2010年8月後半の出来事


*8月31日

@成田市「成長戦略会議」が「ラストナイトイン成田」などを提案
 成田市長の諮問機関である「成長戦略会議」は昨日、中間報告を発表しました。その中で、外国人訪日客が帰国最後の宿泊を成田市内のホテルなどにしてもらう「ラストナイトイン成田」や映画ロケの誘致などに取り組むよう提言しています。市当局は9月定例市議会の補正予算に関係費約3,100万円を計上しています。

@「夜間は60デシベルが受忍限度」小田急線騒音裁判判決
 「小田急線の代々木上原=喜多見の高架複々線化によって、受忍限度を超える騒音被害を受けた」として周辺住民らが損害賠償などを求めた訴訟の判決が今日、東京地裁でありました。判決の中で裁判長は「技術的な水準からいえば、騒音の低減は可能だった。被告側はさまざまな騒音対策を行っているが、それでも午前7時〜午後10時に65デシベル、それ以外で60デシベルを超える騒音にさらされている住民の被害は社会生活上受忍すべき限度を超えている」と述べ、原告42人に約1,150万円の支払いを命じました。しかし、原告が主張した差し止め請求については公共性を理由に認めませんでした。
【コメント】成田空港飛行コース直下では騒音対策地域以外でも60デシベルの騒音は日常茶飯事です。鉄道による騒音と飛行機による騒音被害にどのような違いがあるのでしょうか?

@カタール航空機が工事中の滑走路に着陸試みる・関西空港
 昨日午後9時55分頃、成田発関西経由ドーハ行きのカタール航空803便・B777-300ER型機がアスファルト舗装工事を行っていた関西空港B滑走路に着陸しようとしました。同機が滑走路端から北東約5Km地点に迫った段階で、管制官がミスに気づき同機に着陸のやり直しを指示しました。同機は着陸をやり直してA滑走路に無事着陸しました。運輸安全委員会は重大インシデントとして、調査官3人を関西空港に派遣しました。

@全日空機エンジンに鳥飛び込むもそのまま佐賀に向かう
 昨日午後1時頃、羽田発佐賀行きの全日空983便で離陸直後に鳥がエンジンに飛び込みました。同機は飛行に支障はないと判断し、そのまま佐賀空港に向かい、無事着陸しました。しかし、エンジンの点検のために、折り返し便が約4時間も遅れました。
【コメント】このような場合、到着空港で4時間もかけて点検するのでなく、出発空港に引き返してエンジンを点検すべきでではなかったのでしょうか?

@フジドリームの冬期スケジュールで名古屋=福岡線は1日5往復
 フジドリームエアラインズは昨日、10月末からの冬期スケジュールを発表しましたが、それによりますと、撤退する日本航空から引き継ぐ名古屋=福岡線が1日5往復になっています。28日の出来事で「1日4往復」と書きましたが、同日の日本経済新聞の記事が「1日4往復」と書いていたものからとったものです。

@日本航空の11年3月決算で営業利益を641億円に上方修正
 今日の時事通信によりますと、企業再生支援機構と日本航空は2011年3月期決算の連結営業利益を641億円に上方修正する、とのことです。国際線が好調なことから従来の253億円から上方修正しました。
 企業再生支援機構と日本航空は今日午後、東京地裁に再生計画を提出しましたが、この中にも上記の見通しを盛り込んでいる、とのことです。


*8月30日

@日航再生計画を首相が了承・明日提出へ
 前原国土交通大臣は今日、首相官邸で日本航空の再生計画について菅首相に説明し、了承されたことを明らかにしました。これにより、再生計画は明日、裁判所に提出されます。

@中国・河南省が「河南航空」の名称変更を要求
 中国河南省は、24日に墜落事故を起こした河南航空にたいして「省のイメージが傷つけられた」として、名前を変更するように要求していることを明らかにしました。同航空は以前は「鯤鵬航空」としていましたが、河南省に拠点を移した際に「河南航空」に変更しました。


*8月29日

@今日で満13年
 このページを立ち上げてから、今日で満13年になりました。いつも、読んでいただいてありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。

@日中航空交渉早期再開で合意も、中国路線増便は難航か
 少し古くなりますが、24日に北京で日中運輸担当大臣の会談が行われました。日本側は前原国土交通相、中国側は李交通運輸相が出席し、日本側から羽田=北京・羽田=上海線の増便を要請しました。これに対して、中国側は「空港の発着枠が逼迫している。国内線の搭乗率の悪い路線を外国航空会社に振り向けることを検討している。」と答え、具体的な進展はありませんでした。また、昨年の4月から中断している日中航空交渉早期再開について合意しました。前原大臣は航空の自由化について提案したようですが、具体的な話しはなかったようです。
【コメント】前原大臣はことある毎に「航空自由化を」と発言しますが、「航空自由化」は良いことばかりではないと思います。航空業界の力が強い国は大もうけのチャンスが生まれるのでしょうが、力が十分でない国はやたらと自由化すれば自国の業界をつぶしかねません。

@日航機がトラブルで羽田=高松線が欠航
 昨日の朝8時頃、羽田発高松行きの日本航空1403便・B737-800型機の出発前点検で機材の不具合が見つかりました。修理のため、この便は欠航となりました。

@FAAがアメリカン航空に過去最大の制裁金
 アメリカ連邦航空局(FAA)は26日、アメリカン航空にたいして点検整備を怠った、として2,420万ドル(約20億円)の制裁金を科すことを明らかにしました。この制裁金は米国では過去最大となります。これに対して、アメリカン航空側は「正当でない。」と反論しています。

@コンピューターの誤動作で「まもなく緊急着水」のアナウンス
 ブリティシュ・エアウエイズは27日、ロンドン発香港行きの同社機で、コンピューターの誤動作から「緊急発表です。まもなく水面への緊急着陸が必要となる可能性があります。」とのアナウンスが流れた事を明らかにしました。ミスに気づいた乗務員がただちに訂正したため、大きな混乱はなかった、とのことです。同機には乗客275人が乗っており、北海上空を飛行中だった、とのことです。
【コメント】コンピューターの誤動作とのことですが、現在の旅客機はコンピューターの固まりです。しかし、このコンピューターの膨大なプログラムにはバグが必ずある、と言われています。航空機に限らず、「現代のコンピュータープログラムは膨大でバグの発生は防げない」とも言われます。今回のようなアナウンスのバグなら良いのですが、操縦系統に
コンピューターのバグがあると、大変なことになりかねません。事故の原因が良く分かっていない中には「このコンピューターのバグが原因ではないのか」と言われているものもあるようです。


*8月28日

@羽田整備に1,152億円、成田は2億円・国土概算要求
 国土交通省は来年度予算の概算要求に羽田空港整備で約1,152億円を請求することになりました。これに対して、成田空港関係は約2億円を盛り込みました。成田空港関係ではこの他に、成田国際空港株式会社が横堀誘導路整備などで来年度約393億円を予定しています。この中には周辺対策・騒音対策費なども含まれています。

@【訂正】エールフランスのA380型機お目見えは9月2日
 25日の出来事で「エールフランスのA380型機は10月5日から成田路線に」と書きましたが、これは、「毎日運航されるのが、10月5日から」とのことで、9月2日から、週3往復(月・木・土曜日)されるとのことです。従って、成田空港に初めて飛来するのは9月2日になります。午前中に到着し、正午頃、離陸するようです。従って、10月5日からは毎日10時前にルフトハンザ航空のA380型機、正午前後にシンガポール航空とエールフランスのA380型機の出発を見ることが出来る事になります。

@「B-787型機の初号機納入は来年2月頃」とボーイング社
 ボーイング社は27日、B-787型機の初号機納入がさらに延期され、来年の2月前後となることを明らかにしました。B-787型機用のロールスロイス社製エンジンの評価試験に時間がかかるため、としています。B787型機の初号機引き渡しは当初、2008年5月とされていました。これにより、初号機の納入を受ける全日空が2010年度中にB-787型機を路線投入することは、ほぼ不可能となりました。全日空は「誠に遺憾」とし、「2011年度冬期スケジュールには間違いなく投入できる」としています。

@フジドリームの名古屋=福岡線は1日4往復に
 フジドリームエアラインズは昨日、日本航空が撤退する名古屋=福岡線を1日4往復で運航することを明らかにしました。日本航空は1日5往復ですが、福岡空港の発着枠の調整が難航した結果、とのことです。全便、日本航空との共同運航とします。なお、同社は名古屋空港を静岡空港に次ぐ拠点空港とする意向で、体制を整備する、とのことです。

@米司法省がユナイティドとコンチネンタル合併の調査終了
 米国司法省は27日、ユナイティド航空とコンチネンタル航空との合併にかかる「反トラスト法」に関する調査を終了した、と発表しました。これは、事実上の合併承認となります。これにより、両社は9月にそれぞれ株主総会を開き、10月1日までの合併を目指します。合併しますと、世界最大の航空会社になります。

@コンゴで国内線が墜落
 アフリカ中部、コンゴ民主共和国西部バンドゥンドゥ州で25日、乗客・乗員22人が乗った国内線旅客機が墜落し、少なくとも20人が死亡した、とのことです。州政府高官は「燃料不足が原因の可能性がある」と語りました。また、空港で着陸に失敗したとの情報もあります。

@7月の世界国際線需要が9.2%増に・IATA
 国際航空運送協会(IATA)は7月の世界国際線需要が前年同月比9.2%増となったことを明らかにしました。6月の同11.6%増よりは伸び率が下がりましたが、これは、前年の7月に景気回復が始まったため、としています。


*8月27日

@検問突破で一時全ゲート閉鎖
 昨日、午後0時40分頃、成田空港第2ゲートで警備員の制止を振り切って車が侵入しました。侵入車両は3分後に警察車両が進路を塞いで運転していた千葉在住の46才の男性を現行犯逮捕しました。この間、一時、成田空港の全ゲートが閉鎖されました。

@羽田空港でも10月末から夏期と冬期の2期制スケジュール採用
 国土交通省は10月末から羽田空港でも国際・国内線ともに、スケジュールを国際航空運送協会(IATA)の標準である夏期と冬期の2期制にします。また、IATAの「ヒストリックの優先」と呼ばれる、各期に8割以上の運航を確保した場合は次の期に同等の枠を確保できる、と言うルールや、国内線に対しても、各期の運航が8割未満になった場合は次の期の優先枠を失う「U・Lルール」を適用することを決めました。

@国際線航空機の固定資産税を非課税にと要望・国土交通省
 国土交通省は25日、2011年度の税制改正要望で国際線航空機の固定資産税を非課税にするよう求めることになりました。航空会社の国際競争力を強めるため、とのことです。また、新たな航空機導入を促進するため、法人税軽減につながる、償却制度の創設も要望します。さらに、前原大臣は航空燃料税の4割削減を2011年度から3年間実施するように求めることを明らかにしました。
【コメント】企業に対しては“いたれり、つくせり”の減税要求ですね。騒音地域の固定資産税の減免など、これに比べれば、微々たるものですが、「地元自治体でやってくれ」という態度です。

@パイロットの早期退職募集に約220人が応募・日本航空
 日本航空が7月下旬から8月中旬にかけて行っていた、第2次のパイロット早期退職者募集に約220人が応募したとのことですが、第1次募集と合わせても約400人で、再生計画の中に盛り込まれている「880人の削減」にたいして約半分の応募しかありませんでした。今後、早期退職者の3次募集や、整理解雇などが検討されることになるようです。

@春秋航空が日航の退職パイロット採用を表明
 中国・春秋航空のスポークスマンは25日、日本航空退職パイロットを大量に採用する意向を表明しました。第1陣として30名の採用を予定している、とのことです。日本航空にもコンタクトをとっている、とのことです。
【コメント】春秋航空は一時、「パイロット不足で航空機が遊んでいる」との報道がありました。腕の確かな日本航空のパイロットが採用できれば、万々歳でしょうね。しかし、国の違いや、格安航空会社ですから、パイロットの給与がどのくらいになるか、心配です。

@水平尾翼トラブルで40分遅れる・全日空機
 昨日午後3時15分発の那覇発高松行きの全日空458便・B767型機の出発前点検で水平尾翼を動かすシステムで不具合が見つかりました。この修理のために、同便は出発が約40分遅れました。

@格安航空券販売会社が20日に業務停止・約800人に航空券届かず
 インターネット上で格安航空券を販売していた旅行会社「R-A-J」が20日に業務を停止し、昨日から破産申請の準備に入りました。申し込んで代金を払ったのに航空券が届いていない顧客が約800人いる、とのことです。同社は旅行業協会の補償制度に加入していますが、代金は大部分返ってこない、と見られています。

@7月の日本人出国者が10.7%増・訪日外客数が38.9%増
 日本政府観光局がまとめたところによりますと、7月の日本人出国者数は前年同月比10.7%増と、5ヶ月連続の増加となりました。また、訪日外客数は同38.9%増と、9ヶ月連続の増加となっています。


*8月26日

@7月運用状況国際線旅客が5%増、貨物量は16%増に
 成田国際空港株式会社が今日発表した成田空港の7月運用状況によりますと、旅客数は国際線で前年同月比5%増、国内線が同36%増となり、貨物量は全体で同16%増、輸出が同31%増、輸入が同23%増となりました。発着回数は同5%増となり、給油量は同3%増となりました。国際線旅客数は2007年水準にあと少しで追いつきます。貨物量は2007年水準をわずかに上回っています。発着回数は2007年水準に近づいていますが、給油量は2007年水準にははるかに及びません。

@日本航空が秋から国際線貨物事業を縮小へ

日本航空の無塗装貨物機(2008年11月15日)

 日本航空は赤字が続いている国際線貨物事業を黒字化するために、大幅な事業縮小を行います。生鮮食料品などの大口貨物は受付を中止し、高付加価値の美術品や医薬品などを、国際線旅客機の貨物スペースを使って輸送することになります。このため、10月からは貨物専用機の運航を停止します。
【コメント】21日の出来事で書いた、冬期スケジュールの中で、日本航空の貨物便がなかったのはこのためだったのですね。成田空港でも日本航空の貨物専用機は見られなくなりますね。

@【訂正】
 昨日の「春秋航空・片道4,000円」の記事ですが、「9月1日から」ではなく、「9月15日〜29日の発券分」で、予約は30日からインターネットでの受付になります。すみませんでした。なお、「座席数の10%」も時期によって、変わるとのことです。

@ジェイエア機が自動操縦不具合で引き返す・名古屋空港
 昨日午後3時10分頃、名古屋発熊本行きのジェイエア4343便・CL-600型機が離陸したところ、自動操縦の不具合を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は引き返し、約10分後に名古屋空港に無事着陸しました。乗客は機材を変更して4時45分頃、熊本に向かいました。

@全日空が日本航空を上回る・6月旅客数
 6月の国際線と国内線を合わせた旅客数で全日空が日本航空を約10万人上回ったことが分かりました。全日空が日本航空を上回ったのは日本航空が日本エアシステムと統合した2002年以来初めてのことになります。


*8月25日

@エールフランスのA380型機は10月5日から成田路線に
 エールフランスはこのほど、成田=パリ線にA380型機を10月5日から投入することを明らかにしました。

@ティエフケー株入札に創業者が参加へ
 今日の朝日新聞によりますと、日本航空が売却する事にしている、成田空港に本社がある機内食の「ティエフケー」株51%の入札に同社の創業者である野間口会長が応札する意向、とのことです。同社の株の49%は創業者一族の関係する不動産会社が持っています。同会長はすでに地元金融機関からも資金提供を取り付けている、とのことです。同社の株売却への入札にはロイヤルホストや外資系航空会社も応札を検討しています。

@ジェイエア機が警告灯点灯で秋田空港に緊急着陸
 昨日午後3時30分頃、帯広発名古屋行きのジェイエア2057便・CRJ200型機が函館付近を飛行中にエンジンの逆噴射装置の不具合を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は秋田空港に緊急着陸を要請し、無事着陸しました。同機は点検後に名古屋に向かい、午後6時50分頃着陸しました。

@ジェイエア機が車輪格納確認できずに引き返す
 昨日午後2時20分頃、大阪発福岡行きのジェイエア2057便・CRJ200型機が離陸したところ、車輪の格納を確認するランプが点灯しませんでした。このため、同機は大阪空港に引き返し、無事着陸しました。同便は欠航となりました。

@全日空が逆噴射装置作動しないまま着陸・17日
 去る17日、羽田発神戸行きの全日空411便・A320型機が神戸空港に着陸したところ、逆噴射装置が作動しないトラブルがありましたが、同機は無事着陸しました。原因は前日の整備の際に、逆噴射装置を作動させる油圧装置のバルブを閉じ、整備後に開くのを忘れたためです。国土交通省は昨日、全日空に口頭で注意しました。逆噴射装置を使わなくても着陸できますが、滑走路が短い場合や路面が滑りやすくなっている場合にはオーバーランの可能性もあります。ましてや、今回のようにパイロットが作動しないことを知らない場合は危険性が高くなります。

@春秋航空が茨城=上海線で片道4,000円の航空券を9月から
 茨城空港に就航している中国の格安航空会社・春秋航空の会長は9月15日発券分から茨城=上海線で全座席の10%を片道4,000円とする事を明らかにしました。予約は30日からインターネットで受け付ける、とのことです。

@中国北東部で河南航空機が着陸に失敗・42人死亡か
 24日午後9時35分頃、中国・ハルピン発伊春行きの河南航空機・ERJ190型機が着陸に失敗し、滑走路の手前約1.5Km地点に墜落しました。胴体は2つに割れ、炎上しました。乗客・乗員96人の内、42人が死亡した、とのことです。ERJ190型機はブラジル・エンブラエル製の新鋭機でした。当時、伊春空港付近は霧が濃く、視界は300m程だったとの事です。同空港は出来たてで、山間にあり、夜間の使用については危惧する意見もあったとのことです。

@ネパール事故機パイロットが「エンジン故障」と連絡
 昨日発生したネパールのアグニ航空機の事故ですが、パイロットは管制官に「エンジンが故障した」と連絡してきた直後に連絡を絶った、とのことです。なお、遭難した日本人は19才の男子大学生のようです。機種はドルニエ228型機とのことです。

@FAAがB737-600型機などの尾翼昇降舵関係部品点検・交換を命令
 アメリカ連邦航空局(FAA)は25日、B737-600と最新型機について、尾翼の昇降舵の動きをコントロールする部品を点検し、出来るだけ早く交換するように求める安全指令を出しました。昇降舵が不安定な振動を引き起こす可能性があり、この振動により機体が破損してコントロールを失う可能性がある、としています。米国内の対象となる航空機は約1000機になる模様で、同型機は日本でも運航されています。


*8月24日

@デルタ機がトイレ故障2回で関西空港に引き返す
 22日午後6時頃離陸した、関西発シアトル行きのデルタ航空182便で機内のトイレ6個の内5個が故障しました。故障は洗浄液が流れず、吸引も出来ない状態でした。このため、同機は成田空港に臨時着陸してトイレの修理を行い午後10時45分にシアトルに向かいました。ところが、仙台の東北東約650Kmの太平洋上で、同じ故障が発生し、関西空港に引き返し、昨日午前3時50分に着陸しました。デルタ航空は「飛行中に乗客の皆さんに不快な思いをさせないために引き返した」とコメントしています。

@オランダ航空が成田=アムステルダム線を週10往復に増便
 KLMオランダ航空は11月5日から成田=アムステルダム線を現在の週7往復から10往復に増便することになりました。日本航空の同路線からの撤退を受けた増便のようです。

@3年連続の着陸料引き下げは概算要求せず・国土交通省
 国土交通省は国が管理する空港の国内線着陸料引き下げを来年度予算概算要求に盛り込まないことを決めました。来年度予算で航空燃料税を半減することを要求することにしていますが、着陸料の引き下げと同時に行うと空港管理運営費が確保できないと、と判断したものです。着陸料の引き下げは来年度も実施すると3年連続になるところでした。

@株主優待券廃止で今年度減収が192億円・日本航空
 日本航空は国内線運賃が半額になる「株主優待制度」を廃止したことにより、「顧客が他社に移動する事により、2010年度のこれによる減収が約192億円になる」とする試算を明らかにしました。

@関西空港の夏季繁忙期出入国者が07年水準に戻る
 大阪入国管理局関西空港支局は昨日、関西空港夏季繁忙期(7月17日〜8月16日)の出入国者が前年同期比15%増となったことを明らかにしました。これは、リーマンショック前の2007年同期の水準にほぼ戻ったことになります。

@川崎重工がA350型機用エンジン部品の新工場建設へ
 川崎重工はこのほど、エアバスのA350XWB型機用エンジン「英ロールス・ロイス社製・トレントXWB」に用いる主要部品(圧縮機)を生産する新工場を建設することになりました。神戸市にある西神工場の敷地内に建設し、2012年をメドに稼働させる、とのことです。投資額は50〜70億円で、月産10〜12機分を生産します。

@エールフランスが日航の羽田=パリ線を共同運航へ
 エールフランスは日本航空が10月末から運航する、羽田空港の深夜・早朝時間帯を使った羽田=パリ線を共同運航することを明らかにしました。

@ネパールで小型機が墜落・日本人1人も搭乗か
 24日、ネパール中部マクワンプルにネパールの航空会社・アグニ航空の小型旅客機が墜落しました。乗客・乗員は14人で、日本人1人も搭乗していた模様です。救助関係当局は「生存者の情報はない」と述べています。同機は首都カトマンズからエベレストの玄関口であるルクラに向かっていましたが、悪天候で着陸できず、カトマンズに引き返す途中でした。墜落現場はカトマンズ南方約100Km地点になります。


*8月23日

@成田空港・上半期の違法薬物摘発は件数減るも押収量増加
 千葉県警がこのほど明らかにした今年上半期の成田空港における違法薬物摘発は49件、82.2Kgとなりました。摘発件数は前年同期に比べ7件少なくなりましたが、押収量は同8.6Kg増えています。この内、覚せい剤の摘発が38件、65.2Kgと全体の約8割に上っています。

@小型機胴体着陸で2時間半閉鎖・神戸空港
 今日午前10時27分に、自家用小型機が神戸空港に胴体着陸しました。乗っていたのはパイロットだけで、怪我はありませんでした。この影響で、滑走路が午後1時2分まで2時間35分閉鎖されました。このため、午後1時現在で7便に最大約3時間の遅れが出ています。

@神戸空港6月の利用者が過去最低に・日航の撤退響く
 神戸市が明らかにしたところによりますと、神戸空港の6月利用者は144,341人と2006年の開港以来最低となりました。5月末に日本航空が同空港から完全撤退した影響です。7月も161,026人と前年同月比19.3%減となっています。しかし、9〜12月にかけてスカイマークが鹿児島線・熊本線・長崎線を就航させることになっており、利用者が持ち直すものと見られます。


*8月22日

@「解説と資料のページ」に「芝山町“町民説明会及び地区説明会の開催状況”と“主な質疑応答”」を載せました
 去る17日に開かれた芝山町議会全員協議会で配布された「町民説明会及び地区説明会の開催状況」と題する文書が手に入りましたので、「解説と資料のページ」に載せました。これと、7月19日付で載せた「成田空港容量拡大に伴う町民説明会の状況(芝山町)」をセットで読んでいただくと様子が良く分かると思います。
 成田空港会社や千葉県や芝山町当局の答弁の中でいくつかの問題点が指摘できると思います。
(1)「飛行回数が増えるのにコンターが縮小するのは理解できない」と言う町民の意見について、会社は「国の基準に沿って計算すると、このようになる」との説明一点張りで、責任を回避しています。確かに、現行のWECPNL値やLden値を使う限り、こうなるのでしょうが、住民の体感に基づく疑問には具体的に答えようとしていません。住民の体感を「錯覚」とでも言いたいのでしょうか。
(2)「健康調査」についても、責任を国に転嫁しています。「30万回になったら行うのではなく一定の飛行回数まで増えたらやるべきと思っていますので、国の方にも話しています。」と実際に騒音をまき散らしている当事者としての真摯な対応は感じられません。加害者としての意識が欠如しています。住民はすでに30年以上にわたって騒音下にさらされており、健康被害が発生しているかも知れないのです。
(3)「30万回が本当に必要なのか」という疑問についても、全く答えていません。「30万回時(A・B滑走路でそれぞれ15万回・概ね10年後)」とはしていますが、年間発着回数が20万回にも達していない現状に目をつぶって、「今、何故30万回か」という住民の疑問に対する答えを出していません。町としても「成田空港の年間発着枠を22万回が限界とした場合、国内及び国際資本の投資は成田空港から羽田空港にシフトされ、芝山町及び空港周辺の経済は低下することとなる。」としていますが、「何故、いきなり30万回か?」「25万回・27万回ではいけないのか?」という疑問に対する答えはありません。
(4)町当局は今後の施策として「1、30万回に対する防音工事の拡充 2、空調施設維持管理費の増額や防音工事済み住宅維持管理費の新設等の直下対策 3
固定資産税相当額(土地、家屋)の補助の大幅拡充」を上げていますが、問題は財源です。芝山町は交付金交付団体に転落しましたが、この主な要因は町の7割を占める騒音地域に対する町独自の騒音対策・地域振興費が、成田空港会社から交付される「周辺対策交付金」を大幅に上回っていることにあります。これに加えて、さらに上記のような対策を実施するとすれば、町の財政がさらに悪化することは目に見えています。
(5)さらに、このような“条件”が認められるなら「30万回オーケー」として良いのでしょうか。発着枠を「20万回へ」、「22万回へ」と拡大したときの「約束」はどうするのでしょうか。実現されていないものも多数あります。これらを不問に付して、新たな条件(成田空港の容量拡大(30万回)実現のための提案書のような)で「30万回」を認めることが町民のためになるのでしょうか。
(6)「成田空港発着回数が30万回」となったら、資本投資が本当に、羽田空港から成田空港へ移動するのでしょうか。前原国土交通大臣は「羽田空港の更なるハブ空港化」(羽田空港空域の超過密管制がうまく機能したとしての話しですが)を標榜し、国際線ターミナルの更なる拡充を来年度予算に要求する、としています。
(7)町民の強い希望である移転要望には全く応えていません。千葉県は杓子定規に「集落分断を解消することを目的とした見直しとなる。」としか回答せず、全戸移転の要望には全く理解を示しません。県として国に働きかける姿勢も全く感じられません。だから、大台地区からの要望も“梨の礫”となるのでしょう。1戸の移転に1億円超かかる費用を千葉県が負担するわけではなく、国と成田空港会社が責任を持つ事柄ですから、国と成田空港会社に要求すべきです。

 なお、芝山町としては、今後、町内4か所で「先の説明会についての『説明会』」を開催し、町民の意見を聞くことにしている、とのことです。


*8月21日

@全日空と日本航空が冬期スケジュール発表
 全日空と日本航空は昨日、10月末からの冬期スケジュールを発表しましたが、成田空港関係の増減便は次のようです。
 全日空では成田=瀋陽線を週7往復から3往復、成田=台北線を週14往復から7往復に減便します。一方、成田=ジャカルタ線を週7往復で再開、成田=マニラ線を週7往復で新設(8月6日の出来事で既報)します。また、貨物便では成田=上海線を週4往復から6往復、成田=台北線を週3往復から6往復、成田→香港線を週3便から4便に増便し、成田→大連→関西線を週1便、関西→天津→成田線を週1便、成田=大連線を週1往復とそれぞれ新設し、成田=関西線を週6往復から5往復に減便します。
 日本航空では成田=デリー線を週3往復から4往復に増便し、成田=モスクワ線を週3往復から2往復に減便します。また、成田=関西線と成田=中部線は国際線から国内線に変更し、乗り継ぎ客以外でも利用できるようにします。なお、貨物便についてはまだ、発表がないようです。

@航空労組連絡会が日航再建で安全と雇用維持を要望
 航空労組連絡会は昨日、日本航空の再建について、大量の人員削減が人員不足やスキル低下、雇用不安によって安全運航に悪影響を与えると厳しく批判し、安全運航と雇用を確保するように国土交通省に要望しました。

@日本航空が10〜12月の燃油サーチャージャーを据え置く
 日本航空は昨日、10〜12月の国際線燃油サーチャージャーを据え置く事を発表しました。全日空が引き下げた事により、10〜11月の国際線燃油サーチャージャーは全日空と日本航空が同水準になります。8〜9月分は日本航空が安くなっていました。

@エアニッポンネットワークが尾翼点検をせずに運航
 全日空グループのエアニッポンネットワークは昨日、所有するDHC8-300型機・5機の垂直尾翼の点検を規定よりも3年半〜1年8ヶ月も怠り、運航していたことを明らかにしました。腐食防止のために行う垂直尾翼の点検とのことです。国土交通省は同社に対して昨日、厳重注意処分を行いました。

@日本エアコミューターのDHC8型機エンジン破損は不純物の混入が原因
 運輸安全委員会は昨年3月25日に起こった(2009年3月の出来事参照)種子島発鹿児島行きの日本エアコミューター3760便・DHC8-400型機のエンジントラブル事故について、「プロペラに回転を伝えるシャフト製造時に不純物が混入し、金属疲労から破断したことが原因」とする報告書をまとめました。また、エンジンが止まったときにプロペラが運航の邪魔にならないように風により回転する機構が故障し、鹿児島空港に緊急着陸するときに困難が生じたことも明らかにしました。運輸安全委員会はカナダの航空当局に対して、エンジン製造メーカーに品質管理を徹底するように指導するべき、とする安全勧告をすることにしています。

@7月に中国と台湾で“あわや衝突”のヒューマンエラー
 7月10日午後3時頃、中国の上海空港で離陸中の航空機がいる滑走路に他の飛行機が進入する出来事がありました。進入したのは外国籍の航空機とのことで、管制官が指示した誘導路で曲がらずに直進し、滑走路に進入した、とのことです。これに気づいた管制官が離陸滑走に入っていた上海航空925便に離陸中止を指示し、事なきを得ました。上海航空機は時速約110Kmで滑走中でした。中止指示が数秒遅れていたら、両機は衝突していた、とのことです。
 7月17日に台湾の桃園空港で、ウクライナの貨物機が「滑走路手前で待機せよ」という管制官の指示を聞き間違えて、シンガポール航空機が離陸中の滑走路に進入してしましました。これに気づいた管制官がウクライナ機に直ちに滑走路を横断するように指示して、横断が終わった直後にシンガポール航空機が離陸しました。ウクライナ機パイロットからの復唱を管制官が聞き逃したのが原因の一つでした。


*8月20日

@B滑走路を点検で18分閉鎖・昨日
 昨日午後1時過ぎ、米ダラス発成田行きのアメリカン航空175便の到着後点検で、タイヤの溝にゴム片がこびりついているのが見つかりました。連日の暑さで滑走路のアスファルトにこびりついたタイヤのゴムが入り込んだものと見られています。成田空港会社は午後2時半頃からB滑走路を18分間閉鎖して滑走路の点検を行いましたが、運用に支障がない事が分かり、閉鎖を解除しました。

@日航再生計画で「12年末までの再上場を目指す」
 日本航空の再生計画案の中で企業再生支援機構と日本航空は「2012年3月期決算の内容を見極め、2012年末までの再上場を検討する」との内容を盛り込んでいる事が分かりました。

@銀行団が来週中に再生計画を正式承認へ
 政策投資銀行や3メガバンクなどの日本航空主要取引銀行団は来週中にそれぞれ取締役などで、最終計画案を正式に承認する予定です。約2800億円の負債は当面維持し、日本航空との取引を継続します。これにより、企業再生支援機構と日本航空は今月末に最終計画を裁判所に提出します。

@関西空港と中部空港の地上業務を鴻池運輸と鈴与に譲渡
 日本航空は関西空港の地上業務を行う3子会社と、中部空港の地上業務を行う2子会社を9月30日付で、それぞれ鴻池運輸と鈴与に譲渡する事になりました。関西空港関係は株式の90%、中部空港関係は同95%を譲渡します。これにより、約1900人をグループから切り離す事になります。


*8月19日

@エアカナダが成田=カルガリー線を10月末運休も来春に再開予定
 エアカナダは今年開設した成田=カルガリー線を10月末の冬期スケジュールから運休とすることを明らかにしました。しかし、今夏期の需要が好調だったことから、来年3月末からの来夏期スケジュールから再開する予定、とのことです。

@ドイツメーカーのボディスキャナー実験の一部を延期に

第1ターミナル南ウイングに設けられた実験ブース
 国土交通省は成田空港で行っている全身透視の「ボディスキャナー実験」の内、23〜27日に行う予定だったドイツメーカーの実験を延期して、9月13日〜17日に行う事を明らかにしました。実験機器の準備が間に合わないため、とのことです。

@全日空と日航が10月末からの中国線枠を国内線に振替へ
 全日空と日本航空は10月末からの羽田空港再拡張後に、羽田空港と中国間に1日2往復を運航する予定で国土交通省から発着枠を許可されていましたが、日中航空交渉の遅れから具体化できず、準備が間に合わないとして、発着枠を当面、国内線に振り替えることを決めました。国土交通省もこの振替を黙認する、とのことです。全日空はこの枠を使って羽田=徳島線に1日2往復を割り振ります。日本航空は今のところ、どの路線にするか未定とのことです。中国路線の運航は航空交渉が早期に妥結したとしても、準備の都合から来年3月末の夏期スケジュール以降になる、としています。

@「ANA長崎エンジニアリング」を厳重注意処分
 国土交通省大阪航空局は昨日、全日空グループの子会社「ANA長崎エンジニアリング」を厳重注意処分としました。B737型機の前脚部分のベアリング交換に際し、マニュアルに反していた、とのことです。この違反作業でベアリングを交換した38機については点検の結果不具合はなかった、とのことです。

@アメリカンがエコノミーの最前列座席に追加料金
 アメリカン航空は18日、エコノミークラス座席の内、出入り口に近い最前部2〜3列を「エクスプレスシート」として、追加料金・19〜39ドルを徴収することを明らかにしました。このシートの乗客は優先的に乗降が出来る、とのことです。

@格安航空会社・タイガーエアウエイズがパイロット不足で欠航
 19日付のシンガポール紙ストレーツ・タイムズによりますと、シンガポールの格安航空会社・タイガーエアウエイズはパイロットが大量に退職したため、運航乗務員が不足して多くの欠航が出ている、とのことです。15〜18日の4日間で10便が欠航しました。退職の原因については書いていません。
【コメント】先日、あるテレビ番組で格安航空会社の低料金の仕組みについて分析していましたが、機内サービスの省略や有料化、機材の統一によるコスト削減などを取り上げていました。しかし、この番組では、運航乗務員や客室乗務員の低賃金と労働強化によるコスト削減の実態や、整備部門のコスト削減による安全運航へのリスクなどは取り上げていませんでした。  


*8月18日

@「2010成田空港ハンドブック」を買いました
 16日に成田空港の第1ターミナル5階にある「MUSEUM SHOP BIPLANE」で毎年買っている右の写真の「2010成田空港ハンドブック」を買いました。6月の下旬には発行されていたようですが、8月になってしまいました。内容は毎年のこととて、たいして変わらないようですが。価格は950円でした。なお、「MUSEUM SHOP BIPLANE」は航空科学博物館が成田空港に出店しているショップで、成田空港関係・飛行機関係の書籍や航空路図やプラモなどを扱っています。

@香港航空が10月31日から成田=香港線を週7便で開設
 香港航空は10月31日から成田=香港線を開設します。毎日1便の週7往復で機材はA330-200型機を使います。

@全日空が10〜11月の燃油サーチャージャーを値下げ
 全日空は昨日、10〜11月の国際線にかかる燃油サーチャージャーの値下げを発表しました。値下げ額は欧米などの長距離線で往復7,000円、韓国線が同1,000円などとなっています。

@英国空港会社・BAA労組が賃金交渉で合意・ストは回避へ
 今月下旬にストライキを予定していた英国空港会社・BAAは16日、会社側と賃金交渉で基本的な合意に達した、と発表しました。これにより、予定していたストライキは回避されることになります。夏休みの終盤で英国の主要空港が麻痺するのではないか、と心配されていました。

@新スカイライナーの写真

客室内・シートは堅めで、足元はゆったり
印旛沼付近を走る・稲はうっすらと黄金色


*8月17日

@160Kmを感じさせない乗り心地・新スカイライナー

日暮里駅に到着するスカイライナー

 昨日、新型スカイライナーを使って日暮里から成田空港まで行ってきました。インターネットで予約して、日暮里駅で「スカイライナーの番号」「予約番号」「電話番号」を券売機に入力し、代金2,400円を投入しますと、発券されます。昨日の12時5分発で、夕方出発時間帯には少し早かったので、あまり混んでいませんでした。入口ドアを入ったところに、スーツケースなどの置き場があります。車内は座席間隔が広く、足元がゆったりしていました。
 一番驚いたのは乗り心地です。都内のカーブもスムースに通過していきますし、北総線に入っても、あまり、揺れを感じないために、最高時速160Kmを“速い”と感じませんでした。車内の前後には液晶画面がありますが、そこには、日本語・英語・中国語・ハングル語による案内が次々に表示されます。もちろん広告も出ますが、車両前面のカメラからの実況映像も時々表示されます。
 昨日の成田空港は帰国ラッシュで混雑していると、思っていましたが、午前の到着ラッシュが過ぎ、夕方の到着ラッシュ前であったためか、混雑はありませんでした。それよりも、出発ロビーが混雑しているのは意外でした。混雑を避けて、この時期に海外に出かける人が結構いるようで、“夏休みの分散化”が進んでいるようです。

@国土交通省が来年度から航空燃料税半減方針固める
 国土交通省は今日、国内線の航空機燃料にかける「航空機燃料税」を来年度から半減する方針を固め来年度予算案の概算要求に盛り込みます。現在は1キロリットル当たり26,000円のものを13,000円にすることになります。これにより、今年度約716億円の空港整備勘定(旧空港整備特別会計)の収入が来年度は約350億円程度になることになります。国内航空各社は「大幅に値下げされれば、運賃の値下げを検討する」としています。

@お盆期間の輸送実績で全日空が増加し、日航は減少
 全日空と日本航空が昨日発表したお盆期間(6〜15日)の輸送実績によりますと、全日空は前年同期比で国内線が5.6%増、国際線が12.3%増となりました。一方、日本航空は国内線が10.8%減、国際線が11.9%減となりました。注目すべきは日本航空の国内線が提供座席減(同9.3%減)を上回って減少していることです。これについて、関係者は「日本航空の株主優待券が廃止されたことで、株主優待券のある全日空に顧客が移動したのではないか」としています。

@コロンビアで着陸失敗・1人死亡
 16日、コロンビアの首都ボゴタからサンアンドレス島に向かった、アイレス航空のB737型機が着陸寸前に落雷に遭い、着陸に失敗して大破しました。乗客・乗員131人のうち、1人が死亡し、125人が病院に搬送され、重傷が4人とのことです。当時、激しい雷雨でパイロットは「滑走路の手前80mで落雷を受けて、コントロールが出来なくなった」と語っているそうです。


*8月16日

@日本航空機がエンジン火災で緊急着陸・仙台空港
 昨日午後4時10分頃、仙台発福岡行きの日本航空3538便・MD90-30型機が離陸したところ、右エンジンに火災が発生したとの警告灯が点灯しました。このため、同機はただちに消火装置を作動させ、右エンジンを止めて引き返しました。約10分後に無事に緊急着陸しました。点検したところ、右エンジンに火災の跡がありました。国土交通省は重大インシデントとして、運輸安全委員会の調査官2人を派遣します。同便は代替機で約3時間半遅れで福岡に向かいました。

@「歴代経営者の不作為が破綻の要因」・コンプライアンス調査委員会
 今日の朝日新聞によりますと、日本航空の破綻原因を調べている同社の独立機関「コンプライアンス(法令順守)調査委員会」は「(重大な事態に対する)歴代経営者の不作為が要因で破綻した」との報告書をまとめた、とのことです。ただ、刑事と民事の両面での法的責任を問うのは難しいと判断しました。破綻の主な要因は(1)組織の肥大化に伴う意思疎通の欠如、(2)もろい財務体質、(3)政官とのもたれ合い、(4)経営者の経営判断や全社的な危機意識の欠落、などとしています。同委員会は近く報告書を管財に提出する予定です。


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