2017年6月後半の出来事


*6月30日

@NHKスペシャル「睡眠負債が健康を損なう」の要旨ページを作りました
 23日の出来事で書いた「睡眠負債が危ない ちょっと寝不足が命を縮める」が、YouTube から削除されてしまいましたので、この番組の要旨を「航空機騒音の健康影響に関する調査・研究・アンケート等リンク集」のページに載せました。

@「東京シャトル」500万人達成記念でキャンペーン
 成田空港と東京駅を結ぶ高速バス「東京シャトル」が運行開始から5年となる7月に、累計乗客が500万人になる事を記念して、7月6日には成田空港で500万人達成記念式典を行い、7月7日〜8月31日には「東京シャトルお客様500万人達成記念キャンペーン」を実施します。詳しくはここで確認して下さい。

@今年の「そらけん」は9月17日に行われます
 「成田国際空港振興協会」は昨日、「第6回成田空港力検定(そらけん)」を、9月17日に実施する、と発表しました。受検定員は200名となります。受検料は2050円です。詳しくは同協会の専用ページを見て下さい。

@全日空グループの5月実績で利用率は国際線が72.4%、国内線が65.7%
 全日空が昨日発表した「5月ANAグループ実績」によりますと、国際線旅客数は5.3%増の74万3495人となり、利用率は0.8ポイント増の72.4%となりました。また、国内線旅客数は9.6%増の329万7307人となり、利用率は4.8ポイント増の65.7%となっています。国内線は昨年の熊本大震災の反動で大幅な増加になっています。
 この内、成田空港路線の利用率は成田=札幌線が0.5ポイント減の58.5%、成田=大阪線が3.1ポイント減の81.0%、成田=福岡線が9.1ポイント増の62.3%、成田=那覇線が8.1ポイント減の50.4%、成田=仙台線が13.2ポイント増の60.2%、成田=新潟線が13.0ポイント増の60.5%、成田=中部線が5.4ポイント減の66.6%となっています。
 運航実績では国際線欠航率が0.1ポイント改善の0.0%、定時出発遅延率は3.6ポイント悪化の16.5%、定時到着遅延率は3.2ポイント悪化の17.6%となり、国内線欠航率は1.4ポイント改善の0.4%、定時出発遅延率は1.1ポイント悪化の7.7%、定時到着遅延率は0.9ポイント悪化の9.7%となっています。

@スカイマークの2017年3月は純利益が67億4700万円に
 スカイマークが28日に発表した「2017年3月期決算」によりますと、売上高は前年同期比(以下同じ)4.9%増、営業利益は4.4倍、経常利益が3.8倍、当期純利益が67億7400万円となりました。また、旅客数は11.9%増、利用率は8.6ポイント増の84.6%となっています。

@BOCアビエイションがB787-9型機4機を発注
 香港を拠点とするBOCアビエイションは現地時間29日、ボーイング社に対してB787-9型機4機を発注しました。エンジンにロールスロイス社のトレント1000を搭載する最初のB787-9型機になります。


*6月29日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」26例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」26例目が発生しました。
・26例目 成田発デンバー行きのユナイテッド航空142便・B787-8型機が、前便で、デンバー空港における異常高温のため、離陸重量の調整と、サンフランシスコで給油が必要になったことにより、成田空港到着が遅れ、午後11時27分にB滑走路から離陸したものです。
【コメント】珍しい理由ですが、デンバーでは気温が何度になったのでしょうか。

@芝山町の住民団体が「空港機能強化計画」の白紙撤回を求める要望書
 今日の千葉日報(電子版)によりますと、芝山町の谷間地域住民が作る「空港機能強化案から生活を守る会」は昨日、千葉県庁を訪れ、森田知事宛に夜間発着延長や第3滑走路建設など一連の空港機能強化案の白紙撤回を訴える要望書を提出し、県が NAA に対して撤回を働きかけるよう要望しました。同会の戸村代表は「成田空港を否定しているわけではないが、今も騒音に耐え忍ぶ状況で、これ以上は到底受け入れられない。県民を守ってほしい。(機能強化見直し案は)空港全体では当初案と変わらず、静かな時間は今より大幅に減る」と批判しました。

@夏目社長が「住民説明会を加速させる」
 今日のNHKニュースによりますと、成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長は今日の記者会見で、機能強化の見直し案について「『完璧ではないがよく考えられた案だ』などと一定の評価を頂いている」と述べました。その上で、国や千葉県が進めている移転補償や防音工事の助成対象地域の検討について「検討が早く終わるよう働きかけている。『自分の家はどうなるのか』という具体的な情報をもとに各地区に対しての説明に入っていきたい」と述べ、説明会を加速させる考えを表明しました。
【コメント】夏目社長の目は「手前味噌」ばかりのようですね。1回目の運用時間拡大の説明会の中で、反対意見が渦巻いているときも「機能強化が必要と言う心強い意見をいただいている」と述べていました。

@総発着回数や総旅客数などが5月として過去最高、成田空港の5月
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「5月空港運用状況」によりますと、総発着回数は前年同月比(以下同じ)4%増の2万1250回となり、5月としての過去最高を記録しました。この内、国際線発着回数は2%増、国内線発着回数は8%増となり、共に5月としての過去最高を記録しました。
 総航空旅客数は4%増の327万1518人となり、こちらも、5月としての過去最高を記録しました。この内、国際線旅客数は3%増で、日本人は3%増、外国人は12%増と5月としての過去最高を記録しました。国内線旅客数は9%増と5月としての過去最高を記録しています。
 国際線総貨物量は11%増で、5月としての過去最高を記録しました。この内、積込量は14%増、取卸量は8%増となっています。
 給油量は2%減でした。

@日本航空のマタハラ訴訟で和解が成立
 昨日、日本航空の客室乗務員が妊娠判明後に地上職への配置転換を申請したところ、会社側がこれを認めず、無給の産前休職としたことを、マタハラにあたると訴えていた裁判で、和解が成立しました。和解では今年度以降、原則として申請者全員を産前地上勤務につける運用を行うことが盛り込まれました。裁判の中で、約5000人いる女性客室乗務員に対して、会社側は妊娠する客室乗務員が200〜300人いることを明らかにしましたが、地上勤務の枠は9枠しか用意していませんでした。無給の産前休暇は無給であることはもちろん、賞与の対象にもならず、勤続年数にも算入されず、社宅も退去させられ、社外アルバイトも禁止するというひどいものでした。


*6月28日

@全日空が成田=ロサンゼルス線を10月29日から増便
 全日空は今日、10月29日から成田=ロサンゼルス線を1日1便から1日2便に増便する、と発表しました。

@国土がバニラ・エアに「業務改善勧告」
 国土交通省は昨日、バニラ・エアの誤誘導による入国審査スルー問題で、同社に対し「業務改善勧告」の処分を行いました。勧告では「1度目のミスのあとに講じた再発防止策が徹底されておらず、旅客の誘導体制が適切に機能していない」と厳しく指摘しています。
【コメント】1度目のミス後の改善策を国土交通省は認めていたはずです。それでも起こったことについて、国土交通省にも「この改善策で良し」とした責任があるようにも思えます。

@バニラ・エアが奄美空港で車いす男性にタラップを腕で上がらせる
 今日の朝日新聞によりますと、今月5日、ケガで脊髄を損傷し、車いす生活の44歳男性が、奄美発関西行きのバニラ・エア機に搭乗しようとした際に、空港職員から「歩けない人は乗れない」と搭乗を制止され、車いすを降りて腕の力だけで約4分かけて搭乗タラップを登り搭乗するトラブルがありました。この男性は関西から奄美に行くときも、着いたときに、同行者が車いすごと担いで降機しました。5日は「往路で車いすを担いで(タラップを)下りたのは(同社の規則)違反だった」と言われましたが、その後、「同行者の手伝いのもと、自力で階段昇降をできるなら搭乗できる」と説明され、同行者が車いすごと担いで上がろうとしましたが、それも制止され腕で上がったものです。この時も、空港職員は「それもだめです」と制止しました。この件を受け、バニラ・エアはこの男性に陳謝し、14日から座った状態で運ぶ、アシストストレッチャーの使用を始めました。

@「国際エアライン満足度調査」で日本航空が初めての1位に、エイビーロード
 エイビーロード・リサーチ・センターは昨日、「国際線エアラインの満足度調査」を発表しました。これによりますと、1位は日本航空、2位は全日空、3位がニュージーランド航空、4位がシンガポール航空、5位がカタール航空となりました。日本航空の1位獲得は初めてとなります。この調査は2016年に渡航した18才以上の男女4000人を対象に、今年4月14日〜17日まで実施したものです。

@中国のおばあちゃん、飛行の安全祈願で小銭をエンジンに投げ入れる
 現地時間27日正午頃、上海発広州行きの中国南方航空380便に搭乗する際、80才の女性が飛行の安全祈願の意味で、搭乗機のエンジンに小銭9枚を投げ入れるトラブルがありました。この内、1枚がエンジンに入ってしまったのを他の乗客が目撃し、同航空職員に通報しました。このため、同航空では搭乗した乗客を一旦降ろし、エンジンの点検を行いました。このトラブルでこの便は5時間以上遅れて出発しました。この女性は、警備当局から事情を聴取されました。
【コメント】発見されて、幸いでした。この小銭がエンジンの内部で暴れたら、大変な事故になる可能性もありました。


*6月27日

@横芝光町が「機能強化計画見直し案」への要望書提出
 今日の千葉日報(電子版)によりますと、成田空港B滑走路の南飛行コース直下に位置する横芝光町の佐藤町長は昨日、国土交通省・千葉県・成田国際空港株式会社(NAA)を訪れ、「機能強化計画の見直し案」についての要望書を提出しました。要望書では「見直し案によっても、著しい航空機騒音の増大が予想され、町の将来に切実な危機感を持たざるを得ない」とし、(1)夜間飛行制限緩和に向けた町民との双方向の対話継続、(2)第3滑走路建設に伴う抜本的な騒音対策、(3)空港周辺の均衡ある発展に向けた地域振興策の早期提示、(4)地域づくりの財源となる周辺対策交付金の充実と早期提示、を求めています。要望後、佐藤町長は「『機能強化が町にとってどのようなメリットがあるのか』という話なしには、町民の理解は得られない。ふるさとを守るため地域振興策を早期に示してほしい。7月から協議に乗せていきたい。まだ内容が決定していないというのでは住民の理解が得られない」と語りました。

@バニラ5月の輸送実績は旅客数が国内線で46.8%増
 バニラ・エアが昨日発表した「5月 旅客輸送実績」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)36.1%増の9万5486人となり、搭乗率は8.1ポイント増の86.7%となりました。国内線旅客数は46.8%増の12万1531人、搭乗率は1.6ポイント減の82.3%となっています。
 運航実績は国際線欠航率が±ゼロの0.0%、定時出発遅延率は12.5ポイント悪化の20.8%となりました。国内線は欠航率が0.6ポイント悪化の0.6%となり、定時出発遅延率は8.5ポイント悪化の15.8%となっています。

@米連邦最高裁が入国禁止令の一部を認める判断
 米国連邦最高裁は現地時間26日、トランプ大統領のイスラム圏6ヵ国からの入国を制限する大統領令をめぐる裁判で、大統領側主張の一部を認める判断を下しました。この6ヵ国から米国を訪れ、米国と「強い関係」を持たない人達の入国禁止措置を認める、としています。具体的には「米国人や米国内の企業や団体などと強い関係を持たない外国人を対象に」執行されるとし、米国内に家族や事業を持つなど米国と関係を持つ人々には適用されない、としています。また、10月以降に大統領令が合憲かどうかどうかの最終判断を下す、としています。今回の判断は72時間後から効力を発効します。


*6月26日

@上段の前文を書きかえました。

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」25例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」25例目が発生しました。
・25例目 成田発上海行きの全日空8415便・B767-300型機が、前便でアモイ空港の悪天候のために成田空港到着が遅れた玉突き遅延で、午後11時19分にA滑走路から離陸したものです。

@「寝室二重窓モデルハウス」は2000万円かけて建てられた
 20日の本会向け説明会で、本会会員から「寝室を二重窓化すると言うが、航空科学博物館の駐車場にたてられた、40平方メートルのモデルハウスは2000万円もかけて、完璧に造られている。『これで30dB〜45dBの遮音効果がある』と言うが、既存の民家を二重窓にしても、こんな防音効果はない」との指摘がありました。

@「Spring Japan」の5号機が成田空港に到着
 今日の「sorakara-gonのブログ」さんによりますと、24日夕方に「Spring Japan」の5号機となる「JA05GR」が成田空港に到着した、とのことです。今日のブログに写真が載っています。

@エア・アジアのA330型機がエンジントラブルで洗濯機のような揺れ
 現地時間25日、豪・パース発クアラルンプール行きのエア・アジア(多分、エアアジアX)・A330-300型機が離陸後1時間半たった時点で、エンジントラブルが発生しました。エンジンは「トレント700」とのことです。このため、同機は引き返し、無事緊急着陸しました。このトラブルについてエア・アジアは「予防的措置として乗務員が問題の旅客機を検査している」とのみ語り、詳細は明らかにしていません。乗客の話では「エンジンが故障したんだと思った」「洗濯機に乗っているような感じだった」「エンジンが揺れているのが窓から見えた」「着陸後、エンジン部品の一部が外れ落ちているのに気づいた」「パイロットは乗客に『祈るように』と2度アナウスした」「死ぬかと思った」とのことです。


*6月25日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」24例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」24例目が発生しました。
・24例目 上海発成田行きの中国国際航空157便・B737-800型機が、前便で航路上の悪天候のために遅れた、玉突き遅延で成田空港到着が遅れ、午後11時14分にA滑走路に到着したものです。

@運用時間スライド制でも風向きによって離着陸も変化
 20日の本会向け機能強化見直し案説明会で、スライド制運用時間について質疑応答がありました。NAA の説明では「スライド入れ替えの間隔は現在検討中だが、外国の例だと1週間毎の空港もある、と聞いている。各滑走路南北で騒音値がほぼ同じになるようにするには、どうしたら良いかを検討している。1日の内でも、風向きが変われば、運用時間は同じでも、離陸と着陸が変わることになる」とのことでした。
 本会から「外国の空港で実施されている、とのことだが、『その空港周辺住民はこのスライド運用を、どのようにとらえているかと』と言う調査は当然行われているはずだ。その結果はどうなのか教えて欲しい」と質問しましたが、回答はありませんでした。
【コメント】いずれにしても、こんな不規則な、長い運用時間と離着陸変化に人間の体が順応することは難しく、健康に大きな影響があることは間違いないと思います。どう考えても、運用時間は現在の午前6時から午後11時が、周辺住民の健康を維持する最低限の条件となるのではないでしょうか。

@日航の「5月旅客輸送実績」は利用率が国際・国内線ともに増加
 日本航空が23日に発表した「5月JAL グループマンスリーレポート」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)0.5%減の67万4989人、利用率は2.0ポイント増の78.4%となりました。
 一方、国内線旅客数は10.9%増の280万39人となり、利用率は5.8ポイント増の69.4%となっています。
 この内、成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が6.5ポイント増の77.5%、成田=札幌線が3.4ポイント増の55.2%、成田=名古屋線は0.9ポイント増の65.7%、成田=福岡線は1.4ポイント増の48.2%となりました。
 運航状況は欠航率が国際線が±ゼロの0.0%、国内線が2.2ポイント改善の0.4%となりました。定時出発遅延率は国際線が3.3ポイント悪化の9.4%、国内線が0.7ポイント悪化の5.1%となっています。

@パリエアショーでの受注はボー社がエアバスを圧倒
 2年に一度のパリエアショーが終わりましたが、このエアショー期間中の旅客機受注の特徴を見ますと、ほとんどが単通路のエアバスのA320型機ファミリーとボーイング社のB737MAX型機に集中していました。A350型機やB787型機などの中・大型機の受注はわずかでした。これは、発注したのが LCC が多かったことによることが原因とされています。 LCC に限らず、世界の航空会社が使用機材を小型化する傾向が強く、中・大型機が余り気味で、「中・大型機は中古で調達する方が有利」と言う事情があるようです。
 もう一つの特徴は、受注数でボーイング社が覚書などを含めて571機、エアバスが同346機とボーイング社がエアバスを圧倒したことです。特に、ボーイング社のB737MAX型機ファミリーの受注は、期間中にローチンが発表されたB737MAX10型機への機種変更を含めて約350機以上となり、エアバスのA320neo型機ファミリーの同約275機を大幅に上回ったことです。ただし、昨年のファンボローエアショートと一昨年のパリエアショーではA320neo型機ファミリーの受注が同285機・328機とボーイング社を上回っていました。ボーイング社が一矢を報いた、と言うところでしょうか。
 写真は全日空のA320neo型機(JA211A)です。 LCC が使っているA320型機と較べて、エンジンが明らかに違います。


*6月24日

@成田住民説明会、見直し運用時間や落下物対策に不満の声
 昨日、成田市で「成田空港騒音対策地域連絡協議会」の委員に対する、機能強化見直し案説明会がありました。昨日の説明会には委員ら約35名が出席しました。参加者からは「運用時間は現在の午前6時から午後11時までを遵守して欲しい」「睡眠時間が6時間では足りず健康な生活を送れないという話を聞いた」「空港会社の都合を優先されては困る。住んでいる人の身になって案を出してほしい」「谷間地区も谷間対策ではなく、騒防法や騒特法に基づく対策区域に指定して欲しい」「落下物対策は最大の課題、柔軟な対策を」「落下の原因がわからないままなら、上を飛んでもらいたくない」などの意見が出ました。
【コメント】本会が20日に説明を受けた時に、本会から「今回の説明会も前回と同じように、誰でもが参加できるものになるのか」と質問したのに対し、 NAA 側は「住民説明会は市町が主催するもので、我々からはあれこれ言えないが、1回目と同じように全ての住民が参加できるように行われるのではないか」との事でした。

@バニラが入国審査スルートラブル対策を国土に提出
 バニラ・エアは昨日、18日に一部乗客が入国審査を受けずに入国したトラブルに対する対策をまとめ、国土交通省に提出しました。それによりますと、職員がバスの運転手に直接到着先を確認すること、国際線の搭乗口に職員を配置し、乗客全員が到着したことを確認すること、としています。
【コメント】やっと、同社も人員配置を行うのですね。昨年4月時点でこのような対策を取っていれば、今回のミスは防げたはずです。コスト削減のために、社員をぎりぎりに絞っているのでしょうか。4月26日の出来事で取り上げた週刊文春の記事にもありましたが、同社の社員は疲れ切っているようです。

@7月1日からリチウムイオン電池搭載機器の機内預け規制が強化
 国土交通省はリチウム電池を内蔵した携帯型電子機器を受託手荷物として貨物室で航空輸送する場合、電源を切ることや当該機器の損傷を防止するための措置を講じることを7月1日から義務付けます。この電子機器にはノートパソコンやタブレット、携帯電話などだけではなく、髭そりや美容機器なども含まれますので注意が必要です。また、これらの機器の電源が入る事のないよう、預けるスーツケースの中などで、これらの機器が動いてしまうことや、破損しないように、衣類の間に入れるなどの義務付けも含まれています。注意しましよう。墜落にいたったら大変ですね。


*6月23日

@「睡眠負債」が健康を損なう、睡眠6時間は確実に「睡眠負債」を引きおこす
 18日にNHKで放映された「睡眠負債が危ない ちょっと寝不足が命を縮める」を見落としてしまったのですが、YouTube で見ました。「睡眠負債」とは耳慣れない言葉ですが、睡眠不足が積み重なって、色々な健康上の悪影響を引きおこす、と言う事のようです。最近の研究では、「睡眠負債」が癌細胞を攻撃する免疫力を弱め、例えば、乳がんにかかるリスクが、睡眠不足のない人に較べ、約1.5倍になることなどが放映されていました。
 ところで、この「睡眠負債」が生じるのは、どのくらい眠れた場合なのかと言うと、人によって個人差があるのですが、一般的に言うと「7時間の睡眠」が確保できれば「まあ、まあ大丈夫」、睡眠が「6時間を切る」と「睡眠負債」が発生する確率が大きいと考えられる、とのことです。
 このことからも、今回の「成田空港機能強化計画の見直し案」がいかに非人間的なものか分かる思います。これを「良い案が出来た」と自画自賛する人もいるようですが。

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」23例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」23例目が発生しました。
・23例目 成田発那覇行きの全日空8561便・B767型機が、前便のアモイ空港での管制制限による玉突き遅延のため、成田空港出発が遅れ午後11時37分に、B滑走路から離陸したものです。

@エアソウルが10月31日から成田=仁川線を開設へ
 韓国 LCC 「エアソウル」の社長は現地時間昨日午後の記者会見で、10月31日から成田=ソウル線を1日1便で開設することを明らかにしました。

@デルタ航空機が客室の異臭と煙で羽田空港に緊急着陸
 昨日午後9時過ぎ、韓国・仁川発米国・アトランタ行きのデルタ航空26便・B777型機が太平洋上を飛行中に、ビジネスクラスの客室で焦げた臭いがして煙が発生しました。エンターテイメントシステムのスイッチを切ったところ、煙と臭いは収まりましたが、同機は午後10時40分頃、羽田空港に無事緊急着陸しました。電気系統のトラブルのようです。

@ MRJ 3号機が米国に向けブルジェ空港を出発
 パリエアショーで展示されていた MRJ 試験3号機は、世界標準時6時3分に会場のブルジェ空港を離陸し、米国のモーゼスレイク・フライトセンターに向かいました。英国南部の「Exeter 国際空港」で給油し、同11時50分にアイスランドのレイキャヤビック空港に到着しました。
 写真はル・ブルジェ空港にある、航空宇宙博物館のカップです。いまだ現役です。

@パリエアショーでの新型旅客機受注(その4)
【ボーイング社】
・ボーイング社は現地時間20日、ライアンエアからB737MAX8型機10機の確定発注を受けました
・ボーイング社は顧客名を明らかにしないB737MAX8型機125機、オプション50機の契約を発表しました
・ボーイング社は中国の LCC ・端麗航空とB737MAX8型機20機の購入で覚書を締結しました
【エアバス】
・イランのザクロス・エアラインはA320neo型機20機とA330neo型機8機購入の覚書を締結しました
・チベット・フィナンシャル・リーシングはA321neo型機20機購入で覚書を締結しました
・イランのエア・ツアー航空はA320neo型機45機購入する覚書を締結しました


*6月22日

@機内で客室乗務員を殴打した男を逮捕
 沖縄県警は21日、航空機内での迷惑行為を禁止する航空法違反の疑いで、長野県在住の78歳の男を逮捕しました。この男は3月27日午後0時半頃、成田発マニラ行きの日本航空機内で客室乗務員の頬を数回殴打し、機長の禁止命令にも従わなかったため、日本航空機が那覇空港に緊急着陸し、業務を妨害したものです。

@「試験6号機の製造を年内に開始する」三菱航空機会社社長
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、三菱航空機会社の水谷社長は同紙の取材に答え、年内に6機目の飛行試験機製造を始める意向を表明しました。この6号機は設計変更を反映したものとなる、としています。6号機の試験飛行を含めて、型式証明取得を予定通り進めて、納入時期を厳守するため、とのことです。

@パリエアショーでの新型旅客機受注(その3)
【ボーイング社】
・エア・リース・コーポレーションとB737MAX7型機5機、B737MAX8型機7機の覚書を締結
・AerCapが737MAX型機2機発注
・モーリタニア航空がB737MAX8型機を1機発注
・東海航空(中国)が発注済みのB737MAX型機10機をB737MAX10型機に変更
・マレーシア航空がB737MAX10型機を10機発注
・アモイ航空とB737MAX10型機10機購入の覚書締結
【エアバス】
・中南米 LCC の「ビバ・エア」とA320neo型機35機購入の覚書締結
・エチオピア航空がA350-900型機10機を発注


*6月21日

@明日の県議会代表質問で共産党の丸山県議が「成田空港機能強化」を取り上げ
 開催されている千葉県議会で明日の午後、共産党の丸山慎一議員が代表質問の中で「成田空港機能強化計画」を取り上げます。丸山県議と加藤県議が先月23日に、騒音地域を訪れ調査を行い、本会も案内役として同行しました。この時の調査結果も踏まえての質問と思われます。なお、県議会のインターネット生中継で質疑の様子が視聴できます。

@横芝光町の「機能強化計画アンケート」は全世帯対象に今年中に実施
 今日の千葉日報(電子版)によりますと、横芝光町が計画している「成田空港機能強化計画についてのアンケート」は全9665世帯を対象とし、今年中に実施される、とのことです。

@ NAA が第1ターミナルのP1駐車場工事で注意を呼びかけ
 成田国際空港株式会社(NAA)はこのほど、始まっている第1ターミナルP1駐車場の工事で、P1駐車場の混雑に注意を呼びかけています。この工事は来年の7月まで続く予定です。

@成田空港でテロ対策訓練実施
 今日、成田空港でテロ対策訓練が行われました。入国審査でテロリストと疑われる人物が見つかり、税関の検査場で爆発物が発見された、との想定で約180人が参加しました。訓練では検査場の旅客を誘導して避難させ、その後、爆発物処理班が爆発物を特殊ケースに入れてターミナルの外に運び出しました。

@5月の訪日外客数は21.2%増、出国日本人数は6.6%増に
 観光局が今日発表した「5月訪日外客数・出国日本人数」によりますと、訪日外国人数は前年同月比(以下同じ)21.2%増の229万4700人となっています。2ヶ月連続して前年同月比が20%以上となっています。一方、出国日本人数は6.6%増の131万5000人と、2ヶ月ぶりに前年同月比がプラスとなりました。

@スカイトラック社の航空会社ランキングで全日空が3位に
 現地時間20日、英国の航空リサーチ・コンサルタント会社のスカイトラックス社は、毎年発表している「ワールド・エアライン・アワード 2017」を発表しました。それによりますと、1位はカタール航空、2位がシンガポール航空、3位が全日空となっています。なお、日本の航空会社としては16位に日本航空、96位にピーチ・アビエーションが選ばれました。

@フジドリームとジェイエアがエンブラエル機を発注
 フジドリームエアラインはパリ現地時間20日、エンブラエルとE175型機3機を確定発注、3機をオプション(購入権)とする契約を結びました。2018年から毎年1機を受領する予定です。
 また、ジェイエアがエンブラエルのE190型機1機を確定発注しました。

@パリエアショーでの新型旅客機受注(その2)
 パリエアショーでの新型旅客機受注の続報です。
【エンブラエル】
・匿名の顧客からE195-E2型機を10機受注、E190-E2型機を20機(コミットメント)、E195-E2型機をオプションで10機を受注
【ボーイング社】
・ユナイテッド・コンチネンタル航空からB737MAX10
型機100機を受注(以前のB737MAX型機をB737MAX10型機に変更)
・インドネシアのライオンエアからB737MAX10型機50機を受注
・ジャパンインベストメントアドバイザー(JIA)とB737MAX8型機10機購入の覚書締結
・奥凱航空(オッケー航空)からB737MAX10型機8機、B737MAX8型機7機を受注、また、B787-9型機5機の覚書を締結
・アゼルバイジャン航空からB787-8型機4機を受注しました。
【エアバス】
・CDBアビエーションリース・ファイナンスはエアバスとA320neo型機30機とA321neo型機15機購入の覚書を締結しました。


*6月20日

@16日深夜に従来取り決めのカーフューが3便ありました
 遅くなりましたが、 NAA からのメールによりますと、16日に、成田空港の悪天候(雷雨)により、成田空港への到着が遅れた玉突き遅延で、出発が遅れたため、3便が午後11時以降の出発となりました。これは、従来取り決めによる緊急事態のカーフューになります。メールが遅れた理由は、担当者が送信をしなかったため、とのことです。

@国土交通省がバニラに厳重注意
 国土交通省は昨日、バニラ・エアに対し、誤誘導で入国審査を受けずに入国させたトラブルで、厳重注意を行い、対策を報告するように求めました。

@東京空港交通がバスの誤到着で謝罪
 東京空港交通は昨日、バニラ・エアの入国審査スルートラブルについて、「お客様、関係ご当局様、成田国際空港株式会社様、航空会社様に多大なご迷惑とご負担をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。」とのお詫びを発表しました。なお、記者会見では、羽田空港においては、バスが違う到着口に着いたときには、ドアが開かないシステムが導入されている、とのことで、今後、成田空港でも導入を検討する、とのことです。

@パリエアショーが開幕、ボーイング社に大量発注相次ぐ
 現地時間19日に始まったパリエアショーで旅客機の発注が相次いでいます。以下、新型機について個条書きにしてみます。
【ボーイング社関係】
・BOCアビエーションが、ローチン(開発開始)が発表されたばかりのB737MAX10型機を10機、B737MAX8型機42機、B787-9型機8機発注のコミットメント締結
・GECASがB737MAX10型機20機発注
・CDBアビエーションリース・ファイナンスがB737MAX10型機10機購入の覚書
・TUIグループがB737MAX10型機18機発注
・チベット・フィナンシャル・リーシングがB737MAX10型機20機購入の覚書
・スパイスジェットがB737MAX10型機20機発注(ただし、発注済みの737MAX8型機の変更)
・ライオンエアがB737MAX10型機50機発注のコミットメント締結
・AerCapがB787-9型機30機を発注
・ALAFCOが737MAX8型機20機発注
【エアバス関係】
・GECASがA320neo型機100機発注
・エアリース・コーポレーションが A321neo型機12機発注


*6月19日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」22例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」22例目が発生しました。
・22例目 台北発成田行きのバニラ・エア108便・A320型機が、航路上の管制制限のために出発時間が遅れた玉突き遅延のため、午後11時27分にA滑走路に着陸したものです。

@バニラで到着の乗客34人が、また、入国審査をスルー
  バニラ・エアは今日、昨日午後10時13分に到着した香港発成田行き304便の乗客34人が、入国審査を受けずに素通りしたミスがあった、と発表しました。乗客168人が3台のバスで国際線到着口に向かうはずのところ、1台が誤って国内線到着口に客を降ろしていまいました。乗客の一人が不審に思って通報し、発覚しました。 NAA が慌てて、館内放送を行い、24人は戻って入国審査を受けましたが、10人はすでに空港を出ていたものと見られています。10人の内、9人は日本人で1人は外国人とのことで、同航空が連絡を取っています。同社では昨年4月17日にも全く同じようなミス(2016年4月18日出来事参照)を犯しています。
【コメント】この時も指摘しましたが、基本的にはバスの運転手のミスとしても、バスに同航空社員が同乗するか、到着口で待ち受けるかしていなかったのでしょうか。この所、同航空のトラブルが多発しています。もうけを出すために、人員を最小限にしているのではないでしょうか。

@成田空港の5月貿易額は輸出額が33.2%増、輸入額が12.1%増
 東京税関が今日発表した「成田空港5月貿易概況(速報)」によりますと、輸出額は前年同月比(以下同じ)10ヶ月連続プラスの33.2%増、輸入額は3ヶ月連続プラスの12.1%増となりました。

@水谷社長「 MRJ 初号機納入時期は2020年なかばで変わらない」
 現地時間18日、19日から開幕するパリエアショーの会場に展示されている三菱リージョナルジェット(MRJ)の前で行われた記者会見で、三菱航空機会社の水谷社長は一部マスコミで報道された、初号機納入前倒し発言について、「初号機納入時期はあくまで2020年半ばで変わりはない。社員一丸となって取り組んでいる、と言う事を言いたかった私の想いが、あのようなとらえ方をされてしまった」と述べました。

@中国東方航空機が乱気流に巻き込まれ、4人が重傷
 中国現地時間18日午前3時頃、パリ発昆明行きの中国東方航空774便が乱気流に巻き込まれ、現在のところ、重傷4名、8人が軽傷を負った、とのことです。乱気流は約10分間にわたり、破損した荷物棚から落下した荷物に当たった乗客もいた、とのことです。


*6月18日

@自衛隊チャーター便問題にまともに答えられない日本航空
 本会が先月8日に、日本航空の植木社長宛に出した「日本航空への自衛隊チャーター便についての公開質問書」ですが、「回答を同23日までに」とお願いしたのですが、待てど暮らせど届きませんでした。
 業を煮やして、今月2日に本社に直接問い合わせをしようとしたのですが、どう探しても電話番号が見つかりませんでした。そこで、以前に日本航空成田空港支店長にいただいた名刺があったもので、成田空港支店に電話しました。
 応対して下さった方(お名前を聞き漏らしました)は真摯に対応いただき、「私が責任を持って、本社に連絡し、お返事いたします」とのことでした。
 しかし、これもまた、10日たっても返事がなく、12日に再度電話しました。今回応対してくれた中村氏は「本社に聞いたが、『問題が大きすぎて回答できない』とのこと」との返事がありました。私からは「回答が出来ないのなら、その旨、文書なりで、連絡するのが世間一般の常識ではないか」と追及したところ、中村氏は「分かりました。再度本社に伝えます」とのことでした。
 ようやく、16日に中村氏より電話があり、「本社に確認したが、『問題が大きすぎて、個別の案件に対して、会社で応えることは出来ない』とのことだった」との回答でした。私からは「守秘義務の問題はあるだろうが、日本航空として、乗客の安全についてどう考えるかは、日本航空の独自判断で答えられるはずではないか」と聞いたところ、中村氏は「会社としては、乗客の安全は最優先事項だ。ことさら、言うまでもないのではないか」とのことでした。「ことさら言うまでもない」事ならば、答えられないことはないと思うのですが、今回は、これを持って終わりとしました。
 しかし、何で、自衛隊派遣のチャーター便が日本航空に多いのでしょうか。全日空乗務員が組合を通して反対しているのでしょうか。日本航空が本気で「乗客の安全」を考えているとは思えません。今回の対応を受けて、破綻前の日本航空の「官僚主義」が復活したのか、とびっくりしました。日本航空組織内での、意思疎通に問題が生じているのでしょうか。

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」21例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」21例目が発生しました。
・21例目 香港発成田行きのバニラ・エア304便・A320型機が、香港空港の悪天候による、玉突き遅延のために、午後11時1分にA滑走路に着陸したものです。

@インドネシア・エアアジアXが成田=デンパサール線を今日から増便
 インドネシア・エアアジアXは先月25日に週4便で就航したばかりの、成田=デンパサール線を今日から7便に増便しました。

@オーロラ航空が成田=ユジノサハリンクス線を運休
 オーロラ航空が今日から、週2便で運航していた成田=ユジノサハリンクス線を運休します。ただし、29日と7月2日は予約が多いとのことで、運航するとのことです。

@国土が LCC の要請受け、予約数の少ない便の欠航を認める検討始める
 今日のNHKニュースによりますと、国土交通省は LCC からの要請を受けて、乗客が少ない場合に欠航を認めるかどうかの検討を進めることにしている、そうです。現在、欠航は悪天候や機材のトラブルなど以外は認められていません。 LCC 側は「欠航が認められれば、地方と地方を結ぶ路線を設定しやすくなり、運賃の引き下げにもつながる」としていますが、予約した乗客の利便性が損なわれる、との批判もあります。
【コメント】 LCC の主張は完全にもうけ主義ですね。「地方路線を開設しやすくなる」と言いますが、これは「建前」でしょう。年中欠航するのではますます使われなくなります。これは、地方路線ではなく、幹線でも予約率が低いときに欠航させて、採算性をあげる目論見と思われます。しかし、「乗客が少ないから欠航」と言われると、せっかく定着しかけた LCC への信頼がなくなるのではないでしょうか。 LCC の予約は運賃が安い時期に、予定を立てて予約するのが普通です。これをいきなり「欠航させます」では乗客は楽しみにしていた旅行を台無しにされます。


*6月17日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」18・19・20例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」18・19・20例目が発生しました。
・18例目 大分発成田行きのジェットスター・J 608便・A320型機が、成田空港の悪天候(雷雨)に伴う管制制限および地上混雑による玉突き遅延のため、午後11時10分にB滑走路に着陸したものです。
・19例目 成田発香港行きのバニラ・エア309便・A320型機が、成田空港の悪天候(雷雨)に伴う管制制限および地上混雑による玉突き遅延のため、午後11時43分にA滑走路から離陸したものです。
・20例目 福岡発成田行きのジェットスター・J 518便・A320型機が、成田空港の悪天候(雷雨)に伴う管制制限および地上混雑による玉突き遅延のため、午後11時44分にB滑走路に着陸したものです。

@「見直し案もごまかして機能強化を進めるのか」と多古町住民
 今日の千葉日報(電子版)によりますと、昨日開かれた「多古町航空機騒音等対策協議会」では、見直し案に対して目立った反対意見は出なかった、とのことです。しかし、牛尾地区の住民からは「発着枠30万回化は地元合意がないまま、四者協で決定された。50万回も地元合意なしに進めるのか」との意見がで、会議後に住民の一人は「見直し案も含めて段階的にごまかして機能強化を進めようとしているのではないか」と話した、とのことです。

@「党の総力を挙げてすすめる」と自民党成田空港推進議員連盟
 今日の千葉日報(電子版)によりますと、昨日、自民党成田国際空港推進議員連盟が自民党本部で会合を開きました。会合では NAA から見直し案の説明がありました。二階同議員連盟会長は「皆さんのご協力で立派な成果を収められるよう一層努力したい」とあいさつし、幹事長の林幹雄幹事長代理は党の総力を挙げて取り組む方針を示しました。会合には小泉成田市長と諸橋千葉県副知事も出席しました。

@昨日夕方の成田空港で3機が着陸やり直し
 昨日午後6時前に第1ターミナル展望デッキに行ったところ、雨はポツリポツリぐらいでしたが、南からの着陸機がいつもと違うところに見えてきました。周りで撮影をしていた人も「変だぞ!」と声をあげていたところ、途中で高度を上げはじめ、A滑走路の中頃から西側に旋回を始めました。私が見ていたところでは、3機が着陸を取りやめてしまいました。直前には全日空のB777型機が着陸したのですが。

 左の写真は3機目のエミレーツ航空・A380型機ですが、着陸機はこんな上には見えません。真ん中右の写真のように、真上に見えました。胴体の下に赤く「Emirates」と書かれているのですね。西の地平線は明るいものの、成田空港の上にはおどろおどろしい雲が発生していました。局地的な乱気流が発生していたようで、雨も降ったようです。成田空港の東側では突風と激しい雨が降り、雹も降った、とのことですので、B滑走路の方が影響は大きかったのかも知れません。最初の記事の「カーフュー弾力的運用」の原因となった「悪天候」がこの乱気流だったようです。


*6月16日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」17例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」17例目が発生しました。
・17例目 成田発那覇行きの全日空8561便・B767-300型機(貨物便)が、前便での厦門空港の管制制限のため、成田空港到着が遅れた玉突き遅延で、午後11時43分にB滑走路から離陸したものです。

@昨日、ユナイテッド航空機が機体トラブルで緊急着陸
 昨日午後10時55分、アモイ発サンフランシスコ行きのユナイテッド航空2802便・B747-400型機(貨物便)が、機体トラブルのためA滑走路に緊急着陸しました。トラブルの詳しい内容は不明ですが、同便は欠航となりました。

@ MRJ 試験3号機がパリエアショーの会場に到着
 三菱航空機会社は今日、三菱リージョナルジェット(MRJ)試験3号機(JA23MJ)が現地時間15日午後5時5分(日本時間16日午前0時5分)に、パリエアショーの会場となる、ル・ブルジェ空港に到着した、と発表しました。同機は21日まで、地上展示されます。 MRJ がヨーロッパに飛来するのは初めてとなります。試験3号機はローチンカスタマーである全日空塗装で到着しています。「Flightradar24」によりますと、アイスランドのレイキャビックからの飛行時間は3時間22分でした。

@カタール航空が「90%の便が通常運航」とプレスリリース
 近隣諸国との国交断絶を行っているカタールのカタール航空は現地時間14日のプレスリリース(英文)で、90%の便が通常通り運航していることを明らかにしました。
 成田空港便も予定通り運航しているようです。


2017年6月前半の出来事へ