2005年6月の出来事

*6月30日

@環境省のホームページに昨日付けで、逆転現象について検討した報告書「平成16年度航空機騒音に関する評価方法検討業務報告書について」が載っていました
 この報告書では逆転の現象が日本式の簡略化にある事を指摘し、改善として国際民間航空機関(ICAO)方式を採用し、6つの計算方式を検討したが、そのうち4個で逆転現象が起こらない事を確認した、としています。今後はこれらの計算方法を成田空港周辺の測定値に当てはめ、どうなるかを検討すると、としています。そして、引き続き航空機騒音の評価方式をWECPNLからエネルギーベースの評価方式にする方向で検討を進める、としています。この際、逆転を解消するために評価方式を改正すると混乱が生じる事も予測されるので、評価方式の根本的改正で対応すれば良い、との意見もあるとの事です。

@成田空港会社のページに「第1期 有価証券報告書」「第1期 決算公告」「新役員就任のお知らせ」が載っていました。なお、資料として成田空港会社と関連会社のいわゆる「天下り」の氏名・経歴が載っています。

@成田空港キャラクターの名前は「クウタン」に決定
 成田国際空港株式会社は今日、4月の民営化を記念して作った成田空港イメージキャラクターの名前を全国約1万人の応募の中から新潟県の男性が応募した「クウタン」とする、と発表しました。空のイメージと幼児にも親しみやすい事が決め手となったとの事です。

@成田国際空港株式会社が初めての定時株主総会
 成田国際空港株式会社は昨日、初めてとなる定時株主総会を都内のホテルで開きました。しかし、全株を国が持っているため、出席したのは国土交通省と財務省の担当者だけでした。黒野社長は挨拶の中で、「平行滑走路の2500m化に向けて、早急に見通しをつける。」と述べました。なお、今日、東峰地区の4戸と第4回目の話し合いを行う事になっています。

@日航の制服をオークションに出した女を逮捕
 警視庁は昨日、日本航空の空港ラウンジ職員の制服をインターネットのオークションに出品していた女性を窃盗の疑いで逮捕しました。この女性は今年1月まで羽田空港の日本航空に派遣社員として働いていましたが、1月末に退職してからも貸与されていた制服を返却していませんでした。日本航空が今年5月に出品に気づき、悪用を防ぐため6000円程度の制服を20万円以上で落札しました。他の出品された制服も落札しましたが、貸与したものの内、まだ、ジャケット3枚、スカート1枚が見つかっていません。


*6月29日

@「成田空港サーバー 資料室」の『騒音対策委員会関係』に「第32回騒音対策委員会の発言と答弁」を載せました
 今日、成田国際空港株式会社から3月23日に行われた第32回騒音対策委員会の議事録が送られてきましたので、その中から、本会の質問と国土交通省や成田国際空港株式会社と千葉県の答弁をそのまま載せました。

@「芝山鉄道の延伸は難しい」と京成電鉄社長
 京成電鉄の社長は今日開かれた株主総会で株主の質問に答え、「第3セクターの芝山鉄道は採算面で苦労している。今の状態では需要も見込めないし、延伸するのは民間企業では難しい。京成電鉄としても延伸する予定はない。」と答えました。また、成田新高速鉄道については、平成22年度の開業を目指して努力していく、との事でした。

@堂本知事「成田新高速鉄道のトンネル化は難しい」
 千葉県の堂本知事は昨日の県議会の質問に答え、自身が24日に事業者に送付した成田新高速鉄道事業の環境影響評価準備書について「県立自然公園内の路線の一部トンエンル化は経費の増大や工期の長期化を招く事になり、実施は大変困難。」と述べました。これに対して質問者が「自己矛盾ではないか。」と質したのに対し、「否定はしません。」と答えました。これは、事業主体の第3セクターに対して千葉県自身が出資している事と環境への配慮の板挟みになっている事を表明したものです。

@群馬・太田市と成田空港直通バスを増便へ
 関東自動車は千葉交通と共同運行している群馬県太田市と成田空港を結ぶ直通バスを7月23日から現在よりも1日2往復増やして、1日6往復にすると発表しました。この路線は昨年度は約22600人の利用があり、更に利便性を高めて利用者の拡大を図るため、との事です。

@全日空機がエンジン排ガス温度上昇で引き返す
 今日午前7時45分頃、福岡発小松行の全日空316便・B-737型機が離陸して5分ほどでエンジンの排ガスが異常に高いとの警告ランプが点灯しました。このため、同機は大分県上空から引き返し、8時20分に無事着陸しました。点検のため、同便と折り返し便が欠航となりました。

@男性が手荷物検査を受けずバンクバー空港がマヒ
 26日、カナダ・バンクーバー空港の国内線で、1人の男性客が手荷物検査を受けずにトロント行きに搭乗したため、6機の航空機がテロを恐れて避難し、多くの航空機が次々に遅れて、国内線ターミナルが完全にマヒ状態になる騒ぎがありました。この男性は手荷物検査を受けたと理解して、しばらく手荷物検査場付近を歩き回りましたが、誰も気がつきませんでした。その後、手荷物検査を受けていない客がいると言う事が判明し、騒ぎになりました。誰が検査を受けていないか分からず、トロント行きに搭乗していた乗客は搭乗してから45分も経って再度全員が降ろされ、再度手荷物検査を受けました。なぜ、このような事になったかは今のところはっきりしないようです。


*6月28日

@がにまた怪しまれ覚せい剤密輸発覚
 東京入国管理局成田支局と千葉県警は昨日、米国籍の女を関税法と覚せい剤取締法違反で逮捕したと発表しました。この女は今月11日午後6時15分にロサンゼルスから成田空港に着いた際に、スカートの下に着けたガードルでまたの間に覚せい剤930gを隠して持ち込もうとしましたが、歩き方ががにまたで不自然だった事から税関職員が調べて覚せい剤を見つけたものです。

@ドラゴン航空機が乗客の暴力で福岡に緊急着陸
 昨日午後5時30分頃、鹿児島県の南西洋上を飛行していた成田発香港行きのドラゴン航空361便・A330-300型機から福岡空港に「乗客が暴れているので、緊急着陸したい。」との連絡が入りました。同機は6時10分に福岡空港に緊急着陸しました。乗客のトルコ人男性が隣の乗客に「ヘッドフォンの音がうるさい。」と注意され、逆上しけんかになり、止めに入った客室乗務員に暴力を振るったものです。この男性は酒に酔っていました。着陸後、この男性は警察で事情聴取を受けましたが、その後逮捕されたとの事です。同機は現場検証のため、昨日は福岡空港にとどまり、乗客は近くのホテルに宿泊しました。ドラゴン航空は今日の午後4時に臨時便を出し乗客はこの便で香港に向かいました。

@中部国際空港で見学男性が制限区域に入る
 今月9日に中部国際空港で見学に来た男性が道に迷い貨物受取場のゲートをする抜けて制限区域に入り、搭乗口付近まで進入する事件がありました。この男性は荷物受取場の逆流防止ゲートと外からは開かない搭乗口ゲートをすり抜けていました。到着客が出てくるのと同時にゲートを逆に入るとセンサーは感知できない事もあるとの事です。中部国際空港会社は警備員を増員して防ぐとの事です。
【コメント】機長が刺し殺された全日空機のハイジャック事件を思い出します。この男性が意図的な進入でなくて良かったですね。羽田や成田ではあの事件以来、逆流防止策は十分取っていると思いますが。そう言えば、ナイフを持った乗客を乗せてしまった全日空機事件のその後はどうなったのでしょうか?

@全日空が来年1月から深夜貨物便を新設へ
 全日空は来年1月から深夜貨物便で佐賀ー中部国際線を週7便、羽田ー関西国際線を週4便で新設するとの事です。新たに導入するB-767-300F専用貨物機で運航するそうです。


*6月27日

@「成田騒音対策協議会」が総会・延長方向には触れず
 昨日成田市で、成田市の騒音地域の住民で作る「成田空港騒音対策地域連絡協議会」が総会を開きました。総会では「成田空港周辺地域騒音下住民が納得する整備で成田問題を早期に解決し、恒久的騒音対策の確立・充実を求める。」とする決議文を採択しました。この中では、暫定平行滑走路問題でこの地域の騒音が激しくなる「北延ばし」に反対する文言はありませんでした。運動方針の中には「本来計画の早期実現を強く求める。」としています。来賓として出席した国土交通省成田国際空港課の石指課長は平行滑走路問題について「いずれ判断する時期が来るが、その場合には地域と相談したい。」と挨拶しました。


*6月26日

@日航機の部品脱落で暫定平行滑走路を4分閉鎖
 昨日午後3時25分頃、成田発釜山行きの日本航空957便・B-767型機が釜山空港到着後の点検で水平尾翼の端についているプラスチック製の静電気放電機が脱落していたとの連絡が成田国際空港株式会社にありました。このため、同社は3時27分から暫定平行滑走路を4分間閉鎖して、点検しましたが部品は見つかりませんでした。

@成田ホテルバス連合がイメージキャラクターを募集
 今日の毎日新聞によりますと、成田空港周辺のホテルと市内の大型商業施設を結んでいる通称「150円バス」を運行する成田ホテルバス連合は「150円バス」のイメージキャラクターを募集しているとの事です。これは、「150円バス」を家族連れなどにも利用してもらうためとの事です。応募できるのは12歳以下の子供で、締め切りは7月20日までになります。このバスは、成田空港出発前のホテル宿泊者や航空機乗務員などが1日平均500人程度利用しているそうです。

@横田ラプコン返還で最終調整へ
 日米両政府は昨日、在日米軍再編協議で横田基地が管轄する航空管制業務(横田ラプコン)を日本側に変換する方向で最終調整に入りました。これにより、東京や神奈川の西側にある軍事空域を民間機が利用しやすくなるのではないかとの期待もありますが、管制が返還されてもこの空域の軍事優先が解消されるわけではなく、民間機利用の効果は多くは期待できない、との見方もあります。

@神戸空港の定期便・日本航空は1日10往復程度
 来年2月に開港する神戸空港に乗り入れる日本航空の定期便は1日10便(10往復)程度になる事が明らかになりました。日本航空では羽田・那覇・新千歳などを考えており、7月上旬までにはまとめるとしています。また、スカイマークも羽田空港の発着枠確保が条件ですが、1日8便(8往復)の運航を予定しているとの事です。


*6月25日

@成田新高速鉄道環境アセス準備書を送付
 千葉県の堂本知事は昨日、成田新高速鉄道と国道464号線(北千葉道路)の環境影響評価準備書を建設母体に送付しました。これによりますと、印旛沼に生息する絶滅危惧種の鳥類などへの影響の回避・低減を求めており、県立印旛手賀自然公園内を高架などで通過する事に対して風致景観に重大な影響を及ぼすとして景観への予測・評価を再度行うように求めています。

@嘉手納基地の深夜・早朝の騒音が激増
 嘉手納市の調査では市が設置している嘉手納基地周辺の騒音計の測定で22日深夜から23日早朝にかけて70dbを超える騒音が130回も記録されました。5月の測定平均では同じ時間帯で10.3回だったとの事で、13倍になります。騒音には慣れているはずの市民からの苦情も10件ありました。このところ、嘉手納基地からの深夜・早朝の騒音が激しくなっているとの事です。日米合同委員会による騒音防止協定では午後10時〜翌朝6時までは米軍機の飛行や地上活動は制限されているとの事です。

@全日空が神戸空港から6路線を運航
 全日空は昨日、来年2月開港予定の神戸空港から羽田・新千歳・那覇・仙台・新潟・鹿児島に1日1〜2便(往復)の定期便を運航させると発表しました。運賃は大阪空港などと同じにするとの事です。


*6月24日

@成田空港会社のページ「EAAA CSキャンペーン」、「日本文化の体験コーナー」が載っていました

@黒野社長が東峰地区住民を訪問し「7月中旬報告」伝える
 今日の読売新聞によりますと、成田国際空港株式会社の黒野社長は21日・22日に平行滑走路用地内の東峰地区住民7戸の内の反対同盟北原派の2戸を除く5戸を訪問し、国土交通省から「話し合いの状況を7月中旬に大臣に報告するように。」と言われた事を伝え、話し合いのスピードアップを求めました。

@全日空がフラップの故障で成田に引き返す
 昨日正午頃、成田空港を離陸した成田発ロンドン行きの全日空201便・B-747型機で右主翼の前縁フラップが故障し、格納できなくなりました。このため、同機は日本海上空から引き返し、午後2時40分に無事成田空港に着陸しました。

@ノースウエスト航空機で前縁フラップの誤表示・引き返す
 やはり昨日の午後7時15分頃、成田発上海行きのノースウエスト航空25便・B-747型機で成田空港離陸後,前縁フラップが格納されていないとの表示が出ました。このため、同機は成田空港に引き返しました。着陸後の点検では前縁フラップは格納されており計器の誤表示でした。

@成田空港近くの警備犬センターで転倒した警官の拳銃が暴発
 
昨日午後10時40分頃、成田空港の南側にある千葉県警の「警備犬センター」の門の近くで警備中だった警察官が足をもつらせて転倒し、その拍子にホルスターに入れてあった拳銃が暴発しました。幸い、この警察官にも当たらずけがはありませんでした。

@ユアサがB-787型機用電池を受注
 ジーエス・ユアサコーポレーションは昨日、ボーイング社の新型機B-787型機用のリチュムイオン電池をフランスのタレス社から受注したと発表しました。2007年から量産体制に入り、10年以上の契約で200〜300億円になるとの事です。旅客機ではエンジン始動用や非常時のバックアップ用として、今まではニッカド電池を使っており、リチュムイオン電池を使うのは初めてとの事です。


*6月23日

@成田空港会社が天神峰の仮設住宅を撤去へ
 成田国際空港株式会社は昨日、2002年4月の暫定平行滑走路供用開始と同時に東峰地区住民の騒音を少しでも軽減するため使ってもらおうと、成田市天神峰に建設した仮設住宅を7月10日までに撤去すると発表しました。この仮設住宅は東峰地区住民は全く使いませんでした。

@神戸空港関連予算の差し止めを求める訴訟起こす
 神戸市の市民団体「ミナト神戸を守る会」は昨日、神戸市長を相手取り2005年度の神戸空港関連予算約250億円の差し止めを求める訴訟を神戸地方裁判所に起こしました。訴状では「財政が破綻し、採算も見込めないのに事業を進めるのは市長の裁量権を逸脱している。」としています。同会は1999年から同様の訴訟を毎年起こしており、昨年3月には2003年度までの7件について敗訴していますが、判決では財政計画や需要予測の見通しについては疑問を指摘しています。


*6月22日

@「用地交渉につながらなければ」と国土交通大臣
 北側国土交通大臣は昨日の閣議後の記者会見で平行滑走路問題について「成田国際空港株式会社の努力は認めるが、次回の会談で用地交渉につながる目に見える成果が出ないといけない。」と述べ、今月末に予定されている成田国際空港株式会社と東峰地区4戸との4回目の会談で一定の進展が見られない場合には北への再延伸を決断する考えを示しました。

@大阪空港11市協の名称から「騒音」を削除する検討
 今日の朝日新聞によりますと、大阪空港周辺の11市で作っている「大阪国際空港騒音対策協議会」(通称「11市協」)の名称から『騒音』を削除する検討が続いているそうです。11市協は設立当初は大阪空港の「撤去」を掲げていましたが、関西国際空港の開港に伴い利用者が激減すると当時の運輸省と「存続協定」を結び、空港と地域の共存を目指す事になりました。さらに、国土交通省が騒音を理由に大型機の関西国際空港への移動を進めるに至り、地域経済の発展の核となる空港の需要を喚起するために、「騒音」の文字を削除しようと言うものです。しかし、騒音が激しい豊中市や川西市は「『騒音』を削除すると11市協の発足の趣旨から逸脱する。」と反対しています。この対立があるために、例年7月末に開いている総会も決着がつくまで延期するとの事です。

@日航機がエンジントラブルで関空に緊急着陸
 昨日午後8時50分頃、羽田発那覇行きの日本航空1935便・B-777-300型機が和歌山県の沖合南西約160Kmで左エンジンが異音を発し停止しました。このため、同機はエンジン1基で飛行し、関西国際空港に緊急着陸しました。なお、日本航空はこのエンジン内部を報道陣に公開しました。エンジンは成田空港に送って原因を調査するそうです。

@日航機が離陸準備中に速度計が故障し欠航
 今日午前7時50分頃、鹿児島発奄美大島行きの日本航空3721便・MD81型機が離陸のためにエンジンを始動したところ、2つある速度計のうち1個が故障している事が分かりました。このため、同機は欠航となり、折り返し便も欠航しました。


*6月21日

@成田空港会社がエコキッズクラブ会員を募集中
 成田国際空港株式会社は子供たちに環境の大切さを知ってもらうために「成田空港エコキッズクラブ」を作り、第1期のメンバーを募集しています。定員は50名で対象は小学校5・6年生です。会員は空港施設見学やエコツアー参加などの特典があります。募集は成田国際空港株式会社のホームページから出来るとの事で、締め切りは7月3日になっています。

@中国発の日航機でカートが倒れ男性が10日間の打撲
 19日の午後、中国・杭州発成田行きの日本航空636便・B-767-300型機で離陸後20数分経った時に通路に止めてあった飲み物配膳用のカートが倒れ、近くに座っていた30代の外国人男性の右足に当たりました。男性は成田空港到着後救急車で病院に搬送されましたが、全治10日間の打撲傷だったとの事です。カートはストッパーがかけられており、なぜ倒れたのか原因を調査中との事です。

@前輪脱落事故で前輪接地時に通常の2倍のGがかかる
 NHKニュースによりますと、羽田空港での日本航空機前輪タイヤ脱落事故の調査をしている国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会は前輪の接地時に、前輪に通常の2倍にあたる3Gの強い力が加わっていた事がブラックボックスに記録されていた事を明らかにしました。後輪の接地時にはほぼ通常の1.6Gだったとの事で、この前輪接地時の強い力がどうしてかかったのか、この力とタイヤ脱落との関係について調べるとの事です。

@全日空機の自動操縦モードが作動せず引き返す
 昨日午後2時10分頃、大阪発高知行き全日空1615便・DCH8型機で離陸後数分してパイロットが自動操縦モードにしようとしたところ、スイッチが入らず、同機は大阪空港に引き返しました。

@福島空港滑走路に落雷で穴があく・運航には支障なし
 昨日午後4時40分頃、福島空港の滑走路に落雷があり、点検したところ滑走路の中央付近に40cm×30cm・深さ10cmの穴があいていました。このため、滑走路を30分間閉鎖してアスファルトで応急補修をし、運航には支障がありませんでした。

@全日空と東海大がパイロット養成で連携
 全日空と東海大学はパイロットの養成で連携する事になりました。東海大学工学部にパイロット養成コースを設け、全日空はカリキュラムの作成や講師を派遣します。飛行実技などはアメリカの大学に2年間留学して習得します。卒業後の制約はありませんが、全日空に入社した場合には奨学金の返済などで優遇措置があるとの事です。


*6月20日

@航空貨物シェアーは成田空港が圧倒的
 東京税関が昨年の9月1日〜7日までの1週間実施した輸出入貨物の動向調査によりますと、航空貨物の輸出では成田空港のシェアーが65.2%、輸入では69.9%と2位の関西国際空港を大きく引き離していました。成田空港経由の輸出品の生産地は関東地区が56%でしたが中部地区が26%を占めていました。輸出先ではアジア地区が51.2%、北米地区が25.4%、EU地区が17.2%の順でした。また、生産地から成田空港までの輸送手段は自動車が98.7%になりました。また、輸入品の消費地は関東地区が78.2%,中部地区が12.4%でした。輸入先はアジア地区が47.1%,北米地区が24.6%,EU地区が18.6%でした。この調査は、中部国際空港が開港する前のものですので、現在はかなり違っているものと思われます。

@日本航空と全日空労組が明日ストを予定
 日本航空と全日空の各乗員組合が夏のボーナスを廻って明日にストライキを予定しているとの事です。明日に搭乗予定の方は情報に注意して下さい。

@ノースウエスト航空機がテヘラン空港に緊急着陸
 19日午前4時頃、ポンペイのムンバイからアムステルダムに向かっていたノースウエスト航空機が貨物室のトラブルのためにイランのテヘラン国際空港に緊急着陸しました。同機は貨物室を修理して離陸し、アムステルダムに午前11時10分に到着しました。アメリカとイランは1979年のイラン革命以来国交を断絶しており、航空協定も結んでいません。このため、イランのボーイング社製の旅客機も老朽化が進み、修理も部品が手に入らず思うに任せない状況のようです。


*6月19日

@全日空の方がより安全
 「ZAKZAKU」のニュースによりますと、アメリカの任意団体「エアセーフ」の調査では、全日空の方が日本航空よりも安全との結果出ているそうです。事故死亡率で日本航空が1.36なのに対して、全日空は0.22となっているそうです。事故死亡率とは、過去に起きた事故の死亡者の数を、機体の定員と飛行機便数をかけ合わせた数で割った比率だそうです。機種ではB-777型機やA330型機など4機種が事故死亡率0となっているそうです。もっとも、機種では新しい機種ほど事故死亡率は0に近くなるのかもしれませんが。


*6月18日

@熊本空港周辺住民が日航の申請取り下げを知事に要望
 深夜貨物便の就航に反対する熊本空港周辺住民は日本航空が国土交通省に路線を申請した事に対し昨日、瀬谷熊本県知事に日本航空が申請を取り下げるよう働きかけて欲しいと要望しました。住民は「騒音被害の悲痛なまでの声は知事にも伝わっていると思う。」と述べ、瀬谷知事は「皆さんの声はしっかりと伝えていきたい。」と答えました。

@全日空機の煙は霧状のエンジンオイル
 昨日の全日空機の操縦室に充満した煙はエンジンから漏れたエンジンオイルが霧状になり、空調の空気取り入れ口から機内に入ったもののようです。空気取り入れ口のパイプからエンジンオイルが検出されました。

@全日空が個人情報の入ったパソコンを紛失
 全日空は昨日、マイレージ会員など約5300人の個人情報が入ったパソコンを紛失したと発表しました。パソコンは同社東京支社法人販売部にあったもので、16日午前8時50分頃に出勤した社員が3台のパソコンがなくなっているのに気づきました。この部屋にはICカードがないと入れず、16日早朝にかけてマスターICカードを使って入室した記録があるとの事で、盗難の可能性が大きいようです。マスターICカードは同社とビルの管理会社に複数あるとの事です。

@スカイマークが定期航空協会を脱退
 スカイマークは昨日、国内航空会社で組織する「定期航空協会」を15日付で脱退した事を発表しました。理由は羽田空港発着枠の配分を廻り、大手航空会社と新規航空会社が対立した場合、大手が有利になるようになっている事を上げています。新規と言っても、エアドゥなどは全日空の支援を受けており事実上全日空グループですが、この事は全く配慮されない、としています。

@米国がバイオメトリクス認証導入を1年延期
 アメリカは欧州や日本などに今年の10月までに導入するよう求めていた、目の虹彩などで行うバイオメトリクス認証技術の導入を1年延期する方針を主要国首脳会議の司法・内相会議で表明しました。

@バリグ・ブラジル航空が破産申請
 ブラジルのバリグ・ブラジル航空は17日、リオデジャネイロの裁判所に破産を申請しました。裁判所は直ちに6ヶ月の財産保全措置を決定しました。同社はポルトガルのポルトガル航空の支援を受ける方向で協議中で、運航に支障はないとの事です。負債総額は95億レアル(約4300億円)になるとの事です。


*6月17日

@下総町議会が「本来計画での整備を求める意見書」採択
 成田空港暫定平行滑走路の北側飛行コース直下に位置する下総町議会は14日、内閣総理大臣と国土交通大臣宛の「成田空港平行滑走路本来計画での整備を求める意見書」を全会一致で採択しました。下総町は北への再延伸が行われた場合、騒音の激化が予想されています。以下に意見書を載せます。


成田空港平行滑走路本来計画での整備を求める意見書

 成田空港の平行滑走路2500m化に関し、貴殿(国土交通省)は、地権者との交渉が進まない場合、「北への再延伸を取らざるを得ない」として近くその決断を示すとしております。
 私たちの下総町は、3年前、本来計画にない800m北延ばし暫定滑走路を受け入れ、共用開始以来、今日激しい航空機騒音に悩まされております。
 この上、北への再延伸となれば大型機の離発着、飛行回数の増大など騒音被害は一段と深刻なものとなり、住民のくらし、地域の発展に致命的な打撃となりかねません。
 従って、私たち下総町と町民は、平行滑走路2500m化での北側再延伸は到底受け入れられるものではありません。
 成田空港への航空需要に応える完全空港化は必要と思いますが、北への再延伸は事業計画の見直し等で工事期間も、工事費用も、滑走路自体の使い勝手の面からも本来計画の2500m化整備が最も望ましいものと思料致します。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

                                  平成17年6月

                                    下総町議会議長 瀬尾 幸雄

内閣総理大臣
国土交通大臣 殿
 

@横堀地区未買収地の半分を取得
 成田国際空港株式会社は昨日、横風用滑走路用地にある横堀地区の未買収地350平方メートルの半分の所有権を取得しました。ここには、横堀墓地などがあります。所有者の旧熱田派代表・熱田一さんの娘婿にあたる男性との間で売買契約を結びました。未買収地の残りの半分には熱田一さん夫妻が居住しています。

@日中航空協議が物別れに
 
国土交通省は昨日、北京で開かれていた日中航空協議が物別れに終わった事を明らかにしました。中国側が首都圏への乗り入れ増を要求し、羽田空港への定期便の乗り入れを要求してきましたが、日本側は羽田空港の発着枠に余裕がない事、「国際線は成田空港」の原則がある事を上げて拒否しました。前回の協議も物別れに終わり、この時は、中国側が成田空港への増便を要求していました。

@全日空機が操縦席の煙で大阪に引き返す
 今日午前10時55分頃、大阪発高知行きの全日空1609便・DCH8-400型機から「離陸直後に操縦席に煙が出たので引き返したい。」と連絡が入りました。同機は11時10分に大阪空港に緊急着陸しました。同機は誘導路上に停まり、乗客はバスで移動しました。この事故で2本の滑走路が27分間閉鎖されました。消防の話ではトイレで発生した煙が操縦室に流れ込んだようだ、との事です。

@日航機がエアコン故障で羽田に引き返す
 今日午前9時15分頃、羽田発北九州行きの日本航空1821便・MD87型機のエアコンが故障し、一時復旧しましたが修理の間に燃料が足りなくなり、羽田空港に引き返しました。同機はエアコンのコンピューターを修理して2時間40分遅れで北九州に向かいました。

@国土交通大臣が日航に外部有識者組織の導入を指示
 北側国土交通大臣は今日の閣議後の記者会見で、トラブルが続く日本航空に対して安全対策を助言する外部有識者組織の導入を検討するよう指示する事を明らかにしました。また、定期航空協会に対しても各社トップで安全情報を共有する特別委員会の設置を求め、また、航空局内に航空会社を監視・監督する体制の検討を指示する事を明らかにしました。

@日航機のタイヤ脱落事故の原因は内圧の低下か
 国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会などからの情報では15日に起こった日本航空機の前輪タイヤ脱落事故の原因は右側のタイヤの内圧が低下していて接地と同時にはじけ飛び、左側タイヤが重量を支えきれずに一気にパンクしてはじけ飛んだ事にあるようだとの事です。今後は、なぜ、内圧が低下したのかが焦点になるようです。


*6月16日

@日航機の部品脱落で暫定平行滑走路を8分閉鎖
 今日午前11時15分に成田空港に到着した韓国・仁川発成田行きの日本航空950便・B-767-300型機の到着後の点検で左側エンジンを吊っているゴム製の部品が脱落している事が分かり、成田空港会社では暫定平行滑走路を8分間閉鎖して点検しましたが、発見されませんでした。飛行中に脱落したものと見られます。

@成田行きの全日空機が乗客忘れホノルルに引き返す
 14日午前にホノルルを離陸し成田空港に向かった全日空1051便が乗客男性1人を搭乗させず、その男性の荷物を乗せていたためホノルルに引き返すトラブルがありました。この機のエコノミークラスは176席あり、チェックインした乗客は175名でした。運悪く、自動改札機が故障していたため業務を委託しているハワイアン航空の職員が半券を手で切り取っていました。切り取った半券と名簿との照合を省略し、機内に空席を問い合わせました。機内で空席を数えたところ1席だったので、機内に「OK」を出しました。ところが、搭乗口が閉まってから男性が現れましたが、全日空機は既に動き出していましたので、そのまま離陸しました。しかし、その男性の荷物が積まれていた事からテロの可能性もあるとして、1時間半後に引き返しました。エコノミークラスには幼児が4人乗っており、空席に座っていた幼児をカウントしたために空席が「2席」のはずのところを「1席」と数え間違ったようです。同機は成田空港に3時間40分遅れて昨日の午後4時59分に到着しました。

@横田基地訴訟団が来月31日にシンポ開催
 「新横田基地公害訴訟団」と「横田基地飛行差し止め訴訟団」は来月31日に東京昭島市役所市民ホールで午後1時半から「軍民共用化を考えるシンポジユウム」を合同で開催する事になりました。パネリストは軍事ジャーナリストの松尾高志氏と環境経済学研究者の林公則氏だそうです。事前登録は必要ないそうです。

@海老名市議会が騒音区域縮小反対要請文提出
 神奈川県海老名市議会基地対策特別委員会は昨日、横浜防衛施設局長宛に騒音区域縮小反対の要請文を提出しました。要請文の中で「大変遺憾で、騒音に悩まされている市民の実感からしても、到底承認できない。」として、騒音区域の維持または拡大を求めています。

@日本航空が全機のタイヤを緊急点検
 日本航空は昨日羽田空港で起こったタイヤ脱落事故を受けて、所有する全機のタイヤを緊急点検する事になりました。点検は明日中には終わる見込みとの事です。

@インドの新興航空会社がA380型機を発注
 運航を開始してから5週間しか経っていないインドの「キングフィシャー航空」は15日、エアバス社のA330型機・A340型機・A380型機をそれぞれ5機、計15機を確定発注したと発表しました。同社はインド最大のビール会社の傘下の航空会社です。


*6月15日

@羽田で着陸した日航機の前輪タイヤが脱落
 今日午前10時頃、新千歳発羽田行きの日本航空1002便・B-767型機がA滑走路に着陸したところ、前脚のタイヤが2本ともホイールごと脱落して、滑走路に立ち往生しました。このため、A滑走路は午後まで閉鎖されました。着陸時にモニターを見ていた乗客によると、前から落ちるように前輪から着地した直後に機体が激しく数回バウンドしたとの事です。このため、乗客の内3人が首の痛みなどを訴えました。国土交通省は重大事故の可能性もあったとして、調査官4人を派遣しました。

@故障した高度計で1600m高く40分間飛行
 今月5日、長崎発羽田行きの全日空664便・B-767-300型機が離陸から10分後の午前11時15分頃、2台ある高度計のうち1台が故障しました。この時に、機長は正常な高度計の方を故障と判断し、接続を解除しました。このために同機は故障した高度計で飛行し、管制官の指示よりも1600m高い高度で40分に渡り飛行しました。その後、上昇中にも関わらず高度計が下降をしている事で高度計の故障に気づき、管制官の許可を取って8800mまで高度を下げて飛行しました。着陸の際に使う低高度での電波高度計は正常だったため、羽田空港に無事着陸しました。管制官のレーダーにも故障した高度計の高度が表示されていたため、管制官も気がつかなかったそうです。国土交通省は同高度を飛行していた他の航空機があった場合、ニアミスになる可能性もあったとして調査に入りました。着陸後の点検で高度計の配管に亀裂が見つかりました。

@8月から羽田ー金浦チャーター便を4便増便へ
 政府は昨日、羽田ー金浦のチャーター便を1日4便増便し1日8便とする方針を固めました。20日に開かれる日韓首脳会談で正式合意する見通しです。政府専用機の発着枠などを当てる事にしています。

@日仏の超音速旅客機共同研究を正式調印
 前にも書きましたが、日本宇宙航空工業会とフランス宇宙航空工業会が次世代超音速旅客機(SST)の共同研究で14日、パリエアショーの会場で正式に調印しました。

@B-787型機の受注が266機に
 ボーイング社の新型機B-787型機の受注が266機に達し、ボーイング社は「2008年〜2009年のB-787型機の生産数を当初の計画よりも増やす事で検討している。」と表明しました。


*6月14日

@成田空港の誘導路中心灯が5個消える
 12日午後7時50分頃、成田空港の誘導路の中心線を示す中心灯の5個が消えている事が分かりました。成田空港会社では滑走路を6分間閉鎖して点検しました。配線が劣化して断線した模様との事です。配線は1年に1回定期点検し、今年は今月上旬に点検を終わりましたが、その時には発見できなかったとの事です。

@国土交通省が今秋に乗継ぎミニツアーの実験
 国土交通省は成田空港・関西国際空港・中部国際空港の3空港で乗継ぎ客を対象とした空港周辺のミニツアー実験を実施する事になりました。乗継ぎの時間を利用して短時間の買い物や日本文化体験などのツアーを組みます。成田空港では今年2月に千葉県が実験的に実施していました。なお、成田空港の乗継ぎ客は1日平均9000人になるそうです。

@航空管制研究会が初会合
 国土交通省は羽田空港の閉鎖中の滑走路に着陸させた管制ミスなどを防止するための「航空管制の安全に関する研究会」の初会合を昨日開きました。座長には山本高千穂大学名誉教授が選ばれ、国土交通省からは管制官のレーダー画面に滑走路情報を表示するなどの対策が示されました。なお、座長の山本氏は成田空港共生委員会の代表です。

@嘉手納基地の管制レーダーがダウン
 今日午前8時45分頃、在日米軍嘉手納基地の航空管制レーダーが停止しました。このため、沖縄周辺の管制をノンレーダー管制に切り替えました。この影響で、那覇空港では発着予定の民間航空機4便が欠航し、10便が目的地を変更するなど大きな影響が出ました。レーダーは午後0時半頃に復旧しました。

@日航社長「国内線の値上げは考えていない」
 日本航空の社長は昨日の記者会見で、国際線の値上げに関連して「国内線は現時点で運賃値上げの計画はない。」と表明しました。また、会社内の安全意識について4〜5月に約220回の役員と現場社員の会合を開いた事を明らかにし、「現場の提案が上にあがりにくいと言った率直な意見があった。今後は出た意見を検討し、個別に回答する。」と述べました。

@NHKが巨大旅客機テーマのNHKスペシャルを放映延期
 NHKは11日に放映を予定していた巨大旅客機をテーマにした「NHKスペシャル」の放映を延期しました。NHKでは「更に取材を加えるため。」と説明しています。
【コメント】真相は分かりませんが、ボーイング社当たりから間接的にでもクレームが出たのでしょうか。現在の時点で巨大旅客機と言えばA380型機しかありません。ボーイング社は12日に「B-747-400型機の胴体延長型になる『B-747アドバンス』の引き渡しを2008年から始める事を目指している。」と明らかにしたばかりです。ですから、11日の時点で放映すればA380型機中心の番組になります。そこで、「もう少し、先に延ばしてB-747アドバンスも取り上げてくれ。」と言った可能性は十分に考えられます。

@A350型機の受注が90機に
 カタール航空は13日、パリエアショーの会場でエアバスA350型機を60機、ボーイング社のB-777型機を20機発注する意向を明らかにしました。これに関して、エアバス社の最高販売責任者はこれまでにA350型機の受注が90機になっている事を明らかにしました。

@A380型機の引き渡し延期はシステム開発上の問題か
 エアバス社の株式の20%を保有するBAEシステムズのCEOは12日、A380型機の引き渡しが遅れる原因は「システム開発上の問題である。」と表明しました。また、「A350型機の開発着手はこのA380型機の問題が解決されるまで見送った。」と語りました。


*6月13日

@栃木県佐野市の民家に氷塊落下・屋根突き破る
 昨日午後1時頃、栃木県佐野市犬伏下町の民家にドカンと言う大きな音とともに氷塊が落下しました。氷塊は屋根を突き破り、屋根に直径50cmの穴をあけ、居間のファンヒーターや茶箪笥を壊しました。落下した時、幸い家人は留守で今朝8時5分に110番通報しました。警察官が駆けつけたところ居間には拳大の氷が解けきれずに残っていました。佐野市は茨城県大子と栃木県宇都宮と埼玉県熊谷の各無線標識を結ぶ「W18」航空路の直下になり、航空機から落下したものと見られます。

@「低周波の影響は軽微。健康調査はしない」と常滑市長
 10日、中部国際空港に隣接する愛知県常滑市の定例議会で一般質問した共産党議員が「中部国際空港に離発着する航空機からの低周波騒音でイライラや不眠が予想される。市民の健康調査をせよ。」と質問したのに対し、市長は「測定結果はとりまとめ中だが、心理的・生理的影響は小さいので、健康調査する考えはない。」と答えました。さらに議員が「夏になり、窓を開けると騒音がひどい。二重サッシやクーラー設置などの対策をするべきだ。」とただしたのに対し、市長は「今後、市民の苦情を聞き、必要なら中部国際空港会社に対策を要望したい。」と答えるにとどまりました。


*6月12日

@告示後建設住宅への助成は騒音区域見直し後に
 防衛施設局は小松基地周辺の騒音区域の見直しを提案していますが、騒音区域の縮小が予想されるため地元自治体には慎重姿勢が見られます。これに対して防衛施設局は、前回告示(1984年12月20日)後から5年以内に85WECPNL以上の地域に建築された住宅については防音工事への助成をするとしています。しかし、この85WECPNL区域は「騒音区域の見直し後に」としているため、騒音区域見直しへの代償という形になり、住民にとってはいわゆる“エサ”のように見えます。

@仙台空港で小型機が滑走路をふさぎ1時間半閉鎖
 昨日午後4時50分頃、仙台空港の滑走路で着陸訓練をしていた小型機・パイパーPA46型機が2回目の着陸で前輪が格納してしまい、前のめりの形で動けなくなりました。乗員にけがはありませんでした。このため、滑走路が1時間半にわたって閉鎖され、4便が欠航し2便が目的地を変更しました。

@今夏の中国ツアー予約が激減
 国内各旅行会社によりますと、今年の夏(7〜9月)の海外旅行予約で中国ツアーの予約が激減しているとのことです。前年同期比で軒並み40〜60%減少しています。4月の反日デモの後遺症と見られています。


*6月11日

@成田空対協が3300m平行滑走路を目標に
 成田市の経済団体で作る「成田空港対策協議会」は昨日定時総会を開き、「暫定平行滑走路を北伸しても早期に2500m化し、北伸決定後も用地交渉を継続して平行滑走路を3300mにするべき」とする活動目標を決めました。来賓として招かれた小林成田市長は「(地権者には)国との問題は棚上げにして移転してもらいたい。本来計画なら3年で出来る。何時までとは言わないが、もう少し時間をかけて本来計画への同意を得るべきだ。」と述べ、成田空港会社の黒野社長は「今朝、3回目の交渉結果を国土交通省に報告したが、国土交通省の視線は厳しい。」と述べました。

@防衛施設局が厚木基地の騒音区域見直しをホームページに載せました。

@羽田でナイフ入りの荷物を預けようとした男を逮捕
 今日午前7時頃、羽田発大阪行きの全日空15便に搭乗前の男性が機内預け荷物の中に刃渡り6.5cmの折り畳みナイフを入れていたとして東京空港署に現行犯逮捕されました。この男性は9日の新千歳発羽田行きの全日空機に搭乗した際にナイフを機内に持ち込み、全日空から警察に通報がありました。警察はこの男性が搭乗しないかどうか警戒していたとのことです。男性は「ファッションとして携帯していた。」と話しているとのことです。
【コメント】この事件はよく分かりません。全日空はどうしてナイフの機内持ち込みを阻止しなかったのでしょうか。ハイジャックされなくて良かったですね。そういえば、以前に全日空機がハイジャックされ機長が刺し殺された事件がありました。

@NW航空機が主翼部品脱落を報告せず・関空
 去る1月20日にホノルルから関西国際空港に着いたノースウエスト航空15便・DC-10型機のアルミ製の主翼部品(長さ3m・幅60cm・重さ6.3Kg)が着陸の際脱落しましたが、ノースウエスト航空側は着陸後の点検で脱落に気づき補修しましたが「どこで脱落したか分からない。」として、空港側には報告しませんでした。ところが、今月6日に滑走路から30m離れた緑地帯の草刈りでこの部品が発見されました。国土交通省大阪航空局では重大な事故の恐れもあったとして口頭でノースウエスト航空に注意しました。

@北海道エアシステム機がスイッチの故障で目的地変更
 昨日午後6時10分頃、女満別発函館行きの北海道エアシステム2768便・サーブ340B型機がエンジントルクコントロールスイッチの不具合で目的地を新千歳に変更しました。飛行には支障がなかったそうですが、函館には部品がないことから新千歳空港に着陸したとのことです。


*6月10日

@成田国際空港株式会社のページに「開港以来、発着回数300万回を突破しました」、「 航空機発着回数300万回突破記念行事」、「『成田空港エコフェスタ2005』を開催します!」が載っていました。

@7日夜に3回目の会談行われる
 7日夜、成田空港近くの公民館で東峰地区地権者ら4戸と成田国際空港株式会社の黒野社長との3回目の会談が「用地交渉はしない。」との前提で行われました。会談では、地権者ら4戸から出されていた質問について騒音や振動対策など6項目について会社側から説明がありました。また、黒野社長は早朝・深夜時間帯の運用制限を継続することを表明しました。会談後、黒野社長は「率直に意見交換できた。」とのべ、地権者らの代表は「説明を聞き、質問もした。(納得行くような)段階には至っていない。静かな村を取り戻すための話し合いだ。」と述べました。4回目の話し合いでは残る2項目について話し合われる予定ですが、日程は決まっていません。

@在日米国商工会議所「着陸料は1年で10%下げられる」
 在日米国商工会議所は6日、成田空港の着陸料について「会社の発表した引き下げ案では平均10%しか下がらない。商業施設の収益拡大やコスト削減で今後5年間で年間10%ずつ引き下げることが可能。」とする提言をまとめました。これによると、5年後に現在の半額になることになります。

@成田空港発着回数300万回を達成
 成田空港の1978年5月の開港以来、離発着回数が8日で300万回を越えました。300万回目となったのは全日空の上海行きの便で出発に先立ち、記念式典が行われました。

@成田空港・機材の小型化が進む
 このところ、成田空港では機材の小型化が進んでいます。離発着する航空機の中でジャンボ機(B-747型機)が占める割合が1995年度の74%から、2002年度50%、2003年度43%、2004年度はついに40%になりました。この傾向は今後も続くものと見られています。
【コメント】騷音下の住民としてはこの傾向が続くことを望みます。なんと言っても、大型機の方が騒音は激しいですから。しかし、この傾向が続くとすれば、平行滑走路の2500m化の理由とされた「ジャンボが使えないから」と言うのは当てはまらなくなります。しかし、例え、ジャンボ機が使わなくても、安全上からは2500mの長さは必要と思いますが。

@日航が羽田ー熊本線深夜貨物便を申請
 日本航空は8日、国土交通省に羽田ー熊本線の深夜貨物便を7月7日から運航するとの申請を行いました。国土交通省も同日これに必要な熊本空港の運用時間の延長を告示しました。国土交通省は1週間程度で認可する見込みとのことです。これに対して、熊本空港周辺住民は一斉に反発しています。「この間の説明会で説明会の継続を要望したばかりなのに、もう、申請するとは。住民を馬鹿にしている。」と言う人もいるそうです。これに対して、日本航空側は「説明責任は果たした。見切り発車とは思っていない。」と述べています。周辺住民にとっては、とんでもない“七夕”のプレゼントになりそうです。

@日航機がライフベスト不足のまま33便も運航
 日本航空は先月31日の大阪発札幌行きの便に乗った関西地区の高校の修学旅行生が降機の際、洋上に不時着した際に使用するライフベスト5着を持ち出し、持ち出しに気がつかずライフベスト不足のまま1週間にわたり、計33便を運航していたと発表しました。ライフベストなどがそろっているかどうかはその日の最初にフライトで乗務員が点検することになっていますが、この間、気がつかなかったとのことです。日本航空がこれに気づいたのは修学旅行生が宿屋にライフベストを置き忘れ、不審に思った宿屋からの問い合わせがあったためとのことです。

@全日空の客室乗務員の制服が10着行方不明に
 全日空は7日、5月11日深夜から翌日早朝にかけて羽田空港で行われた自社のコマーシャル撮影のために貸し出した客室乗務員の制服200着の内、10着が行方不明になっていると発表しました。密入国や制限区域への侵入に悪用される恐れがあるため、至急回収するようにしている、とのことです。
【コメント】“至急回収”と言っても、もう1ヶ月近く経っています。最初、行方不明になったのは12着とのことで、2着は当日の出演者などに呼びかけたところ、返却されたとのことです。返却した女性は「かわいい制服だから、つい・・・」と言っているとのことですが、こんな言い方はしたくないのですが、、日本人の善悪の判断はどうなっているのでしょうか。先のライフベストを持ち出した高校生と言い、「分からなければいいや」とやってしまう気の持ちようが怖いです。

@国土交通省が管制ミス防止などに研究会
 国土交通省は昨日、羽田空港での閉鎖中の滑走路に航空機を着陸させた管制ミスなどの再発防止策や管制業務のあり方などを、第3者の視点で検討する研究会を今月中旬に設置することを決めました。委員は5人程度になるとのことです。羽田空港発着枠1日14便増についての検討も行うそうです。(こちらが本当の目的かな?)

@那覇発の日航機がエンジン音異常で引き返す
 8日午前9時14分頃、那覇発羽田行きの日本航空1900便・B-777-300型機が那覇の北東約140Kmを飛行中、左側エンジン音が異常なことに操縦士が気づき、このエンジンを止めて那覇に引き返しました。

@スターフライヤーの採用試験に1900人応募
 来年新規参入をするスターフライヤーが採用する客室乗務員の応募が9日締め切られましたが、8日現在で1885人が応募して倍率は30倍以上になりました。

@A350型機の開発着手が3ヶ月遅れる
 当初、まもなく始まるパリエアショーで開発着手を発表するはずだったエアバス社の新型機A350型機の開発着手が3ヶ月程度遅れることになりました。エアバス社を傘下に置くEADS社が8日の取締役会で延期を決定しました。アメリカとEUとの間の開発補助金を巡る情勢が影響しているものと見られます。

@欧州委員会がアリタリアの再建計画を承認
 欧州委員会は7日、アリタリアの再建計画について、イタリア政府の出資を「違法な国家補助には当たらない。」との判断を下しました。これによりアリタリアは運航する航空部門と、その子会社になる地上部門に分割され債務は地上部門に付け替え、地上部門に対してイタリア政府が援助することになります。

@デルタとNWの幹部が「年金制度を維持したら破綻」と証言
 アメリカのデルタ航空とノースウエスト航空の幹部は7日、米上院の公聴会で証言し「年金プランの積み立て不足は深刻で、現在の制度を変更しないと経営破綻は避けられない。」と述べました。


*6月6日

@都合により明日から3日間更新を休みます。次回更新は10日の予定です。

@「解説と資料のページ」に「ある読者からのメール」を載せました
 ある読者から航空業界の現場で起こっている出来事についてのメールをいただきました。本人の了解が得られましたので載せましたが、航空業界の「ゆるみ」は根深いものがあるようです。たんなる「気のゆるみ」ではなく、構造上の欠陥があるのではないでしょうか。あえて雑ぱくに言えば、航空業界だけではなく日本社会全体を覆う「もうけ最優先」と言う構造上の欠陥と言っても良いと思います。改善には本気で取り組んでも相当の時間がかかるように感じます。本気で取り組まなければ「重大な事故」として現れるのではないでしょうか。

@北海道庁が苫小牧市住民に謝罪回答提出
 新千歳空港の滑走路延長で飛行コース直下の苫小牧市住民が延長合意を白紙撤回し暗礁に乗り上げている問題で北海道庁は今日、第2ターミナルビルの苫小牧市側への建設を断念した際に、「一方的で、不適切な対応をした。」と陳謝する回答文書を住民側に提出しました。これを受けて、住民側は今週中にも協議会の再開に応じるかどうか判断する、としています。


*6月5日

@羽田で離陸時に鳥が機首に衝突
 昨日午後1時過ぎ、羽田空港で離陸滑走中の羽田発三沢行きの日本航空1227便・MD87型機の機首に鳥が衝突しました。同機は飛行に支障がないと判断し、そのまま三沢に向かいました。三沢に到着後点検したところ、機首のレドームにへこみと亀裂が見つかり、修理のために折り返し便が欠航しました。羽田空港では離陸直後の1時4分からこの滑走路を10分間閉鎖して点検し、鳥1羽の死骸を回収しました。


*6月4日

@ユナイティド航空機が燃料漏れで成田に緊急着陸
 昨日午後4時10分頃、北京発ニューヨーク行きのユナイティド航空888便が太平洋上でエンジン1基の燃料が減少するトラブルに見舞われ、同エンジンを止めて飛行し、成田空港に緊急着陸しました。着陸後の点検でこのエンジンの燃料パイプが破損して燃料が漏れていた事が分かりました。

@熊本空港深夜貨物便説明会で白紙撤回を求める意見多数
 昨夜、熊本空港深夜貨物便問題で空港周辺住民代表への説明会が開かれました。説明会には約120人が参加しました。日本航空からは運航時間の修正案が示され、県からは環境整備協議会の設置案が示されましたが、住民からは「金儲けのために私たちの命を危険にさらすのか。」、「住民無視も甚だしい。まず、白紙に戻して欲しい。」などの一時中止や白紙撤回を求める厳しい意見が相次ぎました。

@日航が国際線燃油サーチャージャーを値上げに
 日本航空は昨日、国際線の燃油サーチャージャーを飛行距離に応じて片道200〜2500円値上げする事を発表しました。7月1日発券分から個人・団体とも適用するとの事です。燃油サーチャージャーの値上げは今年に入って3回目になります。他の航空会社も追随するものと見られます。
【コメント】この値上げはひどすぎないでしょうか。これで、今年に入って長距離だと片道5000円の値上げになります。夏休みに家族4人でヨーロッパに行くとすると、「4万円の追加料金」と言う事になります。このような値上げをしていると、海外旅行に行く意欲をそぐ事になりかねません。赤字ならともかく、日本航空は黒字決算のはずです。

@小松空港無許可離陸に行政処分
 国土交通省は昨日、4月22日に小松空港で起こったエアニッポン機の無許可離陸滑走を起こした機長と副操縦士に航空法に基づく行政処分を行いました。機長には30日間、副操縦士には10日間の航空業務停止となりました。

@エアドゥが過去最高益
 エアドゥは昨日、2005年3月期単独決算を発表しました。これによりますと、経常利益が前期比で13%増、純利益も同4倍となり、それぞれ過去最高になりました。燃料高などでコストが22%増となりましたが、利用客が大きく延びた事によるとの事です。

@ヴァージン航空機がハイジャック信号を誤発信
 3日、ロンドン発ニューヨーク行きのヴァージン航空45便が大西洋上を飛行中にハイジャック信号を発信しました。ヴァージン航空機は機器の故障で誤って発信されたと連絡しましたが、カナダ空軍は大事を取ってカナダのハリファックスの空港に誘導し緊急着陸させました。


*6月3日

@成田空港会社のページに「空港使用料金の提案について」が載っていました。

@スターアライアンスが成田の国際線から国内線の乗継ぎを最短45分に
 全日空が加盟するスターアライアンスは昨日、成田空港での航空会社の再配置が行われ加盟各社が第1ターミナルに集約される来年夏を機に、加盟各社の国内線から国際線への乗継ぎ時間を現在の2時間から最短45分にし、国際線から国内線の乗継ぎ時間を最短55分にする方針を明らかにしました。なお、スターアライアンスには新たに「スイス」が加盟し、中国国際航空とも加盟に向けて交渉しているとの事です。

@大空港周辺小学生の読解力が平均より低い
 イギリスのロンドン大学の医学チームがイギリス・オランダ・スペインの大規模空港周辺小学生2800人を対象にした調査の結果、周辺地域の小学生の読解力が平均と比べてやや劣る、との報告を4日付の医学誌「ランセット」に掲載します。医学チームは「空港周辺の環境にもっと注意を払うべき。」としているそうです。

@ノースウエスト航空が雑誌サービスなどを廃止へ
 ノースウエスト航空は1日、空港や機内の専用ラウンジで行っている雑誌のサービスを廃止すると発表しました。これにより、年間約56万5000ドルの節約になるとの事です。同社は既に、6月9日からエコノミークラスで行っていたスナック菓子「プッツェル」のサービスも廃止する事を明らかにしています。


*6月2日

@成田市長が国土交通省の「用地交渉打ち切り」を批判
 小林成田市長は昨日の記者会見で国土交通省が「北延伸を決断した場合は、用地交渉を打ち切る。」としている事について、「(対話を進めようとしている)地権者を無視し、態度硬化の要因になっている。」と批判し、「この事は、繰り返し国土交通省に伝えている。」として、国土交通省が態度を変えない場合は市として何らかの対応を取る考えを示しました。

@反対同盟北原派が暫定北側地域で街頭宣伝
 反対同盟北原派は昨日、暫定平行滑走路の北側になる成田市の小泉・大室と下総町高倉地区で「滑走路の北伸で騒音被害は拡大する。国や成田国際空港株式会社は住民の生活を考えていない。」などとする街頭宣伝を行いました。

@夕べの地震で羽田の滑走路を10分間閉鎖
 昨日の午後8時44分に発生した東京湾北部を震源とする震度3の地震で羽田空港では滑走路を10分間閉鎖して点検を行いました。このため、着陸予定の3便が成田空港に臨時着陸しました。

@神奈川県厚木基地周辺の9市が第1種区域を70W以上にと要求
 厚木基地周辺の騒音区域の見直し原案が示されましたが、基地周辺の神奈川県9市でつくる「神奈川県基地周辺関係市連絡協議会」では従来から。騒防法の第1種区域を現在の75WECPNL以上から環境基準に即した70WECPNL以上にして第1種区域を拡大するように要望しているとの事です。

@関空の大阪空港からシフトした国内線の需要が低迷
 関西国際空港の便数を増やすために大阪空港から関西国際空港にシフトされた国内線の需要が低迷しているそうです。シフトした便は軒並み乗客が5%前後落ち込み、逆に、大阪空港に残った便の1便当たりの乗客は増えているとの事です。航空会社では「この状態が続けば、便数を維持する事は難しい。」として、「大阪空港のプロペラ枠にはまだ余裕がある。将来この枠を使って、プロペラ機で大阪空港に戻す事もあり得る。」と言っています。

@全日空が中部ー福岡線の一部をプロペラ機で試験運航
 全日空は7月15日から中部国際空港ー福岡線の乗客が少ない午後1時台の便をジェット機からプロペラ機の「ダッシュ8-Q400型機」で試験運航する事を明らかにしました。搭乗率を上げて経費を削減するとの事です。試験期間は9月末までとしています。

@神戸空港の正規運賃を関空・大阪空港と同じに
 日本航空と全日空は来年2月に開港予定の神戸空港発着の国内線正規運賃を同じ関西にある関西国際空港と大阪空港と同じにする事になりました。これにより、急な予定変更なども手数料なしで目的地変更を行う事が出来るようになります。関西国際空港と大阪空港間では既に行われているものに神戸空港を加える事になります。


*6月1日

@5月のアクセス数は20134回でした。ご愛読感謝いたします。

@「外来種被害防止法」のリーフレット配る
 今日から、固有の生態系を破壊する外来種を規制する「外来種被害防止法」が施行されましたが、成田空港第2ターミナルの出国ブースでも環境省の職員5人が輸入規制を知らせるリーフレット1000部を出国する人に配りました。

@「環境基準以下でもうるさい」中部国際空港周辺住民
 中部国際空港会社は昨日、中部国際空港を離発着する航空機騒音測定結果の一部を公表しましたが、22カ所のすべてで航空機騒音に関する環境基準を下回りました。残り19カ所については7月上旬までにまとめるとの事です。しかし、中部国際空港会社には開港以来約200件の苦情が寄せられており、防音対策の相談や自宅での騒音測定を希望するものが多いようです。中には「元々静かなところだったので、非常に気になる。」と言うものもあり、測定結果を聞いた常滑市のある住民は「基準以下だと言っても、我慢できないくらいうるさい。」と話していたそうです。

@ガルーダ航空機が乱気流に巻き込まれる・8人けが
 今日午前6時頃、インドネシア・バリ島発関西国際空港行きのガルーダインドネシア航空882便・A330型機が沖縄付近を飛行中に乱気流に巻き込まれました。これにより、乗客5人と乗務員3人の計8人がけがをしましたが、いずれも軽傷との事です。同機は定刻の7時50分に無事、関西国際空港に着陸し、点検の結果異常がなかったので、11時頃、テンパサールに向け離陸しました。

@日航機が牽引中に主脚部品が折れる・シドニー空港
 30日午前、オーストラリアのシドニー空港で離陸のため、牽引車でバックしていたシドニー発関西国際空港行きの日本航空778便・B-747-400型機で衝撃がありました。調べたところ、左翼主脚の主脚を折り畳んで収納するための回転軸となる「トラニオン」が破断していました。このため、同機は出発を取りやめ乗客は翌日の同便などに振り替えました。日本航空では整備士5人を現地に派遣するとともに、所有するジャンボ機78機の部品を点検しましたが、異常はありませんでした。全日空も37機を点検しました。オーストラリア当局は重大事故の恐れもあったとして調査に乗り出しました。

@SNAの長崎ー羽田線運賃・大手よりも6千円安く
 スカイネットアジア航空は昨日、8月から1日6往復で新規就航する長崎ー羽田線の普通運賃を発表しました。それによりますと、大手よりも6000円安い28300円になるとの事です。ただ、大手の事前購入割引(22000〜23000円)よりは高くなります。

@05年の世界航空会社の赤字が約60億ドルに
 昨日まで東京で開かれていた国際航空運送協会(IATA)の総会で明らかにされたところによりますと、2005年の世界の航空会社の赤字が約60億ドル(約6470億円)になる見通しとの事です。従前の見通しよりも約5億ドル拡大し、昨年比で25%拡大するとの事です。

@アメリカとEUが航空機開発への補助で提訴合戦へ
 アメリカとEUとの間でもめ続けている航空機開発に対する政府の補助金問題でアメリカは30日に世界貿易機関(WTO)に提訴しました。これに対して、EUも世界貿易機関(WTO)に逆提訴する意向で、世界貿易機関(WTO)の場で争われる事になりそうです。

@ライアンエアが過去最高益上げる
 欧州での格安航空会社最大手のライアンエアは31日、2005年3月期の決算を発表しましたが、それによりますと、最終利益が2億6600万ユーロ(約360億円)と前期比29%増となり、過去最高を更新しました。燃料高騰を旅客増加で補ったとの事です。

@A380型機の納入が半年遅れに
 オーストラリアのカンタス航空CEOは「国際航空運送協会(IATA)総会の会場でエアバス社から、A380型機の引き渡しが2006年10月から2007年4月に延びると連絡があった。」と述べました。これは、カンタス航空だけではなく発注した各社が順に延びる、と言われたとの事です。カンタス航空CEOはエアバス社に対して補償を要求する考えを明らかにしました。


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