*10月31日
@本会は運輸省に対し要望書を提出することになりました。内容は『@ガイドラインの作成に当たっては成田空港をアメリカ軍に使わせることのないように「軍事利用をしない。」と言う約束を関係部署に周知徹底してもらいたい。A平行滑走路が完成したときの飛行コース案の発表を住民に広く知らせ、意見を聞いてもらいたい。B環境基準が達成されていないにもかかわらず、民家防音工事が行われていない地域に対する対策を早くとってもらいたい。』の3点です。詳しくは要望書のページを見てください。
なお、この要望書は共産党の志位事務所を通して運輸省に提出され、この回答は後日、運輸省に直接あって貰う予定です。
@31日午前10時40分ごろ帯広空港で運輸省航空大学校帯広分校の練習機、ビーチA36型機が着陸に失敗し、教官1名と生徒3名のうち一人が重傷、他の3人が軽いケガをしました。
@30日、航空大手3社が9月期中間決算を発表しました。羽田のC滑走路の完成などで3社とも売上高は伸ばしたものの、運賃低下が響き、国内線を大幅に伸ばした日本航空だけが増益を確保し、全日空と日本エアシステムは減収になりました。
*10月29日
@日本航空乗員組合のホームページに日本航空の航空機の故障の統計がでています。これを見ると組合が指摘しているように、整備が十分手が届いていないのではないかと心配になります。しかし、このような統計を公開する日本航空乗員組合の勇気に敬意を表したいと思います。このような小さな(とは言えないのかな?)故障の積み重ねをそのままにして置くと大きな事故につながってしまうのですから。
*10月28日
@『騒特法のページ』と『環境基準のページ』と『騒防法のページ』に分かりやすい表を追加しました。
@地震や火災などで管制塔が使えなくなった場合に備えて用意されている移動式の非常用管制塔を使う訓練が今月下旬から来月の上旬にかけて滑走路わきで行われています。この装置は通常は羽田空港に保管されていますが、成田空港と羽田空港で毎年交互に訓練が行われてきました。成田空港では今年で4回目になります。災害時には車か、ヘリコプターで成田空港に持ってくる予定です。この訓練は管制官がこの装置に慣れる目的で行われています。
@27日に千葉市を訪れた自民党の加藤幹事長は羽田空港の国際空港化問題について、「日本の第1空港は成田空港であると言う方針でいる。しかし、この方針を堅持するためには、平行滑走路建設が順調にいかなければならないし、地元にも協力してもらわねばならない。」と語りました。
【コメント】どうも、この問題は平行滑走路の早期完成を目指す人にとっては建設促進の尻叩きの良い材料になっているようです。加藤幹事長の言葉にも、一種の“脅し”が感じられます。
*10月27日
@『増便問題』のページに、芝山町の協議書に対する運輸省の回答書を追加しました。
@アメリカのシアトルにあるゼグラム旅行社は2分間の無重力状態を体験できる宇宙旅行の予約受付を開始したそうです。ジェット機に釣り下げられたロケットで地上100Kmの上空を飛び2時間半から3時間で地上に戻ってきます。費用は1180万円で2001年から運航を開始するそうです。20日から23日までに15人が5000ドルの前払金を払って予約したそうです。
*10月26日
@10月15日までの出来事を『97年10月の出来事のページ』に移しました。
@法務省入国管理局が25日発表したところによると、今年上半期の外国人入国者は2261472人で前年同期に比べて10.1%の増加になりました。一方、日本人出国者は8102239人で前年同期に比べて3.3%の増加でした。どちらも、上半期としては過去最高を記録しました。
@24日午後4時ごろ、山口県岩国市沖に米海兵隊岩国基地所属のAV8B攻撃機ハリアーが墜落しました。乗員は緊急脱出して無事でした。同機は離発着訓練中でした。
@24日の午後関西空港を離陸してカイロに向った「エジプト航空B−777型機に爆発物を仕けた。1時間後に爆発する。」と言う電話が、エジプト航空の大阪支社に2度にわたってかかってきました。同機は急拠、中国の天津空港に緊急着陸し、乗客、乗員を避難させて、機内の捜索を行いましたが、爆発物は発見されませんでした。同機は安全確認の上、25日の午前3時すぎに天津空港を離陸してカイロに向いました。
*10月24日
@試行錯誤で色々やってみて、ようやく復旧しました。通信ソフトの一部が壊れていたようです。新しいバージョンのものと入れ換えました。やれやれ、一安心です。でも、このような事態になると、何処をどうしたら良いのか分からなくなるのは悲しいですね。
@昨日の[成田空港共生委員会]で平行滑走路が完成したときに備えて、平行滑走路の直下に住む住民を対象に、現滑走路の同じような地域で、実際に騒音を体験してもらうことになりました。期日は今月の下旬から来月の上旬にかけて、晴れた日、3日間です。離陸機の騒音は北側で、着陸機の騒音は南側で聞くことになります。対象となる地域は滑走路端から2Km〜3.5Kmです。この地域は激しい騒音で移転するかどうかを考えなければならない地域です。それを、決めるための体験と思われます。
@芝山町議会は昨日、全員協議会を開き来春からの増便問題についての『協議書』に対する運輸省の回答について検討しましたが、運輸省の回答が不十分だとして、再回答を求めることになりました。増便を了承するかどうかは、再回答を見て改めて協議することになりました。
@芝山町町長の内田裕雄氏が町道建設の移転補償に絡む収賄容疑で逮捕されました。
*10月22日
@昨日の夜からインターネットサーバーに接続が出来なくなってしまったのです。困った、困った。こちらが悪いのか、サーバー側に問題があるのかわかりません。
@新聞報道によると、先月墜落したインドネシアの事故機のボイスレコーダーが25日ぶりに発見されたそうです。これで、原因の究明が進と思われます。しかし、フライトレコーダーはまだ発見されないのかな?
@千葉県環境部が毎年作っている騒音調査コンター図のページを作りました。
*10月21日
@『増便問題の資料のページ』をもうけました。
*10月20日
@17日にお知らせした防災訓練について、空港内で働く方から以下のようなEメールをいただきました。ありがとうございました。
『私は日航のハンガーで働く整備士です。
10月16日14:00から、空港内において恒例の航空機火災救難訓練が実施されま
した。私はその訓練には参加できませんでしたが、空港公団が主催する、この訓練の
通達によると、警察のヘリ1機、消防のヘリ1機に加えて自衛隊のヘリコプターが2
機参加することになっていました。従来の訓練は、これほど大掛かりではなかったと
思います。今回参加したと思われる防衛庁のヘリノ名は、チヌークとベルというもの
です。私は居合わせたわけではないので、わかりません。しかし、きな臭い気がいた
します。新「ガイドライン」の民間動員の訓練をし始めているのではと思われます。
何かの参考になればと思いメールいたしました。 以上です。』
確かに、このような訓練に参加することからはじめれば、自衛隊の参加も違和感なく受け入れられると思います。しかし、これを突破口にして、少しずつ成田空港への自衛隊機の使用が拡大されていく危険はあると思います。例えば、ハイジャック事件が起こったなどの理由で自衛隊員が武装して配置される、などという事態が起こらない保証はありません。今までに、自衛隊機が成田空港を使用したことはあります。例えば、サミットの時のVIPの送迎などです。これについて抗議したとき、空港公団は「軍事的利用ではないから、このくらいは勘弁してください。」と逃げていました。ガイドライン問題もありますから、監視の眼を光らせたいと思います。
*10月18日
@成田空港で1978年5月の開港以来取り扱った貨物の累計が10月13日で2000万トンを越えたそうです。詳しくは空港公団のページを見てください。
*10月17日
@10月1日から10日までの出来事を『97年10月の出来事』に移しました。
@昨日、千葉県町村議会議長会は役員会で[羽田空港の国際化に反対する決議]を採択し、橋本首相と藤井運輸大臣と自民党加藤幹事長に送付しました。
@昨日、成田空港の整備地区で航空機事故を想定した「消火救難総合訓練」が実施されました。訓練はジャンボ機が成田空港に着陸しようとして失敗、滑走路をオーバーランして炎上したと想定して行われました。空港内の各関係機関の他に自衛隊、県警、周辺自治体の消防本部、医師会などが参加し、総勢912人で行われました。
*10月16日
@昨日の情報の続きです。今日、平行滑走路用地内に住む元小川派の加藤俊宣さんが用地外に移転することで空港公団と合意し調印をしました。しかし、俊宣さんの叔父の加藤清さんが耕作している土地は今回の合意から除外されるとのことです。加藤清さんは反対同盟の北原派に所属しています。
【コメント】昨日の情報にかなりの間違いがありました。おわびして、訂正いたします。事の発端は13日付の[日経新聞]夕刊に載った『平行滑走路完成へ前進;最強硬北原派、初の移転合意』という記事でした。この記事では加藤俊宣さんと加藤清さんの名前を挙げて移転に合意した、と書かれています。しかし、加藤清さんが耕作している土地は事情があり名義は俊宣さんになっていたようです。そこで、この点を整理してから2人まとめて移転の合意を発表することになっていたようです。所が、日経新聞の記事が出てしまい、清さんの方に北原派や中核派から圧力もかかったと思われます。そこで、急拠、俊宣さんだけの合意調印になったのではないでしょうか。しかし、これで、用地内に残る農家は加藤清さんを含めて、北原派2戸、元小川派1戸となりました。
@千葉県議会は15日、全会一致で[羽田空港国際化反対決議]を採択しました。
*10月15日
@まだ確認が取れないのですが、3、4日前の産経新聞に平行滑走路用地内の2戸の農家が移転することで、空港公団との間で合意に近づいている、という内容の記事が出たようです。この2戸の農家は反対同盟の北原派で、中核派の支援を受けていました。これが事実とすると、かなりの波紋を呼ぶことになりそうです。なにしろ、『空港絶対反対』を声高に叫んでいた北原派の内部分裂なのですから。ただ、これをすっぱ抜かれた運輸省と空港公団は大慌てで対応に追われているようです。12日の集会における中核派の危機感はこのような事実から出てきていると考えればつじつまがあいます。
*10月14日
@反対同盟の北原派は12日、平行滑走路用地内で全国総決起集会を開きました。参加者は千葉県警の調べで1100名でした。中核派は記者会見で、「我々の空港反対闘争は今後、無制限、無制約の全面戦争に突入する。」と述べたそうです。今後、テロの多発が予想されます。
【コメント】本会は空港闘争の当初から暴力による実力闘争に反対してきました。我々が、反対同盟から締め出されたのも、当時“全学連”と呼ばれていた「過激派を運動に入れるべきではない」と主張したのが理由でした。従って、過去には“裏切者”として反対同盟と支援の過激派から狙われていた時期もありました。この当時は、旧熱田派も過激派セクトの支援を受けて実力闘争を行っていたのです。所が、円卓会議では旧熱田派の実力闘争については運輸省も隅谷調査団も一言半句も触れずに暴力行為を容認してしまったのです。本当の民主的な解決を目指すのならば、この点についての解明も当然すべきでした。ともかく、警戒を厳重にして欲しいと思います。
*10月13日
@朝日新聞の科学ニュース誌『SCIaS』の10月17日号に、航空評論家の鍛冶壮一さんがマグダネルダグラス社のMD11型機の設計思想の問題について書いています。日本航空のMD11型機は6月8日に激しい機首の上下動を起こし、10数人がケガをしました。初めは乱気流が原因と思われたのですが、急激な降下で速度が出すぎて警報が鳴ったため、パイロットが操縦桿を引いたために自動操縦が切れて激しい上下動を起こしたものです。鍛冶さんはこれが水平尾翼を小さくしたために縦の安定性が損なわれ、それを補うために縦安定増幅装置(LSAS)をつけたが、この装置がパイロットの急激な操縦桿の操作などの、何らかの理由で切れたときに激しい機首の上下動が起こる、と指摘しています。そして、このようなミスを増幅させるようなハイテク化の設計思想は正しくない、と指摘しています。詳しくは『SCIaS』の記事を読んでください。
*10月12日
@12日の朝日新聞によると、国内航空3社で赤字路線の切り捨てが相次いでいるそうです。その数は運休が21路線、減便が33路線にのぼっているようです。これらの路線は主に地方都市を結ぶ路線で、地方はますます住みにくくなることになります。
@アルゼンチンの警察はアルゼンチン北部のポサダからブエノスアイレスに向っていたアウストラル航空のDC−9型機が10日午後11時ごろ隣接するウルガイ領内に墜落したと発表しました。乗客乗員は75人。当時、ブエノスアイレスは暴風雨でこれを避けるために通常の航空路を外れて飛行すると乗務員は伝えてきたそうです。
@11日の毎日新聞によると、航空6社の機長、副機長、航空機関士で作る日本乗員組合連絡会議の調査で、パイロットの宇宙放射線被爆が原発労働者の3倍にのぼることが明らかになりました。宇宙放射線は太陽や恒星から来る自然放射線の総称です。地上では大気や地磁気によって遮られてほとんど問題にならない量ですが、高度10000m以上では地上の100倍から200倍に増えます。同会議では1991年から日大歯学部の野口邦和助手の協力を得て被爆実態の調査を続けてきました。この被爆はパイロットだけではなく、客室乗務員も同様と考えられます。
@9日午後10時ごろ、福岡発羽田行きのJAS316便B−777型機が羽田空港着陸前に高度3800mで積乱雲に接近したところ、機体が大きくゆれ、客室乗務員が手首の骨を折る重傷を負い、田の乗務員1人も頭をぶつけ病院で検査を受けました。同機は15分後に羽田空港に着陸しました。乱気流が原因ではないかと思われます。
*10月9日
@沼田千葉県知事は昨日の県議会で議員の質問に答え、空港周辺14市町村を対象に1995年に策定された『成田空港周辺地域振興計画』を平行滑走路が完成した段階で見直す考えを明らかにしました。
@私用により、2日間更新が出来ないと思います。よろしくお願いします。
*10月8日
@今日の千葉日報によると、松井千葉市長は千葉日報の取材に対し羽田空港の国際空港化に反対し、今月下旬に予定されている県市長会の役員会にはかった上で、県市長会として共同歩調をとるよう提案するつもりと述べました。
@空港公団は成田空港周辺11市町村の気象情報を電話とファックスで提供するサービスをはじめました。内容は過去24時間の風向、風速、気温、降水量などと、当日と翌日の3時間ごとの天気予報と、週間天気予報です。番号は下総、富里、光、横芝、蓮沼が電話0476−34−8111,FAX0476−34−8113で、成田、芝山、多古、松尾、河内が電話0476−34−8112、FAX0476−34−8114です。
@7日午後7時40分ごろ、成田からバンコクへ向っていたタイ国際航空671便の機内で退去命令を受けて強制送還の措置を受けたガーナ人男性が暴れはじめ、タイ機は引き返し、午後8時すぎに成田空港に無事着陸しました。男性は空港当局に引き渡され、タイ機は1時間後に再出発しました。
@12日に開かれる北原派の集会に備えて、成田空港は入場制限を行います。詳しくは公団のページを見てください。
*10月7日
@沼田千葉県知事は6日の県議会で騒特法に絡む航空機騒音対策基本方針の見直し作業が遅れており、基本方針案の策定に今年一杯かかり、見直し案の地元関係住民への縦覧や国の承認は来年にずれ込むことを明らかにしました。問題になったのは『特別防止地区』の拡大要求があったためのようです。
@昨日、成田空港からの帰り道に東関東自動車道の富里付近をを走っていたところ、U.S.Armyのナンバープレートをつけたバスが東京方面に走っていました。中にはアメリカ軍人らしい人が乗っていました。このバスは成田空港からでてきたものと思われます。これは軍事利用とはいわないのかな?
@空港公団では新しくなる第1ターミナルの中に出店するテナントを募集しています。詳しくは公団のページを見てください。今の第1ターミナルの5階で営業している、もと土地所有者の方々がやっているファーストフードのお店は新第1ターミナルになると、少しはお客が増えるようになるのでしょうか。
*10月6日
@今日の午後『来春からの増便』についての説明を聞くために公団に行ってきました。本会からの出席者は8名、公団側からは地域共生推進総室の共生企画室長他3名の計4名が応対しました。最初に運輸省が関係市町村に説明のために作った文書を見せられましたが、びっくりしたことにこの文書には『10便増便する』とは何処にも書いてないのです。書いてあるのは『現在の一日当たり360回の発着枠を拡大し増便をお願いしたいと考えています。』というのです。これについて本会から、「今回の増便で打ち留めなのか、それとも、更なる増便があるのか。」と質しましたが、「平行滑走路が完成する2000年度末までの暫定処置である。」と答えました。さらに、「平行滑走路の完成が延びたときでも、これ以上の増便はないと考えてよいのか。」と質したのに対し、室長は「公団としては今は2000年度末の完成しか考えていない。仮定の話になってしまうが、便数はその時々の航空需要などの情勢と、環境の保全との兼ね合いで決めることになるのではないか。」と答えました。さらに話の中で、「管制の安全上から考えられる現滑走路の最大便数は1日401便である。」とのべました。要請文書に具体的な便数が入っていない点や401便の話などから航空需要の逼迫が強まったときには再度の増便がありうるのではないかという心配をぬぐうことは出来ませんでした。次に、運輸省が増便を要請した市町村の名前を聞いたところ、成田市、芝山町、横芝町、松尾町、蓮沼村、下総町、多古町、大栄町、富里町、佐原市、神崎町、茨城県河内町の12市町村の名前を挙げました。ここで、びっくりしたのは、この要請を受けて住民にこの事実を知らせていない当局が多いことです。さらに、「今まで増便を了承した所は何処か。」と聞いたところ、「成田市と芝山町です。」と答えました。芝山の町会議員である、萩原さんが「芝山は了承してはいない。」と指摘したところ、手元にあった芝山町から出された『協議書』のコピーを読んで、「確かに協議するとだけ書いてありますので、了承ではありません。」と訂正する一幕もありました。結局、正式に了承したのは成田市だけのようでした。運輸省が各市町村をまわって説明したときに応対した市町村の当局者はにこやかに応対し、中にはその場で理解を示した当局者もいたようですが、儀礼的にもにこやかに応対するのはあたりまえです。「地域の住民の理解を本当に得たいのならば、当局者の理解だけではなく、議会や住民の声を聞いた上で文書による回答を求めるべきだ」と会員から指摘されていました。以上が今回の概略ですが、時間は1時間以上にわたりましたので細かいことは色々ありますが、最後に室長は今回出た本会の指摘は運輸省に伝えることを約束しました。なお、急いでますので、違う点があるかもしれませんが、わかった時点で訂正したいと思います。
*10月5日
@昨日の千葉日報の記事についてですが、経過が分かりましたので書いておきます。昨日、芝山町の町長と空港対策特別委員会の特別委員長が『協議書』を携えて運輸省に行きました。運輸省では官房審議官が応対し、昼食を挟んで約2時間懇談したそうです。その席で、町長が『協議書』を読み上げました。それに対して審議官は「来週早々にも回答を文書で出します。」と答えたそうです。しかし、町長は「町民が心配しているので、直接町に来て回答し、町民の声を聞いてほしい。」と要望しました。この中で、町長も委員長も増便を承認する旨の発言は一切なかったようです。従って、昨日の【コメント】にもあるように、千葉日報の記事は不正確で意図的なものであったと考えられます。
@昨日、藤井運輸大臣が成田空港を視察しました。記者会見で、大臣は平行滑走路2000年度完成の方針について聞かれ、「部分着工は気持ちとして『ない』とは言えない。しかし、地権者の皆様との話し合いによって、進めていかなければならない。」と答え、従来の運輸省の見解と微妙にずれた答え方をしました。また、羽田空港国際化については「羽田空港は国内線も増えるだろうし、国内空港として整備していく。成田空港は国際ハブ空港として整備していく方針に変わりはない。」と述べたようです。
@昨日の午前10時10分ごろ群馬県前橋市、渋川市、勢多郡ないで大きな衝撃音が響きわたり、民家や工場のガラス71枚が破損しました。米軍機の超低空飛行訓練による被害と思われます。この地域では1995年7月頃から同様の被害が多発しており、群馬県では超低空飛行訓練の中止を米軍に再三申し入れていますが、訓練は続けられているようです。
@全日空では自動車のナビゲーションシステムのような新しい警報装置を年内にエアバス機から試験導入するそうです。これは飛行管理装置や衛星を使った位置測定装置から飛んでいる場所を割だし、その周辺の地形、特に高度を色別で表示するものです。そして、衝突を予測すると、1分前と30秒前に音声と表示で警告するという装置です。従来の装置は高度が低くなると警報を出しますが、前方の障害物に対しては役に立ちませんでした。この装置は今回起こったインドネシアでの事故のような場合にも地形が見えなくても、山岳地帯に入った段階で警報を発することになります。しかし、インドネシアの事故ではまだ、ボイスレコーダーもフライトレコーダーも発見されないのでしょうか。深い海に沈んだものでも発見できる装置がどうして発見できないのでしょうか。これはミステリーです。
*10月4日
@今日の千葉日報によると、「芝山町も増便を受け入れる意向を固めた」と書いてありました。しかし、記事の中では「町議会で承認する見通し。」と書いてあり、見出しよりはトーンダウンしています。今、芝山町に住む会員に事実関係を確認してもらっていますが、議会では3日に出した『協議書』をたたき台にして、運輸省と文字どおり『協議』を重ねて態度を決定することになっているはずです。千葉日報で書いているように「協議書の回答を受けて承認する。」と言う段取りではないと聞いています。
【コメント】このような記事がでるということは、運輸省や空港公団や千葉県が少し焦ってきたように思います。芝山町が承認したと思わせることによって、他の市町村に態度表明をそくしているのではないでしょうか。記事にも「他町村にも反対の動きがないことから芝山町の意向が固まったことで、全市町村が大筋で増便を受け入れたことになる。」と書いてありますが、これは裏返せば、『成田市以外は今だに承認の回答をしていない』ことを示しています。また、記事のなかで、「発着枠の拡大は本来、運輸省の裁量で実施できる。」と書くことによって、『お情けで聞いてやったのだから、つべこべ言わずに早くハイと言え。』と脅しをかけているようにも感じられます。さらに、勘ぐれば、『余り文句を言うようならば、今後は聞かずに実施するぞ。』と言っているようにも聞こえます。
*10月3日
@9月後半の出来事を[97年9月の出来事]に移しました。
@周辺地域共生財団では今まで空港公団と成田市と千葉県が個別に測定し管理してきた、成田空港を離発着する航空機の騒音を統括的に管理し、関係自治体に毎日FAXで送信する業務を2日からはじめました。FAXの内容は発着別の機数、WECPNL、最高騒音の航空機の便名などです。データーは自動測定局70局からオンラインで集め、共生財団の航空機騒音調査研究所が管理します。なお、年度末にはインターネットでも公開する予定だそうです。
@朝日新聞によると、千葉大学の明石要一教授等のグループが今年3月に千葉市内の小学4年生、6年生と中学2年生と高校2年生の計2900名に行ったアンケート調査の結果によると、『他県に自慢できるもの』の第3位に成田空港が入ったそうです。ちなみに1位は東京デイズニーランド、2位は幕張メッセでした。
@空港公団は4年前から、空港周辺の中学生を『小さな親善大使』として海外に派遣しています。正式名称は『中学生海外主要空港見学派遣事業』です。今年は8月25日から31日までロンドンのヒースロー空港とパリのシャルルドゴール空港を見学しました。今年の派遣中学生は千葉県の芝山中学から4名、茨城県の河内町立金江津中学、河内中学からそれぞれ2名の計8名でした。
*10月1日
@エアーニッポンでは12月1日からジエット機で飛行時間が1時間以内の路線と、YS−11が就航している9路線を全席禁煙にすると発表しました。
@インドネシアでの墜落事故の続報ですが、管制塔と墜落機との交信の記録からみると、管制官の誘導が適切でなかったようです。右と左の感覚が混乱していたようで、結果的に山岳地帯に誘導し墜落したようです。直接の原因はこのためのようですが、山火事による煙害が心理的にも大きく影響したようです。操縦士も煙害がなければ地形を確認できたはずです。しかし、管制官の誘導が適切であれば墜落が防げたはずです。
【コメント】私見ですが、このような事故が起こると、航空会社や機体製造メーカーや空港関係者などが責任のがれのために原因がはっきりしていないのに意識的に原因説を流すケースが見受けられます。今回の事故でも事故から1時間ぐらいで『煙害原因説』のようなものが流されていました。同様な事故を2度と起こさないためにも、原因究明は白紙で事実に元ずいて行われるべきではないでしょうか。