2004年9月の出来事


*9月30日

@成田国際空港株式会社のページに「「佐原の大祭秋祭り」山車ミニチュア展示のお知らせ」、「「お月見飾り」展示のお知らせ」、「第16回海上防災訓練について」が載っていました。

@千葉港で航空燃料火災消火訓練を実施
 成田国際空港株式会社の給油事業部は27日、航空燃料漏れや火災に備えた消火訓練を千葉港石油ターミナル3号桟橋で行いました。タンカーから航空燃料が海上に流失しタンカーから火災が発生したとの想定でした。タンカーや消防艇など8隻と化学消防車3台が参加しました。

@大阪空港発着規制を正式に決定・国土交通省
 国土交通省は昨日、大阪空港の運用規制を正式に決定しました。大型機の発着禁止については航空会社の機材調達なども考慮し、2005年4月から1年間はB-747-400 型機を対象外として認める事にしています。また、プロペラ枠の返還については2005年4月から2007年4月にかけて段階的に進めるとしています。
【コメント】B-747-400型機を認めたのは大型機の中では騒音が低い事も考慮されたのでしょうか。

@「土地収用の判断を11月に」と静岡県知事
 静岡県の石川知事は28日の県議会で、静岡空港の建設予定地で反対している4人の地権者について、「一切連絡拒否、という返事で大変厳しい情勢。」とした上で、「11月までに土地収用の申請をするかどうかの判断をせざるを得ない。」と述べました。また、土地収用法の申請をしたとしても反対派との話し合いを並行して進め、工事工程の工夫などで2007年春の供用開始に間に合わせたいとしています。しかし、土地収用には通常約2年かかり、非常に厳しい日程になっています。

@日本航空・全日空が日本ー欧州線を5%値上げへ
 日本航空や全日空を初めとする世界主要航空会社は27日までに、日本ー欧州線の旅客普通運賃を来年1月中旬をめどに5%引き上げる事で合意しました。燃料高騰が理由ですが、今年7月にも5%値上げしたばかりです。また、日本ー米州線なども追随して値上げする見込みとの事です。

@新国土交通大臣に公明党の北側一雄氏・「関空2期粛々と進める」
 内閣改造で新しく国土交通大臣になった大阪選出の公明党・北側一雄氏は記者会見で「2007年供用開始に向けて粛々と進めていく。」と述べました。

@鳥インフルエンザもテロでのキャンセルも補償に
 日本興亜損保などは10月1日から、海外旅行保険の補償内容を料金据え置きのまま拡充する事になりました。具体的には保安検査によるスーツケースの鍵の破損・テロ発生や退避勧告などによる中止のキャンセル料・感染症の鳥インフルエンザや西ナイル熱や腸チブスなどでの帰国後の発症なども補償対象になるそうです。

@三菱重工がロールスロイス社のB-7E7型機エンジン開発に参加
 三菱重工は昨日、ボーイング社のB-7E7型機用エンジン開発でロールスロイス社と共同開発すると発表しました。分担比率は7%になるとの事です。なお、このロールスロイス社の開発には川崎重工も分担比率8%で参加する予定です。

@大阪の中小5社がB-7E7型機の部品供給目指す
 大阪市のネジ製造の「田中」や金属加工の「三陸鉄工」など5社はボーイング社のB-7E7型機への部品供給を目指すネットワークを構築する事になりました。付加価値の高い航空機市場に参入するため、連携して新素材の開発や共同受注に取り組む事にしています。

@ダイキン工業がすぐに熟睡できる空調を実証・航空機空調にも応用
 ダイキン工業は昨日、他の2社とともに熟睡を効率よく得られる技術を実証したと発表しました。睡眠の初期には29度〜29.5度の室温を3時間かけて徐々に27.5度まで下げ、その後、再び29度まで上げると睡眠初期に熟睡が得られるとの事です。ダイキン工業ではこの技術を航空機の空調にも応用し熟睡により時差ぼけ防止効果をアピールしたいとの事です。

@三沢空港利用者に無料温泉券
 青森県や三沢空港周辺自治体などで作る「三沢空港振興会」は10月から来年3月まで三沢空港利用者を対象に空港近くの温泉を無料で使えるキャンペーンを始めるそうです。空港から徒歩3分にある民間の「三沢空港温泉」と提携して当日の搭乗券や到着の航空券の半券を総合案内所に示すと無料券がもらえるそうです。タオルと石けんが進呈され、ロッカーも無料になります。

@A380型機生産に新たに3社が参加
 エアバス社は次世代超大型機・A380型機の生産に日本のミネベア社・昭和飛行機工業・コミーの3社が新たに参加する事になったと発表しました。

@ドバイ空港で建設中のターミナル天井が崩壊
 27日、アラブ首長国連邦のドバイ空港で建設中の第3番ターミナルの天井が突然崩壊しました。当時、約150人の作業員が作業に従事していたとの事で、死者8人、負傷者多数が出たとの事ですが、下敷きになっている作業員も多く被害は拡大するようです。工事はドゴール空港の事故を起こした建設会社グループが請け負っていましたが、設計・工事にあたっていたのはドゴール空港のチームとは別のチームだったとの事です。

@再建中のエア・カナダが来月4日に上場へ
 18ヶ月に渡って経営再建中だったエア・カナダは来月4日に証券取引所に再上場する事になりました。同社は格安航空会社に対抗するため、中小機材での頻繁な運航を再建の柱としています。このために、27日にはカナダのボンバルディア社と70席のCRJ700型機を15機、50席のCRJ200型機を30機確定発注し、さらに、29日にはブラジルのエンブラエル社の約100席のエンブラエル190型機・45機の確定発注を行いました。

@ギリシャ航空機が爆破電話で再び緊急着陸
 26日に爆破予告電話でイギリスに緊急着陸したばかりのギリシャのオリンピック航空機が28日午後5時頃、「1時間以内に爆破する。」との電話を受けて、アイルランドのシャノン空港に緊急着陸しました。乗員・乗客は無事でした。


*9月27日

@都合により、明日・明後日の更新が出来ません。次の更新は30日の予定です。よろしくお願いいたします。

@航空科学博物館の入場者が300万人を突破
 航空科学博物館の入場者が昨日で300万人を突破しました。300万人目になったのは飛行機大好きの神奈川県の6歳の少年でした。家族でサイパンに出発する前に立ち寄ったとの事で、模型の旅客機をもらって大喜びでした。

@ギリシャ・オリンピック航空機が爆破電話でイギリスに緊急着陸
 26日午後、アテネ発ニューヨーク行きのギリシャのオリンピック航空機411便が「機内に爆弾を仕掛けた。」という電話がギリシャの新聞社にかかってきたため、イギリスのスタンステッド空港に緊急着陸しました。乗員・乗客は無事でした。緊急着陸の際、イギリスの戦闘機が誘導したとの事です。


*9月26日

@いよいよ人から人への感染か?鳥インフルエンザ
 24日の出来事で書いた、タイ北部の鳥インフルエンザ感染での死亡が疑われている少女の母親が同様の症状で死亡していたことが明らかになりました。タイ保健省当局は「少女を通じて鳥インフルエンザに感染した可能性も否定できない。」としています。この母親は少女と別居しており、鳥インフルエンザに感染した鶏と接触した形跡はないとのことですが、今月上旬に少女と面会していました。今まで、人から人への感染は確認されていませんが、世界保健機関(WHO)は人から人への感染は時間の問題と見ています。

@USエアウエイズが賃金削減を裁判所に申請
 2度目の破産法適用を申請したUSエアウエイズは24日、労使協約を一時的に破棄し手当を約23%削減する許可を破産裁判所に申請しました。これは、経営再建のために月約3800万ドルの賃金の削減を労働組合に求めたが応じなかったため、としています。USエアウエイズは資産のほぼすべてが借入金の担保に入っているため、新たな融資を受けることが困難で当座資金として日々の売上金を運転資金として運航を続けている状態とのことです。しかし、2億ドルの追加資金が確保できないと来年初めには資金が枯渇するとのことです。これに対して、労組側は裁判所が判断を示す前に恒久的な譲歩案について会社側と協議するとしています。


*9月25日

@成田国際空港株式会社が両替業務に参入へ
 成田国際空港株式会社は成田空港において、今年中に両替業務に参入する方針を固めました。利用客から、「両替所が少なく、待ち時間が長い。」との不満が多く、サービスを向上させるためとしています。しかし、両替手数料で収入増を目指す意味もあるようです。今年中には場所を選定し、業務を始めるとしています。将来は2006年に供用開始となる第1ターミナル南ウイングを中心に業務を拡大する考えとのことです。

@成田市で「航空切手展」・明日まで
 昨日から成田市のショッピングセンターにある「イオンホール」で、成田市制50周年記念切手展「特別企画・航空切手」が明日まで開かれています。内外の航空切手約1100枚が展示されているとのことで、中にはマニアでも滅多にお目にかかれない珍しいものもあるそうです。

@30日からアメリカで指紋採取と顔写真撮影開始
 いよいよ30日から、アメリカ入国の際の両手人差し指の指紋採取と顔写真の撮影が行われます。ビザの取得には一切関係なく、観光客も対象となります。この指紋採取と顔写真撮影は一度行えばよいと言うものではなく、入国のたびに行わなければなりません。

@ボーイング社CEOが「B-7E7の受注年内200機目標」
 ボーイング社のCEOは24日、ドイツで「今年末までのB-7E7型機の受注は200機を目標としている。」と述べました。現在の確定受注は52機とのことですが、航空会社からの頭金は200機以上受け取っている、とのことです。


*9月24日

@昨日、新たな対象地域から初めての観光客・成田空港
 政府が中国の観光ビザ発給地域を拡大して15日から解禁になった遼寧省・山東省から昨日、初めての観光客約120人が成田空港に着きました。ツアー代金は日本円で約17万円で、これは、中国の大学新卒者の平均給与の約8ヶ月分に当たるそうです。

@日本航空機が乱気流に遭い4人が火傷
 昨日午後3時10分頃、鹿児島発大阪行きの日本航空2408便・MD90型機が高知市南方約80Kmを飛行中に乱気流に遭いました。この時にサービス中のお湯の入ったポットが倒れ乗客3人と客室乗務員1人が軽い火傷を負いました。同機はそのまま飛行を続け約30分後に大阪空港に着陸し、負傷者は病院で手当を受けました。

@自衛隊機の航路横切りが原因・昨年のニアミス
 航空・鉄道事故調査委員会は今日、昨年10月7日に八丈島空港付近で起こった羽田発八丈島行きのエアーニッポン機と海上自衛隊のP3C対潜哨戒機のニアミスについて、「エアーニッポン機が着陸寸前だったのに、海上自衛隊機が経路を横切るように飛行したのが原因だった。」とする報告書をまとめました。また、同委員会は防衛庁に対し、「着陸態勢にある航空機が進路優先権を有する。自衛隊機の乗務員に対しては、その進路を妨げない空域で待機するなど適切な方法を周知徹底させるべき。」との提言をまとめました。

@首相が愛知万博期間中のビザ免除の検討を指示
 小泉首相は今日の閣議後の懇談会で愛知万博期間中の外国人観光客に対してビザ取得を免除できるかどうかの検討を関係閣僚に指示しました。

@タイで鳥インフルエンザの疑いで2人が死亡
 タイの保健省は23日、北部のカンペンペット県で12日に死亡した少女(11才)と21日に死亡した少年(13才)について、鳥インフルエンザの感染で死亡した可能性があると発表しました。どちらの家庭でも鶏を飼育しており、最近、鶏の大量死があったとのことです。


*9月23日

@第2ターミナルで発着電光掲示板が8時間故障
 昨日午後1時10分頃、成田空港第2ターミナルの発着情報システムがダウンし出発・到着ロビーにある航空機の発着情報を示す電光掲示板などが情報を表示できなくなりました。成田国際空港株式会社では10分おきに放送で情報を伝え、航空機の発着に影響は出ませんでした。故障が直ったのは午後9時20分で約8時間にわたりロビーでの情報は表示されませんでした。また、成田空港公式ホームページでも発着情報の表示が出来なくなりました。原因はシステムのハードディスクのクラッシュだったとのことです。

@羽田空港が空港使用料徴収へ
 羽田空港のターミナルを運営する日本空港ビルディングは来年4月から航空機を利用する旅客から空港使用料1人100円(子供50円)を徴収する方針を固めました。新ターミナルビルの運営に必要とのことです。徴収方法は航空券を購入する際に運賃に100円を上乗せして、航空会社が日本空港ビルディングに払うことになります。これにより年間約60億円が日本空港ビルディングに入ります。現在、航空会社は搭乗ゲートなどの施設利用料として年間約60億円を日本空港ビルディングに支払っており、これも間接的に運賃として旅客が負担していることになり、旅客への新たな負担増になります。

@ヴァージン・ブルー機から爆発物が発見される
 20日朝、オーストラリアのクイーンズランド州・マルーチドアからシドニー空港に到着したヴァージン・ブルー航空機の貨物室内でアルミニュウムと酸化鉄で作られたテルミットと呼ばれる爆発物が発見されました。着火装置も付いていましたが、幸い、作動しませんでした。出発地の荷物検査を通っていないことから、空港に出入りできる者が仕掛けたものと見られています。

@中国の航空会社がA380型機10機を発注へ
 来月に行われるフランスのシラク大統領の訪中に際して、中国国際航空と中国南方航空が合わせて10機のA380型機の発注を発表するとのことです。また、中国の航空会社は近く、ボーイング社のB-7E7型機を80機正式発注する予定とのことです。

@USエアの再建は極めて困難か
 2回目の破産申請をしたUSエアウエイズの再建は極めて困難なようです。カナダのボンバルディア社とブラジルのエンブラエル社はUSエアウエイズが発注していた170機の小型機の内まだ納入していない108機の引き渡しを停止しました。また、ナスダック市場はUSエアウエイズの売買を停止し、格付け会社はUSエアウエイズの格付けを引き下げています。2回目の破産申請に対してはその信用が落ちて、融資を引き受けてくれるところがなかなか見つからないのが通例です。


*9月22日

@全日空が成田ー上海線でインターネットサービス開始へ
 全日空は昨日、11月15日から成田ー上海線で機内インターネットサービスを開始すると発表しました。ただし、当面は1日3便のうちの1便だけでのサービスになるとのことです。また、12月からは成田ーロンドン線でもサービスを開始するそうです。

@ヨハネスブルグで到着したKLM機に武装強盗
 KLMオランダ航空は16日に南アフリカのヨハネスブルグ空港に到着した591便・B-747-400C型機が武装した5人の強盗に襲われ、警官隊との間で銃撃戦になったが、乗客や地上要員の中にけが人は出なかったと発表しました。襲われたときには乗客が降りている最中で荷物も降ろしている最中だったとのことです。強盗は積まれていたダイヤモンドや金を狙ったものと見られています。ヨハネスブルグは治安が悪化しているとのことで、これまでも、貴重品については運ばないこともあったそうです。空港では日本大使館員が到着する日本人旅行者を待ち受け、移動は車を使うこと、特定の場所のホテルには泊まらないように、との注意を行っていることもあるそうです。

@カンタスがニュージーランド航空との提携を断念
 カンタス航空は20日、ニュージーランド航空との戦略的提携を断念することを明らかにしました。カンタス航空は2002年11月にニュージーランド航空の株22.5%を取得して提携することで合意していましたが、ニュージーランドの商業委員会が「ニュージーランドとオーストラリアを結ぶ路線の運賃が高くなる。」と提携を認めない決定をし、両社がこれを不服として提訴していました。ニュージーランド上級裁判所が20日に両社の控訴を「提携による公共の利益は、反自由競争の効果を上回ることはない。」と棄却したことを受けて提携断念に至ったものです。

@ベトナム航空がB-7E7型機を4機発注
 
ベトナム航空は20日、ボーイング社との間でB-7E7型機を4機購入することで合意したと発表しました。引き渡しは2010年からになるとのことです。


*9月21日

@パイロットと管制官に英語力試験実施へ
 国土交通省は国際線パイロットと管制官がスムーズに意志疎通が出来るようにするため、英語能力チェックの語学試験を義務づける方針を固めました。来年の通常国会に航空法の一部改正案を上程するとのことです。英語力の不足による事故などを事前に防ぐのが目的とのことです。

@シンガポールで「メリオイドシス」が流行
 シンガポール保健当局は隣国のタイやマレーシアに対して、シンガポールで重症急性呼吸器症候群(SARS) よりも死亡率が高い熱帯性疾患「メリオイドシス」が拡がっており流行に注意するように通知しました。「メリオイドシス」はたびたび高熱や肺炎・胸痛・筋肉痛などを発生させて死に至るもので、シンガポールでは今年7月までに57人が発病し23人が死亡したとのことです。病原菌は高温・多湿を好み雨の後などに多く発病するとのことです。
【コメント】またまた、新しい伝染病です。真夏日の記録を更新している日本も流行する可能性があるのではないでしょうか。


*9月20日

@成田空港利用者が5億人を突破
 今日で成田空港利用者が5億人を突破しました。5億人目は午後1時の便でドイツ・フランクフルトに出発した都内の公務員の男性でした。開港から1億人を突破するのに9年10ヶ月かかりましたが、4億人から5億人までは3年7ヶ月しかかかりませんでした。


*9月19日

@反対派の3拠点使用禁止を1年間延長
 
国土交通省は17日、成田空港反対派の3拠点(天神峰現地闘争本部・岩山団結小屋・三里塚野戦病院)の「成田国際空港の安全に関する緊急措置法」(成田新法)に基づく使用禁止命令を1年間延長する事を官報に告示しました。なお、反対派は来月10日に全国集会を予定していますので、成田空港の入場制限が行われると思います。この日に、成田空港に行かれる方は注意してください。

@港区で旅客機がコースずれで轟音響かせる
 今日午前0時過ぎ、東京都港区の住民から「ジェット機が超低空で飛行し、ものすごい騒音がした。」などの苦情が約10件警察などにありました。国土交通省の羽田空港事務所によりますと、バンコク発羽田行きのオリエントタイ航空のチャーター便が空港の北側から着陸する際、飛行コースを外れて内陸部に入り込み、港区などの上空を飛んだための轟音だったとの事です。
【コメント】普段飛ばないので、慣れておらずびっくりした事でしょう。しかし、内陸部に入り込んで、高層ビルなども多かったと思うのですが、安全上の問題はなかったのでしょうか。その方が気になります。

@アリタリア航空の労使交渉が合意に
 アリタリア航空は18日、客室乗務員組合と約900名を削減する事で合意しました。これで、全労組との合意が成立しましたが、全従業員約20700人の内約3700人を削減する事になりました。当初計画では約5000人削減する事にしていましたが、労組側が1人当たりの労働時間の延長と給与水準の引き下げを提案し、削減人数を減らす事になりました。これにより、4億ユーロの融資を受けられる見通しが立ちました。


*9月18日

@逆転現象が102局中20局で確認される
 共生財団は13日、平成15年度(平成15年4月1日〜平成16年3月31日)の成田空港周辺航空機騒音測定結果を発表しました。それによりますと、発着回数がイラク戦争や重症急性呼吸器症候群(SARS)の影響で前年度よりも約3%減少し、この影響もありWECPNLは下がっているとの事です。また、102局の年間WECPNL値の内、20カ所で逆転現象が確認されましたが、その数値は年平均でも最大で-0.047WECPNLとごくわずかだったとの事です。昨日、共生財団に行き報告書(膨大です)をもらってきましたので、分析して結果は後ほど載せたいと思います。

@リュックで亀12匹持ち込み逮捕
 東京税関成田支署と県警成田空港署は昨日、11日にメキシコから成田空港に帰国した横浜市内のペットショップ経営者をワシントン条約で国際取引が規制されている陸ガメの「バーランディアゴーファーガメ」12匹をリュックに入れて無許可で持ち込もうとした容疑で逮捕したと発表しました。この亀はマニアの間では人気が高く大きいものは30万円前後で売れるとの事ですが、この経営者は12匹を現地の闇市で約42000円で手に入れたそうです。


*9月17日

@日本航空が冬季の成田ーチューリッヒ線を運休
 日本航空は昨日、路線計画の一部変更を発表しましたが、その中で冬季に需要が落ち込む成田ーチューリッヒ線を季節限定で運休とする事になりました。

@SARSウイルスの増殖を抑える物質を発見
 理化学研究所と国立感染症研究所などのグループは重症急性呼吸器症候群(SARS)ウイルスの増殖を抑え、毒性の低い物質を発見した事を明らかにしました。猿による実験でこの物質を投与した場合はウイルスの増殖を通常の1%に抑える事が出来たそうです。また、効果を発揮する濃度の100倍を投与しても細胞は健康で毒性が低かったそうです。

@地上職員の2500人削減で労組と合意・アリタリア航空
 アリタリア航空は16日、地上職員を2500人削減し、給与を凍結する事で地上職労組と合意しました。当初の計画よりも1000人少なくなりました。パイロット組合とは14日に合意が成立し、後は客室乗務員組合との交渉が続いていますが、再建計画の期限を20日に延ばして合意を目指すとの事です。


*9月16日

@成田国際空港株式会社がワゴン販売を拡大へ
 成田国際空港株式会社は6月10日から試験的に行っていた出発ロビーでのワゴン販売を本格化する事になりました。3ヶ月の試行で旅客の移動の邪魔にならない事が証明され、旅客約1000人へのアンケートでも「空港の雰囲気を明るくする。」とした人が約80%に達しました。当初反対していた「テナント連絡協議会」も14日の協議会で一応了承しました。成田国際空港株式会社は今後管理を「NAAリテイル」に移管し、ワゴンも新たに4台増やします。テナントの中には「これで、売り上げが落ちる。」と心配する所もあります。

@航空機内の電子機器利用制限を離着陸時だけに
 国土交通省は昨日、全面的に禁止していた航空機内での電子機器の利用を離着陸時だけに緩和しました。これで、離着陸時を除き航空機内でのパソコンの利用や機内高速インターネットの利用が可能になります。

@普天間爆音訴訟で司令官の賠償責任を棄却
 今日、那覇地裁沖縄支部で普天間基地周辺の住民404人が起こした夜間飛行差し止めや損害賠償を求めた「普天間基地爆音訴訟」の内、米軍普天間基地司令官に関わる部分の判決があり、裁判長は「米軍関係者には地位協定上、裁判の執行免除が与えられているだけで、民事裁判権は及ぶ。」と民事裁判の被告になりうるとの判断を示しましたが、「司令官は公務員であり、個人では賠償責任は負わない。日本国が賠償責任を負う。」として、司令官を被告とした部分について原告の訴えを棄却する判決を言い渡しました。これに対して原告側は控訴する意向を表明しました。なお、国を被告とする裁判は分離して審議が行われています。

@アメリカ西部の航空無線故障で5件のニアミス
 14日夕方にアメリカ西部で起こった航空無線の故障で、当時飛行していた航空機同士の間で5件のニアミスが起きていた事が明らかになりました。この内1件は空中衝突寸前だったとの事です。なお、故障の原因はこのシステムが1ヶ月に1回メンテナンスをしない時には自動的に電源が落ちるようになっていたにもかかわらず、メンテナンスが行われていなかった事のようで、予備のシステムも作動しなかった事から起こったようです。

@BAがヒースロー空港の自社便を3ヶ月で約千便欠航へ
 先月、ヒースロー空港で航空機の故障と地上要員不足で大量の欠航を出して批判を浴びたブリティシュ・エアウエイズは今後3ヶ月で、ヒースロー空港の自社便数の2%にあたる966便をキャンセルする事を明らかにしました。


*9月15日

@成田国際空港株式会社のページに「航空旅客5億人突破記念行事」が載っていました
 開港から5億人を突破するのは20日の見込みとの事です。

@「くうこうだより」秋号が送られてきました
 「くうこうだより」秋号が送られてきました。内容は2・3面が「成田空港周辺児童書道・絵画展」、4・5面が「空港の仕事・植物防疫官」、6面が「空の日・イベント」など、7面が「周辺地域イベントガイド」となっています。

@成田空港で荷さばき作業競技会
 昨日の午後、成田空港でフォークリフトなどの特殊車両を使って荷さばき作業を競う安全運転競技会が行われました。主催したのは全日空が受託した航空貨物の荷さばき作業を行う関連会社です。協議には11チームが参加し、フォークリフトを使って、荷物を台車に積み込み台車を牽引車で運び、荷物を下ろしてスタート地点に戻ってくるというものです。コースは約300mで、途中には狭いカーブや角材が置いてありました。優勝したチームのタイムは8分30秒でした。

@空港内留学?が盛況
 昨日の毎日新聞によりますと、成田国際空港振興協会が成田空港内で開いている英会話教室が人気になっているそうです。開港当初の1995年は1クラスでしたが、現在は初級・中級・一般の3クラスと、6月からは中国語クラスも始めました。講師は民間の英会話教室で教えている外国人で、人気の理由は割安(1期・4〜5ヶ月で2万円)の受講料と仕事帰りに参加できる便利さにあるとの事です。

@アメリカ西部で航空無線が突然不通・800便に影響
 14日夕方、アメリカ西部の航空管制センターの無線が突然通じなくなりました。このため、ロサンゼルス空港やラスベガス空港などで航空機に発着が出来なくなりました。レーダーは正常で管制官は航空機の位置や高度は把握できたそうです。しかし、パイロットとの交信が出来なくなり、他地域の空港に目的地を変更したり、出発を見合わせる便が相次ぎ影響は800便にも及んだとの事です。原因は今の所分かりませんが、テロなどではないとの事です。


*9月14日

@政府が横田基地の軍民共用化案を検討
 今日のNHK ニュースによりますと、政府は在日米軍の再編成に際して、現在府中にある航空自衛隊総隊司令部を横田基地に移し、管制権を日本側に移管して、将来の横田基地軍民共用化につなげる案を検討し、アメリカ側に提示する方針との事です。

@2003年度の嘉手納・普天間の騒音回数が増加
 沖縄県が昨日発表した、2003年度の嘉手納基地と普天間基地の騒音測定結果によりますと、1日平均の騒音発生回数が嘉手納基地周辺の測定局で15局のうち13局、普天間基地で9局のうち8局で騒音発生回数が前年度よりも増加しているそうです。特に、宜野湾市の新城では夜間・早朝の月平均の発生回数は前年度に比べ37回増の98.5回と大幅に増加しているそうです。

@熊本行きの全日空機がエンジン故障で離陸中止に
 昨日午後4時50分頃、羽田発熊本行きの全日空647便・A321型機が離陸滑走中に右エンジンが突然故障し、離陸を中止する事故がありました。事故当時、管制塔でエンジンから煙が出ているのが確認され、消防自動車多数が出動する騒ぎになりました。幸い、出火せず同機は牽引車に引かれて移動しましたが、滑走路には破損したエンジン部品の破片が散乱し、清掃のため滑走路は2時間半に渡って閉鎖されました。

@コンチネンタル・ノース・KLMがスカイチームに参加
 世界的な航空会社連合の一つ・スカイチームは13日、コンチネンタル航空・ノースウエスト航空・KLMオランダ航空の3社がスカイチームに参加すると発表しました。これで、スカイチームに参加する航空会社は合わせて9社になりました。


*9月13日

@関空の出発ロビーに圧縮空気が吹き出し一時避難
 昨日午後5時55分頃、関西国際空港4階の国際線出発ロビーFカウンターで大きな爆発音が響き、火災消火用の高圧配管から圧縮空気が吹き出しました。このカウンターには日本航空のテェックイン窓口がありますが、乗客など約100人が一時避難し約1時間業務が停止されました。配管の部品が破損したとのことです。

@那覇空港で自衛隊機の風防が脱落し緊急着陸
 今日午前8時52分頃、那覇空港を離陸した直後の航空自衛隊那覇基地所属のF4ファントム戦闘機の後部座席の風防が脱落しました。このため同機は9時11分に那覇空港に緊急着陸しました。乗員にけがはありませんでした。この風防はアクリル製で主さは約50Kgありました。幸い、海に落ちたようです。この事故で、民間機7便に最大24分の遅れが出ました。

@USエアが破産法適用を申請
 一昨日の出来事でも書きましたが、アメリカ7位の航空会社・USエアウエイズが12日、連邦破産法第11条の適用を申請しました。


*9月12日

@スカイマーシャルを年内にも導入方針・警察庁
 警察庁は今日までに、テロ対策の一つとして日本航空と全日空のアメリカ向け路線に拳銃を携帯した警察官「スカイマーシャル」を搭乗させる方針を固めました。このため、成田空港と関西国際空港を管轄する千葉県警と大阪府警に新たな専門部隊を設置します。すでに、ドイツに幹部を派遣して訓練を受けさせているそうです。どの便に乗せるかは明らかにされていません。今後、国土交通省などと調整していくことになっていますが、航空関係労組などは武器を携帯した保安要員の搭乗には反対しています。高度1万m以上で拳銃を発射し、機体を打ち抜くことになれば気圧差で機体に大きな穴が開き、乗客や手荷物が機外に吸い出されるなどが予想され、最悪の場合は機体が空中分解してしまいます。

@WHO西太平洋事務局長が「SARSよりも危険」
 世界保健機関(WHO)の尾身西太平洋事務局長は11日上海で記者会見をし、鳥インフルエンザについて「感染防止への取り組みを強化しなければ大流行の可能性が高い。」と強い危機感を表明し、「重症急性呼吸器症候群(SARS) よりも危険性が高いと認識している。」と述べました。


*9月11日

@成田空港爆破予告ハガキが届く
 成田国際空港株式会社社長宛に9日、「航空がまきちらすごう音は住民の尊重を踏みにじる。爆弾の貯蓄に手間取ったが必要量は整った。実行計画、配備の段階に移行したことを知らせる」などと書かれたハガキが届きました。差出人は「成田空港廃港期成同盟・軍事二部」となっていますが、現在までにこの名前で起こされたゲリラはありません。投函されたのは千葉県八街市とのことです。悪質ないたずらと見られていますが、米同時多発テロの9月11日に近いことから警戒をいっそう厳しくするとのことです。
【コメント】このようなやり方は騒音に苦しむ住民には何の利益にもなりません。むしろ、害になります。このようなことをやっても騒音問題の解決にはなりません。私たちの会の会員の多くは当初は反対同盟にも入り活動してきました。しかし、反対同盟が暴力闘争を旗印にする過激派学生を反対運動の中に入れることを決めたときに、これに反対し、袂を分かって私たちの会を結成し、現在に至っています。騒音対策委員会などでも過激派のテロを取り締まるように何回も要求してきました。

@成田空港テロ対策連絡先ステッカーがオークションに
 成田空港でテロの際の緊急連絡先を刷り込んだステッカーがインターネットオークションに出品され、これに気づいた成田国際空港株式会社社員が落札したところ、出品者は成田空港勤務の女性と分かりました。成田国際空港株式会社はこの女性に厳重注意しました。この女性は「金儲けではなく、オークションが趣味だった。」と話しているそうです。なお、落札金額は3000円だったそうです。

@スカイマークの大量運休が12月2日まで延長
 スカイマークは昨日、機材導入の遅れで続いている大量運休を12月2日まで継続することを明らかにしました。運休は10月が全体の約20%、11月が同約30%に上ります。理由としては、現在台湾で改装中のリース機で、前に使っていたブルネイ航空が書類にはない改装を多数行っていたために改装が遅れていることによるものとのことです。また、スカイマークは2005年3月1日から羽田ー関西国際空港線に、1日2便で参入することを明らかにしました。

@エアドゥが羽田ー函館線を運航へ
 エアドゥは昨日、来年3月18日から3つ目の路線として羽田ー函館線を1日1往復で運航する申請を国土交通省に提出したことを明らかにしました。なお、羽田ー札幌線と羽田ー旭川線も各1便増便することも申請したとのことです。

@双日が航空機リース事業を縮小
 双日は昨日開いた投資家向け説明会で、新再建計画の終了時になる2007年3月期までに航空機リース事業を大幅に縮小することを明らかにしました。航空機を担保に航空会社に資金を融資するファイナンスリースからは撤退し、航空機を自社で保有し貸し出すオペレーティングリースも大型機はすべて売却し、中型機のリースのみにするとのことです。

@アメリカの預け入れ荷物補償で1億8000万円
 アメリカで2002年末からテロ対策のために旅客の預け入れ荷物の検査が強化されましたが、これにより荷物の紛失・盗難・破損が多発するようになり、アメリカ運輸安全省がこれらの補償を行うことになりました。額にして160万ドル(1億8000万円)に上ると見られていますが、届け出た人は一部で、今後も増えるものと見られています。4月3日の出来事でも書きましたが、私の友人もひどい目に遭いました。

@USエアーが再度の破綻申請か
 経営再建中のアメリカのUSエアウエイズが12日にも連邦破産法第11条の適用を申請するとの見方が強まっています。同社は拠点としていたフィアデルフィア空港に格安航空会社のサウスウエスト航空が進出して、値下げ競争にさらされて2002年8月に破綻し経営再建中でした。

@エアバス社の受注が5000機を越える
 エアバス社は10日、創業以来の累計受注機数が5000機を越えたことを明らかにしました。エアバス機を使用する航空会社は世界で225社になりました。受注の内訳は北米が43%、ヨーロッパが27%、中東が6%などとなっています。アジアが少ないですね。


*9月10日

リンクのページを改装しました
 長い間、ほおって置いたリンクのページを改装しました。部門別に分類し、リンク切れを調べて新しいものを追加しました。今後も新しいページが見つかり次第、追加いたします。

@成田国際空港株式会社のページに「'04夏さわやかキャンペーンの結果について」が載っていました

@放射線テロを想定した訓練実施
 成田空港で昨日、放射線物質を使ったテロを想定した訓練が初めて行われました。訓練は貨物地区から盗まれた放射性物質が第1ターミナル4階の出発ロビーでばらまかれ4人が被爆した、との想定でした。密閉式防護服に身を固めた千葉県警特殊部隊や消防隊など約100人が参加しました。

@京成電鉄が中身の見えるゴミ箱を設置へ
 京成電鉄は昨日、千葉県内と都内の64駅に前面が透明アクリル板で出来た「中身の見えるゴミ箱」を設置すると発表しました。成田空港を結ぶ、同電鉄としてはテロ対策として設置するとのことです。

@爆発物電話でスカイマーク機が4時間遅れる
 昨日の午後7時15分、スカイマークの福岡予約センターに女性の声で、「男から預かった荷物を預けたが、爆発物かもしれない。」との電話がありました。このため、羽田空港で滑走路に向かっていた羽田発福岡行きのスカイマーク15便・B-767型機が出発を取りやめ、乗客を降ろして荷物の点検を行いました。結局爆発物は発見されず、同機は約4時間遅れで福岡に向け出発しました。

@タイの18才男性が鳥インフルエンザで死亡
 タイ保健省は9日、8日に同国中部のプラチンブリ県の18才の男性が鳥インフルエンザの感染で死亡したと発表しました。この男性は闘鶏用の鶏を世話していました。死亡した男性の友人の別の男性も似たような症状で入院しており、鳥インフルエンザの感染が疑われているそうです。


*9月9日

@成田空港の夏季出入国者は約379万人に
 東京入管成田空港支局は昨日、成田空港の夏季期間(7月16日〜8月31日)の出入国者が延べ約378万8000人になり、前年同期比で18.9%増になったと発表しました。このうち、日本人の出国者は同24.7%増、入国者は同29.0%増となりました。全体的に混雑が分散する傾向が見られたそうです。

@日航機同士のニアミス事故で管制官が無罪を主張
 東京地裁で今日、2001年1月31日に静岡県焼津市沖上空で起こった日本航空機同士のニアミス事故で業務上過失傷害の罪で起訴された国土交通省東京航空交通管制部の管制官2人に対する初公判が開かれました。この席で、弁護側は指示すべき航空機を間違えたことは認めましたが、「機長は自らの判断で航空機を動かしており、管制官の指示と事故との因果関係はない。管制官2人だけを追及することは著しく不合理で公訴権の乱用である。刑事責任を問うことは今後の事故防止には役立たない。」と無罪を主張しました。
【コメント】この裁判は難しい問題を多く含んでいるように思えます。制度の問題や管制官の勤務態勢の問題やいろいろあると思いますし、航空機事故と一般の交通事故の違いはどこにあるのか、なども問われると思います。


*9月8日

@成田空港の保安検査委託業者社長ナイフ持ち込みで厳重注意
 成田空港の保安検査を委託されている警備会社の社長が先月16日、社用で成田空港から福岡空港に向かう際、保安検査の金属探知器に引っかかりました。調べたところ手荷物のバッグから万能ナイフ2丁が出てきました。社長は「仕事から直接福岡に向かおうとして、仕事で使っている工具の万能ナイフを出し忘れてしまった。」と弁明しています。社長はナイフを係に預けてそのまま福岡に向かいました。しかし、成田国際空港株式会社では警備会社の社長という立場の人物の失態に、この社長を口頭で厳重注意を行いました。
【コメント】一般の乗客だったら、警察での取り調べを受けるところではないでしょうか。物が、ソーイングセットのハサミとは訳が違います。ましてや2丁ですから仲間がいるのではと疑われても仕方がないと思います。仲間内の事で、少し甘いのではないでしょうか。もしテロ組織だったら、同業者を偽装したり、仲間に引き入れたりすることは十分あり得ると思います。

@ベトナム・ハノイで鳥インフルエンザの死者
 ベトナム保健省は7日、首都ハノイで生後14ヶ月の幼児が鳥インフルエンザの感染で死亡した事を明らかにしました。ベトナムから非公式に依頼された世界保健機関(WHO)が患者の血液を採取し、感染経路の確認に乗り出しました。

@石川島播磨重工がエンジン修理のデータを改ざん
 昨日、石川島播磨重工が修理業務を受注していたプラット&ホイットニー社のエンジンV2500-D5の試験運転設備でデータを改ざんしていたことが内部告発により明らかになりました。修理エンジンの試験運転で推力が想定値よりも高くなったために、勝手に下方修正してプラット&ホイットニー社に報告していたものです。改ざんは1996年から約8年間行われ、旧日本エアシステムなど13社に対して201台を納入していました。推力は安全上問題がない範囲だったとのことですが、国土交通省は行政指導としては最も重い業務改善勧告を出しました。

@羽田空港発着枠の再配分を発表・20便
 国土交通省は昨日、来年4月1日より実施する羽田空港発着枠の再配分方法を発表しました。現在使っている日本航空と全日空の20便をスカイマークやエアドゥなどの新規航空会社に配分します。これにより、新規航空会社の枠が現在の47便(内8便は未使用)から67便に増えますが、20便は新規航空会社が要望していた便数の半分にとどまりました。これについて、「羽田空港再拡張まで待て、というのは厳しい。」とする不満を表明する航空会社もありました。

@大韓航空が新潟ーソウル線をデイリー化・10月31日から
 大韓航空は現在週5便の新潟ーソウル線を10月31日から週7便にすることを明らかにしました。これは、新潟から韓国への観光客が増えていることと、韓国から新潟周辺の温泉やゴルフやスキー客が増加しているためです。この増便により座席数が40%増となりますが、搭乗率は70%を目指すとのことです。

@関空で飛行機から降りられず5時間缶詰
 昨日午後3時過ぎに中国の昆明から関西国際空港に到着した中国東方航空426便・B737-700型機が台風18号による強風のためにボーディングブリッジが機体の搭乗口につけられず乗客100人余りが約5時間機内に閉じこめられる騒ぎがありました。また、この強風のために、管制官が午後3時半から3時間、管制塔から避難したため離発着が出来なくなりました。管制官は平均風速が26mを越えると避難することになっているそうです。

@BAがカンタス航空株を全部売却へ
 ブリティシュ・エアウエイズ(BA)は8日、所有するオーストラリアのカンタス航空の株(18.25%)のすべてをオーストラリアで売却すると発表しました。ヨーロッパの航空会社の再編に備えて財務体質を強化するため、としています。売却額は最低で830億円以上になるとしています。これを受けてオーストラリア証券取引所はカンタス航空株の売買を停止しました。


*9月7日

@成田国際空港株式会社のページに「成田国際空港におけるテロ対策合同訓練(放射性物質を用いたテロ事案対応)」「 平成16年度「空の日」・「空の旬間」記念事業について」「 成田空港運用状況(平成16年7月分)」が載っていました

@政府が成田空港を武力攻撃事態対処法の指定公共機関に
 政府の国民保護法制整備本部は今日の午前、武力攻撃事態対処法の指定公共機関を決定しましたが、その中に成田国際空港株式会社が入っていました。避難・待避の際に使うことは当然と思いますが、兵員や武器の輸送で成田空港を使うことは本会などとの約束である「軍事的な利用は絶対に行わない。」に違反することになります。

@成田空港の7月分運用状況が7月として過去最高に
 成田国際空港株式会社が発表した7月分の成田空港運用状況(速報値)によりますと、発着回数が前年同月比15%増、旅客数が同26%増、貨物取扱量が同14%増となり、いずれも、7月としては過去最高になりました。これで、重症急性呼吸器症候群(SARS) やイラク戦争による昨年の落ち込みを完全に回復したと見て良いようです。

@沖縄県影響評価審議会が生態系の再調査を答申
 沖縄県の新石垣空港建設に関する環境影響評価で影響評価審議会は昨日、準備書に対する15項目にわたる意見を答申しました。その中で、カンムリワシや小型コウモリなどの生態系について再度、予測・評価をするように求めています。

@神戸空港は「事業として意味がある」との意見書
 神戸市の建設事業外部評価委員会は昨日、神戸空港事業について意見案をまとめ、「神戸空港は大阪空港の補完的役割を持ち、意味がある。需要予測も国のガイドラインに沿って行われており、適切に実施されている。」とする意見書をまとめました。ただ、難航している土地処分については「財政計画の要として、企業のニーズを見極めて幅広く検討する必要がある。」と述べています。

@「大阪空港からの移行便にさらなる割引を」と関空社長
 関西国際空港会社の社長は昨日の記者会見で、大阪空港から関西国際空港に移行する国内線について着陸料の割引率をさらに大きくするよう検討していることを明らかにしました。「大阪空港から自動的に関西国際空港に移動してくれるわけではない。」と述べています。

@アリタリア航空が5000人削減を労組に提案
 アリタリア航空の経営者側は6日、全従業員の4分の1に当たる約5000人の人員削減を柱とする再建案を労組に提示しました。労組側はこれに反対していますが、経営者側は明日にも話し合いを持ちたいとしています。5000人の内訳はパイロット・客室乗務員などが1570人で地上職が3430人となっています。アリタリア航空はEU・欧州委員会・イタリア政府から4億ユーロの救済融資を認められましたが、再建計画の承認が融資の条件になっています。手元資金が乏しくなっており、早急な合意に至らない場合は精算も考えられるとのことです。


*9月6日

@成田空港で乗り継ぎ客の猫が行方不明に
 先月中旬頃から成田空港の第1ターミナルのロビー入り口に「行方不明の猫を探してください」と言うポスターが掲示してあります。これは、ヨーロッパに向かう乗り継ぎ客のペットの猫が荷物を積み替えようとしたときに専用のかごが開いており、いなくなっていたもので探しているとのことでした。成田空港で逃げ出したのか、出発地の空港で逃げ出したものか分からないようですが、ポスターで呼びかけているようです。
【コメント】日本でもペットブームですが、海外旅行に行こうとするときに問題になるのが留守中のペットの世話をどうするか、と言うことです。この世話のために旅行をあきらめる人もいると聞きます。外国ではペットをかごに入れ、客室に持ち込むこともあるようですが、先日はこのペットが機内に逃げ出し操縦室に入り込んだために旅客機が引き返す騒ぎ(8月11日の出来事を参照)がありました。日本の航空会社ではどうなっているのでしょうか。持ち込みが可能なのかどうか、貨物としてはどうか、料金はどのくらいかなど詳しい情報をお持ちの方は教えてください。


*9月5日

「2004国際航空宇宙展」が来月6日から
 今回で11回目となる「2004国際航空宇宙展」が来月の6日から10日の5日間、パシフィコ横浜で開催されます。参加企業は6月末段階で国内156社、海外58社となっているそうです。今回初めてパシフィコ横浜での開催となりますが、ペリコプターを中心としたでも飛行も復活するとのことです。騒音防止の研究や展示はほとんど見られませんが、私も行こうと思っています。前回は2000年3月でしたが、そのときの様子は【2000年3月の出来事】を見てください。

@コレラの感染に注意呼びかけ・成田空港検疫所
 成田空港検疫所はアジア地域への旅行者にコレラに感染しないよう注意を呼びかけています。感染者は8月末までに43人に上り昨年同期の25人を大幅に上回っています。国別にはフィリピンが24人、インドが9人、タイが7人などとなっています。「現地の果物、ジュースなどを飲食したのが原因ではないか。」としています。コレラは潜伏期間が1〜5日で下痢や腹痛や嘔吐などが主症状で、抵抗力の弱い幼児などは死亡する例もあります。

@ロス空港で日本人の電池が爆発
 4日朝、ロサンゼルス国際空港で手荷物検査中の日本人の手荷物にあった水中撮影用カメラ用ライトの電池が爆発し,火傷や耳鳴りなどで8人が病院に運ばれました。検査員が電池を取り外し入れるときに極を間違えたか、電池が劣化していた模様です。この日本人は事情聴取の後、日本に向け出発しました。ロサンゼルス空港はこの事件前にも不審者がいるとの通報でターミナルの一部が閉鎖され、合計4時間にわたって一部閉鎖が続きました。

@テロへの懸念で医療用放射性物質輸送に支障も
 国際原子力機関(IAEA)は3日、「テロへの懸念から航空会社が医療用の放射性物質の輸送を拒否するケースや手続きに時間がかかるケースが増えており、治療に間に合わないケースが出ている。」と警告しました。甲状腺ガンの治療に使われるヨウ素131は半減期が8日と短く航空機で輸送しないと間に合わないケースが出ているとのことです。


*9月4日

【成田空港から郷土とくらしを守る会のあゆみ】のページに2003年10月以降の活動を追加しました。


*9月3日

@来年度から国際線乗り継ぎ客に周辺観光案内事業を試行
 国土交通省は昨日、成田空港や関西国際空港などで国際線を乗り継ぐために空港に数時間滞在する外国人に対して周辺の観光地を案内するなどの事業を来年度から試験的にスタートさせる方針を固めました。外国人乗り継ぎ客は年間約680万人に上ります。事業としては(1)空港周辺の観光地にバスや船で案内するスポットツアー、(2)祭りなどの地域イベントに参加できるツアー、(3)空港周辺の地域情報の提供、などが考えられています。

@関空をハブ空港と位置づける航空会社はゼロ
 共同通信のアンケート調査によりますと、関空に乗り入れている旅客航空会社と貨物航空会社の中で関西国際空港をハブ空港として「位置づけない」とする会社が28社、「分からない」とする会社が9社、無回答が2社で「位置づける」と答えた会社はゼロだったとのことです。回答は旅客航空会社が乗り入れ全社、貨物航空会社が5社中2社でした。着陸料が高いこととと国内線との乗り継ぎが不便なことが影響しているとのことです。

@台風16号で関空のフェンスが壊れる
 
台風16号の強風で関西国際空港の東側のフェンスと南側のフェンスが大規模に壊れたことが分かりました。東側フェンスは約1.5Kmにわたって折れたりはずれたりし、南側のフェンスは約1.2Kmのフェンスのほぼすべてが倒れてしまったそうです。関西国際空港会社では「航空機の運航には支障はなく、出来るだけ早く修理したい。」としています。


*9月2日

@改修の第1ターミナルの一部を前倒して供用へ
 成田国際空港株式会社は昨日、第1ターミナルで改修中の第4サテライトを1ヶ月前倒しして11月25日から供用を開始する事を明らかにしました。9個のゲートのうち#37・#41・#42の3ゲートを供用開始し、#34・#36ゲートを閉鎖して南ウイング前面の舗装工事に着手する事になります。また、第1サテライトと第2サテライトを結ぶ連絡通路は10月19日から供用開始するとしています。詳しくは成田国際空港株式会社のページに出ています。

@日本貨物航空が貨物運賃の値上げを発表
 日本貨物航空は昨日、航空燃料の高騰により10月16日から国際貨物運賃を値上げすると発表しました。燃料価格の変動による加算料金を1Kg当たり24円から30円に値上げする事になります。なお、加算料金は今年2月と7月にもそれぞれ1Kg当たり6円ずつ値上げしています。日本航空と全日空もこれに追随して国際貨物料金の値上げを行うものと見られています。

@エバー航空が仙台ー台北線を就航
 台湾のエバー航空は昨日から仙台ー台北線の運航を開始しました。週2便の運航になります。これにより、仙台空港の国際定期路線は6路線になりました。


*9月1日

@「解説と資料のページ」に「航空事故調査の謎」を載せました
 本会の調査部長でもあり、気象予報士でもある岩瀬松治さんが昨年1月27日に暫定平行滑走路で起こったエアジャパン機のオーバーラン事故(正確に言うと重大インシデントですが)について、主に、気象面から詳細に分析した「航空事故調査の謎」を今日付けで発表しました。長文ですが、解説と資料のページ(下にあります)に載せました。これを見ますと、同機がオーバーランで死傷者が出なかったのは“奇跡”と言っても良い状況だったようです。同機は北側から着陸しましたが、南側から着陸した方がより安全だったと思われます。

@8月のアクセス数は16460回でした。ご愛読感謝いたします。

@台風16号の影響で成田空港のダイヤも乱れる
 昨日、日本列島を駆け抜けた台風16号によって成田空港でも強風でダイヤを乱されました。先月30日には関西国際空港に着陸できまかった12便が目的地を成田空港に変更して着陸しました。また、昨日の午前中は成田空港で強風が吹き荒れ、成田空港に着陸できなかった4便が目的地を羽田空港に変更し、貨物便1便が関西国際空港に目的地を変更しました。

@日航機が岩手県上空で乱気流にあう・乗員2名が負傷
 昨日午後3時20分頃、札幌発羽田行きの日本航空1014便が岩手県花巻市上空12000mを飛行中に乱気流に巻き込まれました。幸い、シートベルト着用のサインが出ていたので乗客に怪我はありませんでしたが、客室乗務員の1人が骨折し、もう一人が火傷を負いました。

@国土交通省が概算要求に国産機開発で10名増員を盛り込む
 国土交通省の航空局は来年度予算の概算要求に国産機開発の型式証明審査体制を強化するためとして10名の増員を盛り込みました。

@羽田の深夜早朝チャーター便運航が多様化
 週70便に増えている羽田空港の深夜早朝国際チャーター便の運航が多様化し、この8月には内外10社がチャーター便を運航しました。この中には成田空港に乗り入れていないイタリアのヴォラーレエアー、アイスランド航空、マカオ航空、オリエントタイ航空、オムニ航空の5社が含まれています。


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