2017年7月前半の出来事


*7月15日

@周辺市町議会の連絡会が機能強化求める決議、住民の理解が前提
 今日の千葉日報(電子版)によりますと、成田空港周辺9市町の議会で作る成田空港圏議会連絡協議会は昨日総会を開き、空港の機能強化の実現に向けて、双方向の対話を通じて地域住民の理解を得て、首都圏空港の需要取り込みに努めること、などを求める決議を採択しました。この決議は国・県・成田国際空港株式会社(NAA)などの関係機関に提出することにしています。

@千葉県が地域振興策で9市町から聞き取り、18日から
 今日の千葉日報(電子版)によりますと、千葉県は成田空港機能強化計画に伴う、周辺地域の振興策について周辺市町と協議を始めることを明らかにしました。18日から28日まで、9市町を訪れ個別に要望や検討事項を聞く、とのことです。

@成田空港でも「ヒアリ」の調査始まる
 石井国土交通大臣は昨日の記者会見で、猛毒を持つ「ヒアリ」について「主要港湾に加え、新たに国際線が就航する全国29の空港でも、緊急点検を要請した」事を明らかにしました。すでに、成田空港には10日に、捕獲キットを設置するよう要請した、とのことです。

@18日から米国便搭乗者の電子機器抜き打ち検査を実施へ
 米国政府が米国に到着する便の搭乗前検査を強化するように要求していることを受けて、日本の大手航空会社は18日から、無作為に乗客を抽出し、機内に持ち込む携帯電話やスマートホンよりも大きい電子機器の検査を行う事になりました。携帯電話やスマートホンそのものは検査の対象とはなりません。この検査に時間がかかり出発が遅れることもありそうです。
【コメント】米国も勝手ですね。自国からの出国検査は杜撰で、先日も羽田空港で実弾100発をゴミ箱に捨てた米国人がいました。米国出発時の空港保安検査では見逃していたことになります。他国に行く人の安全はどうでも良いのでしょうか。

@温暖化で数十年後の暑い日には、乗客や積荷や燃料を減らさないと離陸できない
 昨日の AFP 通信(日本語版)によりますと、コロンビア大博士課程のイーサン・コフェル氏らの研究によりますと、地球温暖化によって、今後数十年の内に、特に暑い日には航空機が燃料や積荷や乗客を4%減らさないと離陸できない事態が生じる、とのことです。飛行機は気温が上がると翼から生じる揚力が減少し、エンジンも出力を絞らないと故障の原因となります。


*7月14日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」30例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」30例目が発生しました。
・30例目 成田発那覇行きの全日空8561便(貨物便)が、前便でアモイ空港の管制制限のため、成田空港到着が遅れた玉突き遅延により、午後11時53分にB滑走路から離陸したものです。

@ティーウエイ航空が今日から8月30日まで成田=仁川線を季節増便
 韓国 LCC 「ティーウエイ航空」は今日から8月30日まで、成田=仁川線を週10便から17便に増便しました。

@ヤクーツク航空が成田=ペトロパブロフスク線を季節運航
 ヤクーツク航空が今日から8月1日まで、成田=ペトロパブロフスク線を季節運航します。週2便(火・金曜日)の運航となります。

@明日から「Narita Air & Bus!」の「富士山・富士急ハイランド線」のダイヤ改正
 成田空港から人気観光地を直結する「Narita Air & Bus!」の「富士山・富士急ハイランド線」のダイヤ改正を明日実施します。成田空港発を午前10時30分発と午後1時30分発とし、河口湖発を午前4時発と午後1時発とします。これにより、午前便で成田空港に到着した人が午後には河口湖へ、さらに、午前4時河口湖発で成田空港に行く人が午前便で出国できることになります。また、途中の秋葉原駅および富士北麓駐車場の停留所を廃止し、所要時間を成田空港発で最大52分、河口湖発で最大60分短縮します。

@国土がタイガーエア・シンガポールの「外国人国際航空運送事業の経営許可申請」を許可
 国土交通省は今日、タイガーエア・シンガポールから出されていた「外国人国際航空運送事業の経営許可申請」を許可しました。しかし、この申請は、25日に予定されているスクートとタイガー・エアとの合併に伴うもので、合併後の社名は「スクート・タイガーエア」となり、ブランドは「スクート」に統一され、日本路線などの変更はありません。


*7月13日

@大分空港が滑走路に不具合で約6時間閉鎖、32便が欠航
 大分空港は今朝から滑走路が閉鎖されました。夜間に行った滑走路の耐震工事で、滑走路に半径約4m、高さ約6cmの隆起が出来たため、とのことです。改修工事を実施し、午後0時48分に運用が再開されました。結局、出発17便と到着15便が欠航となりました。
 写真は上空から見た大分空港です。滑走路1本ですから不具合があると空港全体が閉鎖されます。海上空港ですので、騒音の影響は余りなさそうですね。

@天草エアライン機が鳥衝突も機体に損傷なし
 今日午前7時55分頃、天草発福岡行きの天草エアライン101便・ATR42-600型機が離陸滑走中にバードストライクに遭いました。同機は天草空港に引き返し、点検しましたが、機体に損傷はありませんでした。滑走路にヒバリ1羽の死骸が見つかりました。同機は点検後、8時55分頃に再出発しました。

@「大型機は全てA350型機に置き換える」と日航・植木社長
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、日本航空の植木社長は昨日の記者会見で大型機について、A350型機で全てまかなう考えを明らかにしました。理由として、「機種を多く持つことが、効率的にいちばん落ちる」としています。同航空は現在、A350-900型機を18機。A350-1000型機を13機を確定発注しており、オプションで25機を購入する契約を締結しています。2019年から6年程度で、B777型機をA350型機に入れ替えます。

@スカイマークの「6月運航実績」は欠航率が0.2%、遅延率は6.6%
 スカイマークが発表した「6月運航実績」によりますと、欠航率は0.1ポイント悪化の0.2%、定時出発遅延率は1.2ポイント改善の6.6%となっています。

@シスコ空港でエア・カナダ機が滑走路と誘導路を間違え、寸前で着陸復行
 昨日の「CNNニュース(日本語版)」によりますと、現地時間7日夕方、サンフランシスコ国際空港で、カナダのトロント発サンフランシスコ行きのエア・カナダ759便・A320型機が滑走路「28R」と平行している誘導路「C」に着陸しようとするトラブルがありました。米国連邦航空局(FAA)は同機がC誘導路に接地した、としています。パイロットは再三、滑走路を確認していましたが、C誘導路に並ぶ4機の航空機のライトを、滑走路の誘導灯と誤認していたようです。誘導路に並んでいた航空機のパイロットが「旅客機が誘導路に真っ直ぐ向かっている」と管制官に通報し、事態に気付いた管制官がエア・カナダ機に着陸をやり直すように、緊急指示を出し、事故を免れたようです。その後、同機は滑走路「28R」に無事着陸しました。当時この誘導路には4機がおり、この内の、シンガポールに向かうユナイテッド航空1便・B787型機の上約30mを通過したようです。別の航空機の横方向との間隔は約9mだった、とのことです。
【コメント】危うかったですね。衝突していたら、大惨事になっていたところでした。パイロットから見て、旅客機のライトが滑走路誘導灯に見えるのでしょうか。いずれにしても、空港の混雑がこのようなヒューマンエラーを引きおこすのでしょうね。成田空港機能拡張で第3滑走路が出来ると、B滑走路との横間隔があまりありませんから、前後に離れているとは言え、間違えることもあるのではないでしょうか。


*7月12日

@栗田容疑者のタイ接待旅行に NAA 元幹部も同行
 発注業務を巡る汚職事件で逮捕された元 NAA 上席執行役員・栗田容疑者が、贈賄側の会社から接待を受けた、2015年9月のタイ旅行に、当時、 NAA の幹部だった上席執行役員と執行役員が同行していたことが分りました。成田国際空港株式会社(NAA)では業者と一緒の旅行は内規で禁じられており、 NAA は事実関係の調査を始めました。この2人の元幹部は昨年6月に退任し、現在は関連子会社の社長に就いている、とのことで、2人は「元々贈賄側社長の父親と知り合いで、プライベートな旅行と思っていた。しかし、現地には父親は来なかった。20万円を栗田容疑者に支払った」と話している、とのことです。

@日本航空が冬季ダイヤで成田=バンコク線を倍増し、成田=仁川線を来年運休
 日本航空は今日、10月29日からの冬季ダイヤで成田=バンコク線を現在の週1日1往復から1日2往復に増便します。ビジネス需要や訪日需要を取り込むため、としています。また、成田=仁川線は2018年3月25日から運休とします。この路線は LCC が多数参入し、採算をとるのが難しくなっている、とのことです。


*7月11日

@森田知事が環境影響調査に意見書「騒音影響の根拠と予測を具体的に」
 今日の千葉日報(電子版)によりますと、千葉県の森田知事は昨日、成田空港の機能強化に関する環境影響調査(アセスメント)について、成田国際空港株式会社(NAA)に対して意見を通知しました。通知では「(想定される)施設の配置や規模、谷津の埋め立て方法、土砂搬入量などの詳細が明らかでない」と指摘し、「航空機騒音などの影響評価も具体的な根拠・予測を示して取り組むよう」に促しでいます。

@芝山町中谷津区住民が NAA に「必要な情報を早く提供を」と要望
 第3滑走路の敷地となる予定の芝山町菱田地区中谷津区住民は昨日、成田国際空港株式会社(NAA)を訪れて、移転交渉に向けて必要な情報を早期に提供するように要望しました。

@日本航空機がバンクーバー空港で建設中の誘導路に誤進入
 日本時間8日午前3時13分頃、成田発カナダ・バンクーバー行きの日本航空18便・B787-8型機がバンクーバー空港に着陸し、滑走路から離脱する際に、誤って建設中の誘導路に進入するトラブルを起こしました。同機は誘導路上で動けなくなり、牽引車で駐機場に移動しました。このトラブルで同空港滑走路が約1時間閉鎖されました。

@ NAA が「第2回悪天候時対応訓練」を20日に実施
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日、20日に「第2回悪天候時対応訓練」を実施する、と発表しました。悪天候により、離着陸が集中し、入国審査場の混雑や、深夜・早朝における都心へのアクセス確保に対する関係者の連携強化や対応能力の向上などを図ります。

@成田行き「Spring Japan」機がライトにひびで欠航
 昨日午後2時35分頃、佐賀発成田行きの「Spring Japan」702便・B737-800型機の出発前点検で着陸装置のライトにひびが見つかりました。このため、同機は整備が必要となり、欠航しました。同機は5時間半後に乗客を乗せずに成田空港に向かいました。

@ジェットスター・J が8日に累計乗客2000万人を突破
 成田空港を拠点とするジェットスター・J は昨日、8日に就航開始から5年と5日で、累計搭乗者数が2000万人を突破した、と発表しました。2000万人突破は国内の LCC では最速の達成となります。ジェットスター・J では昨日、第3ターミナルのカウンター前で記念のキャンペーンを行いました。
 写真は第3ターミナルサテライトに駐機するジェットスター・J 機達です。

@バニラ機金塊事件、同じ機体を国際線と国内線で使いまわすリスク利用か
 昨日の出来事で書いたバニラ・エアの金塊事件ですが、読者から「国際線の機体を、次に国内線で使う場合、次の国内線到着地(この事件では奄美空港になります)では何の税関検査もなく持ち出せる。国際線と国内線で同じ機体を使いまわしすると、このようなリスクも生じる」との指摘をいただきました。私は思いつきませんでした。

@スカイマークの「6月搭乗実績」は旅客数が19ヶ月連続の前年越え
 スカイマークが発表した「6月搭乗実績」によりますと、搭乗者数は前年同月比(以下同じ)11.2%増の57万9081人と19ヶ月連続の前年同月比プラスとなりました。搭乗率は1.5ポイント増の83.8%となっています。

@バニラが機内持ち込み手荷物を10月29日から「7Kgまで」に
 バニラ・エアは昨日、10月29日から機内持ち込み手荷物の条件を変更する、と告知しました。変更点は大きさと、現在は「重さ10Kg まで」となっているところを「7Kgまで」としています。


*7月10日

@関空到着のバニラ機トイレから数十キロの金塊見つかる
 昨日午前8時30分頃、台北発関西行きのバニラ・エア172便・A320型機で金塊が見つかりました。飛行中に機内を見回っていた乗務員が、後方のトイレの物入れのふたがずれているのを不審に思い、調べたところ、金属の入った布袋数個が入っていました。関西空港到着後、機内を点検したところ、別のトイレでも同様の布袋が見つかり、調べたところ全て金塊と判明しました。総量は数十Kgにも及んだ、とのことです。警察では金塊の密輸事件として捜査を始めました。この事件のため、この機体を使う予定だった関西発奄美行きは約4時間遅れました。
【コメント】このところ、何かと話題の多いバニラ・エアですが、飛んだ事件に巻き込まれました。しかし、機内に持ち込んだのが乗客だったのか、外部の人だったのかは分かりませんね。乗客が着陸時に取り出しても、税関で見つかる可能性が高いですし、出国時の保安検査をくぐり抜けるのは難しいのではないでしょうか。

@キャセイ航空が「エア・ホンコン」の完全子会社化を計画
 キャセイ航空は現地時間7日、香港の貨物航空会社「エア・ホンコン」を完全子会社化する計画を明らかにしました。キャセイ航空は間接的にエア・ホンコンに60%を出資していますが、「ドイツポスト(DHL)」が保有する40%の株式を買い取る計画、としています。
 写真は成田空港整備場前に駐機するエア・ホンコン機ですが、後ろにノースウエストのB747型機が駐機していますので、かなり古い写真です。

@タイ航空のB787-8型機4機が地上に釘付け
 タイ航空は受領したB787-8型機の内、4機を路線に投入できていません。これはロールスロイス社のエンジン「トレント1000」のトラブルで、ロールスロイス社の対応が遅れているため、とのことです。しかし、同航空は「8月には影響が軽減され、9月には正常に戻る見込み」と述べている、とのことです。

@カタール航空が発注済みのA350-900型機4機をキャンセル
 カタール航空は発注していたA350-900型機の内、4機をキャンセルしました。納入遅れが原因、としています。


*7月9日

「署名『成田空港の運用時間拡大案の撤回を求めます』の趣旨と署名簿」のページに、石井国土交通大臣あての「成田空港運用時間見直し案」の撤回を求める署名簿を追加しました。

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の28・29例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」の28・29例目が発生しました。
・28例目 上海発成田行きの日本貨物航空226便・B747-8F型機が、上海空港での悪天候による管制制限のために出発が遅れ、午後11時25分にA滑走路に着陸したものです。
・29例目 成田発デンパサール行きのガルーダ・インドネシア航空881便・B777型機が、前便でデンバサール空港の滑走路閉鎖のために、出発が遅れた玉突き遅延により、午後11時40分にA滑走路から離陸したものです。

@「今が限度。機能強化は絶対に認められない」と声を震わせて訴え
 今日の千葉日報(電子版)によりますと、昨日、「横芝光町航空機騒音等対策協議会」に対する、「機能強化計画見直し案」についての説明会が開かれました。参加者からは「機能強化計画見直し案」についての反対と疑問の意見が多数出ました。ある住民からは「どんなに防音工事をしても1機でも飛んできたら目が覚める。安眠が健康の絶対条件。これまでにも十分我慢して空港に協力してきた。今が限度。機能強化は絶対に認められない」と声を震わせて訴えました。また、別の住民は「落下物は命に関わる一番怖い問題」と不安を表明しました。
【コメント】なお、7日の出来事で載せた「見直し案に不満募らす横芝光町、説明会中止に」の中で、毎日新聞が書いた「説明会」は、町民が誰でも自由に参加できる「説明会」を指しているようです。

@睡眠不足が認知症を促進させる、米国の研究者
 6日の CNN ジャパンに「睡眠障害、アルツハイマー引き起こす要因か 米研究」が載りました。この論文は「米神経学会誌」に発表されたもので、米ウィスコンシン・アルツハイマー病研究センターなどの研究チームが実施した研究結果です。認知症の症状のない人でも睡眠障害がアルツハイマー病の原因とされているタウ・タンパク質を蓄積させることが分かった、としています。マサチューセッツ総合病院のルドルフ・タンジ医師も「脳を健康に機能させるためには少なくとも7〜8時間の睡眠が欠かせない」「脳は最も深い睡眠の間に、アルツハイマー病の引き金となる老廃物などの有毒物質を除去する。これは今回の研究結果と一致している」と指摘しました。
【コメント】やはり、健康のためには7〜8時間の睡眠が必要なようですね。このような睡眠障害のことを始終取り上げたくはないのですが、国や NAA が計画している「成田空港運用時間拡大計画」が、あまりにもひどいものなので、取り上げざるを得ないのです。

@「Spring Japan」が6月に2機を新規登録
 国土交通省が発表した「6月航空機登録動向」の成田空港関係の新規登録はANAホールディングスが先月13日にB787-9型機(JA892A)を、また、「Spring Japan」が13日にB737-800型機(JA05GR)を、23日にB737-800型機(JA06GR)を登録しています。「Spring Japan」の6号機は今日現在、まだ路線に投入されていないようです。

@スカイマークの「5月運航実績」は欠航率・遅延率ともに改善
 スカイマークが先頃公表した「5月運航実績」によりますと、欠航率は前年同月比(以下同じ)0.8ポイント改善の0.1%、定時出発遅延率は0.6ポイント改善の5.8%となっています。


*7月8日

@アリタリア航空が今冬季スケで、成田=ミラノ線を減便へ
 アリタリア航空は発表した10月29日からの冬季スケジュールで、現在は週7便でディリー運航している成田=ミラノ線を週5便に減便することを明らかにしました。成田=ローマ線は現行通り週7便のディリー運航となります。
【コメント】アリタリア航空の経営危機はどうなっているのでしょうか。心配です。

@泉佐野市が関空連絡橋通行税を5年間延長へ
 関西空港の対岸にある泉佐野市は昨日、関西空港連絡橋を通行する車両にかける「利用税」(往復100円)を、来年3月30日から5年間延長する事について、総務大臣からの同意を得た、と発表しました。これは、同連絡橋が国有化され、同市の固定資産税が減少したことを受けて平成25年3月から導入され、来年3月30日で期限が切れることになっていたものです。

@スカイマークがB737-800型機を3機発注
 スカイマークの市江社長は昨日、ボーイング社にB737-800型機を3機追加発注したことを明らかにしました。受領は来年1機、2019年に2機となる見込み、とのことです。現行のB737型機の生産は2019年に終了する見込みで、その後の機材発注については「B737MAX型機が一番楽に導入できると思うが、まだ決めていない」とし、「遠い将来」の中型機の導入についても示唆しました。

@欧州司法裁判所が予約キャンセル料の徴収を認めず
 現地時間7日の「ATW」(英文)によりますと、欧州司法裁判所は現地時間6日、エアベルリンが予約をキャンセルした乗客に対して、手数料として25ユーロ(約3250円)を払い戻し運賃から差し引くことについて、「消費者がフライトをキャンセルした場合、航空会社は追加料金を課すことができない」との裁定を下しました。
【コメント】ただ、予約する際にキャンセル手数料をあらかじめ予約者に分かるように、表示する場合は認められるようですが、このあたりは、良く分かりません。

@ユナイテッド航空 が予約した子供の席に空席待ちの乗客を座らせる
 またまた、ユナイテッド航空ですが、「女性自身」が伝えたところによりますと、事件の起こった日時がはっきりしませんが、ハワイからボストンに向かう日系女性教師の「ヤマウチ」さんが、ボストンの会議に出席するため、3ヶ月前に自分と2才の息子の搭乗券を購入しました。当日、乗継でヒューストンからボストンに向かう飛行機に搭乗したところ、客室乗務員が息子の席に「この席は空席待ちの人が座る」と言い、息子を抱くように要求しました。彼女が「息子の航空券も買ってある」と主張しましたが、聞く耳を持ちませんでした。結局彼女は11Kgある息子を膝に抱いて3時間半のフライトを我慢しました。彼女は「私はアジア系だし、この間の出来事(4月5日の出来事参照)を考えると、怖くてそれ以上は言えませんでした」と語っています。夫が写真を添えてネット上に投稿したため、問題が発覚し、ユナイテッド航空は5日もたってから、息子さんの代金を返還し、他の航空券を送って謝罪しました。


*7月7日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」27例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」27例目が発生しました。
・27例目 成田発那覇行きの全日空8561便・B767-300型機が、前便でアモイ空港の管制制限により成田到着が遅れた玉突き遅延のため、午後11時25分にB滑走路から離陸したものです。

@見直し案に不満募らす横芝光町、説明会中止に
 今日の毎日新聞「機能強化の影で/下 拡がる周辺9市町の格差 交付金増額で明暗」によりますと、今年度の成田空港周辺対策交付金の額は成田市で約11億6700万円になり、これに加えて空港関係の固定資産税は約117億円になるとのことです。これに対して、空港の南約15Kmに位置する横芝光町は交付金約4億5000万円、固定資産税はゼロとなります。横芝光町よりも空港に近い芝山町は交付金が約8億円、固定資産税が約14億円となる見込みです。もし、機能拡張で空港が拡大されると、敷地が芝山町と多古町になるため、両町の固定資産税は格段に増加します。しかし、横芝光町は騒音がひどくなる事に対応した交付金は増える見込みですが、固定資産税はゼロで変わりません。このような格差を解消するための周辺振興策は機能強化見直し案でも具体的な説明はありませんでした。そのため、横芝光町は見直し案に対する住民説明会を中止しました。一方、固定資産税の大幅増加が見込まれる芝山町の住民の一人は「もらうお金が増えても、騒音で住めないという理由で、町の人口は減っている。機能強化を許せば町がなくなる」と苦悩する気持ちを述べている、とのことです。

@第1ターミナル付近の混雑緩和で12日深夜に交差点工事
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日、繁忙期の空港内の渋滞を緩和するため、12日午後10時頃から第1ターミナル周辺の交差点改良工事を実施すると、発表しました。ただ、このお知らせでは道路の車線変更が何日・何時から変更になるのか分かりません。多分、7月13日からではないか、と思うのですが。

@オーストリア航空が来年5月15日に成田=ウィーン線再開
 オーストリア航空は運休していた成田=ウィーン線を来年5月16日(成田発)から1年8ヶ月ぶりに再開する、と発表しました。週5便で成田発は月・火・水・金・日曜日となります。
 写真は運休前のオーストリア航空・A340型機です。

@離陸を中止した機体に再度搭乗を促された乗客が拒否・イースター航空
 昨日の「exciteニュース」によりますと、現地時間4日午後7時半頃、韓国・仁川発マレーシア行きの LCC 「イースター航空」501便が離陸に向け滑走路を移動中に、トラブルが発生しました。同機は出発を中止してゲートに戻り、176名の乗客を降機させました。同航空は「機材の故障のため、代替機を用意する」と説明しましたが、乗客が1時間後に搭乗を促された機体は"故障"したはずの機体でした。乗客達は搭乗を拒否し、代替機を要求しました。用意された代替機に乗客が搭乗しようとしたところ、これも故障で搭乗できませんでした。乗客は修理のすむのを待ちましたが、結局この便は欠航となり、乗客は翌日にマレーシアに出発しました。
【コメント】 LCCのイースター航空 はこのような場合に、何とか運航し、経費を削減しようとするのでしょうが、安全第1を忘れてしまっては困ります。


*7月6日

@10日(月)のNHK「あさイチ」で「睡眠負債」が取り上げられます
 10日のNHK総合の「あさイチ」(午前8:15〜午前9:55)で「どうすれば解消!? コワ〜い“睡眠負債”」が放映されます。NHKスペシャルで放映された「睡眠負債が危ない ちょっと寝不足が命を縮める」の再放送ではないようですが、「睡眠負債」については解説があると思います。

@元上席執行役員の逮捕で夏目社長が陳謝も「随意契約は効率上必要」
  昨日の NAA 栗田元上席執行役員の収賄容疑での逮捕を受けて、夏目社長は昨日夕方記者会見し、「成田空港の機能強化にまい進している大変重要な時期に、誠に遺憾で痛恨の極み。信頼を損ねることのないよう誠実に説明会を進めていきたい」と陳謝しました。原因として栗田容疑者が9年間も保安警備部長を務めた事をあげましたが、「部長権限で取引先を任意に決められる随意契約制度を悪用した個人の企てによるもので、組織ぐるみではない」と随意契約の必要性も強調しました。栗田容疑者は仕事は出来るが、部下のミスには厳しく、怒り出すと手がつけられなくなる一面もあり、高級車を乗り回していたとのことです。ある 関係者からは「なんで9年間も役員をやらせたのだろう、と思っていた」との声もあるそうです。なお、贈賄側の運送会社は多古町にあります。
【コメント】成田空港では、何時行っても、どこかで工事が行われています。機能強化にしても、住民の意向を無視して「アジアでの空港間競争を勝ち抜くためには、待ったなし」などと、拙速に無理押しをすると、このような事件はさらに起こると思います。今回も周辺町の業者との癒着だったようですが、素人で良く分かりませんが、法律違反にはならないのかも知れませんが、「 NAA の周辺団体や個人などへの接待や献金が半端ではない」との話しはよく耳にします。

@「成田空港の6月貨物取扱量」は引き続き好調
 東京税関が今日発表した「成田空港6月国際貨物取扱量」によりますと、総貨物量は前年同月比(以下同じ)8.8%増と15ヵ月連続のプラスとなりました。この内、積込量は10.3%増で15ヵ月連続のプラス、輸出量は12.3%増となりました。また、取卸量は7.4%増で14ヵ月連続のプラス、輸入量は9.7%増となっています。

@ノルウェーでパイロット不足による欠航が相次ぐ、夏休みの楽しみが台無しに
 ノルウェーを中心に小型機を運航する「ヴィデロー航空」はこの夏に「パイロット不足で100便を欠航する」と現地時間5日に発表しました。ノルウェーでは LCC の「ノルウェー・エアシャトル」も夏休みに入って突然の欠航が相次ぎ、苦情が殺到しています。先月28日には1日で19便が欠航し、4000〜5000人が影響を受けたようです。こちらも、パイロット不足が一因で、B737MAX型機の納入遅れも原因としています。同航空は昨年6月にも全体の30%が突然の欠航を出しています。

@エアバスが中国からA350型機40機など購入の合意書を締結
 エアバスは現地時間5日、中国航空器材集団公司からA320型機ファミリー100機とA350型機40機購入の一般条件合意書(GTA)を締結した、と発表しました。


*7月5日

@谷間地域の苦悩「静穏時間が実質4時間半しかない」
 今日の毎日新聞「機能強化策の陰で/上 移転の選択肢なく 飛行ルートの「谷間地区」」で、A滑走路とB+C滑走路に挟まれることになる、谷間地域住民の苦悩が取り上げられています。今回の機能強化計画で、地域によっては移転対象地区になると思われる地区もありますが、飛行回数が現在の年間12万回から25万回になるにもかかわらず、移転対象にならない地域もあり、「運用時間スライド案」でも両側からの騒音で実質「午前5時から翌日の午前0時半」まで騒音に晒されることになります。このような苦悩する住民の声を取り上げています。

@開港当時の移転先は元の居住地に近いところが多かった
 今日の千葉日報(電子版)の「成田空港建設と住居移転 住民の多く生活圏変化」によりますと、建設当初、成田空港の用地となり移転した人は約400戸あり、移転先は成田の三里塚や旧富里町が多かった、とのことです。また、周辺の騒音区域からも約500戸が移転しましたが、移転先は成田市西和泉、赤萩、野毛平、横芝光町の中台などだった、とのことです。
【コメント】移転先が騒音の激しい地域だったのは何故でしょうか。やはり、生まれ育った土地の近くに暮らしたい、との気持ちがそうさせたのでしょうか。

@警視庁が NAA の元上級執行役員を逮捕
 警視庁は今日、成田国際空港株式会社(NAA)元上席執行役員の64歳男性が、保安警備を担当していた当時、業者に便宜を図り、現金数十万円を受けとっていた、として成田国際空港会社法違反(収賄)容疑で逮捕しました。この役員は警視庁の任意の事情聴取で、容疑を認めていた、とのことです。成田国際空港株式会社(NAA)は国が100%出資しているため、社員は公務員と見なされます。この男は、事情聴取を受けた段階で退職しています。

@米国人の女が羽田空港のゴミ箱に拳銃の実弾100発を捨て逮捕
 昨日午後4時前、羽田空港出発ロビーにあるゴミ箱で、22口径拳銃の実弾100発が捨てられているのが見つかりました。警視庁が防犯カメラの映像を確認したところ、米国人の60歳代の女が捨てたことが分かり、事情を聞いたところ、「自分のもので、誤ってカバンに入れてきた」と認めました。このため、この女を銃刀法違反の疑いで逮捕しました。この女は夫と共に来日し、東南アジアに向かうため、羽田空港内にとどまっていたところを逮捕されたものです。
【コメント】銃弾が100発も入っていたのを米国の空港でも見逃し、羽田空港の税関でも見逃したようです。こんなずさんな検査では今後が心配ですね。

@今年の夏休み海外旅行は3.4%増の見込み
 JTB総研が昨日発表した「2017年夏休み旅行動向調査」によりますと、1泊以上の総旅行人数は前年同期比(以下同じ)0.8%増の7733万人となる見込みで、この内、国内旅行は0.7%増、海外旅行は3.4%増となっています。また、平均旅行消費額は国内旅行が2.8%増、海外旅行は15.7%増となっています。今年の夏休みは最大10日間の取得が可能なため、海外旅行は北米や欧州などの遠距離が好調で、これが、消費額に影響しているようです。

@エアアジアX機がゴールドコーストでバードストライクか?
 現地時間3日、豪・ゴールドコースト発クアラルンプール行きのエアアジアX207便・A330型機が離陸直後に、機体が激しく揺れ、右エンジンからの爆発音が聞こえました。同機は近くのブリスベン空港に無事緊急着陸しました。同航空は声明で「バードストライクに遭ったと思われる。滑走路で2羽の鳥の死骸が見つかった」と述べています。エンジンから炎が上がるのを見た、と言う乗客もいます。
【コメント】滑走路上で発見された2羽の死骸が関係あるのでしょうか。離陸直後数分して爆発音が聞こえた、とのことですから、滑走路上の鳥の死骸は関係ないように思いますが。


*7月4日

@LOTポーランド航空が今日から週1便増便
 今日からLOTポーランド航空の成田=ワルシャワ線が、週3便から4便に増便されました。
 写真は今日ではありませんが、第1ターミナルから出発するLOTポーランド航空のB787型機です。

@「マーケティングインセンティブ」申し込みは73社
 今日の「日刊航空」によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)は先月30日、今年度から導入した「成田空港マーケティングインセンティブ」制度について、申請した航空会社が同日時点で、旅客39社、貨物34社、合計73社となっていることを明らかにしました。まだ、調整中の航空会社もあり、増える見込みもある、とのことです。この制度は航空会社の旅客や貨物量の増加に向けたマーケティング活動に対し、販促費として出発旅客1人当たり45〜60円とし、前年よりも増加した分には90〜120円を支給し、貨物量1トン当たりは100円、同増加分には200円を支給する、と言うものです。

@日本トランスオーシャン航空機が操縦機器故障で4時間遅れる
 昨日午前7時半頃、岡山発沖縄行きの日本トランスオーシャン航空11便・B737型機の運航前点検で、操縦席のディスプレイの一部が表示されないトラブルがありました。この計器交換のため、同便は4時間遅れで出発しました。

@ジェットスター・J 「23号機導入はA320neo型機も検討」
 今日の「WING DAILY」によりますと、昨日就航5周年を迎えたジェットスター・J の片岡会長は昨日の記者会見で、2013年度の搭乗率が72.0%だったものの、2017年度は85.5%に上昇していることを明らかにし、また、今年導入する22号機は21号機までと同じA320ceo型機だが、今後のA320ceo型機生産終了の場合に備えて、23号機をA320neo型機にするかどうか検討している、と述べました。同航空は2019年度までに所有する機材を28機にする予定、とのことです。また、累計乗客2000万人達成は、早ければ来週になる、とのことです。
【コメント】導入するとすれば、リースになるのでしょうか。ただ、A320neo型機はエンジンのトラブルがまだ完全には解決していないようです。このため、エンジンの供給が遅れ気味とのことで、製造工場には約30機のエンジンなしの機体が駐機しているようです。


*7月3日

@「ギリギリのなかで出せる案を出した」と松本取締役
 新任の NAA 松本取締役は先月30日の、専門紙との記者会見で「我々としても知恵を出して、何とかして静穏時間6時間を確保する方策を提案した。知恵を絞ったということについては“よく考えてくれた”という声がある。ただ、これで十分だということではない。空港の競争力強化と地元住民の生活環境の確保を両立させていくことを考えた時に、ギリギリのなかで出せる案 を出した」と述べた、とのことです。
【コメント】先月の NAA 夏目社長の記者会見でも、「ぎりぎりの調和点」という言葉を使っていました。しかし、「静穏時間6時間」は国や NAA 側としては、機能強化で「ぎりぎり」の選択かも知れませんが、騒音被害を被る周辺住民にとっては「命を縮める」選択になります。「静穏時間6時間」=「睡眠時間6時間確保」とはなりません。「睡眠時間6時間以下」は癌や認知症や脳梗塞や心疾患に罹る危険を約1.5倍以上も増大させることになるのですから。

@今日、ジェットスター・J が就航開始5周年、間もなく2000万人
 ジェットスター・J は今日、就航5周年を迎えました。今日の成田発札幌行きの111便の出発前に、記念式典を行いました。式典後の記者会見で片岡会長は、間もなく累計搭乗者数が2000万人を突破することを明らかにし、「搭乗率が80%半ばとなっている」と述べました.。また、新規路線については「現時点で発表できるものはない」と述べました。

@ドンムアン空港でB737型機とバスが正面衝突
 昨日の「newsclip.be 」によりますと、現地時間先月30日午後11時頃、タイのドンムアン空港で、駐機していたノックエアのB737型機に、タイ・エア・アジアのシャトルバスが正面衝突する事故がありました。B737型機の機首が大破しましたが、幸い、けが人は出なかった、とのことです。原因は調査中、とのことです。
【コメント】どうやったら、飛行機とバスが正面衝突出来るのでしょうか?

@英国のヒースロー空港で BA の客室乗務員が16日間のストに突入
 今日の「しんぶん赤旗」によりますと、ロンドンのヒースロー空港で働くブリティッシュ・エアウェイズの客室乗務員が現地時間1日から16日間のストライキに入りました。賃金交渉では妥結しましたが、今回のストライキはこれまでの26日間のストライキに参加した組合員に対する制裁措置の撤回を求めたものです。同航空の客室乗務員の年間給与は16000ポンド(約236万円)で、ガソリン代節約のために、乗務の間に、空港に停めた自家用車の中で寝る人もいる、とのことです。


*7月2日

【訂正】先月27日の出来事で書いた「@ANAウイングのDHC8-402型機でスポイラーの不具合警告、目的地変更」は5月の間違いでした。お詫びして、訂正いたします。

@宮崎県の調査で LCC の成田=宮崎線就航を希望する人が67%
 今日の宮崎日日新聞によりますと、宮崎空港振興協議会が県民を対象に行った国内新規路線のアンケート調査で、成田=宮崎線の LCC 就航を希望する人が66.9%に達しました。また、就航した場合に、53.1%が「年1回以上は利用する」と答えました。

@フジドリーム機が「鳥にあたった」と引き返すも、痕跡はなし
 昨日午前7時20分頃、名古屋発青森行きのフジドリーム361便から、「離陸滑走中にバードストライクに遭ったようだ」との連絡が入り、同機は名古屋空港に引き返しました。点検しましたが、傷なのどの痕跡はありませんでしたが、滑走路でチョウゲンボウの死骸が見つかりました。同航空では「衝突はなかったものの、離陸の際の風圧で死んだもののようだ」としています。

@三菱航空機会社が510億円の債務超過、業務には支障なし
 昨日の朝日新聞によりますと、先月30日に公告された三菱航空機会社の2017年3月決算によりますと、純損失が511億円となり、累積損失は1510億円となりました。同社は親会社の三菱重工から1000億円の出資を受け、同社からの借入金で事業を継続しています。しかし、債務超過は510億円となっていますが、親会社の三菱重工幹部によりますと「銀行からの借り入れがなく、資金的に行き詰まるわけではない」とのことです。

@「ホライズン・エア」がパイロット不足で、8月に約6%の便を欠航へ
 アラスカ航空の子会社「ホライズン・エア」はパイロット不足から、8月に約6%の便を欠航させる、と発表しました。このパイロット不足に対処するため、新たなDHC8-400型機のパイロットに2万ドル、E175型機のパイロットに1万ドルのボーナスを支払う、としていますが、既存のパイロット達は特別ボーナスに反対しています。最新のパイロット契約では飛行時間1時間の手当てを30ドルから40ドルに引き上げています。同社幹部は「これらの施策がパイロット不足を解消するには時間がかかるだろう」とコメントしています。
【コメント】パイロット不足は世界の航空会社を悩ませています。新造機を受領すると、新規路線や増便することになり、ますます、パイロット不足は深刻になります。これが、欠航や安全上の問題を引きおこすのではないでしょうか。


*7月1日

@6月のアクセス数は23,203回でした。

@見直し案が『ぎりぎりの調和点』(夏目社長)なんて、とんでもない
 先月29日の「Aviation Wire」によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長は29日の記者会見で「成田空港スライド運用案は『ぎりぎりの調和点』」と述べた、とのことです。しかし、周辺住民から見ると、この言葉には違和感を覚えます。当初の「運用時間を4時間拡大する」案よりも、拡大幅をたったの30分短縮しただけの案です。一方、住民には「6時間の静穏な時間を確保した」というのですが、何回も書きますが、「6時間の静穏な時間があれば、6時間の睡眠が確保できる」というものではありません。昨日の出来事で載せた「睡眠負債が危ない ちょっと寝不足が命を縮める」の中でも、6時間以下の睡眠は体の中に「睡眠負債」を蓄積させ、癌や認知症や脳血管障害の確率を高くするのです。しかも、「スライド制」は人間の体のリズムを狂わせ、さらに、多くの「睡眠負債」を蓄積させる恐れがあります。たった、「30分の短縮」とこのような「障害の確率を高める」事を、「『ぎりぎりの調和』と言われてはたまったものじゃない」と言うのが騒音下住民の偽らざる気持ちです。開港以来38年間も騒音下で我慢し、空港の運営に協力してきた住民の願いは「開港時の約束である『空港運用時間は午前6時から午後11まで』を遵守していただきたい」と言う事なのです。

@日本航空が成田=モスクワ線を今日から増便
 日本航空は今日から、成田=モスクワ線を週7便のデイリー運航に増便します。


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