2017年4月前半の出来事


*4月15日

@「夜間飛行時間や防音工事で、県や NAA と協議」石井大臣
 今日の千葉日報(電子版)によりますと、千葉9区選出の秋本真利衆議院議員は衆議院国土交通委員会で、成田空港の機能強化について質問しました。これに対し石井国土交通大臣は「ある程度は理解が得られつつあるが、夜間飛行制限の緩和や防音工事で意見があった」として、県や NAA と対応を協議している事を明らかにしました。また、秋本議員が「周辺対策交付金の配分が不公平」と質したのに対して、交付額の引き上げや配分の見直しについて NAA と検討する考えを示しました。

@仁川空港で毎月130件以上の危険物を航空機に搭載
 今日のライブドアニュースによりますと、韓国の「韓国経済新聞」が現地時間13日、観察院が同日発表した「仁川空港の物流および旅客の管理実態」報告書によって、爆発物などの危険物が毎月約130個以上搭載されていたことが明らかになりました。貨物を梱包する9社の内、6社が検査機関の性能テストを受けず、危険包装物に国連規格マークを違法に貼り付けていた事実を摘発しています。

@「人よりも利益を追求している会社はいつかそれが分かる」ブロンソン氏
 今日の「フロントロウ」によりますと、英国のヴァージン航空の会長である実業家のリチャード・ブランソン氏は、ユナイテッド航空の乗客引きずり降ろしトラブルに関して、「人よりも利益を追求している会社はいつかそれが分かってしまう。人や理念のうえに成り立っていないビジネスは、亀裂の上に立っているだけだ。人々を応援し成長させるという信念を持ったビジネスは繁栄するもので、お客さんは何度でも帰ってきてくれる」と述べた、とのことです。
【コメント】日本の航空会社も肝に銘じて欲しいですね。


*4月14日

@エアジャパンでB787型機を運用へ、A380型機も成田路線で
 今日の「日刊航空」によりますと、ANA ホールディングスはリゾート路線を担当している子会社の「エアージャパン」に、2018年夏季ダイヤからB787型機を順次導入する予定とのことです。エアージャパンは現在B767型機を使用していますが、これと入れ替えます。また、2019年春から成田=ホノルル線に投入する予定のA380型機の運航も、この路線を長年運航している同社に任せる方針とのことです。

@広島空港の運用時間を午後10時半まで延長の検討
 湯崎広島県知事は11日、広島空港の運用時間を1時間延長し、午後10時半までとすることを検討していることも明らかにしました。理由として「東京便や、拡大するインバウンド需要を取り込むための格安航空会社の拡充など選択肢が増える」としています。広島空港は2021年を目処に民営化が検討されています。
【コメント】知事は「周辺住民との調整を進める」と話しているようですが、基本は「民営化に向けて、空港を高く売りたい」と言うことではないでしょうか。愛媛県も松山空港の運用時間を9月1日から30分、10月29日から1時間延長する、とのことです。いずれの場合も、周辺住民への影響についてはコメントがありません。多少の周辺対策費増額があっても、健康被害があっては取り返しがつきません。

@台湾の徳安航空機が着陸に失敗、3人が軽傷
 今日の「フォーカス台湾」によりますと、現地時間13日午後4時32分頃、台湾の台東発蘭嶼行きの徳安航空7511便(プロペラ双発機)が着陸に失敗し、滑走路を逸脱して大破しました。乗客・乗員19人の内、3人が軽傷を負いました。当時、空港には強い横風が吹いていた、とのことです。
【コメント】破綻したトランスアジア航空の時もそうでしたが、台湾のローカル路線での事故が多いようです。特に、気象条件が悪いときに、無理して運航し、事故に繋がっているような気がします。


*4月13日

@ UA 乗客引きずり出し事件の続報、全日空も懸念伝える
 ユナイテッド航空の乗客引きずり出し事件の続報です。同航空のCEOは2回目の謝罪を行いましたが、同航空は3年前に、「航空会社が乗客に課す各種手数料をもっと開示せよ」という提議が出た際に、反対を表明する意見書を米運輸局に提出しました。その理由として「『航空券を購入したすべての乗客は追加料金なしで座席を割り当てられる』から、座席割り当ての手数料を開示するルールは必要ない」としていました。引きずり出された乗客はユナイテッド航空に対して訴訟を起こすことを検討している、とのことです。
 また、昨日の時事通信によりますと、全日空は昨日、提携しているユナイテッド航空の乗客引きずり出し事件について、全日空の顧客からも「対応が暴力的だ」などの声が寄せられ、順次ユナイテッド航空に伝えていることを明らかにしました。

@スカイマークの3月運航実績は欠航・遅延率ともに改善
 スカイマークが昨日発表した「3月の運航実績」によりますと、定時出発遅延率は前年同月比(以下同じ)6.1ポイント改善の9.0%となりました。また、欠航率は1.4ポイント改善の0.1%となっています。

@タイのスワンナブーム空港に偽の訪日ツアー客2000人が集まる
 現地時間11日夜、タイ・バンコクのスワンブーム空港に偽の日本への格安ツアーに参加するため、約2000人が集まる騒ぎがありました。このツアーはタイの健康食品会社が同社の会員になれば、1万バーツ(約3万2000円)で京都や大阪を巡る6日間の日本ツアーに参加できる、とする宣伝を行いツアー参加者を募りました。このツアーに参加するため、集まった人が空港にあふれました。しかし、同社の担当者は現れず、チャーター便も存在しませんでした。一部の人は近くの警察に押しかけました。警察も詐欺事件として捜査を始め、同社の会長など10人あまりを逮捕しています。被害者は数千人に及ぶものと見られています。


*4月12日

@チェジュ航空が成田=プサン線を6月8日から再開
 韓国 LCC のチェジュ航空は5日、6月8日から運休中の成田=プサン線の運航を再開する、と発表しました。運航日は6月8日〜9月30日、10月1日、10月6日〜8日、10月10日〜28日となります。
 写真は第2ターミナルに到着したチェジュ航空機です。

@6日に成田空港に帰国した金沢市の男性が麻しんに感染
 金沢市は10日、6日にインドから成田空港に帰国した30歳代男性が麻しん(はしか)に感染していた、と発表しました。この男性は同日に成田エクスプレスと新幹線を使って、金沢に帰宅した、とのことです。

@日本航空がトリップアドバイザーのベストエアラインの7位にランク
 日本航空は今日、世界最大の旅行サイト「トリップアドバイザー」の「トラベラーズチョイス・世界の人気エアライン2017」で、「世界のベストエアライン Top10」の第7位にランクされた、と発表しました。

@外務省が韓国に「スポット情報」
 外務省は昨日、朝鮮半島情勢の緊迫を受け、韓国に滞在や渡航を計画している人に対して、注意を呼びかける「スポット情報」を海外安全ホームページに掲載しました。「直ちに邦人の皆様の安全に影響がある状況ではなく,危険情報は出ておりません」としていますが、最新情報を収集するように呼びかけています。


*4月11日

@3月の航空機登録で全日空がA320型機、日本航空がB787-9型機
 航空局が発表した「3月航空機登録機動向」によりますと、成田空港関係ではANA ホールディングスがA320型機を、日本航空がB787-9型機を、それぞれ新規登録しています。また、バニラ・エアが13号機を予約登録しています。

@スカイマークの2016年度の搭乗率は84.1%
 スカイマークが昨日発表した「3月の搭乗実績」によりますと、旅客数は前年同月比(以下同じ)9.0%増の63万3903人となりました。搭乗率は2.9ポイント増の90.2%を記録しています。
 また、2016年度全体では旅客数が前年度比(以下同じ)11.9%増の673万4219人、搭乗率は7.8ポイント増の84.1%となっています。
【コメント】何と言っても、羽田空港路線を持っているのが強いですね。羽田空港路線の搭乗率は94.0%となっています。

@スピリット航空のA320neo型機エンジンでトラブル
 現地時間10日の「FlightGlobal(英文)」によりますと。A320neo型機で使われているプラット・アンド・ホイットニー社製のPW1100Gエンジンで問題が発生しているようです。スピリット航空は現地時間10日、運航しているA320neo型機のエンジンに取り付けられているPW1100Gエンジンの発電機で問題が起こり、所有している5機の内、3機で同様の問題を確認した、と発表しました。インドのゴウ・エアが運航していたA320neo型機で同エンジンは2月に突然停止するトラブルが起こりました。また、同国の航空当局はA320neo型機を運航しているインディゴ航空にもエンジンの点検を指示しています。

@ UA 航空の米国内線で自社都合のオーバーブッキングのために乗客を引きずり下ろす
 現地時間9日、米国のシカゴ発ルイビル行きのユナイテッド航空3411便で、オーバーブッキング(予約とりすぎ)のために、アジア系の乗客が無理矢理機内から警備員(ポリス)によって、引きずり出される出来事がありました。しかも、このオーバーブッキングは次のフライトのために、同社の4人のスタッフを移動させる必要で生じた、とのことです。この時の動画がインターネットサイトに投稿され、騒ぎが拡大しました。乗客が搭乗してから、次のフライトに席を譲るように「400ドルとホテルを用意する」とアナンスし、3人が応じましたが、他の1人分は誰も応じませんでした。ついには「800ドル」とコールされましたが、誰も応じませんでした。そして、乗客一人が引きずる出されたものです。なお、このような場合、航空会社は誰を降機させるかを決める権利があるそうです。
【コメント】もし、引きずり出された乗客がアフリカ系の人だったら、人種差別として暴動にも発展しかねない出来事ではないでしょうか。

@米国・アトランタ付近の大嵐でデルタ航空の約3500便が欠航
 デルタ航空の本拠地であるアトランタのハーツフィールド国際空港周辺は現地時間5日に、大きな嵐に見舞われました。このため、その後の機材繰りも含めて、5〜9日にかけて約3500便が欠航しました。


*4月10日

@韓国の新 LCC 「KAIR Airlines」がA320neo型機8機を発注
 今日の「Traicy」によりますと、エアバスは10日、韓国の新しい格安航空会社(LCC)「KAIR Airlines」から、A320neo型機8機を受注した、と発表しました。この「KAIR Airlines」は韓国・清州を拠点として、日本・中国・台湾などへの就航を計画している、とのことです。

@これは、何のアンテナ?
 1日に第2ターミナルに行きましたが、4階のショッピングモールの展望エリアから外を見たところ、写真のようなアンテナに気付きました。特に、新しいというわけではないようですが、その形が、円錐形を逆さまにしたような形でした。一体に何に使うものなのでしょうか。右端に第2ターミナルのランプタワーが見えています。


*4月9日

@ LCC の就航率はフルサービスキャリアと同程度に、最低運賃は3分の1に
 国土交通省は3日、「政策評価レビュー評価書」を発表し、この中で「LCCの事業展開の促進」を明らかにしました。
 平成24年(2012年)11月〜平成28年(2016年)11月の4年間「実績と評価結果」として、
 就航路線が国内線で9→26路線、国際線で26→102路線に拡大し、シェアー(平成24年→平成27年)は国内線で2.1%→10.0%、国際線で5.2%→13.5%に増えた、としています。
 また、運航品質は就航率が96〜99%→97〜99%に改善し、フルサービスキャリア(FSA)の98〜99%→98〜99%とほとんど変わりない状態に改善し、定時出発率も43〜87%→73〜92%に改善しています。
 また、関西=新千歳線の最低運賃(多分キャンペーン運賃は除く)をFSA と比較すると、平成24年8月段階ではFSAが18200円で LCC は4590円となっていましたが、平成28年8月にはFSAで13700円で LCC では4890円と、FSAの約3分の1となっています。FSAの下限運賃がこの4年間で4500円も下がっているのも LCC の効果と言えます。

@パリ航空ショーに MRJ 試験3号機を全日空塗装で展示計画
 今日の「Aviation Wire」によりますと、三菱航空機会社は6月19日から開催される「パリ航空ショー」に、三菱リージョナルジェット(MRJ)の実機を展示する予定です。展示機は現地時間3月31日に米国のモーゼスレイク・フライトテスト・センターに到着したばかりの、飛行試験3号機(JA23MJ)を、ローチンカスタマーである全日空の塗装に塗り替え、客室内部も試験飛行仕様から座席なども取り付けた状態で展示する計画、とのことです。しかし、米国での飛行試験の進捗が思わしくない場合は取りやめることもある、としています。なお、全日空塗装の試験5号機は試験飛行は行わない見通しで、設計変更の機器配置の見直しなどに使うことになる、とのことです。
 写真は2003年のパリ航空ショーのものですが、デモ飛行をしているのは、当時エアバスが開発していたA340型機です。6月とは言え、非常に暑い日で、展示している飛行機の日陰で休んでいる人がたくさんいました。この時の様子はここに載せています。
【コメント】先月30日の出来事で書いたように、三菱航空機会社が試験飛行機を1〜2機追加するのは、5号機を地上用にすることも含めての判断なのでしょうね。

@マレーシア航空の国内線で着陸時に滑走路逸脱、けが人なし
 今日の「Traicy」によりますと、現地時間8日、クアラルンプール発シブ行きのマレーシア航空2718便・B737-800型機が着陸時に滑走路を逸脱しました。乗客・乗員69人は緊急脱出しましたが、ケガ人はありませんでした。


*4月8日

@昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」1・2例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」1・2例目が発生しました。
・1例目 成田発深セン行きのユナイッテド・パーセル・サービス(UPS)118便・B767型機が、前便で上海空港の管制制限のために、成田空港到着が遅れた玉突き遅延により、成田空港出発が遅れ、午後11時13分にA滑走路から出発したものです。
・2例目 成田発アンカレッジ行きの日本貨物航空160便・B747型機が、前便で上海空港の管制制限のために、成田空港到着が遅れた玉突き遅延により、成田空港出発が遅れ、午後11時36分にA滑走路から出発したものです。

@第2ターミナル店舗エリアの天井が落ちる
 昨日午後6時半頃、成田空港第2ターミナル4階の店舗エリアで、天井に張り付けられた、重さ23.9Kgの石膏ボード板1枚が落下する事故がありました。幸いけが人はありませんでした。 NAA では原因を調べています。

@6月8日からエアプサンが成田=大邱線に就航
 昨日の「Traicy」によりますと、韓国の LCC ・エアプサンは、6月8日から成田=大邱線を1日1便で開設します。成田空港の発着枠は確保している、とのことです。同航空は大邱を第2のハブとする計画、とのことです。機材はA321-200型機を使う予定です。同航空は現在、成田空港に自社便は運航していません。

@第3ターミナルが今日で満2年迎える、増える旅客が課題
 今日、成田空港の LCC 専用第3ターミナルが開業満2年を迎えました。今日の日本経済新聞によりますと、第3ターミナルの利用旅客数は2016年4月〜2017年2月が約620万人、2年目は通年でも660〜670万人となる見込み、とのことです。背景には成田空港からアジアへの LCC 就航が増えていることがありますが、今後も、この勢いは続くものと見られています。第3ターミナルの処理能力は NAA によりますと750万人とのことですが、近々これを超える勢いがあります。こうなると、混雑が激しくなりますが同紙では「現在はターミナルを拡張する案は出ていないが、カウンター業務の効率化など『能力の増強策を検討していきたい』(同社)という。」と書いています。
 写真は混雑する第3ターミナルのチェックインカウンターです。
【コメント】現在、第3ターミナルが出来る前にジェットスター・J が利用していた、第2ターミナル南側の LCC 施設が空いていますが、これなどの活用はあるのでしょうか。

@往年の名旅客機DC-3型機が6月に海浜幕張を周回飛行
 往年の名旅客機DC-3型機が6月3〜4日に、千葉県・幕張海浜公園で開催される「レッドブル・エアレース千葉 2017」の会場上空を、低空周回(ローパス)する事が決まりました。DC-3型機は現在、世界で約150機しかない機種で、今回の機体はスイスの時計メーカーが所有し、世界一周飛行をするために、日本に立ち寄るものです。この機体は1940年に製造され、アメリカン航空に納入された機体です。


*4月7日

@【訂正】5日の出来事で書いた「アメリカン航空機が機内の煙で、成田空港に引き返す」の記事ですが、引き返したのは「アメリカン航空機」ではなく、「ユナイテッド航空機」でした。5日の記事を訂正し、おわびいたします。アメリカン航空の方々にはご迷惑をおかけしました。

@横芝光町「騒対協」が知事などに「運用時間拡大は受け入れられない」と要望書
 昨日、成田空港南側でB滑走路直下になる横芝光町の「横芝光町航空機騒音等対策協議会」が、森田知事と夏目 NAA 社長と佐藤横芝光町長に、それぞれ、要望書を手渡しました。要望書では(1)夜間早朝の運用時間拡大は受け入れられない(2)防音工事では自己負担が生じないようにすること(3)地域振興策として成田空港につながる道路を整備する事、などを要望事項としています。これに対して森田知事は「発着枠の拡大にあたっては地域の実情や振興策を含めて考えないといけない。国や空港会社に、県からもしっかり話をしていきたい」と述べた、とのことです。

@23日に恒例の「AIRPORT MARKET 空市-soraichi-」
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日、恒例となっている「AIRPORT MARKET 空市-soraichi-」を23日(日)に開催すると発表しています。詳しくは NAA のページで確認して下さい。

@「1月主要旅行業者取扱状況」で外国人旅行は春節前倒しで23.8%増
 観光庁が昨日発表した「主要旅行業者の1月旅行取扱状況速報」によりますと、海外旅行は前年同月比(以下同じ)5.2%増、外国人旅行は23.8%増、国内旅行は5.3%減となっています。海外旅行は昨年1月が、欧州でのテロの影響で落ち込んだ反動で増え、外国人旅行も今年の春節が1月から始まったことで大きく増加しています。

@今年の GW 旅行動向は海外旅行が1.2%増も、国内旅行は1.8%減
 JTB が昨日発表した今年のゴールデンウイーク(4月25日〜5月5日)の旅行動向調査によりますと、海外旅行は前年同期比(以下同じ)1.2%増の約59万5000人となり、国内旅行は1.8%減の約2300万人と予測しています。旅行総数は1.7%減、総旅行消費額は1.4%減、海外旅行消費額は0.4%増と予測しています。海外旅行を方面別に見ますと、アジアが0.3%減、北米が3.5%増、欧州が±ゼロ、大洋州が15.8%増となっています。

@全日空が MRJ の納期遅れで、B737-800型機をリース導入へ
 全日空は納期が遅れる MRJ の代替として、ボーイング社からリースでB737-800型機4機を導入し、 MRJ で運航する予定だった地方路線に投入する方針を固めた、とのことです。2018年から導入する予定です。

@ MRJ の試験飛行は順調のようです
 米国のモーゼスレイク・フライトテスト・センターで行われている MRJ の試験飛行ですが、「Flightradar24」を見ますと、順調に行われているようです。先日到着した3号機は、まだ、試験飛行には参加していないようですが、同じ機体で1日2回の試験飛行を行っている様子や、写真にあるように、五大湖方面への長距離試験飛行も行われている様子が分かります。
 なお、全日空塗装を施される試験5号機は、国内で試験飛行を行う予定ですが、この機体は設計変更を行った後に製造され、試験飛行に参加する、とのことです。


*4月6日

@「(機能強化)トップダウンでやるのが一番危ない」と森田知事
 今日の千葉日報(電子版)によりますと、森田千葉県知事は同紙とのインタビューの中で、成田空港機能強化について「騒音下住民は大変な苦痛がある。トップダウンでやるのが一番危ない。みんなで知恵を絞りながら県としても慎重に、かつ1人でも多く理解が得られるよう対応しなくては」と地元重視の姿勢をにじませた、とのことです。また、「(機能強化を)地域発展につなげないと。最後は国がどれだけ支援してくれるかが大事」とも指摘し、菅官房長官や自民党の二階幹事長に地元の反応や要望を伝えていると述べました。

@スーダン陸自撤退支援で10日に成田空港から出発、またしても約束違反
 防衛省統合幕僚監部は今日、5月末までの撤収が決まった南スーダンに派遣されている陸上自衛隊を支援するために、約50人の隊員を10日に現地に出発させる、と発表しました。10日に成田空港から民間機を使って出発します。
【コメント】これも、開港時の「軍事的使用は絶対に行わない」との約束に違反します。ちょっと、汚い言い方ですが「約束なんか糞食らえ」と言う事なのでしょうか。

@成田空港の貨物取扱量は好調維持、3月分も15.2%増
 東京税関が今日発表した「成田空港3月貨物取扱量(速報)」によりますと、総取扱量は前年同月比(以下同じ)15.2%増と12ヶ月連続のプラスとなりました。積込量は16.9%増で12ヶ月連続のプラス、この内、輸出量は13.0%増と10ヶ月連続のプラス、また、取卸量は13.7%増で11ヶ月連続のプラス、この内、輸入量は11.6%増と7ヶ月連続のプラスなっています。

@成田空港の「GACHA」は相変わらず人気
 関西空港は「GACHA」を118台導入した、とのニュースがありましたが、成田空港の「GACHA」も相変わらず人気のようです。1日に第2ターミナルの地下1階に行ったところ、右の写真のように「GACHA」がずらりと並んでいました。左の写真のように、柱のところに硬貨への交換機があり、その近くに荷物を置いて、購入している人を見ました。

@エアアジア・ジャパンが「LINE」を廃止
 エアアジア・ジャパンは昨日、友達登録が170万人を突破していた「LINE」の公式アカウントを閉鎖しました。理由は分かりません。

@全日空機が燃料偏り警告で引き返す
 4日午後8時25分頃、福岡発那覇行きの全日空1215便・B737型機が離陸したところ、左右の燃料タンクの燃料に偏りがあるとの警告が出ました。このため、同機は鹿児島空港に目的地を変更し、無事着陸しました。点検したところ、燃料の偏りはなく、センサーのトラブルでした。同便は鹿児島空港で運航を打ち切り、乗客約115人は翌日の便で那覇に向かいました。

@台湾でパイロットがアルコール検査で乗務できず
 今日の「フォーカス台湾」によりますと、現地時間4日午後0時45分発の台中発香港行きのチャイナエア系のマンダリン航空1817便の機長が、アルコール検査で基準以上のアルコールが検出され、別の機長に交代して出発が15分遅れるトラブルがありました。この機長はエルサルバドル国籍で懲戒解雇されました。台湾では先月7日にもファーイースタン航空機で、アルコール検査で基準を超えたトラブルがありました。台湾民用航空局は事態を重く見て、出発前の検査を強化する、とのことです。


*4月5日

@ジェットスター・J が6月2日から成田=上海線を開設
 ジェットスター・ ジャパンは今日、成田=上海線を6月2日から開設する、と発表しました。週4便で、成田発は月・水・金・日曜日、また、上海発は月・火・木・土曜日となります。成田空港出発は午後10時15分、成田空港到着は午前6時10分となっています。航空券の販売は今日の午後1時から始まっています。成田空港の LCC として、上海(浦東)線は初めてとなります。

@「Spring Japan」が6月も成田=佐賀線を1日2便運航へ
 「Spring Japan」は3日、「6月に1日1便に運休する」としていた成田=佐賀線を、運休せずに1日2便体制で運航する、と発表しました。

@日本航空が1日から成田=ホノルル線を1日4往復に増便
 日本航空は4月1日から羽田=ニューヨーク線の就航に伴い、1日2便運航していた成田=ニューヨーク線を1日1便に減便しました。
 また、羽田空港国際線枠の関係で、羽田=ホノルル線を減便し、代わりに、成田=ホノルル線を1便増便し、1日4便体制としました。

ユナイテッド航空機が機内の煙で、成田空港に引き返す
 昨日午後4時20分頃、成田発米国・ワシントン行きのユナイテッド航空804便・B777型機が、成田空港の南約28Kmを飛行中に、客室乗務員の休憩室内で煙と異臭が発生しました。このため、同機は引き返し、約10分後に無事緊急着陸しました。同航空によりますと、煙と異臭はすぐに収まった、とのことです。このトラブルの影響で成田空港発着の7便に最大20分の遅れが出ました。
【コメント】3月15日にもアメリカン航空がトイレ故障で成田空港に引き返しましたが、この時は燃料を投棄せず着陸しました。今回も「10分後に着陸」とありますので、燃料投棄は行わなかったようです。「火災は発生してないので、燃料を投棄は必要ない」との判断かも知れませんが、燃料を搭載したままの着陸は機体が重く、車輪などへの負担が大きいと考えられます。燃料を投棄すると、再度燃料を積まなければならず、燃料代も馬鹿になりませんし、時間もかかります。しかし、コスト削減のためとすれば、安全意識が問われますね。

@明日の成田=ミラノ線がストで欠航に
 イタリア・アリタリア航空は複数の労組がストライキを実施するため、明日、成田空港着発の成田=ミラノ線を欠航とする、と発表しました。

@ボーイング社がアーセマーン航空とB737MAX8型機30機発注の覚書
 ボーイング社は現地時間4日、イランのアーセマーン航空からB737MAX8型機30機を受注し、30機をオプションとする覚書を取り交わした、と発表しました。ただ、これには、トランプ政権の承認が必要で、イランに対して厳しい姿勢をとるトランプ大統領の対応が注目されます。


*4月3日

@明日の更新が出来ません。

@第3ターミナルサテライト北側の2機分駐機スポット完成は8月31日
 今日の「日刊航空」によりますと、第3ターミナルサテライト北側の駐機場整備が、後倒しになった原因ですが、先月24日の騒音対策委員会で私が指摘したように用地買収が遅れていたようです。5機の駐機スポットの内、サテライト側の2スポットは今年の8月31日に完成し、残りの3スポットについては用地買収のメドがついたので、先月31日の発表にあった「2020年2月29日完成」になった、とのことです。しかし、本館とサテライトを結ぶブリッジの下を旅客機が通過できるようになるためには、更に西側の未買収用地取得が必要で、実現にいたっていない、とのことです。
【コメント】8月31日に完成予定の2スポットの供用開始時期は、今の所発表されていないようです。

@JRバスが成田駅=航空科学博物館線を成田空港経由に
 JRバス関東は4月1日から路線バス「多古本線」の一部を、成田駅から航空科学博物館=成田空港・空港南口=臨空ビル前=第2ターミナル=第1ターミナル=貨物ビル前まで延長しました。1日12往復となり、この内、上り下りのそれぞれ5便は「さくらの山」経由となります。時刻表はここにあります。なお、成田駅からの運賃は航空科学博物館と臨空ビル前までが530円、第1ターミナルと第2ターミナルまでが680円となっています。なお、第1ターミナルの乗車バス停は31番、第2ターミナルの乗車バス停は2番と19番となっています。

@エコアグリパーク入り口の菜の花畑が満開
 1日に「空の駅 風和里しばやま」に行ったところ、駐車場の脇にある「エコアグリパーク」入り口付近の菜の花畑が満開でした。黄色が一面に拡がり、まだ、冬枯れの景色の中で、一段とさえていました。

@那覇発の日本航空機が気圧計不具合で2度引き返す
 先月31日午後5時頃、那覇発羽田行きの日本航空916便・B767-300型機が離陸直後、気圧計測装置に不具合が発生し、那覇空港に引き返し、約35分後に無事緊急着陸しました。同機は部品を交換し午後8時半に再離陸しましたが、同じ装置の不具合が発生し、再び引き返し、約25分後に無事緊急着陸しました。乗客247人は別の機材で午後10時10分頃羽田空港に向かいました。

@「春秋航空」が2016年12月決算で初めての減益
 先月31日の日本経済新聞によりますと、中国の LCC 「春秋航空」が発表した2016年12月期の決算によりますと、純利益が前年同期比28%減の9億5000万元(約150億円)となりました。同社の純利益が減益になったのは初めてとなります。国内線の搭乗率は94%と高水準でしたが、国際線は87%と約1ポイント減となりました。2016年10月〜12月期では最終損益が2億2000万元の赤字となっています。なお、決算の中で、「Spring Japan」について、今年末までに機材を3機追加して6機体制とすることを明らかにしました。


*4月2日

@「THEアクセス成田」が5月1日から増便、142便に
 ビィー・トランセホールディングスとJRバス関東が運行している成田空港=東京駅の高速直行バス「THEアクセス成田」は5月1日にダイヤ改正を行い、1日の運行便数を現在の129便から142便に増便します。また、この内の成田空港発東雲イオン行きは21便から15便に減便します。

@圏央道の大栄=横芝間は今年度に着工か、国土交通省
 国土交通省は先月31日、圏央道の未開通区間である大栄=横芝間の工事について、2017年度の着工を見込み、用地買収などの費用として前年度比約2倍の61億5200万円を盛り込みました。これが完成しますと、圏央道が成田空港を東から南で取り巻くようにつながります。

@ANAグループ2月実績は利用率が国際線で75.5%、国内線で65.7%
 全日空が先月31日に発表した「ANAグループ2月実績」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)8.1%増の73万9255人となりました。利用率は4.0ポイント増の75.5%となっています。方面別ではアジア・オセアニア方面が春節前倒しの影響で±ゼロでしたが、北米・ホノルル方面とヨーロッパ方面が旅客数も利用率も大きく改善しています。
 一方、国内線旅客数は1.2%減の283万213人となり、利用率は2.7ポイント増の65.7%となりました。この内、成田空港路線の搭乗率は3.3ポイント減の成田=札幌線が77.9%、成田=大阪線が1.9ポイント減の81.0%、成田=福岡線が23.9ポイント増の72.5%、成田=那覇線が2.2ポイント増の45.7%、成田=仙台線が6.6ポイント増の61.3%、成田=新潟線が13.2ポイント増の56.6%、成田=中部線が5.7ポイント減の69.8%となりました。
 国際線の欠航率は0.1ポイント悪化の0.1%、定時出発遅延率は2.2ポイント悪化の12.5%、定時到着遅延率は0.7ポイント悪化の17.2%となり、国内線の欠航率は0.2ポイント改善の1.4%、定時出発遅延率は1.1ポイント悪化の11.1%、定時到着遅延率は1.0ポイント悪化の16.1%となっています。
【コメント】路線拡大が一段落した影響でしょうか、搭乗率が上がっているようです。国内線旅客数の減少は機種変更の影響で提供座席が減ったのでしょうか。

@「Spring Japan」が先月31日で「遅延欠航補償」を廃止に
 「Spring Japan」は昨日、3月31日をもって「遅延欠航補償」サービスを終了する、と告知しました。ただし、3月31日までに航空券を購入した人は「遅延欠航補償」が有効となります。


*4月1日

@3月のアクセス回数は22,935回でした。

@2016年度の「カーフュー弾力的運用」は前年度の1.7倍に
 昨日で2016年度が終わりましたが、「カーフュー弾力的運用」の回数は大幅に増加し、前年度比70%増の111回となりました。

@日本航空への規制が解除、今日から羽田=ニューヨーク線に就航
 今日から日本航空に対する「8・10」ペーパーの規制が解除されました。日本航空は今日から羽田=ニューヨーク線に就航しました。同社の同路線運航は39年ぶりとなります。

@ MRJ 試験3号機がモーゼスレイクに到着
 「Flightradar24」の記録によりますと、三菱リージョナルジェット(MRJ)試験3号機(JA23MJ)は、現地時間4月1日にモーゼスレイク・フライトテスト・センターに到着しました。

@ジェットスター・J が自宅に同社機を呼べるサービス?
 ジェットスター・J はエイプリルフールの今日、「ジェットスター スマホで家まで飛行機を呼んでみませんか?」とのサービスを始めました。しかし、条件が厳しく全てクリアーするのは難しそうです。写真はスマホで呼び出した同サービスの表ページです。
【コメント】まあ、エイプリルフールのサービスなのでしょうね。

@昨年10月にドイツの LCC 機で副操縦士が意識失い、CA が代役
 英国の「metro.co.uk」紙が伝えたところによりますと、昨年10月11日にドイツの LCC 「TUIフライ」機がドイツからスペインに向けて飛行中に、副操縦士が体調不良で意識を失う出来事がありました。このため、機長は客室乗務員の一人に手伝うよう要請しました。女性の客室乗務員が機長の指示により、管制塔の交信などを行い、同機は無事に着陸しました。なお、この件はドイツ連邦航空機事故調査局の報告書で明らかになったもので、当日の乗客にはアナウンスされなかったようです。

@メキシコの地方空港で自撮りに夢中の少女2人が翼に接触し死亡
 今日のエキサイトニュースによりますと、現地時間25日、メキシコ・チワワ州の空港で、飛行場に無断で侵入し、自撮りを行っていた10代後半の少女2人が、着陸してきた飛行機の翼で頭を直撃されて死亡する事故がありました。2人は滑走路近くに止めてあった自動車に上って、自撮りを行っていたことろだった、とのことです。操縦士は少女たちに翼が触れるとは思わなかった、とのことですが、こんな近くに何故、自動車が置かれていたのかなどを調べているそうです。


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