2010年2月前半の出来事
*2月15日
@B滑走路の第3誘導路計画に公聴会開催が必要
11日に書いたB滑走路の第3誘導路新設問題ですが、敷地の一部が現在の空港用地外にはみ出すため、施設変更許可申請に伴う航空法に基づく公聴会が必要となります。また、この誘導路により、この新誘導路から滑走路への進入が可能となるため(現在の西側誘導路は大型機の滑走路への進入に支障があります)、B滑走路使用する航空機のB滑走路横断が必要なくなり、着陸誘導電波を横断により遮ることがなくなります。
@「成田空港送迎往復割引プラン」始める
株式会社トランでは定額タクシーサービス「らくらくタクシー」で「成田空港送迎往復割引プラン」を始めるそうです。江戸川区と成田空港を往復する場合、25000円で、家族4人で乗車すると1人当たり6250円となります。30日以内に往復すれば利用可能とのことで、3日前までの予約が必要です。
@日本トランスオーシャン航空機が与圧不具合で引き返す
昨日午後5時10分頃、那覇発石垣行きの日本トランスオーシャン航空621便・B737-400型機で、離陸直後に機内与圧の不具合を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は那覇空港に引き返しました。乗客は代替機で約2時間遅れて石垣島に向かいました。
@日本エアコミューター機が鹿児島に目的地変更
昨日午後2時10分頃、大阪発屋久島行きの日本エアコミューター2453便・DHC8-400型機が宮崎市付近を飛行中に、2台ある無線機の1台で管制官との交信に支障が出ました。このため、同機は目的地を鹿児島空港に変更し、無事着陸しました。このトラブルで屋久島からの折り返し便が欠航となりました。
@今大阪府議会に「大阪空港廃港決議」提案へ
大阪府議会の自民党・維新の会(6人)が大阪空港廃港決議案を提案する準備を進めています。各会派でも大阪府の北側選出の議員は「廃港反対」で、南側選出の議員は「廃港賛成」の傾向が強くなります。結局、府議会最終日の3月24日に、記名投票によって採択するかどうか決まる見通しです。
@米運輸省が大西洋路線でのワンワールドのATIを認める
米国運輸省は13日、ワンワールドに所属するアメリカンやブリティシュ・エアウエイズなど5社から出されていた大西洋路線での米国独禁法適用除外(ATI)申請を認める方針を明らかにしました。ただし、ブリティシュ・エアウエイズがロンドンのヒースロー空港で持っている路線枠の一部を競合他社に譲渡する条件を付けています。
@大阪空港周辺の住民団体が冊子を発行
大阪空港の南東に位置する豊中市の住民でつくる「豊島北校区航空機公害対策連合会」は、33年間にわたって騒音公害などに取り組んできた軌跡をまとめた冊子「豊島北航対連のあゆみ」を発行しました。冊子にはこれまでに発行してきた会員向け広報紙「航対連ニュース」全42号を、空港の周辺整備構想の発表や発着時間の門限延長と増便への反対運動、芝生広場にビオトープの整備の要望、などが収録されています。
@全日空が4月1日から神戸空港の16便機材を大型化
神戸市が明らかにしたところによりますと、全日空は日本航空が神戸空港から撤退するのに伴い、4月1日から16便の機材を小型機から中型機に変更する、とのことです。
@「成田空港の地位が低下することはない」とIBEX社長
今日の毎日新聞によりますと、IBEXエアラインズの社長は同紙のインタビューの中で成田空港と羽田空港の関係について「成田が国際空港として地盤沈下するかというと『ノー』だろう。羽田に国際線が入っても年4万回で、国際拠点空港という成田の基盤は揺るがない。」と述べました。また、現在は仙台を拠点としている社員について「社員約180人のうち乗務員を中心に3分の2が仙台を拠点にしているが、これを近く成田に移す方針だ。」と述べ、成田空港での国際線乗り継ぎに力を入れる方針を示唆しました。
【コメント】このところ、「成田空港の地盤地下は心配ない」とする発言が出てきています。「成田空港はこのままでは貨物空港になる。地盤沈下する。だから、容量を拡大しないと大変だ。」との大キャンペーンは意図的に行われたものであることが、はっきりしてきました。航空需要も「30万回が何時頃必要になるのか」という説明は今もって、全くありません。「騒音の被害など考えずに、この際、一気に容量拡大を地元に飲ませて、いつでも自由に増便できるようにしてしまえ」と言う財界の戦略なのでしょうね。
@中華まんの中に覚せい剤入れて密輸しようとした台湾人を起訴
千葉地検は昨日、先月22日に台湾から成田空港に着いた、20才の台湾人女性を覚せい剤密輸容疑で起訴しました。この女性は「お土産」として持ち込んだ306個の中華まんの“あん”の部分にビニール袋に入れた覚せい剤約2Kgを隠して密輸しようとしました。中華まんに隠す手口は全国でも初めて、とのことです。
@成田空港制限エリアで3ヶ月暮らした中国人が帰国
中国の人権活動家の男性が中国への帰国を認められずに、何度も強制送還させられ、抗議のために成田空港の制限エリアで約3ヶ月暮らしていましたが、昨日、成田空港から上海に向かい帰国を認められ、自宅に帰りました。
@日本航空が米国独禁法適用除外(ATI)を申請
日本航空は今日、現地時間の12日にアメリカン航空と共同で、米国運輸省に米国独禁法適用除外(ATI)を申請したことを発表しました。米国運輸省の認可がおり次第、早ければ10月にも日米間の国際線旅客事業を事実上、統合することを目指しています。
@全日空副操縦士が免許を置き忘れてソウルへ・折り返し便が4時間半遅れる
昨日午前8時20分頃、羽田発ソウル行きの全日空1291便・B777-200型機の副操縦士が羽田空港の乗務員室に操縦免許やパスポートを置き忘れたことが判明しました。同機は羽田を離陸した後で、そのまま飛行を続けソウルの金浦空港に到着しました。この副操縦士は航空法違反で折り返し便の乗務が出来ないため、後続のアシアナ航空機で代わりの副操縦士を金浦空港に派遣しましたが、折り返し便は約4時間半の遅れが出ました。後続2便にも約2時間の遅れが出ました。
【コメント】素人の考えなのですが、引き返させた方が安全上も、遅れも少なくなって、良かったのではないでしょうか。
@日本航空の12月国際線は3.2%減に
日本航空が昨日発表した、昨年12月の旅客数によりますと、国際線は前年同月比で3.2%減となり、3ヶ月連続の前年割れとなりました。国内線は同10.0%減となりました。
@全日空の11年総合職採用が4割減に
全日空は昨日、2011年度の新卒総合職採用を事務系20人・技術系40人とすると発表しました。2010年度はそれぞれ40人・48人でした。約4割の減少になります。契約客室乗務員は同55人減の200人とします。
@エアバスが小糸工業製の座席の安全性をテストへ
エアバスは12日、小糸工業が制作した航空機用座席の安全試験を行うことを明らかにしました。衝撃に対する耐性や耐火性が安全基準からどのくらいずれているかを検証する、とのことです。
@初めての侵入者対策訓練
成田国際空港株式会社は10日、成田空港では初めてとなる侵入者対策訓練を行いました。出国審査場に刃物を持った男が侵入し、ゲートを突破して制限エリアに侵入した、と想定した訓練でした。駐機場などに車でゲートを突破した侵入者に対する訓練は行ったことがありますが、ターミナル内での訓練は初めて、とのことです。
@長崎空港A滑走路の騒音対策を1年前倒しで11年度に実施へ
赤松農水相は昨日、訪れた雲仙市で開かれた農林水産関係者との懇談会で、防衛省が「2012年度に実施する」としていた海上自衛隊も使っている長崎空港A滑走路関係の騒音対策工事を1年前倒しして、2011年度に実施することを明らかにしました。「地元関係者から騒音被害に悩んでいる、と何度も聞いた」としています。同騒音対策工事については来年度予算案で調査費として8000万円が盛り込まれています。
@新千歳空港の深夜・早朝時間帯就航希望は5便
北海道が調査したところによりますと、現在、新千歳空港に就航している航空会社で、2015年度までに新たに新千歳空港の深夜・早朝時間帯(午後10時〜午前7時)に就航を希望している会社は国内線で3便、国際線で2便の計5便となるそうです。いずれも、午後10時台と11時台を希望しているそうです。
@「徒競走で決着を」とライアンエアCEO
欧州の格安航空会社・ライアンエアCEOは裁判で係争中のライバル会社・イージージェットの創業者に「裁判で無駄な金を使うよりも、ロンドンのトラファルガースクエアで1対1で競争して決着を付けよう」と提案しているそうです。これに対して、イージージェット側は「ノーコメント」としている、とのことです。
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@千葉県が「成田空港の機能拡充」を盛り込む
千葉県は昨日、県政の基本方針となる新県総合計画を発表しました。その中で、経済の活性化として「成田空港の機能拡充」を盛り込んでいます。
@神戸空港建設市債の返還で新たな市債を発行
神戸市長は昨日、神戸空港建設のための市債(借金)の内、2010年度に返還する予定の650億円について、返還するために新たな市債を発行することを明らかにしました。事実上の返還繰り延べになり、利子負担が増すことになります。建設のための市債(総額1982億円)の返還は空港島用地を売却することでまかなうことになっていましたが、売れたのは545億円に留まり、このほとんどが空港用地になっています。民間に売却できたのはたった45億円のみになっています。
@スカイマークが就航したばかりの神戸=福岡線から撤退へ
スカイマークは昨日、今月1日に就航したばかりの神戸=福岡線を4月1日で廃止すると発表しました。新規に就航することになった茨城=神戸線に機材をまわすため、とのことです。
@全日空の12月国際線旅客が18.6%増に
全日空が昨日発表した昨年12月の旅客実績によりますと、国際線旅客が前年同月比で18.6%増となりました。前年同月比でプラスになるのは5ヶ月連続となります。国内線は同8.4%減となりました。
@東京モノレールが「羽田空港国際線ビル駅」を正式に発表
東京モノレールは昨日、羽田空港の10月拡張に合わせて新駅「羽田空港国際線ビル駅」を開業することを正式に発表しました。なお、これに伴い線路を切り替えるため、4月10日に一部時間帯で運行を停止する、とのことです。
*2月10日
@日本航空がアメリカン航空との提携継続を正式発表
日本航空は昨日、「アメリカン航空との提携関係を継続する」と正式に発表しました。これにより、航空連合もワンワールドに残ることになります。なお、アメリカン航空が申し出ていた資金提供は「受けない」とのことです。デルタ航空には昨日、交渉打ち切りを通告しました。日本航空とアメリカン航空は今週か来週には米国運輸省に米国独禁法適用除外(ATI)を申請します。これにより、日米を結ぶ太平洋路線のシェアは日本航空とアメリカン航空が所属するワンワールドが約25%、全日空の所属するスターアライアンスが約35%、デルタの所属するスカイチームが約30%となります。約半年にわたる、日本航空を巡るアメリカン航空とデルタ航空の提携争いはようやく決着しました。この間の経過についてはウオール・ストリート・ジャーナル日本語版の記事に内幕も含めて良く書かれています。
@日本航空機がステアリング効かずに立ち往生・羽田空港
昨日午後1時25分頃、新千歳発羽田行きの日本航空510便・B777-300型機が着陸直後にステアリングが効かなくなり、滑走路上で立ち往生しました。オイルが漏れたために油圧が効かなくなったものです。同機は牽引車で駐機場まで移動し、滑走路の清掃のために約1時間閉鎖となりましたが、他の2本の滑走路を使い離着陸を行ったために他の便に影響はありませんでした。
@日本航空と日本貨物航空も燃油サーチャージャー値上げへ
日本航空と日本貨物航空も3月の国際航空貨物にかかる燃油サーチャージャーを値上げします。日本航空と日本貨物航空の貨物1Kg当たりの燃油サーチャージャーは次の通りです。長距離が日本航空は73円から80円・日本貨物航空は72円から79円に、アジア長距離が同63円から69円・61円から67円、アジア近距離は53円から58円・51円から56円。
*2月9日
@今朝、アントノフ225型機が飛来・午後8時頃ハイチに向かう
世界最大の貨物機で、世界でたった1機しかないウクライナのアントノフ225型機が今朝成田空港に到着しました。日本に飛来するのは初めてになります。ハイチ大地震の救援を行うPKOのための重機約105トンを輸送するために、防衛省がチャーターしたものです。午後8時頃、ハイチに向け離陸する予定です。
@デルタ航空機で見つかった遺体は米国以外で潜り込みか
7日にデルタ航空の主脚格納庫で見つかった遺体の人物は出発地の米国以外で潜り込んだ可能性がある、とのことです。出発空港のケネディ空港はテロ対策で駐機場に入ることはほぼ不可能とのことです。成田空港に飛んで来る前に就航したどこかの国で潜り込んだ可能性が高いようです。車輪格納庫は離着陸毎に点検するものではないので、発見されるまでに時間がかかることがあります。2003年3月18日に成田空港で発見された場合も、発見までに相当日数が経っていました。
@全日空が基本労働時間を週37時間から40時間へ
全日空は4月から社員の基本労働時間を現在の週37時間から40時間にのばす方針を固めました。成田空港と羽田空港の容量拡大を受けて拡大する仕事量を、社員を増やさずに労働時間をのばすことで乗り切る意向、とのことです。これから労働組合との交渉に入ります。
【コメント】以前から全日空の労働条件は厳しいものがあるようです。客室乗務員の勤続年数でも平均で日本航空の半分しかありませんでした。(2008年1月16日の出来事を参照)乗務が厳しく、体力的に無理となってやめていくようです。これがもっと厳しくなる、と言うことになりますね。
@国土交通省が小糸工業に業務改善命令
国土交通省は昨日、航空機座席製造大手の小糸工業に対して、安全データのねつ造などがあった、として業務改善命令を出しました。同社は日本航空や全日空を含む世界32の航空会社に約15万席の客室座席を納入しています。これらの座席のほぼ全てに何らかの不正があった、とのことです。しかし、国土交通省は「すぐに運航を停止させる安全上の問題はないと考えている」としています。その上で、同社に年末までの再検査を指示し、問題があった場合は補修させる、としています。一方、欧州の航空安全当局は昨年9月以降、小糸工業製の座席を使用した旅客機の納入を禁じています。
【コメント】その不正の規模の大きさには唖然とします。何でこんなことがまかり通るのでしょうか。同社の姿勢が一番の問題ですが、国土交通省の対応はどうだったのでしょうか。欧州は昨年9月段階で問題をつかみ、対策をとっているようですね。
@全日空が静岡県に再度抗議・撤退も示唆
全日空の幹部は昨日、静岡県の副知事に対し、県がとっている日本航空の静岡=福岡線に対する販売促進策に抗議しました。この中で、全日空は(1)福岡線の利用促進策を即刻中止する(2)搭乗率保証の運航支援金の受け取りを辞退するよう、県から日本航空にはたらきかける、ことを要求しました。その上で、「信頼関係が損なわれれば、静岡空港からの撤退もあり得る」としました。これに対し、県側は「今年度限りの対策だ。」と理解を求めました。
@全日空が3月分の国際航空貨物のサーチャージを値上げへ
全日空は航空燃料価格が値上がりしていることから、3月分の国際航空貨物にかかる燃油サーチャージャーを値上げすることを明らかにしました。北米・欧州・中東の長距離で1Kg 当たり69円を75円に、アジア長距離を同53円を59円に、アジア近距離を50円から56円にします。
@B747-8旅客型機が初飛行成功
ボーイング社の次世代大型旅客機、B747-8型機の初飛行が8日に行われ、無事に成功しました。同機は2011年に納入が始まる予定ですが、受注は32機に留まっています。
@成田着のデルタ航空機車輪格納庫から遺体
昨日午後6時5分頃、ニューヨーク発成田行きのデルタ航空59便・B777-200型機の点検を行っていた整備士が主脚格納庫に黒人と見られる男性の遺体があるのを発見しました。遺体は長袖シャッツとジーンズの軽装で凍傷の跡があったそうです。出発地のニューヨークで主脚格納庫に入り込んだものと見られています。飛行中に酸素欠乏死か凍死したものと見られています。同機は午後4時46分に成田空港に到着し、乗客を降ろした後、牽引車で約800m離れた貨物地区駐機場に移動し、点検を受けていました。成田空港では2003年3月18日にも全日空機の車輪格納庫から遺体が見つかっています。(2003年3月19日の出来事参照)
@日本航空がアメリカン航空との提携固める
日本航空は課題となっていた外国航空会社との提携問題で、現在も提携関係にあるアメリカン航空と提携する方針を固めました。デルタ航空との提携には世界的航空連合の移籍やシステム統合や米国独禁法適用除外取得に時間がかかる可能性があり、3年間と期限が切られている再建にはアメリカン航空との統合が有利と判断したものです。日本航空内部や企業再生支援機構では「デルタ航空との統合が有利」とする意見もありましたが、稲盛会長がアメリカン航空との統合を決断し、企業再生支援機構も尊重するとのことです。デルタ航空には今週中にも交渉打ち切りを伝えるようです。これに関して、大西社長は今日午前、「今日午後に開かれる役員の初会合できちんと話しをさせていただく。」と述べました。
【コメント】“大逆転”と見えますが、順当な判断ではないでしょうか。この方が、成田空港の太平洋路線のシェアが各航空連合毎にほぼ3分の1となり、米国独禁法適用除外(ATI)の取得もスムーズに行くと考えられます。全日空もこれでホットしたのではないでしょうか。
@スカイマークが4月16日から茨城=神戸線を新設
スカイマークは6日、4月16日から茨城=神戸線を1日1便で運航開始することを発表しました。茨城空港で初めての国内定期便となります。午前中の1往復となります。運賃は片道12000円とします。
@成長戦略会議が大阪空港のフル活用を盛り込む
5日に開かれた国土交通省の第8回成長戦略会議において、関西3空港問題では大阪空港について、インバウンドの基幹空港としてフルに活用すべき、との意見が出たようです。ただ、「伊丹の騒音問題など改善の方向へ進まなければ廃港も含めた検討も必要だ」との意見もありました。また、関西空港の債務問題について、「既存の空港の民営化により得た利益を投入して、債務を削減した後に、ただちに民営化すべき」との考え方などがでたようです。これらについて、橋下大阪府知事は今日の記者会見で「国土交通省には理念がない。」と猛反発しました。
@日航機が操縦席窓のヒーター故障で名古屋に緊急着陸
昨日午後7時25分頃、大阪発新千歳行きの日本航空2019便・CL-600-2B19型機が名古屋空港付近を飛行中に右側操縦席の窓のヒーターが故障しました。このため、同機は約50分後に名古屋空港に緊急着陸しました。乗客は別の機体で午後9時頃、新千歳に向かいました。
@日本エアコミューター機がオイル漏れで1便欠航
6日、宮崎発西広島行きの日本エアコミューター3460便・サーブ340B型機の飛行前点検でオイル漏れの跡が見つかりました。このため、オイルタンクを交換する修理を行い、この便が欠航となりました。
@マイアミのショッピングモールにジャンボ機の外板が落下
5日、米フロリダ州・マイアミ空港近くのショッピングモール駐車場に自動車ほどの金属片が落下しました。幸い、人や車に被害はありませんでした。この金属片はチリ・サンチャゴ発マイアミ行きアトラス航空のB747型貨物機から外板の一部が剥がれたものです。同機は無事に着陸しました。
@BAの赤字が倍増
ブリティシュ・エアウエイズが5日に発表した2009年4月〜12月決算によりますと、旅客需要の低迷で純損益が2億4500万ポンド(約344億円)の赤字になりました。この赤字は前年同期の赤字の約2倍になります。
@都合により明日の更新が出来ません。悪しからず。
@成田市の「成田空港成長戦略会議」が初会合
昨日、成田空港内で成田市の「成田空港成長戦略会議」第1回会合が開かれました。会議には学識経験者などの委員10名とオブザーバー委員6人、成田市から市長はじめ7人が出席しました。6月までに4回の会合を開き、成田空港のブランド力の向上などによる永続的な発展について話し合うことになっています。
@「大阪空港は当面廃港にしない」と大臣
前原国土交通大臣は昨日の閣議後の記者会見で、大阪空港について「人気の高い空港で、当面は使い続ける。あり方について抜本的に検討する必要はあるが、廃港論に直接結びつくものではない。」と述べました。
@「空港施設貸付料の値上げを検討する」と大臣
前原国土交通大臣は昨日の衆議院予算委員会で国が管理する空港の着陸料引き下げのために、空港ターミナルなどの施設貸付料を値上げする可能性を示唆しました。
【コメント】着陸料の引き下げは「空港整備特別会計の見直しで行う」とのことだったように記憶しているのですが、「施設を借りている会社が黒字だから」と貸付料を値上げするというのは乱暴ではないでしょうか。「赤字になったら、助けてくれるのか」と言われそうですね。
@国土交通省が日本航空に文書で「ダンピング慎め」
国土交通省は昨日、日本航空に対して「公的な支援を受けている日本航空が運賃の引き下げを行うことは、市場における競争関係をゆがめる恐れがある」とする文書を渡しました。このような問題で国土交通省が会社に対して文書を出すのは異例です。
@日本エアコミューター機が防氷装置不具合で引き返す
昨日午前11時3分頃、鹿児島発奄美行きの日本エアコミューター3723便・サーブ340B型機が奄美市の北約55Km を飛行中に左エンジンの防氷装置の不具合を示し警告灯が点灯しました。このため、同機は鹿児島空港に引き返しました。点検したところ、防氷装置の部品に不具合が見つかりました。このトラブルでこの便も含めて3便が欠航しました。
@神戸空港の4年目利用者が過去最低に
神戸市のまとめによりますと、神戸空港の開港4年目(2009年2月〜2010年1月)の利用者が前年同期よりも約37万人少ない231万6815人となり、過去最低になりました。5年目は日本航空の撤退などでさらに厳しくなると見込まれます。
@静岡空港就航海外3社が利用促進策を申し入れ
静岡空港に就航している大韓航空、アシアナ航空、中国東方航空の3社は4日、静岡県の川勝知事に対して日本航空に行っていると同様の利用促進支援対策を実施するように申し入れました。
@日本航空が成田=ハノイ線などの増便を発表
2009年12月29日の出来事でも取り上げましたが日本航空は昨日、2010年上期路線計画を発表しました。成田空港では3月28日から、成田=ハノイ線を週3便から7便に、成田=ホーチミン線を週6便から7便に増便します。また、良く分からないのですがホーチミンへの貨物便の寄港は取りやめる、とのことです。また、すでに2月1日から減便している成田=ニューヨーク=サンパウロ線は3月28日から週3便から2便に減便します。さらに、同じくすでに減便している成田=上海線も3月28日から週28便から21便に減便します。国内線では成田=新千歳線を4月1日から1便増便し、1日3便とします。
@成田新高速鉄道運賃は消費者庁で検討へ
辻本国土交通副大臣は昨日、京成電鉄が申請している成田新高速鉄道も含む運賃について、先月26日・28日に開かれた公聴会で「割高だ」との意見が出たことから、政策会議の委員から「消費者庁に検討を移すべき」との意見が出たことを明らかにしました。その上で、消費者庁での検討を示唆し、「この席で国土交通省としての見解を主張していく」と述べました。また、運賃の決定は2月中に行うことを明らかにしました。
@「空港環境整備協会は天下りの受け皿」と前原大臣
前原大臣は今日の衆院予算委員会で、羽田空港など全国19の空港で駐車場を運営している財団法人「空港環境整備協会」について、「天下りの受け皿になっている。ゼロベースで見直していかないといけない」と述べました。
@小糸工業の座席供給遅れでプレミアムエコノミー導入が延期・全日空
全日空が20日から成田=ニューヨーク線に投入する予定だったB777-300ER型機に使用するはずだったプレミアムエコノミー用の座席の開発が遅れているため、導入を8月に延期することが分かりました。これと同時に欧米路線で一 斉に展開する予定だった新ブランド“inspiration of Japan”と国際線新サービスも開始時期を延期する、とのことです。座席の開発・供給は小糸工業が行っていますが、国土交通省の座席検査に合格しなかったために、設計の変更を行っていることが原因、とのことです。また、同じ小糸工業がが行っている全日空向けの他機種への座席供給にも遅れが出ているため、B737-800型機2機が路線に投入できず、2〜3ヶ月眠っているそうです。全日空側はこれらの遅延に対して小糸工業に賠償を求めています。
@日本エアコミューター機がエンジン系統警告で引き返す
3日午後3時半頃、鹿児島発沖永良部行きの日本エアコミューター3809便・DHC8-402型機が離陸直後に右エンジン、またはプロペラの異常を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は鹿児島空港に引き返しました。点検したところ、右エンジンへの燃料供給を制御するコンピューターに不具合が見つかりました。このトラブルで折り返し便が欠航となりました。
@アンカレッジで日航機が電源車と接触
3日午前5時50分頃、米アンカレッジ発シカゴ行き日本航空・B747-400型貨物機が離陸のために移動を始めたところ、第1エンジンと電源車が接触しました。このトラブルでエンジンカバーの前縁が凹んでしまいました。
@千葉県が来年度予算にリニアの調査費盛り込まず
千葉県は来年度予算に成田空港と羽田空港を結ぶリニアモーターカーの調査費を盛り込まないようです。この構想は森田知事の公約でしたが、財政難から県主導を断念し、国に実現を働きかけることになります。
@成田空港=都心ヘリチャーター便の昨年利用者は約600人
森シティエアサービスは昨年9月16日から運航を開始した成田空港=都心ヘリチャーター便の昨年の利用者が約600人だったことを明らかにしました。現在は1日3〜7往復ですが、乗員訓練が終わる夏頃からは2機体制とし、1日10往復にする予定とのことです。成田空港と都心間の時間が短縮されることと、ヘリからの都心の景観に感動する人が多くリピーターも多い、とのことです。運航率は約85%とのことです。なお、同社とホテルニューオータニは同ホテルの宿泊者を成田空港から送迎するサービスを10日から始めます。
@JAXAとボーイング社が航空機搭載の晴天乱気流探知装置を共同研究
宇宙航空研究開発機構(JAXA)とボーイング社は昨日、航空機の運航安全技術分野における乱気流検知システム「航空機搭載型ドップラーライダー」に関する共同研究契約を締結しました。この研究は晴天乱気流の有無をレザーを使ったドップラーライダーで探知する装置の研究です。研究の概要はこのページで。
【コメント】宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究発表会で担当者から話を聞いたことがありますが、「旅客機用の装置は探知距離を長くしなければいけないので、レーザーの出力が大きくなる分、装置が大型化して、どのように軽量化するかが今後の課題」と言っていました。いよいよ実用研究に入るのでしょうか。これが搭載されると、離着陸時の乱気流も捉えられることになるかも知れませんね。
@静岡県が全日空に静岡=福岡線利用促進策で陳謝
静岡県が日本航空の静岡=福岡線で行っている搭乗促進策について、全日空は先月末に「市場をゆがめ、民業を圧迫する。」と再考を申し入れました。これに対して、県は昨日、「県議会全会派の了解を得ている。結果として全日空の路線に影響を与えているとすれば、本意ではない。」と陳謝しましたが、販売促進策は続けるとして、全日空に理解を求めました。
@米国家運輸安全委員会が地域航空会社の安全性に危惧を表明
米国の国家運輸安全委員会は2日に開かれた公聴会で、昨年2月に発生したニューヨーク州バファロー空港付近墜落事故(2009年2月13日の出来事を参照)の原因がパイロットの操縦ミスであったことを明らかにしました。パイロットが失速警報が鳴った場合の操縦訓練を受けていなかったために、操縦桿を逆方向に操作した事を明らかにしました。また、副操縦士は低賃金で約3800Km 離れた実家から、貨物機などを乗り継いで徹夜で“通勤”していたことを明らかにしました。これらについて国家運輸安全委員会は地域航空会社の安全性について問題がある、としています。
@「今後2年間は厳しい状況続く」エアバスCEO
エアバスCEOは3日、シンガポールの経済紙シンガポール・タイムズに対し「全般に、われわれは2012年までは受注が回復しないとみている。したがって、今後さらに2年間は厳しい時期が続く。しかし、受注残が約3400機あり、十分持ちこたえる」と語りました。これに先立ち、エアバス幹部は今年の受注が250〜300機となる見通しを明らかにしました。
@日本航空機がエンジン異常で羽田に引き返す
今日午前8時20分頃、羽田発女満別行きの日本航空1183便・B737-800型機が離陸直後に左エンジンの温度が急上昇しました。このため、エンジン火災の可能性があるとして、同エンジンを止めて羽田空港に引き返し、8時40分頃、無事緊急着陸しました。点検したところ、エンジン排気口付近に1〜2mm程度の金属片が複数見つかりました。乗客によりますと、「左の方で、ガガッガと言う大きな音がした。」とのことです。
@「日本航空はダンピングを慎め」と国土交通大臣
前原国土交通大臣は昨日の閣議後の記者会見で、新たな割引商品を発表するなどしている日本航空について「公的資金を受けているのにダンピング競争をあおるような行為は慎むべきだ。」と述べました。
【コメント】全日空が言っていることを代弁しているようにも見えます。しかし、難しいところですね。価格が安くなるのは国民にとってはよいことで、公的資金の回収の意味もあるように思います。日本航空も顧客を獲得しなければ、利益は上がらないでしょうし、安売り競争になっても利益は出ませんね。それよりも、格安航空会社が入ってきたら、否応なく、安売り競争になると思うのですが、前原大臣は「航空の自由化で、航空運賃は安くなる。」と格安航空会社の参入を即しています。これは、問題ないのでしょうか。前原大臣の言うことは矛盾が多いように思えます。
@エミレーツ航空が日本航空との共同運航を継続
エミレーツ航空の上級副社長は昨日、日本経済新聞とのインタビューで「日本航空との提携は今後も続ける。共同運航も変わりはない。」と表明しました。エミレーツ航空は3月28日から成田空港に新規に乗り入れます。
@デルタとノースウエストの統合が完了
デルタ航空とノースウエスト航空の統合がほぼ完了しました。米アトランタ時間の1月31日午前3時で予約システムが統一され、便名もデルタ航空に統一されました。ノースウエスト航空のホームページも閉鎖され、同ページにアクセすると自動的にデルタ航空のページに切り替わります。
@ボーイング社の今年の受注は約460機
ボーイング社の幹部は2日、今年の旅客機の受注が460〜465機になる予測を明らかにしました。これは昨年の481機からさらに減少することになります。しかし、昨年、大きく膨らんだキャンセルや納入延期は大幅に減る見通しです。
@B滑走路北端からの離着陸
昨日、成田空港近くに行きましたので、B滑走路北端から航空機の離着陸がどのような見えるのか、写真を撮ってきました。撮影場所は旧成田市の産業廃棄物処理場の入口で、現在はスポーツ広場と市民農園があります。Googleマップの「B滑走路北端」になります。下の写真のように、着陸した航空機がターミナルに向かうために誘導路を走行する様子と、離陸のために待機し、離陸していきます。防音壁(?)があるので、離陸滑走が見えません。近くに、桜の古木があり、4月上旬にはお花見が出来そうです。
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@成田空港会社が「環境報告2009」を発行
成田国際空港株式会社はこのほど、「環境報告2009」をまとめ冊子として発行しました。内容はホームページで読むことが出来ます。
@羽田再拡張後の浦安市付近の飛行コースを提示・海よりに約500mずらす
国土交通省は昨日開かれた千葉県と25市町村で構成する「羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会」の担当部課長会議で、今年10月に予定されている羽田空港再拡張後の浦安市付近飛行コースを提示しました。これによりますと、深夜・早朝時間帯の南風悪天候時の飛行コースが従来提示したものよりも約500m海側にずらされています。これにより、航空機の騒音は浦安市の海岸よりで、前案の最大で71.3デシベルから同66デシベル程度に下がることになるそうです。この案について千葉県は「国土交通省の努力が分かる。」とし、浦安市は「精査して、検討する。」としています。
@日本航空の新体制が発足
昨日、稲盛会長・大西社長らの日本航空新経営陣が発足し、会長と社長が記者会見しました。稲盛会長は国際線について「国際線のない日本航空は想像できない。国内・国際共に発展させていく。」と述べ、また、人員削減につては「京セラで人員削減はやったことがない。しかし、非常に悲しいことだが、やらなければならないことは社員にお願いする。」と述べました。大西社長は「今後の方針としては『航空機材の大幅な刷新の実現』『筋肉質かつ柔軟な事業運営体制の実現』『戦略実現のためのリソースの集中投下』を実行する。」と述べ、提携先については「今はニュートラル。白紙に戻して、検討している最中。」と述べました。
@エアバスが航空機の価格を平均5.8%値上げ
エアバスはこのほど、今年1月からの航空機価格を平均で5.8%値上げしました。「続いているドル安と原材料価格の高騰で上げざるを得ない」としています。
@1月のアクセス数は25068回でした。
@ニュージーランド機が離陸途中で急ブレーキ・主脚タイヤ全てパンク
昨日午後7時5分頃、成田発オークランド行きのニュージーランド航空90便・B777型機が離陸滑走中に急遽離陸を取りやめました。急ブレーキをかけたため、主脚のタイヤ12本全てがパンクしました。摩擦熱で車輪付近から煙が出たため、消防車が出動して放水しました。乗客・乗員309人にケガはありませんでした。国土交通省成田空港事務所によりますと、離陸滑走中に副操縦士の操縦桿の動きが鈍くなり、自動操縦装置の解除を知らせる警告が作動しました。このため、機長が離陸中止を決断したとのことです。このトラブルでA滑走路が約30分間閉鎖され、出発24便と到着10便が最大32分遅れました。同機は誘導路上で動けなくなったため、乗客は10時40分頃まで機内に缶詰になり、バスでターミナルに移動し、その後、ホテルに移りました。
@イラン航空が成田=テヘラン線を昨日から休止
イラン航空は昨日から成田=テヘラン線の運航を休止しました。乗客の減少が原因としており、「再開の用意はある」と述べていますが、運休期間については「当面の間」としか発表していません。同線は今では珍しいB747SP型機で運航されていました。下の写真は成田空港駐機中のイラン航空B747-SP。
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@「当面は21万回超える程度」と平山専務
成田国際空港株式会社の平山専務は29日の記者会見で、3月28日からの夏期ダイヤについて「当面は(年間)21万回を超えるくらいの発着になると思う。」と述べました。理由として「中国との航空交渉が済んでいないことと、全日空が獲得した1万回分も全日空の機材調達の関係などで全ては使えない。」と述べ、この空いている枠についてはチャーター便などで活用する、とのことです。
また、成田国際空港株式会社はこの記者会見で、「ブリティシュ・エアウエイズが第1ターミナルから第2ターミナルに移転する」との報道について、「正式に決まった事実はない。」と述べました。
@全日空が国内線の飲料無料サービスを有料化へ
全日空はこのほど、3月31日から国内線での飲料サービスについて、水と日本茶以外を有料にすることを明らかにしました。また、国内長距離路線では機内食を希望者に有料で提供する、とのことです。
@日航にMRJ導入を働きかけ・政府
今日の日本経済新聞によりますと、政府は再建日本航空に対して、三菱リージョナルジェット(MRJ)の導入検討を働きかける方向で調整に入った、とのことです。企業再生支援機構の再建計画の中でも、燃料効率の良い小型機材を50機程度導入することになっていますが、この検討に三菱リージョナルジェット(MRJ)を加え、採用させたい意向です。
@「成長を取り戻すには最低3年」とIATA事務局長
国際航空運送協会(IATA)の事務局長は31日、エアショーが開かれるシンガポールで、世界の航空業界が「今回の需要低迷から抜け出し、失われた成長分を取り戻すには、最低3年かかる。」と述べました。また、航空会社の破綻が今後も続くとの見通しを表明しました。