1998年6月の出来事


*6月30日

@要望書の回答に関する公団交渉報告

 交渉は昨日の午後2時から空港公団工事局の会議室で行なわれました。空港公団からは地域共生部次長と他に2名の方が出席してくれました。本会からは副会長の木内、事務局長の岩田、多古町町会議員の石渡、元多古町町会議員の秋山の4名が出席しました。交渉時間は約1時間半でした。

 要望書の内容については6月3日の出来事を参照してください。

 以下の内容の文責は岩田にあります。

1、平行滑走路2000年度末完成の見通しについて

空港公団; 空港公団としては2000年度末の完成を目指して、鋭意努力していく事しかない。もちろん、話し合いを基本にして。1坪共有地については設定したグループとまず、話し合い、その後、共有者と個別に接触していくことになると思う。住んでおられる2戸の方とは話し合いを進めていかなければならないと思う。

守る会;2戸の方とはコンタクトは取れているのか。

空港公団;それについてはコメントを控えさせて頂きたい。

守る会;羽田の国際空港化と平行滑走路の完成の問題は関連があるのではないか。

空港公団;確かに関連していると思う。

2、空調機器の電気代補助金の不公平について

空港公団;この補助は自治体が独自にやっている事である。財政状況によって差がでるのは好ましくないが、空港公団としては指示できる問題ではない。制度にないことなので、公団では如何ともしがたい。

守る会;防音の効果を挙げるためには必要条件なのだから国が出すのが筋ではないか。

空港公団;これは成田空港だけの問題には留まらない。全国の空港周辺の問題であり、おいそれとできることではない。

守る会;それなら、共生財団の事業としてやればよいではないか。それと、防音の効果をあげるためにはどの位の電気代がかかるか計算して公団としての基準を示せば、不公平は是正されるのではないか。

空港公団;どの位使うかは人によって違うし、難しいのではないか。

守る会;使う、使わないは人によって違うかも知れないが、せっかく作った防音家屋の防音効果を十分なものとする基準で良いではないか。

3、上空通過の飛行コースの幅について

空港公団;運輸省の方でパイロットや管制官などの入った専門家会議を設けて検討している。現在までに専門家会議が3回、そのしたのワーキンググループが7回もたれている。できるだけ早い時期に騒音対策委員会で報告したい、とのことである。

守る会;検討をお願いしてから、もう、2年経っている。遅いと言わざるを得ない。できるだけ早くお願いしたい。

4、増便問題について

空港公団;着陸復航は安全確保の為に行なうものだから、それが多いと言っても問題になることではない。従って、何回あったかは公団としてつかんでいない。便数は1日400回までは大丈夫である。

守る会;その考え方は問題だ。着陸復航はその前に何か危険な状態があったから行なうのだ。「1日400回までは大丈夫」と言うが、机上の計算ではないのか。今でも、管制官はいらつき、椅子のアームの痛みが早い、と言うではないか。実情を踏まえて言っているとは思えない。

5、大気汚染の測定施設を千代田地区に設ける問題について

空港公団;公団は56年から短期測定を実施してきた。今回、空港の滑走路の両端の南北と空港の東西に常時測定局を設けることになっている。専門家に聞いたところ、これらのデーターから千代田地区の汚染は拡散シュミレーターで予測できる、とのことなので設けなくてもすむ。

守る会;なぜ、2本の滑走路の間に測定局を設けないのか。素人が考えても、間の汚染が一番激しくなるはずだ。ましてや、近くにエンジンテスト場もある。滑走路の両端は離陸時は高度が高くなって拡散もするはずだ。シュミレーションが実態を忠実に再現するとは限らない。是非、設置を検討して欲しい。

6、共生財団について

空港公団;

1)事業内容については限定事業など書いてあるとおりである。市町村別をというが、住民の皆さんの申込によるのでわからない。

2)共生財団を作った意味は法の改正を待っていたのでは時間がかかる。できるだけ急いで対策を実施したいと言う理由だった。そこで、法便として設立した。

3)出資金は関係自治体が賛成して出資したものなので、問題はないと考えている。交付金は騒音対策などのために使われるものである。

4)財団の職員は千葉県、成田市、公団の職員が出向している。

5)事業は短期集中型の事業だけではない。継続事業もある。しかし、短期が終わって事業規模が縮小すれば、職員も派遣元に帰ることになると思う。

6)これらの事業は10年で終わるものではない。従って、10年経った段階で継続の話は出てくると思う。

守る会;申込を待つのは当然だが、予測無しでその年の事業規模を考える筈はない。その予測の内容を市町村別に教えて欲しいと言っている。なぜ、隠さなくても良いものを隠そうとするのか。芝山の町議会にも「これは内緒なのですが、」と言っている。何か、裏があると考えたくなる。事務所にしても、なぜ、あのような1等地に高い賃貸料を出して設けたのか。「交通の便が良い」というが、誰のための交通の便、なのか。なぜ、出資金が100億なのか。10年間の事業規模から言えば、60億円で十分だったのではないか。自治体の出資金については特別交付金から戻しがある、というが特別交付金の総額は決まっているわけだから、別の対策に回せたお金を出資金に向けるだけになるではないか。

空港公団;今年から、交付金の規則の一部を改正して、総額が数億増えている。1年間に約36億円になる。

7、その他の項目について

守る会;1)共生大綱が示されたら説明をして欲しい。2)多古町の五辻と飯笹に共同利用施設がないのはなぜなのか。

空港公団;共生大綱は周辺関係自治体には運輸省と空港公団で説明に行くことになると思う。共生委員会での説明は予定してない。守る会については説明の機会を設けるようにしたい。五辻と飯笹の共同利用施設については調べてみる。共同利用施設は70WECPNL以上が基準なのであっても良いはずなのだが。新しいノイズサプレッサーを作ることになった。今度のは、建物の中にエンジンを入れて屋根から空気を取り入れるようになるので、風向きに関係なく使える。

守る会;そのノイズサプレッサーはどこから排気するのか。

空港公団;排気も上からするようになる。

守る会;その排気は浄化装置がついているのか。

空港公団;浄化装置はついていない。

 以上で交渉の内容は終わりですが、空港公団から「共生委員会ニュース」と「新のイズサプレッサーの完成図」を頂きました。

@訂正

 昨日の10月末からの増便の記事の中で今回の増便の割り当てについて「ICAOの承認を得て」と書きましたが、これはICAOではなく,IATAでした。申し訳ありませんでした。



*6月29日

@今日空港公団へ行ってきました

 今日、会員4名で要望書に対する空港公団の考え方を聞いてきました。詳しい内容は明日の出来事で報告したいと思います。

@10月末からの発着枠の再配分の案が固まったようです

 今年の10月末からの成田空港の発着枠の再配分の案が運輸省で決まったようです。昨年から問題になった増便分と配分されているものの現在使われていない分を含めて、1週間当たり101便になるようです。国別の内訳は日本が43便、アメリカが37便、ロシアが5便、フィリピンが3便、イギリス・中国・フランスがそれぞれ2便などとなっているようです。この案はIATAの正式な承認を得て本決まりになるようです。


*6月28日

@明日の午後、要望書の回答を聞きに空港公団へ行ってきます


*6月26日

@都合により明日の更新ができません。よろしく。

@『共生大綱』の件は口頭説明とのことです

 22日に開かれた共生委員会の席上で「飛行コースも含めた『共生大綱』を7月中にも示したい。」との説明が行われましたが、「これについての文書はないのか。」と公団に聞いたところ、「口頭による説明だけだった。」との事でした。

@「第25回騒音対策委員会の議事録は今、印刷に入っている。来月中旬になる。」

 昨年と一昨年は終了してから、1カ月程ででき上がった騒音対策委員会の議事録が今年は遅れています。今日、空港公団に聞いたところ、「来月の中旬になる。」とのことでした。

@運輸省、羽田空港発のホノルル行きのチャーター便を認める

 「国際線は成田空港、国内線は羽田空港。」の方針を維持していた運輸省が羽田空港の地元の大田区の住民団体が要求した『羽田発のホノルル行きのチャーター便』の運航を認めました。運輸省は「今回は羽田空港の地元の要求なので認めざるを得ない。これは特例である。」と千葉県に説明しました。千葉県側も、「今回は例外と理解している。」と表面は冷静を保っていますが、成田空港開港後初めて国際線が羽田から飛び立つ意味は大きいと思います。もちろん、2つの中国問題の関係で台湾の中華航空だけは羽田空港に残りましたし(だからこそ、関税などの部門が残って今回もスムースに国際便が発着できるのですが。)、VIPの特別機は羽田空港に発着していました。しかし、それ以外では、20年来初めての出来事です。この裏には『平行滑走路の建設がいつまでもできないのなら、国際線の一部を羽田空港に戻すぞ。』という叱咤の意味もあるのだと思います。今後も、羽田空港の“地元”の要請であれば、羽田空港が国際線で使われることが考えられます。なお、今回のチャーター便は9月に飛び立つ予定です。

@石垣市議会が新石垣空港の承認案件を否決

 石垣市議会は今日の会議で新石垣空港建設承認を求める当局の案を賛成少数で否決しました。空港の建設には地元の承認が必要ですので、これにより新石垣空港の建設は予定通りには進まないことが確実になりました。予定では2006年に開港することになっています。


*6月25日

@成田空港の貨物取扱量世界2位に転落

 民間航空機関の調査によりますと、10年続いた成田空港の貨物取扱量世界一が昨年度でとぎれました。新たに世界一になったのは香港の啓徳空港です。


*6月24日

@北海道国際航空の1号機が羽田に着く

 今年の10月30日から航空業に新規参入をする予定の北海道国際航空の1号機が今日羽田空港に到着しました。オーストラリアからリースした機体で、機種はB−767−300型機です。新造機でアメリカから今日とんできました。北海道国際航空では7月から乗員の訓練で羽田空港と新千歳空港の間をこの機体で飛び始めます。10月30日からは1日3往復の運航を始める予定です。

@イベリア航空のハイジャックは無事解決

 きのう起こったスペインのイベリア航空のハイジャック事件は犯人が逮捕されて無事解決しました。なお、日本人は乗っていませんでした。

@全日空乗員組合のホームページにスト中止にいたる経過が乗りました


*6月23日

@現滑走路と平行滑走路に挟まれた地域の騒音調査を約束

 きのう開かれた共生委員会で委員から「現滑走路と平行滑走路に挟まれる地域の騒音がどのようになるのか詳しく調べてほしい。」と言う要望が出て、国と空港公団が調査を約束したようです。

@イベリア航空機がハイジャックに遭う

 今日午前、スペインのセビリアからバルセロナへ向かっていたイベリア航空の国内線の旅客機B−727型機が3人組にハイジャックされました。同機には乗員・乗客120人が乗っていました。この中には2人の日本人らしい名前も確認されています。同機はバレンシアに強制着陸させられ給油を行いました。犯人は子供と婦人18人を開放しましたが、イスラエルのテルアビブに向かうことを要求し、要求が入れられなければ同機を爆破すると言っています。犯人の1人は起爆装置らしきものを持っているそうです。

@全日空乗員組合の委員長「当面は会社側と話し合いを続けていく」

 明日からのストライキを中止した全日空の乗員組合の委員長は会社側との話し合いを当面は続けていく方針を明らかにしました。


*6月22日

@平行滑走路完成後の飛行コース案を7月に提示

 今日の『千葉日報』によると、運輸省は平行滑走路完成後の飛行コース案を7月中に地元自治体に提示する方針を固めた、とのことです。これは、空港整備の指針として策定する「共生大綱」のなかで示されるもようです。この方針は今日開かれた「共生委員会」で説明されたもようです。発表される飛行コースは現在、最終段階の調整を行っているもようですが、千葉県との約束のように、『利根川と九十九里浜の間は直進上昇・直進降下』になるようです。その先は現在の滑走路の飛行コースに合流させるもようです。

【コメント】「やっと、ここまできたか。」と言う感じです。私たちの会は13年前の第14回騒音対策委員会の時から、ことある毎に「早く飛行コース案を発表せよ。それでないと、地元・周辺市町村の町作り計画も出来ないではないか。」と要求してきました。近年は、騒音対策委員会の席上でも市町村の代表が強く要求するようになっていました。特に、今年の騒音対策委員会では多くの地区部会の代表が同様の要求をしていました。(3月31日の出来事を参照)詳しい飛行コース案を見てみないと何とも言えないのですが、報道の通りにだとすると、平行滑走路が完成しても便数は思ったほど増えないのではないでしょうか。利根川や九十九里浜を越えた後のコースが今と同じとすると、滑走路が2本になっても交互の離陸になって、飛行機どうしの間隔はあまり詰められませんから現在のラッシュ時の2分間隔・1分半間隔を詰めるわけには行かないような気がします。無理をすれば、安全を脅かすことになりかねません。しかし、ともかく、早く案を見て検討したいと思います。

@全日空労組が23日からのストライキを一応中止へ

 全日空の乗員組合は23日から予定していたB−747−400型機への乗務を拒否するストライキを中止することになりました。理由は「諸般の事情で」としており、「24日の組合大会で今後の方針を決定する」としています。

@英国チャーター機がキプロスで操縦室火災・・・空港に引き返す

 22日キプロス南部のラルナカで離陸直後の英国のチャーター機のB−757型機が操縦室で火災が発生して、空港に引き返しました。火災は制御パネルの火花によるものと見られ、火災そのものは操縦士が消し止めました。同機はイギリスに向かう予定でした。


*6月21日

@成田空港に新しいノイズサプレッサーを建設へ

 空港公団と日本航空・全日空は成田空港の整備地区に新しいノイズサプレッサーを来年3月末をめどに建設することになりました。消音施設を2社が設置し、それを覆う格納庫を空港公団が建設することになります。現在使われているノイズサプレッサーは消音装置がむき出しで北に向けてあるため、北風のときにしか使用できません。南よりの風のときは排気ガス避けの金網に向けてエンジンテストを行い、付近に主に深夜騒音をまき散らしていました。そこで、今回は北よりの風でも南よりの風でも使用出来るようにジャンボ機がすっぽりと入る格納庫で覆い屋根から空気を取り入れる事になっています。大きさは長さ約103m、幅約80m、高さ約26mで総工費は約20億円で空港公団が半分負担します。


*6月20日

@運輸省が来年秋から安全に関する情報を公開

 今日の朝日新聞によると、運輸省は来年の秋から、国内航空各社の安全にかんする情報を公開する方向で検討を進めています。現在、学識経験者、旅行業者、国内の航空会社の関係者ら18人で委員会を設置して公開する情報の内容などの検討に入っています。現在は空港へ引き返すなどの異常運航についてはその都度マスコミ関係に流していますが、一般には報道されない限り知ることが出来ない状態です。アメリカでは、異常運航だけではなく小さなトラブル、罰金を科せられた航空会社の名前や違反の内容等までインターネットで流しており、誰でもが知ることが出来るようになっています。今のところ、公開される内容は各航空会社の保有機材の使用年数や異常運航件数などになるようです。

【コメント】情報が公開されるのは一歩前進と思いますが、正直言って、報道されている内容では物足りません。アメリカ並みにしてもらいたいものです。記事の中では『日本は事故や違反件数が少ないことから、わが国にあった・・・』と書かれていましたが、小さな事故や故障まで公開することが、航空会社の安全に対するより一層の注意を喚起することになるのではないでしょうか。この点に関しては日本航空乗員組合がホームページの中で『月間トラブル』を公開している姿勢には敬意を表したいと思います。委員会の中に航空会社の関係者を入れることも疑問を感じます。どうしても、都合の悪いことは避けようと言う意識が働いて、後退した内容のものになりかねません。

@日本エアシステム機がエンジントラブルで大阪空港へ引き返す

 昨日の午後9時ごろのNHKテレビのニュースで、「日本エアシステムの旅客機がエンジントラブルで大阪空港に引き返した。」旨の報道がありましたが、テレビをちらりと見ただけなので、詳しいことがわかりません。

@ボーイング社が小型ジェット旅客機の協同制作を日本に打診

 ボーイング社は同社が開発している小型ジェット旅客機Bー717の共同開発を三菱重工と川崎重工に打診してきました。これは同機の主翼の制作を行うはずだった韓国の現代グループが韓国の経済危機のあおりで準備が遅れているために急きょ協同制作を打診してきたものです。日本のメーカーが担当するのは主翼部分です。Bー717型機は100人乗りで、99年夏に航空会社への納入が予定されています。


*6月19日

@運輸省が空港使用料を来年度から引き下げの方針

 運輸省は来年度から空港使用料を引き下げる方針を固めました。空港使用料は着陸毎に支払う「着陸料」と完成施設などの利用料に当たる「航空援助施設利用料」に分かれます。日本の使用料は国際的に見ても高く、B−747−400型機の場合10倍にもなるケースもあるそうです。これを引き下げて、激化する航空運賃値下げ競争の競争力の向上をはかろうとするものです。この引き下げに伴う収入の減少は空港整備特別会計への一般会計の繰り入れを増やすことによって補う予定で、来年度の概算要求に盛り込むことにしています。

@カンタス航空の契約社員が解雇を不当として提訴

 カンタス航空から解雇された12名の客室乗務の契約社員が「採用時は正式社員にすると言っておきながら、一方的な解雇は許せない。」と今日、東京地裁に提訴しました。12名は1987年に正式社員や契約社員として採用され、その後、期限付きの契約社員となりました。給与水準を半減する協約を拒否したことところ解雇されたものです。

@仙台空港の国際線利用者が初めて減少

 昨年度の仙台空港国際線の利用者が90年以降初めて減少したことが明らかになりました。昨年度の国際線利用者は41万8千人で前年度より5.4%減少しました。特に、香港線の利用者が激減したことが響いています。滑走路を3000mに延長して、長距離国際線を誘致しようとした矢先で痛手になるようです。

@カナダで通勤用小型機が着陸に失敗炎上・・・11人全員が死亡

 18日の朝、モントリオール郊外のミラベル空港に緊急着陸しようとした通勤用の双発プロペラ機が着陸に失敗し、炎上爆発しました。この事故で乗客・乗員11名全員が死亡しました。同機は片方のエンジンから出火し緊急着陸しようとしたものです。

@アメリカがキューバ機の上空通過を認める

 アメリカ国務省はキューバのハバマからカナダのモントリオールとトロントに向かうキューバの定期便がアメリカ国内を飛行することを認めると発表しました。今までは上空通過が認められず、迂回して大西洋上を飛行していました。キューバはアメリカの態度を不当として、ICAOに提訴していました。


*6月18日

@東京都議会が羽田空港国際化推進の意見書を全会一致で採択

 昨日東京都議会は国にたいし羽田空港国際化の推進を求める意見書を全会一致で採択しました。意見書では「日本と首都圏の経済的・社会的発展のためには国際空港が二つ必要だ。羽田空港の沖合い移転の完成で深夜の時間帯はすいている。成田空港と競合しないことを条件に羽田空港の国際化を積極的に推進するべきだ。」としています。また、意見書の中には「成田空港をめぐる30年の歴史と関係者の努力を踏まえ、平行滑走路の日も早い完成をはかる」「成田空港と競合しないことを前提に、騒音、交通問題など関係者間の基本的合意をはかる」などとした千葉県側に配慮した文章も入れられています。

 これに対して、千葉県側は猛反発をしています。自民党県連は直ちに自民党都連に抗議を行いました。また、千葉県議会の斎藤議長は「成田空港問題に対する基本的な認識に欠けているうえ、葛南・木更津地域の騒音問題などの実情を十分把握していない。」とのコメントを発表しました。

@運輸省がMD−11型機のエンジンの点検を指示

 運輸省は14日マニラ国際空港で起こった日航機の滑走路逸脱事故に関連して、日本航空に対して所有しているMD−11型機のエンジンの点検を指示しました。この事故では右側エンジンの逆噴射装置が作動しなかった疑いが出ています。

@日本エアシステムと日本航空がストライキを回避

 今日行われる予定だった日本エアシステムのストライキは午前5時に組合と経営側の交渉が妥結し、運航は平常ダイヤで行われました。また、日本航空もストライキが回避されました。

@運輸省が3空港の運用時間延長を許可

 運輸省は長崎空港、中標津空港、出雲空港の運用時間の延長を許可しました。これにより、長崎空港は7時半から21時半まで(1時間延長)、中標津空港は8時半から20時まで(3時間半延長)、出雲空港は7時半から20時半まで(1時間半延長)となります。


*6月17日

@日本エアシステムが明日ストライキ

 日本エアシステムの組合は夏のボーナスなどへの会社側の回答を不満として、明日ストライキに入ります。ストライキが実施されると国内線の54%が影響を受けるもようです。国際線はストライキの対象にはなっていません。

 日本航空も明日ストライキを実施する予定ですが、こちらは管理職が乗務するため、実質的な影響はない予定です。

@自民党のプロジェクトチームが空港使用料の引き下げを提言

 自民党の「航空競争力向上および空港整備問題プロジェクトチーム」は今日、世界的に見てかなり高い空港使用料を引き下げるべきとする中間報告をまとめました。報告では「1999年度予算の概算要求に盛り込むべき」としています。しかし、引き下げの条件として、各航空会社の一層の合理化を求めています。


*6月16日

@全日空乗員組合が23日からスト再開の方針を決める

 全日空乗員組合は今日組合員大会を開いて中断していたストライキを23日から再開することを決めました。ストライキの対象はパリ行きを除く国際線のB−747−400型機です。なお、経営側は昨日「新賃金体系の導入の基本方針は変えないが、乗務時間に比例して支払う補償について暫定的に一定の保障措置を導入する」という譲歩案を示していましたが、これを蹴ってスト再開を決定したものと思われます。この件については、全日空乗員組合のホームページにはまだ発表はありません。

@関西空港2期工事落札を目指してアメリカがアピール

 関西国際空港の2期工事の落札を目指して、アメリカ商務省などが『米国エグゼクティブ・エアポート・セミナー』を泉佐野市で開催しました。空港関連企業12社が参加し、空港会社や自治体関係者に落札に向けアピールを行いました。


*6月15日

@マニラで日航機が滑走路から脱輪・・・緊急脱出で24人が怪我

 昨日の日本時間午後11時半すぎに、マニラの国際空港に着陸しようとした成田発日本航空745便のMD−11型機が着陸後、滑走路の左側にそれて、ぬかるんだ芝生に前輪を突っ込み止まりました。その後、機長の判断で緊急脱出を行い、この際、日本人7人を含む24人が重軽傷を負いました。同機はマニラ空港が大雨のため、管制塔から上空待機を指示され、1時間上空で待機をした後管制塔が着陸を許可し、着陸しました。着陸したときも雨が激しく降っていたそうです。同機のパイロットは「着陸後エンジンを逆噴射モードに入れたが、右側のエンジンが逆噴射をしなかった。」と話しているそうです。これが事実とすると機体は当然左にずれていくことになります。マニラの空港当局は緊急脱出を指示した機長の判断が適当だったのかどうか、調べていくことを表明しています。

@芝山町菱田地区宿の住民が騒音を実体験

 13日、平行滑走路の南側延長上に位置する芝山町菱田地区宿の住民20人が現滑走路の騒音を実体験しました。平行滑走路南端からとほぼ同じ距離にある現滑走路の位置で騒音を聞いて測定を行いました。最高騒音は96.4デシベルだったそうです。なお、これは空港公団の呼びかけで行われたものです。

@テレホンカードを焼いて隅谷所見に抗議・・・北原派が

 反対同盟北原派は13日、記者会見で「空港問題は社会的には解決した。」とする隅谷調査団団長の最終所見に「空港問題はまだ終わっていない。」と強く抗議し、空港公団が周辺住民1万人に送ってきたテレホンカード28人分を焼いてしまいました。なお、このテレホンカードは本会あてにも送られてきました。(5月30日付出来事を参照)

@反対同盟北原派の訴えを棄却・・・一坪共有地訴訟

 12日、千葉地裁で『一坪共有地として地権者から贈与を受けた土地を空港公団が取得したのは無効だ。』として反対同盟北原派が訴えていた訴訟に対する判決がありました。この判決で裁判長は「北原派が贈与を受けたという登記上の証拠がない。公団は一坪共有者から土地持ち分の返還を受けた地権者から、改めて土地を取得している。」として、北原派の訴えを退けました。これに対して、北原派控訴する方針を明らかにしました。


*6月12日

@都合により2日間更新できません。次の更新は15日になる予定です。

@『わくわく県民まつり’98』に空港公団が出展

 明日と明後日幕張メッセで行われる、『わくわく県民まつり’98』に空港公団は「NAA成田空港コーナー」を出展するそうです。内容はステージ、ビデオ放映、パネル展示でクイズも行うとのことです。また、21日には成田国際文化会館で「県民の日」地域集会があり、そこでも空港の紹介やクイズを行うそうです。

@警察官の変則人事異動が是正へ

 千葉県警の人事異動は毎年、2,3月と9月に行われてきました。これは、成田空港反対闘争の反対派の集会警備の関係で1974年から行われてきたものです。しかし、この移動では子供の転校などに支障が出るため、今年から、学校が学期末や学年末になる、4月と8月に行われるように準備しているとのことです。

@千葉県議会の「羽田空港の国際化に反対する決議」を都知事に手渡す

 千葉県議会は全会一致で「羽田空港の国際化に反対する決議」を採択しました。昨日、議長が都庁を訪れ青島都知事にこの決議を渡しました。都知事は「首都圏がともに繁栄できるように話し合っていきたい。」と述べるにとどまりました。


*6月11日

@成田空港の滑走路に2匹の犬が迷い込む

 昨日の夕方、成田空港に着陸した全日空機のパイロットが滑走路脇に2匹の犬がいるのを発見しました。離着陸に危険なため、連絡を受けた空港当局は離陸機を待機させて捜索しましたが発見できませんでした。しかし、3重のフェンスで取り囲まれている成田空港にどこから入り込んだのか空港当局者は首を傾げています。犬だからまだ良かったものの、過激派暴力集団だったら大変なことになります。下の写真は古く、現在はこの外側にさらに鉄筋コンクリートの杭を30cmの間隔で埋め込んだ柵が作られています。

 もっとも、最近、発表された「パイロットから見た世界の危険な空港」のなかには滑走路脇で子供が遊んでいたり、牛が歩いていたりする空港があるそうです。この調査では「危険な空港」の中に日本の空港の名前はなかったそうです。

@ワールドカップのサポーターで成田空港は大変な騒ぎ

 14日に行われるワールとカップの日本対アルゼンチン戦を応援しようというサポーターたちが出発することになっているのですが、試合のチケットが確保できるかどうかわからない、という事が明らかになり応援ツアーを中止にする旅行会社も出ています。今日の成田空港は突然チケットが確保できるかどうかわからない、と言われたツアー参加者と旅行会社の社員の間で押し問答が繰り返され、大変な騒ぎが続きました。ツアーを中止するところと、ともかく、フランスまで行ってチケットが確保できないときには3〜4万円を返還すると言う事で出発するツアーがありました。しかし、今回の騒ぎがどこから起こったのかまだはっきりしませんが、チケットを確保できたと思い込んだ旅行会社が甘かったのか、ありもしないチケットを確保したように見せかけたフランスの代理店が悪いのかわかりません。しかし、この被害は日本の旅行会社だけではないようで、イギリスではチケットが手に入らず倒産した会社もあるようです。主催国フランスや主催団体も責任があるのではないでしょうか。エールフランスのパイロット組合のストライキもわざと、ワールドカップの時期にぶつけ、よい条件を引き出そうとした気配もあります。


*6月10日

@千葉県が成田財特法の延長を要望

 昨日の県議会の一般質問に対する答弁の中で企画部長の今泉氏は今年度末で期限の切れる成田財特法について 1)県道や下水道など10の事業が期限内に完成しない、2)平行滑走路の整備に対応した公共施設の整備が必要、3)社会情勢の変化に対応した新たな公共施設の整備が必要、などの理由をあげて、今年度末の期限切れを延長する方向で関係省庁と協議していることを明らかにしました。しかし、見通しについては述べなかなったもようです。また、騒特法に基づく基本方針の見直しについては対象となる市町の意見の集約が今月中にも終了する見通しを明らかにし、その後、運輸省など関係機関との協議を進める予定であると述べました。

@成田日赤病院の立て替えに成田市が35億円・・・利用割合なら16億円

 成田市にある成田日赤病院は市内唯一の総合病院ですが、患者数の急増や施設の老朽化が激しく建て替えることになりました。その資金の内45億円を成田市と周辺町村で出し合うことになったのですが、その内の35億円を成田市が出すことになったことについて成田市の6月定例議会で問題になりました。患者の内成田市在住者は35%で、この割合で出資するのなら16億円になります。いくら、財政が豊かな成田市でもこの35億円は負担が重くなります。従って、5億円を7年間に渡って出すことになるのですが、それでも、財政調整基金の取り崩しも当局は考えているようです。成田日赤病院は成田空港で大きな事故があった場合、負傷者の搬入先の第1の候補として考えられています。

【コメント】しかし、成田市は気前がいいですね。共生財団の出資金といい、この日赤の建て替え出資金といい。しかし、国や公団はこの立て替えについてノータッチなのでしょうか。

@新千歳空港が旅客便の深夜・早朝発着を認める

 北海道の新千歳空港は1994年から貨物便の24時間の発着を認めていましたが、利用する航空機はごくわずかでした。そこで、深夜・早朝に旅客便も発着させようと地元住民と話し合ってきましたが、1日6便に限って認める、という合意が出来ました。なお、深夜・早朝とは午後10時から翌日午前7時までをさします。

@エールフランスのストライキが終息へ

 まだ詳しい内容はわかりませんが、エールフランスのパイロット組合が続けて来たストライキが、9日の交渉で合意に達し、合意文書に調印したそうです。これで、ワールドカップフランス大会への影響は最小限で済みそうです。


*6月9日

@要望書の回答を29日に空港公団から受ける事になりました

 昨日の夜、空港公団の地域共生部より電話がありました。その電話で、空港公団への要望書(3日の出来事に載せてあります。)の回答を29日の午後空港公団に行って受けることになりました。

@空港施設使用料の支払い方法の変更について公団のホームページにお知らせが載りました

 昨年の11月28日の出来事で書きましたが、成田空港の施設使用料の支払い方法が来年の1月1日から航空券の購入時に同時に徴収されることになりました。この件について、空港公団のホームページに詳しい解説が載りました。


*6月8日

@欧州旅行の買い物の付加価値税還付が日本の空港で可能に

 欧州旅行をしたときに買い物に対して付加価値税の還付が現地の空港で受けられますが、英語でやらねばならず、還付が現地通貨で行われてそれを日本円に両替しなければならないなど非常に面倒でした。そこでグローバル・リファインドでは日本の空港で付加価値税の還付を行うサービスを始めました。当面は関西空港で行いますが、成田空港でも10月から始める予定とのことです。

@エアフランスの操縦士労組が臨時便に無報酬で協力

 エアフランスの操縦士組合のストライキは解決の見通しがついていません。しかし、ワールドカップフランス大会を前にして、一部労組から、「ワールドカップの入場券を持った乗客に対して臨時便を運航し、操縦士は無報酬で協力する。」と言う申し出がありました。会社側も「この申し出を歓迎する。」と表明していますので、ワールドカップを見に行く人にとって最悪の事態は回避できることになりそうです。しかし、ストライキは続行されます。


*6月7日

@『調査資料』を年2500円で郵送いたします・・・申し込みはEメールで

 このホームページの内容をインターネットで見られない方に『調査資料』として、月に2回印刷して郵送しています。インターネットでは情報量の関係から原本を載せるわけにはいかないものもあります。印刷では出来るだけ原本を印刷するようにしていますので、ホームページと全く同じと言うわけでもありません。そこで、もし、『調査資料』の郵送を希望される方がおりましたらEメールで申し込んでください。資料代は郵送料を含めて年2500円となります。申し込みがあり次第入金方法を連絡いたします。

@横風用滑走路予定地の小川一彰さんが正式に売買契約

 今日の夕方、昨年8月に移転に合意した横風滑走路予定地の小川一彰さんが空港公団と正式に所有地3.2ヘクタールの売買契約を結びました。

@パンアジア航空が丸紅と提携で合意

 福岡を拠点として、2000年4月に航空事業への参入を目指しているパンアジア航空が丸紅に総合的支援を受けることを内容とした提携で合意しました。パンアジア航空は福岡−那覇、福岡−宮崎、福岡−ソウル、福岡−上海などの路線を目指しています。当初はB−737型機2機を丸紅を通じてリースする予定です。

@エール・フランスのストライキ続く・・・ワールドカップに影響必至

 エール・フランスのストライキは6日の交渉も決裂し、ストライキも6日目に入り国際線・国内線の75%が欠航しています。次の交渉の予定は8日ですが、ここで合意が出来たとしてもダイヤが正常に戻るには24時間が必要と見られていますので、10日から始まるワールドカップへの影響は避けられそうもありません。経営側は給与の15%削減を提案しています。


*6月6日

@地元の23人が一坪運動の所有権を返還

 5日、成田空港敷地内にある一坪運動用地の芝山町・成田市に住む地権者22人と東京に住む1人が所有権の返還に同意したことが明らかになりました。これは、元熱田派の相川芝山町長が「芝山鉄道の建設が芝山町の発展に欠かせない。予定路線にある一坪共有地を解消しないと、芝山鉄道の建設が進まない。」と芝山町と成田市に住む地権者34人に呼びかけていたものです。しかし、34人中11人がまだ返還に同意せず、その他に全国に散らばる地権者は約1200人にのぼり、これで一坪共有地が解消して芝山鉄道や平行滑走路の建設が一気に進むというわけではありません。

@日本山妙法寺成田平和塔に「軍事利用はしない」約束の石碑建立

 成田空港の現滑走路の南端わきに立つ日本山妙法寺の成田平和塔わきに、「成田空港の軍事利用は行わない。」と約束した、空港公団の初代総裁今井榮文氏が当時の日本山妙法寺の山主藤井日達氏に宛てた昭和47年4月15日付け手紙の全文を刻んだ石碑が建立されました。下の写真ですが、文章まで読み取るのは難しいようです。

@昨年8月の自衛隊のヘリコプターと民間小型機との衝突は双方の見張り不十分が原因

 昨年8月21日に起こった陸上自衛隊のヘリコプターと民間小型機との空中衝突事故の原因は双方の見張りが不十分だった、とする調査報告が運輸省の事故調査委員会でまとめられました。小型機はヘリコプターの右側下部に直角に衝突し、ヘリコプターは衝突寸前に回避操作を行った形跡がありますが、寸前まで気がつかなかったもようです。この事故では双方の3人が全員死亡しました。当時の視界は10Kmで良好だったとのことです。

@広島県が中国の貨物向けに広島空港をPR

 広島県は福岡空港関係の運送業者に中国関係の貨物を広島空港も使うようPRをしています。大連ー広島と北京ー広島路線の発着が福岡空港に発着がない曜日に当たっているため、広島空港も利用すれば中国関係の貨物の毎日の輸送が可能になる、とアピールしています。

@全米1万人の管制官の再訓練を指示・・・アメリカ連邦航空局

 アメリカの連邦航空局は全米の1万人の管制官に対して再訓練をするように指示を出しました。これは、ニューヨークのラガーデェア空港上空で起こった、旅客機2機が20フィートまで接近したニアミスを受けての指示です。

@アメリカのエア・ホース・ワンがレーダーから消える事故

 アメリカ北西部のマサチューセッツ州に向け飛行中だった、アメリカ大統領専用機エア・ホース・ワンが5日朝、36秒間レーダーの画面から機影が消える事故がありました。当局はレーダーの不調が原因だったといっています。


*6月5日

@原告側も上告せず・・・嘉手納基地爆音訴訟

 嘉手納基地爆音訴訟の原告団と弁護団は今日、沖縄県庁で記者会見を行い、高等裁判所の判決を受け入れて上告しない事を明らかにしました。これで、5月24日の高等裁判所の判決が確定することになります。瀋瀋

@全日空乗員組合がスト再開を延期

 今月9日からストライキを再開することにしていた全日空の乗員組合は会社側の回答に一定の前進があったとして、ストライキの再開を16日まで延期することを会社側に通告しました。ストライキの通告は3日前までにすることになっていますので、20日まではストライキがないことになります。一方、会社側はストライキが実施されると会社の信用に関わり、ひいては会社の存亡にまで影響するのでストを回避するようEメールを使って組合員に訴えています。

@北海道が新規就航国際線全てに助成金

 北海道は道内に新規に就航する全ての国際線に助成金を出すことにしました。これは、今まで国際貨物便を対象にしていた助成制度を新規に就航する国際線の旅客便にまで拡大するものです。第1号は28日から就航する中国北方航空の新千歳ー瀋陽線に適用されます。助成額は1発着につき15万円になります。


*6月4日

@嘉手納基地爆音訴訟で国が上告を断念

 今日、政府は先月判決が出た「嘉手納基地爆音訴訟」で最高裁への上告を断念することを明らかにしました。これにより、原告側も上告をしない可能性が出てきました。国は「生活環境の整備のために一層努力する。」というコメントを出しました。

@京成バスへの放火ゲリラは中核派の犯行

 2日の未明に発生した松戸市の京成電鉄のバスの車庫における放火ゲリラは中核派の犯行でした。今日、マスコミに犯行声明が送られて来ました。それによりますと、「平行滑走路工事の着工は許されない。」としています。

@1982年8月のパンナム機の爆破事件の容疑者の身柄を拘束

 1982年8月に成田空港で起こったパンアメリカン航空機の爆破事件でアメリカが容疑者と名指ししていたモハメッドラシト容疑者の身柄をアメリカが拘束し、裁判にかけるそうです。モハメッドラシト容疑者は別の事件でギリシャで服役していましたが、刑期を終え釈放されていました。アメリカは身柄の引き渡しをギリシャに要求しましたがギリシャは拒否しました。同容疑者はエジプトで身柄を拘束されたようです。この事件で日本人の高校生が死亡しました。

@ボーイング社がMD−11の生産を中止へ

 ボーイング社は吸収した旧マグドネルダグラス社の主力旅客機だったMD−11型機の生産を2000年2月で打ち切ると発表しました。MD−11型機はB−777と大きさが競合し、3発機でメンテナンスのコストが高いと不評で現在は月に1機の生産しかありません。この打ち切りにより2000人が解雇されるもようです。


*6月3日

@昨日の役員会で公団への要望書をまとめました

 昨日は成田空港脇の日本山妙法寺平和塔で役員会を開きました。そこで帰りが遅くなり、更新が出来ませんでした。そこで空港公団に対する要望書をまとめました。以下にその内容を載せておきます。

要 望 書

新東京国際空港公団総裁 中村 徹 様

1998年6月5日

成田空港から郷土とくらしを守る会 会長 堀内徳司

 成田空港は先月20日に開港20周年を迎えました。私達の周辺住民の環境と生活を守る運動も28年目を迎えました。

 貴公団の、空港の安全と円滑な運営、そして、周辺地域の環境整備に対する努力に敬意を表します。

 しかし、周辺住民の生活にはなお多くの問題が残されております。それらについて貴公団のお考えを伺い、合わせて要望したいと思いますので、よろしくご配慮ください。

要望事項

1、 円卓会議を主催した「隅谷調査団」も先日、運輸大臣に最終報告書を提出し、任務の終了を報告しました。また、藤井運輸大臣や中村空港公団総裁は平行滑走路の2000年度末の完成、供用開始を表明しています。この、平行滑走路の2000年度末供用開始の見通しをお聞かせください。

 また、平行滑走路完成後の飛行コースの発表が今だもってありませんがいつごろ発表になるのか教えてください。

2、 民家防音家屋の空調施設の電気代などの維持管理費に対する補助が市町村によって異なるのは不平等と考えます。騒音対策委員会の席上でも指摘しましたが、民家防音家屋になくてはならぬ空調機器で、空調機器を運転しなければ防音の効果が上がらないのですから、この維持管理費は本来は国が全額補償すべきものではないでしょうか。公団としてどのように考えているのかお聞かせください。

3、 運輸省の方が「ある飛行高度以上の高さを飛ぶ場合の飛行コースの幅をどのくらいにするか検討する。」と昨年の騒音対策委員会の席上話がありましたが、その後、どのようになっているかお聞かせください。

4、 運輸省は先日、発着便数の限度枠の改正をしましたが、安全上問題があるのではないでしょうか。成田空港で昨年度、約2日に1回の着陸復航が発生しています。この数は多いのか少ないのか、実際に空港を運営する空港公団の立場から見てどうなのか、管制上無理がないのかお聞かせください。

5、 空港公団は周辺の騒音対策や大気質などの環境対策に力を入れていますが、現滑走路と平行滑走路に挾まれた芝山町千代田地区に大気質の常時観測点が設けられていません。この地域は芝山鉄道の駅も設置が予定されており、集団移転の代替地にもなっています。しかも、この地域の近くにはエンジンテスト場もあり、そこからの排気ガスの拡がりや騒音も心配されるところです。この地区に大気質の常時観測点をすぐに設けることと、排気ガスの流れをつかむための大規模で徹底した調査をお願いします。

6、 共生財団の事業と公団の役割について

  1)共生財団の10年度の事業計画の内容と市町村別の事業実施計画を教えてください。 

  2)共生財団が行なう事業について「騒音防止法の規定ではやれないものについて公団に替わって行なう」と言われていますが、これらの事業は環境基準の趣旨から言えば当然、国がおこなうべきものではないかと考えられます。この件についての公団としての考えを聞かせてください。

  3)各市町村が共生財団に出した出資金は特別交付金から戻すと聞いていますが、これは出資した全市町村を対象にしたものなのでしょうか。

  4)共生財団の職員はどのような構成になっているのでしょうか。

  5)3年間の期間限定事業が終われば、共生財団の仕事はぐっと減るはずですが、職員の数はどのようになるのでしょうか。

  6)10年の期間が終わったら、共生財団はどのようになるのでしょうか。その時、残った出資金はどうするのでしょうか。

 以上の諸点について誠意ある回答をお願いいたします。

@成田空港行きのバス2台が全焼・・・過激派のゲリラ

 昨日の午前3時半頃、松戸市古ヶ崎の京成電鉄のバスの車庫で突然爆発が起き、停めてあったバスが炎上しました。このうち、2台が全焼しました。このバスは、松戸駅と成田空港間を運航している車両でした。現場から、リード線や乾電池が発見されたため、成田空港に反対する過激派の放火ゲリラと思われます。

@全日空がポケモンジェット機を就航へ

 全日空は来月2日から夏休みいっぱい、ポッケットモンスターのキャラクターを機体に描いた2機のジェット機を国内線に就航させると発表しました。これにあわせて、スチュワーデスのエプロンやコップなどにもポケモンキャラクターを使うそうです。また、7月18日から8月一杯は国内線の各路線で『ピカチューのなつやすみ』を機内上映するそうです。


*6月1日

@5月のアクセス数は1437件でした。先月に比べ400件ほど増加しています。御愛読感謝いたします。

@一人三役・・・それでもなりたいスチュワーデス

 今朝のTBSラジオの「森本毅郎スタンバイ」で就航を開始するジャパンエクスプレスのスチュワーデスの一人三役について取り上げていました。この問題は「3月19日の出来事」でも取り上げましたが、この番組では関係者のインタビューが放送されました。聞きかじりですので、正確でない所もあるかも知れませんが、内容を書いてみます。まず、会社の担当者は「到着してから出発までの時間が25分程度になることにより、1日6回しか飛べなかったものが1日7回飛べるようになる。」と効率化を強調していました。一方、他社のスチュワーデスは「今でも(40分程度の時間があっても)食事が取れないことがあるのに、これで、どこで食事をするのかしら。トイレにもいけないのではないですか。私達は一応会社の顔でお客様に良い印象を持って頂かなければいけないのに、お化粧を直す時間もないと思います。こんなことをされたら、辞めてしまいます。」と言うような話をしていました。また、スチュワーデスを目指している学生は「仕事がきついのは覚悟しています。でも、スチュワーデスというのは給料がいいし、世間体もいいでははないですか。少し位きつくても頑張ります。」と「なれれば全てOK」と言う感じでした。今回のジャパンエクスプレスの26名の募集定員に対して、応募者は1500名以上あったそうです。キャスターの森本氏は「安全上の問題はないのだろうか。」とコメントしていました。

@金属探知機が身につけたナイフを見落とす

 4月22日の出来事で書いた、中国航空機の中で中国人女性が「自殺する」と騒いで自分の手首を切った事件を調査した結果ですが、中国人女性はナイフを身につけて機内に乗り込んだとのことです。現在使われている金属探知機ではナイフでもその大きさや形状によっては感知しないこともある、とのことでした。