2019年3月前半の出来事


*3月15日

@ロイヤルブルネイ航空が成田=バンダルスリブガワン線に就航
 ロイヤルブルネイ航空は、今日から成田=バンダルスリブガワン線を開設しました。週3往復で、水・金・日曜日に運航されます。機材はA320neo型機になります。なお、6月4日からは1往復増便される予定です。
【コメント】同航空の自社機による定期便は、成田空港では初めてとなると思います。2016年から共同運航は始まっているようですが。

 

@エアバスが全日空A380型機初号機の引き渡しを中継
 エアバスは現地時間20日に、全日空A380型機初号機の引き渡しイベントをライブ中継する、とのことです。日本時間で午後9時から開始されるようです。すでに、YouTubeに中継サイトがオープンしています。
 その後、初号機はトゥールーズから成田に向けて飛び立つものと見られます。

@国土交通省がB737MAX型機の日本乗り入れを禁止、外国の航空会社に通知
 国土交通省は昨日、外国の航空会社に対して、B737MAX型機の日本への乗り入れを停止するように求める通知を出しました。すでに、B737MAX型機を日本路線に投入していた4社は乗り入れを中止していました。日本の航空会社ではB737MAX型機を導入しているところはありません。

@ FAA B737MAX型機飛行停止命令の理由は?
 14日の米国連邦航空局(FAA)によるB737MAX型機の運航停止命令ですが、前日までは「B737MAX型機の機能に何の問題もない」として、運航停止を拒否していたのに、14日には「2つの事故の類似性が、新たな2つの証拠で確認された」として、運航中止を決定しました。「2つの証拠」というのは、一つが衛星から送られてきた「墜落機の航跡」で、もう一つが「現場からの証拠」とのことです。
【コメント】報道ではどちらも、詳しい事は分かりません。

@「 FAA トップ3役は空席、信頼はさらに揺らぐだろう」とロイター通信
 昨日の「ロイター通信(日本語版)」によりますと、現在の米国連邦航空局(FAA)はトップ3役が空席のままで、「かつて航空機メーカーのロビイストだったダン・エルウェル氏が長官代行の職にあることは、今日のワシントンでは珍しいことではない。だが規制当局が『われ関せず』の姿勢を決め込み、業界出身者が入れ替わり立ち代わり、当局幹部の地位を占めるようでは、他国政府からの信頼がさらに揺らぐだけだろう。」と書いています。
【コメント】これでは、一般の職員の士気も低下するのは当たり前ですね。しかも、政府機関の停止で、給料も支払われないのでは、なおさらですね。

@ルフトハンザ航空がB787-9型機も20機発注
 ルフトハンザ航空は現地時間13日、昨日書いたA350-900型機20機の発注に続いて、ボーイング社に対してB787-9型機20機を発注しました。両機種とも、エアバスに返却するA380型機に替わる機材になります。


*3月14日

@第2ターミナルのスカイリウム撤去、跡地は自動チェックイン機などを設置
 今日の毎日新聞によりますと、第2ターミナル出発ロビーに設置されていた、円形ドーム型ステージ「スカイリウム」が2月に撤去された、とのことです。この跡には自動手荷物預け機と自動チェックイン機が集中配置される、とのことです。
 写真は先月26日に撮ったものですが、スカイリウムはすでになく、跡には青い塀が設置されていました。「どうしたのだろう」と思ったのですが、これで分かりました。

 

@バニラが30日でバリュウーアライアンスを撤退
 バニラ・エアは昨日、3月30日をもって「バリューアライアンス」から撤退する、と発表しました。従って、新規のバリューアライアンス予約も出来なくなります。しかし、すでに予約したバリューアライアンス予約は有効、とのことです。

@米国でもB737MAX型機の運航停止を命令
 米国連邦航空局(FAA)は現地時間13日午後、ついに、B737MAX型機の運航停止の方針を発表し、米国内の所有している各航空会社に連絡しました。
 背景にはカナダも運航停止を決め、トランプ大統領が「B737MAX型機の運航をすべて停止するよう緊急命令を発する」と記者団に話したことがあるようです。この大統領命令の直前の決定になります。
 これにより、全世界でB737MAX型機の運航は停止となりました。

@B737MAX型機を発注している航空会社で見直しの動き
 今日のブルームバーグジャパンなどによりますと、世界のB737MAX型機を発注している航空会社で、発注見直しの動きが加速している、とのことです。昨日の出来事で書いたライオンエアのほかに、ベトジェット、ケニア航空、UTエア、サウジアラビアのフライアディールなどが見直しを検討し、マレーシアの航空当局は25機を発注しているマレーシア航空に対して、見直しを求めている、とのことで、総額では約270億ドル(約6兆3400億円)に達する、とのことです。

@ボー社からエアバスに振り替えるのは現実的ではない、エアバスも大量の受注残抱える
 今日のブルームバーグジャパンによりますと、カウエンのアナリスト、フォン・ルモア氏はFAAについて「安全を左右する最後の審判者としての信用に、傷が付いた。まったく問題ないとFAAが保証しても、米国以外の監督当局や航空会社はなかなか、それを運航再開のシグナルとして受け止める気にならないだろう」と述べた、とのことです。
 しかし、同氏は「ボーイング機からエアバス機に乗り換えるのは現実的ではない。なぜならば、エアバス機は大量の受注残を抱えている」とし、また、「短期の運航停止ならば、ボーイング社へのリスクは深刻ではない」とも述べている、とのことです。
【コメント】確かに、B737MAX型機からA320neo型機に機種変更するとなると、今から発注しても、受領が相当先になる可能性があります。A320neo型機を大量キャンセルする航空会社でも出れば、話は別ですが。

@「ノルウェー・エアシャトル」がB737MAX8型機運航停止でボー社に補償を求める考え
 昨日の「ロイター通信(日本語版)」によりますと、B737MAX型機18機を運航している「ノルウェー・エアシャトル」は、B737MAX型機の運航停止を巡り、運航停止で生じる売上高の損失や追加費用に対する補償をボーイング社に求める方針を明らかにしました。

@ルフトハンザ航空がA350-900型機20機を追加発注
 ルフトハンザ航空は現地時間13日、14機のA380型機の内6機を、2022・2023年に、エアバスに返却することを発表しました。
 同時にA350-900型機20機を追加発注する、と発表しています。

@空港に赤ちゃん置き忘れ、旅客機が引き返す
 今日の「フロントロウ」によりますと、サウジアラビア・ジッタ発マレーシア・クアラルンプール行きのサウジアラビア航空機で、離陸直後に、乗客の一人が待合室に赤ちゃんを置き忘れてしまったことに気付きました。母親は「何とか引き返してくれないか」と客室乗務員に頼んだところ、機長が引き返しを決断して、ジッタ空港に引き返し、無事赤ちゃんと再会する出来事があった、とのことです。
 これは、航空無線を聞くことを趣味とする人がパイロットと管制官のやり取りを傍受して発覚したものです。ただ、母親と赤ちゃんが再度同便に搭乗したかどうか、また、他の乗客の反応などは分からない、とのことです。


*3月13日

@芝山と横芝光町の住民団体が国土と NAA に騒音対策などについて質問
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、騒音下住民らでつくる「郷土の空を考える会」(芝山町)と「航空機騒音から生活を守る会」(横芝光町)の住民2団体は昨日、参議院議員会館で、国土交通省とNAAに対し、機能強化の必要性、騒音対策や防音工事、移転補償地域の拡大など8項目を質問しました。考える会の戸村会長は「騒音単位を横文字で説明しても丁寧な説明をしたことにはならない。もっと親身に対応して」当訴え、また、生活を守る会の鈴木会長は「平穏な生活の権利が担保されれば補償も要らない」と対策を求めました。なお、会合には社民党の福島瑞穂副党首も出席しました。

@嘉手納基地周辺では年間10人が睡眠妨害で死亡、松井教授が試算
 今日の琉球新報によりますと、世界保健機関(WHO)が昨年改訂した「騒音に関するガイドライン」(改訂前の「夜間騒音ガイドライン」はここに)を元に、北海道大学の松井利仁教授(環境衛生学)が試算したところでは、嘉手納基地周辺の約31万人の内1万7454人が、高度な睡眠妨害をもたらすレベルの騒音に晒され、この睡眠妨害のため、年間10人が死亡した、と推計される、とのことです。改訂された「騒音に関するガイドライン」でも、夜間騒音は「40デシベル(Lnight,outside )以下」にするよう推奨されています。

@B737MAX型機、日本には4社14路線、現在は乗り入れなし
 国土交通省によりますと、現在、B737MAX型機で日本に乗り入れている路線は4社14路線ありますが、現在のところ、各航空会社が運航停止や機材変更などを行っており、B737MAX型機は乗り入れていない、とのことです。
 成田空港ではマカオ航空の成田=マカオ線とイースター航空の成田=仁川線の2路線で使用されていました。

@ EASA がB737MAX型機のEU域内での運航を一時停止
 現地時間12日、欧州航空安全機関(EASA)はEU域内のB737MAX型機の運航を一時停止する、と発表しました。声明で「入手可能なあらゆる情報に基づき、影響を受ける2モデルの耐空性を確保するため、さらなる措置が必要と判断した」と述べています。
 一方、米国連邦航空局(FAA)は現地時間12日、米国内ではB737MAX型機の運航停止を行わないことを明らかにしました。しかし、議員の中には運航を停止するよう、FAAに要請する人も出ています。また、米国のB737MAX型機を運航している大手航空会社の中には運航停止しに反対する航空会社が多くなっています。
 また、B737MAX型機を運航しているサウスウエスト航空、ユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングス、アメリカン航空グループ、カナダのウエストジェット航空によると、予約客から「自分の乗る飛行機はB737MAX型機ではないのか」「予約したいがB737MAX型機かどうかはどうすれば分かるのか」という問い合わせが相次いでおり、サウスウエスト航空は予約変更に手数料なしで応じている、とのことです。
【コメント】運航停止となれば、欠航便を出さざるをえなくなり、利益が減ることになりますね。

@オーストラリアでも運航停止命令
 現地時間12日、オーストラリアの民間航空安全局は、同国を発着するB737MAX型機の運航を停止しました。声明で「B737MAX型機の運航継続に関する安全性リスクの確認でさらなる情報を待つ間、一時的に運航を停止する」としています。

@ライオンエアがB737MAX型機の残りをキャンセルの検討
 B737MAX型機を大量発注(201機)しているインドネシアのライオンエアはエチオピア航空機の墜落事故を受けて、今後、受領を予定しているB737MAX型機をキャンセルする検討をしている、とのことです。すでに、3月に受領する事になっていた1機については受領を拒否しています。代わりに、エアバスへの発注を検討しているとのことです。
 昨年10月のラインエアB737MAX8型機の墜落事故後、同航空CEOは「ボーイング社は責任を我々に押しつけようとしている」とボーイング社を非難し、キャンセルをほのめかしていました。


*3月12日

@ベトジェットエアが7月12日から成田=ホーチミン線を開設
 今日の「Traicy」によりますと、ベトナムLCCの「ベトジェットエア」は7月12日から、成田=ホーチミン線を開設する、とのことです。1日1往復の運航となり、機材はA321型機を使います。同航空の成田空港路線は成田=ハノイ線に次いで2路線目になります。

@B737MAX型機への不安拡がる、シンガポールは全ての乗り入れを禁止
 エチオピア航空のB737MAX8型機墜落を受けて、世界でB737MAX型機に対する信頼が揺らいでいます。以下、箇条書きにします。
シンガポールの民間航空局は現地時間12日午後2時から、全てのB737MAX型機の同国発着を一時停止する、と発表しました。
○インドネシア運輸省は現地時間11日、同12日からの同型機の運航を一時停止するように命じました。
○南アフリカの「コム・エア」、ブラジルの「ゴル航空」、メキシコの「アエロメヒコ航空」、アルゼンチンの「アルゼンチン航空」などがそれぞれが保有する同型機の運航の一時停止を発表しました。

@フライトレコーダーとボイスレコーダーは回収
 エチオピア航空のB737MAX8型機墜落事故の続報ですが、フライトレコーダーとボイスレコーダーは回収されました。

@ FAA がボー社に4月までのシステム改良を義務付ける方針、運航停止はぜず
 米国連邦航空局(FAA)は現地時間11日、ボーイング社に対して、4月までにB737MAX型機のシステムの改良を義務付ける方針を明らかにしました。しかし、B737MAX型機は安全として、飛行停止などの措置はとらない、とのことです。

【私見】根底に「発展型」とする“慣れ”があったのでは?
 全くの素人の戯言かもしれませんが、昨年10月のライオンエア機の事故調査は終わっていませんが、原因として速度計の表示が間違っていたこと、また、ボーイング社の操縦マニュアルで、パイロットなどの協会から「ボーイング社はB737MAX型機の設計上の変更について情報を開示しなかった」と、新しく採用した安全システムがこのようなトラブルが起きたときの対処方法について強調されておらず、シミュレーター訓練でも特に行われていなかった、と批判されています。
 今回のエチオピア航空機事故の原因はまだ何も発表されていませんが、新型機の元になったベストセラー機のB737型機との、操縦の継続性がパイロットの訓練を容易にする、と売り込みに強調されたようです。このような類似性、継続性の強調が、設計者や型式証明審査官やパイロットや整備士の中に“慣れ”を生み、“落とし穴”を生み出したのではないでしょうか。

@エールフランスのA380型機でエンジン1機にトラブル、引き返す
 現地時間11日のAFP通信日本語版によりますと、10日早朝、コートジボワールのアビジャン発フランス・パリ行きのエア・フランスのA380型機がニジェール上空を飛行中に、左エンジン1機が「エンジンブロー」で停止しました。このため、同機はアビジャンに引き返し、無事、緊急着陸しました。乗客によりますと、トラブルの瞬間にはエンジンから週秒間火の玉が出て、着陸するまで振動が続いた、とのことです。
 写真は成田空港に到着したエールフランスのA380型機です。

 


*3月11日

@スカイマークの2月実績は旅客数が3.2%増、搭乗率が1.3ポイント減
 スカイマークが発表した「2月搭乗実績」によりますと、旅客数は前年同月比(以下同じ)3.2%増の58万3013人、搭乗率は1.3ポイント減の85.5%となっています。

@エチオピア航空のB737MAX8型機が墜落、全員が犠牲に
 現地時間10日午前8時45分頃、アディスアベバ発ケニア・ナイロビ行きのエチオピア航空302便・B737MAX8型機が、離陸後約6分で消息を絶ちました。墜落現場は空港から南東約62Km地点で確認されました。
 同機には乗客・乗員157人が乗っていました。同航空では「生存者はいない」と発表しています。
 事故機はエチオピア航空が4ヶ月前に受領した新鋭機です。天候は良好だった、とのことです。
 同航空によりますと、墜落前に機長(飛行時間約8000時間)から「問題が発生した」として、引き返しの許可を求める連絡が管制官にあった、とのことです。「Flightradar24」の記録によりますと、通信が途絶えた時の飛行高度は約2600mだった、とのことです。
 なお、この機体は8日に飛行を予定していた2861便と2860便の飛行をキャンセルしていました。理由は明らかにされていません。しかし、3月9日には数便の飛行をこなしています。
 墜落したB737MAX8型機は昨年10月に墜落したライオン・エア機と同型機になります。これで、半年間で2回の墜落事故を起こしたことになります。
 エチオピア航空は「当面の間、所有しているB737MAX8型機の飛行を中止する」とツイッターで明らかにしました。
 同航空は成田=ソウル=アジスアベバ線を週4往復運航しています。下記の写真は「Flightradar24」の302便航跡記録から取ったものですが、これが、事故を起こした機体かどうかは分かりません。

 

@中国民用航空局がB737MAX型機の一時飛行中止を命令
 中国民用航空局は現地時間11日、国内の航空会社に対して、昨年のライオン・エア機の事故と類似性があるとして、B737MAX型機の使用を同日午後6時まで中止するように命令した、とのことです。墜落したエチオピア機には中国人が8人搭乗していた、とのことです。

@ケイマン航空も飛行を中止
 現地時間10日の「ATWオンライン(英文)」によりますと、ケイマン航空はB737MAX型機の飛行を中止しました。

@ NTSB の元委員長「2機も墜落したことは『極めて異例』」
 今日の「ロイター通信(日本語版)」によりますと、米運輸安全委員会(NTSB)のローゼンカー元委員長は、B737MAX型機が導入されて間もなく、2機も墜落したことは「極めて異例」と指摘し、「2件とも離陸直後に降下するなど、幅広い類似性もある」と語ったとのことです。
 さらに、ローゼンカー氏は、「直接的な関連があるかどうかは不明」としながらも、航空安全当局にとっては「特異な問題だ」と強調し、「2件に共通点があれば、全面的な調査を促すだろう」と述べました。


*3月10日

@資料室の「騒音対策委員会関係」のページに、3月26日に開催される「第45回騒音対策委員会本会質問事項」を載せました。

@「A滑走路1時間延長は正式に決まった」と日本経済新聞
 今日の日本経済新聞(電子版)に掲載された「羽田増便、成田は深夜発着 首都圏2020へ広がる空」の中で、成田空港について「成田空港はA滑走路の発着時間を10月末から午前0時まで1時間延ばすことが正式に決まった。成田は年30万回の発着枠が上限まで使われず、数万回分の余裕がある。」と書かれています。
【コメント】日本経済新聞(電子版)は何を持って「正式に決まった」と言うのでしょうか。多分「四者協議会」の合意を持って「決定」というのでしょうが、上記の出来事でも書いた「第45回騒音対策委員会本会の質問事項」の中で、本会が質問を予定しているように、「四者協議会」なるものが、何時作られ、どのような経緯を経て「決定権」を持つようになったのかは一般には分かりません。
 「四者協議会の中には騒音被害を被る茨城県の関係者は一切入っていません。茨城県関係では別に同じような会合がもたれている可能性はありますが、それを持って「決定」との報道や発表は聞いたことがありません。自分たちで勝手な「お手盛り会議」を作り、そこで「決定した」と言うのはおかしいのではないのでしょうか。

@第2ターミナル新立体駐車場工事の様子です
 第2ターミナルではこの夏に、供用が開始される予定の新立体駐車場の工事が行われています。場所は現在ある北側立体駐車場の、さらに、北に隣接した場所です。この新立体駐車場が完成すると、第2ターミナルの駐車スペースは現在の2400台から3100台に増えることになります。写真は3月1日に、ターミナル連絡バスから撮った工事の様子です。

 

@カナダの LCC 「エア・トランザット」機が貨物室火災で緊急着陸
 現地時間9日午前、カナダ・モントリオール発米・フロリダ州フォートローダーデール行きの、カナダのLCC 「エア・トランザット」942便・B737-800型機が、「機内で煙が出たため」として米・ニューアーク・リバティー国際空港に緊急着陸しました。乗客・乗員195人は脱出シュートで緊急避難しました。2人が軽傷を負った、とのことです。煙は貨物室から発生した、とのことですが、詳しい事はまだ、分かりません。

@米国行きのターキッシュエアラインズ機が乱気流に遭遇、約30人が負傷
 現地時間9日夜、イスタンブール発ニューヨーク行きのターキッシュエアラインズ・B777型機が、ケネディ空港着陸直前に、乱気流に巻き込まれました。この揺れで、少なくても乗客29人が負傷した、とのことです。ほとんどは軽傷ですが、数人が病院に運ばれました。


*3月9日

@「国内の拠点は成田空港。使用ターミナルは今は言えない」と西田社長
 昨日設立された「ZIPAIR Tokyo」の西田社長は、最初の路線として成田=バンコク線と成田=仁川線に就航する事を明らかにしました。両線とも激戦が続く路線ですが、これについては「需要が太いところに飛ばすのがLCCの生きる道」と述べ、「日系LCC他社と比べ、相当ゆとりのある座席配置。日本の航空会社として、納得いただける価格ときっちりしたサービス品質とのバランスをとっていきたい」と述べました。
 国内の拠点については、あくまでも成田空港を拠点とし、使用ターミナルについては「ご容赦いただきたい」と述べ、明らかにしませんでした。
 また、太平洋路線などへの進出を表明しましたが、ボーイング787型機などの双発機を太平洋路線に投入するためには、洋上飛行認定のETOS取得(エンジン1基で洋上を飛ぶことの出来る時間)が必要となるので、これを取得するためには約1年かかることも影響しているようです。
 また、昨年10月から始めた運航乗務員(パイロット)の採用については、「初年度の2機運航を行うに必要な30名以上が応募してくれて、採用は終わっていないが十分な数を確保している」ことを明らかにし、応募者の中には元日本航空の運航乗務員だった人もいることを明らかにしました。
 さらに、初年度は2機で初めて、毎年2機ずつ増やしていき、2年での黒字化を目指したい、とのことです。

@全日空のA380型機1号機が21日にも成田空港に到着
 昨日の「日刊航空」によりますと、全日空は7日、全日空が5月24日から成田=ホノルル線に投入するA380型機の初号機が、21日にも成田空港に到着する予定と発表した、とのことです。

@訪日4000万人達成には国際線の提供座席が約600万席足りない・ANA総研
 「ANA総合研究所」が7日に発表した調査報告によりますと、政府目標の「2020年訪日客4000万人」の目標を達成するためには、国際線航空座席供給量が2018年よりも年間約567万席増加が必要、との事です。
 一方、国際線座席供給量は、「羽田空港東京都心上空ルートの新設で1日当たり50便増便との報道や、成田空港の運用時間等の拡大で年間4万回の離発着能力の拡大(1日54便)」が期待され、2020年では約6900万席になる見通し、としているそうです。
【コメント】これはあくまでも2018年までの推移から推定しているようですが、世界の景気後退が考慮には入っていないようです。


*3月8日

@日本航空の中距離 LCC のブランド名は「ZIPAIR」、2020年に成田から就航
 日本航空は今日、中距離LCCの正式名称とロゴを発表し、2020年夏季に就航を予定する2路線を成田=バンコク線、成田=ソウル線とすることで、国土交通省に航空運送事業許可申請を行いました。ブランド名は「ZIPAIR」となり、同時に社名も「ZIPAIR Tokyo」となります。
 同社のウエブサイトは今日の午後5時に開設されます。URLは「http://www.zipairtokyo.com/ja/job/」です。
【コメント】ロゴは至って地味ですね。日本航空的ではありますが。

@エア・アジアの副操縦士もアルコール検知でも乗務の疑い
 6日朝、エアアジア・ジャパンの中部発台北行きの803便・A320型機に乗務する予定の副操縦士が、乗務前のアルコール検査をしたところ、試験運用中のストロー式の検知機で0.16ミリリットルになり、再度の検査では0.11ミリリットルでした。そこで、今度は息を吹きかける簡易式の検知機で検査したところ、アルコールは検出されませんでした。そこで、この副操縦士はそのまま乗務して出発してしまいました。折返し便にも乗務しています。
 国土交通省の基準では、アルコールが検知された場合には乗務が禁止されています。同社ではストロー式の検知機の正式運用を明日から採用する事になっていた、とのことです。
【コメント】もし、吹き込み式のアルコール検知器が、エア・アジアの言うように「芳香剤などの臭いを検知して、アルコールと検知することがある」と言うのなら、この検知器は“欠陥商品”ですね。もし、そうであっても、芳香剤や香水の臭いのしない場所を選んで測定すれば良いと思うのですが。

@国土交通省が1・2月のアルコール検知事案について5社への対応を公表
 国土交通省は今日、運航乗務員のアルコール検知に関して、1月9日のIBEXエアラインズ、1月14日のエアドゥ、1月21日の新中央航空、2月1日のエア・ジャパン、2月1日のフジドリームの5件についての「事案の概要」と「国土交通省航空局による対応」を発表しています。

@エアバスが約100機のキャンセルを公表
 現地時間7日の「Flight Global(英文)」によりますと、エアバスはこの程、受注していたA350型機42機、A380型機23機、A320neo型機25機のキャンセルを発表しました。A350型機はエティハド航空のもので、A380型機はリース会社Amedeoの20機など、となっており、A320neo型機は破綻したゲルマニアの25機となっています。
【コメント】世界景気の後退が明瞭になっていますが、エアバスへの大量発注は2〜3年前でしたので、この時期に、大量の発注をした航空会社の中には、経営が苦しくなった航空会社も当然出るでしょうね。これに加えて、エアバスには英国のEU離脱の影響が大きいと思われます。エアバスにとっては辛い時期ですね。
 ボーイング社への大量発注は約1年程遅れていますので、航空会社も発注に、やや慎重になっているのではないでしょうか。


*3月7日

@1月に「JALエンジニアリング」の整備士がアルコール検査で替え玉使う
 今日の「Traicy」によりますと、日本航空の子会社「JALエンジニアリング」福岡空港整備部の整備士が、1月19日に業務前のアルコール予備検査で基準値を上回る可能性の0.08〜0.1ミリグラム(基準は0.1ミリグラム)のアルコールが検知されたため、立ち会いの社員に、替え玉検査を依頼していたことが発覚しました。
 この件は一緒に飲酒し、同時に検査した別の整備士が基準値を超える数値が出たために、業務からはずされた件の調査で発覚したものです。この事実は1月末までに同整備部の主任までは報告されたものの、本社には2月11日に報告され、国土交通省には2月13日に報告された、とのことです。日本航空の赤坂社長は月額報酬の20%減額1ヶ月、整備本部長は同10%を自主返納のする、とのことです。
【コメント】報告書は昨日提出されたようですが、国土交通省は何故、2月段階で公表しなかったのでしょうか。

@5日には「ジェイ・エア」の副操縦士が検査を忘れて乗務
 5日、JALグループの「ジェイ・エア」の男性副操縦士が、12時10分頃発の伊丹=隠岐2331便・E170型機と、折返しになる2332便の往復2便で、乗務前のアルコール検査を忘れるミスがありました。乗務後の検査ではアルコールは検出されなかった、とのことです。同社は今日、ホームページでお詫びと事実経過を発表しています。

@スカイマークの次期機材はB737MAX型機かA320neo型機で検討
 5日の「WING DAILY」によりますと、スカイマークの佐山会長は4日、次期の機材選定について、ボーイング社のB737MAX型機とエアバスのA320neo型機に絞って、検討していることを明らかにしました。会長は「それぞれにメリットとデメリットがある」とし、B737MAX型機についてはパイロットの訓練が現在のB737-800型機とかなり共通していることを挙げ、A320neo型機はパイロットの訓練が大変であるが、貨物のローディングが簡単であることを挙げています。
 また、記事では佐山会長が、A380型機のキャンセルや経営破綻からの再建時にエアバスの支持を受けたことを指して、常々「エアバスには恩義がある」と述べていることを指摘しています。

@エア・アジアがタイのノックエア買収から撤退表明
 タイ・エア・アジアは交渉していた、タイのノックエア買収を断念したことを明らかにしました。


*3月6日

@台湾のエバー航空が7月20日から成田=台北線を1日3往復に増便
 昨日の「Traicy」によりますと、台湾のエバー航空は7月20日から、成田=台北線を増便し、1日3往復とします。現在は1日2往復しています。

@2月の成田空港総貨物取扱量は16.1%減に、9ヶ月連続のマイナス
 東京税関が今日発表した「成田空港2月貨物取扱量」によりますと、総取扱量は前年同月比(以下同じ)16.1%減の14万441トンとなりました。前年同月比マイナスは9ヶ月連続となります。
 この内、積込量は16.2%減で4ヶ月連続マイナス、輸出量は9.3%減となっており、一方、取卸量は16.1%減で9ヶ月連続のマイナス、輸入量は9.9%減となっています。

@「もはや、成田は『北米とアジアの結節点』という1枚看板ではない」と松本取締役
 成田国際空港株式会社(NAA)の松本取締役は1日の記者会見で、2020年の羽田国際線増枠の影響について「かなりの影響がある。しかし、成田空港北米線の全てが羽田空港に移行できるわけではない」と述べました。
 その上で、「もはや成田空港が北米とアジアの結節点という1枚看板の位置付けではなくなる。まずは状況の注視。それから、羽田へのシフトが決まった際の対応を考えて いく」と述べました。
 しかし、「羽田空港の増便はこれ以上できない。従って、成田空港が北米とアジアの重要な結節点であることは変わりなく、国内線の就航地を増やし、内際の利便性を高める。また、成田空港の航空貨物シェアーは全国の60%で、この優位性は揺るがない」と述べました。

@「夜間飛行がパイロットの疲労レベルを高めている」ヨーロッパの委託研究
 現地時間5日の「ATWオンライン(英文)」によりますと、ヨーロッパのコックピット協会(ECA)は5日、「欧州航空安全庁(EASA)と欧州委員会の委託研究が、現在の飛行時間制限(FTL)が、パイロットの過度の疲労を招いていることを示している」と述べています。
 この調査によりますと、夜間飛行がパイロットの疲労レベルを高めており、特に、「非常に長い夜間飛行(10時間以上)だけではなく、その夜間飛行に関係なく、一晩中飛行すると、乗務員が過度に疲労することになります。これらの義務が人体の時計とその睡眠覚醒リズムを著しく乱すことを確認しています」と述べています。
 その上で、飛行時間制限(FTL)の早期見直しを求め、ECA事務局長は「人体の体内時計を上回ることはできません。 夜間のフライトの混乱、早いスタート、遅いフィニッシュなど、潜在的な安全への影響がはっきりと証明されています。」と述べています。
【コメント】長時間の夜間飛行は空港周辺に住む人の健康を破壊し、命を奪うだけでなく、パイロットの疲労を激しくし、ひいては、航空機の安全運航を危険にさらすことなのですね。
 成田空港機能強化計画による、運用時間の延長はこの面から言っても行うべきではありませんね。

@韓国の国土交通省が新たに LCC 3社に営業許可を与える
 韓国の国土交通省(MOLIT)は現地時間5日、新しい航空会社「エアロ K 」「 エアープレミア 」「フライギャングウォン」の新設を許可しました。3社とも格安航空会社(LCC)になります。
【コメント】現在でも韓国の航空会社数は過剰と思えるのですが、またまた増やすのですか! しかもLCCですね。現在でも、成田に乗り入れているLCCだけでも6社になります。許可された3社も、当然、日本への就航を予定していると思われますから、あえて言えば「異常」ですね。しばらくすると、過当競争で、韓国の LCC が多数潰れるのではないでしょうか。


*3月5日

@岩屋防衛大臣が武力攻撃事態を想定した「特定公共施設利用法」に初めて触れる
 今日の沖縄タイムスによりますと、岩屋防衛大臣は昨日の参議院予算委員会で、米軍普天間飛行場の返還条件についての答弁の中で、「緊急時における民間施設の使用」に関し政府が「特段の問題は生じない」とする根拠に、武力攻撃事態を想定した「特定公共施設利用法」を初めて例示しました。
【コメント】成田空港には開港前に本会と結んだ「取極書」「新東京国際空港(成田空港)は純然たる民間空港であり、安保条約およびこれに基づく地位協定の存在にもかかわらず、これを軍事的に利用することは絶対に認めない。」との約束があります。
 しかし、今回の成田空港機能強化計画を強行しようとする理由の一つに、この「緊急時」と想定される事の中に「戦争」も含まれるはずで、この時のために、首都圏の広い兵站基地として成田空港を使う意図もあるのではないでしょうか。

@ジン・エアが夏季ダイヤで成田=仁川線を1日3往復に増便
 昨日のトラベルビジョンによりますと、韓国LCCのジンエアーは31日からの夏季ダイヤで、現在、1日2往復で運航している成田=仁川線を1日3往復に増便します。
 写真はB滑走路を走行するジン・エア機です。

 

@スカイマークの佐山会長「成田=パラオのチャーター便は GW 明け頃に」
 今日の「WING DAILY」によりますと、スカイマークの佐山会長は昨日、ゴールデンウイーク期間中の3月22日〜30日の間に、成田=サイパン間の国際チャーター便を運航することはすでに明らかにしています(2019年1月25日の出来事参照)が、チャーターをする旅行会社からは「ほぼ満席と聞いている」と話しました。また、成田=パラオ間の国際チャーター便については、「現段階 では決まっていない」としながらも、「ゴールデンウィーク明け頃になるので はないか」との見通しを示した、とのことです。さらに、これらの経験を基に、2019年度中に成田空港からの国際線を定期便化する事を目指す、としています。

@墜落したアトラスエア貨物機のフライトレコダーも発見
 米国運輸安全委員会(NTSB)は現地時間3日、墜落したアトラスエア貨物機のフライトレコーダーを発見した、と発表しました。
【コメント】これにより、先に発見されているボイスレコダ〜共々解析され、原因の究明が進むと思われます。

@タイ航空の赤字が約5倍に膨らむ
 現地時間4日の「ATWオンライン(英文)」によりますと、タイ航空は2018年の純損失が116億パーツに達した、と発表しました。2017年は21億パーツでした。原因として燃料費が30.1%増加し、ノック・エアやタイ・エア・アジアやタイ・ベトジェットなどのLCCとの競争激化、さらに、B787型機に搭載するロールスロイス社製トレント900エンジンとA380型機に搭載するトレント1000エンジンのクラック修理による業務への影響などがあった、としています。


*3月4日

@1日に弁護士の方4名が視察に訪れてくれました
 1日午後に、自由法曹団千葉支部の4人の弁護士さんが、本会等の要請に応じて下さり、A滑走路北側の成田市東和泉地区と荒海地区を訪れてくれました。
 目的はA滑走路の運用時間延長についての住民の考え方を聞く事と、実際の騒音を体験するためでした。残念ながら風向きが変わってしまい、飛行機は飛ばず、騒音体験は出来ませんでした。
 弁護士さんからは、公害等調停委員会について仕組みなどの説明を伺いました。2つの会場には地元住民の方々10数名と本会の会員など合計約20名が参加し、相談にのっていただきました。
 写真は住民の意見を聞き、相談にのって下さる弁護士さん(左側の4人)です。

 

@ MRJ の型式証明(TC)試験飛行始まる
 今日の日本経済新聞(電子版)によりますと、三菱リージョナルジェット(MRJ)の国による型式証明(TC)試験飛行が米国のモーゼスレイク・フライトテスト・センターで現地時間3日から開始された、とのことです。まずはエンジンの空中での再始動や補助動力装置の機能などを確認し、段階的に試験項目を増やします。三菱航空機は「TC飛行試験では良好な結果を取得している」とコメントした、とのことです。国土交通省や三菱航空機会社のホームページにはまだ、載っていないようです。
 日本経済新聞(電子版)では「試験の大半の項目は最新機で確認する予定だ。現在、最新機は製造が大詰めを迎えている」としていますが、一方、今日のトラベルウオッチでは「飛行試験に使われているのは設計変更を反映した4号機(愛称:Shinobi)」としています。
【コメント】「Flightradar24」によりますと、飛行時間は1時間25分だったようです。米国では3日は日曜日で、このような飛行は日曜日には行わないようですが、あえて、日曜日に行った、と言う意図は「少しでも早く」と言う三菱航空機会社側の要請だったのでしょうか。「設計変更を反映した4号機」という話しは初めて聞くように思いますが。
 写真は「Flightradar24」による現地時間3日の航跡で、多分、これが第1回目の型式証明(TC)試験飛行のものと思われます。

 


*3月3日

@第3ターミナルの高速バス降車場工事のようすです

 

 1日に成田空港に行き、28日から供用開始となる第3ターミナル前の、高速バス降車場の工事を見てきました。
 写真の左端が既存のバスターミナルの北端になります。その右の屋根が第2ゲートです。第2ゲートの南端のレーンを使って降車することになります。バスを降りて北側(向かい側の屋根になる柱が並んでいるところ)を右に歩いて第3ターミナルに向かうことになります。
 これが完成すると、高速バスは、まず、第3ターミナルに停まり、その後、第2ターミナルから第1ターミナルに向かうことになります。第3ターミナルを使うにはとても、便利になりますね。ますます、高速バスが混みそうですが・・・。

@ラウダモーション・A320型機が離陸を中止し、緊急脱出
 現地時間2日の「ATWオンライン(英文)」によりますと、現地時間1日午後8時頃、ロンドンのスタンスステッド空港を離陸しようとした、オーストリアのLCC ・ラウダモーション・A320型機でエンジンのトラブル警告が出ました。このため、同機は急遽、離陸を中止しました。この際に、乗客・乗員全員が緊急脱出しましたが、8人が負傷し、2人が病院に搬送された、とのことです。滑走路は午後10時半頃に再開されました。

@アジアの航空業界にも景気後退の影響か、ノックエアやキャセイ航空
 世界の景気が後退していることから、ヨーロッパでは小さな航空会社が清算や破産に追い込まれています。(2月17日や28日の出来事参照)好調だったアジアでも、じわりと影響が出ているようです。以下に2件を書きます。
 エア・アジアの持株会社「アジア・アビエーション」が、経営危機に陥っているタイのノックエア(2019年2月14日の出来事参照)の株式取得を検討している、とのことです。エア・アジアはタイでタイ・エアアジアXを設立し運航しています。
 2月28日の「Traicy」によりますと、香港を拠点とするキャセイ・パシフィック航空は、同じ香港を拠点としているHNAグループの香港航空とLCC・香港エックスプレスの株式取得を検討している、とのことです。ただ、キャセイ・パシフィック航空も業績は芳しくなく、少数の株式の取得を目指している、とのことです。HNAグループも手を広げすぎて債務が増加し、経営が苦しく、債務の減少に迫られています。


*3月2日

@「『東京シャトル』無予約では乗れないことがある」と注意喚起
 京成バスは昨日、共同運行している「東京シャトル」の混雑について、「ご予約の無いお客様は、ご乗車まで大幅に時間を要する可能性がございます」との注意を掲載しました。
【コメント】ほとんどが予約客で満席に近くなり、次の便を待っても乗れないことがある、と言うことのようです。「THEアクセス成田」のほうはどうなのでしょうか。

@全日空G の1月実績は国際線が75.4%、国内線が62.8%
 全日空が昨日発表した「ANAグループ1月実績」によりますと、
 国際線では旅客数が前年同月比(以下同じ)0.5%減の81万4550人、搭乗率が1.1ポイント増の75.4%となりました。
 一方、国内線では旅客数が1.1%増の300万2205人、搭乗率が0.4ポイント減の62.8%となっています。この内、成田空港路線の搭乗率は成田=札幌線が2.5ポイント増の76.4%、成田=大阪線が11.2ポイント減の67.9%、成田=福岡線が8.5ポイント減の51.8%、成田=那覇線が0.7ポイント増の54.7%、成田=仙台線が9.1ポイント減の72.7%、成田=新潟線が8.5ポイント増の57.8%、成田=中部線が5.5ポイント減の64.4%となっています。
 運航実績は国際線では欠航率が0.5ポイント改善の0.1%、定時出発遅延率は5.1ポイント改善の13.2%、定時到着遅延率は7.3ポイント改善の13.7%となり、一方、国内線は欠航率が1.2ポイント改善の1.2%、定時出発遅延率は6.0ポイント改善の8.0%、定時到着遅延率は7.9ポイント改善の11.6%となりました。

@ANAウイングスがパイロットの自社養成を始める
 昨日のNHKニュースによりますと、ANAウイングスはパロットの自社養成を行う事になりました。昨日から募集が始まっています。採用は若干名、とのことです。

@墜落したアトラス航空機のボイスレコーダー発見
 米国の国家航空調査機関は現地時間1日、墜落したアトラス航空機のボイスレコーダーを回収し、NTSB研究所に送った、と発表しました。

@「IAG」がB777-9型機18機を発注の覚書
 ブリティッシュ・エアウェイズなどを傘下に持つ英国の「IAG」は、現地時間先月28日、ボーイング社に対し、B777-9型機18機発注の覚書を締結しました。契約にはオプションで24機の購入権もついています。B747型機の後継機としています。

@タイの「コム・エア」が SSJ100 型機6機を確定発注
 タイの新興航空会社「コム・エアラインズ」は現地時間先月28日、スーホイのSSJ100型機6機を確定発注しました。


*3月1日

@2月のアクセス数は17,253回でした。

@「羽田増便はあるが、敗北主義的な考え方はしない」と夏目社長
  NAAの夏目社長は昨日の記者会見で、A滑走路の運用時間延長について、「延長される時間帯の希望が貨物航空会社やLCCから出されている」と述べました。しかし、「航空会社の計画にも影響を与えるので」として、具体的な会社名などは明らかにしませんでした。
 また、2020年の羽田空港増枠の影響について、「重複する成田の米国路線は、運休になる可能性は否定できないが、成田空港の北米とアジアの乗り継ぎ拠点機能は、何としても守っていく。敗北主義的な考え方は取らない」と述べました。

@春秋航空・日本が成田=寧波線を新規開設
 今日の「Traicy」によりますと、春秋航空・日本は4月下旬にも、成田=寧波線を新規開設する、と発表しています。ホームページでは「Spring Japan 2019夏ダイヤ追加増便のお知らせ」の中で、載せています。春秋航空・日本にとっては中国路線の5番目の開設になります。

@JALグループ1月実績は国内・国際線共に堅調
 日本航空が昨日発表した「1月JALグループマンスリーレポート」によりますと、
 国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)4.5%増の75万1924人、利用率は0.5ポイント増の78.3%となりました。
 一方、国内線旅客数は4.9%増の271万2966人、利用率は1.9ポイント増の67.2%となっています。この内、成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が4.9ポイント減の67.9%、成田=札幌線が9.0ポイント増の74.8%、成田=名古屋線が0.6ポイント減の69.0%、成田=福岡線が0.5ポイント減の49.1%となっています。
 運航状況では国際線欠航率が±ゼロの0.1%、定時出発遅延率が3.6ポイント改善の9.7%となり、国内線では欠航率が1.4ポイント改善の0.9%、定時出発遅延率が7.1ポイント改善の8.6%となりました。
【コメント】旅客数と利用率は順調に伸びていますが、何時までも、伸び続けるわけにはいかないと思います。そろそろ、頭打ちになるのではないでしょうか。これを、どう解決して経営を安定させるかが、鍵になると思います。


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