2004年5月の出来事

*5月31日

@IATAの協議で7月から5%値上げ合意
 28日から行われていた国際航空運送協会(IATA)の運賃協議で航空燃料の高騰により、国際線の航空運賃を平均5%値上げする合意が成立しました。これにより、、世界の主要航空会社は7月から普通運賃と正規割引運賃を5%程度値上げすることになります。日本でも日本航空システムや全日空をはじめとして各社がこの値上げを実施するものと見られます。

@航空自衛隊の司令部を横田に移転させ米軍と一体化へ
 このほど、日米両国の政府が在日米空軍の司令部がある横田基地に航空自衛隊の航空総隊司令部を移転させる検討に入りました。これは、アメリカ国防総省が進める世界戦略再編の一環で、米空軍と航空自衛隊を一体化することにより、日本をアジア太平洋地域における即応態勢の最重要拠点とする方針の具体化になります。

@中国東方航空がA330型機10機を購入
 中国東方航空の社長は31日、エアバス社のA330型機を10機購入することを明らかにしました。また、ボーイング社のB-7E7型機にも大きな関心を持っていることを明らかにしました。

@エールフランスがA380型機の導入を半年延期に
 エールフランスとエアバス社は次世代超大型機A380型機の導入を半年間延期することで合意したことを明らかにしました。理由については明らかにしませんでしたが、先に起こったシャルル・ドゴール空港での崩落事故は関係ないとしています。


*5月30日

@成田市が自衛隊の成田空港利用に関する公開討論会を拒否
 成田市は反対同盟北原派が自衛隊先遣隊の成田空港利用についての公開討論会(5月16日の出来事を参照)開催要望を拒否しました。成田市は拒否の理由について、「空港そのものに反対している反対同盟と話し合っても仕方がない。」としています。

@成田ー小松線が11月1日から1日1往復運航へ
 以前にも書きましたが、全日空とフェアリンクは共同で成田と小松の間を11月1日から1日1往復運航することになりました。機材は50人乗りの小型ジェット機で小松発午前8時10分、成田発午後5時25分の予定です。所要時間は1時間15分とのことです。成田空港と北陸を結ぶ路線は初めてになります。これにより、北陸から欧米に向かう場合、成田で1泊しなくてもすむようになるとのことです。

@航空日誌を間違えて羽田空港に戻る
 今日午前6時55分に羽田空港から広島空港に向かった日本航空1601便で、離陸体勢に入った段階で整備士が航空日誌を他機のものと間違えていることに気づき機長に連絡しましたが、機長は離陸滑走に入っていたことからそのまま離陸し、1時間後に羽田空港に引き返しました。航空日誌を取り替えて8時45分に再度広島に向かいました。航空日誌は整備状況や整備士・機長の名前が記入されており、航空法で飛行中に操縦席に搭載しなければならないことになっています。

@日本エアコミューター機が方向舵の警告灯で引き返す
 28日午後5時30分過ぎ、鹿児島発広島西行きの日本エアコミューター3713便・SF34型機が国分市の上空を飛行中に方向舵の異常を知らせる警告灯が点灯しました。このため、同機は鹿児島空港に引き返し、5時50分に無事着陸しました。

@羽田空港再拡張合意に千葉県議会が反発
 25日に羽田空港再拡張について堂本千葉県知事が国土交通省の提案を受けてこれを受け入れ羽田空港再拡張に同意しましたが、この時に千葉県議会の同意を得なかったことで県議会側が反発しています。堂本知事は「時間がなかった。」と陳謝していますが、県議会としては6月3日に全員協議会を開きこの席で国土交通省の説明を受けることになりました。


*5月29日

@法務省が外国人入国審査の2人体制を導入へ
 法務省は外国人の入国を審査する審査官を現在の1人から2人一組の体制にする方針を固めました。成田空港での試行結果を見て全国の空港港湾などで2005年度から導入する方針です。通常の審査官に加えて偽造旅券担当の審査官が偽造旅券の発見やブラックリストとの照合を担当します。このために法務省は来年度予算で入国審査官の増員とブースの増設を要求することにしています。

@国土交通省が羽田新滑走路の高さを低くすることを検討か
 羽田空港再拡張で建設されるD滑走路の高さは多摩川側で海抜15m、第1航路側で23mとなっています。これについて公明党の国会議員から「海抜6mにすれば、建設費が2000億円少なくなる。」との指摘がありました。第1航路側で23mとなっていたのは第1航路を大型船舶が航行するときのマストの高さが55mになることにありました。しかし、大型船舶は1ヶ月に5隻程度の航行しかなく、しかも、計器着陸する航空機の第1航路上の高度は約130mになることから、国土交通省としても滑走路の高さを低くする方向で検討しているようです。しかし、海抜6mでは多摩川が増水した場合、冠水の恐れもあることから海抜15m前後で考えているようです。

@テラヘルツ波を使って麻薬・爆薬検査機器を開発へ
 理化学研究所・大阪大学などは電波と光の中間の波長の電磁波である「テラヘルツ波」を使って容器の外から麻薬や爆薬などを検査できる装置の開発に取り組む事になりました。テラヘルツ波を当てることによって中の化学物質の種類を特定出来るそうです。3年後の実用化を目指します。

@米国とEUが旅客情報提供で協定に署名
 アメリカと欧州連合は28日、アメリカに着陸する旅客機の乗客の情報を事前にアメリカ側に通知する協定に署名しました。期間は3年半でその時点で情報は破棄されるそうですが、情報は氏名・住所・パスポート番号・キャッシュカード番号など1人当たり34項目にわたるそうです。すでに、情報を提供しない場合、アメリカ側は着陸許可を出さないなどの措置を取っていましたので事実上は提供されてきました。


*5月28日

@成田空港で押収の覚醒剤が4月までで昨年分を越える
 東京税関成田支署が今日発表したところによりますと、成田空港で押収された覚醒剤が1〜4月までで47Kgに達し、昨年1年間の押収量45.7Kgを上回ってこの時期の過去最高になったそうです。世界的に見ても覚醒剤の密輸が増えているとのことです。

@航空労連がスカイネットアジアへの立ち入り検査を要望
 航空労連は昨日、国に対してスカイネットアジア航空への立ち入り検査を行うよう要望しました。これは、昨年9月22日午後のスカイネットアジア航空の東京ー熊本線で離陸直後に後部ドアの異常を示す警告灯が点灯したにもかかわらず、機長の指示で客室乗務員がこのドアのハンドルを交代で押さえながら運航を続けたことは安全上重大な問題があるとしているものです。このドアは空気漏れはなかったものの、ハンドルを押さえていないと開放の方に動いてしまう状態だったとのことです。

@全日空が新しい制服をアンケートで決めることに
 全日空は来春に導入する新しい客室乗務員の制服を乗客に3つの案から選んでもらうアンケートを実施すると発表しました。6月中に国内線にと搭乗する乗客にアンケートを実施するそうです。この制服は傘下の各航空会社でも採用することになるそうです。

@米ウエスト航空がA320型機など22機導入へ
 アメリカの格安航空会社ウエスト航空は27日、乗客の増加に対応するため2005年〜2006年にかけてエアバス社のA320型機とA319型機を22機導入することを明らかにしました。このうち、A320型機5機は2005年の早い時期にリースで導入するそうです。


*5月27日

@エールフランスが来月中旬から成田ーパリ線に新座席
 エールフランスは6月15日から成田ーパリ線のビジネスクラスとファーストクラスにゆったりとした新座席を備えたB-777-ER型機を投入するそうです。ビジネスクラスの座席は座席と背もたれが一直線になり、ファーストクラスはベットのように床と水平になるそうです。

@UAがカナダー北米線の運賃を10ドル引き上げ
 ユナイティド航空は26日、燃料の高騰により米国とカナダを結ぶ路線の往復運賃の燃料上乗せ料金を10ドル引き上げました。

@大韓航空が国内線運賃を7月16日から引き上げへ
 大韓航空は燃料の高騰により国内線運賃を7月16日から平日で13%、週末で8%引き上げると発表しました。国際線の運賃も引き上げを検討しているそうです。

@ベトナム航空がA320型機を10機購入へ
 エアバス社が明らかにした所によりますと、同社はベトナム航空との間でA320型機を10機購入する事で合意したそうです。また、A330型機を4機リースする契約も結んだとの事です。

@機内の親切で次回無料のサービス・ソング航空
 デルタ航空の格安子会社であるソング航空は6月に機内で他の乗客の荷物を運んだり、乗務員の手助けをしたり、周りの緊張を和らげるなどの親切行為をした乗客に対して、同社の次回搭乗を無料にするサービスを始めるそうです。乗務員1人に4枚の無料券を割り当て乗務員がこれらに相当すると判断した時に配るそうで、全部で5000枚用意します。今年の9月から11月が有効期限との事です。


*5月26日

成田国際空港株式会社のページに「2004年度 成田国際空港株式会社経営計画」が載っていました

@日本航空システム社長が国際線値上げを示唆
 日本航空システムの兼子社長は今日、28日に行われる国際航空運送協会(IATA)の協議を受けて、国際線の値上げをする意向を表明しました。「値上げ幅は一桁台になるだろう。」と述べました。また、国際線貨物も7〜8月の段階で値上げする事を示唆しました。しかし、国内線については昨年の7月に値上げをしている事から、「今回は値上げを避けたい。」としています。

@東レがボーイング社に炭素材を18年間供給へ
 東レは今日、ボーイング社社の新型機B-7E7型機向けに2021年までの18年間に渡り炭素繊維複合材を供給する基本契約を取り交わしたと発表しました。総額で約3300億円になるとの事です。


*5月25日

@成田空港の国内線枠を国際線に使用
 国土交通省は成田空港の国内線発着枠の現在使われていない年間9000回分を国際線に振り向ける事を決めました。これは、今年中にも国際線枠の18万回を超える可能性がある事を考慮したものです。

@成田国際空港株式会社の04年度利益は2.9%減の見通し
 成田国際空港株式会社の黒野社長は昨日、成田国際空港株式会社の2005年3月期の見通しを明らかにし、売上高は前期比6.1%増になるものの、営業利益は減価償却などがかさむために同2.9%減になる見込みとしました。最終損益は「建物の除去損などの計算方法が未定のため分からない。」としましたが、「黒字化は達成したい。」と述べました。なお、2004年3月期決算は売上高1470億円で前期比5.9%減、営業利益350億円で同10.9%減となり、成田新高速鉄道の建設負担金への引当金として約220億円を前倒しして特別損失として計上した事などにより、最終損失が約40億円となりました。

@「地域と空港が同じ立場で問題解決を」共生委員会代表
 共生委員会の山本代表は昨日開かれた委員会で、「民営化を契機に地域と空港が新しい対等な関係を築いていけるようにしたい。これまでは地域が空港を監視する関係だった。これからは、地域と空港が同じ地平線に立って関係を構築し、問題を解決する事が重要。」と述べました。そして、委員会は空港点検項目として「飛行コースの遵守」、「移転補償」、「深夜便の運航回数」などを重点にするとの事です。

@多古町が成田市に合併協立ち上げを要請
 多古町の町長は昨日、成田市を訪れて成田市との合併協設置を申し入れました。成田市との合併については大栄町と下総町との合併協が設置されていますが、多古町はこれとは別に成田市と多古町の合併協を設置したい意向です。これに対して成田市は「二つの合併協を運営する事は難しいが、法的には可能で市議会や大栄・下総両町とも十分協議したい。」としています。

@羽田空港再拡張で新飛行ルート提示・千葉県も了承へ
 国土交通省は昨日、千葉県に対して羽田空港再拡張後の飛行ルートについて新しい案を提示しました。これによりますと、新滑走路の向きを7.5度変えて、計器着陸(ILS)の場合にさらに進入コースを海側に2度ずらすとしています。これにより、浦安市の上空通過はさけられる事になります。さらに、千葉市上空通過の高度も約300m高くする事により騒音の軽減を図るとしています。この提案を受けた千葉県は今日午前、関係市町村の緊急会議を開きこの提案を了承しました。この結果を持って、堂本知事は午後、石原国土交通大臣に会い提案を受け入れる旨を申し出る事になっています。これにより、2009年度供用開始に向けて大きなステップを超えた事になります。
【コメント】自治体を巻き込んだ大きな運動の成果と思います。まずは、一安心ですね。

@能登ー羽田線が年間搭乗率で70%超える
 
石川県は昨日、昨年7月7日に運航を開始した能登ー羽田線の年間搭乗率が70%を超える事が確実になったと発表しました。今日から7月6日までの乗客が0であっても年間搭乗率が70%を超えるそうです。これにより、運航しているエアニッポンから5000万円以上の販売促進協力金が地元関係市町村に支払われる見込みです。4月から機材が126人乗りから170人乗りに変わった事で、2年目の基準搭乗率は63%になる事が決まっています。


*5月24日

@成田空港の4月旅客は前年同月比50%増
 成田国際空港株式会社が今日発表した4月の成田空港利用者統計によりますと、旅客が前年同月比50%増の約238万人になりました。この内、国際線は同51%増の約228万人だったそうです。詳しくは成田国際空港株式会社のページをどうぞ。

@ドゴール空港のサテライト天井が崩落・5人死亡
 フランス・パリ郊外のシャルル・ドゴール空港で23日午前7時(日本時間午後2時)頃、第2ターミナルのサテライトEの搭乗口で屋根が崩落し、警官3人など5人が死亡し10人程度が負傷する事故が起きました。現場には数トンのコンクリートなどが散乱しているそうです。このサテライトは出来たばかりで、原因は設計ミスか手抜き工事の可能性が高いとの事です。突貫工事で建設されていたそうです。


*5月23日

@訂正
 昨日の記事のうち「機長3人が・・・」で「エアドゥの機長」と書きましたが、「北海道エアシステムの機長」の間違いでした。読者の方から指摘がありました。ありがとうございました。 

@「解説と資料のページ」に「八街市に予想される航空公害」を追加しました
 本会の調査部長である岩瀬松治が住んでいる八街市の基本構想審議委員会に提出した「提言」を「解説と資料のページ」に載せました。飛行回数の少ない地域の騒音問題についてどのように考えたら良いか、参考になると思います。

@米航空大手の4社が値上げを撤回・NWが同調せず
 18日、アメリカのコンチネンタルが燃料高騰を理由に1千マイル未満の片道運賃に10ドル、1千マイル以上に同20ドルを上乗せする値上げを発表し、アメリカン航空・デルタ航空・ユナイティド航空・USエアウエイズの各社が同調して上乗せを発表しました。ところが、ノースウエスト航空がこれに同調しなかったために、これら各社は21日に上乗せを撤回し、前の運賃に戻しました。

@UPS社がA300型機をキャンセルし、A380型機の購入を検討へ
 21日のフランス・トリビューン紙は「アメリカの宅配会社・ユナイテッド・パーセル・サービスはエアバス社のA300型機を大量発注していますが、まだ受領していないA300型機をキャンセルして、次世代超大型機A380型機の貨物機の導入を検討している。」と伝えました。


*5月22日

@救急救難訓練は中止か?
 成田空港で20日の夜予定されていた救急救難訓練は中止されたのでしょうか。当日は台風2号が接近していましたので、その影響でしょうか。マスコミのどこも取り上げていないので、多分中止されたのでしょう。

@北海道エアシステムの機長3人が体調不良で30便以上が欠航へ
 北海道エアシステムは昨日、8人の機長のうち3人が体調を壊して乗務できないため、6月16日から30日の旭川ー釧路線と、6月5・6・12・13日の丘珠ー函館線の運行を休止すると発表しました。7月には操縦士3人を増員する予定との事です。

@シンガポールの格安航空会社が女性専用便を運航
 今月から運航を開始したシンガポールを拠点とする格安航空会社バリューエアは21日、女性客だけを乗せた専用便を香港線に運航しました。これは、女性客の掘り起こしのキャンペーンをかねて運航したものです。機内では美容アドバイスやマッサージなどのサービスも提供されました。料金は往復で300シンガポールドル(約2万円)との事です。


*5月21日

@成田空港で「セカンダリー審査」「ツイン審査」の試行始まる
 東京入管成田空港支局では入国審査の待ち時間を減らすために、疑問のある外国人を別の場所で入国審査を行う「セカンダリー審査」と外国人1人の審査を審査官2人で行う「ツイン審査」を導入するためのの試行を始めました。今までは疑問のある外国人の審査を通常のブースで行い、後の人が長く待たされていました。これらの審査方法は外国では行っているそうですが、日本では初めてになります。数週間の試行結果を見て待ち時間が減少するようであればすぐに導入するとのことです。

@空港圏合併の市町が現地視察会
 合併を目指している成田市・下総町・大栄町の首長ら約40人が昨日、新市建設計画案策定のために「現地視察会」を行いました。大型バスで「成田市保健福祉会館」や大型ショッピングセンターが並ぶ「商業集積地域」、騒音下の「区画整理事業」などを1日かけて回り、職員の説明を受けました。

@大阪空港のプロペラ枠が満杯に
 国土交通省は今日までに、大阪空港で残っていたプロペラ機用の発着枠を各航空会社に配分する通達を出しました。残っていた38回の配分内訳は大手航空会社に28回、新興航空会社に8回、予備2回となっています。国土交通省は「YS11型機の退役などで、プロペラ枠は余るのではないか。」と予測していましたが、大きな見込み違いとなりました。

@エアカナダが土壇場で労組の合意を取り付ける
 一昨日書いた、エアカナダの再建問題ですが、裁判所がエアカナダに対して再度労組との交渉を行うよう命令して、この交渉の結果労組側が折れて20日、合意に達しました。これにより、ドイツ銀行の融資も行われることになり、会社精算の危機を当面回避できることになりました。


*5月20日

@有事関連7法案が衆議院を通過してしまいました
 今日午後の衆議院本会議で有事関連7法案が一部修正の上、可決されました。年金法案や未払い問題、拉致問題などの陰に隠れていましたが、民主党の助け船で一気に通過させ、参議院に送られて今国会での成立が濃厚になってきたそうです。本会は、18日付で河野洋平衆議院議長宛に審議をつくすよう求める要望書を送りました。

@「成田新高速鉄道が出来れば、スカイライナーは廃止する」
 京成電鉄の大塚社長は日本経済新聞とのインタビューで京成電鉄の子会社である北総開発鉄道が7月1日に都市基盤整備公団から千葉ニュータウン内の鉄道路線を買い取ること(2月28日の出来事を参照)を明らかにし、「これは成田空港への輸送増をにらんだ戦略的な投資だ。2010年の成田新高速鉄道開業時にはスカイライナーを廃止して、ダイヤを抜本的に再編成する。」と述べました。なお、この買収には千葉県からの補助を除いて約150億円かかります。

@成田国際空港会社が飲食店の英語メニューを調査
 成田国際空港会社はこのほど、ターミナル内の飲食店で英語のメニューがおいてあるかどうか、置いてあればどのような内容かなどを調査しています。これは、外国人旅客から「分からない。」などの苦情が出ているためだそうです。第1・第2ターミナルにある28店舗の内、英語メニューがないのは6店舗とのことです。会社としては、ゆくゆくは中国語やハングル語のメニューも置いてもらうようにしたいとのことです。

@MD型機エンジン故障は補修の方法に問題か
 日本航空システムは昨日、日本エアシステムのMD型機のエンジン故障について製造メーカーのプラット&ホイットニー社から中間報告を受け取り、ひびが入ったステーターを金属で補修したことによりスターターがしなりにくくなり、過度の負担がかかって破損した可能性が大きいと発表しました。

@オーストラリア航空が新千歳ーケアンズ線を11月から運航へ
 カンタス航空の子会社・オーストラリア航空は19日、11月から3月末までの冬季限定で新千歳ーケアンズ線を週2便(水曜と土曜)で定期運航すると発表しました。機材は271人乗りを使い、北海道の雪質の良いスキー場にオーストラリアの人向けにツアーを組みます。


*5月19日

@フェアリンクが成田ー小松線を検討へ
 フェアリンクは全日空との共同運航の形で成田ー小松線を今年11月にも運航する計画の検討を始めました。

@修学旅行の中学生が着陸寸前に立ち上がり着陸やり直し
 17日、大阪発那覇行きの日本航空2081便が那覇空港への着陸態勢に入ったところ、修学旅行で乗っていた兵庫県の中学生3人がシートベルトをはずしふざけた様子で立ち上がりました。客室乗務員が注意して座らせたところ、別の3人が立ち上がりました。このため、客室乗務員が機長に連絡し、機長は着陸をやり直しました。中学校側は「知的障害の生徒がパニックを起こしたため、教師に連絡しようとしたもの。」と説明しています。この出来事ため、同機は着陸が20分遅れました。

@カンタス航空日本支社の社員が健康保険料を着服
 カンタス航空は日本支社を4月中旬に退社した元社員が健康保険組合から組合員に支払われるはずの給付金の内、数百万円を着服したことを明らかにしました。現在詳細について内部調査をしているとのことです。

@アゼルバイジャン機がウルムチで墜落・7人死亡
 現地時間18日午前11時(日本時間正午)頃、中国の新彊ウイグル自治区のウルムチ空港を離陸した直後のアゼルバイジャン航空貨物機(イリューシン76型機)が墜落炎上しました。この事故で、乗員7人が全員死亡しました。原因は明らかになっていません。

@エアカナダの1労組が人件費削減案に同意せず
 経営再建を目指しているエアカナダはドイツ銀行が再建のための融資の条件としている人件費削減案について労組と交渉してきましたが、予約や販売・顧客サービスを担当するカナダ・オート・ワーカーズ組合との交渉で合意に達せず、裁判所に再建計画を提出する期限の21日に提出できない可能性が大きくなっています。裁判所に期限の延期を申請する必要がありますが、交渉が難航している段階では延期が認められない公算が大きく、その場合は会社精算に追い込まれることになります。他の労組(従業員の約90%)は削減案に同意しています。


*5月18日

@寄港地上陸許可を拒否されたタイ人が行方不明に
 今月3日に北京からタイに帰国するタイ人女性が経由地の成田空港で最大72時間の滞在が認められる「寄港地上陸許可」を申請し入管から拒否されました。この女性はタイ行き航空機の出発まで近くのホテルで待機していましたが、チェックアウトしようとしていなくなっている事が分かりました。通常、このような場合は帰国便の航空会社が責任を持って監視する事になっていますが、航空会社は監視員を置いていませんでした。この女性の行方は現在も分かっていません。不法入国の恐れもあります。

@日本貨物航空が累積損失を1年前倒しで解消へ
 航空貨物の好調を受けて日本貨物航空の昨年度の経常利益が約24億円となりました。これを受けて同社は累積損失の解消を1年前倒しで行う事になりました。また、新機材としてボーイング社のB-747-400SF型機5機の導入を決定しました。

@IATAが28日に運賃調整会議・値上げを決定か?
 国際航空運送協会(IATA)は28日に最近の燃料高騰を受けて運賃調整会議を開催する事を明らかにしました。この会議で国際航空運送協会(IATA)として運賃値上げに踏み切る公算が大きいと見られています。

@ヴァージンがA380の引き渡し延期を明らかに
 ヴァージンアトランティック航空は17日、次世代超大型旅客A380型機の引き渡しを2006年夏から2007年末まで延期する事でエアバス社と合意した事を明らかにしました。これは、乗り入れを予定しているロスアンゼルス空港などのA380型機に対する対応が間に合わないためとの事です。
【コメント】このところ、エアバス社とボーイング社の競争が激しくなっているようです。ロスアンゼルス空港の対応の遅れはアメリカ政府による間接的なボーイング社支援策の一つと考える事も出来ますね。この所、ボーイング社の方が優勢のようです。

@ボーイング社がブラジルのゴル社からB-737型機15機を受注
 ボーイング社は17日、ブラジルの格安航空会社ゴル・トランスポステス・アエレオス社からB-737-800型機15機を受注したと発表しました。受注総額は約2935億円相当になると見られます。これにより、商用機の現在の受注はボーイング社が57機・約38億ドル、エアバス社が49機・約31億ドルとなりボーイング社がリードしています。


*5月17日

@羽田新滑走路「10度ずらしても支障ないのでは」
 羽田空港再拡張問題で浦安市がこのほど開いた勉強会で講演した元国際線パイロットの藤田日出男氏は新滑走路の向きを10度ずらす事について、「平行する滑走路との間隔が5Kmもあるので、角度変更は奇異には思えない。これで、問題(浦安市上空通過)は改善できる。」として、平行滑走路に固守する国土交通省の態度を「理解できない。」と語りました。また、浦安市の騒音値について国土交通省が「環境基準を下回るので問題ない。」としている点について、「環境基準値は実感とは合わない。住民にはピンと来ない。これは、どの空港でも言われている事。」と述べました。最後に藤田氏は「計画が公になった段階で話がついているのではないか。これは、私には分からない世界。」と不透明な手続きにも言及しました。

@中部国際空港社長「開港時に週300便目指す」
 中部国際空港の平野社長は現段階で週260便の運航がほぼ固まった事を明らかにし、「欧州の航空会社の関心が高い。」として、開港時には週300便の運航を目指す考えを明らかにしました。

@スカイマークがB737-800型機導入を検討
 スカイマークの井出社長は14日、新機材としてB737-800型機の導入を検討している事を明らかにしました。また、神戸空港や新北九州空港への乗り入れを検討しており、関西国際空港への乗り入れについて「沖縄への乗り入れより重要。」として、関西国際空港ー羽田線への乗り入れを検討している事を明らかにしました。


*5月16日

@反対同盟北原派が自衛隊利用で成田市に公開討論要望
 反対同盟北原派は14日、成田市に対して自衛隊が成田空港を利用した件についての公開討論を要望する要望書を提出した。反対同盟北原派はこの問題について周辺市町村長に対してその是非を問う公開質問状を2度に渡って提出していまたが、市町村長は「国の外交防衛問題に対して一自治体の長として発言できない。」と回答してきました。これに対して、公開討論を要望したものです。

@鈴与が静岡空港拠点に小型機の定期路線就航を検討へ
 静岡市に本社を置く“鈴与”は14日、2006年開港予定の静岡空港を拠点として20〜100人乗りの機材を使った小型機の定期路線を運航する検討に入った事を明らかにしました。静岡空港と仙台・金澤・松本・伊豆七島など10路線を検討し、成田空港や関西国際空港への乗り入れも検討するそうです。

@ブラジルで小型機が墜落・33人死亡
 現地時間の14日夜、ブラジルのマナウス西方15Kmのアマゾン川流域でリコ・リニアス・アエレアス航空の小型旅客機が墜落し乗員・乗客33人全員が死亡しました。同機はマナウス空港へ着陸する直前でした。原因は明らかになっていません。


*5月15日

@昨日、A滑走路が3回閉鎖に
 昨日、成田空港ではタイヤがパンクしたり滑走路近くで航空機が立ち往生するなどでA滑走路が3回にわたり計44分間閉鎖されました。この影響で、2便が着陸地を変更しダイヤが大幅に乱れました。この内、成田発デンパサール行きの日本航空729便は離陸の際にタイヤがパンクして関西国際空港に緊急着陸してタイヤの交換を行いました。いずれも乗員・乗客にけがはありませんでした。

@宜野湾市が「普天間飛行場被害異常事態宣言」発表
 沖縄の宜野湾市長は昨日、記者会見をして「普天間飛行場被害異常事態宣言」を発表しました。市長は宣言を発表した背景として普天間飛行場での訓練が激しさを増しており、騒音被害がますますひどくなっている事、市街地での低空飛行が日常化しており市民は墜落の危険におびえている事などをあげて、5年以内の返還を強く求めました。また、代替飛行場については県内への移転に否定的な見解を表明しました。


*5月14日

@アメリカ軍が騒音訴訟賠償金支払いに難色
 1998年5月に確定した嘉手納基地爆音訴訟判決の賠償金について日米の交渉で分担について合意が出来ないためアメリカ側は賠償金を払っていない事が明らかになりました。ただ、日米安保の地位協定により賠償金は日本側がいったん全額を支払う事になっていますので、賠償金の支払いそのものは終わっています。この判決で確定した賠償金は13億7323万円になりますが、これを日米でどのように分担するかの話し合いが難航しているとの事です。交渉の経過は明らかにされていませんが、アメリカ側は「通常の業務で生じたものだから、日本側が全額負担すべき。」と主張しているものと見られます。これに関して、嘉手納爆音訴訟原告団など全国の騒音訴訟を起こしている原告団は「分担金を支払う事で、アメリカ側の騒音に対する意識も変わるはずで、騒音軽減につながる。」とアメリカ側に対する負担を求めるように強い態度での交渉を望んでいるようです。

@千葉県が外国人観光客誘致に本腰
 千葉県では近く、成田空港のトランジット客を対象に待ち時間の過ごし方などについてアンケートを行う事になりました。この結果に基づいて「房総のむら」や家電量販店など成田空港近くの観光地やショッピングセンターを回る観光バスの運行を検討するそうです。また、韓国や台湾などからのゴルフツアーや中高年ツアー客を取り込むため、これらの国の観光業者や旅行雑誌関係者を招待して現地での説明会を開く事にしています。


*5月13日

@国土交通省課長が離発着回数22万回を地元に示唆
 昨日開かれた成田空港周辺11市町村議会で作る「成田空港周辺市町村議会連絡協議会」の総会で講演した国土交通省成田国際空港課長の玉木氏は離発着回数を「現在上限の20万回から22万回に引き上げるための周辺地域との協議を始めたい。」と表明しました。玉木課長は「平成20年に限界の20万回に達する見通しで、22万回に増やすために、地元との十分な対話を重ねながら空港容量の増加や滑走路の拡充を検討したい。」と述べました。離発着回数については円卓会議の合意事項で20万回以上にする事については地元と協議する事になっています。また、今回の総会では「過激派暴力集団によるテロ行為の排除」「早期完全化に関する決議」「公団民営化に伴う空港周辺対策の実施に関する決議」を採択しました。

@全日空機が油圧系統故障で大阪空港に緊急着陸
 今日午前8時10分頃、兵庫県三田市上空を飛行中の羽田発広島行きの全日空671便・B-767型機でエンジンのオイルフィルターの不具合を示す警告が出ました。このため同機はエンジン1基を止めて大阪空港に緊急着陸を要請し、8時29分に無事着陸しました。

@羽田ー佐賀線の深夜貨物便が7月7日から開始
 全日空は昨日、羽田空港と佐賀空港を結ぶ深夜貨物便の運航を7月7日から開始すると発表しました。1日2往復で1時間から1時間半の間隔で運航するそうです。年間1万5000トンの需要を見込み、20億円の売り上げを目指すとの事です。

@ルフトハンザ航空が黒字に転換
 ルフトハンザ航空が12日に発表した第1四半期(1〜3月)の決算によりますと、純損益ベースで黒字に転換したそうです。純利益は6200万ユーロですが、予想よりも少なかったと株は下落しました。

@「A380型機の売り上げの半分はアジアで」とエアバス社
 エアバス社のA380型機のマーケティング責任者は12日、シンガポールで記者会見し「A380型機の売り上げの半分はアジアが占めるだろう。」と述べました。また、「A380はアジア間の航空路向けの航空機だ。」と述べました。エアバス社は「同機は50年間で1000機以上の売り上げを見込んでいる。」としています。
【コメント】このところ、エアバス社はA380型機の販売促進に力を入れていますが、あまりにも大風呂敷な話が多いような気がしないでもありません。「日本でのエアバス社のシェアーを一気に3倍にする。」と言って見たり、全日空のB7E7型機の発注に関して「全日空は我々にカタログも請求してこなかった。」とぼやいてみたりと焦りを感じるのは私だけでしょうか。日本がボーイング社一辺倒なのは将来のバランスから言っても良い事とは思いませんが。


*5月12日

@成田空港のGW出入国者は過去最高に
 東京税関成田支局は昨日、ゴールデンウイーク期間(4月28日〜5月5日)中に成田空港を利用して出入国した旅客数が過去最高の約84万5000人に達した事を明らかにしました。これは前年同期比で約77%増になります。成田国際空港株式会社で予想した数を約9万2000人上回りました。また、5月5日の入国者数は1日としては過去最高の約5万7500人に達しました。

@エールフランスが新ファーストクラス座席を成田線に導入
 エールフランスは6月15日から成田ーパリ線に新しいファーストクラス座席を導入するそうです。座席間隔が広くなり、より快適になるとの事です。また、KLMオランダ航空との統合後も両者合わせた日本路線と便数を維持し、2006年までに成田ーパリ線を1日3便の自社便で運航したいとの事です。

@ノースウエスト航空が成田ーホノルル線に臨時便を運航へ
 ノースウエスト航空は夏の繁忙期に成田ーホノルル線に臨時便を運航する予定である事を明らかにしました。

@北米路線に武装警官の同乗を決める
 ワシントンで開かれていたテロ対策会議に出席していた日本政府関係者は12日、日本も訓練などの準備ができ次第、北米路線に武装した私服の警察官を同乗させる事を明らかにしました。ただし、「テロなどの情報があった時」との事で、詳しい事は語りませんでした。

@BAとカンタス航空が燃料追加料金上乗せを発表
 ブリティシュ・エアウエイズとカンタス航空は11日、それぞれ、燃料の高騰に対処するためとして燃料追加料金の上乗せを明らかにしました。ブリティシュ・エアウエイズは片道2.5ポンド、イギリス以外では4米ドルを上乗せします。また、カンタス航空は国内線で6豪ドル、国際線で15豪ドル上乗せするそうです。


*5月11日

@全日空機がグアム空港に緊急着陸
 8日午後10時50分頃、関西国際空港からグアムに向かっていた全日空913便・B-767型機の右エンジンの発電機が故障しました。予備の発電機に切り替えましたが、これも具合が悪くなりグアム空港に緊急着陸を要請しました。予備の発電機は5分後に復旧し同機は11時45分に無事着陸しました。B-767型機には発電機が3個ついています。部品を成田空港から取り寄せて修理したため、翌日の折り返し便となる914便は11時間遅れました。

@昨年度の主要50社の旅行取扱高が22.9%減に
 国土交通省が昨日発表した主要旅行業者50社の海外旅行旅行取扱量が前年度比で22.9%減となったそうです。国内線は同0.8%増の微増となり、全体では同8.9%減となりました。イラク戦争・重症急性呼吸器症候群(SARS)が響きました。

@フェアリンク社長「黒字の定着を目指す」
 フェアリンクの戸塚社長はこのほど行われた航空新聞社とのインタビューの中で、昨年10月・11月・12月と今年3月が黒字になった事を明らかにし、当面は機材の増強を行わず黒字を定着させる事を優先する方針を明らかにしました。

@デルタ航空も破産法適用に言及
 アメリカ第3位のデルタ航空はアメリカ証券取引委員会に提出した報告書の中で、「連邦破産法11条のもとでコスト削減に取り組む可能性も検討の必要がある。」と初めて破産法の適用に言及しました。同社は労組との「業界で最も高い。」と言われる賃金の削減交渉が難航しています。


*5月10日

@アメリカンが成田ーホノルル線を申請
 アメリカン航空は米運輸省に対して成田ーホノルル線を週7便で運航する申請をした事を明らかにしました。申請が許可され次第運航を開始するとの事です。

@「A380購入で米の航空会社と交渉中」とエアバスCEO
 エアバス社のCEOは7日、アメリカCNBCとのインタビューの中で、「A380型機の購入についてアメリカのある航空会社と交渉中である。」と明言しました。また、日本について、「少なくても日本の航空会社1社がA380型機を導入する事について高い確信を持っている。」と語りました。

@中国・南方航空の4月旅客が前年同月比で大幅増に
 中国最大の航空会社・南方航空の4月輸送実績によりますと、全体で前年同月比で92%増になったそうです。特に、国際線は同約3倍増の15万8900人に達しました。座席稼働率も前年同月の49.8%から72.4%に上昇しました。昨年のこの時期は重症急性呼吸器症候群(SARS)の影響で壊滅的でした。


*5月9日

@覚醒剤のカナダルートが浮上
 成田空港で3月にカナダ人男性がサケの木箱に入れて覚醒剤を密輸入しよういとして摘発されましたが、一昨年は0件だったカナダからの摘発が昨年以降6件摘発されています。中国や香港からの海上ルートの取り締まりが厳しくなっていることから、密輸ルートをカナダに移している可能性が指摘されています。3月に摘発された男性はバンクバー市内でイラク人に持ちかけられたと供述しています。

@国が関西国際空港二期工事の先送りを固める
 国土交通省は8日までに、関西国際空港の2期事業について2007年完成を予定していた新滑走路と関連施設の建設を先送りする方針を固めました。新空港島は完成させますが、2005年度予算では施設整備費は計上しないとのことです。「関西国際空港の大幅需要増が見込めない現状では急ぐ必要はない。」との考えです。

@「空弁(そらべん)」が人気急上昇
 この所、各地の空港で売り出している「駅弁」ならぬ「空弁」が大人気とのことです。これは、国内線の経費削減で機内食のサービスをやめるところが多く、搭乗も空港に早く行く必要がなくなり、空港で食事をしながら搭乗を待つ必要がなくなったためだそうです。また、売る側も色々工夫を凝らして地域性を出していることも人気の秘密のようです。

@アメリカン航空が燃料追加料金を2ドル引き上げ
 アメリカン航空は航空燃料の高騰を理由にアメリカ国内とカナダ線の燃料追加料金を片道2ドル引き上げました。燃料追加料金については先月、アメリカン航空とコンチネンタル航空が片道5ドル引き上げましたが、他社が追随しなかったため、すぐに撤回しました。今回の引き上げにつてはユナイテッド航空が「引き上げを検討する。」としていますが、コンチネンタル航空は「分からない。」とし、サウスウエスト航空は明確に「引き上げない。」としています。


*5月8日

@客室乗務員の尻をつかんだ日本人男性に罰金29万円
 6日付のシンガポールの夕刊紙によると、3月14日に韓国発シンガポール行きのシンガポール航空機内で29才の日本人男性が通路ですれ違った女性客室乗務員の尻を両手でつかみ、さらに、隣の乗客にビデオの使い方を説明していたこの乗務員の尻をつねりました。このため、機長から管制官に通報があり、到着した空港で現地警察に拘束されました。この事件に対して、シンガポール裁判所は罰金4500シンガポールドル(約29万5000円)の刑を言い渡しました。この男性は裁判で、ワインを飲んでおり、親しみを示す行為だったと主張したそうです。

@全日空の前期は黒字で7期ぶりに復配へ
 全日空が昨日発表した2003年3月期の連結決算によりますと、売上げは前期並だったものの、経費の削減が功を奏して247億円の黒字になりました。このため、7期ぶりに配当を復活することになりました。

@米USエアが2度目の破産法申請か
 アメリカ第7位のUSエアはアメリカ証券取引所に提出した報告書の中で、「格安航空会社並の経費削減が出来なければ、資産の売却か破産法適用の申請を行う必要がある。」と述べているそうです。同社は2002年8月に連邦破産法11条の適用を申請し、2003年4月に再建を完了していました。経費の削減とは具体的には人件費の削減を指しています。

@エアバス社がA380型機工場の完成記念式典
 エアバス社は7日、フランスのトゥルーズに建設していた次世代超大型機A380型機の最終組み立て工場の完成を祝う記念式典を行いました。これにより、A380型機の生産が本格化します。日本への売り込みについてエアバス首脳は「2007年には成田空港に1日7便のA380型機が就航するだろう。日本の航空会社への採用に努力したい。」と述べています。


*5月7日

@成田国際空港株式会社の新入社員の満足度は76点
 今日の朝日新聞によりますと、同新聞が4月末に成田国際空港株式会社の新入社員21人に行ったアンケートで「入社した満足度」は平均で76点になったそうです。満足度50点としたある人は「スピード・コスト意識が薄い。自己批判が足りない。事なかれ主義。」と答えています。また、地域との関係については「築き上げた信頼感を継続していきたい、「住民の方へ、より住みやすい街づくりをしたい。」と言った答えがありました。
【コメント】2年ほど前に、当時の空港公団に対して、「騒音の実態を空港公団職員が体験するために、騒音地域の空港公団用地に防音仕様の研修所を建てて、そこで各種の研修をおこなったらどうか。」と言う提案を行いましたが、全く相手にしてもらえませんでした。新会社で検討してみてはいかがでしょうか。

@普天間基地監視ボランティア調査結果を公表
 宜野湾市基地政策課ではこのほど、普天間飛行場基地ボランティア(123人)の初めての調査結果(3月分)を公表しました。これによりますと、米軍機は東シナ海と太平洋の2方面に向かって離陸し、太平洋方面から着陸していることが明らかになりました。また、学校や保育園や病院などの上空で旋回訓練が行われていることが明らかになり、基地政策課では「住宅地の真上を旋回しており、騒音だけではなく、非常に危険。」としています。

@GWの海外旅行は前年同期比で2倍以上に
 ゴールデンウイークは終わりましたが、旅行会社がまとめたところによりますと、今年は曜日に恵まれたせいもあって、海外旅行が昨年同期の2倍以上になったそうです。特に、ハワイ・ヨーロッパ・北米が好調で「長い・高い」が傾向だったとのことです。逆に、アジア方面がこれらに比べ伸び悩んでいたとのことです。

@全日空が中部国際空港をハブ空港に
 全日空は来年2月に開港する中部国際空港を加盟しているスター・アライアンス加盟各社の便と全日空の国内線を結ぶハブ空港として位置づけることを明らかにしました。加盟各社の国際線と全日空国内線の時刻を調整し、短時間での乗り継ぎを可能にするとのことです。日本航空システムも中部国際空港のおける自社の国際線と国内線の乗り継ぎを便利にするとのことです。

@日本航空システムの04年3月期決算で過去最大の赤字に
 日本航空システムが今日発表した2004年3月期の連結決算によりますと最終損益が886億円の赤字となり、統合前の日本航空と日本エアシステムを合わせた決算でも過去最大の赤字になったことが明らかになりました。重症急性呼吸器症候群(SARS) ・鳥インフルエンザ・イラク戦争により国際線旅客が前年同期にに比べて20%減になったことが響いています。

@イタリア政府がアリタリアの会長とCEOを交代させる
 イタリア政府は6日、アリタリア航空の会長とCEOに退任を命じました。また、ストライキの原因となった人員削減などの計画について、その決定を先送りしました。アリタリア航空の労働組合が政府案に歩み寄る姿勢を示していただけに今回の措置は驚きを持って受け止められました。


*5月6日

@オクラの水蒸気でジャンボ機が成田空港に緊急着陸
 昨日の午後1時50分頃、三宅島上空を飛行中のバンコク発成田行きユナイテッド航空838便・B-747型機から「貨物室の火災警報装置が作動したので、緊急着陸したい。」と連絡が入りました。同機は2時14分に無事着陸しました。調べたところ、積み荷のオクラから出た水蒸気で計器が誤動作したものです。

@岩国基地の航空ショウでヘリの風によりテント飛び重軽傷
 昨日午後2時40分頃、岩国基地で開かれていた航空ショウで離陸した海上自衛隊のヘリコプター・「HM-53E」のローターが巻き起こした風により来賓用のテントが吹き飛ばされ、このテントに当たった見物客に重傷1人・軽傷8人のけが人が出ました。かなりの風だったようです。

@カンタス航空の機内食に生きたカエル
 今年の2月に、オーストラリアのメルボルンからニュージーランドのウエリントンに向かったカンタス航空機で機内食のサラダの上に体長4cmの生きている茶色いカエルが乗っていた出来事があったそうです。

@アリタリアの救済でフランスとイタリア首相が協議
 5日に、経営危機に陥っているイタリアのアリタリア航空の救済についてイタリアとフランスの首相が協議を行いました。具体的な内容については明らかにされていません。これは、エールフランス・KLMオランダ航空の統合にアリタリア航空も含める構想に関係したものと見られます。なお、アリタリア航空は6日に取締役会を開き、精算か外部への譲渡か増資かのどの道を選択するか話し合うとのことです。


*5月5日

@昨日の成田空港横風で7便が着陸地変更
 昨日の昼前から成田空港では横風が激しくなり、7便が羽田・関空・名古屋などに目的地を変更して臨時着陸しました。また、横風のために着陸のやり直しをする航空機が続出しました。このため、ゴールデンウイークの帰国ラッシュで混雑する成田空港のダイヤが大幅に乱れました。他空港に臨時着陸した7便は午後9時半までに成田空港に戻りました。

@企業経営者の60%が「イラク派遣でテロの危険増えた」と回答
 共同通信が先頃行った企業経営者に対するイラクへの自衛隊派遣についてのアンケートによりますと、「自衛隊のイラクへの派遣によりテロの恐れが非常に強まった」とする人が23.3%、「やや強まった」とする人が37.1%となり、合わせて60.4%になりました。一方、「テロの恐れが強まったとは思わない」とする人は4.4%、「テロの恐れは小さくなった」とする人はいませんでした。

@エールフランスによるKLMオランダ航空買収が完了
 エールフランスは4日、KLMオランダ航空の株式の89.22%を取得したことを明らかにし、KLMオランダ航空の買収が終了したことを明らかにしました。買収額は8億3300万ユーロ(約1100億円)になります。これにより、売上高で世界最大、旅客輸送量で世界第3位の巨大航空会社が誕生します。なお、この買収によりフランス政府の持つエールフランス株の比率が54.4%から44.7%に下がりエールフランスの民営化も達成したことになります。

@アリタリア株が取引停止に
 4日、イタリア・ミラノの証券取引所でアリタリア航空株が15%下落し、この段階で取引が停止されました。昨日の出来事でも書いた手元資金の枯渇が投資家の不安をあおり売られたものです。


*5月4日

@日本大使館が「人質の航空運賃に」との米国人の小切手突っ返す
 解放された日本人人質3人の航空運賃などを日本政府が3人に請求する方針を知ったボストン郊外に住む米国人男性が、日本政府への抗議と航空運賃代2000ドル(約22万円)の小切手を日本大使館に送った所、日本大使館は「本人に渡す事が出来ない。」と突っ返した事が3日明らかになりました。この男性は「とてもショックだ。」と話しているそうです。

@ユナイティド航空・デルタ航空も乗客データ提供
 アメリカの航空各社がFBIに対して大量の乗客名簿やデータを提供していた問題で今まで発覚していたジェットブルー、ノースウエスト航空、アメリカン航空に加え(4月16日の出来事を参照)、ユナイティド航空とデルタ航空も提供していた事が明らかになりました。

@世界の1〜3月の航空旅客は9.6%増に
 国際航空運送協会(IATA)が3日発表した所では全世界の1〜3月の航空旅客量は前年同期比で9.6%増になりました。イラク戦争で前年に大きく減少した中東地域が同30.7%増と大きく伸びましたが、アジア地域は同6.3%増にとどまりました。

@アリタリア航空のストライキ終わる
 アリタリア航空の労働組合が人員整理に反対して行った3日間のストライキが終わりましたが、このストライキで約1400便が欠航し、44万ユーロの損失を被ったと見られています。同社首脳は3日、手元現金が昨年末の半分に減少し、これ以上のストライキが続けば重大な結果を招くと警告しました。


*5月3日

@憲法を守らないと日本は再び軍国主義に
 今日は憲法記念日です。私が憲法について何か言うのもおこがましい気がしますが、あえて感想を書きます。
 先月26日に、参議院で自民党の 柏村武昭議員は参院決算委員会で、イラクで人質にされた日本人について「自衛隊のイラク派遣に公然と反対していた人もいるらしい。もし仮にそうだとしたら、同じ日本国民であってもそんな反政府、反日的分子のために数十億円もの血税を用いることは強烈な違和感、不快感を持たざるを得ない」と述べたそうです。「非国民」と言って戦争に反対した人たちを弾圧し、時には、死に追いやった戦前の“特高”を思い起こさせ、“治安維持法”復活間近を思わせます。小泉首相の靖国神社参拝も然りです。戦争に行かされて命を落とした人たちに対して個人的に冥福を祈るのなら、どこで祈っても同じでしょう。戦争を起こし、2000万人とも言われるアジアの人々を死に追いやり、200万人もの日本国民を死に追いやった“戦犯”も祭ってある靖国神社参拝にこだわるのは、これらの“戦犯”を崇め奉っている証拠ではないでしょうか。そして、小泉首相を党首とする自民党は戦後間もなくから「自主憲法制定」を旗印に平和憲法の改正を党是として掲げてきました。この流れの中から今回の柏村発言が飛び出してきたと思います。このような発言は今までは国会の場ではなかなか出せませんでしたが、公然と飛び出してくるような危機的な状況が生まれていると思うのです。日本での“基本的人権”がなくなろうとしています。
 憲法改正・再軍備を叫んでいるのは自民党だけではありません。民主党も同じです。小沢副党首などは早くから再軍備を叫び続けてきました。だから恐ろしいのです。菅党首は「日本は米軍の不沈空母」と言った中曽根元首相に「民主党から立候補して欲しい。」と言っています。この両党は憲法に関しては基本的に同じ改憲論者です。
 戦争は悪です。武力で押さえつけようとすればするほど反発は強まります。そして、他国への侵略は精神の荒廃を深めます。イラクでのアメリカ軍の組織的な捕虜虐待が報道されました。これに対するイラク人たちの反発は当然の事でしょう。このような時に、日本の憲法が持つ平和の精神は貴重なのではないでしょうか。
 自衛隊は軍隊です。イラク派遣は軍隊の海外派遣です。明らかに憲法に違反しています。すぐに撤退させるべきではないでしょうか。イラクへの人道支援は戦争が治まってから、民間団体を中心として政府が協力して行うべきではないでしょうか。
 それにしても、拘束されて帰ってきた今井さんと郡山さんの記者会見は立派でした。
 日本を戦前と同じ軍国主義国家にしないためにも、7月の参議院選挙で自民・民主の両党に批判を浴びせなければならないと思います。

@格安航空会社の秘訣は低賃金に
 先頃のウオール・ストリート・ジャーナルしによりますと、格安航空会社の秘訣は職員の低賃金に負う所が多いようです。例えば、ダレス空港で見るとユナイティド航空は39ゲートに対し職員は約2200人(1ゲート当たり54人)、これに対してジェットブルーは2ゲートで59人であり、賃金はユナイティド航空の職員の約40%が時給24.59ドル、ジェットブルーは時給10ドルとなっているそうです、機長もユナイティド航空は月給で16300〜18000ドルに対し、ジェットブルーでは6800ドルになっているとの事です。客室乗務員もユナイティド航空が年収41000ドルに対し、ジェットブルーは16800〜27000ドルにとどまっています。これだけではなく、ユナイティド航空がハブ・アンド・スポークの運航に対し、ジェットブルーはポイント・ツウ・ポイントで機材の運航効率が良い事などもあるようですが、格安が低賃金の犠牲の上に成り立っている事は間違いないようです。


*5月2日

@「二胡」の押収が激増・ワシントン条約違反
 日本で人気のグループ中国の「女子十二楽坊」の主楽器になっている、中国の古典楽器「二胡」を中国で買ってきて日本の空港で押収されるケースが激増しているそうです。「二胡」は希少動物保護のワシントン条約で輸出入が禁止されているニシキヘビの皮で出来ており、日本国内に持ち込むには中国政府の「輸出入許可証」が必要ですが、それを知らずに中国で買い求め税関で押収されるケースがほとんどです。「二胡」は中国では15000円ぐらいから手に入るそうで、お土産としても手頃と考えているようです。動物保護のためにも気をつけましょう。

@中国でSARS感染が1人増える
 中国衛生省は昨日、北京で重症急性呼吸器症候群(SARS)の疑い例で治療を受けていた男性を重症急性呼吸器症候群(SARS)に感染していたと発表しました。この男性は重症急性呼吸器症候群(SARS)の研究をしており、今回の発生源と見られている中国疾病予防センターの職員です。これで、今回の感染が6人(うち1人は死亡)になり、疑い例は3人になりました。


*5月1日

@4月のアクセス数は13726回でした。ご愛読感謝いたします。

@りそな銀行が成田空港で書類なしの両替を始める
 りそな銀行は成田空港の出国階にある主張所で日本円を外貨に両替する際に名前などを記入する書類を廃止しました。外国では書類を書かせる所はないそうですが、日本では初めてとの事です。混雑を緩和し、待ち時間を短縮するのが目的との事です。

@今日から靴のX線検査始まる
 成田空港など全国の空港で今日から保安対策のための靴のX線検査が始まりました。金属探知機に引っかかった人が検査を受けている間、靴を脱いでもらってX線で検査をしています。

@エアドゥのパイロットが禁止されている薬を飲み乗務
 エアドゥは昨日、60歳のパイロットが同社で服用を禁じられている薬を飲んで1ヶ月以上乗務していた事を明らかにしました。このパイロットは前立腺の持病がありその治療薬を服用していたものですが、医者に聞いた所「乗務に支障ない。」と言われたそうですが、この薬は人によっては血圧の低下を起こす副作用があり会社では服用禁止になっていました。

@「関西3空港懇談会」・関空の2期工事の推進で合意
 昨日、大阪で「関西3空港懇談会」が開かれました。この席で「関西国際空港の2期工事の必要性は国家戦略に必要。」との意見で一致しました。しかし、国土交通省からは「関西国際空港2期工事の必要性を国に理解してもらうには、しっかりとした理論が必要。中部国際空港のように着陸料の引き下げで需要を促進するなど、地元の決意を示して欲しい。」との苦言もありました。また、国内線の関西国際空港から大阪空港へのシフトで関西国際空港の便数が少なくなる事について、国土交通省に要望があり、国土交通省は「指導していきたい。」と述べました。

@能登空港に台湾のエアーマンダリンが週1便のチャーター便
 台湾の中華航空の子会社であるエアーマンダリン航空は6月30日から8月29日まで、週1便のチャーター便を台湾と能登空港の間に運航する事を明らかにしました。使用機材はB737-800型機で台湾からのツアー客を乗せてきます。9月以降も週1便の運航を計画するとの事です。


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