2012年8月後半の出来事


*8月31日

@ジェットスターJ が出発・到着、エアアジアJ が到着で使用
 9月12日から供用を開始する南側国内線施設は、ジェットスター J が出発と到着で使い、エアアジアJ が到着で使う、とのことです。2階部分が到着階になり、預け荷物用ターンテーブル2基が設置されています。一方、9月末にも供用が開始される北側国内線施設はエアアジアJ が出発で使い、本社が2階部分に移転する、とのことです。従って、エアアジアJ は出発が北側施設、到着が南側施設となります。エアアジアJ の到着は9月12日から南側施設を使うようです。

@タイ航空が13年2月にA380型機を成田路線投入
 タイ航空は9月27日にA380型機の初号機を受領しますが、成田空港路線への投入を正式に発表しました。予定では来年2月に投入する予定、とのことです。

@10年12月のエアプサン機誤進入はパイロットと管制官の聞き損じ
 運輸安全委員会は今日、2010年12月に起こった、福岡空港でのエアプサン機滑走路誤進入事故(2010年12月27日出来事参照)についての報告書を公表しました。それによりますと、エアプサン機のパイロットが「滑走路手前で待機するように」指示した管制官の指示を、「滑走路への進入許可」と誤認したことと、管制官がパイロットの誤った復唱を聞き逃したことにある、としています。

@中国がA320neo型機を初めて発注
 中国工商銀行グループの航空機リース会社「ICBCフィナンシャル・リーシング」は30日、エアバスにA320neo型機を20機、A320型機を30機発注しました。排出量取引制度税が実施されてから、中国では初めてのエアバス機発注になります。また、A320neo型機の発注も中国では初めてとなります。


*8月30日

@成田市長が午後11時以降の発着を容認する考えを明らかに
 成田市の小泉市長は昨日の記者会見で、成田空港の門限午後11時について、「住民の合意が得られるならば、遅れた便にペナルティーを与えるなどの方法で、容認することも考えられる」と述べました。今後、周辺自治体や航空会社と協議する考えを示しました。
【コメント】ついに「小泉市長もここまで落ちたか」と感じてしまいます。騒音下住民の健康をどう考えているのでしょうか。8月3日の出来事でも書きましたが、今年3月の騒音対策委員会で小泉成田市長は「現在の深夜早朝における運用時間の厳守は、住民の健康を守るための最大限の譲歩です。」と発言したばかりです。「少しぐらいなら良いだろう」というのがどんどんエスカレートして、住民の健康を無視して、航空会社の都合の良いように拡大するのが目に見えています。とても容認できません。これを止めるのはフランクフルト空港のような“訴訟”という手段しかないのでしょうか。

@南側国内線施設を9月12日から供用開始
 成田国際空港株式会社は今日、建設中の新たな 国内線施設の内、南側の施設を9月12日から供用開始することを発表しました。なお、北側の国内線施設の供用は後日告知する、とのことです。下の写真(8月28日撮影)の左が南側施設、右が北側施設です。

 

@7月の運用状況、国際線旅客が12%増、国内線旅客は2倍に
 成田国際空港株式会社が今日発表した「7月の空港運用状況」によりますと、総発着回数が前年同月比(以下同じ)14%増となりました。この内、国際旅客便は12%増、国内線は74%増となっています。また、総旅客数は17%増となり、この内、国際線は12%増、国内線は2倍の100%増となりました。総貨物量は±0で輸出量は16%減、輸入量は8%減となっています。給油量は10%増となりました。発着回数と貨物量が2009年の水準となりましたが、国際線旅客数は2009年水準をわずかに下回りました。

@国土が大阪空港の「安全と環境」を話し合う場を設定
 国土交通省は昨日、大阪空港周辺の環境対策について国と周辺自治体が話し合う「大阪国際空港周辺都市対策協議会との同空港の安全・環境対策に関する協議の場」をもうけると発表しました。第1回の会合を9月3日に開催します。今後定期的に開きます。第1回目は新関西国際空港会社の安全と環境対策について説明し、意見交換を行います。なお、新関西国際空港会社は「NHK放送受信契約者に対して、NHK受信料の一部を補助する制度」を今年度で廃止する方針です。

@日本航空が「仮条件」を発表、3500〜3790円に
 日本航空は今日、9月再上場の同社株売り出し価格について、「仮条件」を3500〜3790円とすることを発表しました。


*8月29日

@今日で「成田空港サーバー」は満15年になりました
 この「成田空港サーバー」を立ち上げてから、今日で満15年になりました。これからも、航空機騒音に悩む人たちと生活環境を公害から守るために、また、成田空港で働く人、成田空港を利用する人、飛行機を利用する人のために、色々な情報を提供していきますので、よろしくお願いいたします。

「騒音対策委員会議事録」のページに追加しました。

@お盆の成田空港出入国者が9.7%増に
 東京入管成田支局は昨日、夏休み繁忙期(10〜19日)の成田空港出入国者数を発表しました。それによりますと、前年同月比9.7%増となり、一昨年同期比では3.9%減となりました。日本人の出入国者数は前年同期比 5%増、一昨年同期比2.2%増、一方、外国人出入国者数は前年同期比28%増、一昨年同期比19.3%減となりました。
【コメント】繁忙期が分散傾向にあることから、その前後を含めた8月の日本人出入国者数はもっと増えているかも知れませんね。昨日の成田空港も混雑していました。右写真は昨日午前6時40分頃の第2ターミナル到着ロビーです。

@成田空港貿易額が輸出入ともに減少
 東京税関が22日に発表した「平成24年7月分成田空港貿易概況(速報)」によりますと、輸出額は前年同月比21.5%減、輸入額は同1.8%減となりました。輸入額が前年同月比でマイナスとなったのは2ヶ月連続になります。輸出額の減少はカメラレンズなどの科学光学機器が同29.6%減と大きく減少し、コスト削減のために、輸送が海上輸送に切り替えられているため、とのことです。

@ジェットスター J 機が警告灯表示で2便欠航
 ジェットスターJ は27日午後の成田=関西線の機体で、不具合の警告灯が点灯したため、この機体を使う同日夜の新千歳発成田行きと昨日早朝発の成田発新千歳行きの2便を欠航としました。

@エアアジア J が冬ダイヤで那覇線の成田着を20分遅く
 エアアジア・ジャパンは昨日、10月28日から始まる冬ダイヤを発表しました。それによりますと、成田=新千歳線が1日3往復、成田=福岡線が1日2往復、成田=那覇線が1日1往復となっています。この中で注目すべきは、那覇発成田行きの到着時間が午後10時と、9月1日から30分早めるダイヤを、今度は20分遅くすることです。

@日本航空 G の7月国際線旅客が8.8%増、国内線は4.8%増
 日本航空が昨日発表した「7月のグループ輸送実績」によりますと、国際線旅客が前年同月比(以下同じ)8.8%増となりました。利用率は3.8ポイント増の76.3%となっています。韓国線と欧州線は訪日需要が落ち込んでいますが、中国線や台湾線は過去最高を記録しています。一方、国内線は旅客数が4.8%増、利用率が1.9ポイント減の60.4%となっています。7月からジェットスターJ が就航した成田路線では、札幌線が旅客数8.2%増・利用率4ポイント増、福岡線は同5.6%減・1.5ポイント減となりました。また、ピーチ・アビエーションと競合する関西=札幌線は同22%減・機材小型化により1.8ポイント増となりました。

@泉佐野市が通行税を来年3月末から徴収へ
 泉佐野市は9月定例市議会に関西空港連絡橋通行税(年間約3億円)を徴収するためのシステム開発にかかる費用、約4900万円を補正予算として盛り込むことを明らかにしました。これにより、来年3月末から通行税の徴収を始める見込みです。

@ピーチ・アビエーションの国内線旅客が50万人を突破
 ピーチが27日に発表したところによりますと、3月1日の開設後、26日で国内線搭乗者数が50万人を越えました。また、この間、欠航がなかったとして計算した搭乗率は74.7%となります。5月8日に開始した国際線の搭乗者数は約8.2万人となり、平均搭乗率は76.4%となりました。

@FAAが機内での電子機器使用緩和を検討へ、通話はだめ
 アメリカ連邦航空局(FAA)は27日、機内での携帯電話や他の携帯機器の使用を緩和する方向で検討していることを明らかにしました。ただし、通話は緩和条件からはずされます。調査会が数ヶ月以内に結成され、半年ほどでアメリカ連邦航空局(FAA)へ提言を提出することになっています。
【コメント】米国運輸長官は「これは利用者の利益について考えていこうということ。」と言っていますが、検討委員の中に、産業界の代表が入っていることから、産業界の影響が大きいと考えられますね。ただ、全日空も乗務員にiPadを持たせる、とのことですが、iPadの機内での使用は影響ないのでしょうか。3ヶ月の運用検証を行うとのことですが。

@フィリピン航空がA321neo型機10機など発注
 エアバスは28日、フィリピン航空からA321neo型機10機、A321型機34機、A330-300型機10機を受注した、と発表しました。


*8月27日

@都合により、明日の更新が出来ません。

@9月22日に「空の日 航空教室」を開催
 成田国際空港株式会社は9月22日に、中・高校生を対象とした「空の日 航空教室」を開催します。内容は管制塔見学・航空気象実験などとなっています。応募はハガキのみで9月6日必着となります。申し込み多数の場合は抽選となります。

@アシアナ航空機の揺れで2名が負傷・運輸安全委員会が調査へ
 運輸安全委員会は24日、21日の午後、ホノルル発仁川行きのアシアナ航空・A330-300型機が、出雲空港の北西約26Km付近で、大きく揺れ、乗客2名が負傷した事故について、調査を開始することを明らかにしました。
【コメント】日本発着の航空機ではありませんが、日本の領海内で起こった事故、と言う事で調査に入るのではないでしょうか。


*8月26日

@天候による欠航便への対応・LCC
 最大級と言われる台風15号が沖縄を直撃しそうですが、この影響で沖縄の航空路はほぼ全面的に麻痺しているようです。成田空港を拠点とする格安航空会社(LCC)の沖縄線も欠航となっていますが、欠航した場合の対応は、ジェットスターが「欠航となった4便の乗客には、空席のある自社の後続便への振り替えか、払い戻しで対応する。」としており、エアアジア・ジャパンが「欠航の場合、空席のある自社の後続便への振り替えか、90日間有効のポイント付与、返金のいずれかで対応している」とのことで、少し違うようです。

@28日の「ガイアの夜明け」で「あなたの知らない“格安航空”の真実」放映
 28日(火曜日)の午後10時から、テレビ東京の「ガイアの夜明け」で、「あなたの知らない“格安航空”の真実」が放映されます。格安航空会社(LCC)だけでなく、都心と成田空港を結ぶ「格安高速バス」も取り上げられるようです。

@「国際航空宇宙展」の展示機リストが発表
 10月12日から14日に開かれる「国際航空宇宙展(JA2012)セントレア会場の展示機リスト」が9日に公表されています。目玉はB787型機とボーイングドリームリフターのようです。ただし、B787型機については「現在調整中」となっています。


*8月25日

@来年度概算要求に関西空港補給金40億円盛り込む・国土交通省
 国土交通省は来年度予算の概算要求で、関西国際空港の経営安定のための政府補給金として40億円を盛り込む方針を固めたようです。今年度よりも29億円減額になります。経営統合効果や、LCCの進出などで減額しても問題がないと判断しました。

@ユナイテッド航空機がピトー管故障で福岡に緊急着陸
 今日午前10時40分頃、グアム発福岡行きのユナイテッド航空165便・B737型機から福岡空港事務所に、「計器の不具合のため、緊急着陸したい」と連絡が入りました。同機は同53分に無事緊急着陸しました。点検したところ、速度を測定するピトー管に不具合がありました。

@ピーチが関空早朝便で継続降下到着方式試行
 ピーチ・アビエーションは昨日から、関西空港の早朝到着便において、継続降下到着方式(CDA)の試行運用を開始すると発表しました。この降下方式は、階段状に高度を下げて着陸するのではなく、エンジンを絞ったまま、スムーズに高度を下げるものです。これにより、燃料の消費と二酸化炭素を削減できます。なお、この方式は騒音の軽減効果もありますが、関西空港は海上空港ですので、あまり関係はありません。

@ヴァージン航空社員が直面した「無理な要求」
 24日の「サーチナンユース」によりますと、ヴァージンアトランティック航空が社員3000人に調査した「乗客の無理な要求」によりますと、「窓を開けてもらってもいいですか?」「騒音がひどいから、エンジンを弱めてはもらえないですか?」「機長に乱気流を止めてもらうよう伝えてください」などがあるそうです。


*8月24日

@13年夏季に成田空港を自由化・日本・オランダ航空協議
 国土交通省は今日、日本とオランダ間の航空当局者協議の結果を発表しました。それによりますと、(1)成田空港路線は2013年夏季に予定される総発着回数27万回時に、自由化する、(2)首都圏以外の空港については、ただちに自由化する、(3)日本とオランダの企業については、コードシェア枠組みを自由化する、となっています。

@ジェットスター J が関西空港を10月から第2拠点に
 ジェットスター・ジャパンは昨日、10月28日から関西空港を第2拠点とすることを正式に発表しました。当初、パイロットと客室乗務員、整備士、空港スタッフら約60〜70名程度を関西空港内に配置する計画です。これにより、10月28日より大阪(関西)=沖縄線を当初は1日1往復、12月6日からは1日2往復で就航します。また、11月1日から大阪(関西)=シンガポール線を運航開始します。ただし、この便の運航はジェットスター・パシフィック航空が行うようです。これを記念して、「大阪・沖縄就航記念SALE!」が行われます。

@ジェットスター の関西=福岡線が初便から欠航、ネジ欠落
 今日午前10時頃、関西発福岡行きのジェットスター・ジャパン115便・A320-200型機の出発前点検で、胴体中央下部のネジが欠落しているのが見つかりました。このため、この便と福岡発成田行きと成田発関西行きの3便が欠航となりました。関西=福岡線は今日から就航したもので、初便が欠航となってしましました。

@ジェットスター が冬季ダイヤと運賃を発表
 ジェットスター・ジャパンは昨日、冬期運航スケジュールと運賃を発表しました。成田空港関係路線では成田=関西線が12月6日から1往復増便して、1日3往復に、成田=福岡線は10月28日から1往復増便して1日4往復、成田=那覇線は10月28日から1往復増便して1日3往復になり、さらに、12月6日からは1往復増便して1日4往復になります。なお、今日から4機体制での運航となります。

@ユナイテッド航空が成田=ロス線に1月3日からB787型機を投入
 ユナイテッド航空は23日、「3月31日から」としていた、成田=ロサンゼルス線へのB787型機投入を、「1月3日から」に前倒しすることを発表しました。ダイヤは変わりない、とのことです。

@羽田着陸機の高度引き上げが昨日から、「健康調査して欲しい」
 昨日から羽田空港着陸機の千葉市上空飛行コース高度引き上げの試行が始まりました。昨日は熊谷千葉市長も交差点近くになる大宮台小学校の屋上で、視察しました。市の測定ではB747型機で約3dB(A)低くなりましたが、中型機ではほとんど変化がなかった、とのことです。視察後の自治会との懇談会では、住民から「眠れない人がいる」「健康調査をしてほしい」などの意見が出されました。

@熟睡してパキスタン=パリ間を往復
 パキスタン航空が明らかにしたところによりますと、21日にパキスタンのラホール発パリ行きの同社機に乗ったフランス人女性が、パリに着いたときに熟睡してしまい、降機しませんでした。客室乗務員も地上職員もこれに気付かず、同機は折り返し便としてラホールに戻り、入管検査で発覚しました。この女性は約18時間・約12000Kmを移動したことになります。この女性はパキスタン航空の手配で他航空会社の便でパリに向かいました。
【コメント】ちょっと考えられないミスですね。出発前には搭乗券と客室の人数を確認するのは当たり前と思うのですが。「これが一致しないために出発が遅れた」と言う話しは良くありますが、今回のようなケースはあまり聞きません。


*8月23日

@「成田空港サーバー 資料室」に「騒音対策委員会議事録」のページをつくりました
 「成田空港サーバー 資料室」に「騒音対策委員会議事録」のページをつくりました。「BOOKSCAN」という会社に頼んで、議事録をPDF化してもらい、ついでにOCRで読み取ってもらったものです。OCRの読み取り精度が95%程度、とのことで、おかしい所もありますが、検索も出来ますので、活用して下さい。「騒音対策委員会でどのようなことが行われるか」生の様子が分かると思います。古い、騒音対策委員会の議事録も随時追加していきます。
 本来、こんな事は成田国際空港株式会社がやるべき事なのですが、何故か、やってくれません。議事録も約1年経たないと委員の手元に届きません。成田市議会は約1ヶ月にわたる全部の議会議事録を約2週間で議員の手元に渡すそうです。成田国際空港株式会社はわざと遅らせるのでしょうか? 外部委託にしてもたいしたお金はかからないと思うのですが。地域対策に対する意欲を疑ってしまいます。「共存・共栄」はお題目で、本音は「空港の共栄」だけを考えているのでしょうか。

@12月13日から4000mとして使用・A滑走路南側着陸
 成田国際空港株式会社は昨日、A滑走路の南側進入灯工事が完成し、国土交通省の検査も完了したことから、航空関係機関への周知期間を経た12月13日から、南側から着陸する場合も、本来の4000m滑走路として供用を開始すると発表しました。下の写真は8月16日に、航空科学博物館5階から撮影した新進入灯です。

@ジェットスター J 機がブレーキ不具合で欠航に
 昨日午後8時25分頃、成田発福岡行きのジェットスター・ジャパン127便・A320型機が福岡空港に着陸し、誘導路を移動中にブレーキの不具合を示す警告灯が点灯しました。同機はそのまま駐機場に移動し、正常に停止しましたが、点検のために、折り返し便が欠航となりました。同社では、乗客にホテルを提供し、今朝、成田に向けて出発します。

@エティハド航空が成田=アブダビ線を13年夏季に増便
 
エティハド航空は2013年夏季スケジュールから、現在週5便で運航している成田=アブダビ線を週7便に増便する計画です。機材は現在と同じA330-200型機を使います。

@「破綻した会社には枠を配分するな」と全日空
 昨日開かれた羽田空港発着枠増加分の配分をめぐる国土交通省の検討小委員会で、全日空は「破綻した事業者に資格はない」として、日本航空への配分を見送るように求めました。これに対して日本航空は「現在も離島路線を26路線運航しており、生活路線はしっかりキープしている」と述べました。

@カンタス航空が民営化後初めての赤字に、B787-9S型機35機購入を見送る
 23日に、カンタス航空が発表した2012年6月期決算は、1995年に民営化して以来初めての赤字になりました。燃料費が18%上昇したことや、リストラをめぐるストライキの影響などが響いて、最終損益が2億4400万豪ドル(約200億円)の損失となっています。業績の悪化を受けて発注しているB787-9S型機35機の購入を見送り、B787-9型機50機の購入権行使を約2年先送りすることを明らかにしました。


*8月22日

@成田市長がカジノ施設設置の調査・研究を表明
 小泉成田市長は昨日、市の経済界でつくる「IR誘致推進協議会」が、「市役所で誘致可能性調査の早急な実施を求める要望書」を提出したのに答えて、「カジノは現時点で違法なので誘致は言いづらいが、市として調査研究する必要性はある。市民の意向、雇用や経済効果などを知ることから始めたい」と述べました。
【コメント】「小泉よおまえもか!」という感じですね。経済効果と言っても、都合の良い数字を並べただけの作文で、商工業業者には儲けの種が増えてメリットは大きいのかも知れませんが、一般市民には雇用などの恩恵が少しはあるものの、裏社会の組織の進出などによる治安の悪化など、デメリットの方が大きいと考えられます。道義的にも自治体が「市の財政が潤うから」と“バクチ”に手を貸すことはどうなのでしょうか。子供たちへの影響が懸念されます。

@成田到着の日航機でネジ6本が紛失
 昨日午前8時頃、成田空港に到着したモスクワ発成田行きの日本航空442便の到着後点検で、機体前輪のカバー部分のネジ6本が紛失していることが分かりました。ネジは長さ12mm、太さ2mmのものです。安全のため、B滑走路を約15分閉鎖して点検しましたが、ネジは見つかりませんでした。

@成田行きの日航機が電源扉閉め忘れて那覇に引き返す
 昨日午前10時50分頃、那覇発成田行きの日本航空3098便・B737-800型機が離陸した直後に、整備士から「電源取り込み口の扉を閉め忘れた」との連絡があり、同機は引き返して、約50分後に無事着陸しました。扉は開いていましたが異常はなく、午後0時45分に成田空港に向かって再度離陸しました。

@日本航空が下期に成田空港路線を大幅拡充へ
 日本航空が昨日発表した今年度下期の路線計画一部変更によりますと、成田空港関係では、10月28日から現在は週7便で運航している成田=シンガポール線を週14便に増便し、成田=シンガポール線と羽田=シンガポール線を10月中旬から、全てB787型機で運航します。また、成田=デリー線を10月29日から現在の週5便から週7便に増便します。さらに、12月2日に開設する成田=サンディエゴ線は、当初、週4便をB787型機で運航しますが、3月中に週7便に増便します。また、成田=ヘルシンキ線を来年3月中に週4便でB787型機を使い開設し、2013年度上期中に週7便に増便します。

@全日空も下期で成田空港路線を拡充へ
 全日空が昨日発表した今年度下期の路線計画一部変更によりますと、成田空港関係では、成田=サンノゼ線は1月11日から週5便で、B787型機で運航を開始します。また、成田=ヤンゴン線を10月15日から週3便で、成田=デリー線を10月28日から週7便で、それぞれ新規就航します。さらに、成田=ニューヨーク線を10月28日から週14便に増便します。一方、成田=成都線は10月28日から、現行の週7便から4便に減便します。貨物便では成田・関西=バンコク線を週3往復から5往復に増便します。

@2回目の日本航空集中審議・衆国土交通委員会
 昨日開かれた衆議院国土交通委員会は2回目の日本航空再建に関する集中審議を行いました。羽田国土交通大臣は「日本航空に社会貢献を検討してもらっている」と述べ、参考人として出席した日本航空の大西会長は「利便性の向上という形で社会に貢献したい」と述べました。参考人として出席した戸崎肇・早稲田大教授は「大手電機メーカーなどこれから再生予備軍になりそうな企業は多く、企業が再生しやすい仕組みの構築こそ必要。日航の成功は素直に認めて、学ぶべき点は学ばないといけない」と述べました。

@日本航空が10〜11月燃油サーチャージャーを値下げ
 日本航空は昨日、10月1日から11月30日までの国際線旅客運賃にかける燃油サーチャージャーを発表しました。北米・欧州などの長距離は2500円引き下げて21000円に、韓国は200円引き下げて2000円などとなっています。


*8月21日

@成田発の日本航空機が煙りで引き返す
 今日午前10時25分頃、同10時10分頃に出発した、成田発マニラ行きの日本航空741便・B767型機から「コックピットで煙が出たので引き返す」と連絡があり、同機は11時前に、無事緊急着陸しました。煙は操縦パネルの下付近から出ましたが、まもなく収まった、とのことです。乗客は代替機でマニラに向かいました。

@KLMオランダ航空が成田=アムステルダム線を期間限定で週1便増
 KLMオランダ航空は9月13日から10月25日まで、成田=アムステルダム線を成田発で木曜日に1便追加し、週11便体制とすることを明らかにしました。なお、増便分の機材はB747型機を使います。

@LCC3社のお盆期間搭乗率が90%前後と好調
 航空会社が昨日発表したお盆期間(10〜19日)の搭乗率は、格安航空会社(LCC)がそろって好調でした。ピーチ・アビエーションが94.3%、エアアジア・ジャパンが91.2%、ジェットスター・ジャパンが89.5%となりました。また、自身が「格安航空会社(LCC)」としているスカイマークは全路線の搭乗率は前年同期比14.6ポイント減の78.4%にとどまりましたが、「成田シャトル」の搭乗率は前記3社を上回る95.0%に達しています。日本航空Gの国内線搭乗率は74.4%、国際線は同90.9%となり、全日空Gは国内線が同73.2%、国際線が同90.4%となっています。格安航空会社(LCC)を除く10社の国内線旅客数は前年同期比で約45000人少ない一方、新規就航のLCC3社の国内線旅客数は約82500人となりました。早期に計画がたてやすい夏休みや正月の帰省などは、LCCの航空券が安く手に入る事が影響していると思われます。

@大阪空港滑走路に亀裂、補修で約40分閉鎖
 
今日午前6時20分頃、大阪空港の始業前点検で、滑走路に亀裂やでこぼこがあるのが発見されました。この補修のため、滑走路1本が7時40分頃まで閉鎖され、着陸予定の2便が他空港に着陸したほか、出発の6便に遅れが出ました。昨夜9時の終業点検では異常はなかったとのことです。

@福岡空港の悪天候で、デルタ航空機が長崎空港に臨時着陸
 昨日午後5時10分頃、ホノルル発福岡行きのデルタ航空599便・B767-300型機が、福岡空港周辺の悪天候のために、長崎空港に臨時着陸しました。同機は天候の回復を待って、同夜、福岡空港に到着しました。

@スペインの消費者団体がライアンエアに3年間の免許停止を求める
 昨日の朝日新聞によりますと、ヨーロッパ格安航空会社(LCC)大手の「ライアンエアー」は燃料費を少なくするために、便毎に燃料搭載量を指定して、操縦士に給油量を出来るだけ少なくなるように指導し、基準値を超えた場合には書面での説明を求めて圧力をかけている、とのことです。7月26日には3便が燃料不足で、スペインのバレンシア空港に緊急着陸をした、とのことです。スペインの消費者協会は航空管理当局に対して、このような手法が「乗客の安全を脅かす」として、ライアンエアに3年間の免許停止と450万ユーロの罰金を科すように求めました。

@スーダンの墜落機はアントノフ24型機か
 19日にスーダンで墜落したのは、アルファ・エアラインズが運航していた、アントノフ24型機か、アントノフ26型機で双発のプロペラ機のようです。同国ハルツームを出発し、タロディに着陸する際に墜落した、とのことです。


*8月20日

@今日午後10時に三菱リージョナルジェット特集が放映
 今日午後10時から放映される、テレビ東京「未来世紀ジパング」で、三菱リージョナルジェット(MRJ)が特集されるそうです。

@スーダンで旅客機が墜落、30人以上犠牲に
 19日、スーダン南部の南コルドファン州で旅客機が墜落し、30人以上が死亡した模様です。乗客には同国の閣僚も数名含まれてるとのことです。当時は悪天候でした。同機は着陸体勢に入っていましたが、爆発音が響いた、とのことです。詳細はまだ分かりません。

@「XL」サイズのパジャマがなく、飛行機遅らす
 何日のことか分かりませんが、ロサンゼルス発メルボルン行きのカンタス航空94便・A380型機で、ファーストクラスの乗客が「XL」サイズのパジャマが用意されていないことに腹を立て、出発が遅れる出来事がありました。カンタス航空側はビジネスクラス用の「XL」サイズのパジャマを用意しましたが、納得せず、この2人の乗客は「乗りたくない」と自ら降機したそうです。遅れている理由を機長がアナウンスしたところ、客室は大爆笑に包まれたそうです。


*8月19日

@資料室に創立時のパンフパンフレット「空港と公害 ージェット機騒音をふせぐためにー」を載せました
 「成田空港サーバー資料室」に、本会設立当時に発行したパンフレット「空港と公害 ージェット機騒音をふせぐためにー」をPDF化して載せました。スライド「騒音の話」のパンフレット版に当たります。スライドの説明テープが見つかりませんが、このパンフレットがスライドの内容と考えていただいて良いと思います。

@訪日外客数が7月としては過去2番目に
 観光局が17日に発表した、7月の訪日外客数(推計値)によりますと、前年同月比50.5%増となりました。2010年7月比では3.8%減となりますが、2010年に次ぐ7月としては過去2番目の記録になります。また、出国日本人数は前年同月比8.8%増、2010年7月比13.5%増となっています。

@デルタ航空が羽田=デトロイト線を9月末から運休へ
 デルタ航空は9月末から羽田=デトロイト線を運休することを明らかにしました。この路線は東日本大震災による需要減で昨年9月から運休し、今年4月末に再開していました。採算の取れる需要が見込めないための措置のようです。なお、同航空は米国運輸省に羽田=デトロイト線を羽田=シアトル線に振り替える申請をしており、同省で他航空会社などの意見を聴取しながら、検討しています。

@米国でパンクしたタイヤ片がエンジンに衝突か?
 18日午後6時30分頃、米国ニューアーク発ベルリン行きのユナイテッド航空96便・B757型機が離陸直後に、エンジンに不具合が起こり、空港上空を旋回後、8時5分頃、無事緊急着陸しました。FBIの報道官は「離陸の際にパンクしたタイヤの破片がエンジンに当たり、出火した、との目撃情報がある」と語りましたが、アメリカ連邦航空局(FAA)は「この事実は今のところ確認していない」と述べています。
【コメント】「タイヤがパンクして出火した」と聞きますと、パリのドゴール空港で起こった、SST「コンコルド」の墜落事故(2000年7月26日の出来事参照)を思い出しますね。コンコルドの場合はタイヤ片が燃料タンクを突き破り出火したものですが。


*8月18日

@今日と明日が帰国ピーク・約5万人が入国
 成田空港では今日と明日、海外でお盆休みを過ごした人たちの帰国がピークを迎えます。ともに、1日で約5万人が入国する見込みで、混雑が続きます。

@ジェットスター J が24日から関西=福岡・関西=那覇線を開始
 ジェットスター・ジャパン(GK)は24日から関西=福岡線と関西=那覇線の運航を開始します。今後、国際線も含めて関西空港路線を拡充する予定で、関西空港を成田に次ぐ“第2の拠点”とする方針を固めました。これに対して、新関西国際空港会社は現在建設中の格安航空会社(LCC)専用ターミナル(右の写真の赤丸部分、2012年7月18日撮影)をピーチ・アビエーション(MM)が優先的に使用する予定で、第2の格安航空会社(LCC)専用ターミナル建設も検討しています。また、予想以上の利用率になって、満席状態が続く成田=那覇線や成田=新千歳線の増便も検討している、とのことです。

@ジェットスター J 機に、また、バードストライク・最終便が欠航
 昨日午後8時10分頃、成田発札幌行きのジェットスター・ジャパン117便・A320型機が新千歳空港着陸時にバードストライクに遭遇しました。着陸後の点検で機首付近に衝突痕が発見され、整備のために折り返し便が欠航となりました。乗客は今朝の臨時便で成田空港に向かいました。

@沖縄県が「環境審査(レビュー)書」に44項目の質問
 沖縄県は昨日、米軍普天間飛行場への垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの配備について、米海兵隊が実施した「環境審査(レビュー)書」に関する質問書を防衛省に送付しました。質問項目は44項目に及び、その内の38項目は騒音の影響や動植物の影響について質しています。「環境審査(レビュー)書」では「基本的に配備による環境への影響はない」としていますが、県環境生活部長は「そう理解するには疑問が多すぎる」と述べて、国の判断と見解を質しています。


*8月17日

@航空科学博物館で「実物ジャンボの胴体断面」と「セーフティー」展
 夏休みの今、航空科学博物館では1階で「実物ジャンボ機の胴体断面」の展示と、2階では航空機の中に積み込まれている緊急時対応備品の企画展示「セーフティー」が開かれています。昨日も、親子連れで大賑わいでした。

@エアアジア・ジャパンが9月から、最終便の到着時間を15分早める
 エアアジア・ジャパンは今日、成田路線の運航スケジュールの見直しを発表しました。9月1日から那覇発成田行きの成田空港到着を15分早めて21時55分から、21時40分としています。これを早めるために、成田空港=札幌線の4便の時間も早めています。午後11時の運用時間終了に間に合うようにしたものと思われます。

@スカイマークが成田=鹿児島線を10月27日まで運航
 スカイマークは15日、季節運航の成田=鹿児島線を10月27日まで延長する事を発表しました。「需要が好調なため」としています。ただ、7月のこの路線利用率は26.8%でした。8月に入って、需要が増えているようです。この影響で、同期間の成田=神戸線の増便を見送り、現状通り、1日1往復で運航します。

@9月12日から中国南方航空が第1ターミナル北ウイングに移動
 中国南方航空は9月12日から、成田空港で現在使用している第2ターミナルから、加盟しているスカイチームが使用している、第1ターミナル北ウイングに移動します。同航空を利用する人はターミナルを間違えないようにして下さい。

@エールフランス機が内戦のシリア・ダマスカスに臨時着陸
 15日、パリ発レバノンのベイルート行きのエールフランス機が、到着約1時間前にヨルダンのアンマンに行き先を変更したものの、燃料が足りなくなり、内戦状態のシリアのダマスカスに臨時着陸する出来事がありました。同航空によりますと、「ベイルート空港付近でシリア情勢をめぐる抗議行動が行われており、到着しても乗客が安全に機外に出られない恐れがあったための変更」とのことです。燃料代を乗務員がクレジットカードで払おうとしましたが、シリアへの制裁で使えず、一時は乗客に代金立替を求めました。結局、空港側との話し合いが着いて、乗客からの集金はありませんでした。


*8月16日

@航空科学博物館からのスカイツリー
 以前にも写真を載せましたが、今日、航空科学博物館に行ったところ、5階の展望室からスカイツリーがかすかに見えていました。以前のよりは少し鮮明です。中央の携帯電話のアンテナと思われる塔の、すぐ左にうっすらと見えています。

@「カッターナイフのような物」で18便が欠航・大阪空港
 昨日午後5時過ぎ、大阪空港の北ターミナルで、乗客から「通路にカッターナイフのような物が落ちていた」との通報がありました。このため、主に、この通路を使っている日本航空社員や警察官などが、保安検査場から搭乗口の通路を捜索しましたが、カッターナイフは見つかりませんでした。この騒動で、10便が最大3時間遅れ、捜索に約1時間半かかり、大阪空港の門限の午後9時に間に合わなくなるなどして、出発便13便と到着便5便が欠航となりました。

@米連邦破産裁判所がアメリカン航空の新協約認めず
 米連邦破産裁判所は15日、「アメリカン航空がパイロットとの労働協約を破棄して、コストを削減することは認められない」との決定を行いました。ただし、アメリカン航空側に再提案の機会を与えています。判事は認められない理由として、「アメリカン航空はパイロットに示した提案が事業再編に必要であることを証明していない」としています。パイロット組合は、組合委員長が暫定合意した「新労働協約」を投票により、61%の反対で拒否しています。委員長はこの結果を受けて、辞任しました。アメリカン航空は17日にも修正した提案を再提出する、としています。


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