2008年10月の出来事
*10月31日
@冬季スケジュール・昨年に比べて国際線が週7便減に
成田国際空港株式会社が昨日発表した成田空港の冬季スケジュールによりますと、昨年冬季スケジュールに比べて週単位で国際線旅客便は31便増となりましたが、貨物便が逆に38便減となって差し引き7便減となっています。国内線は同14便増となりました。南アフリカ航空が全日空と共同運航することになり、新規乗り入れとなります。成田=香港は全日空の機体で香港で乗り継ぎ、香港=ヨハネスブルグは南アフリカ航空の機体を使います。これで、成田空港乗り入れは40カ国2地域となります。
@「状況によっては羽田昼間国際線5~6万回は可能」航空局長
前田航空局長は昨日開かれた規制改革会議で羽田空港昼間国際線について「現在は3万回を予定しているが、5~6万回は可能。国内線の需要が予定通り増えない場合は、成田空港の発着枠を見極めながら判断する。」と述べました。
@首都圏空港容量が満杯になるのは「おおよそ10年後」
昨日開かれた交通政策審議会第5回航空分科会に提出された「空港の中長期的整備・運営定めた基本方針(案)」では「成田と羽田の再拡張事業が完了しても、首都圏の空港容量は概ね10年後には空港容量が逼迫することが予想されており、更なる容量拡大に向けて国際拠点空港全体としてのあり方についても検討していくとしている。」としています。
@「MRJは数社と最終段階にある」常務執行役員
昨日、東大が開いた「『航空イノベーション研究会』第1回シンポジウム」に参加した三菱航空機会社の常務執行役員は三菱リージョナルジェット(MRJ)の受注について「数社が購入契約の最終段階に至っている。近いうちにご報告できると思う。」と述べました。
*10月30日
@旅客と貨物が10%減に・9月運用状況
成田国際空港株式会社が発表した成田空港の9月運用状況によりますと、発着回数は前年同月比1%減だったものの、旅客は同10%減の大幅な減少になりました。日本人旅客は同13%減となり、外国人旅客も同10%減となっています。国内線旅客は同1%増でした。貨物量も同10%減の大幅減になりました。給油量は同6%減でした。
@全日空がパイロットの飲酒量に制限を設ける・乗客には知らせず
全日空は相次ぐパイロットの乗務前アルコール検査不合格の対策として、乗務12時間前までの飲酒量に制限を設けることを明らかにしました。それによりますと、アルコール量で40gまでとします。この量はビールなら中瓶で2本、日本酒で2合、焼酎で0.7合となっています。通常の人で約8時間で分解出来る量とのことです。これまでは「12時間前までに飲酒を終わらせる」という規定でした。8月22日から10月22日までにアルコール検査に合格しなかったケースは5件あったとのことですが、今後も、このようなケースでは乗客には「不安を招くので」不合格の事実を知らせないとのことです。
@スカイネットアジアの水平尾翼にへこみ・修理で18便欠航
26日の出発前点検でスカイネットアジア航空の機体1機の水平尾翼にへこみがあるのが見つかり、この修理のためにこの便が欠航となりましたが、修理が長引いて今日までに計18便が欠航となりました。原因は鳥などが衝突したためと見られています。
@日本エアコミューター機でエンジン始動せずに欠航
昨日、松山発大阪行きの日本エアコミューター2302便・サーブ340B型機で出発のためにエンジンを始動させたところ、エンジン1機が動きませんでした。このため、この便は欠航となりました。原因は発電機の不具合と見られています。
@エアアジア機の就航に支障・茨城空港
2010年開港予定の茨城空港で茨城県が就航を期待しているマレーシアの格安航空会社・エアアジアのA330-300型機が離着陸出来ない可能性があることが共産党の調査で分かりました。茨城空港は本来国内線を予定していたために、最大重量が143~165トンの中型機の離発着を予定して滑走路強度を決めていました。ところが、エアアジアが使用しているA330-300型機の最大重量は233トンとなっています。茨城県は「燃料の搭載を減らせば軽くなるし、使用頻度を減らせば滑走路が耐えられるのではないか、と国土交通省と相談している。」と述べているそうです。茨城空港に就航を表明している国内の航空会社はまだなく、エアアジアが就航の可能性を検討しているとのことです。
@静岡県が空港完成の期日を来年3月1日と届け出
静岡県の副知事は昨日、国土交通省を訪れて静岡空港の完成日を11月1日から来年3月1日に変更することと、滑走路長を2200mに変更する届けを提出しました。これに関して前田航空局長は昨日、「静岡空港が本来の姿で供用されるためには、支障となる物件の除去は必要不可欠の課題。一日でも早く除去がなされるよう地権者の理解を得るなどの努力を最大限行うことを静岡県に強く求める。」とコメントを発表しています。
@デルタとノースウエストが合併を正式に発表・世界最大の航空会社へ
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|
29日、アメリカの司法省はデルタ航空のノースウエスト航空買収について「反トラスト法に違反しない」との判断を下しました。これを受けて両社は同日、合併契約を締結しました。これにより、世界最大の航空会社が誕生しました。新社名は「デルタ航空」となり本社はアトランタに置きます。全従業員は約75000人となり、世界の375都市に路線を持つことになります。業務統合は今後1~2年かけて行うことになるため、それまでは現状の体制で日常の業務を続けることになるそうです。
*10月29日
@成田空港の便数・アメリカ564便で日本は185便
昨日今日と日米の航空当局者協議が行われていますが、成田空港における両国の発着便は以遠権も含めると、アメリカの航空会社が週564便となり、日本航空の航空会社は同185便にしかなりません。これは、日米の航空会社の運航能力の差があるからですが、成田空港開港当時は日本側は国際線を運航するのが日本航空グループだけだったことが影響しているものです。その既得権をアメリカ側が保持しているためのようです。それにしても、3対1とは不平等ですね。
@シンガポールのA380型機搭乗率は90%
A380型機が就航してから1年になりますが、成田空港で唯一A380型機を使っているシンガポール航空のシンガポール=成田線の平均搭乗率は90%を超えているとのことです。同社によりますと、金融不安や燃油サーチャージャーの値上げにより、旅客の伸びは弱くなっていますが、「A380型機を使う路線はほとんど影響を受けていない。」とのことです。
@大阪空港周辺の空調機器更新の一括申請は低調
今日の読売新聞によりますと、大阪空港周辺の住宅防音事業で、独立行政法人「空港周辺整備機構」が今年度から導入した、空調機器更新工事の一括発注・入札制度が、ほとんど利用されていない、とのことです。利用者は7%の52世帯にとどまっています。機構側としては「割高」と指摘された単価を引き下げ、一括発注とすることで経費を削減したい意向でしたが、住民側は自己負担があまり変わらないことから、知り合いの業者に依頼するとのことです。福岡空港周辺の37800世帯でも今年度、新制度を導入し、こちらは9月末までに申請した418世帯のうち、自宅改修に合わせてエアコンを交換した1世帯を除き、すべて機構側に任せているとのことです。大阪空港周辺は業者側からの働きかけが強く、書類の形式もチェックを付けるようになっているのに対し、福岡空港周辺では業者からの働きかけがなく、書類も原則機構側の一括方式になっているためとのことです。
@静岡空港開港が約4ヶ月遅れに
静岡県の石川知事は今日の県議会全員協議会で来年3月開港予定だった静岡空港の開港を「遅くても来年7月に開港したい。」と約4ヶ月遅れることを正式に表明しました。滑走路を300m短縮し、2200mとします。これにより、航空灯火や滑走路標識を変更する追加工事を行います。工事費は約1億1000万円になります。原因は航空測量のデータ修正にミスがあったとしており、この事実は約1年前に把握していたが、事業認定取り消し訴訟への影響を考慮して公表しなかったとしています。
@鹿児島県で衝撃波・自衛隊機か?
南日本新聞によりますと、27日午後3時35分頃、薩摩川内市の甑島列島やいちき串木野市で、突然「ドン」という音がして、「窓ガラスが揺れた。」などの複数の情報が、同社に寄せられました。中には「桜島が噴火した。」と勘違いする人もいました。同時刻には海上で自衛隊のジェット戦闘機の訓練が行われており、このジェット機による衝撃波ではないかと見られています。
@日本貨物航空が11月1日から燃油サーチャージャーを値下げ
日本航空貨物航空は昨日、来月1日から国際航空貨物にかける燃油サーチャージャーを1Kg当たり10円~14円値下げすることを明らかにしました。
@北海道エアシステム機が新千歳に緊急着陸
昨日午後1時30分頃、函館発旭川行きの北海道エアシステム2775便・サーブ340B型機が離陸上昇中に防氷装置の不具合を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は新千歳空港に緊急着陸を要請し、20分後に無事着陸しました。乗客は列車で旭川に向かいました。
@ボーイング社と機械工組合が暫定合意
ボーイング社と国際機械工労組(IAM)は27日、労使交渉で暫定合意に達したことを発表しました。今週中にも組合員投票を行い承認されれば、ストライキは中止されることになります。
*10月27日
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今年の航空宇宙展に展示されていたB-747-8型機の模型
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@都合により、明日の更新は出来ません。
@ボーイング社が成田空港で31日に小学生向けイベント
詳しいことは分からないのですが、ボーイング社が31日に成田空港で小学生対象のイベントを行い、B747-8型機勉強会とコンサートを行うようです。公開されていませんので、多分、地元の小学生を対象としたもののようです。なお、B747-8型機の旅客型機はまだ就航していませんが、成田空港からA380型機と同じ「騒音等級・カテゴリーA」を取得しており、B-747-400型機に比べて、騒音は30%減少することになるそうです。
*10月26日
@静岡空港の着陸コースを急勾配に
静岡県は静岡空港の着陸コースの勾配を当初予定の50分の1から40分の1と急勾配にすることになるようです。これは、滑走路を300m短縮しても50分の1の勾配では立木が制限表面に引っかかるためとのことです。50分の1の勾配で制限表面をクリアーするためには、滑走路を2000m以下に短縮しなくてはならず、離着陸の安全性に問題が出るためのようです。航空法上は40分の1勾配でも問題はないとのことですが、計器着陸装置(ILS)も設置出来ないことから、パイロットにとっては離着陸が少し難しい空港になるようです。また、県は制限表面を超える立木や土地の測量を地権者の同意も得て昨日までに完了させました。
*10月25日
@深夜早朝時間帯に羽田=パリ線・A380型機の成田空港乗り入れも
22日と23日に東京で行われた日本とフランスの航空当局者協議で羽田空港再拡張工事完成後に羽田空港の深夜早朝時間帯を使い、羽田=パリ線に定期便を1日1往復双方が運航することで合意しました。日本側は日本航空が検討しており、フランス側はエールフランスが検討するとのことです。また、A380型機の成田空港乗り入れについても合意しました。
@中国南方航空が日本人客室乗務員を33人採用
中国南方航空はこのほど、日本人客室乗務員を33人を一度に採用しました。2009年初め頃から広州=成田線などに乗務するとのことです。同社にはすでに日本人客室乗務員が約15人採用されていますので合計約50名になります。日本人向けのサービスを充実させて、日本航空や全日空に対抗するため、とのことです。
@EUが航空機の二酸化炭素削減案を承認・2012年から
EUは24日、航空機の二酸化炭素ガス削減に関する指令案(法案)を承認しました。これを受けて加盟各国は1年以内に国内法を整備することになります。内容は「域内に乗り入れる航空会社に対して、2004~2006年の平均排出量を基準として、排出量を2012年には97%、13年からは95%にすることを義務づけ、達成出来ない分は排出権市場を使って穴埋めするか、制裁金を支払う」となっています。アメリカや日本の航空会社は負担が増えるとして反対していました。
@世界の9月航空旅客輸送量が2003年以来の減少・IATA
国際航空運送協会(IATA)は24日、9月の世界の航空旅客輸送量が前年同月比で2.9%減となったと発表しました。前年同月比でマイナスになるのはSARS問題で減少した2003年8月以来になります。それだけ、アメリカのサブプライムローンに端を発した混乱が深刻なことを表しています。10月もマイナスになる見込みとのことです。
@アメリカの航空大手6社が全て実質赤字に・7~9月期
アメリカの航空会社大手の7~9月期決算が出そろいましたが、アメリカン航空を除いた5社が赤字になりました。旅客の減少と燃料の高騰が響いているとのことです。アメリカン航空は資産運用会社の売却益を計上して黒字になったものの、航空部門は赤字になっています。
*10月24日
@消火救難訓練に約1200人が参加
昨日午後、成田空港で航空機が誘導路を移動中にエンジンから火災が発生し、13人が死亡した、との想定の下に27回目となる消火救難訓練が行われました。訓練には約1200名と約350台の車両が参加しました。
@大麻持ち込みでタイ航空の客室乗務員を起訴
千葉県警などは昨日までに大麻約620gを持ち込もうとした40歳のタイ航空客室乗務員を大麻取締法違反で起訴しました。この客室乗務員は8月28日にバンコクから成田空港にタイ航空640便で到着し、乗務員用の税関検査で大麻を発見されました。「知り合いの暴力団員に渡すつもりだった。」と供述しているそうです。
@前途多難な静岡空港・制限表面超える土地も・ILS導入見送り
静岡空港で制限表面を超える立木だけでなく、制限表面を超えている土地が複数存在していることが分かりました。国が提出した土地収用許可取り消し訴訟の準備書面によって明らかにされました。また、これらの問題を回避するために、滑走路を短く運用する方法が検討されているようですが、このために、当初導入を予定していた計器着陸装置(ILS)の導入を見送ることになるようです。これにより、霧などの場合に着陸出来ない航空機が増えることが予測されています。
@羽田空港で手荷物搬送用コンベアーが故障し15便が遅れる
今日早朝、羽田空港の日本航空チェックインカウンターの4台ある手荷物搬送用ベルトコンベアーが動かなくなるトラブルが発生しました。コンベアーは約5時間後の午前10時40分頃復旧しましたが、この影響で日本航空などの15便が最大47分遅れてしまいました。
@9月日本人出国者が9.7%減に・17ヶ月連続
観光庁が発表した9月の全国日本人出国者数(推定値)は前年同月比で9.7%減となりました。これは、17ヶ月連続の前年同月割れとなります。また、訪日外国人も同6.9%減となり、こちらは2ヶ月連続の減となり、減少幅は拡大しています。
@全日空が来年4月から燃油サーチャージャー込みの運賃表示へ
全日空は22日、航空運賃を来年4月から燃油サーチャージャー込みの一体運賃で表示することを正式に表明しました。完全な一体運賃表示を表明したのは全日空が初めてとなります。
@ボー社の7~9月期決算で純損益が38%減に・ストが響く
22日、ボーイング社が発表した7~9月期決算によりますと、純損益が前年同期比で38%減となりました。今も続いている機械工組合のストライキが大きく影響しているとのことです。同社幹部はB-787型機の納入が若干延びる可能性を示唆しました。
*10月23日
@蝉の鳴き声で正確な騒音測定出来ず・共生財団の19年度報告書を読む
先日、共生財団に行き「平成19年度 成田国際空港周辺航空機騒音測定結果(年報)」をいただいてきました。分厚い2冊になります。その中から、気づいた点を書いてみます。なお、平成19年度の詳しい結果については、12月頃に、千葉県がまとめる報告書で報告したいと思います。千葉県の報告書はこの共生財団のまとめた測定結果に基づいて作られますが、「環境基準の達成率」や「騒音コンター図」などが着いてきますので、住民としてはこちらの方がより、分かりやすいものになります。
(1)騒音はあまり変わらず
まず騒音自体ですが、昨年とあまり変わっていないようです。低騒音機が増えた分、特にA滑走路では若干低くなっているようです。
(2)B-747型機よりもB-777型機の方が3~5db低い
機種別の騒音では下記表のように、B-747型機よりもB-777型機の方が3~5db程度低くなっているようです(単位はdb(A))。来年の報告書ではA380型機の騒音についての比較もでると思いますので、どのくらい低くなるか、興味がありますね。
行き先
|
赤荻局
|
長沼局
|
|||
H19年度
|
H18年度
|
H19年度
|
H18年度
|
||
ソウル便
|
全機種
|
75.0
|
74.9
|
72.0
|
71.7
|
B747-4
|
75.4
|
75.7
|
72.7
|
72.7
|
|
B-777
|
72.1
|
71.9
|
69.1
|
68.4
|
|
ロンドン便
|
全機種
|
75.7
|
76.8
|
75.0
|
75.3
|
B747-4
|
78.8
|
78.6
|
77.6
|
77.0
|
|
B-777
|
74.6
|
74.6
|
72.2
|
72.1
|
この差が飛行高度によるものである可能性もありますが、報告書ではこれについても検討し、下表のような高度の比較も載せています(単位はm)。近距離便の高度はB-747型機でもB-777型機でもほとんど変わりませんから、騒音の違いはやはり、機体やエンジンの設計によるものなのでしょうね。長距離便の方はB-777型機の方がはるかに高度が高くなっています。この分だけ、騒音もB-747型機よりもB-777型機の方がより小さくなっているようです。
行き先
|
赤荻一野毛平工業団地
|
長沼一磯部
|
|||
H19年度
|
H18年度
|
H19年度
|
H18年度
|
||
ソウル便
|
全機種
|
1,052
|
1,64
|
1,349
|
1,357
|
B747-4
|
1,067
|
1,45
|
1,359
|
1,323
|
|
B-777
|
1,025
|
1,078
|
L327
|
1,386
|
|
ロンドン便
|
全機種
|
633
|
608
|
952
|
925
|
B747-4
|
514
|
544
|
833
|
863
|
|
B-777
|
854
|
848
|
1,185
|
Ll80
|
(3)貨物便が1~3dbうるさい
また、貨物便と旅客便の騒音を比べています。下表を見ますと(単位はdb(A))、やはり貨物便の方が1~3dbうるさくなっています。報告書ではこの理由として「貨物便の方が騒音の大きい機種を使っているため」としています。
運航目的
|
機種
|
赤荻局
|
長沼局
|
||
H19年度
|
H18年度
|
H19年度
|
H18年度
|
||
定期旅客便
|
全機種
|
76.1
|
76.7
|
73.8
|
74.0
|
B-747
|
80.3
|
80.4
|
77.5
|
77.4
|
|
定期貨物便
|
全機種
|
79.1
|
79.7
|
76.6
|
76.7
|
B-747
|
81.1
|
81.2
|
78.7
|
78.3
|
開港当時飛んでいたアメリカの貨物専用航空会社の「フライングタイガー」(下の写真)やノースウエスト航空の貨物便は本当に大きな音でした。高度も異常に低く、貨物満載で、4000m滑走路を一杯に使って、ようやっと離陸している、という感じでした。
|
それに比べると、今は良くなっているようです。ただ、貨物便の離陸が夜10時台が多く住民への影響は甚大ですね。ところが、貨物便と旅客便の飛行高度(単位m)を見ると下表のようになっており、飛行高度は音のうるさい貨物便の方がわずかですが高く飛んでいます。物理法則から言うと高度の高い方が音は小さくなるはずなのですが。原因は機種の違いなのか、飛び方の違いなのか分かりません。
運航目的
|
赤荻一野毛平工業団地
|
長沼一磯部
|
||
H19年度
|
H18年度
|
H19年度
|
H18年度
|
|
定期旅客便
|
866
|
854
|
1,167
|
1,150
|
定期貨物便
|
925
|
905
|
1,242
|
1,213
|
(4)「蝉時雨」で測定が出来ない!
下記のような測定回数の月別表でおもしろい結果が出ていました。8月の測定回数が異常に少ないのです。報告書では「蝉の声が入って測定が出来なかった」と書いています。飛行機の音に蝉の声が重なると飛行機の騒音が正確に測定出来ず、計算から除外しているためのようです。飛行回数が減っているわけではないようです。自然が豊かな成田空港の宿命ですね。
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(5)航空機騒音の新評価方式であるLden導入は平成25年4月から
航空機騒音の評価方式がWECPNLからLdenに変わりますが、実際の測定が新方式に変わるのは平成25年4月からとのことで、共生財団としても準備にはいるそうです。
@副操縦士がアルコール検査で基準値を超え1時間半の遅れ
昨日午前8時5分に那覇空港から羽田空港に向かう予定だった全日空120便の副操縦士が1時間前の7時のアルコール検査で呼気1リットル当たり0.327mgのアルコールが検出されました。許容値は0.1mg未満になっています。この操縦士は15分ごとにアルコール検査を繰り返し、やっと、9時6分の検査で基準値以下になりました。このため、同便はこの副操縦士を乗務させて9時30分に羽田空港に向かいました。この間、乗客は「乗務員の体調」を理由にロビーで待たされました。副操縦士は12時間以上前にビール中ジョッキ1杯と泡盛2合を飲んでいたとのことです。ちなみに、道路交通法での「酒気帯び運転は0.15mg以上」となっています。
【コメント】このような場合、代わりの副操縦士を乗務させて運航出来ないのでしょうか。代わりがいなければ、欠航もやむを得ないのではないでしょうか。「事故になるよりはまし」と思うのですが。
@日本航空が11月から勤務条件を引き上げへ・安全は大丈夫?
日本航空はこのほど、最大労組の「JAL労組」との間で、客室乗務員の勤務条件の引き上げで合意し、11月から実施することを明らかにしました。上限労働時間を“月間90時間・年間960時間”だったものを“月間95時間・年間990時間”に引き上げ、国際線では欧州線で“往路1日・現地2泊・復路1日・3日休み”となっていたものを、“2日休み”と休みを1日削ります。また、米国西海岸の場合は“現地2泊”を“現地1泊”にするとのことです。これで、勤務条件が全日空に近づいた、とのことです。
【コメント】厳しいですね、客室乗務員は一見華やかな職場ですが、その労働は想像以上に厳しいようです。1月16日の出来事でも書きましたが、勤続年数が短いのもこのような厳しい労働が原因と思います。下の表にあるように、全日空が日本航空の半分ぐらいの勤続年数でしたが、今度の労働強化で日本航空でも全日空並みになるのでしょうか。それにしても、会社経営が厳しいとはいえ、「JAL労組」は経営側の言うことを黙って受け入れているのでしょうか。「ブラックリスト」問題などが関係している?
|
*10月22日
@成田空港経由の軍事郵便で拳銃送る・米軍関係者の妻
沖縄の米軍基地に勤務する軍関係者の妻が父親の形見である22口径の拳銃を成田空港経由の米軍事郵便物として日本に持ち込み沖縄県警が銃刀法違反の疑いで送検していたことが分かりました。この軍関係者は沖縄に転勤になり、8月1日に引っ越し荷物の中に拳銃を入れて軍事郵便物としてアメリカから発送しました。この荷物は7日に成田空港に着き、沖縄に送られて11日に米軍基地内の税関検査場で日本人税関職員によって発見されました。この妻は「日本で違法とは知らなかった。」と話しているそうです。
【コメント】私たちの会は成田空港開港前から成田空港の軍事利用には強く反対してきましたし、当時の空港公団との「交渉覚書」の中でも「軍事利用はしない」ことで合意しています。その中の、一つの問題として米軍の軍事郵便物問題を取り上げ、「成田空港内に米軍軍事郵便局は置くな。」と要求してきましたが、国や成田国際空港株式会社は「軍事郵便局があるかどうかは承知していない。」と述べていました。今回の事件は、米軍郵便局が設置されているかどうかはっきりしませんが、少なくても、「成田空港で軍事郵便を扱っている」ことを明らかにしました。
@静岡空港の滑走路短縮・開港も遅れる可能性
静岡県は来年3月開港予定の静岡空港について、航空法の制限表面を超える立木があることにより、この立木を避けて制限表面を確保するため、2500mの滑走路を数百m短縮して運用する方針を固めた模様です。静岡空港に就航する旅客機は小型機が多く、短縮しても運航に支障は少ないとのことです。しかし、短縮するためには滑走路灯などを整備せねばならず、この工事のために開港が遅れる可能性があるようです。静岡県知事は29日の全員協議会で方針を明らかにすることにしています。
*10月21日
@「2010年には成田=ヘルシンキ線を週7便に」FIN副社長
このほど来日したフィンランド航空の副社長は「2010年の平行滑走路北伸完成後に、現在週4便の成田=ヘルシンキ線を週7便とし、毎日運航とする。」と正式に発表しました。ただ、「日本航空との共同運航となる可能性もある。」とも述べました。なお、冬季ダイヤから減便している関西空港と中部空港とヘルシンキを結ぶ路線について、「来年夏季には復便する。」と述べました。
@国際貨物急送便の料金を来年から値上げ
原油価格はこのところ急落していますが、アメリカの国際貨物大手のユナイッテド・パーセル・サービス(UPS)は来年1月5日から国際貨物急送便の料金を6.9%値上げすることを明らかにしました。原油価格の急上昇時に料金に上乗せすることが出来ずに、その分を値上げするものとしています。他の国際貨物大手も追随するものと見られています。
【コメント】今頃「値上げ」とは腑に落ちませんね。燃油サーチャージャーにしてもすでに値下げしているところもあれば、日本航空や全日空のように来年まで価格を固定するところもあるようです。確かに、原油価格が高騰しているときに、その値上げ分の全てを値上げ出来なかった、と言うのは理解出来ますが、「燃油サーチャージャー」は本来「運賃」ではありませんから、原油が半分に下がったら「廃止」すべきもののはずです。航空会社の懐具合(経営状況)で取るべきものではありません。経営が苦しいのなら、本来「運賃」を値上げすべきではないでしょうか。なにか、「燃油サーチャージャー」が本来の「運賃」の一部のように言われ、「当然払うべきもの」とされるのは乗る側にとっは理不尽ですね。
@ボーイング社の労使交渉が23日にも再開の見通し
ボーイング社と国際機械工労組(IAM)の労使交渉が23日にも再開される見通しとなったそうです。詳しいことはまだ分かりません。
*10月20日
@乗客が乗務員の指示に従わず引き返す・ノースウエスト機
昨日午後3時30分頃に成田空港を離陸したシアトル行きのノースウエスト航空8便・A330型機で、乗客の米国籍の70歳の男性が「シートベルトをするように」などの客室乗務員の指示に従わなかったため、機長の判断で成田空港に引き返しました。同機はこの男性と妻を降機させた後、6時30分頃再離陸しシアトルに向かいました。
@日本航空が成田=仁川線と羽田=金浦線に通訳を乗務・来月から
17日の出来事で、「全日空が通訳を乗務させる計画」と書きましたが、日本航空では来月から成田=仁川線と羽田=金浦線に韓国語の通訳1人を乗務させることになりました。今までは、韓国線が飛行時間が短いために録音などの対応ですませていましたが、要望が強かったとのことです。「通訳」のカードを付け、案内などを行うとのことです。なお、他の路線では現地採用の客室乗務員が乗務していることが多いとのことです。
*10月19日
@成田の人材派遣会社が保険料を過少申告
今日の毎日新聞によりますと、成田空港などでラウンジ運営業務に当たるスタッフなどを派遣している人材派遣会社「FMG」が従業員の厚生年金保険料について標準報酬月額を低く申告していたとのことです。千葉社会保険事務局佐原事務所は徴収時効の2年前までにさかのぼって不足分を徴収する事にしています。従業員からの指摘で発覚したそうです。
@航空機用のロータリーエンジンがあるのですね・模型用ですが
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昨日、市川市にある「千葉県立現代産業科学館」に行ってきましたが、企画展・現代発明物語「ものづくりへの夢と情熱」展を見ていましたら、上記写真のような模型飛行機用のロータリーエンジンがありました。構造の基本はマツダが開発した自動車用のロータリーエンジンと同じもののようです。説明では「振動・騒音が少なく高出力を得やすい」となっていました。
*10月18日
@「くの字」原因の土地明け渡し訴訟を提訴
成田国際空港株式会社は昨日、B滑走路の誘導路が「くの字」になっている原因となる土地を耕作する男性に対し、土地を明け渡すように求める訴訟を千葉地裁に起こしました。この土地は2003年に土地の所有者から当時の空港公団が買い取り(2003年12月24日の出来事を参照)ました。その後、2006年に千葉県が土地の耕作賃貸借契約解除を認めたことから1年後に賃貸借契約を解除し、土地を明け渡すように求めていました。この男性は反対同盟北原派に属し、明け渡しに応じないことから今回の提訴に踏み切った、としています。男性は千葉県の耕作賃貸借契約解除の撤回を求めて訴訟を起こしています。この誘導路「くの字」部分でB滑走路の運用が十分に出来ない状態が続いています。
@千葉県経営者協会が「30万回」を知事に提言
千葉県経営者協会は昨日、堂本知事に4項目の政策要望を提出しましたが、その中の1項目として成田空港の年間発着回数30万回を実現するよう求めました。要望では「空港には地元市町を中心に約47000人が雇用されており、経済貢献度は極めて大きい。30万回に拡大できれば、旅客数や空港貨物の拡大が見込まれ、地元への経済効果がさらに高まる」としています。
【コメント】国際線の需要はこのところ冷え込んでいます。もちろん、金融不安による一時的な要素はありますが、交通政策審議会航空分科会が2005年に行った需要予測を見ましても、2002年の需要予測よりも大幅に低くなっています。2002年予測では2017年で全国の国際線旅客数を1億600万人としていたものを2005年予測では8200万人に大きく下方修正しているのです。成田空港の発着回数が本当に「年間30万回」も必要かどうか疑問です。ましてや、今あわてて「30万回」にする必要は全くありません。
@スカイネットアジア機の修理が長引きさらに24便欠航
10日に落雷を受けて損傷したスカイネットアジア航空のB-737-400型機の修理がさらに長引くことになり同社は昨日、「20日までにさらに24便を欠航とする」と発表しました。
@ノースウエスト航空が料金・1390万円を誤徴収
国土交通省は昨日、ノースウエスト航空が提携先の日本航空国内線のチケットに対し、本来はいらないはずの燃油サーチャージャー・往復50ドルを誤徴収していたことを明らかにしました。国土交通省はノースウエスト航空に対し再発防止と速やかな返金を指示しました。誤徴収総額は約1390万円になります。誤徴収は予約発券プログラムを変更したときに設定を間違えたとのことです。誤徴収は9月15日~10月10日に行われました。利用者からのクレームで気がついたとのことです。
*10月17日
@政府がMRJを政府専用機として10機程度導入へ
今日の産経新聞によりますと政府は開発中の三菱リージョナルジェット(MRJ)を政府専用機として導入する方針を固めた、とのことです。10機程度の導入を検討しているようです。
@全日空が通訳乗務員配置を検討中
今日の「日刊工業新聞」によりますと、全日空はアジア路線に通訳乗務員の配置を検討しているようです。このところ、アジアからの訪日客が増えており、乗客が自国語の通じる航空会社を選択する例が多いとのことです。しかし、客室乗務員は客室サービスや保安要員としての仕事があり、しかも、アジア圏の言語に堪能な乗務員は少ないのが現状です。そこで、現地語の通訳を主な仕事にする乗務員を配置するとのことで、来年3月までに台湾線、来年中に韓国線に配置することを検討しているとのことです。
@三菱航空機会社がアメリカに現地法人設立へ
三菱航空機会社は昨日、アメリカ・テキサス州に現地法人「ミツビシ・エアクラフト・コーポレーション・アメリカ」を設立し、三菱リージョナルジェット(MRJ)の北米や中南米での販売活動を強化することを明らかにしました。11月1日から仕事を始め、ボーイング社などで航空機の販売に携わった人材を現地採用するとのことです。
@アメリカン航空がB-787型機42機を導入へ
アメリカン航空は16日、ボーイング社とB-787-9型機を2012~2018年にかけて42機導入する事で合意したことを明らかにしました。この他にオプションとして58機のB-787型機を確保しました。ただし、合意の中に「同社パイロット組合が導入に合意しない場合はキャンセル出来る」との条項もあるとのことです。
*10月16日
@BAの成田=ロンドン線減便は来年夏季以降も
ブリティシュ・エアウエイズは昨日、日本就航60周年の記念レセプションを開きましたが、その席でアジア太平洋地区コマーシャルマネジャーは12月8日から始まる成田=ロンドン線の週14便から週7便への減便(9月10日の出来事を参照)を来年の夏季以降も継続する方針を明らかにしました。
@職員のミスで乗客がハサミを機内へ持ち込み再検査・鳥取空港
昨日午前7時10分頃、鳥取空港で鳥取発羽田行きの全日空292便の乗客のポーチの中にハサミがあるのを保安職員がX線検査で見つけました。保安職員はポーチを貨物として預けるように指示しましたが、カウンター職員にはハサミが入っていることが伝わらず、職員は機内持ち込み可能として乗客に返却しました。このミスに保安職員が気づき、離陸寸前だった同機を呼び戻して、乗客全員の保安検査をやり直しました。このため、同機は約50分遅れました。
@昨日から刃物類の航空会社預かりを廃止
各航空会社が行っていた、保安検査で発見された刃物やハサミなどを航空会社が預かり、到着空港で返却するサービスが昨日から廃止になりました。このため、保安検査で発見された刃物やハサミなどは乗客が貨物として預けるか、放棄することになりました。気をつけましょう。
@滑走路上をトビが舞い航空機が遅れる・鹿児島空港
昨日午後2時10分頃、鹿児島空港の滑走路上空をトビが2羽旋回しました。このため、バードストライクを警戒した航空機が離着陸を待機しました。トビは約10分後にクラッカーで追い払われましたが、3便に最大13分の遅れが出ました。
@トルコ航空機でハイジャック・犯人は機内で拘束か
15日、ロシア人にリゾート地として人気のあるトルコ南部のアンタリアからロシアのサンクトペテルブルクに向かっていたトルコ航空機がウズベキスタン出身の男にハイジャックされました。男はフランスのストラスブールに向かうように要求し、「従わないときは爆破する。」と脅しましたが、同機はサンクトペテルブルクに無事着陸しました。犯人は着陸後に逮捕されました。犯人は機内で乗客などに拘束された、との報道もありますが、乗客は「騒ぎはなかった」と話しているそうで、真相は不明です。
@トルコ航空がエアバスとボーイング社から75機を導入へ
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成田空港第1ターミナル南ウイングに駐機するトルコ航空機
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@インドのジェットエアウエイズが1900人削減へ
インド国内線の3割のシェアを誇るジェットエアウエイズは15日、全従業員の約15%に当たる約1900人を削減する計画を明らかにしました。燃料高騰や経済の減速による需要の冷え込みに対応するため、としています。削減は採用して間もない客室乗務員から行い、他の職種にも進める、とのことです。冬季の運航数も従来計画よりも15%削減するとしています。
@合併懇談会を一時中止へ・1市4町
成田市に合併協議会の開始を申し入れて断られた富里市・栄町・神崎町・多古町・芝山町の首長懇談会が昨日富里市で開かれ、議論の末、懇談会の一時中止を決めました。声明では「合併協議については、合併特例法の期限(2010年3月末)にとらわれず対応する。」として機運が熟すればすぐに対応するとの意向を表明しました。
@航空連合が「年間発着回数30万回は関係者の徹底した対話で」
航空連合はこのほど、「2008−2009産業政策提言」をまとめましたが、その中で成田空港の「年間発着回数30万回」の議論に対して「国と空港会社・地元自治体など関係者間による徹底した対話が求められる」としています。航空連合の昨年の「産業政策提言」では首都圏の空港容量の需要見通しについて、「羽田空港と成田空港の一連の容量拡大で、首都圏空港容量が満杯になるのは約10年後」との予測を明らかにしていました。また、昨年と同じですが、「成田空港の平行滑走路は3640mに延長すべき」としています。しばらくすると、この産業政策提言は航空連合のホームページに掲載されると思います。
@UPS機で機長が体調を崩し、成田空港に緊急着陸・11日
11日午後9時過ぎに、アンカレッジから香港に向かっていたユナイッテド・パーセル・サービス(UPS)26便・MD11型機貨物機で機長が胆石の発作で体調を崩し、副操縦士が操縦を交代するアクシデントがありました。同機は成田空港に緊急着陸を要請し、午後10時20分頃に無事着陸しました。同機は機長を交代させて12日に香港に向かいました。
@「カンタス機の乱高下はコンピューターの故障が原因」と当局
オーストラリアの運輸安全局は14日、7日に起きたカンタス航空機の乱高下事故の原因は「コンピューターの故障が原因と見られる。」と発表しました。同局は「機体の降下・上昇を指示するデータにミスがあったのを確認した」とのことです。これにより、「機体の角度を関知する機器が異常を起こした可能性が高い」としています。これを受けて、製造元のエアバス社は同型機を使用する各航空会社にこのような事態になったときの緊急ガイドラインを出しました。
【コメント】これは、いわゆる、コンピューターソフトにつきものの「バグ」ではないかと思われますが、怖いですね。ソフトの点検は慎重な上にも慎重にやっていないと事故につながりますね。
*10月14日
@日本航空が来年4月から国際線の発券手数料を廃止
日本航空グループが来年4月から旅行会社などが日本航空グループの国際線航空券を取り扱った場合に払う発券手数料を廃止する方針を固め、すでに、説明を始めているとのことです。すでに外国の航空会社で発券手数料を廃止しているところもありますが、これにより、全日空やアジア地域の航空会社にも廃止が一気に波及するものと見られ、旅行会社などへの影響は避けられなくなりました。
@タイ航空が関西=ロサンゼルス線への就航を急遽取りやめ
タイ航空は10月26日から就航する予定だった関西=ロサンゼルス線の就航を急遽取りやめる、と発表しました。世界金融不安の中、世界経済の先行きが不透明になったことを理由としています。すでに、予約が入っていますが、他社便への振り替えなどで対応する、としています。
@ボーイング社とIAMの労使交渉が決裂
ボーイング社と国際機械工労組(IAM)は13日、再開された労使交渉が決裂したことを明らかにしました。交渉予定は今のところない、とのことです。これで、ストライキはさらに長期化し、B-787型機の納入がさらに遅れることは避けられない情勢です。
*10月13日
@スカイネットアジアの落雷機が修理長引きさらに24便欠航
スカイネットアジア航空は10日に落雷にあったB-737型機の修理が長引くため、今日以降の24便を欠航とすることを明らかにしました。損傷カ所が多く、ボーイング社に技術照会を求めるなどで時間がかかる見込みとのことです。
@韓国で運賃に騒音負担金導入を検討中
今日の韓国・中央日報の電子版によりますと、韓国の国土海洋部は12日、航空運賃に騒音負担金を新設する件で企画財政部と協議していることを明らかにしました。航空運賃に1000~2000ウオン(約77円から154円)程度を上乗せする内容とのことです。空港周辺の騒音対策が遅れており、進捗率が37%に留まっている現状を打開するための財源を確保するため、としています。
*10月12日
@日本で次世代SSTの開発は出来ないのでしょうか?
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環境生徒経済性に優れた次世代超音速輸送機の模型
速度;マッハ1.6 座席数;226席 航続距離;11100Km |
*10月11日
@第7貨物ビル及びトラック待機場が27日に供用開始
成田国際空港株式会社が昨日明らかにしたところによりますと、整備中だった「第7貨物ビル及び貨物地区トラック待機場」が27日から使われることになりました。詳しくは会社のホームページを見てください。場所がわかりにくいですが、地図を載せておきます。
@スカイネットアジア機に落雷・今日明日で12便欠航
昨夜、鹿児島発羽田行きのスカイネットアジア航空82便・B-737型機が羽田空港への着陸態勢に入ったところ落雷を受けました。同機はそのまま無事に着陸しましたが、機体には多数の焦げ跡などがあり、同社は「点検と修理のために当面、今日と明日の12便を欠航させる。」と発表しました。
@静岡県知事が開港時期などについて「今月末に結論」
昨日記者会見した石川静岡県知事は静岡空港隣接地に航空法の制限を超える立木が存在する問題(9月12日の出来事を参照)で、「現状で除去のめどは立っていない。」と述べ、来年3月の開港予定日の延期や滑走路を短縮して使用するなどの問題も含めて「今月末までに答えを出す。」と述べました。この立木があると工事が終了したことにならず、国の完成検査を受けることが出来ません。
@エアドゥが「爆発物持っている」と発言した男に1992万円を請求
エアドゥは昨日、洞爺湖サミット開催中の7月8日に新千歳発羽田行きの20便で「爆発物を持っている。」と客室乗務員に発言した札幌市内の不動産業者の男に対し、「欠航3便の影響があった」として1992万円の損害賠償を請求する訴訟を起こしました。
@ボーイング社と労組が交渉再開で合意
ボーイング社とストライキ中の国際機械工労組(IAM)は8日、労使間の交渉を再開することで合意したと発表しました。しかし、金融不安の中、信用力の低下を懸念する会社側と、部品の外注拡大を阻止しようとする国際機械工労組(IAM)側の隔たりは大きく、ストライキが終息に向かうかどうか不透明です。
*10月10日
@「保安・安全については外資規制の必要ない」有識者会議
昨日開かれた第4回「空港インフラへの規制のあり方に関する研究会」で空港会社への外資規制のあり方について検討が加えられました。その中で、「テロ・ハイジャックの未然防止」「大規模災害などへの対処」に関しては「外資規制は必要なく、広域性で対処すべき」との意見で一致しました。また、設備投資やサービスについては意見が分かれ、次回に安全保障の問題とともに引き続き検討することになりました。意見の中では「外資・内資を問わずに資本保有率が20%を上回る場合は許可制にすべき」との意見や、「成田国際空港株式会社の民営化を段階的に実施して、サービスや容量拡大への取り組みなどの様子を見るべきではないか」、「地元自治体や航空会社が時価で優先的に株を取得出来る方策を考えてもよいのではないか」などの意見が出たとのことです。会議では年内に報告書をまとめることにしています。議論された成田国際空港株式会社の問題点などは「日刊航空通信CLIP」にかなり詳しくでています。
@中部空港会社が09年3月期決算で赤字の見込み
中部空港会社は昨日、旅行者の減少や航空会社の路線縮小・撤退などで2009年3月期の連結決算で純損益が赤字に転落するとの見通しを明らかにしました。同社の赤字は実質的には開港以来初めてとなるものです。
@JTBや阪急交通社がユーロ安で11月のツアーから値下げへ
アメリカのサブプライムローン問題に端を発した金融混乱による急激なユーロ安を受けて、大手旅行会社のJTBと阪急交通社は11月以降のヨーロッパ方面ツアーについて燃油サーチャージャーを除く旅行代金を前年同期よりも10から20%安くしたツアーを売り出すことになりました。ただ、燃油サーチャージャーが値上がりしたことから、燃油サーチャージャーを含めた総額では前年同期と同じ水準になるとのことです。
【コメント】原油も値下がりしていますから、来年あたりになると燃油サーチャージャーも下がると思われますので、それからが「よりお得」と言うことになるのでしょうか。それとも、金融不安が日本にも波及して、「それどころではない」と言う事になるのでしょうか。株も暴落していますしね。
@ネパールで小型機が着陸に失敗し18人死亡
8日、ネパール東部のルクラ空港でカトマンズから到着したイエティ航空の小型旅客機が着陸に失敗し、空港内のフェンスに激突して炎上しました。この事故で乗客・乗員19人の内18人が死亡したとのことです。当時、空港周辺は濃い霧に包まれていたとのことです。
@乱高下機の乗客に運賃払い戻す方針・カンタス航空
カンタス航空は9日、7日に起こった同社機の乱高下で重傷13人など約50人が負傷した事故機に搭乗していた乗客全員に運賃を払い戻し、オーストラリアとイギリスを結ぶ便に使える同社の利用券を提供することを明らかにしました。
*10月9日
@第2ターミナル到着コンコースがグッドデザイン賞を受賞
成田国際空港株式会社によりますと、このほど、第2ターミナルサテライトの「日本の手わざ」到着コンコースが今年のグッドデザイン賞を受賞したとのことです。詳しくはホームページで。
@羽田新国際線ターミナルにA380型機用搭乗橋を整備へ
羽田空港新国際線ターミナルを管理・運営する「東京国際空港ターミナル社」は新ターミナルにエアバス社のA380型機が利用出来る「ダブルアッパー搭乗橋」を当面1基整備することを明らかにしました。A380型機は大韓航空や中国の航空会社が発注しています。
@8月の国際線乗客が日航・全日空ともに大幅減
このほど、日本航空と全日空が発表した8月の輸送実績によりますと、両社ともに国際線旅客が大幅減になっています。日本航空は前年同月比で13.3%減に、全日空も同9.9%減となっています。日本航空では中国線が同26.6%減となり、全日空でも期待して座席数を増やしたアジア・オセアニア方面が同10.9%減となっています。
@打ち上げ花火110発を空輸する・佐川子会社と日本トランスオーシャン
国土交通省は昨日、佐川グローバルロジスティックが依頼した打ち上げ花火110発を、日本トランスオーシャン航空が羽田空港から石垣島まで空輸したとして、両社に対し文書による行政指導を行いました。空輸したのは先月4日で、打ち上げ花火を入れた段ボール箱には「爆発物」とかかれていましたが、両社の取り扱い社員は気づかなかったとのことです。航空法では爆発物を運ぶことは原則禁止となります。
【コメント】記事では「違反の疑いがある」となっていましたが、「違反」ではないのですかね?だいたい、依頼する方も荷受けする方も貨物の種類は書類上でも確認するのが常識ではないでしょうか。「気がつかなかった」というのはどういう事なのでしょうか?
*10月8日
@韓国籍の男が覚醒剤4Kg持ち込みで逮捕
千葉県警は今日までに、覚醒剤約4Kgを成田空港から持ち込もうとした容疑で49歳の韓国籍男性を逮捕したことを明らかにしました。この男は先月15日にソウルから成田空港に着いた便で、土産物の中に隠して密輸しようとしました。また、この男は1977年に大相撲に入門し、現巨人軍の李選手がロッテに入団したときの代理人を務めたとのことです。現在は北朝鮮脱出者を支援する非政府組織(NGO)に関わっているとのことです。
@「岩国市に寄せられる苦情件数は異常」と山口県
山口県は昨日の総務企画委員会で、8・9月に米軍岩国基地の騒音などに対して岩国市に寄せられた苦情が538件に達し、「大変異常な状況」と説明しました。寄せられた苦情の件数は2006年が1060件、2007年が1229件ですが、今年は9月末現在で1500件を超えているとのことです。特に8月下旬と9月上旬が多くなっており、「県としても騒音を少なくして欲しいと要望している。」とのことです。
@カンタス航空機が乱高下で10人が重傷
7日午後、シンガポール発オーストラリア・パース行きのカンタス航空72便・A330-300型機が突然大きく乱高下し乗客・乗員約50人が重軽傷を負いました。同機は救難信号を発し、パースの手前約100Kmのリアマンス空軍基地に午後1時35分に緊急着陸しました。骨折などの重症者は10人とのことです。原因についてはオーストラリア航空当局が調査を始めましたが、乱気流に巻き込まれた可能性やコンピューターの誤動作などが取りざたされています。乗客は「墜落する。」と覚悟したとのことです。
@イラン領空を侵犯したハンガリー機が強制着陸させられる
7日明らかになったところによりますと、先日(日時は明らかにされていません)ハンガリーの人道支援組織がアフガニスタンに支援物資を運ぶためにチャーターした小型ジェット機が誤ってイラン領空に侵入し、イラン空軍によって強制着陸させられる出来事がありました。この小型ジェット機はハンガリー籍でトルコからアフガニスタンに向かう途中でした。イラン空軍は最初「アメリカ軍機」と発表しましたが、アメリカは否定し、イラン側もその後訂正しました。調べた結果、「意図的な領空侵犯ではなかった」として同機はアフガニスタンに向かうことを許されました。
*10月7日
@成田=ゴールドコースト線予約が好調
12月18日からオーストラリアの格安航空会社・ジェットスターが運航を開始する成田=ゴールドコースト線の予約が好調、とのことです。同社によりますと、「年末年始のピーク時は 既に満席、1月以降も好調に推移している」とのことです。
@「羽田の昼間国際線は3万回以上は無理」航空局回答書
国土交通省の航空局はこのほど、牧山ひろえ参議院議員の羽田空港の再拡張と国際化に関する質問趣意書への回答で、羽田空港昼間国際線について「2010年の供用開始以降の増枠は、安全を確保しつつ、段階的に実施する必要がある。安全上からも昼間時間帯の国際線は約3万回を就航させるが、これ以上の国際線の発着回数の増加は困難。昼間時間帯は、羽田空港のアクセス利便性を活かせる路線を中心とした国際線の増加を推進する。」との回答書を出しました。
@日本エアコミューター機が引き返す・鹿児島空港
今日午前8時55分頃、鹿児島発喜界島行きの日本エアコミューター3781便・サーブ340型機が鹿児島県口之島沖合を飛行中に補助速度計の表示に異常が生じ、また、尾翼の方向舵の不具合を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は鹿児島空港に引き返しました。乗客は代替機で2時間半遅れで喜界島に向かいました。原因は調査中です。
*10月6日
@解説と資料のページに「国土交通大臣宛の芝山町の要望書」を載せました。
@反対同盟北原派が決起集会
昨日、成田空港近くの畑で反対同盟北原派の全国総決起集会が開かれました。警察の調べでは910人が参加しました。
@日本航空の機体整備は4割が海外整備
日本航空の安全推進本部は先月26日に記者懇談会を開き、海外機体整備について説明しました。それによりますと、現在、機体整備の約4割が海外委託になっているとのことです。国内の機体整備は羽田空港と成田空港に集約する方針とのことです。海外整備については国内の整備と同様の水準を維持出来るように、主要委託先には日本航空のスタッフを常駐させている、とのことです。
*10月5日
@国土交通省が成田空港=東京駅を30分以内に結ぶ構想
今日の日経新聞によりますと、国土交通省は成田新高速鉄道に東京駅を通過するバイパス線を設け、成田空港と東京駅間を現在の約半分となる30分以内で結ぶ計画の検討に入ったとのことです。成田空港と羽田空港間は北総線・京成線・都営地下鉄浅草線・京浜急行線を乗り入れて1時間以内で結ぶ計画とのことです。運行は京成電鉄が行います。
@A滑走路脇の独身寮が来年3月に廃止
今日の読売新聞によりますと、A滑走路の南端近くの西側約300mにある成田国際空港株式会社の独身寮が老朽化と入居者減少により、来年3月で閉鎖されることになりました。この独身寮は成田空港建設当時に建てられました。A滑走路脇と言うことで騒音は激しく87WECPNLにも達するとのことで、工場内並みの騒音が午前6時から午後11時までに約380回程度響きます。窓は3重のサッシで防音をはかっています。成田市三里塚の地元としては「地域との共生を社員にもっと体験してもらいたい。せめて建物を残し、何かに有効活用できないか」と希望している、とのことです。
【コメント】この建物を残し、社員の研修所として使うのはどうでしょうか。私は6年ほど前に「社員に騒音の厳しさを実感してもらうために、移転家屋などを使った研修所を造って、一度は騒音の激しさを実感して欲しい。」と提案しましたが、(2004年5月7日の出来事を参照)当時の空港公団から一蹴されてしまいました。
@JTBが燃油サーチャージャーを含めた総額表示へ・来年4月
旅行会社大手のJTBは来年4月から旅行代金を全面的に、燃油サーチャージャーも含めた「総額表示」にすることを決めました。燃油サーチャージャーが変動するため、旅行会社にとってはリスクを伴いますが、利用者にとっては分かりやすくなります。他の旅行会社も追随するものと見られています。
*10月4日
@「1市4町による合併協議申し入れ書」を解説と資料のページに載せました。
@「世界の空港展」が開かれています・航空科学博物館
昨日久しぶりに航空科学博物館に行きました。特別展示として「世界の空港展」が26日まで開催されています。成田空港と結ばれている世界の空港を網羅し、一つ一つに説明が加えられています。自分が行ったことのある空港の数を数えながら眺めるのも楽しいのではないでしょうか。また、未来志向の空港の模型なども展示されています。
@また、嘉手納基地で午前2時の未明離陸
今日未明の午前2時から約1時間にわたり、アメリカ本土の訓練に参加する嘉手納基地のF15戦闘機・16機と空中給油機が轟音をとどろかせながら、次々と離陸しました。午前2時にたたき起こされた人や眠れなくなってしまった人などが怒りの声を上げました。周辺自治体の首長などが事前に未明離陸をやめるように要請しましたが、基地側は「ハワイに着くまで、10数回の給油が必要で、安全上、明るい内にハワイに到着するためには、この時間しかない。理解して欲しい。」と答えた、とのことです。
【コメント】自分の都合だけを言って、日本人の健康被害などは眼中にないのですね。政府・与党が本気で抗議しないことが、このような横暴を許しているのですね。
@日本航空がエンブラエル170型機を初受領
3日、ブラジルのサンパウロ州サンジョゼドスカンポスのエンブラエル社工場で日本航空が10機導入するエンブラエル170型機の第1号機の受領式が行われました。日本航空は来年2月からグループ会社のジェイエアで名古屋=福岡線と名古屋=松山線で就航を開始する予定です。
@日本トランスオーシャン航空が来年にも国際線進出へ
日本トランスオーシャン航空が年内にも国際線運航に必要な免許を取得出来る見通しになりました。同社はB-737-400型機しか所有していないため、路線は台湾や韓国になると見られますが、来年早々にも第1便を運航する見込みとのことです。
*10月3日
@5日に入場制限があります
明後日・5日の日曜日に成田空港近くで反対派の集会が予定されており、成田空港は入場制限を行う予定ですので、お出かけの方は注意してください。
@全日空機が油圧故障で引き返す・仙台空港
昨日午後8時5分頃、仙台発札幌行きの全日空729便で油圧のトラブルを示す警告灯が点灯しました。このため、同機は仙台空港に引き返し、燃料を投棄した後、9時頃に緊急着陸を試みて無事に着陸しました。しかし、ステアリングが作動せず、自立走行が出来なくなったために牽引車で駐機場まで移動しました。乗客は代替機で10時15分に札幌に向かいました。
@チャイナエアライン機が乱気流で21人重軽傷負う
2日、香港発バンコク行きのチャイナエアライン641便・B-747-400型機が着陸30分ほど前に乱気流に巻き込まれ、乗客・乗員21人が重軽傷を負いました。同機は無事に着陸し、負傷者は直ちに病院に搬送されました。
*10月2日
@9月のアクセス数は24510回でした。30日の月としては最高でした。
@金子新大臣「話し合い路線が変わらぬようにしたい」
中山氏に代わって国土交通大臣に就任した金子一義氏は先月30日の記者会見で成田空港問題について、「現在は話し合いを重ねて一定の方向が出ている。この路線が変わらぬよう、信頼醸成に努める」と述べ、また、逼迫する首都圏国際線需要への対応について、「羽田との連携を含め、効率よい国際航空ネットワークが構築できるような機能分担を進める」と述べました。
@森法相が成田空港を視察「事実誤認があったのは残念」
麻生内閣で法務大臣に就任した千葉県選出の森英介氏は先月30日成田空港を視察し、第2ターミナルの入国審査ブースの自動化ゲートなどを視察しました。その後、中山前国土交通大臣の発言について聞かれ、「同僚だったので、多くは言えないが、明らかな事実誤認があったのは残念。」と述べました。
@ノースウエストCEO「成田空港はアジアのハブとして重視」
来日中のノースウエスト航空のCEOは昨日、都内で記者会見し、デルタ航空との統合後の日本戦略について「成田空港はアジアのゲートハブとして、今後も重視していく。運休中の成田=ニューヨーク線を再開したいと考えている。デルタとの統合で日本から南米への乗り継ぎが便利になり、この方面を充実させたい。もし、日本の航空会社が羽田空港からアメリカに飛ばすようなことがあれば、我々としても羽田空港への進出を考えることになる。」と述べました。
@成田空港が7位から4位に上昇・英旅行誌アンケートで
成田国際空港株式会社が明らかにしたところによりますと、本年4月から5月にかけて「コンデナスト・トラベラー(英国版)」誌が実施した読者アンケートで成田空港が空港部門で総合4位、ショッピング・免税店項目では1位となったとのことです。昨年は総合で7位でした。アンケート対象者は30000人でした。
@日本貨物航空トレーニングセンターが竣工
日本貨物航空が成田空港南部にある芝山町の南部工業団地に建設中だった乗員訓練センターが昨日竣工しました。実際の供用開始は11月以降となるとのことです。
@「ジャパン エアロスペース・2008」が昨日開幕
4年に一度開催される日本航空宇宙展(ジャパン エアロスペース)が昨日、パシフィコ横浜で開幕しました。早速、昨日見てきました。今年は、なんと言っても「三菱リージョナルジェット(MRJ)」が目玉になりました。国内で初公開という客室の実物大モックアップも見てきました。写真を撮ってきましたので、別のページに載せておきます。軍用機関係の展示もあり、中には「撮影禁止」となっていたものもあります。防衛省の「全機実大RCS試験模型(高運動飛行システム)」も撮影禁止でした。民間企業ブースでも撮影禁止になっているものがあり、何だか分からないので「これは何ですか。」と聞いたところ、小声で「爆撃照準器です。」との答えが返ってきました。なお、一般公開は4日・5日になっています。
@全日空機が乱気流に巻き込まれ9人けが
昨日午前9時10分頃、羽田発那覇行きの全日空121便・B-747型機が室戸岬沖の太平洋上を飛行中に乱気流に巻き込まれました。機体が大きく揺れて、乗客6人と乗員3人の計9人が軽傷を負いました。同機はそのまま飛行を続け、10時半頃に那覇空港に無事着陸しました。けが人の内、6人が病院で手当てを受けました。同機は機体を点検するために、折り返し便が欠航となりました。
@気象情報が届かずに引き返す・徳之島空港
先月29日午後11時頃、奄美空港出張所の気象データシステムの設定を変更した際に設定を誤り、気象庁の徳之島空港の気象データが受信出来なくなってしましました。このため、30日の日本エアコミューター・奄美発徳之島行きの便が途中から引き返すなど2便に影響が出ました。30日午前11時半頃システムは復旧しました。
@「運輸安全委員会」が発足
昨日、国土交通省の鉄道・航空事故調査委員会と海難審判庁を統合した「運輸安全委員会」が発足しました。委員長には鉄道・航空事故調査委員会の後藤晃弘氏が就任しました。
@観光庁が発足
昨日、国土交通省に観光庁が発足しました。初代長官には本保芳明氏が就任しました。本保氏は「訪日観光客2000万人を達成するためにがんばる。」と挨拶しました。
@日本航空のストライキは今日も回避
昨日実施される予定だった日本航空乗員組合(約1100人)、日本 航空ジャパン乗員組合(約600人)、そして、日本航空キャビンクルーユニオン(約1500人)のストライキは回避されました。組合側は今日もストライキを構えていましたが、今日のストライキも回避されました。
@IBEXエアラインが庄内=大阪線の廃止を届け出
IBEXエアラインは先月30日、国土交通省に1日1往復を運航している庄内=大阪線を来年3月末で廃止することを届け出ました。同線は搭乗率40%台と低迷していました。なお、同社は日本航空が撤退する福島=大阪線を1日3便から4便に増便する検討を行っている、とのことです。
@ドゴール空港で荷物抜き取りの疑いで12人が逮捕
30日、パリのドゴール空港で乗客の荷物運搬係・12人が乗客の荷物から宝石やパソコンやトラベラーチェックなどを抜き取った疑いで逮捕されました。被害総額は約45万ユーロ(約6700万円)に上るとのことです。ドゴール空港では2003年に27人、2006年に15人が同じ容疑で逮捕されています。