98年12月の出来事
*12月31日
@1年間のご愛読ありがとうございました。また、来年もよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください。
*12月30日
@産業界に平行滑走路計画見直しの声
日刊工業新聞によると、平行滑走路2000年度完成が怪しくなっている中で、航空会社や航空フォーワーダー(集荷業者)などから行政側に対し、早急な計画練り直しを求める声が浮上してきたそうです。投資計画の策定や実施済みの投資の回収を強めたい民間側は焦燥を募らせている、とのことです。
【コメント】詳しいことが分かりませんので、何とも言えませんが、「平行滑走路を断念する」と言うことなのか、「当面、羽田に旅客便の一部を移して、貨物便を増やせ」と言うことなのか、「羽田空港に国際線の貨物便を認めろ」と言うことなのか、「平行滑走路工事を強制代執行をしてでも早期に完成させろ」と言うことなのか、いろいろな事が考えられます。長引く不況で余裕がなくなって来ているのでしょう。
@成田空港でユーロ・トラベラーテェックの販売が4日から開始
1月1日の欧州通貨統合にあわせて、ユーロ建て旅行小切手(トラベラーズチェック)の販売が4日から始まります。1ユーロは日本円で130円から140円の間と見られています。
*12月29日
@成田空港で密航の中国人が逮捕
少し前の事になりますが、今月の12日の午前4時ごろ成田空港第2ターミナル3階のトイレに隠れていた男1人・女5人の中国人が密航の疑いで捕まりました。また、15日の午後10時すぎに第1ターミナルの授乳室に潜んでいた男3人の中国人が密航の疑いで逮捕されました。海からの密航は良くあるのですが、空からの密航も増えてきているようです。
@トランスワールド航空が乗務員の“病休”で200便が欠航
アメリカのトランスワールド航空ではクリスマスから連休にかけて客室乗務員の病欠が多数出たために約200便が欠航する事態になりました。会社側は「ストライキだ」と非難していますが、組合は「会社側の対応のまずさから起こった」と応酬しています。しかし、ニューヨークの連邦地裁が業務復帰命令を出したため、欠航は現在は減っています。昨年のこの時期にも同じような騒ぎがありました。トランスワールド航空では賃上げ交渉が難航しています。
*12月28日
@『共生大綱』関係資料のページに「横芝町の要望書」を追加しました
今月の18日に横芝の町長と議長が運輸省で川崎運輸大臣にあい、別記の要望書を手渡したそうです。また、空港公団にも出向き、中村総裁に同じ要望書を手渡したようです。原本の日付が「11月」になっていましたので、町としては『共生大綱』に盛り込んでもらうべきものとして検討したものでしょう。ですから、横芝町としても16日の『共生大綱』の発表は突然だったようです。間にあわなくなってしまったのではないでしょうか。もっとも、芝山町の相川町長の手元には当日の午前中ぐらいに(正式発表は午後4時の記者会見でした。)届いていたようです。
@羽田空港の年間利用者が5000万人を突破
今日、羽田空港の1年間の利用者が開港以来はじめて5000万人を突破しました。国際線中心の成田空港と関西国際空港はこのところ利用者が伸び悩んでいますが、羽田空港はこの10年で利用者が1.4倍になっています。これは、このところの航空運賃の引き下げで国内の移動に飛行機を使う方法が定着してきたためと考えられます。
@関西国際空港2期工事で大阪府漁連が同意書を提出
関西国際空港会社と同土地造成会社は今日、大阪府漁連と漁業補償契約を締結しました。補償額は200億円で、この他に府漁業振興費として30億円が支払われます。一方、兵庫県漁連との交渉は難航しています。県漁連が府漁連と同額の補償を要求しているのに対し、会社側は府漁連の6割以内に抑えたい意向です。会社側は年度内の着工を目標に、年内の埋め立て許可出願を目指していましたが、兵庫漁連との年内決着が無理になり、大阪府漁連との単独締結になったものです。
@米とカナダの航空会社が航空券販売手数料を大幅引き下げ
航空券の販売手数料は現在は運賃の8%、平均193ドルですが、実際はこれに最大100ドルの上限がつけられています。ところが最近、インターネットを使った予約販売が増えてきており、航空会社では代理店の販売手数料を引き下げても販売できると自信を深めています。このため、ユナイテッド航空・アメリカン航空・デルタ航空・ノースウエスト航空・コンチネンタル航空・カナデイアン航空の6社は販売手数料を1250ドルまでは8%とし、それ以上は100ドルに据え置く方針を決めました。これに対して旅行会社は猛反発しており、訴訟もじさない構えです。
*12月27日
@アンゴラ中部で14人乗りの輸送機が墜落
26日、アンゴラ中部のウアンボを離陸した乗員・乗客14人の乗ったCー130輸送機が離陸直後に炎上し、45Km離れたセラノボに墜落したそうです。原因は分かっていません。アンゴラは内戦が続いています。
@第2ターミナルに交通情報案内板を設置
成田空港第2ターミナルの1階に都心までの道路交通情報案内板が設置されました。これには成田空港から都心までの高速道路と有料道路の渋滞情報が図で表示され、端末を使うと国道14号、16号、357号の渋滞状況や都心までの所要時間が分かるようになっています。運用の開始は元日からです。
@元旦から成田空港の使用料が航空券の購入と同時に
成田空港から海外に出るときには成田空港の空港使用料を払いますが、今までは搭乗手続きの前に自動発券機で買い求めました。それが、1月からは大人2040円と子供1020円が航空券の購入と同時に徴収されるようになります。これによって、搭乗するときの手続きが簡素化されたり、外国人が帰国するときなどに日本円の小銭を用意したり、お釣りの小銭が手元に残ってしまったりする不合理はなくなります。しかし、格安ツアーで子供が海外に行くときには格安ツアーに子供料金がないために子供も大人の空港使用料を払わなければならなくなる不合理も生まれてきます。
@来年度の成田空港関係予算は685億円に
まとまった、来年度の政府予算案では成田空港関係の予算は685億円になりました。請求額は697億円でした。ほぼ、満額に近い額が認められていますが、今年度に比べると約14%減になります。
@「くうこうだより」の新春号が元日に発行されます
空港公団が周辺市町村の子供向けに年4回発行している「くうこうだより」新春号が元日に発行されるそうです。
@新横田基地騒音訴訟で米政府に飛行差し止めを求めた部分は棄却に
25日、東京高等裁判所は新横田基地騒音訴訟の飛行差し止めをアメリカ政府に求めた部分について、「アメリカ政府を加害者と訴えても、日本の裁判所は裁判権を持たない。これは飛行差し止めにも当てはまる。問題の解決は外交・立法政策にゆだねられるべきである。」として棄却しました。今回の判決は原告側の主張に一定の理解は示しましたが、棄却の決定は変わりませんでした。
@2001年春までに調布場外離着陸場を正式飛行場に
川崎運輸大臣は東京都から要望の出ていた調布飛行場を現在の「場外離発着場」から正式な「飛行場」に整備することを明らかにしました。今までは「場外離発着場」のために独自の管制が出来ずに、飛行許可を電話で連絡しもらわなければなりませんでしたが、正式な「飛行場」になれば独自の管制が行なえるようになります。完成は2001年の春で、コミューター空港としてスタートすることになります。
@大島空港は1800mの滑走路を建設
運輸大臣は調布飛行場問題と同時に大島空港についても機材の更新により、現在の滑走路が短すぎるために、ジェット機が発着できる1800mの滑走路を建設することを許可しました。こちらは2003年の春に完成させる予定です。
@静岡空港整備費の10億円が満額復活
静岡空港の整備費として10億円が来年度予算の政府案に満額盛り込まれました。しかし、一部にはこれに対し疑問視する声も出ています。当初は2003年完成予定でしたが、財政難で完成を2006年に延ばしましたが、年間の利用予定者見込みが178万人になっており、今の情勢ではとても無理と考えられています。2005年には中部国際空港も開港する予定です。
@国管理の2種A空港の着陸料が3分の2に
国が管理する新千歳、名古屋、福岡などの2種A空港の着陸料が24日の大臣折衝で予算が認められ、3分の2に減額されることになりました。これに連れて2種B空港や第3種空港の着陸料も引き下げられる見込みです。運輸省としてはその分運賃を引き下げるように航空会社に求める予定です。
@三菱重工がエア・バスの航空機生産に参入を予定
三菱重工は25日、エア・バス社の航空機製作に参入する基本合意を来年中に締結する意向を明らかにしました。当面は既存機種の下請け生産から始めて、将来はエア・バス社が計画している次世代大型機“A3XX”の開発にも参加したい意向です。しかし、今までのボーイング社との信頼関係もあり、ボーイング社の了解を受けて進めたいとのことです。
@日本エアシステムがパイロットの賃金を3%カット
日本エアシステムは1月からパイロットの賃金を一律3%カットすると組合に通知しました。そして、段階的にカットして、最終的には2001年4月までに現在の10%減にする予定とのことです。
@日本エアシステムが来春から中国4路線を新設
日本エアシステムは来春から成田ー西安、成田ー広州、関西国際空港ー混明、関西国際空港ー西安の4路線の開設を運輸省に申請しました。成田ー西安が週3便、他は週2便になります。これにより、現在運航している関西国際空港ー広州便を週5便から3便に減便するとのことです。
*12月23日
@都合により24日から3日間更新できません。よろしく。
@芝山町住母家地区の9戸が集団移転契約を締結
昨日、平行滑走路の南側で飛行コース直下になる芝山町住母家地区の9戸が空港公団と集団移転の契約を正式に締結しました。同地域は騒特法の防止特別地区になっています。同地区の住民から集団移転の要望書が出されたのは平成6年5月で平成8年4月には移転先を芝山町大里東ノ台地区に決定し、今年8月から代替地の造成工事に入っていました。12月にこの工事も完成したことから、今回の契約締結になったものです。住母家地区は反対運動が激しいところでした。
@成田空港の離発着回数が200万回を達成
今日の午前中、成田空港の離発着回数が開港以来200万回を突破しました。200万回目になったのはローマ発の日本航空機でした。100万回を達成したのは開港から12年目でしたが、それから8年で200万回を達成したことになります。滑走路1本の空港としては早い達成になります。
@外食産業のロイヤルが機内食を継続
経営が悪化して業務の見直しを進めていた外食産業大手のロイヤルは機内食部門の存続を決定しました。機内食部門は中期的に見て有望な分野、という理由です。
@離島空路の運航補助費が復活折衝で認められる
来年度予算の大蔵原案に対する復活折衝で赤字が続く離島空路への運航補助費が認められました。額は4億9000万円です。これにより、空港着陸料の引き下げ、燃料税の軽減とあわせて離島空路に対する支援策が大幅に拡充されました。
*12月22日
@成田財特法が5年延長されます
昨日内示された来年度予算の大蔵省原案で成田財特法の5年間の延長が認められました。これは、地元と周辺の自治体から強く要望されていたものです。これにより、未実施の道路整備や中学校の増設などが行なえるほか、都市化の進展に伴う周辺整備の新規事業が認められました。
@運輸省が航空局の出張で航空機のただ乗りを来年度から廃止
運輸省航空局の出張に際して航空運賃をただにしていた問題は今年の2月に批判されましたが、来年度から全廃することになりました。来年度予算の大蔵原案では請求した1億5000万円の内8900万円が認められました。削られた分は格安航空券を利用するなどして、航空機のただ乗り、いわゆる、ガバメント・オーダーは来年度から全廃することになりました。
@関西国際空港にアメリカン航空が乗り入れ
今日から関西国際空港にアメリカン航空が新規に乗り入れを開始しました。ダラス・フォートワース空港との間で、1日1便運航します。関西国際空港ではこのところニューギニア航空やブリティシュ・エアウエイズが撤退していましたので、久しぶりの明るい話題になりました。
*12月21日
@来年度予算案に平行滑走路工事費を114億円計上
来年度予算の政府案に成田空港の平行滑走路工事費として114億円が7年ぶりに計上されました。運輸省は「工事はあくまでも住民との合意の上でなければ行なわない。」としていますが、「共生大綱などに理解が得られたので計上した。」とも述べているようです。
完成している平行滑走路南端です。向こうの森が南端になります。滑走路はコンクリート製で横に溝が刻んであります。
*12月20日
@芝山町で1年ぶりに助役を選任
芝山町の12月定例町議会で1年ぶりに助役が選任されました。18日選任されたのは千葉県土木部河川課長補佐の伊藤敬典氏です。芝山町では昨年12月9日に前助役が辞任してから助役が空席でした。
@エア・ドウが今日から就航
新規参入した北海道国際航空(エア・ドウ)が今日から羽田−新千歳間の運航を始めました。遅れもなく、満席で順調に運航しました。1日3便を他社よりも36%安い運賃で運航します。しかし、ドル箱路線をエア・ドウにとられまいとして、他社はエア・ドウの便に近い時間帯の便の運賃を大幅に割り引くサービスを始めることになっており、前途は楽観できません。利用者の中には「座席の幅が狭く、圧迫感がある。」と感想を洩らしていた人もあったそうです。
*12月19日
@『共生大綱』の全文を[共生大綱関係資料集]のページに載せました。案と変わったところは赤字で載せてあります。
*12月18日
@日本航空が来年3月から成田−ダラス便を運航
日本航空は来年3月15日から成田−ダラス線を運航する、と発表しました。運航は週3便になります。そのかわり、現在運航されている成田−アトランタ線を運休します。ダラスは日本航空と共同運航を予定しているアメリカン航空の拠点です。
@機内でタオルに火をつけたオーストラリア人を逮捕
今朝、6時25分に関西国際空港についたインドのムンバル発全日空956便B−767型機の中でトイレでペーパータオルにライターで火をつけたオーストラリア人が逮捕されました。犯人はインドに入国しようとしましたが、拒否され腹を立ててやったと言っているそうです。
@新横田基地騒音訴訟で米政府に対する控訴は却下か
東京高裁は新横田基地騒音訴訟の内、アメリカ政府を対象とした控訴について25日に判決を言い渡すと関係者に連絡してきました。しかし、この控訴審では弁論を1回も開いておらず、却下される見通しです。
*12月17日
@共生大綱の最終案を発表・・「受け入れられるものは全て受けた。」と運輸省
今日の千葉日報によると、運輸省と空港公団は昨日、周辺自治体や地元住民の意見や要望を踏まえて修正した最終取りまとめを発表したとのことです。運輸省は「受け入れられるものは全て受けた。基本的に理解を得たと考えている。」と述べたそうです。具体的には谷間対策については「地元自治体と連携して対策の充実に努める。」とし、芝山鉄道については「国、公団として早期完成に向けて積極的に取り組む。」としているそうです。また、成田市からの要望にあった地域づくりのための策については『地域づくりのための施策の促進』の1項目を加えてあるそうです。さらに、新飛行コースについては「おおむね了解が得られた。」とし、今後、自治体に文書で確認をするそうです。
【コメント】新聞報道だけで詳しいことが分かりません。今日、空港公団に連絡を取り、修正された共生大綱を至急送ってもらうように頼みました。詳しい見解はそれに基づいてまとめたいと思います。ただ、新聞報道で見る限り『住民が何と言おうと駄目なものは駄目!』と言う姿勢があるように思われます。また、要望に対しての修正も抽象的で具体性に欠けているように見受けられます。
@23日にクリスマス・チャリティー・フェスティバルを開催
空港公団では23日に第2ターミナル前のイベント広場でクリスマス・チャリティー・フェスティバル『エアポートクリスマス’98』を開催するそうです。詳しくは空港公団のページを見てください。
@エア・ドウの機内で北海道をPR
20日から新規参入するエア・ドウは来年1月15日から3月末まで機内において道内の21自治体と地域の特産品や観光案内などのPRを行なうそうです。アンケートに答えてくれた人の中から、抽選でカキ、ホタテの詰め合わせや宿泊券を進呈し、試食品も配る予定です。
*12月16日
@ニアミス経験者が前年より増加・・・管制官へのアンケート
全運輸は全国の管制官へのニアミスについてのアンケートの結果を発表しました。このアンケートは今年5月までの1年間に、ニアミスの報告があった事例、管制間隔を満たしていない事例、管制間隔は満たしているが「ひやり」とした事例を経験したかどうか聞いたものです。この結果、経験した人数は前年よりも増加しており、羽田空港・成田空港・関西国際空港では4.4人に1人が経験していました。なお、アンケートは全国の管制官1840人中1527人から回答がありました。
@アメリカの航空会社が完全禁煙化を達成
アメリカの運輸省は15日、アメリカの全ての航空会社が国際線の全座席を禁煙席にしたと発表しました。国内線の全席禁煙席化はすでに達成されていますから、これで、アメリカの航空機の座席は100%禁煙席になったことになります。
@航空会社と航空貨物集荷業者が電子データ交換会社の設立で合意
日本航空・全日空・日本貨物航空・日本通運・近鉄エクスプレス・郵船航空サービスは航空貨物情報のEDI(電子データ交換)を目的とする新会社「カーゴ・コミュティ・システム・ジャパン」(仮称)を99年7月を目標に設立することで合意しました。
@日本航空が和服の機内サービスを復活
日本航空は元日の羽田から函館・高知・大分の3路線に限り、一部スチュワーデスの和服でのサービスを行なうことにしました。
*12月15日
@今日、成田空港の現状を見てきました
今日、空港公団にお願いして空港の内外を案内していただきました。管制業務、情報公開、航空機騒音調査研究所、平行滑走路の南端・北端、芝山鉄道や通過道路の通るトンネル、大気質常時観測装置、新ノイズサプレッサーの工事現場、第1ターミナルの中央棟工事現場、第1ターミナル北ウイングの改修工事現場、殉職3警官の衷霊碑などです。この報告はおいおいしていきたいと思います。
@ノースウエスト航空とコンチネンタル航空の共同運航が29日より開始
提携で合意したノースウエスト航空とコンチネンタル航空の大平洋線とアジア線の共同運航が成田空港でも今月の29日より始まるそうです。今まで、ノースウエスト航空は第1ターミナル、コンチネンタル航空は第2ターミナルでしたが、共同運航する便は機材によって使うターミナルが変わるそうですので注意が必要とのことです。
@防衛庁が富士重工との取り引きを1年間停止
中島代議士の汚職事件に絡んで、防衛庁は富士重工との取り引きを1年間停止することになりました。この結果、決まっていた初等練習機T−7の買い付けも停止されます。このT−7は選定にあたって、富士重工とスイスの航空会社の一騎討ちになり、富士重工が当初の4億円を大幅に下げて獲得したものです。
*12月14日
@タイ航空機事故は機首の上げすぎによる失速か
タイの航空局の関係者が語ったところによると、事故を起こしたタイ航空機は尾部から地面に激突したそうです。これは急激な機首上げによる失速で墜落したことを示唆しています。また、墜落したスラタニ空港では半年前から滑走路の拡張工事のために着陸誘導装置(ILS)を取り外していて、目視による着陸しかできなかったそうです。特に夜間は滑走路のライトだけに頼っての着陸しか出来なかったとのことです。この事故による死者は最終的には101人になりました。
*12月13日
@千葉県の[平成9年度新東京国際空港周辺騒音実態調査報告書]のページを設けました。
*12月12日
@昨日はパソコンをカスタマイズしようとして、いじりすぎインターネットにつながらなくなってしまいました。あれこれやって、やっと、つながるようになりました。それで更新できませんでした。
@柏市の麗澤大学で『産官学・空港研究シンポジュウム』開かれる
11日、柏市にある麗澤大学で「首都圏空港群によるネットワーク形成は、21世紀地球交流社会時代の国家経営戦略を支えるか」をテーマにした国際経営文化学会主催の『産官学・空港研究シンポジュウム』が開かれました。会議ではまず、空港建設や空港政策の専門家でつくる「グローバルハブ研究会」の渡邊信夫幹事長が基調報告を行ないました。渡邊氏は「日本は国際的戦略性が見えない。日本のハブ空港は成田空港・羽田空港と首都圏第3空港が連携して国際競争力をつけてはどうか。」と提案しました。その後、首都圏第3空港の建設予定地(今年の1月1日の出来事を参照)に上がっている、千葉県の富津市と九十九里地域の代表が発言しました。東京や横浜関係のパネリストはこれに対し、「東京湾の奥や羽田空港の拡張の方がアクセスも良く、コストもかからない。」と主張しました。最後に国際経営文化学会の村山元英会長が「新空港は作れるところから作るべきで、第3空港にこだわるべきでない。首都圏空港群の機能を強化するため、成田空港の国内線を増やすべきだ。」と問題提起を行ないました。村山元英氏は千葉大教授で成田空港問題シンポジュウムの仕掛人でした。
@タイ航空機が着陸に失敗
日本時間の昨日の午後9時ごろバンコク発スラタニ行のタイ航空261便・エア・バスA−310−200機がスラタニ空港近くで着陸に失敗し、オーバーランしました。同機は悪天候の中、スラタニ空港に2度着陸を試みましたが、あきらめてプンピン地区空港に向かったとの情報もあります。同機には乗員・乗客146人が乗っていたそうで、日本人は1名が死亡しました。今のところ、86人の死亡が確認されているそうです。
@スカイマークが初めての欠航
10日の午後3時10分ごろ福岡から羽田に向かおうとしたスカイマーク004便が離陸に向けてスポットを離れたところで、エンジントラブルに見舞われました。このため、同機は乗客を日本航空と全日空の便に振り替えました。
@日本航空・全日空が北米・中米・欧州線の運賃を値上げへ
日本航空と全日空はIATAの運賃調整会議の決定を受けて、ファーストクラスとビジネスのクラスの運賃を北米と中米では約7%、欧米は約5%値上げすることを運輸省に申請しました。エコノミークラスは値上げしません。IATAの決定ですので、内外の航空会社が一斉に値上げするものと思われます。
@JALエクスプレスが乗務員手作りのリーフレット配る
新規参入したJALエクスプレスでは客室乗務員の5人が作成したリーフレットを12日から機内で配布することになりました。内容は関西と南九州のお土産などを紹介しています。経費節減の一環の意味もあるようです。
*12月10日
@日本航空がブリティシュ・エアウエイズと旅客部門での提携を交渉へ
現在、貨物部門でブリティシュ・エアウエイズと提携している日本航空は旅客便の共同運航やマイレージサービスでの提携を目指した交渉に入ることになった模様です。
@米TWAがボーイング社とエア・バス社に今年最大の発注
アメリカのトランスワールド航空はボーイング社の小型旅客機B−717−200を50機注文し、エア・バス社の小型旅客機A318などを75機を注文しました。両社にとって、この注文は今年最大の旅客機の注文になります。また、トランスワールド航空はこの他のオプション(仮発注)も合わせると250機を注文したことになります。
*12月9日
@エアーニッポン機に落雷し機首に穴があく
今朝、8時25分ごろ羽田から米子に向かったエアーニッポン811便エア・バスA320型機に落雷がありました。同機は10分後に無事米子空港に着陸しました。到着後の点検で機首の左側に1.5cmの穴があいているのが見つかりました。旅客機は落雷には強いのですが、昨年の11月には日航機に落雷があり、コックピットの乗員の1人が指に軽い火傷を負いました。
@日本航空が羽田−福岡線に半額割引き運賃を導入へ
日本航空はスカイマークにお客をとられている羽田−福岡線に来年2月からをメドに半額割引き運賃を導入する予定です。ただし、半額になるのは12便ある同社の同路線の内、スカイマークの便の時間の前後1時間以内の5便に限られ、往復で利用する場合に限られます。同路線を運航する他社も追随することが予定され、なりふり構わぬ様相を呈してきました。
*12月8日
@小川成田市長が来春の市長選に出馬を表明
小川国彦成田市長は昨日の定例市議会の一般質問の答弁の中で、来年4月の市長選に再選を目指して出馬することを表明しました。小川市長は「成田市にとって成田空港問題は市の今後の命運を左右する問題である。この成田空港問題の解決に向けて全力で努力したい。」と決意を表明したそうです。今のところ、小川氏の他に立候補を表明した人はいません。
@北海道で低空飛行の爆音で競馬馬が鼻血を出す
昨日、北海道新冠町の牧場で低空飛行をしたジェット戦闘機の爆音に驚いたアラブ競走馬が牧柵を飛び越えて鼻から出血をしました。同町では昨年11月にも爆音に驚いた競走馬が暴走し負傷する被害が何回も起こっています。
@YS−11量産1号機が引退
運輸省が航空通信施設の検査用に使っていたYS−11の量産1号機が今日最後のフライトを行ないました。同機は1965年に導入され、飛行時間21013時間20分、着陸回数11904回になります。引退後は保存されることが決まっています。
@南北アメリカの国際航空旅客が2011年に現在の2.15倍に
エアー・トランスポート・アクショングループ(ATAG)によると、2011年の国際航空旅客数は1996年末の1億5400万人から3億2500万人に増えると予想しています。これは現在の約2.15倍になります。
*12月7日
@日本エアシステムが新型車椅子を18日から使用
日本エアシステムでは18日から新型車椅子を機内の搭乗や降機の際に使用するそうです。新しい車椅子はクッションを心地よくして、車幅も伸縮が出来るようになっているそうです。また、色も明るいものにしているそうです。
*12月6日
@スカイマークが羽田空港−福岡空港便を1日4往復に
羽田空港−福岡空港便で1人勝ちをしているスカイマークは20日から1日4往復に増便するそうです。新しい機材が入ったのか、と思いましたが、増便は早朝と深夜に行なうとのことですので、同じ機材を使っての増便のようです。
@ハンガリー航空機内で暴れた男性が取り押さえられた後に死亡
5日にバンコクからブタペストに向かったハンガリー航空機内でスエーデン人の男性が泥酔して暴れ、他の乗客などに暴力をふるいました。スチューワーデスと乗客でこの男性を取り押さえ座席に縛りつけた後、居合わせた医者が鎮静剤を注射しましたが、この男性は具合が悪くなり、ハンガリー機はイスタンブールに緊急着陸しましたが、この男性は死亡していました。男性は酒と麻薬を服用していたとのことです。取り押さえた乗客たちはイスタンブールの警察に事情聴取されているようです。
*12月5日
@エア・バスの航空機も燃料タンクに欠陥
ボーイング社のジャンボ機の燃料タンクの燃料ポンプの欠陥に続いて、エア・バス社の航空機にも同様の欠陥があることがわかりました。なお、運輸省はB−747−400型機を所有する航空会社にたいし、水平尾翼の燃料タンクは使用停止にすること、主翼の燃料タンクについても燃料の残量に注意するようにする、という注意を行ないました。
【コメント】この処置で,B−747−400型機の航続距離はどうなるのでしょうか。長距離直行便が運航できなくなる事態も考えられると思うのですが。
@格安航空券は国内の方が安くなる!
かっては航空券は海外で買う方が圧倒的に安く、内外価格差の象徴のようにいわれてきましたが、ここに来て需要の低迷と最大割引率の引き上げなどで日本で買った方が大幅に安くなるケースもかなり出てきています。例えば、12月上旬の東京発−ニューヨーク行の場合、54000円〜68000円なのに対して、アメリカで買うニューヨーク発−東京行きは81000円〜114000円になっています。
@フェデラルエクスプレスが那覇空港への定期便を4カ月で休止へ
アメリカの大手フェデラレエクスプレスが那覇空港への定期便を就航4カ月で休止することを決定しました。アジアの経済危機と日本の景気の低迷で採算が悪化しているためです。今月の25日で休止するとのことです。
*12月4日
@ジャンボの燃料タンクに爆発の危険・・・米連邦航空局
アメリカの連邦航空局はB−747−400の燃料タンクの燃料ポンプが爆発する恐れがある、と警告しました。これは燃料ポンプの欠陥で、燃料が微量になったときに爆発する可能性があるというものです。航空局は水平尾翼の燃料タンクを使用停止にする措置をとりました。
@関西国際空港の2期工事の土砂交渉が決着
関西国際空港の2期工事の埋め立てに使用する大量の土砂採取についての交渉が空港会社と大阪府の間で決着しました。1立方mあたり1300円ということになりました。これで、兵庫県、和歌山県と合わせて、全て決着したことになり、年内の着工も可能になりました。
@羽田空港の鳥居を移設へ
運輸省は羽田空港の新B滑走路の南端脇にあった鳥居を敷地内の他の場所に移設することになりました。電波の関係から現在の場所には置いておけず、取り壊しも考えられましたが、地元の要望を受けて移設することにしたものです。
*12月3日
@千葉県環境部発行の『平成9年度新東京国際空港周辺航空機騒音実態調査報告書』が送られてきました
今日、千葉県環境部大気保全課から表記の報告書が送られてきました。これによりますと、調査期間は夏期が昨年の7月29日から8月4日まで、冬期が今年の1月27日から2月2日までになっています。環境基準の達成状況は泓゙計地域では67地点中36.2%しかありませんでした。詳しくは近く平成8年度分と差し替えて報告いたします。
@関西国際空港の陸上ルートが供用開始
今日から、関西国際空港の陸上ルートの使用が開始されました。ルートは大阪府貝塚市上空など3ルートが設定されました。2400m以上で陸上へ進入することになっています。供用時間は朝7時から夜10時半までになっており、当面は310便の内50便が陸上ルートを使用することになります。来年には全体の便数も陸上ルートの便数も増便される予定です。
@フィリピン航空の再建が白紙に
一度は操業中止を決めたフィリピン航空ですが、その後、キャセイ航空やノースウエスト航空の援助を受ける形で操業再開を目指してきましたが、キャセイ航空もフィリピン航空との業務提携を断念した模様です。話し合いのネックになったのはキャセイ航空側が示した従業員の削減をフィリピン側が飲まなかったことにあるようです。
*12月2日
@ボーイング社が従業員の2割を削減
ボーイング社は今日、従業員24万人の2割にあたる48000人を2000年末までに削減する計画を発表しました。来年末までに38000人を削減し、2000年に10000人を削減する計画です。これはアジア危機で旅客機の需要が低迷することが予想されるのに対応したものです。現在、月産3.5機のB−747が2000年には月産1機になるとのことです。
@運輸省がA300−600型機の緊急措置を指示
運輸省はエアバスA300−600型機を保有している日本エアシステムにたいし、逆噴射装置が作動しないように緊急措置をとるよう指示しました。これはフランス航空局がA300−600型機に飛行中に逆噴射装置が突然作動する危険がある、と通告してきたためです。この逆噴射装置は着陸のさいにブレーキをかけるために使われます。これが飛行中に作動すれば、重大な事故につながりかねません。
*12月1日
@11月のアクセス数は2001回でした。いつも読んでいただいてありがとうございます。
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