2010年10月前半の出来事


*10月15日

@成田空港会社が「前後1時間の延長で実質24時間化」と見解
 今日の読売新聞によりますと、成田国際空港株式会社はこのほど、「深夜早朝の運用時間を1時間ずつ延長することで、実質24時間の完全空港化が可能」との見解をまとめた、とのことです。
【コメント】この見解はとんでもないことです。全国の空港や基地の騒音と周辺住民の健康調査に参加したある学者は私へのメール(5月22日の出来事を参照)で「これは『人体実験』と言っても良い」と言っています。ただ、最近の横芝光町における「30万回」の説明会では
(質問) 羽田空港は、24時間対応によりハブ化を目指しているとのことだが、成田空港もハブ空港となるのか。(24時間対応を考えているのか。)
(回答、千葉県・NAA) 成田空港は日本の代表的な国際空港でありますが、内陸空港であることから特別な事情のない限り、夜の11時から朝の6時までは離着陸ができないことになっており、今後も24時間空港になることはないものと思います。」
(質問事項)早朝の離発着の枠は増えるのか。(夜10時以降は10回以内とするとあるが。)
(回答、NAA・国交省)昨年、空港圏の首長の集まりの中で「洋上で6時まで待機しているのは 燃料の無駄ではないのか。今後、検討しても良いのでは。」との意見がありました。将来的には検討される可能性もありますが、現時点では6時から23時の運行を守ることが基本となっております。(夜10時台は10便以下を守ります。) ・6時から23時までという時間制限は、絶対的な約束と考えており、地元での環境の変化等がなければ、時間帯の変更は有り得ません。」と否定しています。
 しかし、この考え方は今に始まったことではなく、去る5月18日の第6期決算説明会の「その他・参考資料」の30ページでは今日の記事の内容を説明しています。

@「LCC用施設整備については11月には決めたい」森中社長
 成田国際空港株式会社の森中社長は13日の四者協議会後の記者会見で格安航空会社(LCC)用の施設整備について「世界の流れであり、整備を急がなければならないが、今のところ決まったものはない。どのようにするかの判断は10月中が望ましいが、11月にずれ込むこともあり得る」と述べました。

@中国国際貨運航空が31日から成田=上海線を週2便運航へ
 中国の貨物専用航空会社・中国国際貨運航空は昨日、31日から成田=上海線を週2便(日曜・火曜)運航することを明らかにしました。日本航空の貨物部門縮小に対応したもの、とのことです。機材はB747-400F型機を使います。

@米国との航空自由化協定を25日に締結・菅首相
 菅首相は昨日の参議院予算委員会で、航空自由化(オープンスカイ)の第1弾として、25日に米国との間で協定に調印することを明らかにしました。その後、東アジアや東南アジア諸国連合との間で交渉を進める考えを表明しました。


*10月14日

@合意確認書の内容です
 「日刊航空」に出ていた「30万回」拡大の合意確認書です。これが全文なのか、要約なのかは分かりません。

(1)30万回への増加
  千葉県と9市町は、現在の年間発着枠22万回を30万回まで拡大することを了承。

(2)騒音区域の変更
  1、騒防法について、四者は、国の騒音区域指定を了承、国や空港会社は騒音対策の変更内容について早急に検討を行い、区域の指定告示前をメドとして決定する。
  2、騒特法について、四者は、千葉県がまとめた地区設定案を了承、今後千葉県が策定する「航空機騒音対策基本方針」及び都市計画決定に向けて協力する。

(3)飛行コースの変更等
  四者は、今後の飛行コース 及び混雑防止策について確認、国と空港会社は関係住民に周知を図る。混雑防止策については、国、県、関 係市町村及び空港会社との間で別途確認書を締結する。

(4)環境対策・地域共生策の推進
  空港会社は 2009年12月の「基本的な考え方」について、速やかに実現を目指し、四者でその内容を検証・確認する。四者は、 地域の意見や提案を尊重する。

(5)環境等への影響調査
  空港会社は、今後の発着回数の増加(25 万回、27万回、30 万回)を踏まえ、生活環境等への影響を調査するとともに、その結果について関係者と協議のうえ、地域に公表する。

(6)空港会社は、残る地権者との話し合いを加速するともに、必要に応じ、千葉県及び 9 市町はその解決に向け協力する。

@ニコニコと笑って記者会見する四者・騒音下住民の苦しみは?
 今日のマスコミの報道を見ますと、合意後の記者会見で国土交通省・千葉県知事・森中社長・周辺9市町の首長がそろって手をつなぎ、ニコニコとしている写真が掲載されています。“お調子者”の森田知事が音頭をとったものと思われますが、騒音に不安を抱く住民から見ると腹の立つ光景です。首長の中に「騒音下の住民の気持ちを考えたら、とてもそんな気分にはなれない」と言う人が1人もいなかったのは情けなく思います。

@強引な「30万回決定」
 今回の「30万回への拡大」は非常に強引なものでした。小泉成田市長も「羽田空港拡張式典の前に、どうしても決めたかった。成田空港の限界論を少しでも払拭したかった」と述べていますし、森田知事は「成田だ、羽田だと内輪もめをせず、補完し合い、日本の経済発展のために、日本の表玄関としての役割をやっていく」と述べ、本田航空局長は「これで、世界に向けて、堂々とオー プンスカイ政策を訴えることができる」と述べています。即ち、周辺住民の不安を払拭することは二の次、三の次になっていたことが良く分かります。

@タイのビジネスエアが成田=シエムリアップ、成田=テンパサールに定期チャーター便
 タイの航空会社であるビジネスエアは11月15日から成田=シエムリアップ間と11月16日から成田=テンパサール間にそれぞれ週3便の定期チャーター便を運航する計画です。機材はB767-300ER型機を使います。

@日本航空が静岡県に3回目の督促状・法的措置にも言及
 日本航空は静岡県に対して静岡=福岡線に導入されていた搭乗率補償制度による運航支援金1億5295万604円を14日以内に支払うように、とする催告書を送付しました。催告書の中で、「14日以内の支払いがない場合は法的手続きに及ばざるを得ない」としています。これに対して、訪中中の川勝知事は改めて拒否するコメントを出しました。これにより、裁判になる可能性が高まりました。

@フジドリーム機が与圧装置不具合で静岡空港に緊急着陸
 昨日午前7時40分頃、札幌発松本行きのフジドリームエアラインズ202便・エンブラエル170型機が新千歳空港を離陸直後に与圧系統の不具合を示す警告灯が点灯しました。同機はそのまま飛行を続け、整備のために静岡空港に緊急着陸をしました。機内に圧縮空気を送るパイプを交換しましたが、この機体を使う予定の後続3便に約3時間の遅れが出ました。


*10月13日

@四者協議で「30万回」を決定
 国・千葉県・周辺9市町・成田空港会社が協議する「四者協議会」が今日午後に開かれ、成田空港の年間発着回数を30万回まで拡大する事が正式に決まりました。出席した成田国際空港株式会社の森中社長は「騒音直下の皆さまには大変な苦労をかけるが、首都圏の航空需要をしっかりとまかない、地域の発展という結果でお返ししたい。アジア有数の空港になる努力をしたい」と述べた、とのことです。
 この四者協議に先立ち、昨夜、周辺9市町の首長は成田市役所で「30万回」について協議し、周辺自治体として了承することを決定しました。協議終了後に成田市の小泉市長は「羽田の四本目の滑走路供用前に合意したかった。発着枠を拡大しなければ、成田の限界論を認めることになる」と述べました。また、芝山町の相川町長は協議の席で「住民には消極的な意見が多いが、騒音対策の充実を前提に条件付き賛成とする」と述べたそうです。

@格安航空会社専用ターミナルを13年度にも供用開始?
 今日の読売新聞によりますと、成田国際空港株式会社は格安航空会社専用ターミナルの建設を決定した、とのことです。建設地は第1ターミナルの南側で、2013年にも供用を開始する、としており、建設費は30〜50億円とのことです。
【コメント】この格安航空会社専用ターミナルの建設については以前から色々の報道があり、どれが本当か迷います。確かに、格安航空会社の乗り入れが増えてくれば、専用ターミナルは必要となるのでしょうが、成田空港会社の平山専務は先月18日の記者会見(9月22日の出来事参照)で「当面は現在の施設で対応する。需要が見込めれば建設を検討する」と述べていたようです。

@管制官が見学の中学生に旅客機との無線交信をさせる
 国土交通省は昨日、今月6日に福岡航空交通管制部の管制官3人が、職場体験実習で来ていた中学生2人に旅客機との管制交信をさせていたことを発表しました。中学生にカタカナで書いたメモを渡し、旅客機2機に対して同管制部から福岡空港管制塔へ無線周波数を変更し、指示を受けるように交信させていた、とのことです。その後、中学生2人に「規則違反だから、言わないで」と頼みましたが、見学を終わるに当たっての反省会で中学生が「交信させてもらって楽しかった」と述べたことから、同省に報告したとのことです。旅客機のパイロットは気がつかなかったようです。旅客機の運航には支障がなかった、とのことです。国土交通省は「前例のないトラブル」として処分も検討する、とのことです。
【コメント】米国でも、管制官が自分の子供に旅客機との交信をさせていた、として処分される出来事(3月4日の出来事参照)がありました。

@8月の国際線旅客数、日航が11.9%減・全日空が11.6%増に
 日本航空が昨日発表した8月の旅客実績によりますと、国際線は前年同月比11.9%減、国内線が同5.9%減となりました。ただ、国際線の利用率は、座席数を同15.9%減らしたことから79.3%と同3.8ポイント上昇しました。一方、全日空は国際線で座席数を同10.3%増やしている中で、旅客数が同11.6%増となっており、利用率も83.9%と同6.3ポイント上昇しています。旅客が日本航空から全日空に流れているものと見られています。

@静岡空港でビジネスジェット機の燃料があふれる
 昨日午後、静岡空港に駐機していたドイツ・フォルクスワーゲン社のビジネスジェット機で、燃料給油後に、燃料約20リットルがあふれるトラブルがありました。パイロットの指示通りの量を給油して、しばらく経ってからの出来事でした。原因は機体が暖まるにつれて、膨張した燃料があふれ出たものと見られています。旅客便の運航に支障はなく、このビジネスジェット機も夕方、ドイツに向けて離陸しました。


*10月12日

@日航国際線縮小で成田空港会社の減収が約70億円に
 今日の「日刊航空」によりますと、日本航空の国際線縮小による成田国際空港株式会社の減収が約70億円(多分、年間で)になると見込まれる、とのことです。9月末現在で日本航空の成田空港発着国際線は週340便になりますが、今月末で約80便を削減します。また、9月中旬現在で週26便を運航している貨物専用便を今月末で完全撤退させます。この路線縮小による成田空港会社の減収は約50億円にのぼると見られます。また、日本航空は成田空港内に4棟の格納庫を持っていますが、この内の3棟を閉鎖し、土地を成田空港会社に返還します。さらに、南部地区貨物上屋や事務所スペースの一部を閉鎖し、成田空港会社に返還します。これらによる成田空港会社の減収が約18億円と見込まれています。この両方を合わせると成田空港会社の減収が約70億円となるそうです。
【コメント】これは相当に厳しい状況ですね。2010年3月期の決算では純利益が60億円でしたから、これを上回る減収、と言うことになります。もちろん、22万回で新規の乗り入れ路線もありますから、その増収分も見込めますので、“赤字に転落”と単純に言うことはできないと思いますが、年間発着回数が20万回にも達していない現在の状況ではかなり苦しい経営となると思います。需要予測判断を誤り、「30万回」への格安航空会社向けターミナル建設などの投資判断に失敗すると、もっと厳しい状況が生まれると思います。
 10年ほど前に、空港公団民営化問題で当時の運輸省を訪れたときに「民営化した会社が赤字になったら、周辺対策交付金が削られるのか」と質問したことろ、当時の担当課長が、“何を寝ぼけたことを聞くのか”と言う顔で「民営化した成田空港会社は超優良会社ですよ。赤字になるなど考えられません。」と一蹴されたことを思い出します。当時の交通官僚は“成田空港は国際線、羽田空港は国内線”との原則を変えるつもりがなかったので、こんな状況になるとは夢にも思わなかったのでしょうね。


*10月11日

@「成田国際物流基地」事業は15年まで継続・県企業庁
 千葉県企業庁は土地造成整備事業を2012年以降3年間を清算期間として後継組織に引き継ぐことにしています。整備事業は2012年以降に停止させますが、「成田国際物流基地」事業については、2015年まで整備事業を行うことをこのほど明らかにしました。

@反対同盟北原派が「30万回反対集会」
 反対同盟北原派は昨日、空港隣接の畑で「30万回反対」を掲げた全国総決起集会を開きました。参加者は千葉県警の調べで約770人とのことです。

@国土交通省がチャーター便座席のばら売り規制を撤廃へ
 国土交通省は、現在、「座席数の半分未満」としている個人へのチャーター便の座席ばら売りについて、この規制を撤廃することになりました。これは、旅行業者などがチャーター便を運航しやすくする狙いがあります。

@全日空機がオイル漏れで大阪空港に緊急着陸
 昨日午後4時5分頃、那覇発仙台行きの全日空464便・B767-300型機が静岡県焼津市付近を飛行中に油圧系統の異常を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は大阪空港に向かい、無事に緊急着陸しました。点検したところ、左主翼内でオイルが漏れていました。乗客は代替機で1時間後に仙台に向かいました。

@日本航空機がワイパー誤作動で欠航に
 昨日午後5時10分頃、新千歳発花巻行きの日本航空2837便・CRJ200型機が出発しようとしたところ、操縦席窓のワイパーが動いたまま止まらないトラブルが発生しました。このため、この便と折り返し便が欠航となりました。乗客は仙台行きなどに乗り換えました。


*10月10日

@フェデラル機がパンクでA滑走路が25分閉鎖
 今日午前8時50分頃、中国・広州発成田行きのフェデラルエクスプレス5821便・MD11型機がA滑走路に着陸した際、タイヤ1本がパンクしました。パンクしたタイヤの破片などを清掃するため、A滑走路が約25分間閉鎖されました。この影響で、出発の5便に最大20分の遅れが出ました。同機は誘導路に入ったところで自力走行できなくなり、牽引車で駐機場まで移動しました。

@運送事業者が貨物機をチャーターすることを認める方針・国土
 国土交通省は昨日、運送事業者が航空会社の貨物専用機をチャーターして運航することを認める方針を決定しました。国際航空貨物の急な増加に対応するとともに、国内最大手だった日本航空が貨物専用機の運航から撤退するため、その減少分を補う意味合いもあります。今月31日から米国など航空自由化で合意している国との間で運航を認めます。航空自由化で合意していない国との間ではチャーター便と言えども、勝手には運航できません。


*10月9日

@成田空港国内線を2014年度までに最大20路線に拡大
 今日の日経新聞によりますと、成田国際空港株式会社は2014年度中にも国内線を現在の8路線から最大20路線に拡大する方針を固めた、とのことです。これは国内線の充実で韓国の仁川空港を使って海外に行く日本人が増えることに対抗するため、とのことです。今のところ、岡山・富山・新潟・熊本などが候補に挙がっている、とのことです。また、自宅から海外の到着空港まで、機内預け荷物を運ぶサービスなどの導入を航空会社に促していくことも検討しています。成田国際空港株式会社の森中社長も先月16日の記者会見で2014年度に国内線発着回数を年間3万回にする事を明らかにしました。(9月17日の出来事参照)

@「日航の乗務外しは安全を危うくする」国土と厚労に指導求める・航労連
 航空労組連絡会は昨日、国土交通省と厚生労働省に対して日本航空が一部のパイロットなどを乗務させず、早期退職に応じるよう面談している問題について、「職場に雇用不安が広がっており、安全運航に支障が出かねない」として、是正を指導するように求める要求書を提出しました。

@嘉手納の滑走路改修で普天間の騒音が激増・市民が悲鳴
 嘉手納基地の滑走路改修が始まってから普天間飛行場周辺の騒音が激増している、とのことです。5日の午後2時前には過去5年間で最高となる123.6dBが観測されました。普天間市当局には「私は心臓が悪い。いま自宅療養で休んでいるが、次から次に飛んでいる。命にかかわる問題です」「赤ちゃんが泣き出し、3歳児はおびえている。鳥肌が立つほどの怒りをどこへぶつければいいのですか」「子どもが寝付かず私に飛びついてくる。私は涙がとまらない」などの深刻な訴えが寄せられているそうです。米軍は嘉手納所属のF15戦闘機などが滑走路すれすれに通過する訓練を行っています。米軍は「緊急的に普天間で離着陸することがあり得る」と事前通告していますが、「訓練を移す」とは言っていません。しかし、滑走路の補修が終わる、2012年3月までこの状態が続くことになります。


*10月8日

@森田知事が「30万回で羽田空港と共存共栄」
 千葉県の森田知事は昨日の記者会見で、「成田空港騒音対策地域連絡協議会」が30万回を了承したことについて「30万回になれば、ビジネスジェットなどをどんどん受け入れ、国内線も充実し利便性向上が図られる。堂々と成田の良いところを生かして羽田空港と共存共栄し、日本の表玄関として十分機能できる」と語りました。
【コメント】千葉県も羽田空港の飛行コース問題では70dB(A)程度の騒音を問題として、国との交渉の時には良く取り上げていますが、成田空港周辺の90〜80dB(A)の激しい騒音については、表面上、ほとんど取り上げないのはどうしてなのでしょうか。森田知事は芝山町に自宅があると言うことですが、騒音下住民の苦しみに言及することはあまりありません。千葉県に支払われている周辺対策交付金を飛行コース直下住民の支援にまわす、などの措置はとれないのでしょうか。

@貨物ターミナル運営者評議会が上屋混雑で注意喚起
 成田国際空港航空会社運営協議会(AOC)の貨物専門下部組織である貨物ターミナル運営者評議会はこのほど、輸出貨物の上屋搬入について、「数日後に輸出される貨物が上屋に搬入されることから、上屋の混雑が激しくなり、当日や翌日の輸出貨物が送れて、航空機の遅延にも繋がりかねない」として、数日後の貨物を搬入しないように求める、注意喚起レターを出しました。

@日本航空がパイロットや客室乗務員を乗務から外し退職説得
 日本航空は1日からパイロットや客室乗務員の一部を乗務から外し、退職を希望するように説得していることが分かりました。パイロットでは50才代や病気欠勤が多い人など約370人が対象となっている、とのことです。会社側は「希望退職への理解を求めるため」としていますが、対象となった社員らは「事実上の退職強要だ」と反発しているとのことです。

@15日にA380型機が羽田空港に初飛来・適合検査のため
 15日、羽田空港にA380型機が初めて飛来します。羽田空港の「空港適合性検査」のため、とのことです。フランスのトゥールズから来る、とのことです。

@佐賀県知事が中国・春秋航空に就航を要請
 佐賀県の古川知事は6日、佐賀空港に中国格安航空会社・春秋航空を誘致する方針を表明しました。知事はすでに、9月末に春秋航空会長を訪問して就航を要請し、好感触を得た、とのことです。
【コメント】今後、地方空港で格安航空会社の誘致合戦が始まるものと思われます。少しでも他空港より良い条件を提示しようと、着陸料の減免や新たな設備投資や搭乗率補償などの優遇策がとられる可能性があり、搭乗率が上がらずに撤退するなどの事態が出ますと、地方空港の赤字がさらに拡大して県などの財政を圧迫させる心配も出てきます。

@花巻空港の09年度赤字が約13億円
 岩手県は6日の県議会で、花巻空港の2009年度の赤字が12億8,800万円になったことを明らかにしました。赤字は前年に比べ17.4%減少しましたが、今年度は日本航空の路線縮小などの影響で再び赤字が膨らむ可能性があるとのことです。

@日本エアコミューター機がエンジン異音で引き返す・3便欠航
 今日午前8時5分頃、大阪発出雲行きの日本エアコミューター2341便・サーブ340B型機が離陸したところ、右エンジンから異音が出ました。このため、同機はすぐに引き返し、無事に着陸しました。乗客は機材を変更して約1時間遅れで出雲に向かいました。しかし、このトラブルで後続の3便が欠航となりました。

@タイ航空が小糸工業に5億5千万円の賠償請求へ
 タイの新聞が伝えたところによりますと、タイ航空は「小糸工業の航空機座席納入が遅れたために、11機が計画通りに配備できなかった」として、同社に対して5億5千万ドル(約450億円)の賠償を請求する見込み、とのことです。


*10月7日

@相川町長が「30万回」受け入れを表明
 今日の朝日新聞によりますと、芝山町の相川町長は昨日、最後となる住民説明会後に「町民の大多数が受け入れはやむを得ない、と感じている」として、年間発着回数を30万回にすることを受け入れる姿勢を表明しました。住民説明会で「30万回拡大反対」や「対策の充実を求める」意見が相次いだことについては「騒音下の住民の思いを理解し、四者協議の中でしっかり反映させたい」と述べました。
【コメント】何を持って、「町民の大多数が受け入れはやむを得ない」と言うのでしょうか。この記事でも「騒音直下の住民から反対意見や対策の充実を求める声が相次いだが」と書かれています。何のための説明会であり、何のための意見集約だったのでしょうか。円卓会議の時には、自分たち「旧熱田派」の少数意見の尊重を求め、「民主主義の精神」を主張した相川氏の姿勢は何だったのでしょうか。もっとも、円卓会議の結果出てきた方向は「空港と周辺住民の『共存共栄』」でしたから、その路線に沿った「決定」と言えなくもありませんが。しかし、現実には「成田空港の共栄」ばかりが目立って、「国と成田空港会社の思いのまま」となっています。また、「四者協議の中でしっかり反映させたい」と言うことですが、これまでの何回もの「約束事」や住民の「移転補償区域の拡大」などの要望をどのように「反映させたい」と言うのでしょうか。

@エーデルワイス航空が来夏に成田=チューリッヒ線を開設へ
 スイスのエーデルワイス航空はこのほど、来年度の夏期スケジュールの5月28日から、成田=チューリッヒ線を週1往復(土曜日)で開設する計画を明らかにしました。機材はA330-200型機を使う予定、とのことです。同社は成田空港にチャーター便で乗り入れたことがありますが、定期便は初めてになります。

@米国運輸省がワンワールドとスターアライアンスの独禁法適用除外を暫定認可
 米国運輸省は6日、全日空が所属するスターアライアンスと日本航空が所属するワンワールドから出されていた、太平洋路線での独占禁止法除外申請を暫定許可したことを明らかにしました。これにより、両航空連合が太平洋路線で、それぞれの所属する航空会社間での路線計画統合などが進むことになります。


*10月6日

@芝山町区長への「30万回説明会」で了承保留に
 4日に開催された、芝山町区長に対する「30万回問題についての町の対応」を説明する区長会で、町側は「4つの条件を付けて、30万回を了承したい」との説明を行いました。最後に、区長会会長(?)が「町の方針を了承する方は挙手をお願いします」と言ったところ、区長の中から「この会合は『説明会』ではなかったのか。」「こんな大事なことを区に持ち帰って、区の人たちとの相談もしないで、自分の独断では判断出来ない。」と異論が出ました。その結果、その場での挙手はしないことになり、散会となりました。

@芝山町の住民団体が「慎重な態度決定」を町議会に要望
 「芝山町『空港と暮らし』推進協議会」は議会全員協議会が開かれた先月29日に町議会議長宛に下記の「願い書」を提出しました。「願い書」では30万回について「拙速に方向を決めるのではなく」「騒音下住民の十分な理解と納得する「しくみ作り」を住民の目線に立って対応していただきたい」と要望しています。

平成22年9月29日

芝山町議会議長 勝又 勇 様


芝山町「空港と暮らし」推進協議会
会長 飯島 伸之

願い書

 本日、芝山町議会全員協議会が開催され、成田空港容量拡大(30万回)に関する問題が協議されることに伴い、本協議会として意見を申し上げさせていただきます。
 成田空港の容量拡大に関しまして、芝山町では7ヶ所の住民説明会、また個別に要望のありました地区への説明会を開催してまいりました。その中で住民からは、騒特法のコンターの見直し、騒音の問題等々に関して様々な意見があり、また地区住民の切実な声として要望書が提出された地区もありました。当協議会としても、騒音下住民の立場に立って、成田空港の容量拡大に対する諸問題に関して、町も含め関係機関に要望書を提出いたしました。
 この容量拡大問題は、騒音の影響を受ける住民に大きな問題を投げかけています。防止特別地区の線引き、増便による騒音などの環境問題、騒音直下住民への十分な対策など、住民にとっては将来的に渡る深刻な不安を抱えています。本来、容量拡大(30万回)は成田空港の発展と同時に騒音下住民の真の豊かさがきちんと担保されるべきであります。
 町、議会におかれましては、この容量拡大問題に対して、騒音下住民が大きな不安を抱えた中で拙速に方向を決めるのではなく、町の将来像を描く大きな節目であり、また騒音下住民の十分な理解と納得する「しくみ作り」を住民の目線に立って対応していただきたく、ここに願い書を提出させていただきます。

@成田空港会社が第1ターミナル北ウイングの拡張を検討

 成田国際空港株式会社は第1ターミナル北ウイングが手狭になっていることから、北ウイングの北東側に隣接する「成田エアポートレストハウス」と「TFK機内食工場」を移転してもらい、北ウイングの拡張を検討している、とのことです。北ウイングは航空連合の「スカイチーム」に所属する航空会社が主に利用していますが、「スターアライアンス」が使用する南ウイングに比べると面積が小さくなっています。

@エアロメヒコ機が機体後部を滑走路にこする
 今日午前7時5分頃、メキシコ・ティフアナ発成田行きのエアロメヒコ航空58便・B767-300型機がA滑走路に着陸した際、機体後部のテールスッキドを滑走路に接触させました。同機は自力で駐機場に移動しました。成田空港会社ではA滑走路を約15分間閉鎖して点検したところ、中央部付近に幅15cm・長さ約20mの擦り痕が見つかりました。他機の運航には支障はありませんでした。機体本体に損傷はなかった、とのことです。

@企業再生支援機構が日航株「再上場準備室」を設置
 日本航空の再建を手がける企業再生支援機構は1日、日本航空株式の再上場を準備するための「再上場準備室」を設置しました。当面は5名ほどの陣容で証券会社との折衝を行います。2012年度中に再上場を行うには2013年1月までに新たな株主を探して、公的資金を返済しなければなりません。しかし、民間からの借り換え融資も決まらない段階での準備については「時期尚早」との批判もあります。

@出発が遅れて乗客1人でシンガポールから上海へ
 中国の新聞が伝えているところによりますと、3日正午頃に上海に到着したシンガポール発のA330型機(定員約280名)には乗客が1人だけだった、とのことです。乗務員は16人でした。事の起こりはこの便が2日の午後4時35分発でしたが、出発直前になり、約8時間遅れるとの連絡がりました。このため、約200人の乗客の内半数は別便に乗り換えました。ところが、午後8時頃になって、さらに出発が遅れて3日の午前2時頃になる、との連絡が入りました。このため、待っていた乗客も1人を除いて、他の便に乗り換えて上海に向かいました。しかし、残った中国人男性は「どうしてもこの便で帰る」と説得に応じませんでした。このため、結局、この乗客だけを乗せて運航されたとのことです。男性は「農民である私が、“チャーター機”に乗った。実に気分がよい」とコメントしたそうです。航空会社の名前は書いてありませんでした。


*10月5日

@成田市長が「30万回受け入れ」を表明
 昨日開かれた成田空港騒音対策地域連絡協議会理事会は「30万回」拡大について小泉市長からの提案を受け、年間発着回数を30万回にすることを条件付きで了承しました。しかし、住民の間には発着大幅増への懸念や騒音補償対策の抜本的拡充を求める声が上がっていました。これについては市側が、課題を住民側と継続的に話し合う協議会組織を月内にも発足させる方針を示し、これを受けての了承となったものです。これを受けて小泉市長は「30万回」を受け入れる意向を正式に表明しました。
【コメント】マスコミの報道では「地元が30万回を受け入れた」としていますが、成田市については「1日の市議会全員協議会で了承」され、昨日の「成田空港騒音対策地域連絡協議で了承された」と書かれています。しかし、「芝山町でも受け入れを固めた」と書いていますが、「どのように受け入れが了承されたのか」については、具体的な経過が一切書かれていません。一体、何を根拠にこのような報道をするのでしょうか?

@LCC・ジェットスター日本支社長が「運用時間延長」などを要望
 今日の朝日新聞によりますと、成田空港に唯一乗り入れている格安航空会社・ジェットスターの日本支社長は同新聞の取材に答え「他国の主要空港並みに着陸料・施設使用料を減額していただけるとありがたい。運用時間の延長およびスロット(発着枠)の増加により運航の自由度を増やし、国内線乗り継ぎ便の充実も図ってもらいたいと要望する。」述べました。

@FAA がB-787型機とB747-8型機の後続機間隔を大きくとるように規制
 アメリカ連邦航空局(FAA)は先週、ボーイング社が開発しているB-787型機とB747-8型機の後続機との間隔を大きくとるように指示する暫定規制を管制官に通知しました。これは、これらの機体の後方乱流・特に主翼端からの乱流が現在飛んでいる航空機よりも大きい可能性があるから、とのことです。着陸時には、現在運航されているA380型機や B747-400 型機などの倍以上の10マイル、同高度で同コースを飛ぶ場合は5マイル(従来機は3マイル)の間隔を確保するように求めています。ただ、試験飛行が進んだ段階でこの規制が修正される可能性もある、とのことです。しかし、飛行間隔を大きめにとることになると、効率的な運航に支障が出ることになり、ボーイング社に難問が発生することになりかねません。


*10月4日

@BAが今月末に第2ターミナルへ移転
 ブリティシュ・エアウエイズは成田空港でのチェックインカウンターなどを、今月の31日に現在の第1ターミナル北ウイングから第2ターミナルに移転することになりました。これにより、航空連合「ワンワールド」に加盟する航空会社は全て第2ターミナルに集中することになり、ワンワールド各社間の乗り継ぎがスムーズに出来ることになります。

@日本エアコミューター機が異音で引き返す
 昨日午後1時55分頃、大阪発隠岐行きの日本エアコミューター2335便・DHC8-402型機が鳥取空港付近を飛行中に、機体前部の緊急脱出ドア付近から「シュー」という異音が出ているのに客室乗務員が気づきました。このため、同機は大阪空港に引き返しました。乗客は機材を変更して2時間遅れで隠岐に到着しました。

@全日空子会社の3社が1日に統合
 今月1日に、全日空子会社のエアニッポンネットワーク・エアネクスト・エアセントラルの3社が統合し、新会社「ANAウイング株式会社」となりました。新会社は全日空グループ国内線の約20%を運航することになります。

@6人の乗客を座席なしで5時間飛行・ロシアの航空会社
 日付がはっきりしないのですが、最近、ロシアの「タタールスタン航空」機がトルコのアンタリアからロシアのエカテリンブルグまでの便で、機材変更のために座席が6人分足りなくなり、この6人に座席を与えないまま約5時間飛行した事件があったとのことです。旅行会社は7時間後の後続便を利用するように説得したとのことですが、6人が納得しなかったための措置、としています。しかし、6人はこの措置に納得せず、旅行会社に1人当たり約40万円を賠償するように求めている、とのことです。6人は「揺れの激しい中、本当に怖かった」と話しているそうです。
【コメント】外部から見ると「後続便にすればよいのに」とも思いますが、当人にとって見ると「何故、自分が残らなければならないのか」と怒るのでしょうね。このような場合、残る6人を選ぶ基準はないでしょうから。


*10月3日

@周辺対策交付金は「30万回」で本当に増えるのか?
 9月30日の出来事で書いた横芝光町における「容量拡大説明会」の要旨の中に下記のような質疑応答がありました。

(質問事項)
・周辺対策交付金の拡大のなど、容量拡大に伴う具体的な助成は無いのか。
(回答、NAA)
・ 周辺市町や県より「交付金の額の増額並びに限定されている使途をもっと広げてほし い。」などの要望が出ており、関係者にてこれらの検討をしているところでありますが、 現時点では、交付金の増額については結論が出ておりません。
(発着回数が増えれば、それに応じて増えるのではないかと思われます。)

 この最後のカッコ内の発言(非常に微妙な言い回しですが)が成田国際空港株式会社が話したものか、町当局が後から付け加えたものか良く分かりませんが、「30万回」になっても、周辺対策交付金の大幅な増額は見込めないと思われます。下記に掲載した成田国際空港株式会社の「成田国際空港周辺対策交付金交付規程」によりますと、交付金の額の変動は主に「着陸回数」と「平均最大離陸重量」に関係してきますが、機材が小型化してくると「平均最大離陸重量」は小さくなり、「着陸回数」は増えても「平均最大離陸重量」の減少と相殺されることになるからです。

平成16年9月21日
成田国際空港周辺対策交付金交付規程を次のように定める
                           取締役社長 黒野匡彦
成田国際空港周辺対策交付金交付規程(一部を抜粋)

(交付時期ごとの交付金の総額)

第4粂 交付時期ごとの交付金の総額(以下「交付総額」という.)は、次の各号の算式により算定して得られた額の合計額とする
(1)着隣料割59.66880×A×B
(2)世帯数割261,452.3×C÷D2
2 前項の算式においては、Aは成田国際空港に着陸する航空機(国糠航空運送の用に供するものに限る.)、一機当たりの平均最大離陸重量、Bは着陸回数(国際航空運送の用に供するものに限る。)、Cは第10条第2項の規定により算定した補正後世帯数の合計数、Dは年度毎の交付回数とし、この場合において着陸する航空機一機当たりの最大離陸重量(単位はトンによるものとし、1トン未満は1トンとする。以下「重量」とする。)及び着陸回数は、9月を交付時期とするものは前年度の9月から2月までの間に着陸した航空機に係るものとし、3月を交付時期とするもめにあっては前年度の3月から当該年度8月間での間に着陸した航空機に係るものとする。
3 前項の規定により算定した交付総額で当該交付時期に交付できなかった金額があるときは、当該金額を次の交付時期における交付総額に加算するものとする。

 実際に、最近の交付金の総額を見ても、年間発着回数枠が「20万回」に増えても大幅な増額はありませんでした。このところの総額はリーマンショックによる景気後退に起因する便数の減少と、機材の小型化により、増えるどころか減少しているのが実情です。

@日本航空が格安航空会社・ジェットスタートと共同運航へ
 日本航空は早ければ今月中にもオーストラリアの格安航空会社・ジェットスターと、成田=ゴールドコースと線と関西=ゴールドコースト線で共同運航を始めることになりました。同社は9月末で成田=ブリスベーン線から撤退し、オーストラリアに自社運航を行っているのは成田=シドニー線だけになっています。オーストラリア路線の確保を共同運航で目指すことになります。

@フジドリーム機がバードストライクで遅れる
 昨日午前9時頃、福岡発松本行きのフジドリームエアラインズ202便・エンブラエル170型機が松本空港への着陸態勢に入ったところ、機体に衝撃がありました。同機はそのまま着陸を続け、無事着陸しました。点検したところ、左エンジンカバーに鳥が衝突したような血痕が見つかりました。同機は点検後、約3時間半遅れで新千歳空港に向かいました。


*10月2日

@朝日新聞が「30万回地元容認見通し」と報道
 今日の朝日新聞によりますと、「30万回が地元で容認される見通しであり、四者協議会が13日にも開かれ、最終決定する。」と報じました。また、「成田市議会の全員協議会が昨日開かれ、『国家的利益の観点から国際基幹空港として首都圏の航空需要を担うべき』とする申入書を提出した。芝山町でも9月末の全員協議会で『容認せざるを得ない』との意見に集約された。」と書かれています。
【コメント】この記事は“誤報”というべきものでしょう。特に芝山町の全員協議会で「容認せざるを得ない」と書いていますが、どこに取材をしての記事なのでしょうか。本会会員であり、芝山町議会の空港対策特別委員会の長である萩原弘幸から聞いたところでは、全員協議会は午前10時から昼食を挟んで午後3時まで開かれ、相川町長からは「4項目を条件に容認したい」との話しがありましたが、「町民は『賛成』とは言っていない」「町民の疑問に国も会社も答えていない」などの意見が出て紛糾し、議長からは「付帯決議を付けて容認したい」との提案がありましたが、これもまとまらずに終わった、とのことです。
 芝山町でも今後、区長などへの説明会が開かれる予定で、成田市でも「成田空港騒音対策地域連絡協議会」がこれから開かれ、山武市の説明会も4〜6日に予定され、多古町の全員協議会も7日に予定されています。住民への説明などが終わっていない段階で、「容認される見通し」と報道することが適当でしょうか。何らかの“意図”を持った報道、と考えたくなります。
 国や千葉県や成田国際空港株式会社も住民への説明会を「アリバイ作り」として、「開いた」というポーズを見せるだけのものとして考えているのでしょうか。これが、“民主主義”を建前とする政府や自治体のやるべき事でしょうか。「日本経済が苦しい」からと言って、一部の国民であれ、その「生活環境破壊」を「無視して良い」と言うことにはならないと思います。

@「十数社が成田空港への乗り入れに興味を示す」森中社長
 成田国際空港株式会社の森中社長は1日、出席した格安航空会社の国際会議について「予想以上に成田空港への期待が寄せられた」と述べ、格安航空会社の十数社が成田空港乗り入れに関心を示したことを明らかにしました。

@「民間から500億円の追加融資を検討したい」稲盛会長
 今日の日経新聞によりますと、日本航空の稲盛会長は同紙の取材に対して「民間から500億円程度の出資を募り、過小資本を解消したい」と述べました。この増資により自己資本比率が10%程度となりますが、「景気の変動などを考えると、20%以上は欲しい」との考えを明らかにしました。しかし、引受先探しは難航も予想される、とのことです。

@ユナイティド航空とコンチネンタル航空が正式に統合
 ユナイティド航空とコンチネンタル航空は1日、両社が正式に統合した、と発表しました。統合後は持ち株会社「ユナイティド・コンチネンタル・ホールディングス」となります。当面は双方のブランドで運航を継続する、とのことですが、これにより、年間旅客数が1億4,400万人の世界最大の航空会社が誕生しました。


*10月1日

@9月のアクセス数は27,205回でした。

@R&Iが成田空港会社社債の格付けを「AA」で変えず
 格付投資情報センター(R&I)は29日、成田国際空港株式会社が2012年9月までに発行を予定している2,000億円の社債について、予備格付けを従来と変わらない「AA」とすると発表しました。理由の中で、羽田空港国際化との関連について「2010 年 10月に羽田空港のD滑走路が供用開始 になり、再国際化する。その影響については慎重に見守っていくが、羽田空港の国際線は最大で昼間6万回にとどまり、すでに国際線のネットワークが完 成している成田国際空港の国際拠点空港としての優位性が弱まる可能性は小さい」としています。

@デルタ機のパンクでA滑走路が約50分閉鎖に
 昨日午後0時過ぎ、ホノルル発成田行きのデルタ航空609便・B747型機がA滑走路に着陸した際に、タイヤの1本がパンクしました。破片が滑走路上に散乱したため、A滑走路が約50分間閉鎖となりました。この影響で出発機12便に最大44分の遅れが出ました。
【コメント】雨の影響で滑走路の長いA滑走路を選んだのでしょうか?

@B滑走路に展望台・間近で迫力満点
 今日成田空港近くに行きましたので、「新くうこうだより」に出ていたB滑走路の展望台に行ってみました。駐車場も整備されており、間近で飛行機を見られるため、迫力満点です。しかし、警備のために金網で囲われ、付近の電線も邪魔になりますが、仕方ありませんね。下に写真を載せておきます。場所は国道51号線の十余三トンネルの西側入口の北側になります。地図はこちら

展望台の全景です
南からの着陸機です
離陸する飛行機もありました

@MRJの「メタルカット式典」挙行
 三菱航空機会社は昨日、名古屋の大江工場で三菱リージョナルジェット(MRJ)の部品の製造を始める「メタルカット式典」を行いました。これにより、本格的な生産に入ったことになります。

@全日空がB-787-8型機の内、15機をB-787-9型機に変更
 全日空は昨日、ボーイング社に発注しているB-787-8型機・55機の内、15機を胴体を延長したB-787-9型機に変更する、と発表しました。B-787-9型機は国内線使用では座席数が約400座席になる、とのことです。

@ボーイング社がB747-8F型機の納入を半年延期へ
 ボーイング社は30日、開発中の新型貨物機・B747-8F型機の納入を約半年延期して、2011年半ばにする、と発表しました。部品の一部に改善が必要なことが分かったため、としています。


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