2000年4月の出来事

*4月30日

@成田空港周辺での環境基準の達成率はたったの32%

 今朝のNHKニュースに寄りますと、28日に環境庁が発表した国内の空港周辺の、自治体が実施した騒音調査の結果で、環境基準を達成している率は成田空港周辺では32%で他の民間空港に比べて圧倒的に少ないことが明らかになりました。耳で聞いただけなので、はっきりしないところもあるのですが。

@外国人観光客10年で倍増計画・運輸省

 運輸省は現在年間400万人の外国人観光客を10年で倍増させる計画を立てています。このために、発着枠に余裕のある地方空港への国際線チャーター便の誘致に力を入れ、外国人を迎え入れるためのインフラの整備に力を入れます。また、外国人観光客の誘致に積極的な企業への助成制度も創設します。この計画により、関連業界への波及効果も含めて1兆4000億円規模の経済効果が見込まれ、30万人の雇用が創出されるとしています。この計画を達成するためには年間の伸び率が7%以上にならなければなりません。

@短距離路線のみで飛行時間2万時間を達成

 長崎と五島列島などを結んでいる長崎航空のパイロット伏谷孝さんが30時間かけて、飛行時間2万時間を達成しました。短距離路線だけでの2万時間達成は日本では初めてのことです。

@KLMオランダ航空がアリタリアとの提携を解消

 KLMオランダ航空はイタリアのアリタリア航空との提携を解消すると発表しました。両者は航空会社グループの「ウイングス」の中核の会社で、今回の提携解消で「ウイングス」の後退は避けられません。これで、航空会社グループは2つに集約される可能性も出てきました。提携解消の理由として、アリタリア航空の民営化の遅れとミラノの中核となる空港の改修の遅れをあげています。


*4月29日

@成田空港・出国者で終日混雑

 今日の成田空港はゴールデンウイークで海外に出国する人で終日混雑しました。今日1日の出国者は48700人に達する見込みです。出国審査場には終日、長い列が出来ていました。

@東京ー大阪のシャトル便を8月にも開始・航空局長

 運輸省の岩村航空局長は昨日、大手3社が運航を計画している羽田空港ー大阪間の航空シャトル便について、「大手3社の増便により、ほぼ1時間に1本の運航が確保できるので、遅くても6月には認可して、8月からの運航を考えている。」と語りました。また、公正取引委員会が難色を示している運賃の統一については、「差額を後で精算するなどの工夫が必要だろう。」と述べました。

@全日空の昨年度の乗客が大幅増に

 全日空の社長が昨日明らかにしたところでは、1999年度の全日空の乗客が国内線で2.4%、国際線で12.5%、それぞれ前年度に比べて伸びたとのことです。


*4月28日

@「成田空港サーバー・資料室」に「成田空港で見た珍しい飛行機」のページを復活させました。

@来月に成田で空港と環境をテーマにした国際会議

 空港公団が明らかにしたところでは来月の29日から31日の3日間、成田空港近くのホテルで空港や航空と環境をテーマにした「ACI&IATAグリーンポート2000」と題された国際会議が開催されます。ACI(国際空港評議会)が昨年から開いているもので、今回のテーマは「地球の上で共に生きる」になります。参加予定者は海外から100人、国内から200人の300人で、一般も参加できますが、事前の登録と登録料8万円(高くて個人では無理ですね。)が必要だそうです。

@2002年ACI世界総会の日程が決まる

 空港公団総裁は2002年に日本で開催されるACI(国際空港評議会)総会を10月7日から9日に浦安市の舞浜地区で開くことを明らかにしました。会場については成田市への誘致を目指したそうですが、規模が千人になることから、役員会と交流イベントを成田市で開くことにしたそうです。

@航空機の環境基準達成は69%・環境庁が発表

 環境庁は今日、全国の自治体が調査した1998年度騒音測定調査の結果を発表しました。これによりますと、環境基準を達成したのは調査地点599カ所の内、414カ所で達成率は69%だったそうです。達成率が低かったのは国際空港周辺と自衛隊・米軍が使用している空港の周辺だったそうです。成田空港周辺の結果は分かりません。明日の新聞には出るかもしれません。

【コメント】しかし、例年ならとっくの昔に出ている千葉県の「成田空港周辺騒音測定報告書」がまだ届きません。何回も担当者に電話をして確認しているのですが、「年度内には何とか出したい。」との事でしたが、もうすぐ5月、一体、何時出るのでしょうか。2年遅れのデーターでは、せっかくの貴重な調査の価値が半減してしまうと思うのですが。

@機内の電磁波の影響で昨年1年間に12件の報告

 航空機内のパソコンや携帯電話の使用による、航空機計器への影響が問題になっていますが、国内で昨年1年間に12件の事故報告があったそうです。中には、自動操縦装置が突然切れると言う重大事故に結びつきかねないケースもありました。他の事故でも、機内でデジタルビデオや携帯電話が使用されており、中止を求めて電源を切ったところ、計器は正常に戻ったそうです。

@三菱電機がボーイング社の機内インターネット接続計画に参加

 三菱電機とボーイング社はボーイング社が計画している衛星を使った高速なインターネット接続を航空機内で可能にするシステムの研究開発を共同で行うことを発表しました。機内でパソコンを使って、インターネットを閲覧できるようにするシステムです。

【コメント】前の記事にあったように、デジタル機器からの電磁波が航空機内の計器に悪影響を与えている事は明らかですが、機内でインターネットを見られるようにすることは、電磁波の危険はないのでしょうか。慎重に行わないと安全を脅かしかねないと思います。


*4月27日

@国が控訴の意向を表明

 昨日の千葉地裁であった国側一部敗訴の成田新法関係の裁判で国側は今日、控訴する意向を表明しました。


*4月26日

@成田新法訴訟で初めての国側敗訴判決

 反対同盟熱田派の団結小屋を成田新法に基づき使用禁止にした事を不当として、3560万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が今日、千葉地裁でありました。判決で裁判長は「反対同盟熱田派は1992年以降方針転換を行い、『暴力主義的破壊活動』を行うとは認められない。」として、1992年から1995年までの損害賠償として340万円の支払いを国に命じました。原告側は1989年から1995年の期間の損害補償を求めていました。一部とは言え、成田新法関係の訴訟で国側が敗訴したのは初めてです。成田新法は過激派などのゲリラ行為を予防するために、施設などの閉鎖・使用禁止を命令できるもので、1978年5月に成立しました。

@機動隊員が機内に短銃を置き忘れ

 昨日、全国植樹祭の警備から帰京した警視庁の機動隊員が乗った航空機の機内に短銃を置き忘れる事件がありました。この航空機には機動隊員240人と一般乗客数十人が乗っていました。機動隊員の幹部20人ほどが機内に短銃を持ち込みましたが、忘れた隊員は全く気付かず、モノレールに乗ってしまいました。短銃は機内清掃の作業員が見つけ、届け出たために大事には至りませんでした。

@新石垣空港の建設予定地を「カラ岳陸上」に決定

 沖縄県は今日、新石垣空港の建設予定地として、選定委員会から答申された「カラ岳陸上」を正式に決定しました。今後、早急に環境調査に入り、2003年の着工を目指します。

@昨年の自衛隊T33の事故は漏れた燃料の発火が原因

 自衛隊は昨年の11月に埼玉県の狭山市に墜落したT33ジェット練習機の事故について、燃料パイプから漏れた燃料に、電気系統の火花が引火して、炎上した事でエンジンが止まったことが原因とする調査結果を発表しました。


*4月25日

《成田空港サーバー・資料室》を立ち上げました

 やっと、成田空港サーバーの別ページを立ち上げました。《成田空港サーバー・資料室》と名付けました。当面、このページから削除した、1997年と1998年の出来事を載せます。追々、充実させていく予定です。


*4月24日

@東峰地区で農家と支援者が意見交換

 昨日、暫定滑走路南端にある東峰地区で現地の反対派農家と支援者が集会を開きました。主に反対同盟熱田派の支援者約60人が農家の人たちと意見を交換しました。農家の人たちは「空港公団の用地内で行われている工事を阻止するのは難しいが、我々の生活を守るための主張と抗議はしていく。」と述べ、参加者も現地の農家を支援していくことを確認しました。

@スカイマークが大阪空港関係路線を廃止へ

 スカイマークは今日、運輸省に大阪ー福岡線と大阪ー札幌線を7月から廃止する申請を行いました。これは、搭乗率が悪い大阪空港関係路線を廃止して、搭乗率の好調な羽田ー福岡線に機材を集中するためです。7月から発着枠の拡大が出来る羽田ー福岡線を1日3往復から6往復に増便します。スカイマークは現在2機で運航しているので、この増便で機体のやりくりが一杯になるためと、搭乗率の良い、羽田ー福岡線で経営を安定させる意図もあります。大手3社は発着枠の空きが出来る大阪空港でシャトル便に伴う増便を行う予定です。


*4月23日

@空港公団が「くうこうだより」春号を発行

 空港公団から「くうこうだより」春号が送られてきました。今回の特集は「エコ・エアポート基本構想の今」と言うものです。その他に平成11年の成田空港運用状況がグラフで出ていましたが、旅客数・貨物量・発着回数ともに過去最高を記録したことが分かります。旅客数は過去最高の一昨年を57人上回ったものです。しかし、前年に比べると旅客数が約5%、貨物量は約13%と大幅に伸びています。こんな面からも景気が少しずつ回復してきているのかな、と感じられます。

@桂村の氷塊は羽田空港関係の航空機からか

 昨日書きました、茨城県の桂村に落下した氷塊は桂村が茨城県の北部にあり、この少し北には大子に航空標識のVORTAKがあることから、成田空港に出入りする航空機が落としたものではなく、羽田空港に出入りする航空機から落下した可能性が高いと考えられます。


*4月22日

@茨城県桂村に氷塊が落下・航空機から?

 今日午後4時55分頃、茨城県桂村高根台の民家の庭に氷塊が落下したと警察に通報がありました。警察で調べたところ、30cm角の白っぽい氷塊と砕けたかけらが確認されました。落ちた時、80cmのところで、この民家の住人が植木の手入れをしていました。警察では上空を通過した航空機から落下した可能性が高いとして、成田空港の運輸省新東京国際空港事務所に運航状況の調査を依頼しました。

@神戸市長のリコール署名を開始

 昨年着工した神戸空港の建設に関して、「市長リコール・神戸の会」では笹山幸俊神戸市長の解職請求署名(リコール)を今日から始めました。会では、1ヶ月でリコール請求に必要な有権者の3分の1(39万人)の署名を目指すそうです。


*4月21日

@反対同盟北原派が暫定滑走路反対集会

 昨日、反対同盟北原派は暫定滑走路北端近くの畑で暫定滑走路反対を唱える集会を開きました。参加者は約80名でした。空港公団は混乱を避けるため、昨日の工事を見合わせました。

@千葉県町村議会議長会が羽田空港国際化反対を決議

 昨日、千葉市で開かれた千葉県町村議会議長会は羽田空港国際化に反対する決議を全会一致で採択しました。決議では「羽田空港に深夜離発着する航空機の騒音で千葉県民の生活が損なわれる。」としています。決議は総理大臣と運輸大臣宛に提出される予定です。

@ゴールデンウイーク中の成田空港利用者が過去最高に

 空港公団の調べでは、4月28日から5月8日までのゴールデンウイーク中に成田空港を利用する旅行者は前年比で9.7%増の72万1100人に上る予定です。これは、ゴールデンウイーク中としては過去最高になります。出国のピークは29日、帰国のピークは5月6日になります。

@ローカル航空会社のフェアリンクが免許を申請

 仙台空港を拠点として、小型ジェット機でローカル線の運航を目指す、フェアリンクは今日、運輸省に航空運送事業認可の申請を行いました。就航開始予定は8月7日で、仙台ー関西空港線を1日3往復運航する予定です。機材は50人乗りの小型ジェット機1機を使い、大幅な割安運賃は導入しない予定です。機長は9人で、内5人は全日空からの出向でまかなう予定です。


*4月20日

@「千葉県に決して迷惑はかけない。」二階運輸大臣

 昨日、成田空港周辺の商工団体で作る「成田空港早期完成促進協議会」は羽田空港国際化反対の決議を二階運輸大臣に手渡しました。この席上二階運輸大臣は「千葉県には決して迷惑をかけない。県知事の了解を得ないうちに(羽田空港国際化を)進めるつもりはない。」と述べました。しかし、「千葉県知事に早くあって、色々話したいが機会がない。2500mの平行滑走路も早く完成したい。」とも述べたそうです。

@暫定滑走路北端の工事も始まる

 一昨日の、暫定滑走路南端に当たる、東峰地区の工事着工に続いて、昨日は暫定滑走路北端での工事も着工しました。昨日は工事現場を囲うフェンスの工事が始められました。

@事故調査委員会がホームページを立ち上げました

 2月26日の出来事で書きましたが、運輸省航空機事故調査委員会は昨日から航空機事故の原因などを公表するホームページを立ち上げました。


*4月19日

空港公団のページに防音家屋実体験車の写真が出ていました。

@フィリピンで国内線旅客機が墜落

 今日の午前6時40分(日本時間7時40分)頃、マニラからフィリピン南部のダバオに向かっていたエア・フィリピン541便・B737−200型機がダバオ近くのサマル島に墜落しました。乗員・乗客131人は全員死亡した模様です。当時の天候は晴で、天候には全く問題がなかったとのことです。同機はダバオ空港に向けて降下中に急に方向転換を行い墜落しました。会社では「パイロットが『片方のエンジンにトラブルが発生した。』と連絡してきた。」と発表しました。一方、航空局は「パイロットの操縦ミスの可能性が高い。」と述べています。普通、双発の航空機は片方のエンジンが故障しても、飛行を続行できるようになっていますが、あわてた、パイロットが何か、ミスをしたと言う事なのでしょうか。しかし、本当の原因は詳しい事故調査を見ないと分かりません。


*4月18日

@全日空が夏期繁忙期を3分の1に

 全日空は7月から9月の繁忙期を従来の47日間から14日間に短縮すると発表しました。繁忙期の料金は割引がなく、非常に高いものになっていました。そこで、これを14日間に縮めることにより、割引が効く通常期の料金にし、利用しやすくするものです。一方、8月15日を挟む前後1週間ずつの14日間に繁忙期の料金は一律に片道2000円値上げするそうです。また、新幹線と競合する東京ー大阪線などは、さらに繁忙期を短縮して対抗するそうです。

@佐賀空港で全日空機が東京日帰り可能ダイヤに

 佐賀県は全日空が7月から、佐賀空港に航空機を1泊させて、東京に日帰りが出来るダイヤを組むことを明らかにしました。このために、佐賀県は初年度に夜間駐機経費補助として8000万円を支出します。この日帰り便で福岡空港の利用者を佐賀空港に引き留めようとする試みです。

@旭川空港の利用者が18年ぶりに減る

 旭川空港の1999年度の利用者が105万5558人と約3%減りました。前年より減ったのは18年ぶりの事です。原因はエアドゥの進出などで利用しやすくなった、新千歳空港に利用者が流れたためと見られています。


*4月17日

@昨日の夜、サーバーの方でトラブルがあったらしく、アップロードが出来ませんでした。

@東峰地区の工事始まる

 今日から、暫定滑走路南端に当たる東峰地区で工事が始まりました。工事は反対派農家の抗議で一時中断しましたが、進められたようです。反対派は「我々の追い出しをはかるものだ。」と抗議しました。

@全日空がエンジン前部の目玉塗装をやめる

 全日空はエンジンに鳥が飛び込むのを防ぐために、エンジンの前部の回転軸上に黄色の渦巻き状の塗装をしていました。これはエンジンが回転すると大きな猛禽類の目玉に見えて、小鳥が近づかない事を狙ったものです。しかし、この塗装を始める前と始めた後の事故の件数に変化なく、効果がないことが分かりました。このため、塗装費用がかさむ目玉塗装を取りやめることになりました。

@大韓航空機が乱気流に巻き込まれる

 詳しいことは分からないのですが、ソウルからオークランドに向かっていた大韓航空823便が乱気流に巻き込まれ、乗客7人が軽傷を負ったそうです。

@米連邦航空局(FAA)が「B−737は安全な航空機の一つ」

 米連邦航空局(FAA)はB−737の方向舵制御システムの長期設計変更を勧告しましたが、同時に「同機は最も安全な航空機の一つである。長期設計変更を行えば、さらに、安全な航空機になる。」と指摘しました。


*4月16日

@スカイマーク機が故障で引き返す

 今日の午前8時半頃、大阪空港から札幌に向けて離陸したスカイマーク社のB−767型機が、離陸直後にフラップ(主翼の揚力装置)の警告ランプが点灯しました。このため、同機は引き返し、30分後に大阪空港に無事着陸しました。乗客は他社の便に乗り換えて札幌に向かいました。


*4月15日

@暫定滑走路南端の工事を17日から着手

 空港公団は暫定滑走路南端の反対派が居住する東峰地区の工事を17日から着手することを明らかにしました。この地区にはエプロンや誘導路、進入灯、予備着陸帯などが建設されます。工事は反対派の宅地・耕作地などの周りを生活道路を確保しながら、フェンスで囲い、行われます。空港公団はこれらの反対派に工事着手を連絡し、要望があれば出して欲しい、と言っていますが、反対派は反発を強めています。この間、2回の空港公団と反対派の話し合いが行われましたが、平行線をたどり、物別れに終わっています。

@空港公団が防音家屋実体験車を製作

 空港公団はこの程、3トントラックに25db以上の防音効果があるB工法の防音家屋と20db以上の防音効果があるC工法の防音家屋を別々に乗せた2台の「防音対策家屋実体験車」を作りました。これは、外での騒音実体験をした住民の間から「防音家屋の中でどんな音になるのか聞きたい。」と言う要望があり、これに応えたものです。今後は騒音実体験の際に、この車を現地に移動させ屋内での騒音も体験してもらう事になります。実際の生活では、防音家屋を完全に締め切って生活することは難しいのですが、目安にはなると考えられます。

@新潟空港の昨年の利用者が9.9%増に

 新潟県が調べたところでは、1999年の新潟空港の利用者が128万6611人に達し、前年に比べて9.9%増えたそうです。一昨年の伸びは0.1%でした。増便や新規路線の開設などが利用者増に結びついた、と分析しています。

@全日空が航空機関士を日本エアシステムに出向させる

 全日空はだぶつき気味の航空機関士を不足気味の日本エアシステムに出向させることになりました。7月から実施され、当初は10人、最終的には約20人を出向させる予定です。賃金は全日空が払いますが、日本エアシステムは委託料を全日空に払うことになり、賃金を実質には折半する事になります。航空会社間でこのように乗務員を出向させるのは初めてになります。


*4月14日

@エアカナダが4日から新規乗り入れ

 成田空港に新たにエアカナダが乗り入れました。これは、カナディアン航空の成田ートロント線を引き継ぐ形で新規に乗り入れた物です。なお、この路線は、エアカナダと全日空が共同運航で運航し、第2ターミナルを使います。

空港公団のホームページに航空会社別の「夏ダイヤ週間発着回数」が載っています。

@中核派拠点110カ所を家宅捜索

 警視庁公安部は1997年7月に起こった、運輸省航空局課長補佐宅のゲリラ事件に関して、中核派拠点・前進社神奈川支社など18都道県、110カ所の一斉家宅捜索を行いました。ゲリラ事件のため、と言うよりはサミットに向けた事前警戒の意味が強いと思われます。


*4月13日

@このホームページのリンクが一部乱れている可能性があります。すみません。サーバーの割り当てが10MBなので、情報量が多く、載せきれなくなってしまったので、一部削りながら新しい情報を載せているためです。サーバーにもう10MBの容量を確保したので、そちらに、「成田空港サーバー資料室(仮称)」として古い資料や写真を載せる予定ですので、しばらくお待ち下さい。


*4月12日

@資料のページに「第27回騒音対策委員会報告(要約)」を載せました。

@第2サテライトが7月7日に改装オープン

 空港公団のホームページに改装中だった第1ターミナルの第2サテライト工事がほぼ終わり、7月7日に改装オープンする、と言うお知らせが出ていました。今回の改装により、面積が改装前の1.8倍になり、乗り継ぎカウンターが増設され、中の店舗面積も1.3倍になるそうです。

@空港公団の中村総裁がACI太平洋部会長に選任

 ニュージーランドで開かれている第10回ACI(国際空港評議会)太平洋部会で空港公団の中村総裁が部会長に選出されたそうです。日本人では初めてとのことです。


*4月11日

共生委員会が「今後のあり方」を検討へ

 成田空港地域共生委員会は昨日、共生委員会の今後を検討するプロジェクトチームを作り、共生委員会の今後の活動などについて年内に結論を出すことになりました。平行滑走路の建設がとん挫し、暫定滑走路の建設が運輸省によって突然発表されるなどの情勢の中で、円卓会議の22項目の実施状況を検討する機関として設けられた共生委員会の役割については「役目は終わったのではないか。」とか、「地域振興策についても扱うべきだ。」とか、「暫定滑走路の騒音問題を取り上げなくて良いのか。」などの色々な意見が出ていました。これらについて、検討する予定です。

【コメント】円卓会議の『横風は凍結するが、平行滑走路は建設する。』と言う22項目の合意の点検が役目だったのですが、実験村グループの造反で、平行滑走路の建設がままならず、この合意は事実上反故になってしまい、共生委員会の影も薄くなってしまいました。当初はこの共生委員会を周辺住民と空港公団などの橋渡しとして、重要な役割を担わせようと考えたのでしょうが、影が薄くなって、共生委員会のメンバーの中に焦りが生まれているのではないでしょうか。

@『さくらの山』公園を見てきました

 一昨日、成田市が作った、現滑走路北端西側にある『さくらの山』公園を見てきました。さすがに、滑走路に近く飛行機が間近に見えます。この日も日曜日でかなりの人が来ていました。離着陸する飛行機を見るには絶好のビューポイントです。来ていた人が「本当に飛行機に手が届くみたい。」と言っていました。さくらの木は植えたばかりの若木で花は今ひとつでしたが、10年も経てば、見応えのあるさくらになることでしょう。写真を載せて置きます。

@石川島播磨重工が日産の宇宙航空部門を正式に買収

 石川島播磨重工は昨日、かねてから交渉していた日産自動車の宇宙航空部門を買収することで合意した、と発表しました。金額は明らかにされていませんが、400億円程度ではないかと言われています。約1000人の従業員も石川島播磨重工にそのまま移籍します。日産の宇宙航空部門は固定燃料ロケットや陸上自衛隊の火砲を製造していました。


*4月10日

@市川市議会が「羽田空港国際化反対決議」を採択

 千葉県の市川市が3月定例議会で「羽田空港国際化反対」の決議を採択しました。これは、市川市が羽田空港の飛行コースに当たっているためです。右の図のように、羽田空港の飛行コースは東京の市街地への騒音被害を防ぐために全て東京湾と千葉県側に設定されているのです。今回、ごく一部が品川や渋谷上空を飛ぶようになるようですが、大部分が千葉県上空を通過することに変わりがありません。「国際空港建設を千葉県に持ってきて、千葉県に大きな混乱をもたらし、苦労して完全空港化を目指しているのに、騒音被害を問題にせずに、利便性だけを言うのはおかしい。」と言う千葉県側の反発もこんな所に根ざしています。

@日本航空で整備ミス相次ぐ

 3月に日本航空で整備ミスが相次ぎ、運輸省が日本航空に文書で注意していたことが分かりました。3月17日に成田から北京に向かうB−747型機で客室乗務員の座席の一つにシートベルトが付けられていないことが判明しましたが、そのまま運航していました。また、3月中旬にはDC−10の主翼前縁部にあるスラットと呼ばれる物を操作するケーブルが正しく装着されなかったことから切断されていることが点検で判明しました。この時は代替の機能が働いてスラットは動きました。これらのミスを重く見た運輸省は3月29日に日本航空にたいし、注意文書を出しました。

@自衛隊機が三沢空港で滑走路をはずれる

 今日午前9時48分、三沢空港に着陸した航空自衛隊のF4支援戦闘機が着陸して静止する直前に滑走路を右に逸脱して動けなくなりました。2人のパイロットに怪我はありませんでした。この事故により、三沢空港は10時35分まで閉鎖され、上空で待機していた東京発の日本エアシステム機が着陸した後、再び閉鎖され事故機を移動して、午後0時34分に復旧しました。


*4月8日

@明日は都合により、更新できません。よろしく。

@米軍機着陸29空港に801回・昨年

 運輸省は6日に発表した所では、昨年1年間に日米地位協定によって29の民間空港に着陸した米軍機は801回になるそうです。前年より82回増えました。着陸回数のベスト3は1位が長崎空港の281回、2位が福岡空港の186回、3位が奄美空港の98回でした。運輸省は「米軍は日米地位協定第5条により、国内の空港や港湾の利用が認められており、米軍機や自衛隊機だからっと言って、着陸を断る根拠は何もない。」と言っています。

【コメント】成田空港にあったかどうかはわかりません。と言うよりは地元や本会との約束もあり、ないはずです。しかし、運輸省のこの見解によれば、「米軍の要請があった場合は断れない。」と言う事になります。今後も監視が必要になります。

@三菱重工業がボーイング社と包括的提携に

 三菱重工業は航空宇宙分野でボーイング社と包括的な提携で基本合意に達したことを明らかにしました。三菱重工業はボーイング社のロケットエンジンの開発に参加し、画像や通信衛星の開発生産で協力します。さらに、超大型旅客機の開発や航空機の保守・サービスの分野でも協力します。この理由として三菱重工業は「下請け的な部品毎の分担は非能率的で今後の競争には生き残れない。」としています。一方、ボーイング社はこれにより、アジア進出の促進と巨額開発のリスクの軽減を目指します。今回の提携は他の重工業各社の戦略に大きな影響を与えるものとなりそうです。


*4月7日

@共同トンネル工事を中断・誘導路は2本に

 今日の朝日新聞夕刊によると、空港公団は空港の真ん中を南北に縦断する道路と芝山鉄道が通る共同トンネルの完成を一時諦め、トンネル工事が反対派の土地建物で出来ない部分を西側に迂回させて、地上道路として整備することにしたとのことです。このことにより、現滑走路と平行滑走路を結ぶ誘導路が予定の3本から2本になってしまうようです。このトンネルは両側が完成していて、真ん中の部分が反対派の一坪共有地と建物で工事が出来ないまま、長年中断していたものです。

【コメント】しかし、この迂回道路と、先に提案された芝山鉄道の迂回ルートとの関係はどうなるのでしょうか。道路は西に、芝山鉄道は東に迂回することになるのでしょうか。

@エアドゥが有珠山噴火の被災者に無料搭乗券

 エアドゥは有珠山噴火の被災者が東京に避難する場合の無料搭乗券を用意することにしました。これは4月10日から6月30日までの期間で、東京発7時30分のエアドゥ11便と札幌発19時40分のエアドゥ16便にそれぞれ10席を用意し、前日までに予約して自治体が発行する「特別搭乗証明書」を持参すれば、無料で搭乗できるそうです。

@長崎空港で軽飛行機が胴体着陸

 今日午前10時50分頃、熊本空港から長崎空港に向かったセスナT210N型機が車輪が出ず、長崎空港に胴体着陸をしました。機体はプロペラが曲がり、胴体下部が損傷しましたが、燃料の発火はなく、乗員2人は軽傷でした。この事故で、長崎空港は午後1時前まで閉鎖され、出発機の欠航が相次ぎ、到着機も福岡空港や佐賀空港に代替着陸しました。


*4月6日

@成田空港第2ターミナルバス乗り場に日本庭園

 空港公団は第2ターミナル1階の団体バス乗り場に日本庭園を造りました。ここには、芝生が植えられていましたが、出発階の道路の下になるために日当たりが悪く、枯れてしまい風が吹くと砂と埃が舞い、ひんしゅくを買っていました。日本庭園は玉砂利を敷き詰めて風が吹いても埃が飛ばないようにしたものです。


*4月5日

@小松空港でF15がオーバーラン

 今日午前8時50分頃、小松空港で着陸した航空自衛隊のF15が滑走路をオーバーランしました。タイヤが2本パンクしましたが、機体に大きな損傷はなく、乗員も無事でした。この事故で、小松空港は1時間滑走路が使えなくなりました。

@成田空港行きのアメリカン航空機が緊急着陸

 4日午後2時(日本時間5日午前6時)頃、サンノゼ空港を離陸した成田空港行きのアメリカン航空B−777型機が離陸後にエンジントラブルを起こし、1時間後にサンフランシスコ空港に緊急着陸しました。乗員・乗客149人は全員無事でした。

@二階運輸大臣が沼田知事に「千葉には迷惑をかけない。」

 沼田千葉県知事は3日、二階運輸大臣と同席した際に、羽田空港国際化について慎重に対応して欲しい旨要望しましたが、その際、「運輸大臣が『千葉県には迷惑をかけない。千葉県の了承なしに勝手なことはしない。』と言ってくれた。」ことを明らかにしました。

@成田空港周辺経済団体が羽田空港国際化反対を決議へ

 成田空港周辺市町村の経済団体『空港周辺商工業経済団体連絡協議会』と、平行滑走路促進署名を進めた『成田空港早期完成促進協議会』は羽田空港国際化に反対する決議を行い、運輸大臣などに提出することを決めました。

@現滑走路北端に「さくらの山公園」が開園

 3日、現滑走路北端から西へ数百m離れた駒井野地区に、『さくらの山公園』がオープンしました。これは、空港公団所有の騒音緩衝帯2.9haを成田市が2年がかりで整備したものです。このあたりは、かって桜の名所でしたが、それを復活しようと計画されたものです。園内には250本の桜が植えられました。ただ、警備の都合上から午後11時〜午前6時までは立入禁止になるそうです。滑走路に近く、飛行機が間近に見られる所なので、過激派のゲリラを警戒したものです。

@海外発の便にもおいしい日本食

 ノースウエスト航空は日本発だけでなく、海外から日本に向かう便にもおいしい日本食を提供するようになりました。これまでは、海外発の便には海外の機内食会社が作った日本食を積んでいましたが、評判が悪かったものです。そこで、成田空港近くの自社工場で作った日本食を真空パックして、冷蔵保存し、海外に運び日本に向かう便に積み込んで、加熱して提供するものです。また、全日空では成田ーシカゴ線のファーストクラスで特別の釜を使って炊いたばかりのご飯を提供しています。これも評判が良く、他の路線にも拡大していく方針です。競争は機内食の面にも及んできているようです。


*4月1日

@都合により明日から3日間の更新が出来ません。よろしく。

@3月のアクセス数は3813回で過去最高になりました。ご愛読感謝します。

@アルバムの一部と、1997年の出来事のページを一時的に削除しました。後で、復活させる予定です。

@エアバス社がスーパージャンボ計画で参加を呼びかけ

 エアバス社は超大型旅客機A3XXの開発に、日本企業の参加を呼びかけていることを明らかにしました。ダイムラー・クライスラーと合併した三菱自動車の系列企業である三菱重工を初めとして、数社に参加を呼びかけているとのことですが、スポークスマンは「今のところ何も決まっていない。」とコメントしています。