2015年2月後半の出来事
*2月28日
@千葉県から「平成25年度騒音調査報告書」が届きました
今日、千葉県大気保全課から、「平成25年度 成田国際空港周辺航空機騒音測定結果報告書(年報)」が届きました。千葉県のページにも載りました。例年よりも2ヶ月遅れになります。昨年暮れに「平成25年度成田空港周辺航空機騒音測定結果報告」として、一部が載りました(2014年12月22日出来事参照)が正式な報告書です。内容の要約は後日載せたいと思います。
@ターキッシュとタイ航空が成田路線の一部欠航を発表
昨日の「Traicy」によりますと、ターキッシュエアラインズ(トルコ航空)は成田=イスタンブール線の2往復で、各々3月で4便、4月に7便を欠航とする、と発表しました。理由は機材繰りのため、としています。
また、同じ「Traicy」によりますと、タイ航空は成田=バンコク線の643便と642便を成田発で5月26日から7月1日に運休する、と発表しました。他の2往復は通常運航します。
【コメント】最近はコスト重視から、予約が低調な場合にはこのように運休や減便を行う会社が多いですね。
@ジェットスター ・J が初めての国際線に就航、関西=香港線
ジェットスター・ ジャパンの初めての国際線となる関西=香港線が今日就航しました。当面は週3便となりますが、順次増便する予定です。鈴木社長は式典後「年内にはいくつかの国際線を成田空港や関西空港から飛ばしたい」と述べました。
@川崎市長「(羽田新ルート)騒音 ・振動 ・安全性に疑問がある」
昨日の東京新聞によりますと、福田川崎市長は26日の市議会で、羽田空港飛行ルート問題について「騒音や振動など生活環境への影響、臨海部のコンビナート上空を通過することに安全性への懸念がある。県や横浜市と意見交換し、国への要望など協議している。」と答弁しました。
@スカイマークが「8月31日米子完全撤退」を届出
スカイマークは昨日、国土交通省に8月31日付けで、米子=神戸線と米子=沖縄線を休止し、米子空港から撤退する、と申請しました。
【訂正】昨日の出来事で米子空港からの撤退を「夏季ダイヤで」と書きましたが、8月31日で休止とのことでした。おわびして訂正いたします。
@佐賀空港で売店職員が保安検査受けずに制限地区に入り、保安検査やり直す
昨日午前6時半頃、佐賀空港の国内線ターミナルで、搭乗手続き中に国際線ターミナルの売店従業員が保安検査を受けずに、職員通用口から待合室に入ったため、出発を待っていた乗客115人が保安検査をやり直す出来事がありました。保安検査員が、国際線関係者が待合室に居る事に気付き、連絡しました。このような場合には搭乗者と関係者が接触し、武器の受け渡しなどを行う可能性があることから、必ず保安検査を受けることになっています。このトラブルで1便に約45分の遅れがでました。
写真は佐賀空港のターミナルです。
@エアバスがA320型機ファミリーの増産を発表
エアバスは現地時間27日、A320型機ファミリーの月間生産台数を現在の42機から2017年に50機へと増産する、と発表しました。アジアのLCCなどの需要が旺盛なため、としています。記者会見したCEOは「(月産生産台数を)60機以上に引き上げるだけの需要がある」と述べ、さらなる増産の可能性を示唆しました。
*2月27日
@3月29日から1時間当たりの最大発着回数を4回増の68回に
国土交通省は昨日の成田市議会空港対策特別委員会で、3月29日から成田空港の1時間当たり発着回数を、現行の64回から68回に拡大することを明らかにしました。
@「NARITA SKY LOUNGE 和」を4月24日にオープン
成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、第2ターミナルとサテライトを結ぶ連絡通路に設置する、寛ぎの大空間の名称を「NARITA SKY LOUNGE 和」と決定した、と発表しました。また、オープンを4月24日とすることも発表しました。
@3月1日から乗り継ぎ時間を利用したツアーを実施へ
国土交通省は今日、3月1日から、成田空港で国際線を乗り継ぐ外国人向けの「Narita Transit Program」を開始すると発表しました。プログラムは【ガイド同行型】が、[1] 成田市:成田山新勝寺と成田山表参道で日本文化体験、[2] 芝山町:航空科学の歴史発見と航空機操縦体験、[3] 多古町:日本人のふるさとの原風景“里山体験”、の3コース、【セルフツアー型】が、[4] イオンモール成田:イオンモール成田でショッピング&わくわくの「WA」体験、[5] 酒々井プレミアムアウトレット:ショッピングバスツアー、の2コースとなります。
@成田発のタイ航空機が乱気流に遭遇、11人が重軽傷
昨日午前10時36分に成田空港を出発した成田発バンコク行きのタイ航空641便 ・A340-600型機が、タイ東北部を高度約6400mで飛行中に乱気流に遭遇し、乗客3人、乗務員8人の計11人が重軽傷を負いました。同機は現地時間午後3時51分に着陸し、負傷者は病院に運ばれました。負傷した乗客の1人は日本人ですが軽傷、とのことです。
@スカイマークの株式売買が終了
スカイマークの株式の取引が今日で終了となりました。3月1日から上場廃止となります。なお、前社長の西久保氏は所有していた全ての株式を売却しました。
@スカイマークが米子空港から撤退検討、8月末に
昨日の「ニコニコニュース」によりますと、スカイマークは昨日、8月末で米子空港から撤退する方針を固めた、とのことです。搭乗率が低迷し、回復が見込めないと判断した、とのことです。仙台空からの撤退も検討する、とのことです。
【コメント】鳥取県には申し訳ありませんが、スカイマークが米子空港を拠点化した時にも「どんな勝算があるのかな? 西久保社長のウルトラCがあるのかな」と首をかしげたのですが、地方空港にとっては大問題になりますね。
@新千歳空港の保安検査後のトイレでカッターが見つかる
昨日午後6時45分頃、新千歳空港の手荷物検査場の先にあるトイレに、文具用のカッターナイフが置かれているのを清掃員が発見しました。保安検査で発見されなかったものと見られています。国土交通省は検査態勢を徹底するように航空会社などに指示し、経緯を調べています。
@全日空のDHC8-400型機で前脚格納庫の扉閉まらず引き返す
今日午前8時頃、中部発新潟行きの全日空1811便 ・DHC8-400型機で、離陸直後に前脚の格納扉が閉まった時に消えるランプが消えませんでした。このため、同機は中部空港に引き返しました。地上から確認したところ、脚は引き込まれていましたが、扉は開いたままでした。
@バニラの1月搭乗率が84.1%
バニラ・エアが昨日発表した1月の輸送実績によりますと、利用率が前年同月比(以下同じ)26ポイント増の80.9%、国際線が3.5ポイント減の88.1%、平均で18.6ポイント増の84.1%となりました。
@タイ航空の決算で2年連続の赤字
タイ航空は現地時間26日、2014年度通期決算を発表しましたが、純損失が約156億パーツ(約575億円)になった事を明らかにしました。2年連続の赤字になります。昨年は約120億パーツの純損失でした。
*2月26日
@成田空港の1月発着回数が39ヶ月ぶりの減少に
成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した1月空港運用状況によりますと、総発着回数が前年同月比(以下同じ)3%減と、2011年10月以来、3年3ヶ月ぶりの前年同月比マイナスになりました。国際線が3%減、国内線が±0となっています。
旅客数は7%減となり、8ヶ月連続の前年同月比マイナスとなっています。この内、国際線旅客数は9%減で、日本人が17%減と大きく落ち込みました。外国人は12%増となっています。国内線は6%増でした。
国際線貨物量は2%増、この内、輸出量は14%増、輸入量は7%減となっています。
給油量は9%減でした。
【コメント】各航空会社とも、もうけを出すために、利用率が下がると、すぐに撤退や運休を行うようになりました。旅客数の大幅な減少はこの影響があると思われます。なんと言っても、日本人の海外旅行熱が依然として低調なのが、減便に繋がっているのでしょうね。一般国民を虐げ、金持ちを優遇する“アベノミクス効果”の当然の帰着ですね。
@新規就航や未就航地路線への着陸料50%の割引制度導入へ
成田国際空港株式会社(NAA)は今日、2015年度に着陸料の新たな割引制度を導入すると発表しました。新制度は新規路線への就航や未就航地への路線を開設した場合に、一定期間(1年から3年)着陸料を最大50%割り引きます。この制度は国際線と共に国内線も対象とし、地方都市路線の拡充を図ります。この制度により、成田空港からの就航都市を増やし、仁川空港や香港空港やシンガポール空港並みのネットワーク構築を目指します。
@第3ターミナルをジェットスターとチェジュ航空も使用
成田国際空港株式会社(NAA)は今日、第3ターミナルにジェットスターとチェジュ航空の2社が新たに利用することになった、と発表しました。これにより、第3ターミナルの使用が5社となりました。
@13年5月のジェイエア機エンジン火災は燃料パイプのナットの緩みが原因
運輸安全委員会は今日、2013年5月6日に起こった大分発大阪行きのジェイエア2362便・CL-600型機が大阪空港着陸直後に、エンジン火災が発生した重大インシデントについての報告書を発表しました。報告書によりますと、原因はエンジンの燃料パイプナットが緩み、そこから漏れた燃料がエンジンの熱で発火したもの、としています。しかし、パイロットがエンジン火災の警告を、計器の誤表示と疑い約2分間、消火装置を作動させなかったこと、また、ナットの緩みの原因は特定できなかったものの、整備を担当したIHI担当者のナット締め付けが不十分だった可能性がある、としています。
@日本エアコミューター機が大阪空港に引き返す
昨日午前11時45分頃、鹿児島発与論行きの日本エアコミューター3823便 ・DHC8-400型機が離陸直後に、速度を測るビトー管の防氷装置の不具合を示す表示が出ました。このため、同機は鹿児島空港に引き返しました。
@エア・アジアXがA350型機やA330neo型機機の発注見直を検討
昨日のロイター通信日本語版によりますと、エア・アジアX のCEO代行は同社とのインタビューに応じ、大幅な赤字を解消するために、不採算路線からの撤退や人員の配置転換を進める事を明らかにしました。また、発注したA350型機やA330neo型機の発注を見直す方針も表明しました。
@米国LCC「サウスウエスト航空」が128機で点検漏れ
米国のLCC「サウスウエスト航空」は現地時間24日、一部の操舵システムの点検を怠っていた、と米国連邦航空局(FAA)に報告し、保有機の約5分の1に当たる128機の運航を停止しました。点検を怠っていたのはB737-700型機です。米国連邦航空局(FAA)は点検の間の最長5日間、運航を継続することを認めました。しかし、24日には約80便が欠航となりました。
*2月25日
@第3ターミナルの工事が進む
16日に成田空港に行ったところ、第3ターミナルの工事が大分進んでいました。
写真の上段は本館とサテライトを結ぶ連絡橋です。以前見られた足場が撤去されていました。まだ、先になりますが、サテライト北側の駐機場が整備されれば、この下を旅客機が通ることになります。
下段は第2ターミナルと第3ターミナルを結ぶ通路の工事です。道路の向こうの波形屋根の所が通路になります。左の部分が上りになっていますが、通路そのものは平坦で、NAA本社などへの車両出入口部分の屋根が膨らんでいるようです。
@日本航空 G の1月利用率は国際線が71.9%、国内線が60.8%
日本航空が昨日発表した「1月JALグループマンスリーレポート」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)1.8%減、利用率は2.4ポイント減の71.9%となりました。
一方、国内瀬は旅客数が0.9%増、利用率が0.7ポイント増の60.8%となっています。
この内、成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が0.5ポイント増の69.3%、成田=札幌線が11.0ポイント増の72.9%、成田=中部線が2.6ポイント増の52.4%、成田=福岡線が4.5ポイント増の38.0%となっています。
@全日空のB787型機で不具合2件
○ 現地時間24日午後1時頃、上海発羽田行きの全日空920便 ・B787-8型機が出発しようとしたところ、タイヤ圧表示装置に不具合が発生しました。この整備に時間がかかるため、同便は欠航となりました。
○ 昨日午前10時半頃、成田発北京行きの全日空905便 ・B787-8型機で、操縦室窓の不具合が発見されました。整備に時間がかかり、約3時間40分遅れで出発しました。
@デルタ航空がスカイマークに共同運航提案
昨日の毎日新聞によりますと、アメリカン航空とデルタ航空がスカイマークに対して出資を伴わない支援を行う用意がある、と表明した、とのことです。ただ、現地時間24日付けのロイター通信は両社共に、支援はしないと表明した、とのことです。23日の期限後の申し出とすると、問題が残りそうです。
なお、今日の「Traicy」によりますと、デルタ航空はこの件に関してコメントを出し、「スカイマークに対して、出資を伴う支援は考えていないこと、しかし、デルタの国際線とスカイマークの国内線をつなげる可能性は否定しない、と伝えた」としています。共同運航などを想定したもの、とのことです。
*2月24日
@早く帰宅しましたので、更新します。
@2014年成田空港覚せい剤密輸で押収量は32.6%減に
東京税関が昨日発表した2014年成田空港覚せい剤取り締まり状況によりますと、押収量は前年比(以下同じ)32.6%減、摘発件数はプラス1件の83件となりました。押収量の減は1件当たりの押収量が少なくなったためです。摘発件数を国別に見ますと、中国からの持ち込みが36件と2.4倍、ビザが免除されたタイからが13件と2013年の1件から激増しました。
@スカイマーク再建のスポンサーに20社以上、再建の道のりは厳しい
スカイマークのスポンサー支援が締め切られました。 エア・アジアも支援を表明し、出資は行わず、A330型機を国内線から切り離し、エア・アジアが国際線として共同運航することや、A380型機の売却先を斡旋することなどを提案しています。
今後、支援を表明した企業から実際のスポンサーを選定し、本格的な再建計画を作ることになりますが、全日空が軸になると思われます。
しかし、これで、状況が好転したわけではないようです。出資を含めた支援を表明したANA ホールディングスはスカイマークの羽田空港枠見直しに抵触しない20%未満の出資を検討しているようですが、国土交通省は全日空に対して「出資は5年を限度とするように」と言う意向を伝えているようで、5年後には“系列”ではなくなる可能性もあります。5年後に、スカイマークが全日空を離れ、他社との提携を行う可能性もあります。また、全日空社内では「スカイマークの財務内容が予想よりも悪いのでは」との懸念があり、その場合にはスポンサーから撤退する可能性もあるようです。
さらに、依然としてエアバスとの賠償金問題と言う難題があります。エアバス側としては全日空にエアバス機の購入を働きかけ、それによって、賠償金の金額を引き下げる、との条件をつけてくるものと考えられますが、全日空は今後の機材更新をすでに決定し、発注しています。
このような難題があるにもかかわらず、全日空が支援を表明したのは、スカイマークの持つ羽田空港枠を共同運航などで取り込みたい意向があるようです。
田村航空局長は20日の記者会見で「エアドゥやスカイネットアジア航空も出資は20%未満で、全日空の子会社ではないので、問題ではない」と述べた、とのことですが、20%近い株保有は十分な影響力を持つ保有率ではないでしょうか。
【コメント】エア・アジアはA380型機の買い手を見つける当てがあるのでしょうか?
@米国でボーイング社株が2ヶ月半ぶりの安値
今日のブルームバーグジャパンによりますと、現地時間23日、米国の株式市場でボーイング社が2ヶ月半ぶりの安値となりました。ゴールドマン・サックス・グループが同銘柄の売りを勧めたことが響いた、とのことです。同社のアナリストは引き下げの理由として、B787型機関連費用の増加と旅客機需要の減速を上げ、この6年間続けた「航空業界が魅力的」との見方を取り下げました。
【コメント】旅客機を大量発注している中東の航空会社が原油安によって、資金調達が今までのように行かないのではないか、アジアにおけるLCCの勢いに限りが見える、事などを考慮しているのではないでしょうか。このサイトでもこの大量発注を「バブルではないのか」と2回にわたって指摘(2014年5月19日と2014年7月13日の出来事参照)してきましたが、いよいよ、危険水域が見えてきたのでしょうか。日本の航空業界も国土交通省の示しているような需要予測のようには伸びないと思います。
*2月23日
@都合により、明日の更新が出来ません。
@「成田は期待される空港だが、新規インフラは地元の声が必要」航空局長
田村航空局長は20日、専門紙との記者会見で成田空港について「成田空港は航空会社から期待される空港であり、まずは高速離脱誘導路などで、滑走路の時間値を増やす事に力を注ぎたい。それにプラスして、出来ることがあれば地元と相談したい」と述べ運用時間延長などの可能性を示唆しました。
また、2020年オリンピック後については「羽田空港も含めて機能強化について地元に考え方を示したい。地元の盛り上がりがなければ、新規インフラは難しい」と述べました。
【コメント】要するに、今までのように“国から地元にお伺い”するのではなく、かって、成田空港建設を自民党政権下で地元の政治家が強引に進めたように “地元から国にお願いをしろ”と言うことなのでしょうね。
@タイガーエア台湾が4月までに成田=台北線を新設か
昨日の「Traicy」によりますと、タイガーエア台湾が4月までに、成田=台北線に就航する予定、とのことです。HISが同航空を使ったツアーの募集を始めているようです。
@ジェットスターが7月10日から成田=メルボルン線にB787型機投入
ジェットスターは7月10日から成田=メルボルン線の機材を現在のA330型機からB787型機に変更する、と発表しました。
@ノックスクートの成田乗りいれは延期か?
今日の「Traicy」によりますと、3月1日から成田=バンコク線の就航を予定していたノックスクートは就航許可取得が遅れているようです。3月1日の就航が延期されるかどうかは分かりません。
@ANA ホールディングスがスカイマークの支援に名乗り
ANA ホールディングスは今日、スカイマークに支援意向表明書を提出し、スポンサーに名乗りを上げました。燃料の共同購入や機体整備などで、支援をする見込みです。20%未満の出資も検討している模様です。
@日本航空のB787-8型機が燃料ポンプ不具合で1時間半遅れる
20日午前9時30分頃、成田発マニラ行きの日本航空741便 ・B787-8型機が出発しようとしたところ、右主翼燃料タンクのポンプの不具合を示す警告が出ました。このため、同機はゲートの戻り、整備を行い1時間31分遅れで出発しました。
@2014年の旅券発行数が4年連続マイナスの2.6%減に
外務省がまとめた2014年の「旅券統計」によりますと、一般旅券発行数は前年比2.6%減となりました。4年連続のマイナスになります。2012年と比べても18.2%減と大幅な減少になります。ただ、国民の有効旅券保有率は前年比0.1ポイント増となっています。これは、「10年旅券」の割合が増えているため、とのことです。全体的に有効旅券の保有率は下がっていますが、特に、60代以上の保有率が減少しており、シニアの海外旅行熱が下がっていることを示しています。20代と30代の女性の保有率のみ上昇しています。
*2月22日
@航空科学博物館で3月7・8日に恒例の航空ジャンク市
毎年、春と秋に行われている航空科学博物館の航空ジャンク市が3月7・8日に行われます。午前10時からになります。今年は7日に、JRバスが東京駅発のツアーを募集しています。代金は入館料や昼食を含めて6500円です。
@国土がパイロットの年齢制限を68才未満に引き上げへ
昨日のNHKニュースによりますと、国土交通省は航空会社からの要望を受けて、旅客機パイロットの年齢制限を現行の65才未満から68才未満に引き上げる方針を固めました。4月にも実施する予定です。65才以上のパイロットには現行よりもさらに厳しい身体検査を課すことにしている、とのことです。
【コメント】またまた、“航空の安全”に逆行する規制の緩和です。日本の空はますます危険になるのでしょうか。個人差はありますが、確率から考えると疑問が残ります。
@「利用者に分かりやすくなった」と航空局長、燃油サーチャージャー適用基準円建て
田村航空局長は20日、全日空と日本航空が燃油サーチャージャーの適用ゾーンを円建てにしたことについて、「利用者に分かりやすくなったことは改善ではないか」と述べました。なお、日本旅行業協会では従来から、燃油サーチャージャーを運賃に含め1本化することを求めています。
【コメント】「わかりやすさ」から言うと、1本化した方が利用者には分かりやすいですね。
*2月21日
@第2ターミナル「P2」駐車場の北側に立体駐車場を建設中
第3ターミナルの開業によって、自家用車で成田空港に来る人も増えそうですが、今、第2ターミナル横にある「P2」駐車場北棟の北側で、従来あった駐車場の一部を立体駐車場にする工事が行われています。「完成は平成27年夏」となっており、4月8日の第3ターミナル供用開始には間に合わないようです。下の写真は、16日に「P2」北棟から見た工事現場です。第3ターミナルへは写真の一番上側右よりにある歩道橋を渡って行くことになるのでしょうか? 第2ターミナルへはどうやって行くのでしょうか?
@ピーチの首都圏進出の狙いは首都圏での認知度向上と運航乗務員の確保
今日の日本経済新聞に夏季ダイヤで成田空港路線を増やすピーチ・アビエーションについて、井上社長へのインタビューも含めた、その狙いなどが載っています。今までピーチは他社が飛んでいない路線に乗り入れることによって、搭乗率を伸ばしてきました。成田空港を拠点として路線を増やす事は、他社と同一路線で競合しても勝ち抜く戦略に転換することを意味する、とのことです。また、運航乗務員の確保にも、首都圏の成田空港に進出する事が有利とみている、とのことです。
【コメント】記事の中で、また、「成田空港は運用時間制限のリスクがある」と書かれていますが、関西空港のように、制限時間がない場合のリスクもあるのではないでしょうか。到着が遅れて、乗客が鉄道の始発まで、空港内で仮眠することになるリスクもそうですが、LCCの機体整備はほとんどがその日の運航が終わり、翌日の運航が始まるまでの、真夜中にかけて行われます。それで、運航効率を上げるわけですが、最終便の到着が遅れても、翌朝の第1便の出発時間は簡単に遅らすことは出来ません。と言う事は、整備の時間が減ることになります。十分な整備士が配置できる体制があれば、整備時間が短縮されても、十分な整備を行えるかも知れませんが、低コストを“売り”にするLCCが、このような場合に備えて、余裕を持った整備体制を取るとは思えないのです。これが、“安全上のリスク”に繋がるのではないでしょうか。
@スターフライヤーが4月1日から客室乗務員全員を正社員に
スターフライヤーは昨日、4月1日から現在142人いる客室乗務員の内の、99人の契約客室乗務員を正社員に切り替え、今後採用する客室乗務員も正社員として雇用する、と発表しました。優秀な人材の確保と、離職率の低減による新人教育のコスト低減を目的とする、とのことです。正社員採用とするコストの増加は軽微、とのことです。
*2月20日
@「再共有化市民の家」の撤去始まる
千葉地裁は今日、成田国際空港株式会社(NAA)が求めていた、反対同盟旧熱田派の団結小屋「再共有化市民の家」の強制執行による撤去を始めました。同地裁は1月9日付けで団結小屋の撤去を命じました(1月21日の出来事参照)が、撤去がなかったため、強制執行に踏み切りました。これで成田空港用地内に残っている団結小屋は5ヵ所となります。
@スカイマークのスポンサーに20社が名のり
スカイマークの航空会社関係以外のスポンサー企業の申し込みが昨日締め切られました。申し込んだ企業は約20社に上っています。オリックス、HIS、大和証券グループ、新生銀行などが名乗りを上げています。スカイマークはこれらの中からスポンサーを選定することになります。
@12月主要旅行業者の取扱額で海外旅行は0.8%減、外国人旅行は24.9%増
観光庁が今日発表した「昨年12月 主要旅行業者の旅行取扱状況速報」によりますと、海外旅行額は3ヶ月連続マイナスの前年同月比(以下同じ)0.8%減、外国人旅行額は24.9%増、国内旅行額は4ヶ月連続プラスの1.8%増となりました。
@エミレーツ航空元社員が解雇無効を求め提訴
昨日、エミレーツ航空の元社員3人が労働組合を設立したとして、解雇されたことに対し、解雇の無効を訴える訴訟を大阪地裁に起こしました。3人は2012年に採用され、大阪事務所で予約 ・発券 ・問い合わせの電話対応の仕事をしていました。2014年6月にコールセンターの廃止を理由に自宅待機となり、9月に整理解雇となりました。この間、上司からのパワハラや残業代未払いなどに遭い、2013年1月に労働組合を結成し、同社と団体交渉を継続してきましたが、合意できず、提訴することにした、とのことです。
@イスラエル ・アルキアがA330-900neo型機4機発注の覚書
エアバスは現地時間18日、アルキア・イスラエル・エアラインズとA330-900neo型機最大4機を発注する覚書を締結した、と発表しました。
*2月19日
@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」47例目
昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」47例目が発生しました。成田発イスタンブール行きのターキッシュエアラインズ53便・B777型機が、機体に凍結防止剤を散布する、ディアイシング作業による遅れで、午後11時12分にB滑走路から離陸したものです。
【コメント】この便は午後10時30分発でしたが、同10時20分発のカタール航空機は大丈夫だったのでしょうか?
@石毛氏が「運用時間再延長」や「第3滑走路早期実現」などを主張
今日の毎日新聞によりますと、昨日開かれた成田空港地域共生・共栄会議で芝山町の住民代表である石毛博道氏は、成田市 ・芝山町 ・多古町の騒音地域住民を横断する新組織の設立を提案しました。提案理由として石毛氏は「これからは騒音地域住民も成田空港の発展について提案しなければいけない」とし、新たな騒音対策を前提に(1)航空会社からの要望が強い午後3時から6時台の発着枠の拡大、(2)運用時間の再延長、(3)午後10時台の発着枠の拡大(現在は両滑走路で各10回)、(4)第3滑走路の早期実現、などを目指す、としています。
この提案に対して、成田市の騒音地区住民団体「成田空港騒音対策地域連絡協議会」の成尾会長は会議後、「石毛氏から事前に話はなかった。(現段階で)自分の一存でよいとも悪いとも言えない」と困惑気味に述べました。
【コメント】石毛博道氏は1994年まで反対同盟熱田派の事務局長でしたが、現在の運用時間の延長を提案した時にも、主導した、とのことです。
@1月の成田空港貿易額で輸出額が26.9%増、輸入額が0.3%増に
東京税関が今日発表した「1月 成田空港貿易概況(速報)」によりますと、輸出額が7ヶ月連続プラスの前年同月比(以下同じ)26.9%増、輸入額が4ヶ月連続プラスの0.3%増となりました。
@苫小牧市側が新千歳空港の深夜・早朝発着枠増を「おおむね了承」
昨日開かれた北海道当局と苫小牧市地域協議会の話し合いで、苫小牧側は道が示した深夜・早朝時間帯の発着枠を6回から30回に拡大する案を「おおむね了承する」と伝えました。今後は千歳市側との話し合いが焦点となります。
@日本航空が「ローリングプラン2015」を発表、16年3月期の純利益が3.6%増に
日本航空は昨日、「JALグループ中期経営計画ローリングプラン 2015」を発表しました。計画によりますと、2016年3月期決算では売上高が燃油サーチャージャーの減少などで前期(見通し)比(以下同じ)1.1%減となるものの、原油価格安などの影響で営業利益は2.9%増、純利益が3.6%増の1440億円となる、としています。
また、2015年度の座席供給量を前年度比(以下同じ)3%増とするものの、当面の新規路線開設予定などは示していません。
@「日本航空はスカイマークの支援はしない」と植木社長
日本航空の植木社長は昨日の記者会見で、スカイマークへの支援について、アドバイザーのGCAサヴィアンから書類を受けとったことを明らかにした上で、「内容が我々が協力できうる範囲ではなかった」と述べ、「スポンサーとして名乗り出ることはない」と明言しました。また、この件に関しての決定は「自社としてのポリシーで決めたもの。国土交通省の意向とは関係ない」と述べました。ただ、共同運航については一旦白紙に戻すものの、「単一の支援については提案があれば検討する」と述べました。
また、税制改正で税金が増えることについては「法が改正されれば、しっかりと納税していく」と述べ、「130億円程度の増税となる見込み」と述べました。
@全日空は出資も含めて検討中
今日の読売新聞によりますと、ANA ホールディングスはスカイマークに対して、出資を含めた支援などでスポンサーになる検討を始めた、とのことです。出資の他に共同運航や燃料の共同購入などの支援も提案していく、とのことです。なお、出資比率については柔軟に対応する模様、としています。
@デルタ航空もスカイマークへの支援は「考えていない」
時事通信によりますと、デルタ航空の上級副社長は現地時間18日、ニューヨークで、スカイマークの支援について「現時点でそのような計画はない。われわれは、現在の日本向けのサービスに満足している」と述べました。
@三菱リージョナルジェットの初飛行は5月29日に
三菱航空機会社は三菱リージョナルジェット(MRJ)の初飛行を5月29日に行う方針を決定した、とのことです。初飛行はおよそ1時間で名古屋空港から伊勢湾、太平洋に抜け、名古屋空港に戻る予定です。機体の強度試験などが順調に進んでおることから、パリエアショーの前に初飛行を行い、受注に向けアピールする狙いもあります。ただ、当日の気象状況によってはルートを変更したり、延期もある、とのことです。
@ターキッシュエアラインズがマレーシア航空のA380型機をリースか
トルコのターキッシュエアラインズはマレーシア航空が所有している8機のA380型機の内、2機のリースを検討している、とのことです。経営再建中のマレーシア航空は大型のA380型機の運航を減らしたい意向があり、ターキッシュエアラインズはA380型機を購入せずに、A380型機の需要動向を見ることが出来るメリットがあります。
*2月18日
@エア・アジアX が7月30日から成田=クアラルンプール線を増便へ
今日の「Traicy」によりますと、エア・アジアXは現在週4便で運航している成田=クアラルンプール線を7月30日から10月2日まで増便し、週7便の、毎日運航とすることを発表しました。
@トランスアジア航空が4月からの増便を取りやめる
台湾のトランスアジア航空は昨日、計画していた4月8日からの成田=台北線の増便を取りやめる、と発表しました。理由は「機材繰りのため」としています。
@「定刻で飛ぶ」ために「エンジン修理必要」の日誌を改ざんすることも
昨日の「dot 」によりますと、航空評論家の秀島一生さんは「AERA 」に載った「格安礼賛が脅かす翼」で、日本のLCCの関係者から聞いた話として、パイロットが日誌に「エンジンを修理すべき」と書いたところ、「定刻に飛ばないとだめだ」と言われて、日誌を書きかえたり、破り捨てたりしている、と話しています。
【コメント】「礼賛」しているのは利用者だけではなく、企業の言いなりになって「規制緩和」に力を入れている国土交通省もそうですね。
@1月の訪日外客数が過去最高に、出国日本人は1.2%減
観光庁は今日、1月の訪日外客数(推計値)を発表しました。1月の訪日外客数は前年同月比29.1%の約121万8000人と、1月としての過去最高となりました。
一方、出国日本人数は同1.2%減の約123万8000人となっています。
@全日空B787-8型機がエンジン不具合で欠航に
昨日午後4時頃、宮崎発羽田行きの全日空610便 ・B787-8型機の出発前点検で、エンジン制御系統の不具合が発生し、整備に時間がかかるため、この便は欠航となりました。
@スカイマークが執行役員の分担決める、会長と社長は再建に専念
スカイマークは昨日の役員会で、取締役の担当職務について決めました。井手会長と有森社長は再生業務に専念し、新任の執行役員4人が経理部 ・総務人事 ・空港管理 ・クルー管理兼訓練審査部門をそれぞれ担当します。
*2月17日
@「うなりくん」が目印の「空の駅 さくら館」、オープンは3月26日
昨日、「成田市 さくらの山」に整備中の「空の駅 さくら館」工事の様子を見てきました。工事は順調に進んでいるようで、工期は3月末となっていましたが、12日の出来事で書いたように、3月26日のオープンが決まっています。かなり大きな施設で、外側から見ても売店やフードコートのような場所が見えます。少し気になったのは、季節によっては今でも狭く混雑するのに、さくらの季節と重なるオープン時期には駐車場が大混雑になるのでは、と言う事です。成田市のイメージキャラクターである「うなり君」が目に付きます。
@「共同運航は必須ではない」と井手会長
今日の毎日新聞によりますと、スカイマークの井手会長は同紙とのインタビューで、機材をB737型機に戻したことにより、羽田路線の搭乗率がが改善して、他社との共同運航は「必須ではなくなった」と述べました。また、国内航空会社の支援については、海外の航空会社よりも優先して受け入れる考えを明らかにしました。
@オリックスがスカイマークのスポンサーを検討
航空機リース事業などを手がけるオリックスがスカイマークのスポンサーに名乗りを上げる検討をしているようです。同社は全機をリースで調達しているスカイマークと提携することで、リース事業の拡大を目指す思惑があるものと見られます。スポンサーの申し込みは一般企業が19日、航空会社は23日となっています。
@ブラジルのTAM航空機が雹で、機体前部がぼこぼこに
現地時間8日午後5時頃、ブラジル ・リオデジャネイロ国際空港を離陸したTAM航空のA321型機が乱気流に巻き込まれました。同機は落雷で気象レーダーが故障し、雹によって機首が凹み、操縦席窓もひびが入りました。このため、機体内の空気が抜ける恐れが出たため、高度5300mで飛行し、約3時間後にリオデジャネイロ国際空港に戻り、無事緊急着陸しました。この間、約45分間は機体が大揺れに揺れた、とのことです。しかし、機内アナンスはなく、乗客は着陸してから事態を知った、とのことです。機体の写真はここにあります。
【コメント】どうしたのでしょうか。多分、非常に活発な積乱雲に突っ込んでしまったと思われますが、何故、離陸してすぐにこんな事態になったのでしょうか。気象情報をチェックしていなかったのでしょうか。何か、エア・アジア ・インドネシア8501便の事故をお思い出させます。墜落してもおかしくない状態ではなかったのではないでしょうか。
*2月16日
@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の46例目が発生
昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の46例目が発生しました。上海発成田行きのユナイッテド・パーセル・サービス(UPS)109便が、上海空港の悪天候(視界不良)による発着制限のために遅れ、午後11時12分にA滑走路に着陸しました。
@所沢市の住民投票で設置賛成が65%、市長は判断示さず
昨日、所沢市で行われた防音校舎への空調機器設置の是非を問う住民投票は賛成が64.86%、反対が34.24%で設置を求める意見が過半数を占めました。投票率は31.54%で、賛成票は有権者の3分に1に達しませんでした。藤本正人市長は、会見で「財政面を考慮しながら今後、慎重に考えていきたい」と述べるにとどまり、エアコンの設置を認めるかどうかの判断は示しませんでした。
@全日空B787-8型機が同一機体で連日の同一トラブル
昨日午後4時頃、羽田発金浦行きの全日空1165便 ・B787-8型機が出発しようとしたところ、ブレーキ系統に不具合が発生しました。整備に時間がかかるため、同便は機材を変更して、約2時間40分遅れで出発しました。なお、この機体は14日にブレーキ系統に不具合が起こった機体です。
@日本航空機が防氷装置不具合警告で引き返す
昨日午前11時頃、大阪発函館行きの日本航空2123便・CL-600型機が長野県上空を飛行中に、計器の凍結を防ぐ防氷防止装置の不具合を示す表示が出ました。このため、同機は大阪空港に引き返しました。このトラブルで同便と折返し便が欠航となりました。
@韓国発のエール ・フランス機がエンジントラブルでロシアに緊急着陸
現地時間15日午後1時26分頃、ソウル発パリ行きのエールフランス航空のB777型機が、エンジン1基にトラブルが発生し、エンジン1基でロシアのエカテリンブルグの空港に無事緊急着陸しました。