2004年3月の出来事

*3月31日

@昨日は急用で更新できませんでした。

@空港公団のページ「リアルタイムアクセスガイド開始」、「第2給油センター供用式典の開催」、「成田国際空港オープニングパーティーについて」、「成田国際空港株式会社設立日前後スケジュール」、「NAAによるワゴン販売について」、「携帯電話ショップの新規オープンのお知らせ」、「成田空港運用状況(平成16年2月分)」が載っていました。

@民家防音補助対象隣接区域を拡大・共生財団
 
「成田空港地域共生財団」はこのほど、暫定平行滑走路の東側に位置する成田市・芝山町・下総町・大栄町・多古町の348戸を騒防法第1種区域に準じる民家防音工事補助を行う「隣接区域」に指定しました。今回の「隣接区域」の拡大は住民から批判の強かった集落の分断を解消するものだそうです。これで、隣接区域に指定された民家は合計2973戸となります。

@成田空港の2月旅客数は前年同月比1%増に
 空港公団が発表した「空港運用状況」によりますと、成田空港の2月の国際線旅客は前年同月比で1%増の微増となりました。ただし、日本人旅客は前年同月比100%で前年と同じだったそうです。

@日本エアシステムの便名の国際線最終便飛び立つ
 日本エアシステムの便名の最後となる国際線が今日の午前に成田空港を飛び立ちました。最終便となったのは上海行きの日本エアシステム887便です。明日からはすべて便名が「JAL」に統一されます。

@神戸空港建設反対訴訟で原告敗訴の判決
 神戸空港建設に公金を支出するのは地方自治法に違反するとして、神戸市民など約850人が神戸市長らに約575億円の損害賠償を求める訴訟など7件の訴訟の判決が昨日、神戸地裁でありました。裁判長は「需要予測は楽観的だが、予算支出が違法とは言えない。」として、神戸市計画のずさんさは認めましたが、原告敗訴の判決を言い渡しました。

@航空労組3団体が管制官起訴を「国際法違反」と指摘
 日本航空機ニアミス事故をめぐって間違った指示を出した管制官を警察側が起訴した事について、「航空安全推進連絡会議」など航空関係労組3団体は昨日、「国際条約に明らかに違反している。犯罪性は皆無であり、起訴を即刻取り下げるべき。」とする声明を発表しました。

@全日空が業績を上方修正
 全日空は今日、2004年3月期の連続純利益が予想よりも40億円上回る215億円になる見込みと発表しました。人件費を中心としたコスト削減が功を奏したとしています。

@日本政策投資銀行が日本航空システムと全日空に緊急融資
 政府系金融機関の日本政策投資銀行は今日、日本航空システムに200億円、全日空に350億円の緊急融資を実行しました。コストの厳しい削減を条件にしているとの事です。日本政策投資銀行は昨年9月にも日本航空システムに700億円、全日空に150億円の緊急融資を実施しています。

@国土交通省が直行航空路を2005年度に実施へ
 国土交通省は2005年度から国内線で目的地に最短距離で直行する航空路の活用を認める方針を固めました。今までの航空路は地上の航法支援施設の真上を通過しなければならないため、ルートがジグザグになりましたが、技術の進歩により真上を通過しなくても自機の位置が正確に把握できるようになったためとの事です。これにより、飛行距離が短縮され、燃料消費量が約10%削減される見込みとの事です。

@羽田新滑走路高さを低くすれば2000億円の削減に
 国会の国土交通委員会の審議の中で、公明党の議員が明らかにした所では、羽田空港再拡張で予定されている新滑走路の高さを現在計画の海抜23mから、アメリカで導入されている「無障害物表面」方式にして、海抜8mにすると工事費がトータルで2000億円削減できるとする考え方があるそうです。


*3月29日

@空港公団がモルガン・スタンレーとの契約を1年延長
 空港公団がフィナンシャル・アドバイザーとして契約していたモルガン・スタンレーとの契約を1年延長することになりました。モルガンと同時に契約していた野村証券は経営管理などのアドバイスが民営化により不要になったとして今月末で契約切れとなります。

@反対同盟北原派の集会に約510人
 昨日、成田空港近くの畑で反対同盟北原派の決起集会が開かれました。県警の調べでは510人が参加したそうです。集会では暫定平行滑走路の反対同盟北原派延ばし反対や成田空港をつかった自衛隊派遣に反対する決議などが採択されました。

@超音速旅客機向け試作エンジンをJAXAに譲渡
 石川島播磨重工・川崎重工・三菱重工の3社が国家プロジェクトとして300億円をかけて開発した超音速旅客機用エンジンの試作機が宇宙航空研究開発機構(JAXA)に譲渡されることになりました。この試作機は航空技術分野のノーベル賞ともいわれる「フォン・カルマン賞」を受賞しました。


*3月28日

@「くうこうだより・SPRING」が送られてきました
 昨日「くうこうだより・SPRING」が送られてきました。1・2面は成田国際空港株式会社発足について、3面はCSアワード年間グランプリについて、4・5面は航空燃料給油の仕事、6・7面は周辺の花便りのようなものでした。

@空港公団職員が周辺の1万世帯に挨拶回り
 4月1日の成田国際空港株式会社への移行を前にして空港公団職員が周辺の騒音地域の約1万世帯へ切手セットなどを持って挨拶回りをしています。31日までに全世帯への挨拶を済ませるそうです。25日に第1ターミナルに行った所、右の写真のようにネオンはすでに「成田国際空港」でした。

@外国人の満足度は低下・成田空港
 空港公団が昨年11月に実施した外国人向けの満足度調査結果によりますと、外国人の満足度は前年に比べて低下しました。1000点満点で出国時の満足度は50点低くなり、到着時の満足度は74点低くなりました。出発時で一番不満があったのは出国審査を終えた後の搭乗までの過ごしにくさで、到着時は入国手続きに時間がかかる事にありました。

@国土交通省が静岡空港への補助継続を決める
 国土交通省は昨日、10年経った静岡空港建設の公共事業としての再評価について、公共事業として妥当との決定をしました。これにより、来年度も補助金を継続する事になります。総事業費は1900億円で本体事業費の490億円の2分の1が補助対象となります。静岡空港についてはその必要性や採算性で疑問が指摘されてきました。今後、静岡県は本体部分の未取得用地ち3.6haの強制収用に向けた動きを本格化させるものと思われます。


*3月27日

@戦争の危険を感じ移転を真剣に考える人も
 空港の周辺ではこのところの成田空港からの自衛隊の派遣や政府による有事法制の整備などで、不安を感じている人が増えているようです。移転対象区域内にすむある人は「騒音は激しいが今まで住み慣れたこの土地で生活する覚悟。」でしたが、このところのきな臭い政府のやり方から、朝鮮半島で事が起これば、「成田空港もミサイルなどで攻撃されるのではないか。」との心配が強くなり、出来るだけ成田空港からはなれた所へ移転する事を真剣に検討し始めたそうです。

@偽造旅券を搭乗口で見破る
 今月4日、成田空港からアメリカ・シカゴに向かおうとしていた中国人男女の偽造旅券を日本航空の女性職員が見破って搭乗を拒否し、無理矢理機内に乗り込もうとした男女が空港署の警官に取り押さえられる事件がありました。この男女は先月29日にタイから成田空港に到着し、偽造旅券で入国しました。同じ旅券で4日に出国しようとして出国審査は通過したのですが、搭乗口で見破られたものです。

@佐賀空港試験飛行の騒音は74db
 25日夜に行われた、佐賀空港深夜貨物便の試験飛行の騒音は佐賀県福富町では74dbで想定した範囲内になりました。また、福岡県柳川市では64dbとなりました。佐賀県側は想定値内で収まり、住民からも苦情はなかったとの事ですが、柳川市側は「実際に飛行する午前1時頃に飛行してみないと実際の所は分からない。」として、意見の集約も拒否をしました。
【コメント】柳川市側の言い分もわかります。同じ大きさの音でも周りの環境によって感じ方はかなり異なります。また、試験飛行の騒音は一般的に言って実際の飛行よりは低くなります。燃料や積み荷の関係でどうしても低くなるようです。

@神戸空港の起債が271億円増加に
 神戸市は25日、神戸空港土地造成事業の財源のための起債が当初計画に比べて271億円増加する事を明らかにしました。財源にするための土地処分が計画を大きく割り込んだためとの事です。

@大雪で新千歳空港が閉鎖のとき函館から離道する人が10%
 日銀函館支店の調査によりますと、大雪で新千歳空港が長期にわたって閉鎖された場合、鉄道で函館に来て函館空港から本土に向かう人が10%程度いる事が分かりました。同支店ではこの調査から北海道新幹線が函館まで伸びれば大雪の時に鉄道で本土に向かう人がかなりあるとして新幹線の必要性を強調しています。


*3月26日

@成田空港で28日に入場制限が行われます
 28日の日曜日に成田空港近くで反対派の集会があるため、入場制限がありますので、ご注意下さい。

@周辺対策の充実は約束せず・31回騒音対策委員会
 昨日午後2時から第31回騒音対策委員会が空港近くのホテルで開かれました。今年から匝瑳郡光町と香取郡栗源町がメンバーに加わりました。委員長には新しく副総裁になった玉造敏夫氏がなり議事進行を行いました。詳しい報告は後日載せますが、全体的な印象は民営化を前にして周辺自治体の間では周辺対策の後退が懸念され、一方、新会社になる空港公団側は「周辺の経済発展のためには、平行滑走路2500m化と発着回数の増加が必要。」と主張する強気の姿勢が目立ちました。周辺対策の充実を継続事項とした「四者覚書」の継続協議についても、国土交通省は「完全民営化までだが、完全民営化は政府が全株式を売却した段階であり、最短で3年という事で、JR・JTなどの例では長くかかる。従って、協議する時間は十分ある。」との態度で、充実についての協議は「いつになるか分からない。」との印象を受けました。一方、成田空港の西側にある富里町では暫定平行滑走路の供用開始後、「飛行コースを逸脱して飛んでくる。」と言う住民からの苦情がかなりあるとの報告があり、これについては、国土交通省と空港公団が、「着陸復航した航空機が平行滑走路のある東側でなく、西側を旋回して着陸するため。」との説明がありました。軍事利用について質問したのは本会だけでした。国土交通省の答弁は「今回の先遣隊の派遣は貴会との約束にもこれまでの国会答弁にも抵触していない。」と基本的には変わりませんでしたが、「貴会の要望と約束が存在するという事は、その後、防衛庁に伝えてある。」との事でした。

空港公団のページに「航空保安対策の強化と混雑緩和対策について」、「第31回新東京国際空港騒音対策委員会の開催について」、「成田国際空港株式会社の取締役会及び監査役会の概要について」、「成田国際空港スプリングキャンペーンのお知らせ」、「2004年夏ダイヤ定期航空会社別スケジュール発着回数」が載っていました。

@浦安市とTDLが飛行ルートで経産省に要請へ
 浦安市長と東京ディズニーランドを経営するTDL社長は近く経済産業省を訪れ、羽田空港再拡張後の飛行ルートについて「大勢の入園者が訪れる東京ディズニーランド上空を飛行ルートにするのは問題で観光立国の方針に矛盾する。」と飛行ルートの変更を要望する事になりました。

@福岡空港での日航機急ブレーキ事故は機長と副機長の同時ブレーキ
 国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会は今日、昨年6月に福岡空港を離陸するため誘導路を移動していた日本航空332便・B-767型機が急停止したため客室乗務員が重軽傷を負った事故の原因について報告書を提出しました。それによりますと、機長は停止線が近いにも関わらず訓練中の副操縦士に操縦を交代させ、停止線手前で機長もブレーキを踏んだため2人が同時にブレーキを踏んで急停止したためとしています。

@全日空が低コスト航空会社を設立へ
 全日空は低コスト航空会社を設立する方針を固めました。4月にエアーニッポン内に設立準備室を設け、夏頃には新会社を設立し、2005年4月の就航を目指します。当初はB-737型機4〜5機体制で、パイロットは全日空から出向させますが、新規採用を増やし、新規採用者の賃金は全日空パイロットの半分程度に抑えます。免許を持った者を採用し自社養成費用も削減する計画です。


*3月24日

@明日は年一度の騒音対策委員会があり更新できません。悪しからず。

@資料室に「平成14年度新東京国際空港周辺航空機騒音測定結果報告書を読む」を載せました
 千葉県環境生活部大気保全課から「平成14年度新東京国際空港周辺騒音測定結果報告書」が送られてきました。これを読んだ分析を「資料室」の「航空機騒音の話」に載せました。環境基準の達成率は41.5%になったそうです。

@「06年度に着工する事は可能」と黒野社長
 昨日開かれた成田国際空港株式会社の設立総会で社長に決まった黒野匡彦氏は就任の挨拶で平行滑走路について「民営化してもこの問題が解決しない限り成田の問題は前進しない。北側延長を否定するわけではないが、地権者の理解を得るために努力したい。中期経営計画の期間中(2004年〜2006年度)に着工する事は可能だ。」と述べました。
【コメント】黒野氏が以前から言ってきた事と矛盾するようにも見えますが、2006年度中に着工するためには、入札・設計・資材準備などを考えると2004度中、遅くても2005年度半ばの決断が必要になるのではないでしょうか。特に、北延ばしの場合は国道51号線のトンネルの作り換え、または、補強が必要となります。

空港公団のページに「成田国際空港株式会社2004〜2006年度中期総合経営計画策定について」が載っていました。

@可燃物と飲料を判断する検査機の試験運用始まる
 国土交通省はテロ対策の一つとして乗客が機内に持ち込むペットボトルなどの中身が可燃物か飲料か判断できる検査機を世界で初めて開発し、今日から成田空港・羽田空港・名古屋空港で試験運用を始めました。10月下旬まで試験運用を行い10月末から全国26空港に導入する予定との事です。

@日航機乱高下事故の機長に禁固1年6ヶ月を求刑
 1997年6月に志摩半島の上空で起こった香港発名古屋行きの日本航空機が乱高下して死傷者を出した事故の公判が今日名古屋地裁であり、検察側は機長に対して禁固1年6ヶ月を求刑しました。検察側は「事故調査委員会でも機長の過失を認めている。死傷と操縦ミスとの因果関係は十分に認められる。航空機事故関係者といえども治外法権などあり得ない。」と述べています。

@羽田ー能登線の搭乗率保証が63%で合意
 羽田ー能登線の7月7日からの搭乗率保証で石川県と全日空が現在の70%から63%とする事で合意しました。これは機材が現在の126人乗りから170人乗りと大型化する事に伴うものです。保証金も乗客1人につき16200円から10800円に引き下げられます。一方、基準搭乗率を達成した場合は全日空側が販売促進協力金として1席あたり10800円を地元に支払う事になります。


*3月23日

@今日午後、成田国際空港株式会社の設立総会
 今日の午後、都内のホテルで「成田国際空港株式会社」の創立総会が開かれました。また、午前中に開かれた閣議で会長に松橋功氏、社長に黒野匡彦氏とする人事が承認されました。石原伸晃国交相は閣議後の記者会見で、社長に事務次官経験者を起用した理由について「暫定滑走路の2500メートル化の問題を話し合い路線で決着を目指す中で、地元との信頼関係もあり黒野氏が適任」と説明しました。
【コメント】国土交通大臣の発言には「???」と思いました。黒野氏は「北延ばしにするかどうかは数ヶ月単位での判断だ。引き延ばせば、3年後の完全民営化に間に合わない。それで、株主が納得してくれるだろうか。」と言っていたはずですが・・・。

@2003年の日本人出国者の58.5%が成田空港から
 法務省の入国管理局は2003年(1月から12月)の出入国統計をまとめました。それによりますと、日本人出国者は前年比19.5%減となりました。熟年女性の落ち込みが目立っているとの事です。この内、日本人出国者の58.5%が成田空港を使っており、一極集中が進んでいるそうです。なお、外国人出入国者は同0.8%減となっており横ばいとの事です。

@オレンジカーゴが営業停止・全従業員解雇
 昨年10月に新規参入したオレンジカーゴが21日から営業を停止している事が分かりました。羽田ー鹿児島線の運航も停止しています。同日付けで約80人の従業員全員を解雇しました。営業資金が底をついたためとしています。同社は参入当初は羽田ー鹿児島線と羽田ー長崎線を双発の小型機で運航していましたが、11月に「機長の要員確保が出来ない。」と長崎線の運航を休止しました。

@北九州空港の開港が延期へ
 2005年10月の開港を目指して工事が続いていた北九州空港の開港が2006年3月以降に延期される事が明らかになりました。1999年9月の台風で空港島の護岸が倒壊して埋立工事が1年以上できないのが響き、遅れを取り戻そうとしていましたが、地盤が軟弱で工事が難航していました。工費も当初の650億円から980億円に膨らんでいます。


*3月22日

@国土交通省が空港での保安検査の新基準を検討へ
 国土交通省はテロ防止のため、航空会社が空港で行う保安検査を厳しくする方向で検討を始めました。現行の最高基準である「フェーズE」を最低基準にし、さらに厳しい2段階の基準を設定する方向で検討を始めました。2004年度中の具体化を目指すとの事です。

@中国からの団体旅行ビザ発給地を拡大へ
 政府は昨日、中国からの団体旅行に対する入国査証(ビザ)発給対象地域を現在の北京市・上海市・広東省に、江蘇省・浙江省・山東省・遼寧省・天津市の5地域を加える事を決定しました。

@航空燃料高騰でアメリカ航空大手の収益が悪化
 このところの航空燃料の高騰でアメリカ航空大手の先行きに懸念が広がっています。デルタ航空は1〜3月期の赤字が大幅に拡大する見通しを発表しました。また、コンチネンタル航空の会長も「1〜3月期の目標達成は困難。」との見方を明らかにしています。航空燃料はこの半年間で30%値上がりしています。また、スペインでのテロの影響で航空需要が冷え込む可能性が指摘され、この点からも先行きに対する懸念が広がっています。


*3月21日

@スペイン列車爆破テロで欧州の航空株が下落
 先週の欧州株式市場で、スペインで起きた列車爆破テロの影響を受けた航空・旅行・保険関係の株が大きく下落しています。ブリティシュ・エアウエイズ株はすでに20%下落しています。これに対して、アナリストの見方は分かれているようで、「テロの影響は一時的なもの。」との楽観的見方がある一方で、「個人の旅行が減り、消費意欲が減退する。」とする悲観的見方もあります。

@日大理工学部同好会の人力飛行機が日本新記録
 習志野にある日本大学理工学部の「航空研究会」が今日、静岡県富士川滑空場で自作の人力飛行機「メーベ20」号で日本記録に挑戦しました。強い風の中高度30mまで上昇し、46分40秒の飛行で距離約12Kmを飛び、駿河湾に着水しました。現在までの記録が10.881Kmだったので、日本新記録を打ち立てました。


*3月20日

@初めての機内迷惑防止法適用か?
 日本航空は今月9日の成田発チューリッヒ行きの機内で再三の注意にも関わらずトイレで煙草を吸ったり、携帯電話を欠けたりした40代の日本人男性を改正航空法(俗称;機内迷惑防止法)による迷惑行為をしたとして被害届を出しました。この男性は警察で事情を聞かれました。機内迷惑防止法が適用される事になりますと改正されて初めての適用となります。

@東京地検が日航機同士のニアミス事故で管制官を起訴する方針固める
 毎日新聞の報道によりますと、東京地検は2001年1月に起こった日本航空機同士のニアミス事故に関して日本航空機に間違った指示を出した管制官2人を業務上過失傷害罪で在宅起訴する方針を固めた模様です。管制官が航空機のニアミスで起訴されたとすると初めての適用になります。

@佐賀空港新飛行ルートの試験飛行を25日に実施
 昨日書いた佐賀空港の深夜便の新しく提案されている飛行ルートでの試験飛行が25日に実施される事が確定したとの事です。


*3月19日

@日航側の勤務基準改定の一部を無効とする判決
 今日、東京地裁は日本航空乗員組合の副操縦士ら833人が起こしていた、1993年に会社側が行った勤務規定の改定を無効とするよう求めた訴訟で主要な部分を無効とする判決を言い渡しました。裁判長は長距離飛行の乗務時間延長などが「運航の安全に支障が生じるほどではないが、不利益を乗務員に受忍させるだけの合理性はない。」としています。この訴訟は東京高裁で昨年12月に2審判決で組合側の主張をほぼ認める判決が出た訴訟の第2次訴訟になります。
【コメント】日本航空側は早く判決の趣旨を認めて是正するべきではないでしょうか。事故が起こっては遅いのですから。

@佐賀空港深夜貨物便ルート変更で周辺市町が試験飛行を求める
 佐賀空港に全日空が深夜の貨物便を2便運航しようとしている問題で佐賀県側が飛行ルートを変更する案を出しましたが、これに対して、佐賀県と福岡県の2市6町が試験飛行の実施を要求している事が明らかになりました。佐賀県の担当課長は「国土交通省と全日空に検討をお願いしている。」と述べています。

@国内損保各社が小型機の保険料を引き下げへ
 国内の損害保険会社は100人乗り以下の旅客機やヘリコプターを対象に、4月1日から保険料を引き下げる事になりました。これは、事故率が下がっている事による措置との事です。引き下げ率は平均で2.9%になるそうです。保険料の引き下げは5年ぶりになります。


*3月18日

@収容委員会会長襲撃事件で無罪判決
 成田空港反対闘争の中で1988年に起こった中核派による千葉県収容委員会会長襲撃事件で総指揮者として強盗傷害罪に問われた同派活動家に対する判決が昨日東京地裁で言い渡されました。裁判長は「被告が事件の総指揮者だったとした実行犯の供述は信用できない。」として無罪を言い渡しました。実行犯は被告の若い頃の写真を見せられて「総指揮者に間違いない。」と供述しましたが、公判で被告を前に「違うようだ。」と証言していました。この事件で会長は両手両足を骨折する重傷を負い後遺症に悩まされ、他の委員に脅迫電話などが相次ぎ、委員が全員辞職して委員会は現在も機能していません。検察側は控訴する意向を示しました。

@GWの予約が好調
 今年のゴールデンウイークの海外旅行の予約が出足好調との事です。近畿ツーリストのホリディでは昨年のこの時期の予約に比べて189%になっており、HISも120%になっているとの事です。傾向としてはリゾート地でのんびり過ごせるプランが人気との事です。

@A380型機製造に新たに日本企業3社が参加
 エアバス社は17日、A380型機の機体部材供給で松下アピオニクス・システムズ、小糸工業、住友精密工業の日本企業3社が新たに参加すると発表しました。これにより、参加する日本企業は18社になるそうです。

@中国が大型航空機の独自開発を計画
 中国の中国航空工業第一集団公司の首脳が明らかにした所によりますと、2018年までに座席数200程度の航空機を独自開発・製造する予定との事です。まず、貨物機を開発し、その後旅客機を開発する。これは、軍用機としても使う予定との事です。


*3月17日

@またしても成田空港を軍事利用・空自交代要員出発
 今日午前、イラクに派遣されている航空自衛隊の交代要員約90人がブリティシュ・エアウエイズ機で出発しました(マスコミは“民間機”としか書いていないのですが)。私たちの会などの抗議を無視しての再度の軍事利用になります。今回も私服で民間機に乗り込んだとの事ですが、これをもって、「通常の商行為」とはいえません。小人数に分けて密かにいく事も可能なのに(その方が乗客をテロの危険にさらすリスクは小さいはず)、一隊となって搭乗し、副司令が記者たちに対して心境を述べているのですから。
【コメント】今回も外国航空会社の民間機を使っての派遣になりました。防衛庁の方からはマスコミに対して「テロの標的になるから、便名は書かないで欲しい。」と言う要請もあると聞きました。有事法制が“マスコミの自主規制”として、すでに効力を発揮しているように思います。本当に“戦時体制”が着々としかれている怖さを感じます。日本の“国際貢献”は平和憲法の理念に基づいてアメリカのイラク侵略をやめさせる事にあったはずです。“嘘の情報”をでっち上げ“武力行使”に加担する事ではないはずです。

@「手ぶら旅行」実験は「情報掌握」実験?
 昨日成田空港で、今月1日から実施されている「手ぶら旅行」実験が公開されました。一般的には「手ぶら旅行」はモニターに申し込むと自宅まで機内預けの荷物を宅配業者がとりにきてくれて、その場でICタグを取り付け到着地の情報などをタグに入力します。すると、目的地の空港まで、一切手がかからずに運ばれ、そこで受け取る事が出来て便利と言われています。しかし、この実験には別の側面もあるようで将来的にはこのICタグにバイオメトリクス認証などの個人情報まで書き込み、誰がどこまで行ったという情報が半永久的にコンピューター管理できるようになるようです。また、これは良い事ですが、機内預けの荷物を最新の爆発物検知器で調べる事が出来るようです。来年4月から8月まで同様の実験が行われ、2006年には実用化する予定との事です。

@嘉手納基地の米海軍駐機場移転調査を防衛施設庁が開始
 那覇防衛施設庁は住民から要望が出ていた嘉手納基地内の海軍駐機場を沖縄市に移転するための本格的な調査に入りました。調査は8月までに終了するとの事です。この駐機場は騒音だけでなく排気ガスの異臭や洗機場の洗浄水が住宅地まで飛散するなど周辺の住民が移転を強く要望していました。


*3月16日

@成田国際空港株式会社施行令を閣議決定
 政府は今日の閣議で4月1日に発足する成田国際空港株式会社の施行令を決定しました。それによりますと、政府の出資金3000億円については、資本金が約1000億円、資本準備金が約500億円、残りの1496億5300万円を無利子貸し付けとし、毎年111億円を政府に償還する事になるそうです。

@全日空機が滑走路で立ち往生・12分間閉鎖
 今日午後2時40分にニューヨークから成田に到着した全日空9便・B-747型機が油圧系統のトラブルで車輪の制御が出来なくなり、滑走路に立ち往生しました。このため、滑走路が12分館閉鎖されました。同機は牽引車でスポットまで移動しました。乗客にけがはありませんでした。

@ネオンが早くも「成田国際空港」に
 第2ターミナル正面の空港名を表すネオンが昨日から「新東京国際空港」から「成田国際空港」に変わったそうです。

@航空科学博物館にジャンボ機の8分の1の模型・来年2月から
 成田空港南側にある航空科学博物館では来年の2月から展示のメインとして館内にジャンボ機・B-747-400型機の8分の1の模型を設置するそうです。全長は9mで2階部分に操縦席を設け、操縦桿やペダルを操作すると模型全体がそれにつれて傾き、速度計や高度計も動作して臨場感が抜群になる予定だそうです。

@中国が鳥インフルエンザ制圧宣言
 中国農業省は今日、鳥インフルエンザを事実上制圧したと宣言しました。これは、29日間新たな感染がなかった事、人間への感染も確認されていない事から宣言したとの事です。これにより、全ての封鎖を解除しました。しかし、渡り鳥などによる感染の可能性はあるとして警戒は続けるそうです。

@中部国際空港の電波検査始まる
 来年開港する中部国際空港の電波施設の検査が昨日から始まりました。国土交通省の検査専用機が上空を通過してILSなどの電波のチェックを行っています。


*3月15日

@嘉手納町長が騒音軽減などを米軍に要請
 沖縄の嘉手納町長は今日、米軍嘉手納基地の報道局長を訪ね航空機騒音の軽減や海軍駐機場の移転などを要請しました。嘉手納町の屋良地区では2003年度に70db以上が月平均3363回もあり、深夜早朝でも同287回ある事を示し航空機騒音の軽減を要請しました。さらに、航空機騒音規制措置の遵守やF15戦闘機の滑走路上での急旋回の禁止や昨年1月から12月までに緊急着陸が54回発生し町民が不安に駆られている現状を訴えました。午後には那覇防衛施設庁を訪れて同様の要請を行いました。

@スカイマークが羽田ー那覇線の就航を来春に延期
 スカイマークは今日、昨年11月〜今年1月期の業績を発表しました。それによりますと、2億4000万円の赤字となりました。しかし、前年同期に比べますと赤字幅は縮小しています。売上高は同66%増になりました。また、今年7月の就航を予定していた羽田ー那覇線の就航を来春3月に延期する事を明らかにしました。これは、機材の調達が間に合わないためだそうです。

@キャセイ航空が7月から香港ーニューヨークに直行便
 キャセイ航空は7月から新たに導入するA340-600型機を使い香港ーニューヨークに直行便を運航すると発表しました。また、主にアジア方面の需要の増加に対応するため、B777-300型機かA330-300型機のどちらかを2007年度までに9機導入する計画も発表しました。


*3月14日

@JAXAの公開発表会に行ってきました
 先週の10日に日本科学未来館で行われたJAXAの「第1回総合技術研究本部公開研究発表会」に行ってきました。航空から宇宙についての色々な発表があったのですが、騒音については小型ラジコン機を使ってフラップの形状から騒音を軽減する研究がありました。ラジコン機と行っても写真のような双発機で全長が2m以上あるのではないかと言う本格的なものです。これに、フラップをつけて飛ばし、滑走路上に置いたいくつものマイクロホンで通過した時の騒音を測定するもののようです。フラップの形状で3db減らす事が出来るとの事でした。また、航空機関係では気象観測用小型無人機の開発や航空機事故を減らす乱気流探知システムの研究などについて発表や展示がありました。

@アジアの鳥インフルエンザはほぼ収束した・OIE
 パリに本部を置く「国際獣疫事務局(OIE)」は「アジアにおける鳥インフルエンザの流行はほぼ収束したが、ウイルスは数ヶ月間残存する。しかし、病原体をアジア各国から完全に排除することは非常に困難。」とする見方を示しました。

@アメリカが入国者全てに指紋採取と写真撮影を義務づけか
 イギリスのフナンシャルタイムスは13日、アメリカはテロ対策として入国者全てに指紋採取と写真撮影を義務づけることを検討している、と報じました。これは,EUに対してこの処置を検討中であると伝えてきたことによるものだそうです。


*3月13日

@民営化への経費削減で共生委員会の2部会が移管
 今月1日に国・千葉県・空港公団・共生委員会が共生委員会の「歴史伝承部会」と「地域づくり部会」の2部会を、それぞれ財団法人・航空科学振興財団と地域連絡協議会に移す事で合意していた事が分かりました。これは。空港公団の民営化に伴う経費削減の一環として、現在空港公団から地域連絡協議会に共生委員会への負担金として年間6800万円が支出されている事への見直しに伴うものとの事です。
【コメント】「やっぱり・・・」と言う感じです。早くも地域対策の縮小が具体化されてきました。「民営化されたら、地域対策がおろそかにされるのではないか。」と言う地元の心配が単なる“思い過ごし”でない事を示しているのではないでしょうか。

@成田空港で2番目に多い覚せい剤密輸摘発
 東京入国管理局成田支局と県警薬物対策班は昨日、先月25日にカナダ・バンクーバーから到着した便でコーヒー缶や菓子缶に入れた覚せい剤10Kgと乾燥大麻10Kgを密輸しようとしたカナダ人1人と日本人2人を逮捕したと発表しました。3容疑者は頻繁にカナダと日本を行き来しており、不審に思った検査官がこれらの薬物を見つけたとの事です。覚せい剤10Kgは成田空港で摘発されたものでは過去2番目の多さになるそうです。


*3月12日

@空港公団が天神峰現地闘争本部の明け渡し訴訟を起こす
 空港公団は今日、千葉地裁に暫定平行滑走路のくの字誘導路の原因となっている「天神峰現地闘争本部」を明け渡すよう求める訴訟を起こしました。裁判を通じて事の是非を明らかにしたいとしています。

@首相が黒野総裁の横滑りを容認
 小泉総理は昨日、記者団から空港公団の黒野総裁が新会社の社長になる事について質問に答えて、「(事務次官・OBの)全てを排除する訳ではない。中には有能な人もいる。」と述べて、容認する姿勢を明らかにしました。首相は8日の衆議院決算委員会で事務次官経験者が特殊法人や独立行政法人などへ天下りする事を原則的に禁止する方針を表明したばかりです。

@香港ドラゴン航空が成田ー香港線に新規参入
 香港ドラゴン航空は4月2日から成田空港に乗り入れ、成田ー香港線に新規参入する事を明らかにしました。日本から香港への需要を喚起したいとしています。

@静岡空港設置許可取消訴訟で原告敗訴が確定
 昨日、最高裁第一小法廷は住民から出されていた静岡空港設置許可取消訴訟で原告上告を棄却する決定を行いました。この結果原告側の敗訴が確定しました。

@ジェイエアの本社が名古屋に移転・広島市は困惑
 日本航空グループのジェイエアが本社を広島から名古屋に移転する方針を中期経営計画の中で明らかにしました。これに対して、広島県は「事実上の広島からの撤退だ。」ととらえ、広島市は「広島西飛行場のあり方をどうすれば良いか早急に議論しなければならない。」と困惑を隠せません。

@JALエクスプレスが副操縦士採用内定に31人決定
 日本航空グループのJALエクスプレスは2005年度にグループのMD型機を移管される事に伴う運航乗務員として、今年度の副操縦士採用予定者として31人を内定しました。

@EUが域外の補助金受けている航空会社に課税できる法案
 EUの欧州議会は11日、政府の補助金を受けて安い運賃で運航しているEU域外の航空会社に対して着陸税などの形で課税する事が出来る法案を可決しました。この法案は事実上アメリカの航空会社を標的にしたもので、今後、摩擦の火種になりそうです。


*3月11日

@強風で到着便6便が目的地を変更・成田空港
 今日明け方から吹き始めた強風で成田空港ではロンドンからのヴァージンアトランティック航空900便など6便が目的地を関西国際空港・羽田・横田基地に変更しました。出発便に影響はありませんでした。

@日本航空グループが業績を下方修正
 日本航空グループは昨日、今期の損益が850億円の赤字になる見込みと業績を下方修正しました。当初の見込みは650億円の赤字でした。SARSや鳥インフルエンザが影響したとしていますが、これらの影響は一時的なもので、来期は国内線は今年度並みにとどまるものの、国際線は前年度比で30%増になり360億円の黒字を見込むとしています。
【コメント】国内線を前年度並みとして国際線が大幅に伸びるというのは希望的観測ではないでしょうか。来期に鳥インフルエンザが治まっているかどうかも分かりませんし、世界的にテロなどの不安が払拭されていません。大企業は景気が良くなって大幅な増収になっているようですが、私たち、一般国民の生活は相変わらず冷え込んだままですから「海外旅行に行こう。」と言う気持ちも盛り上がりません。海外旅行が低調なのは鳥インフルエンザの影響だけではないと思います。

@B-7E7は1機130億円に決定
 ボーイング社は昨日、開発中のB-7E7型機の価格を1機約1億2000万ドル(130億円)にすると発表しました。この価格は現在のB-767-200型機とほぼ同じになります。航空会社の希望により、航続距離も少し伸ばしたそうです。

@スカンジナビア航空が各国の事業を分離へ
 スカンジナビア3国で作っているスカンジナビア航空は10日、各国の航空事業を分離し子会社を設立すると発表しました。これは、格安航空会社などに対抗するため、経営戦略を機動的に打ち出せるようにするためとの事です。スカンジナビア航空本体は国際線長距離便の運航と各国政府との交渉などの管理業務を担当するとの事です。

@中国南方航空が1年半以内にスカイチーム入りか
 エールフランスの会長は10日パリで講演し、「中国南方航空が1年か1年半以内に国際航空企業連合スカイチームに加入するだろう。」と述べました。また、KLMオランダ航空との経営統合からKLMオランダ航空と関係が強い「ノースウエスト航空とコンチネンタル航空も入る見通しだ。」と明言しました。


*3月10日

@新会社会長に前JTB会長の松橋氏、社長に黒野総裁が内定
 政府は今日、4月1日に発足する「成田国際空港株式会社」の会長に前JTB会長の松橋功氏、社長に現空港公団総裁の黒野匡彦氏を起用する方針を決定しました。3月末の設立総会で正式に決定します。

@成田発の全日空機の副機長が急病で機長が一人で操縦
 7日の午後に成田空港からシンガポールに向かった全日空901便・B-777-200型機の副機長が午後11時頃急に腹痛を起こし、着陸陸まで1時間ほど機長一人で操縦していた事が全日空から国土交通省への報告で分かりました。副機長は急性膵炎だったとの事です。国土交通省は重大インシデントにあたるとして調査を始めました。

@在日米国商工会議所が「全ての定期便を中部国際空港へ」と意見書
 在日米国商工会議所は昨日、来年開港する中部国際空港に60人乗り以下の小型機も含めて定期便のすべてを名古屋空港から中部国際空港に移転すべき、とする意見書を関係方面に提出しました。意見書では「伊丹空港と関西国際空港の二の舞をすべきではない。」と述べています。

@日本航空システムが3年間で4500人の削減目標
 日本航空システムは2005年3月期から2007年3月期にかけて4500人の人員削減を中期経営計画に盛り込みました。これは、従来の削減計画を1500から2000人上積みしたものです。地上職を中心にして削減し、自然減で達成できるとしています。

@名古屋の中華航空機事故訴訟で209人が控訴取り下げ
 名古屋空港で起こった中華航空機事故の裁判で現在までに原告の209人が控訴を取り下げている事が分かりました。控訴を継続している人は日本人7人と台湾人20人の計27人になりました。控訴審では恐怖への慰謝料などで争うものとなるようです。


*3月9日

@成田空港の輸出額が7ヶ月連続のプラスに
 東京入国管理局成田支局のまとめによりますと、成田空港の1月の貿易額が輸出で前年同月比19.5%増、輸入で同6.0%増となったそうです。これで、それぞれ7ヶ月、2ヶ月連続のプラスになりました。

@フェアリンクの成田ー伊丹線が95%
 フェアリンクが発表した2月旅客輸送実績によりますと、成田ー伊丹線の搭乗率が95%に達したそうです。

@普天間周辺で低周波90db以上が1週間で170回
 沖縄県は2月の上旬に米軍普天間基地周辺の住宅で1週間の低周波音測定を行いました。このけっか、90db(G)が170回記録されました。低周波音は70〜80db(G)で建具のがたつきが起こるとの事です。測定は屋外と室内で低周波音と騒音の同時に測定が行われましたが、騒音は屋外と室内で20db(A)の軽減が見られましたが、低周波音では10db(G)の軽減しかなかったそうです。

@大阪空港の小型ジェット機騒音調査結果を4月中旬に提示
 国土交通省は昨年11月に実施した大阪空港周辺での小型ジェット機の騒音調査結果を4月上旬にまとめる方向で調整しているとの事です。4月上旬に「大阪国際空港騒音対策協議会(11市協)」を開きその席で公表して、満杯になっている小型ジェット旅客機枠の見直しをはかりたいとの事です。

@空軍との契約破棄ならB-767の製造ライン維持は困難
 ボーイング社は8日、空軍からのB-767型機100機の大型契約が破棄になった場合、3億1000万ドルの特別損失を計上する事を明らかにしました。その場合、B-767型機の製造ラインを維持する事は難しいとの見解も示しました。


*3月8日

@自衛隊先遣隊派遣で空港公団主脳は何の検討もせず
 今日の毎日新聞千葉版によりますと、先の自衛隊先遣隊の成田空港使用について空港公団幹部の間では何の検討もなされなかったそうです。記事によりますと、空港公団の玉造敏夫副総裁は、「自衛隊員は旅客扱い。軍事利用など議論に値しない。」、「覚書に抵触しない。軍事利用かどうか、官邸や国土交通省が判断する。」と述べたそうです。
【コメント】ある程度予想はしていましたが、今井元総裁との約束である「軍事的利用はしない。」と言う重要な件について空港公団の中枢部で全く話が出ていなかった事に、改めて怒りを覚えます。また、「軍事利用かどうかは官邸や国土交通省が判断する。」と言う無責任な姿勢にも怒りを感じます。空港公団には空港と旅客の安全を守るという責任があるはずで、「危険」かどうか検討し、“危険”と判断した場合にはたとえ政府の要請であろうとも、毅然とした態度を取る必要があるはずです。あの警備を見れば危険と判断したはずです。総裁が運輸省出身で、副総裁が警察庁出身とはいえ政府の言うがままでは空港公団首脳としての責任が果たせないのではないでしょうか。また、部隊の編成式までやって、“戦争状態”であるイラクに向かう先遣隊が“ただの旅客”であるとするのは世間一般の常識から外れています。

@羽田ー金浦線の2月搭乗率が70%以上に・成田の韓国線に影響
 昨年の11月30日から開始した羽田ー金浦線の搭乗率が上昇し、2月には日本航空が約70%、全日空が約75%になったそうです。この路線に対する認知度が高くなったためと考えられます。一方、この影響が成田空港の韓国線に表れてきており、1月の韓国線旅客は前年同月比で14%減となり、便数で95便減少したそうです。

@日本航空システムが成田空港で自動チェックイン機を増強
 日本航空システムは成田空港内の自動チェックイン機を現在の10台から15台に増やします。この内の10台はチェックインカウンターの隣に集中的に設置して現在の利用率5%〜10%を引き上げる事をねらっているそうです。

@成田空港南部の5町1村の消防団が救難訓練実施
 昨日、成田空港南部の山武郡の5町1村の消防団が合同で航空機事故を想定した消火救難訓練を行いました。成田空港を離陸した航空機がエンジントラブルで空港に引き返す途中で山武町役場の駐車場に不時着した、との想定で救難と消火の訓練を実施しました。141人の団員とポンプ車・救急車14台が参加しました。


*3月7日

@1市2町の法定合併協議会が開かれる・市名は『成田市』に
 昨日成田市内のホテルで成田市・下総町・大栄町の法定合併協議会の1回目の会合が開かれました。この席で、新市名は「成田市」とし、編入合併とする事、新市庁舎は現在の成田市役所に置く事などで基本的に合意しました。次回の協議会は27日に開かれ、来年の4月合併に向け準備を進めます。

@JASのMD型機のエンジン故障、メーカーが2年前に修理方法変更
 日本エアシステムのMD型機の18機のエンジンの同じ箇所が破損もしくは傷が見つかった事故について、エンジンの製造メーカーであるプラット・アンド・ホイットニー社が2年前に故障したステーターと呼ばれる部品の修理方法を変更していた事が明らかになりました。ところが、プラット・アンド・ホイットニー社はこの変更を航空会社には連絡していませんでした。日本エアシステムは今回の事故後に変更を知ってプラット・アンド・ホイットニー社側に経過の説明を求めています。
【コメント】「やっぱり」と言う感じです。プラット・アンド・ホイットニー社側は責任逃れのためにFAA長官まで動かして「日本固有の問題」と言わせたのでしょうか。

@岡山ー上海線がデェイリー化
 中国東方航空は現在週4便で運航している岡山ー上海線を3月下旬から毎日運航する事を明らかにしました。この路線はビジネス客が70%と多く、搭乗率も約60%と安定しており、デェイリー化しても需要があると判断しました。岡山県はこれをきっかけに岡山空港を中国地方と四国の中心空港にしようと意気込んでいるそうです。


*3月6日

@空港公団が搭乗口付近のフェンスをかさ上げへ
 空港公団は搭乗券を持たない中国人男性が搭乗口付近の高さ1mのフェンスを乗り越えて離陸寸前のエアカナダ機に侵入した事件を受けて(何時起こったのかテェックできませんでした。)、フェンスの高さを2mにする工事を今月中旬から始める事になりました。5月の初めには完成するとの事です。費用は約2千万円です。

@昨年の鳥との衝突が134件・トランスオーシャン航空
 日本トランスオーシャン航空はこのほど、昨年1年間の自社航空機と鳥との衝突が134件あった事を明らかにしました。この10年間で最多になるそうです。この内1件で飛行に支障が出ました。衝突箇所はエンジン部分が一番多く、石垣空港が31件、宮古島空港が25件だったとの事です。

@羽田ー能登線が10万人を達成
 昨年7月7日に開設された羽田ー能登線の乗客がこのほど10万人を超えました。この間、平均搭乗率が83.2%と好調ですが、12月と1月は60%台に落ち込み、2月は70.5%に回復しました。


*3月5日

@チャイナエアラインが成田ー台中のチャーター便を運航へ
 チャイナエアライン台中の新空港の供用開始を受けて成田ー台中間に初めてのチャーター便を運航する事にしたそうです。

@成田空港近くの病院が「発熱外来」を新設
 成田空港南部の芝山町岩山にある高根病院はこのほど、インフルエンザや下痢などの感染性疾患が疑われる患者専用の「発熱外来」を新設しました。これらの患者を一般患者と別の所で治療する事により、待合室での感染をさけるためとの事です。感染症が心配される場合は患者にも医療用マスクをつけてもらい医師や看護士もゴーグルなどをつけて診察にあたります。来春に完成する新病棟には「陰圧病室」も設けるとの事です。

@千葉県議会が羽田空港再拡張工事入札反対の意見書採択
 千葉県議会は昨日、羽田空港再拡張工事の今年度入札実施に反対する意見書を全会一致で採択しました。意見書では「国土交通省の飛行ルート案は騒音共有を真摯に受け止めた提案とは認められない。」としており、「関係自治体の了解が得られないままの工事入札に反対する。」としています。この意見書は国土交通省に提出されます。

@全日空2月輸送実績・国際線は6.7%減に
 全日空が昨日発表した2月の旅客輸送実績によりますと国際線が前年同月比で6.7%減、国内線が同6%減となったそうです。国際線では欧米路線はほぼ前年並みでしたが、アジア方面が鳥インフルエンザの影響で大きく落ち込んでいるそうです。


*3月4日

@D誘導路は横風用滑走路
 昨日空港公団に行った時に供用を開始したD誘導路について航空写真で説明してもらいました。その結果ではD誘導路は本来計画の横風用滑走路(C滑走路)だった事が分かりました。これにより、横風用滑走路自体はほとんどが出来上がっている事になります。しかし、円卓会議の22項目の合意では横風用滑走路については「2)横風用滑走路については、平行滑走路が完成した時点で改めて地域社会に提案し、その賛意を得て進めるのが適当であるが、これを地上通路として整備することは別の問題である。」となっていますので、誘導路としての整備自体は問題はないのですが、「戦闘機ならすぐにでも使えるな。」と思ったのは考え過ぎでしょうか。

@KLMが成田ーアムステルダム線をディリー化
 KLMオランダ航空は昨日から成田ーアムステルダム線を毎日運行としました。新しい機材としてB-777型機を導入し、同機を「シティー・オブ・トウキョウ」と名付けました。

@コンチネンタル航空が正規割引運賃の制限を撤廃
 コンチネンタル航空は夏季ダイヤからのエコノミー正規割引運賃「フライトライト」を発表しました。今回から、「事前購入が必要」とした制限を撤廃しました。このため、当日の購入も可能となります。例えば、平日の成田ーニューヨークの料金は66000円から当日購入が出来るようになります。

@関空が伊丹を使わない国内線着陸料を割引へ
 関西国際空港会社は4月1日から国内線で関西国際空港のみを使う便の着陸料を40%割り引く事になりました。当面は日本航空グループの関空ー釧路線と全日空グループの関空ー函館線のみになります。また、航空会社ごとに関西国際空港から1日3便以上運航する場合着陸料を5%引き、4便なら10%引きというように5%刻みで着陸料を割り引く制度を導入します。これらの制度で、国内線の伊丹シフトに歯止めをかけたいとしています。


*3月3日

@騒音対策委員会での発言要旨を提出しました
 今日、空港公団にいき今月25日に開催される第31回騒音対策委員会での発言要旨を空港公団担当者に提出してきました。成田空港は4月の民営化に向けて衣替えが急ピッチで進んでいます。空港公団工事局でも看板の付け替えが行われていました。

@全日空が9日から自動チェックイン機を導入
 全日空は成田空港で9日から自動チェックイン機を6台導入し運用を開始します。カーボン式以外の航空券で利用でき、1回の操作で最大6人までの座席が指定できるそうです。これにより、チェックインにかかる時間が大幅に短縮できるとの事です。

@石川島播磨重工がジェットエンジン部門の集約を検討
 石川島播磨重工は今後も需要が伸びると予想されている航空機用ジェットエンジンのブレード製造などの集約を検討しています。具体的には田無工場の部門を閉鎖し、相馬工場の増強をはかる事になるようです。時期については検討中としています。


*3月2日

@「JASのエンジン破損は日本固有の問題」とFAA長官
 アメリカのアメリカ連邦航空局(FAA)のブレーキー長官は昨日都内で記者会見し、「日本エアシステムのMD型機のエンジン破損事故は日本固有の問題であり、日本エアシステムの整備に何らかの問題があるのではないか。なぜなら、世界のほかの地域ではこうした問題は見つかっていない。」と述べました。
【コメント】このエンジンのオーバーホールは製造メーカのP&H社のシンガポールにある子会社が行っていたはずですが、いずれにせよ、早く原因が解明される事を望みます。

@全日空がアレルギー源0の機内食を提供開始
 全日空は国内線全便で代表的なアレルギー源である小麦・そば・乳製品・卵・落花生を使わない機内食の提供を始めました。子供向けで、出発日の4日前までの予約が必要との事です。


*3月1日

@2月のアクセス数は14405回でした。ご愛読感謝いたします。

@成田空港で雪のため55便に影響・除雪車がエンジンに接触
 今日、成田空港に雪が降りました。この影響で、機体の雪除去などで出発の54便に最大4時間43分の遅れが出ました。また、午後1時頃には除雪車が出発直前のウイーン行きオーストリア航空52便・A340-200型機の第4エンジンに接触し、同機は欠航となりました。

@成田空港で刃物などの危険物を原則廃棄に
 成田空港で航空機に搭乗する際の手荷物検査で発見されるナイフやはさみなどの危険物を原則的に廃棄処分にする事が就航する60社で作る「新東京国際空港航空会社運営協議会」で決まりました。今までは、各航空会社が預かり、到着地で返却していました。しかし、テロ対策と搭乗手続きの簡略化の為に発見された段階で廃棄処分にする事にしたものです。第1ターミナルでは既に試験的な運用が行われており、第2ターミナルでも中旬には始める事にしています。

@タイ航空が成田ーバンコク線を増便へ
 詳しい事が分からないのですが、タイ国際航空は夏季ダイヤで成田ーバンコク線を増便します。また、成田ーロサンゼルス線を運休にするそうです。

@中日本エアラインが全日空傘下へ
 先月28日、中日本エアラインが全日空の傘下に入る事が明らかになりました。全日空が名古屋鉄道から中日本エアラインの株を買い取り、50%以上の筆頭株主になります。全日空は中日本エアラインの便にANAの便名をつけ、座席も販売します。中日本エアラインにとっては販売力の強化になり、全日空にとっては国内線の充実になります。また、中日本エアラインは来年5月の中部国際空港の開港に会わせて、拠点を名古屋空港から中部国際空港に移す事になりました。


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