2014年6月後半の出来事
*6月30日
@LCC 専用ターミナルへの入居希望はジェットスター・J 、バニラ、春秋航空の3社
今日の日刊航空によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)はLCC 専用ターミナルの入居希望が「ジェットスター・ ジャパン」「バニラ・エア」「春秋航空・日本」の3社から出ていることを明らかにしました。現在詳細協議を行っている、とのことです。
@京成バスなどが「LCC減便」理由に、県内からの成田空港路線を減便へ
今日の NHK ニュースによりますと、 ピーチ・アビエーションやバニラ・エアのパイロット不足による減便で、千葉県にある京成バス、日東交通、小湊鐵道は成田空港と千葉県内各地を結んで共同で運行している路線バスの本数を来月23日から減らすことを明らかにしました。また、京成バスでは8月以降の成田空港と町田や新百合ヶ丘駅、横浜シティエアターミナルなどを結ぶ路線でも順次減便する、としています。
【コメント】LCCの減便が理由というのは頷けません。バニラ・エアの減便は今日までで、明日からは成田=奄美線も運航を開始します。また、8月からは「春秋航空・日本」も運航を開始しますから、7月下旬や8月からの減便理由としてはおかしいのではないでしょうか。成田国際空港株式会社(NAA)が発表した駐車場運賃割引の影響もあるのでしょうか。県内からは家族や団体で来る場合に、自家用車の方がバスなどよりも安くなり、自由度も高くなりますから。もしかすると「東京シャトル」の予約停止(24日の出来事参照)も、減便するための伏線なのでしょうか。
@北京発のユナイテッド航空機がエンジン不具合で成田空港に緊急着陸
昨日午前6時半頃、北京発サンフランシスコ行きのユナイテッド航空8298便・B777型機が太平洋上を飛行中に、第1エンジンの燃料漏れを示す警告が出ました。このため、同機はこのエンジンを止めて午前10時頃に成田空港に緊急着陸しました。点検したところ、エンジン内部に約50リットルの燃料が漏れていました。なお、同便は乗客を乗せないフェリー便でした。
@HIS の社長が羽田空港枠配分に新規参入枠を主張
今日の「Aviation Wire」によりますと、アジア・アトランティック・エアラインズの親会社「HIS」の澤田会長は同紙とのインタビューで、成田空港と羽田空港の棲み分けについて「アジアの近場は羽田、長距離国際線や貨物は成田と、きちっと分けていくことで観光客が来やすく、便利になる」と述べました。また、羽田空港の発着枠について「新規参入した航空会社と既存の航空会社を同列に扱うべきでない」との考えを示しました。
@全日空機が石垣空港で保安検査やり直し、約2時間遅れ
28日午後4時頃、石垣発羽田行きの全日空92便が離陸直前に、保安検査に漏れがあったことが分かり、駐機場に引き返しました。これは、保安検査を受けた乗客から「レンタカーにペットボトルを置き忘れたので、取ってきて欲しい」と地上職員に依頼があり、地上職員がこのペットボトルを保安検査を通さずに、検査場ゲートそばにいた乗客に手渡してしまったものです。約15分後に、このことに気付いた別の地上職員が連絡し、離陸直前の機体を引き返させました。この後、この機の乗客全員と待合室に居た乗客全員の保安検査をやり直しました。この影響で全日空92便が109分遅れ、他の5便にも遅れが出ました。
@英国スタンステッド空港でライアンエア機同士が接触
現地時間28日早朝、ロンドンのスタンステッド空港でライアンエアの B737-800型機同士が接触する事故がありました。フランクフルトから到着した便とワルシャワに向けて出発しようとしていた便が接触したもので、翼と機体尾部が損傷しました。けが人はなかった模様です。
【コメント】空港の混雑が激しくなると、このような事故が多発することになるでしょうね。成田空港も例外ではなく、「30万回」に近づくほど、危険率が上がると思います。
*6月29日
@羽田空港都心コースで、川崎市南東部地区の消防ヘリの飛行は出来ない?
26日の東京新聞によりますと、川崎市の消防局長は25日の市議会で、提案されている羽田空港新飛行コースが実施された場合に、航空交通管制圏内に含まれる同市内で、消防ヘリコプターが飛行できなくなるとの危機感を表明しました。現在は事前に空港側に書類申請した状態で電話で確認をとり、飛行している、とのことですが、「現行のように許可されるとは考えにくい」と述べました。過去5年間に石油コンビナート火災などで計11件の出動があった、とのことです。
@大阪空港と関西空港の運営権売却の入札条件は45年間で2.2兆円
今日の日本経済新聞によりますと、新関西国際空港会社は大阪空港と関西空港の運営権売却の入札条件を固めました。運営期間は45年とし、保証金なしの場合は年間488億円、総額約2兆2千億円を同社に払うことになります。数千億円単位の保証金を初めに払う場合は年間の支払額が減額となります。今後、国土交通省や財務省と詳細を詰めて、7月頃に発表します。10月に入札条件を公表し、2015年初めから審査を始めて夏頃には売却先を決定して、2016年2月に民間経営に移る予定です。
*6月28日
@パイロットの年齢制限引き上げなどを提案
今日開かれた「乗員政策等検討合同小委員会」でパイロットの年齢制限を現在の64才から1〜2才引き上げるべき、との報告書がまとめられました。引き上げ幅については、今後検討する、としています。国土交通省はこれを受けて、健康管理などの安全面を検討した上で、来年度にも引き上げる意向です。その他に、自衛隊パイロットの民間転身について民間機資格取得に必要な「計器飛行証明」の取得に数ヶ月の訓練と、数百万円単位の費用がかかることから、訓練を簡素化して、費用と期間を短縮することも提言しています。また、国のパイロット養成期間である航空大学校の定員増なども考えるべき、とする意見が出ました。
【コメント】パイロット不足に対する場当たり的な方策ですね。企業の立場を優先して、安全面をないがしろにしていると考えざるを得ません。
@日本航空の5月輸送実績で国際線利用率が73.4%、国内線は63.3%
日本航空が昨日発表した「5月 JAL G マンスリーレポート」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)5.4%増、利用率は2.3ポイント増の73.4%となりました。国内線旅客数は2.6%増、利用率は3.4ポイント増の63.3%となっています。
成田空港関係路線の利用率は成田=大阪線が1.1ポイント減の71.2%、成田=札幌線が6.9ポイント減の36.8%、成田=中部線が12.3ポイント増の61.4%、成田=福岡線が17.9ポイント増の51.0%、成田=那覇線が24.5ポイント減の25.3%となっています。
@高雄行きの中華航空機が燃料不足で那覇空港に緊急着陸
26日午後2時過ぎ、大阪発高雄行きの中華航空・B737-800型機で燃料が減少して、那覇空港に緊急着陸するトラブルがありました。原因は確定していませんが、燃料が漏れた、との報道があります。
*6月27日
@「30万回の合意見直しの必要は今のところない」夏目社長
今日の東京新聞によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長は昨日の記者会見で、発着回数を増やすための高速誘導路整備について「ピーク時間帯の発着枠を増やすためには有効」と前向きの姿勢を示しました。また、年間発着回数30万回を当面見直す考えのないことも明らかにし「現状の合意内容を超える想定がない限り必要はない」と述べました。
発着回数が増やされることについて、小泉成田市長は「空港を有する自治体として国の成長発展に応える責務は感じている。誘導路の増設などで飛行回数が増える場合は、新たな騒音対策も提示しなければならない」と述べました。
@LCC 専用ターミナル工事の進捗率は約40%
今日の日刊航空によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)が明らかにした LCC 専用ターミナル工事の進捗率は現在約40%、とのことです。サテライト部分は同約90%となっています。本館とサテライトを結ぶ連絡橋工事は9月頃から始まるようです。
【コメント】「LCC 専用ターミナル連絡橋の工事は9月から」とのことですので、2日の出来事に載せた写真は連絡橋工事ではないことになります。すみません。
@国土がタイ・エアアジア・エックスの成田=ドンムアン線を許可
国土交通省は今日、タイ・エアアジア・エックスから出されていた、9月1日からの成田=ドンムアン線と関西=ドンムアン線の運航申請を許可しました。これにより、成田=ドンムアン線が9月1日から1日1往復で運航されることになります。
@アジア・アトランティックが9月から成田=カンボジア間に定期チャーター便
HISの子会社・ アジア・アトランティック・エアラインズは昨日、9月2日から成田=プノンペン線を週3便、10月1日から成田=シェムリアップ線を週4便の、定期チャーター便として運航を開始する、と発表しました。これにより、日本とカンボジア間の初めての直行便が運航されることになります。現在運航している成田=バンコク線直行便は10月末で廃止しますが、成田からプノンペン・シェムリアップに直行した後、バンコクに向かいます。
@全日空のB787-8型機が空調システムトラブルで遅れる
現地時間26日午後1時頃、上海発成田行きの全日空920便・B787-8型機が出発しようとしたところ、空調システムの不具合が発生しました。このため、現地で整備をし、遅延しました。どのくらい遅延したかなどの記載はありません。
@全日空機が新千歳空港で車輪トラブル、牽引車で移動
昨日午後10時頃、羽田発新千歳行きの全日空79便・B777型機が着陸したところ、主脚の車輪に不具合が発生し、自走できなくなりました。同機は牽引車で駐機場に移動しました。このトラブルで、同機乗客の降機が約1時間20分遅れました。また、到着1便に約30分の遅れが出ました。原因を調べていますが、異常は見つかっていない、とのことです。
@2011年の関西空港でのハワイアン滑走路進入は管制指示の聞き間違い
運輸安全委員会は今日、2011年10月12日に関西空港でハワイアン航空機が誤って滑走路に入り、着陸しようとした全日空の貨物機が着陸をやり直した重大インシデントについての報告書を公表しました。報告書によりますと、管制官が「Hold position(待機せよ)」と指示しましたが、副操縦士は「Position and hold(滑走路上で待機せよ)」という管制用語と聞き間違えたのが原因としています。副操縦士は「Position and hold」と復唱しましたが、今度は管制官が指示通りと思い込み、確認しませんでした。このため、ハワイアン機が滑走路に進入したもの、としています。報告書では管制官が「Hold short of ranway(滑走路手前で待機せよ)」と言うべきだった、としています。
@後継政府専用機は事実上B777型機に決まる
政府が選定を進めていた政府専用機が、事実上、B777-300ER型機に決まった、とのことです。これは、政府専用機の機体納入や整備受注希望が24日に締め切られ、全日空と日本航空が共に B777-300ER型機を推して応募したためです。
@エアバスがA330型機のエンジン換装を近く発表か
今日のロイター通信(日本語版)によりますと、エアバスは近く、A330型機のエンジン換装を発表する、とのことです。エンジンとしてロールスロイス社製のエンジンを搭載し、現行機と比べて燃料費を約15%削減する事ができる、とのことです。これにより、ボーイング社のB787型機に対抗する事ができる、とのことです。
【コメント】エアバスはA380型機についても、最大の顧客であるエミレーツ航空からエンジンの換装を求められています。最大の顧客ですから、無視することは出来ないのではないでしょうか。
*6月26日
@昨日深夜「従来取り決め」で午後11時以降に28便が出発
昨日深夜、「緊急事態(従来取り決め)」に伴うカーフュー内の運航が発生しました。午後8時頃の集中豪雨に伴う雷のために、出発が遅れた28便が、午後11時00分〜同11時48分にかけてA滑走路から南側に出発したものです。芝山町などのA滑走路飛行コース直下のみなさんは大変でした。
@5月の総発着回数が過去最高に、総旅客数は過去3遍番目
成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「5月の空港運用状況」によりますと総発着回数は前年同月比(以下同じ)3%増となり、5月としては過去最高となりました。この内国際線が3%増、国内線が2%増となっています。
総旅客数は2%増ですが、日本人旅客数が3%減となったことから、5月としては歴代3位となりました。この内、国際線旅客数は1%減、国内線旅客数は21%増と5月としては過去最高となりました。
国際線貨物量は9%増で、この内、輸出量が1%増、輸入量が5%減となっています。給油量は1%減でした。
@「オフピーク時の発着回数をどうするかが大きな課題」と夏目社長
成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長は昨日、今後の課題について、発着回数が今年度は約23万1000回にとどまる、との見通しを明らかにし、「発着回数が増えても、機材の小型化で旅客の増加はあまり伸びない。そこで、非航空系のリテール事業などの収入を重視する」と述べました。また、発着回数が目標の30万回と乖離していることについて、「ピークの時間帯はほぼ満杯なので、オフピーク時の活用をどうするか大きな課題」と述べました。また、株式上場については「国が決めることだが、準備は進めている」と述べました。
@成田空港の早朝・深夜便利用の駐車料を割引へ、NAA
成田国際空港株式会社今日、早朝・深夜便を利用するために成田空港駐車場を利用する人向けの利用料金の割引を発表しました。6時間以上24時間以内は半額、24時間以上の駐車は1日分を割り引きます。条件は0〜8時に入庫か、または、22〜翌朝2時までに出庫した場合になります。ただ、繁忙期の5月2〜6日と8月11〜17日と12月29日〜1月4日は除きます。
@「空港第2ビル駅」の二重改札解消に検討を始める
今日の読売新聞によりますと、成田空港第2ターミナルの「空港第2ビル駅」が二重改札になっている事について、成田空港高速鉄道は駅での検問がなくなることを受けて、検問所跡のスペースを活用して、二重改札をなくしていく方向で、関係者と出来るだけ早く協議を始める意向、とのことです。実現には3〜4年かかるそうです。
@7月1日から中華航空の成田=高雄線が増便へ
中華航空は7月1日から、現在週5便で運航している成田=高雄線を毎日1往復の、週7便に増便することを明らかにしました。使用機材は B737-800型機となります。
@エアアジアが楽天と組んで、来年夏頃に再参入へ
エアアジアは2015年夏〜秋に、日本の国内線に再参入するとのことです。国内での提携先は「楽天」などとなります。 拠点は中部空港とする予定です。エアアジアの CEOが7月1日にも来日して、正式に発表する見込み、とのことです。
@エティハド航空がアリタリア航空株の49%取得で合意
現地時間25日、イタリア・アリタリア航空とエティハド航空はエティハド航空がイタリア・アリタリア航空株式の49%を取得することを発表しました。今後、最終契約文書をまとめる、とのことです。この契約成立には当局の承認が必要となります。
@アラスカで62年前に墜落した米軍機残骸から遺体を収容
米国防省は現地時間18日、1952年11月22日に41人の兵士と11名のクルーが搭乗し、アラスカで行方不明となった、C-124グローブマスター輸送機の残骸から、17名の遺体を回収した、と発表しました。当時、捜索を行いましたが、発見できませんでした。2012年6月9日にアラスカ州兵のUH-60が訓練中に残骸を発見しました。遺体はDNA鑑定で身元が判明した親族に引き渡された、とのことです。
*6月25日
@外国航空会社が成田空港勤務の客室乗務員などを募集
「羽田空港の国際線増枠で成田空港の役割が縮小する」などの論調がありますが、このところ、外国の航空会社で成田空港をベースにする客室乗務員などの採用募集が頻繁に出ています。中国南方航空は客室乗務員を20〜30名を募集しています。また、キャセイ航空はカスタマーサービス担当の契約社員を若干名募集しています。
【コメント】これは、今後も成田空港の旅客が伸びることを見越した採用なのでしょうね。
@「日本再興戦略の改訂2014」で首都圏空港8万回増を盛り込む
政府は昨日の閣議で「日本再興戦略の改訂2014」を決定しました。この中で、2020年までに首都圏空港の発着回数を成田空港と羽田空港合わせて約8万回増やす、としています。
@「区民生活に相当な影響。困る点は国に伝える」大田区長
大田区の松原区長は昨日の記者会見で、羽田空港新飛行コース案について、「長い歴史があり、極力、陸の上空を通らないようにしてきた経過がある。都心上空を通る今回の提案はかなり方向が違う。区民生活に相当な影響が出てくる。飛行ルートや高度、都心上空を通過する時間帯について、我々の困る点は国に伝えたい」と懸念を表明しました。大田区は国と2012年に「空港の運用を変更する場合は協議する」と約束した文書を取り交わしています。
@「シスコでのアシアナ機着陸失敗はパイロットの人為的なミス原因」とNTSB
米運輸安全委員会(NTSB)は現地時間24日に開かれた、昨年7月にサンフランシスコ国際空港で起こった、アシアナ航空機着陸失敗事故に関する公聴会で、事故調査報告書を公表しました。報告書によりますと、事故の原因は機長の自動操縦装置に関する誤解にあった、としています。機長は着陸態勢に入った際に、自動操縦装置を解除しましたが、この時に、自動で速度を維持する「オートスロット」も解除されたことに気付かず、高度が規定よりも低いことに気付き、高度を上げようとしましたが、オートスロットが切られていたためにエンジン出力が思うように上がらず、高度が低いまま滑走路手前の岸壁に接触したもの、としています。米運輸安全委員会は着陸誘導装置(ILS)が切られていた中で、異常な減速を受けた際の着陸やり直し判断が遅れたことにも言及しました。また、自動操縦装置への過信も指摘し、手動操縦訓練強化も提言しています。また、死亡した3名の内2名は、シートベルトをしていなかったために機外に投げ出された、とのことで、シートベルトをしていれば助かった可能性がある、としています。
*6月24日
@京成バスが「東京シャトル」の予約を停止
京成バスなどは昨日から「東京シャトル」の一部便の予約受付を停止しました。理由は明らかにされておらず「諸般の事情により」としています。再開については触れていません。
@ジェットスター・J が夏季繁忙期に関西路線を一部増便
ジェットスター・ジャパンは今日、関西=新千歳線と関西=那覇線を9月12日から一部増便する、と発表しました。関西=新千歳線は9月12日〜23日の月・火・金・土・日曜日に1往復増便し、1日3往復とし、9月24日〜10月25日は月・金・土・日曜日に1往復増便し1日3往復となります。また、関西=那覇線は9月12日〜23日の月・火・金・土・日曜日に1往復増便し、1日2往復となります。
また、成田=関西線の発着時刻を8月1日〜9月10日に一部変更します。詳しくはここを見て下さい。
【コメント】関西空港の拠点化が軌道に乗ってきたようですね。
@ANAホールディングスの株主総会で羽田新飛行コース騒音補償に質問
昨日開かれたANAホールディングスの株主総会で、株主から「今後の羽田空港と成田空港の飛行ルート変更による騒音問題などで、上空を飛行する地域への補償はどうなるのか」との質問が出ました。これに対して片野坂副社長は「まだ騒音の具体的な数値が出ていないので注視したい」と答えました。
@ベトナムLCC・ヴェトジェット機が行き先を間違えて着陸
昨日の「HOTNAM!」日本語版によりますと、現地時間19日夜、ベトナムのノイバイ発ダラット行きのLCCヴェトジェット航空機・A320型機が、カムランに誤着陸するトラブルがありました。この機体は当初カムランに行きの予定でしたが、その後、ダラット行きに変更され、乗客もダラット行きの乗客が搭乗しました。ところが、この変更がパイロットに伝わらず、パイロットはカムランに向い、着陸したものです。ヴェトジェット航空は当初「天候上の理由」と嘘の発表をしました。航空当局はノイバイ空港の同社運航管理者など関係者の行政処分と、同航空への是正勧告を出す、としています。
*6月23日
@成田空港に今日から「自動化ゲート」登録ディスク設置
東京入管成田支局は今日から、見送りや買い物に来た人でも、出入国審査の際に「自動化ゲート」を利用できる登録カウンターを成田空港内に設置しました。一度登録すると、パスポートの有効期限前日まで、自動化ゲートを利用できるようになります。
@「新飛行コースの説明始めた」太田国土交通大臣
太田国土交通大臣は20日の記者会見で、新設する予定の羽田空港新飛行コース案に対して、神奈川県や川崎市などが懸念を表明していることについて、「色々な問題があるので、東京都・神奈川県・千葉県に対して説明を始めた段階。今後、意見を聞いて耳を傾けたい」と述べました。
@日本航空のB787-8型機が非常灯不具合で欠航に
現地時間22日午後10時20分発のパリ発成田行きの日本航空16便・B787-8型機は、前便運航中に客室の非常灯システムに不具合が発生し、整備に時間がかかることから、欠航となりました。
@昨日、バニラ・エアのシステムに障害
昨日午前0時〜午後1時30分にかけて、バニラ・エアのシステムに不具合が発生し、新規予約および予約確認・変更、ウェブチェックインの一部が利用ができなくなりました。
@アシアナ航空機がエンジン不具合で羽田空港に緊急着陸
現地時間21日午後11頃、仁川発ロサンゼルス行きのアシアナ航空202便が太平洋上を飛行中に、エンジンに不具合が発生したため、羽田空港に緊急着陸しました。同機には乗客351人が乗っていましたが、同航空が代替機を手配してロサンゼルスに向かいました。
*6月22日
@全日空のB787-8型機が燃料ポンプ不具合で遅れる
昨日午後7時30分頃、成田発サンノゼ行きの全日空1076便・B787-8型機が駐機場を離れたところ、燃料ポンプの一部に不具合が発生しました。このため、同機は駐機場に戻り、整備した後、約1時間15分遅れで出発しました。
@4月の主要業者海外旅行取扱額が5.1%減に、外国人取扱額は51.3%増
観光庁が20日に発表した「4月主要旅行業者の旅行取扱状況速報」によりますと、海外旅行取扱額は前年同月比(以下同じ)5.1%減となりました。外国人旅行取扱額は51.3%増、国内旅行取扱額は0.6%減となっています。なお、今年度から「主要予行業業者数」が57社から50社となっています。
*6月21日
@国際線乗り継ぎ客に飲食店割引クーポン券などを配布へ
成田国際空港株式会社(NAA)は国際線を乗り継ぐ旅客のために、来年3月31日まで飲食店の割引クーポン配布や、この夏に日本文化の紹介イベントを多数行う事を明らかにしました。
@アジアアトランティッが成田=バンコク線の運航を10月末まで延長
アジアアトランティックエアラインズは9月30日までの運航、としていた成田=バンコク線の運航を10月31日まで延長する事を明らかにしました。
@川崎市議会で新飛行コースについての質疑
昨日の川崎市議会の一般質問で、羽田空港新飛行コースの騒音を心配する質問がありました。これに対して市のまちづくり局長は「国が設けるという利害関係者の参画する検討・協議の場で国と議論したい」と答弁しました。
@天草エアラインが新型機導入で最大5ヶ月の運休か
昨日の「くまにちコム」によりますと、天草エアラインが新しい機体として、日本では初めてとなるATR42-600型機を来年11月頃導入する事になりましたが、操縦士の新型機訓練のために最長で約5ヶ月間運休となる可能性があります。同航空は現在、DHC8-103型機1機で運航しています。天草地域では医師が不足しており、現在は22人の医師が福岡などから同航空便を使って通勤しているとのことで、どう対応するか熊本県としても対策を検討しています。
@JAXAが極超音速ターボジェットのマッハ4推進風洞実験に成功
JAXAは昨日、去る「2月28日に秋田県の角田宇宙センターで、極超音速ターボジェットエンジンのマッハ4推進風洞実験に成功した」と発表しました。これはJAXAが開発を目指している極超音速機に搭載されるエンジンです。
@A350型機の試験飛行5号機が初飛行、試験飛行機が出揃う
エアバスは現地時間20日、飛行試験5号機が初飛行した、と発表しました。これで、全ての試験機がそろい、型式証明取得の最終段階に入りました。同社では型式証明を7〜9月に取得したい、としています。
*6月20日
@成田空港のハラール料理の提供が未だゼロ
今日の読売新聞によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)はイスラム教の戒律に基づいたハラール料理の提供を有料待合室で昨年12月から開始しましたが、今もって、利用者ゼロとのことです。成田国際空港株式会社(NAA)では周知のためのPR不足を認め、「対策をとる」としています。
@イタリアとの航空協議で具体的な合意は出来ず
国土交通省は今日、16日〜18日にローマで開かれた日本とイタリアの航空当局者協議で、具体的な合意事項はなく、今後も協議を継続することになった、と発表しました。
@全日空B787-8型機が防氷装置不具合で欠航に
18日午前7時30分頃、秋田発羽田行きの全日空402便・B787-8型機で防氷装置の不具合が見つかり、整備に時間がかかるため、同便は欠航となりました。
@カタール航空CEOが首都圏空港容量拡大を要望
来日したカタール航空CEOは昨日、都内での記者会見で、日本政府に「カタールと日本間の航空の自由化をお願いしたい」と述べ、また、「首都圏の空港容量が不足しているので、首都圏の空港整備をお願いしたい」と述べました。
@中国・東方航空機が300mのオーバーラン、けが人なし
今日の「newsclip.be」によりますと、中国・山西省南東部の長治王村空港で、現地時間19日午前10時頃、中国東方航空の2487便・EMB145型機がオーバーランする事故がありました。同機は雨の中で着陸し、滑走路を約300m過ぎた地点で止まりました。幸い、乗客・乗員にけが人は出ませんでした。原因を航空当局が調べている、とのことです。
なお、同航空は現地時間17日にも、南昌発南寧経由シンガポール行きの2005便が、広西チワン族自治区南寧空港で滑走路を間違えて、誘導路に着陸するミスを犯したばかりです。
写真は成田空港を出発する東方航空機です。
@ IATA が乗客迷惑行為への対応強化を求める決議を満場一致で採択
国際航空運送協会(IATA)は現地時間6月2日の総会で、各国政府や産業界が協力して、機内における乗客の迷惑行為に対処することを要求する決議を、満場一致で採択しました。IATAによりますと、乗客による迷惑行為は2013年に約8000件発生しているそうです。
*6月19日
@成田空港の5月輸入額が21ヶ月ぶりに前年同月比マイナスに
東京税関が昨日発表した「成田空港の5月貿易概況(速報)」によりますと、輸入額が前年同月比(以下同じ)8.2%減と、21ヶ月ぶりに前年同月比マイナスになりました。新型スマートホンなどの輸入が一段落した影響とのことです。輸出額は7.9%減となりました。こちらは、大手半導体メーカーが通関手続を東京港に切り替えたことが影響しているようです。
@品川区長が都心ルートに注文を表明
浜野品川区長は昨日の記者会見で、羽田空港の都心ルートについて、「増便には基本的に同意するが、飛行ルートや高さについては区民に理解が得られるように国に改善を求めて働きかけていきたい」と述べ、国に対し改善などを働きかける考えを明らかにしました。
@ピーチが就航3年目で黒字決算
ピーチ・アビエーションは今日、2014年度3月決算を発表しました。それによりますと、純利益が10億4600万円の黒字となり、就航から3年で黒字化を達成しました。また、2015年3月期の予測では、計画減便で約30億円の減収となるものの、「増収を見込んでいる」としています。
@エチオピア航空B787-8型機火災事故はバッテリーの不適切な配置が原因
英航空事故調査当局は現地時間18日、昨年7月にヒースロー空港で起こったエチオピア航空のB787-8型機から火災が発生した事故について報告書を公表しました。報告書によりますと、「航空機用救命無線機(ELT)内部にあるバッテリーの設置方法にミスがあったのが原因とみられる」としています。「バッテリーの設置方法が不適切だったために、配線が狭い範囲に集中し、ショートにつながった」としています。
【コメント】これが、ボーイング社の製造課程でのミスか、整備上のミスだったのかなどは、報道では分かりません。報告書には載っていると思います。
*6月18日
@国土がブレード大規模破損を「重大インシデント」から除外へ、落ちたブレードが人に当たった場合は除く
今日の日刊航空によりますと、国土交通省は「重大インシデントの該当条件を10月にも一部見直す方針」とのことです。現在「重大インシデント」としている、エンジン内部のブレードが大規模に破損した場合も「重大インシデント」と見なさない方針です。これは運輸安全委員会が調査したブレードの大規模破損が2006年以降8件起きていますが、いずれも、残りのエンジン1基で無事に着陸していることから「安全を脅かす状況ではなかった」としています。ただし、破損したブレードなどが落下して、人と衝突した場合は、引き続き「重大インシデント」として調査の対象とします。
【コメント】何か、おかしいですね。航空会社側からの「重大インシデントに指定されると、調査のために航空機を長時間寝かせねばならない。コストが大きくなる」というのが本当の理由ではないでしょうか。また、“行政改革”による人員削減で「運輸安全委員会の調査が思うように進まない」と言う事もあると思いますが、いずれにしろ、安全軽視ですね。先日、韓国のアシアナ航空機が「2基のエンジンの1基が不具合で、目的地までの洋上長距離を、残りのエンジン1基で運航した」(2014年4月26日出来事参照)として処分されましたが、今回の改悪で、エンジン1基が破損しても、最寄りの空港に緊急着陸せず、目的地まで飛ぶことも「安全上問題がない」として、事実上認めることになるのではないでしょうか。これも航空会社にとってはコストの削減になります。“航空会社の利益優先の規制緩和”“行政改革による経費削減”が先行し“安全最優先”が後退するのではないでしょうか。成田空港周辺でも2008年9月21日にエアインディア機の破損した、エンジンブレードが落下して乗用車2台に当たる事故がありました。“人が負傷するかどうかを判断基準”とするのはおかしいのではないでしょうか。
@日本航空を整理解雇されたパイロットと客室乗務員が最高裁に控訴
昨日、日本航空を整理解雇されたパイロットと客室乗務員が東京高裁の判決を不服として、最高裁にそれぞれ控訴しました。
@フジドリーム機がバードストライクで名古屋に引き返す
今日午前8時頃、名古屋発熊本行きのフジドリームエアラインズ321便が離陸直後に、操縦室の窓に鳥が衝突しました。このため、同機は名古屋空港に引き返しました。点検の結果異常がなかったので、8時55分に再出発しました。
@5月の訪日外客が過去最高に
観光局が今日発表した「5月訪日外客数(推計値)」によりますと、5月の訪日外客数は前年同月比25.3%となり、5月としては過去最高になりました。単月としても先月に次いで過去2番目になります。5月までの累計は500万人を突破し、過去最高のペースとなっています。一方、出国日本人数は同0.9%増となり、今年初めて前年同月比プラスとなりました。
@外務省がインドネシア,フィリピン,ベトナム,インドのビザ発給緩和へ
外務省は昨日、インドネシア,フィリピン,ベトナム,インドに対するビザ発給条件の緩和を発表しました。具体的には(1)在外公館へのIC旅券事前登録の下でインドネシア向けのビザ免除を行う、(2)フィリピン及びベトナム向けに数次ビザの大幅緩和及び指定旅行会社経由で実質免除並の一次観光ビザの緩和を行う。インドネシアについても同じ措置を併せて実施する、(3)本年1月の安倍総理の訪印の際に決定したインド向けの数次ビザの発給を今夏までに開始する、となっています。
@4月海外旅行取扱額が大幅減に、消費税引き上げが影響か
JTB グループの4月海外旅行取扱額は前年同月比7.9%減となりました。この内、団体旅行の地扱い額は同18.7%増となっています。個人の分が大きく減っています。
また、阪急交通社グループの4月実績では海外旅行取扱額が同22.8%減、国内旅行が同11.2%減となりました。
【コメント】やはり、消費税引き上げの影響が出ているのでしょうね。厳しいですね。
*6月17日
@「成田路線はチキンレース。でも続ける」西久保社長
スカイマークの西久保社長は14日の決算説明会で、LCCの参入で「単価が上げられず、各社が苦しんでいる。しかし、このような状態は今後1〜2年で、どこかが土俵を降りる事によって、終息せざるを得ない。成田路線では現在、運賃競争をせざるを得ない。どこまでやるかチキンレースの状態。厳しくても、運賃競争を継続せざるを得ない」と述べました。
また、「Traicy」とのインタビューで「不採算に見える成田線であるとか、米子線といったものは今後見直すと言うことはございますか?」との質問に対し、「継続します。成田に関しましては便数ですとかですね。」と答えました。
写真は成田空港で離陸に向け移動するスカイマークのB737-800型機です。
@スカイマークがA330型機を、2日早く2機体制へ
スカイマークは昨日、現在1機体制で運航している A330型機を、19日から2機体制にすることを発表しました。落雷などの整備が早まったことから、2機体制を前倒しする、とのことです。
@日本航空のERJ170型機でエアコン故障し、機内が36度に
昨日午前8時15分頃、大阪発青森行きの日本航空2151便・ERJ170型機が離陸して、大阪府牧方市上空を飛行中に客室の温度が36度に上昇し、大坂空港に引き返しました。原因は2台あるエアコンの内、1台で温風から冷風に切り替わらなくなったために温風が吹き出た、とのことです。同機はこのエアコンの使用を中止し、エアコン1台で、2時間半遅れで出発しました。
@全日空B787-8型機が非常灯トラブルで機材変更し、7時間40分遅れ
昨日午前11時前、羽田発シンガポール行きの全日空841便・B787-8型機の出発準備中に、非常灯の不具合が見つかりました。この整備に時間がかかるため、機材を交換して約7時間40分遅れで出発しました。
@エアライン満足度調査で1位シンガポール航空、2位全日空、3位日本航空
エービーロードリサーチセンターは昨日、「エアライン満足度調査2014」を発表しました。この調査は4月16日〜21日まで、昨年に海外旅行を経験している18才以上の日本人約6000人を対象に調査したものです。
1位はシンガポール航空、2位は全日空、3位は日本航空、4位はターキッシュ・エアラインズ(旧トルコ航空)、5位はエミレーツ航空、となりました。全日空は前年5位から上昇、日本航空は前年と同順位でした。
【コメント】調査対象の航空会社は40社で、この内、LCCが7社含まれていますが、LCCは上位20社には一つも入っていません。ただ、「満足度調査」の中に「運賃」という項目がありませんので、当然かも知れません。
@泥酔して客室乗務員を殴った日本人男性が懲役20年の可能性
事件が何時あったのかはっきりしませんが、現地時間13日、米国ホノルル地裁で、5月にホノルル行きのデルタ航空機内で泥酔した日本人30才男性が客室乗務員を殴った事件に対する公判が行われました。男は起訴事実を認めていますが、男性が過去に、日本で警察官に暴行して有罪判決を受けた事を申告していなかったことで、保釈を認めませんでした。判決では最高で懲役20年になる可能性があるそうです。ちなみに、男は新婚旅行でハワイに向かうところでした。
@B787-9型機が FAA と EASA の型式証明を取得
現地時間16日、ボーイング社はB787-9型機がアメリカ連邦航空局(FAA)とヨーロッパ航空安全庁(EASA)から型式証明を取得した、と発表しました。これにより、最終準備を経て、商業運航が開始できることになります。
@中国東方航空がB737MAX型機など80機発注の覚書
ボーイング社は現地時間13日、中国東方航空と B737MAX型機を含む B737型機シリーズ80機の発注覚書を取り交わした、と発表しました。機種の比率については明らかにされていません。
@ターキッシュ・エアラインズがB737MAX型機を15機発注
ボーイング社は現地時間16日、ターキッシュ・エアラインズから B737MAX8型機を15機、追加で確定受注した、と発表しました。これで、同航空のB737MAX型機発注総数は65機となります。
*6月16日
@ジェットスター・ J 、関西空港第2拠点化で成田の駐機数が減る
今日、成田空港に行ったところ、以前は整備場前の駐機場に、必ずと言って良いほど4機のジェットスター・ ジャパン機が駐機していましたが、今日は写真のように2機だけ駐機していました。関西空港を第2拠点化したことにより、2機が関西空港に廻ったと思われます。まだ、機材には余裕があるようですね。問題はパイロットの確保でしょうね。
@経団連が「首都圏空港の容量拡大を急ぐべき」と政府に提言
経団連はこのほど、骨太な観光予算規模の確保や、首都圏空港容量の拡 大、さらなるビザ緩和など、ハード・ソフト両面から2020年に向けて対応を急ぐべき観光政策をまとめ、政府・与党幹部に提言として提出しました。この中で、「首都圏空港 (羽田・成田)は、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会を円滑に開催する上でも、訪日外国人旅行者2000万人を達成する上でも基幹となる極めて 重要なインフラである」としています。
@ニューヨーク発の日航B787型機が発電機不具合で2時間以上遅れる
現地時間14日午前9時半頃、ニューヨーク発成田行きの日本航空3便・B787-8型機の出発時に左エンジンの発電機の一つに不具合が発生しました。この整備のため、2時間22分遅れとなりました。
@「B777X 型機胴体はアルミ合金にする」開発担当者
今日の「WING DAILY」によりますと、ボーイング社の民間航空機部門・航空機開発担当シニア バイスプレジデントは同紙とのインタビューで、B777X 型機の胴体部材をアルミ合金にする事を明らかにしました。主翼は複合材とする、とのことです。
【コメント】B787型機と違いますね。B787型機よりも胴体が長くなることや開発や製造工程構築に時間がかかり、開発が遅延することを心配しているのかも知れません。