2012年11月前半の出来事


*11月15日

「成田空港の最新画像」を「解説と資料」のページに載せました
 10日の出来事に「Googl Earthの画像が3月29日のものに更新されていた」と書きましたが、先月12日に成田空港から「航空宇宙展」に行ったとき、機内から撮影した成田空港の全景を「成田空港の最新画像」として「解説と資料のページ」に載せました。今後も何らかの新しい画像が入手できたときに、更新したいと思います。

@ジェットスター・ J が成田=関西線を一時運休へ
 ジェットスター・ J は今日、11月22日から12月5日までの成田=関西線を運休すると発表しました。理由は「長期的な運航品質の向上のため」としています。

@羽田拡張県連絡協議会が千葉ルート騒音軽減を要望
 千葉県と、羽田空港拡張事業に関係する県内25市町の連絡協議会は昨日、国土交通省に対し、羽田空港を利用する航空機の騒音を軽減するように申し入れました。申入書では昨日で試行期限の切れた千葉市上空ルートの高度引き上げを継続して欲しい、としています。

@全日空の10月国際線旅客数が18ヶ月ぶりに前年同月割れに
 全日空の伊東社長らは昨日の記者会見で、10月の国際線旅客数が前年同月比(以下同じ)2%減となったことを明らかにしました。国際旅客が前年同月を割り込んだのは2011年4月以来18ヶ月ぶりになります。要因は尖閣諸島問題をめぐる中国路線の需要減少で、座席数を13%増としたものの、旅客数が24%減となったことにある、としています。欧米線は好調なことから国際線全体の平均利用率は1.4ポイント増の74.7%となりました。また、国内線は旅客数が1.3%増となり、利用率は1ポイント減の66.2%でした。

@オリエンタルエアブリッジ機に落雷、昨日10便欠航
 13日午後4時頃、長崎発壱岐行きのオリエンタルエアブリッジ15便・DHC8-201型機が降下中に落雷を受けました。同機は壱岐空港の天候が悪化したため、長崎空港に引き返しました。この機体の点検のため、昨日の10便が欠航となりました。


*11月14日

@2012年度の総発着回数を21.4万回と想定・成田空港会社
 成田国際空港株式会社は昨日発表した2013年3月通期見通しの中で、2012年度の発着回数を1000回下方修正し21万4000回としています。また、旅客数も83万人下方修正し3386万人、貨物量は194万トン、給油量は465万キロリットルとしています。下方修正の要因は尖閣問題や竹島問題による中国路線と韓国路線の減少によるものです。中国路線のキャンセル率は9月が10%、10月が30%となっており、韓国路線では9月が4%、10月は16%となっています。

@「新たな着陸料で低騒音機促進期待」・成田空港会社
 成田国際空港株式会社は乗り入れている航空機の内、低騒音機と区分される「騒音インデックス A〜C」機 の割合が、2011年度には84%となっていることを明らかにしました。2006年度には60%でした。来年4月1日からの新たな着陸料により「低騒音機の導入がさらに促進されることを期待する」としています。
【コメント】低騒音機の導入は騒音下住民にとっても歓迎すべき事なのですが、「低騒音機の導入」が飛行回数を増やすことに使われ、「騒音評価値が変わらない」と言うのでは"騒音軽減"の意味がありません。

@日本航空の成田=サンディエゴ線が3月1日からデイリー化
 日本航空は昨日、12月2日から新規就航する成田=サンディエゴ線を、来年3月1日から週3便増便し、デェイリー運航にする、と発表しました。機材は B787型機を使います。

@来月中旬から千葉市緑区=成田空港間の高速バス運行へ
 千葉中央バスと成田空港交通の両社は来月中旬にも、千葉市緑区と成田空港を結ぶ高速バスの運行を開始することになりました。所要時間は約1時間30分で、料金は片道1000円とします。1日4往復し、始発便は千葉市緑区の鎌取駅近くを午前6時、最終便は成田空港発を午後10時とします。

@南房総市の住民が羽田空港航空機騒音で調停申請するも、すぐに取り下げ
 「蘇我生活辞典」の「弥七さん 中央区に住んでま〜す」によりますと、9月24日に南房総市の住民から総務省の公害調停委員会に「千葉県における航空機騒音調停申請事件(平成24年(調)第6号事件)」が提出されました。
 「事件の概要」は「平成24年9月24日、千葉県南房総市の住民1人から、航空会社2社及び国(代表者国土交通大臣)を相手方(被申請人)として、調停を求める申請がありました。申請の内容は、以下のとおりです。申請人は、羽田発着便が、平成22年6月より、24時間飛来し、その騒音により深刻な睡眠不足に陥り、健康に多大な影響を及ぼしたことから、被申請人らに対し、(1)意図的にショートカットを行い、航空燃料を節約、利益を上げる行為を停止すること、(2)国が認めた深夜便の海上飛行を遂行(遵守)すること、(3)申請人に対する羽田発着便の不法行為への抗議により端を発した嫌がらせ等の行為を停止することなどを求めるものです。」となっており、その後、10月22日付で申請人から「申請を取り下げる」との申し出があったそうです。
【コメント】約1ヶ月の間に何があったのでしょうか。「嫌がらせ」とはどんなことだったのでしょうか。やはり「深刻な睡眠不足に陥り、健康に多大な影響」はあるのですね。

@仙台空港の不発弾処理作業が無事に終わる
 今日行われた仙台空港の不発弾処理作業が無事に終わりました。午前9時から作業が開始され、午前10時過ぎに信管が引き抜かれ、不発弾は運び出されました。安全点検後、同11時26分から空港が再開されました。この作業で32便が欠航となりました。

@欧州の旅行者が「一番嫌い」はライアンエア
 今日のAFP通信によりますと、旅行情報サイト「トラベルズ」がこのほど行った調査によりますと、欧州の旅行者がもっとも嫌いな航空会社は、格安航空会社(LCC)「ライアンエア」との結果が出ました。回答者は5360人で、フランス人の22%、ドイツ人の38%、英国人の48%、スペイン人の56%が「もっとも嫌いな航空会社」に「ライアンエア」を揚げました。

@アフリキヤ航空がA350-900型機を4機追加で発注
 エアバスは12日、リビアを拠点とするアフリキヤ航空が A350-900型機を4機追加発注した、と発表しました。また、既に発注済みの A350-800型機6機も A350-900型機に変更したとのことです。これにより、同航空のA350型機の発注数は10機となりました。

@インタージェット航空がA320neo型機を40機発注
 メキシコのインタージェット航空はエアバスと A320neo 型機40機を購入する契約を結んだことを明らかにしました。


*11月13日

@成田空港会社が来年4月から着陸料を引き下げへ
 成田国際空港株式会社は今日、来年4月1日から国際線着陸料を1トン当たり100円値下げする方針を決めました。引き下げ率は騒音の大きさにより、4.8〜6.1%となります。また、国際手荷物取扱施設使用料も、機材の座席数により3段階に分ける、とのことです。今までは101席以上は一律でした。改定により、101〜200席で20%、201〜300席で10%の減免となります。なお、301席以上は逆に5%の引き上げとなります。また、100席以下の場合は変更しません。

@成田空港会社の中間決算が2期ぶりの増収増益に
 成田国際空港株式会社は今日、「9月中間連結決算」を発表しました。それによりますと、売上高は前年同期比(以下同じ)13.6%増、最終利益が3.4倍の101億円となりました。東日本大震災による落ち込みからの回復と格安航空会社(LCC)参入がプラス要因となった、としています。2012年3月期通期の見通しは 売上高を今年5月予測から19億円上積みし、最終利益を18億円多い144億円としています。

@「まずは30万回、運用時間は地元の理解を得て」と羽田大臣
 羽田国土交通大臣は9日の衆議院国土交通委員会で、公明党議員の成田空港運用時間についての質問に「まずは 30万回。この実行を行い、それを前提に地元からの理解を得ながら緩和をしっかりと検討していきたい」と答弁しました。
【コメント】この"地元"という言葉が曲者ですね。実際に騒音下で睡眠障害を受ける人たちを指すのでしょうか。"地元"の経済団体などを指すのでしょうか。睡眠障害に悩む人たちに、「希望する人は移転の対象者とする」と言うのであれば良いのですが、"地元"と十把一絡げにして"理解した"とされるのではたまりません。

@今年も初日の出フライト実施へ
 成田国際空港株式会社は昨日、来年1月1日に「初日の出フライト」を実施することを発表しました。日本航空の B767-300型機を使い、午前6時頃の出発で約2時間のフライトになります。募集は明日午前10時30分からで、ジャルパックでの扱いになります。

@26空港の内、24空港が赤字・羽田空港も赤字に転落
 国土交通省は昨日、国が管理する全国の26空港の2010年度収支を明らかにしました。それによりますと、黒字になったのは新千歳空港と小松空港の2空港のみで、他の24空港は赤字となりました。羽田空港も D滑走路整備費用を計上したため、492億400万円の赤字に転落しました。

@欧州委員会が排出ガス規制を一時凍結決める
 EU の欧州委員会は12日、今年1月に導入した欧州域内と域外を結ぶ国際線航空機にかける「温暖化ガス排出規制」を一時凍結することを発表しました。2012年中を規制の対象としない方針で、航空会社に負担はないことになります。。欧州域内だけを運航する航空機は規制の対象となります。ただし、国際民間航空機関(ICAO)などとの協議を続け、来年の秋までに動きがない場合には規制を再開することも明らかにしました。


*11月12日

@「成田空港路線は好調。黒字になるだろう」西久保社長
 スカイマークの西久保社長は9日の決算発表の際に、成田路線について「7月からの LCCの参入による影響は、当初の予測よりもはるかに限定的な減収だった。他社が参入するようになってから、当社の搭乗率が急激に上がった。他社参入で当社の認知度が上がった。成田空港路線は黒字になるだろう。」と述べました。その上で、新千歳線や旭川線を増便する意向も表明しました。一方、関西空港路線については「思うように単価が上がらず、旅客数も伸びなかった。」と苦戦を強いられていることを明らかにしました。

@スターフライヤー機の操縦席窓にひび、羽田に緊急着陸
 昨日夜、北九州発羽田行きのスターフライヤー92便・A320型機が離陸して約25分たった頃、操縦席窓に蜘蛛の巣状のひび割れが出来ました。同便は午後10時56分に羽田空港に無事緊急着陸しました。「窓ガラスにちょっとひびが入りましたが、飛行には問題ありません」と機内アナウスがあったとのことです。原因は窓ガラスを暖めるヒーター線のショートでした。

@エミレーツ航空のA380型機でエンジントラブル
 11日、シドニー発ドバイ行きエミレーツ航空の A380型機が、離陸直後にエンジンの一つから炎が上がり、シドニー空港に引き返すトラブルがありました。この機体のエンジンはカンタス航空のA380型機が使用して、トラブルを起こしたロールスロイス社製のエンジンではなく、「エンジン・アライアンス」製のエンジン、とのことです。写真は成田空港に着陸するエミレーツ航空のA380型機。


*11月11日

@「資料室」の「Gallery」に「2012国際航空宇宙展」を載せました
 大変遅くなりましたが、先月12日と13日に行った「2012国際航空宇宙展」の写真を「資料室」の「Gallery」に載せました。たくさんの写真の中から選んだものですが、会場の様子を伝えるには、全く不十分と思います。私なりの"見方""感じ方"と考えて下さい。

@スカイマークの10月は平均利用率が13.1ポイント減の69.9%
 スカイマークは昨日、10月の搭乗実績を発表しました。それによりますと、全路線の搭乗実績は旅客数が前年同月比(以下同じ)4.9%増、有償座席利用率(L/F)は13.1ポイント減の69.9%となっています。成田空港路線の有償座席利用率(L/F)は成田=札幌線が53.0%、成田=旭川線が52.8%、成田=福岡線が68.0%、成田=沖縄線が54.8%、成田=神戸線が27.6%、成田=鹿児島線が35.0%となっています。


*11月10日

@31日にも制限区域の扉を開放し、保安検査やり直し
 先月31日、成田空港第1ターミナルの国内線チェックインカウンター近くで、一般エリアと制限エリアを隔てるドアの鍵が施錠されていないのが見つかりました。このため、成田空港会社ではこの時間帯の乗客の保安検査をやり直しました。この影響で4便に最大1時間の遅れが出ました。原因は警備の警察官が着任したばかりで、施錠操作にミスがあったため、とのことです。先月22日(10月22日出来事参照)にも同じようなミスがありました。

@全日空9月の国際線旅客が5.1%増に
 全日空が8日発表した「9月ANAグループ実績」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)5.1%増、利用率は12.5ポイント増の78.5%となりました。また、国内線は旅客数が0.5%増、利用率は0.5ポイント増の66.5%となっています。成田空港関係路線の利用率は成田=札幌線が56.2%、成田=大阪線が82.9%、成田=福岡線が50.3%、成田=中部線が72.2%、成田=仙台線が65.7%、成田=那覇線が58.0%、成田=新潟線が32.7%となっています。この内、LCCと競合する路線では成田=福岡線が14.5ポイント減、成田=札幌線が1.7ポイント減、成田=那覇線が6.8ポイント増となっています。

@成田空港のGoogl Earthの地図データが今年年3月29日のに更新
 Googleアースで成田空港の写真が2012年3月29日撮影のものに更新されていました。国内線施設は整地工事がが始まった段階です。

@「下地島空港の国際化は夜間騒音が心配」の声
 今日の宮古毎日新聞によりますと、「下地島利活用を考える青年協議会」と下地敏彦市長の意見交換会が昨日開かれました。この中で、同空港の国際化については両者の意見が一致しましたが、伊良部商工会青年部の一人は「国際化には多くの会員が賛成しているが、24時間空港化には夜間の騒音を懸念する会員がいる」と報告しました。

@中部発の日本トランスオーシャン航空機が引き返す
 今日午前10時20分頃、中部発那覇行きの日本トランスオーシャン航空251便・B737-400型機が、三重県志摩市付近を飛行中に、左主翼防氷装置の不具合を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は引き返し、約50分後に、無事に着陸しました。この便は欠航となり、乗客は他社便で那覇に向かいました。

@「国際線はまず、成田=ニューヨーク線で」スカイマーク社長
 スカイマークの西久保社長は昨日の中間期決算発表会で、2014年にA380型機を使った国際線参入について、「第1候補としてニューヨーク線を考えている。今交渉中だ。ロンドン線については、今の欧州の経済状況から、その次ぐらいになるのではないか。」と述べました。また、「有償座席利用率が年平均で60%程度でやっていける。」と述べました。また、国内線については、幹線に2014年に導入するA330型機を投入し、座席供給量を増やす考えを示しました。


*11月9日

@10月の成田空港貨物取扱量は1.4%増と6ヶ月連続プラス
 東京税関のまとめた成田空港の10月分貨物取扱量速報値によりますと、総取扱量が6ヶ月連続プラスの、前年同月比(以下同じ)1.4%増となりました。積込量は0.6%減、取卸量は3.0%増となっています。輸出量は11.9%減、輸入量は4.5%減でした。

@昨日、消火救難訓練・約1200人参加
 成田空港で昨日、B767型機が着陸の際に、エンジンから出火し爆発した、との想定の下に、消火救難訓練が行われました。62機関から約1200人、緊急車両約300台が参加しました。今回の訓練では初めて、負傷者の内訳を参加者に伝えず、現場の医師がその場で、トリアージをする訓練を行いました。このページで訓練の様子が写真で載っています。

@12月にロイヤルブルネイ航空が臨時便運航へ
 ロイヤルブルネイ航空は12月11日と17日に成田空港に臨時便を運航すことになりました。同社がオフィシャルエアラインとなっているゴルフのアジア対ヨーロッパ対抗戦「ザ・ロイヤルトロフィー」にあわせて運航するもので、機材はA320型機を使います。同社が成田空港に乗り入れるのは初めてとなります。

@「公的支援は必要だった」有識者会議
 国土交通省は昨日、航空会社への公的支援のあり方を議論する有識者会議の初会合を開きました。この席で、国土交通省は「現時点で公的支援により、公平性が阻害されているとは認識していない」と述べました。また、会議では「経営破綻した日本航空への公的支援は必要だった」との見解で一致し、EUに職員を派遣し政府担当者などから聞き取り調査を行う事を明らかにしました。また、来年3月までに公的支援のガイドライン策定を含む方策を検討し報告することになりました。

@JAXAが来月12日に「航空宇宙技術発表会」開催
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は来月12日に「JAXA宇宙航空技術研究発表会」を開催します。会場は東京ステーションコンファレンス サピアホール・会議室で午前10時からになります。

@A380型機が英国の騒音削減協会最高賞受賞
 エアバスは7日、英国の騒音削減協会(Noise Abatement Society)から、A380型機が最高賞を授与されたことを明らかにしました。空港周辺に与える騒音の影響削減を評価されての受賞、とのことです。

@復興航空がA321neo型機を6機追加発注
 エアバスは8日、台湾の復興航空がA321neo型機を6機確定発注したことを明らかにしました。これで、復興航空のA321neo型機発注数は12機となります。


*11月8日

@燃油サーチャージャーの値上げ相次ぐ
 今年の年末年始を含む12月1日〜来年1月31日の燃油サーチャージャーの値上げが目白押しです。日本航空と全日空を始めとして、デルタ航空・ユナイテッド航空・キャセイ航空・マレーシア航空・ヴァージンアトランティック航空・アエロフロート・アシアナ航空・香港ドラゴン航空・ウラジオストック航空などです。年末年始の旅行代金は少し高くなりそうですね。安い運賃ですと、燃油サーチャージャーがほぼ同額になりかねません。

@全日空がウエブで欠航や遅延の証明書発行
 全日空は到着が15分以上遅れた便の乗客に対して、欠航、遅延、臨時着陸証明書の発行をウエブサイトで行えるようにしました。ただし、便名が全日空(ANA)の場合のみで、国際線共同運航の他社運航便では発行されません。

@エア・ベルリンが開港延期の補償求めて提訴
 エア・ベルリンは6日、ベルリン・ブランデンブルグ国際空港の開港延期による損害を補償するように提訴した、と発表しました。これまで、同空港と話し合いを続けてきたが、合意できなかったため、としています。同空港の開港は当初予定の今年6月3日から、来年10月27日に延期されています。


*11月7日

@IMF総会中にビジネスジェット機が多数寄港
 成田国際空港株式会社によりますと、10月4日から16日まで東京で開かれた国際通貨基金(IMF)・世界銀行の年次総会の期間中に、成田空港に寄港したビジネスジェットの運航回数が40回に達していたことを明らかにしました。この内、26の運航ではビジネスジェット専用ターミナル施設を利用しました。4〜9月の月平均の運航回数は51.7回ですので、この間の運航が多かったことを示しています。

@全日空機が落雷で機首に凹み
 今日午前10時頃、羽田発富山行きの全日空884便・B767-300型機の到着後点検で、機首先端に凹みが見つかりました。着陸最終段階に落雷があり、これが原因と見られています。同機は修理が必要なため、折り返し便が欠航となりました。

@B737MAX型機の確定発注相次ぐ
 アエロメヒコ航空は5日、ボーイング社と7月に覚え書きを交わしたB737MAX型機購入について、60機を確定、30機をオプションとすることで正式に合意した、と発表しました。
 また。クエートのリース会社「ALAFCO」も、7月に覚え書きを交わしたB737MAX型機20機の発注を確定しました。


*11月6日

@「空港地域共生・共栄会議」で夜間発着回数制限緩和を正式に表明
 国土交通省は昨日開かれた「成田空港地域共生・共栄会議」で10月20日の出来事でも触れた、27万回化に伴う夜間の発着回数制限緩和について、正式に報告しました。なお、この会議の席で、反対同盟旧熱田派の事務局長だった、石毛博道氏が反対運動を続ける各派を批判する文書を読み上げた、とのことです。文書では「わがままな少数者の存在に社会はいつまで我慢を強いられるのでしょうか」としています。
【コメント】「恥ずかしげもなく、よく言える」という気がします。彼らが、国と一部"学識経験者"らにおだてられて行った"円卓会議"は、反対同盟熱田派の運動が尻すぼみになり、運動を終了するにあたっての「花道を飾る」"一大キャンペーン"でした。しかも、反対同盟熱田派内部にも色々な考え方があり、この"円卓会議"そのものにも反対するグループもありました。"住民代表"を装っていましたが、他の反対各派や私たちの会などの住民組織には、何の働きかけもありませんでした。いくつかの"住民組織"も参加していましたが、熱田派や行政の息のかかった"住民組織"でした。「運用時間延長」を最初に言い出した相川芝山町長も"円卓会議"の"住民代表"でした。

@貨物関係者から成田空港LCC進出を危惧する声
 今日の日本経済新聞によりますと、成田空港への LCC 進出について、貨物業界の一部からは異論が出ている、とのことです。成田国際空港株式会社が2015年春にも供用開始を予定している格安航空会社(LCC)専用ターミナルが、第5貨物ビルを一部つぶして建設される計画について、このような形で LCC関連施設が増えることに対して、「貨物業界にとってプラスにはならない」との意見があるそうです。

@ジェットスター・ J 手荷物受託料金の詳細
 昨日書いたジェットスター・ J の受託手荷物料金の詳細がこのサイトに出ています。

@運輸業営業利益が40.9%増に・京成電鉄第2四半期決算
 京成電鉄は先月31日に2013年3月期第2四半期の連結決算を発表しましたが、純利益は前年同期比で103.1%増の117億3800万円となりました。オリエンタルランドが好調でした。成田スカイアクセスを含む運輸業は、営業収益が同5.9%増、営業利益が同40.9%増となっています。

@今夜、ディスカバリーチャンネルでB727型機墜落実験放映
 今夜午後10時から、ディスカバリーチャンネルで B727型機を実際に墜落させ、損害状況などを調べた実験の模様が放映されます。パイロットは墜落3分前に機内からスカイダイバーとともに脱出し、以後は近くを飛行している小型機からの無線操縦により墜落させた、とのことです。なお、13日と17日にも放映されます。番組説明には「B737を墜落」とありますが、映像で見る限り「B727型機」とのことです。


*11月5日

@IBEXエアラインズの成田路線が好調
 IBEXエアラインズが発表した10月の旅客利用実績によりますと、利用率は全路線平均で76.0%となりました。この内、成田路線は成田=仙台線が80.3%、成田=広島線が63.6%、成田=小松線が71.9%となっています。3路線ともLCCとの競合はありません。

@羽田発着枠のないLCCの影響は軽微
 今日の財形新聞によりますと、第2四半期の業績発表で、全日空と日本航空が好業績を発表していますが、これは、両社が羽田空港をハブとしており、ドル箱路線を確保していることによる、としています。スカイマークなどの新興航空会社は羽田空港路線が少なく、LCC参入による影響を少なからず受けている、としています。スカイマークは拠点とする成田路線や関西路線で 、LCCの影響で運賃を引き下げており、一方、羽田路線では割引率を引き下げたことにより、幹線の客が全日空や日本航空に流れている、としています。根拠を数字では示していませんが「2014年の国際線進出を目指して2年前にエアバスの超大型機A380を導入する計画を発表したが、業績が頭打ちで雲行きが怪しくなってきた。」としています。また、全日空や日本航空も、羽田空港の国際線枠拡大で長中距離 LCCが羽田空港に乗り入れると、好調な国際線への影響が避けられない、としています。
【コメント】ドル箱路線の羽田空港で大きな権益を持つ、大手2社は今のところ、高みの見物を決め込んでいるようですね。もちろん、新興航空会社は機材などの関係があり、大手2社に全面的に取って代わることは出来ないのですが。今回の羽田空港国内線発着枠拡大も、新興航空会社の特別扱いをなくす方向のようです。日本航空の植木社長も「羽田に路線がないLCCは脅威ではない」と言っていましたね。このように、大手2社の権益を守る事が、官僚などの天下りに繋がるような気がします。

@ジェットスター・ J の受託手荷物手数料は100〜400円の値上げ?
 11月3日の出来事で、ジェットスター・ J の「受託手荷物料金を現行よりも100〜200円引き上げる」と書きましたが、今日の「日刊航空」によりますと、引き上げ幅が「100〜400円」のようです。ジェットスター・ J のウエブサイトを探したのですが、このことにつての「お知らせ」は出ていないようで、正確なところは分かりません。

@仙台空港の不発弾処理を14日に実施
 国土交通省は今日、発見されていた仙台空港の不発弾処理のために、14日午前9時より、仙台空港滑走路を一時閉鎖することを発表しました。爆破処理には2.5〜7時間かかる、としています。

@大坂空港に到着の日航機内で乗客が意識不明、2時間半後に死亡
 2日午後8時頃、花巻発大阪行きの日本航空2190便・E170型機が到着後に、客室乗務員が座席から動けない男性を見つけました。意識がなかったため、居合わせた医師が機内でAEDを使って、蘇生措置を行いましたが、意識が戻らず救急車で吹田市内の病院に搬送しました。男性は50才ぐらいで、1時間20分後に死亡が確認されました。

@花巻空港隣接駐車場から5m下の駐機場に乗用車が転落
 昨日午前10時半頃、花巻空港に隣接する駐車場で、75才の男性が運転する乗用車が急発進し、通路を歩いていた人2人をはね、そのまま、5m下の花巻空港駐機場に転落する事故がありました。この事故で、通行人1人が死亡し、3人が重傷を負いました。


*11月4日

@豊中市と新関西空港会社が地域活性化で合意
 大坂空港周辺の豊中市と新関西国際空港会社は1日、周辺地域の活性化を協議して推進することで合意する「『大阪国際空港を活かしたまちづくりの推進』に関する基本合意」、「大阪国際空港周辺場外用地(豊中市域)の取扱いに関する覚書」を結びました。


*11月3日

@進むB滑走路新誘導路工事
 昨日成田空港の第2ターミナルから見たところ、2012年度末までの完成を目指して、工事が進められているB滑走路の西側誘導路と、第2ターミナル駐機場を結ぶ、新誘導路の工事がかなり進んでいました。写真でも分かるとおり、駐機場の手前の舗装工事も始まったようです。この工事が完成すると、年間発着回数が27万回まで拡大できます。実際に27万回も使われるようになるのは何時のことでしょうか。

@成田空港のトイレに侵入した男が現行犯逮捕
 千葉県警成田空港署は昨日、成田空港の第1ターミナルビル中央棟の女子トイレから出てきた男を現行犯逮捕した、と発表しました。同署には、8月頃から「女子トイレに不審者がいる」「壁の上からスマートホンが見えた」などの相談があり、同署で警戒をしていました。犯人は空港内に事務所を持つ会社に勤務している25才の男、とのことです。

@日本航空が13年3月期見通しを上方修正
 日本航空は昨日、「平成25年3月期 第2四半期連結業績の概況」を発表しました。それによりますと、第2四半期の連結純利益が前年同期比2.4%増の997億円となりました。売上高は同5.7%増、経常利益は同7.7%増となっています。需要は国際線で、中国路線の減少はあるものの、円高を背景にした欧米や東南アジアへの需要が強く、有償旅客キロベースで前年同期比17.1%増加し、有償座席利用率は同8.2ポイント上昇の76.2%となりました。また、2013年3月期の見通しについては当期純利益を1400億円とし、5月11日発表の予想よりも100億円を上積みしています。

@ジェットスター・ J が受託手荷物料金を8日から値上げ
 ジェットスター・ J は11月8日から受託手荷物料金を現行よりも100〜200円引き上げる事を明らかにしました。また、年末年始までの運賃を一部変更しています。

@ニュージーランド航空が映画とタイアップした安全ビデオ
 ニュージーランド航空は映画「ホビット 思いがけない冒険」とタイアップした、機内用安全ビデオを公開しました。なかなか楽しそうな安全ビデオです。日本の航空会社でもまねしたらどうでしょうか。乗客も楽しみ、真剣に見るような気がします。


*11月2日

@中距離格安航空会社(LCC)「スクート」機の写真
 今日、成田空港に行ったところ、第2ターミナルのスポットにシンガポール航空が設立した、中距離LCC「スクート」が来ていました。10時30分頃に到着し、11時50分頃、プッシュバックが始まりました。駐機時間が約1時間20分で台北経由でシンガポールに向かいます。

@マカオ航空が週7便の成田=マカオ線を週2便に減便
 マカオ航空は週7便運航している成田=マカオ線を、来年1月9日から3月31日まで、週2便に減便します。需要が低迷しているため、としています。

@日本貨物航空の第2四半期が18億円の赤字に
 日本郵船が先月31日に発表した2013年3月期第2四半期の連結決算によりますと、航空運送事業の日本貨物航空は、売上高が前年同期比8.7%減となり、営業損益は18億円の赤字になりました。前年同期は33億円の黒字でした。日本発の航空貨物の荷動きの不振と、それに伴う運賃下落が響いている、とのことです。2013年3月期の見通しも厳しい、とのことです。

@B787型機の燃費はB767型機に比べ、21%減に
 全日空は昨日、B787型機就航1年に当たり実績を発表しました。それによりますと、運航回数は約9000回、旅客数は約180万人になりました。平均搭乗率は他の機材に比べて約10ポイント高く、72.8%となっています。燃料効率は B767型機と比べ、約21%減となっています。

@中国投資がヒースロー空港株の10%を取得
 中国の政府系ファンド「中国投資」は1日、ロンドンのヒースロー空港の株式の10%を取得した、と発表しました。ただ、EUの競争当局の承認が必要となります。


*11月1日

@10月のアクセス数は25,730回でした。

@2014年度から悪天候時も同時離着陸を実施へ
 国土交通省は成田空港の同時離発着時に、悪天候でも航空機の位置を精密に測定できる装置を2013年度中に整備する方針を固めました。現在は同時離着陸を管制官が目視で航空機同士の位置を監視し、安全を確認するため、悪天候時には同時離発着が行われていません。この整備により、2014年度中に悪天候時の同時離発着を開始し、30万回を実現することにしています。
【コメント】「30万回」「30万回」と言いますが、10月29日の出来事でも書いたように、航空会社は都合の良い時間帯にダイヤを設定し、離着陸を希望します。従って、離着陸が集中する時間帯が出てくるのですね。ところが,「30万回」は運用時間内に,A・B 滑走路を目一杯使用することを前提としています。(以前のこのページを見て下さい。)すると、全時間帯がほとんど「混雑時間」になり、遅れが慢性化してしまいます。現在は混雑時間帯が過ぎれば、遅れを解消できるのですが、全時間帯が「混雑時間帯」になると,遅れが次々に積み重なることになり、1時間や2時間の遅れは当たり前になります。米国の混雑空港ではこのような遅れが,慢性化しているため、乗客を機内で3時間以上待機させた場合は、乗客に補償をし、航空当局に罰金を支払わなければいけないように制度化されているようです。「最大離発着30万回」はとても現実的とは思えません。しかも、現在の発着回数はこのところ、20万回未満で推移しているのです。国土交通省や有識者や航空会社は「今後の需要は必ず伸びる」とよく言います。確かに発着回数は少しずつ伸びるでしょうが、成田空港で2014年に「30万回」になるという、予測の根拠は全く示されていません。それでも、強引に地元に「30万回」を飲ませたのです。「発着回数を増やすたびに、地元の意見を聞くのは面倒だ」と言う事だったのでしょう。

@オスプレイの騒音被害が深刻・普天間飛行場
 米軍普天間飛行場に米軍輸送機オスプレイが配備されてから約1ヶ月になりますが、先月19日午後1時50分頃に,滑走路南端に近い上大謝名地区で97.3dB が観測されました。また、普天間第二小学校では防音工事が施された教室内で、窓を閉め切った状態でも50ヘルツ帯の低周波が87.7dB も観測されました。この低周波音は国が示した環境影響評価の基準値78dBを大幅に上回るものです。先月23日からは夜間飛行が始まり、先月30日には,「必要がない場合午後10時以降の飛行が制限される」とする騒音防止協定を破る、午後10時23分に着陸が行われ、上大謝名地区で88.5dB が記録されています。

@屋久島空港で着陸機が滑走路を離脱する前にヘリが離陸
 昨日午前11時15分頃、屋久島空港で、着陸した日本エアコミューター3745便・DHC8-400型機が駐機場に向け滑走路を移動中に、個人所有のヘリコプターが滑走路に進入し、種子島に向け離陸するトラブルがありました。屋久島空港は滑走路が1本で、誘導路はありません。管制官も常駐していないため、滑走路上に航空機がいる場合には、滑走路を離脱するまで、他機が滑走路に入ることは出来ません。運輸安全委員会は「重大インシデント」として、調査官を派遣します。

@全日空の第2四半期営業利益が過去最高に、13年3月の売上高見通しは下方修正
 全日空は昨日、2013年3月期「第2四半期決算および通期業績予想について」を発表しました。それによりますと、3月期連結見通しで、売上高を前回予測よりも約300億円減としています。300億円の内、尖閣問題の影響は約100億円と見込んでいます。しかし、コストの削減などで、営業利益、経常利益、当期純利益見通しは維持します。また、第2四半期の連結業績は営業利益が前年同期比(以下同じ)で50.2%増の753億円となり、上半期としては過去最高となりました。また、純利益は61.1%増の369億円でした。


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