2016年9月後半の出来事


*9月30日

@「運用時間延長は第3滑走路とは別に考えたい」と夏目社長
 今日の千葉日報によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長は昨日の記者会見で運用時間延長について「環境対策や地域振興策に方向性が見える段階になったら改めて議論したい。第3滑走路ができるまでしないとは考えていない」と述べました。また、説明会は来月3日を皮切りに騒音関係団体向けに3回、市町主催で15回を予定していることも明らかにしました。

@横芝光町の全員協議会で「国益よりも住民の安全と環境問題が大事」との意見、多古町では「時間延長だけを一人歩きさせるな」
 昨日の千葉日報によりますと、昨日、成田空港の南側に位置し、B滑走路や建設が予定されている第3滑走路の直下地域となる横芝光町で町議会の全員協議会が開かれました。この席で議員から第3滑走路飛行コース直下となる事について、環境の悪化を心配する「国益よりも住民の安全と環境問題が大事」などの意見が相次いで出されました。また、増額するという周辺対策交付金についても「今は空港がある成田市の一人勝ち状態。新滑走路の運用で、最もリスクのある横芝光に特別枠を」と現行の規定にとらわれず、光の当たらない地域へ優先的に配布するよう求める意見が出ました。
 また、一部が第3滑走路に伴う空港敷地に入ると思われる多古町でも議会全員協議会が開かれ、議員から「第3滑走路の説明の裏で、発着時間の拡大について既成事実のような進め方はしないでほしい」「発着時間の延長だけが一人歩きするようなことはないか」などの厳しい意見が出ました。

@来月25日から第2→第3ターミナル連絡バスに新ルート
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、工事中だった第2ターミナルから第3ターミナルに向かうターミナル間連絡バスルートを10月25日から供用開始する、と発表しました。これにより、所要時間が現在の11分から4分に短縮されます。また、これに伴い、第2ターミナル側の停留所を現在の位置から第2ターミナル北端部分に移動し、運転間隔も現在の8分から5分に短縮します。

@屋久島空港の滑走路で消防車が故障、滑走路3時間閉鎖
 昨日午前10時10分頃、鹿児島県の屋久島空港で、決められた時間内で滑走路に到達できるかどうかの点検をしていた消防車が故障し、滑走路上で動けなくなりました。この影響で、滑走路が約3時間半にわたって閉鎖され、発着5便が欠航するなどの影響が出ました。
【コメント】以前にも、どこの空港だったか覚えていませんが、やはり、消防車の故障で滑走路が閉鎖されたトラブルがありましたね。

@エアアジア・ジャパンが予定していた中部=仙台線を中止に
 エアアジア・ジャパンは今日、運航を予定していた中部=仙台線を運航計画からはずすことを明らかにしました。理由は「事業の選択と集中を図る」としています。他の路線は中部=札幌線を来年初め、中部=台北線を来年春に就航させる、としています。

@大阪府が麻疹感染の終息を宣言
 大阪府は昨日、関西空港で感染が確認された「はしか」について、最後に発症した従業員が、最後に出勤した今月1日から4週間にわたり、感染者が出なかったことから「集団感染は終息した」と発表しました。

@ MRJ 試験1号機のフェリーは高度27000feet、速度マッハ0.55で飛行
  MRJ 試験1号機のフェリーは約8300Kmを延べ13時間8分で飛び、巡航高度は27000feet、巡航速度はマッハ0.55でグラント・カウンティ国際空港に到着した、とのことです。

@台湾のエバー航空が台風で大荒れ中での運航を非難される
 台湾のエバー航空が現地時間27日、台風が来襲しているにもかかわらず、多数の航空便を運航させたことについて、台湾で激しい非難をあびている、とのことです。乗客からは「数十分、ジェットコースターの絶叫マシーンのようだった」とか「そこら中が吐瀉物で汚れた」とか「中には失神した人もいた」などの報告が出ています。この日運航したエバー航空機は45便でしたが、30便は着陸やり直しなどもありながら無事台湾の桃園空港に着陸し、7便は香港空港に、7便が台中空港に、1便がマカオ空港にダイバード(代替着陸)しました。この件についてエバー航空は同28日夜、謝罪の声明を出しましたが、「安全上の問題はなかった」としています。
 写真は成田空港に到着したエバー航空のハローキティ機です。


*9月29日

@「現状が騒音を耐えられる限界だ」「健康被害にも発展しかねない話」と住民の声
 今日の東京新聞によりますと、四者協議会の合意の内、運用時間延長について、横芝光町中台の農業秋鹿好生さんは「これ以上、静かな夜を壊さないでほしい。現状が騒音を耐えられる限界だ」「(「カーフュー弾力的運用」の説明会の時のように)結論ありきの相手には気持ちは届かない。今回も住民への説明より提案が先だ。このままでは、なし崩しで二十四時間空港ができてしまう」と述べました。
 また同町の別の男性は「C滑走路は自宅から数キロ。自然豊かな町の環境は悪化するばかりだ」「周辺市町の機能強化推進団体に、町内の建設関係者などが参加している。建設で恩恵を受けられるからだ。彼らはすでに取り込まれており、押し切られてしまうのでは」と指摘しました。
 また、昨日の毎日新聞によりますと、「成田空港騒音対策地域連絡協議会」の成尾政美会長は「静かに寝られる時間が4時間しかなくなり、健康被害にも発展しかねない話。機能強化に反対はしないが、住民の理解を得るには、よほどの抜本的対策を提示してもらわないといけない」と語りました。

@成田の特別委員会で「「恐ろしいという感じを受けた」、芝山町で10月から5回の住民説明会
 今日の千葉日報によりますと、昨日、芝山町で成田空港の機能強化についての四者協議会合意についての全員協議会が開かれ、芝山町で来月中旬から住民への説明会が開催される事が明らかになりました。説明会は全町民と地区ごとに5回開催される予定です。
 また、成田市では空港対策特別委員会が開かれました。議員からは運用時間延長についての疑問が多く出されました。「恐ろしいという感じを受けた。飛行機が飛ばない時間が4時間になると安眠への不安がある」「当たり前のように弾力的運用と便数制限をやめて24時間空港に近づけようとしている」などの厳しい意見が出ました。

@25日の出来事の「運用時間を午前5時〜午後24時」が間違いでした
 25日の出来事で書いた「@「四者協議会」で午前5時〜午後24時への運用時間拡大を提案か?」に誤りがありました。運用時間は「午前5時から翌朝午前1時まで」となります。すなわち、飛行機が飛ばない静かな時間が「午前1時から午前4時59分まで」の4時間にする提案でした。間違えて申し訳ありませんでした。

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」55例目が発生
 昨日深夜、2016年度「カーフュー弾力的運用」55例目が発生しました。成田発台北行きのトランスアジア航空607便・A321型機が、前便の台北空港出発が台風により遅れ、成田空港到着が遅れた玉突き遅延により、午後11時37分にA滑走路から離陸したものです。

@8月運用状況で発着回数は過去最高も、外国人旅客数の伸びが鈍る
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「8月 空港運用状況」によりますと、総発着回数は前年同月比(以下同じ)3%増となり、この内、国際線は5%増と、共に開港以来の過去最高を記録しました。国内線発着回数は3%減となっています。
 総旅客数は2%増の371万8078人と、これも開港以来の過去最高となっています。国際線旅客数は4%増、この内、日本人旅客数と国際線旅客数は共に5%増となっていますが、この内の外国人旅客数の伸びは先月よりも8ポイント減となっており、訪日外国人の伸び率鈍化が顕著となっています。国内線旅客数は3%減となりました。
 国際線総貨物取扱量は4%増で、輸出量が1%増に対して、輸入量は2%減でした。
 給油量は1%減となっています。

@ MRJ 試験1号機がカウンティ国際空港に到着、総飛行距離は8300Km
 三菱航空機会社は今日、三菱リージョナルジェット(MRJ)試験1号機が、現地時間28日17時44分に米国のグラント・カウンティ国際空港に到着した、と発表しました。1号機の試験飛行開始は10月から、とのことです。この日はアンカレッジ空港を離陸して、約4時間半の飛行でグラント・カウンティ国際空港に到着しました。名古屋からの総飛行距離は約8300Kmとなりました。残る試験2〜4号機も年内に同空港にフェリーする予定です。

@マレーシア航空17便合同調査団が「 BUK はロシア支持の反乱軍支配農地から発射」と発表
 現地時間28日、2014年7月17日に起こったマレーシア航空17便撃墜事件の共同調査団(JIT)は撃墜に使われたBUKミサイルがロシアから持ち込まれ、ロシア反乱軍支配地域にある農地から反乱軍によって発射され、その後、発射装置がロシアに戻された、と発表しました。また、調査団は今後も誰が命令をして、誰が実行したかなどの調査を続ける、とのことです。


*9月28日

@第3滑走路をB滑走路南端から3325m南、東に420m平行に建設、航空会社の要望を最大限優先し運用時間を3時間延長
 昨日開かれた「四者協議会」で、成田国際空港株式会社(NAA)は第3滑走路の新設を提案し、具体的な位置を、B滑走路の南端から第3滑走路北端までが3325m離れ、東側に420mずらしたところに建設する案を提示しました。これにより、空港敷地を現在の約1400ヘクタールから約1000ヘクタール拡大する事を提案したました。これにより、駐機スポットが現在よりも約100スポット増え約250スポットになる、としています。旅客ターミナルの年間処理能力は現在の5000万人から約7500万人規模に拡大する必要があるとしています。また、貨物取扱量は現在の年間235万トンから約300万トンとする、としています。
 すでに、成田国際空港株式会社(NAA)のページにプレゼン資料が載っています。
 これらの計画の中にはB滑走路を北側へ1000m延伸も含まれています。
 新たに拡大する1000ヘクタールの用地の内、約300ヘクタールはすでに取得済み、としており、残りの700ヘクタールには約200戸の住民が住んでいます。
 また、空港の飛行禁止時間を3時間短縮し、午前1時〜5時までとすることを提案しました。 NAA では「理想的には午前2時から午前4時までを運用時間としたい」とのことですが「午前1時から午前5時まででも、 LCC の要望などにほぼ応えることが出来る」としています。さらに、現在実施されている午後10時台の発着回数をA・B滑走路合わせて20回とする地元との約束も撤廃する、としています。
 これに伴い、年間発着回数を50万回とし、飛行禁止時間を短縮した際の騒音コンターを示し、防音工事の拡充や周辺対策交付金を先行して50万回コンターに基づいて拡大する事や、一定額を「地域振興策」として優先交付することなどを盛り込みます。地域から要望の多かった落下物多発地域の移転補償については、騒特法に基づいてコンターが拡大する事により、対応が可能となる、としています。
 会議後に成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長は「空港会社が示した案について、周辺9市町の首長から理解を得られたことは、さらなる機能強化を具体化するうえで、たいへん大きな一歩であった。今後は、地域の皆さまへ丁寧に説明、双方向の対話を通じて、理解を得られるよう最大限の努力を重ねていく」とコメントしました。
【コメント】国土交通省の方針と航空会社の要求に応え、騒音地域住民の基本的人権や生活権を全く無視した、提案です。直下住民がよく言う「朝は目覚ましはいらないよ。飛行機の音で必ず目が覚める」という状況がもっと厳しいことになります。「静かな時間が5時間」という中で、住民はどのように健康を守れば良いのでしょうか。前にも書きましたが、「静かな時間が5時間」という環境の元で、「住民の生活と健康に影響はない」とする医学的な根拠を国と成田国際空港株式会社(NAA)は示すべきです。今回の四者協議会でも、この点についての議論はなかったようです。航空会社の要望には最大限配慮した提案ですが、騒音下住民に対する配慮は全く感じられません。

@昨日夜、A滑走路に小動物が侵入、午後11時以降に7便出発
 昨日夜、成田空港のA滑走路に小動物が入り込み、安全点検のために滑走路が一時閉鎖されました。この影響で出発の7便が遅れ、午後11時以降に出発し、最終便出発は午後11時13分でした。これは「従来取り決め」による、カーフューとなります。 NAA の該当ページにはまだ載っていませんので「小動物」が何であったかは分かりません。

@今日、「Spring Japan」の成田=関西線が就航
 「Spring Japan」の成田=関西線が今日から就航しました。第1便は午前11時59分に成田空港のスポットを離れました。1日1往復の運航となります。ただし、11月28日〜12月1日と12月5日〜9日は欠航します。
 なお、今日の「Aviation Wire」によりますと、王会長は今日、来年1月に4号機を導入し、2017年内に全部で6機体制とする、と語りました。

@ MRJ 試験1号機がアンカレッジ空港に到着
 三菱リージョナルジェット(MRJ)は今日、経由地のロシア・カムチャツカ半島のエリゾボ空港を離陸して、次の経由地となる米国アラスカ州のアンカレッジ空港に無事到着しました。


*9月27日

@千葉日報が「運用時間3時間拡大案提示」
 今日の「四者協議会」の具体的な内容はまだ分かりませんが、今日の千葉日報は「成田国際空港会社( NAA )が、成田空港の航空機の発着時間帯を3時間拡大する意向であることが26日、空港関係者への取材で分かった。」と報じています。

@整備地区に駐機しているのは予備機?ジェットスター・J
 このところ、成田空港に行くと、整備場前にいつも、ジェットスター・J 機が1機駐機しています。以前、関西空港の拠点化が遅れた時期には、2〜3機駐機していたものですが、現在は予備機として常に駐機しているようです。定期点検やトラブル時に備えているようです。
 写真は18日に撮影しました。ジェットスター・J 機の向こう側に駐機しているのは機体ナンバーから見ると、ヴォルガ・ドニエプル航空の IL-76 型機のようです。前は良く見かけましたが、このところ、見かけなくなりました。

@マニラ発羽田行きのフィリピン航空機が煙り発生で引き返す
 現地時間26日午前9時頃、マニラ発羽田行きのフィリピン航空422便・A340-300型機が離陸直後に、客室通気口から煙が出ました。このため、同機はニノイ・アキノ空港に引き返し、無事着陸しました。乗客・乗員235人にケガはありませんでした。

@ MRJ 試験1号機が無事にカムチャッカ半島の空港に到着
  MRJ 1号機ですが、今日午前9時20分頃、新千歳空港を離陸して、次の給油地であるカムチャッカ半島の空港に向かいました。同機は日本時間正午過ぎにカムチャッカ半島の空港に無事到着しました。

@ IATA アジア太平洋責任者がアジアの航空インフラ整備の遅れを指摘
 現地時間26日の「ATW」(英文)によりますと、国際航空運送協会(IATA)のアジア太平洋地域責任者は「アジアの航空インフラ(滑走路やターミナルなど)が航空需要に追いついておらず、ひどい状態となっている」と述べ、また「IATAとして関連政府にインフラの整備を早く行うよう進言している」と述べました。また、パイロットや整備士なども不足していることを指摘しました。


*9月26日

@全日空がエンジン1基停止で成田空港に引き返す
 昨日午後6時15分頃、同6時3分に成田空港を離陸した成田発台北行きの全日空823便・B767型機が、成田空港の南南西約56Km、高度約6400mを上昇中に、左エンジンが停止しました。パイロットがエンジンの再始動を試しましたが効果なく、同機は成田空港に引き返し、同6時42分に無事緊急着陸しました。原因は調査中です。
【コメント】また、全日空機でエンジントラブルですね。多いですね。大丈夫でしょうか。

@成田発の「Spring Japan」機が佐賀空港でバードストライクに遭遇
 昨日午後7時頃、成田発佐賀行きの「Spring Japan」603便が着陸時に、エンジンに鳥が飛び込むバードストライクに遭遇しました。同機は無事に着陸しましたが、点検のため、折り返し便が欠航となりました。なお、同社では今日午後1時30分発の佐賀発成田行きを臨時運航しました。また、この影響による機材繰りのため、今日の成田=新千歳線に遅れが出ています。

@スカイマーク機が与圧システムが2系統ともトラブルで中部空港に引き返す
 今日午前6時20分頃、中部発那覇行きのスカイマーク951便・B737-800型機が三重県志摩市上空を上昇中、2系統ある与圧装置が両方ともトラブルを起こしました。機内の与圧が自動で制御出来なくななったため、手動で制御しながら中部空港に引き返しました。乗客・乗員168人にケガや体調不良はなかった、とのことです。

@ MRJ 試験1号機が米国へのフェリーに出発、無事に新千歳空港に到着
 三菱リージョナルジェット(MRJ)試験1号機は、今日午後1時半に米国の試験場に向けたフェリーのため、名古屋空港を出発しました。今日は新千歳空港まで飛びます。同機は同3時過ぎに無事新千歳空港に到着しました。
 明日以降、カムチャッカ半島とアラスカを経て、4・5日をかけ、試験場の米国ワシントン州モーゼスレイクのグラントカウンティ国際空港に到着する予定です。総飛行距離は約8000Kmとなります。
 なお、この準備のためでしょうか、昨日は試験4号機の試験飛行に続いて、夕方に約20分ほどの試験飛行を実施しています。なお、今後は「初号機」ではなく「1号機」と書きます。
【コメント】いよいよ、ですね。無事到着すると良いのですが。


*9月25日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」53・54例目が発生
 昨日深夜、2016年度「カーフュー弾力的運用」53・54例目が発生しました・
○53例目 新千歳発成田行きのジェットスター・J 116便・A320型機が、成田空港悪天候(低視程)による管制制限に伴う玉突き遅延で午後11時19分にB滑走路に着陸したものです。
○54例目 福岡発成田行きのジェットスター・J 518便・A320型機が、成田空港悪天候(低視程)による管制制限に伴う玉突き遅延で、午後11時25分にB滑走路に着陸したものです。

@「四者協議会」で午前5時〜午後24時への運用時間拡大を提案か?
 今日の朝日新聞によりますと、今回開催される「四者協議会」で、「空港の運用時間制限を午前1時から午前5時まで」とする案が成田国際空港株式会社(NAA)から提案される、とのことです。即ち、午前5時00分から午後11時59分までは離着陸が可能となる案のようです。
【コメント】これが、「カーフュー弾力的運用」の緩和なのか、運用時間そのものの拡大なのかは分かりませんが、記事によると「運用時間そのものの改悪」のようです。

@インドネシア・エアアジアXが来年夏ダイヤで成田=デンパサール線就航を検討
 今日の「Traicy」によりますと、インドネシア・エアアジアXは来年夏ダイヤにも、成田=デンパサール線を開設する検討をしている、とのことです。昨年冬ダイヤでもチャーター便を運航しましたが「好調だった」とのことで、今冬ダイヤでもチャーター便を運航する、とのことです。

@日本航空整理解雇時の不当労働行為判決が確定
 今日の「しんぶん赤旗」によりますと、2010年に日本航空が整理解雇を実施する際に、管財人である企業再生支援機構幹部などが、解雇回避を求める労働組合活動を妨害した、とする不当労働行為に関する訴訟で、最高裁は23日、会社側の控訴不受理を決定しました。これにより、不当労働行為を認定し、日本航空敗訴が確定しました。

@15日の米軍チャーター機羽田緊急着陸は横田基地の滑走路閉鎖が原因
 9月15日の出来事で書いた米軍チャーター便の羽田空港への緊急着陸ですが、横田基地周辺自治体への米軍からの説明によりますと、この日、横田基地でKC135型機の緊急着陸があり、滑走路が一時閉鎖されたために、米軍民間チャーター便が燃料不足になったために羽田空港に緊急着陸した、とのことです。昨日の「FlyTeam」によりますと、このチャーター便は「アトラス航空のB767-300ER型機だった模様」とのことです。

@ MRJ 4号機が今日初飛行実施
 今日午前11時頃、三菱リージョナルジェット(MRJ)試験4号機が初飛行に出発しました。今日の飛行は約3時間を予定しています。この4号機は客室内装を行っており、インテリアや騒音や防氷試験を行うことになっています。外装デザインは初号機と同じ赤・黒・金色のラインになっています。これで、初号機と2号機、4号機と3機が試験飛行を始めたことになります。残る3号機は来月に初飛行を行う事になっています。


*9月24日

@27日に「四者協議会」開催、第3滑走路や「カーフュー弾力的運用」緩和を議論
 今日の千葉日報によりますと、「四者協議会」が27日に開催される、とのことです。この会合では、第3滑走路の想定位置や騒音影響区域やそれに伴う対策を明示する見込みで、それに加えて「カーフュー弾力的運用」緩和について議論する見込み、とのことです。
【コメント】具体的にどれくらい詳しい物が示されるか分かりませんが、「建設を始める」という決定の「事実」が欲しいのでしょうね。バブル期に全国に雨後の竹の子のように空港が造られたときには、「建設が決定される」と、状況が変わっても突き進んでしまう事が通例でした。需要が第3滑走路を必要とするほどではないと分かっても、建設中止や延期をする事は相当なエネルギーを必要とする事です。工事を始めてしまえば、予算をオーバーしようが「国から金は出る。自分の懐は痛まない」と言うことなのでしょうね。
 また、今回の四者協議会では、特に、「カーフュー弾力的運用の緩和」が強行されるのかも知れません。「差し止め訴訟」を起こさないと、停まらないのでしょうか。

@政府専用機がバードストライクに遭遇、安倍首相は予備機で帰国へ
 現地時間23日午後、キューバ訪問から帰国の途についた安倍首相が乗った政府専用機が、給油のために立ち寄ったサンフランシスコ空港でバードストライクに遭遇しました。この影響で、首相が搭乗していた機体にトラブルが発生したため、首相は予備機に乗り換え日本に向け出発しました。
 写真は羽田空港で整備中の2機の政府専用機です。要人の外国訪問では常にこの2機で行動します。
【コメント】政府専用機は常に2機で運航する事になっているそうです。帰国できない日本人の救出などは別のようですが。燃費の良くないB747型機ですが、1回の外国訪問に一体いくらかかるのでしょうか。

@カンタスリンク機が着陸後に客室で発煙、緊急脱出で全員無事
 現地時間23日午前11時40分頃、カンタス航空の地域航空子会社「カンタスリンク」のフォッカー100型機が、オーストラリアのパース空港に着陸し、移動中、客室内で煙が発生するトラブルがありました。乗客・乗員は緊急脱出し、102人にケガはありませんでした。この機体は1993年に製造された、との事です。


*9月23日

@ MRJ が初めての夜間飛行、約3時間
 21日の「Fly Team」によりますと、21日、三菱リージョナルジェット(MRJ)の試験初号機は初めての夜間試験飛行を実施しました。名古屋空港を離陸して小松空港→米子空港→出雲空港→広島空港→福岡空港→熊本→土佐清水→串本と飛行し名古屋空港に戻りました。飛行時間は2時間56分でした。右が「Flightradar24」による飛行経路です。
【コメント】米国の試験場へのフェリーは空調システムセンサートラブルで延期され、「9月下旬」とのことでしたが、何時になるのでしょうか。天候からすると、明日か明後日出発が良いように思いますが。

@タイ航空のA350型機が滑走路逸脱の事故、横風に煽られたか?
 現地時間21日午後7時半頃、バンコク発プーケット行きのタイ航空221便・A350型機がプーケット空港に着陸した際に、滑走路から逸脱する事故を起こしました。同機は着陸後、滑走路を移動中に強い横風を受けて、滑走路脇の芝生に入り込みました。同機は自力で滑走路に戻りましたが、右タイヤ4本が破損しました。また、滑走路灯を破損しました。この影響で滑走路が一時閉鎖されました。同機はエアバスの最新鋭機で、8月末に路線に投入されたばかりでした。

@サウスウエスト機のブレード破損事故で機体に穴、金属疲労が原因
 米国国家輸送安全委員会(NTSB)は現地時間12日、先月27日に起こったニューオリンズ発オーランド行きのサウスウエスト航空・B737-700型機のエンジン破損事故について、ブレードが金属疲労により破断し、飛び散ったものとする中間報告を発表しました。ブレード取り付け部の破断面には長さ約3cm、深さ約0.55cmの金属疲労による亀裂が確認されました。飛び散った破片は胴体に穴を開け、急減圧が発生しました。同機はペンサコラに緊急着陸を行いました。
【コメント】国土交通省は2014年10月に、エンジンブレードの破損について「けが人が出なかった場合には重大インシデントに該当しない」との規制緩和を行いました。この事故も、5月27日に羽田空港で起こった大韓航空機のエンジンブレード破損・発火事故(5月27・28日の出来事参照)も一歩間違えば、大惨事になっていた可能性があります。航空会社側からすれば、重大インシデントに指定されると、運輸安全委員会の原因究明の調査が入り、その機体が一定期間使えなくなりますから、欠航などに繋がりかねず、重大インシデントからはずすように要望していました。安全よりも航空会社の利益を優先したのでしょうね。


*9月22日

@今年の従来取り決めによる時間外離発着は121件に
 20日の従来取り決めによるカーフューの詳細が出ていました。なお、今年の従来取り決めによる運用時間外離着陸は現在の所121件となっています。

@18日のジェットスター・J 機バードストライクは福岡空港離陸時
 18日深夜に発生したカーフュー52例目の詳しい遅延理由が「カーフュー弾力的運用」のページに載りました。ジェットスター・J 機のバードストライクは福岡空港離陸時に発生したもので、同機はそのまま飛行を続け、成田空港に到着してから点検を行ったものです。

@豊島区の市民団体が羽田都心ルートで大規模説明会を要望
 今日の東京新聞によりますと、豊島区の市民団体「としまの空を考える会」は昨日、羽田空港都心ルートについて、早急に大規模な説明会を開くよう求める要望書を国土交通省に提出しました。要望書では「幹線道路並みの騒音、落下物の問題や航空機事故」を懸念し、「区民の多くはルート計画を知らない」としています。同区で開かれたオープン型の説明会には118人の参加しかありませんでした。
 写真は大井町駅での説明会の様子です。

@フジドリーム機がバードストライクに遭遇
 昨日午後7時頃、名古屋発北九州行きのフジドリーム407便・E175型機が離陸直後にバードストライクに遭遇しました。同機は約30分後に名古屋空港に引き返し、点検しました。機体に血の痕があり、滑走路から鳥の死骸が見つかりましたが、機体の損傷はありませんでした。乗客は後続の福岡行きに乗り換え、福岡空港からバスで北九州に向かいました。
【コメント】2014年1年間のバードストライク件数は1967件でした。1日当たりでは約5.4件となりますので、日常茶飯事と言う事になるのでしょうね。

@8月の訪日外客数は205万人、伸び率は今年の最低
 観光局が昨日発表した「訪日外客数(2016 年 8 月推計値)」によりますと、訪日外客数は前年同月比(以下同じ)12.8%増の204万9200人となりました。順調に見えますが、伸び率は今年最低となっています。今年の累計では1605万9500人となりました。
 一方、出国日本人数は10.4%増の182万5000人となり、今年初めて伸び率が10%を超えました。累計では1117万2600人となりました。

@「価格が手頃・リーズナブル」と思う航空会社にバニラが10位にも入らず
 マイボイスコムは、7回目となる「航空会社のイメージ」に関するインターネット調査を実施し、その結果を発表しました。その中で、「価格が手頃・リーズナブル」と思う航空会社を問うたところ、やはり、 LCC が上位を占め、ピーチ・アビエーションが1位、2位がスカイマーク、3位がジェットスターグループとなっています。所が、バニラ・エアが10位以内に入っていないのが不思議です。なお、調査はインターネットを使い8月1日〜5日に行われ、回答者数は1万898人でした。

@どこの国内 LCC でも機内に持ち込めるキャリーバッグは
 この所、国内・国際線を運航する格安航空会社(LCC)は、機内持ち込み荷物の制限を厳格にしています。昨日の「マイナビニュース」に載った「LCC15社の手荷物条件を満たす逸品は? - 軽量ハードキャリー徹底比較」で、これらの LCC に合うキャリーバッグについて解説をしていますが、この記事は LCC に乗る際に役立つのではないでしょうか。 LCC は機内預け荷物を追加すると、結構な料金を取られますから。

@米国政府がボーイング&エアバス航空機のイランへの輸出を承認
 米国政府は現地時間21日、イランに対する航空機販売の免許をボーイング社とエアバスに交付しました。これにより、米国製の部品も含めてイランへの販売が出来ることになり、イランとの航空機販売交渉が進展することになります。
【コメント】三菱リージョナルジェット(MRJ)のイランへの輸出(8月9日の出来事参照)にとっても朗報となるのでしょうか。 MRJ にも米国製部品が多数使われていますから。


9月21日

@昨日深夜、従来取り決めのカーフュ運航が午前0時4分までに37便
 昨日深夜、台風の影響で「従来取り決め(緊急事態)」によるカーフューが発生し、今日午前0時4分までに37便の離着陸がありました。 NAA のページには午後4時現在で詳しい情報は載っていません。

@「有志の会」が二階幹事長と航空局長に第3滑走路やカーフュ緩和などを要望
 今日の千葉日報によりますと、「成田第3滑走路実現を目指す有志の会」は昨日、二階自民党幹事長と航空局長に対して、第3滑走路の位置や騒音影響範囲などの早期提示と、カーフュー緩和などを求める要望書を提出しました。要望書では(1)空港圏地域の住民生活改善(2)空港利用客の利便性向上(3)航空会社の収益性向上(4)騒音・防音・落下物対策(5)成田用水の対象地域面積の減少について、の5項目を盛り込んでいます。

@来週に四者協議会を開催か
 今日の日刊航空によりますと、来週にも四者協議会の開催が見込まれている、とのことです。
【コメント】何を協議するのでしょうか? もし、第3滑走路建設についてや「カーフュー弾力的運用」の緩和について、住民への説明も全くなく、何かを決めるとすれば、50年前に成田空港建設を強行したのと、全く同じ姿勢となります。これは自治体を巻き込んだ「ファッシズム」と言わざるをえません。

@8月の成田空港貿易額は輸出が4.4%増、輸入が16.4%減
 東京税関が今日発表した「8月分 成田空港貿易概況(速報)」によりますと、輸出額は前年同月比(以下同じ)4.4%増と5ヶ月ぶりのプラスとなりました。一方、輸入額は16.4%減と6ヶ月連続のマイナスとなっています。

@高江の住民らが米軍ヘリパッド建設差し止めを提訴、「人格権」の侵害と
 今日、沖縄県北部の東村高江で国が進めている米軍ヘリパッド工事の差し止めを求める訴訟を、住民ら33人が那覇地裁に提訴しました。原告は「オスプレイの騒音によって人格権の重大な侵害を受けているなか、ヘリパッドが建設されれば住環境はさらに破壊される。平穏な暮らしを維持することはできない」としています。

@台風16号で関西空港が一時孤立
 昨日、台風16号の影響で関西空港は連絡橋が通行できず、一時孤立状態になりました。鉄道は午後1時15分頃から同4時頃まで、自動車道も午後2時頃から同3時40分頃まで通行禁止になりました。最大瞬間風速は27.3mを記録しました。

@全国の「はしか」感染者が11日現在で115人、千葉県は第2位で21人
 国立感染症研究所は昨日、今年の全国における「はしか」の感染者が11日段階で115人となった、と発表しました。昨年は1年間で35人でした。感染者が最も多いのは大阪府の43人、次いで、千葉県と兵庫県が21人、東京都が11人となっています。

@日本航空の8月国際線は旅客数が0.6%減も利用率は0.7ポイント増、国内線は好調
 日本航空が昨日発表した「JAL グループ 8月マンスリーレポート」によりますと、
 国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)0.6%減の74万8317人となり、利用率は0.7ポイント増の83.2%となっています。旅客数は中国路線が12.1%増、韓国路線が16.3%減と対照的でした。欧州路線は6.2%減となっています。
 国内線旅客数は3.3%増の304万2854人となり、利用率は4.0ポイント増の74.0%となっています。
 この内、成田空港路線の利用率は、成田=伊丹線が1.9ポイント増の81.4%、成田=札幌線は20.0ポイント増の61.8%、成田=中部線が6.5ポイント増の79.3%、成田=福岡線が8.8ポイント減の49.0%となっています。
 欠航率は国際線が0.0%、国内線が2.1%となり、定時出発遅延率は国際線が13.2%、国内線が10.5%となっています。


*9月20日

@台風16号による LCC 各社の運航状況、午後3時現在
 台風16号は今日深夜過ぎに千葉県に最も近づくようです。現在の成田空港では東北東の横風が強いようですが、運航は国際線でほぼ平常通り行われています。国内線も大幅な欠航などはないようです。 LCC 各社のホームページを見ますと、午後3時現在で、ジェットスター・J は9便が欠航となり、バニラ・エアは「平常通りの運航」、ピーチ・アビエーションは5便で出発時間が変更され、「Spring Japan」は2便が欠航となっています。これらは、成田空港だけではなく全国の空港で、国際線も含めての状況のようです。

@松山空港で日本エアコミューター機が着陸直後にエンジン1基が停まる
 昨日午後1時30分頃、鹿児島発松山行きの日本エアコミューター3686便・サーブ340B型機が、着陸直後に右エンジンが突然停止し、滑走路上で動けなくなりました。乗客・乗員にケガはなく、滑走路上にタラップを使い降り立ちました。このトラブルで、松山空港の滑走路は一時閉鎖されましたが、発着機に大きな影響はありませんでした。しかし、折返し便は欠航となりました。日本エアコミューターが原因を調査中です。

@アジアで LCC に淘汰の兆し、日経新聞
 9日の日本経済新聞によりますと、アジアの LCC に淘汰の波が押し寄せている、とのことです。特に、日本と台湾を結ぶ路線は1日約100便が運航されており、2年前に比べて、約4割も増えています。利用客の伸びを大幅に上回る便数増で、運賃競争が起き、運賃が大幅に下がったこともあって、利益が出しにくい構造になっています。このあおりで、トランスアジア航空系の「 V エア」は全線の運航を9月末で一旦停止し、年末までに今後どうするかの結論を出すことにしています。また、中華航空系の「タイガーエア台湾」は「改善できないなら撤退もありうる」としています。インドネシアでもガルーダ航空が再び赤字転落となり、その原因が傘下の LCC 「シティリンク」が足をひっぱた、とされています。インドでも、「インディゴ」は好調ですが、「ゴーエア」と「スパイスジェット」もシェアを奪われています。アジアで最大の「エア・アジア」は業績が持ち直し、大量の航空機発注を行っています。
 写真は成田空港に着陸するタイガーエア台湾機です。
【コメント】日本の LCC 3社も台湾線を運航していますが、台湾が飽和状態なので、香港、フィリピン、上海などの新規路線開設に活路を見いだそうとしているようですね。


*9月19日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」52例目が発生
 昨日深夜、2016年度「カーフュー弾力的運用」52例目が発生しました。新千歳発成田行きのジェットスター・J 116便・A320型機が、成田空港の滑走路閉鎖と、同機がバードストライクに遭ったための玉突き遅延で、午後11時43分にB滑走路に着陸したものです。
【コメント】成田空港の滑走路の閉鎖と、ジェットスター・J 機のバードストライクに関しての情報を探したのですが、見つかりませんでした。

@「くうこうだより 秋号」が届きました、10月上旬から「航跡情報」がリニューアル
 成田国際空港株式会社(NAA)から「くうこうだより 秋号」(ネットには今日の夕方現在ではまだ載っていません)が届きました。2・3面は「成田空港周辺児童 書道・絵画展」、4面は「空のフェスティバル」、6面の「ふるさと紹介」は「神崎町」、7面の「国内線紀行」は「大阪空港(伊丹空港)」、8面の「Air Line File」は「エミレーツ航空」となっています。
 なお、5面によりますと、昨年9月から「成田空港環境こみゅにてぃ」で公開されている、「前日の航跡情報」2015年9月21日出来事参照)が、10月上旬から「便名検索」「発着時刻表示」機能が追加され、タグの色を変えて見やすくなるそうです。このメンテナンスのために、現在は「航跡情報」が停止されています。

@今日、「ジェット機との綱引き大会&空港見学ツアー」などが開催
 成田空港では今日、恒例の「空の日フェスティバル」が行われました。「ジェット機との綱引き大会&空港見学ツアー」や「空港用化学消防車見学ツアー」などが行われています。

@羽田空港でペットの犬が逃げ出し、滑走路1本が約30分閉鎖
 昨日午後5時40分頃、新千歳発羽田行きの日本航空516便で到着後、貨物取卸時にペットを入れた檻の扉が開いて、ペット犬が滑走路の方に逃げ出しました。犬は同7時20分頃に確保されましたが、滑走路1本が約30分間閉鎖され、一部の便に遅れが出ました。


*9月18日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」49〜51例目が発生
 昨日深夜、2016年度「カーフュー弾力的運用」49〜51例目が発生しました。
〇49例目 成田発上海行きの中国国際航空920便・A330型機が、前便で上海空港の悪天候(台風)による離陸制限のため、成田空港到着が遅れた玉突き遅延により、午後11時28分にA滑走路から出発したものです。
〇50例目 成田発アンカレッジ行きのユナイッテド・パーセル・サービス(UPS)109便・B767-300型機が、前便で上海空港の悪天候(台風)による離陸制限のため、成田空港到着が遅れた玉突き遅延により、午後11時39分にA滑走路から出発したものです。
〇51例目 成田発アンカレッジ行きの日本貨物航空160便・B747-8F型機が、前便で上海空港の悪天候(台風)による離陸制限のため、成田空港到着が遅れた玉突き遅延により、午後11時46分にA滑走路から出発したものです。

@ニュージーランド航空が冬ダイヤで成田=オークランド線を増便
 今日のトラベルビジョンによりますと、ニュージーランド航空は昨年に引き続き、今冬ダイヤでも成田=オークランド線を増便することを明らかにしました。夏ダイヤでは週7便ですが、月・木・土曜日に追加して、週10便を運航します。機材はB787-9型機を使います。冬季ダイヤ期間中はニュージーランドが夏になり、昨年も需要が好調だった、とのことです。

@大韓航空が成田線にB747-8 i 型機を一部投入
 今日、成田空港に行ったところ、大韓航空のB747-8 i 型機がソウルから飛来していました。今年の6月から時々、成田=ソウル線に投入されているようです。普段はソウルと北米を結ぶ路線で使われている、とのことです。下の写真が今日の大韓航空のB747-8 i 型機です。
【コメント】外形は従来のB747-400型機と変わりありません。エンジン後部の波形が違いを示しています。貨物型のB747-8F型機は日本貨物航空や大韓航空でも使われていますので、良く見かけますが、旅客型機を見るのは初めてでした。A380型機もそうですが、超大型機は受難の時期を迎えていますね。機内が広く、色々な施設があって、悪い機体とは思えませんが、搭乗率を確保するのに苦労することがネックになっているようです。エンジン4基というのは安心感があるのですが。


*9月17日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」46〜48例目が発生
 昨日深夜、2016年度「カーフュー弾力的運用」46〜48例目が発生しました。
〇46例目 鹿児島発成田行きのジェットスター・J 628便・A320型機が、前々々便が成田空港で14時過ぎに発生した滑走路閉鎖に伴う、クリアランス制限よる出発遅延よる玉突き遅延により到着が遅れ、午後11時1分にA滑走路に着陸したものです。
〇47例目 成田発アンカレッジ行きのユナイッテド・パーセル・サービス(UPS)109便・B767-300型機が、前便で上海空港の悪天候のため出発が遅れ、成田空港到着が遅れた、玉突き遅延で、午後11時3分にA滑走路から出発したものです。
〇48例目 台北発成田行きのバニラ・エア108便・A320型機が、前便が14時過ぎに発生した成田空港滑走路閉鎖に伴うクリアランス制限よる出発が遅れ、玉突きで成田空港到着が遅れ、午後11時37分にA滑走路に着陸したものです。

@UA 機が油圧トラブルで緊急着陸、滑走路上で動けなくなる
 昨日午後1時50分頃、ニューアーク発成田行きのユナイテッド航空79便・B777-200型機が、着陸に向け成田空港の南西約18Kmを飛行中に、油圧系統の異常を示す表示が出ました。このため、一度ゴーアラウンド(着陸復航)を行った後、約20分後に無事緊急着陸しました。着陸後、ステアリングが故障したため、牽引車で駐機場まで移動しました。このトラブルで滑走路が約27分間閉鎖され、42便に最大50分の遅れが出ました。

@最高裁第1小法廷が米軍機の夜間早朝飛行差し止め部分の上告は受理せず
 昨日の出来事で書いた第四次厚木基地騒音訴訟の上告審ですが、最高裁第一小法廷の小池裁判長は原告の訴えの内、米軍機の早朝夜間の飛行差し止めについては上告を受理しない決定を出しました。これにより、2審の「米軍機の飛行コースを差し止める権限が国にはないので、飛行差し止めは認められない」とする判決が維持されることになる模様です。
【コメント】厚木基地は米国の領土でしたっけ・・・。最高裁小法廷も米国の裁判所でしたっけ・・・。

@全日空機でまた、エンジントラブル
 昨日午後9時過ぎ、羽田発広島行きの全日空687便・B787型機が着陸したところ、エンジンにトラブルが発生しました。同機は滑走路上で一時停止しましたが、けが人などは発生しませんでした。原因は調査中とのことです。今日のMBSニュースによる乗客の録音によりますと、機長のアナンスの背後に警告音が鳴っているのが確認されます。
【コメント】昨日も書きましたが、この所の全日空機によるトラブルの多さは異常ではないでしょうか。何か起こる前に、国土交通省は緊急の監察を行うべきと思います。全日空は当初「多数の欠航が出る見込み」としていましたが、「B787型機エンジンブレードトラブルの整備による欠航は10月以降も生じない」としています。そして、「乗客の利便性を損なわないため」を理由にして、欠航を回避していますが、「欠航による損失回避」を「安全運航」よりも優先しているのではないでしょうか。


*9月16日

@カンタス航空が12月16日から成田=メルボルン線を新設
カンタス航空は12月16日から成田=メルボルン線を開設します。1日1往復で、機材はA330-300型機を使います。なお、現在、同路線はカンタス系 LCC 「ジェットスター」が運航していますが、こちらは来年2月25日をもって運休とします。この間、約3ヶ月は両社便が共に運航されます。

@国土が「岩山団結小屋」と「三里塚野戦病院」の使用禁止延長を公告
 国土交通省は今日、18日に期限が切れる「岩山団結小屋」と「三里塚野戦病院」の使用禁止命令を、1年間延長する事を官報に公告しました。

@昨日、全日空機で2件のエンジントラブル
 昨日、全日空のB787型機とB777型機でエンジントラブルが発生、両便とも欠航となりました。
昨日午前8時半頃、熊本発羽田行きの全日空642便・B787型機で、油圧系統のトラブルが発生し、同便は欠航となりました。
昨日午後6時40分頃、福岡発羽田行きの全日空266便・B777-200型機が離陸しようとしたところ、右エンジンの不具合表示が出ました。このため、同機は離陸を取りやめ、スポットに戻りました。このトラブルの影響で滑走路が約10分閉鎖され、11便に最大33分の遅れが出ました。
【コメント】運航する機体数が多い事もありますが、この所、全日空の機体トラブルが多いように感じられます。B787型機のエンジンブレード交換などで整備の現場が錯綜し、キャリーオーバーなどが多くなっているのでなければ良いのですが。どこの航空会社も似たようなものですが、このようなトラブルについては、ホームページでの「お知らせ」は原因と対処について、全く載りませんね。

@最高裁第一小法廷が第四次厚木基地騒音訴訟の上告審弁論を10月31日に
 最高裁第一小法廷は昨日、自衛隊機の今年末までの飛行禁止と、初めて将来分として今年末までの損害賠償を認めた「第四次厚木基地騒音訴訟」の上告審に関しての、弁論を10月31日に開くことを原告と被告の国側に通知しました。通常、最高裁が上告審で弁論を開く場合は、2審の判決を見直す可能性が強いとされています。この弁論を受けて年内にも判決が言い渡される可能性があります。


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