2022年2月後半の出来事


*2月28日

@成田空港入国の「病原体保有者」は42人
 厚生労働省が昨日発表した「新型コロナウイルス感染症感染者と患者」によりますと、全国空港での感染確認者は73名で、成田空港入国者では42名でした。
 73名の内、症状が出ている人は12名でした。

@スカイマークが2023年度新卒採用を発表
 スカイマークは今日、明日から2023年度入社の事務系・技術系・ITの職種を募集する、と発表しました。若干名を採用する、との事です。
 また、これとは別に、客室乗務職、整備従事者、旅客スタッフ、ランプハンドリングスタッフについても、原則として専門学校生を対象とする2023年度入社の新卒採用を行うとのことです。

@EUがロシア機の領域通過を禁止、ロシア側もEU航空会社の領空通過を禁止、日本機はロシア領空を飛行中
 今日の「Fly Team」によりますと、EUはロシアのウクライナ侵攻への制裁として、ロシア航空会社のEU域内領空通過を禁止しました。
 ロシア側も対抗してEUの航空会社のロシア領空飛行を禁止する措置を行いました。
 この影響で、フィンエア、エールフランスKLM、ルフトハンザ航空など外国航空会社の日本路線も欠航や引き返しが出ています。
 しかし、日本の全日空、日本航空、日本貨物航空はロシアの空域を現在も飛行している、との事です。日本時間今日午前10時現在で全日空4便、日本航空は3便、日本貨物航空1便が飛行中です。

@世界最大の輸送機「An225 型機」がロシア軍の攻撃で損傷
 ウクライナ政府は現地時間27日午後、世界最大の大型貨物機「An-225型機・ムリーヤ」がロシア軍の攻撃を受け、首都キエフ近郊の空港で破壊された、と発表しました。
 An-225型機はたった1機しかありませんが、ウクライナ政府は「私たちはこの飛行機を必ず再建する」と述べており、破壊状況について、技術者が点検している、との事です。
【コメント】この飛行機は、かって、ソ連の宇宙往還機「ブラン」を運ぶために製造されたのですね。


*2月27日

@開港時、住民は「午後9時や午後10時から午前7時の飛行禁止」を要求していた
 本会は1971年3月に創立しました。それ以後、騒音を始めとする、成田空港に関係するらゆる公害問題を取り上げ、50年以上研究や、国土交通省、成田空港会社に対する提言や要望などを行ってきました。
 現在、成田国際空港株式会社(NAA)が計画している「さらなる機能強化計画」についても、騒音地域の大幅拡大や、運用時間の延長による夜間の睡眠妨害、そして、計画が「需要予測には、イベントリスクを一切考慮に入れない」とする、国や大企業に都合の良い「希望的予測」に基づいて建てられていること、などを批判し反対してきました。
 飛行禁止時間問題については、開港当初、住民や千葉県を始めとする周辺自治体からは「午後9時(午後10時)から、翌朝午前7時迄」とするようにとの要望がほとんどでした。
 これに対して国は「首都圏の主要国際空港となるのだから、現在の羽田空港並みの『午後11時から翌朝午前6時』とせざるをえない」と強引に押し通しました。
 そして、現在は「A滑走路に限り、『午前0時から午前6時迄』と拡大しました。
 さらに、「さらなる機能強化計画」においてはヒースロー空港で運用されている『スライド制』を導入しようとしています。
 かなり古くなりますが、1978年7月に本会が発刊した「成田空港における騒音軽減に関する『五つの提言と参考資料』」を載せましたので、お読みください。
 ここには「騒音評価値問題」や、当時、本会が行った「 開港直後の第 1回アンケート(1978年6月)」での「運用時間についてのアンケート結果」(20ページ)なども掲載しています。

@成田空港入国の「病原体保有者」は31人
 厚生労働省が昨日発表した「新型コロナウイルス感染症感染者と患者」によりますと、全国空港での感染確認者は57名で、成田空港入国者では31名でした。
 57名の内、症状が出ている人は7名でした。

@このところ、「Flightradar24」のデータ再生が不安定です
 このところ、毎日チェックしている「午後11時00分以降の離着陸」の「Flightradar24」プレイバックデータの再生が不安定です。
 原因がこちら側のコンピューターにあるのかも知れませんが、もしかして、成田空港で試行を行っている貨物車両の自動運転に使われている「ローカル5G」の影響ではないですよね。

@民間機はウクライナ上空を避けて飛行
 ロシア軍のウクライナ侵略で、民間機はウクライナとロシア南東部の空域を避けて、飛行しています。
 下図は日本時間午後3時頃の「Flightradar24」による、飛行状況です。

 


*2月26日

@いよいよ、成田空港の騒音訴訟が始まるようです
 先月31日の出来事で書いた、成田国際空港株式会社(NAA)を相手とした訴訟がいよいよ始まるようです。
 原告団が作成したパンフレットによりますと、主催は「成田空港騒音被害公害訴訟原告団」と「成田空港の騒音から生活を守る周辺住民の会(南部)」となっています。
 訴訟内容は
 「1、『20時間飛行を止めてもらう』 要求は、夜9時から朝7時の飛行禁止を求めます」
 「2、『騒音被害の賠償』騒音被害住民として損害賠償を求めます。」
 「3、上記以外は、弁護士と相談の上決めていきます」となっています。
 弁護団長には海渡雄一弁護士、事務局長には鬼束忠則弁護士が当たる、となっています。

@LOTポーランド航空が3月18日から成田=ワルシャワ線を再開
 今日の 「sky-budget」によりますと、LOTポーランド航空は3月18日から成田=ワルシャワ線の運航を再開する、との事です。
 週1往復(成田発着 日曜日)になります。
 ただし、ポーランドがロシア軍のウクライナ侵攻に対する制裁として「ロシア機のポーランド領空通過を認めない」とのことで、ロシア側も「同航空のロシア空域通過を認めない」とする対抗措置を採るものと見られますので、運航については、何らかの迂回措置が採られる可能性がある、との事です。
 写真は第1ターミナル前を牽引車で移動するLOTポーランド航空のB787型機です。

 

@成田空港入国の「病原体保有者」は18人
 厚生労働省が昨日発表した「新型コロナウイルス感染症感染者と患者」によりますと、全国空港での感染確認者は47名で、成田空港入国者では18名でした。
 47名の内、症状が出ている人は11名でした。

@日本航空の1月旅客数は国際線が95.8%増、国内線が123.4%増
 日本航空が昨日発表した「JALグループ 1月マンスリーレポート」によりますと、
 国際線では、旅客数は前年同月比(以下同じ)95.8%増の8万5872人、利用率は10.3ポイント増の28.7%となりました。
 一方、国内線では旅客数が123.4%増の152万9878人、利用率は10.8ポイント増の41.9%となっています。この内、成田空港路線の利用率は成田=伊丹線で20.6%、成田=中部線で8.5ポイント増の23.1%でした。

@ジェイエアも資本金を1億円に減資
 ジェイエアは昨日、資本金を2億円から1億円に減資する、と発表しました。3月9日の株主総会で議決し、効力発生は3月29日になります。
 同社は日本航空が100%出資する子会社で、大阪空港を拠点として地方路線を運航しています。
 利益剰余金のマイナス解消や配当復活など、財政健全化を図ります。


*2月25日

@2020年度の環境基準達成率は81%に跳ね上がる、運航便数が激減したため
 千葉県はこの程、「令 和2年 度(2020年度) 成田国際空港周辺航空機騒音測定結果報告書」を発表しました。
 これによりますと、2020年度の成田空港周辺航空機騒音にかかる環境基準の達成率は下表のように「81%」となっています。

 

 これは、「2019新型肺炎」流行による航空機の離発着が激減している事が理由です。
 下図は 年度別の発着回数のグラフになります。

 

 航空騒音の評価値「 Lden 」は飛行機騒音の発生回数に左右されます。
 2020年度は発着回数が少ないために、NAAの管理費などの関係から、B滑走路の発着を制限していました。上のグラフでは赤の部分になります。
 実際の運用便数は下表のようになります。

 

 この結果は下図の2020年度騒音コンターにも顕著に反映されています。

 

 これを、下図の2018年度コンター(2019年度コンターは後半の12月から3月まで影響が出て変則的になります)と比較してみますと、コンターの範囲が圧倒的に小さくなっていることが、一目瞭然となっています。
 コンター幅の太さも、長さも2018年の方が圧倒的に拡がっています。特に、B滑走路については顕著です。

 

 この結果が騒音評価指標「 Lden 」に反映されています。下表が南側のA滑走路とB滑走路の「 Lden 」値の各測定局における経年変化になります。
 B滑走路では値ががくんと下がっているのに対し、A滑走路ではほぼ横ばいか、逆に高くなっている局もあります。

 

 これらの詳しい解説や測定結果については、上記リンクの本文を読んで下さい。
 毎年書いていますが、この測定結果は共生財団の測定結果を基にしていますが、共生財団は「各測定局が指定された地域で、指定値以上の騒音値を出していないか」を考察するだけで、環境基準については一切触れません。
 これに対して、千葉県の年報は各測定局が「騒防法の環境基準を達成しているかどうか」を考察しています。
 これが、住民にとっては大事なことなのですね。

@「NCAの部品脱落事案はあってはならない物と重く受け止めている」と田村社長
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)の田村社長は昨日の記者会見で、11日に起こった日本貨物航空(NCA)のフラップカバー脱落事故について、「航空に対する信頼を揺るがす重大な事案と重く受け止めている」と述べ、。未然防止策を強化した中での事案で非常に遺憾。NCAの原因究明の結果も受けて、必要な対応に取り組みたい」と述べました。
 また、「3月から始まる入国制限緩和は、入国の上限が全国で5000人になるが、コロナ前は当空港だけで1日4万5000人受け入れていた。ポジティブな一歩ではあるが、さらに増えるよう期待している」と述べました。

@エア・カナダが3月27日から成田=バンクーバー線を増便
 今日の「Traicy」によりますと、エア・カナダは3月27日から成田=バンクーバー線を現在の週5往復から、1日1往復に増便する、との事です。

@成田空港入国の「病原体保有者」は29人
 厚生労働省が昨日発表した「新型コロナウイルス感染症感染者と患者」によりますと、全国空港での感染確認者は70名で、成田空港入国者では29名でした。
 70名の内、症状が出ている人は10名でした。

@成田空港の「変異株」感染確認者は181名、全国の空港では382名全員が「オミクロン株」
 厚生労働省が昨日発表した「変異株の患者の発生について」によりますと、全国空港では382名、成田空港入国者では181名でした。
 全員が「オミクロン株」でした。

@「トキエア」も資本金を1億円に減資
 今日の「Aviation Wire」によりますと、「トキエア」は今日付で、5億331万円の資本金を、1億円に減資する、と発表しました。


*2月24日

@「1月運用状況」は発着回数が31%増、旅客数は128%増
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日、「成田空港 1月運用状況」を発表しました。
 総発着回数は前年同月比(【 】は前々年同月比 以下同じ)31%増【42%減】の1万2515回となりました。
 この内、国際線発着回数は13%増【48%減】の9008回、貨物便は2%増【125%増】でした、
 一方、国内線発着回数は122%増【23%減】の3507回となっています。
 総旅客数は128%増【83%減】の61万7512人となりました。
 この内、国際線旅客数は78%増【92%減】の23万7432人で、日本人旅客数は59%増【95%減】、外国人旅客数は20%減【96%減】、通過旅客(乗継客)数は291%増【66%減】となっています。
 一方、国内線旅客数は176%増【36%減】の38万80人となっています。
 総貨物量は9%増【35%増】の20万9148トンとなっており、積込量は1%増、取卸量は16%増となっています。
 給油量は23%増でした。
【コメント】少しずつ、少しずつ増えていますが、本格的な回復とはほど遠いですね。貨物の伸びもそろそろ頭打ちでしょうか。通過客が相変わらず好調です。

@第2ターミナルと第3ターミナルの「新アクセス通路が」4月5日に供用開始
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日、第2ターミナルと第3ターミナルを結ぶ「新アクセス通路」を4月5日より供用を開始する、と発表しました。
 これにより、第2ターミナルから第3ターミナルへの移動距離が約200m短縮される、との事です。
 また、拡張工事を行っていた第3ターミナル出発ロビーの拡張部分を4月21日から供用を開始する、と発表しました。拡張部分の店舗などは需要の回復を見ながら順次行っていく、との事です。
【コメント】やはり、連絡通路だったのですね。雨や風にさらされず、徒歩での移動が楽になりますね。写真は工事の様子です。

 

@成田空港入国の「病原体保有者」は37人
 厚生労働省が昨日発表した「新型コロナウイルス感染症感染者と患者」によりますと、全国空港での感染確認者は49名で、成田空港入国者では37名でした。
 49名の内、症状が出ている人は9名でした。
【コメント】水際対策が緩和されると、1日の入国者も増え、感染確認者数も増えると思います。今までのように、毎日ウオッチするわけにも行かなくなる可能性があります。緩和が実施されてから、考えたいと思います。

@エア・カナダが成田=トロント線を4月27日から再開
 今日の「WING DAILY」によりますと、エアカナダは4月27日から、成田=トロント線を週3往復で再開する、と発表しました。

@日本航空が3月1日から成田=マニラ線を再開し、ベトナム線を増便
 日本航空は今日、3月1日〜26日までの運航計画を発表しました。一部、複雑で読み取れないところもあるのですが、
 成田=ハノイ線を増便し、1日1往復とします。さらに、成田→ホーチミン線を週2便から週3便に増便します。
 さらに、成田=マニラ線を再開し、成田→マニラ線を週6便、マニラ→成田線を週4便とします。

@全日空が成田=ホノルル線のA380型機投入を7月に延期
 今日の 「sky-budget」によりますと、全日空は3月末の夏期ダイヤから成田=ホノルル線にA380型機を投入する計画でしたが、Ciriumが提供するスケジュールデータからは削除され、7月からの投入とされています。
 しかし、同紙によりますと、今の需要動向ではこれも延期になる可能性が十分考えられる、との事です。

@千葉内陸バスが明日から成田空港=豊洲線を開設
 京成グループの千葉内陸バスは、江東区の複合施設「ミチノテラス豊洲」と成田空港を結ぶ高速バス路線の運行を明日から始める、との事です。
 1日1往復で所要時間は約1時間10分を想定しています。


*2月23日

@エア・カナダが6月4日から成田=モントリオール線を再開
 今日の「Traicy」によりますと、エアカナダは6月4日から成田=モントリオール線を再開します。
 週1往復(成田発着 土曜日)となります。機材はB787型機を使います。
 写真は第1ターミナル前を移動するエア。カナダのB787型機機です。

 

@成田空港入国の「病原体保有者」は32人
 厚生労働省が昨日発表した「新型コロナウイルス感染症感染者と患者」によりますと、全国空港での感染確認者は47名で、成田空港入国者では32名でした。
 47名の内、症状が出ている人は8名でした。

@韓国の公正取引委員会が大韓航空のアシアナ航空買収を条件付きで承認
 昨日の「ロイター通信(日本語版)」によりますと、韓国の公正取引委員会は現地時間22日、大韓航空のアシアナ航空買収を条件付きで承認しました。
 条件は両社が重複する国際線65路線と国内線22路線の内、今後10年間で国際線26路線、国内線14路線を他社に譲渡すること、譲渡先が見つかるまでの間は料金やサービスを維持すること、となっています。
 これは、この買収により大韓航空のシェアーが60%にもなり、「運賃の値上げがあるのではないか」との懸念に考慮したものとなっています。


*2月22日

@「午後11時00分以降の離着陸」の出発時刻の“ズレ”はなくなる
 2月6日の出来事で書いた全日空機の「ACTUAL TIME」と実際の離陸時刻のずれですが、このところ、全日空機も他の航空会社と同様に、ほとんど同じになりました。
 あの頃の“ズレ”は一体何だったのでしょうか。

@1月の成田空港貨物取扱量で積込量が1.1%増と低調
 東京税関成田航空貨物出張所が17日に発表した「成田空港1月貨物取扱量」によりますと、
 総取扱量は前年同月比(以下同じ)8.8%増の20万9148トンと16カ月連続のプラスとなりました。
 この内、積込量は1.1%増の9万2411トンと16カ月連続のプラスとなり、取卸量は15.7%増の11万6737トンと16カ月連続のプラスとなりました。
【コメント】積込量がだんだんと減少していますね。来月あたりマイナスに転じるかもしれません。

@成田空港1月貿易概況は輸出額が22.1%増、輸入額が24.7%増
 東京税関が17日に発表した「成田空港の1月貿易概況(速報)」によりますと、
 輸出額は前年同月比(以下同じ)22.1%増の1兆737億4600万円と11カ月連続プラスとなっています。
 一方、輸入額は24.7%増の1兆5424億8400万円と14ヶ月連続のプラスとなりました。

@成田空港入国の「病原体保有者」は33人
 厚生労働省が昨日発表した「新型コロナウイルス感染症感染者と患者」によりますと、全国空港での感染確認者は57名で、成田空港入国者では33名でした。
 57名の内、症状が出ている人は13名でした。

@成田空港の「変異株」感染確認者は209名、全国の空港では529名が「オミクロン株」
 厚生労働省が昨日発表した「変異株の患者の発生について」によりますと、全国空港では531名、成田空港入国者では209名でした。
 529名が「オミクロン株」で、2名がデルタ株でした。

@国土交通省が夏期ダイヤで「U・L ルール」の停止継続を決める
 今日の「日刊航空」によりますと、国土交通省は国内の混雑空港(成田空港、羽田空港、関西空港、福岡空港、新千歳空港)に適用される「 U・L ルール」を3月末から始まる夏期ダイヤでも継続する事を決定した、との事です。
 これにより、2020年夏期ダイヤから5期連続で停止されることになります。
【コメント】「U・L ルール」とは混雑空港で付与された国際線の発着枠を、期間中に80%以上使わなかった場合は翌年同時期に発着枠を認めないとする、ルールです。

@コロナの下でも、新規航空会社の設立が活発
 19日の日本経済新聞(電子版)によりますと、既存の航空会社が縮小や倒産などの憂き目を見る中、世界では2020〜2021年に創業した航空会社が212社に及び、コロナ前よりも大幅に増えている、との事です。
 この背景には既存の航空会社の縮小などにより、有能な資格を持つ人材を確保しやすくなったこと、機材が売りに出され、航空機が安く手に入るため、との事です。
【コメント】この好機を生かして、生き残れる会社がどのくらいあるでしょうか。アフターコロナでは航空業界の競争は激しくなると思います。


*2月21日

@「第3滑走路が完成すれば、今までの騒音とはレベルが違ってくる」と横芝光町住民
 今日の千葉日報(有料電子版)に掲載された「成田第3滑走路建設 横芝光町民は騒音懸念 問われる対策と共生」によりますと、
 成田空港南側に拡がる横芝光町は、現在も離発着する飛行機の騒音に悩まされていますが、機能強化計画による3本目滑走路が出来ると、さらに騒音が激しくなります。
 2019年10月から実施された発着時間の延長により、悩みも大きくなった、との事です。「町の北西部に位置し最も空港に近い地区の一つである中台地区に住み、農業を営む男性は『夜の11時半に飛行機が飛んで目が覚める。大変だよ』と訴える。家屋の防音対策をしても騒音に悩んでいるといい、『第3滑走路が完成すれば、今までの騒音とはレベルが違ってくる。人口密集地でも騒音問題が大きくなるだろう』と不安は尽きない。」との事です。
【コメント】写真は成田空港に着陸する飛行機から撮った横芝光町です。第3滑走路の飛行コースはこの栗山川の上空付近になり、高度は大きく下がり、その分、騒音が激しくなります。

 

@成田空港入国の「病原体保有者」は38人
 厚生労働省が昨日発表した「新型コロナウイルス感染症感染者と患者」によりますと、全国空港での感染確認者は65名で、成田空港入国者では38名でした。
 65名の内、症状が出ている人は7名でした。

@3月5日と6日の「航空ジャンク市」は中止に
 航空科学博物館は18日、3月5日と6日に開催する予定だった「航空ジャンク市」を中止する、と発表しました。首都圏の新型コロナウイルス感染症流行が収まらないため、との事です。
 秋恒例の「航空ジャンク市」は9月10と11日に開催される予定です。

@国民のパスポート所有率が19.1%に激減
 今日の「WING DAILY」によりますと、2021年の日本人パスポート所有率が前年比12.3%減、2019年比19.9%減と大幅に下落している、との事です。
 この結果、日本人のパスポート所有率は前年比2.7ポイント減、2019年比4.6ポイント減の19.1%まで下落した、との事です。

@オーストラリアがすべての国からの観光客を今日から受け入れ
 オーストラリア政府は21日から、すべての国と地域からの外国人観光客の受け入れを、ワクチン接種を条件に、約2年ぶりに再開しました。
【コメント】しかし、カンタス航空は日本路線再開は羽田空港路線から行う、と発表しており、成田空港の事務所を3月末に一時閉鎖する、との事です。
 しばらくは、成田空港で同航空の機体は見られないことになりますね。写真は2021年11月19日に撮った同航空のA330-300型機です。

 


2月20日

@成田空港入国の「病原体保有者」は18名
 厚生労働省が昨日発表した「新型コロナウイルス感染症感染者と患者」によりますと、全国空港での感染確認者は45名で、成田空港入国者では18名でした。
 45名の内、症状が出ている人は3名でした。

@第3ターミナル入り口の金網の隙間から見た、旧日本航空貨物ターミナルの跡地
 下の写真は12日に撮ったものですが、第3ターミナル入り口付近の頑丈な金網の隙間から撮りました。
 ここは、旧日本航空貨物ターミナルとして使われていました。第3ターミナル拡張工事で、一部は増築ターミナルになっていると思われますが、この部分は機内預け荷物の積み卸しなどに使われるのでしょうか? まさか、送りや迎えの車が使う駐車レーンではないですよね。
 また、第3ターミナルの駐車場としては狭すぎますね。第3ターミナルを使う旅客の駐車場は、今まで通り、第2ターミナルの駐車場を使うと思われます。

 

@ジェイエアと日本トランスオーシャン航空も3年ぶりの新卒者採用を実施
 日本航空は18日(2022年2月18日の出来事参照)に、3年ぶりとなる新卒者採用を発表していますが、グループのジェイエアと日本トランスオーシャン航空の2社も、同様に自社養成パイロット訓練生、地上職(総合職)の新卒採用を実施すると発表しました。

@エンブラエルが E175-E2 型機の開発を3年間停止に
 今日の「Traicy」によりますと、エンブラエルは E175-E2 型機の開発を3年間停止する、と発表しました。
 スコープ・クローズや 現在運航されている E175 型機への関心が高いことなどを考慮した、との事です。
【コメント】同型機は三菱スペースジェット(MSJ)のライバルとなっていますが、米国での「スコープ・クローズ」条項をクリアーしているものの、受注が進んでいません。

@英国の高等法院がエアバスにカタール航空とのA321neo型機契約キャンセル一時停止命じる
 今日の 「sky-budget」によりますと、英国の高等法院の判事は、争われているエアバスとカタール航空の訴訟において、エアバスが契約破棄をしたA321neo型機50機の契約について、この契約破棄を一時的に延期するようにエアバスに命じました。


*2月19日

@成田空港入国の「病原体保有者」は23名
 厚生労働省が昨日発表した「新型コロナウイルス感染症感染者と患者」によりますと、全国空港での感染確認者は42名で、成田空港入国者では23名でした。
 42名の内、症状が出ている人は5名でした。

@ピーチ・アビエーションも減資、「中小企業」に
 ピーチ・アビエーションは昨日、3月30日付けで、資本金75億1505万円を1億円に、74億8500万円の資本準備金をゼロにする、と発表しました。
 7日の株主総会で議決された、との事です。これにより、約150億円を「その他資本余剰金」に振り替えます。
 これにより、日本の航空会社ではスカイマーク、エア・ドゥ、ソラシドエア、スプリング・ジャパン、ZIPAIR、ピーチが税制上は中小企業として扱われる資本金1億円に減資する事になります。

@ジップ・エアが「3月10日から搭乗前の保安検査が義務化」と告知
 
「ZIP AIR Tokyo」は昨日、航空法の改正に伴い、3月10日から搭乗前の保安検査が義務化され、違反した場合には1年以下の懲役か50万円以下の罰金が科せられる、と告知しています。
【コメント】今までは義務ではなかった、と知りませんでした。受けないと搭乗する制限エリアに入れませんから。
 写真は12日に行った第3ターミナル国内線保安検査場の入り口です。今の時期ですから、まずは体温測定です。奥が検査場になります。

 


*2月18日

@成田空港入国の「病原体保有者」は39名
 厚生労働省が昨日発表した「新型コロナウイルス感染症感染者と患者」によりますと、全国空港での感染確認者は65名で、成田空港入国者では39名でした。
 65名の内、症状が出ている人は11名でした。

@成田空港の「変異株」感染確認者は243名、全国の空港では393名が「オミクロン株」
 厚生労働省が昨日発表した「変異株の患者の発生について」によりますと、全国空港では395名、成田空港入国者では243名でした。
 395名の内、393名が「オミクロン株」で、2名がデルタ株でした。

@国土交通省が「APU」の使用を出発30分前から15分前にすることを検討
 今日の「日刊航空」によりますと、国土交通省は固定式の地上動力装置(GPU)を備える、成田空港を始めとする国内8空港(関西空港はすでに実施)での、機体の補助動力装置(APU)の使用を現在の出発「30分前」から「15分前」に制限する方向で調整しています。
 GPUはAPUに比べて、温暖化ガス排出量は10分の1になり、温暖化ガスの排出削減につながります。
 APUはメインエンジンを作動させる前に、機体のコンピューターや空調を作動させるための電力供給用として使われます。

@岸田首相が水際対策の緩和を表明、3月1日から
 岸田首相は昨日の記者会見で、水際対策の緩和を3月1日から実施する方針を明らかにしました。
 具体的には現在の、観光客以外のビジネスや留学生などの1日当たりの入国を、国内受け入れ企業などの管理を条件に、3500人から5000人に増やします。
 また、入国者の待機期間については、入国前検査、入国時検査、入国3日目の検査での陰性を条件に原則7日間から3日間に短縮し、流行が安定している指定国からは、3回のワクチン接種を条件に隔離を免除する、との事です。

@「ZIP AIR Tokyo」が資本金と資本準備金を1億円に減資へ
 今日の「Aviation Wire」によりますと、「ZIP AIR Tokyo」は7日に臨時株主総会を開き、3月31日付けで資本金を90億円から1億円に、資本準備金も90億円から1億円に減らすことを決議した、との事です。
 減資した178億円は「その他資本剰余金」に振り替えます。中小企業となる事により、税金を減額するメリットがあります。

@日本航空が3年ぶりに客室乗務員などの新卒採用を実施へ
 日本航空は今日、3年ぶりに、中断していた運航乗務員訓練生(自社養成パイロット)と客室乗務員と業務企画職の新卒採用を、2023年度入社から再開する、と発表しました。
 詳しいことは3月1日に同社ホームページで掲載する、としています。

@シンガポールエアショーでの発注を箇条書きにします
 例年に比べますと、エアショーでの発注発表が少なくなっています。負債を縮小するために、所有機を整理している最中ですから、当然ですね。
 旅客機の発注が増えてくるのには、各航空会社の経営立て直しが必要で、まだ、何年もかかると思われます。

 15日の「Aviation Wire」によりますと、エアバスは現地時間14日、シンガポールエアショーの会場で、東京センチェリー傘下の航空機リース会社アビエーション・キャピタル・グループ(ACG)が、昨年12月の覚書に基づいて、A220を20機確定発注する契約を締結したと発表しました。
 16日の「Traicy」によりますと、エアバスは現地時間16日、シンガポール航空からA350F型機7機の確定発注を受けた、と発表しました。納入は2025年第4四半期からになる予定です。
 昨日の「Traicy」によりますと、米国のジェットブルーはエアバスに2018年に結んだA220型機のオプション権を行使し、30機確定発注に切り替えた、と発表しました。
 昨日の「WING DAILY」によりますと、エンブラエルはアメリカン航空からE175型機3機を受注した、と発表しました。
 今日の「WING DAILY」によりますと、米国の貨物航空会社「ウエスタン・グローバル航空」は現地時間16日、ボーイング社にB777F型機2機を確定発注した、と発表しました。
 昨日の「Traicy」によりますと、エアバスは現地時間16日、エティハド航空からA350F型機7機を発注する趣意書を締結した、と発表しました。


*2月17日

@成田市議会に「爆破する」との脅迫か?
 一般メディアの報道には出てきませんが、ある市議のブログによりますと、18日から始まる成田市議会に、「爆破する」との脅迫電話があったようです。
 このため、警察や市の各部署で警戒に当たっている、との事です。

@芝山町議会が昨年2月の反対同盟北原派市施設使用拒否を取り消す
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、昨年2月に反対同盟北原派が芝山文化センターの使用を申請したところ、町が「新型コロナ対策が徹底されない恐れや、成田闘争を巡る過去の経緯を考慮して、管理運営に支障がある」として申請を却下しました。
 これについて、芝山町議会は昨日、この処分を取り消す、とする裁決議案を賛成多数で可決しました。
 同案では「過去の反対闘争を考慮しても条例の規定を拡大的に解釈しており、正当な理由がない限り住民の公施設利用を拒んではならないとする地方自治法に違反する」と指摘しています。

@成田空港入国の「病原体保有者」は28名
 厚生労働省が昨日発表した「新型コロナウイルス感染症感染者と患者」によりますと、全国空港での感染確認者は45名で、成田空港入国者では28名でした。
 45名の内、症状が出ている人は7名でした。

@1月の訪日外客数は2019年比で99.3%減、出国日本人数は94.8%減
 観光局が昨日発表した「1月 訪日外客数・出国日本人数」によりますと、2019年同月比(【 】は昨年同月比・以下同じ)で99.3%減【67.7%減】の1万7800人となりました。
 一方、出国日本人数は94.8%減【54.0%増】の7万5000人となっています。

@ FAA が「納入するB787型機の検査を1機毎に FAA が行う」と発表
 昨日の 「sky-budget」によりますと、米国連邦航空局(FAA)はボーイング社の主力機B787型機で、胴体に僅かな隙間が確認されるなど品質の問題が確認されたことから、同機の引渡を昨年から停止しています。
 これについて、ボーイング社がB787型機を航空会社に引き渡す際に、FAAが機体を検査し確認する方針を明らかにしました。
 従って、FAAが引き渡しを許可した場合でも、引渡効率が悪くなり、現在100機以上引き渡しを待っている完成したB787型機が、なかなか減らないことになり、財務状況がより厳しくなる、との事です。
【コメント】「ZIP AIR Tokyo」が引き渡しを待っている2機もこの中に入っているのでしょうね。


*2月16日

@エミレーツ航空が7月から成田=ドバイ線にA380型機を再投入
 昨日の 「sky-budget」によりますと、エミレーツ航空は7月1日から、成田=ドバイ線に2年ぶりとなるA380型機投入をする予定、との事です。
 現在はB777-300ER型機を使っています。
 写真は成田空港に到着した同航空のA380型機です。

 

@成田空港入国の「病原体保有者」は17名
 厚生労働省が昨日発表した「新型コロナウイルス感染症感染者と患者」によりますと、全国空港での感染確認者は37名で、成田空港入国者では17名でした。
 37名の内、症状が出ている人は5名でした。

@成田空港の「変異株」感染確認者は141名、全国の空港では160名全員が「オミクロン株」
 厚生労働省が昨日発表した「変異株の患者の発生について」によりますと、全国の空港では160名、成田空港入国者では141名でした。
 全員が「オミクロン株」でした。

@ベトナム航空機を臨時着陸させた脅迫電話の犯人は17才の少年
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、成田空港署は昨日、去る1月5日に「成田発ハノイ行きのベトナム航空を撃ち落とす」との電話をかけ、この便を福岡空港に緊急着陸させた(2022年1月6日の出来事参照)威力業務妨害容疑で、山形県の17才学生を逮捕しました。
 学生は容疑を認めています。
【コメント】学生は米国籍を装いましたが、動機などについては記事では不明です。

@今朝から日本航空の自動チェックイン機などにトラブル、午後2時半頃復旧
 今日午前4時頃から日本航空の国内線自動チェックイン機などのシステムに異常が発生しました。
 このため、同社では手動でチェックインを行いました。このため、時間がかかり、全国の空港で出発便の遅れが発生しています。
 原因は日本航空のシステムと外部のシステムをつなぐ「接続基盤システム」の機械的故障と見られています。
 「NHKニュース」によりますと、システムは午後2時半過ぎに復旧し、現在は遅れもほぼ解消しました。

@1月の旅客機受注と引渡はボーイング社がエアバスを圧倒
 エアバスとボーイング社の1月実績によりますと、
 ボーイング社は引き渡しが32機で29機がB737MAX型機になっていますが、構造上の問題が発生しているB787型機は7カ月連続のゼロとなっています。また、受注が77機となっています。B737MAX型機が55機、B777型機ファミリーが22機となっています。
 一方、エアバスは引き渡しが30機で、A320型機ファミリーが24機、A350型機ファミリーが4機となっています、また、受注は36機ですが、カタール航空との塗装問題で52機がキャンセルとなっています。受注はA320型機ファミリーが14機、A220型機ファミリーが22機となっています。
【コメント】現地時間15日からシンガポールエアショーが始まりました。ここで、多くの発注が発表されると思いますが、明日から載せていきます。


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