2016年2月後半の出来事


*2月29日

@メガ・モルディブは定期チャーター便として25日から運航を始めました
 色々推測をしたメガ・モルディブの成田=北京線就航ですが、今日の「日刊航空」によりますと、メガ・モルディブは通年定期チャーター便として25日に就航した、とのことです。当面は週3便を運航し、中国からの訪日客を運び、準備が整い次第、日本人旅客に対しても北京やモルディブ・マリへのサービスを開始する、とのことです。
【コメント】チャーター便の場合には国土交通省の「外国人国際航空運送事業の経営許可」はいらないようですね。

@増設された第2ターミナル67番搭乗口はマルチ仕様
 先日、成田空港から出かけた時に、機内から第2ターミナルに増設された67番と68番の搭乗口が見えました。その67番の写真を載せます。
 この搭乗口は中・大型機から小型機まで使える「マルチ・スポット」になっています。右側に長く伸びているのが小型機用に延ばした状態のようです。中型機や大型機の場合はこの蛇腹部分が左に縮んで搭乗口が高くなります。
 また、左のふさがれた部分が、スカイマークのA380型機用に整備されるはずだった搭乗橋の名残のようです。
 電波を発しない電子機器の使用が解禁になって、機内から、このような写真が撮れるようになりました。

@「ひこうきの丘」は3月18日午後3時から使用開始に
 読者からの情報によりますと、A滑走路南端西側に芝山町が整備していた「ひこうきの丘」は3月18日の金曜日午後3時から一般に公開されるとのことです。


*2月28日

@ジェットスター・J が明日から本社を第3ターミナルに移転
 ジェットスター・J は明日、本社を第2ターミナルから第3ターミナルに移します。同社便が使う第3ターミナルに移すことによって、効率化を図ります。

@メガモルディブは何時就航するのか ?
 26日の出来事で書いた「メガ・モルディブ」の成田=北京線26日就航ですが、どうなっているか良く分かりません。写真にあるように成田空港に飛んできていることは成田空港公式ホームページのダイヤ検索や「フライトレーダー24」に出ているように確かなようです。写真上段はフライトレーダーのプレイバックで見た、26日のLV188便の航跡図です。成田空港公式ホームページのダイヤ検索では、今日も写真の下段にあるように午後9時30分出発と出ています。昨日は写真中段にあるように、到着便があったようです。考えられのは就航に向けての「航路や成田空港への慣熟訓練飛行」で来ているのではないか、と言う事です。成田空港公式ホームページのダイヤ検索では写真下段のように出てきますが、就航についての記述は今の所一切出ていません。なお、使用するターミナルは第2ターミナルになるようです。

@ジェットスター・J で欠航8便、機材整備のため
 ジェットスター・J では今日、8便を欠航としています。理由は「機材整備に伴う機材繰りのため」となっています。大分放送によりますと1機で「オイル消費量に異常が確認された」との事です。欠航の数から言うと2機以上で機体整備の必要が生じているようです。
【コメント】所有している機体をぎりぎりまで有効活用して、安い料金で利益を上げる格安航空会社(LCC)の宿命でしょうか。しかし、安全運航が最優先なのは全航空会社の鉄則ですので、やむを得ないところもありますね。


*2月27日

@「航空機騒音の健康影響に関する調査・研究・アンケート等リンク集」に「嘉手納騒音で心筋梗塞や脳卒中 北海道大教授『年4人死亡』と推計」を追加しました。

@「嘉手納基地周辺住民が騒音で年間4人死亡と推定」松井教授
 昨日の沖縄タイムスによりますと、北海道大学の松井利仁教授は、沖縄にある嘉手納基地の航空機騒音により、心筋梗塞や脳卒中で毎年4人が死亡している、との推計結果をまとめました。教授は沖縄県が1990年代後半に実施した、嘉手納基地周辺の住民約2万人を対象とした疫学調査や、英国で2013年に実施されたヒースロー空港周辺住民約360万人の疫学調査を元にまとめられた、世界保健機関(WHO)の夜間騒音ガイドラインから推計しています。推計によりますと、嘉手納基地周辺で夜間騒音が原因となる軽度以上の睡眠障害を患っている人は約1万人おり、騒音により高血圧を患っている人も1000人いると推計しています。

@千葉県が成田空港周辺の落下物で緊急要請
 今日の千葉日報によりますと、千葉県は昨日、国土交通省航空局に対して今年度に入って、5件と頻発している(昨年度は1件)落下物事故の対策を徹底するよう求める緊急要請を文書で行いました。要請文では「(成田の)内陸空港の特性から落下物対策、再発防止を重ねて要請してきたが、このようなゆゆしき事態になったことは遺憾。一歩間違えば人命にもかかわる事故が続発することは憂慮に堪えない」と指摘しました。同様の要請文は成田国際空港株式会社(NAA)と乗り入れ航空会社で作る団体にも提出しました。

@天草エアラインの新鋭機に落雷、5便が欠航に
 今日午前8時30分頃、天草発福岡行きの天草エアライン101便・ATR72型機が福岡空港への着陸体制に入ったところ、落雷に遭いました。乗客・乗員にケガはありませんでした。点検のため、後続5便が欠航となりました。

@ネパールでまた小型機が墜落、少なくても2人が死亡
 現地時間26日午後0時30分頃、ネパール中西部のインドとの国境近くにあるネパールガンジから、北の方角にあるジュムラに向かっていた現地の小型機が墜落しました。乗客・乗員11人の内、少なくても2人が死亡した、とのことです。


*2月26日

@今日から「メガ・モルディブ」が成田=北京線に就航?
 昨日の「Traicy」によりますと、メガ・モルディブ航空は今日からマレ=北京線を成田空港まで延長して成田空港に週3便(成田空港発は水・金・日曜日)で就航するとのことです。同航空の公式サイトでも告知しています。
【コメント】国土交通省からは「外国人国際航空運送事業の経営許可」が出ていないようですので、無理なのではないでしょうか。 今日、26日は金曜日ですが、「成田空港公式ホームページ」の検索では、到着も出発もないようです。「26日から」と言うのはモルディブの現地時間のことでしょうか。
 分からないのは、昨日の「成田空港公式ホームページ」に「午前10時28分に北京からメガ・モルディブが到着」と出ていたことです。

@ジカ熱に感染した高校生が成田空港に帰国、空港では発見されず
 厚生労働省は昨日、20日にブラジルから成田空港に帰国した、川崎市在住の10才代の男子高校生がジカ熱に感染していた、と発表しました。この高校生は9〜20日まで観光でブラジルに滞在していました。帰国の航空機内で約38度の熱がありましたが、入国審査の時には下がっていました。帰宅後、再び発熱し、発疹も出たことから24日に医療機関で受診し、国立感染症研究所の検査で感染が確認されたものです。家族には症状はない、とのことです。国内でジカ熱感染が確認されたのは4人目となります。2014年以降、ポリネシアとタイからの帰国者3人の感染が確認されています。なお、帰国便は公表されていないようです。

@全日空 G の1月実績で国内線旅客数は2.1%減も、利用率は1.7ポイント増
 全日空が昨日発表した「ANA グループ実績 1月」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)19.7%増の69万2933人、利用率は4.0ポイント増の71.7%となりました。
 一方、国内線旅客数は2.1%減の292万7429人、利用率は1.7ポイント増の60.9%となっています。
 この内、成田空港路線の利用率は成田=札幌線が15.7ポイント増の75.5%、成田=大阪線が9.6ポイント増の78.0%、成田=福岡線が5.0ポイント増の46.9%、成田=中部線が4.4ポイント増の66.1%、成田=仙台線が7.8ポイント増の50.0%、成田=那覇線が2.9ポイント減の54.4%、成田=新潟線が7.1ポイント増の44.2%となっており、ほとんどの路線が前年同月比で大幅なプラスとなっています。

@ジェットスター・J が 7〜12月半期で初めての黒字に
 昨日書いたジェットスター・J の12月中間決算ですが、ジェットスターが23日に発表したところによりますと、支払金利前税引前利益が就航以来初めての黒字になりました。ただ、黒字の額は明らかにしていません。

@昨年12月の海外旅行取扱額は13.6%減に
 観光庁が昨日発表した「12月 主要旅行業者の旅行取扱状況速報」によりますと、海外旅行取扱額は前年同月比(以下同じ)13.6%減となり、外国人旅行取扱額は63.3%増、国内旅行取扱額は4.5%増で、合計では1.0%減となりました。海外旅行取扱額では円安と景気の低迷が影響した上に、この年末年始が昨年と比べて長期休暇が取りづらくなっている事が要因、としています。

@羽田空港と関西空港で来月から新型の気象レーダー運用
 羽田空港と関西空港では来月から「二重偏波ドップラーレーダー」と呼ばれる新型の気象レーダーの運用を始めます。このレーダーは従来の横波の電波だけではなく、縦波の電波も同時に発信して、雨粒の移動方向だけではなく雨粒の大きさや雨の強さなども測定できる、とのことです。

@NHK の「“薄氷踏む” 日米航空交渉〜デルタの抵抗」が載っています
 今日の「NHKニュースWEB」に、23日に放映された(と思われる)「“薄氷踏む” 日米航空交渉〜デルタの抵抗」が載っています。

@ MRJ のライバル E190-E2型機がロールアウト
 エンブラエルは現地時間25日、同社工場のあるサンジョゼ・ドス・カンポスで、開発中のE190-E2型機のロールアウト式典を開きました。同機は三菱リージョナルジェット(MRJ)の最大のライバルと目され、現在、確定発注で267機、オプションと購入権が373機で、計640機を受注しています。初飛行は今年後半としていますが、同社は前倒しを考えているようです。

@ユナイテッドがCシリーズとE2シリーズの発注を見送り、B737型機発注
 米国メディアが伝えるところによりますと、ユナイテッド航空は近く、25機のB737-800型機をボーイング社に発注する見通し、とのことです。ボンバルディア社のCシリーズやエンブラエルのE2シリーズの採用は見送る、とのことです。ユナイテッド航空は1月にも40機のB737-800型機を発注しています。


*2月25日

@またも、氷塊落下か、成田市の荒海地区に
 国土交通省成田空港事務所は昨日、23日午後4時15分頃、成田空港A滑走路北側の成田市荒海の私道上に航空機から落下したと見られる氷塊が発見された、と発表しました。近くで農作業をしていた女性が音で気付き、飛び散った氷塊を見つけました。氷塊の重さは約110gと見られています。

@成田空港の運用時間制限「歴史的な経緯も理解している」とジェットスター・J 会長
 今日の朝日新聞によりますと、ジェットスター・J のターナーCEOと片岡会長は同紙のインタビューに答え、成田空港の制限時間について片岡氏は「自由な運航を考えれば発着時間の制約がないのが当然望ましいけれど、歴史的な経緯も理解している。成田市、千葉県を含め、いろいろ検討してもらっている」と述べ、ターナーCEOは「制約が緩くなるには、時間がかかるのも理解している。当面は成田空港を拠点に事業を続けていく」と述べました。
 また、12月中間決算で(親会社がオーストラリアなので6月が通期決算期になっています)初めて黒字になる見通しを明らかにしました。理由として、ようやく認知度が上がり、搭乗率が80%半ばになってきた事と原油安を上げています。また、6月通期決算での黒字化も可能性があるようです。

@バスの中で忘れ物し、腹を立ててガラス割り現行犯逮捕
 22日午後5時30分頃、成田空港第2ターミナル3階の公衆電話コーナーに設置されていた手すりガラス1枚を壊したとして、都内在住の29才の男が現行犯逮捕されました。男は空港行きのバスに荷物を置き忘れ、公衆電話でやりとりしていた業者に腹を立てて、ガラスを足で蹴り破損させた、とのことです。

@雪の中で待機中の日航機が誘導路走行中にエンジンから煙り、緊急脱出で3人けが
 23日午後3時10分頃、新千歳発福岡行きの日本航空3512便・B737-800型機(JA322J)が誘導路を移動中に、右エンジンでトラブルが発生し、煙が機内に入ったため、緊急脱出をする事故がありました。同機は同2時34分に駐機場を出ましたが、雪のため誘導路で約30分待機し、再び、駐機場に戻る途中でした。この緊急脱出により、乗客の1人が胸ついを骨折する重傷、2人が軽傷を負いました。国土交通省は重傷者が出たことから航空機事故に認定し、23日に調査官4人を新千歳空港に派遣しました。日本航空の調査では右エンジンの空気取り入れ口に雪が付着していた、とのことです。この取り入れ口が狭くなると、オイル漏れを引き起こす可能性があり、この取り入れ口から客室に送る空気の一部も取り入れている、とのことです。運輸安全委員会の調査官によりますと、エンジン内部の損傷はなかったが内部に雪があった、とのことです。事故当時、新千歳空港では雪が激しくなり水分の多い重い雪が降っていた、とのことです。

@日本航空の「1月輸送実績」で利用率が国際・国内線共に上昇
 日本航空が23日発表した「JALグループ1月マンスリーレポート」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)4.9%増の66万8073人となりました。利用率は3.7ポイント増の75.6%となっています。
 国内線旅客数は2.4%増の247万1252人となり、利用率は3.4ポイント増の64.2%となりました。
 成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が4.5ポイント減の62.5%、成田=札幌線が9.1ポイント減の62.7%、成田=中部線が4.7ポイント増の61.6%、成田=福岡線が0.4ポイント減の43.3%となっています。

@ネパールで双発プロペラ機が墜落、全員死亡か
 現地時間24日午前8時前、ネパール・タラ発ジョムソン行きの同国「タラ航空」・DHC6型機が消息を絶ちました。乗客・乗員は23人でした。ネパールの航空当局によりますと、同機は離陸後約8分で連絡がとれなくなりました。ジョムソンまでの飛行時間は約20分とのことです。ネパールの航空大臣によりますと「ミャグディ郡ソリゴプテで、完全に燃え切った同機の残骸が発見された。生存者はいない」とのことです。

@ ICAO がリチウムイオン電池の受託手荷物預けを4月1日から禁止へ
 国際民間航空機関(ICAO)はこのほど、4月1日から航空旅客が受託手荷物としてリチウムイオン電池を預ける事を禁止しました。ただし、電子機器に内蔵された同電池を機内持ち込み手荷物として持ち込む場合は例外とします。この措置は同電池に関する新しい基準が制定されるまでの暫定的な措置で、新しい基準は2018年に施行される見込みです。


*2月23日

@都合により、明日の更新が出来ません。

@20日の緊急事態によるカーフューは出発2機、到着13機でした
 20日に発生した従来取り決め(緊急事態)によるカーフュー運航の詳細が発表されました。到着2便と出発13便でした。

@クアラルンプールでの引き返しトラブル機は高松空港に緊急着陸した機体
 読者からの情報によりますと、昨日取り上げたクアラルンプールに引き返した、全日空のB787-8型機は登録ナンバーが「JA804A」で、2013年1月16日にリチウムイオンバッテリー加熱により、高松空港に緊急着陸し、乗客が緊急避難して、B787型機の運航停止に繋がった(2013年1月16日出来事参照)機体、とのことです。
 全日空は昨日のトラブルについて陳謝するコメントを発表していますが、原因については触れていません。
 写真は成田空港に駐機する「JA804A」機です。

@エアアジアX機が2回の急病人で、到着が約33時間遅れる
 昨日の「Traicy」によりますと、現地時間15日午後9時40分にクアラルンプールを離陸し、豪・ゴールドコーストに向かったエアアジアX D7206便が急病人発生のため、デンパサールに臨時着陸しました。同便は16日午前2時30分にデンパサールを離陸しましたが、約3時間後に再び急病人が発生して、デンパサールに引き返しました。その後、午後11時に再度出発することになり、乗客にはホテルが用意されましたが、午後8時頃には多くの乗客が空港に集まりました。しかし、3人の乗客が出発まで現れず、空港当局から離陸を拒否され、出発できたのは17日午後2時30分になってしまった、と言う出来事があったそうです。

@オーストラリアでレーザー照射が5年間で1316回届出
 オーストラリア 運輸安全局(ATSB)によりますと、2010年〜2014年の5年間にパイロットに向けてのレーザー照射が1316回あり、この内、11回がパイロットの操縦に影響を与えた、とのことです。


*2月22日

@「日米合意は成田路線に影響するが、一時的」と大塚取締役
 成田国際空港株式会社(NAA)の大塚取締役は19日の記者会見で、日米航空協議合意を受けて、成田路線について「減便や運休などの一時的な影響があると思う。しかし、アジアや中南米の経済成長を考えると、アジアと北米を結ぶ路線の需要は伸びる、と考える。羽田空港の中国路線拡大の時もすぐに回復した。首都圏でこの増えていく需要をまかなえるのは成田空港しかない。従って、成田空港の需要は今後も伸びていくだろうし、 NAA としても最大限努力したい」と述べました。また、「旅客機の性能が上がることによって、北米とアジアを結ぶ直行便が多くなるのではないか」との質問については「その傾向はあるが、アジアと北米間の需要は年率6.5%で増えるとの予測もある。この需要増は直行便だけではまかなえない。直行便よりも乗り継ぎ便の需要の方が大きくなる、と考えている」と述べました。
【コメント】アジアと北米間の需要が年率6.5%で伸びる、と言う予測は日本航空機開発協会が建てたもののようですが、過大な希望的予測ではないでしょうか。都合の良い数字を取っているような気がします。成長著しい中国路線と日米路線を同じと見るのも危険なように思えます。

@JALカーゴが3月20日から成田=ダラス線を増便へ
 JALカーゴは現在週4便で運航している成田=ダラス線を、3月20日から週7便に増便します。

@デルタ航空の成田発バンコク行きが酸素ボンベ圧力低下で関西空港に臨時着陸
 昨日午後6時45分頃、成田発バンコク行きのデルタ航空283便・B767-300型機が伊豆半島上空を飛行中に、パイロット用酸素ボンベ圧力低下の警告が出ました。このため、同機は関西空港に目的地を変更し、同7時12分頃、無事着陸しました。乗客・乗員にケガはありませんでした。

@全日空のクアラルンプール発成田行きがエンジントラブルで引き返す
 現地時間22日午前8時10分頃にクアラルンプール空港を離陸した、成田行きの全日空816便・B787型機で、離陸後まもなくエンジン1基の排気温度が上昇するトラブルが発生しました。このため、同機はこのエンジンを止めて引き返し、同9時27分に無事緊急着陸しました。乗客・乗員にケガはありませんでした。原因は調査中、とのことです。

@「佐賀空港軍事利用反対」で3月27日に決起集会
 今日の佐賀新聞によりますと、自衛隊が佐賀空港にオスプレイを配備する再要請を山口佐賀県知事に行ったことを受けて、これに反対する「佐賀空港への自衛隊オスプレイ等配備反対地域住民の会」は3月27日に、佐賀市川副町で「軍事利用絶対反対」の決起集会を開く、とのことです。

@日航機がバードストライクで羽田に引き返す
 昨日午後4時過ぎ、羽田発鹿児島行きの日本航空651便が離陸してまもなく、右エンジンに鳥が飛び込むバードストライクに遭いました。このエンジンに振動が発生したため、同機はエンジン1基で羽田空港に引き返し、同4時27分に無事緊急着陸しました。乗客・乗員にケガはありませんでした。

@バニラの1月輸送実績は旅客数、搭乗率共に前年同月を上回る
 バニラ・エアが今日発表した1月の輸送実績によりますと、搭乗者数が前年同月比(以下同じ)36.4%増の12万8336人、搭乗率は1.1ポイント増の85.2%となりました。
 また、運航実績は欠航率が0.3ポイント減の0.2%、出発遅延率が0.3ポイント減の11.7%となっています。


*2月21日

@昨日深夜、視界不良で午後11時28分まで15便運航
 昨日深夜、成田空港では夜に入り視界が悪化し、従来取り決め(緊急事態)によるカーフューが発生しました。午後11時28分までに15便が離着陸しました。
【コメント】午後11時以降に15便ですから、2分に1機ですね。該当した地域の方々は大変でした。

@今年も秋に観光地への高速バスを運行へ、ただし、安い運賃で
 昨日の「Traicy」によりますと、千葉県は2月の補正予算案に、成田空港から銚子と鴨川に高速バスの運行を行うための予算4687万5000円を計上しました。今年の9月から11月までの45日間程度で運航する予定です。昨年は無料で試行を実施しましたが、今年は安い料金で実施するようです。

@「稲毛民間航空記念館」が4月から毎月曜日を休館に
 千葉市にある「稲毛民間航空記念館」は2016年4月から毎週月曜日が休館になります。現在は第4月曜日だけでした。
 写真は新しくなった同記念館の展示です。

@品川区の住民が都心飛行ルート反対を訴える集会とデモ行進
 今日のNHKニュースによりますと、国が新設を予定している羽田空港都心飛行ルートに反対する品川区の住民約100人が、「騒音の影響が大きく計画を中止すべきだ」と地元の公園で集会を開き、都心ルート反対を訴えるデモ行進を行いました。参加した男性は「騒音の影響や事故への懸念が大きく計画を中止すべきだ」などと呼びかけました。

@春節の爆買は期待はずれ
 中国のお正月に当たる春節の大型連休に日本を訪れた中国人観光客は相変わらず多かったようですが、いわゆる“爆買”は減少しているようです。爆買いを当て込んだ百貨店や免税店では目標販売額の半分程度に終わっているところもあるようです。特に、高額商品の売れ行きが落ち込んでいる、とのことです。


*2月20日

@ピーチの成田=沖縄線が今日から就航
 ピーチ・アビエーションは今日から成田=沖縄線の運航を開始します。午後6時25分に成田空港着、午後7時0分に成田空港出発の週3便(月・木・土曜日)、夏季ダイヤからが1日1往復となります。

@北ウエイティングエリアの使い方に一言
 16日に第2ターミナルの北ウエイティングエリアに行きましたが、気になることがありました。写真のようにこのエリアの空港スタッフの利用は出来ないようなのですが、昼休み時間帯だったためか、利用している人は圧倒的に空港スタッフと思われる名札を着けている人たちだったことです。全体的には利用者がほとんどいない状態ですので、空港利用者の邪魔になることはないのですが、空港利用者が入るのを遠慮したくなる雰囲気があります。しかも、スタッフと思われる人の中にはトラベルブックコーナーの扉からシッティングエリアに出入りしている人もいました。空港利用者は閉まっている扉を開けようとは思わないと思うのです。エリア入口の案内図にもこの扉は描かれていません。
 成田空港のターミナルを見ますと、空港スタッフの休憩エリアは所々にあるものの、隅の方の薄暗いエリアで、のんびりと心地よく休憩できるエリアには作られていませんので、この、北ウエイティングエリアを使いたい気持ちは分かるのですが、警備上の問題も含めて、検討する必要がありそうです。
 ウエイティングエリアの一角を仕切って、空港スタッフの休憩室にすることも出来ると思うのですが。

@日本航空の中期計画目標達成は確実に、JALグループ中期経営計画ローリングプラン2016
 日本航空は18日、「JALグループ中期経営計画ローリングプラン2016」を発表しました。これによりますと、2015年度は経常利益が2020億円、純利益が1720億円となる見込みとし、営業利益率は15%、自己資本比率が53%と見込んでいます。
 また、中期計画の最終年度となる2016年度については経常利益が1930億円、純利益が1920億円と見込み、営業利益率は15%、自己資本比率が58.4%と見込んでいます。これにより、中期計画の目標である、5年連続の営業利益率10%以上、2016年度末の自己資本比率50%以上を達成できる、としています。
 2015年度に比べて2016年度が増収減益になる事について植木社長は、経営破綻後に約20%も下げざるをえなかった人件費を、約6%(約140億円)引き上げ、安定的に人材を確保する、としています。

@シンガポールエアショーでの大型発注はなし、 LCC の勢いも一服か
 今日の日本経済新聞によりますと、シンガポールエアショーでの契約成立額は127億ドル(約1兆4300万円)と、2014年に開かれた前回の同エアショーでの成立額に比べて約60%となりました。特に目を引くのは前回大量の発注を行ったアジアの格安航空会社(LCC)からの発注が影を潜めたことで、アジア全体の景気減速を表しています。格安航空会社(LCC)は競争の激化から、路線拡大に慎重になっている事が背景にあるようです。


*2月19日

@3月1日から第1・第2ターミナルで電動カートの試行実験
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、3月1日から第1ターミナルと第2ターミナルの出国検査後のエリアで、電動カートサービスの試行を始める、発表しました。第1ターミナルでは第4サテライトから第3サテライトの到着エリアの約400mで、第2ターミナルではサテライトから本館までの約300mで行います。体の不自由な人や妊婦や高齢者を対象とします。

@日米交渉が決着、羽田の昼間枠で双方が5枠ずつ
 昨日まで行われていた日米の航空当局者協議が昨日夕方合意に達しました。今回は羽田空港の発着枠についてでしたが、合意では昼間の発着枠を10枠とし、深夜早朝枠は2枠に縮小することで一致しました。この枠を日米の航空会社が、それぞれ昼間時間帯に5便、深夜早朝時間帯に1便運航できることになります。
 これについて小泉成田市長は「アメリカとの路線は成田空港開港以来の最重要路線であり、今回の協議の結果が成田空港の国際線ネットワークに与える影響を強く懸念している。国には成田空港の国際線のネットワークが損なわれないよう、将来にわたり特段の配慮を願いたい」とするコメントを出しました。
 また、成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長は昨日の記者会見で「羽田空港で昼間の時間帯のアメリカ路線の運航が始まれば、重複する路線の減便や運休といった一時的な影響を受けるのではないか」と懸念を表明しました。
 また、今日のATWなどによりますと、デルタ航空は「この合意に我々は失望している。羽田空港は相変わらず、規制された空港のままである。我々はアジアの路線と成田空港のハブ機能の維持に最善を尽くすが、商業的には切迫した影響を受けるだろう」との声明を発表しました。
【コメント】NHKニュースによりますと、東京都に住む利用者からは「成田に行くには東京から1時間くらいかかり、お金もかかるので、羽田からアメリカに直行で飛ぶなら使いたくなると思います。」と述べていたそうですが、羽田発の運賃と成田発の運賃では、成田発の方が安くなるのではないかと思います。便数も多いので、都合の良い時間帯を選ぶ事ができそうです。ビジネス客や富裕層は羽田発を使うにしても、一般の人たちはどちらを選ぶのでしょうか。米国東海岸だと飛行時間は約12時間で、成田まで1時間かかるとしても、この時間増とダイヤと運賃との兼ね合いがポイントになりそうですね。千葉日報によりますと、成田空港からワシントンに向かう福岡市の男子大学生は「福岡からだと成田と羽田の距離の差はそれほど感じない。値段で決める」と話していたそうです。地方から乗り継ぐ人は、羽田空港と LCC が乗り入れている成田空港に行くまでの国内線運賃も考えに入れないと行けませんね。

@成田空港の米国路線減便避けられず
 今回の日米航空協議合意により、成田空港の米国路線は減便される可能性が強いようです。国土交通省平垣内審議官も昨日の記者会見で成田減便を否定しませんでした。そして、「成田空港はこれまでも減便のつど、別の需要を取り込む事によって、発着数が拡大してきた。だから、今回もタイムスパンで見ると成田空港の減便はない」と述べました。
【コメント】都合の良い言い草ですね。しかし、これにより、成田空港の発着回数増加はますますスローペースになります。騒音被害を拡大する第3滑走路の必要性はありませんね。

@全日空4枠、日本航空2枠で配分か
 今回合意された羽田昼間国際線枠の日本での配分については、昨日の石井国土交通大臣の「8・10ペーパーに基づいて」という発言などを見ると、現在の深夜時間帯枠の全日空と日本航空のそれぞれ2枠は昼間の時間帯に移行する事で確定し、残った昼間時間帯枠1枠と深夜時間帯枠1枠は全日空に配分される可能性が強いようです。この配分は、10月からの冬季ダイヤの編成が始まるゴールデンウイーク前にも決定される、とのことで、実際の運航は冬季ダイヤから始まる可能性が強い、とのことです。

@ニューギニア航空がB737MAX8型機4機発注
 ボーイング社とニューギニア航空は現地時間18日、B737MAX8型機4機を発注した、と発表しました。


*2月18日

@成田空港「1月 運用状況」は発着回数・旅客数共に好調
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「1月空港運用状況」によりますと、総発着回数は前年同月比(以下同じ)5%増の1万9727回と8ヶ月連続で前年を上回り、1月として過去最高となりました。この内、国際線は6%増、国内線は1%増と、共に、1月として過去最高となりました。
 総旅客数は10%増の308万7896人と1月として過去最高となりました。この内、国際線日本人旅客数は1%減となり、外国人旅客数は23%増と1月として過去最高となりました。また、国内線旅客数は14%増と1月として過去最高となりました。
 国際線総貨物量は4%減、この内、輸出量は9%減、輸入量は8%減となっています。
 給油量は3%増となっています。

@チャイナエアラインが成田=台北線を夏季ダイヤで増便、1日4便へ
 チャイナエアラインは3月27日の夏期ダイヤから、成田=台北線を増便します。現行の1日3往復に加えて、成田発午後9時半発で成田着は翌日午前8時25分着となる1往復です。これにより、同航空の成田=台北線は1日4便となります。

@バニラが10月にも台北を第2拠点化し、東南アジア路線を新設へ
 今日の日本経済新聞によりますと、バニラ・エアは10月以降に台北を成田空港に次ぐ第2拠点とし、ここから、以遠権を使い東南アジアに路線を拡大する計画、とのことです。

@日米航空交渉が今日まで延びる
 当初、16・17日で終わる予定だった日米の航空当局者協議が昨日までまにとまらず、今日も行われています。午後4時の段階では発表はありません。

@エアカナダがCS300型機を確定45機、オプション30機の同意書
 エアカナダとボンバルディア社は開発中のCS300型機を確定で45機、オプションで30機発注する同意書に署名した、と発表しました。納入は2019年後半から2022年に行われる、とのことです。

@フィリピン航空がA350-900型機を6機発注
 フィリピン航空は現地時間17日、シンガポールエアショーでエアバスとA350-900型機6機を購入する覚書に署名をしました。

@中国の奥凱航空がB737MAX型機22機などを発注
 ボーイングは現地時間2月16日、中国の奥凱航空からB737MAX8型機を8機、B737MAX9型機を3機などB737型機ファミリー12機を受注した、と発表しました。

@マレーシア航空が2018年まで、A380型機2機の売却を延期へ
 マレーシア航空のCEOは現地時間15日、予定していた、6機保有しているA380型機内、2機の売却を2018年まで延ばすことを明らかにしました。同航空は2014年に起こった2件の墜落事故でダメージを受け、経営再建の一環として機材の売却を検討していました。発注しているA350型機の受領までA380型機2機の売却を延期することにした、とのことです。


*2月17日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」64回目が発生
 昨日深夜、2015年度「カーフュー弾力的運用」64回目が発生しました。成田発香港行きのバニラ・エア345便・A320型機が、前便で急患が発生したために成田空港到着が遅れた玉突き遅延によるものです。午後11時9分にB滑走路から離陸しました。

@「騒音を言われるのは辛いが、第3もカーフュー拡大も必要」と黒野氏
 千葉日報によりますと、昨日芝山町で開かれた「成田第3滑走路実現を目指す有志の会」主催の講演会で、元 NAA 社長で、現運輸政策研究機構会長の黒野匡彦氏は第3滑走路について「東京五輪後に検討される羽田空港の5本目の滑走路の実現は大変厳しい。国が成田空港第3滑走路に寄せる期待は大きい」と述べ、さらに、カーフュー問題について「騒音を言われるのは辛いが、関西空港が LCC を軸に追い上げを図っている。成田に残されているのは運航時間の問題」と述べました。
【コメント】手前勝手なことを言ってますね。「騒音を言われるのは辛いが」と言いますが、そう言うのなら、抜本的な騒音対策を提示して下さい。本当に辛いのは騒音下に暮らす住民です。
 「成田空港の地盤沈下」の主な原因は、ハブ空港としては十分機能しえない羽田空港の国際化を進めてきた国の政策にあります。“過大な"需要予測を勝手に作り、それに基づく政策の研究提言を行っているのは黒野氏が会長をしている同機構だったはずです。現在の成田空港需要の伸びを見る限り(1月25日出来事参照)、第3滑走路の必要性は出てきません。

@「羽田枠がとれても、成田空港路線は維持する」とアメリカン地区副社長
 今日の「Traicy」によりますと、アメリカン航空のアジア・太平洋地区副社長は12日の記者会見で、羽田の国際線昼間時間帯枠がとれても、当面は成田空港路線を維持する考えを示しました。理由として、日本航空との共同運航を実施しており、羽田空港での日本航空の国際線が少ないため、北米からアジアへの乗継では成田空港が圧倒的に有利、としています。
 写真は第2ターミナルに駐機するアメリカンの787型機と日本航空機です。

@成田空港署の巡査長が第2ターミナルの女子トイレに侵入し逮捕
 千葉県警成田空港署は昨日、同署の29才の巡査長を女子トイレに侵入した建造物侵入の現行犯で逮捕した、と発表しました。同巡査長は昨日午後3時15分頃、第2ターミナルの職員用女子トイレに侵入したところを女性職員に発見されたものです。同巡査長は勤務時間外だった、とのことです。

@1月の訪日外客数が52%増、出国日本人数が4ヶ月ぶりにプラス
 観光局が昨日発表した「1月訪日外客数(推計値)」によりますと、訪日外客数は前年同月比(以下同じ)52.0%増の185万1800人と1月としての過去最高になりました。
 また、出国日本人数は3.3%増の127万6000人となり、4ヶ月ぶりに前年同月比プラスとなりました。

@ヴァージン機にレーザー光線照射、副操縦士が負傷し引き返す
 現地時間15日午前0時頃、ロンドン発ニューヨーク行きのヴァージンアトランティック航空25便に向けて、何者かがレーザー光線を照射しました。これにより、副操縦士が眼球を負傷し、緊急の治療が必要となりました。同機はロンドンに引き返し無事着陸しました。

@初飛行したばかりのA321neo型機が尻もち事故
 エアバスは9日に初飛行に成功したばかりのA321neo型機が現地時間12日、試験飛行でフランス・ペルピニャンに着陸した際に、尾部を滑走路に接触させたことを明らかにしました。エアバスはこの機体の修理を行い、数週間で試験飛行に復帰させる、としています。しかし、トラブルの状況については明らかにしませんでした。


*2月16日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」63回目が発生
 昨日深夜、2015年度「カーフュー弾力的運用」62回目が発生しました。新千歳発成田行きのジェットスター・J 116便・A320型機が前々便で、福岡空港の悪天候による出発遅延による、玉突き遅延により、午後11時3分にB滑走路に着陸したものです。

@エアプサンが夏季ダイヤ中に大幅増便
 エアプサンは昨日、現在1日1往復で運航している成田=プサン線を7月4日から10月29日までは1日2往復に増便し、この内、8月1ヶ月はさらに臨時便を1日1往復追加して、1日3往復に増便する、と発表しました。

@15才の中国籍少年が女性を突き飛ばし、現行犯逮捕
 今日の千葉日報によりますと、14日午前7時15分頃、成田空港第1ターミナルのチェックインカウンター付近で、15才の中国籍の少年が34才の女性添乗員を突き飛ばし、暴行の現行犯で逮捕されました。少年の押していたカートが添乗員の足に当たり、これを注意した添乗員を両手で突き飛ばしたものです。添乗員は軽傷を負いました。

@エアアジア・ジャパンの成田拠点化計画の詳報
 昨日のエアアジア・ジャパン井手会長の発言の詳細ですが、この話は昨日名古屋市内で開催された中部国際空港二本目滑走路建設推進期成同盟会の講演会で井手会長が講演したもの、とのことです。
 成田空港の拠点化は2018年で、現時点で、国内線では新千歳線、国際線では北京または天津線、上海または無錫線、台北線、香港またはマカオ線の5路線を考えている、としています。さらに、2019年には成田=ホノルル線、2020年には成田=ソウル=台北線や成田=米国西海岸線を視野に入れる、とのことです。

@「エアロリース」が MRJ 90型機を確定10機・オプション10機発注
 米国マイアミを拠点とする「エアロリース」と三菱航空機会社は現地時間16日、シンガポールエアショーの会場で、三菱リージョナルジェット(MRJ)90型機を確定で10機、オプション10機を発注する同意書に署名した、とのことです。これについて三菱航空機会社は最終的な契約は「近い将来に結ばれる」と述べたようです。

@ MRJ の開発費が当初の2倍・3300億円に
 今日の朝日新聞によりますと、三菱航空機会社が開発している三菱リージョナルジェット(MRJ)の開発費が当初の約2倍となる、3300億円に膨らむ見通しになったことが三菱重工の資料から分かった、とのことです。開発の遅れによる、人件費や改修費の増加によるもの、とのことで新たな受注獲得に力を入れる、とのことです。