成田空港で着陸体制に入ったB787-8型機が落雷に遭い、機体胴体が損傷したトラブルの修理についての話しが興味を引きました。
 落雷は機体左前方ドアの下を2ヵ所損傷しました。B787-8型機ですから機体胴体は炭素繊維複合材ですので、この修理はまず、非破壊検査で内部の損傷状態を確認し、その部分を切り取って,同じ材質で、切り取った部分と同型の素材(パッチ)を作り,これをはめて熱を加え融合させるのだそうです。しかし、この融合するための温度管理が非常に難しく苦労の連続だった、とのことでした。結局、修理には約2週間かかった、とのことです。しかし、メーカーに修理を依頼すると、修理期間が大幅に延び、経費も馬鹿にならず、機体を使えない期間も大幅に延びる、とのことでした。「このような修理を自前で行える航空会社は世界でもほとんどないのでは」と誇らしげでした。


*11月2日

@「A滑走路コンター縮小しても,対策は現状のまま」と NAA
 昨日の千葉日報によりますと、昨日、芝山町で「成田空港地域共生・共栄会議」が開かれましたが、この席で成田国際空港株式会社(NAA)は50万回時のA滑走路予測コンターが現コンターよりも小さくなることについて、「コンターが小さくなっても現状の騒音対策を維持したい」と述べました。
【コメント】 NAA が発表した、A滑走路50万回時予測コンターは縮小だけではなく,その形状が第3滑走路の予測コンターと大きく違っています。第3滑走路の予測コンターは横の膨らみが大きいのですが、A滑走路予測コンターは現在と同じにスリムになっています。 NAA としては「使用形態が現状と同じなので」と言うのかも知れませんが、機種とかで縮小させる一方、住民生活を根底から破壊する運用時間延長(絶対に許せませんが)の考慮や、どこからでも進入できる新しい管制方式の採用を考慮すれば、コンターの形状も第3滑走路コンターと同様に、当然現状と違ってくるはずです。これについての説明は何もありません。この一事をとっても、今回の計画が「何が何でも建設する」とした、ずさんで場当たり的な「計画」であることがうかがわれます。

@受託手荷物に携帯用電池を入れてしまう人が増える
 昨日の毎日新聞によりますと、成田空港で禁止されている受託荷物の中にリチウムイオン電池を入れる人が多くなっている、とのことです。ほとんどが携帯電話の充電用交換電池とのことです。しかし、リチウムイオンバッテリーは発火の危険性があり、貨物室で発火した場合には消すことが出来ません。 NAA のまとめによりますと、X 線検査などで発見されたバッテリーは昨年の4月で2281個だったのに対し、今年の8月には6472個と約2.8倍となっているとのことです。電池の持ち込み検査は各航空会社となっていますが、 NAA 保安警備部の宇野次長は「会社に保安責任を持たせているのは先進国では日本ぐらい。多くの国のように、国か空港管理者が責任を持ってルールを定める必要がある」と提言しているそうです。
【コメント】成田空港の第3ターミナルで食事をしていると「○○様、荷物の再検査の必要がありますので、至急、おいで下さい」という意味のアナウスが何回もありますね。このような電池の入っているケースも多いのでしょうね。

@ NAA が第3ターミナルの荷物運搬システムを一部改修
 成田国際空港株式会社(NAA)は年内にも第3ターミナルの荷物ハンドリングシステムを改修して、国際線の処理能力を増強する、とのことです。現在はまだ、国際線の貨物処理能力に余裕がある、とのことですが、来年にはジェットスター・J の上海線が就航するなど、国際線の増加に対応する、とのことです。

@35才の女がカウンターの女性係員の股間を蹴り逮捕
 先月31日、成田空港第2ターミナルの日本航空カウンターで、東京都の35才の女が日本航空786便に乗ろうとしましたが、クレジットカードが使えず、現金で航空券を買おうとしました。この女は発券が遅いと腹を立て、カウンターのアクリル板をたたき、止めに入った女性の股間を蹴って,暴行と器物損壊の現行犯逮捕されました。アクリル板にはひびが入った、とのことです。

@全日空の9月実績は国際線利用率が75.2%、国内線は68.5%
 全日空が今日発表した「9月 ANA グループ実績」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)7.4%増の72万477人、利用率は75.2%となりました。
 国内線旅客数は1.9%減の347万3001人,利用率は68.5%となっています。
 この内、成田空港路線の利用率は成田=札幌線が2.7ポイント減の59.6%、成田=大阪線が1.2ポイント増の88.8%、成田=福岡線が2.5ポイント減の56.5%、成田=那覇線が6.7ポイント減の52.8%、成田=仙台線が5.9ポイント増の57.5%、成田=新潟線が6.2ポイント減の45.5%、成田=中部線が8.5ポイント減の75.7%となっています。
 なお、欠航率は国際線が0.1%、国内線がが1.0%となりました。定時出発遅延率と定時到着遅延率は、それぞれ国際線で15.9%・17.9%、国内線で12.4%・15.9%となっています。


*11月1日

@10月のアクセス数は24,759回でした。

@ジェットスター・J が1月23日から成田=上海線を開設
 ジェットスター・J は今日、来年1月23日から成田=上海線を週4便(成田発 月・水・金・日曜日)で開設する、と発表しました。日本からの上海への就航は同社としては初めてになります。成田発が午後10時15分、成田着が午前6時5分となります。航空券の販売は明日午前10時から始めますが、片道1980円とする特別セールを明日午後3時から4日午後6時まで実施します。

@「成田シャトル」を見ました
 今日、成田空港に行ったところ、第1ターミナルの前で昨日運行を開始した「成田シャトル」を見かけました。まだ、周知されていないのか、乗客は少ないようでした。

ベトナム航空が「食中毒の原因は機内食ではない」との声明
 昨日の「ベトジョーベトナムニュース」によりますと、先月28日に成田空港に到着したベトナム航空機機内で修学帰りの高校生が,食中毒のような症状を訴え34人が病院に搬送されたトラブルで、ベトナム航空は現地時間29日、「同社のサービスが体調不良の原因ではなかったことを明らかにした」と報じています。高校生は出発約4時間前にホテルで夕食を摂ってから同機に搭乗しています。ベトナム航空は「成田空港内の医療センターが『同機の機内食は無関係』と通知してきていること、日本の検疫機関も同機を検査し,異常がないことを確認した」と声明で述べています。
【コメント】修学旅行生だけに症状が出ている事から,機内食が原因とは考え難いですね。


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