2014年7月後半の出来事


*7月31日

@総発着回数・国際線旅客数・国内線旅客数が 6月として過去最高に
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「6月の空港運用状況」によりますと、総発着回数と国際線旅客数と国内線旅客数が6月としては過去最高となりました。総発着回数は32ヶ月連続の前年同月比プラスとなりました。国際線旅客数は17ヶ月連続、国内線線旅客数は35ヶ月連続の前年同月比プラスとなりました。総発着回数は前年同月比(以下同じ)1%増、国際線発着回数は1%増、国内線発着回数は±0でした。総旅客数は3%減、この内、国際線日本人旅客数は13%減、国際線外国人旅客数は8%増、国内線旅客数は13%増となっています。国際線総貨物量は6%増、この内、輸出量は±0、輸入量は5%減となりました。給油量は2%減でした。

@NAA など4社が市中免税店事業で合弁会社設立発表
 成田国際空港株式会社、NAA リテイリング、日本空港ビルおよび三越伊勢丹の 4社は今日、市中における免税店事業を展開する「 株式会社 Japan Duty Free Fa-So-La 三越伊勢丹(仮称)」を合弁で、9月にも立ち上げることを発表しました。

@第2ターミナルで使われた「シャトル」が今日から公開
 成田空港第2ターミナルの本館とサテライトを結んで約2億人の乗客を運んだ「シャトル」が、今日から A滑走路南端近くにある「空の駅 風和里しばやま」に展示公開されました。写真は6日に撮影した「シャトル」です。この時は芝生の中には入れませんでした。
【コメント】以前、聞いた話では「車両内で物品販売や軽食も提供できるようにする」とのことでしたが、そのようになっているかどうかは分かりません。

@第1ターミナルの乗り継ぎ用爆発物探知装置が故障
 昨日午前6時頃、成田空港第1ターミナルで国際線に乗り継ぐ旅客の手荷物検査装置に不具合が発生しました。5台ある爆発物検知装置の内、4台が動かなくなりました。装置は約3時間後に復旧しましたが、その間、手荷物が滞留しました。しかし、運航には支障が出ませんでした。

@ANA ホールディングスの第1四半期決算で純利益が34億円の黒字に
 ANA ホールディングスが昨日発表した「平成27年3月期 第1四半期決算」によりますと、純利益が34億円となりました。前年同期は66億円の赤字で、大きく改善しましたが、年金制度の改革による特別利益が約99億円あります。羽田国際化による国際線のビジネス需要が好調で、国際線収入が前年同期比22.1%増となりました。
 また、第1四半期の国際線事業売上げで、始めて日本航空を上回りました。
 成田路線については提供座席が前年同期比1%減となりましたが、利用率は好調に推移しており、両空港から飛んでいるシンガポール線は羽田空港発着が80%、成田空港発着は78%となっており、また、バンコク線は羽田空港発着が68%に対して成田空港発着は83%となっている、とのことです。
 平成27年3月期決算の見通しでは4月30日に発表した当期純利益350億円の見直しはしない、とのことです。

@全日空が8月7日からB787-9型機を路線投入
 全日空は今日、受領した B787-9型機を8月7日から羽田=福岡線、羽田=伊丹線、羽田=松山線に投入する、と発表しました。これにより、B787-9型機の世界で初めての商業運航となります。

@全日空がB787-9型機14機追加など40機を確定発注
 ボーイング社は現地時間31日、全日空から、すでに発表されていた B777-9X型機20機と、B787-9型機14機の追加発注、B777-300ER型機6機の追加発注、合計40機の確定発注を受けた、と発表しました。ANA ホールディングスのページにはまだ発表されていないようです。


*7月30日

@スカイマークA380型機キャンセルの続報
 スカイマークのA380型機キャンセル問題で、同社の西久保社長は昨日午後の記者会見で経過を説明しました。
 スカイマーク側は1・2号機の納入を1年程度遅らせ、残りの4機は無期限延期(キャンセル?)とするように求めた、とのことです。これに対して、「エアバス側は支払い能力に不安を持ったようだ」と説明しました。
 昨日の声明で「大手航空会社の傘下に入るように求められた」としていましたが、これについて西久保社長は、エアバス側から「支払い不能になるのであれば株を売却してほしいと求められ、『大手航空会社の傘下に入るよう求められた』と想定させるに十分な内容だった。具体的な航空会社名は出ていない」と述べました。
 また、前払い金の265億円が返ってこない恐れがあり、これが損失になる可能性があること、交渉が決裂すれば、最大で約700億円の違約金支払いを請求される可能性があることを明らかにしました。
 エアバスからは27日にFAXで「6機購入契約を解除する」との連絡があった、とのことです。
 スカイマーク側は交渉継続を希望していますが、今日の「WING DAILY」によりますと、西久保社長は昨日の会見で、エアバスとの交渉について「ほとんど担当者レベルの話しで、雑談 のような話しも一緒くたにされたようで、我々としては不満。ちゃんとした事務レベルのスタッフを交えた話し合いが一度も無かった」と述べたとのことです。「WING DAILY」も指摘していますが、会社の浮沈にも関わる案件で、経営に責任を持つ会社幹部が交渉に参加しない、と言う事は、常識的に考えられません。
【コメント】もし、本当ならば、わざと参加しなかった、と言う事なのでしょうか。

@「エアバスは契約に基づくあらゆる権利と手段を行使する」とコメント
 エアバスは昨日、コメントを発表し、「スカイマークとの協議の結果やスカイマーク側の意向を踏まえて、6機のA380型機の購入契約を解除する通知を行った。エアバスは契約に基づくあらゆる権利と手段を行使する予定だ」としています。
 また、エアバス日本支社は「本社は大手航空会社の傘下に入るように勧めた事は全くない」と強く否定しました。

@英国LCCの「イージージェット」が突然の乱気流で緊急着陸
 現地時間25日、ブリストル発スペイン・バルセロナ行きの英国LCCの「イージージェット」機がバルセロナ着陸の数分前に、突然嵐に遭遇し、落雷を受けました。機内には悲鳴がこだまし、客室乗務員が転倒するなど大混乱となりましたが、同機はバルセロナから約1時間ほどのレウス空港に無事緊急着陸しました。乗客の一人は「今までで1番怖いフライトだった」と話していた、とのことです。


*7月29日

@バニラ機が成田空港滑走路で立ち往生
 今日午前10時55分頃、新千歳発成田行きのバニラ・エア904便・A320型機が滑走路上でステアリングが不具合を起こし、立ち往生しました。同機は飛行中に油圧系統の不具合を示す警告が出ていました。この影響で滑走路が約25分間閉鎖されました。この影響で2便が欠航し、3便が遅延の予定です。

@台北発サンフランシスコ行きの UA 機が成田空港に緊急着陸
 昨日午後5時45分頃、台北発サンフランシスコ行きのユナイテッド航空872便・B777型機が成田空港に緊急着陸しました。午後4時前に同機から「機内で煙が出たので、成田空港に緊急着陸したい」との連絡がありました。けが人などはなく、着陸後の点検では発火の跡はありませんでした。客室乗務員は「機内食を暖めるオーブンが異常に発熱した」と話しています。

@スカイマークがA380型機キャンセルで社長声明
 スカイマークは今日、発注しているA380型機6機の全てをキャンセルする方向でエアバスと交渉している事を公表しました。スカイマークが発表した西久保社長の声明では「それはスカイマークが大手航空会社の傘下に入ることを契約変更の 条件の一部として要求しているためです。そしてそれを拒否して A380 をキャンセルした場 合には常識を逸脱した法外な違約金を提示してきました」としています。今日の日本経済新聞によりますと、エアバスは、数百億円規模になると見られる違約金の支払いについて、損害賠償訴訟を検討している、とのことです。
【コメント】やはり、スカイマークの経営が厳しくなっているのが基本的な理由でしょうね。LCCの台頭などに押されて収益が悪化していることで、支払いが滞っていることが原因のようです。しかし、「エアバスが大手の傘下に入るように」と言ったというのはどうでしょうか。常識では考えられませんね。一代でスカイマークを築き上げた“誇り高き”西久保社長の勘違いかな? また、違約金の支払いなどについては当初の契約にある程度は規定されているはずで、“法外な”違約金を請求されている、と言うのも頷けませんね。

@「首都圏空港機能拡大で関係自治体や航空会社を含めた組織立ち上げへ」航空局長
 田村航空局長は昨日の専門誌との記者会見で、首都圏機能強化に向けて、この夏、遅くても秋口には関係自治体や航空会社を集めた新しい会議体の設立準備を進めていることを明らかにしました。「先の首都圏空港機能強化技術検討小委員会の中間とりまとめを実現するための精査を本格的に行うため」とのことです。

@JAL グループの第1四半期純利益が19.4%減に
 日本航空は今日、「JALグループ連結業績 (平成26年4月1日〜6月30日)」を発表しました。それによりますと、売上高は前年同期比(以下同じ)4.4%増、営業費用は6.0%増、営業利益は15.6%減の186億円、純利益は19.4%減の147億円となりました。
【コメント】前年同期にB787-8型機の運航停止の影響があったことを考えると、厳しい決算ですね。


*7月28日

@「24時間運用にしてもらえば幅が広がる」バニラ社長
 今日のTraicyによりますと、バニラ・エアの石井社長は同紙とのインタビューの中で、成田空港について「カーフューの弾力的運用は、もう今年、天候の関係で6回適用させてもらった。地元の理解含めて24時間で運用していただければ随分幅が広がってくる。(中略)我々からしたら、航空会社の事情でも午後11時以降に降りられるようにしていただければ違う。地元の理解も必要だが、機材バリエーションは増えてくるし、成田をより拡充できると思っている」と述べました。
【コメント】「地元の理解」と言いますが、何をどのように「理解しろ」と言っているのでしょうか。「それは、国やNAAの仕事だ」と言うことなのかも知れませんが、社長自身は夜中に目覚める住民の気持ちや健康障害をどのように考えているのでしょうか。要するに「そんなことは知らん。航空会社の都合の良いように使わせろ」と言うことなのでしょうね。

@「マレーシア機は爆発的な減圧があった」フライトレコーダーの解析
 米国CBSテレビは現地時間27日、欧州航空当局者の話しとして、マレーシア航空17便のブラックボックスの解析から、同機が「大規模な爆発による減圧があった」としている、とのことです。このことは、ミサイルの弾頭の破裂による多数の破片が同機を襲った、とする事実と合致する、とのことです。

@「ウクライナ上空を避けるために、運賃を上げざるを得ない」
 マレーシア航空が撃墜されたウクライナの空域を避けるため、欧州と中東や東南アジアを結ぶ路線の飛行時間が平均で約15分程度長くなっています。これらの路線を持つ航空会社は、このためのコスト増を「運賃の値上げに反映せざるを得ない」と検討している、とのことです。

@「飛行を許可したウクライナに責任がある」マレーシア交通大臣
 今日の新華ニュースは、マレーシアの交通大臣がマレーシア航空17便の墜落について「マレーシアはウクライナがこの事故に責任を取らなければならないと見ている。なぜなら、ウクライナの航空交通管制(ATC)はマレーシア航空17便が自国領空を通るのを認可したために、この災害が発生した。従って、ウクライナはこの災害に責任を取らなければならない」と述べた、とのことです。


*7月27日

@アエロメヒコが成田=メキシコシティ線の経由地を9月18日から変更
 アエロメヒコ航空は9月18日から、現在はティフアナ経由となっている成田=メキシコシティ線をモンテレイ経由とします。週4便体制の変更はありません。使用機材もB787-8型機と変わりません。写真は成田空港を移動するアエロメヒコ航空のB787-8型機です。
【コメント】同社は現地時間5月8日に、「成田=メキシコシティ線の復路で行っているティフアナでの給油をなくし、直行便にしたい」と言っていましたが(5月13日の出来事参照)、当局の許可がまだ出ないのでしょうか。

@12年8月の大揺れ事故で、アシアナ航空機は気象レーダーを切っていた
 運輸安全委員会は25日、2012年8月21に松江市上空で起こったホノルル発仁川行きのアシアナ航空231便・A330-300型機の機体動揺事故について報告書を発表しました。報告書によりますと、同機のパイロットは他機と東京コントロールセンターが積乱雲と雷について、頻繁に交信している状況を知りながら、自機の気象レーダーがオフになっていることに気付きませんでした。この事故では重傷者2名が発生しました。

@受領してすぐの遊覧飛行は早すぎないか?
 全日空がまもなくB787-9型機を受領しますが、8月4日には小学生を対象とした遊覧飛行を実施するとのことです。これは、“世界で初めて”の旅客を乗せたB787-9型機の飛行になる、とのことです(25日の出来事参照)。ニュージーランド航空は現地時間7月9日にB787-9型機を世界で初めて受領しています。同航空は10月15日からオークランド=パース線にB787-9型機を投入する予定です。その前に、遊覧飛行をするかどうかは分かりません。新鋭機種は受領してからも各種の確認テストやパイロットの慣熟訓練が実施されるのが通例です。全日空は現地時間27日に受領し、8月4日に遊覧飛行をする、とのことですが、早すぎないでしょうか。老婆心ながら心配になります。

@スカイマークが自社養成パイロットを募集
 スカイマークは来年4月1日に入社する、自社養成運航乗務員24名の募集を行っています。4年生大学を来年3月末に卒業する25才未満が条件です。契約社員として採用し、副操縦士になったときに正社員とします。応募締め切りは8月23日午前11時までとなっています。

@撃墜マレーシア航空機の遺体収容が進まず
 ウクライナで撃墜されたマレーシア航空機の遺体収容は進んでいないようです。犠牲者298人の内、現在までに棺に納められてオランダに到着したのは227名にとどまっています。これは、現地が紛争地帯であり、実効支配している親ロシア派武装勢力が「外国の調査団が墜落現場から残骸を運び出すことを阻むつもりはない」と述べているものの、調査団が現地に入るのに際して、色々な条件をつけていることと、不測の事態が起こる可能性を排除できないことが原因のようです。

@墜落したアルジェリア航空機の2個目のフライトレコーダーが見つかる
 アルジェリア航空機の墜落事故ですが、墜落現場から2個目のフライトレコーダーが回収されました。


*7月26日

@NAA が一坪共有地の1筆分を取得
 今日の毎日新聞によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)はB滑走路南側の東峰地区にある一坪共有地を6月19日付で取得しました。この共有地では18分の17をすでに取得していましたが、残る18分の1をB滑走路南側の空港内用地を所有する地権者の男性から取得したものです。この男性は6月に、天神峰にあるNAA所有地を借り受けて太陽光発電施設を建設(6月3日の出来事参照)しています。

@昨日、第2ターミナル機械室から発煙、運航に支障なし
 昨日午前8時50分頃、成田空港第2ターミナルサテライト1階機械室で、配電盤から煙の出るトラブルがありました。原因は変圧器のショートによるものでした。煙はすぐに収まり、旅客や運航便への影響はありませんでした。

@法務省が8月4日〜9月5日までIC旅券による顔認証の実証実験
 法務省はIC旅券に搭載された顔画像を利用した顔認証技術実証実験を成田空港第1ターミナル北ウイング、第2ターミナルR側出国審査場で8月4日〜9月5日まで行う、と発表しました。ただし、実証実験であるため、この実験後に通常の出入国審査を受ける必要があります。

@お盆期間の成田エクスプレス予約が18%減に
 JR各社が昨日発表したお盆期間(8月8日〜17日)の予約状況で、成田エクスプレスは前年同期比18%減となりました。JR東日本では「羽田空港の国際化が響いた」としています。

@成田発の大韓航空機が強風で大邱に緊急着陸
 現地時間25日午後3時40分頃、成田発プサン行きの大韓航空716便はプサン空港が強風のために、大邱空港に目的地を変更し、無事緊急着陸しました。

@全日空のB787-8型機が動翼不具合で約9時間遅れる
 25日午前11時頃、羽田発バンコク行きの全日空847便・B787-8型機で動翼装置に不具合が発生したため、整備のため、約8時間40分遅れで出発しました。

@墜落したアルジェリア機のフライトレコダーを回収
 フランス大統領府は現地時間25日、フランス軍の部隊がマリ南部ゴシ付近の墜落現場に到着し、生存者がいないこと、攻撃された痕跡がないこと、などを確認した、と発表しました。また、フライトレコーダーの入ったブラックボックスも回収したことを明らかにしました。

@ICAO が紛争地飛行リスクについて会議招集
 国際民間航空機関(ICAO)は現地時間25日、29日にカナダで「民間機に対する紛争地帯での潜在的リスクを効果的に減らすための適切な行動」について協議する、と発表しました。


*7月25日

@「2014成田空港ハンドブック」が出ました
 成田国際空港振興協会が毎年発行している「成田空港ハンドブック」が発行されました。16日に成田空港第1ターミナルの「バイプレーン」で購入してきました。価格は税込みで1000円です。私は成田空港の最新基本情報をこの「成田空港ハンドブック」と、11月頃に成田国際空港株式会社(NAA)が発行する「成田空港〜その役割と現状〜」で確認することにしています。

@日航の6月利用率は国際線が75.6%、国内線が64.7%に
 日本航空が今日発表した「6月JALグループマンスリーレポート」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)0.3%増、利用率は1.4ポイント減の75.6%となりました。
 国内線旅客数は2.5%増、利用率は6.3ポイント増の64.7%となっています。この内、成田空港関係路線の利用率は成田=伊丹線が7.3ポイント増の76.7%、成田=札幌線が3.0ポイント減の49.1%、成田=中部線が5.1ポイント増の51.4%、成田=福岡線が0.3ポイント増の32.5%、成田=那覇線が0.4ポイント増の57.8%となっています。

@関空・大阪空港の運営権売却「実施方針」を承認
 太田国土交通大臣は今日の閣議後の記者会見で、関西国際空港と大阪(伊丹)空港の運営権売却(コンセッション)に向けた入札条件などを定めた「実施方針」を同日付で承認した事を明らかにしました。運営権は45年で均等払いの場合は2兆2000億円となります。

@全日空がB787-9型機初号機を28日に受領へ、8月4日に遊覧飛行
 全日空は昨日、現地時間27日にB787-9型機の初号機を米国ワシントン州のボーイング社工場で受領することを発表しました。
 また、この機体を使って、8月4日に日米の子供たちを乗せて、羽田空港から富士山をめぐる遊覧飛行を実施することを発表しました。ただし、この飛行の一般販売は行いません。この飛行が、世界で初めてのB787-9型機による旅客フライトになります。

@アルジェリア航空機が墜落、116人全員が犠牲に
 アルジェリア航空は現地時間24日、同日未明に西アフリカのブルキナファソの首都ワガドゥグ発アルジェ行きの同航空5017便・MD-83型機(一部ではA320型機との報道もあります)が、離陸約50分後の午前1時55分に連絡を絶ち、消息不明となっている、と発表しました。乗客・乗員は116名とのことです。なお、同便の運航はスペインのLCC「スイフト・エア」が行っていました。「スイフトエア」は5017便の使用機材をMD-83型機としています。
 ブルキナファソの当局は「アルジェリア機が、マリ北部の砂漠に墜落しているのが見つかった」と国営RTBテレビで明らかにしました。また、すでに現地で調査を始めたことを明らかにし、「焼け落ちた旅客機の残骸を確認し、複数の遺体も見つかった。これまでのところ生存者は確認できていない」と述べました。
 マリ国営放送も「この旅客機の機体の残骸がブルキナファソとの国境に近いマリ東部で見つかった」と伝えています。
 同機は悪天候と視界不良で迂回航路をとっていた、とのことです。
 同機は6月にエンジン関係の修理を受けていた、との報道もあります。
 マリでは紛争が続いており、米国連邦航空局(FAA)は、マリ上空を飛行する際は特に警戒するよう米国の航空会社に警告しており、米国の航空会社がマリ上空の高度の低いところを飛ぶのを禁じる措置を取っています。対空ミサイル、携行式ロケット弾、それにロケット弾の脅威を含む「反政府活動」が理由とのことです。


*7月24日

@成田空港6月貿易額は輸出額が10.3%減、輸入額が1.7%増に
 東京税関が今日発表した「6月成田空港貿易概況(速報)」によりますと、輸出額は前年同月比10.3%減、輸入額は同1.7%増となりました。輸出入額ともに、5月よりも増加しています。
 また、上半期の輸出額は前年同期比で5.1%減、輸入額は同8.8%増となりました。

@ジェットスターが成田=ゴールドコースト線にB787-8型機を投入
 ジェットスターは今日から成田=ゴールドコースト線にB787-8型機を投入しました。今後、8月14日から成田=ケアンズ線、9月5日から関西=ケアンズ線にB787-8型機を投入します。

@上半期の日本人出国者数が2.9%減に
 観光庁が昨日発表した今年上半期(1〜6月)の日本人出国者数(推計値)によりますと、前年同期比2.9%減となりました。なお、上半期の訪日外客数は同26.4%増となっています。

@台湾で復興航空機が着陸に失敗、48人死亡
 現地時間23日午後7時頃、台湾の高雄発澎湖諸島馬公行きの復興航空(トランスアジア航空)222便・ATR72型機が馬公空港近くに墜落しました。乗客・乗員58人の内少なくても48人が死亡した模様です。同機は台風10号の影響で高雄空港出発が1時間40分遅れ、馬公空港付近の天候が悪く、待機旋回していました。当時、空港付近は猛烈な雨で視界が悪かった、とのことです。民間航空当局によりますと、「視程は約1600mあり、着陸は可能だった」とのことです。同機は管制官に「着陸をやり直す」と連絡した直後にレーダーから機影が消えた、とのことです。同機は滑走路から約1Km離れたアパートに激突した、との情報もありますが、現場のアパートの住民5人を含む15人ががケガをしましたが、命に別状はない、とのことです。今日のウオール・ストリート・ジャーナル日本語版は「離陸後に技術的な問題が発生して通常の着陸ができなくなり、しばらく上空を旋回した後、澎湖諸島の村への緊急着陸を迫られた」としています。同機の使用年数は13年、パイロットは総飛行時間22994時間のベテランだった、とのことです。

@機体に弾頭破片で打ち抜かれた痕跡、マレーシア機撃墜続報
ロイター通信によりますと、親ロシア派武装勢力の司令官の一人が「ドネツク州にルガンスク州から地対空ミサイル『ブグ』が届けられた。証拠隠滅のために、彼らは(撃墜後に)ブグを送り返した」と証言した、とのことです。
ブラックボックスに改ざんされた痕跡はなかった、とのことで、ボイスレコダーの音声も良好、とのことです。
機体の残骸には小さな穴が多数空いており、通常の空中爆発では見られず、ミサイルの爆発でまき散らされた弾頭の破片で開けられたものと見られる、とのことです。
【コメント】米国は「マレーシア機は親ロシア派武装勢力がミサイルで打ち落とした明確な証拠がある」と繰り返し発言していますが、具体的な証拠を示すべきではないでしょうか。イラク戦争の時のように、「フセインが大量破壊兵器を隠し持っている」と騒ぎ立て、イラク戦争に世界を巻き込んだ時のような、“未確認情報”では困ります。

@米国の2013年度の航空機接近件数が前年度の50%増に
 昨日のウオール・ストリート・ジャーナル日本語版によりますと、米国連邦航空局(FAA)のデータによりますと、米国における2013年度のニアミスが前年度に比べ、約50%増加している、とのことです。2機の間隔が規定されているよりも接近した事例が約6700件あり、約50%増となっています。この内、「深刻なニアミス」事例は約2倍となり、もっとも深刻な「異常接近」事例は前年度よりもやや減少した、とのことです。この傾向には自動フライトシステムの導入により、今までは検出できなかった事例まで、検出出来るようになった側面もある、とのことです。
【コメント】基本的には飛行する航空機の増加に、管制官や空港施設などが追いついていない事があるのではないでしょうか。


*7月23日

@バニラが遅延にも対応した「旅行傷害保険&国内旅行傷害保険」
 バニラ・エアは旅行傷害保険と国内旅行傷害保険をセットにした「バニラ・エア保険」の販売を開始する、と発表しました。ネットでクレジットカード決済予約の際は48時間前まで、コンビニ決済の場合は96時間前までの予約になります。すでに予約済みの人の追加購入については「準備中」としています。料金は海外便の場合片道1430円、往復1530円から、国内便の場合片道700円、往復970円からとなります。国内旅行保険での遅延補償は4間以上の遅延の場合に適用され、1回に付8000〜2万円が支払われます。また、国内線での乗継で出発が4時間以上遅れ、乗客が交通費や宿泊費を負担した場合も同様の対応になります。

@天草エアラインへのATR42型機リース契約発表
 航空機リース会社の「ノルディック・エイビエーション・キャピタル(NAC)」は現地時間22日、天草エアラインとATR42-600型機1機のリース契約を結んだ、と発表しました。引き渡しは2015年第4四半期となっています。ATR42型機の日本への就航は初めてとなります。

@スカイマークがA330型機での無料Wi-Fiサービスを8月7日から
 スカイマークは今日、8月7日よりA330-300型機機の「JA330D」で無料Wi-Fiサービス「SKYMARK FREE Wi-Fi」を開始すると発表しました。また、年内には順次、A330-300型機全てでの提供を行う予定、とのことです。

@6月訪日外客数が17.3%増も、伸び率は鈍化
 観光局が今日発表した「6月訪日外客数」によりますと、6月の訪日外客数は前年同月比(以下同じ)17.3%増と6月としては過去最高となりました。4ヶ月連続の100万人越えとなりますが、伸び率は上半期では最低となっています。一方、出国日本人数は0.3%減となりました。

@5月の主要業者取扱額は1.2%増に
 観光庁は今日、「主要旅行業者の旅行取扱状況5月速報」を発表しました。これによりますと、海外旅行取扱額は前年同月比(以下同じ)1.2%増、外国人旅行取扱額は15.9%増、国内旅行は4.2%増となりました。外国人旅行の伸び率が低下しています。

@国土交通省がB787-9型機に型式証明を交付
 国土交通省は18日付で、ボーイング社から申請されていたB787-9型機の型式証明書を交付しました。

@中国の12空港で便数を8月15日まで25%削減、軍事演習か
 中国の民用航空局は上海・杭州・青島など12空港で、20日〜8月15日まで、中国国内の航空会社に対し25%の便を削減するように要求した、とのことです。原因については「高頻度の演習活動の影響」としており、軍事的な理由によるもののようです。21日には上海から福岡・中部に向かう中国の航空会社の3便が欠航しています。日本の航空会社の便には影響が出ていないようです。

@ハワイアン航空がA350型機をA330-800neo型機に振り替える
 ハワイアン航空は現地時間22日、エアバスとA330-800neo型機を6機確定発注し、6機をオプションとする契約を結んだ、と発表しました。この契約は同航空がA350-800型機を発注する契約を変更したものです。A350-800型機は2017年に引き渡しを受けることになっていましたが、A330-800neo型機は2019年の引き渡しとなり、資金的な余裕も出来ること、現在運用中のA330型機との移行がスムースに出来ることから変更した、とのことです。


*7月22日

@「くうこうだより」夏号が出ました
 成田国際空港株式会社(NAA)は「くうこうだより」夏号を発行しました。詳しくはここでご覧下さい。

@9月1日就航のタイ・エアアジアX成田=バンコク線が一部日程で運休
 タイ・エアアジアXは9月1日から就航する成田=バンコク線で9月2・4・6・9日の便を運休とするそうです。

@日本航空のB787-8型機でトラブル3件
 18・19日に日本航空のB787-8型機で3件のトラブルがありました。
18日午後4時頃、羽田発ミラノ行きの日本航空8829便・B787-8型機が出発に向けて移動を開始したところ、タイヤ1本のブレーキ装置に不具合が発生しました。このため、同機はゲートに戻り、整備した後、1時間4分遅れで出発しました。
現地時間18日午前9時40分頃、ニューヨーク発成田行きの日本航空3便・B787-8型機の出発前点検で、システム制御コンピューターが不作動になりました。整備に時間がかかるため、他のB787-8型機に機材を変更して10時間57分遅れで出発しました。
19日午後6時半頃、成田発名古屋行きの日本航空3087便・B787-8型機は、前便飛行中に落雷に遭い、整備のため、他のB787-8型機に機材を変更して2時間55分遅れで出発しました。

@全日空のB787-8型機でもトラブル2件
 21日に全日空B787-8型機で2件のトラブルが発生しました。
21日午前10時頃、成田発上海行きの全日空919便・B787-8型機が出発しようと移動を開始したところ、補助動力装置に不具合が発生しました。同機はゲートに戻り整備作業を行いましたが、時間がかかるために機材を交換して、5時間30分遅れで出発しました。
21日午後5時半頃、成田発サンノゼ行きの全日空1076便・B787-8型機が出発しようと移動を開始したところ、補助動力装置に不具合が発生しました。このため、ゲートに戻り整備した後、1時間40分遅れで出発しました。

@マレーシア航空17便墜落の続報
親ロシア派武装勢力は現地時間22日、墜落現場から持ち出した、マレーシア航空機のブラックボックスをマレーシア側に引き渡しました。
現在までに発見された282人の遺体が現地時間21日夜に、ウクライナ政府が指定したハリコフの対策センターに移送されることが決まりました。遺体の身元確認作業などはオランダが主導して行うことになりました。
国連安全保障理事会は現地時間21日、マレーシア航空機墜落の国際調査を支持し、親ロシア派武装勢力に調査団の無制限立ち入りを求める決議を採択しました。この決議にはロシアも賛成しました。決議では「撃墜」との文言は使わず「落とされた」と修正し、調査はウクライナからも独立して行う事、が明記されました。
ロシア国防省は現地時間21日、記者会見で当日の衛星情報を公開し、マレーシア航空機が予定の飛行コースから最大14Km離れて飛行し、同機の3〜5Km離れたところを、ウクライナのスホーイ25戦闘機が飛行していた、としています。ロシア側はこの戦闘機がミサイルを発射した可能性を指摘しました。

@ヴァージン機がロシア・イルクーツクに緊急着陸
 現地時間20日(21日?)午後6時頃、上海発ロンドン行きのヴァージンアトランティック航空・A340型機が、機内に煙が出たためロシアのイルクーツク空港に緊急着陸しました。乗客・乗員約300人は全員無事だった、とのことです。乗客の一人は翼から流れ出た液体の写真をネットにアップしました。


*7月21日

@「ジェット機との綱引き大会」は9月21日、「空の日」イベントの日程
 成田空港と周辺地域の「空の日」イベントが今年も行われます。「ジェット機との綱引き大会&空港見学ツアー」は9月21日(日)に行われ、また、「空港ウルトラ化学消防車見学ツアー」も9月21日に行われます。いずれも、参加者募集は来月上旬から開始される予定です。航空科学博物館の「航空ジャンク市」は9月6・7日に行われます。

@第2ゲートから見たLCC 専用ターミナル工事

 LCC 専用ターミナルの工事は順調に進んでいるようですが、成田空港に入る「第2ゲート」から見ると(16日に撮影)、その規模の大きさが実感できます。こちらから見るとシートに覆われていますが、かなりの規模になります。左脇から見ると、シートはなく、工事の鉄骨がむき出しなのですが。両脇の白い手袋は、検問をする警備員のものです。

@まだまだ分からない事だらけ、マレーシア航空機撃墜事件
 現地時間20日、英国の「メール・オン・サンデー」紙によりますと、墜落したマレーシア航空17便に乗務する予定だった、客室乗務員2名が「ルートが危険」として搭乗を拒否し、交代していた、とのことです。
【コメント】この事故については分からないことがまだまだありますね。「高度2万mを飛行する航空機までも撃墜出来る地対空ミサイルが親ロシア派武装勢力に持ち込まれていた」としている、ウクライナ政府が、なぜ、32000フィート(約1万m)以上の飛行を許可していたのか、また、
米国が「地対空ミサイルがウクライナ東部に持ち込まれていた明確な証拠がある」としていますが、この情報を国際民間航空機関(ICAO)などに、何時の時点で伝えていたのかどうかなどです。


*7月20日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の10例目発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の10例目が発生しました。鹿児島発成田行きのジェットスター・ ジャパン642便が、鹿児島空港における悪天候(雷)による、玉突き遅延でA滑走路に午後11時32分に着陸したものです。

@「従来取り決め」でも2便が11時以降に運航
 また、成田空港における悪天候(雷)により、「従来取り決め」によるカーフューのために、2便が午後11時以降の運航になり、最終は午後11時53分になりました。どの便が遅れたのかは速報のためか、出ていません。

@夏休みが始まり、この夏2番目の出国ピーク
 昨日から夏休みが始まりましたが、成田空港では夏休み中で2番目に多い約43600人の出国者で混雑しました。昨日午後9時頃には雷を伴う1時間に28.5mmの激しい雨が降り、遅れの出た便もありました。

@今日からカプセルホテル「ナインアワーズ成田空港」がオープン
 今日、成田空港第2ターミナルにカプセルホテル「ナインアワーズ成田空港」がオープンしました。場所は第2駐車場の地下になります。男性用が91室、女性用が58室の129室で、シャワーブースが男性用7個,女性用9個となります。
 写真は5月に第2ターミナル出発ロビーに飾られていたカプセルのレプリカです。

@ウクライナ上空は連日300〜400機の民間機が飛行していた
 マレーシア航空17便が墜落したウクライナ東部は、欧州と東南アジアを最短距離で結ぶ航空路の要衝でした。墜落事故が起こるまでに毎日、民間航空機の300〜400便がこの地域を飛行していたようです。事件直後からこの地域を通る民間航空機がこの空域を避けるために航路変更を始めていた、とのことです。ウクライナ政府はこの地域の飛行を高度32000フィート以上を条件に許可していました。マレーシア航空機は33000フィートで飛行していました。事件前後1時間にこの空域を飛行した民間旅客機が、マレーシア航空機以外に数機あった、とのことで、少し時間がずれれば、マレーシア航空機ではなく、他の旅客機が撃墜された可能性があるようです。

@「ミサイルを取り扱うには半年以上の訓練が必要」との指摘
 欧米の関係者によりますと、高度1万mを飛行する航空機を撃墜するには、かなり精密なレーダーなどを装備した地対空ミサイルが必要で、これを取り扱うためには少なくても半年以上の訓練を必要とする、とのことです。従って、今回の撃墜には親ロシア武装勢力だけではなく、取扱に慣れたロシア軍関係者の関与が必要だった、との見方が出ています。


*7月19日

@8月1日の運航開始に向けて準備進む、「春秋航空・日本」
 「春秋航空・日本」は8月1日の運航開始に向けて準備を着々と進めているようです。就航先の空港での機内公開や、PR活動を行っています。写真は16日に撮影した、成田空港第2ターミナル1階のチェックインカウンターです。

@京成バスなどが橋本・相模大野・町田=成田線にLCC対応の深夜便を23日から
 京成バスと神奈川中央交通は23日から、橋本駅南口・相模大野駅・町田バスセンター=成田空港間に早朝のLCCに対応した深夜バスを運行すると発表しました。 橋本駅南口を午前1時10分、相模大野駅を同1時40分、町田バスセンターを同2時に出発し、成田空港には同3時55分に到着します。料金は特別価格として来年3月31日までは2000円、小児は半額となります。

@ジェットスター・J が関西=大分線就航記念セールを中止に
 ジェットスター・ ジャパンは昨日正午から開催する予定だった「関西=大分線開設記念セール」を中止しました。理由は書いてありません。
【コメント】「マレーシア航空機撃墜事故の犠牲者に対する哀悼の意味があるのでは」との説もあります。親会社である「ジェットスター」の本拠地、オーストラリア国籍の27人が犠牲となっています。

@佐賀空港へのオスプレイ配備で騒音を心配する住民
 今日の佐賀新聞によりますと、政府が佐賀空港にオスプレイを配備する方針を示したことに対して、有明海で海苔養殖業を営む男性は、佐賀空港夜間貨物便の運航後、騒音で目が覚めることもあり、「配備されたら昼夜問わず騒音に悩まされるのではないか」と心配を吐露しました。

@日本航空のミスで郵便約1450通が遅れる
 日本郵便は昨日、首都圏を中心に15日に引き受けた羽田空港発北海道行きの、速達郵便約250通と、普通郵便約1300通が函館空港の日本航空施設に置き忘れられていた、と発表しました。日本航空がコンテナーの点検を怠ったため、とのことです。郵便物は1〜2日遅れで配達されます。

@「親ロシア派の発射したミサイルによる撃墜の明確な証拠がある」米当局
 マレーシア航空17便墜落事故の続報です。
 米国のオバマ大統領は現地時間18日、声明を発表し、マレーシア航空機を撃ち落としたミサイルは親ロシア派支配地域から発射されたことを明らかにし、ロシアが武器を提供している、と批判しました。米国当局者は「ミサイルは親ロシア派が発射した明確な証拠がある」と述べました。
 欧州のメディアによりますと、「ドネツク人民共和国」の自称防衛相イーゴリ・ストレルコフ氏はマレーシア航空機が撃墜された直後に、ロシアのネット交流サイト上に「たった今、ウクライナのアントノフ26輸送機を撃墜した」と書き込みました。しかし、この書き込みは短時間で削除された、とのことです。
 また、現地のウクライナ東部からロシア国境に向かって、ミサイル発射装置を乗せたと思われるトレーラの移動が映像で確認されています。

@海航グループがERJ-E2型機20機などを発注
 エンブラエルは英国現地時間17日、中国の海航グループから、ERJ型機20機と ERJ-E2型機20機の発注を受けた、と発表しました。この機材は天津航空で使用されます。


*7月18日

@総務省が成田空港第2ターミナルの入国審査時間短縮を勧告
 総務省は今日、「外国人受入環境に関する行政評価」を公表しましたが、その中で、「成田空港第2ターミナルと中部空港で入国審査の待ち時間が長くなっている」として、法務省に改善を勧告しました。

@ベトナム航空の成田=ダナン線が16日から就航
 ベトナム航空の成田=ダナン線が16日から就航しました。週4便で機材は A321型機を使います。訪ベトナム日本人はこのところ毎年10%近く増加しており、ベトナムからの訪日は昨年は約50%増となっています。

@オーロラ航空の成田=ウラジオストク線が31日から就航へ
 オーロラ航空の成田=ウラジオストック線が31日から、週1便(木曜日)で就航します。機材は B737-500型機か A319型機となります。同社は昨年9月にサハリン航空とウラジオストック航空が経営統合した会社です。

@エア・カナダが冬ダイヤで成田=トロント線を運休へ
 エアカナダは10月26日からの冬ダイヤで、現在1日1往復している成田=トロント線を運休する、と発表しました。来年3月29日からの夏ダイヤでは再開する予定、とのことです。羽田=トロント線は維持します。

@成田空港で実践的救助訓練
 昨日、成田空港で旅客機が胴体着陸して炎上したとの想定による、実践的な救助訓練が行われました。けが人の数や程度などを伝えず、現場で状況に応じて救助する訓練でした。訓練には警察、消防、医療関係者など約80人が参加しました。訓練では救助の優先順位を決めるトリアージを行い、救護所に搬送、医師による判断で再度トリアージを行い病院などに搬送しました。訓練の結果では救護所への搬送が遅れたり、応急処置の遅れや誤りで7人が死亡する結果となりました。

@ピーチ・アビエーションが那覇=石垣線から撤退へ
 今日の日本経済新聞によりますと、ピーチ・アビエーションは現在機長不足から運休している那覇=石垣線を、11月以降も運休することにした、とのことです。事実上の撤退になります。同社の路線撤退は初めてになります。ピーチ・アビエーションやスカイマークの参入で、全日空も約2万円だった運賃を5000円に引き下げるなど、この路線の競争が激化し、採算が取れないと判断したものです。

@ LCC の利用と期待度が向上、4トラベル調査
 「4トラベル」は16日、会員を対象とした「日系LCCの利用に関するアンケート」調査結果を公表しました。「いずれかのLCCを利用したことがある」と答えた人は25.5%で昨年調査比(以下同じ)6.1ポイント増となっています。この内、「ジェットスター・ ジャパンを利用した事がある」人は8.3ポイント増の68.4%、「ピーチ・アビエーションを利用した事がある」人は22.3ポイント増の50.3%、「バニラ・エアを利用した事がある」人は17.7%でした。
 また、利用した人の満足度は、「期待以上」と「期待通り」と答えた人がジェットスター・ ジャパンでは7.3ポイント増の83.7%、ピーチ・アビエーションでは7.4ポイント増の79.5%、バニラ・エアでは80.8%でした。

@マレーシア航空機がウクライナで墜落、295人全員が絶望、ミサイルで撃墜か
 現地時間17日午後5時15分頃、アムステルダム発クアラルンプール行きのマレーシア航空17便・B777-200型機が、ウクライナ東部ドネツク州のロシアとの国境から約50Km 付近で墜落しました。乗客・乗員295人は全員絶望、とのことです。同機は高度33000フィート(約1万m)を飛行中でした、原因は東欧で広く用いられているロシアの防空ミサイルシステム「SA11ガドフライ」による撃墜とみられています。このミサイルはウクライナ軍も親ロシア派武装勢力もロシア軍も持っているとされています。ウクライナ当局は関与を否定し、親ロシア派武装勢力とロシア軍将校との携帯電話記録を公開しました。親ロシア派武装勢力も関与を否定し、「我々の持っている兵器では1万メートルの航空機は撃墜出来ない」としています。米国防総省の関係者は「親ロシア派武装勢力がマレーシア航空機をウクライナ軍の輸送機と見誤って撃墜した、との見方が強まっている」と語りました。ウクライナの戦闘地域では最近、ウクライナ軍の輸送機と戦闘機が撃墜されています。この事件の約40分後にプーチン大統領の乗った専用機がこの空域を通過しており「これと見誤った」とする説や、「マレーシア機の近くをウクライナの戦闘機が飛行しており、これを撃墜するはずが見誤った」などの憶測が出ています。 英国航空専門家は BBC 放送に対して「高度が高くなるほど、民間機と軍用機の識別は困難だ。」との見方を示しました。
 この事件を受けて、欧米の航空会社はウクライナの紛争地域上空の飛行を避けることを明らかにしました。
 乗客に日本人は居ないようです。なお、全日空と日本航空はこの地域を飛行する便はない、として通常通りの運航を行う、とのことです。また、日本貨物航空はこの地域上空の飛行ルートを変更することにしました。

@ファンボローエアショーでの新鋭機の受注状況(その4)
 エアバスは英国現地時間17日、ファンボローエアショーで確定358機、覚書により138機、合計496機の受注を獲得した、と発表しました。
 一方、ボーイング社は201機の受注を獲得しました。

 エアバスは英国現地時間17日、トランスアエロから A330neo型機12機、A330型機8機を発注する覚書を締結した、と発表しました。
 エアバスは英国現地時間17日、航空機リース会社の香港アビエーション・キャピタル(HKAC)から A320neo型機40機、A321neo型機30機の確定発注を受けた、と発表しました。これは、昨年6月のパリエアショーで取り交わした覚書に基づくもの、とのことです。
英国現地時間17日、ボーイング社は中国・海南航空と B737MAX8型機50機の発注覚書を締結した、と発表しました。
 英国現地時間17日、ロシアの航空機リース会社「イリューシン金融社(IFC)」は SSJ100型機8機を発注しました。これは昨年8月の MAKSエアショーで締結された覚書によるものです。


*7月17日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」9例目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の今年度9例目が発生しました。ニューヨーク発成田行きの全日空1009便・B777型機がジョン・F ・ケネディ空港の雷雨による悪天候のために遅延したもので、午後11時13分、 B滑走路に着陸しました。

@「東京シャトル」の回数券を31日から発売へ
 京成バスグループは7月31日から来年3月末まで、「東京シャトル」の7枚綴り回数券を6000円で発売する、と発表しました。1枚当たり857円となります。販売は東京駅八重洲口の「京成高速バスラウンジ」と成田空港内の「京成バスティケットカウンター」のみとなります。ただし、事前予約は出来ません。また、午前1〜5時の東京駅発便に乗るには回数券2枚を必要とします。

@「羽田は便利だが、成田は東京の最大国際ハブ空港」 UA 太平洋地区支社長
 昨日のトラベルビジョンによりますと、ユナイテッド航空太平洋地区営業担当支社長は同紙とのインタビューで、成田空港と羽田空港の棲み分けについて、「羽田は便利な空港であり、仮に羽田へのハブ機能の移転が可能になれば、どの航空会社もそれを望むはず。しかし、現実的には今後20年、あるいはそれ以上の期間でも実現することはない。成田は依然として東京における最大の際際ハブ空港であり重要性は変わらない」と語りました。

@全日空のB787-8型機が給水システム不具合で約4時間遅れる
 昨日午前10時頃、羽田発ジャカルタ行きの全日空855便・B787-8型機で、出発前に客室給水システムに不具合が発生しました。整備のために同便は約3時間45分遅れました。

@スカイマークが千歳基地航空祭での遅れの可能性告知
 スカイマークは15日、8月3日に行われる千歳基地航空祭とその準備訓練のために「新千歳空港便が遅れる可能性がある」とのお知らせを出しています。訓練は昨日から始まっているようです。

@マニラでシンガポール機が風に煽られ、搭乗橋に接触
 現地時間16日、マニラ国際空港でシンガポール航空の B777型機が、台風9号の強風に煽られて、搭乗橋に接触し、左主翼と左エンジンが損傷しました。当時、乗客は乗っていませんでした。同機に搭乗予定だった乗客は別の機体で目的地に向かいました。

@南アフリカ航空機が香港上空で乱気流に遭遇、20人以上が重軽傷
 現地時間16日、南アフリカ・ヨハネスブルグ発香港行きの南アフリカ航空286便が香港空域で強い乱気流に遭遇し、20人以上が重軽傷を負いました。

@ファンボローエアショーでの新鋭機の受注状況(その3)
 英国現地時間16日、カタール航空はボーイング社に B777X9型機50機を発注しました。これは、昨年11月のドバイエアショーで発表したコミットメントに基づくもの、とのことです。
 「CIT グループ」は英国現地時間16日、ボーイング社に対し B787-9型機10機を発注した、と発表しました。
 エアバスは英国現地時間16日、モーリシャス航空から A350-900型機を4機購入する覚書を締結した、と発表しました。
 エンブラエルは英国現地時間15日、アルーズ・ブラジル航空から E195-E2型機を最大50機発注する覚書を締結した、と発表しました。30機が確定発注になります。E195-E2型機の発注は初めてで、同航空がローチンカスタマーとなります。エンブラエルのE2型機はMRJのライバルとなります。
 航空機リース会社の「AVOLON」は英国現地時間15日、エアバスに対してA330neo型機を15機発注する覚書を締結した、と発表しました。
 ボーイング社は英国現地時間15日、航空機リース会社「ALC」から B737MAX8型機 20機と B777-300ER型機6機を発注する覚書を締結した、と発表しました。


*7月16日

@ヤクーツク航空の「SSJ100型機」が臨時便で来ていました
 今日午前9時頃、第2ターミナルに行ったところ、ハバロフスクからの臨時便として「ヤクーツク航空(R3航空)」の「スーホイ・スーパージェット100型機」が来ていました。当面夏の間は水曜日毎に臨時便として運航されるようです。

@エア・マンダレイからMRJ900型機を10機受注
 三菱航空機会社は英国現地時間15日、ミャンマーのエア・マンダレイから三菱リージョナルジェット・MRJ90型機10機を受注した、と発表しました。6機が確定発注で4機がオプションとのことです。引き渡しは2018年からとしています。日本を除くアジアからの、初めての受注となります。

@目黒区長が羽田空港都心ルートで「騒音のデータなどを求める」
 目黒区の青木区長は昨日の記者会見で、羽田空港都心飛行ルートについて、「騒音の影響が分かる資料やデータを国に要望していきたい。その結果で、必要と判断した場合は国に財源措置などを求めていく」と述べました。

@全日空のB787-8型機で不具合3件、欠航1件、遅延2件
 全日空のB787-8型機で不具合が3件あり、欠航1便、遅延が2便発生しました。
 現地時間正午頃、フランクフルト発羽田行きの全日空204便・B787-8型機は出発時に動翼装置に不具合が発生し、整備に時間がかかるため、欠航となりました。
 昨日午後5時頃、成田発サンノゼ行きの全日空1076便・B787-8型機は離陸後、空調システムの不具合が発生したため、引き返しました。同便は整備に時間がかかることから、機材を交換して約5時間遅れで再出発しました。
 現地時間午後10時半頃、バンコク発羽田行きの全日空850便・B787-8型機は出発時に、機体制御システムに不具合が発生しました。同便は駐機場に引き返し、整備後、約1時間50分遅れで出発しました。

@ファンボローエアショーでの新鋭機の受注状況(その2)
 三井住友銀行傘下の航空機リース会社「SMBCアビエーションキャピタル」は現地時間15日、エアバスと A320neo型機110機と A320型機5機を発注する覚書を締結した、と発表しました。これにより、A320neo型機の発注数は3000機を超えました。
 英国のモナーク航空は英国現地時間14日、ボーイング社と B737MAX8型機を30機発注する事で合意した、と発表しました。
 シンガポールを拠点とする中国銀行子会社「BOCアビエーション」は英国現地時間15日、エアバスにA320neo型機ファミリー7機、A320型機ファミリー36機を発注しました。
 世界大手の金融会社「CITグループ」は英国現地時間15日、エアバスと A330neo-900型機15機を発注する覚書を締結しました。A330neo型機の発注は2社目になります。
 エアアジアX は英国現地時間15日、エアバスと A330neo-900型機50機を発注する契約を取り交わしました。引き渡しは2018年の予定で、世界で初めて商業運航する事になる、とのことです。


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