2015年5月後半の出来事


*5月31日

@第1ターミナル前に「蓮の和風庭園」6月22日オープン
 成田国際空港株式会社(NAA)は第1ターミナル前に「蓮の和風庭園」を6月22日にオープンさせると発表しました。千葉県指定天然記念物で、約2000年前の地層から見つかり、発芽して花を咲かせた「大賀蓮」が花を咲かせる予定です。
 写真は4月16日に撮った、「蓮の和風庭園」工事のようすです。

@全日空のB787-8型機が機内アナウンス不具合で機材交換し、4時間半遅れる
 昨日午後0時30分頃、羽田発ミユンヘン行きの全日空217便・B787-8型機で客室内アナウンスシステムに不具合が発生しました。整備に時間がかかるため、同便は機材を変更して約4時間30分遅れて出発しました。

@支援4者がスポンサー契約を発表
 スカイマーク、インテグラル、ANA ホールディングス、UDSエアライン投資事業有限責任組合の4者は昨日、「スカイマークのスポンサー契約及び株主間契約の締結について」を発表しました。

@スカイマークの大量運休が6月6日まで延長
 スカイマークの機材整備による運休が6月6日まで延長されています。
【コメント】これだけの大量運休は異常です。同社はその理由を明らかにすべきではないでしょうか。整備士が退職で少なくなったのか、機材整備に組織的な手落ちがあったのか、予約が集まらないのか、などと疑ってしまいます。国土交通省の注意があった、とは聞いていませんが。


*5月30日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」15回目発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」15回目が発生しました。松山発成田行きのジェットスター・ ジャパン404便・A320型機が、前便で成田空港の濃霧により、成田出発が遅れたための、玉突き遅延によるものです。午後11時30分にB滑走路に着陸しました。

@フェデックス機がエンジントラブルで緊急着陸
 昨日午後1時40分頃、関西発成田行きのフェデラルエクスプレス5193便・MD11型機で3基あるエンジンの内、尾翼にある第2エンジンの異常を示す警告が出ました。同機はこのエンジンを停めて、約15分後に無事緊急着陸しました。

@スカイマークが再生計画を提出
 スカイマークは昨日、東京地裁に再生計画案を提出しました。これによりますと、100%減資を実施した後、インテグラルや政策投資銀行などが出資する180億円の内、155億円を弁済原資とする計画になっています。

@韓国で中東呼吸器症候群(MERS)の感染拡がる
 韓国の保健当局は現地時間28日、「中東呼吸器症候群(MERS)」に感染した患者が確認された、と発表しました。感染者は昨日現在10人以上に増えています。最初の患者は20日に中東・バーレーンから帰国した男性で、その後、この男性が治療を受けていた病院の別の男性患者の家族や治療に当たった女性医療スタッフなど、とのことです。
 また、父親と姉が感染した、感染疑惑の男性が26日に香港に出国し、香港の空港で熱があるため、感染者と接触の有無を聞かれたにもかかわらず、否定しました。その後、陸路で中国本土に渡り、検査の結果、感染が確認され隔離され治療を受けています。中東呼吸器症候群(MERS)は2012年9月に英国で発見された感染力の強い新種のコロナウイルスにより引き起こされます。現在まで、世界で患者が約1000人発生し、少なくても423人が死亡しています。
【コメント】またまた、やっかいなウイルスが出てきたようです。重症急性呼吸器症候群(SARS)のような大事にならないと良いのですが。

@韓国・イースター航空の機長が警報の出たドアをテープで補修し運航
 昨日の「chosun Onlin」によりますと、ソウル行政裁判所第6部は現地時間28日、韓国LCC「イースター航空」の機長が、韓国国土交通部から受けた操縦資格停止処分の取り消しを求めた訴訟で、機長の請求を棄却する判決を言い渡しました。この事件は昨年1月9日に仁川発清州行きの国内線で、後部ドアがきちんと閉まっていない、との警告が2回出ましたが、機長は客室乗務員にドアの取っ手を押さえているように指示して、清州まで運航したものです。機長は「ドアがきちんと閉まっているかどうか確認させただけだ」と主張しましたが、判決では機長から会社側に出されたメールでこの主張を否定しました。なお、この日はこの機体で、この後も済州島に飛行し、さらに、済州島から金浦に向かった時にはドアをテープで補修して飛行しました。また、判決ではイースター航空がこの件に関する報告書を削除しようとしていたことも明らかにしました。写真は成田空港に到着したイースター航空機です。

@ロシア・トランスアエロ機がコース間違え、北京市街地を飛行
 昨日の「新華ニュース」によりますと、現地時間28日午前1時20分頃、北京発モスクワ行きのトランスアエロ航空8888便が離陸後、飛行コースを間違えて北京の市街地上空を飛行した、とのことです。管制官から指摘されてすぐに本来の飛行コースに戻った、とのことです。
【コメント】何で、飛行コースを間違えたりするのでしょうか。混雑時間帯であれば、非常に危険な行為です。


*5月29日

@日本航空の4月実績は国際線・国内線共に順調
 日本航空が昨日発表した「JALグループ4月輸送実績」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)7.5%増、利用率は4.0ポイント増の74.9%となり、国内線旅客数は1.7%増となり、利用率は2.2ポイント増の61.3%となりました。
 成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が3.7ポイント増の70.2%、成田=札幌線が17.5ポイント増の50.7%、成田=名古屋線が0.4ポイント増の59.5%、成田=福岡線が6.5ポイント減の40.5%となっています。

@口之永良部島噴火の航空機への影響は、今の所軽微
 今日、口之永良部島で爆発的噴火が起こりましたが、今の所、航空機の運航に大きな影響は出ていないようです。沖縄や東南アジアに向かう航路で、一部が飛行コースを変更しているようですが、欠航便は出ていないようです。しかし、今後の風向きによっては影響が出てくる恐れもあります。

@エアバスCEO「ただの債権者ではない」と牽制
 スカイマークの再生計画は全日空の支援を前提に、今日提出されるようです。今後、7月にも予定されている債権者会議に向けて、大口債権者との厳しい交渉が行われることになります。
 今日の「Aviation Wire」によりますと、現地時間28日、エアバスのプレジエCEOはスカイマークの再生計画提出について、同紙の質問に答え、「今ははっきりしたことは言えないが、ただの債権者ではないと考えている。再生計画案の内容を精査して結論を下したい」と牽制した、とのことです。

@3月の旅行会社取扱額は海外旅行が10.7%減、外国人旅行が32.0%増
 観光庁が27日に発表した「3月主要旅行業者の旅行取扱状況速報」によりますと、海外旅行は前年同月比(以下同じ)10.7%減と6ヶ月連続のマイナス、外国人旅行は32.0%増、国内旅行は1.5%増と7ヶ月連続のプラスとなっています。
 また、2014年度の取扱額は海外旅行が前年度比(以下同じ)1.6%減、外国人旅行が35.2%増、国内旅行が2.1%増となっています。

@タイの航空会社による増便とチャーター便認可は6月も継続へ
 国土交通省は国際民間航空機関(ICAO)がタイの航空安全に関する懸念を表明したことにより、タイの航空会社の日本への新規乗り入れを禁止していますが、これに代わる措置として、タイ国籍の航空会社による増便やチャーター便を5月末まで認可していました。6月以降もこの認可を継続する事になりました。
【コメント】これで良いのでしょうか。過去のフィリピンに対する措置とは違いますね。安全よりも訪日外国人を増やす事に重点を置いているように見えます。

@米軍ヘリ3機が大阪空港に緊急着陸、「燃料不足」理由も給油せず離陸
 昨日午後1時頃、大阪空港に米軍のヘリコプター3機が緊急着陸しました。3機の内の1機の燃料が足りなくなった、との連絡がありましたが、乗っていた整備士が1機の点検を行った後、燃料の補給をせずに離陸しました。このトラブルでA滑走路が約10分閉鎖されました。

@LCC利用経験者が着実に増加、リサーチバンク調査
 リサーチバンクが昨日発表した「格安航空会社(LCC)に関する調査(2015年)」によりますと、20歳以上の1年に1回以上航空機を利用する人にLCCの利用経験を聞いたところ「利用したことがある」が33%となり、前年比4ポイント増となりました。また、LCCを利用したことのある人の中で、利用して「非常に満足」「満足」と答えた人は54%になりました。国際線と国内線の利用割合は、それぞれ、30%、82%となりました。また、今後の利用について聞いたところ「利用したい」と答えた人が70%でした。さらに、LCCの今後について聞いたところ「定着する」が15%、「まだ定着していないが、今後定着するだろう」とした人が58%となりました。
 調査は5月11・12日に実施し、有効回答は1800件でした。

@シンガポール機のエンジン再始動まで約30分降下
 現地時間23日に起こった、シンガポール航空A330型機のエンジン停止トラブルでは、パイロットがエンジンを再始動させるまでに、約30分を要し、その間に毎分1500フィート(約450m)で降下を続けた、とのことです。同機は約2ヶ月前にエアバスから引き渡された機体、とのことです。悪天候は熱帯低気圧によるもの、とのことです。

@アフリカでエールフランス機がカメルーン山に接近し警報で回避
 昨日のCNNニュースが伝えたところによりますと、フランスの航空事故調査局は現地時間28日までに、今月2日にアフリカ西部のギニアの首都マラボ発カメルーンのドゥアラ行きのエールフランス953便・B777型機が、激しい雷雨を回避するために、航路を変更し、本来の航路に戻る際に、カメルーン山に近づきすぎて対地接近警報装置が作動する重大インシデントを起こしていたことを明らかにしました。この時、同機は高度約9000フイートを飛行していましたが、急遽、13000フイートまで上昇し、難を逃れました。原因は調査中、とのことです。

@エアバス COO が「A320型機月産60機も視野」
 エアバス CCO のリーヒー氏は現地時間28日、A320型機の生産について、月産台数を現在の42機から2017年第1四半期に50機以上とする計画を明らかにしました。彼はまた「2018年には60機まで引き上げる必要があるかも知れないが、サプライヤーとの問題もある」と述べました。


*5月28日

@成田空港の4月は総発着回数と総旅客数が4月として過去最高
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「4月の空港運用状況」によりますと、総発着回数は前年同月比(以下同じ)2%増と、4ヶ月ぶりの前年同月比プラスとなり、4月として過去最高になりました。この内、国際線は1%増で10ヶ月ぶりのプラスとなり、4月としての過去最高となりました。国内線も2%増と4ヶ月ぶりのプラスで、4月としての過去最高となっています。
 総旅客数は9%増で11ヶ月ぶりにプラスとなり、4月として過去最高となりました。この内、国際線は7%増で13ヶ月ぶりにプラスとなりましたが、日本人は6%減となり、外国人が大きく上回りました。外国人は27%増と27ヶ月連続でプラスとなり過去最高を記録しました。国内線は23%増と45ヶ月連続のプラスとなり4月として過去最高となりました。
 国際線貨物量は積込が2%増で、この内、輸出量が4%増、取卸量は±ゼロで、この内、輸入量は±ゼロとなっています。
 給油量は3%減となりました。
【コメント】昨年3月末からの羽田空港国際線増枠の影響が、前年同月比に反映されなくなったようです。外国人の増加は春節の影響が大きいのかも知れません。

@成田空港から逃走の中国人を茨城県で確保
 東京入国管理局は昨日、去る1月に成田空港から出国手続き後に逃走した中国人男性(1月21日出来事参照)を、26日に茨城県鉾田市で発見、不法残留の疑いで拘束した、と発表しました。逃走の理由や逃走期間中に何をしていたかなどを調べて、強制送還するかどうか決める、とのことです。

@成田空港の2014年バードストライクは全国6位
 今国土交通省が発表した2014年の全国の空港における鳥衝突(バードストライク)件数は昨年比(以下同じ)3.4%増の1903件となりました。発着回数は3.5%増となっています。この内、成田空港では14件減の48件で第6位でした。ただし、発着1万回当たりの発生率では全国でも下位になります。
 鳥衝突による引き返しや目的地変更などの件数は8件減の16件、離陸中止が8件減の23件、進入復航が14件増の21件、機体損傷が3件減の63件となりました。

@2012年7月の那覇空港滑走路誤進入はパイロットの聞き間違い
 運輸安全委員会は今日、2012年7月5日に那覇空港で起きた、中国東方航空機が許可なく滑走路に進入し、着陸直前だったエア・アジア機が着陸をやり直したトラブルの報告書を公表しました。報告書によりますと、管制官が東方航空機に対して「Hold short of ranway(滑走路手前で待機せよ)」と指示したのを、パイロットが「Line up and wait(滑走路上で待機せよ)」と聞き違えたことと、管制官が復唱を聞き間違え、正確に指示が伝わった、と思い込んだことによる、としています。管制官は当時、耳かけ式のイヤホンマイクを手で持って、音声はスピーカーで聴いていました。当時は視界が良く、滑走路に進入した中国東方航空機に気付いた管制官がエア・アジア機にやり直しを指示しましたが、夜や視界が悪かった場合は事故に繋がる可能性があった、と指摘しています。

@全日空B787-8型機がオイル漏れで欠航に
 現地時間25日午前6時頃、ジャカルタ発成田行きの全日空836便・B787-8型機の出発準備中に、左エンジンからオイルが漏れているのが見つかり、整備に時間がかかることから同便は欠航となりました。

@日本航空のB787-8型機が補助翼整備で機材交換
 昨日午前10時半頃、成田発ヘルシンキ行きの日本航空413便・B787-8型機で補助動力装置の整備作業が必要となり、同便は他のB787-8型機に機材を交換して、2時間14分遅れで出発しました。

@シンガポール機が悪天候で両エンジンが停止、再起動で事なきを得る
 現地時間23日夕方、シンガポール発上海行きのシンガポール航空836便・A330-300型機が、出発から約3時間半後に高度39000フィート(約12000m)を飛行中、2基のエンジンが止まるトラブルに見舞われていたことが昨日分かりました。当時は悪天候で、エンジンの1基はすぐに再起動できましたが、もう1基は降下中に再起動に成功し、定刻から11分後に無事上海空港に着陸しました。エンジンが停止していた間に同機は約4000m降下しました。到着後の点検ではエンジンに異常はなかった、とのことです。
【コメント】どのような悪天候だったのかは明らかになっていません。しかし、このようなことは、今までに聞いたことがありません。墜落事故の時には同じようなことがあったのかも知れませんが、これは分かりませんね。このような悪天候を避けることが出来なかったのでしょうか。

@ベルギーの航空管制機器不具合で、全空港の離発着が停止に
 現地時間27日朝、ベルギーで航空管制機器のトラブルが発生し、ベルギー全土の空港で離発着が出来なくなりました。ベルギー国内を飛行中の航空機は近隣の空港に目的地を変更しました。ただ、ベルギー上空を通過するだけの航空機は、他のセクションの航空管制を受けているため影響はありませんでした。

@中国・天津航空がE190-E2型機 2機などを発注
 ブラジルのエンブラエルは中国の天津航空からE195型機を20機、E190-E2型機を2機確定受注した、と発表しました。同社のE2シリーズはMRJのライバル機になります。


*5月27日

@成田空港の累積発着回数が6月2日に500万回に
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、6月2日に開港以来の累積発着回数が500万回に達する、と発表しました。日本航空413便・成田発ヘルシンキ行きで500万回となる見込み、とのことです。約37年かかっての達成となります。

@再建計画に暗雲、エアバスも不満表明
 昨日の東京経済オンラインによりますと、最大債権者である「イントレピッド・アビエーション」がANA ホールディングスの再建計画参加に「 NO 」を表明した背景には、一旦ほぼ合意していた全日空がA330型機を同社からリースする契約を、全日空側がキャンセルした事が背景にあるようです。先月22日の再建計画合意のきっかけは、「イントレピッド・アビエーション」が「全日空の参画が妥当だと考える」との書簡をスカイマークに送ったことにあり(5月6日の出来事参照)ますが、これは、A330型機リース契約合意が絡んで、出されていたようです。全日空側が、これをひっくり返したことが今回の騒動の原因のようです。
 また、今日の日本経済新聞によりますと、第2の大口債権者であるエアバスも再建計画の見直しを要求しているようです。エアバスは昨日、「再生計画案の内容は十分ではない」と関係者に伝えました。エアバス関係者は「現状の案のままであれば債権者集会で反対票を投じる可能性もある」と述べた、とのことです。エアバスとしては29日の再建計画提出期限を延期するよう求めています。エアバスとしても、再建後のスカイマークがA330型機やA380型機を使わず、小型機のみで運航することに不満を持っているようです。
 イントレピッド・アビエーションとエアバスの両社が反対した場合、再建計画は成立しません。
 また、今日の朝日新聞が伝えたところによりますと、社長は政策投資銀行が出すことになった、とのことです。当初は全日空から出す予定でしたが、「競争環境が緩む恐れがある」との国土交通省の意向を考慮したもの、とのことです。
 写真は新千歳空港を移動するスカイマークのA330型機です。

@全日空の4月実績は国際・国内共に順調
 全日空が今日発表した「4月 ANA グループ実績」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)15.4%増、利用率は6.2ポイント増の71.6%となりました。
 一方国内線では旅客数が1.5%減、利用率は2.8ポイント増の58.4%となっています。
 この内、成田空港路線の利用率は成田=札幌線が1.6ポイント減の40.1%、成田=大阪線が2.1ポイント増の81.6%、成田=福岡線が7.4ポイント増の44.1%、成田=中部線が0.7ポイント増の70.0%、成田=仙台線が2.6ポイント減の36.8%、成田=那覇線が2.7ポイント増の58.9%、成田=新潟線が6.2ポイント増の39.8%となっています。

@昨日、ジェットスター・J の累積旅客数が900万人を突破
 ジェットスター・ ジャパンは今日、昨日で就航開始以来の累計搭乗者数が900万人を突破した、と発表しました。就航から1058日目での達成となり、日本のLCCとしては最速のペースとなります。同社によりますと、1000万人突破は夏頃の見込み、とのことです。
 なお、ライバルのピーチ・アビエーションも5月に入り900万人を達成し、1000万人は夏頃達成の見込みとのことです。

@バニラの4月搭乗率は79.1%
 バニラ・エアが昨日発表した4月利用実績によりますと、国内線は搭乗者数が前年同月比(以下同じ)87.7%増、搭乗率が31.6ポイント増の74.0%、国際線が搭乗者数7.4%増、搭乗率が17.5ポイント増の85.2%となり、全体では搭乗者数が88.2%増、搭乗率が27.3ポイント増の79.1%となりました。欠航率は0%、遅延率は6.2ポイント減の18.2%となっています。

@全日空のB787-8型機がブレーキシステム不具合で欠航
 昨日午後3時半頃、広島発羽田行きの全日空680便・B787-8型機の点検で、ブレーキシステムに不具合が見つかりました。この整備に時間がかかるため、同便は欠航となりました。

@大田大臣が訪日外国人目標引き上げを否定
 大田国土交通大臣は昨日の閣議後の記者会見で、記者からの「2020年の訪日外国人目標を2000万人から2500万人にするとの話があるが」との質問に答え、「そういう事実はない。今は2000万人が現実味をおびているので、備えをどうするか詰めることが一番大事」と答えました。


*5月26日

@成田空港周辺地域でデング熱ウイルスの検査は行われているのか?
 千葉県や千葉市などでは昨年のデング熱感染騒動の教訓から、県内の公園などで媒体となる蚊を採取して、デング熱ウイルスを持っているかどうか定期的に検査するそうです。このウイルスは流行地帯から入国する人がウイルスに感染し、その人を刺した蚊から、この蚊が他の人を刺すことにより感染するようですが、窓口になっている成田空港周辺では大丈夫なのでしょうか。航空機内の蚊については、検疫所が他のウイルスと一緒に検査しているようですが、周辺地域の蚊についての検査は行われているのでしょうか。

@スカイマークの最大債権者が「 ANAHD の参加に反対」と伝える
 今日の「日テレNEWS24」によりますと、スカイマークの最大債権者である、アメリカの航空機リース会社イントレピッド・アビエーションが、「ANA ホールディングスが参加する再建計画案には反対する」との書面を、再建計画を監督する弁護士に提出した、とのことです。再建計画は29日までに提出することになっています。
 スカイマーク側は債権者への弁財率を5%程度(95%は債務放棄)にする方向で再生計画を作成しており、大口の債権額について「過大だ」と圧縮する方向で交渉していますが、大口債権者側はこの方針に反発しているようです。
 また、スカイマークの再生計画で、新会長にインテグラルの佐山展生代表が就任することが明らかになりました。新社長は全日空がOBを中心に人選を進めています。
【コメント】再建計画が認められるまでは、まだまだ、大きな山場がありそうですね。順調にはいかないようです。

スカイマークの運休が6月2日までに34便
 スカイマークは今日、29日〜来月2日まで、機材整備による運休が34便発生する、と発表しました。

@全日空のB787型機が航法装置不具合で欠航に
 昨日午後6時半頃、羽田発広島行きの全日空685便・B787型機で、航法装置に不具合が発生し、整備に時間がかかるため、同便は欠航となりました。

@新千歳空港で1時間発着枠を5枠増やす試行をお盆期間などに
 国土交通省新千歳空港事務所は昨日、新千歳空港の1時間当たり発着回数を、お盆期間や年末年始などの発着希望が多い昼間の時間帯に、5回増やす試行を実施する、と発表しました。臨時便やチャーター便に適用されます。この、試行の結果を見ながら、定期便の発着枠拡大を目指す、とのことです。

@欧州から米国に向かった10便に「化学兵器積んだ」との脅迫
 現地時間25日早朝、欧州各地から米国に向かった旅客機10便に「化学兵器を搭載している」との匿名の電話が、米東部メリーランド州の警察にありました。この内のエールフランスKLM便はF15戦闘機に誘導されて、ケネディ国際空港に緊急着陸させられました。10便とも到着後の捜索の結果、化学兵器は見つかりませんでした。


*5月25日

@4月の成田空港貿易額は輸出入ともに前年同月比プラス
 東京税関が今日発表した「成田空港4月貿易概況(速報)」によりますと、4月の貿易額は輸出が前年同月比16.8%増と10ヶ月連続のプラス、輸入が同13.6%増と7ヶ月連続のプラスとなりました。

@今日午後の地震で、両滑走路を約10分間閉鎖し安全確認
 今日午後2時半頃、関東地方で発生した地震で、成田空港では震度4でした。成田国際空港株式会社(NAA)では発生直後から2本の滑走路を閉鎖して、安全点検を行い、約10分後に運用を再開しました。

@台湾のエバー航空が成田=台北線に臨時便を34本設定
 今日の「Fly Team」によりますと、台湾のエバー航空は6月18日〜7月7日の間に成田=台北線で、合計34便の臨時便を運航することを発表しました。機材はA321型機かA332型機を使用します。

@羽田発の日本航空機が車輪不具合表示で引き返す、23日
 23日午前11時35分頃、羽田発那覇行きの日本航空913便・B767-300型機で、離陸直後に車輪のトラブルを示す警告が出ました。このため、同機は羽田空港に引き返し、午後0時15分頃、無事緊急着陸しました。同便はその後、遅れて運航したのか、欠航になったのかは分かりません。


*5月24日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」14回目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」14回目が発生しました。香港発成田行きのバニラ・エア304便・A320型機が、香港空港の悪天候のために出発が遅れ、午後11時17分にA滑走路に着陸したものです。

@全日空のB787-8型機が動翼不具合で約3時間遅れる
 現地時間23日午前7時頃、ジャカルタ発羽田行きの全日空856便・B787-8型機が出発に向け準備中に、動翼装置に不具合が見つかりました。この整備のため、同便は約3時間遅れで出発しました。

@ジェイエア機が客室気圧低下警告で引き返す、大阪空港
 昨日午後2時10分頃、大阪発花巻行きの日本航空2185便・ERJ170型機が岐阜県上空を飛行中に、客室の気圧が低いとの警告が出ました。このため、同機は大阪空港に引き返しました。客室乗務員2人と乗客1人が軽い頭痛を訴えました。同便は機材を変更して午後5時過ぎに再出発しました。
【コメント】気のせいでしょうか、このところ、日本航空グループで不具合が多いように思います。整備は大丈夫でしょうか。

@日本航空B787型機が気象レーダー不具合で約2時間遅れる
 見落としていましたが、21日午後6時頃、成田発バンクバー行きの日本航空18便・B787-8型機が出発のためゲートを離れたところ、気象レーダーに不具合が発生しました。この整備に時間がかかったため、同便は1時間50分遅れで出発しました。


*5月23日

@関空運営権応札は1グループのみ
 昨日応募が締め切られた関西空港と大坂空港の運営権売却1次入札で、応募したのはオリックスとフランスの空港運営大手「バンシ・エアポート」の連合体だけだったようです。事前審査を通過した国内企業や企業連合は2兆円以上という高額や、45年という長期の運営権で応札を見送りました。今後、オリックスとバンシ連合と新関西国際空港会社の交渉が決裂しない限り、同連合が運営権を取得する事になります。

@福岡空港の混雑緩和でヘリポートを移転へ
 過密化が問題となっている福岡空港で、ヘリコプターの年間発着回数が約7000回となり、旅客機の離発着に支障が出ている問題で、国土交通省は福岡空港近くに、新たなヘリポートを建設し、移転する方針を固めました。候補地として国営の「海の中道海浜公園」が有力視されている、とのことです。
 写真は金印を見にジェットスター・J で日帰りした時の、帰り便で撮った写真です。海の中道の向こう側が金印の出土した志賀島、手前側が「海の中道海浜公園」です。
【コメント】この日は出土した金印公園と、実物が展示されている福岡市立博物館を見てきました。LCCだからこそ、このような気軽な旅行が出来るのですね。

@日本航空機がドアロック警告で引き返す、大阪空港
 今日午前7時25分頃、大阪発山形行きの日本航空2233便・ERJ170型機が三重県上空を飛行中に、前方客室ドアがロックされていない、との警告が出ました。このため、同機は大阪空港に引き返しました。点検したところドアに異常はなく、同8時40分頃に再出発しました。

@スカイマークが機材整備による欠航を28日まで延長
 スカイマークは機材整備による運休を27日・28日も実施すると発表しています。27日に11便、28日に13便が運休する予定です。
【コメント】この大量運休は「機材整備による」と言っていますが、これだけ多数の運休については、もう少し詳しい説明が必要ではないでしょうか。

@ジェットスター・J の欠航「お知らせ」は遅くないか?
 ジェットスター・ ジャパンは昨日、機材整備で3便を欠航させています。
【コメント】同社ホームページの「お知らせ」では、更新が昨日の17時26分になっています。所が欠航便の出発時間は14時20分、17時40分、20時30分となっています。搭乗予定者にはメールで連絡を入れているのでしょうが、「お知らせ」が遅いのではないでしょうか。私も、以前に同社便に乗ろうとして、家を出る寸前に成田空港公式ホームページの時刻表で欠航を知り、空港まで無駄足を踏まないですみました。メールはこの後、受けとりました。この時には「おわび」としてバウチャーをもらったのですが。


*5月22日

@故小泉よねさんの強制収用補償問題で最終合意書取り交わす
 昨日、故小泉よねさんの自宅などが強制収用された問題で、成田国際空港株式会社(NAA)と遺族が補償問題で最終合意書に署名しました。この問題をめぐっては、2月に国土交通省と成田国際空港株式会社(NAA)が遺族と話し合い、基本合意していました。(2015年2月4日の出来事参照)記者会見した遺族は「複雑な心境だが、空港建設がなかったら本人が農民として送ったであろう『生活権』に対する補償が認められたので合意した」と話しています。補償金は弁護士費用などを除いて沖縄や福島の市民団体に寄付するそうです。

@日本航空のB787-8型機の整備長引き、機材交換して運航
 今朝、羽田発金浦行きの日本航空91便に使う予定だったB787-8型機の整備に時間がかかったため、同便は機材をB767型機に変更して、8時45分頃出発しました。詳しい理由は分かりません。

@スクートがTwitterにイラストを無断使用
 LCC「スクート」がTwitter公式アカウントで開催したキャンペーンのイラストが、無断使用されたいたことが明らかになりました。作者の黒川竜浩氏が削除を求め、スクートはこのページを削除し、「ご迷惑をお掛けしました事、お詫び申し上げます」との謝罪を行いました。

@台湾国内線のトランスアジア航空機で一時エンジン停止
 今日の毎日新聞によりますと、現地時間21日午後、台湾の澎湖諸島・馬公空港発台北行きのトランスアジア航空のATR72型機で、離陸約10分後にエンジン1基が停止するトラブルがありました。エンジンは再起動したところ、再び回り出し、約40分後に無事台北・松山空港に着陸した、とのことです。同航空の同型機は昨年7月に、同じ馬公空港で悪天候の中、着陸寸前に墜落し、48人が死亡しています。(2014年7月24日出来事参照)


*5月21日

@タイガーエア台湾が6月に短期増便
 タイガーエア台湾は6月4日から28日まで、現在週7便を運航している成田=台北線を増便し、週10便体制にすることになりました。増便するのは月・木・日曜日で、この曜日は1日2往復となります。
 写真は4月2日に就航を開始したタイガーエア台湾の初便です。

@ GW 期間中の第3ターミナル店舗売り上げは予測の50%増に
 今日の毎日新聞によりますと、第3ターミナルのゴールデンウイーク期間中のフードコートなど22店舗の売り上げは予想比50%増となっています。開業1ヶ月で見ても同30%増となっている、とのことです。また、入国管理局成田空港支局の調べではゴールデンウイークの国際線の第3ターミナル出入国者数は約47500人(外国人が約28280人、日本人が約19220人)となりました。

@「成田=鄭州、長沙、武漢、ハルビン線に就航したい」と中国南方航空支社長
 今日の「日刊トラベルビジョン」によりますと、中国南方航空の日本支社長は同紙とのインタビューで、今後メインに展開したい就航地として、「羽田、成田、関空、中部の順」と述べました。首都圏では羽田空港をメインとしますが、枠が与えられれば成田空港でも就航したいとし、具体的な路線として「成田=鄭州、長沙、武漢、ハルビン線」と述べました。

@新型スカイライナー乗客が1500万人達成
 京成電鉄の新型スカイライナーの乗客が昨日1500万人を達成しました。成田スカイアクセス開業と同時に2010年7月に運行を開始しました。昨日は成田空港駅で記念式典が開かれました。

@スカイマークの運休が26日まで継続
 スカイマークは昨日、機材整備に伴い24日〜26日に合計16便を運休にする、と発表しました。23日までの大量運休に続くものです。詳しくは同社のページで。


*5月20日

@成田路線拡大は早ければ今夏季スケジュール中にも
 昨日速報した日中航空当局者協議の合意の詳細が明らかになりました。羽田の昼間時間帯は北京線・上海線・広州線とも、10月末からの冬季スケジュールから双方が1日2便の増便が出来ます。また、羽田の深夜・早朝時間帯は双方でともに1日2便が増便できます。
 日中間ではすでに、羽田空港と成田空港を除いて航空自由化が実施されていますが、成田路線については、先頃開設された成田=大連=天津線以外、この3年間増便はありませんでした。明らかにされていませんが、中国側で尖閣問題をめぐり開設差し止めの指示が出ていたものと思われます。しかし、自由化されていない成田空港については双方の輸送力がバランスを保って、増便などが決定される仕組みとなっているため、このところ、関西空港や中部空港などで続いているような、中国の航空会社による大幅な増便は考えにくくなっています。
 なお、羽田空港深夜・早朝時間帯増便と成田空港増便については今夏季スケジュール中にも、航空会社の準備が整い次第実施することで合意しました。
 また、この合意を受けて国土交通省は羽田空港昼間時間帯の3路線については、全日空と日本航空にそれぞれ1便ずつの配分をする、とのことです。日本航空はこの増枠分を「是非、飛ばしたい」としており、全日空は「今後検討していきたい」としています。

@日本航空のB787-8型機が成田空港に引き返す
 昨日午後1時頃、成田発デリー行きの日本航空749便・B787-8型機が離陸後、巡航中に右エンジンの発電機に不具合が発生しました。このため、同機は成田空港に引き返し、午後3時頃無事に着陸しました。整備に時間がかかるため、別のB787-8型機に機材を変更して、6時間14分遅れで出発しました。

@4月の訪日外国人が初めて出国日本人を大幅に上回る
 観光局が今日発表した「4月 訪日外客数」によりますと、訪日外国人が前年同月比(以下同じ)43.3%増の、176万4000人と単月としての過去最高を記録しました。過去最高の更新は3ヶ月連続となります。
 一方、出国日本人数は3.4%減の114万9000人で、初めて訪日外国人が出国日本人を約61万5700人も上回りました。

@北海道エアシステム機が丘珠空港に引き返す
 昨日午前8時10分頃、丘珠発釧路行きの北海道エアシステム561便・サーブ340B型機が電気系統の不具合を示す警報が出て、丘珠空港に引き返しました。エンジンの着氷防止装置に電気を送る回線に不具合が発生しました。この整備のため、同便も含め4便が欠航しました。

@ニュージーランド航空が10月1日から燃油サーチャージャー込みの運賃に
 ニュージーランド航空は10月1日以降の日本発運賃から燃油サーチャージャー込みの運賃に変更することを発表しました。新運賃は5月25日以降発券の10月1日以降の運賃に適用されます。

@中国の瑞麗航空などがB737MAX型機を60機購入の覚書
 現地時間18日、ボーイング社は中国の瑞麗航空と同国航空機リース会社2社の計3社から合計60機のB737MAX型機を購入する覚書を結んだ、と発表しました。総額で380億元(約7350億円)となります。


*5月19日

@石毛氏などが第3滑走路実現する有志の会設立へ
 今日の毎日新聞によりますと、昨日、芝山町などの周辺住民や経済団体有志は「成田第3滑走路実現を目指す有志の会」を7月に設立する、と発表しました。また、滑走路の推定位置を載せたパンフレットを3万部造り、配布して第3滑走路建設の気運を盛り上げるとのことです。発起人の一人である石毛博道氏は「成田空港建設の決定を突然住民が知るという半世紀前の過ちを繰り返さないため、空港の利害関係人である住民に早く詳しい情報を届けたいと考えた。今こそ森田健作知事の号令が必要だ」と述べ、県の積極的な関与を訴えました。
【コメント】「何を考えているのだろうか?」と思ってしまいます。「半世紀前の過ちを繰り返さないため」と言っていますが、この過ちは当時の政府や関係する地元政治家が犯した過ちで、住民が犯した過ちではないはずです。第3滑走路による騒音地域の拡大について、どう考えているのでしょうか。2014年11月19日に行われた黒野匡彦氏の講演「首都圏空港 今後の展望」で黒野氏が話していたことを、そのまま実践したものとしか考えられません。黒野氏が話していたことは国土交通省が現在考えている「今後の公共事業の進め方」と一致していると思います。

@第3ターミナルで覚せい剤の入ったビニール袋見つかる
 昨日午前10時頃、成田空港第3ターミナルのロビーに覚せい剤0.1gの入った透明のビニール袋が落ちているのを、空港のスタッフが発見しました。発見場所は一般エリアで、誰でもが出入りできます。警察では乗客名簿を確認するなどして捜査しています。

@日中が羽田路線増便で合意、成田空港路線増便も具体化へ
 今日の「日刊航空速報」によりますと、長らく交渉が進捗していなかった、日本と中国の航空当局者協議で、羽田=北京、羽田=上海。羽田=広州線の増便を10月末からの冬季スケジュールで実現すること、また、成田空港と中国を結ぶ路線の増便を速やかに認めることで合意に達しました。国土交通省も羽田空港についての合意を発表しています。

@福岡県在住の男性からエボラ出血熱ウイルスは検出されず
 厚生労働省は昨日夜、昨日の出来事で書いた、ギニアから福岡空港に帰国した男性の血液を国立感染症研究所で検査した結果、エボラ出血熱ウイルスは検出されなかった、と発表しました。

@スカイマーク出資の枠組み固まる
 今日の日本経済新聞によりますと、スカイマーク支援の枠組みが固まりました。180億円の出資金の内、インテグラルが50.1%、ANAホールディングスが16.5%、日本政策投資銀行と三井住友銀行が、共同でファンドを立ち上げ33.4%を出資することになるようです。当初はANAホールディングスが羽田発着枠見直しを避けるため19.9%を投資することになっていましたが、「羽田空港枠が全日空系に偏り、競争環境が損なわれる」との批判をかわすために出資比率を下げ、代わって、2行が3分の1を越える出資を行う事によって、合併など重要な経営事項を決める際に拒否できる議決権を確保することで、一定の発言権を確保することになったようです。

@スカイマークが明日から23日まで運休多数
 スカイマークは20日から23日まで、機材整備の関係から20便の運休を発表しています。詳しくは同社ページで確認して下さい。

@ボー社がB787型初号機を日本に寄贈か?
 今日の「FlyTeam」によりますと、米国のB787型機ウォッチャーブログ「All things 787」は、「B787-8型機の初号機『ZA001』が日本の博物館に寄贈される見込み」と書いているそうです。今月末にも日本に来るかもしれず、設置場所としては「国立科学博物館」「航空科学博物館」「所沢航空発症記念館」などが考えられる、としています。

@韓国の航空8社が機齢20年以上の航空機退役で合意
 今日の「朝鮮日報(日本語版)」によりますと、韓国国土交通部は18日、韓国の大韓航空、アシアナ航空、チェジュ航空、ジンエアー、エアプサン、イースター航空、ティーウェイ航空、エアインチョン(貨物専用)の8社は、建造から20年を超える航空機を早期に退役させる内容の協定書に調印した、と発表しました。該当する航空機は現在14機になる、とのことです。20年を越えても、定期点検や部品の交換をすれば、問題はありませんが、乗客の不安を考慮したもの、とのことです。


*5月18日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」13回目が発生
  昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」13回目が発生しました。北京発成田行きの中国国際航空421便・A320型機が北京空港での悪天候による離着陸制限のために出発が遅れ、午後11時57分にA滑走路に着陸したものです。
【コメント】危うく、「カーフュー弾力的運用」の制限時間に引っかかるところでしたね。過ぎてしまったら、他の空港に目的地を変更するところでしたね。

@ NAA が成田空港エコキッズクラブ 第11期生の募集開始
 成田国際空港株式会社(NAA)は「成田空港エコキッズクラブ 第11期生」の募集を始めました。対象は小学校5・6年生で、申し込みの期限は6月15日の午後5時となっています。

@ギニアから帰国の男性をエボラ出血熱感染検査
 厚生労働省は今日、エボラ出血熱が流行しているギニアから、9日に福岡空港に帰国した福岡県在住の男性が17日夜に発熱したため、福岡市内の病院に入院させ、血液検査を行っている、と発表しました。男性は約1ヶ月間、仕事でギニアに滞在していましたが、エボラ出血熱患者との接触はなかった、とのことです。検査結果は今夜にも判明する、とのことです。

@「機内からエンジンを制御した」FBI が捜査
 CNN などの報道によりますと、米国のFBIはユナイテッド航空機の操縦システムに不正に侵入した疑いでサイバーセキュリティーコンサルタントを拘束し、調べていることを明らかにしました。この男性は自分のパソコンと座席の下にあるエンターテイメントシステム装置を直結させて「エンジンシステムに侵入し、制御した」と主張していますが、「これは、航空機のセキュリティーシステムを保護するための研究だ」と主張しているとのことです。FBIの調査では、実際にこの男の搭乗した座席下のボックスには改ざんされた形跡があった、とのことです。

@欧米の大手航空会社が航空自由化の見直しの機運
 このところ、欧米の大手航空会社で航空自由化(オープンスカイ)見直しの機運が高まっている、とのことです。これは、中東の航空会社3社による攻勢で、思うように利益が上げられないことに危機感を持っているため、とのことです。特に欧州のルフトハンザ航空やエールフランス・KLMが中東3社に長距離旅客を奪われ、LCCの攻勢にもさらされて、劣勢に立たされているため、とのことです。


*5月17日

@第1・第2ターミナル固定化ゲート延長工事のようす
 14日の講演会でも話されていましたが、成田国際空港株式会社(NAA)は現在、第1ターミナルと第2ターミナルの固定化ゲート各2基の増設工事を行っています。
 第2ターミナルの60番台は今年の12月に供用開始の予定です。また、第1ターミナルの50番台の供用開始は来年の3月予定となっています。
 14日のプレゼン資料と、4月16日にターミナル連絡バスから撮った工事の写真を載せておきます。右上が第2ターミナル分、下が第1ターミナルの工事です。

 また、第1ターミナルの工事は空港を南北に縦断する空港内外の道路を跨ぐために、5月22日から3回に分けて、夜中の通行止めが予定されています。詳しくはここの「お知らせ」を見て下さい。

@全日空のB787-8型機が航法装置不具合で遅れる
 15日午前10時30分頃、成田発北京行きの全日空905便・B787-8型機が出発に向けゲートを離れたところ、航法装置に不具合が発生したためゲートの戻りました。同機は整備後、約1時間50分遅れで出発しました。

@上空1万mでも二酸化炭素は増加している、日本航空機取り付けの装置で分かる
 今日の毎日新聞によりますと、気象研究所と国立環境研究所などのチームは日本航空の機体に取り付けた二酸化炭素測定装置の観測結果から、高度1万mでも二酸化炭素の濃度が上昇している、との報告書を公表しました。観測は約20年にわたって行われました。特に、2001年以降の伸びがそれ以前に比べて、約10%高くなっています。地表付近での観測では二酸化炭素濃度の上昇が明らかにされていますが、高度1万m付近での観測結果はほとんどありませんでした。


*5月16日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」11・12回目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」今年度11回目・12回目が発生しました。
上海発成田行きのユナイッテド・パーセル・サービス(UPS)109便・B767型機が、上海空港での悪天候により、成田空港到着が遅れた玉突き遅延で、午後11時08分にA滑走路から出発しました。
上海発成田行きの日本貨物航空8便・B747型機が、上海空港での悪天候により、成田空港到着が遅れた玉突き遅延で、午後11時31分にA滑走路から出発しました。

@2015年度中期目標の達成は困難に
 昨日発表された成田国際空港株式会社(NAA)の2015年3月期連結決算によりますと、2016年度3月期の発着回数を23.5万回とし、総旅客数も3595万人としています。同社が2013年に作製した中期計画では、2015年度にそれぞれ26万回と3700万人としていましたので、中期計画の達成は困難になっています。
 また、「航空系」と「非航空系」の収入の割合は47:53となりました。

@LCC 専用ターミナルビル供用準備室長の講演会に行きました
 14日夜、日本航空協会主催の講演会が航空会館で行われました。演題は「成田空港の現状と第3ターミナルビルについて」で、講師はNAAのLCC 専用ターミナルビル供用準備室長の川瀬仁夫氏でした。
 この1時間半にわたる講演の中から、第3ターミナルに関する印象に残った話しを個条書きにしてみます。

2011年にジェットスター・ ジャパンとエアアジアから就航の話があり、LCC 専用ターミナルの話しが始まった。

成田空港はバランスの良い国際線が強みだが、NAAとしても今後の成長のためには、国内線と4000Kmエリアの近距離国際線が必要と認識していた。それにはLCCが最適。

 

候補地として、当初は4ヵ所を上げ検討した。鉄道駅から歩けるところ、まとまった1万平方メートルの広さが確保できるところで、現在地が選定された。

 

名称は「LCC 専用ターミナル」とすると、全てのLCCが使用すると誤解される恐れがあり「第3ターミナル」になった。

「第2ターミナルから遠い」とのご意見があるのだが、当初は第5貨物ターミナルの南側も検討した。しかし、第5貨物ターミナルの営業を継続させるためには北側しかなかった。

海外のLCC 専用ターミナルも参考にしたが、日本のお客様には満足していただけないと判断し、このようなターミナルになった。

将来は道路状況の改善もあるかも知れないので、ターミナル連絡バスの利便性も改善されるかも、と考えている。

コストの削減と時機を失しない供用開始が命題だった。

2017年3月にはサテライト北側にオープンスポットが供用開始になる予定で、サテライトから徒歩で搭乗できるようになる。

 

さらに、将来はサテライト連絡橋の下を、航空機が通過することになる。

国際線エリアの免税店エリアだけは、天井が張ってある。これは、店舗側から「人気ブランドを販売するのに、天井がむき出しでは・・・」という意見があり、天井をつけた。お客様の中から「LCC 専用ターミナルでは買えないと思っていたので、買えて良かった」との声が出ている。

フードコートも順調で、現在の所、売上げは想定の120%となっている。

国際線LCC10社の内、第3ターミナルを使っているのは2社だけだが、成田空港を拠点とするLCCでないと、運航便数が少ないので、第3ターミナルを使うメリットがあまりないためと考えられる。

 講演が終わってから、成田国際空港株式会社(NAA)の人に「動く歩道はつけられないのか」と聞いたところ、「動く歩道を設置するには、7mの幅が必要で、現在の所、これだけの幅が取れないのです。それと、コストの問題もあります」との事でした。


2015年5月前半の出来事へ