1998年9月の出来事
*9月30日
@朝日新聞の千葉版に『一坪共有者アンケート』が載っています
今日の朝日新聞の千葉版に一坪共有地の地権者を対象としたアンケートが掲載されています。アンケートは1000人に郵送され、525人はあて先不明で返送され、回答は79人だったそうです。また、今日から『一坪の思い・・・成田の共有者たちは今』と言うシリーズものが連載されるようです。
@福島空港の新滑走路が12月3日から供用開始
滑走路の改修工事を進めていた福島空港は2000mから2500mになった新滑走路を12月3日から供用開始すると福島県が発表しました。当初は来年1月に供用開始の予定でしたが、誘導施設の改修工事のためにたびたび欠航が出て、福島県が運輸省に早期供用開始を要望して決まったものです。県は国際定期便の誘致に力を入れるとしています。
@関西国際空港の輸出貨物取り扱いシェアーが30.8%に
関西国際空港の輸出貨物取扱シェアーが重量ベースで30.8%になりました。これは94年の開港当初に比べて11.8%の伸びになります。輸入の伸びも8.8%になります。輸出シェアーは初めて30%台に乗せ、成田空港の60.3%の約半分になりました。
@スリランカの54に乗り民間航空機が行方不明か
スリランカからの情報によると、29日午後、北部のジャフナからコロンボに向けて飛行中のライオン航空のアントノフ型機が離陸後まもなく消息を絶ったそうです。同機には乗員・乗客53人が乗っていたとのことです。
*9月29日
@次世代SST用のエンジン開発に着手・・・工業技術院
通産省と工業技術院は次世代超音速旅客機(SST)の国際共同開発に向けてエンジン分野で中心的役割を果たすべく、開発に取り組む事になりました。1999年度予算要求にもこのための費用として27億円を盛り込みました。工業技術院では次世代SSTは乗客250人から300人、速度マッハ2.5、航続距離12000Kmとして、これ用の低騒音で二酸化炭素の排出量が少ないエンジンの開発に取り組むことにしています。
*9月28日
@元熱田派を支援した過激派の『プロレタリア青年同盟』が団結小屋を閉鎖
元熱田派を支援していた過激派の『プロレタリア青年同盟』が27日に自主的に閉鎖されました。この過激派は開港時の管制塔占拠事件で重要な役割を果たしたセクトです。この団結小屋は横風用滑走路隣接地域の竹やぶの中にあり、敷地は元熱田派代表の熱田一さんの所有地にあります。開港時には34カ所あった団結小屋はこれまでに6カ所が自主的に撤去され、6カ所が国に撤去され、残りの22カ所のうち5カ所は国によって封鎖されています。
@仙台発ホノルル行きの日本航空機が乱気流に巻き込まれる
日本時間の27日10時50分ごろ、仙台発ホノルル行きの日本航空56便DC−10型機が太平洋上で乱気流に巻き込まれました。この事故で頭や腰を打ち11人が怪我をしましたが、全員軽傷だったとの事です。
@フィリピン航空の労使が紛争収拾で合意に
フィリピンのエスタラダ大統領はフィリピ航空の労使が紛争終結の合意に達したと発表しました。この合意が労組の組合員投票で承認されれば、10月7日までに運航が開始されるとのことです。合意の条件は経営側が株式の20%を労組に譲渡し、3人の役員を労組から受け入れることと、大統領が示した政府保有の株主投票権1人分を労組側に与える。この見返りとして、労組側は今後10年間のスト権の放棄と、交渉権を凍結する、と言う事のようです。
*9月27日
@【訂正】スカンジナビア航空と業務提携するのはシンガポール航空でした
25日の出来事で[スカンジナビア航空とキャセイ航空が業務提携する]と書きましたが、これは私のミスでキャセイ航空ではなく、シンガポール航空の間違いでした。訂正いたします。もし、ご迷惑をかけた方がいましたらお許しください。メールで間違いを指摘して下さったスズキユキさんありがとうございました。
@羽田空港の騒音問題について御存知の方は教えてください
羽田空港の騒音問題について、下記のようなEメールをいただきました。もし、羽田空港の騒音問題について何か知っている方がいらっしゃいましたら、教えてください。本会も1973年12月には『第2回全国空港問題交流会』を成田で開催し、10空港、16団体代表が集まり交流したのですが、最近は他空港との交流があまりなくなってしまいました。
成田の騒音についてのホームページは検索エンジンを使うと見つかりますが、羽田については全くといっていいほど見つかりません。騒音については、羽田は解決したのでしょうか。そうとも思えないのですが。成田と羽田では関係のないことと思いますが、手がかりがないのでメールを出しました。 |
@中華航空機が煙で羽田空港に緊急着陸
昨日の午後9時すぎに、台北からロスアンジエルスに向かっていた中華航空006便B−747型機から、「煙が発生したので緊急着陸したい。」と言う連絡が入りました。同機は午後11時すぎ無事に羽田空港に着陸しました。調べたところ、操縦席の窓の凍結防止用のヒーターがショートして加熱し煙が発生したようです。
@茨城県の小型機事故の機体と遺体を発見
茨城県霞ヶ浦で起こった小型機事故の機体とその中からパイロットの遺体が発見されたそうです。
@未買収道路の地図です
下図は25日の出来事で書いた未買収道路の位置を示した地図です。
*9月26日
@キャセイ航空がフィリピ航空の国内線の一部を代替運航へ
キャセイ航空はフィリピン大統領の要請を受けて、28日から廃業したフィリピン航空に変わって主要国内線の1日10便程度を運航することになりました。このためにキャセイ航空は5機の航空機を投入します。しかし、現行法では国内線を外国の航空会社が運航することは禁止されていますので、あくまでもチャーター便扱いの暫定的な運航になります。キャセイ航空はフィリピン航空の買収の意思について、「今は、買収をうんぬんするのは時期尚早である。」と言っています。
@茨城県の軽飛行機は霞ヶ浦に墜落・・・破片などが見つかる
茨城県上空で行方不明になった軽飛行機は霞ヶ浦に墜落した模様です。霞ヶ浦で機体の破片や救命胴衣が発見されました。同機のパイロットは百里基地の管制に「雲が多くて位置がつかめなくなった。」と連絡し、レーダーでの誘導を受けている最中に機影が消えたそうです。
@モロッコで旅客機が墜落
スペインの国営ラジオは25日に33人が乗った旅客機が日本時間午後4時ごろモロッコ沖に墜落したと報じました。同機はスペイン南部のマガラとアフリカの同国領メリジャの間を運航していました。
*9月25日
@反対派農家5戸が開拓組合に加入届
現在も反対運動を続けている用地内外の農家5戸が平行滑走路用地内の未買収道路の名義上の地権者になっている開拓組合に加入届を提出したことが明らかになりました。加入届を出したのは元小川派の島村昭治さん、北原派の萩原進むさん、元熱田派の石井恒司さんら5人で用地内の畑を売り渡した1戸も含まれます。開拓組合は「駒い野開拓農業協同組合」で現在は休眠状態です。一時は移転した農家の理事らを中心として清算させる動きもありました。
「コメント」1980年代に分裂した反対同盟各派が個人の資格としてでもこのような協同歩調をとるのは初めての動きです。これは、用地買収交渉に応じる意志のないことを示したものと思われます。しかし、逆に見ると「共生大綱」の発表などで反対する人達が追い詰められて危機感を抱いた結果の選択とも言えます。また、このような動きが出てくる背景には一部の人達だけを優遇した円卓会議と共生路線の「つけ」がここに来て吹き出たものとも考えられます。
@北ウイングと中央ビル新館が3月16日にオープン
空港公団は改修工事中の第1ターミナルビルの北ウイングと新築中の中央ビル新館を来年の3月16日から供用を開始すると発表しました。北ウイングは床面積が従来の1.4倍になります。チエックカウンターは99ケ所から156ケ所に増えます。中央ビル新館の面積は68400平方メートルになります。なお、南ウイングの改修については今後の航空情勢や需要の動向を見極めて検討するとしています。
@木の根地区で閉村式
17日に横風用滑走路用地内の木の根地区で移転に合意した小川一彰さんら3戸が移転に先だって閉村式を行ないました。式には空港公団総裁と成田市長も出席しました。
@「幅広い住民の声を反映させるのは当然」と公団総裁
空港公団の中村徹総裁は昨日の定例記者会見で「共生委員会が指摘した、幅広い住民の意見を共生大綱に反映させるべきとの指摘は全くそのとおりだ。」と述べました。(最初に住民の意見を聞くべき、と提案したのは本会のはずですが・・・)
@スカンジナビア航空とキャセイ航空が業務提携へ
スカンジナビア航空は今後数週間以内にキャセイ航空とコードシエアリングなどの業務提携を行うと発表しました。これにより、キャセイ航空がスター・アライアンスに参加できる可能性が出てきました。スター・アライアンスはユナイテッド航空・ルフトハンザ航空・エアカナダ・バリグブラジル航空・タイ航空・スカンジナビア航空が参加する世界的規模の業務提携の名前です。
@フィリピン航空の買収に5社が興味を示す
廃業したフィリピン航空の買収に外国の少なくても5社が興味を示しているそうです。
*9月24日
@成田着のジャンボ機の胴体に穴
昨日の午後3時半頃、ホノルルから成田空港に到着したコンチネンタル・ミクロネシア航空907便Bー747型機から「離陸時にタイヤがパンクしたらしい。」と連絡があり、同機は3時53分に無事着陸しましたが、タイや1本がパンクしており、主脚格納部直後の胴体に直径25cmの穴が2カ所発見されました。点検で滑走路が3分閉鎖されました。
@茨城県で小型機が行方不明
今日、午後3時45分ごろ茨城県の阿見飛行場を離陸した80歳の男性が操縦する小型機が着陸予定の5時半を過ぎても帰ってきませんでした。百里基地のレーダーは5時ごろ霞ヶ浦の上空で1機の機影が消えるのを確認しています。
@大阪の軽飛行機の墜落は主翼の補助翼の脱落が原因か
昨日の夜、大阪府高槻市の山の頂上付近に墜落し、5人が死亡した軽飛行機の事故は主翼の補助翼(エルロン)の脱落が原因ではないかと見られています。この補助翼は墜落現場から西に700mも離れたところから発見されました。飛行中に補助翼が脱落し、操縦不能に陥ったと見られています。
@徳島空港で環境アセスメント法を前倒しで実施へ
徳島県は徳島空港の滑走路の延長などの拡張工事に対して、来年の6月から本格実施される環境アセスメント法を前倒しで適用する方針を固めました。環境アセスメント法は現状の基準より大幅に厳しい内容になっています。
@シンガポール航空がマニラ線の運賃を値上げへ
シンガポール航空は今日で廃業したフィリピン航空の路線休止で便数が減るマニラ線の航空運賃を値上げすることにしたようです。フィリピンから働きに来ているメイドさん達に適用されていた特別割引運賃も廃止されるようです。競争がなくなるとすぐに値上げになるようです。
*9月23日
@日本エアシステムが早期退職者を100人募集
日本エアシステムでは経営の立て直しのために、3年間で500人の人員の削減を発表していますが、これに加えて今年度中に100人の早期退職者を募ることになりました。これによって、10億円の人件費の削減を予定しています。日本エアシステムでは3月期決算で85億円の赤字を計上し累積損失は192億円に達しています。
*9月22日
@共生委員会が『共生大綱』に住民の意見を反映するように要請
昨日、成田空港近くで「成田空港地域共生委員会」が開かれました。この共生委員会は円卓会議の合意事項の実施点検のために設けられた機関です。合意事項の点検ではほぼ適性に実施されていると言う結論になりましたが、『共生大綱』については「平行滑走路の整備が先行する可能性があるような印象を与え、地域に不安ととまどいをもとらすことは厳に戒しむべきであろう。」とし、運輸省と空港公団に地域住民の声を十分に反映させ『共生大綱』を修正する必要性を指摘しました。具体的には地域振興策や共生策に空港公団がもっと主体的に取り組むこと、具体的には2本の滑走路に挟まれた地域の谷間対策(現在は自治体が進めている民家防音工事)に空港公団が具体的に取り組むこととしています。なお、この席で、現滑走路の飛行コースの幅についても説明があったそうです。これについては共生委員から疑問の声はなかったようです。
【コメント】新聞の報道だけですので詳しいことはわかりませんが、この内容は芝山町を意識した内容になっているようです。9月議会での相川町長の答弁にも合致するもののようです。当然、何らかの相談があったものと思われます。多分、『共生大綱』に反対している芝山町議会の反対を弱める目的を持ったものなのでしょう。しかし、『共生大綱』に疑問を持っている自治体は芝山だけではないのですから、共生委員会はそこも考えてほしいと思うのです。
@関西国際空港と名古屋空港の管制塔が一時閉鎖・・・台風7号で
今日の午後、台風7号による強風のために関西国際空港と名古屋空港の管制塔が危険な状態となったために管制官が避難して空港が一時閉鎖されました。関西国際空港では午後1時前から3時40分まで風速が50マイルを越えたため、管制官が管制塔から避難しました。名古屋空港では3時30分ごろから5時20分まで管制塔のレーダーも停めて管制官が管制塔から避難しました。関西国際空港では強風のために管制塔から管制官が退去するのは初めてのことです。名古屋空港でも非常に珍しいとのことでした。
@新神戸空港建設の住民投票直接請求署名が25万人を越す
8月23日の出来事で書いた「神戸空港・住民投票の会」の「神戸空港建設の是非を問う住民投票条例の制定直接請求署名」が20日で25万6千人に達しました。請求に必要な法定数は2万3千人です。署名を集める「受任者」も2万6千5百人に達しました。会では11月にも直接請求に踏み切る予定です。
*6月21日
@空港公団が『くうこうだより』秋号を発行
空港公団は19日、年4回発行している『くうこうだより』秋号を発行しました。秋号では20日の『空の日』にちなんで日本の空の歴史を特集し、『地域と共生する空港づくり大綱』の要旨などを載せています。
@航空会社の大業務提携を発表の予定
21日に英国航空やアメリカン航空などを含む世界の航空会社の大業務提携が発表されるとのことです。英国航空とアメリカン航空のほかキャセイ航空、カンタス航空、カナデイアン航空が含まれ、そのほかにイベリア航空、日本航空、フインランド航空も含まれるかもしれないとのことです。業務提携の内容は記者会見の席で明らかにされるとのことです。
@フィリピン航空が60日間の債務支払停止を求める
24日から業務を停止するフィリピン航空は證券取引委員会にたいして、債務の支払を60日間停止するよう求めました。会社側はこの間に再建計画か、清算かを検討すると言うものです。
*9月20日
@2月の元運輸省航空局長新築住宅ゲリラ事件で中核派拠点前進社を家宅捜索
警視庁は今日、2月に起きた元運輸省航空局長新築住宅放火ゲリラ事件に関して、中核派の拠点である前進社の家宅捜索を行い、機関紙など130点を押収しました。
@スカイマークが初日で2時間の遅れを出す
昨日就航したスカイマークは登場手続きを行うコンピューターの故障などで最大2時間の遅れを出しました。第1便の遅れを取り戻すには、到着から出発までが40分しかない効率的な運航が裏目に出ていました。しかし、搭乗率はほぼ100%で利用者には概ね好評だったようです。
@関西国際空港発のタイ航空機が引き返す
昨日の午前2時40分ごろ関西国際空港発バンコク行のタイ航空775便が宮崎県上空で第1エンジンにトラブルを起こし、関西国際空港に引き返しました。着陸後に調べたところ、第1エンジンのベアリング付近の部品が破損し、オイルが漏れたのが原因のようでした。乗客はタイ航空が他の便への振替を考えましたが、夜中のことですぐには対応できず、とりあえず空港近くのホテルに入りました。
@フィリピン航空が他社との提携業務は新会社で継続の方針
24日で業務を停止する予定のフィリピン航空は他社と提携している地上業務や機内食業務は新会社を作って対応する方針を発表しました。これで、全従業員の内4分の1の2000人程度は雇用が確保される見通しです。大統領は労組の代表ともあい譲歩を促し、業務の全面的な再検を目指す方針です。それが不調に終わった場合、会社側はフィリピン航空の持っている路線を他社に切り売りする方針です。
*9月19日
@相川芝山町長が『共生大綱』の9月中の了承を断念
芝山町の9月定例議会で相川町長は運輸省が9月中の了承を求めていた『共生大綱』について、「共生の理念は正しいと思うが、芝山町にとって残された問題がある。例えば、谷間対策とか、芝山鉄道早期完成などである。したがって、9月中に了承というわけには行かない。1年とは言わないが、時間をかけて、運輸省や空港公団の意見を聞いて検討したい。」と述べました。自分も参加した円卓会議の結果から生まれた『共生大綱』を了承したいのは山々なのですが、少数与党(議員1名)の町議会での住民の要求を背景にした議員達の反発が強く、一歩ひいた形になっています。また、今議会での助役選任の提案も断念しました。なお、防音家屋の空調機器の維持管理費に対する補助を成田市と同程度に増額することが決まりました。
【コメント】相川町長は当選してから円卓会議の共生路線に沿って、一坪共有地の地権者に対する呼びかけなどで行動してきましたが、住民の要求を円卓会議で自分達が決めた『22項目』に矮小化しようとして議員だけでなく住民からも反発を受けています。特に、議会では、昨年の増便問題で芝山町議会で検討している最中にもかかわらず、日米航空交渉で運輸省が増便をどんどん既成事実化したのに対し、相川町長が町長一任の形で強引に了承したことなどで町長に対する反発が強まっています。相川町長は行政経験がなく、助役は早くおきたいところなのですが、今回も議会の了承をとれる情勢ではなく提案できませんでした。相川町長は9月議会の始まる前に、本会の会員である萩原町議の所に来て協力を要請しています。また、円卓会議の中心人物であった石毛氏も萩原議員のところへ町政についての意見交換に訪れています。しかし、9月議会の一般質問で萩原議員が本会のだした『共生大綱への見解と提言』に基づいて、「軍事利用をさせない問題」や「環境基準達成の期限を明確にさせる問題」を町長に質したに対して、相川町長は明確な答弁はしませんでした。
@スカイマークが今日35年ぶりに定期便に参入
35年ぶりに定期航空路に参入するスカイマークの第1便が今日羽田空港から福岡空港に向けて飛び立ちました。運賃は他社の正規運賃の半額です。この運賃を実現するために座席を普通の7列から8列に増やし、飲み物や新聞雑誌などのサービスを省いています。機体にはデジタルTVの広告が描かれ、乗務員は機内の清掃までこなしますが、驚いたのはスチュワーデスの水着写真集まで売り出した、と言うのです。これは明らかに行き過ぎではないでしょうか。そのうち、スチュワーデスのヌード写真集まで出すつもりでしょうか。これに対して、既存の航空会社はスカイマークの3便とほぼ同じ時間帯の便だけ特別割引きにして対抗すると言うのです。これも、行き過ぎではないでしょうか。もし、それができるのなら、全便にしてもらいたいと思うのです。少し高い料金でも乗りたくなるような別のサービスで対抗したら良いと思うのです。フェアーではないですね。このような対抗措置のためもあって、新規参入を計画していた航空会社が断念する事態が生まれています。羽田と沖縄を結ぶ路線を計画していた会社も参入を断念しました。今のところ予定通り参入するのは羽田と新千歳を結ぶ路線に参入を目指す北海道国際航空だけのようです。
*9月18日
@運輸省が飛行コース幅の説明で周辺市町村をまわる
運輸省がこのところ飛行コースの幅について周辺の市町村をまわって説明をしています。11日には佐原市の特別委員会に運輸省・空港公団で20名が来て説明したそうですが、佐原市上空での飛行コース幅は相変わらず「14Kmです。」と答えたとのことです。また、今日は下総町に8人が訪れ町長に説明したようです。これに対して町長は「一歩前進だ。」と一定の評価をしたとのことです。
@日本エアシステムがマイレージサービスでトヨタと提携
日本エアシステムはトヨタ自動車と提携して、トヨタカードでトヨタの自動車を新規購入した人に対してその金額に応じてマイレージサービスの点数を加算するサービスを18日から始めました。トヨタカードの250万人に食い込むことが目的です。
@フィリピン航空の会長は新会社設立の意思はないと言明
24日0時から業務を停止するフィリピン航空のスポークスマンは「会長に新会社設立の意志はない。」と言明しました。しかし、フィリピン政府は業務の再開を希望しており、今後どの様な展開になるか不透明のようです。
*9月17日
@運輸省が成田空港で航空機の着氷調査を実施
運輸省はこのほど成田空港に着陸した航空機3200機に機体に着氷がないかどうかの調査を行いました。これは、成田空港において開港以来この20年間に周辺への落下物事故が116件起きておりその内の83件が氷の落下であることから、この氷塊落下事故を減らそうと実施したものです。調査の結果は3200機中機体に着氷が見られたのは34機でした。場所は貨物室の排水口やトイレの注排水口などでした。この調査結果に基づいて運輸省はボーイング社とエア・バス社に対して機体の構造を着氷しにくいように改善するよう要望書を提出しました。
【コメント】本会では以前から「氷塊落下事故をなくすには、航空機の機体の構造、特に機体下部についているトイレなどの排水口を横に持ってくることが必要だ。」と主張してきました。平成8年に開かれた第23回騒音対策委員会でも発言の中で主張しています。その時の運輸省の答弁は「非常に難しい。」でした。遅まきながらやっと運輸省も腰を上げたか、という感じです。しかし落下物事故の総数は130件以上になっているはずですが、何故、116件なのでしょうか。
@フィリピン航空が役員会で業務停止を決める
経営者側と労働組合側が解雇をめぐって対立しているフィリピン航空は労使交渉の決裂を受けて、常務取締会で9月24日をもって業務を停止することを決定しました。
*9月16日
@運輸省が飛行コースの幅を検討・・・コースずれ是正にはならない
11日の毎日新聞と12日の読売新聞によりますと、運輸省は成田空港近辺の現A滑走路の飛行コースの幅を検討し、近く公表する模様です。これによりますと、千葉県内については北側の利根川までの直進部分については扇状に利根川で上空で幅2.5Km、南側の九十九里浜までの直進部分では、やはり、扇状に九十九里浜海岸では幅が4.5Kmになるとのことです。そして、この幅を航空会社にも徹底させ、正当な理由なく違反した場合には「指導する。」事にしているそうです。
【コメント】「ようやく出てきたか」と言う気持ちです。しかし、考えられている飛行コースの幅が本当だとすれば問題です。その理由は二つあります。一つはこの幅が現在飛んでいる飛行機の飛行実態から見て非常に甘いと言うことです。これでは現在飛んでいるほとんどの飛行機が違反していないことになり、騒音被害の改善には役立ちません。むしろ、現状の飛行コースずれに免罪符を与えることになります。二つ目はこの基準を平行滑走路完成後の飛行コースに適用するとすれば、現A滑走路と平行滑走路の間隔が2.5Kmしかなく、それぞれの滑走路の飛行コースの幅が九十九里海岸で4.5Km、即ち、片側2.25Kmとすると、両滑走路の間では飛行コースが重なることになり安全上問題があります。このことから考えれば、飛行コースの幅は九十九里海岸で2.5Km(片側1.25Km)とすべきではないでしょうか。違反した航空機を飛行航跡図にもとづいて特定し、指導すると言うところは評価したいと思いますが、「指導」ではなく「制裁」にしてもらいたいところです。
@日本タバコ(JT)社長が日本航空社長に分煙を要請
今日、日本タバコの社長が日本航空を訪れ、来春から国際線も全席禁煙にする日本航空の方針に対して、「分煙でいいのではないか。方針を撤回してほしい。」と要請しました。これに対して日本航空の社長は「全席禁煙は世界の流れだ。方針を帰るつもりはない。」と回答しました。
*9月15日
@読売と毎日の千葉版に飛行コースについての記事が出たようです
不確実な情報で申し訳ないのですが、11日か12日の読売新聞と毎日新聞の千葉版に運輸省が発表した「平行滑走路完成後の飛行コース」案についての記事が出たようです。私の住んでいるところが千葉県西部になるので東部関係の記事がなかなか見られないのです。手に入り次第お知らせします。
@『共生大綱』に対するマスコミ各社の対応
今回運輸省が発表した『共生大綱』案についての報道の仕方にはマスコミ各社でかなりの温度差があります。各社には各社なりの編集方針があるのはあたりまえなので、それについてあれこれ批判するつもりはありません。しかし、私たち住民の立場から見るとこの『共生大綱』についての住民の反応が全くと言ってよいほど取り上げられていないこマスコミがあることに釈然としない気持ちがあることも確かです。ある新聞社は沼田県政の与党的立場から「平行滑走路完成にマイナスになる記事は取り上げるわけには行かない」、というところなのでしょうか。また、ある新聞社は昔から反対同盟や過激派とのつながりが強く、シンポジュウムや円卓会議も積極的に応援してきた立場から『共生大綱』に反対するわけにもいかないと言う編集方針をとっているのでしょう。しかし、このような成田空港と周辺住民の将来を決定する大事な問題に特集を組むぐらいの気持ちで報道しても良いのではないでしょうか。以上、私の個人的な感想です。
@丸紅がロールスロイス社に航空機エンジンの原材料を供給へ
丸紅は航空機エンジンの原材料になるチタンやアルミなどの原材料をロールスロイス社に供給することでロールスロイス社と合意しました。また、丸紅はロールスロイス社が開発する航空機エンジン「トレント500」を共同開発することになりました。丸紅の出資比率は10%です。
*9月14日
@佐倉市の運輸省課長宅のゲリラは中核派の犯行
11日の起こった運輸省の課長宅への時限発火装置によるゲリラは中核派の犯行でした。今日、報道機関に犯行声明が送られてきました。その中で「平行滑走路工事を10月に開始するなら、実力行使を行う。」と書かれていました。
@ホーチミン発関西国際空港行のベトナム航空機が離陸に失敗
日本時間13日午前1時半頃、ホーチミン市のタンソンニュット国際空港を離陸しようとした関西国際空港行のベトナム航空940便、B767型機が滑走路を右にずれて芝生に乗り上げました。この事故で緊急脱出するさいに日本人3人が軽傷を負いました。乗客の大半は13日午後、ベトナム航空が用意した代替便で関西国際空港につきました。
@高知空港でハヤブサを使った野鳥追払い実験実施
運輸省は今月21日から四国の高知空港、松山空港、高松空港で猛禽類のハヤブサを使った野鳥追払いの実験を2カ月かけて実施するそうです。これは、空港近くで航空機と野鳥との衝突事故があとを絶たないためです。この種の事故は国内線で年間約600件起こっているそうです。
@ノースウエスト航空のストライキが正式妥結・・・平常ダイヤは21日から
ノースウエスト航空の乗員組合のストライキが正式に妥結しましたが、国内線は17日から運航を始めるものの、国際線も含めた全便が平常ダイヤに戻るのは21日になるとのことです。なお、このストライキで成田空港の空港公団もノースウエスト航空の空港使用料などが入らず、3億円以上の減収になるとのことです。空港公団のホームページではノースウエスト航空の成田空港ダイヤが平常に戻るのは19日頃と書いてあります。
*9月13日
@ガルーダ・インドネシア航空機が離陸中断
昨日午前11時35分ごろ成田空港を離陸しようとしていたガルーダ・インドネシア航空881便パリ行きがエンジントラブルで離陸を中断しました。第3エンジンの回転数が異常に上がったそうです。この離陸中断で同機のタイヤの空気が抜け、同機は誘導路上で30分間立ち往生しました。このあとのガルーダ・インドネシア航空の対応が悪かったため、乗客との間でトラブルがありました。最初、ガルーダ・インドネシア航空は「午後7時ごろ再出発できる」と説明し、乗客は空港ロビーで待ちましたが、7時近くなって「今日は出発できない。明日、11時に出発する。」と説明し、乗客が怒ったようです。
@ノースウエスト航空の国際線は22日から完全運航か?
ストライキが妥結したノースウエスト航空ですが、ストの後遺症で国際線が完全に運航するようになるのは21日か22日になるようです。新聞によっても情報がまちまちではっきりしません。
@三菱重工など3社がボーイング社の次世代大型機の開発に参加
三菱重工、川崎重工、富士重工の3社はボーイング社が計画している次世代の大型機の開発に協力することで合意しました。ボーイング社では現在のB747−400を土台にして形態をあまり変えずに航続距離を延ばす『400X』計画と主翼を新たに設計し乗客を100人ほど増やせる『400Y』計画を検討しています。3社は国内の防衛部門の伸びが期待できない中で航空部門の生残りをこの共同開発にかけることになるようです。
*9月12日
@中華航空機が乱気流に巻き込まれ日本人10人以上が負傷
日本時間の昨日11時ごろ、羽田空港からホノルルに向っていた中華航空18便、B747−400型機(乗客・乗員434人)がホノルルの西約2400Kmの太平洋上で乱気流に巻き込まれました。同機は日本時間今日午前2時25分にホノルル空港に無事着陸しましたが、日本人も10人以上が負傷したとのことです。
*9月11日
@運輸省課長宅に時限発火装置が仕掛けられる
今日午前3時半頃、千葉県佐倉市の運輸省航空局技術部乗員課長宅から「自宅裏で爆発音がし、ガラスが割れた」と警察に通報がありました。被害はエアコンの室外機がはずれ、窓硝子が2枚割れました。現場からリード線や乾電池が発見されました。また、過激派暴力集団のゲリラと思われます。
@日本航空と全日空が来春から国際線も全便禁煙に
日本航空と全日空は来春から国際線も全便、全席禁煙にすると発表しました。禁煙は国際的な流れで、アメリカやヨーロッパの航空会社はすでに禁煙を実施しています。
@ノースウエスト航空の労使が賃金問題で暫定合意に
ストライキを続けている、ノースウエスト航空の乗員組合と会社側は対立していた賃金問題で暫定合意に達したと発表しました。正式な合意は組合内部の承認を得なければならないので、運航再開は早くても来週になる見込みです。
@上海で中国東方航空の国内便が緊急着陸
日本時間の11日午前0時すぎ、上海から北京に向かった中国東方航空のMD11型機が離陸直後に前輪の降着装置が故障していることに気づき、上海空港に引き返して緊急着陸を行いました。同機は全部を滑走路にこすりながら火花をとばして着陸し、消防車が放水する中白煙を上げました。緊急脱出のさいと着陸のショックで9人が軽傷を負いました。
*9月10日
@『平行滑走路供用開始後の標準飛行コース』案への疑問
運輸省はこの程、「地域と共生する空港づくり大綱」を発表しました。その中には平行滑走路の完成した時の飛行コースが案が含まれており、「平行滑走路供用開始後の標準飛行コースについて」と名付けた文書を地元自治体に配付し説明を行なっています。この説明文書を元にして、いくつかの疑問点を書いて見たいと思います。
1、「着陸機の待機経路は海上に設定すること。」と書いていますが、九十九里沖の待機経路は一部陸上にかかっています。これについては、「9月7日の出来事」で書いたとおりです。
2、「進入復行については、平行滑走路供用開始後は、進入が行なわれている滑走路以外の滑走路から出発する航空機に影響を及ぼさないように、直進上昇させずに進入復行開始時点から左右に旋回させていただきたいと思います。」と述べていますが、急に旋回して安全上大丈夫なのだろうか。特に進入復行をする航空機自体のトラブルで進入復行するときには操縦が不安定になるのではないか。
3、北に離陸するときに「今後は左旋回を活用していくこととするものと見込まれます。」と書いていますが、その頻度については書いてありません。このコースは離陸してまもなくの旋回で高度もあまり高くならないと思われ、騒音もかなり高くなると思われますし、今までほとんど飛ぶことのなかったコースなので頻度が高くなると住民の被害感覚は強くなると思われます。
4、文書では霞ケ浦の南岸にあるレイクスポイントを東に移す理由として、「現在のレイクスポイントでは平行滑走路に着陸する場合、距離が取れずに降下率が10%になり、国際基準の8%をクリアーできないから、レイクスポイトを2マイル東に移す。これで、降下率を国際基準の8%にできる。」としています。
ところが、北側から着陸する場合、面的運用の緑色の破線が正規のコースより南側にも引かれています。正規のコースよりも南側を飛ぶことはショートカットをして着陸することになります。そうすると、新レイクスポイントを2マイル東にずらして降下率を国際基準の限度一杯の8%にした意味がなくなります。ショートカットをすれば距離が短くなって降下率が8%を越えることは明らかだからです。この南側の面的運用が「現滑走路の着陸に利用される。」と言うのも考えられません。そうすると、平行滑走路へ着陸する航空機と、現滑走路へ着陸する航空機が新レイクスポイントの西側で交錯することになるからで、安全上問題になります。
以上が素人なりに私が考えた新飛行コース案の問題点です。
@「平行滑走路の建設期間は約2年.首都圏第3空港は150Km圏内の海上」・・・運輸政務次官
今日の千葉日報の1面に運輸政務次官;林幹雄氏へのインタービュー記事が載っています。そのインタビューの中で林政務次官は平行滑走路の建設について、「地元に共生大綱を理解してもらい、あくまで地権者の理解を得手建設に入りたい。工期は2年ぐらいかかると思う。飛行コース案についてもしっかりと説明すれば理解してもらえると思う。羽田の国際化は成田の色々な人の努力の積み重ねがある。国内線需要も増えており、羽田の国際便対応は数が限られる。これからの空港は内陸は騒音の問題があり、海上になる。首都圏150Kmエリアで適地があるかどうか調査・検討が進められているが、具体的には決まっていない。」と答えています。
【コメント】この話の中でも『理解してもらう。』『説明すれば理解してくれる。』と述べていますが、運輸省の考えを『理解してもらう。』という姿勢は感じられるのですが、『住民の意見を聞き、取りれるべき意見は受け入れる。』という姿勢は全く感じられません。“話し合いで”といいますが、この“話し合い”は運輸省の話を理解するための“話し合い”なのでしょうか。
@ロシア上空でキャセイ機とロシア機がニアミス
6日よる、ロシアのサマラ州上空でチューリッヒから香港に向かっていたキャセイ・パシフィック航空のA340型機と地元ロシアのツボレフ154型機がニアミスを起こしたそうです。キャセイ・パシフィック航空のパイロットはツボレフ154型機を視認したが、ロシアの航空管制からは他機が接近しているとの警告は一切なかったそうです。また、キャセイ・パシフィック航空機の衝突防止装置も作動しなかったとの事です。
*9月9日
@9月20日の『空の日』のイベント内容が公団のホームページに出ています。
@関空の陸上ルート導入に伴う環境監視協議会が発足
関西国際空港を発着する航空機の陸上ルートを新設する条件として設置される環境監視の協議会が今日発足しました。メンバーは運輸省・大阪府・大阪市・空港周辺の13市町村・関西国際空港会社になります。監視する内容は飛行コースを守っているか、騒音はどうかなどになります。運輸省は大阪市と貝塚市に騒音の常時測定装置を設け、測定結果を地元にリアルタイムで提供することにしており、地元からの苦情への対応を強化することにしています。これらの対応が整えば航空関係者に周知する手続きを経て12月中にも陸上ルートを新設する予定です。
@石垣市市議選で新空港建設が最大の争点に
今月13日に投票が行われる沖縄県の石垣市議選で内陸部に建設が予定されている新石垣空港の建設の是非が焦点になっています。空港建設賛成派が15名、反対派が14名立候補して24の議席を争っています。しかし、ここでは、今までの一般的な構図とは違い、市長を擁する革新派が空港建設に賛成しており、保守派が反対しています。保守派は「現計画を白紙撤回した方が建設促進の早道。」と反対しているので、空港建設そのものには反対していないのですが、11月の知事選をにらんで太田知事につながる革新市長に揺さぶりをかけて知事選を有利に進めたい、というのが本音のようです。建設予定地の140人の地権者の内約40人が「優良農地は渡せない。」と建設に反対しています。
@川崎重工がロールスロイス社と航空機エンジンの共同開発で合意
川崎重工とイギリスのロールスロイス社はエアバスA340−500/600型機に使われるエンジン「トレント500」とA318型機に使われる「トレント8104」の開発で共同することで合意しました。川崎重工の分担はそれぞれ4%と5%になります。川崎重工は今までもロールスロイスとエンジンを共同開発しています。
*9月8日
@エアーニッポン機が鹿児島空港で緊急着陸
今日午後4時5分ごろ広島発鹿児島行のエアーニッポン287便、B737型機から「フラップが十分に下がらない。」という連絡が管制塔に入りました。同機は10分ほど鹿児島上空を旋回してフラップを下げようとしましたが、下がらず緊急着陸を要請しました。同空港では空港を一時閉鎖し、消防車などを待機させました。同機は4時30分に緊急着陸をしましたが、火災などは発生せず、無事着陸しました。フラップは30度下げるよう操作しましたが、3分の1しか下がりませんでした。
@日本航空が有利子負債圧縮のため機材購入を繰り延べ
日本航空は97年度末で有利子負債が1兆2700億円に達しますが、経営健全化のために2000年度末までに有利子負債を1000億円圧縮することになりました。このために98年度から予定していた購入機材の内3機ほどを2001年以降に繰り延べることになりました。これにより、約600億円の圧縮になる予定です。
@ジェイエアが高知ー名古屋線と高知ー宮崎線の開設を申請
日本航空系のコミューター航空会社、ジェイエアは高知ー名古屋線と高知ー宮崎線の開設を運輸省に申請しました。予定では11月1日から土曜日を除く1日1往復の運航を行うことになるそうです。高知ー宮崎線はエアーニッポンが11月から運休する予定で、同路線を引き継ぐことになります。
@エアバス社がボーイング社に対抗して小型旅客機を開発へ
エアバス社は航空ショーの行われているイギリスのファンボローで小型旅客機のA318を開発すると発表しました。A318型機は既存のA319型機をベースにした100人乗りの旅客機で、エンジンは双発で2002年に納入を始める予定です。これはボーイング社のB717型機に対抗して考えられたものです。通産省は日本でも小型旅客機の開発を始めるとして概算要求を行いましたが、本気なら早くやらないと時代の波に乗り遅れることになりそうです。どうせやるなら、もっと独創的な飛行機を考えないととても太刀打ちは出来ないでしょう。
*9月7日
@運輸省航空局が出した『平行滑走路供用開始後の標準飛行コースについて』のページを作りました。
@住民を馬鹿にする運輸省と空港公団・・・九十九里浜の待機空域について
私は6年前まで九十九里浜にある成東町に住んでいました。成東町は飛行コースから西に5Km以上離れています。従って、昼間から夜にかけては騒音は殆ど影響ありませんでした。たまに、ひどいコースずれの飛行機が驚くような音を響かせるだけでした。
ところが、ほとんど、毎朝6時前に空港が使えるようになる6時を待って旋回して待機する飛行機の音が聞こえていました。多い時には5機も旋回しているのです。私の家は海岸から5Kmも入ったところでしたが、私の家の真上を通過する飛行機もありました。
海岸に住む住民からは「朝の音がうるさくて仕方がない。」と言う訴えも何回も聞きました。
そこで、機会がある毎に運輸省(1991年1月24日)にも空港公団(1990年2月21日)にも実情を話し改善を訴えてきました。第19回騒音対策委員会(1992年2月21日)でも取り上げました。あるときは旋回の様子をビデオで撮影して見てくれるように空港公団においてきました。
その原因について尋ねると、その答えは「海上で旋回するようになっているのだが、風向きによって流されて陸上に入ってしまう。特に外国のパイロットは慣れていないので入ってしまうようだ。」とのことでした。
私が「待機空域は海上に設定されているはずですよね。」というと、「そうです。」と答えていました。
ところが、今回の新飛行コースの案を見ると、九十九里浜の待機空域として陸上にかかるトラック状の待機空域が書かれているではありませんか。
しかも、現A滑走路については新設ではなく既存のコースとして。
私の度重なる要望に対して、「このような待機空域で、陸上にもかかっています。」という説明は一言もありませんでした。
一昨年発覚した「佐原市上空飛行コース新設問題」と同じです。この問題は、佐原市が独自の飛行コース調査で「コース違反が多数ある。」と何回も指摘したのに対し、運輸省と空港公団は言を左右にして逃げ回り、遂に逃げ切れなくなって「実は6年前に飛行コースを新設しました。従って、これらは飛行コース違反ではありません。」と答え、地元住民は初めて自分達の頭の上に飛行コースが新設されていたのを知ったのです。
このような事例を見ると、地元の住民を愚民扱いにする姿勢が運輸省と空港公団の基本姿勢なのだ、と考えざるを得ません。
こういう事が今まで数えきれないほどあり、住民の運輸省と空港公団への深い不信感につながっているのです。
今回の新飛行コース案の提示に際しても、九十九里浜上空の待機空域を隠していた事に対して謝罪の言葉は全くありません。
このようなことから考えても、外見では「共生、共生」と言っていますが、基本姿勢は空港を早期に完全なものとする為のポーズを取っているにすぎない、と考えざるを得ないのです。
@事故のスイス航空機のフライトレコーダーを回収
昨日、カナダ沖の大西洋に墜落したスイス航空機のフライトレコーダーの一つが回収されました。これにより、事故原因の解明が進むと思われます。なお、犠牲者の遺体の捜索と身もとの確認は難航しているとの事です。
*9月6日
【訂正】昨日の千葉テレビのところで『成田空港から郷土とくらしを守る会の名前が出なかった』と書きましたが、これは私の聞き漏らしで、ちゃんと名前を言っていました。間違えて申し訳ありませんでした。
@読売新聞と東京新聞でも『見解と提言』を取り上げてくれました。ありがとうございました。
@このホームページへのお便りの壊れていました。なおしましたので、お便りをよろしく。
@平行滑走路完成後の新飛行コース案についての説明書が手に入りました
20日に開かれた千葉県内34市町村に対する新飛行コース案の説明会で運輸省が配ったと思われる説明文書が手に入りました。明日にでも、このホームページに載せたいと思います。
@ノースウエスト航空の日本発の全便が9日まで欠航
ストライキの続いているノースウエスト航空は9日まで日本発着の全便を欠航すると発表しました。今のところ、ストライキについて解決を示唆する報道はありません。
*9月5日
@昨日の記者会見の様子が千葉テレビで放映
昨日の記者会見の模様が昨日午後9時半からの千葉テレビ『ニュース930ライフ』の中で取り上げられました。内容はこちらの提言の内、「共生大綱をたたき台にして十分な時間をかけて検討する」という点と「環境基準達成」の2点を主に取り上げたものでした。しかし、「住民団体」というだけで、「成田空港から郷土とくらしを守る会」の名前を出さなかったのは意図的だったのでしょうか。それとも、単純に忘れたのでしょうか。この他、時事通信社が配信したようですが詳しい内容はわかりません。
@『共生大綱』に対しての反発が強まっているようです
8月25日の出来事で芝山町の『共生大綱』説明会の様子はお知らせしましたが、その他の周辺自治体でも『共生大綱』への合意を迫る運輸省のやり方に対して、各議会の中でも反発が強まっています。3日に開かれた下総町議会の全員協議会でも出席した運輸省の役人に対して、厳しい質問や意見が出ました。特に、「新飛行コースの幅を具体的にしてほしい」という質問に対して運輸省は全く答えようとせず、下を向くだけだったそうです。また、佐原市では「説明に来てほしい」と要望したのに対して、運輸省は「忙しいから行けない」と答えたそうで、空港対策特別委員会の議員はかんかんになって怒り、「佐原市上空を通る飛行コースは撤回してもらう」という意見も出ているそうです。
*9月4日
@【『地域と共生する空港づくり大綱』への見解と提言】のページを作りました。
今日、本会の会員6名で空港の記者クラブを訪れ、「『地域と共生する空港づくり大綱』への見解と提言」につて内容を説明してきました。問題が大きく、多岐にわたるため記者の方々も苦労しているようでした。多分、空港周辺の住民団体でこの共生大綱についての意見を正式に表明したのは本会が初めてと思われます。
@関西空港で全日空機が尾部をこする
今日午前11時18分、関西空港発新千歳行の全日空B−767型機が離陸したときに尾部を滑走路に接触させました。尾部にはこのような場合に備えて補強材が入っているため、同機はそのまま新千歳空港に向かい無事着陸しました。関西空港は滑走路のランプ数個が壊れたため、17分間閉鎖されました。
@エアカナダでもストで大量レイオフ
ノースウエスト航空に続いてエアカナダでもパイロット2100人のストライキのために従業員23000人中11000人が5日の早朝からレイオフ(一時解雇)に入るようです。レイオフの対象者は4000人の客室乗務員や貨物取扱者、整備士がなるとのことでした。今日、成田空港に行きましたが、整備地区にノースウエスト航空機が数機駐機していました。
@日本とスカンジナビア3国が共同運航で合意に
運輸省は今日、日本とスカンジナビア3国との間で、第3国を含めた共同運航(コードシェア)で合意に達した、と発表しました。第3国にはドイツを想定しているとのことです。
*9月3日
@スイス航空機がカナダ東部の海上に墜落・・・228人絶望
日本時間のきょう午前10時ごろスイス航空のMD11型機がカナダ東部ハリファクスの西南西約60Kmの海上に墜落しました。同機はニューヨークからジュネーブに向かっていました。現地は夜で捜索も難航しているようですが、機体の一部と4人の遺体が発見されたとのことです。同機には乗員・乗客228人が乗っていました。
@関西空港の旅客が初めて前年を下回る
関西空港は明日で満4年を迎えますが、昨年度の乗客が開港以来初めて前年を下回りました。国際戦は1129万人で4万人減、国内線は817万人で13万人減になっています。これは不況と円安の影響と考えられます。
@ノースウエスト航空が27500人をレイオフへ
ノースウエスト航空は全従業員51000人の内27500人を一時解雇すると発表しました。これは乗員組合のストライキのために欠航が続くためとしています。なお、ノースウエスト航空は7日までは全便欠航すると発表しています。
@ボーイング社がB−717型機を2001年までに100機以上製造へ
ボーイング社は開発中の短距離旅客機B−717−200型機を2001年までに100機以上製造すると発表しています。B−717−200型機は座席数106で、2日に初テスト飛行に成功しました。
*9月2日
@「町外へ移りたい」人が23.7%・・・芝山町「まちづくりアンケート調査」結果
今年の3月に芝山町で都市マスタープラン作成の資料とするために実施された「まちづくりアンケート」の結果が手に入りました。それによりますと、「あなたにとって芝山町は住みよいところですか?」という質問に対して、「やや住みにくい」が23.9%、「住みにくい」が18.9%で合計すると42.8%に達していました。そして、「あなたは芝山町に住み続けたいと思いますか?」という質問に対して、「町外へ移りたい」と答えた人が23.7%もいました。また、「芝山町のよくないところはどんなところですか」という質問の答えの中で「飛行機の騒音」と答えた人が42.1%にのぼりました。それを裏づけるかのように、「芝山町を一層住みよい町にするために、今後どの様な施策に力を入れてほしいと思われますか?」という質問に対して、44.1%の人が「航空機騒音対策を強化する」と答えていました。
【コメント】このアンケートは回収率27.8%ですが、回答実数は730になっています。このアンケートの結果を見ても民家防音対策がとられている芝山町でも依然として騒音被害が住民の生活に大きな影を落していることがうかがえます。今後、平行滑走路が供用開始になると、芝山町はほぼ全町が激しい騒音下に曝される事になります。芝山町の人口は空港の計画が持ち上がった当時は約9600人、現在は約8700人と900人減少しています。成田市や富里町が2倍近くの人口増があったのと比べるとその落差の大きさにあらためて驚かされます。
@旅客機同士が大阪上空でニアミス
運輸省は今日、先月27日午後7時ごろ大阪空港に着陸しようとしていた国内線の旅客機同士がニアミスを起こしたことを明らかにしました。大阪空港へ着陸体制に入った全日空の宮崎発大坂行998便のB767型機の空中衝突防止装置が作動し、上方に回避措置をとりました。時間は午後7時13分ごろ大阪空港の南東約28Km、高度は約1500mでした。相手機はエアーニッポンの高知発大坂行416便B737型機で、全日空機によるとエアーニッポン機は全日空の真下30mから60mを通過したとのことです。両機とも関西ターミナル管制所の指示を受け飛行していましたが、エアーニッポン機は雷雲があったためコースの右側によったと見られています。エアーニッポン機は全日空機を認識していたとのことです。エアーニッポン機の空中衝突防止装置も作動しました。
*9月1日
@昨日の役員会で[『地域と共生する空港づくり大綱』への見解と提言]をまとめました。近々このホームページにも載せます。
@8月のアクセス数は1163件でした。夏休みと当方のハードの故障で少し少なくなりました。
@第1ターミナルで白煙が立ち込めました
昨日の午前11時ごろ第1ターミナルの中央棟中3階に白い煙が立ち込めました。原因は今のところわからないとのことです。火災報知機は作動しませんでした。近くで新中央棟の建設工事を行っているため、この工事に関係があるのではないかと考えられています。中央棟の中3階は航空会社の事務所や官庁の出先機関などが入っているところで、航空機の旅客が出入りする所ではなかったので、旅客の混乱はありませんでした。
@北朝鮮のミサイル着弾時に民間機7機が飛行中だった
昨日、日本海と北太平洋に落下した北朝鮮のミサイル実験で、北大平洋に着弾した付近は日本とアメリカを結ぶ航空路になっていました。ミサイルが着弾したとされる午後0時から1時の間にこの付近を飛んでいた民間機は全日空の2機をはじめとして7機にのぼっていたことが明らかにされました。