2016年3月前半の出来事


*3月15日

@今日からジェットスター・J の成田=マニラ線が就航
 今日からジェットスター・J の成田=マニラ線が就航します。当面は週3便で、4月29日からは週7便の1日1便となります。今日は午後8時5分にマニラに向け出発することになっています。

@第1ターミナルの増設ゲートが供用開始
 今日から第1ターミナルに増設された「58A」「58B」ゲートが供用開始となりました。

@4月2・3日に実物大の恐竜が第2ターミナルをのし歩くイベント
 成田空港第2ターミナルでは4月2・3日に、実物大のリアル恐竜体験ライブショー「DINO A LIVE」とAR(拡張現実)技術を活用した「リアルモンスターバトル」などの恐竜やモンスターのイベントを開催することになりました。なお、「リアルモンスターバトル」は先着50組み限定となり、当日午前10時より、整理券を配布します。

@ジェイエアが今月末で成田基地を廃止
 ジェイエアはこのほど、大阪航空局に、4月1日付けで成田基地の廃止を届け出ました。

@ベトナム航空の予約で詐欺被害が多発
 このところ、日本でベトナム航空の航空券予約をめぐる詐欺が多発している、とのことです。詐欺者は「エアセルコ航空サービス」を名乗り、格安航空券で利用者を釣り、代金後払いの予約コードを送って信用させ、代金を東京に本社を置く「ゲームカード販売会社の口座」に振り込ませます。しかし、航空券は予約したものの入金しなければ、時期が来ると無効になってしまします。詐欺者は利用者が支払った代金をゲーム会社のカードで受け取り、直ちに換金する手口、とのことです。

@全日空が月1500円のアップと一時金年間6ヶ月を回答
 全日空は今春のベースアップについて、一律月1500円のベースアップと、年間の一時金を業績に左右されない部分が昨年よりも0.5ヶ月分アップの4ヶ月分、業績連動部分が0.5ヶ月分アップの2ヶ月分、合計で6ヶ月分とする回答を行いました。

@27年度上半期の欠航率の1位は日本トランスオーシャン、遅延率はピーチ
 昨日の「OVO ・オーヴォ」によりますと、国土交通省の資料から見る、平成27年度上期の、国内線で遅延の多い航空会社はワースト1位がピーチ・アビエーション、2位がジェットスター・ ジャパン、3位がバニラ・エアと LCC がワースト3位を独占した、とのことです。逆に少なかったのは1位が日本航空、2位がスターフライヤー、3位がエアドゥとのことです。
 また、欠航率のワーストは1位は日本トランスオーシャン、2位がSpring Japan、3位がソラシドエアとなっているそうです。
【コメント】この記事では「スターフライヤー」と「エアドゥ」を LCC に分類していますが、これらの航空会社は「 LCC 」ではなく、「新興航空会社」と分類されるのが一般的ではないでしょうか。

@エンジントラブルで硫黄島に緊急着陸したチェジュ航空機が韓国に戻る
 昨日の「chosun Online」によりますと、4日にエンジンの不調で、小笠原諸島の硫黄島に緊急着陸した韓国・ LCC のチェジュ航空機ですが、10日に貨物機でエンジンと整備士が硫黄島に着き、エンジンを交換して11日に離陸し、仁川空港に戻った、とのことです。
【コメント】5日の出来事で、「点検で異常が見つからなかったので、サイパンに向かって離陸した」と書きましたが、これは「代替機を派遣した」とのことで、ニュースソースが間違っていたようです。

@ FAA がB787型機の操縦席の緩みについて意見を募集
 米国連邦航空局(FAA)はB787型機のコックピットの座席が前後に動いて不安定になるトラブルが発生していることに関して、パブリックコメントを募集しています。FAAの案ではコックピットの全座席を1000飛行時間ごとに点検することと、6年以内に交換することを義務付けます。


*3月14日

@成田市の予算案で空港周辺対策事業費が交付金の3倍以上に
 今日の「日刊航空」によりますと、成田市の発表した今年度当初予算案では、空港周辺対策事業として41億3175万1000円が計上されました。空港周辺対策交付金は11億5000万円、国内線からの航空燃料譲与税が1億5300万円となり、合計13億300万円となっています。交付金と燃料譲与税を合わせた額の約3.2倍が周辺対策事業費に充てられています。
【コメント】差し引き28億2875万1000円(全体の約7割)が他の財源から補填されていることになります。空港関係の固定資産税などの財源が豊富な成田市ならではの予算案になります。

@今日からノックスクートが成田・バンコク間にチャーター便
 今日の「タイランドハイパーリンク」によりますと、ノックスクートは今日から5月1日の間にバンコク(ドンムアン空港)と成田空港を結ぶチャーター便を14便運航する、と発表しました。機材はB777-200型機を使います。ただし、日本ではチケットの販売は行わない、としています。日本人は利用できないようです。
【コメント】タイの国際民間航空機関(ICAO)による「安全上の懸念」は解消されていませんので、日本での販売は出来ないのかも知れませんね。

@仏航空事故調査局が独ジャーマンウィングス機の墜落事故で報告書
 フランス南東部のアルプス山中で、昨年3月に起きた独ジャーマンウィングス機の墜落事故について、仏航空事故調査局(BEA)は現地時間13日、報告書を発表しました。報告書では、副操縦士が故意に墜落させた、と断定し、副操縦士が事故の2週間前から入院を勧められていたこと、遺体から抗うつ剤や睡眠導入剤の成分が検出されていたことを明らかにしました。また、このような操縦士の精神的な危険性について、医師の守秘義務と公共の危険についてのルールー作りが必要、と指摘しています。

@アラスカ航空が機上から皆既日食を見るために出発を遅らす
 日本では9日に部分月食が見られましたが、この日、東南アジアから中部太平洋にかけては皆既日食が見られました。現地時間8日、アラスカ航空のアンカレジ発ホノルル行きの870便が、出発時間を25分遅らすことによって、皆既日食が見られることをある乗客が気付きました。そして、アラスカ航空に遅らすことを提案し、同航空もこれを受け入れました。この結果、同機の右側から、約2分間の皆既日食を見ることが出来ました。同航空はこのために、右側の窓を洗浄し、同機に乗った天文学者が日食を見るための特殊シートを200組用意しました。一般の乗客はこのことを知らず、思いがけないサプライズに大喜びした、とのことです。同航空のページにこの時の写真が出ています。
【コメント】乗客はラッキーでしたね。皆既日食は普通では見られません。写真は私が1
995年10月にインドで起こった皆既日食を観測した時の写真です。皆既がもうすぐ終わる瞬間に、太陽を覆っている月の縁の谷間から、太陽がわずかに覗く「ダイヤモンドリング」と、左側に赤いプロミネンス、太陽の周りのコロナの筋がわずかに見えています。


*3月13日

@京成電鉄が首都圏私鉄の中でダントツの好調
 10日付けの「ビジネス+IT」に掲載された「『最弱私鉄』だった京成電鉄が絶好調、その理由はインバウンドとディズニーだけでない」(会員限定)によりますと、首都圏の私鉄の中で一番元気が良いのは京成電鉄、とのことです。4〜12月期決算では「本業」の運輸部門の営業収益、営業利益でトップの伸びを見せている、とのことです。その原因は成田空港の外国人訪日客の増加だけではなく、 LCC の急伸にある、とのことです。

@Spring Japan機がドアトラブルで3日間欠航
 11日、Spring JapanのB737型機の内1機に、ドアが正常に閉まらないトラブルが発生しました。この機体修理のために、11日と昨日にそれぞれ2便が欠航となり、今日も成田=広島線の1往復2便が欠航となります。

@ EU が日本との航空安全協定に向け交渉開始を決定
 欧州連合(EU)は現地時間7日、日本との航空安全協定の締結に向けた交渉を開始する決定を行いました。この協定は航空機の安全性に関する手続きを相手国・地域と相互に承認する取り決めです。これにより、日本で設計製造される航空機のEUへの輸出が簡素化されることになり、三菱リージョナルジェット(MRJ)のEUへの輸出に追い風になります。


*3月12日

@昨年、全国空港の出入国者数で成田空港がダントツ
 法務省が4日に発表した「平成27年における外国人入国者数及び日本人出国者数について(確定値)」によりますと、総出入国者数のトップは成田空港で2529万6382人となり、外国人の総出入国者数も1221万6479人、日本人総出入国者数も1307万9903人とトップとなっています。

@日本航空の春闘回答は、月1000円アップと夏季ボーナス2.5ヶ月分
 日本航空は今年のベースアップ交渉で、月額1000円、夏季一時金は労組要求の2.5ヶ月分の満額回答を出しました。最大労組のJAL労組は受け入れる方針とのことです。

@三菱重工のビジネスジェット「MU300型機」
 今年はホンダクラフトが開発したビジネスジェット「ホンダジェット」が話題になっていますが、日本が開発したビジネスジェットには三菱重工が開発した「MU300型機」があります。これは、1978年に初飛行し、1981年に米国の型式証明を取得しました。しかし、この間に、米国の景気が第2次オイルショックで低迷し、受注していたものも次々にキャンセルされ、販売が伸び悩み、ついに、1985年米国「レイセオン」の子会社「ビーチ・クラフト」に販売権を売り渡しました。この時期は米国の不況による対日貿易赤字に対する風当たりが強く、日本の航空機としては売れず、「ビーチ・ジェット400型機」として販売されました。そして、1988年には生産の権利もビーチクラフトに売り渡し、三菱重工は完全に手を引きました。機体は当時のビジネスジェット機としては広く、巡航速度も速く、燃費も良く評価は高かったのです。このため、米国空軍も練習機として採用していました。自衛隊でも逆輸入で採用しています。
 写真は三菱リージョナルジェット(MRJ)の支援機として、3日に名古屋空港から、 MRJ に先立ち離陸する「MU300型機」です。


*3月11日

@スカイマークの2月実績は旅客数も搭乗率も大幅増に
 スカイマークが昨日発表した「2月搭乗実績」によりますと、搭乗者数が前年同月比(以下同じ)9万1902人増の50万2931人となりました。また、搭乗率は13.2ポイント増の81.8%となりました。
 また、運航実績は定時出発率が0.8%増の79.3%、、就航率がが2.4%増の99.3%となり、改善しています。

@ピーチとジェットスター・J がホームページをリニューアル
 ピーチ・アビエーションジェットスター・J がホームページをリニューアルしました。
【コメント】両社が申し合わせたように、予約に特化したような、非常にシンプルなものになっていますが、私から見ると、使いやすそうなのはピーチですね。ジェットスター・J の方は期間中の安い運賃を見るのにも、以前の方が見やすかったように思えます。ホームページの反応速度もピーチの方が速いように感じます。ジェットスター・J の方はジェットスターグループ共通のページを日本語化しているようですが、この点が使いにくくなっている原因でしょうか。「ジェットスター・ ジャパン」の名前が認知されてきた、と言う事で「安値で勝負」から、安定的な運賃にシフトしているのでしょうか。でも、「最低価格保証」は続けています。

@エアバスが P&H 製エンジン搭載A321neo型機の初飛行に成功
 エアバスは現地時間9日、プラット・アンド・ホイットニー社のPW1135G-JMエンジンを搭載したA321neo型機の初飛行を行いました。


*3月10日

@増設された搭乗橋の間に3スポットを増設中、7月に供用開始
 今日の「WING DAILY」によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)は第1ターミナルと第2ターミナルの増設搭乗橋間に、新たな駐機スポットを3ヵ所設ける工事を進めています。この3スポットの供用開始は7月を予定しています。このスポットは第2ターミナル側の2ヵ所がA380型機にも対応できるスポットとなっており、第1ターミナル側の1ヵ所はA320型機などの小型機に対応したものとなります。将来、約290m離れている第1ターミナルと第2ターミナルが接続された場合は、搭乗橋が設置されることになります。

@4月29日からチェジュ航空が成田=仁川線を1日3往復に増便
 今日の「Traicy」によりますと、 チェジュ航空は現在1日2便で運航している成田=仁川線を4月29日より1日3便に増便する、とのことです。

@KLMオランダ航空が夏季ダイヤでは最大週8便に減便
 KLMオランダ航空は夏季スケジュールでは成田=アムステルダム線を最大週8便に減便します。今冬季スケジュールでは最大週11便で運航しています。パリのテロ以降減少した日本人の海外旅行需要が回復していないことを理由としています。

@国土の検査機が与圧不具合で仙台空港に緊急着陸
 昨日午前11時5分頃、国土交通省航空局の飛行検査機・DHC8-315型機で、機内の気圧を一定に保つ装置に不具合が発生しました。同機は仙台空港に引き返し、同11時30分頃、無事緊急着陸しました。

@三菱重工が新設の最終組み立て工場を報道陣に公開
 三菱重工は昨日、名古屋空港に隣接した最終組み立て工場を報道陣に公開しました。今月から組立装置の設置を始め、今秋には組立を始める、とのことです。当面は月産1機とし、2020年頃には月産10機を目指します。生産効率を高めるために、航空機を移動させながら生産する、とのことです。
【コメント】写真は3日に名古屋空港に行った帰りのバスの中から撮ったものですが、多分、この工場ではないかと思います。

@日本航空が北海道エアシステムの便名を「JAL」に統一へ
 日本航空は10月下旬から子会社の北海道エアシステムの便名を「JAL」に統一する事を明らかにしました。航空券の予約・発券システムも日本航空と一本化します。

@12日に「驚き!ニッポンの底力『航空機物語』」が放映
 12日午後9時から、NHK・BSプレミアムで「驚き!ニッポンの底力『航空機物語』」が放映されます。

@米・上院議員が旅客機の座席に最低スペース設置の改正案提出へ
 現地時間8日の「ATW」(英文)によりますと、リチャード・ブルーメンタールとチャールズ・シューマー上院議員は航空会社が「乗客の健康と安全を保護する」法律の改正案を提出することを明らかにしました。「FAAは乗客が今日のますます窮屈な飛行機キャビンから問題なく避難することができるかどうか決定するために、テストを行いませんでした」と提出理由を述べています。

@バングラデシュでアントノフ26型貨物機が墜落
 現地時間9日午前9時頃、バングラデシュ・コックス近くの海岸に乗員4人の載ったアントノフ26型貨物機が墜落しました。1人の死亡が確認された、とのことです。


*3月9日

@「資料室」の「騒音対策委員会関係」ページに、「第42回騒音対策委員会質問事項」を追加
 今年の騒音対策委員会は23日(水)の午後に開催されますが、今日の午後に成田国際空港株式会社(NAA)本社に行き、質問事項の詳しい内容について担当者に説明してきます。とりあえず、あらかじめ提出してある本会の質問項目を載せました。

@「カーフュー緩和は当然のことと考えている」と黒野匡彦氏
 読者からの情報によりますと、先月16日に芝山町で開かれた「成田第3滑走路実現を目指す有志の会」主催の黒野匡彦氏講演会で、後半の各地区代表との質疑で、芝山町の石毛博道氏がカーフューの問題に触れ、「黒野氏は講演の最後でカーフューについて“爆弾”発言をしましたが、この夜間飛行制限の問題については、平成6年の円卓会議で、我々住民3団体が提言したものに基づいている。午後10時台の便数を10便とすることを提言した。」と述べました。これに対して黒野氏は「カーフューのさらなる緩和は“爆弾”発言とは考えていない。当然のことと考えている。航空会社の要求に応えないといけない。地元がこれを真剣に考えないのは残念だ」と述べました。この件に関して国土交通省は「22時台を10便にするためにはダイヤ編成を21時30分を最終として組んでいる。23時台も認めてもらえれば、22時台も増やせる」と述べました。
 また、「早く建設場所などを発表して欲しい」との要望に対して、国土交通省と NAA は出来るだけ早く建設の可否も含めて四者協議会で明らかにしたい。その後、環境アセスメントを行うが、これに約3年かかる。その後、国の認可を受けて建設に入ることになる」と答えました。
 さらに、 NAA の周辺対策部長は参加者が周辺対策交付金の増額を要望したの対して、「発着回数50万回プラスアルファーを周辺市町が容認してくれた時には、現在の算出規定を超える交付金を支給できないかどうか、今、関係機関と検討をしています」との回答をした、とのことです。

@全日空と日本航空が今秋から羽田=ニューヨーク線を開設へ、成田線は減便か
 全日空と日本航空はこの秋にも羽田=ニューヨーク線を開設する方向で検討している、とのことです。これにより、現在、成田=ニューヨーク線を1日2往復運航している両社は、一部を成田空港路線から羽田空港路線に移行させるものと見られています。

@エチオピア航空のB787型機で出発前に前輪が壊れる
 現地時間4日、アジスアベバ・ボール空港で、ローマに向け出発直前だったエチオピア航空・B787-8型機の前輪が壊れるトラブルが発生しました。幸い、崩壊は小規模なもので搭乗していた乗客・乗員は搭乗橋を使って避難し、けが人はありませんでした。
【コメント】離陸滑走中でなくて幸いでした。しかし、このところ、ボーイング機で前輪が壊れるトラブルが良く報道されていますね。整備不良なのか、構造上の欠陥なのか原因究明が待たれます。

@マレーシア航空370便合同調査チームが「原因は究明されていない」と声明
 2014年に起こったマレーシア航空370便の合同調査チームは現地時間8日、「一部の部品発見はあったものの、墜落機の残骸が見つかっていないことから原因究明にはいたっていない」とする声明を発表しました。

ユナイテッド航空がB747-400型機を2018年に退役へ
 ユナイテッド航空が現地時間8日に発表した機材更新計画によりますと、現在発注しているB787-8型機の一部をB777-300ER型機4機とB787-9型機に切り替え、2017年から受領することを明らかにしました。また、これを受けて、B747-400型機を2018年までに全機退役させる、とのことです。


*3月8日

@12月22日の部品落下はデルタ航空機のもの
 今日の毎日新聞によりますと、国土交通省成田空港事務所は、昨年12月22日に成田市の水田に落下した航空機部品(2015年12月25日出来事参照)について、この部品が成田発ホノルル行きのデルタ航空・B747-400型機が落としたものと判明した、と発表しました。今月3日にデルタ航空から報告があった、とのことです。同航空は、ホノルル到着後の点検で脱落が見つかりましたが、水田落下物との関係照合に時間がかかった、としています。

@今朝の濃霧で成田空港到着の2便が目的地変更
 成田空港では今日の早朝、濃霧が発生しました。この影響で台北からと香港からの2便が着陸できず、それぞれ、羽田空港と関西空港に目的地を変更しました。他には大きな影響はありませんでした。
 一方、午前中に羽田空港でも濃霧が発生し、昼頃までに全日空で22便、日本航空で30便が欠航となりました。成田空港などに目的地を変更した便が全日空で5便、日本航空で10便発生しました。また、各地からの羽田便は昼頃まで出発制限が行われました。

@航空科学博物館のトランジットツアーで「風和里しばやま」も追加に
 成田国際空港振興協会発行の「Narita Airport News 3月号」によりますと、外国人の乗継客用ツアーの内、「航空科学博物館コース」がリニューアルされ、航空科学博物館だけではなく、空の駅「風和里しばやま」内レストランでのバイキングや直売所の見学なども出来るようになった、とのことです。

@全日空DHC8-400型機が自動操縦装置不具合で引き返す
 昨日午後0時20分頃、大阪発新潟行きの全日空1659便・DHC8-400型機が岐阜県揖斐川町の上空を飛行していたところ、自動操縦装置に不具合が発生しました。このため、同機は大阪空港に引き返し、同1時15分頃、無事着陸しました。乗客・乗員にケガはありませんでした。この便と折返し便が欠航となりました。

@三菱航空機会社が米国での試験飛行に向け体制強化
 三菱航空機会社は昨日、4月1日付けで代表権のない副社長に三菱重工から巽重文氏と石川彰彦氏が就任する、と発表しました。巽氏は米国三菱航空機シアトルエンジ ニアリングセンター長を、石川氏は同モーゼスレイ クフライトテストセンター長を兼務し、米国での試験飛行に向けて体制を強化しました。

@イタリアのパイロットが「俺を捨てたら、日本行きの旅客機を墜落させる」
 大分前の話になるようですが、昨日の「Sputnik(日本語版)」によりますと、英国のタイムズ紙が、昨年1月にイタリアの航空会社パイロットが、数分後に離陸するローマ発日本行きの旅客機機内から、妻宛に「俺を捨てるなら、この旅客機を墜落させる」とメールを送くる出来事があった、とのことです。妻は直ちに警察に通報し、このパイロットはこの旅客機から降ろされた、とのことです。


*3月7日

@羽田の次の争点は「オープンスカイ」と「バイ・セル取引」、成田の需要は増えない?
 今日の日本経済新聞に載った「デルタ、羽田に散る 日の丸航空『鉄のトライアングル』」によりますと、今回妥結した日米航空交渉の次なる課題は「羽田空港の航空自由化」と「バイ・セル取引」にある、とのことです。この「バイ・セル取引」とは空港の発着枠や路線を航空会社同士が売買する制度です。今回の日米交渉妥結に強力に反対したデルタ航空も、世界屈指の混雑空港である英国・ヒースロー空港で「バイ・セル取引」によって、エールフランスKLMから大西洋路線の権利を買い、大西洋路線の権益を一気に拡大した経緯がある、とのことです。デルタ航空は世界の航空会社屈指の資金力を持っている、とのことです。
【コメント】いずれにしても、羽田空港の国際線が拡大する事になれば、成田空港の発着回数は多きく増えることはない、と言う事になりますね。

@貨物機として使われる全日空のB787型機
 先日、成田空港のA滑走路脇の貨物エリアで、写真のように、全日空のB787型機が貨物を積み込んでいるのを見ました。全日空は那覇空港をハブとして貨物事業に力を入れています。B787型機の貨物専用機があるとは聞いていませんので、深夜早朝時間帯に、使っていない旅客型B787型機の貨物室を利用して、貨物を運んでいるのではないでしょうか。燃費が良いのですから、機体を遊ばせておくのはもったいないですね。しかし、航空貨物事業を黒字にするのは容易ではないようです。

@中日本航空の小型機がエンジン不具合で大阪空港に引き返す
 今日午前7時55分頃、大阪空港を離陸し名古屋空港に向かった中日本航空・セスナC560型機が離陸後まもなく、右エンジンの回転数が上がらないトラブルを起こしました。同機はこのエンジンを止めて、大阪空港に引き返し、無事緊急着陸しました。同空港の滑走路が一時閉鎖となりましたが、他の便に影響はありませんでした。


*3月6日

@最近の成田空港から

 成田空港では何時も、どこかで工事が行われています。日々ようすが変わってしまいますので、頻繁に行っている私でも「あれ!こんなになったんだ」とびっくりする事があります。その中から、3枚の写真を載せます。
 左は、第1ターミナルの増設スポットの先端にある搭乗橋です。この位置からでないとなかなか見えません。誘導路側から見ると、よく見えるのでしょうが。
 真ん中は少し古くなりますが、1月初旬に航空科学博物館から撮った警察などのヘリコプター格納庫です。A滑走路南端の西側にあります。今は、もう少し工事が進んでいるのではないかと思います。
 右は第3ターミナルの北側で進められている駐機場工事の外壁です。2月3日の出来事で載せた写真よりも工事が進み、銀色フェンスの内側に一部が透明になった高い塀が作られています。防音壁の役割もあるのでしょうか。なお、右の大型工事車両はホテル・東横インの増築工事のものです。


*3月5日

@佐賀空港建設当時「自衛隊基地化は絶対しない」との引き継ぎ文書
 昨日の毎日新聞によりますと、佐賀空港建設当時、県の空港建設対策室に在籍していた、元県議の楢崎近氏は建設当時に、漁協などと結んだ公害防止協定に関して「自衛隊基地化は絶対しない」とする県内部の引き継ぎ文書があった、と証言しました。楢崎氏は個人で保管していた文書を県に提出しました。佐賀県は現在、「自衛隊が使うことを認める可能性は排除していない」との解釈を取っていますが、これと食い違い、説明を求められそう、としています。
 写真は佐賀空港を離陸したSpring Japan機から撮った、有明海です。多分、海苔の養殖場ではないかと思います。

@佐山スカイマーク会長が共同運航でエイブル採用を否定
 3日のブルームバーグジャパンによりますと、スカイマークの佐山会長は2月25日の同紙とのインタビューで、「将来的には国際線の就航も視野に入っている」と述べましたが、進出時期や路線などについては明らかにしませんでした。
 また、航空機2機の本格整備(耐空証明の取得)で、支援企業ANA ホールディングスの協力が得られていないことも明かし、「『(全日空の共同運航システム)エイブルを入れるのであれば、今年度のANAの整備計画を変更して今年度内に整備をするように調整する』と言われた」と述べ、「エイブルを入れないことは1年前からの話し」と、導入する意向のないことを明確にしました。
 昨日の「Traicy」によりますと、このインタビュー記事について佐山会長はNewsPicksの当該記事のコメントで、「日常整備は、ANAさんのご支援のもと滞りなく進んでいる」と述べて、ブルームバーグジャパンの記事に激怒し「謝罪がない限り、今後ブルームバーグジャパンの取材には応じない」としているそうです。ブルームバーグジャパンの記事の中にも「スカイマークの日常整備はANAの下で滞りない。」との一文は入っています。
【コメント】多分、全日空からの抗議が入ったのでしょうね。

@国土交通省が第一航空に業務改善命令
 昨年8月28日に粟国空港で起こった第一航空のDHC6型機のフェンス衝突事故(2014年8月28日出来事参照)に関して、国土交通省は昨日、訓練記録の改ざんや同空港に不適切な着陸を繰り返していた、として「業務改善命令」を出しました。

@済州航空機がエンジン振動で硫黄島の自衛隊飛行場に緊急着陸
 昨日午後1時50分頃、仁川発サイパン行きの韓国 LCC 「済州航空」3402便・B737型機が、小笠原諸島の硫黄島にある自衛隊の飛行場に緊急着陸しました。同島の南西約550Km付近を飛行中に右エンジンに振動が発生したため、とのことです。点検しましたが、異常が見つからなかったため、約4時間30分後にサイパンに向けて離陸しました。

@インドのジェットエア・B737型機が前輪崩壊で緊急脱出
 4日の「FlightGlobal」によりますと、現地時間3日夕方、インド・デリー発ムンバイ行きのジェットエアウエイズ・B737-900型機が、ムンバイに着陸し、ターミナルへの移動中に前輪が崩壊し、乗客・乗員128人が全員無事に緊急脱出する事故がありました。この事故で、エンジンが地上に接触しました。

@タイガーエア・オーストラリア機の操縦室で煙充満も無事着陸
 4日の「FlightGlobal」によりますと、現地時間1日午前9時33分に、ブリスベンからメルボルンに到着したタイガーエア・オーストラリア・A320型機が着陸に向けて飛行中に、操縦室で煙が発生しました。同機はそのまま無事に着陸しました。このトラブルで乗客には影響がありませんでしたが、客室乗務員1人が具合が悪くなった、とのことです。


*3月4日

@2月の成田空港貨物総取扱量は16.2%減、10ヶ月連続のマイナスに
 東京税関が今日発表した「成田空港2月貨物取扱量(速報)」によりますと、総取扱量は10ヶ月連続マイナスの、前年同月比(以下同じ)16.2%減となりました。輸出量は2ヶ月連続マイナスの27.7%減となり、マイナス幅が1月の9.2%減から大幅に拡大しました。輸入量は12.8%減となっています。

@昨年の成田空港薬物摘発は平成11年以降で最低に
 昨日のNHKニュースによりますと、昨年に成田空港で摘発された薬物の密輸摘発は43件と、統計を取り始めた平成11年以降で過去最少となりました。一昨年と比べますと、約6割も減っています。背景としてテロ対策で世界の空港での保安検査が厳しくなっている事がある、とのことです。

@ MRJ 2月の試験飛行は4回実施
 三菱航空機会社は2日、2月10日に再開した MRJ の試験飛行が、2月末までに7回実施されたことを明らかにしました。この内、2月は4回となります。
【コメント】昨日、用事で名古屋に行きましたが、ついでに、名古屋空港を見てきました。幸運なことに MRJ 試験飛行の離陸を見ることが出来ました。写真を撮りに来ていた人の話では「午前中も、随伴する三菱重工の ホーカー・ビーチクラフト400型機(元々は三菱重工が開発したMU-300型機)が離陸したので、試験飛行を行うのではないかと思ったのに、結局飛ばなかった」とのことでした。展望デッキは MRJ の写真を撮る人で混雑していました。
 写真は午後0時半頃、北に向かって離陸滑走をする MRJ (JA21MJ)です。先に離陸していたホーカー・ビーチクラフト400型機を左に従えて、北の空に消えていきました。

@アフリカ東岸のモザンビーク海岸で尾翼部品破片発見・マレーシア航空370便のものか
 昨日のCNNニュースによりますと、米国人の観光客ブレイン・ギブソンさんが、アフリカ東部・モザンビークの海岸で2014年3月に消息を絶ったマレーシア航空370便・B777型機の残骸の可能性がある物体を発見しました。ギブソンさんは同機の捜索活動にも関わっていた、とのことです。見つかった物体は水平尾翼に取り付けられている水平安定版の一部ではないか、と言われています。モザンビークはマダガスカルを挟んで、昨年7月に残骸と断定された物体が流れ着いたレ・ユニオン島の反対側にあります。
 この破片についてマレーシア運輸大臣は「この破片がB777型機のものである可能性は非常に高いが、370便のものかどうかは、まだ分からない」と述べました。

@仏・ドゴール空港近くで旅客機に無人機が超接近、旅客機が退避行動
 フランスの航空機安全担当者は、現地時間2月19日にパリ・ドゴール空港への着陸進入コースに入っていたA320型機が無人機と遭遇したトラブルについて、パイロットは無人機が左主翼の下約5mを通過すると予測して、退避行動を取ったことを明らかにしました。調査担当者はこのトラブルを「深刻」と分類しました。


*3月2日

@都合により、明日の更新が出来ません。

@日本航空機の緊急脱出事故はエンジンの位置も関係か
 23日に新千歳空港で起こった日本航空のB737-800型機の事故(2月25日出来事参照)ですが、運輸安全委員会は現地調査が終わった後、日本航空に対し事故機の現状保全を指示しました。これは、気象状況などの調査が終了した段階で、事故機の再調査が必要になる可能性を考えたもののようです。ただ、現在も保全の指示が出ているのかどうかは分かりません。
 識者の中には、写真(事故機のものではありません)のようにB737-800型機のエンジン下端が地上と約50cmしかないことから、事故機が積もっていた雪を吸い込んだ可能性もあると指摘していました。今までにも滑走中に地上の異物を吸い込んだトラブルもあったようです。

@来年春の新卒者採用活動始まる、全日空・日本航空共に今年よりも採用者増やす
 昨日から来年4月に入社する大学・大学院生の新卒者採用活動が解禁になりました。大手航空2社の募集人員を見てみますと、
 全日空は総合事務職が30名程度、技術職は50名程度、客室乗務職(正社員)は700名程度としています。
 一方、日本航空は事務企画職は70名、技術職は30名、自社養成パイロット訓練生が60名程度、客室乗務員(契約社員)350名程度としています。

@大田区の民泊申請は今の所3件にとどまる
 大田区が特区を活用した民泊制度を導入してから約1ヶ月になります。区が主催した制度の説明会には、約1000人が参加しましたが、実際に申請したのは3件にとどまっている、とのことです。この内、認定をされたのは2件となっています。

@大韓航空機が前輪の安全ピン抜き忘れて引き返す
 今日の韓国「中央日報(日本語版)」によりますと、現地時間1日午前8時30分頃、韓国・仁川発マニラ行きの大韓航空621便が離陸したところ、前輪の不具合を示す警告が出ました。地上点検時などに前輪を固定する安全ピンを整備士が抜き忘れ、パイロットも出発前点検で見落としました。同機は引き返し、同9時55分に着陸しました。点検後、約2時間30分遅れで再出発しました。


*3月1日

@2月のアクセス数は25,715回でした。

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」64回目が発生
 昨日深夜、2015年度「カーフュー弾力的運用」64回目が発生しました。新千歳発成田行きのジェットスター・J 116便が福岡空港の悪天候のために前々便が遅れた玉突き遅延のために、午後11時41分にB滑走路に着陸したものです。

@出光興産が15日から一般も使用できる水素ステーションを開業
 出光興産は3月15日から成田空港第1ターミナルの第1駐車場脇で、同社としては一般向けでは初めての「成田水素ステーション」の営業を開始します。この水素ステーションは誰でも利用でき、成田空港に来た人以外でも利用できます。なお、同社は2011年より同所で実証・研究用水素ステーションを運用して、都心と成田空港を結ぶバスなどへの水素補給をしていました。
 写真は現在の実証・実験用水素ステーションです。

@日本でもリチウムイオン電池の規制が4月1日から強化されます
 国土交通省は4月1日から、航空貨物として旅客機の貨物スペースで、リチウムイオン電池を輸送することを禁止とします。これは国際民間航空機関(ICAO)のルール改正(2月25日出来事参照)に伴う措置とのことです。貨物専用機で輸送する場合には条件を満たした場合に、貨物1件につき、リチウムイオン電池を収納した梱包物1個を認めます。旅客が持ち込む電子機器についてはリチウムイオン電池を使っていても認めますが、注意をしなければならないことは、電子機器の予備電池は手荷物として持ち込むことは認められますが、受託手荷物として預ける事はできません。

@恒例のジャンク市は今週末に開催
 恒例の航空科学博物館での航空ジャンク市が今週の土日開催されます。詳しくは同博物館のページを見て下さい。

@ベルギーのVLM航空が発注していた SSJ100 型機をキャンセル
 ベルギーのVLM航空は発注していたスーホイスパージェット100型機をキャンセルしました。


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