2011年1月前半の出来事


*1月15日

@「成田ブランド」の構築を決める・成田空港成長戦略会議
 昨日、「第4回成田空港成長戦略会議」が成田市で開かれ、「成田ブランド」の構築を来年度から3カ年計画で行う事が決まりました。「成田ブランド」として成田空港や成田山新勝寺だけではなく、地域の観光などの資源を掘り起こしていくことになりました。

@昨年の外国人入国者が944万人・目標に届かず
 法務省入国管理局が昨日発表した「2010年出入国者数」によりますと、外国人の入国者数は約944万人となりました。アジアの景気回復や中国人へのビザ発給条件緩和などの施策で前年比で24.6%増となりましたが、政府が掲げた「2010年に1000万人」とする目標には届きませんでした。一方、日本人出国者数は約1669万人と同7.7%増となりました。円高の影響で海外旅行が伸びています。

@大畠国土交通大臣が「整理解雇で日航に話聞きたい」
 昨日就任した大畠国土交通大臣は就任記者会見で、日本航空の「整理解雇」問題について「私も労組出身なので、色々複雑な状況になっているなと思っている。どう対応すべきか日航からも話を聞いてよく調べたい」と述べました。

@IBEXが7月から中部=仙台線・中部=大分線を開設
 IBEXエアラインズは昨日、7月から中部=仙台線と中部=大分線を開設することを明らかにしました。CRJ200型機を使い、それぞれ1日2往復する、とのことです。

@韓国LCC「ジンエアー」が新潟=済州間にチャーター便
 「新潟トラベル」はこのほど、3・5・7・9・10月のそれぞれの3連休に韓国の格安航空会社(LCC)「ジンエアー」が新潟と済州島を結ぶ1往復のチャーター便を運航することを明らかにしました。


*1月14日

@「成田でLCCやビジネスジェットを受け入れていく」と航空局長
 国土交通省の本田航空局長は昨日、都内で開催された航空クラブ新春卓話会で講演し、成田空港の今後について「成田空港の大きな容量拡大の中で、懸案だったLCCやビジネスジェットを積極的に受け入れていく」と語り、ま た、「いくつかの国内航空会社は、成田の国内線フィーダーに着目、すでに準備している」と述べました。
【コメント】成田国際空港株式会社の100%株主である国土交通省の方針がこのような格安航空会社(LCC)やビジネスジェットの積極的な受け入れであれば、成田国際空港株式会社としてはこの方向に動かざるを得ないでしょうね。

@三菱航空機会社が助成金を返還
 三菱航空機会社は三菱リージョナルジェット(MRJ)に対する国からの仮払助成金・25億円を返還しました。この助成金は先端技術の開発に対するもので、当初、三菱リージョナルジェット(MRJ)の主翼を炭素繊維複合材で形成することに対して助成されることになっていました。しかし、小型機であることから炭素繊維複合材を使っても重量の軽減効果が限定的であることから、従来のアルミ合金に変更した(2009年9月9日の出来事参照)ので、「先端技術とは言えなくなった」として返還したものです。

@国土交通大臣に大畠章宏氏
 内閣改造で馬淵氏に変わり、国土交通大臣に大畠章宏氏が任命されました。


*1月13日

@全日空が成田空港国際線発着回数で日本航空を上回る・11月
 11月の統計によりますと、成田空港の国際線で全日空の発着回数が日本航空を初めて上回りました。日本航空が路線縮小により、大きく減便したためです。全日空が2062回だったのに対して、日本航空は1841回にとどまりました。ただ、旅客便は日本航空の方が多くなっていますが、全日空が新規路線や運休路線の再開を予定していることから、今年前半にも旅客便でも全日空が上回るものと見られます。

@国土交通省が成田空港の日航発着枠を冬季スケから再配分へ
 日本航空が成田空港路線を縮小していることについて、国土交通省は Use it or lose it ルール(U・L ルール)に基づき回収し、10月末からの冬季スケジュール開始時に、国内の航空会社に再配分する方針を固めました。ただ、日本航空は利便性の高い時間帯枠は使用を継続する事にしています。

@深セン航空の成田=無錫線が21日から運航へ
 中国国際航空は12日、子会社の深セン航空が運航する、成田=無錫線の定期チャーター便(5日の出来事で書いた)を21日〜3月26日の期間、週4往復で運航することを明らかにしました。

@作業員が第5サテライトのエスカレーターに挟まれて重傷
 昨日午前11時頃、成田空港第1ターミナル第5サテライトにあるエスカレーターの点検作業をしていた20才代の作業員がエスカレーター下部に挟まれてしまいました。作業員は約1時間後に消防によって救出されましたが、腰に重傷を負いました。

@成田空港5店舗運営のヱムパイヤ・ エアポート・サービスが業務停止
 東京商工リサーチによると、成田空港で免税店を運営する(株)ヱムパイヤ・ エアポート・サービスが、12日に本社事務所を閉鎖し、 店舗も事業を停止しました。同社は成田空港第1・第2ターミナルにそれぞれ2店舗と、コンビニ1店舗を出店しいます。成田空港内店舗は11日から営業を停止しています。

@全日空旅客が2ヶ月連続で日本航空を上回る
 全日空との日本航空が昨日発表した11月の旅客輸送実績によりますと、国内と国際を合わせた総旅客数で全日空が384万9837人となり、日本航空の328万3300人を上回りました。これで、2ヶ月連続で全日空が首位になります。なお、国際線利用率は全日空が5.0ポイント減の74.6%、日本航空が2.4ポイント増の72.8%となっています。

@羽田空港の貨物取扱量が国際化後に4倍以上
 東京税関が7日に発表した羽田空港の貨物取扱量によりますと、国際化後の11月が前年同月の約4.9倍、12月が同約4.4倍に増えています。これにより、昨年の1月〜12月でも5万2088トンと前年に比べ3.4倍となっています。

@全日空が退役機を分解して部品を売却するサービス開始へ
 全日空は退役する航空機を丸ごと売却するのではなく、解体して外板などは解体業者に売却し、エンジンやコンピューターなどの約1千点の部品は取り出して、自社機に再利用したり、航空会社などに売却するサービスを始めることになりました。中古機市場で価格が下落していることからこの方式をとる、とのことです。

@中国東方航空が静岡=上海線を2月1日から週4往復に
 中国東方航空は12日、上海万博後に週2往復としていた静岡=上海線を2月1日〜3月26日に週4往復に戻すことを明らかにしました。中国の正月である春節の需要を見込んだ措置とのことです。3月27日以降については搭乗率などを見て決める、としています。

@ロシアがポーランド大統領専用機事故原因を発表
 ロシア航空当局は12日、去年4月、ロシア西部のスモレンスク州で墜落したポーランド大統領専用機墜落事故(2010年4月11日出来事参照)の報告書を公表しました。原因について、当時霧が深く、管制官が他の空港に向かうように指示していたのに、無理に着陸したことが原因としています。また、墜落直前まで、操縦室にポーランド空軍司令官がいたことなどをあげて、着陸の可否についてのパイロットの判断に影響を与えた可能性がある、と指摘しています。ポーランド側はこの報告書に異議を唱えているそうです。


*1月12日

@年末年始の出入国者数が予測よりも約11万人減に
 成田国際空港株式会社は昨日、年末年始(昨年12月17日〜1月4日)の出入国者数が昨年同期比12.9%減の約118万5300人となったと発表しました。原因として羽田空港国際化・尖閣諸島問題・韓国での砲撃事件・円高がある、としています。昨年12月9日に発表した予測(2010年12月10日の出来事参照)では同5%減の129万2800人としていましたので、これよりも約10万7500人少なくなりました。

@全日空が成田=マニラ線を2月27日に開設へ
 全日空は昨日、2月27日から成田=マニラ線を開設する、と発表しました。機材はB767-300ER型機を使い、1日1往復します。

@日航とアメリカンが日米路線での共同事業発表
 日本航空の大西社長とアメリカン航空のトーマス・ホートン社長は昨日都内で記者会見し、4月1日から成田=ニューヨーク線・羽田=サンフランシスコ線などの日米10路線で共同事業を開始することを明らかにしました。運航の効率化や利便性の向上や顧客の拡大などで年間約130億円の収益改善を見込む、とのことです。また、これに先立ち、2月からは共通運賃を設定し、例えば、東京とロサンゼルスやサンフランシスコを往復する場合、往路に日本航空・復路にアメリカン航空を使うと、現行の24.9万円が新運賃では6.9万円になる、としています。

@日本航空の12月登録抹消は9機
 航空局が発表した民間機の登録・抹消によりますと、日本航空はB747型機を6機、A300型機を2機、B767型機を1機登録抹消しています。

@マレーシアのクチン空港でエア・アジア機が滑走路逸脱・4人負傷
 マレーシア・サラワク州のクチン空港で10日午後8時頃、同国の格安航空エア・アジアの5218便・A320型機が着陸時に滑走路を逸脱する事故がありました。乗客・乗員約130人はは緊急脱出を行い、この際に4人が負傷した、とのことです。強い横風に機体があおられて逸脱した、とのことです。この事故で、クンチ空港は閉鎖が続いて、24便が欠航となりました。

@インドのLCC・インディゴ・エアラインズがA320型機を180機発注
 エアバスは11日、インドの格安航空会社(LCC)「インディゴ・エアラインズ社」とA320型機(新型A320ネオも含む)を180機売却するとの覚え書きを交わした、と発表しました。この契約は機数としては過去最大になる、としています。金額は明らかにしていませんが約150億ドル(1兆3000億円)に上るものと見られています。A320型機ネオは燃費の良い新型エンジンを搭載することになっており、2016年に就航する予定になっています。


*1月11日

@「成田便も堅調に推移している」と大西日航社長
 日本航空の大西社長は今日の「トラベルビジョン」のインタビューの中で、成田空港と羽田空港との関係について「成田便も堅調に推移している。(同じ路線でも)羽田便と成田便では時間帯が違う。羽田便が飛ぶことで、お客様にとっては選択肢が増えた。そもそも羽田便はいずれも高需要路線ばかり。総需要が伸びているなか、成田便も埋まったうえで、羽田便も好調に推移している。」と述べました。また、格安航空会社(LCC)について「現在、財務体質を強化していくなかで、積極果敢にLCCという薄利の分野に打って出る価値があるかどうかは疑問だ。」と慎重な姿勢を示しました。さらに、今年の航空需要については「今年も昨年とほぼ同じような市場規模になるのではないか。国内市場では、新幹線の延伸の影響を考慮すれば、航空需要の伸び率を若干鈍化するのではないかと見ている。」としています。

@成田空港交通が「千葉線」を16日から増便へ
 成田空港交通は成田空港と稲毛海岸駅を結ぶバス路線「千葉線」を16日から増便します。平日に7便増便して、37便となります。また、成田空港発の最終便も現在の午後9時40分から午後10時20分に繰り下げます。

@広島空港の駐機場に男が侵入し、成田行きのIBEX機に入り込む
 今日午前5時55分頃、広島空港の制限区域である駐機場に34才の男がフェンスを乗り越えて侵入しました。警報で駆けつけた警備員に取り押さえられ、警察が現行犯逮捕しました。取り押さえられる前に、警備員からIDカードの提示を求められた男は、「中にある」と成田空港行きのIBEXエアラインズ12便・CRJ200型機の、自分で降ろしたタラップを上がって中に入りました。このトラブルで同便は点検のため、出発が約1時間半遅れました。また、前後の2便にも遅れが出ました。男は動機について「長くなるから、今は話したくない」と言っているそうです。

@全日空の国際線仕様のB747-400型機が3日に退役
 全日空は国際線に使っていたB747-400型機を3日のパリ発成田行きで退役させました。これで、同社の国際線仕様B747-400型機は定期路線から全て退役となりました。今後はチャーター便などで使う予定です。なお、国内線仕様のB747-400D型機は2015年度中には全て退役させる予定です。

@静岡空港の昨年12月搭乗率が51.8%
 静岡県が明らかにしたところによりますと、静岡空港の昨年12月の平均搭乗率が51.8%となり、単月の搭乗率としては開港以来最低となりました。フジドリームエアラインズの搭乗率が低迷していることと、上海万博が終わり、尖閣諸島問題により中国東方航空の上海線が過去最低の37.0%に終わったことが響いています。

@イラン墜落事故の死者は77人に
 9日にイランのウルミエで起こったイラン航空機墜落事故の死者は77人になった、とのことです。


*1月10日

@九十九里浜の初日の出
 山武市の蓮沼に住んでいる金澤義典さんから元旦の初日の出の写真を送っていただきました。すばらしい写真なので、金澤さんの了承を得て載せます。この飛行機雲は「初日の出フライト」の飛行機のものかも知れませんね。撮影地点はA滑走路の飛行コース直下ではないか、と思います。

@イランで国内線が墜落・72人が死亡か
 イランで、9日午後7時45分頃、テヘラン発ウルミエ行きのイラン航空国内線・B727型機がウルミエ空港の南西約15Km に墜落しました。現地は激しい吹雪に霧が出ていた、とのことで、同機は着陸を試みましたが、パイロットは「着陸を断念する」と連絡した後に墜落した、とのことです。墜落で機体は大破しましたが、火災は発生しませんでした。乗客・乗員は105人で、少なくても72人が死亡し、33人が負傷した、とのことです。
【コメント】航空機事故の時にはいつもですが、事故当初の情報は混乱します。今回も「乗客・乗員は106人」との報道もありますし、死者の数も「70人」や「71人」との報道もあります。しかし、B727型機とはずいぶん古い機体を使っているものですね。イランでは核問題についての制裁から、新規の旅客機購入や修理部品の調達も出来ないようで、このところ、事故が多発しています。人道的立場から何とかならないものでしょうか。核問題についても、自分たちの核兵器は温存しながら、「核兵器の開発は許さない」と言うのも一方的ですね。「核兵器完全廃棄」の筋道を明確にすることが問題の解決になる、と思うのですが。


*1月9日

@成田市が県内の延べ宿泊者数で2位に
 千葉経済センターは県内観光業の現状と活性化策をテーマにした調査報告書を昨年12月にまとめました。それによりますと、2009年の国土交通省「宿泊旅行統計調査」では、千葉県が1552万人で全国4位となり、客室稼働率が72.1%で同3位となっています。また、千葉県の調査では2010年1月〜6月の宿泊者数では成田市が県内2位となっています。さらに、国の調査では2009年の外国人宿泊者数が2007年に比べて約2割減少しているのに対して、千葉県では2%減と健闘しています。この結果について、同センターの報告書では「首都圏に位置し、成田空港を擁していることから、訪日外国人旅行者の受入先としてますます発展する可能性を持っている。」としています。

@日本航空整理解雇者約140人が19日にも提訴へ
 日本航空を昨年12月31日に整理解雇されたパイロットと客室乗務員165人の内、140人以上が整理解雇の無効を求める訴訟を19日にも起こす準備をしています。

@日本エアコミューター機の脚操作レバーが根元から折れる
 昨日午前9時40分頃、奄美発鹿児島行きの日本エアコミューター3722便・DHC8-400型機が離陸して、パイロットが脚上げの操作をしたところ、操作レバーのハンドルが根元から折れるトラブルがありました。幸い、車輪は格納されたため、同機はそのまま鹿児島空港に向かいました。着陸の際には、油圧でなく、手動で車輪を下げ、無事に着陸しましたが、この操作をしますとステアリングが効かなくなるため、滑走路上で立ち往生しました。同機が牽引車で移動するまで、約10分間滑走路が閉鎖されました。日本エアコミューターでは折れたハンドルを製造メーカーに送って原因を究明することにしています。

@磁極移動で米国のデンバー空港でメイン滑走路が13日まで閉鎖

成田空港B滑走路南端の標識
 米国の米フロリダ州のタンパ国際空港のメイン滑走路が1月13日まで閉鎖されているそうです。原因は北磁極の移動により、滑走路端に書かれている磁方位を数値で示した標識を書きかえなければならい、とのことです。北磁極の移動により数値(滑走路番号)が実際とは違うものとなってしまい、標識の改修が必要になったためとのことです。航空機は着陸の際に、滑走路番号と同じ方位に機首を向けて、進入します。滑走路番号と実際の方位が違ってくると、混乱を生じる恐れがあります。
【コメント】右の写真は成田空港のB滑走路南端にある滑走路標識です。管制官とパイロットの無線でのやりとりでは、この番号を使って離着陸する滑走路を識別しています。この番号は「滑走路が真北から時計回りに何度の方向(滑走路は10度を単位とした方向に造られますので、上位2桁の数字で表します。)を向いているか」を表しています。従って、B滑走路を北から見る時は方位160度になりますので「16」となります。RとLはA滑走路とB滑走路が平行していますので、飛行機から見て「右か左か」を表しています。

*1月8日

@【解説と資料のページ】に「アジアの格安航空会社(LCC)」を載せました

@成田発新千歳行きの日航機がエンジン異常で羽田に着陸
 今日午前11時30分頃、成田発新千歳行きの日本航空3041便・B737-800型機が山形県上空を飛行中に、右エンジンの回転計が異常に高い数値を示しました。このため、同機は羽田空港に向かい、無事着陸しました。乗客は代替機で新千歳に向かうことになりました。
【コメント】機体が国内線用ですので、整備・点検や代替機の関係で羽田空港に向かったのでしょうね。

@岩国市の米軍基地への苦情が1年間に2,198件・93%は騒音関係
 岩国市が明らかにしたところによりますと、2010年に市に寄せられた米軍岩国基地に関する市民からの苦情が2,198件に上りました。この内、2,033件は騒音関係で約93%に上ります。滑走路は沖合に移転しましたが、騒音を被る地域が変わったことにより、その地域から苦情が寄せられるようになりました。過去の1年間の苦情件数は2008年の1,742件でした。


*1月7日

@年末年始出入国者が成田空港で15万人減り、羽田空港で15万人増える
 東京税関が昨日発表した年末年始(12月17日〜1月4日)の成田空港出入国者は前年同期比で11%減の約15万人減となりました。この内、日本人の出国者と入国者は共に同10%減となっています。一方、羽田空港の年末年始(12月22日〜1月5日)出入国者は前年同期に比べて約15万人増えています。形の上では成田空港の旅客が羽田空港に移動したことになりますが、成田空港の減少は日本航空の大幅な減便が影響しているものと見られます。

@全日空が今日から成田=ジャカルタ線を再開
 全日空は今日から、成田=ジャカルタ線を12年半ぶりに再開しました。1日1往復で、機材はB767-300ER型機を使います。また、3月には成田=マニラ線を新規に開設する予定です。

@年末年始の国際線旅客が前年同期比で21.1%減に・日航の縮小響く
 国内航空各社は昨日、年末年始(12月23日〜1月5日)の旅客輸送実績を発表しましたが、国際線は前年同期比で21.1%減となりました。日本航空の国際路線縮小が響いています。日本航空は座席数が同28.3%減で、旅客数も同30.7%減となりましたが、利用率は前年同期よりも2.8ポイント下がったものの80.4%と80%台を維持しました。全日空は座席数を同12.5%増とし、旅客数は同0.4%増となりましたが、利用率は8.8ポイント下がって73.2%でした。なお、全体の国内線旅客数は同2.8%減となりました。

@ボーイング社の昨年受注数は3.7倍に
 ボーイング社は6日、2010年の民間航空機受注数が530機となり、前年の3.7倍になったことを明らかにしました。この内、B737型機が全体の約9割を占めました。また、B-787型機は新規受注が37機だったのに対して、キャンセルが41機となりました。

@トルコ航空機内でハイジャック未遂
 5日、ノールウエー・オスロ発トルコ・イスタンブール行きのトルコ航空機で到着約1時間前に、乗客のトルコ人の男が覆面をして「爆弾を持っている。オスロに引き返せ。」と、操縦室に向かいました。途中で、数人の乗客が男に飛びかかり、取り押さえました。同機はそのまま飛行を続け、イスタンブール空港に無事着陸しました。男は逮捕されましたが、爆発物は持っていませんでした。


*1月6日

@「成田空港ではLCCとビジネスジェットにも対応」本田航空局長
 本田航空局長は年頭の辞で成田空港について、「成田空港につきましては、昨年10月に地元との間で、22万回から30万回への容量拡大に関する合意がなされました。こうした合意がなされたことは、地元住民の皆様、千葉県及び関係市町の皆様のご理解とご協力の賜であり、改めて深く感謝申し上げます。これを踏まえ、今後、段階的に容量拡大を行い、更なる国際航空ネットワークの強化を実現しつつ、専用ターミナル 整備等によりLCC・ビジネスジェットへの対応強化を行うとともに、国内フィーダー路線の拡充を図ることで内・際ハブ機能を強化し、アジアのハブ空港としての地位を確立してまいります。」と述べました。

@「厚木基地爆音防止期成同盟」が50年記念誌
 大和市と綾瀬市にまたがる厚木基地周辺住民が、昭和35年前に結成した「厚木基地爆音防止期成同盟」はこのほど、結成50年を記念した「平和で静かな空を求めて50年」と題する記念誌をつくりました。

@日本航空の11月業績で営業利益が100億円超に
 日本航空が先月28日に発表した日本航空インターナショナルの2010年11月の業績によりますと、営業収益が855億3000万円と本格的な路線縮小により大幅に減少しましたが、営業利益が100億4400万円になりました。また、JALグループの連結業績は、営業収益が1035億200万円、営業利益は132億6900万円でした。

@アシアナ航空がA380型機を6機発注
 エアバスが6日明らかにしたところによりますと、韓国のアシアナ航空はA380型機を6機発注しました。引き渡しは2014年からになります。アシアナ航空はA380型機を欧米路線などの長距離路線に投入する意向です。


*1月5日

@「LCC専用施設を建設することは間違いない」森中社長
 成田国際空港株式会社の森中社長は昨日の年頭記者会見で格安航空会社(LCC)について、「秋には数社が就航できる見通し」と述べ、当面は既存の施設で対応するものの、その後専用施設を造っていく考えを示し「建設することは間違いない」と述べました。また、B滑走路南端の反対派農家については、話し合いを続けていき、問題の解決を図りたい、との考えを示しました。

@深セン航空が成田=無錫線の定期チャーター便を運航へ
 今日の「エクスプロア上海」によりますと、深セン航空は成田=無錫線を週4往復(月・水・金・日)の定期チャーター便として運航することになったそうです。運航開始日は出ていませんでした。深セン航空は成田=アモイ線を共同運航として乗り入れていますが、自社運航便としては初めての就航となります。

@大韓航空が6月にも成田=仁川線にA380型機を投入
 大韓航空は昨日、6月に成田=仁川線・仁川=香港線・仁川=バンコク線にA380型機を投入することを明らかにしました。その後8月頃には、欧米線にもA380型機を順次投入する、としています。A380型機の座席構成は2階は全てビジネス席とし、94席を配置します。1階はファーストクラスを12席、エコノミークラス席を301席とし、総席数を407席とするそうです。
【コメント】飛行時間が2時間半程度の成田=仁川線にA380型機を投入するとは思いませんでした。「広い座席間隔を生かすには長距離路線」と思っていたのですが。

@全日空の地方4路線が昨日で運休へ
 全日空の石見=大阪線・米子=名古屋線・佐賀=大阪線・大館能代=大阪線の地方4路線が昨日ラストフライトになり、今日から運休となりました。

@徳島=長沙線に定期チャーター便が運航へ
 徳島県は昨日、「徳島と中国・長沙間に3月から定期チャーター便が運航する事になった」と発表しました。10日に1往復の割合で、旅行会社が運航する事になるようです。航空会社名はまだ明らかになっていないようです。

@全日空機が羽田空港で尻もちトラブル
 昨日午後10時50分頃、福岡発羽田行きの全日空990便・B767-300型機が着陸した際に、機体後部のテールスキッドを滑走路に接触させました。この際に、滑走路中心灯1基を破損しました。この修理のために、A滑走路が約1時間10分閉鎖となりました。機体に損傷はなかったようです。テールスキッドは尻もちの時に機体を守り、緩衝材の役割を果たします。

@IBEXエアラインズ機が水平尾翼トラブルで引き返す
 今日午後0時40分頃、大阪発大分行きのIBEXエアラインズ61便・CRJ100型機が離陸してまもなく、水平尾翼の水平安定板(スタビライザー)の異常を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は大阪空港に引き返し約20分後に無事着陸しました。


*1月4日

@済州航空が日本航空出身パイロットを採用へ
 韓国の済州航空は日本航空出身のパイロットの採用を推進しているとのことです。昨年11月に2名の採用を決定し、現在、韓国内での手続きを進めています。2月にも正式採用になる見込み、とのことです。その後も、2〜3名の採用を検討しているようです。
【コメント】中国の格安航空会社「春秋航空」も「日本航空パイロットの大量採用を計画している」との報道(2010年8月27日の出来事参照)がありましたが、その後どうなっているのでしょうか。


*1月3日

@「新くうこうだより」新年号が届きました
 昨日、成田国際空港株式会社から「新くうこうだより」新年号が届きました。1面は森中社長の挨拶で、その中で社長は「成田空港は日本の表玄関として、豊富な国際航空ネットワークをさらに充実させ、オープンスカイで新たに巻き起こるあらゆる航空ニーズに対し万全の体制で迎えたいと思っております。そのためにも、地域の皆様方のご理解をいただきながら、今後も空港容量30万回に対応した施設整備に向けて最大限努力するとともに、地元関係者の皆様とお約束させていただいた環境対策や地域共生策の推進にも真摯に取り組んでまいります。」と述べています。2・3面は「ナリタ買い!」SALEの宣伝、4面は「成田空港ハテナ?コーナー」などでした。

@今日帰国ピーク・約42,500人が入国
 成田空港は今日、年末年始を海外で過ごした人の帰国がピークを迎えました。今日だけで入国者が約42,500人になる見込みです。

@天草エアライン機に落雷で穴・18便が欠航に
 昨日午前9時30分頃、福岡発天草行き天草エアライン102便・DHC8-100型機の到着後点検で、尾翼に1.5cmの穴が開いているのが見つかりました。落雷によるものと見られています。この修理のために昨日の8便と今日の10便が欠航することになりました。
【コメント】小さな航空会社は機材が少ないことから、トラブルが発生すると代わりの機体が手当てできずに欠航が拡大する事になります。つらいところですね。ましてや、今回のような乗客が多い繁忙期に発生しますと、経営にもかなり響きます。

@ヒューマン・アソシエイツがパイロットの海外就業支援サービス
 人材紹介サービスのヒューマン・アソシエイツは航空機パイロットの海外就業支援サービスを始める事になりました。同社はパイロット派遣大手のアイルランド「ダイレクト・パーソネル」と提携しています。1月下旬から説明会を開始します。2011年度中に日本航空退職者を中心に約100名の就業を支援する予定です。


*1月2日

@ロシアで離陸滑走中に火災・少なくても3人死亡
 1日、ロシア・ウラル地方のスルグドでスルグド発モスクワ行きのコガリマビア航空のツポレフ154型機が離陸走行中にエンジンから出火し、炎上しました。乗客・乗員134人は緊急脱出を行いましたが、3〜4人が死亡し、46人が重軽傷を負いました。エンジンの出火が機体に燃え移り、その後、燃料タンクが爆発した、とのことです。捜査当局は燃料のサンプルを採取して分析している、とのことです。事故を起こしたツポレフ154型機は老朽化が進んでいると言われ、先月4日にもモスクワで事故(2010年12月5日の出来事参照)が起こり、昨年4月10日にもポーランドの大統領専用機が墜落事故(2010年4月11日の出来事参照)を起こしています。

@機内預け荷物の雷管が爆発・米国
 先月28日、米国・ボストン発マイアミ行きのアメリカン航空2585便が到着後、機内預け荷物を輸送中に、荷物が爆発しました。幸いけが人はなかったようです。この荷物には小火器の雷管が多数入っており、何らかのショックで爆発したものと見られています。米国では銃器などの預け荷物は許可されていますが、雷管や火薬類の機内預けは認められていません。荷物の持ち主は拘束されました。
【コメント】飛行中でなくて良かったですね。米国では全身透視スキャナーなど非常に厳しい保安検査が行われていますが、先日はパイロットが管理区域にカードだけで容易に出入りする空港で働く職員の動画を投稿し、「乗客には厳しいが、空港内に出入りする職員は自由だ。これでは抜け穴だらけの保安検査だ。」と告発し、大騒ぎになりました。


*1月1日

@今年もよろしくお願いいたします

 昨年は大変お世話になりました。今年もよろしくお願いいたします。
 相変わらずの閉塞感ただよう日本ですが、私達も考え方を変える必要があるのかも知れませんね。 高度成長とバブル期の夢を追わずに、少し貧しくても、心に豊かさを感じられる生活を目指したいと思っています。先日、植松 努さんの書いた本『NASAより宇宙に近い町工場』を読み、「こういうやり方もあるのだな」と感動しました。
 国の経済と政治を“会社と金持ち”のためではなく、国民一人一人を大切にしたものに変える必要があると思います。会社自体や“ほどほどの経済成長”を否定するわけではありませんが、私達は会社の“奴隷”でもありません。
 国の財政も“破綻状態”ですが、これも地道に40年〜50年かけて立て直す気持ちが必要ではないでしょうか。税金を大企業や金持ちに使うのではなく、福祉や国民生活を少しでも良くなるために使い、国民が安心して生活できるようにすることで消費も活性化するのではないでしょうか。日本の非正規労働者の割合は欧米に比べて極めて高く、約35%と言われ、特に若者の非正規労働者の割合は70%にも達すると言われます。ワークシェアリングなどで、労働時間が少なくなり、賃金が少し下がっても、“みんなで働く”環境を創ることが必要と思います。
 空港問題について言えば、“成長のため”を理由に環境を背後に押しやることは、高度成長期の“公害垂れ流し”の時代に逆戻りすることになります。航空機騒音被害に目をつぶり、飛行回数をどんどん増やし、睡眠時間まで削ることは許されることではありません。
 今年もがんばりたいと思います。

@昨年のアクセス数は過去最高の483,762回、12月は39,058回でした。

@第3次嘉手納基地爆音原告が2万人を超える
 米軍機の夜間・早朝の飛行を止めようと、提訴に向け準備を進めている第3次嘉手納爆音訴訟は原告数が2万人を超えることが関係者の話で分かりました。提訴は3月に行う予定です。

@関西空港会社がLCCターミナル建設費で全日空に負担を打診
 関西空港会社は建設を予定している格安航空会社(LCC)専用ターミナル建設で全日空に一部負担を打診している、とのことです。関西空港では現在も外国の格安航空会社(LCC)が進出しており、今後も増えることが見込まれることから専用ターミナルが出来てもすぐに満杯になる事が予想され、全日空が設立する格安航空会社(LCC)への割り当てが少なくなることが予想されます。そこで、建設費を一部負担してもらうことで全日空系の格安航空会社(LCC)に一定枠を確保することを条件とする、とのことです。

@韓国LCC「イースター航空」が3月27日から定期便就航へ
 韓国の格安航空会社(LCC)「イースター航空」は昨日、現在はチャーター便として運航している新千歳=仁川線を3月27日から定期便で運航することを明らかにしました。1日1往復で料金は大手の約3割引とする予定、とのことです。


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