2014年5月後半の出来事
*5月31日
@現状は年間約23万回なのに、羽田は45万回のまま「成田50万回」とは!
29日付けの「WING DAILY」と「日刊航空」によりますと、27日に開かれた運輸政策研究所の研究報告会で「首都圏空港機能強化検討調査委員会」の中間報告が明らかにされました。
この委員会では首都圏空港の発着回数を100万回にするために、成田空港の機能強化をどうするか、との観点から検討を行った、とのことです。この際には、羽田空港の発着回数は現行の「45万回のまま」としています。
当面、現状の2本滑走路のままでの拡大策として、2本の滑走路で1時間当たりの現行発着回数64回を、「広域マルチラテレーション(WAM)」を使い、高速離脱誘導路の整備などで、同68回に引き上げ、これにより、年間発着回数を34万回とする、としています。さらに、大型機の就航比率を下げ、離着陸機の順序を入れ替えることにより、航空機離発着の間隔時間を縮め、1時間当たりの発着回数を84回にして、年間41万回まで引き上げられる可能性がある、としています。
しかし、50万回は「現状の2本滑走路では難しい」とし、「滑走路の増設が必要」と結論づけ、増設する場合の3案を提示しています。
1案は、B滑走路の南東側に平行滑走路として整備する。この場合、A滑走路は独立運用として離着陸に使い、B滑走路を離陸専用、新設滑走路(仮に「C滑走路」とする)を着陸専用として使う。この場合、B滑走路は3500m,C滑走路は2700mとする。
2案は、1案と同様に南東側に平行滑走路として、C滑走路を建設する。しかし、1案よりもB滑走路との間隔は狭める。この場合は,B滑走路とC滑走路を風向きによって,一方を離陸専用,他方を着陸専用として使用する。このため、両滑走路とも3500mとする。
3案は、A滑走路とB滑走路の間で,A滑走路の独立性を保つために、B滑走路寄りに平行滑走路として、C滑走路を設ける。運用は第2案と同様、風向きによってどちらかを離陸専用、他を着陸専用とする。この場合は,第2ターミナルなどがある関係でB滑走路から南に、より離して建設する。北側に建設すると、ターミナルと滑走路が遠くなって移動に約20分かかることになるので,南側にする。両滑走路とも3500mとする。
これにより、「年間発着数を50万回と出来る」としています。
【コメント】またまた、成田空港周辺住民を踏みつけにしたやり方です。
「首都圏空港機能強化検討調査委員会」の中間報告ですが、多分、国土交通省はこの案に基づいて方針を決めようとすると思われます。しかし、同委員会は何で成田空港だけを取り上げ、羽田空港は取り上げないのでしょうか。「最終報告書で考える」と言い訳するかも知れませんが。
こんな事をして欲しくはありませんが、「羽田空港の都心・神奈川県ルート」は「夕方の3時間のみ」を考えているようです。「東京都民と千葉県民は人種が違う」とでも言うのでしょうか。
「今以上に成田空港周辺住民の睡眠時間を削る」と言う事を考えているとすれば、厚木基地第4次騒音訴訟判決に照らしても、憲法に定められている「国民の健康に暮らす権利」に反し、人道上許されることではありません。国土交通省の言う「タブーを設けずに検討」とは、このように「憲法を無視すること」と同意味になるのでしょうか。
都合の良いときは成田空港を持ち上げ、言うことをきかせるためには,また、「成田空港は衰退する」などの脅しをかけ、“おこぼれ”に預かれる,一部の経済団体や自治体に「第3滑走路早期建設」の署名運動などをやらせて、“民意”を装うのも「30万回」の時と同じです。
成田空港では30万回までの年間発着回数が、騒音下住民の反対を無視して“合意”されています。この“合意”の際には「現状の空港運用形態で30万回が可能」と説明されていました。
現在の年間発着回数は約23万回です。「30万回」は住民を“欺くためのキャンペーン”だったのでしょうか。
国は、またもや「過剰な需要見通し」の愚を犯すのでしょうか。
「50万回」は、現状の2本の滑走路のままで、30万回でも足りなくなってからの話しではないでしょうか。
@バニラの4月輸送実績が3月に比べて落ち込む
バニラ・エアが発表した4月の輸送実績によりますと、国内線搭乗率は42.4%、国際線利用率は67.7%、全体では51.8%でした。3月に比べて大幅に下がっており、国内線は38.2ポイント減となりました。
@ワールドカップ代表を乗せた日航のB787型機がタンパで消防車と接触
現地時間29日、ワールドカップ日本代表を乗せた日本航空チャーター機・B787-8型機(JA835J) が米国タンパ空港に到着した際に、歓迎セレモニーで放水していた消防車と接触しました。乗務員は気付きませんでしたが、調べたところ、右主翼の先端部分の航空灯が損傷していました。
@地上試験中のCS100型機エンジンがトラブル
現地時間29日、カナダのボンバルディア社が開発しているボンバルディア CS100型機の地上試験で、プラット・アンド・ホイットニー社の PW1500G 型エンジンにトラブルが発生しました。詳細はまだ分かっていません。このエンジンの同系である「GTF」エンジンは三菱リージョナルジェット(MRJ)にも搭載を予定しています。
*5月30日
@健康調査の本調査を7月1日から実施、内容は変えずに
今日の千葉日報によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)は「カーフュー弾力的運用」実施の合意による健康調査について、本調査を7月1日〜9月16日まで、周辺5市町の約8000人を対象として行う事を明らかにしました。20才から80才を対象とし、予備調査と同じ調査票への記入方式とするようです。この他、騒音の影響が少ない地区の住民約2000人にも同様の調査票を送り、比較調査も行います。
【コメント】5月1日に本会が提出した質問と要望書については、全くの“梨の礫”です。これでは子供への影響などは調査出来ません。「騒音地区には子供があまりいないから、調査の必要はない」と言う事なのでしょうか。また、NAAのページを検索しても「健康調査の実施」としか出てきません。
@出入国者数で開港以来初めて外国人が日本人を上回る・成田空港4月運用状況
成田国際空港株式会社(NAA)が昨日発表した「4月空港運用状況」によりますと、総発着回数は前年同月比(以下同じ)4%増で、4月としては過去最高となりました。この内、国際線発着回数は2%増、国内線発着回数は12%増となっています。総旅客数は2%増で、この内、国際線旅客数は1%減、国内線旅客数は22%増となり4月としての過去最高となりました。なお、国際線旅客数の内、日本人出入国者数が約93万1000人、外国人出入国者数は過去最高の約99万5000人となり、開港以来初めて外国人出入国者数が日本人出入国者数を上回りました。これについて NAA は「4月は元々、日本人出入国者が少ない月。円安と羽田空港国際線枠拡大の影響があるのではないか」としています。 また、通過客数(乗継客数)の割合は17.5%となっています。総貨物量は7%増、この内、輸出量が3%増、輸入量が4%減となりました。給油量は2%減となっています。
写真は昨年11月に成田空港で見かけた「YOUは何しに日本へ?」の取材風景。
@バニラの台北行きが午前7時40分に出て、午後6時半に引き返す
昨日午前7時40分発台北行きのバニラ・エア101便・A320型機は台北空港の悪天候のため、成田に引き返しました。燃料が足りなくなったため、宮古と那覇で給油し、午後6時半頃成田空港に到着しました。宮古空港では成田空港までの燃料が十分補給できず、那覇空港で残りの燃料を給油したものです。この影響で、折返し便の102便は欠航となりました。
@全日空のB787-8型機がギャレーの異臭で成田に引き返す
昨日午前11時15分頃、成田発北京行きの全日空905便・B787-8型機が埼玉県上空を飛行中に、客室乗務員がギャレーで異臭を感じました。原因が特定できなかったため、成田空港に引き返しました。点検したところ、オーブンの1台に不具合が見つかりました。
【コメント】このトラブルは「ボーイング787 定期運航再開後の状況」には出ていません。機体そのもののトラブルではない、と言う事でしょうか。
@日本航空で約8ヶ月に整備ミスが16件、国土が再発防止策指示
今日の日本経済新聞によりますと、日本航空は昨年10月〜今年5月の約7ヶ月間に、16件の整備ミスを起こしていた、とのことです。国土交通省は同社に対して原因究明と再発防止策をまとめるように指示しました。同社はこの事態を受けて今月19〜23日にメンテナンス作業を見直すために整備を休止しました。深刻なケースでは、B777型機エンジン逆噴射装置の空気の流れを整える部品を付け忘れて、1ヶ月も運航していたもので、エンジンの破損に繋がりかねないケース、とのことです。
@全日空が解釈間違い、視覚障害者の搭乗を拒否
昨日、全日空機で秋田空港から大坂空港経由で大分空港に向かおうとしていた視覚障害者3人と介助者一人が、搭乗直前で搭乗を拒否されました。理由は「この大きさの航空機では介助者一人に対して視覚障害者は2人までになっている」と説明されました。しかし、後になり、全日空は「解釈を誤った。介助者1人で視覚障害者は3人まで搭乗できた」と陳謝しました。搭乗を拒否されたのは秋田県視覚障害者福祉協議会の会長と副会長で、全国盲人福祉大会に出席するためでしたが、羽田空港経由に変更したため、一部会議には間に合わなかった、とのことです。
@12年11月の日航機大揺れ事故は局地的乱気流が原因
運輸安全委員会は今日、2012年11月26日に起こった日本航空機の大揺れ事故についての報告書を公表しました。事故は成田発上海行きの日本航空877便・B767型機が静岡県上空を飛行中に起こり、乗客1名が足を骨折する重傷を負ったものです。報告書では、当時、乱気流を予測させるような雲などはなく、短時間に狭い範囲で発生した乱気流に巻き込まれたもので、予測は困難だった可能性が高い、としています。
*5月29日
@用事が早く終わりましたので、今日から更新を開始します
ただ、大事な出来事が多く、まとめきれませんので、首都圏発着枠拡大の方策に対する「運輸政策研究所 首都圏空港機能強化検討調査委員会中間報告」や「成田空港運用状況」などについては、明日にまわします。
@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」8例目が発生
昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」8例目が発生しました。ニューヨーク発成田行きの全日空1009便・B777型機が、出発地の悪天候による出発規制により遅れ、午後11時10分に、A滑走路に着陸したものです。
@「LCCも頭を抱える、成田空港の駐車場事情」
27日の「東洋経済オンライン」に載った帝京大学非常勤講師 鳥海 高太朗氏の「LCCも頭を抱える、成田空港の駐車場事情」によりますと、成田空港の駐車料金は24時間までは2060円だが、これを1分でも超過すると4120円になるそうです。これに対して、羽田空港は1日の駐車料が1500円、超過すると時間単位で課金されるため、30分の超過料金は1500円+150円=1650円で済むそうです。同氏は「LCCの利用を増やすには、この駐車料金問題を解決する必要がある」と論じています。
【コメント】私も同氏の意見に賛成です。2月28日までは午前7時までの早朝LCC便に搭乗した人に対しては、1日分の駐車料が無料になるキャンペーンを行っていました(私もお世話になりました)が、このキャンペーンの延長はなかったようです。建設中のLCC専用ターミナルにも駐車場を設ける計画はないようです。これでは、車で気軽に来て、安いLCCを利用しようという気にはなりませんね。本気でLCCの利用者を増やそうとするなら、県や周辺自治体などもNAAと一緒になって考えるべきではないでしょうか。
@アジア・アトランティックが成田=シェムリアップ線を7月から開始
26日の「Traicy」によりますと、HIS が出資しているアジア・アトランティック・エアラインズは成田=シェムリアップ線を7月から週2便で運航開始する予定、とのことです。今年後半には週7往復のデイリー運航とする予定、とのことです。
@ジェット・アジアが成田=バンコク線を8月にも定期便へ
27日の「日刊トラベルビジョン」によりますと、ジェットアジアエアウェイズは8月にも、現在は定期チャーター便として運航している成田=バンコク線を定期便として運航できるように準備を進めている、とのことです。
@ジェットスターが成田=ゴールドコースト線就航を正式発表
ジェットスターは昨日、7月24日から成田=ゴールドコースト線を、B787-8型機を使い週7往復で運航する、と正式に発表しました。成田発は午後8時55分、成田着は午後6時55分となります。
@スカイマークが6・7月に成田=札幌線と成田=米子線の一部を運休へ
スカイマークは昨日、A330型機就航延期の影響で、6月29日〜7月31日の間に、成田=札幌線と成田=米子線で8〜11日に及ぶ運休を行う、と発表しました。運休便と運休日は同社サイトを見て下さい。
@「ナリタフアン」拡大へ、成田空港活用協議会総会開かれる
26日、成田空港活用協議会の総会が開かれました。総会では2年目の活動として、千葉県の観光や成田空港の利便性についての、内外におけるポロモーション活動を強化することなどを決めました。新たな取り組みとしては、「ナリタフアン」拡大に向けて、県内の学生などのアイディアを取り入れ、既成概念にとらわれない活動を進めていくことになりました。
@国土が成田空港ヘリ飛行の条件を緩和
国土交通省は成田空港でのヘリコプター有視界飛行の条件を緩和する「スペシャルVFR」を今月中にも始める方針です。現在は視程が5Kmないと飛行を認めていませんが、これを、管制の援助を受けて1.5Kmでも可能とするものです。
@トランスアジア航空子会社LCC「V エアー」が今年末にも日本へ
27日の「日刊トラベルビジョン」によりますと、トランスアジア航空は26日に開いた内覧会で、設立したLCC「Vエア−」について、「路線は未定だが、今年の末から来年までには必ず日本に飛んでくる」と述べ、「東京や大阪は需要を期待するに十分な規模」との考えを示しました。
@厚木基地第4次訴訟原告も控訴へ
先月に判決が出た厚木基地第4次騒音訴訟について、原告団は27日、控訴する意向を明らかにしました。藤田原告団長は「自衛隊機に歯止めをかけて米軍機にかけないというのは、どう説明されても納得できない」と述べました。しかし、損害賠償部分については現段階では控訴しない意向、とのことです。国は26日に控訴しています。
@相模原市長「周辺住民の健康調査は必要」
神奈川県相模原市の加山市長は27日、厚木基地の騒音による健康被害調査について「被害解消を国に求める中で、データを把握することは必要だ」と述べ、健康面の実態把握を、県や周辺市と連携して行うべきだとの考えを示しました。
@「ボイスレコーダーに海面接近時の音声記録はなかった」運輸安全委員会
運輸安全委員会は昨日、先月28日に起こった那覇空港におけるピーチ・アビエーション機の海面異常接近事故について、ボイスレコーダーに事故時の音声記録が全く残っていなかった事を明らかにしました。
また、後藤委員長は高松空港における全日空B787-8型機発煙事故について、「関係国への意見照会を行うため、報告書案の翻訳作業を行っている」と述べ、来月にも関係国に示し、意見を求めることを明らかにしました。通常は2ヶ月ほどで意見が出ます。
@全日空B777型機がエンジン破損で欠航、ニューヨークで
現地時間27日午後0時40分頃、ニューヨークのケネディ空港で、ニューヨーク発成田行きの全日空9便・B777-300ER型機が離陸したところ、右エンジンの温度が上昇した、との警告が出ました。振動も出たため、同機はこのエンジンを止めて、引き返し、約50分後に無事に緊急着陸しました。点検したところ、エンジン内部のブレードの一部が破損していました。同便は欠航となりました。
@全日空B787-8型機が防氷装置不具合で欠航
26日午後4時頃、秋田発羽田行きの全日空408便・B787-8型機で防氷装置(どこの防氷装置か分かりません)に不具合が発生し、整備に時間がかかるために、同便は欠航となりました。
@全日空B787-8型機が電気系統故障で2時間45分遅れる
現地時間27日午後9時半頃、ジャカルタ発羽田行きの全日空856便・B787-8型機で電気系統の一部に不具合が見つかったため、2時間45分遅れで出発しました。
@ UPS 機がエンジントラブルで関空に引き返す
26日午後10時半頃、関西発中国・深セン行きのユナイッテド・パーセル・サービス(UPS)のB757-200型機が離陸後の高度約600m付近で、異音と振動を感じ、右エンジンの温度が上昇する表示が出ました。このため、同機は関西空港に引き返し、約20分後に無事緊急着陸しました。
@日本航空の4月輸送実績は国際線利用率が70.9%、国内線は59.1%
日本航空が昨日発表した「4月 JALグループ マンスリーレポート」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)0.8%減、利用率は1.1ポイント増の70.9%となりました。国内線旅客数は1.2%増、利用率は1.8ポイント増の59.1%となりました。
成田空港関係路線の利用率は成田=伊丹線が9.7ポイント増の75.4%、成田=札幌線が0.1ポイント増の36.2%、成田=中部線が5.4ポイント増の50.5%、成田=福岡線が3.2ポイント減の30.7%、成田=那覇線が6.1ポイント増の42.4%となっています。
@「中東呼吸器症候群」に法律的措置実施へ
厚生労働省は昨日、中東で流行しているSARSと同様にコロナウイルスで引き起こされる「中東呼吸器症候群」について、国内で感染が確認された場合に、法律に基づき強制的に入院させるなどの措置がとれる方針を決めました。
@沖縄来訪LCC利用者は20〜40代が3分の2、沖縄県調査
沖縄県は27日、このほど行ったLCC利用客の旅行形態調査結果を公表しました。それによりますと、旅行消費額は既存の航空会社を使った旅行客よりも、12.9%低くなり、宿泊日数は同0.32泊多くなりました。しかし、リゾートホテルを利用した人は既存の航空会社を使った旅行客を大幅に下回り、代わりに簡易宿泊施設やビジネスホテルを利用する人が多くなっていました。LCCを使って沖縄に来た人の年齢は30才代が24.6%と最も多く、40才代が21.9%、20才代が16.9%でした。20才代は既存の航空会社を利用した人の2倍近い割合でした。
@仁川空港の4月乗継客比率が成田空港を下回る
現地時間28日の「朝鮮日報日本語版」によりますと、韓国の仁川空港の乗継客(トランジット)が昨年9月から7ヶ月連続して減少している、とのことです。昨年上半期は乗継客の割合が20%ありましたが、今年4月には15%にまで落ち込みました。「日本の成田空港では21%となっている」としています。原因として、日本と中国が乗継客の取り込みに力を入れているから、としています。
@FAA がB787型機の「ETOPS」を5時間半に伸ばす
米国連邦航空局(FAA)は現地時間28日、B787型機の「ETOPS」を現在の3時間から5時間半に延ばすことを発表しました。これで、エンジンが1基故障しても他のエンジン1基で、最寄りの空港まで5時間半飛べるルート設定が可能となります。しかし、航空会社はこの規定にとらわれることなく、独自の規定を設けていますので、これを使った実際の飛行コースが設定されるまでは、時間がかかることになります。今回のFAAの決定はB787型機製造国の米国航空会社のみに適用されますが、他国の航空当局がこれに従うことが通例となっています。
*5月26日
@都合により明日から29日までお休みします。
@6月3日まで第1ターミナルGalleryで和紙人形展「江戸の季節の行商人」
22日に第1ターミナルに行ったところ、Galleryで千葉県匝瑳・旭地区の人がつくった和紙人形展「江戸の季節の行商人」が開かれていました。江戸時代の時代小説が好きで、よく読むのですが、当時の生活が実感として思い浮かびません。しかし、この展覧会を見て当時の江戸の街を想い描けるようになりました。展覧会は来月3日まで開催されています。
写真はその和紙人形の一つ「風鈴売り」です。
@9都県市が首都圏空港75万回化や都心直結線を国に要望
9都県市は20日、第65回首脳会議を開催しました。その中で「首都圏の国際競争力の強化について」の提言をまとめ、首都圏空港について、「騒音に十分に配慮しながら」と言いつつ、総発着回数75万回を十分に活用する検討や、成田空港と羽田空港を結ぶ「都心直結線」を国家プロジェクトとして進める事などを国に要望することになりました。
@31日に第1ターミナルで「空市」を開催
千葉県と茨城県の成田空港周辺市町村が31日に、第1ターミナル5階展望デッキにて、イベント「空市」を開催します。イベントでは地域特産品の販売の他、野菜詰め放題、日本酒試飲などの特設ブースをご用意し、ステージではガールズロックユニットPASSPO☆(パスポ)ライブ&トークショーや、「LCCで行く国内旅行の旅」や「ご当地特産品」が当たるクイズなどが行われます。時間は10時〜15時までとなっています。
@モンゴルのエズニス航空が22日に運航停止
全日空が戦略的パートナーシップを締結していたモンゴルのエズニス航空は現地時間22日、「運航を無期限に停止する」と発表しました。「財政面からこれ以上の損失に耐えられない」としています。同社はボンバルディア社のDHC8-400型機と DHC8-400NextGen型機を50機発注していました。
*5月25日
@航跡の一般公開が来年秋以降に実現か?
成田国際空港株式会社(NAA)は21日に「入札関連情報」として「航跡情報公開システム整備」の募集要項を出しました。
これについて、NAA に問い合わせたところ、「お問い合わせいただいた『航跡情報公開システム整備』は、成田空港を離発着する航空機の航跡情報をインターネットを利用して公開するための整備を行うものです。」との回答がありました。従って、羽田空港や中部空港で行っているような、離発着する航空機の軌跡を誰でもが見られるようにするもののようです。要項によりますと、完成は来年の秋以降となるようです。
【コメント】本会では10年以上前から「航跡図をインターネット上で公開して欲しい」と要望してきました(第33回騒音対策委員会本会関係議事録を参照)が、やっと、実現するようです。騒音値をリアルタイムで見られるようになっているのは、全国の空港でも成田空港が最先端を行っていると思うのですが、航跡もリアルタイムで見られるようになるようです。
@第1ターミナル「エアポートモール」のリニューアル進捗
22日に第1ターミナルの「エアポートモール」に行きましたが、リニューアル工事が進捗していました。改修が終わったエリアでは店舗が販売を始めていました。リニューアルによって、新規出店の店舗がある一方で、既存店舗でも場所が移動している店舗が多くあるようです。写真は北側にあったエスカレーターを撤去した部分を5階から見たものです。新規出店する「Hallo Kitty Japan」が翌日の開店に向けて、準備中でした。店舗の天井は透明のガラス(?)で覆われています。
@エアバスが東邦ナノテックスの炭素繊維樹脂をA350型機胴体に採用
エアバスはこのほど、A350型機の飛行試験機で認証試験を行っていた、東邦ナノテックスの炭素繊維熱可塑樹脂積層板を、A350型機の胴体構造一次構造材として採用する事を明らかにしました。現在、航空機に使われている炭素繊維樹脂は熱硬化性樹脂ですが、炭素繊維熱可塑樹脂は焼固める必要がなく、オートクレープや冷蔵庫が必要なくなり、その分コストを抑えられます。また、熱を加えるだけで成形でき、修理も容易になり、溶剤を使わなくてもリサイクルできるなどの利点があります。
【コメント】確かJAXAでも炭素繊維熱可塑樹脂積層板の研究はしていましたね。これと同じものなのでしょうか。
*5月24日
@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」5〜7例目が発生
昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の5 ・6 ・7例目が発生しました。
5例目は成田発上海行きの中国国際航空920便・A321型機が、前便の深セン空港での悪天候のため、到着が遅れたことによる玉突き遅延です。午後11時5分にA滑走路から離陸したものです。
6例目は上海発成田行きの中国国際航空157便・B737-800型機が、前便で広州空港の悪天候のため出発が遅れた玉突き遅延で、午後11時18分にA滑走路に着陸したものです。
7例目は上海発成田行きの全日空960便・B767-600型機が 、中国当局の管制上の出発制限により、出発が遅れ、午後11時25分にA滑走路に着陸したものです。
@「成田空港の地位が損なわれないように」と空港圏自治体連絡協
22日、成田空港周辺の9市町でつくる成田空港圏自治体連絡協議会の総会が開かれました。総会では国に対して、首都圏空港の機能強化について「成田の国際拠点空港としての地位が損なわれることがないよう最大限配慮すること」を求め、また、成田国際空港株式会社(NAA)に対しては「地域共生策を着実に実施するとともに、年間発着回数30万回を早急に実現して地域経済の発展や雇用拡充を図ること」を求める決議を採択しました。
@成田発の全日空B787-8型機が燃料ポンプ不具合で遅れる
昨日午前11時頃、成田発デュッセルドルフ行きの全日空941便・B787-8型機が出発に向け移動を始めたところ、燃料ポンプに不具合が発生し、駐機場に引き返して、修理しました。このため同機の出発が1時間5分遅れました。
@スカイマークが整備遅れで、31日の成田路線4便が欠航に
スカイマークは昨日、所有機の重整備完了が遅れるため、31日の成田=那覇線と成田=米子線のそれぞれ1往復を欠航とする、と発表しました。
*5月23日
@成田空港4月貿易額は輸出額が5.0%減、輸入額が3.3%増
東京税関が21日に発表した「4月分成田空港貿易概況(速報)」によりますと、輸出額は前年同月比(以下同じ)5ヶ月連続マイナスの5.0%減、輸入額は16ヶ月連続プラスの3.3%増となりました。
@春秋航空乗務員が保安検査受けずに 、出発が約3時間遅れる
昨日、高松空港で「春秋航空」のパイロットなど7人の乗務員が、保安検査を受けずに機内に乗り込むトラブルがありました。空港事務所は「危険物が持ち込まれた可能性が排除できない」として、搭乗済みの乗客も降機させて機内を捜索し、保安検査を再度受けさせました。このトラブルで同機は3時間10分遅れで出発しました。7人は一旦保安検査を受けましたが、別の飛行機の乗務員に会いに行くため、国際線エリアから出てしまいました。このような場合は再度保安検査を受ける必要がありました。
@国土がパイロット在留資格緩和で法務省と協議
国土交通省は21日、パイロット不足に対処するために、外国人パイロットを採用しやすくする目的で法務省と協議を始めたことを明らかにしました。外国人パイロットが日本で操縦するためには在留資格として1000時間以上の飛行経験が必要ですが、これを短く出来ないかを協議するものです。
21日に開かれた「第5回 乗員政策等検討合同小委員会」でも、委員から「300時間程度にしてもいいのではないか」「500時間もあれば十分」などの意見が出たそうです。この委員会では他にも「65才以上のパイロットが乗務してもいいのではないか」とか、「自動操縦が可能となれば、現状は機長と副操縦士で乗務しているものを、機長1人だけにしても良いのではないか」などの意見が出たそうです。
【コメント】安全性を脇に置いた議論はして欲しくありませんね。
@日本航空のB787-8型機2機がトラブルで遅れる
現地時間21日午後7時頃、サンフランシスコ発羽田行きの日本航空1便・B787-8型機が離陸に向け移動を開始したところ、主脚のタイヤ1本のブレーキ装置に不具合が発生しました。このため同便はゲートに戻り、整備のため、1時間1分遅れて出発しました。
また、現地時間20日午後1時30分頃、ボストン発成田行きの日本航空7便・B787型機は、前便として飛行中に自動操縦装置高度選択スイッチに不具合が発生しました。この修理に時間がかかるため、約25時間遅延する見込みとのことです。
@日本航空が今年度採用の企画職などを募集
日本航空は昨日、2014年度入社業務企画職・地上職事務系のキャリア(就業経験者)採用を発表しました。採用数は「相当数」としています。入社時期は「10月以降の会社が指定する時期」となっています。
【コメント】職種は違いますが、強制解雇した社員の是非を巡る裁判の最高裁判決が近く出ることになっています。日本航空は面子にこだわらず、強制解雇した人を優先的に雇用すべきではないでしょうか。労務管理の面では 、「会社の方針に逆らうものには“見せしめ”が必要」と言う、旧日本航空の体質が連綿と受け継がれているような気がします。
@米運輸安全委員会がリチウムイオン電池検査などで勧告
米運輸安全委員会(NTSB)は現地時間22日、航空機に使われているリチウムイオン電池について、原因を特定できていないが、「現在の安全基準は不十分」として、「電池内部での異常な発熱が起こる現象を検査する方法をより精密なものに見直すように」と、アメリカ連邦航空局(FAA)に対する勧告しました。勧告の中で「リチウムイオン電池を航空機に搭載する際に、最も負荷の高い厳しい状況での試験を考案すべき」とし、発煙事故を起こした B787型機だけでなく、この電池を使っている B777型機やA380型機についても、リスクを再評価し、必要な対策をとるよう求めています。勧告の中で、同委員会はリチウムイオン電池そのものの安全性につては「安全でない」という断定はしていません。
@米国・ニューアーク空港の交差滑走路でニアミス
現地時間先月24日、米国のニューヨークアーク空港で、離陸許可を得て離陸滑走を始めたエクスプレス・ジェット航空の4100便・ERJ-145型機と、交わる滑走路に着陸しようとしたユナイテッド航空の1243便・B737型機がニアミスを起こしていた、とのことです。両機の最小間隔は縦方向で約123m、水平方向で約45mでした。管制官はユナイテッド航空機に着陸を取りやめ、再上昇をするように指示し 、衝突を回避しました。
@ヤンゴン空港でシンガポール航空機が滑走路からはずれる
現地時間22日、シンガポール発ヤンゴン行きのシンガポール航空998便が、大雨の中で着陸した際に滑走路から逸脱しました。同機は牽引車でゲートまで牽引されました。けが人はなかったようです。
@中国で爆発物搭載情報で2便が緊急着陸
現地時間22日午後、中国・上海発ウルムチ行き吉祥航空の2つの便が、爆発物搭載の情報で南京と蘭州の空港に緊急着陸しました。蘭州に緊急着陸した便の乗客から「同乗予定の友人から電話で爆破予告があった」との連絡が同航空にあったため、とのことです。この友人は別の便でウルムチに向かったため、この便も南京に緊急着陸したものです。同日、ウルムチで31人が死亡する爆発事件が起こっていました。
*5月22日
@「成田第3滑走路実現する会」が署名活動始める
今日の毎日新聞によりますと、「成田第3滑走路実現する会」は第3滑走路の実現を国などに求める署名を始めました。17日には成田空港内で利用客に署名を呼びかけました。同会は6月末までに30万人を目標に署名活動を続ける、としています。
【コメント】第3滑走路の必要性も、騒音が増えることによって苦しむ周辺住民についても良く分からない旅行客に署名をしてもらって、意味があるのでしょうか。
@トランスアジア航空が7月一杯、成田=台北線を1日2往復に増便
トランスアジア航空(復興航空)はこのほど、7月1日〜30日に成田=台北線を、現在の1日1往復から2往復に増便することを明らかにしました。増便分は A330型機を使い成田着午後8時10分、成田発午後9時10分となります。
@2013年のバードストライクは1903件、成田空港は少なめ
国土交通省がまとめたところによりますと、2013年のバードストライクは前年(以下同じ)よりも193件増の1903件でした。この内、機体損傷が発生した件数は18件増の66件でした。また、引き返しや目的地変更は15件増の24件、離陸中止は31件、着陸復航は7件となっています。空港別では成田空港は7件増の62件でしたが、1万件当たりでは2.24件と、海に近い羽田空港の半分以下でした。
@第1ターミナル南ウイングの落とし物
今日、成田空港第1ターミナル南ウイングに行ったところ、今まで見たこともない落とし物に遭遇しました。右の写真がその落とし物です。多分、犬が落とした物です。しかし、どうやって、落としたものでしょうか。麻薬探知犬か爆発物探知犬なのでしょうか。旅行客が犬を連れてターミナル内を歩くというのは見たことがありません。10m以上にわたって落ちていました。
@成田発の日本航空B787-8型機がブレーキ故障で約1時間40分遅れる
昨日午後6時半頃、成田発中部行きの日本航空3087便・B787-8型機が離陸に向け移動を始めたところ、1本のタイヤのブレーキに不具合が発生しました。このため、同機はゲートに戻り、整備の後、約1時間44分遅れで出発しました。
@ジェットスター J の増便延期は整備上のマニュアル手直し原因
ジェットスター・ ジャパンの関空拠点化遅れによる欠航ですが、整備を委託する JALエンジニアリングと業務のシミュレーションをしたところ、細かい部分で調整が必要なことが分かり、マニュアルや手順書の改訂に時間がかかることが分かったため、とのことです。
@4月訪日外客数は過去最高を更新
政府観光局が昨日発表した「4月訪日外客数」によりますと、訪日外客数は前年同月比(以下同じ)33.4%増の123万2000人となり、単月としては過去最高となりました。
一方、出国日本人数は4.4%減となっています。
@「3月主要旅行業者取扱額」は海外旅行2.9%増、国内旅行10.1%増
観光庁が昨日発表した「3月主要旅行業者の旅行取扱状況(速報)」によりますと、海外旅行取扱額は前年同月比(以下同じ)2.9%増、外国人旅行取扱額は39.0%増、国内旅行取扱額は14ヶ月連続プラスの10.1%増となりました。
@「LCCを利用したことのある人」が8ポイント増の29%
ライフメディアが今月8〜12日に実施した格安航空会社(LCC)に関する調査によりますと、「LCCを利用したことのある」人は29%で、昨年の調査よりも8ポイント増となりました。利用したことのある人の内、「非常に満足」と「満足」が合わせて59%でした。また、「今後も利用したい」とした人が74%でした。「今後利用したくない」と答えた人の理由では「安全性に不安がある」が62%で最も多くなりました。また、LCCの今後については「すでに定着している」が13%、「まだ定着していないが、今後定着するだろう」と答えた人が64%でした。
*5月21日
@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」3・4例目が発生
昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の3・4衛目が発生しました。
3例目は成田発中部行きの全日空8563便・B767-300型機が、前便のアモイ発中部経由成田行きのアモイ空港における出発制限のために到着が遅れた玉突き遅延で、午後11時7分にA滑走路から離陸したものです。
4例目は中国の広州発成田行き全日空934便・B767型機が、広州空港の悪天候のため出発が遅れ、A滑走路南側から午後11時44分に着陸したものです。
@千葉交通がLCC早朝便に対応した京成成田駅発の路線バスを6月15日から
千葉交通は6月15日から、京成成田駅と成田空港第2ターミナルを結ぶ、早朝LCC対応路線バスの運行を始めます。京成成田駅中央口を午前4時30分発で京成成田駅東口を4時35分、松原を4時37分、第2ターミナル着が4時55分となります。料金は大人700円、子供350円ですが、当面はキャンペーン料金として大人500円、子供250円とします。
【コメント】多分、京成成田駅周辺のホテルに泊まった人向けのサービスではないでしょうか。
@厚木第4次騒音訴訟で自衛隊機の夜間飛行禁止の判決
今日、厚木基地第4次騒音訴訟の判決が横浜地裁で言い渡されました。裁判長は自衛隊機の夜間飛行について、「やむを得ないと認める場合」を除き、午後10時から翌朝午前6時までの飛行を禁止しました。国内の基地で飛行差し止めを認めたのは初めてとなります。ただ、米軍機の夜間飛行差し止めは認めませんでした。また、過去分の 損害賠償額を過去最高の約70億円としましたが、将来の損害については認めませんでした。
@「滑走路増設は2020年以降の話し」太田大臣
太田国土交通大臣は昨日の記者会見で、首都圏空港機能拡張について「2020 年以降となると、滑走路を造る、造らないという次元の話になるから、まだ全く具体的なものはない」と述べました。
また、LCCの大量欠航について「多くの利用者に多大な影響を与えることについて大変遺憾に思っている。利用者には振替や払い戻しなどの対応に努めるよう航空局から指導した」と述べました。
@航空基本政策報告書で「(首都圏)100万回の実現を目指す」を盛り込み
今日の日刊航空によりますと、国土交通省の航空分科会が今後の航空行政の指針となる「交通政策審議会航空分科会基本政策部会の報告書」をまとめており、まもなく発表する、とのことです。この中で、首都圏空港について「(年間発着枠)100万回クラスの実現を目指した検討を進めていく必要がある」と 明記する方針、とのことです。また、具体的には「首都圏空港でのピーク時間帯の強化を可能とする発着容量の枠組みの設定」をあげています。首都圏空港については「首都圏空港のさらなる機能強化をはじめとした空港や管制の処理能力の向上や、空港の活性化の積極的な推進が、まず必要」とし、成田空港と羽田空港の容量拡大後には「両空港の強みを活かしながらともに発展し得るような役割分担についての検討」「経済メカニズムによる配分ルールを導入する可能性についての検討」などを求める、としています。
また、具体策検討を進めている「首都圏空港機能強化技術検討小委員会」は最終会合を6月中には開く予定で、具体策をまとめることにしている、とのことです。
@ピーチの7・8月欠航が894便で確定、機長候補2名退職で56便増える
ピーチ・アビエーションは昨日、7〜8月の欠航便が894便となる事を発表しました。他社から引き抜いて機長として訓練中のパイロット6人の内、2人が今月に入って退職をすることになったために、8月の欠航が従来発表よりも56便増えた、とのことで、この56便は那覇=台北線になる、とのことです。7・8月に予約している人は約7800人になります。夏の繁忙期の大量欠航で、経営的にも、利用者の信頼低下にもなり、影響が大きくなります。なお、今後発表する予定の9・10月の欠航便は前回発表の786便を下回ることは難しい、とのことです。
@ジェットスター J が関空拠点化遅れて6月3〜11日に101便欠航
ジェットスター・ ジャパンは今日、6月3〜11日まで増便する予定だった101便を欠航とする、と発表しました。関西空港を第2拠点とする準備が遅れて、期日までに国土交通省の許可が得られない見通しとなったため、としています。欠航となる便は同社のページで確認できます。
*5月20日
@国土交通省が「春秋航空・日本」の「混雑空港運航申請」を許可
国土交通省は今日、「春秋航空・日本」から出されていた「混雑空港運航許可」申請を許可しました。これで、成田空港を拠点とする同社の就航が決定しました。
@ NAA が「エコキッズクラブ」の10期生を募集
成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、「成田空港エコキッズ・クラブ」10期生の募集要項を発表しました。小学校5 ・6年が対象で、募集期間は昨日から6月16日となっています。
@バニラが昨日・今日の成田空港路線3便を欠航
バニラ・エアでは昨日の那覇発成田行き804便と、今日の成田発札幌行きの901便・札幌発成田行きの902便の合計3便を欠航としました。理由は「機材整備のため」となっていますが、詳しい説明はありません。
@東京商工会議所が「都心上空飛行」「深夜早朝時間帯増便」などを要望
東京商工会議所は8日、「観光立国実現に向けたアクション・プログラム の見直しに関する意見」と題する政策提言・要望を発表しました。その中で、「4.首都圏空港の機能強化」として、容量を更に拡大するために、「都心上空飛行や、深夜早朝時間帯に おける新規就航・増便」「都心と首都圏空港の交通アクセス向上のた めに、鉄道の新路線の整備及び既存路線の有効利活用や、深夜バス等を運行する事業者向 け支援策」を求めています。
@全日空B787-8型機が電気系統不具合で4時間半遅れる
昨日午後0時半頃、羽田発ミュンヘン行きの全日空275便・B787-8型機の出発準備中に電気系統に不具合が見つかりました。この整備に時間がかかるため、同便は機材を入れ替えて4時間35分遅れで出発しました。
@日本航空機が操縦室窓のヒーター故障で2便が欠航
昨日午前7時40分頃、羽田発山口宇部行きの日本航空1643便の出発前点検で、操縦室前面窓の凍結防止ヒーターに不具合が発生しました。この修理のため、同便と折返し便が欠航となりました。
@エアアジア・ジャパンが本社を中部空港内に設置
昨日の「Traicy」によりますと、2015年にも日本への再参入を目指す LCC エアアジアは、3月14日に日本で設立した準備会社「AAJR株式会社」の社名を、1日付けで「エアアジア・ジャパン株式会社」に変更しました。本社が中部空港敷地内にあることから、中部空港を拠点とする可能性が高いとしています。
@ブラジルの空港で離陸機と着陸機が120mのニアミス
昨日の「サンパウロ新聞」によりますと、現地時間14日、ブラジルのアラカジュ市サンタ・マリア空港で離陸するアズール航空4101便と、着陸しようとしていた別の旅客機が、約120mのニアミスを起こしていた、とのことです。乗客が撮影していたビデオでは、機長が乗客に対して「航空機同士が正面衝突する可能性」についてアナウンスを流していた、とのことです。原因については書いてありませんが、この空港の管制はブラジル空軍が行っている、とのことです。
【コメント】このところ、ニアミスについての報道が多いですね。航空機の数が増えて、管制が難しくなっているのでしょうか。何か不気味です。
@タイ陸軍が今日未明に戒厳令、今のところ渡航制限などはなし
タイの陸軍司令官は現地時間20日午前8時、全土に午前3時から戒厳令を発令した、と発表しました。外務省は今のところ渡航情報は出していません。
*5月19日
@LCCの同一機種大量発注は“バブル”?
ピーチ・アビエーションの大量欠航が今日から始まりました。バニラ・エアも大量の欠航を発表し、LCCのパイロット不足問題が浮上しました。
今回のピーチ・アビエーションの大量欠航については同社のパイロット年齢構成などについて明らかにされていませんが、一般的に言うと、急成長している日本のLCC各社の機長は60〜65才台も多く、外国人パイロットも多い、とのことです。コスト削減を優先して、パイロットの過酷勤務が常態化すれば、安全運航に支障が出る心配があります。
パイロットの確保・育成は基本的に各航空会社が対策をとるべきですが、コストは増えても、当面は年齢などを考慮した、余裕のある勤務体系構築に力を入れるべきではないでしょうか。特に、LCCでは玉突き遅延が多く、これによる不規則な勤務も身体には大きな影響を与えるのではないでしょうか。
今後、2030年にかけて日本だけではなく、全世界的にパイロットが大量に不足する恐れがある、と言う事は予測され、国土交通省の諮問機関でも議論されてきました。
国土交通省は対策として、今後、60才以上のパイロットの同時2人勤務を認める方針のようです。しかし、個人差は当然ありますが、年齢が高くなれば、体力が衰えてくるのは人の宿命です。国土交通省の方針は安全に逆行しているように思えます。また、自衛隊のパイロットを民間に転用する対策も考えているようですが、これらは、いずれも当面の緊急対策で根本的な対策ではありません。
世界的に見ても、LCCが同一機種の大量発注を行っています。これが、パイロット不足に拍車をかけています。
これは一種の“バブル”に見えます。逆から見ると、今後、パイロットがいないために機体が使えず、発注キャンセルが多発する可能性があるように思えます。こうなると航空機メーカーも含めて、航空業界全体に混乱をもたらすのではないでしょうか。
写真は成田空港に建設中のLCC 専用ターミナル・サテライト前に駐機するジェットスター・ ジャパン機です。
@エアカナダの成田=トロント線を7月前半はバンクーバー経由に
エアカナダは成田発002便のトロント行きを7月2日〜14日の間、バンクバー経由にする事を明らかにしました。このため、バンクーバーで一旦降機し、税関検査を受ける必要がある、とのことです。トロント到着時間も1時間20分ほど遅れることになります。
@全日空B787-8型機がエンジン部品破損で約7時間遅れる
現地時間17日午後1時頃、サンノゼ発成田行きの全日空1075便・B787-8型機の出発前点検で、エンジン部品の損傷が発見され、修理のため約6時間40分遅れで出発しました。
@マレーシア航空株が首相発言で過去最安値
現地時間16日付けのウォールストリート・ジャーナルが掲載したマレーシアのナジブ首相とのインタビューで、同首相が「マレーシア航空の再建には破綻も選択肢の一つだ 」と発言したとの報道を受け、今日のマレーシア市場で、同社株が0.15リンギと過去最安値をつけました。
@復活を目指す米国のイースタン航空がB737-800NG型機10機を発注
かって、米国大手航空会社の一角を占め、1991年に倒産したイースタン航空が、今年1月に復活の申請を表明しましたが、現地時間15日、ボーイング社に B737-800NG型機10機を発注し、B737MAX8型機10機のオプション権を設定したことが明らかになりました。
*5月18日
@「春秋航空・日本」のカウンター設置、まだ動きはありません
16日に成田空港に行ったとき、第2ターミナル1階の北端に設けられる予定の「春秋航空・日本」のチェックインカウンター設置場所を見てきました。写真がその場所ですが、右写真の、右奥の明るいところがバニラのチェックインカウンターになります。左端の紫の椅子が置かれているところが「春秋航空・日本」チェックインカウンターの設置場所になるようです。左写真はその場所を正面から見たところになります。現在は椅子が置かれており、設置作業などの動きは全くありませんでした。多分、保安検査場はバニラが使っているところを共用するのではないでしょうか。到着は第2ターミナル南側の国内線到着施設になると思います。
@仁川発のデルタ航空機がエンジン不具合で成田空港に緊急着陸
昨日午後1時頃、仁川発デトロイト行きのデルタ航空158便・B747-400型機が、成田空港の西約40Kmを飛行中に、「エンジン関係のトラブルが発生した」と成田空港への緊急着陸を要請しました。同機は同1時13分に無事着陸しました。この影響で A滑走路が約5分閉鎖され、8便に最大20分の遅れが出ました。
@新千歳空港の深夜・早朝枠増加に苫小牧市コース直下住民は「納得できない」
苫小牧市の新千歳空港飛行コース直下住民代表は16日、北海道庁が示した深夜・早朝の発着枠を6から30に増やす案について「懸念事項の集約書」を提出しました。集約書では同庁の案に「納得できない」とし、「旅客機の低騒音化で防音対策区域を縮小するとしているが、自衛隊機の騒音も加味するべき」などの意見が書かれています。
@日本航空のB787-8型機が着陸装置不具合で24時間以上遅れる
現地時間17日午後3時30分発頃、サンディエゴ発成田行きの日本航空65便・B787-8型機で、着陸装置の整備確認が必要となり、整備に時間がかかることから翌日の出発となりました。
@全日空のB787-8型機がエンジン制御不具合で1時間15分遅れる
現地時間17日午後0時頃、フランクフルト発羽田行きの全日空204便・B787-8型機で、出発時にエンジン制御システムに不具合が発生しました。このため、同機は駐機場に引き返し、整備後、約1時間15分遅れで出発しました。
@ハワイ空域で旅客機同士がニアミス、衝突警報装置作動し緊急回避
先月25日、米国ハワイ州でハワイ島コナ発ロサンゼルス行きのユナイテッド航空2105便・B757型機が、西に向かっていたUSエアウエイズ・B757型機とニアミスを起こし、ユナイテッド航空機が緊急降下していたことが分かりました。両機はハワイ島・コナの北東約322Km の空域を、 同じ高度で飛行していた、とのことです。ユナイテッド航空機は空中衝突防止警報装置(TCAS)が作動したため、1分間で183m降下した、とのことです。このニアミスについて、米運輸安全委員会(NTSB)が調査していますが、乗客がブログで暴露するまで公表していませんでした。NTSB は両機が何故同じ高度を飛行していたかを中心に調査している、とのことです。
*5月17日
@国土が「羽田都心ルート」や羽田・成田に新滑走路建設を諮問へ
今日の日経新聞によりますと、国土交通省は今月中に開く有識者会議に、羽田空港の飛行コースに都心や神奈川県を通過するルートを新設し、成田空港では誘導路の新設などで、発着枠を増やす検討を諮問する、とのことです。これにより両空港とも、それぞれ4万回の発着回数を増やす計画、とのことです。
また、長期的には両空港に滑走路を新設し、更なる増枠を目指す検討も諮問する、とのことです。成田空港では3000m級の滑走路を1200億円で、用地買収を除き、工期4年で建設するとしています。場所はB滑走路の東側になるようです。羽田空港ではC滑走路の東側の東京湾を埋め立てて、建設費6000億〜1兆円で、15年程度かけて建設する、としています。
【コメント】すでに地元では、正確かどうか分かりませんが、「B滑走路の東側に約750mの間隔を置いて平行滑走路を建設するのだ」との話しも出ているそうです。
@明日、航空科学博物館で「集まれ! 成田空港車両」開催
明日、航空科学博物館で「集まれ! 成田空港車両」展が開かれます。国内最大の大型化学消防車、航空貨物コンテナを何台も連結して運ぶドーリーと先頭で引っ張るタグ車、荷物を積み降ろしするベルトローダーなど8種類が集合します。時間は午前10時〜午後4時までです。
@バニラ大量欠航の背景にパイロットの低賃金?
今日の日経新聞にバニラ・エアの大量欠航の背景が書かれています。まず、LCCのパイロットは乗務時間に連動する賃金体系になっているようです。ジェットスター・ ジャパンとピーチ・アビエーションのパイロットは月に70〜80時間程度の乗務で、年収は1500〜1200万円程度になりますが、路線と機材が少なかったバニラ・エアは約30時間程度でした。これにより、収入が少なく採用が進まず、退職者も出たようです。また、海外のLCCに比べても年収が低いので、引き抜きが激しいようです。バニラ・エアは7月以降に親会社の全日空から2名のパイロットを出向させてもらって、しのぐようです。また、この欠航による減収は約1億円程度になる、とのことです。
@スカイマークがA330型機投入を再々延期、6月14日から
スカイマークは昨日、今月31日から開始する予定だった A330型機の就航を6月14日に延期することを発表しました。乗務員の訓練などに、更に時間が必要との判断によるものです。これで、3度目の延期となります。すでに予約した人への、この延期に対する同社の対応はここを見て下さい。
今日の Fly Teamによりますと、スカイマークの A330型機就航延期の裏には、日時は分かりませんが、試験飛行の段階で、羽田空港に着陸した直後に燃料配管が破損して、燃料が漏れるインシデントがあったことが影響しているようです。このインシデントへの対応で、安全性確保のため、慎重を期したようです。
@全日空B787-8型機が部品取り寄せで4時間25分遅れる
昨日午後5時頃、富山発羽田行きの全日空890便・B787-8型機で主脚油圧システムに不具合が見つかり、部品交換の必要があり、部品を取り寄せたため、4時間25分遅れました。
@中国南方航空がA320型機ファミリーを80機発注
中国南方航空はエアバスに対して、A320neo 型機を含む80機のA320型機ファミリーを発注しました。2016〜2020年に納入される、とのことです。
*5月16日
@バニラもパイロット不足で減便へ
バニラ・エアは今日、パイロットが不足するため、6月に国内線(成田=札幌線、成田=那覇線)の154便を欠航とする、と発表しました。同社によりますと、退職などで一時的にパイロットが足りなくなった、とのことです。欠航は全体の約2割になり、すでに予約している人は2551人となっています。繁忙期の7月以降はパイロットを確保して計画通りに運航できる、としています。
写真は今日、第2ターミナル駐機場に駐機する3機のバニラ・エア機です。
@タイ航空が成田線へのB787-8型機投入を1ヶ月延期
今日の「Traicy」によりますと、タイ航空が8月1日から成田路線に投入する(2月28日出来事参照)、としていたB787-8型機の投入を、9月1日からに延期した、とのことです。
@羽田空港の深夜・早朝便枠設定で合意、日本・トルコ航空協議
国土交通省は今日、13 ・14日に行われた日本とトルコの航空当局者協議結果を発表しました。合意事項は羽田空港の深夜早朝時間帯について、日本・トルコ双方が、1日1便ずつの運航を可能とする枠組みを設定、となっています。成田空港の航空自由化はありませんでした。
@スカイマークが5期ぶりの赤字に
スカイマークが昨日発表した2014年3月期決算によりますと、純利益が18億4500万円の赤字と、5期ぶりの赤字決算になりました。LCCとの運賃競争が激化したこと、使用航空機の増加や新機種導入による運航乗務員訓練費の増加、航空燃料の高止まりによる燃料費の増加が原因としています。
2015年3月期の予想では売上高は21.5%増の1044億4000万円とし、純利益は3億5400万円としています。
【コメント】1999年当時(1999年2月21日出来事参照)、「格安航空運賃の元祖として今後も頑張る」と宣伝していたスカイマークも、本格的LCCの参入で、苦しくなっていますね。A330型機の投入がどの程度成功するのか、今年中にも始まるとされるA380型機による国際線の動向が今後の鍵を握るのではないでしょうか。
@全日空B787-8型機がエンジン系統不具合で遅れる
昨日午後1時頃、羽田発ミュンヘン行きの全日空275便。B787-8型機の出発時にエンジン系統のトラブルが発生しました。この整備のため、同便は駐機場に引き返し、整備後、約1時間25分遅れで出発しました。
@全日空DHC8-400型機が油圧不具合で緊急着陸、福岡空港
昨日午後2時51分頃、大阪発福岡行きの全日空1677便・DHC8-400型機から、油圧系統のトラブルを知らせる連絡が福岡空港管制塔にありました。同機は同3時5分に無事緊急着陸しました。このトラブルの影響で、7便の発着に最大10分の遅れが出ました。
@シンガポール航空のA380型機が貨物ドア不具合で引き返し
現地時間9日、シンガポール発香港行きのシンガポール航空866便・A380型機で、飛行中に貨物室のドアの不具合を示す警告が表示されました。このため、同機はシンガポールのチャンギ空港に引き返しました。不具合の詳細については明らかにされていません。