2013年3月後半の出来事


*3月31日

@第5貨物上屋の取り壊しが始まっています
 28日の騒音対策委員会の前に、第2ターミナルを見て回りましたが、LCC 専用ターミナルの建設予定地になっている、第5貨物上屋の北側部分の取り壊し工事が始まっているようでした。2012年4月16日に撮った写真(2012年4月17日の出来事参照)と比べてみると分かりますね。屋根の一部がなくなって、取り壊された廃材がフェンスの中に積まれています。

@泉佐野市が関西空港連絡橋利用税の徴収始める
 泉佐野市は昨日から、関西空港連絡橋の「空港連絡協利用税」の徴収を始めました。1台往復100円になります。通行料金に上乗せされます。

@全日空が6月国内線でB787型機使用の予約始める
 全日空は昨日、 B787型機を使った国内線の6月予約を始めました。ただ、「機種変更の可能性がございますので、あらかじめご了承いただきますようお願い申し上げます。」としており、運航再開が間に合わない場合は他の機材で運航するようです。

@運航再開後も難題・B787型機
 3月6日の出来事でも触れましたが、B787型機の運航再開に際してアメリカ連邦航空局(FAA)が「ETOPS」に厳しい条件をつけた場合に、B787型機の売りの一つである、長距離運航性能が台無しになる可能性がある、とのことです。事実上、日本からの太平洋路線や、シベリア上空を飛行する欧州路線での運航が難しくなるようです。これは、航空会社にとって大打撃になります。


*3月30日

@四者協議会で正式合意、明日から適用
 昨日千葉市で、運用時間制限問題に関する「四者協議会」が開かれ、31日から、やむを得ない場合に限り、午後11時〜11時59分までの離着陸を可能にする事で、国・成田国際空港株式会社・周辺自治体・千葉県が正式に合意しました。合意文書は国土交通省のページに載っています。
 昨日のNHK によりますと、成田国際空港株式会社の夏目社長は、「地域の皆様には、空港とともに発展していく道を選んでいただいたことに感謝している。さらなる発展を目指したい」と述べました。またエアアジア・J の小田切社長は「成田空港に就航を決めたときから、運用時間の制限は日々の運航に直接影響してくる大きな課題だったので、今回の緩和が認められたことは非常にうれしい」と述べています。しかし、住民は「天気が悪いと音がこもってしまい、夜でも家の中まで音が響いてきてテレビの音が聞こえなくなってしまう。ある程度しかたないと思うが、今までの時間で済むならそれにこしたことはない」「今でも、(飛行機が通ると)サッシがカタカタ鳴る」と不安を訴えています。
 合意後、小泉成田市長は「今回の合意はギリギリの選択だった。午前5時台のことは考えられない」と今後も認めない姿勢を明らかにしました。また、今日の読売新聞によりますと、相川芝山町長は「人の安眠には6時間が必要。内陸空港に制約があって当然だ。」と述べ、これ以上の運用時間の延長は考えられない、との立場を明らかにしました。
 成田国際空港株式会社の担当者は11時台での離着陸については明日からホームページで公表すること、メール配信は体制が整ってから行う事を明らかにしました。
【コメント】騒音下住民は、夏目社長の言うような「空港と共に発展する道を選んだ」のではありません。国・NAA ・ 住民・自治体首長が住民の反対意見を無視して、憲法25条に違反する、非人道的な施策を押し通した、と言うのが真実です。相川町長の発言で、「人の安眠には6時間が必要」というのはどんな根拠があるのでしょうか?「静かな時間が6時間」で「安眠が6時間取れる」と言うものではありません。また、多くの人が「6時間眠れれば、健康を維持できる」わけでもありません。

@B滑走路南端での放射線測定が始まる、約1.5倍に
 成田国際空港株式会社が昨日から測定を開始した、B滑走路南端の放射線測定によりますと、やはり、従来の屋上測定点よりも、新測定点の方が放射線は約1.5倍になっています。

@ユナイテッド航空が成田=デンバー線就航を6月11に延期
 ユナイテッド航空は昨日、「5月13日まで延期する」としていた、B787型機を使った成田=デンバー線就航を、「6月11まで再延期する」と発表しました。B787型機の運航停止がさらに長引いた場合は、B787型機を使用することも含めて、計画の見直しもある、としています。


*3月29日

@第39回騒音対策委員会の様子は後日載せます
 右の写真は、昨日騒音対策委員会の前に寄った「さくらの山公園」の桜です。大勢の人が来ていて、満開の桜を楽しんでいました。駐車場も大混雑で、5分ほど待たされました。

@成田騒対協が市に「住民の信頼を失する」との文書
 毎日新聞によりますと、成田市内の6騒音地区の住民で構成する「成田空港騒音対策地域連絡協議会(騒対協)」は昨日、小泉成田市長が運用時間制限問題で午後11時台の離着陸を認める同意をしたことについて、「深夜のみであるが容認に至ったことは誠に遺憾で、住民の信頼を著しく失する」とする文書を市に提出しました。また、文書の中で、「健康調査を成田国際空港株式会社に行わせることはおかしい。市独自で持続的な健康調査を」と訴え、昨年12月に国と成田国際空港株式会社が「期限を切って、協議に応じて欲しい」としたことは極めて拙速としています。

@「国際競争の中で一歩も二歩も前進する措置だ」太田大臣
 運用時間制限問題について太田国土交通大臣は今日の記者会見で、周辺自治体の提案を正式に受入れ、今日合意文書を取り交わすことを明らかにしました。これにより、やむを得ない場合に限り、午後11時00分から同59分までの離着陸が認められることになりました。これについて、太田大臣は「国際競争の中で一歩も二歩も前進する措置だ」と述べました。

@発着回数3%増、旅客数8%増・2月運用状況
 成田国際空港株式会社が昨日発表した2月運用状況によりますと、総発着回数が前年同月比(以下同じ)3%増となり、この内国際線は B787型機の運航停止もあり4%減となりました。国内線は45%増となっています。また、旅客数は8%増で、国際線は2%増、国内線は81%増となっています。国際線旅客の内、日本人は6%減、外国人は18%増でした。日本人旅客数減は円安の影響でしょうか。国際線貨物量は15%減、給油量は1%増となっています。

@成田空港夏季ダイヤ、B787型機運航停止で当初は微増
 成田国際空港株式会社が昨日発表した夏季ダイヤによりますと、週間の発着回数は4144回となりました。これは、冬季ダイヤに比べて、4回増の過去最高となります。しかし、B787型機の運航停止トラブルが響いて、ごくわずかな伸びとなりました。運航再開になりますと、発着回数も増加するものと見られています。この内、LCCは26回増の836回となり、全体の20%を占めることになります。

@NAAが国内線空港使用料徴収を検討
 成田国際空港株式会社は昨日、国内線旅客からも空港使用料を徴収する検討を始めることを明らかにしました。羽田空港・中部空港・関西空港・北九州空港は徴収しています。羽田空港は往復で340円、関西空港は同750円を徴収しています。同社は今後、これらを参考にして検討する、とのことです。

@NAAが新中期計画を発表、15年度発着回数を26万回
 成田国際空港株式会社は昨日、2013年度から2015年度までのNAAグループ中期経営計画「イノベイティブNarita2015〜選ばれる空港を目指して〜」を発表しました。この計画によりますと、2015年度の目標として、2012年度比(以下同じ)旅客数を9%増の3700万人、発着回数を21%増の26万回としています。この内、LCCは旅客数830万人、発着回数5.5万回を見込んでいます。連結営業利益は4.2%増の360億円としています。

@ジェットスター・ J が6月6日〜7月17日に成田=中部線運航へ
 ジェットスター・ J は昨日、6月6日から7月17日まで成田=中部線を1日1往復で運航開始する、と発表しました。利用客が多い場合は定期便として運航を続ける、としています。運賃は片道3190円から、となっています。

@日航の2月実績、国際線は1.3%減も利用率は微増
 日本航空は27日、2月のグループ輸送実績を発表しました。それによりますと、国際線旅客は前年同月比(以下同じ)1.3%減、座席利用率は0.3ポイント増の75.5%、国内線は2.3%減、座席利用率は1.1ポイント増の62.5%となっています。
 成田空港関係路線の座席利用率は成田=大阪線が6.3ポイント増の73.7%、成田=札幌線が5.3ポイント増の62.6%、成田=福岡線が3.9ポイント増の37.1%、成田=中部線が10.9ポイント増の57.2%、成田=那覇線が9.5ポイント増の39.9%となっており、好調のようです。

@2016年の国際航空宇宙展は首都圏で開催
 日本航空宇宙工業会(SJAC)は25日開いた理事会で、次回の国際航空宇宙展を2016年秋に、首都圏で開催することを決めました。


*3月28日

@今日午後に第39回騒音対策委員会が開かれますので、早めの更新になります。

@成田自治体連絡協が条件付容認で合意、明日、四者協議会
 昨日、成田空港圏自治体連絡協議会が富里市で開かれ、運用時間制限問題について、「午後11時〜11時59分までの運用時間緩和のみを認める」「住民の健康調査を行う」などの4条件(20日の出来事参照)をつけて容認することを決めました。同席した国土交通省の担当者は、これを受けて四者協議会の開催に同意し、明日、四者協議会を開き正式に合意することになりました。小泉成田市長は会議後、 NHKの取材にたいし「成田空港の競争力を高めなければいけない。LCC にも根付いてもらいたい。それにより、地域も発展するという期待もある」と述べました。
【コメント】今日の騒音対策委員会でも質問する予定ですが、本会としては、あくまでも「運用時間制限緩和案」の白紙撤回を求めます。LCCの欠航も最近はほとんど聞きません。LCCの要求に応じていれば、やがては「24時間空港」になってしまいます。運用時間が緩和されなくても、 LCCがばく大な首都圏の需要をあきらめるはずもなく(羽田空港が LCCを全面的に受け入れるというのなら話しは別ですが、そういうことは、東京都民や千葉県北西部県民への騒音問題や、既存の航空会社への影響や、管制上の問題による運用回数などで、近い将来には考えられません。深夜・早朝時間帯だけならあるかも知れませんが)、今回の国土交通省の提案は「騒音下住民の命と健康を犠牲にしてでも、儲けを少しでも増やしたい」とする「LCC のエゴ」におもねるにすぎません。

@成田空港夏季スケ中に週87便増便、オープンスカイ効果は先に
 今日のウオール・ストリート・ジャーナル日本語版によりますと、成田空港では夏季ダイヤが終了する10月26日までに、週87便(年間発着回数で約5000回)が増加する、とのことです。成田空港と米国を結ぶ便が43便、韓国線が21便などとなっています。31日からのオープンスカイによる増便効果は、冬スケジュール以降を見ないと分からないようです。

@「大電流はバッテリー内部で発生した可能性が大きい」運安全委
 運輸安全委員会は昨日、高松空港に緊急着陸した「全日空の B787型機のバッテリー発煙トラブルについての調査状況」を発表しました。されによりますと、外部配線に大電流が流れた形跡は見つからず、充電器の過充電や外部配線のショートではなく、バッテリー内部で大電流が発生した可能性が高いことを明らかにしました。


*3月27日

@NAAの「騒音値リアルタイム表示」がメンテナンス中です
 成田国際空港株式会社のホームページの「騒音値リアルタイム表示」のページが、メンテナンスで休止中です。再開は4月3日になるそうです。

@成田空港内「放射線測定点」が29日から2か所に
 成田国際空港株式会社は昨日、29日から放射線量のモニタリング地点を B滑走路南端付近に追加することを発表しました。現在は通信センタービル屋上に設置して観測していますが、政府の「総合モニタリング計画」に沿った地上1mでの観測を追加します。
【コメント】追加の設置場所は「草地」とのことですから、除染措置をしていなければ、現在の屋上よりは放射線値が高くなると思います。でも、これが本当の放射線値だと考えられます。

@エアアジア XのCEOが成田空港乗りいれを示唆
 今日の航空新聞社「WING DAILY」によりますと、中距離LCC「エアアジア X 」のCEOは同紙とのインタビューで、日本路線の展開について「中部、福岡、そして成田への乗り入れを検討している。羽田は昼間便のスロットがないため、成田への昼間便を得ることで、エアアジア・J とのコネクションを良くしたい」と述べたそうです。

@YouTubeに横風に煽られて成田に着陸するA380型機の映像
 YouTubeに今月13日の強い横風(13・14日の出来事参照)の中を、左右に揺れながら 成田空港に着陸するタイ航空のA380型機の映像が載っています。確かに、エンジンが滑走路と接触しそうなほど、傾いています。「あ〜、危ない」という声も入っています。A380型機が煽られるほどの横風なのですから、中小型機が着陸できずに目的地を変更したのも、頷けます。

@成田発の乗客がハサミ持ち込んで那覇空港が混乱
 今日午前10時頃、成田発那覇行きジェットスター・ J 133便・A320型機が到着したところ、乗客の鞄から機内持ち込みが禁止されている長さ約10cm のハサミが落ちました。ハサミは持ち主に返されましたが、この乗客が確認できなくなったため、保安検査場を一時閉鎖して、出発便を一時停止し、搭乗していた乗客の保安検査をやり直す措置がとられました。持ち主の乗客が他の出発客にこのハサミを渡す可能性があったためです。このトラブルで、多数の便に遅れが出ており、最終便まで影響が出るものと見られます。
【コメント】ハサミを乗客に返さずに事情を確認すれば良かったのでしょうね。ジェットスター・ J も不祥事が続きますね。脇が甘いのでしょうか。また、成田空港の保安検査でハサミが見逃されたのも大きな問題ですね。

@航空局が「運航再開の見通しは立っていない」と説明
 航空局と運輸安全委員会は昨日、B787型機のバッテリートラブルについての説明会を行いました。その席で「今回の試験飛行はあくまでも社内用の試験であり、運航再開に向け、アメリカ連邦航空局(FAA)と航空局が立ち会う『適合証明計画』ではない」ことを明らかにしました。この「適合証明計画」の具体的な計画は決まっていない、とのことです。また、「適合証明計画」までには「必要な地上試験をクリアーしていく事になる」とし、具体的なスケジュールの見通しは立っていないそうです。


*3月26日

@今週中に四者協議会開き午後11時〜11時59分の緩和を決定へ
 今日の毎日新聞によりますと、成田空港周辺市町は運用時間制限問題について、明日、成田空港圏自治体連絡協議会を開き地元としての態度を決定し、29日に四者協議会で合意する、とのことです。成田市と芝山町以外の周辺市町村の姿勢は東京新聞などによりますと、横芝光町議会が「早朝の緩和を絶対認めない」との条件付で佐藤町長に一任し、佐藤町長は「基本的には条件付で賛成する」としています。山武市議会は椎名市長に一任しましたが、「山武市だけは反対の姿勢を表明してほしい」との意見が市民から出ている、とのことです。菅沢多古町長は「理解は得られている」として容認する姿勢です。なお、記事によりますと、24日の夜行われた「成田空港騒音対策地域連絡協議会」の常任理事会では「病人を抱える家庭では睡眠不足が命に関わる」との痛切な訴えも出たそうです。

@成田空港2月貿易額で輸出が再びマイナスに
 東京税関は21日「平成25年2月分 成田空港貿易概況(速報)」を発表しました。それによりますと、輸出額は前年同月比(以下同じ)5.5%減と2ヶ月ぶりの前年同月比マイナスとなりました。昨年は1月中だった中国の旧正月(春節)が今年は2月に当たり、同国向けが落ち込んだ影響が大きいようです。輸入額は4.3%増となっています。重量ベースでは輸出が30.0%減、輸入が19.9%減となりました。

@韓国LCC「チェジュ航空」が7月4日から成田=仁川線に就航
 韓国格安航空会社(LCC)の「チェジュ航空」は現地時間25日、7月4日から成田=仁川線に、午前と午後の1日2往復で就航することを発表しました。右写真は昨年10月13日に中部空港を離陸するチェジュ航空機です。

@横田周辺住民が午後7時〜午前7時の飛行禁止求め提訴
 東京の横田基地周辺住民905人は今日、東京地裁立川支部に、国に対し「午後7時から翌朝午前7時迄の飛行禁止」「これまでよりも範囲を拡げた損害賠償」を求める、訴訟を起こしました。17年前に起こした裁判で、最高裁は約30億円の損害賠償を国に命じましたが、夜間の飛行禁止は退けました。

@改良電池を積んだB787型機試験飛行を実施
 ボーイング社は現地時間25日、アメリカ連邦航空局(FAA)が12日に許可していた、改良したリチウムイオン電池を搭載した B787型機の試験飛行を実施した、と発表しました。現地時間午後12時11分に離陸、ワシントン州を中心とした空域で、2時間9分のフライト後、午後2時 20分に着陸しました。試験飛行は LOT ポーランド航空に納入予定の機体で行われ、今回は改良したバッテリーシステムの試験になります。今後、地上試験を行った後、近日中に最終デモ飛行を実施する、とのことです。その後、FAAに対して運航再開の許可を求める、としていますボーイング社は「これにより、4月中の運航再開にめどをつけ、納入した順番に改修作業に入る」としていますが、今日の日本経済新聞によりますと、米国国家輸送安全委員会(NTSB)はボーイング社の態度を批判しており、アメリカ連邦航空局(FAA)を管轄する米運輸省のラフード長官も「新しい設計の安全性に満足できない限り、営業運航の再開は認めない」と慎重な姿勢を強調しています。

@NTSBが4月11〜12日にリチウムイオン電池に関するフォーラム
 米国国家輸送安全委員会(NTSB)は現地時間4月11〜12日にワシントンで、リチウムイオン電池についてのフォーラムを開くことを明らかにしました。今回のフォーラムはリチウムイオン電池全般の安全性などについて行う、とのことです。なお、B787型機のリチウムイオン電池トラブルについては4月後半に公聴会を開く、としています。


*3月25日

@住民から小泉市長に方針撤回を迫る厳しい意見
 昨日夜、成田市役所で開かれた「成田空港騒音対策地域連絡協議会」の常任理事会では、住民から「市は、国と住民のどちらについているのか」「われわれの意見は何も反映されていない」「市から見捨てられた気がする」などの厳しい意見が、出席した小泉成田市長ら市幹部にぶつけられ、再考を求める意見が相次ぎました。しかし、同協議会の成尾会長は「地域との信頼関係を裏切った。しかし、一定の評価をせざるを得ない。これからも、地域の声を受け止めてもらいたい」と述べ、会議後、小泉市長は「厳しい意見が多く、理解を得たとは言い難いが、条件を変えるつもりはない」と述べました。

@反対同盟北原派が全国集会
 反対同盟北原派は昨日、空港近くの天神峰で全国総決起集会を開きました。集会には県警発表で約960人が参加しました。集会では空港用地内にある反対同盟北原派農民の農地を守ることや運用時間制限緩和反対などを決議しました。

@ジェットスター・ J が22日に100万人達成
 ジェットスター・ J は22日に就航からの搭乗者数が100万人を突破した、と発表しました。14日に「90万人を突破した」と発表(16日の出来事参照)したばかりでした。就航38週目の100万人達成となります。


*3月24日

@「芝山町『運用時間制限緩和案』説明会質疑要旨」を資料室に載せました
 芝山町での説明会質疑の要旨をまとめた文書(多分、役場がまとめたもの)が手に入りましたので、長いですが、資料室に載せました。
 芝山町は全町の約7割が第1種区域以上の騒音地域になりますので、騒音の影響は深刻です。
 意見の中にも「子供は小さい頃、飛行機が通ると泣いたが、今いる孫は泣かない」「一種区域は過疎化が進んでおり、子ども会も組織できないくらいになっている。」「毎朝6時の航空機で目が覚める。(弾力的運用(案)の)説明も理解できるが、子供、孫まで騒音が引き継がれることを考えると原則として反対である。」「区の意見としては『LCCのために住民を犠牲にするのか』『オープンスカイをやることはいいが発着枠数に余裕があるのだから、その枠組みの中で行えばいいのではないか』である。」などの意見がありました。
 しかし、それだけに、人口の減っていく町の将来を、何とかして維持しようとする気持ちが伝わってきます。
 その分、今回の「運用時間制限問題」では、成田市に比べると「容認しなければ」との意見が若干多い感じがします。

@日本航空がA350-1000型機の導入を検討
 今日の日本経済新聞(有料版)によりますと、日本航空はエアバスの A350-1000型機の導入を検討している、とのことです。ほとんどがボーイング社製の旅客機となっている現在の体制から、コストやリスク管理の観点で機材調達先の分散を図るものとなっています。当面20機程度の導入を検討している、とのことです。右の写真は昨年10月の「2012エアロスペース」に出品されていた、A350型機の模型です。

@インドがUS-2型機を導入の意向
 政府は自衛隊が使っている飛行艇 US-2型機をインドに輸出する手続に着手した、とのことです。特殊な装甲や電波などによる敵味方識別装置をはずせば、昨年12月に緩和された武器種出三原則に抵触しないとしています。インド政府は US-2型機を救難活動や海賊対策に使用する意向、とのことです。


*3月23日

@「成田国際空港モニター」の募集始まる
 成田国際空港株式会社は昨日から、来年度の「成田国際空港モニター」の募集を開始しました。応募資格はは2012年4月以降に成田空港から渡航したことがあり、2013年4月から2014年3月までの1年間に成田空港から海外に出かける予定のある人、となっています。なお、インターネット環境が必要です。

@「成田シャトル」が30日にダイヤ改正、大幅な増発
 京成バスなどは昨日、成田空港と東京駅を結んでいる高速格安バス「成田シャトル」のダイヤを30日に改正することを発表しました。東京発午前1時30分〜同5時の便を2便から4便とし、1日の便数も23便から45便に増発します。料金も予約では東京駅発成田空港行きを900円に値下げします。

@「成田空港活用協議会(仮称)」が秋口にも設立
 「成田空港活用協議会(仮称)」の設立準備会が昨日開かれました。準備会では観光客誘致やイベントなどを通じて成田空港のファンを獲得し、空港への交通手段の利便性向上を図る、などとしています。新年度の早い時期に発起人会を設け、秋口までに協議会を発足させる予定となっています。

@成田空港郵便局が7月1日付けで廃止に
 今日の毎日新聞によりますと、成田空港貨物地区にある日本郵便の成田国際空港郵便局が7月1日付けで廃止されることになりました。開港以来35年の歴史を閉じることになります。廃止後は成田空港に航空機で運ばれた郵便物は、新設される川崎東郵便局に運ばれて、通関手続を受けることになります。ただ、ターミナル内にある郵便窓口はそのまま残ります。

@米運輸安全委員会がボーイング社の説明会発言を批判
 現地時間22日の「ATW ニュース」によりますと、米国運輸安全委員会はボーイング社が日本で行った、B787型機リチウムイオン電池トラブルの説明について、これを批判する声明を出した、とのことです。

@米国内の管制塔149か所を閉鎖へ、強制歳出削減で
 アメリカ連邦航空局(FAA)は現地時間22日、強制歳出削減の影響で、米国内の管制塔149か所を閉鎖すると発表しました。地方の小規模空港にある管制塔が中心、とのことです。


*3月22日

@成田空港と東京駅を結ぶ格安バスが好調
 今日の「日経トレンディネット」によりますと、成田空港と東京駅を900〜1000円で結ぶ京成バスと平和交通の格安バスが好調とのことです。当初は空席も多かったのですが、このところ、時間帯によっては「2台で運行する便もある」とのことです。

@1〜2月の訪日外客数が2011年並みに回復
 日本政府観光局が昨日発表した「2月の訪日外客数と日本人出国者数」によりますと、訪日外客数は前年同月比(以下同じ)33.1%増となりました。中華圏の春節が2月になった影響が大きいようです。1月と2月の合計では13.4%増となり、2011年比では0.3%増となりました。一方、出国日本人数は9.3%減となり、5ヶ月ぶりに前年比プラスになった1月から一転、再び、前年比でマイナスになりました。

@エアアジア・J がシャークレットつきの4号機を受領
 エアアジア・J は昨日、同社の4号機となるシャークレットつきの A320型機を受領した、と発表しました。中部空港を中心に運航する予定で、29日に中部空港に到着する、としています。

@バッテリートラブルを「良くあること」と思わせようとするボー社
 今日のウオール・ストリート・ジャーナル日本語版によりますと、ボーイング社は B787型機のリチウムイオン電池のトラブルについて、これを、出来るだけ「軽微なトラブル」と思い込ませようとしているようだ、としています。「B787型機の主任エンジニア、マイク・シネット氏は記者団に対して、商業機のバッテリーの誤作動は『この10年間非常に多く』、航空機運航ではこうした出来事は見慣れたものになっており、『その多くは結果として煙と火が出ている』と述べた」とのことです。また、別の同社エンジニアは「バッテリーの不具合の影響は『毎週のように機内で起きている』」と述べています。一方、デルタ航空で整備関係部門の元トップを務めていたレイ・バレイカ氏は「35年で、米国の大手航空会社が運航する旅客機でバッテリーが火災を起こした事故は一つも思いだせない」と語った、とのことです。これらは、「ボーイング社が『航空の面で期待されるのは、決して機内で発火させないということだ』と指摘したデボラ委員長を初めとする米運輸安全委員会(NTSB)と直接対決することを決めたのだ」との指摘もある、としています。
【コメント】まさに、ボーイング社がなり振り構わず、運航再開に向けて政治的圧力を強めてきたことを表していますね。かなり、焦っていることを示しているのではないでしょうか。しかし、“うそ”をついてまで安全性をないがしろにしようというのは、利用者としては困ります。


*3月21日

@説明会での住民の反対意見は無視された!
 成田市の3月定例議会で配布された、住民説明会で出た意見の要旨が手に入りましたので、「資料室」に「成田市の運用時間緩和説明会の住民発言概要」として載せました。これを読むと、「容認」とする意見はほぼ全くありません。いずれも、切実な心配と、反対する意見です。これらの住民の意見を無視して午後11時〜午後11時59分までの離着陸が認められようとしています。小泉市長は「苦渋の選択」と言っていますが、小泉市長や相川町長にとっては一時的な「苦渋」でしょうが、住民にとっては、今後、いつまで続くのか分からない「苦渋」が待ち受けていることになります。今までも、ことある毎に、「説明会」と称してこのような「ごまかし」が行われてきました。下総地区の住民が「説明会」を拒否するのは当然です。
 今からでも遅くはありません。周辺首長はメンツを捨てて、「運用時間制限緩和案」を拒否すべきです。

@「いずれまた“朝も緩和を”となる」と住民
 今日の千葉日報によりますと、小泉成田市長は今回の「運用時間制限緩和案」条件付受入について、24日に「成田空港騒音対策地域連絡協議会」の役員に説明する、とのことです。同協議会の成尾会長は「朝の撤回は一定の評価」と述べ、説明会を拒否している下総地区の役員は「他地区からも反発が出ているのに、半分(夜)ならいいというのは市長の勇み足。夜の11時台を決めてしまえば、いずれまた“朝も緩和を”となる」と述べたそうです。

@ジェットスター・ J が支払手数料誤徴収について「重要なお知らせ」
 ジェットスター・ J は今日、支払手数料200円の誤徴収について、「3月1日に国内線を予約した人が誤って600円を語徴収した可能性がある」と発表しました。

@エア・インディアがボー社に現金による損害賠償を要求の方針
 インドの航空政府関係者は現地時間20日、エア・インディアが、 B787型機の運航停止についてボーイング社に対し金銭での賠償を要求する意向を明らかにしました。この関係者は「明らかに現金を求める。運航が再開され次第、交渉に取り掛かる」と述べました。このようなトラブルによる損害賠償の方法では、以後に導入する航空機の価格を引き下げる方法もありますが、B787型機のローチンカスタマーである全日空も現金での支払いを求める方針、とのことで、現金による損害賠償を求める航空会社が多くなる見込みです。これが、ボーイング社の業績に重石になるのでは、と懸念する向きもあります。現在、B787型機を導入している航空会社だけではなく、今回のトラブルにより、納入が遅れる航空会社も損害賠償を請求するものと見られます。

@「あれ、ピーチ・アビエーションの新塗装?」
 エアバスはウクライナ唯一の格安航空会社(LCC)「ウィズエアー・ウクライナ(WAU)」にシャークレットつきの A320型機を納入したことを明らかにしました。ところが、この機体の写真を見ると、カラーリングがピーチ・アビエーションとよく似ています。一瞬「あれ、ピーチ・アビエーションの新塗装機?」と勘違いしそうになりますね。


*3月20日

@成田市と芝山町が午後11時〜11時59分の緩和を容認する方針
 昨日それぞれ開催された、成田市と芝山町の議会全員協議会で、小泉市長と相川町長は運用時間制限緩和案を条件付で認める、との提案を行いました。条件として
(1)午後11時から午後11時59分までの離着陸は認めるが、午前5時から午前5時59分までの離発着は認めない、
(2)住民の健康調査を実施する
(3)該当事案が起きた時は住民に、速やかにメールなどで情報を提供する
(4)制限緩和の効果を検証し、報告する
となっています。芝山町ではこれに加え
(5)飛行コース直下の住民に4〜6人の騒音モニターを依頼して、肌感覚の騒音について、しかるべき会議で報告してもらう
を付け加えています。
 全員協議会では反対意見もありましたが、この提案を了承しました。国土交通省と成田国際空港株式会社もこの条件を受け入れる見通しで、相川町長は毎日新聞の取材に「国が提案したことを撤回するなんて、本来あり得ない。でも国は(深夜のみでも)OKします。」と国や会社との摺り合わせが出来ている事を示唆しました。小泉市長は会議後記者団に「住民に理解を得られたとは正直、考えていないが、成田のこれからの発展を考えた。騒音地域は反対が厳しいだろうが、この方向性で何としてもお願いする。」と述べました。今後、国土交通省・成田国際空港株式会社・地元自治体。千葉県で構成する「四者協議会」で最終合意することになる予定、とのことです。
【コメント】成田市の全員協議会前に開かれた、空港対策特別委員会では騒音地域の議員から「前日の話とは違う」と言う趣旨の発言があり、詳細は分かりませんが、一晩で方針の変更があったことを伺わせます。

@85dB以上の職場では80dB未満に比べ、高血圧リスクが約2倍に
 昨日の「QLifePro医療ニュース」によりますと、台湾の研究チームが1998〜2008年の10年以上にわたって、航空機製造工場の労働者男性578人を対象に高血圧の調査を行いました。578人を職場の騒音環境が80dB 未満のグループ、80〜84.9dB のグループ、85dB 以上のグループと3つに分けて調査したところ、80〜84.9dBのグループでは80dB 未満のグループに比べて、高血圧症状の発症リスクが1.75倍に、85dB 以上のグループでは同1.93倍に高まっていた、とのことです。

@全日空機が与圧装置故障で那覇空港に緊急着陸
 今日午前8時57分頃、福岡発那覇行きの全日空481便・B737-500型機が奄美大島の北約100Km 付近を高度11000mで飛行中に、機内の気圧が急激に下がりました。このため、同機は高度3000mまで緊急降下し、同9時55分頃、那覇空港に無事緊急着陸しました。酸素マスクは下りなかった、とのことです。与圧装置のトラブルとみられています。折り返し便が欠航となりました。

@酔った乗客が駐機場に出て、約1250人が保安検査やり直し
 昨日午後4時25分頃、新千歳空港の駐機場で、酔った乗客が発見されました。男性は羽田空港行きの全日空機に搭乗する予定で、保安検査を受けて待合室のラウンジに入りましたが、酒を飲み、「外の風に当たろうと外に出た」とのことです。この男性は再び保安検査を受けずに待合ラウンジに戻ったため、危険物受け渡しの可能性がある、として乗客約1250人の保安検査をやり直しました。このトラブルで出発便に最大2時間の遅れが出ました。
【コメント】通常は出られないはずですが、施錠されていなかったのでしょうか。

@日本航空のB787型機による営業減益が5月末で18億円
 日本航空の植木社長は昨日の記者会見で、B787型機の運航停止に対する損害賠償を「しかるべき時期に交渉を開始する」と述べました。同社では運航停止から5月末までに34億円の減収を見込み、18億円の営業減益になる見込み、としています。「数週間で運航再開」とのボーイング社説明については「最短の場合と考えている」述べ、ボーイング社の対策については「アプローチは正しい。二重、三重の対策を講じている」と評価し、「それを一般の乗客にいかに分かりやすく伝えていくかが会社に与えられた責務だ」と述べました。
【コメント】原因が分からないのですから、バッテリーを実績のあるニッカド電池などに換えるのが、一番の安全策ではないのか、と思うのですが、このことには触れなかったようです。

@稲盛会長が取締役退任の記者会見「上手くいくと誹謗中傷が出る」
 日本航空は昨日、稲盛名誉会長が3月31日付けで、取締役を退任する、と発表しました。引き続き名誉会長として経営の相談には乗る、とのことです。稲盛名誉会長は記者会見で、自民党などの一部から出ているインサイダー疑惑について、「出資した8社は約束したのだから仕方がない、という感じだったのでは。決して“儲かるから”という理由で出資した会社はないだろう」と述べ、「上手くいくといろいろなことを誹謗中傷する方々がおられ、心を大変痛めており、大変残念に思う。これが社会なのかな、世の中なのかな」と述べました。


*3月19日

@運用時間制限問題で、成田市と芝山町が今日全員協議会開催
 昨日の毎日新聞によりますと、成田市と芝山町は今日、それぞれ議会全員協議会を開き、運用時間制限緩和案についての態度を決定する、とのことです。これに対して、「絶対反対」を表明して、説明会の開催も拒否している「下総地区空港対策委員会」の堀江会長は「国も市も『睡眠時間は(緩和後も飛行機が離着陸を制限される)5時間でよい』ということなら、住民無視だ」と語りました。なお、同委員会は4月12日に住民集会を開く(11日の出来事参照)ことにしています。成田市の全員協議会は夕方から開催される、とのことです。

@成田空港会社の非航空系収入が航空系収入とほぼ半々
 成田国際空港株式会社の非航空系(商業活動など)収入は2012年度の見込みで、航空系収入との比率で47対53と約半分になる見込み、とのことです。航空系収入では機材の小型化が進み、発着回数が増加しても、収入が伸びない構造が顕著となっており、非航空系収入を伸ばさないと、着陸料の引き下げが出来にくい、とのことです。

@全日空がボー社に損害賠償を請求の方針
 全日空の渡辺副社長はロイターとのインタビューで、ボーイング社が「運航再開に数週間」としていることについて、「これは最良の場合」として、運航再開の時期は「見通せない」としています。また、ボーイング社に対し B787型機運航停止に対する損害賠償を請求する方針を固めました。渡辺副社長は「この方針は既にボーイング社に伝えてある」と語りました。運航停止による減収は1月だけで14億円にのぼる、とのことです。しかし、損害額などの話し合いについては、運航再開後になる、としています。さらに、「当局の許可が出た段階で、改良バッテリーとの交換を行うが、1機に約1週間かかり、複数のラインで作業しても、全ての交換が終わるまでに1ヶ月ほどかかる」と述べました。ただ、「B787型機の今後の導入予定に変更はない」としています。
【コメント】運航停止による業績への影響も大きいのでしょうが、「B787型機を戦略の目玉」としていた全日空にとって、「イメージダウン」の影響の方が深刻かも知れませんね。

@ジェットスター・ J がまた「支払手数料」を誤徴収
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、ジェットスター・ J が予約の際の200円の「支払手数料」を「600円」徴収するミスがあったようです。同様のミスは昨年7月にもありました。ジェットスター・ J では同紙の取材に対して、「ミスがあったことを確認した。規模や原因については調査中」としています。予約システムのコンピューター不具合によるようです。
【コメント】実は昨年7月のミスの時に、私も該当していました。この時には返金と、バウチャー2000ポイントがもらえました。

@ライオンエアがA320型機ファミリーを234機発注
 エアバスは現地時間18日、インドネシアの 格安航空会社(LCC)「ライオンエア」から A320neo 型機を109機、A321neo を65機など A320ファミリーを合計234機受注した、と発表しました。


*3月18日

@今日から「ノンストップゲート化に向けた実証実験」
 成田空港の検問を機械化する「ノンストップゲート化に向けた実証実験」が今日から始まりました。第2ターミナル駅の検問所などに16台の顔認識カメラを据え付け、各メーカーの爆発物検知装置なども設置し、約2ヶ月間行います。実験は専用ゲートで行い、ここを利用するかどうかは任意となります。

@「今の段階で『原因が分からないこともある』は失敬だ」と航空局
 国土交通省航空局は15日、B787型機のバッテリートラブルについてのボーイング社の説明会で「数週間で運航開始が可能になる」としたことについて、「コミット(関与)しない。 ボーイングの見通しとは関係なく、きちんと万全な 審査していく。」と述べ、ボーイング社が「原因究明が出来ないこともある」と発言したことについては、「原因が明らかに ならないというのは、珍しいことではない。あり得ること。ただ、今の段階で、そういうことを言うの は適切ではない。(運輸安全委員会などが)一生懸命 仕事しているのに、失敬だ。今後も原因追及の調査は惜しまず行い、全力を尽くして原因の究明に当たっていく。」と不快感を示しました。

@羽田C滑走路は360m延ばしても、長距離便の北離陸は出来ない
 今日の「財経新聞」によりますと、羽田空港の C滑走路360m延伸に98億円の予算が付きましたが、延伸されても、北側に離陸する場合には、長距離便が離陸できないことになる、とのことです。これは、北側に東京の市街地があり、騒音問題から現在でも滑走路北端から500mで離陸する制約があるため、とのことです。360m延伸されても、この制約は変わらず、長距離便では離陸が難しいため、とのことです。


*3月17日

@リチウムイオン電池を交換した「サイテーション CJ4」
 「日本乗員組合連絡会議」の2月14日付け「日乗連 ニュース」によりますと、セスナ社は2010年に発売した、新型ビジネスジェット機「サイテーション CJ4」型機に、B787型機が使っている「コバルト酸リチウムイオン・バッテリー」ではなく、「リン酸鉄リチウムイオン・バッテリー」を搭載していました。この「リン酸鉄リチウムイオン・バッテリー」は、B787型機の電池よりも「4倍安定している」とされていました。ところが、2011年秋に、地上電源につながれていたこのバッテリーが、熱暴走状態になり火災が発生しました。セスナ社は急遽、販売した52機の顧客に対し、「ニッケルカドミウム・バッテリー」または「鉛バッテリ ー」に交換するよう要請しました。また、これを重く見たアメリカ連邦航空局(FAA)は、この機種のバッテリーを飛行時間10時間か、または、1週間のどちらか短い期限までに、セスナ社が指定する「ニッケルカドミウム・バッテリー」または「鉛バッテリ ー」に交換することを義務付けた、とのことです。

@トルコ航空がA320neoファミリーを57機確定発注、A320neoファミリーの確定受注が2000機に
 トルコ航空は現地時間15日、エアバスと A320neo 型機4機、A321neo 型機53機を確定発注することで合意しました。その他に、A321neo 型機35機がオプションとなっています。
 エアバスはこれを受けて、「A320neo 型機ファミリーの確定発注が2000機を超えた」と発表しました。


*3月16日

@新西誘導路の使用状況
 今日、成田空港に行き、新西誘導路の使用状況を見てきました。今日は南向きの離着陸でしたが、出発機は新西誘導路を使って、B滑走路北端に向かい、着陸機は従来の誘導路からエプロンや第1ターミナル方面に向っていました。午前11時頃の出発ラッシュ時間帯でしたので、第1ターミナルを使っている全日空機もかなりの数、B滑走路から離陸していました。また、エアアジア・J 機は離陸のためにA滑走路に向かっていましたので、離陸にどちらの滑走路を使うかは、駐機位置と滑走路の距離だけではなく、順番や管制の都合で判断しているようです。

 

@ジェットスター・ J の累計旅客が90万人突破
 ジェットスター・ J は14日、運航開始からの累計旅客数が90万人を突破したことを明らかにしました。就航6ヶ月の今年1月2日に60万人を突破していますので、約2ヶ月で30万人を運んだことになります。当然ですが、機数が増えている分、旅客数も増えているようです。

@大阪空港長距離枠を5枠から17枠に拡大予定・国土
 国土交通省は大阪空港のジェット機200枠の内、騒音対策のために、現在は5枠しか認めていない長距離枠を、2015年度までに17枠に増やす方向で、関係自治体との調整に入りました。新関西国際空港会社の収益力を上げるため、としています。

@エアバスが日本向け100機目を引き渡し
 エアバスは現地時間13日、日本で100機目となるエアバス機をジェットスター・ J に引き渡したことを明らかにしました。写真で見ると、ジェットスター・ J 10号機(JA10JJ) はジャークレット付きではなく、ウイングチップ付きのようです。
 今日、成田空港に行きましたが、正午現在ではまだ、到着していないようでした。ジェットスター・ J の機材の調達は順調に進んでいるようです。


2013年3月前半の出来事へ