2009年11月後半の出来事


*11月30日

@成田空港会社が警備の縮小を検討
 成田国際空港株式会社が成田空港の厳重な警備を縮小する方向で検討していることが明らかにしました。車両の検問や鉄道改札口での確認などです。手始めに来年7月の成田新高速鉄道の開通にあわせて改札口での検問を、監視カメラに置き換える案が検討されているようです。成田国際空港株式会社としては1年間で数億円となる警備費用の削減と空港へのイメージを改善したい狙いがあります。一方、千葉県警当局は過激派対策などから縮小に難色を示しているようです。

@松本空港便運航で長野県とフジドリームが基本合意
 長野県とフジドリームエアラインズは今日、日本航空が撤退する松本=福岡線と松本=札幌線をフジドリームエアラインズが運航する方向で協議する基本合意を発表しました。当初はそれぞれ1日1往復で、来年6月1日からの運航を目指します。

@中国当局がMD-11型貨物機の飛行を停止させる
 28日に上海の浦東国際空港で離陸失敗事故を起こしたMD-11型貨物機について、中国の民用航空局は国内の同型機の飛行を全面的に停止さえる命令を出しました。ただ、外国航空会社の同型機の乗り入れまでも禁止しているのかどうかは分かりません。

@ロシアがA380型機の領空通過を認める
 フランス運輸担当相は28日、エールフランスのA380型機がシベリア上空を飛行することに関して、ロシアのプーチン首相が同意したことを明らかにしました。これにより、A380型機が日本に乗り入れる障害がなくなることになります。


*11月29日

@元気がないJAXA発表会・予算削減の影響?
 26日に日本科学未来館で行われた「JAXA宇宙航空技術研究発表会」に行ってきました。この研究会は毎年この時期に行われるのですが、ほとんど毎年聞きに行っています。そこで感じたことなのですが、年々勢いがなくなっているように思います。
 きっと、予算が年々削られているからなのでしょう。研究発表の数も少なくなっているように感じてなりませんし、研究・開発のテンポがスローダウンしているように思えます。今年の「事業仕分け」で科学分野が削減や縮小のやり玉に挙がっています。事業仕分けの対象は全体では15%だけですが、科学分野に限っては「ほとんどが対象となっている」と言って良い有様です。断っておきますが、私自身は「事業仕分け」そのものについては、今までの無駄を洗い出す点で賛成ですが、このように、科学分野を「すぐには役に立たないから無駄」として切り捨てて良いのでしょうか。
 もっとも、「科学軽視」の考えは現政権になってから始まったものではなく、20年以上前の中曽根政権時代から始まっています。「教育改革」と称し、財界に役立たないものを切り捨て、大企業に金を回す政策でした。この頃から、「大学の実験室で、ビーカーを買う金がないから、ワンカップの空き瓶を使っている」と言う笑い話のような事態が出現したのです。近年、この傾向がますます顕著になっているように思えてなりません。この結果、大学で9年以上勉強して博士号をとっても、専門職に就けず就職浪人をしている科学者の卵(ポスドクと言います)がたくさんいます。「科学の夢」を若い世代に与えることは無駄なのでしょうか。若い世代に「金儲けの夢」(幻想ですが)だけを追わせることに日本の未来があるのでしょうか。民主党政権になったら、鳩山首相は理学系出身ですし、このような科学軽視が少しは是正されるのか、と思っていましたが、そうでもないようですね。
 本題に戻しますが、発表のいくつかを取り上げてみます。

(1)静粛超音速機技術の研究開発
 この研究は前から行われているものですが、日程的には後退しているように思いました。JAXAでは全長14m・翼幅7m・最大離陸重量4tの完全無人離着陸実験機を飛ばす計画ですが、8月の文部科学省航空科学技術委員会の中間評価で「飛行実験の前に低ソニックブーム設計技術の中核である設計コンセプトを短期間で先行して実験することを提案了承された」としています。その後に、実験機の設計・製作に移ることになり、時期は全く分かりませんでした。使用するエンジンについても、現段階では適当なエンジンはなく、国産にするのか外国からの導入にするのかもはっきりしていません。発表のなかで、何故スピードをマッハ2としたかの説明がありましたが、一つはソニックブームを低減できるメドがあること、エコノミー症候群が起きにくいとされる6時間の飛行時間で、ロンドンやシドニーや米国中部にいけることを考えている、との説明がありました。離着陸時の騒音は国際民間航空機関(ICAO)のチャプター4をクリアーする目標だそうです。

(2)航空機の次世代運航システムにおける気象情報技術の研究
 展示発表でしたが、上記の研究がありました。色々な研究があるようでしたが、興味を引かれたのは低層における乱気流の情報を航空機に伝えるシステムの研究でした。航空機は気象レーダーを積んでいますが、これは主に前方の情報しかとらえられません。空港ではドップラーレーダーやドップラーライダーでかなり詳細な情報をとらえています。この詳細な情報を航空機にどう伝えるか、と言うのが研究の狙いのようでした。小型機に軽量な端末を搭載し、そこに空港周辺の詳細な気象情報を視覚的に表示してパイロットを助ける研究開発を行っていました。担当の方と、3月に成田空港で起こったフェデックス事故の話をしましたが、「乱気流の情報はパイロットに伝わっていたようが、どの程度の情報かは分からない。着陸する・しないの判断は最終的にはパイロットになるが、出来るだけ詳しい情報が伝わる方がよい。横風については空港独自の制限があり、管制官が滑走路閉鎖で着陸をやめさせることが出来るかもしれないが、この事故のような向かい風の風速激変についての基準はないのではないか。」と言っていました。

@来月1日から国内線の持ち込み手荷物制限が統一
 8月26日の出来事にも書きましたが、いよいよ、明後日から国内航空会社の国内線機内持ち込み手荷物の大きさと重さ制限が統一され、厳格化されます。大きめの荷物を持ち込もうと考えている方は一度計って置いた方がよいようです。

@日本航空機がオイル漏れで引き返す・鹿児島空港
 今日午前11時頃、鹿児島発羽田行きの日本航空1866便・B777-200型機が離陸直後に油圧系統の不具合を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は鹿児島空港に引き返し、11時55分に無事着陸しました。点検したところ、オイルが漏れていました。


*11月28日

@岩国爆音訴訟・10月提訴分も併合審理に
 26日、岩国基地爆音訴訟の第3回口頭弁論が地裁岩国支部で開かれました。被告の国側は(1)米軍機の飛行は米軍の専権事項で日米合同委員会で協議するしかない、(2)住宅防音工事で騒音被害は防止・軽減されている、(3)基地の沖合移転が完成されれば騒音は軽減される、などと主張し訴えの棄却を求めました。これに対して、原告側は(1)植民地でもあるまいに、米軍の専権事項と言うことで、司法による救済の道を閉ざすべきではない、(2)基地周辺の騒音が裁判で違法状態とされて25年経つがそのまま放置され、騒音被害はなくなっていない、などと主張しました。なお、10月に追加提訴した分も併合審理されることになりました。

@中部空港が「保安サービス料」の新設を検討
 中部空港は「旅客保安サービス料」の新設を検討しているそうです。国際線で500〜600円、国内線で200〜300円としています。成田空港でも16日から導入されました。世界的にも導入する空港が増えているそうです。

@上海でジンバブエ機が離陸に失敗し炎上・3人死亡
 28日午前8時12分、中国の上海・浦東国際空港で上海発キルギス行きのジンバブエ籍の貨物機・MD-11型機が離陸に失敗し、空港近くで墜落して炎上しました。同機は一旦離陸したものの高度が上がらず、機体後部を地面に接触させました。再度、上昇しようとしましたが、墜落炎上した、とのことです。乗員7人のうち、3人が死亡、4人が重軽傷を負ったようです。滑走路は正午頃再開されました。墜落機は今年3月23日に成田空港で着陸に失敗し炎上したフェッデックス機と同型機です。

@ベトナム航空とタロム航空が来年6月にスカイチームに加盟
 ベトナム航空とルーマニアのタロム航空が来年6月にデルタ航空などが加盟する世界航空連合「スカイチーム」に正式に加盟知ることが明らかになりました。


*11月27日

@旅客は微増、貨物は回復基調か・10月運用状況
 成田国際空港株式会社が昨日発表した10月運用状況によりますと、旅客数は前年同月比1%増と微増でした。これで3ヶ月連続の前年比プラスになります。しかし、旅客実数は一昨年に比べると「回復している」とは言えないようです。一方、貨物量は前年同月比4%増となり、久しぶりに前年比でプラスになりました。注目すべきは貨物量実数で2ヶ月連続して大幅に増加していることで、今後の動向を注視する必要はありますが、「回復基調に入った」と言えるかも知れません。発着回数は前年同月比3%減、給油量は同9%減となっています。

@来月に成田と羽田のスロットで緊急提言
 昨日開かれた「第3回国土交通省成長戦略会議」で成田空港と羽田空港のスロット問題などで緊急提言を早急にまとめることになりました。来月7日と14日に開かれる会議でまとめられ模様です。

@今年もA放水路で鮭の遡上が確認・3年連続
 成田国際空港株式会社が発表したところによりますと、昨日午前10時半頃、A放水路(地図はこちら)で体長60〜70cmの鮭数匹が確認されました。産卵した跡もある、とのことです。これで、3年連続の遡上確認になります。

@奄美空港で日航機がバードストライク・2便欠航
 25日午後3時頃、奄美発鹿児島行きの日本航空3732便・MD81型機が離陸直後に鳥と衝突しました。同機は飛行に支障がなかったためそのまま鹿児島に向かい無事着陸しました。点検したところ、機首のレーダードームに約15cmのひびが入っていました。修理のため、2便が欠航となりました。

@スカイマークが羽田空港の深夜時間帯を使い那覇線を運航へ
 スカイマークは羽田空港の深夜時間帯を使った羽田=那覇線を来年1月28日から運航することを明らかにしました。羽田発が午後10時45分、那覇発が午後9時5分となります。

@「日本の失敗を追う中国」気になるブログ
 25日に気になるブログを読みました。要約すると、「中国の不動産の高騰が日本のバブル期に似ている。いつかははじけるのではないか。」というものです。これは、中国のファイナンシャルタイムス中国語版の記事について書かれたものですが、何故気になるのかというと、前原大臣が「観光立国」と叫んで、「訪日外国人2千万人を2016年までに達成」と言っているのですが、訪日外国人のかなりの部分を中国からの訪日に期待しているようだからです。成田国際空港株式会社へのヒアリングの中でも、「中国の人口の中で、外国に出かけるのは現在2〜3%。日本人は15%になったこともある。中国の人口は日本の10倍以上、だから、中国人が海外旅行をするようになれば、国際線航空需要はどんどん伸びる。」と言っていました。もし、バブルがはじけたらどうなるかは火を見るより明らかですね。


*11月26日

@10月日本人出国者が微増・訪日外国人は11.3%減
 日本政府観光局が明らかにしたところによりますと、10月の日本人出国者数は前年同月比0.4%増となりました。これで、3ヶ月連続のプラスとなります。しかし、昨年の10月は一昨年に比べて大きく減っていますので、「底が見えてきた」と言う所でしょうか。11月・12月が前年並みとしますと、今年全体では前年比で約4%のマイナスになります。一方、訪日外国人数は前年同月比で11.3%減となりました。15ヶ月連続のマイナスになります。このペースで行くと、今年の訪日外国人数は前年比で約20%減となり、今年全体で700万人を割ることになります。昨年は約835万人でした。

@政投銀の日航へのつなぎ融資利率が年10%に
 日本政策投資銀行の日本航空へのつなぎ融資1000億円の利率が通常よりも高い年10%だったことが分かりました。通常のつなぎ融資の利率約8%です。ただし、同銀行では政府保証が確定した場合には利率を引き下げる、としています。

@キャセイ航空機のトイレが連続して詰まる
 キャセイ航空は25日、使用しているA330型機とA340型機で11日間に3回のトイレの故障が起こっていたことを明らかにしました。17日のサウジアラビア・リアド発香港行きの便では出発後に10基あるトイレが全部使えなくなり、インドのムンバイに臨時着陸して対応した、とのことです。9日と19日には離陸前の点検で片側のトイレが使えないことが分かり、乗客を減らして運航しました。同航空広報担当者は「清掃の際、排水管からいろんなものが出てきます。タオルや薬のビン、靴下、衣類、子どものぬいぐるみまで」と述べて、乗客のマナーの悪さが原因の一つである可能性を示唆しました。同社ではトイレの清掃を念入りに行ったり、配水管を増設したりする対応策をとっている、とのことです。


*11月25日

@「羽田増枠の半分を国際線に。昼間に欧米便も」前原大臣
 今日の日本経済新聞によりますと、前原国土交通大臣は昨日、同社のインタビューに答え、来年10月の羽田空港増枠の半分を国際線にし、昼間の時間帯に欧米線の運航を目指す考えを明らかにしました。
 また、日本航空再建に絡む地方路線からの撤退で、地方空港路線を維持するために、国による助成措置を検討する考えも明らかにしました。

@日本航空の当面の資金繰りにメド
 日本航空は昨日、政策投資銀行と最大約1000億円のつなぎ融資を受ける契約を締結しました。このうち、月内に数百億円の融資が実行される見込みです。また、日本航空は昨日、3メガバンクとも国際協力銀行の保証付きで257億円の融資を受ける契約を締結しました。これにより、当面の資金繰りの危機を脱しました。

@中古エンジン空輸で郵便事業会社に改善命令・国土交通省
 国土交通省は昨日、郵便事業会社に貨物利用運送事業法に基づく事業改善命令を出しました。同社がユーパックで航空輸送が制限されている中古エンジンなどを法定の手続きなしで空輸したことに対するものです。13日の国土交通省による抜き打ち検査で、中古エンジンや中古石油ヒーターが北海道から東京に空輸された事実が確認されました。これらの中古品は油が残っている可能性があるため、申請が必要になりますが、同社はこれを行っていませんでした。同社は8月にも花火を空輸し、改善命令を受けたばかりでした。

@「この冬期も前年並みなら路線維持は難しい」アシアナ航空
 アシアナ航空が福島県に対して、10月に、「この冬の搭乗率が前年並みに推移するならば、ソウル=福島線を維持することは難しい。」と伝えていたことが昨日までに分かりました。背景には同社が来年3月に開港する茨城空港にソウル線を開設することがあると見られています。


*11月24日

@国土交通省が成田空港と羽田空港間を59分で結ぶ鉄道構想
 昨日の共同ニュースによりますと、国土交通省が成田空港と羽田空港の間を59分で結ぶ鉄道の構想をまとめていることが昨日までに明らかにしました。この構想は押上駅と泉岳寺駅間の約11Km に地下鉄を新設し、東京駅に連絡する駅を設ける、と言うものです。この11Km 間に駅は少なくし、スピードを上げられるようにします。これにより、成田空港と東京駅を37分、羽田空港と東京駅を22分で結ぶもの、とのことです。

@エミレーツ航空が来年3月に成田=ドバイ線を開設
 エミレーツ航空は今日、来年3月28日から、ドバイ=成田線を週5便で開設することを発表しました。直行便になります。機材はB777-300ER型機を使う予定です。

@「年金減額の可否が支援を左右する」前原大臣
 前原国土交通大臣は今日の閣議後の記者会見で、日本航空支援問題について「年金減額が支援決定の是非に大きな影響を及ぼす」と述べて、現役とOBの同意取り付けに、日本航空が最大限の努力をするように求めました。また、JAL再生タスクフォースから債務超過について、精算した場合と再建した場合の説明を受けたことを明らかにし、事実上、日本航空の債務超過を認めました。

@前原大臣が日米の航空自由化で合意の見通しを表明
 前原国土交通大臣は今日の閣議後の記者会見で、「日本と米国間のオープンスカイ(航空自由化)が来月上旬の航空交渉で合意する見通しである」と、述べました。


*11月23日

@成田空港はクリスマス気分

 成田空港は早くもクリスマス気分です。上の写真は第2ターミナル出発フロアに飾られていたクリスマスツリーです。(21日撮影)

@年金説明会で西松社長が辞任を示唆
 今日の午後開かれた日本航空OB向けの第1回説明会には約800人が参加しました。この席で、西松社長は「私自身の責任は痛感している。再生の道筋をしっかりとつけた後、しかるべき形でけじめを付けたい」と述べ辞任を示唆しました。年金については、公的資金でも年金基金積み立て不足が穴埋めできないこと、同意が得られない場合は特別立法による減額になることなどを説明し、具体的には加重平均で3割の削減を提案しました。また、一時金を受け取っての脱退を行わないように求めました。

@現役の年金削減は53%を提案
 日本航空はOBへの説明会に先立ち、8つの労働組合向けの合同説明会を東京本社で開催し、現役の年金削減を53%減とする案を示しました。ただ、企業再生支援機構や取引金融機関との最終調整が済んでいないため最終案ではないとしています。

@日本航空機がセンサートラブルで名古屋に臨時着陸
 今日午前8時30分頃、大阪発山形行きの日本航空2231便・CL600型機が名古屋空港付近委を飛行中に発電機の異常を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は9時18分、名古屋空港に緊急着陸しました。点検したところ、発電機の温度センサーと操縦席の計器をつないでいるケーブルが断線していました。


*11月22日

京成電鉄の上り線ホーム
柱の向こう側が下り線ホームで、
その向こうがJR線ホームになります。
@ジャンボ機の平行滑走路使用本格化はこれから?
 昨日、成田空港第2ターミナルに行き、平行滑走路の使用状況を2時間半ほど観察しましたが、その間、B747型機の使用は1機もありませんでした。第2ターミナルを使用している航空会社の近距離便と思われるB747型機も2機到着していましたが、A滑走路を使ったようです。第2ターミナルの航空会社ですから、到着後の移動距離を考えれば、当然、平行滑走路を使用した方が時間的にも燃料消費からも有利なはずです。平行滑走路のB-747型機の使用はまだ本格化していないのでしょうか。それとも、パイロットが長いA滑走路の使用を希望しているためなのでしょうか。
 全然使っていないわけではなく、9日の本会総会の前(午後1時45分頃)には日本航空のB747型機が着陸していくのを目撃しました。総会でも、「B747型機の使用によって騒音がどうなったか」が話題になりましたが、芝山町の飛行コース直下の会員は「どれもうるさいから、良く分からない。飛んでいないのでは・・・」と話していました。しかし、多古町の会員は「住んでいるところが、滑走路とほぼ同じ標高にあるためか、リバース音などは確かにうるさくなった。」と話していました。
 新しくできた京成電鉄の「第2ターミナル駅」の上り線ホームを見てきました。綺麗になっていました。右に写真を載せておきます。なお、JRのホームは上り・下り併用のままになります。

@30空港の内、需要予測を超えたのは4空港のみ
 今日の朝日新聞によりますと、2000年以降に開港、もしくは滑走路の拡張を行った全国の30空港の内で、着工前の需要予測を超えたのは4空港しかない、とのことです。中には、需要予測の約2割しかなかった空港もある、とのことです。ただし、成田空港・羽田空港・静岡空港・関西空港は予測年限に達していないなどで、達成率が計算できず、30空港には入っていません。
【コメント】この調査でも、“需要予測”がいかに過大であるか、分かります。空港を造るために、都合の良い数字を並べ立てて勝手な予測を作り上げているのですね。それが、今日の“赤字空港”になって、地方の財政を圧迫していることになります。成田空港の「30万回も」過大で、将来、これにかける投資が成田国際空港株式会社の財政を圧迫する恐れもあると思います。

@日本航空が説明会での減額率提示を見送りか
 昨日の出来事で「明日の説明会で減額について社長が説明する」と書きましたが、明日の説明会で具体的な減額率などの説明を見送る、との報道もあります。同意を得られるかどうか微妙なところに来ているのでしょうか。


*11月21日

@成田空港覚せい剤摘発が10月までで過去最高に
 東京税関成田空港支署は昨日、今年1〜10月の成田空港における覚せい剤密輸摘発件数が59件となり、2004年の年間摘発件数48件を上回り過去最高を更新中である、と発表しました。押収量は約72Kgと過去最高の3倍強となっています。
【コメント】本当に多いですね。最初は「最近の出来事」で取り上げていたのですが、あまりにも頻繁なので、この頃は特徴のあるもの以外は取り上げないことにしています。

@米海兵隊員が拳銃を機内に持ち込もうとして逮捕・沖縄
 沖縄県警豊見城署は18日、那覇空港で国内線の航空機に拳銃の入った手荷物を持ち込もうとした、29才のキャンプシュワブの米海兵隊員を現行犯逮捕しました。保安検査のX線で発見されました。しかし、この拳銃は一部部品がなく、発射できない状態だった、とのことです。実弾も込められていませんでした。

@日本航空の債権者会議で資金回収の停止などを承認
 日本航空は昨日、事業再生ADRに基づく第1回債権者会議を本社で開きました。会議には約30の金融機関の代表が参加しました。会議では金融機関の資金回収を一時停止する「一時停止」や、破綻した場合につなぎ融資を優先的に回収できる議案など5議案全てが承認されました。これにより、金融機関に要請している1257億円のつなぎ融資が実行されことになります。第2回債権者会議は来年1月29日に開催される予定です。

@年金4割削減を提示へ・日本航空
 日本航空は昨日、OBや現役社員の年金を平均約4割削減する案を提示する方針を固めました。まず、23日に予定しているOBへの説明会で西松社長自らが説明することにしています。

@三井物産が日本航空株全てを売却済み
 昨日までに、三井物産が保有していた日本航空株・1173万株の全てを4〜9月期に売却していたことが明らかになりました。評価損の計上を嫌った措置と見られます。

@日本航空が子会社に年末一時金見送りを要請へ
 日本航空が約100社の子会社に対して、年末一時金の支給を見送るように要請する検討を始めました。早ければ、来週にも子会社への要請を始めるようです。日本航空本体も年末一時金の見送りを決めています。


*11月20日

@千葉県が「成田空港活用緊急戦略プロジェクト検討会議」立ち上げへ
 千葉県は来月、「成田空港活用緊急戦略プロジェクト検討会議」を立ち上げることになりました。会議では「(1)新高速を利用することで都心からのアクセスが改善されて、一層成田が便利になることをどうアピールする、(2)空港と観光・ビジネス拠点との連携」などを検討し、来年の6月にも中間とりまとめを行うことを予定しています。メンバーは森田知事を座長とし経済界・航空会社・・旅行業界・地元首長となります。

@エア・カナダが来年3月下旬から成田=カルガリー線を新設
 エア・カナダは来年3月27日から成田=カルガリー線(直行便)を開設することになりました。当面、週3便で運航します。機材はB767-300型機を使用します。

@日本航空機が乱気流に遭遇・4人が軽傷
 昨日午後7時27分頃、那覇発大阪行きの日本航空2088便・B777-300型機が和歌山県紀伊水道の上空を飛行中に乱気流に巻き込まれ、機体が約300m急降下しました。この揺れで、修学旅行帰りの高校生3人と女性教諭1人が軽傷を負いました。女性教諭は病院で手当てを受けました。客室乗務員5人も腰などを打ちましたが、たいしたことはなかった、とのことです。当時、シートベルト着用のサインは点灯していませんでした。

@スカイネットアジア機が水平尾翼の凹みで4便欠航
 昨夜、スカイネットアジア航空のB737型機で水平尾翼に鳥が衝突したと思われる凹みが到着後点検で見つかりました。この修理のために、今日の4便が欠航になりました。

@デリバティブ精算で1000億円が必要か・日本航空
 日本航空が行っている燃油や為替などのデリバティブ(金融派生商品)取引に関連して、約1000億円の支払いを新たに求められる可能性がある、とのことです。これは、国際スワップデリバティブ協会(ISDA)の基準で「債務の遅延や不履行があった場合には、全ての取引を直ちに精算する」となっているためです。今回の日本航空の事業再生ADRの手続きで、金融機関に対する貸し出し債務の遅延などがあった場合に、ISDA側が上記条件に当てはまると判断した場合には、全て精算しなければならなくなるためです。

@「年金減額は従来のルールで努力すべき」長妻厚労大臣
 長妻厚生労働大臣は昨日開かれた参議院厚生労働委員会で、日本航空の年金問題について答弁し「減額を考えるなら、受給者の3分の2の賛成を得る、従来のルールで努力するのが前提だ。」と述べました。

@茨城空港の開港日は来年3月11日に
 国土交通省は昨日、茨城空港の開港日を来年3月11日とする、と発表しました。

@大阪・泉州6市議会が大阪空港廃止を大臣に要望
 大阪南部・泉州の6市議会で構成する「府南部市議会議長会」は昨日、国土交通省に前原大臣を訪ね「大阪空港を廃止し、関西空港を西日本の国際ハブ空港と位置づけて整備するよう求める」要望書を手渡しました。

@阪急交通社が初めての3位に
 今年上半期(4月〜9月)の旅行取扱高で阪急交通社が日本旅行を抜いて、初めての3位となりました。

@カタールとの経済委員会でMRJ導入を打診
 昨日都内で、日本とカタールの経済閣僚が出席する「合同経済委員会」が開かれましたが、この席で、日本側は三菱リージョナルジェット(MRJ)の導入を打診しました。カタール側は検討する考えを示した、とのことです。

@欧州航空会社大手4社が大幅減収に
 欧州の航空会社大手の決算が発表されましたが、そろって大幅減収となりました。収益はルフトハンザ航空は7〜9月期で前年同期比9%減、エールフランスKLMは同期で同19%減、ブリティシュ・エアウエイズは4〜9月期で同14%減、イベリア航空は7〜9月期で同20%減となりました。ルフトハンザ航空を除く3社が最終赤字となりました。


*11月19日

@来年元旦に成田空港から「初日の出」と「富士」飛行
 今年元旦に実施した成田空港発の「初日の出と富士」を見るツアー「成田発 初日の出・初富士フライト=誰よりも早く初日の出を見に行こう!=」を来年の元旦にも実施するそうです。成田空港を午前6時に出発し、午前7時50分に帰ってくる予定です。今年はJR東日本も協力し、新宿と錦糸町からの団体専用臨時電車を成田空港まで運行するそうです。詳しくはここを見て下さい。

@前原大臣が漏洩に関わった2委員の辞職を求める
 前原国土交通大臣は昨日、JR西日本から「福知山線事故報告書漏洩」の最終報告書提出を受けて、漏洩に関わった鉄道・航空事故調査委員会(現運輸安全委員会)の現職2委員の辞職を求める事を明らかにしました。
【コメント】当然のことですね。前から言われているように運輸安全委員会の厳正な調査を確保するために、国土交通省から独立させるべきではないのでしょうか。

@「東京航空交通管制部」の新システムが稼働
 昨夜から羽田空港や成田空港に離発着する航空機の交通整理を行い、各空港の管制圏まで誘導する「東京航空交通管制部」の管制システムが新しいものになりました。新システムでは、運航票が廃止され、着陸の順番を管制官が判断するのをコンピューターが支援するそうです。また、飛行経路からはずれた航空機は赤で示され、管制官がすぐに分かるようにする、とのことです。

@太平洋路線の権益巡り日航支援で綱引き
 ゴールデンルートである太平洋路線の権益を確保するために日本航空の支援・提携を巡ってデルタ航空とアメリカン航空がしのぎを削っています。昨日書いたように、日本航空と同じ世界航空連合・ワンワールドに所属するアメリカン航空はTPGと提携して支援を表明しています。一方、スカイチームに所属するデルタ航空は昨日、総額10億ドル(約920億円)の資金支援とスカイチームへの移籍を日本航空に打診しました。この背景には来月初旬に開かれる日米航空協議で両国の航空自由化の合意が行われる見通しで、日本からアジアへの事業拡大を優位に進めたい思惑があります。もう一つの世界的航空連合のスターアライアンスは全日空やユナイテッド航空などが加盟し、提携しています。

@低空飛行で屋根瓦が落ちる・ハンブルグ
 ドイツ・ハンブルグのリューベック空港で12日、格安航空会社のライアンエア機が着陸の際に通常よりも低い高度で進入したため、民家の屋根瓦が落下する出来事がありました。幸い庭の掃除をしていたこの家の住民には怪我はありませんでした。警察によると、損害額は約3000ユーロ(約40万円)になるそうです。しかし、空港当局は「飛行高度に問題はなかった」としています。


*11月18日

@「沈まぬ太陽」を見てきました
 今話題の映画「沈まぬ太陽」を見てきました。3時間20分を超す大作ですが、長さを感じませんでした。主人公「恩地」の生き方は大変だったろうと思いましたが、自分の筋を通す生き方が大事なことを思い知らされました。
 この映画について11月13日付の航空新聞社「WING DAILY」の「雲上快晴」というコラムの「国民目線でJAL再建は理解されるか」と題する一文の中で、「また、この時期に上映された映画「沈まぬ太陽」。主人公には共感どころか怒りを覚える。これほど、主人公にシンパシーを感じない映画も珍しい。アフリカで豪邸に住み、多くの使用人を雇い、動物を撃ち殺す航空会社の主人公は一体何なのか。ストライキで利用者が離れているのに、権利を勝ち取って喜んでいるのが、果たして国民目線なのか。」と批判していました。
 しかし、この批判は本質から目を逸らしているように思えてなりません。「アフリカで豪邸に住み、多くの使用人を雇い」と書いていますが、今から30年以上前の発展途上国海外勤務はどこの会社でもこのようだったのではないでしょうか。生活水準(通貨価値の問題もあります)が違いますし、治安の問題もありました。むしろ、現地人のメードを雇わなければ非難され、商談にも影響した、と聞いています。
 このようなことで、すさまじい懲罰人事である10年以上にわたる「長期海外勤務」を正当化できるものではありません。
 「ストライキで利用者が離れているのに、権利を勝ち取って喜んでいるのが、果たして国民目線なのか。」と言うことについても、ストライキで権利を勝ち取ることだけを目指していたのではないと思うのです。映画の中にもありましたが、ストライキの目的の一つは「安全な運航を確保する」ことにあったのではないでしょうか。
 今の日本ではストライキが「悪」のように言われています。そして、「利益を上げることが最大の正義」のように宣伝されています。もちろん、私も「利益を上げること」を否定するつもりはありません。しかし、「利益を上げること」を最優先課題にして「そのためには何をしても良い」と言う考え方には同調できません。「利益を上げること」と共に、働く人たちが「誇り」と「生き甲斐」を感じられなければならないように思います。今の「合理化」や「リストラ」は「利益を上げるためにはどんなことをしても許される」として強行されているように見えます。ストライキはやらないですむに越したことはありません。しかし、ストライキはこのようなやり方に一定の歯止めをかける、憲法で保証された「働く者の権利」と思うのです。
 今の航空業界の状況を見ていると、かっての「国鉄民営化」を思い起こします。民営化以前の国鉄は色々問題はあったにしろ安全面では信頼できました。秒単位の正確さは世界でも有名だったように記憶しています。しかし、現在はどうでしょうか。私はJRを利用するときには「正常に運行しているか」を確認して出かけます。それほど、トラブルが多いのです。これは言い換えれば、当局による「山猫ストライキ」です。これは、安全面にかけるコスト(人的な面でも)が削減された結果ではないでしょうか。安全のコストを下げて、運行は削減した人間に頼った、目一杯の過密化を推進した結果のように思います。その象徴が、2005年4月25日に起こった「JR西日本の福知山線脱線事故」でした。この事故では107名の方々が犠牲になりました。
 今の航空業界の状況もこれに似ているように思えてなりません。航空会社が「利益を出す」ために「人員も削減」し、「コストも削減」していると、安全面に必ず影響が出てきます。行政も、「過大な需要予測」に基づき、「空港容量拡大」と叫んで超過密空域の管制を管制官に強いていると、どこかで破綻があるように思えてなりません。ぎりぎりにコストを削減した格安航空会社の参入や航空自由化なども「安全運航」に影響があるのではないでしょうか。安全にはそれなりのコストがかかると思うのです。
 「沈まぬ太陽」で恩地等が求めていたのは「安全運航」です。そのために、「人員も増やし」「必要な金」もかけて欲しいと、要求していたのではないでしょうか。これこそが「国民目線」だったのではないでしょうか。

@「法的整理をしないとは言ってない」前原大臣
 前原国土交通大臣は今日開かれた衆議院の国土交通委員会で質問に答え、「日本航空について法的整理をしないとは言っていない」と答えました。しかし、9月24日には記者団の質問に答え、「現時点では法的整理は一切考えていない」と言っていました。微妙に変わっているようです。

@TPGが日本航空に最大1000億円の出資を検討
 今日の日本経済新聞によりますと、米国最大ファンドのTPGは日本航空に対して最大1000億円の出資を提案する意向、とのことです。同ファンドはアメリカン航空と同一歩調をとっている、とのことです。

@フジドリームエアラインが松本空港2路線を肩代わりか
 フジドリームエアラインは日本航空が撤退する松本空港路線の内、松本=福岡線と松本=札幌線を引き継ぐ方向で検討に入りました。日本航空との共同運航になるようです。

@全日空グループのストライキが中止に
 今日予定されていた全日空グループのストライキは中止となり、平常通りに運航されています。

@フィンランド航空のストライキは収拾
 フィンランド航空のストライキは労使交渉が合意に達し収拾されました。成田=ヘルシンキ線も18日のヘルシンキ発から再開される、とのことです。

@エチオピア航空がA350XWB型機12機発注
 エチオピア航空はこのほど、エアバス社にA350-900型機12機を発注しました。これにより、A350XWB型機の受注数は500機を超えました。


*11月17日

@「23.5万回の対策で22万回を合意した」芝山町長
 今日の毎日新聞によりますと、相川芝山町長は同社のインタビューに答え、先の成田空港圏自治体連絡協議会で「来年4月に23.5万回に容量拡大を」との一部首長の意見(10月31日の出来事を参照)について「『23.5万回の対策をして22万回にする』という条件で、地元住民から合意をもらっている。そうした丁寧な騒音対策を取ることで初めて地元は納得した。22万回の合意にはそうした背景がある。22万回すら実現できていないのに、その次のステップについて語るのはおかしい。」と批判しました。

@成田=ヘルシンキ線がストで昨日から欠航
 フィンランド航空の労働組合が16日から22日までの予定でストライキに入っています。このため、同航空の成田=ヘルシンキ線も昨日から欠航になっています。今のところ、労使交渉が難航して運航の予定は立っていないようです。

@小松基地での共同訓練の騒音は変わらず・住民は「少しでも軽減を」
 昨日から始まった小松基地での日米共同訓練の騒音測定が始まりました。基地から約1Km 離れている小松市工業団地での測定値は約100dbと通常と変わりありませんでしたが、測定に立ち会った住民は「少しでも騒音が小さくなるように対策をして欲しい。」と話していました。

@新千歳空港の深夜・早朝発着枠拡大についての勉強会開催
 14日、新千歳空港の深夜早朝時間帯の発着枠拡大問題についての飛行直下地域住民との「勉強会」が行われました。この中で、道側から「発着枠拡大に伴う騒音予測調査については、来年1月中に結果がまとまる」と報告され、これに基づく騒音コンターなどを次回に提示することが明らかにされました。

@「関西3空港のあり方を来年度に結論」馬淵副大臣
 馬淵国土交通副大臣は昨日の記者会見で、「行政刷新会議」の「事業仕分け」で関西空港補給金が「凍結」とされたことについて、「国土交通省成長戦略会議でしっかりとした議論を重ねた上で、2010年度中に結論を出したい。」と述べ、これを条件に補給金を認めるよう働きかける意向を表明しました。

@中部空港が2年連続の赤字に
 中部空港会社が昨日発表した2009年4〜9月期連結決算によりますと、最終損益が12億円と、2年連続の赤字となりました。景気悪化や新型インフルエンザの影響が大きい、としています。2010年3月期通期も36億円の赤字を見込んでいます。これは、従来予測よりも赤字が13億円拡大したものになります。

@エアニッポンなどが明日にストを予定
 全日空はグループのエアニッポンなどのパイロット組合が明日ストライキを予定していることを明らかにしました。実施されますと国際線は平常通り運航しますが、国内線は138便が欠航し、33便が遅延する見込みとのことです。労組は乗務員養成制度など待遇改善を要求しています。


*11月16日

@今日から保安サービス料などを徴収・成田空港
 成田空港では今日から保安サービス料・500円と乗り継ぎ空港使用料・1020円の徴収(10月2日の出来事を参照)が始まりました。まだ、周知は不十分のようです。

@空港周辺環境整備と教育施設等騒音防止対策が削減
 今日の「行政刷新会議」の「事業仕分け」で、空港周辺環境整備事業と教育施設等騒音防止対策事業・約67億円の10〜20%削減が必要と判断されました。

@関西空港会社補給金は「凍結」
 今日の「行政刷新会議」の「事業仕分け」で関西空港会社への補給金160億円について「凍結」と判断されました。仕分け人は「巨額の税金を使って一時的に着陸料を引き下げても、抜本的な需要増につながるかは疑問」などと指摘し、関西3空港のあり方をについての検討を求めました。関西空港は補給金で来年度に国際線新規就航便に対して着陸料の割引率を30%から80%に引き上げ、路線を誘致する計画でしたが、これが難しくなります。

@全日空機に落雷・1便が欠航
 昨日午後4時30分頃、羽田発庄内行きの全日空897便・B767-300型機が着陸態勢に入ったところ、機体前部の避雷針の役割をする導電板に落雷を受け、損傷しました。飛行には影響がなく、そのまま着陸しましたが、折り返し便が欠航となりました。

@全日空専務がジョイントベンチャー推進を表明
 全日空の岡田専務は13日の記者会見でスターアライアンスに加盟するユナイテッド航空やコンチネンタル航空などと、ジョイントベンチャーを推進する考えを表明しました。「日本を米国とアジアを結ぶ中継点と位置づけ、グループ各社のダイヤを調整して、米国と日本を結ぶ便を1時間おきに設定できればと考えている」と述べました。

@「来年には航空業界は低迷から脱する」ボーイング社とエアバス幹部
 ボーイング社とエアバスの幹部は15日、ドバイで開かれている航空ショーで、「来年には世界の航空業界は低迷から脱する」との見通しをそれぞれ表明しました。根拠としてエアバスCOOは「航空会社からの受け渡し延期要請が聞かれなくなった」と述べました。
【コメント】航空ショーでの景気づけの発言なのでしょうか。「受け渡し延期要請が聞かれなくなった」と言うのも、「出尽くした」と言うのが本当のところではないでしょうか。「最悪期は脱した」と言うものの、「V字回復」とは行かないと思います。

@ベトナム航空がA380型機・A350XWB型機を発注
 ベトナム航空は13日までに、エアバスに対してA380型機を4機、A350XWB型機を2機発注しました。フランス首相のベトナム訪問に合わせたようです。