2017年7月後半の出来事


*7月31日

@バニラが入国審査スルー事件で再発防止策などを航空局に提出
 バニラ・エアは今日、成田空港での入国審査スルー事件についての、「再発防止策の実施体制の整備及びその履行」と「輸送の責任主体としての意識の再徹底」についての改善措置を航空局に提出しました。バニラエア、東京空港交通、成田国際空港株式会社(NAA)の3社で、再発防止策の周知徹底、新規入社社員への教育体制を構築などを行うとしています。

@台湾のエバー航空が台風による客室乗務員の「天災休暇」で40便以上が運休
 現地時間30日、台湾のエバー航空の客室乗務員約500人が台風9号の影響による「天災休暇」を取ったために、40便以上が運休となった、と発表しました。これにより、約1万人が影響を受けるものと見られています。この内、日本に向け出国できない人が約600人、日本から帰国できない人が約800人いる、とのことです。これについて、同航空の広報責任者は乗客に謝罪すると共に、「天災休暇の取得は従業員の権利」と述べました。
 写真はエバー航空のハローキティ塗装機です。


*7月30日

@国内線の運賃は下がり気味か
 28日の「日刊航空」によりますと、国土交通省が26日に公表した「航空輸送サービスに係る情報公開(平成28年度第4回)」によりますと、国内線11社の合計で旅客数は前年度比(以下同じ)2.32%増となっていますが、旅客収入は0.25%減となっており、単価の下落が見られる、とのことです。2016年度の輸送1人員当たりの旅客収入は前年度に比べて300円の下落になっています。航空会社別ではエアドゥが1300円の大幅下落で、スカイマークも1200円の下落となっています。11社の内9社が下落しています。ピーチとジェットスター・J の2社が100円の上昇となっています。また、輸送人キロ(旅客1人を1Km運んだ場合)当たりの旅客収入でも10社が下落しており、最大はエアドゥの1.4円下落となっています。唯一、ジェットスター・J が7.7円で±0円となっているのみで、11社の平均で0.4円の下落となっています。ちなみに、輸送人キロ当たりの旅客収入が最も高かったのは全日空の17.3円で、最も低かったのは「Spring Japan」の6.4円でした。
【コメント】 LCC の進出などで運賃が下がっているのでしょうね。特に、スカイマークやエアドゥなどの新興航空会社の1人当たりの旅客収入が大きく下がっています。 LCC との競合で、運賃を下げざるを得ない事情があるのではないでしょうか。

@オーストラリアで航空機爆破テロを準備した4人を逮捕
 オーストラリアのターンブル首相は現地時間30日に記者会見を開き、飛行機を爆破させるテロを計画していた4人をシドニー市内で逮捕した、と発表しました。この男らの関係先を捜査したところ、爆破装置を作る材料などが見つかった、とのことです。どの飛行機を何時爆破させる計画だったかは分かっていませんが、男らがイスラム過激派の影響を受けた可能性を示唆しました。

@旅客機の座席縮小反対を求める裁判でワシントン高裁が訴えを支持
 今日のCNNニュース(日本語版)によりますと、米国で航空機利用客の権利を主張する団体「フライヤーズ・ライツ」が起こした、旅客機の座席幅や間隔が縮小される傾向に歯止めをかけるよう米国連邦航空局(FAA)に対応を求めた裁判で、現地時間30日までに、ワシントンの連邦高裁は原告の主張を認め、FAAに対応を命じました。旅客機の座席については、今までも連邦議会でくり返し法案が審議されましたが、いずれも否決されています。しかし、FAAが規制する場合は議会の承認は必要ありません。


*7月29日

@明日から2回目の住民説明会、4市町・約30地区で秋までに
 今日のNHKニュースによりますと、国土交通省と千葉県は成田空港機能拡張計画についての、新たな説明会を明日から始めることにしています。当初の計画案では空港運用時間を午前5時から翌日の午前1時までとする案を提案していましたが、「これでは、静かな時間が1日の内4時間しかない」として住民からの反発が相次ぎました。これを受けて、 NAA では空港運用時間を午前5時から翌日午前0時半までとし、運用時間をスライドすることにより、「各地域での静かな時間を6時間とする」見直し案を提示しました。また、移転補償地域や民家防音工事助成地域などを具体的に示す案を千葉県が作成しました。これらの、案を説明する会になります。説明会は4市町の約30地域で行う予定で、全部終わるのは秋頃になる見込み、とのことです。
【コメント】「静かな時間を6時間にする」と言いますが、最近の研究では「健康に生活するための睡眠時間は最低でも7時間必要」とする研究結果が一般的に出されています。25日に放映された「林修の今でしょ!講座 最新研究で判明『睡眠負債』を徹底解明SP」でも最近の研究を取り上げていました。「靜かな時間を6時間確保」と言いますが、飛行機が飛ばなくなったら、すぐに眠れる、と言うものではありません。ましてや、A滑走路やB滑走路+第3滑走路に挟まれた地域では両側からの騒音で「静かな時間が4時間半」と言うことになります。国や NAA などは騒音地域に住む住民を「人間」として見ることが出来ないのでしょうか。
 写真は画面キャプチャーです。

@日本とアゼルバイジャンの航空2国間協議でバグー・成田間での旅客便合意
 国土交通省は昨日、25日と26日に行われた日本とアゼルバイジャンの航空2国間協議の結果を発表しました。これによりますと、日本の航空会社はアゼルバイジャンの各地点に、また、アゼルバイジャンの航空会社は羽田空港と成田空港を除く日本の各地点への就航が可能になります。ただし、成田空港についてはアゼルバイジャン側がバグー=成田線の旅客便のみを可能とします。また、双方の企業とも週21便までの運航を可能とします。さらに、共同運航については完全に自由化します。

@エア・アジアが中部=札幌線に9月に就航
 今日の日本経済新聞によりますと、エア・アジアの関係者は昨日、拠点とする中部空港などの関係者に、中部=札幌線を9月から運航する、と伝えました。その後、中部=台北線にも就航する計画、とのことです。
【コメント】難産だったエア・アジアの再参入ですが、ようやく、見通しがついたようですね。


*7月28日

@成田下総地区住民が「法改正をして『谷間地区』を移転対象にせよ」と発言
 今日の千葉日報(電子版)によりますと、26日夜、成田空港のB滑走路北側の直下地域にある下総公民館で、「成田市下総地区空港対策委員会」が開かれ、国や NAA などが機能強化計画について説明しました。A滑走路とB滑走路に挟まれる谷間地区の住民からは「2本の滑走路の騒音影響を受ける谷間地区では、スライド運用したところで、午前5時から夜中の0時30分まで騒音が続く。静穏時間は4時間半しかなく睡眠が確保できない」「強力な騒音対策がなければ納得できない」「法改正も含めた移転対象地域の拡大を」などの発言が相次ぎました。

@累計旅客数が10億人を突破
 成田空港の累計旅客数が今日、10億人を突破しました。第2ターミナルで記念式典が開かれ、10億人目の米国人女性に、記念の羽子板が夏目社長から贈呈されました。

@16年度の国内線旅客数は2.3%増も、 LCC は初めての減少
 国土交通省が26日に公表した「航空輸送サービスに係る情報公開(平成28年度第4回)」によりますと、2016年度(2016年4月〜2017年3月)の「特定本邦航空運送事業者11社」の定期便による国内線総旅客数は前年度比(以下同じ)2.3%増の約9502万人となりました。
 この内の LCC による旅客数は0.5%減の約930万人となり、調査開始以来初めての減少となっています。これは、ジェットスター・J が国際線進出のため(多分)、国内線を減便した影響で7.5%減となったことが響いるようです。以下に、輸送人数と旅客収入のベスト5、及び、欠航率と遅延率のワースト5を表にしておきます。各用語の意味はリンクのページを見て下さい。
 なお、この統計は四半期毎に公表されますが、今年から第4四半期と同時に、その年度分も公表されることになりました。

                   2016年度国内線 旅客数と旅客収入 ベスト5

ベスト5
旅客数
旅客収入
順位
航空会社
人数
順位
航空会社
金額
1位
全日空
4305万3462人( 0.70%増)
1位
全日空
6675億7700万円(1.09%減)
2位
日本航空
2787万0103人( 2.41%増)
2位
日本航空
4337億7700万円(0.15%増)
3位
スカイマーク
673万4219人(11.94%増)
3位
スカイマーク
709億9500万円(0.87%増)
4位
ジェットスター・J
453万7809人( 7.50%減)
4位
ジェットスター・J
369億5200万円(5.71%減)
5位
ピーチ
 323万9643人( 3.35%増)
5位
日本トランス
339億6500万円(1.17%減)
                                                  ( )は前年度比

             2016年度国内線 欠航率と遅延率 ワースト5

ワースト 5
欠航率
遅延率
順位
航空会社
順位
航空会社
1位
Spring Japan
2.86%(1.50%)
1位
ピーチ
23.25%(19.26%)
2位
エアドゥ
2.09%(1.52%)
2位
ジェットスター・J
20.25%(20.45%)
3位
バニラ
1.74%(0.99%)
3位
Spring Japan
19.83%( 8.25%)
4位
ジェットスター・J
1.66%(1.26%)
4位
バニラ
16.98%(14.88%)
5位
日本航空
1.35%(1.17%)
5位
エアドゥ
14.00%(10.20%)

                                      ( )は前年度


*7月27日

@安定した伸び率も、かげりか、6月運用状況
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「6月空港運用状況」によりますと、総発着回数は6月単月過去最高の、前年同月比(以下同じ)5%増の2万543回となりました。この内、国際線発着回数は6月単月過去最高の4%増、国内線発着回数も6月単月過去最高の6%増となっています。
 総航空旅客数は6月単月過去最高の3%増で、この内、国際線旅客数は日本人が4%増、外国人は6月単月過去最高の10%増で、通過客(乗り継ぎ客)は21%減となり、合計では2%増となっています。また、国内線旅客数は6月単月過去最高の6%増となりました。
 総国際航空貨物量は9%増となり、この内、積込量は10%増で、輸出量は12%増となり、取卸量は7%増で、輸入量は10%増となっています。
 給油量は4%減となっています。
 全体としては発着回数、旅客数ともに、前年同月比伸び率が安定した伸びとなっていますが、外国人旅客数の伸び率はこの3ヶ月連続して下降しています。

@東京地検が栗田容疑者らを贈収賄容疑で起訴
 東京地検は昨日、成田国際空港会社法違反の収賄罪で、成田国際空港会社の元上席執行役員、栗田容疑者を起訴しました。また同法違反贈賄罪で、多古町の会社役員、越川容疑者も起訴しました。栗田容疑者は6月に NAA を解雇されています。

@日本航空のB787-9型機がトラブルで引き返し欠航に
 昨日早朝に成田空港到着予定だった、クアラルンプール発成田行きの日本航空724便・B787-9型機が、離陸後、電気系統の不具合が発生したため、クアラルンプール空港に引き返し、無事緊急着陸しました。トラブルは離陸前にも発生し、一旦、駐機場に戻り、整備して離陸しましたが、離陸後、同じトラブルが発生した、とのことです。同便は欠航となりました。


*7月26日

@成田空港ではヒアリは発見されず
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、24日に回収したヒアリ捕獲装置ではヒアリは確認されなかった、と発表しました。環境省の成田空港にある事務所に調査を依頼したところ、いずれもヒアリの特徴とは一致せず、ヒアリではないことが分かったということです。
【コメント】成田空港には国内でも最大級の検疫所がありますから、すぐにでも確認出来るはずですね。昨日書いた「28日に判明」はおかしいのでは、と思っていました。まずは、安心です。

@成田第2ターミナル駐車場(P2)が3時間まで無料のクーポンサービス
 成田空港では今月21日から来月20日まで、第2ターミナルにある「P2駐車場」で、3時間の駐車が無料になる「無料クーポン」を「成田空港公式facebook」で実施しています。対象店舗で2000円以上の買い物をした場合です。出庫の際にレシートと駐車券を出し、公式ページ上の画像を提示します。ただし、普通自動車が対象となります。

@日本航空の6月実績は相変わらずの堅調
 日本航空が昨日発表した「JALグループ6月マンスリーレポート」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)0.9%減の68万4610人、利用率は1.3ポイント増の82.2%となっています。
 一方、国内線旅客数は7.3%増の273万699人、利用率は4.8ポイント増の69.8%でした。
 この内、成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が8.5ポイント増の80.0%、成田=札幌線が2.0ポイント減の50.9%、成田=中部線が5.5ポイント増の70.4%、成田=福岡線が10.5ポイント減の42.1%となっています。

@日航とベトジェットの共同運航開始は2018年以降
 昨日書いた日本航空とベトジェットの業務提携ですが、まず、共同運航を開始する、とのことです。共同運航するのは(1) JALが運航する日本=ベトナム間の路線、(2)JALが運航する日本の国内線、(3)ベトジェットエアが運航するベトナム国内線、(4)ベトジェットエアが運航するベトナムを発着するアジア各国への路線、となるようです。開始時期は2018年以降とのことです。日本航空では LCC との提携について「どの LCC でも提携するわけではないが、一定のサービス水準を持っている LCC との提携は今後も検討する」としています。日本航空が現在提携している LCC はオーストラリアの「ジェットスター」と米国の「ジェットブルー」で、これに、今回の「ベトジェット」が加わることになります。

@羽田空港で10月から日本人帰国で顔認証審査を実施へ
 法務省は「顔認証」を使った、自動化ゲートを羽田空港に10月から導入する事になりました。日本人の出国手続で使うため、3台を導入します。ICパスポートに記録されている顔写真とゲートで取得した顔写真を照合して、本人の確認を行います。これにより、日本人の出国手続が簡素化された分、入国審査官を、今後も増加する外国人の入国審査に廻して、混雑解消を目指します。来年度からは成田空港などの主要空港で設置を進めます。
【コメント】ICチップを使っていないパスポートでは、当然、顔認証は出来ず、従来通りの入国審査を受けなければなりませんね。


*7月25日

@昨日、ヒアリ捕獲キットを回収、結果は28日に
 昨日、成田空港で、先週設置したヒアリ捕獲キットの回収が行われました。キットの中にはたくさんの蟻が入っていました。ヒアリかどうかは28日に結果が出る、とのことです。

@成田空港のガチャ売り上げランキング1位は「パラ斎藤さん」
 タカラトミーがこのほど発表した、成田空港における7月10日現在のガチャ売り上げランキングによりますと、1位は「パラ斎藤さん」、2位は「シャクレルプラネット2」、3位は「パンダの穴 ZooZooZoo第4弾 のんきだ寝」となっているそうです。
 写真は第1ターミナルに設置された「ガチャ」です。少し古いので、台数は増えているかも知れません。

@国土が米国運輸保安局に保安検査の改善を要請
 国土交通省は羽田空港や成田空港で拳銃や実弾などが相次いで見つかる事件を受けて、米国運輸保安局に改善を要請しました。これらの事件は米国出国時に保安検査をすり抜けたものと見られ、国土交通省は「安全上問題だ」とし、原因の究明や保安検査の改善を要請したものです。

@日本航空がベトナム LCC 「ベトジェット」と業務提携へ
 日本航空はベトナムの LCC 「ベトジェット」と提携することを今日発表します。ベトジェットはベトナム第2位の航空会社です。ベトナム航空が全日空の出資を受け入れ、昨年の冬季ダイヤから、日本航空との提携を解消し、全日空との共同運航やマイル提携を行っています。日本航空はベトジェットと提携することにより、共同運航やベトナム以遠のネットワークを拡げ、一方、ベトナムからの訪日需要を取り込む方針です。

@「スクート」と「タイガーエア」正式に統合
 今日、シンガポールのスクートとタイガーエアが正式に合併しました。ブランド名は「スクート」となり、「タイガーエア」名はなくなることになります。ただ、「タイガーエア台湾」は、台湾企業との合弁会社で「タイガーエア」とは別会社ですので、残ります。従って、成田空港では従来と同じ名称、同じ発着になります。

@マレーシア航空がA380型機を使った聖地巡礼チャーター便始める
 マレーシア航空によりますと、同航空はかねてから予定していたA380型機を使った、イスラム教徒の聖地巡礼向けチャーター便の運航を、現地時間24日から開始しました。A380型機の席数は483席となります。今後、聖地であるジェッダ、マディーナへ計76便のチャーター便の運航を予定しています。聖地行きの最終チャーター便は8月26日の予定で、マレーシアへの帰国最終チャーター便は10月4日になる予定です。


*7月24日

@岩国市で戦闘機の夜間騒音に苦情が殺到。10日夜
 今月10日夜、岩国市の市街地などの上空で軍用機が編隊を組み旋回などを繰り返しました。この騒音に対して、岩国市には、1998年1月10日の米軍空母艦載機による離着陸訓練時の242件に次ぐ、2番目になる155件の苦情が殺到しました。住民からは「3〜5機が編隊飛行している」「低空を飛んでいる」「うるさくて眠れない」などの電話やメールが相次ました。滑走路北側の川口町では90.7db(A)を記録しています。岩国市は先月下旬に、厚木基地の空母艦載機の移駐を容認しています。
【コメント】大変ですね。成田空港では、今でも午後11時までは飛行機が飛び、現在提案されている「成田空港機能強化計画」では、午前5時から翌朝午前0時半まで飛行機を飛ばす計画が提案されています。飛行コース直下の住民は、立て看板や署名で「運用時間拡大反対」「開港時の約束である飛行時間『朝6時から午後11時』を守れ」と訴えています。

@米・運輸省がアメリカン・デルタ・フロンティアの3社に罰金科す
 現地時間21日のロイター通信によりますと、米国運輸省は21日、フロンティア航空、アメリカン航空、デルタ航空の3社が、オーバーブッキング(過剰予約)や払い戻しなどに関する消費者保護規則を守らなかったとし、罰金を科したと発表しました。罰金額は、フロンティア航空にはオーバーブッキングの対応に問題があったとして40万ドル、アメリカン航空には2015年に顧客に対する払い戻しを迅速に行わなかったとして25万ドル、デルタ航空には2012〜2015年に搭乗者の機内持ち込みや預け入れ荷物に関しての報告を正確に行わなかったとして20万ドルとなっています。
【コメント】米国ではこのところ、大手航空会社の好調な業績とは裏腹に、国が大きいこともあり、長距離の移動には航空機を使わざるを得ない利用者からの、「予約が取れない」「座席が窮屈」「サービスが投げやり」「安いチケットがない」などの不満が高まっています。


*7月23日

@6月のイレギュラー運航で成田空港関係は8件
 国土交通省が発表した「6月イレギュラー運航の発生状況」によりますと、全体では21件となりました。この内、成田空港関係では8件となっており、外国の空港から成田空港に向かったものの、トラブル発生で引き返したものが2件となり合計では10件となっています。

@バニラの他の4機にもトイレ壁に細工跡、金塊密輸事件
 昨日のNHKニュースによりますと、バニラ・エア機内トイレ壁裏から金塊が発見された事件の続報ですが、他の4機の壁にも壁を取り外しやすいように細工してあった事が分かりました。これで細工された機体は5機になります。手口は11日の出来事でも書いた読者の推理のように、同一機体を国際線と国内線で使うときに、次の便で国内の空港に到着したとき、税関検査がないことを利用した、新手口の密輸方法だったのではないか、としています。
【コメント】捜査の状況がなかなか出てこなかったのですが、捜査は少しずつ進んでいるようです。しかし、このような細工や、金塊取り出しは簡単にはできないように思います。空港や航空の関係者が関与しているのではないでしょうか。
 写真は第3ターミナル国際線エリアに駐機するバニラ機です。

@三菱航空機会社が操縦士若干名を募集
 三菱航空機会社は三菱リージョナルジェット(MRJ)の試験飛行などを行う、操縦士若干名を募集しています。勤務地は名古屋空港か米国・モーゼスレイク・フライトテスト・センターになります。資格などは同社のページを参考にして下さい。


*7月22日

@「軍事利用問題関係資料」のページに、7月20日提出「『JAL自衛隊チャーター便問題』と『運用時間見直し問題』への抗議と質問書」を載せました。

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」35例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」35例目が発生しました。
・35例目 成都発成田行きの中国国際航空546便・A320型機が、前便で成都空港の悪天候のためにダイバードして、出発が遅れた玉突き遅延のため、午後11時55分にB滑走路に着陸したものです。

@千葉県経営者協会が第3滑走路建設や運用時間拡大求める要望書を知事に提出
 千葉県経営者協会は昨日、森田知事との懇談会を開き、この席で成田空港の機能強化や圏央道未開通区間の開通目標年度の公表を求める要望書を提出しました。成田空港の機能強化では第3滑走路の建設や運用時間の延長などが盛り込まれています。

@「くうこうだより 夏号」が送られてきました
  NAA から「くうこうだより 2017年夏号」が送られてきました。1面には元上席執行役員の収賄容疑逮捕に関するコメントが掲載されています。2・3面は「成田空港 あそび大全」として、空港内でのショッピングセールや飲食店の特別メニューなどが掲載されています。4面には国内旅行の「夏の旅行も成田空港から出かけよう」、5面は「10億人達成記念 SNS 投稿キャンペーン」など、6面は「成田空港から行こう! 函館編」など、7面は「さんむ田んぼアートプロジェクト」、8面の「Air Line File」は「マカオ航空編」です。

@ FAA の試験で機内預けの電子機器熱暴走が致命的影響
 米国連邦航空局(FAA)が行った、最新の試験によりますと、貨物室に預けられた旅客の個人用電子機器のリチウムイオン電池で熱暴走が発生した場合、航空機の安全に致命的な影響を及ぼす可能性があることが分かった、とのことです。


7月21日

@「成田に行ったときは自衛隊員は乗っていなかったので軍事利用ではない」と防衛省
 昨日の「成田空港の軍事利用問題」と、「運用時間見直し案に対する抗議」についての防衛省と国土交通省との話し合いですが、詳しくは、後日載せますが、日本航空自衛隊チャーター便問題の要点をかいつまんで報告します。なお、交渉には共産党の斎藤和子衆議院議員が同席しました。
 応対してくれたのは 防衛省 総合幕僚監部 参事官付き 「伊藤班長」氏と、国土交通省 航空局 航空ネットワーク部 首都圏航空課 成田国際空港企画室 専門官 「高橋健一」氏でした。
 日本航空機の防衛省チャーター便が成田空港使用が「建設当時の『取極書』『交渉覚書』にある、『成田空港の軍事利用は一切行わない』との約束に違反する」との指摘について、伊藤氏は「成田空港にチャーター機が離着陸した際には、自衛隊員は搭乗していなかったので、約束違反ではない」との見解を表明しました。これに対して、住民側からは「自衛隊員が搭乗しているか、いないかは外部からは分からないので、チャーター機は『軍用機』と認識され、攻撃の対象となる。これにより、成田空港を利用する人や成田空港で働く人や周辺住民が危険にさらされることになる。我々はこのような事態を恐れて『軍事的利用は一切行わない』との約束を結んだのだ。」と指摘し、「今後、このような約束違反がないようにして欲しい」と要求しました。これに対して伊藤氏は「民間機チャーター便を使うか使わないかは、費用などの諸般の条件を勘案して検討する」と今後も同じようなチャーター便を使用する事を明らかにしました。
 約束を結んだ当事者である国土交通省(旧運輸省)は相変わらず「防衛省が軍事利用でないと言っているので、軍事利用にあたるとは考えていない」と、無責任に軍事利用にあたるかどうかの判断を防衛省に丸投げし、約束締結者としての責任を放棄したままでした。
 写真は抗議文を手渡す、本会副会長の鵜澤治(成田市議、左側)です。

@昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」34例目と「緊急事態」1件が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」34例目と、「従来取り決めによる緊急事態」での時間外着陸が発生しました。
・34例目 成田発那覇行きの全日空8561便・B767-300型機が、前便でアモイ空港の管制制限による玉突き遅延により、午後11時14分にB滑走路から離陸したものです。
・緊急事態 成田発サンディエゴ行きの日本航空66便・B787-8型機で、急病患者が発生したための、引き返しにより、今日午前0時42分にA滑走路に着陸したものです。

@昨日、チャイナエアライン機がステアリング故障で立ち往生
 昨日午後3時半頃、成田発台北行きのチャイナエアライン101便・A330型機が離陸に向けA滑走路に入ろうとしたところ、ステアリングに不具合が発生しました。同機は離陸滑走せずに誘導路まで移動し、その場で約30分間立ち往生しました。同機が牽引車で移動するまで、A滑走路が使えなくなり、到着6便に最大20分、出発機17機に最大32分の遅れが出ました。同航空で原因を調べています。乗客は夜の代替機で台北に向かいました。

@「成田空港 6月貿易概況」は輸出額が19.9%増、輸入額が3.2%増
 東京税関が昨日発表した「成田空港 6月貿易概況(速報)」によりますと、輸出額は前年同月比(以下同じ)19.9%増の9351億4700万円となりました。しかし、伸び率は5ヶ月ぶりの10%台となっています。一方、輸入額は3.2%増の9964億800万円となりました。

@チャイナエアラインの成田=ホノルル線は冬季ダイヤで実質減便
 昨日の「チャイナエアラインが発表した冬季ダイヤで、成田=台北線が1日2便増便」の記事ですが、12月7日〜来年1月9日は除く増便となる事を書きました。しかし、この除外期間には台北=成田=ホノルル便が運航される、とのことです。同路線は現在1日1便運航されていますので、冬季ダイヤでは除外期間以外は減便となるようです。


*7月20日

@今日午後、国土交通省と防衛省との交渉を行います
 今日午後に、「JALの軍事チャーター便問題」で防衛省・国土交通省に抗議と質問を行い、「機能強化見直し案」について国土交通省に反対署名を提出し、見直し案についての抗議と質問をします。

@昨日、「不正行為再発防止委員会」の初会合
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、元上席執行役員の栗田容疑者が逮捕されたことに関して、「随意契約に係る不正行為再発防止委員会」の第1回委員会を開催ました。委員長には夏目社長が就任し、委員には弁護士2名などが入り、今後検討を進め、9月末頃までに中間とりまとめを公表する、としています。

@チャイナエアラインが冬季ダイヤで成田=台北線を1日2便増便
 チャイナエアラインは今日、冬季ダイヤ(10月29日〜来年3月24日)で成田=台北線を1日2便増便することを発表しました。ただし、12月7日〜来年1月9日の期間は除きます。

@国土が来年度、「海ほたる」の「航空灯台」光量を10倍に
 今日の千葉日報(電子版)によりますと、昨日開かれた千葉県と羽田空港関係25市町連絡協議会で、国土交通省は、北風好天時に西からの羽田空港到着機が千葉陸上部を通らずに着陸する「富津ルート」について、航空灯台の明るさを来年度中に10倍にする事を明らかにしました。「使用頻度を高め、千葉県陸上部を飛行する航空機を減らし、騒音を抑制する」としています。「海ほたる」に設置している現在の航空灯台は視界が悪いと見えづらく、「富津ルート」の使用頻度を下げていました。

@国土が国内線エリアで搭乗ゲートでの見送りを容認へ
 今日の日本経済新聞によりますと、国土交通省は国内の空港で国内線に限り、見送る人などが搭乗口までは入れるように規制を緩和する方針を固めました。これにより、現在は入場できない「制限区域内」への立ち入りが可能になり、空港内での消費を盛り上げるねらいがある、とのことです。ただし、入場する際には飛行機に乗る人と同様な保安検査を受ける必要があり、身分証の提示が必要となります。
【コメント】この規制緩和は国内線のみの空港に限るのでしょうか。しかし、「仙台空港からの要請を受けて」とのことですので、「国内線空港のみに限る」と言う事ではないようです。この規制緩和は、後々問題が出てくるのではないでしょうか。現在でも混雑して、保安検査員のミスや離職を誘発している保安検査場がさらに混雑し、搭乗ゲートでの搭乗者確認も難しくなり、飛行機の遅れが多発することになると考えられます。また、テロの危険も増すのではないでしょうか。これも、空港の「もうけ」のために、行う事になるのですね。「もうけのためには何でもやる」と言う「規制緩和」は危ないと思います。

@6月の訪日外客数は18.2%増、出国日本人は3.8%増
 観光庁が昨日発表した「6月訪日外客数」によりますと、訪日外客数は前年同月比(以下同じ)18.2%の234万6500人となりました。一方、出国日本人数は3.8%増の2ヶ月連続のプラスで132万にとなっています。
 また、今年上半期の訪日外国人数は前年同期比(以下同じ)17.4%増の1375万7300人と過去最高となっています。また、出国日本人数は6.3%増の840万6500人となりました。

@1日に福島空港付近で UA 機が大揺れ、客室乗務員が骨折
 去る今月1日午後1時10分頃、サンフランシスコ発羽田行きのユナイテッド航空875便・B787型機が、福島空港の南西約45Km付近を飛行中に、機体が大きく揺れました。この揺れで、客室乗務員が右膝を骨折する重傷を負いました。乗客にケガはありませんでした。このトラブルについて運輸安全委員会は昨日、航空機事故と認定し、調査官2人を派遣しました。

@アエロフロートがリースでSSJ-100型機を20機追加導入
 アエロフロートは現地時間18日、VEBリーシング、ユナイテッド・エアクラフト・コーポレーション(UAC)と、SSJ-100型機20機をリースする契約を締結しました。納入は今年夏から来年7月となります。これで同航空が運航するSSJ-100型機は50機となります。


*7月19日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」32・33例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」32・33例目が発生しました。
・32例目 福岡発成田行きのジェットスター・J 516便・A320型機が、前便で福岡空港の悪天候のために、中部空港にダイバード(目的地変更)したための、玉突き遅延により、午後11時30分にB滑走路に着陸したものです。
・33例目 香港発成田行きのバニラ・エア304便・A320型機が、香港空港の悪天候による管制制限のために、到着と出発が遅れた玉突き遅延により、午後11時47分にB滑走路に着陸したものです。

@多古町喜多地区の住民アンケートを NAA に提出
 今日の千葉日報(電子版)によりますと、成田空港機能強化計画で第3滑走路の東側に隣接する、多古町喜多地区の住民団体「空港と共に栄える隣接地域の会」は昨日、地域住民140世帯を対象としたアンケート結果を成田国際空港株式会社(NAA)に提出しました。アンケートによりますと、現在の騒音の影響については77%が「うるさく感じる」と答え、その時間帯については61%が「夜間」と答えました。第3滑走路が建設される場合、26%が集団移転、32%が個別移転と合計58%が移転を希望しています。しかし、「万全の防音対策があれば移転しなくてよい」が38%となっています。地域振興策として76%が「企業誘致」をのぞみ、多古町側への新「旅客ターミナル」建設希望の意見がありました。周辺対策交付金を使って、健康増進のためのスポーツジムや温泉施設などを希望する意見が大半を占めた、とのことです。

@デルタ航空機が離陸滑走中にパネルを落とすも、そのまま米国へ
 昨日午後4時頃、成田空港A滑走路中央付近に航空機の部品などが落ちているのを管制官が発見しました。成田国際空港株式会社(NAA)が滑走路を約35分間閉鎖して、調べたところ、A滑走路の中央付近にタイヤ片約10個(最大で長さ約85cm、幅約50cm)や機体パネル1枚(約1.5m四方)などの部品が散乱していました。今日のANNニュースによりますと、落としたのは成田発デトロイト行きのデルタ航空276便・B747-400型機で、離陸を、たまたま撮影していた人の動画では部品が落下する様子が撮影されています。撮影した人によりますと、落としたときに「バーンという大きな音がした」とのことです。この時に、タイヤがパンクしたようです。同機は、「飛行に支障はない」としてそのままデトロイトに向かい無事到着している、とのことです。国土交通省成田空港事務所は「離陸後のため、十分な事実確認ができていない」として、便名や航空会社名を明らかにしていません。
 写真はTBSニュース動画のキャプチャー画像で、 NAA 職員がパネルを運んでいます。

@アメリカン航空の客室乗務員が実弾30発を所持し出国しようとして見つかる
 去る15日、成田空港でアメリカン航空機に乗務するために出国しようと、乗務員専用の保安検査を受けた、アメリカン航空の50歳代の男性客室乗務員の手荷物から、拳銃の実弾30発が発見されました。調べに対して「誤ってアメリカの自宅から持ってきてしまった」と供述しています。警察はアメリカン航空が捜査に協力する姿勢を見せたことから、この男性の出国を認め、男性はそのまま乗務してダラスに向けて出国した、とのことです。警察は米国の保安検査と、日本入国時の保安検査で何故見逃されたかなどの経緯を調べている、とのことです。
【コメント】「客室乗務員だから」とそのまま出国させたのはおかしいと思います。乗客だったら、出国は認めず、取り調べを行ったはずです。客室乗務員が1人でも欠けると、この便が出発できなくなる事から、懇願されたのではないのでしょうか。前記事のA滑走路部品散乱トラブルもそうですが、何でも、利益優先の姿勢が飛行の安全を脅かすのではないでしょうか。国土交通省も外国(米国?)からは"なめられている"ようですね。

@16日の全日空機エンジントラブルは内部の部品破損
 今日の「日刊航空」によりますと、16日に発生した全日空機のエンジントラブルですが、緊急着陸後の点検で第2エンジンの排気口から、複数の金属片(最大1cm×0.5mm)が発見された、とのことです。

@16日、フジドリーム機がバードストライクで引き返し
 去る16日午前7時44分頃、名古屋発高知行きのフジドリーム341便・E170-100型機が離陸滑走中にバードストライクに遭い、同機は名古屋空港に引き返しました。滑走路で鳥の死骸が発見されたため、滑走路が一時閉鎖されました。


*7月18日

@28日に累計旅客10億人突破の見込み、第2ターミナルで記念式典
 成田国際空港株式会社(NAA)によりますと、成田空港の航空旅客数が28日に累計10億人を突破する見込みとなりました。成田国際空港株式会社(NAA)ではこれを記念して28日に第2ターミナルで記念式典を実施する、とのことです。

@改装中だった第2Tの「 7 イレブン」が再開していました
 今日、第2ターミナルに行ったところ、改装中だった4階のセブンイレブンが再開していました。売り場が奥に拡げられていました。正午前のためもありますが、レジは相変わらずの長い行列でした。

@米国が電子機器の機内持ち込みを全面解禁
 米国政府は現地時間17日、中東や北アフリカからの米国直行便に対して行ってきた電子機器の機内持ち込み禁止令を全面的に解除しました。当初は世界各国からの米国直行便全てに禁止令を発令する方針でしたが、産業界からの強い反発で保安検査強化で対処する方針に転換しました。


*7月17日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」31例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」31例目が発生しました。
・31例目 成田発アンカレッジ行きの日本貨物航空168便・B747-8F型機が、前便で、香港空港の悪天候より成田空港到着が遅れた玉突き遅延により、午後11時22分にA滑走路から離陸したものです。

@全日空機がエンジントラブルで那覇空港に引き返す
 昨日午後0時50分頃、那覇発羽田行きの全日空464便・B777-300型機が離陸上昇中に、片方のエンジンにトラブルが発生しました。このため、同便は那覇空港に引き返し無事緊急着陸しました。同便は機材を交換し、午後6時18分に再出発しました。トラブルの詳細は発表されていません。

@昨年、旅客機内トイレでの喫煙が105件
 昨日のNHKニュースによりますと、法律で禁止されている旅客機トイレの喫煙が、昨年1年間で確認されただけで、105件に上っている、とのことです。法律で禁止された平成16年の291件から、平成24年には95件に減りましたが、それ以降は100件前後で横ばいとなっているそうです。万が一、火が出た場合には最悪墜落にいたる可能性があります。

@スイス行きの大韓航空機が通信機器故障で、戦闘機に誘導され緊急着陸
 ドイツ現地時間15日午後10時10分頃、韓国・仁川発スイス・チューリッヒ行きの大韓航空917便が通信系統のトラブルで、ドイツのシュツットガルト空港に緊急着陸しました。ドイツ領内を飛行中に音声通信機器の不具合が発生しました。このため、ドイツの戦闘機が誘導して緊急着陸したものです。乗客216人は翌日にバスでチューリッヒに移動しました。


*7月16日

@全日空機内で乗客大暴れ、鹿児島空港に引き返す
 昨日正午頃、鹿児島発大阪行きの全日空1154便・B737型機で、飛行中に40歳代の男の乗客が、シートベルト着用のサインが点灯していたにもかかわらず、大声を出して歩き回り、座席を壊したり、操縦室ドアをたたくなどのトラブルがありました。このため、同機は鹿児島空港に引き返し、約40分後に無事着陸しました。警察が調べたところ、この男は酒を飲み、酔っ払っていた、とのことです。同機は約3時間半遅れで大阪に向かいました。

@2016年度下期の「安全上のトラブル」報告は990件
 先月30日に開かれた「第21回航空安全情報分析委員会」によりますと、2016年度下期の「安全上のトラブル」報告は990件ありました。内訳は「機材不具合」が370件、「ヒューマンエラー」が331件、「回避操作」が205件、「発動機の異物吸引による損傷」が9件、「危険物の誤輸送等」が46件、「部品脱落」が6件、「その他」が23件となりました。
 また、航空会社別では全日空グループが286件、日本航空グループが242件、スカイマークが60件、ジェットスター・J が34件、ピーチ・アビエーションが58件、バニラ・エアが22件、「Spring Japan」が39件、IBEXエアラインズが58件、スターフライヤーが31件、ソラシドエアが20件、フジドリームが18件、エアドゥが35件、日本貨物航空が45件などとなっています。運航便数から言って、全日空グループと日本航空グループが多いのは当然ですが、他は運航便数と報告件数は比例していません。この報告は基準が決まっているものではないようで、各航空会社で独自の報告基準があるようです。就航準備を進めているエアアジア・ジャパンからも3件ありました。


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