2016年3月後半の出来事


*3月31日

@成田空港の中国路線増便は一段落、今後は当分増えない見込み
 今日の「日刊航空」によりますと、成田空港の中国路線の新規開設や増便は、今の段階では増えない見込み、とのことです。この理由は双方の首都圏の空港(日本側は成田空港と羽田空港、中国側は北京空港と上海空港)では航空自由化が見送られており、中国側は成田空港と羽田空港枠一杯を使い切っていることにある、とのことです。この間、関西空港の中国路線は約5倍に、中部空港の中国路線は約4倍に増えていますが成田空港の中国路線は約2.5倍にとどまっている、とのことです。双方の首都圏空港の航空自由化を進めたくても、中国側空港の発着枠がほぼ満杯のため、当面は自由化できる状況にはない、とのことです。

@「有志の会」が早期建設と夜間飛行制限緩和を県に要望
 「成田第3滑走路実現を目指す有志の会」は昨日、森田知事宛に「第3滑走路の早期完成」と「夜間飛行制限緩和」に向けて、県の一層の努力を要請する要望書を提出しました。

@芝山鉄道がレンタサイクル利用でキャンペーン
 芝山鉄道では明日から、芝山千代田駅で行っている無料レンタサイクルを使い航空科学博物館に入場すると、「航空科学博物館限定品」をプレゼントするキャンペーンを始めます。このキャンペーンは「航空科学博物館限定品」がなくなり次第終了となります。なお、無料レンタサイクルは大人用が3台、子供用が2台用意されています。

@ NAA のCS推進部長が置き引き容疑で逮捕
 昨日、千葉市緑区の銀行ATMで、前の客が取り忘れた現金7万円を置き引きした容疑で、成田国際空港株式会社(NAA)のCS推進部長が逮捕されました。部長は調べに対し「現金を手に取ったのは間違いないが、自分のお金だと思った」と供述している、とのことです。 NAA は「厳粛に受け止め、深くおわび申し上げます。現在、事実関係を調査中であり、事実であれば、当該社員の処分について厳正に対処します」とコメントを出しました。

@訪日外国人を20年に4000万人、30年に6000万人目標?
 安倍首相は昨日開かれた「明日の日本を支える観光ビジョン構想会議」の第2回会合で、年間の訪日外国人数を2020年に4000万人、2030年に6000万人とする新たな目標を掲げました。
【コメント】明らかに「捕らぬタヌキの皮算用」ですね。この所の訪日外国人の増加は円安と、中国を始めとするアジア圏の人々の生活水準が上がった、と言う良い条件が重なったためではないでしょうか。これらの条件が消えれば、増加のスピードが鈍化することが目に見えています。中国人の観光旅行にしても、日本以外の国にシフトしていくのは当然のなりゆきです。成田空港の過大な需要予測もこんなずさんな“希望的予測”で作られているのではないでしょうか。外国人頼みではなく、日本人の生活水準を向上させて、日本人が安心して海外旅行を楽しめるような施策を実行して下さい。

@全日空 G の2月実績は利用率が国際線微増、国内線微減
 全日空が今日発表した「ANAグループ2月実績」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)16.5%増の68万3716人、利用率は0.5ポイント増の71.5%となりました。
 また、国内線旅客数は2.1%減の286万3214人となり、利用率は0.5ポイント減の63.0%となりました。この内、成田空港路線の利用率は成田=札幌線が10.6ポイント増の81.2%、成田=大阪線が7.3ポイント増の82.9%、成田=福岡線が12.8ポイント増の48.6%、成田=中部線が5.1ポイント増の75.5%、成田=仙台線が6.6ポイント増の54.7%、成田=那覇線が4.6ポイント減の43.8%、成田=新潟線が6.4ポイント増の43.4%となっており、総じて好調になっています。

@バニラが明日から会長と社長の人事を更新
 バニラ・エアは昨日の取締役会で4月1日から、会長に現社長の石井知祥氏、社長に現副社長の五島勝也氏を当てる人事を承認しました。

@アメリカン航空機の乱気流事故で乱気流情報を機長に伝えず
 運輸安全委員会は今日、2014年12月14日に北関東上空を飛行中の、仁川発ダラス行きのアメリカン航空・B777型機が乱気流に巻き込まれ、乗客・乗員12人が重軽傷を負った事故(2014年12月17日の出来事参照)の報告書を公表しました。報告書では原因として、アメリカン航空が日本の気象庁が出していた晴天乱気流「強」との情報を同機に伝えていなかったことにより、同機が乱気流発生空域に入ったことによる、としています。

@カナダで MU-2 型機が墜落、7人が死亡
 現地時間29日、カナダ東部ケベック州のマドレーヌ諸島で元カナダ運輸大臣やその家族など7人が乗った、三菱重工グループのMitsubishi Heavy Industries America(MHIA)が1982年に製造したMU-2B-60型機が墜落し、全員が死亡しました。同機は着陸予定の空港から数Km離れた地点に墜落した、とのことです。当時の天候は霧がかかり雨も降っていた、とのことです。
 Mitsubishi Heavy Industries America(MHIA)はこの事故に関して声明(英文)を出しています。


*3月30日

@次回四者協議会で第3滑走路の具体的位置など示す、50万回コンターでは小型機多く騒音区域拡大は少ない
 昨日開かれた四者協議会の内容が具体的に明らかになってきました。成田国際空港株式会社(NAA)は需要予測として、総発着回数が2020年代半ばに30万回に達することとの見通しを示し、その時点までに第3滑走路が完成していることが望ましい、と説明しました。また、年間総発着回数を50万回(2030年代初頭から2040年代後半と見込む)にするには海外の空港の敷地面積から見ると、成田空港の現在の敷地を約1.4倍の2000ヘクタールにする必要がある、としています。従って、新たに策定する騒音コンターは3本の滑走路を運用し、年間総発着回数が50万回となった場合のコンターとなり、深夜・早朝の飛行回数制限が緩和された時を想定して策定することになる、とのことです。
 なお、コンターについては現在はA320型機などの小型機のシェアーが26%程度となっているが、50万回時に同52%となり、小型機の比率が高まることにより、騒音が低減することから、騒音地域はそれほど拡がらないことになると予想される、としています。
 また、 NAA は次回の四者協議会で第3滑走路の具体的な位置を示す、と答えました。
 四者協議会後の記者会見で、成田市の小泉一成市長は「コンターは深夜早朝の発着規制を維持した場合と、規制を緩和する場合の両方を示してほしい」と要望し、深夜・早朝時間帯の飛行制限緩和に含みを持たせる発言を行いました。
【コメント】今回の第3滑走路建設にかこつけて、15〜30年先までの計画を最大予測を元に策定しようとするのですから、無茶です。関西空港の過大な需要予測で、国も周辺自治体も関西経済界も長年苦しんだ経験を忘れたのでしょうか。「こうしておけば、うるさい騒音下住民の意見を聞く必要もなくなり、今後は、国と NAA と航空会社の好き勝手に出来る」と言うことをもくろんでいるのだと思います。どだい、空港の処理能力を敷地面積で考えるのはどんなものでしょうか。都合の良いところだけを取りだして、何とか“必要性”を絞り出しているように感じます。また、小泉市長の言った「夜間騒音を緩和しなかった場合と、緩和した場合の騒音コンターを」という主張は、実際に騒音下に住む住民の実感が「 Lden で測れる」と思っているのでしょうね。市長も長期間騒音区域で暮らしてみるのはどうでしょうか。

@香港エクスプレス航空が10月末から1日3便に増便
 香港エクスプレス航空は10月30日から、成田=香港線を現在の1日2便から同3便に増便する事を明らかにしました。これにより、成田発は午後2時45分、午後5時10分、午後7時20分となります。

@4月下旬からリフトつき大型バスの実証実験
 国土交通省は成田空港と羽田空港で、車いすを利用したまま乗車できる「リフトつき大型バス」の実証実験を開始することを明らかにしました。成田空港では京成バスが4月下旬から第2ターミナルとイオンモール幕張新都心バスターミナル間で実証実験を開始します。

@エジプト航空機がハイジャックされるも、全員無事解放
 現地時間29日朝、エジプトのアレキサンドリア発カイロ行きのエジプト航空181便・A320型機がハイジャックされ、キプロスのラルナカの空港に着陸しました。犯人は別居中の妻との面会を求めているとのことです。また、エジプトにいる女性の囚人の解放も要求している、とのことです。犯人は自爆ベルトを巻いている、と威しています。交渉で乗客・乗員64人の内、乗客3人と乗員4人を除き解放されました。エジプト当局は「テロ事案ではない」としています。
 犯人は58才のエジプト人で、キプロスに着陸した、約6時間後に投降し、残った人質全員も無事解放されました。また、自爆ベルトは偽物だった、とのことです。

@墜落したフライドバイ機はシステムや機体は正常だった
 ロシアの航空委員会(IAC)は「墜落したフライドバイ機のフライトレコーダーを初期分析した結果、システムと機体に欠陥がなかったことを確認できた」と述べています。

@チェコ航空がA320neo型機7機を発注
 チェコ航空は現地時間29日、エアバスにA320neo型機7機を発注した、と発表しました。受領は2021年頃からとなる見込み、とのことです。


*3月29日

@四者協議会で「第3滑走路建設」「夜間飛行制限緩和」の検討を確認
 今日午前中に開かれた「成田空港に関する四者協議会」で「第3滑走路建設」「B滑走路の延伸」「夜間騒音制限の見直し」の検討を進めることが確認されました。
 確認は騒音関係団体の意見を参考にして行われ、住民に直接意見を聞くことはありませんでした。騒音に苦しむ住民への説明は計画が固まってから「丁寧な説明」を行うとしていますが、第3滑走路建設の是非についての意見を今の段階で聞くことはしないようです。「計画が出来てから、これを飲ませるための説明」を考えているようです。これまでと同じ方法で、強引に進める方針のようです。
 千葉県がまとめた「今日の四者協議会の概要」が手に入りましたので、下記に載せておきます。

成田空港に関する四者協議会の結果ついて(概要)

平成28年3月29日
千葉県空港地域振興課

 国土交通省、千葉県、空港周辺9市町及ぴ成田国際空港株式会社の四者は本日、四者協議会を開催し、以下のとおりとりまとめました。

1 空港会社からの調査報告等について

 空港会社から、前回の四者協議会後の調査状況として次の報告があった。

更なる機能強化に向けて必要となる調査
検討項目の整理、長期的な航空需要予測
滑走路の運用方法
海外主要空港の敷地規模に関する事例調査等

 また、空港の機能強化に向けて想定される今後の流れについて説明があり、調査等の実施に関して県や市町等関係機関への協力依頼があった。
 さらに、前回の四者協議会後の地域住民等への説明状況について報告があり、その中で示された主な意見・要望が紹介された。

2 更なる機能強化に係る課題等について

 千葉県から、本年1月28日に開催された「成田空港活用推進本部」本部員会議の結果等及び関係部局から提出された成田空港の更なる機能強化に向けた課題等について説明があり、四者で課題及びその整理に向けた認識の共有を図った。

3 本日の協議における主な発言等

 成田市から、空港周辺9市町で構成される成田空港圏自治体連絡協議会(以下「空港圏自治体連協」という。)に関し、次のとおり説明があった。

騒音関係4団体から、更なる機能強化に伴う第3滑走路の位置や新たな騒音コンターの早期提示、また、環境対策や「空港づくりは地域づくり」であるとの精神に立った地域共生策、地域活性化のための財源拡充や落下物対策が不可欠であるとの意見があり、
空港圏自治体連協として、国・空港会社に対し、深夜早朝を含めた騒音コンターの早期提示や今後の具体的な環境対策の方向性をできる限り早急に提示するよう要望した。

4 確認事項

 国土交通省、成田空港周辺9市町、空港会仕及び千葉県は、次のとおり確認した。

○地元騒音関係団体の意見への対応について

 前回の四者協議会で意見を表明した地元騒音関係団体に対し、四者協議会として、今後、次の方針で対応する。
 これまでの約束・要望事項のうち残されたものへの真摯な対応
機能強化に際しての丁寧な説明と速やかな情報開示
第3滑走路、B滑走路の延伸の検討とともに、夜間飛行制限の見直しについても環境対策と併せて慎重に検討
必要な環境共生策、地域振興策と更なる機能強化を一体的に検討

○今後の進め方

国及ぴ空港会社は、具体的な滑走路等の位置案や、地域から指摘のあった騒音コンターなど機能強化に伴う航空機騒音の影響、これに対する環境対策等について、早期に提示できるよう、引き続き鋭意調査・検討を進めていく。
四者は、更なる機能強化策の検討に当たっては、環境対策及び地域振興の検討に加え、落下物対策や集落分断の解消等の地域要望への対応、滑走路建設等に伴う関連事業や自然環境への影響に関する調査等についても、協力して取り組んでいく。

@京成電鉄が今年もGW 中に深夜・早朝の「アクセス特急」を増便
 京成電鉄は例年実施しているゴールデンウイーク中(4月29日〜5月8日)の深夜・早朝「アクセス特急」増便を今年も行います。早朝は上野発が23分早い便を運行し、成田空港には午前6時14分に到着します。また、成田空港を19分遅い午後23時8分発の高砂行きを増発し、高砂で上野行きに接続できるようになります。

@さくらの山の河津桜が満開、ソメイヨシノは0.5分咲き
 昨日、久しぶりに「さくらの山」に行ってきました。写真のようにソメイヨシノは0.5分咲きほどでしたが、奧にある川津桜はほぼ満開でした。今週の末には見頃になるのでしょうか。川津桜は散ってしまうかも知れませんね。

@スカイマークの再生手続が完了、中期計画発表
 スカイマークは昨日、東京地裁から再生手続の終了を受けた、と発表しました。同時に2016〜2018年の中期経営計画も発表しました。この計画では2019年3月期決算で売上高800億円、営業利益70億円を目指すとしています。また、2016年3月期では営業利益15億円を確保できる見込みで、市江社長は「燃料代が安かったことが大きい。長期的には燃料代が値上がりしても利益を出せる体制を作りたい」と述べました。さらに、2018年度には羽田空港からの国際線就航を目指すことを明らかにしました。

@墜落したフライドバイ機の機長と副操縦士が操縦で違う操作か?
 ロシアのマスコミは、現地時間19日にロシア南部ロストフ・ナ・ドヌーで墜落したフライドバイ981便のボイスレコーダーによると、着陸寸前に機長と副操縦士の間で、取り交わされた会話により、両者の見解に相違があり、誤った操作が行われた可能性があり、これが墜落に繋がった可能性がある、と伝えています。
 これに対し、アラブ首長国連邦の航空当局関係者は「今の段階で、会話の内容を外部に発表するのは控えて欲しい」と不快感を表明しています。


*3月28日

@全日空が成田=ニューヨーク線と成田=シカゴ線の1便を羽田に移行
 昨日の朝日新聞(電子版)によりますと、全日空の篠辺社長は同紙とのインタビューの中で、増える予定の羽田空港国際線枠の使い方について、1日2便を運航している成田=ニューヨーク線と成田=シカゴ線のうち、1便ずつを羽田空港に移す考えを明らかにしました。また、成田空港の役割について「2便を一時的に1便にすることはあるが、路線の廃止は考えていない」と述べ、機材の不足や米国側の空港の発着枠が増えれば、元に戻す考えを示しました。

@反対同盟北原派が全国総決起集会、熱田派との連携模索
 反対同盟北原派は昨日、「全国総決起集会」を成田市内で開きました。集会で事務局の萩原富夫氏は「このままでは反対闘争は先細り。戦いに勝ち抜くためには誰とでもつながっていく。熱田派にも支援を訴えていこう」と述べ、路線対立で分裂した熱田派との連携を模索する方針を明らかにした、とのことです。

@「東京シャトル」が300万人突破でキャンペーン
 成田空港と東京駅を結ぶ高速直行バス「東京シャトル」が利用者300万人達成を記念する「東京シャトルお客様ご利用“3”00万人達成キャンペーン」を行います。乗車体験をSNSにアップし、応募した人に抽選でジェットスター・J 国内線片道航空券をプレゼントする、とのことです。

@全日空が成田=ブリュッセル線運休を4月10日まで延長
 全日空は今日、30日まで運休する、としていた成田=ブリュッセル線の運休を4月10日まで延長する事を発表しました。


*3月27日

@今日から夏ダイヤ、新規就航や増便相次ぐ
 今日から夏ダイヤが始まりました。漏れもあるかも知れませんが、今日からの新規就航や増便を書いておきます。
ティーウエイ航空が成田=仁川線の就航を開始しました。B737-800型機を使い1日1往復です。
イースター航空が今日から成田=仁川線を1日1便から2便へ増便しました。
全日空が成田=成都線を週4便から週7便に増便しました。
デルタ航空が成田=関西線を、B757型機を使い1日1便で再開しました。ただし、米国からの乗継客専用です。
チャイナエアラインが成田=台北線を1日3便から4便へ増便しました。

@テロ解決は武力抗争では防げない、お互いを尊重することが解決への道
 ベルギーのブリュッセル国際空港でテロによる大きな爆破があり、多数の死傷者が出たことは大変に残念でした。私見ですがこの問題を考えてみました。
 私は、24日の「第42回騒音対策委員会」でこのようなテロ対策について質問しましたが、国土交通省や成田国際空港株式会社(NAA)は「警備を一層強化する」との通り一遍の答弁に終始しました。
 成田空港が軍事的に利用されるようになれば、テロが行われる確率も上がります。成田空港で働く人々にとっても、成田空港周辺地域の住民にとっても、大変危険な事態になります。
 このようなテロを防ぐことは大変難しいことです。一般的に日本のテロ対策は十分ではなく「隙間だらけ」と言われています。にもかかわらず、幸いなことに外国勢力からの大きなテロは起こっていません。
 その理由を私なりに考えてみると、日本が平和憲法下で、外国に対する武力の行使が禁じられていることが大いに影響していると思います。今までは、外国勢力に対する直接的な戦闘行為がほとんどありませんでした。“ほとんど”と言うのは、2003年〜2008年の“イラク復興支援”が、名古屋高裁判決で「純然たる戦闘行為であり、憲法に違反する」と指摘され、この判決が確定されていることからです。
 しかし、昨年成立した「安保法制」が効力を発するこれからは、自衛隊が海外の戦闘行為に加担することが格段に多くなります。従って、テロの危険も増大することになるのではないでしょうか。
 もちろん、テロ行為を行ってはなりません。しかし、テロ勢力を武力で完全に押さえ込むことは至難のことです。一時、下火になっても、抑圧された勢力は機会を見て再び動き出します。
 本当にテロ行為をなくす道は、時間がかかっても、世界の人たちがお互いに相手を認め、尊重して話し合うことしかないと思います。「日本国憲法」の神髄はこれにつきるのではないでしょうか。安倍自民・公明党政権は憲法改正を目指していますが、これを許せば、日本での大規模テロ発生を誘発することになると思います。
 また、テロ対策を口実にして、国民の基本的人権を制限し、国民の監視を強める「治安国家」を出現させ、戦争をする「軍国主義国家」の出現を許してしまうのではないでしょうか。
 その兆候は、今でも随所に見られるようになりました。国土交通省は私たちとの「成田空港の軍事利用は一切しない。MACチャーター便(軍事物資の民間チャーター便を使った輸送)の乗り入れも認めない」との約束をしました。しかし、国土交通省や NAA はイラク復興支援時に、武器・弾薬までも成田空港から輸送したにもかかわらず、「復興支援だから軍事利用ではない」と頑なに強弁しています。「防衛省が『軍事利用ではない』と言っているから、軍事利用ではない」との態度です。
 また、高市総務相が「たった1回でも偏った放送があれば、停波もあり得る」と発言したことで、マスコミの「自主規制」が始まっています。さらに、当時の石破自民党幹事長は「秘密保護法反対デモはテロと同じ」と発言していますし、最近も「デモはナチスの世論作りと同じだ」という的外れな発言も見られます。「政権に文句を言う奴は“非国民”だ」と言うことになります。このような発言は枚挙にいとまがない昨今です。自民党の本音が出ているのだと思います。
 憲法改正を許すかどうかが、今後の日本の将来を決めるような気がしてなりません。

@中南米からの帰国者、4人目のジカ熱感染
 厚生労働省は24日、愛知県在住の40才代女性がジカ熱に感染した、と発表しました。女性はブラジル以外の中南米に2週間滞在し、20日に帰国しました。帰国後、発疹や発熱や関節痛があり、23日に受診し検査で判明したものです。国内での中南米からの感染は4例目になります。
 なお、今までは妊娠当初の感染が小頭症を引き起こす可能性がある、と言われていましたが、最近の報告では、「危険性は妊娠4ヶ月の感染でもあるのでは」との報告もあります。

@八尾空港で小型機着陸失敗、4人死亡
 昨日午後4時20分頃、大阪府の八尾空港に個人所有の小型機ムーニーM20C型機が墜落炎上しました。乗員は4人で全員死亡しました。同機は岡山の岡南飛行場を離陸し、八尾空港に到着後、神戸空港に向かい、同空港を出発して八尾空港に向かいました。着陸体制に入ったものの、管制官に「着陸をやり直す」と連絡し、上昇する際に墜落したものと見られています。操縦していたのはこの機の所有者である広島県の40才代男性とみられ、他の3人も男性とみられています。
【コメント】この所、軽飛行機や小型機の事故が多いですね。それだけ、小型機を所有する人が増えた、と言う事でしょうか。

@米国で副操縦士が基準値以上のアルコールで欠航に
 現地時間26日朝、米国・デトロイトの空港でアメリカン航空の副操縦士がアルコール検査の結果、基準値以上のアルコールが検出され、乗務できなくなり、デトロイト発フィラデルフィア行きのアメリカン航空736便が欠航となる出来事がありました。警察に通報があり、警察官が駆けつけ検査した、とのことです。副操縦士は呼気検査で基準未満に下がった時点で釈放されましたが、警察は送検する予定とのことです。


*3月26日

@「有志の会」が「第3滑走路推進」と「午後10時台の発着回数増加」を要望
 今日の千葉日報によりますと、「成田第3滑走路実現を目指す有志の会」は昨日、成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長に第3滑走路早期建設と、夜間飛行制限の緩和を求める要望書を提出しました。要望書では住民の理解を前提に建設場所や時期、騒音コンターを明らかにして早期完成を目指すように求め、夜間飛行制限の緩和については午後10時台の運航便数を滑走路1本につき、10便に制限している住民との約束を解除し、発着回数を増やすように求めています。
【コメント】一体誰のための、何のための要望書なのでしょうか。少なくても騒音被害に苦しんでいる住民のための要望書ではありませんね。

@29日に成田空港に関する四者協議会開催
 成田空港の機能強化について話し合う第3回「成田空港に関する四者協議会」が、29日に成田市で開催されることになりました。

@「18年度に27万回と総旅客数4300万人達成」 NAA 中期計画
 成田国際空港株式会社が24日に発表した「2016~2018 年度NAAグループ中期経営計画」によりますと、 LCC のシェアーを現在の約25%から2018年度までに約30%にする事、年間の総発着回数を現在の約23.5万回から2018年度に27万回にする事、就航都市を現在の107都市から2018年に130都市とする事、国内線の就航都市を現在の17都市から20都市にする事などを掲げ、総旅客数を2018年度に現在の3790万人から4300万人とする目標を掲げました。
 また、2020年3月までに第1ターミナルと第2ターミナルを連結する事も発表しました。

@「ひこうきの丘」を見てきました
 23日の42回騒音対策委員会の前に、18日に一般公開開始となった「ひこうきの丘」を見てきました。天気は余り良くなかったのですが、見に来ていた人が結構いました。下の写真がその時のようすです。

 この日は南風で、上段左のように南に向かって離陸していました。飛行機の写真を撮るには、この日のような南風の時には少し工夫がいるようです。特に、曇り空ですと空の明るさで、真上近くに来ると、航空機自体が黒く写ってしまうようです。青空ならば、良く写るかも知れません。上段右の写真は以前、工事中に行った北風の時の着陸機を撮ったものです。ここから飛行機の写真を撮るには北風時の午後が最適かも知れません。午前中は逆光になります。下段の写真は「ひこうきの丘」の全景です。

@バニラの2月実績で国内線利用率が急落、国際線は好調
 バニラエアが23日に発表した「2月利用実績」によりますと、総旅客数は前年同月比(以下同じ)24.9%増となり、利用率は5.5ポイント減の84.1%となりました。国際線旅客数が39.9%増、利用率が1.6ポイント増の89.2%となりました。国内線旅客数は14.1%増、利用率は10.9ポイント減の80.1%と大幅な減少になっています。これは、提供座席を29.6%増と大幅に伸ばしたものの、搭乗者数が追いつかなかったことによるものです。
 運航実績では、国内線欠航率が大雪の影響などで2.9%、国際線欠航率は0.0%となりました。また、定時遅延率は国内線で28.9%、国際線で28.0%となっています。

@アシアナ航空が4月1日から予約しても無断で搭乗しなかった乗客に“罰金”
 現地時間25日、韓国のアシアナ航空は4月1日から国際線を予約し、キャンセルをせずに無断で搭乗しなかった乗客(ノーショー)に対し、10万ウオン(約9700円)の罰金を課す、と発表しました。これまではこのような乗客に対しても、無料で別の日に振り替えたり、路線によって3万〜7万ウオンの手数料で払い戻したりしていました。4月1日からはこのような乗客は払戻手数料と罰金10万ウオンを支払うことになります。


*3月25日

@「落下物は人命にかかわる、移転補償を」「枠を超えた対策を」と住民
 昨日の千葉日報によりますと、23日に芝山町役場で開かれた成田空港圏自治体連絡協議会の5回目勉強会では、成田・芝山・多古・横芝光の各市町から住民団体が出席し、意見を述べました。成田市騒対協からは落下物問題で「人命に関わる重大な事故が起きてからでは遅い。機能強化に向けて、この問題の解決は避けては通れない」と移転補償も含めた抜本対策を求める意見があり、芝山空港と暮らし推進協議会からは「第3滑走路の騒音区域範囲を早く発表して欲しい」、多古騒対協からは「滑走路の位置が示されないと住民への説明も出来ない」、横芝光町からは「第3滑走路により町内では騒音区域の大幅な拡大が見込まれる。法律の枠を超えたきめ細やかな対応を」との意見が出ました。

@「(夜間飛行制限緩和は)夜間の騒音負担が非常に大きい。住民の理解必要」と夏目社長
 今日の「Aviation Wire」によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長は昨日の記者会見で、夜間飛行制限(カーフュー)の緩和について「(航空会社にとって)使い勝手の良い空港になるために非常に重要な課題だが、(住民への)夜間の騒音負担が非常に大きい。住民の理解が不可欠だ」と述べ今後も地元に慎重に説明していく考えを示しました。
 また、供用開始から1年を迎える LCC 専用の第3ターミナルについて、予想を約50万人上回る約600万人になる見込みを明らかにし、記者団からの「航空会社からはもう混雑していて限界が近いのではとの声もあるが」との問いに対し、「750万人の取り扱い容量で整備した。まだ余裕があるのではないか。しかし、限界に達することも考えなければいけない。ターミナルをどうしていくかは、今後の大きな課題だ」と答えました。
 さらに、移動に約10分の時間がかかる第2ターミナルから第3ターミナルへの連絡バスについて、空港内道路の構造を見直し、時間の短縮を検討していることを明らかにしました。
 また、今後の LCC 国内就航候補地として、長崎・宮崎・石垣・北九州・函館・徳島・高知・岡山を上げ「就航地を決めるのは LCC 各社だが 、NAA としても自治体などに誘致の働きかけをしたい」と述べました。

@総発着回数が8%増に、2月運用状況
 成田国際空港株式会社(NAA)が昨日発表した「2月空港運用状況」によりますと総発着回数は前年同月比(以下同じ)8%増となりました。この内、国際線は9%増、国内線は5%増となっています。総発着回数と国際線発着回数と国内線旅客便はそれぞれ2月としての過去最高を記録しました。
 総旅客数は8%増、この内、国際線は8%増で外国人旅客数は13%増となり100万人を突破しています。国内線は13%増となり、それぞれ2月としての過去最高を記録しました。総貨物量は6%減でした。これは前年同月が北米での港湾労働者のストのために大幅に増えた反動によるものです。輸出量が28%減の大幅な前年同月比マイナスとなり、輸入量が13%減となっています。
 給油量は2%増となりました。

@ NAA が夏ダイヤを発表、発着回数が週192回増に
 成田国際空港株式会社(NAA)が昨日発表した「2016年夏ダイヤ」(4月3日〜16日の平均)によりますと、総発着回数が昨年夏ダイヤ(以下同じ)より週192回増え4514回と過去最高なります。この内、国際線は197回増の3571回となり、過去最高となっています。4月16日以降も新規就航が多数控えており、総発着回数の増加が見込まれています。
 これにより、就航都市は107都市となり、国内線就航17都市と合わせると124都市と過去最高となります。
 また、定期便乗り入れ航空会社も90社とこれも過去最高となりました。
  LCC 旅客便の発着回数の国際線・国内線を合わせたシェアーは前期比(以下同じ)1.6ポイント増の25.7%となり、国内線シェアーは0.2ポイント減の69.6%となります。国際線のシェアーは3.1ポイント増の12.7%になる見込みです。

@日航整理解雇客室乗務員裁判で「解雇有効」の逆転判決
 大阪高裁は昨日、日本航空を整理解雇された元客室乗務員の女性が、解雇無効と不払い賃金の支払いを求めていた裁判の控訴審で、一審の判決を取り消し、会社側の解雇を有効とする判決を言い渡しました。裁判長は判決で「基準日を11月にすれば既に退職勧奨、希望退職に応じた人から不信感を抱かれる恐れもあり、9月とした設定に合理性はある」としています。
【コメント】この判決は何かおかしいですね。原告の能力などから判断したのではなく、「概に退職勧奨や早期退職に応じた人の不信感」で判断する、と言うのは筋違いのように思われます。退職勧奨や早期退職は一人一人の個人が自己責任で判断したことなのではないでしょうか。

@主要旅行業者1月海外旅行取扱額は8.1%減
 観光庁が今日発表した「1月主要旅行業者の旅行取扱状況速報」によりますと、海外旅行取扱額は前年同月比(以下同じ)8.1%減、外国人旅行取扱額は40.5%増、国内旅行は6.9%増となり、合計では2.5%増となっています。

@モザンビークで発見された破片はマレーシア航空370便のもの
 オーストラリアの運輸省は現地時間24日、モザンビークで見つかった航空機の残骸(3月4日の出来事参照)について、専門家の分析でマレーシア航空370便のものであることが「ほぼ確実」となった、と発表しました。


*3月24日

@「防衛省が『軍事利用ではない』と言っているので、軍事利用ではない」と国土
 昨日開かれた第42回騒音対策委員会の報告です。詳しくは、後ほど載せますが、例年とは違った点がいくつかあります。
 まず、国土交通省や成田国際空港株式会社(NAA)の答弁で、ほとんど全てが「第3滑走路などの空港機能強化策が実現した際には・・・」と言う、言葉で終始したことです。まるで、「馬の鼻先にニンジンをぶら下げる」かのようでした。
 その一方で、NAA の報告では、現実の周辺対策は ほとんど進んでいない事が浮かんでいました。平成27年度の周辺対策実施見込みでも、学校防音の空調設備機能回復対象校が123校で、未実施が40校もあるにもかかわらず、平成27年度実施(以下同じ)は0校ですし、2回目の機能回復校の対象は83校で、未実施が80校あるにもかかわらず実施見込みが1校しかありません。住宅防音工事や移転補償などは個人が申し込むことになりますが、防音工事未実施が1453戸に対して実施見込みはたった58戸となっています。
 本会の質問では、「軍事利用は絶対にしない、との『取極書』の約束を守れ」という質問に対して、国土交通省は「防衛省はイラク復興支援時の輸送は『軍事利用ではない』と言っている」とだけ述べ、武器・弾薬までも輸送した事実に目をつぶり、防衛省におもねり、約束を締結した当事者としての責任を全く放棄した、不誠実きわまりない答弁でした。 NAA は「国が言っているから軍事利用ではない」とこれも右へならった不誠実な答弁でした。「取極書」第4条にある再確認協議についても「軍事利用でないから、約束違反ではなく、再協議は行わない」と、「どちらかでも疑義が生じた際には協議する」という第4条を無視した答弁でした。
 また、「軍事利用で爆破や細菌持ち込みなどのテロへの危険が高まるが、対策は」との質問についても、「警備を強化する」との月並みな答弁しか出てきませんでした。
 需要の伸びについては「最近は3%台の伸びになっている。この伸びに期待している」と答えるだけで、第3滑走路が必要になる、との根拠は示しませんでした。羽田空港都心ルートが実現した際の成田空港発着枠の減少にも全く触れませんでした。言っていることは「アジア各国の空港が機能を拡張している。これと競争するため」と言う事と、「航空会社からの要望がある」と言う事だけでした。
 抜本的な周辺対策について NAA は「空港機能強化の中で、住民に十分説明し、交付金についてもどういう方策があるか検討したい」と言うだけで、具体策としての法改正や交付金規定の改正などには全く触れませんでした。
 奇異に感じたのは例年は1人だけの出席だった多古部会の出席が突然5人に増えたことです。第3滑走路の建設敷地が多古町に多くかかるためでしょうか。それにしても、部会の出席者がこのように増えることは今までにありませんでした。傍聴者は多くなることはあったのでしょうが。

@全日空が成田=ブリュッセル線を月末まで運休
 全日空は昨日、ブリュッセルの国際空港でのテロを受けて、成田=ブリュッセル線を今月31日まで運休とする、と発表しました。また、成田=デュッセルドルフ線で24・25日に臨時便を運航することも明らかにしました。この成田=デュッセルドルフ線は成田=ブリュッセル線のチケットでも利用できる、とのことです。

@バニラが7月30日から約1ヶ月間成田=奄美線を増便
 バニラ・エアは7月30日から8月28日まで成田=奄美線を1日1往復増便し、1日2往復とすることを発表しました。

@ヤクーツク航空が成田=ユジノサハリンクス線を週1便で開設
 ロシアのヤクーツク航空(R3)は5月から成田=ユジノサハリンクス線に週1便で運航します。運航日は日曜日で、機材はSSJ-100型機を使います。ただ、5月1日の日曜日から運航を開始するのかははっきりしません。

@スカイマークが月末までに民事再生手続終了へ
 今日の日本経済新聞によりますと、スカイマークは債権者への弁財が今月末に終わる見通しになったことから、近く東京地裁から民事再生手続終了の決定を受ける見通しになった、とのことです。今後はインテグラルやANA ホールディングスなどの支援を受けて、5年以内の再上場を目指します。


*3月23日

@今日午後2時から「第42回騒音対策委員会」が開かれます。

@全日空のシステムトラブルで7万1900人に影響
 昨日発生した全日空のシステムトラブルでは国内線の146便が欠航し、391便に遅れが出ました。影響を受けた乗客は約7万1900人に及びました。今日もトラブルの影響で2便の欠航が決まっています。また、提携各社でも少なくても35便が欠航し、多数の遅れが出ました。

@ジカ熱感染者3人目が確認
 厚生労働省は今日未明、神奈川県在住の女性がジカ滅に感染していた、と発表しました。女性は3週間ほどブラジルに滞在しており、帰国後。関節痛や発疹の症状が出たため、受診し検査を受け、ジカ熱への感染が確認された、とのことです。これで、中南米からの帰国者で今回ジカ熱に感染したことが確認されたのは3人目となります。

@ブリュッセルの空港と地下鉄で爆発、死者34人、イスラム国が犯行声明
 現地時間22日朝、ベルギーの首都・ブリュッセルの国際空港で2回にわたり爆発がありました。この爆発により、少なくても14人が死亡し、35人以上が負傷しました。爆発があったのは、2階の出発ロビーにあるアメリカン航空のカウンター付近とのことです。約1時間後に地下鉄の駅でも爆発があったことから、ベルギー当局はテロと断定しました。その後、「イスラム国」が犯行声明を出しました。
 地下鉄駅での爆発では20人以上が死亡し、空港と合わせると、死者は現在のところ34人となっている模様です。負傷者は180人以上とされています。
 岸田外相は今朝、地下鉄の爆発で30代の日本人男性が重傷、空港での爆発で日本人男性が軽傷を負った、と発表しました。
 全日空は昨日午前11時過ぎに出発した、成田発ブリュッセル行きの231便は、そのまま飛行を続けドイツのデュッセルドルフに着陸したことを明らかにしました。また、
今日出発予定だった同便と、ブリュッセルからの232便を欠航としました。


*3月22日

@カンボジアのスカイアンコール航空が GW に成田空港にチャーター便
 今日の「Traicy」によりますと、カンボジアのスカイアンコール航空は、ゴールデンウイークの4月29日と5月3日に成田=シェムリアップ間にチャーター便を運航する、とのことです。同航空の成田空港飛来は初めてになると思います。

@全日空の国内システムに障害、1万5000人以上に影響
 今日午前8時20分頃、全日空の国内線システムに障害が発生しました。このトラブルで全国49空港の搭乗手続やインターネットによる予約が出来なくなりました。この内、搭乗手続に関する障害は午前11時半頃に復旧しました。このトラブルにより、午後3時現在で127便(全日空便だけなのか、系列会社便も含めているのかは分かりません)が欠航し、遅れも多数出て、1万5000人以上に影響が出ています。また、システムを共用しているスターフライヤーやエアドゥなどでも欠航や遅延が出ています。羽田空港では全日空のチェックインカウンター付近が搭乗客でごった返しました。同社の同じシステムでは先月24日にも障害が発生しています。
 成田空港でも国内線搭乗手続を手作業で行ったため、3便が最大約2時間遅れました。午後の便は予定通り運航される見込み、とのことです。

@鹿児島空港で小型機の前輪が壊れ立ち往生、滑走路4時間半閉鎖
 昨日午後1時20分頃、長崎空港から鹿児島空港に向かった、個人所有の小型機・シーラスSR22型機が、鹿児島空港に着陸したところ、前輪が損傷して前のめりの状態で滑走路上に停止しました。乗員5人にケガはありませんでした。この事故で、滑走路が約4時間半閉鎖され、63便が欠航するなどの影響が出ました。ジェットスター・J の成田発鹿児島行きの2便が欠航・目的地変更となりました。運輸安全委員会はこの事故を重大インシデントに認定し、今日、調査官を派遣しました。


*3月21日

@2014年度成田空港米軍機使用は0回、木更津飛行場は1113回
 今日の朝日新聞によりますと、佐賀県が出したオスプレイ派遣問題に関する防衛省への質問書の回答の中で、2014年度に成田空港を米軍機が使用した回数は0回であったことが明らかなりました。県内では下総基地は0回でしたが、館山基地が3回、陸上自衛隊の木更津飛行場は1113回に及んでいる、とのことです。なお、自衛隊基地の場合は何機編隊で飛来しても「1回」として数えます。
【コメント】成田空港建設当時に本会や成田平和塔奉賛会との間で「成田空港の軍事的利用は一切しない」との約束(「交渉覚書」「取極書」)がありますから、当然と言えば当然ですね。

@品川区で「羽田空港の新飛行コースに反対するパレード」
 今日の東京新聞によりますと、昨日、品川区で国土交通省が計画する羽田空港の新飛行コースに反対するパレードが行われました。主催したのは「羽田増便による低空飛行ルートに反対する品川区民の会」で、パレードには約80人が参加し、約3Kmを行進しました。同区大井町駅周辺では高度約300mで飛行し、地下鉄車内並みの騒音が予想されています。参加した主婦は「国は経済効果ばかり強調し、住民の暮らしに目を向けない。もっと多くの人にこの問題を知ってほしい」と話していました。
【コメント】国土交通省は2回実施した「フューズ」(2016年1月15日の出来事参照)と称する「説明会」で、「住民には説明した。来ない住民は知ろうとする気持ちがないのだから仕方がない」と言うつもりなのでしょうが、国土交通省が飛行コースになる直下住民の地元に足繁く出かけて、区長会などだけではなく、地元住民に直接説明するべきではないでしょうか。

@韓国の清州空港で起こった衝突寸前トラブルの詳報
 昨日の出来事に載せた清州における大韓航空機と中国南方航空機の接近トラブルですが、トラブルが起こったのは現地時間午後10時12分頃で大韓航空1958便・B737型機が着陸して、滑走路を約1300m滑走した時点で、パイロットが右から滑走路に入ろうとしている、中国南方航空8444便・A319型機を発見しました。大韓航空機は左に舵を切り、中国南方航空機は急停止しました。その時の両機の間隔は約10mしかなかった、とのことです。大韓航空機には修学旅行から帰った高校生約100人などが乗っていました。高校生の一人は「飛行機が着陸後、速度を落としている途中、突然左側に傾いたと思ったら、今度は右側に傾いた」と話していました。
【コメント】本当に、危機一髪だったのですね。管制官の指示が間違っていたか、パイロットの聞き間違いなのでしょうね。


*3月20日

@今日から日本航空の成田=ダラス線が増便
 日本航空は今日から、昨年11月30日に週4便で就航した成田=ダラス線を、週7便の毎日運航に増便しました。機材はB787型機を使います。

@墜落したフライドバイ機は2時間も空港周辺を旋回
 現地時間19日に墜落したフライドバイ機ですが、死者は62人となりました。昨日の「Sputnik(日本語版)」によりますと、ロストフ・ナ・ドヌー空港の上空を約2時間10分にわたり旋回していた、とのことです。事故の前にロストフ・ナ・ドヌー空港を目指していた他の複数の航空機は約300Km離れたクラスノダール空港に目的地を変更していた、とのことです。
 写真はフライトレーダー24による、着陸前のフライドバイ981便の航跡です。ロストフ・ナ・ドヌー空港は左側のやや下部にあります。

@韓国の清州で中国南方航空機と大韓航空機があわや衝突寸前のトラブル
 現地時間18日夜、韓国中部・清州国際空港で、大連に向け出発しようとしていた中国南方航空機と、済州島から到着しようとしていた大韓航空機が滑走路上で、衝突寸前のトラブルを起こしました。大韓航空機は右の誘導路から滑走路に入る南方航空機に気付き、滑走路の左側に寄せて着陸し事なきを得ました。当時、空港には霧がかかっていて、見通しが悪かった、とのことです。韓国の国土交通部は重大インシデントとして調査に入りました。


*3月19日

@アメリカン航空のエンジンカバーの一部が脱落
 今日の千葉日報によりますと、国土交通省成田空港事務所は昨日、昨日午後2時15分頃、ダラス発成田行きのアメリカン航空175便・B777型機の到着後点検で右エンジンカバーの一部(縦30cm、横90cm、重さ約1Kg )が脱落しているのを同航空整備士が発見した、と発表しました。飛行中に脱落したものと見られます。
【コメント】安全点検は行ったと思われますので、空港内落下はなかったようです。

@ロシア南部でフライドバイ機が墜落、約60人が死亡
 現地時間19日午前3時50分頃、UAE・ドバイ発ロシア南部ロストフ・ナ・ドヌー行きの、UAE の LCC 「フライドバイ」981便・B737-800型機が着陸に失敗し、炎上しました。乗客・乗員約60人全員が死亡した、とのことです。同機は悪天候の中、1回目は着陸をあきらめ、2回目の着陸の際に墜落した、とのことです。空港近くの監視カメラによりますと、同機は急角度で滑走路に突っ込み、一瞬で炎上したようです。当時の天候は雨で視界が悪く、強い風が吹いていた、とのことです。

@ルフトが2機目以降のA320neo型機受領を延期、エンジンソフトエア改修まで
 ルフトハンザ航空のCEOは、現地時間2月12日に受領する予定だったA320neo型機2号機の受領を拒否したことを明らかにしました。PW1100Gエンジンのソフトウエア問題が完全に解決するまで、受領しない、とのことです。同航空はPW1100GエンジンをつけたA320neo型機ファミリーを60機発注しています。


*3月18日

@成田市議会が「更なる機能極化」求める意見書採択、議会では大もめ
 成田市議会は昨日、3月議会最終日でしたが、唐突に「成田国際空港の更なる機能強化に関する意見書」が提案されました。採決では賛成多数で採択されましたが、反対意見では「具体的機能強化案も示されていない中で、突然このような提案がなされるのはおかしい」「抜本的な対策を求めるのが先ではないか」などの意見が出ました。
 採択された後にも議運が開かれ、経過に納得がいかない議員から「市長や議長はどこから要請されたのか」「このような非民主的な議会運営を今後もやるのか」などの追及がありました。議長や市当局は「国土交通省や成田国際空港株式会社(NAA)から要請されたものでもない」などと弁明に終始しました。

@「ひこうきの丘」がオープン
 芝山町が整備した「ひこうきの丘」が今日午後3時に、オープンしました。「ひこうきの丘」は航空科学博物館より徒歩10分、成田空港A滑走路南端からおよそ600m西の場所にあり、約8,000平方メートルもの広さの場所に、約4mの高さの丘と、50台の自動車が駐車可能な駐車場を完備しています。利用時間は、午前6時から午後11時までとなっています。

@厚木基地所属の米軍人が機内で女子大生に暴行
 千葉県警成田空港署は今日、米国・サンディエゴ発成田行きの日本航空機内で、隣に座っていた日本人女子大生の太ももを服の上から触ったり、頭を数回殴った暴行の容疑で、米軍厚木基地所属の33才の男を逮捕した、と発表しました。男は覚えていないと供述している、とのことです。日本航空が同署に通報し、昨日夕方、到着後に逮捕しました。
【コメント】成田空港には私服の米軍人や軍属が毎日のように出入国しているようです。何時行っても第1ターミナルの第1駐車場に米軍ナンバーの大型バスが駐車しています。写真は成田空港を走行する米軍車両です。

 

@1〜3月の海外旅行 DI 値は1ポイント増の−39に
 日本旅行業協会が会員585社を対象に2月8〜24日に行った、旅行市場動向によりますと、今年1〜3月までの海外旅行 DI 値は1ポイント増の「ー39」となりました。


*3月17日

@2月の成田空港貿易額は輸出が7.2%減、輸入が6.8%増
 東京税関が今日発表した「2月成田空港貿易概況(速報)」によりますと、輸出額は前年同月比(以下同じ)7.2%減と4ヶ月連続の前年同月マイナス、輸入額は6.8%増と17ヶ月連続の前年同月プラスとなりました。

@成田空港が旅客数2000万人以上部門において「Highly Commended」(優秀賞)を受賞
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、英国・UBM 社が主催する「Routes Asia 2016 会議」で、取扱旅客数2000万人以上の空港部門において、成田空港が「Highly Commended」(優秀賞)を受賞した、と発表しました。国内の空港では初めての受賞となります。

@第3ターミナルが LCC ターミナル部門で世界一、スカイトラックス社調査
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日、SKYTRAX社が実施した空港の旅客サービス関する評価で、第3ターミナルが「World’s BestLow-CostTerminal2016」、第1〜第3ターミナルの飲食店が「Best Airport Dining Experience 2016」の2部門で世界1位を獲得した、と発表しました。調査は世界の約550空港を対象とし、約1300万人の航空旅客に実施した結果に基づくものです。なお、総合で成田空港は11位に入りました。

@「Narita Air & Bus !」に富山・金沢、新潟、日光への新路線
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、「Narita Air & Bus ! ~成田空港から観光地へダイレクト!~」の新路線を発表しました。新路線は4月4日から成田空港=新潟線と成田空港=富山・金沢線、4月22日から成田空港=日光線となります。また、今月22日から成田空港=京都経由=大阪線をリニューアルします。

@「成田はアジアと北米との重要なハブ」 ANA HD の伊東社長
 7日の「DIAMOND online」に掲載されたANA ホールディングス・伊東信一郎氏の「『何でもやっていい』“放任主義”がLCCを育てた」の中で、伊東氏は羽田空港と成田空港のハブ機能について、「羽田空港は国際と国内のハブ」、「成田空港は北米とアジアを結ぶハブ」として双方とも「競争の優位性がある」と述べています。その中で、「意外に思われるかもしれないが、成田空港を経由する三国間輸送の比率は年々高まっている。フィリピンやベトナムなどから飛んでくるお客さまの7〜8割が、成田から北米行きの便に乗り換えていく。三国間輸送のためのハブ化は高い成長性を秘めている。」としています。

@港区議会が「航路周辺の住民への丁寧な説明を」と意見書
 昨日の毎日新聞によりますと、東京の港区議会は羽田空港都心ルートについて、「航路周辺の住民への丁寧な説明」を、国土交通相に対し強く求める意見書を、全会一致で可決しました。意見書では「各地で説明会が開催されたが、騒音、振動、落下物や事故などに対する理解が十分に得られているとは言えない」と指摘しています。

@2月の訪日外客数は36.4%増、出国日本人数も2ヶ月連続でプラス
 観光局が昨日発表した「2月訪日外客数(推計値)」によりますと、訪日外客数は前年同月比(以下同じ)36.4%増の189万1400人となり、2月としての過去最高を記録しました。また、出国日本人数は2ヶ月連続前年比プラスの5.8%増の133万人となりました。
【コメント】この数年減り続けていた日本人の海外旅行に「底打ち」の気配が見えてきたのでしょうか。


*3月16日

@チャーター便として就航している「メガモルディブ」機が駐機中でした
 今日、成田空港に行ったところ、芝山千代田駅側の駐機場に定期チャーター便として就航している「メガモルディブ航空」機が駐機していました。昨日午前中に成田空港に到着した機体と思います。今日の午後9時半頃、出発する予定になっています。

@ジェットスター・J CEO「下期は厳しくなるが、何とか通期で黒字に」
 ジェットスター・J のジェリー・ターナーCEOは、昨日の成田=マニラ線就航時のインタビューで、今年度上期(7〜12月期)の決算が黒字になったことに関して、「下期は厳しい状況になる、と思うが、何とか通期で黒字を確保したい」と述べました。
 また、成田=マニラ線では双方からの観光需要と共に、多数の在日フィリピン人の里帰り需要なども見込んでいる、とのことです。片岡会長は「近年、観光事業に力を入れてい るフィリピンへの観光客は増加傾向にあり、日本から同国への渡航者数も増え ている」と述べているそうです。
 この路線の3月予約率は90%以上とのことです。昨夜出発した便の折返し便は、約2時間遅れの、今朝8時19分に成田空港に到着しました。

@日本航空 G の2月利用率は国際線が0.6ポイント減、国内線が1.6ポイント増
 日本航空が昨日発表した、「JALグループ2月マンスリーレポート」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)2.4%増の64万5242人となり、利用率は0.6ポイント減の77.0%となりました。昨年は春節が2月に集中していたものが、今年は1月にずれたことや、パリ線が運休した影響がある、とのことです。なお、成田=パリ線は今日から再開されました。
 一方、国内線は旅客数が3.8%増の245万9167人となり、利用率は1.6ポイント増の67.0%となりました。成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が1.2ポイント減の70.3%、成田=札幌線が11.0ポイント減の67.7%、成田=中部線は7.1ポイント増の72.0%、成田=福岡線は2.0ポイント増の47.5%となっています。
 また、欠航率は国際線が0.0%、国内線は1.4%、出発遅延率は国際線が8.5%、国内線が10.5%でした。


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