2017年12月後半の出来事


*12月31日

@「資料室」の「落下物とは」を、29・30日の部品脱落事故も加えて、更新しました。

@アメリカン航空機の左主翼ゴム部品が脱落
 昨日午後4時頃、米・ダラス発成田行きのアメリカン航空61便・B777-200型機の到着後点検で、左主翼に取り付けられているゴム製の部品(長さ約85cm、幅約2cm、重さ約350g)がなくなっているのが分かりました。国土交通省成田空港事務所で、午後7時頃に滑走路を約10分間閉鎖して点検しましたが、部品は見つかりませんでした。飛行中に脱落したものと見られますが、昨日のキャセイ航空機と2日連続の部品脱落です。
【コメント】到着してから、点検までに約3時間たっています。滑走路に固いものが落ちていたら、タイヤがパンクするなどのトラブルにつながりますね。もう少し、早く対処して欲しいものです。

@「くうこうだより新春号」が届きました
 26日にNAAより「くうこうだより新春号」が届きました。1面には夏目社長の新春の挨拶が載っていますが、これについては,フライングになりますので,内容については書きません。明日にはホームページに載るのではないでしょうか。2面には「成田空港すごろく」が載っています。3面は「成田空港最新情報」で保育ルームの拡張などが載っています。4・5面は「空の旅がもっと充実」として、新規就航地の紹介などが載っています。6面の「成田空港から行こう!」は宮崎編です。7面の「ふるさと細発見」は「江戸崎の雛祭り編」です。8面の「Air Line File」はゼブパシフィック航空編です。


*12月30日

@「寝る時間まで剥奪されて『我慢しろ』は納得できない」
 今日の朝日新聞に横芝光町の状況と住民の声が載っています。同町於幾地区の人は「我慢の限界にきている。今でも朝は飛行機の音で目が覚めるほどうるさい。C滑走路になると、爆音に近いだろう。協力を求めるなら、それなりの対価を示してほしいということ。地域振興策で町がよくなったって、犠牲になって苦しむ人がいるのであれば何にもならない。(町の離れたところに住む息子に)ここで家を継いでもらいたいけど、こんな状況では帰ってこないなぁと。それがいつも頭から離れない」と話しました。また、木戸台の男性は「40年もこの場所で飛行機を見上げて我慢してきた。すべて反対というわけではないが、寝る時間まで剥奪(はくだつ)されて『我慢しろ』は納得できない。『開港時の重い約束』、生存権を守るために先人が決めてくれた約束事を、後の我々が、地域振興策と引き換えにしちゃっていいというものではないはずでしょう」と述べました。JR横芝駅近くの上町の住民は「もうこんな所にいられないとなるかもしれない」と不安を漏らした、とのことです。

@成田着のキャセイ機から部品脱落か
 昨日午後3時過ぎ、香港発成田行きのキャセイ航空520便・B777型機の到着後点検で、左主翼に取り付けられていたゴム製部品(長さ50cm、幅2cm、重さ約500g)が脱落しているのが見つかりました。国土交通省成田空港事務所が滑走路を約15分間閉鎖して点検しましたが、空港内では見つかりませんでした。飛行中に脱落したものと見られます。

@ティーウェイ航空が成田=仁川線を期間増便
 韓国LCCのティーウェイ航空の成田=仁川線が今日から季節増便になったようです。従来の報道ですと,昨日からになっていました。これにより、同社の同路線は3月3日まで、最大で1日3便となります。

@鹿児島空港で日本エアコミューターの整備士が死亡
 昨日午後0時50分頃、鹿児島空港で自衛隊のサーブ340型機「うみつばめ」を、整備のため格納庫に移動するための、牽引作業を行っていた日本エアコミューターの整備士が,傾いた機体の下敷きになり死亡しました。この整備士は同僚ら10人と牽引作業をしていましたが、突然、左車輪が格納され、機体が傾いて下敷きになった、との情報もあります。自衛隊はこの機体の整備を,同型機を運航している日本エアコミューターに委託していました。

@青森空港で除雪車が日本航空機のエンジンに接触
 昨日の朝日テレビによりますと、昨日午後8時頃、青森空港で、除雪車が青森発羽田行きの日本航空150便・B767型機のエンジンに接触しました。このトラブルで同便は欠航となりました。損傷の程度などについては同社が確認中です。

@「IAG」が「NIKI」航空買収で合意
 現地時間29日の「ATW」によりますと、現地時間29日、ブリティッシュ・エアウェイズなどの親会社である「IAG」は,倒産したエア・ベルリンの子会社だった「NIKI」を買収する契約を結びました。この契約は最大15機のA320型機ファミリーとウィーン、デュッセルドルフ、ミュンヘン、パルマ、チューリッヒの空港発着枠を含みます。また、IAGは最大1650万ユーロを資金提供します。運航はIAGの子会社であるスペインLCC・「 Vueling」が設立する新設子会社によって行われています。この新子会社はオーストリア籍の会社となります。

@モントリオールでのエバー航空機接触事故は誘導路の動線間違い原因
 現地時間29日の「flightglobal(英文)」によりますと、今月2日にカナダ・モントリオール空港で起こったエバー航空の主翼損傷事故(12月5日の出来事参照)について、カナダの交通安全委員会は同機が誘導路上で指示されたものと異なる誘導線を通ったことから,ポールに接触したことを明らかにしました。

@「CALC」がA320neo型機ファミリー50機を発注
 中国のリース会社「CALC」はエアバスに対しA320neo型機ファミリー50機を追加で発注しました。

@エジプト航空がCS300型機12機を発注
 エジプト航空は現地時間29日、ボンバルディア社にCS300型機12機の確定発注を行った、と発表しました。この契約には12機のオプションも付いています。


*12月29日

@昨日から年末年始の出国ラッシュ始まる
 成田空港では、年末年始を海外で迎える人の出国ラッシュが昨日から始まり、昨日は約5万3000人が出国しました。今日も5万2500人が出国する見込みです。帰国のピークは3日になる見込みで、この日の入国者は5万1400人となる見込みです。

@ロス引き返しは機長の判断?
 今日の「BBC News日本語版」によりますと、ロサンゼルス発成田行きの全日空175便引き返しトラブルの際に、引き返しを決断したのは機長のようです。引き返しを決める権限は機長にあるようで、昨日の報道の「規定により」という事ではないようです。

@エコノミーサービス部門で日本航空が6位、全日空が8位
 スカイトラック社が発表した世界航空会社のエコノミークラスサービス2017ランキングでは、1位がタイ航空、2位がカタール航空、3位がアシアナ航空、4位がガルーダ・インドネシア航空、5位がシンガポール航空となりました。日本の航空会社では6位に日本航空、8位に全日空が入っています。機内食部門では5位に日本航空が入り、シート部門では1位が日本航空でした。

@エア・ベルリン破綻でルフトハンザ航空の国内線運賃が高騰
 28日のAFP通信日本語版によりますと、この所、ルフトハンザ航空の国内線料金が高騰していることについて、同社は「ひとえに自動予約システムのソフトウエアによるもの」と釈明しています。高騰しているのは、破綻したエア・ベルリンとの競合路線で、破綻以後に高騰が始まっています。これについて、同国連邦カルテル庁の長官は「的外れ。企業はアルゴリズムを隠れみのにすることはできない」と釘を刺しています。ルフトハンザ航空は「独占的地位を乱用して増収につなげた事実はない」と釈明していますが、人気路線については座席数を増やす、と言明しています。

@インディゴなど4社がA320neo型機ファミリー430機を共同発注
 エアバスは現地時間28日、フェニックスに拠点を置く「プライベートエクイティファンドインディゴパートナーズ」を通じて行われた、 LCC 4社(フロンティア航空、ジェットマート、ボラリス、ウィズエア)のA320neo型機ファミリー430機発注が確定された、と発表しました。
【コメント】この発注は、大量購入によって旅客機の値引きを狙ったもの、とのことです。

@「エア・キャップ」がA320neo型機ファミリー50機を確定発注に
 
アイルランドのリース会社「エア・キャップ」は現地時間28日、エアバスと交わしていたA320neo型機ファミリー50機のオプションを、確定発注に切り替えました。


*12月28日

@「町民の理解なしに進めることはできない」と佐藤横芝光町長
 昨日、成田空港圏自治体連絡協議会が「機能強化計画見直し案」が提示された、6月の四者協議会以後で初めて開かれました。会議は非公開でしたが、この席で、「十分な睡眠時間を確保できない」「集落が分断されないようにしてほしい」などの意見が出ていることが報告されました。会議後に協議会会長の小泉成田市長は「いろいろな意見が出たが、機能強化が必要だという点では考えが一致している」と述べました。しかし、佐藤横芝光町長は「町民の理解なしに進めることはできないと言わせていただいた。夜間飛行制限で開港時の約束がなし崩しになっているのは現実。約束に近づける努力は必要ではないか。また、県に具体的な地域振興策を示してもらわない限り前には進めない」と述べました。同協議会は来年1月に開く次回協議会で意見をまとめ、国やNAAに要望事項を提出する、とのことです。

@ロス発成田行きの全日空機が別の航空機搭乗予定者が搭乗し、引き返し
 日本時間昨日午前4時頃、ロサンゼルス発成田行きの全日空175便・B777型機が、離陸後約3時間たった太平洋上を飛行中に、客室乗務員が空いているはずの座席に乗客が座っていることに気付きました。事情を聞いたところ、兄弟2人で搭乗し、1人はロサンゼルス空港でユナイテッド航空の別便に乗る予定だったことが分かりました。同機は保安規定により、ロサンゼルス空港に引き返し離陸から約8時間後にロサンゼルスに着陸しました。ロサンゼルス空港ではテロに備えて、警戒態勢が取られました。このトラブルで、同機は定刻から約16時間遅れで成田空港に向かい、今日午前7時頃成田空港に到着しました。全日空は「お客様をはじめ関係者の皆様にご心配とご不便をおかけしたことをおわび申し上げます。早期に原因の究明と再発防止に努めます」とコメントしています。
【コメント】同社は「お詫び」のコメントは出すのですが、原因については出さない場合が多いですね。同社は昨年9月に、定員よりも1名多い乗客を乗せて、離陸しようとして、駐機場に引き返すトラブルがありました。この時は、国土交通省が厳重注意をしています。

@ロイヤル・エア・モロッコがB787-9型機4機を発注
 現地時間27日、ボーイング社はロイヤル・エア・モロッコからB787-9型機4機の発注を受けた、と発表しました。


*12月27日

@「移転する人が、分断された線引き外に移転すれば、集落は分断されない」と菅沢多古町長
 今日の東京新聞によりますと、多古町の菅沢町長は集落が分断される地域の集会で、地域住民から「内と外でメリットに相当の差が出る。納得いかない」「地区の寸断は子どもにも影響し、地域のつながりも厳しくなる」と不満が出されたことに対し、「どこかで線を引かねばならないジレンマがある」と理解を求めつつ、「相談ですが」とおもむろに切り出し「線の内側の集落の移転先を、外側の集落内で確保できないか」と述べた、とのことです。
【コメント】記事では、詳しい経緯がはっきりしないのですが、これはおかしいと思います。こんな事が許されるのでしょうか。移転は騒音被害を避けるために、騒音軽減が顕著になる地域に移転するのでなければ、移転する意味がありません。線引き外のすぐそばに移転しても、騒音はほとんど軽減されません。これでは、移転する意味がなく、無駄な移転になります。また、移転によって、新しい家が建てられる人と、建てられない人の格差が新たな集落の分断にならないのでしょうか。
 写真はB滑走路に着陸する航空機から見た、多古町の中心部になります。第3滑走路計画地は西側で、この写真の左側になり、ここには写っていません。

@「ホテル日航成田」がホテル内保育所を来年4月に設置
 昨日の「WorkMaster」によりますと、ホテル日航成田では、来年4月2日にホテル内保育所「なりた空の保育園」を開設します。定員は100人で0歳児から小学校入学前児童を対象にし、年末年始の12月29日〜1月3日を除き、7時から22時の保育を行います。対象はホテル日航成田をはじめ、ホテルの協力会社、関係グループ企業のうち、保育園の運営を行う「ONE ROOF」と契約を取り交わした企業に勤務する従業員の子どもとなっています。

@「10月旅行取扱額」で海外が8.4%増、国内が2.0%減に
 観光庁が今日発表した「10月主要旅行業者の旅行取扱状況速報」によりますと、海外旅行額は前年同月比(以下同じ)8.4%増、外国人旅行取扱額は11.8%増、国内旅行取扱額は2.0%減となりました。

@全日空11月実績で国際線旅客数は9.8%増、国内線旅客数は0.2%増
 全日空が昨日発表した「11月ANAグループ実績」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)9.8%増の81万2915人となり、利用率は1.1ポイント増の76.8%となりました。
 一方、国内線旅客数は0.2%増の332万7208人、利用率は4.6ポイント増の74.5%となっています。この内、成田空港路線の利用率は成田=札幌線が0.3ポイント増の61.3%、成田=大阪線が3.6ポイント減の85.7%、成田=福岡線が0.8ポイント減の72.3%、成田=那覇線が0.8ポイント増の59.2%、成田=仙台線が24.2ポイント増の83.9%、成田=新潟線が0.7ポイント増の72.8%、成田=中部線が4.4ポイント減の75.8%となっています。
 また、運航状況は国際線では欠航率がプラスマイナスゼロの0.0%、定時出発遅延率が2.4ポイント悪化の16.1%、定時到着遅延率が2.4ポイント悪化の16.5%となり、国内線では欠航率が0.1ポイント改善の0.4%、定時出発遅延率が0.8ポイント改善の10.4%、定時到着遅延率が0.6ポイント悪化の13.7%となっています。

@アエロメヒコがCシリーズ導入でボンバルディア社と交渉
 今日のブルームバーグジャパンによりますと、アエロメヒコはボンバルディア社の「Cシリーズ」発注に向けて交渉している、とのことです。これは、デルタ航空のCシリーズ発注が、関税問題で実現しなかった場合に、Cシリーズの納入が2018年にも可能になる事を見通しての交渉のようです。しかし、アエロメヒコはエンブラエルや三菱航空機会社のリージョナルジェットへの発注も検討している、とのことです。


*12月26日

@千葉県が機能強化に伴う地域振興策の骨子を公表
 千葉県は今日、「成田空港周辺の地域づくりに関する基本プラン」を公表しました。骨子はここに出ています。計画期間は2018年度からおおむね2032年度までの15年間としています。なお、最終2032年度には総発着回数が50万回に達する、としています。また、交通網の整備、特区の手法などで産業用地の確保、誘致を目指し民間の航空関連人材養成機関の誘致なども目指す、としています。また、周辺河川の整備や農地の整備・確保、成田財特法を平成30年度末まで延長し、成田用水事業の老朽化対策をおこなう、としています。これらのプランの内、着手可能なものは平成32年度を待たずに順次着手する、としています。
【コメント】「民間の航空関連人材養成機関の誘致なども目指す」とありますが、成田空港が出来て、周辺の雇用状況は好転しました。しかし、その雇用職種は専門職ではなく、単純労働が多く賃金も低いもので、これに対する住民の不満もかなりありました。本会では20年近く前から、運動方針で「航空・空港関連の職業訓練所を誘致させる。」としてきました。また、国や NAA や千葉県との交渉でも航空関係教育学校などの誘致を要望してきました。しかし、 NAA も千葉県も耳を貸そうとしませんでした。真剣に考えていれば、とっくの昔に出来ていたことですね。

@成田空港での覚せい剤密輸摘発が10月以降急増
 今日の毎日新聞によりますと、成田空港での覚せい剤密輸が10月以降急増している、とのことです。千葉地検によりますと、今年に入り、覚せい剤密輸容疑で起訴されたのは59人となっていますが、この内、35人が10月以降のもの、とのことです。手口も多様化していますが、起訴された外国人の国籍が多様化していることも特徴です。従来は少なかったベルギーなど欧州からの持ち込みが目立つ、とのことです。

@バニラの11月実績で欠航と遅延が大幅に改善
 バニラ・エアが発表した「11月輸送・運航実績」によりますと、国内線旅客数は前年同月比(以下同じ)48.7%増の11万7872人と大幅な伸びとなりました。搭乗率は1.9ポイント減の83.5%となっています、一方国際線旅客数は3.4%増の9万3280人、搭乗率は0.9ポイント増の84.8%となりました。
 また、運航実績は国内線の欠航率は0.8ポイント改善の0.7%、定時出発遅延率は7.3ポイント改善の14.8%となり、国際線では欠航率が0.5ポイント改善の0.0%、定時出発遅延率が9.0ポイント改善の15.5%と大幅な改善となりました。


*12月25日

@全日空グループ社員が数億円の使用済み株主優待チケット売りさばく
 全日空が明らかにしたところによりますと、全日空グループ会社の元社員が、使用済みの株主優待チケットで、再使用を防ぐ措置がされていないチケットを、チケットショップに持ち込んで売りさばき、数億円の利益を上げてていた、とのことです。しかし、同社はこの事実が平成27年に発覚したにもかかわらず、公表していませんでした。もちろんこの社員は発覚時点で懲戒解雇されており、すぐに再利用できないための仕組みを導入しています。担当者は「不正の詳しい内容は明らかにできないが、元社員とはすでに示談が成立し、顧客や株主に被害がなかったため公表を控えた。二度と不正が起きないよう管理体制を見直した」と話していますが、この再使用チケットを使って、半額で搭乗した場合は同社の損益に影響が出ているものと見られます。

@全日空が羽田空港内に保育所を開設、4月から
 今日のSankeiBizによりますと、全日空は昨日、羽田空港内に来年4月から、企業内保育所「OHANAほいくえん」を立ち上げることを明らかにしました。定員は25人で、年中無休で保育時間は午前7時〜午後10時になります。「手ぶらサービス」としてミルクやおしめなどを施設側で準備するサービスや、着替えの衣類も施設側で洗濯するサービスもあります。保育施設設置は航空会社では全国で初めてになります。
【コメント】 NAAでは成田空港内に保育施設「たんぽぽ」を設置していますね。(2017年5月26日の出来事参照)


*12月24日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」80例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」80例目が発生しました。
・80例目 成田発仁川行きのエアソウル753便・A321型機が、仁川空港の悪天候(霧)により、成田空港出発が遅れ、午後11時50分にA滑走路から離陸したものです。

@毎日新聞の「時間切れの結末回避を」は何を指すのか?
 昨日の毎日新聞に載った「時間切れの結末回避を」と題する記者ノートなのですが、もちろん、第3滑走路建設や運用時間の拡大を目指す「機能強化計画」について書いているのですが、私には良く分かりません。「時間切れ」とは何を指すのでしょうか。「100点の回答は難しい。でも『線引き』にわだかまりを残したまま、時間切れという結末は避けなければいけない。」と結んでいるのですが、どのような事態を指すのでしょうか。住民や自治体の納得がないまま、従来と同じように四者協議会で強引に押し切ることを指すのか、住民の納得が得られない、として「機能強化計画を白紙に戻し撤回する」ことを指すのでしょうか。記者が言いたいのは双方が歩み寄って、妥協点を見つけろ、と言う事なのでしょうか。国土交通省とNAAは「納得が得られるまで、丁寧に説明する」と言い、住民はこぞって「運用時間の拡大には反対」と言っているのですが。国と NAA はそろそろ「正面突破を考えている」と言う事なのでしょうか。


*12月23日

@「今の計画では、騒音ばかり増える町にだれも住まなくなる」と佐藤町長
 今日の千葉日報(電子版)によりますと、横芝光町の佐藤町長は今回の「機能強化計画」について、「空港の負の部分をこの町だけが背負うようなことはあってはならない。住民の理解は、県がどのような地域振興策を示すかにかかっている」と述べました。例えば、成田市に入る収入の内、今年度の空港関係固定資産税と周辺対策交付金は128億6700万円で、予算収入全体の約20%になるのに対し、横芝光町では固定資産税がゼロ、交付金が約4億5000万円と同4.8%にしかなりません。第3滑走路が出来ると同町の騒音はさらに激しくなります。
 このようないわゆる「東西格差」「南北格差」についてNAAの夏目社長は21日の記者会見で、周辺対策交付金の地域振興枠を空港施設のない自治体に優先的に配分する意向を表明しました。しかし、地域振興枠は数億円にしかならない見込みで、これを数自治体で分配したとしても各自治体当たり約1億円にしかならないことになります。
 横芝光町が実施した町民アンケートの結果は1月中旬にも公表される見込みです。佐藤町長は「今の計画のまま機能強化が実現すれば、騒音ばかり増える町にだれも住まなくなる。金額より、子々孫々まで町が存続していける担保を示してほしい」と訴えています。

@年末年始の予約状況は好調、ジェットスター・J が前年比大幅増
 国内航空各社が昨日発表した年末年始期間(12月28日〜1月3日)の予約率を見ますと、大手2社では、全日空が国際線で前年同期比(以下同じ)0.6ポイント増の84.0%、国内線が3.4ポイント増の79.1%となり、日本航空は国際線が1.6ポイント増の91.0%、国内線が1.9ポイント増の79.1%となっています。 LCC 4社では「ピーチ」は国際線が0.8ポイント減の87.8%、国内線が1.4ポイント増の78.7%で、「ジェットスター・J」は国際線が6.3ポイント増の85.9%、国内線が4.8ポイント増の75.5%で、「バニラ」は国際線が2.6ポイント減の85.3%、国内線が5.8ポイント減の75.0%で、「Spring Japan」は国際線が0.1ポイント増の84.1%、国内線が0.3ポイント減の82.6%となっています。目につくのは、このような繁忙期の予約率が毎回低く、間際予約が多いジェットスター・Jの好調ぶりです。反して、バニラが国際線、国内線共に予約率を落としています。

@「Spring Japan」の来年1月16日以降の予約が一部で可能に
 昨日の出来事で載せた「Spring Japan」の1月16日以降の予約が出来ない問題ですが、昨日の「Aviation Wire」によりますと、とりあえず成田=佐賀線と、成田=広島線の昼間便については、3月24日までの予約が可能になった、とのことです。残る、成田=新千歳線と成田=広島線も準備ができ次第販売する、としています。なお、成田=関西線は引き続き運休となります。

@日航執行役員の齋藤ウィリアム浩幸氏が同日付で辞任
 日本航空は昨日、執行役員の齋藤ウィリアム浩幸氏が同日付で辞任した事を明らかにしました。同氏の経歴に間違いがあり、外部から「経歴サギではないか」との指摘があり、調査の結果間違いがあった、とのことです。同氏は経済産業省と内閣府の参与も今月辞任しています。

@欧州航空安全局がトレント1000型エンジンに緊急耐空性指令
 欧州航空安全局(EASA)は現地時間22日、B787型機に搭載されているトレント1000型エンジンに関する緊急耐空性指令(AD)を出しました。このADでは双発エンジン機が、2基のエンジン共にトレント1000機エンジンである場合は運航しないように求めるものです。

@ビバ航空がA320neo型機35機などを正式発注
 ビバ航空は6月のエアショーでエアバスと覚書を取り交わした、A320neo型機35機とA320型機15機の発注を確定しました。受領は2020年からになります。


*12月22日

@高齢化と後継者不足で移転を決断、谷間地区では「これ以上の騒音激化では生活できない」
 昨日の千葉日報(電子版)によりますと、成田空港建設当時、反対同盟の活動が激しかった芝山町菱田地区などが「空港の機能強化計画」では空港用地に入る見込みです。この地区の用地対象となる四つの集落約150戸は用地になる事に「理解を示して」います。専業農家は建設当時の半分以下に減り、後継者がいる農家はさらに少なくなって、農地や山林の管理に頭を痛めていることが背景にある」としています。しかし、同じ芝山町でも高谷地区など谷間地区は反発が強く、「第3滑走路ができ、航空機発着回数が50万回になればとてもこの地域では生活できなくなる」として、5月に「空港機能強化案から生活を守る会」を設立している、とのことです。
【コメント】写真はB滑走路に着陸する旅客機から撮影した菱田地区の一部です。下にある工場の向こう側にある集落は建設当時に移転して出来た集落で、今回の「機能強化計画」が決まると再び移転しなければなりません。

@「Spring Japan」の国内線予約、来月16日以降は予約できず
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、「Spring Japan」の成田空港発着国内線の1月16日以降の予約ができない状態が続いている、とのことです。原因は国内線の1月16日以降のスケジュールを航空局に届け出ていない事にあるようです。成田空港は「混雑空港」に指定されているため、航空局に届出、認可を受ける必要があります。これについて、「Spring Japan」は「従来と同じ時間帯の発着枠確保の調整に時間が掛かっている」と話している、とのことです。なお、国際線については夏ダイヤと冬ダイヤではすでに届け出て認可を受けているため、予約も出来る状態、とのことです。

@来年度予算案で成田空港関係は要求通り
 政府が昨日決定した「2018年度予算案」で成田空港関係は要求通りの今年度比約14億円増の約52億円が盛り込まれました。

@昨年2月の日航機緊急脱出事故で避難時に手荷物携帯する乗客多数、パイロット出られず
 運輸安全委員会は昨日、昨年2月23日に発生した新千歳発福岡行きの日本航空3512便・B737-800型機の異臭による緊急脱出事故についての報告書を公表しました。これによりますと、同機はプッシュバック後誘導路上で待機中に急激な降雪に見舞われ、除雪のため駐機場に向かいましたが、この途中で再び降雪に見舞われて、誘導路上で停止しました。この時に、第2エンジン内部のファンブレードと低圧圧縮機に着氷し、エンジン内部でオイル漏れが発生しました。この、漏れたオイルが霧状になり、機内に漏れて異臭が発生し、エンジン内で漏れたオイルが燃えだした、としています。運航乗務員は緊急脱出を指示しましたが、乗客が手荷物を持ったまま、出口に向かったことにより、客室乗務員が出口で手荷物を取り上げ、シュートで脱出させました。この手荷物が操縦室の扉をふさぎ、運航乗務員が出ることが出来ませんでした。緊急脱出の際に、客室乗務員は大声で「手荷物は持たないで下さい」と連呼しましたが、これに従わない乗客がいたことについて、報告書では火災が発生した場合に多数の犠牲者が発生する危険があった、と指摘し、改善を指摘しています。

@日本航空の11月利用率は国際線82.1%、国内線77.2%と好調
 日本航空が昨日発表した「11月JALグループマンスリーレポート」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)4.9%増の71万6988人、利用率は1.4ポイント増の82.1%となっています。
 一方、国内線旅客数は5.3%増の301万4444人、利用率は3.7ポイント増の77.2%となりました。この内、成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が0.5ポイント減の83.9%、成田=札幌線が9.0ポイント減の56.0%、成田=中部線が10.9ポイント増の81.6%、成田=福岡線が1.5ポイント減の68.1%となっています。
 また、運航実績は欠航率が国際線はプラマイゼロの0.0%、国内線が0.2ポイント改善の0.4%、出発遅延率は国際線が0.4ポイント改善の9.3%、国内線が3.5ポイント悪化の12.7%となっています。

@ MRJ の補助動力装置の騒音は設計通り
 昨日発行された「三菱航空機 - MRJ Newsletter 第29号」によりますと、先月30日に、名古屋空港で飛行試験5号機(JA25MJ)を使った、補助動力装置の運転時騒音の測定が行われました。取得したデータによりますと、設計通りの騒音だった、とのことです。
【コメント】この機体は地上試験用と聞いていますが、このような試験に使用されるのでしょうね。

@ボーイング社がエンブラエルと買収交渉、ブラジル政府は反対
 今日の日本経済新聞が伝えたところによりますと、現地時間21日、ボーイング社はブラジルのエンブラエルとの提携交渉をしていることを明らかにしました。この提携はボーイング社がエンブラエルを買収する方向で行われている、とのことです。しかし、ブラジル政府はこの買収に反対しています。ブラジル政府は国営銀行を介してエンブラエルの株式5.4%を所有していますが、敵対的買収に備えるためなどの重要事項に拒否権を行使できる「黄金株」を保有している、とのことです。ボーイング社としてはエンブラエルを傘下に置くことによって、エアバスとボンバルディア連合に対抗し、小型機分野での影響力を強める狙いがある、とのことです。
【コメント】エアバスとボンバルディア連合や今回のボーイング社とエンブラエルとの提携交渉が、 MRJ の販売などにどのような影響が出るのでしょうか。ボーイング社は5年ほど前に、三菱重工に対して MRJ のコックピットをB737型機を基本にして両社で設計したら、と提案したそうです。三菱重工側はこれを断った、とのことです。JAXAと三菱重工は衛星打ち上げロケットの米国製導入の際に、肝心の心臓部がブラックボックスとされ、不具合があっても全く手が出せなかった苦い経験があります。これが、現在のH2ロケットの日本独自開発になった、経緯があります。確かに、安くなることにはなりますが、独自の技術をはぐくむためにはこのような決断も必要なのでしょうね。

@フライドバイがB737MAX型機ファミリー175機を発注
 「フライドバイ」は現地時間20日、ボーイング社に対してB737MAX型機ファミリー175機を発注しました。

@ペガサス航空がA321neo型機オプションの25機を確定発注に
 トルコのLCC 「ペガサス航空」は現地時間20日、2012年のA32neo型機25機のオプションを確定発注に切り替えました。


*12月21日

@総発着回数は3%増、総旅客数は8%増、11月空港運用状況
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「11月空港運用状況」によりますと、総発着回数は前年同月比(以下同じ)3%増の20564回と11月として過去最高になりました。この内、国際線は4%増、国内線は1%増と、それぞれ11月として過去最高となっています。
 総旅客数は8%増で11月として過去最高となりました。国際線旅客数は10%増と11月として過去最高となり、この内、日本人が5%増、外国人が17%増となっています。国内線旅客数は3%増と11月として過去最高となりました。
 総国際線貨物量は9%増となり、積込量は11%増で、この内、輸出量は13%増。取卸量は8%増となり、この内、輸入量は10%増となっています。
 給油量は3%増と8ヶ月ぶりに前年同月比プラスとなりました。
【コメント】今年度の初め頃は「過去最高」の文字が躍っていましたが、11月は「11月として過去最高」となっています。発着回数も2016年度は全体として約4.5%増でしたが、今年度はこの所2〜3%増で推移しています。12日の出来事で載せた「千葉県『平成28年度  成田国際空港周辺航空機騒音測定結果 (年報)』を読んだ感想」でも、環境基準未達成になった騒音測定局が5局増え、騒音の影響が増加しているのも発着回数が増加したことが原因と思われますので、騒音下住民にとってはホッとするところですね。

@今日から、ジェットスター・J の成田=宮崎線が就航
 ジェットスター・Jの成田=宮崎線が今日から就航となりました。1日1往復で、運賃は片道5990円〜となっています。今日の初便は成田空港を午前11時43分に出発し、午後1時20分に宮崎空港に到着しました。
【コメント】成田空港の公式ホームページの検索では、就航地・経由地に「宮崎」はまだ出て来ないですね。

@11月訪日外国人が26.8%増で11月の過去最高
 観光局が昨日発表した「11月訪日外客数推計値」によりますと、訪日外客数は11月としての過去最高となる、前年同月比(以下同じ)26.8%増の237万7900人となりました。2ヶ月連続の伸び率20%台となります。一方、日本人出国数は4.6%増の154万7000人と2ヶ月ぶりの伸び率プラスとなりました。

@年末年始の九州旅行は減る見通し
 今日の日本経済新聞によりますと、海外旅行に行く人は日並びの良さもあり、過去最高になる見通しですが、国内旅行は昨年並みとなる見込み、とのことです。特に、九州方面が減少傾向にあり、各旅行社の予約状況は1〜2割減となっており、日並びの良さが、海外旅行や滞在日数の多い沖縄に移っている、とのことです。

@日本航空が偽メールで3億8400万円をだまし盗られる
 日本航空は昨日、偽メールにだまされて約3億8400万円をだまし取られた、と発表しました。9月下旬に、海外の金融会社に支払う航空機リース料について、支払先の担当者と同一のメールアドレスから請求書が送られてきて、約3億6000万円を口座に送金しました。また、8〜9月に米国にある貨物事業所が取引先に業務委託料を支払う際に、「振込先が変更になった」とのメールで、この支払い口座に約2400万円を振り込んでしまった、とのことです。いずれも、支払先から入金がないことを指摘され気がついたとのことです。
 また、スカイマークでも同様の偽メール送信があり、こちらは、口座が凍結されていたり、相手に確認を取ったりして、送金はなく被害に遭いませんでした。こちらも、相手の担当者名でメールが来ており、航空会社関係で何らかの情報漏れがあったものと見られています。

@全日空が来年4月から国内線機内のWi-Fiを無料に
 全日空は昨日、来年4月から国内線での機内Wi-Fi利用を無料化する、と発表しました。4月からは国内線運航便の約半分になる71機で実施し、来年度末までに約100機に拡大します。なお、日本航空は今年の6月から無料化しています。

@全日空機が防氷装置トラブルで引き返す
 今日午前9時10分頃、大阪発秋田行きの全日空1651便・DHC8-400型機が、新潟県柏崎市付近を飛行中に右エンジンの防氷装置の不具合を示す警告が出ました。このため、同機は大阪空港に引き返し、同10時半頃無事着陸しました。出発前点検では異常はなかった、とのことで、全日空で原因を調べています。同便は欠航となり、乗客は次の便などに乗り換えました。


*12月20日

@昨日落下物研修会、落下物をなくすには綿密な調査必要では・・・
 今日のNHKニュースによりますと、成田空港で昨日、国土交通省や成田国際空港株式会社(NAA)の担当者ら9人が参加する部品落下研修会が開かれました。研修会は日本航空格納庫の中で、国の航空機検査官などから落下しやすい部品などの説明を受けました。
【コメント】このような研修会はもちろん必要ですが、12月7日の出来事で取り上げた、検査が予定の1割しか出来ない現状を何とかしないと減りませんね。また、周囲の状況から明らかに航空機からの落下物と考えられても、綿密な追跡調査をせずに「証拠がなければ、落下物事故とは認めない」とする国土交通省やNAAの、責任逃れとも思える姿勢を改めないと、やはり、事故は減りません。これでは、飛行コース直下住民の信頼は得られません。

@日本航空が成田=バンコク線の期間増便を3月25日以降も継続
 日本航空は昨日、現在1日2便を運航している成田=バンコク線の期間増便を、来夏季ダイヤでも、継続する事を明らかにしました。これにより、羽田=バンコク線と含めて1日4便を運航することになります。

@エアソウルが成田=仁川線を今日から増便
 エアソウルは今日から、成田=仁川線を1日2便に増便しました。当面、来年3月24日まで、としています。

@成田国内線の LCC シェアーは36.2%、5回以上の利用者は20.0%に
 成田空港活用協議会は14日、「成田空港国内線の利用状況と国内線を利用する来県者動向に係る調査」(2017年8月実施)の結果を公表しました。これによりますと、国内線利用者のLCCシェアーは2013年10月に行った前回調査比(以下同じ)21.2ポイント増の36.2%と大幅に増加しました。この内、LCCを5回以上利用した人は4.0ポイント増の20.0%となりました。また、羽田空港ではなく成田空港を利用した理由は「国際線への乗り継ぎが便利だから」「 LCCを利用したいから」「使い慣れているから」の順になっており、「 LCCを利用したいから」は9.2ポイント増の24.5%となっています。また、利用した航空会社はLCCが21.2%増の36.2%となり、日本航空の30.4%、全日空の29.1%を上回りました。

@「Spring Japan」が1月8日〜11日に機材繰りで欠航と遅延
「Spring Japan」は今日、来年1月8日〜11日に機材繰りのため、成田=新千歳線で欠航成田=佐賀線と成田=広島線で遅延が発生する、と告知しています。


*12月19日

@エア・タヒチ・ヌイが2月21日から期間増便
 昨日の「Traicy」によりますと、エア・タヒチ・ヌイは来年2月21日〜3月28日まで、現在週2便で運航している成田=パペーテ線を週3便に期間増便します。

@マレーシア航空が成田線に期間限定でA380型機を投入
 昨日のトラベルビジョンによりますと、マレーシア航空は来年3月17日〜4月11日まで、成田=クアラルンプール線の全便にA380型機を期間投入します。同路線は現在週10便を運航していますが、この全便をA380型機で運航する、とのことです。

@第1と第2ターミナルに紙箱クリスマスツリー、かなりハイテク
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、成田空港の第1ターミナルと第2ターミナルに紙箱製のクリスマスツリーが飾られています。このクリスマスツリーにはかなりの新しい技術が使われている、とのことです。写真なども含めて同紙の記事を見て下さい。

@第1ターミナルの「バイプレーン」でスカイマークのカレンダー販売
 スカイマークは機内で販売している卓上型のカレンダーを成田空港5階にある「バイプレーン」と航空科学博物館で、15日から販売しています。価格は1080円で同社機の写真が使われています。
【コメント】まさかとは思うのですが、スカイマークが成田空港に戻ると言う事ではないでしょうね。ただ、同社は国際線への進出を表明していますので、その際、成田空港を使うなんて事も考えられるのでしょうか。羽田空港の枠をとれない事も考えられます。

@スカイマークの11月運航状況は欠航率が0.1%、遅延率は4.9%
 スカイマークが発表した11月の運航状況によりますと、欠航率は前年同月比(以下同じ)プラスマイナスゼロの0.1%、定時出発遅延率は4.3ポイント改善の4.9%となっています。

@全日空も2・3月の燃油サーチャージャー引き上げを発表
 全日空は今日、来年2・3月分の国際線旅客運賃にかける燃油サーチャージャーの引き上げを申請したことを明らかにしました。引き上げ額は3500〜200円で、日本航空とほぼ同じ水準です。


*12月18日

@山武市説明会でも「運用時間拡大」に厳しい意見相次ぐ
 今日の千葉日報(電子版)によりますと、成田空港機能強化の説明会が14日に山武市松尾地区、16日に山武市蓮沼地区で開かれました。松尾地区の説明会では夜間運用時間制限緩和について住民から激しい反発がありました。住民からは「今までの説明会でもやめてほしいと再三言ってきた。住民を無視して機能強化ありきで進んでいる」「『なし崩し的に時間を延長しない』というこれまでの約束をほごにするなら、今後一切信用できなくなる」などの意見が出ました。一方、蓮沼地区からは「これで騒音が増えればさらに若者が減る。空港の利便性が向上するような道路を造って」など、振興策を求める意見も出ました。山武市の椎名市長は「『積極的に賛成』とは言えない状況。(他市町などとの)会議では皆さんの立場もしっかりと代弁したい」と述べました。
 写真はB滑走路に着陸する旅客機から見た、山武市松尾地区になります。窓枠の当たりがA滑走路の飛行コース直下地域になります。

@成田空港11月貿易額が輸出入ともに20%超の伸び
 東京税関が今日発表した「11月 成田空港貿易概況(速報)」によりますと、輸出額は前年同月比(以下同じ)16ヶ月連続のプラスとなる、20.1%増の1兆37億500万円となりました。また、輸入額は9か月連続プラスとなる、24.1%増の1兆1687億2300万円となっています。輸入額の伸び率が20%台を記録したのは今年初めてとなります。

@ NAA がフィジーから初めての外国人雇用、来年4月
 昨日の朝日新聞によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)は来年度から外国人を雇用することになりました。手始めとして、来年4月にフィジーから4〜5人を雇用します。フィジーは公用語が英語で、フレンドリーな気質ですので、空港内での外国人の接客業務に就く予定です。

@新田原基地騒音訴訟が今日提訴
 16日の出来事で取り上げた宮崎県にある航空自衛隊新田原基地の騒音に関する訴訟が、今日、宮崎地裁に提訴されました。

@MARSやエボラ出血熱流行地からの入国者の63%が経過報告漏れ
 昨日の日本経済新聞によりますと、総務省の調査で、中東呼吸器症候群(MARS)やエボラ出血熱など感染症の流行国に滞在し、日本への入国や帰国時に監視対象となった人911人を調査したところ、573人が毎日の検温報告漏れなどがあり、その率は63%となりました。この内、11人は発症の有無が確認できませんでした。総務省は厚生労働省に対して、国内への病原菌侵入を防ぐために、報告ルールの厳格化を求めることにしています。

@世界一のアトランタ空港が停電で離発着全面停止、約1000便欠航に
  現地時間17日午後、米国アトランタ国際空港で停電が発生し、離発着が全面的に停止されていました。停電は11時間後に復旧しました。アトランタ空港は年間旅客数が1億人を超える「世界一いそがしい空港」と言われています。ここを拠点とするデルタ航空は約900便が欠航し、サウスウエスト航空も約70便が欠航となり、全体で合計約1000便が欠航となっている、とのことです。原因は地下の電気施設で発生した火事、と言われています。機材繰りの関係などで、明日も欠航などが多数出る見込み、とのことです。


*12月17日

@全日空が中距離 LCC を2020年までに
 ANAホールディングスの片野坂社長は共同通信とのインタビューで、中距離LCCに参入する考えを示しました。中距離の機材を調達し、2020年までに就航することを目指す、とのことです。候補地としてはシンガポールやインドネシアなどのリゾート地を中心に考えている、とのことです。

@普天間飛行場脇の小学校に窓枠を落としたヘリは大韓航空が整備
 米軍普天間飛行場所属のヘリコプターの窓が飛行場に隣接する小学校の校庭に落下した事故ですが、このCH53型ヘリコプターは大韓航空が整備していたことが分かりました。韓国の2015年5月26日付け「聯合ニュース」によりますと、「大韓航空が日本に駐留する米海兵隊のヘリコプターCH53約40機の整備を担当する事業者に選ばれた。2020年までの5年間、システム点検や機体を分解しての主要部位点検のほか、非破壊検査を実施し欠陥を修理、補強する」と伝えています。この件について大韓航空側は「この機体を整備したことは間違いないが、落下した窓は整備契約には含まれておらず、弊社は全く関係がない」と述べている、とのことです。
【コメント】米軍は「この小学校は訓練区域内だ」と言いますが、日米合意では飛行しないことになっている、とのことです。まさに、米軍は日本の空ではやりたい放題となります。これにしっかりとした抗議が出来ない日本政府にもあきれてしまいます。日本は米国の占領下にあるのでしょうか。先日、保育園に落下したヘリコプターの部品についても、米軍側は「この部品は基地に全部残っており、米軍機から落下したものではない」と言っています。しかし、日本人には手に入りにくい米軍のものが、保育園の屋根が凹むほどの勢いで、どうやって落ちてくるのでしょうか。屋根の上に投げたとしてもこんな凹みは出来ません。
 国や NAA は、成田空港周辺における落下物についても「どう考えても航空機から落下した」としか考えられないにもかかわらず、「航空機から落下したとする証拠がない」とし、「原因究明の経過」説明も、「その他の原因」説明もせずに、落下物と認めようとしません。この姿勢と相通じるものがあります。


*12月16日

@成田発の全日空機が異臭で那覇空港に緊急着陸
 昨日午後9時5分頃、鹿児島県徳之島付近を飛行中だった成田発バンコク行きの全日空805便・B787型機から、那覇空港事務所に「機内でモヤと異臭が発生したので緊急着陸したい」と連絡がありました。同機は同35分頃、那覇空港に無事緊急着陸しました。乗客1人が目の痛みと気分が悪くなり、病院に搬送されました。乗客によりますと「白いモヤのようなものと、強い異臭が出た」とのことです。全日空は「お詫び」を掲載していますが、原因については記載がありません。乗客は今日、別の機体でバンコクに向かいました。

@JR東日本が3月のダイヤ改正で「エアポート成田」の愛称を廃止
 JR東日本は来年3月17日のダイヤ改正で、快速「エアポート成田」の愛称を廃止します。改正後は「快速成田空港行き」として、運行されます。同社では、「『成田エクスプレス』との違いを明確にするため」としています。

@新田原基地周辺住民が騒音への損害賠償と飛行制限求め18日に提訴
 昨日の毎日新聞によりますと、宮崎県新富町と西都市の住民122人は、航空自衛隊新田原基地の一部飛行差し止めと、騒音被害に対する損害賠償を求める訴訟を18日に起こすことを明らかにしました。午後5時から翌朝午前8時までの飛行を差し止めることと、過去3年分の騒音に対する損害として、原告1人当たり月38500円を支払うように求め、騒音が止まるまでの将来分の損害賠償も求めます。来年6月には第2次提訴も予定している、とのことです。

@チャイナエアが機内で暴れた日本人に損害賠償請求へ
 昨日の台湾紙「フォーカス台湾(日本語版)」によりますと、チャイナエアは現地時間15日、9日にチャイナエア機内で酒を飲んだり、たばこを吸ったりして、騒いだ日本人3人を、今後同航空機への搭乗を拒否するブラックリストに載せたことを明らかにしました。また、3人への引き返しや遅延などに対する損害賠償を請求することも明らかにしました。請求額については計算中、とのことです。

@三菱重工の社長が MRJ キャンセルの可能性認める
 三菱重工の宮永社長は昨日の記者会見で、 11月22日の出来事で取り上げた、米国のイースタン航空発注の MRJ 40機(オプションを含む)について、MRJの初めてのキャンセルが出る可能性が大きいことを認めました。また、現在は地上試験機1機、飛行試験機4機で進めている型式証明を取得するための飛行機試験について、来年中に飛行試験機2機と地上試験機1機を投入し、飛行試験機6機・地上試験機2機の合計8機体制とする事を明らかにしました。
【コメント】写真は「 MRJ ミュージアム」のエントランスにある、スタンプの一つです。


2017年12月前半の出来事へ