2017年5月後半の出来事


*5月31日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」8例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」8例目が発生しました。
・8例目 マニラ発成田行きの日本航空742便・B767-300型機が、マニラ空港の滑走路閉鎖(最後の記事参照)により、前便で目的地を変更した事による玉突き遅延で、午後11時21分にB滑走路に着陸したものです。

@森田知事が就任9年目で初めて騒音現地を視察
 昨日、森田千葉県知事が知事に就任以来初めて、騒音地域を視察しました。視察には夏目 NAA 社長も同行しました。昨日視察したのはA滑走路北側の成田市荒海地区と、B滑走路南側で第3滑走路が新設された場合には騒音が一層激しくなる横芝光町のJR横芝駅周辺でした。森田知事は「以前からタイミングをみて、早く現地に行きたかった。落下物がどの辺に集中しているかなど非常に勉強になった。地域の皆さんが空港の機能強化、発展に対して『反対ではない』と言ってくれたことがうれしい。だからこそ、問題について真摯に対応しなければならない」と述べました。
 懇談で荒海の鈴木区長は「落下物被害をなくすには上を飛ばなくするか、飛行コースの直下にはだれも住まないようにするかどちらか」と述べ、移転補償を含めた対策を求め、横芝光町対策協の佐久間氏は「機能強化は発展のチャンスだが、横芝光町の状況を考えると、孫子の代にわたって騒音に悩まされることが想定され、メリットが見いだせない状況」と述べました。
【コメント】森田知事は2009年3月の知事選で初当選以来、8年間、一度も騒音地域を訪れる事はありませんでした。3月の知事選で「県民と向き合おうとしない知事」と批判されたのも無理からぬ事です。目線は常に中央と経済界に向いています。知事は「反対ではないと言ってくれたことが嬉しい」と言ったとのことですが、都合の良い所だけでなく、その前後の住民の訴えを良く聞いて下さい。

@今日未明に「横堀現地闘争本部」の撤去を実施
 今日未明、成田空港敷地内に残っていた旧熱田派団結小屋「横堀現地闘争本部」が、千葉地方裁判所八日市場支部によって取り壊されました。旧熱田派柳川グループ代表の柳川秀夫氏は「成田空港会社は裁判の過程でも話合う姿勢が見られなかった。取り壊しは残念だ」と語りました。

@政府が夏目社長の再任を了承
 政府は昨日の閣議で、成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長の再任を了承しました。6月下旬の株主総会で正式に決定します。再任されると夏目社長は6年目になります。

@バッグに拳銃1丁を所持した米国籍の男を逮捕
 28日午後4時15分頃、第2ターミナルの保安検査場で、韓国に乗り継ぐための保安検査を受けた、米国籍の34歳男性のバッグから拳銃1丁が見つかりました。この男は現行犯逮捕され、送検されました。男は「自分のものだが、何故入っていたか分からない」と供述しています。
【コメント】米国から来た男ですが、米国空港での保安検査では見逃されたことになります。相変わらず、米国の空港保安検査はずさんですね。

@マニラ空港の滑走路に凹み、滑走路閉鎖でダイバード多数
 現地時間30日午後1時頃、フィリピンのマニラ空港の滑走路に凹みが出来、航空機の着陸が一時出来なくなりました。このため、旅客機はクラーク空港やセブ空港や香港空港などに目的地を変更(ダイバード)した、とのことです。


*5月30日

@「成田空港機能強化についての資料とリンク集」のページに「@開港当時の運用時間に関する住民要望と国・ NAA(成田空港公団) の回答」を追加しました。

@明日未明に「横堀現地闘争本部」の撤去を実施の予定
 共同通信によりますと、成田空港の敷地内にある団結小屋「横堀現地闘争本部」が、明日未明、強制撤去される方向で調整中とのことです。この団結小屋については昨年7月21日に最高裁で、熱田派に対し小屋の撤去と土地の明け渡しを命じる判決が確定(2016年7月23日の出来事参照)しています。 NAA は撤去後に誘導路を建設する予定、とのことです。右の写真で、鉄板で囲われた部分が「横堀現地闘争本部」で、地図の赤丸がその位置になります。地図の左下が第2ターミナルとなります。

@「成田エアポート ワンデイ・サマースクール 2017」を今年も実施
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日、「成田エアポート ワンデイ・サマースクール 2017」の開催と参加者募集要項を発表しました。実施日は8月3・4・7日で各開催日25名ずつとなります。参加資格は小学校5・6年生で6月1日から、ホームページで参加者の応募を始めます。

@ NAA とベトナム空港会社が空港間協定締結で合意
 成田国際空港会社(NAA)は5月29日、ベトナム空港会社 (ACV)と空港間協定を締結することで合意しました。明日、成田で締結式を行います。ベトナム空港会社はベトナム国内の22空港を管理運営しています。今回の締結により、「ネットワーク戦略」「観光促進による需要喚起」「空港運営技術協力」の3点で協力する事になっています。

@バニラが6月に成田空港路線の一部で発着時間変更
 バニラ・エアは今日、6月の成田=新千歳線、成田=函館線、成田=香港線、成田=セブ線の一部便で発着時刻の変更を行う、と告知しています。

@マレーシア航空がA380型機を7〜9月に成田線に投入の予定
 昨日の「Fly Team」によりますと、マレーシア航空は所有しているA380型機を全機退役させ、運航を新会社に移行する予定ですが、今年7〜9月に、1機を日本路線に投入する計画、とのことです。繁忙期の需要をまかなうため、としています。マレーシア航空のA380型機が成田空港に乗り入れるとすると、初めてになります。

@ロシアと中国の会社が280席規模の広胴機開発を共同開発へ
 中国とロシアがこのほど、旅客機開発で合弁会社「中国−ロシア・コーマーシャルエアクラフト・インターナショナル社」(CRAIC)を設立し、280席、航続距離12000Kmの広胴旅客機を開発することになりました。このクラスの広胴機は現在、ボーイング社とエバスの独壇場ですが、このクラスに参入し、風穴を開けることを目指します。


*5月29日

@芝山町高谷で運用時間拡大の撤回を求める住民組織結成
 昨日の千葉日報(電子版)によりますと、27日、成田空港南部でA滑走路とB滑走路に挟まれた、芝山町高谷地区の住民らが、空港運用時間拡大の撤回を求める新たな住民団体「空港機能強化案から生活を守る会」を立ち上げました。設立総会には約30人が参加しました。参加者からは「(一連の機能強化案で)C滑走路(第3滑走路)ができ、航空機発着回数が50万回になればとても谷間地区では生活できなくなる」「このままでは何の騒音対策も受けられない」との意見が出ました。今後、「開港当初の約束である午前6時から午後11時までの運航時間の順守」や「発着回数50万回の撤回」を求めて、国や NAA や県などに陳情を行う一方、周辺地域にも賛同を呼びかけます。
【コメント】高谷地区はA滑走路とB滑走路の間にあり、A滑走路南端から約6Km、第3滑走路南端から約3Kmに位置しています。

@日本航空が成田=メルボルン線と成田=コナ線の開設を発表
 日本航空は今日、「26日の出来事」で載せた、成田=メルボルン線と成田=コナ線の開設を正式に発表しました。成田=メルボルン線は9月1日から、成田=コナ線は9月15日からとなります。成田=メルボルン線と成田=コナ線は1日1便の運航です。一方、10月29日から成田=パリ線の運休も発表しました。

@ BA システムトラブルの混乱続く、今日の成田線は運航
 現地時間27日に起きたブリティッシュ・エアウェイズのシステム障害ですが、原因はコンピューターへの電源供給にある、とのことです。混乱は28日も続いており、英国時間28日午後10時15分現在、BA便全体の16%に相当する145便が欠航、42%に相当する381便に遅れが出ている、とのことです。今日のロンドン=成田線は運航されています。

@ジェットスター・J の中部空港拠点化で夜間に3機を駐機、約100名を常駐
 ジェットスター・J の中部空港拠点化ですが、24日の記者会見で片岡会長は、来年春までに、2機を増やし23機体制にし、当面、3機を夜間駐機させ、社員を約100人体制で配置することを明らかにしました。当初は国内線を中心に路線拡大を図る、としています。中部空港会社が2019年に開業する予定の LCC ターミナルに入居するかどうかは「コスト的・施設的に有効であれば」と意欲を示しました。

@ロシアが開発中の旅客機が初飛行に成功
 ロシアの航空機メーカー「イルクート」は現地時間28日、開発中の約150席旅客機「MC21型機」の初飛行に成功した、と発表しました。初飛行は約30分間で、高度約1000mに達しました。同機は機体に軽い炭素合成繊維を使っています。

@ノート型パソコンの機内持ち込みを米国全国際線で禁止か
 米国土安全保障長官のケリー氏は現地時間28日のFOXニュースのインタビューで、「米国を発着する全ての国際線でノート型パソコンの持ち込みを禁止する可能性がある」と述べました。


*5月28日

@「夜間緩和受け入れは命懸けの選択」と多古町民
 昨日の千葉日報(電子版)によりますと、芝山町で昨日「成田第3滑走路実現を目指す有志の会」主催の、「空港とエアラインを知ろう」と題するパネルディスカッションが開かれました。主題は空港運用時間拡大でしたが、この中で、多古町の加瀬氏は「子々孫々まで騒音影響が残ることになり、夜間緩和受け入れは命懸けの選択。しっかりした地域振興策が示されないなら現行の運航時間を守ってほしい」と述べました。芝山町の萩原氏は「夜間も働く空港従業員からみれば、睡眠時間が減るので受け入れられないというのはいかがなものか」と述べ、ジェットスター・J の藤岡常務は「夜間緩和が実現すれば、旅客がより使いやすいダイヤが組めるようになる」と述べました。
【コメント】新聞報道だけの資料ですが、「空港で深夜も働く人がいるので、眠れないというのはいかがなものか」という意見にはあきれてしまいます。「1人でも深夜に働く人がいれば、国民全員が深夜騒音に文句を言うのはおかしい」と言うことになります。深夜に働く人は、今の企業が十分に保証しているかどうかはともかく、昼間に休めるはずです。騒音下に暮らしていると、昼間にも航空機騒音は降ってきて「寝る」と言うわけにも行きません。ましてや、50万回も飛ばすとなれば、昼間も夜も4時間を除き、ひっきりなしに騒音にさらされます。ジェットスター・J 常務の「旅客が使いやすいダイヤが組める」と言うことについても、疑問です。羽田空港の深夜時間帯にダイヤを組んでいる航空会社も、利益が出るほどの需要がなく、運休が相次ぎ、新たな深夜ダイヤは増えていないようです。ジェットスター・J も羽田深夜路線は設定していません。一部の人を除き「旅客にとって使いやすい」は間違いです。ジェットスター・J としては、成田空港で「航空機を無駄なく使えて、利益が増える」と言うのが本音でしょう。このような「非人間的」な主張をする「成田第3滑走路実現を目指す有志の会」とは一体どんな組織なのでしょうか。

@春秋集団のホテル建設が始まっています
 先日、成田空港に行ったところ、昨年9月5日の出来事でも書いた、春秋航空を傘下に持つ「春秋集団」が、芝山鉄道「芝山千代田駅」近くに建設するホテルの工事画が始まっていました。下の写真のように、今は、駐車場の工事のようで、奧に広い平坦部が造成されていました。

@都心飛行コースの同時着陸の安全検証はこれから、飛行コースの変更も
 今日の東京新聞によりますと、国土交通省が導入を検討している都心ルートで、南風時にA滑走路とC滑走路に同時着陸をする場合、C滑走路着陸機がA滑走路着陸機を前方に見ることになり、空中衝突防止警報装置(TCAS)が作動する可能性があることが分かりました。この場合、同時着陸は出来なくなる、とのことです。着陸する両機は世界で初めて衛星を利用したGPSで位置を把握する「ダブルRNAV(アールナブ)」を利用することになりますが、この方式は国際民間航空機関(ICAO)の安全基準が確立されていません。このため、日本独自で安全性を検証し、基準を策定しなければなりません。国土交通省はこれを検討する組織を近く立ち上げ、検討に入ります。しかし、検討結果によっては現在関係住民や自治体に提示されているルートの変更もあり得る、とのことです。

@JALグループ4月実績は国内線旅客数が6.0%増、国際線は0.7%減
 日本航空が昨日発表した「JALグループ4月輸送実績」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)0.7%減の67万8746人となり、利用率は2.5ポイント増の80.0%となりました。一方、国内線旅客数は6.0%増の253万9492人、利用率は3.3ポイント増の65.7%となっています。
 この内、成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が7.9ポイント増の79.6%、成田=札幌線が0.2ポイント減の39.5%、成田=中部線が1.7ポイント減の64.6%、成田=福岡線が0.6ポイント減の44.2%となっています。
 グループ全体の欠航率は国際線で0.1ポイント改善の0.1%、国内線で1.1ポイント改善の1.2%となり、定時出発遅延率は国際線で7.4ポイント悪化の16.2%、国内線で0.2ポイント改善の7.3%となっています。

@ BA のシステムで障害、ロンドン発の全便が欠航
 現地時間27日、英国のブリティッシュ・エアウェイズのシステムが大規模なトラブルを起こし、大規模な欠航が発生しています。ブリティッシュ・エアウェイズは27日にヒースロー空港とガトウィック空港の出発便の全てをキャンセルしました。成田=ロンドン線も今日の発着便が欠航となっています。サイバー攻撃の可能性は今のところない、とのことです。


*5月27日

@「成田空港対策協議会」が「五輪までにA滑走路運用時間拡大を」
 昨日の千葉日報(電子版)によりますと、成田市内の経済団体などでつくる「成田空港対策協議会」の第35回総会が昨日開かれましたが、「成田空港の運用時間拡大計画を2020年の五輪・パラリンピックまでに、A滑走路で先行実施すべき」との要望を行う方針を決定しました。また、防音対策の先行実施、周辺対策交付金の集中配分なども要望する、とのことです。加瀬会長は「東京五輪に向け、できることから始めるべき。4000mA滑走路の夜間緩和は、四者協議会で合意が得られ次第、実施してほしい」と述べました。
【コメント】何故、A滑走路なのかは分かりません。A滑走路飛行コース直下の人達は怒りますね。

@「機能強化と住民の平穏な生活の確立の両立を図るよう指示」と石井大臣
 今日の千葉日報(電子版)によりますと、 石井土交通大臣はNAA が成田空港運用時間拡大の見直しを表明したことについて、昨日の閣議後の記者会見で「千葉県知事や周辺首長からの要請に、私から機能強化と住民の平穏な生活の確立の両立を図るよう指示すると答えた。その一環かと思う」と述べた、とのことです。
【コメント】何か、人ごとのような話し方ですが、首都圏空港機能拡大は国の方針のはずで、運用時間拡大も国が持ち出したもののはずです。 NAA が勝手にやっているとは思えません。

@昨日、羽田の気象情報システムでトラブル、出発機が遅れる
 昨日午前11時56分頃、羽田空港の気象観測システムでトラブルが発生しました。このトラブルで気象情報を、航空会社や管制官に自動送信できなくなり、気象庁職員が口頭で読み上げ通報しました。トラブルは約1時間で復旧しましたが、出発便の離陸判断に遅れが出て、全日空では約10便が30分以上遅れました。

@三菱航空機会社がパリエアショーに試験3号機展示を発表
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、三菱航空機会社は昨日、6月19日から開催されるパリエアショーに、ローチンカスタマーである全日空の塗装を施した試験3号機(JA23MJ)を展示する、と正式に発表しました。塗装と座席取り付けを米国で行う、とのことです。

@ MRJ 試験1号機で測定装置が巻き取れないトラブル、無事着陸
 国土交通省によりますと、日本時間25日午前9時頃、米国のモーゼスレイク・フライトセンターで試験飛行をしていた MRJ 試験1号機で、曳航していた大気圧の測定装置が巻き取れなくなるトラブルが発生しました。同機は20分後に無事、「Grant County International Airport」に着陸しました。装置は着陸後、手動で巻き取りました。機体への損傷はありませんでした。
 写真はグーグルアースで見た MRJ の試験飛行拠点となっている「Grant County International Airport」です。

@運賃単価下落がアジアの航空会社の経営を圧迫か
 経済は全くの素人ですが、昨日書いたエア・アジアの減益など、このところ、アジアの航空会社が業績の悪化にさらされているようです。キャセイパシフィック航空は約600人の削減を発表し、あのシンガポール航空も5年ぶりの赤字を記録(5月19日出来事参照)しました。旅客数は増えているのですが、共通しているのは過当競争で運賃単価の下落に苦しんでいることです。数年前からの旅客機大量発注で、予想どおりに行かない需要とのギャップに苦しんでいるようです。発注した旅客機は期限が来れば、引き渡されます。これを寝かせておくわけにはいきませんから、新規路線や増便をする事になります。これが座席の過剰供給になり、運賃下落が続いているようです。航空会社が発注した旅客機の受領をキャンセルしたり、後倒しする例も増えていますが、ここでの調整がうまくいかないと、倒産する航空会社が増えたり、過剰なコスト削減で安全にも影響が出てくるのではないでしょうか。運賃単価下落は日本の航空会社でも影響が大きいと思います。国土交通省の発表した統計でも、すでに、 LCC の拡大で LCC の就航する路線の運賃を始め、全体的に運賃単価が下がっています。これが利益の下落要因となるのではないでしょうか。


*5月26日

@夏目社長が運用時間計画の見直しに言及も「撤回ではない」
 今日の千葉日報によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長は昨日の記者会見で、運用時間拡大計画について見直す意向を初めて表明しました。社長は「要望の重みをしっかりと受け止め、見直しを検討する。国や県など関係者と相談しながら可能な限り速やかに進めたい。成田の国際競争力強化の観点から責任を持って現行案を提案したので、地域住民に理解をいただけるような内容で見直し案を提示したい」と述べました。
【コメント】夏目社長は「撤回ではない」と言ったようですが、騒音下住民は運用時間拡大案については"見直し"でなく"撤回"を求めているのです。夏目社長も"メンツ"でなく、約40年間も騒音下で暮らしてきた住民の願いに、真摯に耳を傾けて下さい。「機能強化の観点から」は社長として当然としても、「住民への負担の観点」は考えなかったのでしょうか。

@日本航空が9月にも成田=メルボルン線と成田=ハワイ・コナ線就航を計画
 今日の日本経済新聞によりますと、日本航空は9月(冬季ダイヤ開始?)にも成田=メルボルン線と成田=ハワイ・コナ線を開設し、成田=パリ線と成田=ソウル線の運休を検討している、とのことです。成田=パリ線は日本人の需要が低迷しているため、羽田=パリ線に集約し、成田=ソウル線も相次ぐ LCC の参入などで運賃が下落する、と見ている、とのことです。

@アリタリア航空がストで29日発着の成田=ミラノ線を運休
 アリタリア・イタリア航空は昨日、イタリア航空管制官組合、アリタリア‐イタリア航空従業員組合によるストライキで、29日成田発着の成田=ミラノ線が運休になる、と発表しました。

@ NAA が空港内保育施設を来年4月に大幅拡張へ
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、来年4月から成田空港内の空港スタッフの子供を対象とした保育園「タンポポ」を拡張することを明らかにしました。場所は第2ターミナル駐車場1階で、最大利用定員を現行の46人から、2倍以上の105人とするそうです。募集開始は今年10月頃を予定している、とのことです。写真は現在の保育施設「たんぽぽ」の入口と遊戯場です。

@横田基地のオスプレイ配備に周辺住民の85%が「不安」
 今日の東京新聞によりますと、昭島市で美堀町九条の会、横田基地問題を考える会、立川平和委員会が約500世帯を対象に、3〜4月に実施した「米軍横田機基地に配備されたオスプレイ(MV22型機)について」のアンケートによりますと、約85%が「不安」と答えています。アンケートには「最近、近所に飛行機が墜落する夢を見る」「オスプレイの騒音は、戦闘機とは違う。鼓膜の振動、痛みがある」などの切実な書き込みがありました。

@エア・アジアの1〜3月期決算で純利益が30%減に
 現地時間23日、エア・アジアは1〜3月決算を発表しましたが、純利益が前年同期比(以下同じ)30%減となりました。売上高は31%増ですが、競争激化による運賃単価の下落と原油価格の高騰による燃料費増加が響いている、としています。

@BOCアビエーションがA320neo型機ファミリー4機とA330-900neo型機2機を発注
 現地時間26日、航空機リース会社のBOCアビエーションはエアバスに、A320neo型機ファミリー4機とA330-900neo型機2機を発注したことを明らかにしました。受領は2018年からになりますが、発注された機体はTAPポルトガル航空にリースされる、とのことです。


*5月25日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」7例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」7例目が発生しました。
・7例目 成田発香港行きのエチオピア航空673便・B787-8型機が、前便で香港空港の悪天候により、成田空港到着が遅れた玉突き遅延のため、午後11時18分にA滑走路から離陸したものです。

@成田空港4月外国人旅客数は155万人と過去最高を更新
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「4月空港運用状況」によりますと、総発着回数は前年同月比(以下同じ)5%増の2万636回と、4月としての過去最高となりました。この内、国際線は4%増、国内線は10%増となっています。 
 総旅客数は7%増の330万3268人と4月としての過去最高となりました。国際線旅客数は5%増、この内、外国人は3ヶ月ぶりに伸び率が二桁台の16%増となり、開港以来の過去最高となりました。日本人は伸び率が3月よりも7ポイント減の、1%増となっています。国内線旅客数は12%増と4月としての過去最高となりました。
 総国際航空貨物量は10%増と好調で、輸出量は13%増、輸入量は14%増となっています。
 給油量は3%減となっています。

@成田空港開港以来の累計旅客数が7〜8月に10億人を突破
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日、成田空港の開港以来の累計航空旅客数が7〜8月にかけて10億人を突破することを明らかにしました。これに合わせて、「 成田空港航空旅客数10億人達成記念SNS投稿キャンペーン」と「 周辺地域の皆様を対象とした空港内見学ツアー」を実施すると、発表しました。なお、達成当日には記念式典を実施する、としています。

@インドネシア・エアアジアXが今日から成田=デンパサール線に就航
 今日からインドネシア・エアアジアXが成田=デンパサール線に就航しました。当面、週4便(月・火・木・土曜日)での運航となりますが、6月18日からは1日1便に増便します。初便は午前7時5分に第2ターミナル97番ゲートに到着し、式典後、同9時40分頃、デンパサールに向け出発しました。

@デルタ航空の成田=台北線が今日から運休
 デルタ航空は今日から、1日1往復で運航していた、成田=台北線を運休としました。

@昨日、マリンドエアのB737MAX8型2号機が成田空港に寄港
 昨日午後4時40分頃、マリンド・エアが受領した、B737MAX8型2号機が成田空港に寄港しました。17日に寄港した初号機に次いで、2回目の寄港になります。シアトルからアンカレッジを経由してフェリーの途中で、寄港したもので、点検と給油を済ませて、同6時7分頃にクアラルンプールに向け離陸しました。

@タイガーエア台湾の副操縦士が8人の機長の居眠りを告発
 23日の「エキサイトニュース」によりますと、成田空港にも乗り入れている、タイガーエア台湾の副操縦士が、1年間に一緒に乗務した機長8人が飛行中に居眠りをしていた、と告発した問題で、タイガーエア台湾航空はこの内、写真がある3人を停職処分としました。8人の内3人はすでに辞職しています。
【コメント】機長が居眠りをしたことは言語道断ですが、副操縦士が写真を撮ったことは規定に違反しないのでしょうか。機長は居眠り、副操縦士は写真撮影とは怖いですね。

@米国のニューアーク空港で離陸待機中の UA 機のエンジンから出火
 現地時間23日午後10時頃、米ニュージャージー州のニューアーク国際空港で、離陸待機をしていたユナイテッド航空機のエンジンから火が出ているのを管制官が発見しました。連絡を受けた機長は緊急脱出を指示し、全員が脱出シュートで機外に出ました。3人が軽傷を負った、とのことです。


*5月24日

@「成田空港機能強化についての資料とリンク集」に「成田空港圏自治体連絡協議会の県知事宛『成田空港の更なる機能強化に関する要望書』」「成田空港機能強化案に関する横芝光町の要望」を追加しました。

@日通成田空港前支店長「(運用時間拡大)実現すれば貨物の輸出入にメリット」
 今日の読売新聞によりますと、千葉県経営者協議会は昨日、「成田空港の機能強化と地域経済の発展について考えるパネルディスカッション」を成田市内で開きました。パネラーの一人日本通運成田空港支店の日向野前支店長は、夜間飛行制限の緩和について、地元民の理解や騒音対策を前提とした上で「実現すれば貨物の輸出入にメリットが大きく、経済的効果がある」と述べました。
【コメント】命を削る「静かに眠れる時間が4時間しかない」と言う案を、どう「理解しろ」と言うのでしょうか。

@「共生・共栄会議」で「反対派が住民を説得しているので、早期決着を」
 昨日の毎日新聞によりますと、22日に開かれた「成田空港地域共生・共栄会議」で、夜間飛行時間緩和問題で住民代表からは空港建設反対派が周辺住民を説得して回っていると懸念を示して「議論を早急に決着すべきだ」との意見が出た、とのことです。
【コメント】この会議では「運用時間制限緩和が移転補償などにどのような影響があるのか」などの議論は出ても、「騒音下住民の健康にどのような影響をもたらすのか」と言った議論は出ないのでしょうか。“お金"の事しか頭にないのでしょうか。「反対派」と言いますが、住民のほとんどが、表に出すか出さないかは別にして、内心では反対しています。

@A滑走路の10時台発着便が10.9回、3年連続で約束違反
 昨日の千葉日報(電子版)によりますと、国土交通省は22日開かれた「成田空港地域共生・共栄会議」で、2016年度のA滑走路10時台の運用回数が、地元と合意した「1日10回以下」を超えて、10.9回になったことを明らかにしました。回数が超過したのは3年連続になります。なお、B滑走路では7.9回と約束以下でした。

@成田空港を障害ある人達にも使いやすい空港にする委員会設立
 22日、2020年のオリンピック・パラリンピックに向けて、成田空港を障害のある人達にも、使いやすい空港にするための委員会が設立され、初会合が開かれました。委員会は今年の秋頃までに、計画をまとめて提言し、改修に反映することにしています。

@ベトナム航空が夏季繁忙期に成田=ダナン線に臨時便18往復
 ベトナム航空は7月22日から8月27日にかけて、成田=ダナン線の臨時便を18往復運航する、と発表しました。同航空は同路線を1日1便で運航していますが、これに加えて臨時便を運航するものです。

@ UA のB747型機が6月14日で終了
 22日の「Aviation Wire」によりますと、ユナイテッド航空は6月14日の成田発サンフランシスコ行きの838便で、最後のB747型機を運航します。15日以降にユナイテッド航空のB747型機は成田空港では見られなくなります。

@ジェットスター・J が来年春をめどに中部空港を拠点化
 ジェットスター・J は今日、来年春をメドに中部空港を拠点化する、と発表しました。片岡会長は「ジェットスター・ジャパンは、安全運航を最優先に今後も低価格運賃を常に提供していくと同時に、中部地域のお客様に利便性の高いサービスを充実させてまいります。」とコメントしています。
【コメント】これで、ジェットスター・J の方がエアアジア・ジャパンよりも先に、中部空港を拠点化することになりそうですね。中部空港にとっても、 LCC 誘致のための 専用ターミナル建設に力を入れることが出来そうですね。

@エアアジア・ジャパンの就航は未だ見通し立たず
 今日の「東洋経済オンライン」によりますと、中部空港を拠点として就航を目指している「エアアジア・ジャパン」ですが、15日に明らかにされた法人登記によりますと、会長の井手隆司氏は、会長にはとどまっているものの代表権ははずれ、取締役からは退任し、執行役員に就いた、とのことです。また、就航できない事により、経費がかさみ、約16億円の増資が行われた、とのことです。就航に向けての国土交通省の審査に進展はなく、就航の見通しは立っていない、とのことです。


*5月22日

@都合により明日の更新が出来ません。

@「Visitor Service」の工事が始まっています
 昨日第1ターミナルに行ったところ、 NAA が先月22日に発表していた「Visitor Service CenterService Center」の工事が始まっていました。総合センターとのことでしたが、それほど大きいとは感じませんでした。写真は裏側から見た工事現場です。左端の明るいところがバス乗り場への出口になります。

@成田空港4月貿易額は輸出が25.2%増、輸入が8.7%増
 東京税関が今日発表した「平成29年4月分成田空港貿易概況(速報)」によりますと、4月の輸出額は前年同月比(以下同じ)25.2%増の8955億8100万円と、9ヶ月連続プラスとなりました。また、輸入額は8.7%増の9111億8600万円と、2ヶ月連続プラスとなりました。

@中国商用飛機がボンバルディア社と提携交渉中
 19日の日本経済新聞が英国・フィナンシャル・タイムズの記事として伝えたところによりますと、C919型機の初飛行を成功させた中国商用飛機(COMAC)が、多額の債務に苦しむカナダのボンバルディア社と提携に向けた交渉を進めている、とのことです。これが実現すると、新世代旅客機の最新技術を利用出来ることになり、エアバスやボーイング社と肩を並べる航空会社となる道が開けることになります。しかし、この交渉はすぐにも決定にいたると言う状況ではない、とのことです。


*5月21日

@シンガポール航空が4機のA380型機を返却し、3機のA380型機を導入
 シンガポール航空は現地時間18日の決算発表で、リースしているA380型機4機、A330-300型機2機、B777-200型機2機、B777-200ER型機1機をリース会社に返却し、今後、約1年間でA350-900型機10機とA380型機3機を受領することになっている事を明らかにしました。
【コメント】シンガポール航空はA380型機を初めて商業運航を行った航空会社ですね。成田空港路線にも乗り入れていましたが、このところ、しばらく見ていません。なくなると寂しい気もしますが、新規に購入するようですから、成田空港でも見る機会があるかも知れませんね。写真は同航空のA380型機機内です。

@ロス空港でB737型機と機内食トラックが衝突
 今日のNHKニュースによりますと、現地時間20日、ロサンゼルス国際空港で、着陸したメキシコシティー発ロサンゼルス行きのアエロメヒコ航空・B737型機が、誘導路を走行中に機内食運搬用のトラックと衝突する事故がありました。トラックは横転し、乗っていた従業員8人がケガを負いました。乗客・乗員には、降機後に痛みを訴えた乗客1人を除いて、ケガありませんでした。旅客機の右主翼が損傷しました。原因は調査中、とのことです。


*5月20日

@成田空港開港から39歳
 成田空港は今日、1978年5月20日の開港以来、満39年となりました。

@今年の訪日外国人が13日に1000万人を突破、昨年よりも約3週間早く
 観光局が昨日発表した「訪日外客数(2017 年4 月推計値)」によりますと、訪日外客数は前年同月比(以下同じ)23.9%増の257万8900人となり、4月としての過去最高を記録しました。イースター休暇が4月になった事により、伸び率が2月・3月の一桁台から、20%台となりました。
 一方、日本人出国数は0.8%増の126万人にとどまりました。
 なお、観光庁の田村長官は昨日の記者会見で、2017年の訪日外国人数が、今月13日段階で1000万人を突破したことを明らかにしました。昨年よりも約3週間早い突破となります。

@那覇空港で全日空機と中国東方航空機が鉢合わせ、管制官のミス
 昨日午後2時30分頃、那覇空港の誘導路で、仙台発那覇行きの全日空1863便・B767型機と、那覇発上海行きの中国東方航空2086便・A321型機が向き合うトラブルがありました。両機は誘導路上で立ち往生し、約40分間動けませんでした。原因は管制官が中国東方航空機に、誤った待機指示を出した事によるものです。このトラブルで、民間機27便に最大1時間の遅れが出ました。
【コメント】旅客機は自分でバックが出来ません。不便ですね。

@日本航空機が高松空港で機体後部を滑走路に接触させる
 昨日午前9時頃、羽田発高松行きの日本航空475便・B737型機が、着陸の際に機体胴体後部にあるテールスキッドを滑走路に接触させました。けが人はありませんでした。このトラブルの点検で、折返し便が約4時間半遅れました。


*5月19日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」6例目が発生
 昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」6例目が発生しました。
・6例目 成田発那覇行きの全日空8561便・B767-300F型機が、前便のアモイ空港における管制制限のために成田到着が遅れた玉突き遅延のため、午後11時35分に、B滑走路から出発したものです。

@昨年度の「カーフュー弾力的運用」の42%は LCC
 今日の「日刊航空」によりますと、昨年度の「カーフュー弾力的運用」は111件でしたが(2017年4月1日の出来事参照)、その内訳が載っています。悪天候によるものが85件で約77%となっています。また、LCC が47件で約42%、貨物便が29件で約26%となっています。航空会社別では 1位がジェットスター・J で29件、2位が全日空で17件、3位がバニラ・エアで14件、4位が中国国際航空で13件、5位が日本貨物航空で12件となっています。ジェットスター・J は冬場の新千歳空港の悪天候によるものが多く、中国国際航空は中国国内の空港の管制制限によるものが多いとのことです。

@落下物対策で初めての抜き打ち検査を3月末に実施
 今日の「日刊航空」によりますと、 NAA と国土交通省は落下物対策の強化として、月2回の抜き打ち検査を行うことにしていましたが(2017年3月25日出来事参照)、3月末に第1回の検査を実施した、とのことです。
【コメント】この抜き打ち検査は、羽田空港都心飛行コース問題で、コース直下住民が心配している、落下物事故に対する安全対策アピールの意味合いもあるようです。

@「成田エクセルホテル東急」が来年1月末で撤退へ
 今日の日本経済新聞によりますと、成田空港周辺の老舗ホテル「成田エクセルホテル東急」が営業を来年1月末で終了する事になりました。2月からはマイステイズ・ホテル・マネジメントがホテル運営を引き継ぎます。同ホテルの稼働率はこの所、80%で推移しており「業績が撤退の理由ではない」とし、建物所有者との賃貸契約終了交渉によるものとしています。しかし、成田空港を利用する人の4分の1が LCC 利用者と、割合が増加するに従い、ホテル代金も安くなる傾向があり、同ホテルの1万円を超える宿泊代金が敬遠される傾向があったようです。

@2月の主要旅行会社取扱額は1.3%減に
 観光庁が今日発表した「2月主要旅行業者の旅行取扱状況速報」によりますと、海外旅行取扱額は前年同月がテロで落ち込んだことの反動により、前年同月比(以下同じ)2.9%増、外国人旅行取扱額は冬季アジア札幌大会などの大型団体の扱いが入ったために25.3%増、国内旅行取扱額は前年同月が好調だったことにより5.4%減となり、総取扱額は1.3%減となりました。

@日本航空が訓練・審査に独自プログラムを開発
 日本航空は操縦士の訓練に、世界中の運航情報や事故データを集めて分析した結果を生かした、訓練プログラムや審査に活用するプログラムを独自に開発しました。同航空ではこのプログラムの国の承認を今年度中に受け、機種毎の訓練に活用することにしています。このプログラムでは操縦技術だけではなくチームワークやコミュニケーション能力なども重視したものとなっています。

@シンガポール航空が1〜3月期決算で5年ぶりの赤字
 シンガポール航空が現地時間18日に発表した、2017年1〜3月期決算によりますと、最終損益が1億3830万シンガポールドル(約109億円)の赤字となりました。四半期ベースで赤字になったのは5年ぶりとなります。競争激化で運賃が下落したことや原油価格の上昇に加えて、欧州委員会の制裁金1億3200万シンガポールドルが特別損失として計上されたことによる、としています。今期についても景気と国際情勢が不安定な上、運賃下落が続くと予想しています。


*5月18日

@ NAA が「エコ・キッズクラブ」13期生を募集へ
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日、第13期の「エコ・キッズクラブ」参加者の募集を始めました。小学校5・6年が対象で約60人を募集します。詳しくは同社のホームページで見て下さい。

@真っ白なB747型機が降りてきた!
 16日、成田空港に行ったところ、B滑走路に右の写真のような、全身真っ白に塗装された、B747-400F型機が着陸して来ました。機体番号は「N407KZ」でした。調べたところ、昨年12月9日付けの「Fly Team」の記事によりますと、この機体は日本貨物航空が昨年11月に「ウィルミントン・トラスト・カンパニー」に売却し、米国のアトラス航空が運航することになっています。経費削減で真っ白に塗装して使っているのでしょうか。4月にも、南側の駐機場に停まっていたのを見たことがあります。売却する前に、真っ白に塗装された機体を時々見かけることがあります。

@昨日、初めてのB737MAX8型機が成田空港に立ち寄り
 今日の「Aviation Wire」によりますと、ボーイング社が航空会社向けに、初めて納入したB737MAX8型機・マリンド・エア機(9M-LRC)が、昨日午後5時57分に給油などのため、成田空港B滑走路に着陸しました。同機は給油・点検の後、同7時15分過ぎにマレーシアのクアラルンプール空港に向かいました。

@羽田都心飛行コース説明会は終了、13000人が来場
 今日の「日刊航空」によりますと、国土交通省はこのほど、羽田空港都心飛行コースについての「オープンハウス型住民説明会」を終了しました。説明会は2年間で述べ50会場で開催し、来場者は約13000名に及んだ、とのことです。今後も関係自治体と調整しながら住民説明会を続けていく、とのことです。最近の主な住民の意見としてはて「周知の一層の強化」、「環境対策、安全対策の徹底」を求める声が多い、とのことです。

@「バニラは20年度までに国際線を大幅に拡大」と片野坂社長
 昨日、記者会見したANA ホールディングスの片野坂社長はバニラ・エアについて、2020年度までに中国本土や東南アジアを中心とする国際線を大幅に拡大する方針を明らかにしました。機材は中距離を飛行できる機材を導入する事になりますが、機種の選定は今の所白紙で、今後、中距離を飛べる小型機にするか、中型機にするかも含め、検討する、としています。さらに、将来的には米国西海岸にも路線を拡げる構想もある、としています。

@「利用者の利便性のためにオーバーブッキングは続ける」全日空社長
 全日空の平子社長は昨日の記者会見で、米国でユナイテッド航空の引きずり下ろしなどで問題になっている「オーバーブッキング」について、今後も続ける方針を明らかにしました。理由として、「なくした場合、本来は乗れるお客様も乗れなくなり、利便性が悪くなる」と述べました。

@日本エアコミューターが19年度末までに機材を統一し半減へ
 日本航空グループの日本エアコミューターは2019年度末までに、現在の保有機数18機を9機に半減させる計画です。新しく導入したATR42-600型機に統一し、DHC8-400型機とサーブ340型機は退役させ、2機は売却します。ジェット機が就航する路線は同グループのジェイエアが運航し、グループ全体の路線は維持する、とのことです。


*5月17日

@「次の四者協で運用時間見直しの提案を」と小泉成田市長
 昨日の千葉日報(電子版)によりますと、昨日、多古町で「成田空港圏自治体連絡協議会」の総会が開かれました。この席で同協議会会長の小泉成田市長は「夜間飛行制限緩和の見直し案を次回の四者協議会で提案していただきたい」と求めました。これに対して NAA と国土交通省は「要望を重く受け止め、成田空港の競争力確保と空港周辺地域の生活環境の保全が両立できるような方策について、早急に関係者と真剣に話し合っていく」と答えました。なお、同協議会は非公開で行われました。(アンダーラインは筆者)
【コメント】アンダーラインの部分が曲者ですね。「両立」は出来ないと思います。住民の願いは「せめて、現状維持にして欲しい」と言うことです。この所、色々な会議が「非公開」で行われることが多いですね。正々堂々と公開で、自分たちの主張を展開できないのでしょうか。それとも、都合の悪いことを隠そうとするのでしょうか。成田空港関係だけでなく、国の会議でも「非公開」が多くなっているように思います。国民の目をそらす「密室政治」の再来でしょうか。

@ NAA が秋頃までに第1ターミナルに訪日外国人用の総合案内センター
 成田国際空港株式会社(NAA)は先月27日、第1ターミナル1階本館に、訪日外国人の総合案内センタ「Visitor Service Center(ビジター・サービスセンター)」を設ける事を明らかにしました。秋頃の完成を目指す、とのことです。

@全日空が20年春に「総合トレーニングセンター(仮称)」開設へ
 全日空は今日、2020年3月を目途に「総合トレーニングセンター(仮称)」を開設する、と発表しました。場所は大田区で穴守稲荷駅から徒歩6分のところとのことです。フライトシミュレーターや客室内を再現できるモーションモックアップやリアルファイヤーファイティングトレーナーなどを備える、とのことです。また、施設の一般公開も検討している、とのことです。

@ UA 乗務員が操縦席を開けるアクセスコードをネットで漏らす
 昨日の「Engadget 日本版」によりますと、ユナイテッド航空の乗務員が操縦室ドアのアクセスコードをインターネット上に公開してしまう重大なミスを犯した、とのことです。航空乗員組合連絡会議(ALPA)は「すでに問題は解決済み」としていますが、実際のアクセスコード変更はまだ行われていない、とのことです。このコードで操縦室のドアを開けることが出来るようです。

@ボーイング社がB737MAX型機をマリンド・エアに初納入
 ボーイング社は現地時間16日、シアトルにある顧客配送センターで、マレーシアのアリンド・エアに最初のB737MAX8型機を引き渡しました。

@イージージェットがA320neo型機30機を、A321neo型機に変更
 英国 LCC のイージージェットは発注することにしていたA320neo型機30機を、座席数が約50席多くなる、A321neo型機に変更することでエアバスと合意しました。最初の受領は2018年夏を予定しています。


*5月16日

@ LCC4社 のゴールデンウイーク実績は好調、国際線利用率は揃って85%以上
 今年のゴールデンウイークの国内4格安航空会社(LCC)の利用率を見ますと、国際線利用率は4社とも85%を超えています。国内線の方は「Spring Japan」が72.9%となっていますが、他の3社は90〜80%台となりました。 LCC が格安の「足」として定着してきつつあることを示しているようです。
 ゴールデンウイーク前の4月20日前後に公表された各社の事前予約率と、ゴールデンウイーク後に発表された実績利用率を表にしてみました。これを見ますと、「ジェットスター・J」 だけが予約率と利用率が乖離しています。「ジェットスター・J 」は間際購入が多いと言うことになります。何故なのでしょうか。経営的にはどういう意味を持つのでしょうか。「ジェットスター・J 」が間際の「たたき売り」をしているとは思えないのですが。なお、増減は前年同期との比較になります。「P」は「ポイント」の意味です。

 
ピーチ
アビエーション
ジェットスター・J
バニラ・エア
Spring Japan
予約率
利用率
予約率
利用率
予約率
利用率
予約率
利用率
国際線
84.3%
1.0p増
88.1%
10.5p減
79.8%
9.1p増
88.4%
11.8%増
84.8%
6.0P増
86.2%
2.2P増
83.4
11.9P減
86.1%
9.2P減
国内線
80.1%
1.9P減
92.3%
0.5P減
63.9%
0.2P減
84.5%
0.4P減
73.1%
0.4P増
85.3%
3.1P減
65.7%
11.7P増
72.9%
11.5P減


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