2013年10月後半の出来事


*10月31日

@発着回数と旅客数が9月としては過去最高に、成田空港
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「9月空港運用状況」によりますと、総発着回数は前年同月比(以下同じ)5%増となりました。この内、国際線旅客便は4%増、国内線旅客便は15%増となっています。総旅客数は8%増で、国際線では日本人が±0、外国人は27%増となりました。国内線旅客数は27%増となっています。総貨物量は±0、輸出量は8%減、輸入量は3%減でした。給油量は1%増でした。総発着回数と、国際線発着回数、国内線発着回数、航空旅客数が9月単月としては過去最高になりました。

@成田発のデルタ機がアラスカの空港に緊急着陸
 TBSニュースによりますと、日本時間昨日午後11時頃、成田発のデルタ航空機が米国のアラスカ州ゴールドベイ空港に緊急着陸しました。乗客178人にケガはなかったようです。
【コメント】Flightradar24によりますと、このデルタ機は成田発サンフランシスコ行きのデルタ208便・B767-300ER型機のようです。緊急着陸の理由は分かりません。図はFlightradar24の飛行経路です。

@バニラ・エアが香港やミクロネシア線も検討
 ANA ホールディングスは昨日発表した「ANAグループ次期中期経営戦略の方向性について」の中で、「バニラ・エアは成田空港と新千歳・沖縄・ソウル・台北線に加え、香港やミクロネシアへの就航を検討する」と書いています。

@ANA ホールディングスの上期は増収減益
 昨日 ANA ホールディングスが発表した第二四半期(4月〜9月)累積決算によりますと、純利益が前同期比(以下同じ)45.7%減となりました。売り上げは増加しましたが、事業拡大に伴う費用や燃料費が増えたため、とのことです。航空事業では営業利益が41.8%減、中国の需要冷え込みやB787-8型機の運航停止などが響いている、とのことです。国際線旅客数は4.3%減、利用率は2.8ポイント減の74.8%となっています。一方、国内線は旅客数は2.9%増となったものの、単価が2.4%減となったため、旅客収入は0.4%増にとどまりました。利用率は0.8ポイント減の60.9%でした。この結果、2014年3月連結決算の見通しを下方修正しました。純利益を従来よりも300億円少ない150億円としました。
【コメント】中国線に力を入れている全日空ですが、日中関係の緊張から、特に、日本人の需要回復が遅れていることが響いているようですね。“積極的投資”も当面は効果が出ませんね。これらは“不公平”の理由とはなりませんね。

@「B787-8型機の補償交渉は終わっている」全日空専務
 全日空の殿元専務は昨日の記者会見で、B787-8型機の運航停止についての、ボーイング社との補償交渉が終了したことを明らかにしました。しかし、内容については「守秘義務のため話せない」と明らかにしませんでした。ただ「特別利益を計上するのではなく、それ以外の方法で行われる」事を明らかにしました。

@LCC利用者は20〜30代が多い、国土調査
 国土交通省は昨日開いた第10回交通政策審議会航空分科会基本政策部会で、LCC利用者へのアンケート調査結果を報告しました。それによりますと、年齢別の搭乗者割合は20代が1位、30代が2位となっており、若い世代ほど利用していることを示しました。LCC就航で「飛行機を使う機会が増えた」とする人が64%、「LCCがなかったら、交通手段に何を使うか」との質問では、「移動していない」が21%もあり、LCCが新たな需要を掘り起こしていることを明らかにしました。

@ジェットスター・ J が増資を正式に発表
 今日の NHKニュースによりますと、ジェットスター・ ジャパンは約110億円の増資を正式に発表しました。カンタス航空と日本航空がそれぞれ約55億円を出資する、とのことです。

@ルフトハンザ航空がA320型機157機に騒音減らす改修実施へ
 ルフトハンザ航空はフランクフルト空港とミュンヘン空港をハブとして欧州各地を結んでいる A320型機157機に、騒音軽減の改修を実施することになりました。この改修により、着陸時の騒音を約2dB減らすことが出来る、とのことです。この改修は来年前半から始める、とのことです。
【コメント】騒音低減には賛成ですが、この意図するところに、「フランクフルト空港の夜間飛行制限問題」とどう関係しているのか気になります。


*10月30日

@「首都圏空港機能強化技術検討小委員会」を1日に非公開で開催
 国土交通省は昨日、交通政策審議会航空分科会に設置する「首都圏空港機能強化技術検討小委員会」を11月1日に開催すると発表しました。羽田空港や成田空港の容量拡大方策などを、非公開で話し合う、とのことです。
【コメント】何故、“非公開”なのでしょうか。羽田空港飛行コースの都心部ルートの検討や、成田空港の運用時間制限について話し合う事で、一般には知られたくない意見を交換するのでしょうか。

@日航の9月実績は国際・国内共にプラスに
 日本航空が昨日発表した「グループ9月輸送実績」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)5.7%増、利用率は0.3ポイント増の79.7%となりました。一方、国内線は旅客数が5.1%増、利用率が1.8ポイント増の69.8%となっています。
 成田空港関係路線では成田=伊丹線が5.1ポイント増の83.1%、成田=札幌線が4.6ポイント増の56.1%、成田=中部線が6.2ポイント増の57.5%、成田=福岡線が0.9ポイント減の35.6%、成田=那覇線が1.3ポイント増の48.4%となっています。

@エアプサン機が金海空港でタイヤ4本パンクし滑走路上で立ち往生
 現地時間28日午後6時半頃、済州発釜山・金海空港行きの 、成田空港にも乗り入れている韓国のLCC ・エアプサン8130便が、着陸の際に後輪のタイヤ4本がパンクしました。同機は滑走路上で停止し、乗客はバスでターミナルに移動しました。幸いけが人はありませんでした。この機体はブレーキの「アンチスキッド」装置が故障したまま運航していた、とのことです。パイロットは故障を知りながら、通常のブレーキ操作を行ったためにタイヤがすり減り、パンクした可能性が指摘されています。同社は今月4日と12日にも機体のトラブルにより、離陸直前に運航を取りやめている、とのことです。


*10月29日

@ユナイテッド航空のB787-8型機が気圧低下表示で緊急着陸
 昨日午後3時頃、米国デンバー発成田行きのユナイテッド航空139便・B787-8型機が、成田空港の北東約656Km の太平洋上、高度約12200mを飛行中に、客室内の気圧低下を示す警告が表示されました。同機は直ちに緊急降下を始めましたが、高度10900mまで下がったところ、表示は消えました。同機は成田空港に緊急着陸を要請し、同4時2分に無事緊急着陸しました。乗客は全員無事で、客室内では酸素マスクも下りず、アナンスもなく、緊急着陸に気付かない乗客もいました。点検したところ、原因は気圧計の故障でした。
【コメント】現在、成田空港に乗り入れているB787-8型機は全日空、日本航空、ユナイテッド航空、エアロメヒコ航空の4社です。「中国南方航空が27日から投入する」との報道もありましたが、需要の関係からか延期されたようで、現在は B737-800型機で運航しているようです。写真は19日に撮影した、アエロメヒコ航空のB787-8型機です。

@「成田路線をなくすことはまずない」とスクートCEO
 昨日のトラベルビジョンによりますと、中距離LCC「スクート」のCEOは昨日都内で開いた記者会見で、羽田空港路線に参入することについて「可能性があれば検討する。しかし、成田のパフォーマンスについては満足しており、成田路線をなくすことはまずない」と述べました。

@北海道庁が新千歳空港の深夜・早朝発着回数30回を地元に提案へ
 今日の北海道新聞によりますと、北海道庁は現在1日6回としている新千歳空港深夜早朝(午後10時〜翌朝7時)発着回数を、30回に拡大する案を地元の苫小牧市と千歳市の住民協議会に提案する意向を固めました。高橋道知事は20回を公約として掲げていましたが、LCCの参入や機材の小型化で30回への上積みが必要と判断した、とのことです。11月中にも地元に提示する、としています。
【コメント】またもや“経済効果”を理由としたごり押しですね。一体どの程度の経済活性化になるのと言うのでしょうか。航空会社や地元経済界のもうけを多少増やすだけです。経済界の言いなりですね。地元の人たちの健康への影響をどう考えているのでしょうか。

@ジェットスター・ J がカンタスと日航に約110億円の増資要請
 ジェットスター・ ジャパンは大株主の豪カンタスグループと日本航空に対して、約110億円の第三者割当増資を11月に実施するよう要請を行いました。また、「来年7月までに保有機を24機にする」とした計画も先延ばしすることを決めました。日本航空は「LCC が軌道に乗るのに一定の時間がかかるのはやむをえない」として要請に応じる方針です。

@日本航空が来年夏から国内線でもインターネット接続サービス
 日本航空は昨日、来年夏から国内線でのインターネット接続サービス(有料)を開始することを発表しました。米国の gogo 社の衛星サービスを使います。料金などの詳細は来年1月下旬に発表することにしています。国内の航空会社で機内インターネットサービスを実施しているのは今ところ、日本航空の国際線だけです。

@イスタンブール空港でトルコ航空機同士が接触
 現地時間28日、トルコのイスタンブール空港でトルコ航空機のウイーン発イスタンブール行きの A330-200型機と、サンパウロ発イスタンブール行きの A340-300型機が衝突しました。両機は大きな損傷を受けましたが、幸い、乗客・乗員に負傷者は出ませんでした。


*10月28日

@半年間の「カーフュー弾力的運用」は申請99件、実施28件に
 今日の「日刊航空」によりますと、3月31日から始まった、「カーフュー弾力的運用」の件数は9月30日までの半年間で28件になりました。また、申請数は9月24日までに99件あり、71件は結果的に午後10時59分の門限までに間に合ったことになります。28件の内訳は大部分が、外国空港での悪天候と、それによる玉突き遅延になります。その他に急患発生が3件、外国空港での空域制限や滑走路閉鎖が3件ありました。28件の内、国際線が25件、国内線が LCCによる3件になります。利用した際の割増分料金は半年で約1000万円になるとみられています。

@成田発の国際・国内線「全ての選択肢はある」とピーチ社長
 今日の「WING DAILY」によりますと、昨日、成田=関西線に就航したピーチ・アビエーションの井上社長は、記者会見で「今のところ成田発着便の拡大は考えてはいない。しかし、未来永劫ないというわけではない」と述べ、成田発の国際線や国内線について「すべての選択肢はある」と話し、成田拠点化について否定しなかったそうです。
【コメント】以前は「(関西路線以外の成田空港路線は)いまのところは考えていないが、常に柔軟であることがピーチのポリシー」と述べていた(8月29日出来事参照)のに比べると、ニュアンスが少し変わったように思えます。

@マレーシア航空の成田=コタキナバル線が運航を再開
 マレーシア航空は2010年11月から運休していた、成田=コタキナバル線の運航を今日から再開しました。月・木・土曜日の週3便となります。

@ジェットスター・ J は所有18機中、実働は12機
 今日の「日刊航空」によりますと、ジェットスター・ ジャパンの初年度の平均搭乗率は72%だった、とのことです。また、直近3ヶ月の平均搭乗率は7月が65.4%、8月が82%、9月は76.9%となっている、とのことです。
 なお、現在の所有機は18機ですが、実際に稼働しているのは12機で、パイロットや整備のマンパワーに不足はないものの、理由は「関西空港の拠点化にメドが立っていないことにある」とのことです。
【コメント】直近の搭乗率はまあまあですね。しかし、稼働率の悪さが巨額赤字の原因なのでしょうね。稼働率を上げないと、黒字化は難しいようです。

@国土がATR72型機の型式証明を交付
 国土交通省は今日、フランスとイタリアが共同開発し、福岡空港を拠点に来年春に就航を申請している“リージョナルLCC”「リンク」が使用する予定の ART72型機の型式証明を交付しました。

@ジェットスター・ J が鹿児島空港の降灰で2便を欠航
 ジェットスター・ ジャパンは今日、桜島噴火の降灰の影響で成田=鹿児島線と鹿児島=中部線の2便を欠航としました。


*10月27日

@資料室の「成田空港に乗り入れているLCC」を更新しました
 「成田空港サーバー 資料室」の「成田空港に乗り入れているLCC」を更新しました。エアアジア・ジャパンを削除し、ピーチ・アビエーションを加えました。

@ピーチの成田=関西線が就航
 今日からピーチ・アビエーションの成田=関西線の運航が始まりました。午前8時18分に関西空港から第1便の111便が到着しました。折返しの関西空港行きの112便は同9時7分に出発しました。

@松山空港の小型機着陸失敗で欠航など多数
 昨日午後6時半頃、松山空港で個人所有の小型機が着陸に失敗する事故があり、同空港の滑走路が約3時間閉鎖されました。この影響で、出発予定の13便が欠航、着陸予定の5便が他空港へ目的地を変更しました。この影響で今日の同空港発の3便も欠航となりました。運輸安全委員会は重大インシデントとして、今日調査官を派遣しました。小型機は着陸直前に機首が下がり、プロペラが滑走路に接触した後、バウンドして前輪が折れた、とのことです。かが人はありませんでした。


*10月26日

@エアアジア・ジャパンが今日で運航を停止
 今日で成田空港を拠点とするLCC「エアアジア・ジャパン」の運航が終了します。最終便は午後9時25分に、釜山から成田空港に到着する888便となります。今後はブランド名を「バニラ・エア」に変えて、12月20日から運航を再開します。

@全日空のB787-8型機が発電機不具合で機材変更
 今日正午過ぎに出発する予定だった成田発ミュンヘン行きの全日空207便・B787-8型機の出発前点検で、発電機の一部に不具合が発生しました。このため、同便は機材を変更して、約5時間20分遅れで出発しました。

@豪州で“懸賞に当たった”カナダ旅行、実は覚せい剤密輸に加担する仕組み
 昨日の「 AFP BB News」によりますと、オーストラリア連邦警察は、カナダからパースに帰国した高齢者夫妻から「スーツケースがおかしい」と申告があり、調べたところ、覚せい剤約3.5Kg が隠されていた、と発表しました。この夫婦はカナダの旅行会社から、カナダへの往復航空券とホテル7泊分と新品のスーツケースが当たった、との触れ込みでカナダに出かけた、とのことです。この新品のスーツケースに覚せい剤が隠されていました。時間をかけて、巧妙に仕組まれた詐欺でした。夫妻が何に疑問を持ち、不安になって税関に申告したかは書いてありませんでした。
【コメント】お互いに、「おいしい話」には気をつけましょう。だんだん手の込んだシステムが考え出されますね。


*10月25日

@成田空港は自由化、日本ミャンマー航空協議合意
 国土交通省は22〜24日に行われた日本とミャンマーとの航空当局者協議の合意事項を発表しました。それによりますと(1)成田空港では直ちに航空自由化を実施する、(2)首都圏以外の空港では以遠権も含めて相互に航空自由化を実施する、となっています。

@日本航空のB787-8型機でブレーキシステム制御に不具合
 今日早朝、羽田発サンフランシスコ行きの日本航空2便・B787-8型機の出発前点検で、ブレーキシステムのコンピュータに不具合が見つかりました。このコンピューターの交換のため、同便は4時間48分遅れて出発しました。

@日航の植木社長「説明不十分なら行政訴訟も考える」
 昨日のNewsweekによりますと、日本航空の植木社長はロイターとのインタビューの中で、羽田空港昼間時間帯枠配分についての国土交通省の回答が不十分な場合、「行政訴訟もあり得る」との考えを改めて示しました。また、現在30機保有しているB737型機の後継機について、「ボーイング社とエアバス両社の航空機が検討対象になる」と述べました。

@ボー社の第3四半期は増益、通期見通しも上方修正
 ボーイング社が現地時間23日に発表した第3四半期(7〜9月期)決算によりますと、純利益が前年同期比12%増となりました。また、213年通期の見通しで、前回予測の中核利益を6.20〜6.40ドルとしていたものを、6.50〜6.65ドルと上方修正しました。

@中国がB737MAX型機を約200機発注か
 今日の世界日報によりますと、関係者2人によりますとボーイング社は中国の航空機調達会社「中国航空器材集団公司」から B737MAX型機約200機の発注コミットメントを獲得した、と報じています。中国では航空機の発注は国がまとめて行っています。

@大韓航空がB787型機1機を追加発注
 ボーイング社は現地時間24日、大韓航空から B787型機1機を追加発注を受けたことをを明らかにしました。これで、大韓航空のB787型機発注総数は11機となります。

@カタール航空CEOが「B777X型機は買わない」と明言
 カタール航空は11月17日から開かれるドバイエアショーで、 B777X型機を大量発注をするのではないか、と観測されていましたが、同航空の CEOはロイターの取材にたいし「B777X型機は購入しない」と明言しました。もし、A350型機を発注することになると、ボーイング社にとっては日本航空に続く痛手となります。


*10月24日

@成田空港会社が冬スケジュールを発表
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日、今冬ダイヤを発表しました。11月10日〜11月23日のスケジュールを元にした、週間発着回数は、今夏スケジュール比4便減、昨冬スケジュール比±0、となっています。航空会社数は84社と過去最高になります。新規就航は共同運航のみも含め5社、バニラ・エアは12月就航ですので入っていません。撤退は4社となっています。

@デルタ航空機が空調不具合で引き返す
 昨日の読売新聞によりますと、昨日午後8時半頃、成田発グアム行きのデルタ航空96便・B757-200型機で、空調トラブルがあったため、成田空港に引き返しました。着陸直後に、「客室で煙が発生した」との警告表示が出たため、滑走路上でエンジンを停止して牽引車で駐機場に移動しました。

@航空科学博物館の「DC-8シミュレーター」が当分休止
 成田空港のA滑走路南に隣接する航空科学博物館の呼び物の一つである、「DC-8シミュレーター」が電気系統不具合のために、休止しています。期間は「当分の期間」となっています。
 写真は成田空港を離陸する日本航空のDC8-63型機です。30年以上前に撮った写真です。当時の花形機種でしたが、黒煙を吐き出し、翼の下はいつも汚れていました。騒音もかなりひどいのものでした。細長い胴体から私達は「鉛筆」と呼んでいました。

@パイロット組織が日航の解雇を批判する「東京宣言」発表
 今日の「しんぶん赤旗」によりますと、昨日、都内で開かれた国際定期航空操縦士協会連合会(IFALPA 約10万人)の労働条件・法務委員会で、日本航空の安全を憂慮する「東京宣言」を採択しました。宣言では日本航空のパイロットと客室乗務員の解雇について「人間としての尊厳を公然と傷つけるものであり、東京地裁の判決は根本的に間違っている」と批判しています。また、2012年6月に出された、日本政府と日本航空に労使協議の確実な保証などを求めた国際労働機関(ILO)の勧告を履行するように求めています。

@ジェットスター・J とエアアジア・J が再発防止策提出
 ジェットスター・ジャパンとエアアジア・ジャパンは昨日、国土交通省から厳重注意を受けた点検漏れについての、再発防止計画を提出しました。ジェットスター・ジャパンは日本航空から整備担当者を出向で派遣してもらい、点検を強化します。エアアジア・ジャパンは技術管理や部品担当者による会議を新設する、としています。

@9月訪日外客数は31.7%増、出国者数は4.5%減
 政府観光局が昨日発表した「訪日外客数(2013年9月推計値)」によりますと、訪日外客数は前年同月比(以下同じ)31.7%増となりました。中国やフランスなど10ヵ国からの訪日が、9月としての最高を記録しました。一方、韓国は12.9%増と伸びが鈍く、中国は28.5%増と昨年10月以来1年ぶりにプラスになりました。
 一方、9月の出国者数は4.5%減となり、8ヶ月連続の前年同月比マイナスとなっています。

@ピーチが台風で4便欠航
 今日のピーチ・アビエーションでは台風の影響で4便が欠航し、理由は分かりませんが、機材繰りで2便が欠航になります。また、2便が4時間以上の遅れになるようです。詳しくは同社のページで見て下さい。

@ベトナム航空機で前輪のタイヤ1本が脱落、無事着陸
 今日の「日刊ベトナムニュース」によりますと、現地時間21日午後、ベトナムのハイフォン発ダナン行きのベトナム航空673便・ATR72型機の着陸後点検で、前輪のタイヤ1本が脱落しているのが分かりました。同機は無事に着陸していました。何時どこで脱落したのかは書かれていません。同航空は同型機の使用を一時中止して、原因を調べています。この機体は先月21日に整備を受けたばかりでした。

@ボー社がB777X型機開発を年内に発表か
 来日中のボーイング社の民間航空機部門バイス・プレジデントは昨日、B777X型機の開発を始めるかどうかを年内に決定する事を明らかにしました。決定されれば「2020年までに実際の市場へ投入させる」と語りました。B777X型機はエアバスのA350型機に対抗する機種になります。


*10月23日

@MRJの部品調達は金額ベースで日本企業約3割
 今日の「WING DAILY」によりますと、三菱航空機会社はこのほど、三菱リージョナルジェット(MRJ)の部品調達先(サプライヤー)を明らかにしました。今のところ合計31社で、米国17社、欧州7社、台湾1社、日本6社となっています。金額ベースで日本の割合は約3割となっています。
【コメント】日本の割合が意外に少ないですね。実績があり、信用のおける部品メーカーを選ぶとすると、このようになるのでしょうね。商業運航に必要な型式証明を取るためには、実績のあるメーカーを選ばないと思わぬアクシデントで、完成が遅れる恐れがあります。よく、B787-8型機が「准日本製」と言われますが、ある意味、「三菱リージョナルジェット(MRJ)は准米国製」という事も出来ますね。
 写真は名古屋空港に展示されている「MRJ客室モックアップ」に添えられている説明板から撮りました。

@ハワイアン航空が羽田=コナ線就航を米国運輸省に申請へ
 ハワイアン航空は現地時間22日、アメリカン航空の羽田=ニューヨーク線運休にともない、24日にも米国運輸省に、この枠を利用する羽田=コナ線の就航を申請する事を明らかにしました。すでに、ユナイテッド航空が羽田=サンフランシスコ線の申請を出しています。


*10月22日

@輸出額は2ヶ月ぶりの減少、輸入額は13ヶ月連続増に
 東京税関が昨日発表した「9月成田空港貿易概況(速報)」によりますと、輸出額はICや電気計測機器などが減り、前年同月比4.7%減、輸入額はICや通信機器などが増え、同40.6%増となりました。輸出額は2ヶ月ぶりの減少、輸入額は13ヶ月連続のプラスとなっています。なお、差引額は24ヶ月連続の輸入超過になっています。

@24日の「消火訓練は」は台風のため中止に、「被災者対応訓練」は実施
 成田国際空港株式会社(NAA)は24日に航空機事故発生を想定した第32回目の「航空機事故消火救難総合訓練」を実施する予定でしたが、台風の接近が予想されているため中止し、「航空機事故被災者対応訓練」のみを行う事になりました。

@航空機騒音と心身症の影響論文のやや詳しいニュース
 今日の「健康美容EXPO」ニュースに9月22日の出来事で取り上げた「英国の研究で「ヒースロー第3滑走路を建設すると早死が3倍に」についての、やや詳しい記事が載っていました。

@日本航空が「MPL」パイロット訓練導入へ
 日本航空は昨日、4月1日からMPL(准定期運送用操縦士技能証明)制度が制度化された事を受けて、来年度からパイロットの養成訓練に「MPL」を導入する、と発表しました。まずはB737型機とB767型機訓練について導入します。この訓練方式は主に副操縦士を機長に昇格させるための訓練で、本物そっくりの操縦室と映像を組み合わせ、機長とやりとりしながらの訓練を増やします。一方、実機による訓練を4〜5割減らします。これにより、訓練期間を現在よりも6ヶ月少ない30ヶ月とし、費用も半分程度に抑えます。

@全日空のB787-8型機がブレーキ破損で欠航
 昨日午後3時35分に富山空港に到着した、羽田発富山行きの全日空885便・B787-8型機の到着後点検で、左側の主車輪のブレーキディスク破損が見つかりました。このため、折り返し便の888便が欠航となりました。搭乗予定の168人は後続便や小松空港の便に乗り換えました。

@全日空も燃油サーチャージャーを引き上げへ
 全日空は昨日、12月1日〜来年1月31日の国際線運賃にかける燃油サーチャージャーの引き上げを発表しました。引き上げ額は日本航空と同じ2500〜200円となっています。

@エアバスCEO「日本でのシェア、20年に25%、25年に50%目指す」
 エアバスのCEOは昨日都内で講演し、「日本でのエアバス機のシェアを現在の13%から、2020年に25%、2025年には50%まで延ばしたい」と述べました。CEOは「欧米の航空会社はエアバスとボーイング社から購入しており、これが一般的になっている」と述べ、「日本企業からの資材調達を増やしたい」との意向も表明しました。

@トランスアエロのA380型機座席は652席か
 トランスアエロ航空のCEOは2015年に受領を予定しているA380型機の座席について、インペリアルクラス12席、ビジネス24席、エコノミー616席、合計で652席にする事を明らかにしました。実現すれば、世界一の座席数になります。


*10月21日

@日本航空のB777型機から部品脱落
 昨日午後5時頃、ホノルル発成田行きの日本航空781便・B777型機の着陸後点検で、整備士が左主翼のエンジンをつり下げるバイロンとエンジンの接合部を覆う金属製のパネルが脱落している事に気付きました。成田国際空港株式会社(NAA)は着陸したA滑走路を一時閉鎖して点検しましたが、見つかりませんでした。部品は重さ約25gです。
【コメント】またもやB777型機の部品脱落です。ベストセラー機で機数も多いので、当然とも言えますが、古い機体が多くなってきたためでしょうか。

@ジェットスター・J は寄り合い所帯?
 きょうの「ビジネスジャーナル」に「LCC、ピーチ独走・2社迷走の理由〜顧客サービス、高い定時運航率の秘訣と自主独立路線」との記事が載っていました。この記事はピーチ・アビエーションの成功と、ジェットスター・ジャパンとエアアジア・ジャパンの低迷の原因を分析したものです。その中で、興味を引くのが、「航空業界関係者は『LCCを語る時、ジェットスターは便宜上JAL系に色分けされているが、実態はオーストラリアのカンタス航空グループ、JAL、三菱商事、東京センチュリーリース(伊藤忠傘下の総合リース会社)の寄合所帯。4社の思惑が『おいしいLCC事業』をめぐってぶつかり合い、ジェットスターCEOの鈴木みゆき氏は調整役のような存在にすぎない』と指摘する。」との部分です。
【コメント】表題にある「高い定時運航率」は違っているのではないでしょうか。ピーチ・アビエーションは「就航率」はダントツですが、「定時運航率」はそれほどでもありません。昨年8月〜今年9月までの月別就航率は14ヶ月中、11ヶ月でジェットスター・ジャパンの方が上回っています。

@「エアアジア・ジャパンは最悪だった」エアアジアCEO
 17日の「アジアエックス」によりますと、「エアアジア」CEOのトニー・フェルナンデス氏は「グローバル企業サミット」において、エアアジア・ジャパンとの提携解消に触れて「最悪だった。合弁相手がエアアジアが求めているものを理解していなかった」と述べました。
【コメント】生意気なことを言うようですが、彼が学ばなければいけないのは、「その国に合った事業の形態で参入する」と言う事ではないでしょうか。ただ単に「安ければ良い」と言うものではないと思うのです。


*10月20日

@格安直行バス「THEアクセス成田」に乗ってみました
 昨日、東京駅から成田空港に格安高速直行バス「THEアクセス成田」に乗ってみました。料金は片道1000円です。感想としては、大渋滞に巻き込まれるリスクはありますが、楽で、非常に快適でした。

 東京駅の乗り場は八重洲口の北寄りで、歩いて5分ぐらいでしょうか。ちょっと分かりづらいところにありますが、道路には段差もなくスーツケースを持ってもあまり苦労しないと思います。詳しい地図はホームページを見て下さい。
 停留所は写真のとおりですが、特別に「成田空港行き」とは書いてありません。ただ、案内の人がいて看板を持っていて、教えてくれます。東京駅から行くと1番手前で、「平和交通」の黄色い時刻表が目印です。予約も出来ますが、予約しなくても、大丈夫のようです。昼間は20分間隔で運行していますので、満席でも次の便に乗れるのではないでしょうか。
 運転手に1000円を払って乗車します。席は自由です。座席はリクライニングがきき、車内トイレもあります。足元はゆったりとしています。発車前に「高速道路ですので、シートベルト着用が義務付けられています」とのアナンスがありました。スーツケースなどの荷物は床下のトランクに入れてくれます。
 昨日は午後1時11分発に乗りましたが、乗客は12名でした。時刻通りに出発して、首都高速の宝町ICから、首都高速に乗り、湾岸線→東関東道と順調に進みました。土曜日のせいでしょうか、渋滞は全くありませんでした。
 2時4分に成田空港第1ゲートに到着しました。ここで、警備員が2人乗り込み、身分の確認がありました。パスポートや運転免許証の提示が求められます。
 2時6分に第2ターミナル3階の出発階に到着しました。ここで、荷物出しがあり、第1ターミナル4階の出発階到着が2時12分でした。ここまで、ちょうど1時間です。乗客12人の内、8人が飛行機に乗る人で、私を含めて4人は空港に用事のある人のようでした。
 なお、早朝時間帯に到着するバスは第2ターミナル1階到着ロビーが終点になり、第1ターミナルには行きません。
 繰り返しますが、土曜日で条件が良かったのでしょうが、本当に早い。そして、座席も確保されて、荷物の出し入れもしてくれ楽に感じました。電車での移動よりも便利、と思ってしまいます。「道路が渋滞しているようなら、電車で」と言う選択も出来ますね。「成田空港もそんなに遠くない」と思えるようになりました。
 東京駅から羽田空港に行くにしても、浜松町からモノレールを使って、スーツケースを抱えて40分近くかかるのではないでしょうか。
 すでに利用している人もいるのかも知れませんが、成田空港周辺に住んでいる人が都心に出るのにも、便利に利用できるのではないでしょうか。
 なお、東京駅から成田空港への直行高速バスはこの他に、京成バスなどが運行している「東京シャトル」もあります。こちらは片道900円になります。

@ジェットスター・ J の所有機は18機でした
 昨日成田空港に行ったときに整備場に駐機しているジェットスター・ ジャパンの機体を見たところ、機体番号「JA18JJ 」機が駐機していました。ですから、昨日書いた私の「所有機は17機では」との記述は訂正します。先月の登録にはなかったので、今月登録されたようです。でも、「JA18JJ 」機が「予約登録された」との話しはなかったように思います。見落したのかな?

@9月の「イレギュラー運航の発生状況」は28件
 国土交通省がこのほどまとめた9月の「イレギュラー運航の発生状況」は28件でした。この内、成田空港関係は11件です。国内LCCではエアアジア・ジャパンが2件となっています。

@日航のB787-8型機がスラット不具合で6時間10分遅れる
 昨日午前1時発予定の羽田発シンガポール行きの日本航空35便・B787型機は、前便の飛行中にスラットに不具合が発生し、修理のために6時間10分遅れて、同7時10分に出発しました。

@全日空のB787-8型機がシステム不具合で約3時間遅れる
 昨日、成田発シンガポール行きの全日空901便・B787-8型機で出発前に、機体制御システムの一部に不具合が発生しました。この整備作業のために、同便は約3時間遅れて出発しました。

@日航の羽田=北京線が2日連続でB787-8型機使わず
 昨日と今日、日本航空の羽田=北京線の機材が 、B787-8型機から B767型機に変更されています。理由は「機材運用計画の変更」となっています。詳しい状況は書いてありません。
【コメント】B787-8型機が修理をしているのでしょうか。このページに載るのは「緊急着陸、目的地以外への着陸、離陸後の引き返し、欠航、2時間を超える出発遅延 等」となっていますので、機材変更の場合には理由は書かなくても良いことになります。

@ボー社がB747-8型機の生産レートを再度引き下げる
 ボーイング社は現地時間19日、市場が回復するまで、B747-8型機の生産レートを月産1.75機から1.5機に引き下げていることを明らかにしました。しかし、市場が回復したときには直ちに元に戻す、とのことです。4月に月産2機から1.75機に引き下げられており、再度の引き下げになります。


*10月19日

@「成田空港周辺騒音調査24年度年報」が載りました
 成田空港地域共生財団のページに「24年度 成田国際空港周辺航空機騒音測定結果」9月11日出来事参照)が載りました。

@ジェットスター・ J が追加出資を要請へ
 昨日の時事通信によりますと、ジェットスター・ ジャパンは昨日、日本航空などの大株主に追加出資を要請する方針を固めました。大幅な赤字で自己資本が5億円強まで減少し、債務超過に陥る恐れが出たため、とのことです。
【コメント】共同通信の記事にもありましたが、今のところ、機材がだぶついているようです。17日に行ったときも駐機していた少なくても2機は乗客の乗降はなく、ドアが閉まったままでした。機材の多さは、上手く使えば、他を圧倒する武器になるはずですが、今のところ生かし切れていないようです。ところで、記事では「保有する18機」と書いてありましたが、私の記憶では「17機」です。私がどこかで見落としたのでしょうか。写真は17日に撮影したJA13JJとJA17JJです。

@エアアジア・J の9月搭乗率は78.0%と好調
 ANA ホールディングスが昨日発表したところによりますと、エアアジア・ジャパンの9月利用実績では、全体の搭乗率が78.0%となりました。この内、国内線は前年同月比(以下同じ)23.0%ポイント増の84.0%、国際線が68.6%となっています。
【コメント】エアアジア・ジャパンとしての運航は、後1週間で終了しますが、次の新ブランド「バニラ・エア」に向けてのプラス材料になりますね。

@日航が12月〜来年1月の燃油サーチャージャーを引き上げ
 日本航空は昨日、国際線旅客運賃に追加する12月〜来年1月の燃油サーチャージャーを、1年ぶりに引き上げる事を発表しました。燃料価格の上昇が原因で、引き上げ額は2500〜200円となります。

@仁川空港が乗客に説明なく、全身スキャナー検査実施
 今日のライブドアニュースによりますと、韓国の仁川空港で、2010年〜今年5月までに保安検査で一部の旅客約6万人に全身スキャナーによる検査を行っていた、とのことです。全身スキャナーでは旅客をほぼ全裸状態で見ることが出来、米国などでは別の検査器具に置き換えられています。仁川空港側は「飛行や他の乗客の安全に脅威をもたらす恐れがあった」と釈明していますが、どのような基準で行っていたかは明らかにしていません。韓国の議員によると、「米国のいいなり」とのことです。


*10月18日

@横芝光町に落下した部品はアメリカン航空機のもの
 昨日、先月13日に成田空港南約14Km離れた、横芝光町の畑で発見されていた落下部品(9月19日出来事参照)は、同8日午後7時20分頃に成田空港を出発し、ダラスに向かったアメリカン航空機・B777型機が落としたものと分かりました。ダラス空港に到着後、同機の部品が破損し修理していたことが分かったものです。国土交通省は同航空に対して再発防止策をまとめて報告するように指示しました。
【コメント】何で原因が判明するまで、1ヶ月以上もかかるのでしょうか。航空会社側が本気になっていない証拠ですね。

@スカイマークが14年3月期決算予測を下方修正、LCC攻勢と燃費が響く
 昨日発表されたスカイマークの2014年3月期決算予測によりますと、売上高が前期比(以下同じ)6%増となるものの、従来予測よりも40億円下回る、としています。営業利益も51%減の23億円にとどまる見込みで、純利益は39.4%減の20億円になる見込み、としています。LCCとの競争が激化しており、旅客が流失していること、円安の影響で燃料コストが増えていることが原因、としています。

@アメリカンの運休で、ユナイテッドが羽田=サンフランシスコ線を申請
 ユナイテッド航空は現地時間17日、アメリカン航空が運休を表明した羽田=ニューヨーク線に代わり、羽田=サンフランシスコ線開設を米国運輸省に申請しました。米国と羽田空港間の深夜早朝時間帯枠は米国側は4枠に制限されています。ユナイテッド航空は現在、枠の配分がありません。

@ベトナムLCCの「ベトジェット」がA320型機を92機発注の覚書
 ベトナムLCCの「ベトジェット」はエアバスとA320型機を92機発注する覚書を交換しました。2014〜2020年にかけて、毎年10機ずつ納入される、とのことです。同航空は現在9機のA320型機を所有し、国内線とバンコクへの便を運航しています。同社の社長は「年内に韓国、将来的には日本や台湾にも乗り入れたい」と語りました。

@財務協議合意で政府職員の一時帰休終わる
 米国の財務協議が合意に達し、オバマ大統領が債務上限引き上げと暫定予算に署名したことにより、政府職員の一時帰休が終わりました。航空関係の政府職員も今週中には職場に復帰することになりました。


*10月17日

@昨日深夜と今日早朝に、台風の影響で15便が離着陸
 昨日の台風26号の影響で、成田空港に到着・出発する15便が運用時間外の、午後11時1分から今朝午前0時49分の間に運航されました。なお、今回は「成田空港での台風の影響」と言うことで、「従来取り決め」による運航となります。
【コメント】A滑走路の騒音下に暮らす人たちにとっては、思わぬ“台風被害”でした。お疲れ様でした。

@20日に反対派の集会、第2駐車場北棟が一部工事中
 今日、成田空港に行ったところ、警察官の警備がいつもより入念に行われているように感じました。後で気がついたのですが、20日に空港近くで反対派の全国集会が開かれるためではないかと思います。
 また、第2ターミナル前にある第2駐車場北棟の一部で工事が行われている、とのことで、一般車両向けの駐車スペースが非常に狭くなっていました。南棟の方が利用しやすいようです。

@京成電鉄本線は当分の間臨時ダイヤで運行
 京成電鉄は昨日、京成成田駅ののり面土砂流失で線路の一部が使えなくなた事について、同駅の別の線路の安全が確認できたことから、今日から本線の運行本数を削減した臨時ダイヤで、当分の間運行する、と発表しました。

@全日空が成田空港の地上業務子会社を統合
 全日空は今月、成田空港の地上施設業務を行っていた子会社「ANA エアサー ビス東京」「新東京空港事業」「ANA エ ンジニアリング成田」を統合し、新たに「ANA成田エアポートサービス株式会社」を発足させました。成田空港を国際線=国際線のハブ空港として、乗継の利便性の向上を目指すのが目的、とのことです。

@「8月旅行取扱額」海外旅行は7ヶ月連続減、国内旅行は7ヶ月連続増
 観光庁が昨日発表した「主要57社8月旅行取扱額」によりますと、海外旅行は前年同月比(以下同じ)4.3%減と7ヶ月連続の減少となりました。人数では8.8%減となります。外国人旅行額は13.1%増、国内旅行額は7.1%増と7ヶ月連続のプラスとなりました。
【コメント】円安で海外に出かける日本人が減少していますね。来年4月からの消費税引き上げで、この傾向はさらに深くなるのではないでしょうか。

@アメリカン航空が羽田=ニューヨーク線を12月1日から運休
 アメリカン航空は12月1日から、羽田深夜早朝時間帯を使った羽田=ニューヨーク線を運休します。需要がふるわないため、とのことです。同社は2012年6月3日に成田=ニューヨーク線を運休としていますので、同社としての日本=ニューヨーク間の路線は全て運休となります。

@ラオス航空機が墜落、49人全員が死亡か
 現地時間16日午後4時頃、ラオスの首都ビエンチャン発パクセ行きのラオス航空旅客機・ATR72型機が着陸に失敗し、メコン川に墜落して乗客・乗員49人は、今のところ生存者が確認されていない、とのことです。当時の天候は台風の影響で大雨と強風が吹いており、視界が悪かった、とのことです。

@欧州委員会が排出ガス規制を域内排出分のみに適用を提案
 欧州委員会は現地時間16日、航空機排出ガス規制について「2020年までに世界的な削減策を導入する」との国際的合意が行われたことから、来年1月から2020年まで、欧州域内を飛行する航空機が“欧州域内で排出する分”に限る、との提案を欧州議会に行いました。

@旅客機分散発注は世界の流れ
 14日のニューズウイークは日本航空のA350型機発注で、ボーイング社が日本企業への部品調達を減らす可能性がある、と報じています。部品調達先を米国本土などに求める、としています。
【コメント】当然、起こりえることでしょうね。B787-8型機の“失策”の原因の一つが、部品の調達先を、コスト優先で世界中の企業に拡げた結果、部品の管理が思うように行かず、各部品の接合不良で3年も遅れる原因になりました。この点をボーイング社がどのようにとらえているかの問題もあります。しかし、航空機の主要部品を作れる会社は世界でも多くはありません。これを拡大するのは簡単ではありません。従って、直ちに日本企業への影響が出るとは考えられません。また、記事で書かれているように、ボーイング社は部品調達先に「今後3〜4年でコストを15%落とす」事を求めている、とのことですから、これに答えることの出来る企業がどのくらいあるか、と言う問題もあるのではないでしょうか。「日本企業の部品調達先を減らすぞ!」と言って、全日空を始めとする日本の航空会社がエアバス機を発注しないように牽制する意味もあるのではないでしょうか。
 世界の大きな航空会社では航空機の調達を1社に集中せず、分散してリスクを減らす方向が一般的になっています。航空会社にとって、機材の選択は今後20年以上にわたる経営の根幹に関わる選択ですので、リスクを減らすのは当然ですね。


*10月16日

@成田空港、台風26号通過で午前中に混乱
 今朝千葉県沖を通過した台風26号で成田空港の離発着は大きな影響を受けています。現在も、遅延が相次いでおり、今日中は混乱が続くものと思われます。成田空港での最大瞬間風速は午前7時34分の北北西の風30.9mでした。
 成田空港のアクセスも混乱しています。成田スカイアクセスは午前11時40分に運転を再開しましたが、現在も間引き運転をしています。京成本線は京成成田駅で早朝に起きた、のり面崩落のため八千代台駅と成田空港駅間が不通になっており、復旧の見通しも立っていません。JRは運行しています。午前中、通行止めになっていた東関東道は通れるようになっています。

@昨日深夜、「緊急事態」で出発が2便
 昨日深夜、台風の被害を避けるためにジェットスター・ ジャパンの2機が成田空港から関西空港に移動しました。1機は午後11時16分、他の1機は同11時19分に、乗客を乗せずに離陸しました。台風による強風で機体が転倒するなどの危険を避けるため、とのことです。なお、これは、「カーフュー弾力的運用」ではなく、従来の約束による「緊急事態」のための運用時間外の離着陸になります。

@アエロメヒコが来年4月20日から成田=メキシコシティー線を増便
 アエロメヒコ航空は来年4月20日から成田=メキシコシティー線を現在の週3便から、週4便に増便(9月6日出来事参照)することを正式に発表しました。なお、昨日から同路線に B787-8型機を投入しています。

@MRJの最終組立始まる
 三菱航空機会社と三菱重工は昨日、三菱リージョナルジェット(MRJ)の最終組立を三菱重工業 名古屋航空宇宙システム製作所 小牧南工場で開始したことを発表しました。他の工場で製作された中部胴体や主翼などを小牧南工場で結合し、電気配線などの取り付けを行います。写真は10月3日に撮影した小牧南工場正門です。

@ワイパートラブルでジェットスター・ J の2便が欠航
 昨日午後、関西発福岡行きのジェットスター・ ジャパン233便・A320型機の操縦室窓のワイパーが故障しました。このため、同便も含め2便が欠航となりました。

@国内LCC3社の決算が出そろう
 昨日の日本経済新聞によりますと、国内LCC3社の初年度決算が出そろいました。ジェットスター・ ジャパンは売上高128億円、最終赤字が88億円になりました。エアアジア・ジャパンの最終赤字は36億円となりました。一方、ピーチ・アビエーションは売上高が143億円、営業赤字が9億円となっています。


2012年10月前半の出来事へ