2018年3月前半の出来事


*3月15日

@13日の夜に、急遽、四者協議会を開き、強引な“合意”
 国と千葉県と成田国際空港株式会社(NAA)と周辺自治体が、13日の夜、千葉市で急遽、四者協議会を開き、「成田空港機能強化計画」を行うことで“合意”し、確認書を締結しました。
 この間の動きを時系列で追ってみます。

@佐藤横芝光町長が前言翻し、全員協議会招集を要請
 12日の東京新聞によりますと、横芝光町の佐藤町長は11日に開かれた住民団体の集会後の取材で、結論を出すための町議会全員協議会の招集を議長に依頼する方針も示した、とのことです。

@佐藤横芝光町長が全員協議会で、見直し案受入を表明し、議員も了承
 佐藤横芝光町長は12日に開かれた議会全員協議会後の記者会見で、成田空港機能強化計画再見直し案を受け入れることを表明しました。佐藤町長はこの中で、方針を変えた理由について「やみくもに判断を遅らせることで地域振興から取り残されてしまう。騒音のマイナス面はそのままでプラス面がしぼんでしまい、これ以上判断を遅らせるのは得策ではない。熟慮を重ねた苦渋の選択で、新たな第3滑走路の航路下で生活する町民の不安と苦労を考えると断腸の思い」と述べました。全員協議会では多数が町長の決断を指示した、とのことです。
【コメント】何があったのでしょうか。佐藤町長は11日の住民集会で声を詰まらせながら「逆らっていいのか。国交省の偉い方から絶え間なく電話がかかってくる。断ったらどうなるのかと考えると涙が出てくる。そんな中で決断が迫られている。明日あさって何があるか分からない」と述べていました、しかし、12日の記者会見では「町民の意識が変わってきたという感触も持っている」とも述べました。どんな圧力があり、「住民の手応え」とはどのようなことだったのでしょうか。

@小泉市長は「敬意を表する」、住民は「合意は早い」
 佐藤町長の再見直し案を受け入れる決断について成田空港圏自治体連絡協議会会長の小泉成田市長は「足並みをそろえていただき横芝光町長の決断に敬意を表する。空港圏として大きな前進。これからも騒音下住民の生活環境の保全と機能強化の両立に取り組み、地方創生につなげていきたい」と述べました。
 一方、11日に集会を開いた「航空機騒音から生活を守る会」の鈴木会長は「機能強化が実現しても横芝光には何の見返りもなく、まだまだ合意する段階ではないが、町民の反発と関係機関からの再三の圧力の板挟みになっていた佐藤町長の厳しい立場も理解できる。しかし、合意するのであれば、町民のためにどんな条件が引き出せるのか、町長と関係機関には納得の得られる議論を続けてほしい」と語り、「横芝光町航空機騒音等対策協議会」の佐久間会長は「騒音対策をしっかりやってもらい、空港と共生できるように県が示した地域振興策を確実にやって町の発展につなげてほしい」と語りました。

@合意に「新滑走路供用開始時に禁止時間再検討」「地域振興策の実施プランを19年度に」盛り込む
 13日夜、急遽、四者協議会が開催され、成田空港機能強化計画が合意されました。合意内容はこれまでに明らかにされたものとなりますが、確認書には、A滑走路の夜間先行延長の実施状況を踏まえ、C滑走路供用後の運用時間について、要望があれば段階的な実施も検討すること、空港圏の均衡ある発展に向けては、県が道路整備などの方針を盛り込んだ地域振興策を順次実施するため、2019年度に実施プランをまとめる、事が明記されました。
 合意後の記者会見で、夏目NAA社長は第3滑走路の完成時期について「10年以上かかる」との見通しを明らかにしました。

@合意後の周辺住民団体の反応、「これからも要望していく、今がスタート」
 合意後に、周辺住民団体がどのように考えて、この“合意”を受け止めているか、報道各紙から拾ってみます。
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、横芝光町の住民団体「航空機騒音から生活を守る会」の鈴木会長は「静かな時間が激減する。落下物への恐怖もあり、町に住みたいという人がいなくなる。今後も国や空港会社に計画の見直しを要望していく」と述べました。
 今日の朝日新聞によりますと、四者協議会の合意を受けた騒音直下住民の言葉が載っています。横芝光町航空機騒音等対策協議会の佐久間会長は「これから騒音対策や地域振興策がどう具体化されるか見ていかなくてはいけない」と述べ、同町谷間地区の男性は「成田空港は深夜は飛ばさない約束で始まったのに、それをなし崩しにして『理解しろ』では納得できない」と話しています。芝山町の移転対象になった男性は10年前に新築した自宅も、田畑も近くにあり「機能強化は仕方ない。でも、移転しないつもり」と話しています。芝山町「空港と暮らし」推進協議会の稲垣事務局長は「四者協の合意はスタート地点。残された課題は山ほどある」と話しました。成田市西大須賀地区の堀江さんは「経路下は移転を先行的に進めるとか、一日も早くスケジュールを示してほしい」と訴え、つい最近も落下物事故があったことから「人命に関わる被害が出てからでは遅い。合意したとはいえ、実際に移転できるのは5年先か、10年先になるか。年齢を重ねてからの引っ越しは無理」と話しています。谷間地区になる東和泉地区の成毛さんは周辺の集落が移転対象となることから「集落が維持できるのか、今は分からない」と語っています。

@成田騒対協が落下物対策で要望書
 昨日の千葉日報(有料電子版)によりますと、成田市の航空機騒音下住民で構成する「成田空港騒音対策地域連絡協議会」は13日、国土交通省成田空港事務所と成田国際空港会社( NAA )に対し、早急な対応を実施するよう申し入れました。要望書では「落下場所は昨年と同一の集落であり、住民には大きな驚きと不安感が高まっている。落下物は人命にも関わる極めて重大な事故につながる問題。地域の安穏な生活を脅かしている」としています。

@バニラが7月1日から成田=石垣線に就航、成田=関西線は6月15日に運休
 バニラ・エアは13日、7月1日から成田=石垣線に就航する、と発表しました。1日1便で、所要時間は成田→石垣が3時間40分、石垣→成田が3時間となります。販売は14日からとなります。
 一方、成田=関西線を6月15日から運休とすることを発表しました。

@ハワイアンが25日、第2ターミナルに移動
 ハワイアン航空は25日からの夏季ダイヤ開始に合わせて、成田空港の使用するターミナルを第1ターミナルから第2ターミナルに変更します。同航空は日本航空との提携を結び、全日空との提携を解消します。


*3月12日

@「国土交通省のお偉方から絶え間なく電話来る」と佐藤町長
 (とりあえず、1件のみ、出来事を載せます。)
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、昨日、横芝光町で住民団体「航空機騒音から生活を守る会」が、成田空港機能強化計画の再考を訴える集会を開きました。集会には約160人が参加し、佐藤町長も出席しました。佐藤町長は町財政の収入の半分が、国・県・ NAAからの交付金などをあてている現状を説明し「逆らっていいのか。国交省の偉い方から絶え間なく電話がかかってくる」との現状を説明し、「断ったらどうなるのかと考えると涙が出てくる。そんな中で決断が迫られている。明日あさって何があるか分からないが、最後には議会と共に結論を出す」と時折、声を詰まらせながら述べました。町民からは航空機落下物や騒音対策の差による集落分断への懸念が相次ぎ、町長の判断見送りに「拙速な判断は町を分断する。判断先送りは英断だった」などの励ます声が相次ぎました。


*3月11日

都合により、14日まで更新できません。次の更新は15日の予定です。

@芝山町のバーベキュー施設が間もなく完成
 芝山町が「空の駅 風和里しばやま」の隣接地に建設していた「バーベキュー施設」(2018年1月8日の出来事参照)が間もなく完成するようです。
 写真は1日に撮ったものですが、バーベキュー場の右手奥に少し見えているのが、バーベキュー用の食材を販売する所になるようです。記念式典などはまだ、情報がないようです。

@16日から成田空港=仙台線が松島まで延伸
 成田空港交通と宮城交通は、16日から成田空港=仙台線を松島まで延伸し、「Narita Air & Bus」として、運行することになりました。料金は片道8100円、往復12340円となります。1日1便で、ダイヤはそれぞれ午後10時前に成田空港と松島を出発し、到着は午前6時台となります。

@ MRJ の試験飛行が約1ヶ月行われず
 三菱リージョナルジェット(MRJ)の試験飛行が現地時間2月13日に1号機が試験飛行して以来、ほぼ1ヶ月間、行われていません。「 MRJ大好き」さんによりますと、米国の「Isaac Alexanderさん」が現地時間9日のブログで「 MRJのテスト飛行は一時休止中」と書いているとのことです。
【コメント】このように長いお休みは気になりますね。前にも書きましたが、三菱重工の体質で、セキュリティーが厳しいというか、サービス精神が薄いというか、試験飛行の長期休止については、全くコメントがありません。8日のBusiness Journalには「MRJ、360機発注キャンセルの可能性も…販売できぬまま撤退の最悪シナリオの恐れも」というギョットとするような記事も出ていました。この記事は読んでみると、「米国の会社から発注されている360機にキャンセルの可能性がある」という内容ですが、特別な根拠を上げているものではありませんでした。キャンセル不可能な発注などはありませんので、至極当たり前の事を言っているだけですね。しかし、現実にこのような事が起こる可能性もあるわけですから、三菱重工としても簡単な理由や解説は広報誌などで周知しても良いと思うのですが。


*3月10日

@「横芝光町長と問題を共有し、歩調を合わせる」と山武市長
 
今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、横芝光町の西側に隣接する山武市の椎名千収市長は昨日、同紙の取材に答え、「山武市だけが反対するわけにはいかないが、横芝光町が賛成できないときに賛成はできない。横芝光町と問題は共有していく」と述べ、横芝光町と歩調を合わせることを明らかにしました。また、椎名市長は「(四者協議会の合意は)9市町の足並みが揃うことが必要」との考えを示し、成田空港機能強化計画再見直し案の内、A滑走路の運用制限時間が、2020年までに午前0時〜午前6時(午前0時〜午前0時半は「カーフュー弾力的運用」)と6時間に短縮し、先行して実施する、としていることについては「ゼロ回答」との認識を示しました。同市では旧松尾町地区で、A滑走路飛行コース直下の騒音対策区域に1230世帯が生活しています。

@「四者協議会開催には9市長の意思統一が必要」と県担当者
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、昨日の県議会総合企画常任委員会で、委員からの「国や空港会社は何とか年度内に合意したいように見えるが、次の四者協はいつ、どんな状況が整えば開催予定か」との質問に、空港地域振興課の担当者は「各市町の意思が統一しなければ、なかなか開けない。まず9市町の方で再修正案を改めて検討してもらい、意思が統一されてからと考えている」と答えました。

@空港周辺青年団体が「早期に最終的な結論を」との意見書
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、空港周辺6市町の商工団体青年部等で作る「NARITA空港圏青年交流会」は昨日、「早急に機能強化の最終的な結論を得るべく最大限の取り組みを」求める意見書をまとめました。意見書では「少子高齢化が進む中、4万人の雇用を持つ空港は地域の宝。今回の機能強化で3万人の雇用が生まれ、波及効果は計り知れない」としています。
【コメント】機能強化計画がないと、4万人の雇用がゼロになるわけではありません。また、「機能強化計画で新たな雇用が3万人増える」のは、あくまでも訪日外国人が4000万人や6000万人に増えるという事を前提とした“希望的観測”でしかありません。昨日書いた「2017年度雇用実態調査」を見ても、成田空港の従業員数は9年前(2008年)の約10%減になっています。この間、発着回数も旅客数も大幅に増えているにもかかわらず、合理化などで従業員数は減っているのです。それだけ、空港内で働く人々の仕事がきつくなっていることがうかがえます。

@スカイマークの2月実績は旅客数が5.4%増、搭乗率が2.1ポイント増
 スカイマークが発表した「2月搭乗実績」によりますと、搭乗者数は前年同月比(以下同じ)5.4%増の56万4697人、搭乗率は2.1ポイント増の86.8%となりました。


*3月9日

@成田空港従業員数は前回調査比6.4%増、最高時比は約10%減
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「2017年度成田空港内従業員実態調査(2017年11月)結果」によりますと、成田空港関係事業社の総従業員は3年前(2014年11月)調査比(以下同じ)6.4%増の4万3271人となりましたが、過去最高の2008年11月の調査と較べると5133人(約10%)減少しています。この内、千葉県内に居住する人は5.5%増となり、全体の86.3%となっています。また、空港周辺の11市町の居住者は4.4%増の2万3101人となりました。また、関係事業社は2.0%減の673社となっています。

@日本航空が今年度3回目のボーナス支給で最大労組と合意
 今日の日本経済新聞によりますと、日本航空は今年度末に3回目のボーナスを支給することで整備部門や客室乗務員などから構成する同社最大の労働組合と合意しました。今期のボーナスはすでに2回、5.2ヶ月分を支給しており、今回の0.3ヶ月分を合わせると5.5ヶ月分と前年度を0.5ヶ月分上廻ります。業績が好調なことと、人材の確保を目指したもの、とのことです。

@タイ航空がA380型機2機をメンテナンス遅れで運用停止、成田路線も影響
 昨日の「@タイランドnewsuclip.be」によりますと、タイ航空は現地時間7日、運航している6機のA380型機の内、2機の定期メンテナンスが遅れていることにより、1機が3月10日、もう1機を3月中旬まで運航できないと発表しました。現在運航している路線は、機体をB777-300ER型機に換えて運航します。成田=バンコク線の676便と、677便も対象となります。
 右写真は成田空港誘導路を移動するタイ航空のA380型機です。

@エンブラエルとボーイングの合併交渉が難しい局面か
 現地時間8日の「「flightglobal(英文)」によりますと、ブラジル・エンブラエルCEOはボーイング社との合併交渉の締結について、「すべてのステークホルダーのために働くことができる体制を見つけるために、私たちはそれらに従事しています。 "それは私が言うことができるすべてです"」と述べ、難しい局面にさしかかっている、との認識を明らかにしました。

@アシアナ航空がA350-800型機をA350-900型機に変更、A350-800型機の発注は全て消滅
 韓国のアシアナ航空はエアバスに発注していた8機のA350-800型機を、A350-900型機に切り替えました。これにより、約10年前に180機を超えていたA350-800型機の発注は全てなくなりました。


*3月8日

@「午前6時〜午後11時の約束は当面担保していただくのが、町民の声」と佐藤町長
  今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、佐藤横芝光町長は昨日の町議会の一般質問に答え「いろいろな条件闘争の中で当初は午前6時〜午前0時という話もあるが、(開港当初からの)午前6時〜午後11時の約束は当面、今の段階ではしっかりと担保していただかないといけない。それが町民の一番大きな声」と答えました。

@横芝光町商工会などが佐藤町長に受け入れを申し入れ
 横芝光町商工会など周辺市町の計14経済団体は昨日、佐藤横芝光町の佐藤町長に「成田空港機能強化計画」の早期受け入れを要望しました。これに対して佐藤町長は「経済団体の皆さんの立場は重々認識している。要望として受け止めさせていただく」と答えましたが、「機能強化計画受け入れ」については言及しませんでした。
【コメント】いよいよ、佐藤町長への「受け入れ圧力」攻勢が始まりましたね。要望書では「空港と地域の経済発展を通じた地域の明るい未来のため、1日も早く機能強化案を受け入る英断を」としているそうですが、何をもって「地域の明るい未来のため」というのでしょうか。A滑走路飛行コース直下では、少子高齢化の影響もあるのですが、横芝光町などの比較的静穏な地域に較べて、寂れている感じが否めません。飛行コース直下に土地を持つ人から「土地を売ろうとしたが、値段を下げても、下げても、買い手が見つからない」と言う嘆きの声を聞いたことがあります。商工会の方々は、騒音が激しくなり、人口が減っても「明るい未来が開ける」と本当に思っているのでしょうか。一部の人は商機をつかめるかも知れませんが、一般的に言えば、逆になると思うのですが。

@バージン航空がA380型機の発注をキャンセル
 現地時間7日の「flightglobal(英文)」によりますと、バージンアトランティック航空は2001年に発注していた、A380型機6機を正式にキャンセルしたことを認めました。代わりにA350-1000型機を追加発注する方向で、エアバスと交渉している、とのことです。


*3月7日

@横芝光町の全員協議会の様子が分かりました
 本会会員で横芝光町町議でもある山崎義貞から、全員協議会の様子を知らせるメールが届きましたので、下記に載せておきます。
 【コメント】このような経過を経て、3月4日の出来事で書いたような町長の記者会見になったのですね。

 連絡遅れ申し分けございません。
 2月19日の回答を受け、2月22日の夕方から町議会全員協議会がひらかれました。
 国、県、NAAからの説明があり、2月28日と3月1日の2回にわたり住民説明会が行われました。
 この2回の住民説明会では、運用時間制限緩和について大きな反対意見が噴出し、「地域振興策である程度納得してもらえるのではないか」という、町長の思いが崩れた感じでした。
 意見の中では、「空港の発展がこれからの町発展に必要だ
」という意見も出ましたが、「騒音下住民でない人には、この大変さはわからない」という声が出て、町長は「このまま自分だけの意思では決断できない」という事になったと思います。
 議会初日の3月2日に議会終了後、全員協議会が開かれ、今後の4者協議会での対応については、「時間をかけて対応すべきである」という事におちつきました。
 この会議は、2時間以上休みなく続いた会議で、町長は午前0時までの時間延長は仕方ないかな、という気持ちだったのは確かで、スライド運用開始時に再検討するという事と、地域振興策を有利に進め、町発展につなげよう、と思っていたようで、「町長の決断を求める」意見も出されたのですが、町長は「議会と共に進める」という、今までの基本を崩さない姿勢を貫き、「議員全員の意見を聞きたい」と、最後は全員の発言をもとめられ、上記の結論になりました。
 横芝光町民は、今月に開催が予定される4者協議会の行方に対して、一安心していると思います。

                          山崎 義貞

@四者協議会の見送りで、説明会の日程なども組み直しに
 山崎氏のメールにあるように、佐藤横芝光町長が「機能強化計画」への態度を保留したことにより、予定されていた四者協議会の開催が急遽キャンセルとなりました。これにより、周辺市町でも予定されていた説明会の日程組み直しや、新たな、説明会の設定などが行われている、とのことです。成田市でも東峰地区で今月中旬に予定されていた説明会が4月になったり、新たに説明会が組まれるとのことです。多古町でも、今まで説明会を開いていなかった地区に、町長が来て説明することになった、とのことです。
【コメント】このように、横芝光町の決定の良い効果が現れているようですね。

@仁川空港で大韓航空機が他機と接触し、主翼を損傷
 今日の韓国・中央日報(日本語版)によりますと、現地時間6日午後8時20分頃、仁川空港で仁川発ロサンゼルス行きの大韓航空11便が離陸に向け、牽引車で移動中に主翼端が、別の航空機の後部に接触する事故がありました。主翼が損傷したため、同便は機材を交換し、約3時間半遅れで出発しました。乗客・乗員にケガはありませんでした。


*3月6日

@成田空港貨物量23ヶ月連続プラス
 東京税関が今日発表した「成田空港2月貨物取扱量」によりますと、総取扱量は前年同月比(以下同じ)5.6%増と23ヶ月連続前年同月比プラスの、16万7480トンとなりました。積込量は8.5%増と、これも23ヶ月連続前年同月比プラスで、この内、輸出量は8.7%増でした。一方、取卸量は2.9%増と4ヶ月連続前年同月比プラスとなり、輸入量は3.5%増となりました。


*3月5日

@B滑走路直下で脱落した航空無線アンテナが見つかる
 昨日午後、B滑走路飛行コースの北側約7.6Kmにある成田市西大須賀の民家裏山から、横約50cm、縦約25cm、重さ約920gの台形金属片が発見されました。発見場所は民家から約50mしか離れていませんでした。この裏山の持ち主がタケノコを掘るために竹林に入ったところ、この金属片を見つけた、とのことです。金属片は白色に塗装され、銅線らしいものもついていました。成田市の担当者は「汚れ具合から数カ月前からあったとみられる」としていました。今日、国土交通省成田空港事務所とNAAが現地を確認し、この部品を持ち帰り調べたところ、旅客機についている航空無線用アンテナと判明しました。どの航空会社が落としたかを、航空会社に照会して調べています。

@第3ターミナル・サテライト北駐機場を使用するバニラ機
 1日に第2ターミナルに行ったところ、展望テラスから第3ターミナルサテライト北に整備され、昨年12月23日供用開始になった駐機スポットに、バニラ・エア機が駐機しているのが見えました。とは言っても写真のように尾翼だけしか見えませんが。
 私は初めて見ました。今後、頻繁に使われることになるのでしょうか。

@福岡空港で日本航空機からオイル漏れ、滑走路約40分閉鎖
 昨日午後2時頃、羽田発福岡行きの日本航空317便・B777型機が、着陸して誘導路を移動中に、左主脚からオイルが漏れ動けなくなりました。このトラブルで滑走路などの清掃のため、滑走路が約40分閉鎖され、3便が欠航、2便が他空港に着陸、31便に遅れなどの影響が出ました。


*3月4日

@「1週間、1ヶ月で決められる話ではない」と佐藤町長
 今日の毎日新聞によりますと、横芝光町の佐藤町長は2日の全員協議会後の記者会見で「次回の四者協議会で、再提案同意へのなつ印はできない。住民の理解に至っていない。深夜・早朝の運用時間延長のほか、地域振興策も分かりにくいという意見が町民から多く出た。時間が必要。1週間、1カ月で決めるという話ではない。この2日間で考えが変わった。深夜・早朝の運用時間のさらなる見直しも含めて求めるということだ」と述べた、とのことです。

@「時間はかけられない、横芝光町は1日でも早く理解を」小泉成田市長
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、横芝光町の佐藤町長が「成田空港機能強化計画」の再見直し案を「今の段階で受け入れられない」と表明したことについて、周辺市町の首長たちに困惑が拡がっている、とのことです。成田空港圏自治体連絡協議会の小泉成田市長は「横芝光町の厳しさは理解しているが、ただ言えることは何とか空港圏として足並みをそろえていただきたい」と述べ、「合意の際には、今回も前例が踏襲されるものと思うが、時間はかけられない。横芝光町には1日も早く理解、協力を得るように取り組んでいきたい」とも述べた、とのことです。菅沢多古町長は「横芝光町では騒音や飛行時間の問題でいろいろ不満があると思うが、それを言っていても仕方ない。積み残したことは調印した後で話せばいい」と述べ、相川芝山町長は「自治体それぞれの事情もあるが、周囲の状況も含めて考えて決断するのが首長の責任ではないか」と述べた、とのことです。
【コメント】ひどい話しです。何のために「時間がかけられない」のでしょうか。選挙のためか(4月に首長選があるところもあります)、国から「早くしろ」と発破をかけられているためでしょうか。成田市では地元が住民説明会を要請しても、開こうとしない事例や、今月中旬に説明会が開かれる地域もあり、住民説明会開催に市当局や騒対協が消極的、との話しもあります。
 国は当初から「理解が得られるまでは説明をします」と言っており、先月20日に「空港運用時間拡大計画白紙撤回署名」提出のために国土交通省を訪れた時(2018年2月20日出来事参照)も国土交通省の担当者は同じように言っていました。
 町の首長が町民の意向を受けて慎重に事を運ぼうとする事の何がまずいのでしょうか。菅沢多古町長はある会合の席上で佐藤横芝町長が住民アンケートを実施した事について「町民アンケートなんてとんでもない。選挙で町政を付託された者は、自分の考えでやれば良いのだ」と言い放ったそうです。選挙の争点として「成田空港機能強化計画」があった、と言うのならともかく、町の将来を左右する事柄に、首長として改めて町民の考えを聞くことのどこがおかしいのでしょうか。相川芝山町長も円卓会議以来の仲間が言い出した「運用時間拡大」をどのように「決断」したと言うのでしょうか。「仕方がないから我慢しろ」と言うことでしょうか。
 再見直し案で提案された地域振興策にしても、達成目標も示されておらず、予算の裏付けもはっきりしていません。今まで国やNAAが約束したことが何十年かかっても実現していないことは多数あります。今回出された諸施策についても、全てに予算の裏付けがある、とは思えません。
 「機能強化計画」の費用についても、「滑走路建設でおおよそ1000〜1500億円」としか、示されておらず、ターミナルや駐機場などの整備費も示されていません。

@【訃報】本会の初代会長「佐藤行通」が死去5日朝、加筆
 本会の初代会長だった、佐藤行通氏が1日に亡くなりました。享年100歳でした。ご冥福をお祈りします。
 同氏が締結に尽力された空港建設時の「取極書」や、その付属文書の性格を持つ「航空公害に関する交渉覚書」は、国や成田国際空港株式会社(NAA)などの約束違反があり不十分ではありますが、今もって、効力を発揮しています。
 「航空公害に関する交渉覚書」の中で、住民側は「夜間21時がら07時まで、航空機の発着を禁止する。」事を要望したのに対し、当時の空港公団は「夜間の迷惑をかけないよう努力するが、日本の主要国際空港てあり、世界一周航路等も乗り入れる関係上、要求どおりの制限を実施することは、困難である。また成田空港については、夜間の飛行禁止時間の決定はされていないが、羽田空港なみの禁止を厳重に実施する事は可能と考えられる。」と答えています。この「羽田空港なみ飛行禁止時間」が現在の「午後11時〜翌朝6時」となっているのです。
 右の写真はほぼ50年前のものになりますので、どのような場面で撮影されたものかは、定かではありませんが、手前左が故佐藤行通氏です。


*3月3日

@「(機能強化計画)現時点では受け入れられない」と佐藤町長が明言
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、横芝光町の佐藤町長は昨日開かれた議会全員協議会で、「成田空港機能強化計画」の再見直し案について「運用時間についてこれだけ反対意見が根強い中で、今の時点で結論を出すには至っていない」と述べた、とのことです。会議後に、記者団の質問に対して「一定の評価はしていたが、町の4割以上の戸数が騒音下になるだけに、慎重に協議しなければ将来に禍根を残す。まだまだ議論が足りず、(再見直し案は)現時点では受け入れられない。」とし、また、「結論を出す時期については」との問いに、「即答できない」と答えました。

@全日空1月実績で国際線旅客数は1.8%増、利用率は1.7ポイント減
 全日空が昨日発表した「ANAグループ1月実績」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)1.8%増の81万8701人となり、利用率は1.7ポイント減の74.3%となりました。
 一方、国内線旅客数は0.6%減の296万9091人となり、利用率は1.0ポイント増の63.2%となっています。この内、成田空港路線の利用率は成田=札幌線が10.2ポイント減の73.9%、成田=大阪線が2.6ポイント増の79.1%、成田=福岡線が11.0ポイント減の60.3%、成田=那覇線が4.6ポイント減の54.0%、成田=仙台線が26.9ポイント増の81.8%、成田=新潟線が0.3ポイント減の49.3%、成田=中部線が8.2ポイント増の69.9%、となっています。
 また、運航実績は国際線では欠航率が0.5ポイント悪化の0.6%、定時出発遅延率が3.1ポイント悪化の18.3%、定時到着遅延率が3.5ポイント悪化の21.0%となり、国内線では欠航率が0.2ポイント悪化の2.4%、定時出発遅延率が3.3ポイント悪化の14.0%、定時到着遅延率が3.9ポイント悪化の19.5%となっています。

@エンブラエルのE190E2型機がFAAとEASAの型式証明取得
 現地時間2月28日、エンブラエルはE190E2型機が米国連邦航空局(FAA)と欧州航空安全機関(EASA)の型式証明を取得した、と発表しました。これにより、発注航空会社への納入が可能となります。


*3月2日

@「反対意見の多い現状では、厳しい状況」と横芝光町の佐藤町長
 昨日の朝日新聞によりますと、28日夜に開かれた、横芝光町の成田空港機能拡大計画に関する再見直し案の住民説明会では、住民から「スライド運用はごまかしだ。運用時間に合わせて生活するのではない。これ以上の騒音はいらない」「静かな環境下で暮らしていく権利は、どんなことがあっても譲れない」「住民の立場になって検討できないのか。これ以上の騒音にさらされたら病気になる。人間生活を尊重することも大事だ」「防音工事をするといっても、屋内だけで生活するわけではない」などの厳しい批判が噴出した、とのことです。佐藤町長は、報道陣に「(再修正案は)100%ではないものの、一定の評価ができるものと思っていた」と述べましたが、報道陣からの「(再見直し案について)どう考えているのか」との質問に対して、「反対の意見を多く聞いている今の状況では、なかなか厳しい状況にならざるを得ない」と答えました。
 また、今日の千葉日報(有料電子版)では、佐藤町長は説明会後、「地域振興策で、ある程度騒音への理解も得られるという認識だったが、根本的に(騒音拡大について)理解が得られていない」と述べた、とのことです。また、この記事によりますと、住民からは「(滑走路の間で)音を感じないのは結局4時間半だけか」「運用時間に合わせてスライドで生活するのではない」「工業団地誘致や治水対策は騒音問題と併せてやることではない。これ以上騒音は要らない」などの厳しい意見が出た一方、前向きな声は聞かれなかった、とのことです。
【コメント】横芝光町当局は28日と昨日の住民説明会場で、横芝光町の未来を書いた、A3版のイラスト図「将来の横芝光町の姿」を配布した、とのことです。

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」94、95例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」94、95例目が発生しました。
・94例目 新千歳発成田行きのバニラ・エア924便・A320型機が、新千歳空港の降雪のために出発が遅れ、午後11時00分にB滑走路南側から着陸したものです。
・95例目 成田発那覇行きの全日空8561便・B767-300型機がアモイ空港の管制制限による玉突き遅延で、B滑走路から北側に離陸したものです。

@LOTポーランド航空が夏季ダイヤから成田=ワルシャワ線を週5便に増便
 LOTポーランド航空は夏季ダイヤから、現在週4便で運航している成田=ワルシャワ線を週5便に増便します。
【コメント】以前に「30日」と書きましたが、これは、新たに設定された曜日のことでした。

@マレーシア航空が今日からA380型機を期間再投入
 マレーシア航空が今日から、成田=クアラルンプール線にA380型機を再投入しました。4月11日までとなります。

@フジドリーム機が7日、成田空港に初登場
 今日の「Traicy」によりますと、フジドリームは7日・10日・13日に種子島へのチャーター便を運航することになっています。フジドリーム機が成田空港に乗り入れるのはこれが初めてとなります。

@12月の取扱額で外国人旅行取扱額が25.3%増に
 観光庁が先月28日に発表した「12月主要旅行業者の旅行取扱状況速報」によりますと、海外旅行取扱額は前年同月比(以下同じ)4.4%増となりました。外国人旅行取扱額は25.3%増、国内旅行取扱額は2.3%減となっています。


*3月1日

@2月のアクセス数は19,728回でした。

@「睡眠の妨げになることには変わりない」住民から反発する声が相次ぐ
 今日のNHKニュースによりますと、昨夜、横芝光町で成田空港機能拡大計画に関する再見直し案の住民説明会が開かれました。この席で佐藤町長は「新たな見直し案では、今後もさらなる騒音の軽減策の協議を行うことも盛り込まれ、一定の評価をしている」と述べました。しかし、参加した住民からは「睡眠の妨げになることには変わりない」とか「騒音の影響で人口が減ってしまう」などと反発する声が相次だ、とのことです。

@京成トラベルが18日にスカイライナーを使ったイベントツアー
 京成トラベルサービスは18日、「久野知美さん・南田裕介さんと行くお楽しスカイライナーツアー」を開催します。スカイライナーを使い、上野からスカイライナーAE型に乗り、成田空港に向かい、車内でクイズなどのイベントを行います。到着は東成田駅となり、「旧スカイライナー専用ホーム」での撮影会を実施し、その後、宗吾車両基地に向かい、基地内に保存されている車両の撮影会を実施して、午後1時に解散となります。費用は1万円で、今日の10時申し込み開始となっています。申し込みは電話のみです。詳しくはホームページで確認して下さい。

@日本航空が共同運航などで、10年後に乗り入れ都市を500に
 日本航空は昨日、「2017〜2020年度中期経営計画」の改訂版(ローリングプラン)を発表しました。これによりますと、10年先の2027年度までに、提携企業などとの共同運航も含めて、世界の乗り入れ都市を500都市にするとし、国際線旅客の海外向けの販売額比率を2016年度に比べて20ポイント増の50%に引き上げる、としています。また、売上高を2027年度に「2017年度見通し」比で46%増の2兆円とし、営業利益を同51%増の2500億円を目指す、としています。

@ブラジル最大の空港で航空燃料を盗まれ、給油削減などのお願い
 昨日のAFP通信日本語版によりますと、ブラジルのサンパウロにある「グアルリョス国際空港」で地中にある航空燃料パイプラインから、大量の航空燃料が抜き取られ、航空燃料不足から遅れが出たり、「当空港での燃料搭載を最小限にして欲しい」と航空会社に要請する事態となった、とのことです。犯人グループは空港近くの倉庫から穴を掘り、パイプラインに穴を開け、タンクローリーに積み替えて盗んでいました。夜の作業中には大音量で音楽を流し、結局この大音量から、警察に通報され、発覚した、とのことです。


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