2016年9月前半の出来事


*9月15日

「第42回騒音対策委員会本会質疑部分の議事録」を載せました
 資料室の「騒音対策委員会関係」ページに、「第42回騒音対策委員会本会質疑部分の議事録」を載せました。

@羽田空港に米軍機が緊急着陸、燃料不足と
 今日午前10時5分頃、アンカレッジ発横田基地行きの米軍チャーター便が羽田空港に緊急着陸しました。理由は「燃料不足」とのことです。横田基地で、米軍機のトラブルがあったため、横田基地の滑走路が一時閉鎖されたために燃料不足になった、とのことです。羽田空港にこの影響はありませんでした。
【コメント】成田空港でも2011年11月21日に同様の米軍機の着陸がありましたが、この時は、燃料不足の説明はありませんでした。

@JAXA が能登空港で騒音軽減の実験始める
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は昨日から、能登空港で、航空機の低騒音化に向けた実験を同機構の試験機「飛翔」を使って始めました。フラップや主脚の隙間に取り付けた装置で空気の抵抗を減らし、騒音を抑制する実験です。今回の実験は約25時間行い、2019年には三菱リージョナルジェット(MRJ)に搭載して、将来の実用化を目指します。今回の装置だけでは人が感じ取れる騒音低減はありませんが、他の技術も組み合わせて、航空機の騒音低下を目指す、とのことです。
【コメント】最近ではエンジンの騒音軽減は限界に近づいているようです。そうすると、後は機体の別部分の改良や飛行高度などの改善策が、航空機騒音軽減の方法となるようです。

@関西空港近くの病院の医師と看護師が「はしか」に感染、「はしか」発症者が一時入院
 「はしか」の感染者が確認された関西空港に近く、患者の一人が先月下旬に一時入院していた大阪市立大学医学部附属病院の、医師と看護師が「はしか」に感染していたことが分かりました。事務職員の一人にも感染の疑いがある、とのことです。今の所、来院した患者や入院している患者に感染の症状は出ていない、とのことです。

@「全日空との共同運航のメリットは感じない」と佐山会長
 スカイマークの佐山会長は昨日の記者会見で、全日空との共同運航導入について、現在の高い搭乗率から「今の状況ならば、全日空向けの座席もないし、共同運航の必要性を感じない。」と述べました。また、2020年に拡大されるとされている羽田空港国際線枠について「少しでも配分していただけるとありがたい。準備は進めていきたい。しかし、今年いっぱいは足元を固める。撤退路線の復活や国際チャーター便などの検討は行わない」と述べました。

@シンガポール航空が初期のA380型機リース契約を来年10月で打ち切る
 シンガポール航空は現地時間14日、2017年10月に10年のリース期限を迎えるA380型機5機について、リースの延長を行わないことを明らかにしました。同航空は現在、A380型機を19機リースしていますが、残る機体のリース期間延長については「何も決まっていない」としています。


*9月14日

@バニラの成田=那覇線が1日2往復に増便
 バニラ・エアは今日から成田=那覇線を1日1往復から1日2往復に増便しました。
 また、今日から台北=ホーチミン線を就航させました。これにより、同社便を台北で乗り継いで成田からホーチミンに行くことが可能になります。

@昨日、デルタ航空機が脚トラブルで成田空港に緊急着陸
 昨日午後2時30分頃、バンコク発成田行きのデルタ航空284便・B767-300型機が着陸体制に入ったところ、車輪に異常が確認されたため、緊急着陸を要請しました。同機は約10分後に無事緊急着陸しました。着陸後も自走で駐機スポットに移動しました。このトラブルの影響で、17便に最大14分の遅れが出ました。原因は調査中、とのことです。

@6月外国人旅行取扱額は26.7%増も、総取扱額は2.2%減に
 観光庁が今日発表した「6月主要旅行業者の旅行取扱状況速報」によりますと、海外旅行取扱額は前年同月比(以下同じ)5.1%減、外国人旅行取扱額は26.7%増、国内旅行は1.7%減となり、総取扱額は2.2%減となりました。

@国土が保安検査防止策で利用者への注意事項を徹底へ
 国土交通省は昨日、「8月5日に新千歳空港で発生した保安検査すり抜け事案への対応について」を発表しましたが、この中で、航空機利用客に以下の注意をうながしています。
搭乗口で、搭乗手続完了が確認できない場合は、航空機に搭乗することはできません。
また、必要な保安検査を受けていることが確認できない場合も、航空機に搭乗することはできません。
保安検査場で、搭乗手続完了が確認できない場合は、保安検査を受けることもできません。
不正入場等による損害は、賠償請求の対象となる場合があります。
【コメント】注意したいですね。8月5日にすり抜けてしまった人には何らかのペナルティがあったのでしょうか。

@インドネシアで貨物機が胴体着陸、発火せず乗務員も無傷
 現地時間13日午前7時半頃、インドネシア東部パプア州のワメナ空港で、着陸しようとしたTrigana航空・B737-300SF型貨物機が胴体着陸する事故がありました。同機には約15トンの燃料が積まれていましたが、幸い、火災は発生せず乗員にもケガはありませんでした。前輪は出ましたが、主脚は出なかったか、中途半端に出たようで、主脚の片側はもぎ取られて滑走路で見つかりました。当時の空港には濃い霧が発生しており、同機は滑走路に激しく接地した、との情報もあります。


*9月13日

@第42回騒音対策委員会議事録が届きました
 10日に成田国際空港株式会社(NAA)から、3月23日に開催された第42回騒音対策委員会議事録が送られてきました。近く、本会の質疑部分だけでも載せたいと思います。本当は、 NAA がホームページで公開すべき、と思うのですが。

@バニラが12月25日から成田=セブ線を開設
 バニラ・エアは今日、12月25日から成田=セブ線を開設する、と発表しました。A320型機を使い1日1往復する、とのことです。航空券の販売は15日午後6時からとなります。

@新型スカイライナーの乗客が、今日2000万人を達成
 京成電鉄が運行する新型スカイライナーの乗客が、今日、2000万人を突破し、成田空港では記念式典が行われました。新型スカイライナーが「成田スカイアクセス線」での走行を始めてから6年2ヶ月での達成となります。

@今年の海外旅行者は1700万人を予測も2000年から横ばい、JTB総合研究所
 JTB総合研究所は9日、「2016年の海外旅行の現状についての調査(2)」を発表しました。これによりますと、2016年の海外旅行者数は約1700万人と前年比4.9%増となる見込み、とのことですが、国民1人当たりの年間海外旅行回数は平均1.7回になる見込み、とのことです。この数値は2000年からほとんど変わりません。年代別では20才台と60才台以上が突出しています。これらの結果から、同研究所は「日本旅行業協会(JATA)では20年までに海外旅行者を2000万人まで引き上げる目標を掲げていますが、(中略)かなり高い目標と言わざるを得ません。」としています。

@アントノフと中国企業が An225 型機製造再開で正式契約、2020年には飛行へ
 昨日の「Gigazine」によりますと、現地時間先月30日、中国航空工業集団公司(AICC)とウクライナの航空機メーカーであるO・K・アントーノウ記念航空科学技術複合体(アントーノウ)は、世界最大の輸送機・An(アントノフ)225型機の生産を再開することで合意しました。同型機は現在、飛行できる機体は1機しか存在しませんが、2機目の機体フレームの60〜70%はウクライナの工場で製造済みです。両社はこの機体を2019年までに完成させる、としています。生産に要する資金の3億ドル(約300億円)は中国側が負担すると見られていますが、An-225に搭載されている推力23トンのプログレスD-18Tエンジンの中国側への技術移転が予定されています。


*9月12日

@ガルーダインドネシア航空が来年に成田経由の米国路線を検討
 今日の「FlyTeam」によりますと、ガルーダ・インドネシア航空は現地時間11日、米国連邦航空局(FAA)がインドネシアの航空会社を国際航空安全評価(IASA)カテゴリー1に引き上げ、米国本土への乗り入れが可能となったことから、2017年から米国路線を就航させることを発表しました。その際に、米国本土直行便ではなく、ジャカルタから成田空港を経由する路線を検討していることを明らかにしました。

@関西空港で中国国際航空機のエンジンから煙りか
 昨日午後1時半頃、関西発上海行きの中国国際航空922便・A300型機が誘導路を走行していたところ、後続機のパイロットなどから「両方のエンジンから煙が出ている」との通報が管制塔にありました。同機はエンジンを止めて一時停止しました。消防が駆けつけたところ、煙は確認できませんでした。この影響でA滑走路が同2時2分から3時17分まで閉鎖され、複数の便に遅れなどの影響が出ました。同機は点検の結果不具合はなかった、として再出発しました。


*9月11日

@進む第2ターミナル=第3ターミナル連絡バスターミナル工事

 先月28日に成田空港へ行きましたが、その際に、第2ターミナルと第3ターミナルを結ぶターミナル間連絡バスの第2ターミナルバス停(バスターミナル)工事の様子を見てきました。上の写真の左側が現在の第2ターミナルにある第3ターミナル行き連絡バスの停留所です。左端の人達が第3ターミナル行きバスを待っている人達です。新しく造成されている第3ターミナル行きバスターミナルは、右に停まっている東京駅直行バス「THEアクセス成田」の向こう側になります。分かり難いですが、真ん中遠くの車付近がバスターミナルの入口になります。
 この工事を道の端を歩きながら、写真を撮りましたが、しばらくすると、警官2人がやってきて「何をしているのですか」と職務質問を受けました。前回(2013年6月30日出来事参照)のように10人近くに取り囲まれるようなことはありませんでしたが、身分を証明する物の提示を求められ、カメラの写真を見せたところ約5分で開放されました。まあ、歩道のないところを歩いていた私も悪いのですが。

@イベリア航空幹部「週3便を軌道に乗せ、週5便・7便と増やしたい」
 今日の「日刊トラベルビジョン」によりますと、イベリア航空(IB)最高統括営業責任者は同紙とのインタビューで10月19日に再就航する成田=マドリッド線について、「週3便の運航を軌道に乗せて、週5便、週7便へと増やしていきたい」と述べ、具体的な予約状況は明らかにしなかったものの、「旅行会社のツアーも個人旅行者も堅調で、大いに期待できる」と述べました。


*9月10日

@高速離脱誘導路は年内に契約着工へ、A滑走路は17年度末、B滑走路は18年に供用開始
 昨日の「日刊航空」によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)は1時間の離発着回数を増やすための高速離脱誘導路整備について、年内に契約と着工を行う考え、とのことです。A滑走路の工期は2017年度末の完成と供用開始、B滑走路は2018年中の完成と供用開始を目指す、とのことです。A滑走路には現在でも高速離脱誘導路はありますが、大型機に合わせた仕様で、現状に合わせた改修となります。B滑走路は南側に新たな高速離脱誘導路1本を新設します。これにより、1時間当たりの処理能力を現在の両滑走路合わせて68回から72回に拡大する事になります。(成田国際空港株式会社2016年3月期 決算説明会資料 37ページ)
 また、これに合わせて、駐機場やスポットを増設する予定で、第3ターミナル北側のスポットは来年度中に供用を開始するなど、2018年度末までに13スポットを新設します。また、2019年度末までに第1ターミナルと第2ターミナルを連結し、新たなスポットを設ける計画です。
【コメント】写真の右の灰色の建物が第1ターミナル南ウイングの先端で、左のガラス張り部分が第2ターミナル南端の搭乗橋になります。この間が2019年度末までに連結されることになります。

@国土が「ギャラクシーノート7」の機内への持ち込みで航空会社に要請
 国土交通省は昨日、韓国・サムソン製の「ギャラクシーノート7」の航空機内への持ち込みについて、国内の航空会社に対して(1)機内では電源を切ること、(2)機内では充電を行わないこと、(3)受託手荷物として預け入れないこと、とする要請を行いました。

@スカイマークの8月搭乗率が88.8%と好調
 スカイマークが昨日発表した8月の搭乗実績によりますと、搭乗者数は前年同月比(以下同じ)3.4%増の61万5076人、搭乗率は3.0ポイント増の88.8%となりました。
 運航実績は定時出発遅延率が0.2ポイント減の12.3%、欠航率は0.2ポイント増の1.1%となっています。
【コメント】順調な業績になっていますね。ドル箱となる羽田空港路線を持っており、フルサービスキャリアと格安航空会社(LCC)の間の料金となれば、普通にやっていればこの程度の搭乗率は当然と言えるのではないでしょうか。羽田空港が LCC に開放されるとすると、同社は大変なことになりますが。

@ MRJ のトラブル原因はセンサー部品とエンジン振動との摩擦
 昨日、試験飛行を再開した三菱リージョナルジェット(MRJ)ですが、昨日の飛行中には不具合のあった空調システムに異常はありませんでした。三菱航空機会社によりますと、トラブルの原因はセンサーの部品がエンジンの振動でこすれて、正常に作動しなかったため、とのことです。なお、昨日は試験2号機も飛行試験を行いました。


*9月9日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」45例目が発生
 昨日深夜、2016年度「カーフュー弾力的運用」45例目が発生しました。福岡発成田行きのジェットスター・J 518便・A320型機が、前便で那覇空港の悪天候による離陸制限のため、玉突き遅延し、午後11時00分にA滑走路に着陸したものです。
 なお、成田空港の運用時間は午後10時59分59秒までとなっています。

@ MRJ が試験飛行を再開
 三菱航空機会社は今日正午過ぎ、空調システムのセンサー不具合で、米国へのフェリーから名古屋空港に引き返した、三菱リージョナルジェット(MRJ)初号機の試験飛行を12日ぶりに再開しました。改修した空調システムが正常に作動するかどうかを点検するため、としています。

@全日空の対応「利用者不在と受け取られかねない対応」と吉川忠行氏
 今日の「日経ビジネス」に掲載された、吉川忠行氏の「なぜANAでトラブルが続発しているのか」によりますと、このところ続いている全日空のトラブルについて同氏は苦言を呈しています。8月12日に起こった預け荷物を搭載しないまま、その事実を搭乗者に知らせず運航したこと、B787型機のエンジンブレード破損については、3月段階でトラブルが発生していたにもかかわらず8月25日に初めて公表した事について「利用者不在と受け取られかねない対応」としています。
【コメント】私も8月26日の出来事で書きましたが、全日空の「欠航や遅延しても、利用者に分からなければ、都合の悪いことは出来るだけ隠す」と言う姿勢は問題と思います。この傾向は最近強まったものではなく、過去、長年にわたって私は感じてきたものです。儲け主義ではなくて、利用者と安全を優先した姿勢に改善するべきではないでしょうか。

@米国連邦航空局(FAA)が「ギャラクシーノート7」発火事故でで勧告
 米国連邦航空局(FAA)は現地時間8日、韓国サムスンの「ギャラクシーノート7」を機内で使用することや充電すること、また、機内預け荷物に入れることを禁じるように、との勧告を出しました。これは、「ギャラクシーノート7」が発熱や発火するトラブルが多発し、サムスンが2日に「バッテリーに不具合がある」としてリコールを発表した事を受けての勧告です。
 また、オーストラリアのカンタス航空、ジェットスター、ヴァージンオーストラリアの3社は「ギャラクシーノート7」を機内に持ち込むことは可能だが、充電や娯楽システムに接続することを禁じる方針を明らかにしました。


*9月8日

@「成田空港機能強化リンク集」のページを新設しました
 成田空港サーバー「資料室」に「成田空港機能強化リンク集」のページを新設しました。主に、成田空港サーバー内にあるページへのリンクです。今後も追加していきます。

@今年の「成田空港ハンドブック」です
 1日に成田空港で、7月に発行された今年の「成田空港ハンドブック」を買いました。価格は1000円でした。

@成田発のデルタ機で中国人と米国人が殴り合いのケンカ、出発が遅れる
 昨日午後3時50分頃、成田発上海行きのデルタ航空295便に搭乗中だった、中国人男性と米国人男性が、棚の上に乗せる荷物の場所をめぐって殴り合いのケンカを始めました。両者とも顔に軽傷を負い、成田空港署では2人を現行犯逮捕しました。このケンカで同機の出発が遅れました。

@関西空港の「はしか」感染者が39人に
 関西空港の「はしか」の感染ですが、昨日までに合計39人に達しました。内訳は関西空港で働く従業員が33人、医療関係者2人、一般の利用客4人となります。この他に、対岸の泉佐野市を訪れた1人が感染しています。

@昨年3月のエアアジアX機の航路逸脱トラブルは出発前のデータ誤入力が原因と ATSB
 オーストラリア輸送安全局(ATSB)は現地時間7日、昨年3月にオーストラリアで起こった、シドニー発クアラルンプール行きの LCC 「エアアジアX」・A330-300型機がメルボルン空港に緊急着陸したトラブルについて、原因がパイロットによる飛行前の誤ったデータ入力にある、と発表しました。出発地の緯度・経度の誤入力により、同機は南アフリカのケープタウンの西約1万1000Kmを目指すことになりました。同機が離陸した直後に、管制官が飛行ルートの異常に気付き、同機に通報しました。パイロットは修正しようとしましたが、これにより、コンピューターシステムは混乱し、処理の能力が低下してしまいました。パイロットはシドニー空港に引き返すことにしましたが、悪天候で、視界が悪く、その上、コンピューターのILSシステムは機能しませんでした。同機は目的地をメルボルン空港に変更し、離陸から1時間54分後に、目視で無事着陸しました。このトラブルについてATSB は「同機はメーカーが推奨した、データの入力ミスがあった場合に、システムの再起動や自動修正を行う飛行管理システムを、追加していなかったことが混乱を助長した」としています。

@エア・アジアに初めてのA320neo型機を引き渡し
 現地時間7日、エアバスはA320型機ファミリーの最大顧客である LCC 「エア・アジア」に最初のA320neo型機を引き渡しました。エンジンはA320neo型機では2社目となる「CFMインターナショナル」のLEAP-1Aを搭載しています。エア・アジアはA320neo型機を404機発注しています。

@ボンバルディア社が C シリーズの納入遅延を発表
 ボンバルディア社は現地時間6日、Cシリーズの今年の納入機数を当初目標の15機から7機に引き下げる、と発表しました。これは、搭載するプラット・アンド・ホイットニー社のエンジン納入が遅れているため、とのことです。


*9月7日

@チェジェ航空が今日から成田=仁川線を増便
 チェジェ航空は今日から、成田=仁川線を週21便から週24便に増便しました。

@冬季スケで、路線の羽田移管により北米旅客数が年間約70万人減に
 今日の「日刊航空」によりますと、10月30日からの冬季スケジュールで、成田空港では路線の羽田空港への移管に伴い、米国路線が1日4便運休となり、成田国際空港株式会社(NAA)では、年間旅客数が約70万人減となる見込みとしています。

@日本航空機がバードストライクで仙台空港に引き返す
 今日午前11時35分頃、仙台発伊丹行きの日本航空2204便が、離陸直後に右エンジンに鳥が衝突し、仙台空港に引き返し、無事緊急着陸しました。乗客・乗員にケガはありませんでした。

@ MRJ の修理を今週中にも終え、試験飛行再開を検討、三菱航空機会社
 今日の毎日新聞によりますと、三菱航空機会社はトラブルが発生した空調システムの修理を今週後半にも終え、試験飛行を再開する事を検討している、とのことです。改修の結果不具合が出ないかどうか確認したい、とのことです。しかし、米国へのフェリーは給油地の一つであるロシア側の許可が必要で、9月下旬になる見込み、とのことです。

@ロンドン・シティー空港が人権活動家の抗議行動で約6時間閉鎖
 現地時間6日午前5時40分頃、ロンドン・シティー空港の滑走路端に黒人差別に抗議する市民団体の9人が入り込み、9人がお互いに鎖でつなぎあい、滑走路の使用を阻止しました。この抗議行動は同空港の拡張に反対するための抗議行動でした。これにより、この滑走路は約6時間閉鎖され、約120便に影響が出ました。結局9人は警察に逮捕されました。

@ BA ・システム障害で世界の空港でのチェックインが遅れるトラブル
 現地時間5日深夜、ブリティッシュ・エアウェイズのコンピューターシステムに大規模な処理速度低下が発生しました。この障害は最初に米国発の便で発生し、この影響で世界の空港でブリティッシュ・エアウェイズのチェックインなどが大幅に遅れています。同航空によりますと、欠航便は出ていない、とのことです。同航空は2015年の後半からコンピューターシステムを徐々に更新しており、7月にも不具合が発生していました。


*9月6日

@成田空港の8月総貨物取扱量が4.2%増、5ヶ月連続のプラスに
 東京税関が今日発表した「成田空港8月貨物取扱量」によりますと、総貨物取扱量は前年同月比(以下同じ)4.2%増となり、5ヶ月連続のプラスとなりました。この内、積込量は6.5%増で、輸出量は1.3%増となりました。また、取卸量は2.2%増、輸入量は2.1%減となっています。

@アイ・エイチ・エスが匝瑳市に免税店「日本全国食宝館」を今月末にオープン
 今日の日本経済新聞によりますと、成田空港の南東に位置する匝瑳市の「アイ・エイチ・エス」は、今月末に全国の食料品を集めた免税店「日本全国食宝館」を開設します。ここで、全国の菓子や調味料や食料など約1000品目を取り扱います。国内だけでなく訪日外国人の取り込みも見込み、成田空港と「食宝館」を結ぶ直通バスの運行実験を月に1度行い、40人乗りのバスで24往復を走らせ、結果を分析して便数を調整したい、としています。年末までには周辺に和風庭園や着物の着付け体験が出来る施設も造ることにしています。
【コメント】いわゆる「成田空港の裏側」となる匝瑳市ですが、このような挑戦が成功すると良いのですが。

@成田行きのデルタ機が与圧不具合で那覇に緊急着陸
 今日午後0時25分頃、台北発成田行きのデルタ航空166便が、与圧系統のトラブルで那覇空港に緊急着陸しました。乗客・乗員にケガはない模様です。成田空港の公式ホームページでは到着が「予定時刻未定」となっています。

@全日空が「B787型機整備で16〜30日も欠航便なし」と発表
 全日空は今日、今月後半(16日〜30日)の欠航について、訓練用のB777型機の活用や、今月受領するB787型機2機を活用して、欠航便は出ない、と今日発表しています。

@ロールスロイス社に補償を請求へ、全日空
 今日のブルームバーグジャパンによりますと、全日空はB787型機エンジンのブレード破損について、メーカーであるロールスロイス社に補償を請求することになる見通し、とのことです。このトラブルによる欠航の損失は現在のところ約1億円程度になる見込みです。補償は金銭でなく将来にわたっての部品代の割引なども考えられる、としています。


*9月5日

@春秋集団が成田空港近くにホテルを建設か?
 春秋航空を傘下に持つ「春秋集団」は、芝山鉄道「芝山千代田駅」付近の芝山町に、ホテルの建設を計画しているようです。親会社の春秋集団では昨年10月に「今後3〜5年で日本に15〜20ヵ所のホテルを開業する」との構想を発表しています。今年4月には中部空港の対岸に、日本では初めてとなる「スプリングサニーホテル名古屋常滑」をオープンしています。
【コメント】中国の経済が低迷し、訪日中国人の増加も鈍っていますから、昨年10月の発表通りに進んでいるかどうかは分かりませんが、成田空港周辺ではオリンピック需要も考えると、宿泊の需要は強く、また、「Spring Japan」の拠点空港でもあることから、ホテル建設の優先候補ではないかと思います。

@来年度、成田空港の入国審査官を12人増員の概算要求・法務省
 法務省は来年度予算の概算要求に、入国審査官を空港で49人、港湾で13人増員する事を盛り込みました。この内、成田空港では12名の増員としています。

@全日空のB787型機が着氷防止装置不具合で那覇に緊急着陸
 昨日午前3時30分頃、ムンバイ発成田行きの全日空830便・B787型機が中国の貴州省付近を飛行中に、着氷防止装置の不具合の警告が出ました。このため、同機は那覇空港に向かい、同7時50分頃、無事緊急着陸しました。

@バニラの7月国内線搭乗率が過去最高の92.6%
 バニラ・エアが発表した「7月輸送・運航実績」によりますと、国内線旅客数は前年同月比(以下同じ)11.3%増の11万60人、搭乗率は5.9ポイント増の92.6%と、過去最高になりました。国際線は旅客数が47.2%増の8万8475人、搭乗率は0.3ポイント減の89.7%となっています。
 運航実績では欠航率が国内線0.3%、国際線1.8%となり、定時出発遅延率は国内線が16.3%、国際線が12.8%となっています。

@関西空港の「はしか」感染者が35人に、空港関係者以外でも初めての確認
 関西空港から始まった「はしか」の拡大ですが、大阪府は昨日「新たに4人の感染が確認された」と発表しました。これで、合計35人になります。4人の内、1人は関西空港で働く女性従業員、2人は医療関係者で感染者の治療や搬送などにかかわりました。もう1人は関西空港対岸の泉佐野市にある大型ショッピングセンターを先月28日に訪れていますが、関西空港には行っていない、とのことです。関西空港関係者以外の感染が確認されたのは初めてとなります。


*9月4日

@オーストリア航空が成田=ウイーン線から撤退
 オーストリア航空は成田=ウイーン線を今日で廃止します。同路線の開設は1989年7月でした。これで、成田=ウイーン間の直行便はなくなります。
 写真は1日に、誘導路を移動するオーストリア航空機です。このマークも見られなくなります。
【コメント】何と言っても、日本の一般庶民の生活が向上しない今の状況では、特に、遠いヨーロッパへの旅行意慾は高まりませんね。そうなると、訪日外国人客だけでは採算が採れません。これからも、羽田空港の国際化が進むと、ヨーロッパ方面の成田路線撤退があるかも知れませんね。

@バニラ・エアが12月に11機目、ジェットスター・J が来年2月に21機目を予約登録
 国土交通省が発表した8月の航空機登録状況によりますと、成田空港の新規登録はB787-9型機が全日空と日本航空でそれぞれ1機が登録されました。
 また、バニラ・エアが11機目となるA320型機1機を12月11日付け、ジェットスター・J が21機目となるA320型機1機を来年2月に予約登録しています。バニラ・エアは7月にも10号機を11月導入で予約登録しています。また、ジェットスター・J の新規登録は約2年ぶりとなります。なお、ジェットスター・J は現在A320型機4機をサブリース(又貸し)に出しており今回の予約登録機がこのサブリースしている機体かどうかは不明です。

@米国のジェットブルーが5才の子ども2人を取り違えて別の空港へ送るミス
 現地時間3日、ドミニカ共和国のサンティアゴ空港で出発を待っていた同じ5才の少年2人が、米国 LCC ・ジェットブルーのミスで、本来向かうべきニューヨークとボストンを間違えられて仕舞うトラブルがありました。1人の母親は迎えに行った空港で、見知らぬ少年が出てきたことに驚愕し、誘拐されたのではないか、と大騒ぎになりました。ジェットブルーではこの母親に料金の払い戻しと2100ドルの同社クーポン券の提供を申し出ましたが、母親は拒否したそうです。


*9月3日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」44例目が発生
 昨日深夜、2016年度「カーフュー弾力的運用」44例目が発生しました。台北発成田行きのバニラ・エア108便・A320型機が成田空港の混雑と台北空港の悪天候による、玉突き遅延のため、午後11時13分にA滑走路に着陸したものです。
【コメント】理由の内、「成田空港の混雑」とは何だったのでしょうか。気象庁のアメダスデータを見ても、雨も風も離発着に支障があったとは思えません。これを理由にされては、ラッシュ時には常に混雑している成田空港では、「『カーフュー弾力的運用』が何時でも出来る」となってしまいます。

@多古と成田空港を結ぶシャトルバスのダイヤを倍増する実証実験
 成田空港東側に位置する多古町は「道の駅 多古」と成田空港第2ターミナルを結ぶシャトルバスを運行していますが、1日からは便数を20往復とほぼ倍増する実証実験を始めました。期間は来年3月31日までとします。道の駅発の始発便は午前5時台からとなり、第2ターミナル発の最終便は午後10時55分となっています。このシャトルバスは鉄道駅のない同町で、第2ターミナル経由の通勤・通学の足として広く使われています。中学生以上は片道300円、小学生は同150円となっています。通学定期や回数券もあります。このシャトルバスは2010年9月に開設され、2015年11月15日に利用者20万人を達成しています。

@まだまだ暑い日が続きます、体調管理には注意を
 9月に入ったとは言え、まだまだ暑い日が続きますね。お互いに、健康には十分注意したいと思います。
 右上の写真は8月16日に撮影したものですが、第2ターミナルと第3ターミナルを結ぶ、連絡通路は外ですので、空調はありません。通路の所々には、向日葵の造花の中から、霧の吹き出すところもあります。残念ながら、それほど効果があるとは思われません。それでも、写真の方のようにこまめに休みを取ることも大事ではないでしょうか。


*9月2日

@「カーフュー弾力的運用」が成田空港の存続に影響するのか
 昨日載せた、小泉成田市長の「成田が選ばれる空港として生き抜いていくためにも『カーフュー弾力的運用』緩和について、議論する必要がある」と言う発言ですが、本当に、成田空港がなくなる可能性があるのでしょうか。
 例えば、最近起こっている、デルタ航空の成田空港路線縮小ですが、この理由は羽田空港の国際線枠が同社に十分配分されないことから、日本に有力な提携航空会社を持たない、同社が中国などへの直行便を増やし、北
米とアジアを結ぶハブ機能を中国などに移す戦略の結果です。しかし、デルタ航空が北米と日本を結ぶ需要を全て捨てて、成田空港から完全に撤退する事は考えられません。他の航空会社にしても、その航空会社の経営戦略で成田空港から撤退するところもあるかも知れませんが、全体として「撤退がどんどん続く」とは考えられません。日本と言う国の経済が破綻して(この可能性は少ないけれどもあると思いますが)、日本の航空需要がどん底に陥らない限り、起こる可能性は小さいと思われます。むしろ、成田空港は山谷はあるでしょうが、相対的に見れば、ゆるやかに成長していくと考えられます。また、そうでなければなりません。
 しかし、これらのことは「カーフュー弾力的運用」の緩和とは直接的な関係はないと思います。それを、承知の上で「生き抜くためには『カーフュー弾力的運用』緩和が必要」と言うのは議論のすり替えです。この背景には「バニラ・エア」や「Spring Japan」などからの、緩和要望があるため、と考えられますが、成田市民である騒音直下住民の健康と生活を犠牲として、これらの航空会社のごり押しを優先する態度は、市長として許されるものではないと思います。
 誰が考えても「静かな時間が5時間(早朝の午後5時から6時までを「カーフュー弾力的運用」するとして)」と言うのは人権を無視した異常事態です。

@成田空港活用協議会が県内4ヵ所から小学生対象のバスツアー
 成田空港活用協議会は10月と11月に、千葉県内の4ヵ所からバスで成田空港・航空科学博物館・ゆめ牧場をめぐるツアー参加者を募集しています。応募資格は小学校4〜6年生で各組20組40名となります。応募者多数の場合は抽選となります。締め切りは官製ハガキに必要事項を記入して今月27日必着となります。募集要項はホームページを見てください。

@KLMオランダ航空のB747型機が明日で見納め
 KLMオランダ航空は3日を最後に、成田=アムステルダム線からB747型機を退役させます。同航空の日本路線投入は1971年からでした。成田空港へは開港当初から投入されていました。今後はB777型機を使って運航する、とのことです。
 写真は昨日、「空の駅ふわり」から撮った離陸するKLMオランダ航空のB747型機です。

@関西空港発の「はしか」が拡大中、陽性者は31人に
 関西空港では、今日までに複数の外国から持ち込まれた「はしか」に従業員など31人が陽性と判定されました。大阪府によりますと、この他にも症状を訴えて、検査を受けている人がいる、とのことです。また、最初に感染が確認された男性が幕張メッセで開催されていたイベントに参加して、ここでも感染した人がいる、とのことで、ウイルスのDNAが関西空港のウイルスと同じで、この男性が関西空港を7月下旬に利用したことが分かっています。「関西エアポート」では、8月17日以降に関西空港を利用した人の中で発熱や皮膚の発疹などがある人は医療機関で診察を受けるように呼びかけています。

@スカイマークが賞味期限切れの焼き菓子を機内で配布
 スカイマークは先月31日、同30日の羽田発那覇行き513便でキャンペーンとして無償配布した焼き菓子が賞味期限の同28日を過ぎていた、として謝罪しました。「配布前の点検が十分なされていなかった」とのことです。

@三菱航空機会社が9日に予定していた米国現地開所式を中止に
 三菱航空機会社は三菱リージョナルジェット(MRJ)のフェリー延期に伴い、現地時間9日に開催を予定していた米国での MRJ 試験場開所式を中止することを明らかにしました。招待者の日程が詰まっているため、個別の見学会になります。

@仁川空港でアシアナ航空のA330型機が格納庫の扉に接触し損傷
 現地時間1日の「FlightGlobal(英文)」によりますと、現地時間28日、仁川空港の格納庫から牽引車で引き出された、アシアナ航空のA300-300型機が格納庫の扉に機体尾部をぶつける事故がありました。機体のテールコーンと水平安定板が損傷しました。補助動力装置が損傷したかどうかは明らかにされていません。


*9月1日

@8月のアクセス数は24,366回でした。

@小泉市長が「生き抜くために『カーフュー弾力的運用』緩和の議論必要」、3年半前の約束反故に
 成田市の小泉市長は昨日の定例記者会見で「カーフュー弾力的運用」の緩和について、「成田が選ばれる空港として生き抜いていくためにも議論する必要がある」と語りました。そして、緩和した場合の騒音コンターや騒音対策も示すように成田国際空港株式会社(NAA)に要望していることも明らかにしました。
【コメント】小泉市長は昨年11月の定例記者会見では「2013年3月の弾力的運用が始まって、すぐの制限緩和は時期尚早」と慎重な姿勢を示していました。2013年3月の「カーフュー弾力的運用」の導入時には「これは苦渋の選択」と述べて、「早朝の緩和を除いて、午後11時台のカーフュー導入をやむをえず受けいれる」としたはずです。この変節ぶりには唖然とせざるをえません。もし緩和を言うのならば「深夜・早朝の騒音が騒音下住民の生活と健康に影響をあたえない」と言う学問的根拠と、「成田空港が生き抜けぬ」とする根拠も明らかにすべきです。

@共生財団が平成27年度の騒音測定結果を公表、「おおむね横ばい」
 成田空港周辺地域共生財団は昨日、平成27年度の成田空港周辺騒音測定結果を公表しました。これによりますと、約80%の測定局が前年度の測定結果と比べて0.5dBの変動範囲内となり、ほぼ同じとなっています。全測定局が騒防法の基準を満たしていました。今日の段階では同財団のホームページには掲載されていません。

@今日からの新規就航・再開・減便は・・・
 今日からの新規路線就航などをまとめてみます。
全日空の成田=プノンペン線が1日1往復で就航します。機材はB787-8型機を使います。
ティーウエイ航空の成田=大邱線が1日1往復で就航します。機材はB737-800型機になります。
ジェットスター・J の成田=マニラ線が週4便(木・金・土・日曜日)で再開されます。
ANA cargo が成田=バンコク=ジャカルタ線を減便します。

@日本航空のB777型機が離陸直後にエンジンに異音と振動
 昨日午後1時48分頃、羽田発福岡行きの日本航空319便・B777-200型機が離陸上昇中に第2エンジンから異音と振動が発生し、排気温度が上昇する警告が出ました。このため、同機は羽田空港に引き返し、同2時18分に無事緊急着陸しました。日本航空からは詳しい説明はないようです。
【コメント】良くあることで、説明の必要はない、と言う事なのでしょうか。

@ UA 機が乱気流に遭遇、12人が負傷
 現地時間8月31日未明、米国・ヒューストン発英国・ロンドン行きのユナイテッド航空880便・B767-300型機が乱気流に遭遇し、乗客・乗員12人がケガを負いました。同機はアイルランドのシャノンに緊急着陸しました。


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