2015年12月後半の出来事


*12月31日

「12月24日の成田空港軍事利用問題についての NAA 要請書と回答要旨」を載せました
 去る、24日に三里塚平和塔奉賛会と成田空港から郷土とくらしを守る会が行った「成田空港軍事利用問題についての NAA に対する要請」についての回答と、話し合いの概要をまとめました。

@大韓航空機がエンジントラブルで関西空港に緊急着陸
 今日午前10時30分頃、韓国・金浦発羽田行きの大韓航空2707便・B777型機が京都府北部を飛行中に右エンジンにトラブルが発生しました。同機は右エンジンを止めて、目的地を関西空港に変更し、同50分頃、無事に緊急着陸しました。

@ MRJ は静的試験データから主翼の強度を高める、車輪のアップグレードも
 現地時間29日の「Flight Global」(英文)によりますと、三菱リージョナルジェット(MRJ)の納入延期について三菱航空機会社は同紙の取材に答え、静的試験のデータから主翼の強度を強める必要が判明したこと、また、実施された3回の試験飛行結果から、車輪関係のアップグレードの可能性があることを示唆しました。さらに、航空電子工学、航空管制システムとエンジン制御装置のためのソフトウェアをアップグレードを行う事を明らかにしました。

@エアバスがA320neo型機の初納入を1月に延期
 エアバスとルフトハンザ航空は現地時間30日、A320neo型機の初引き渡しが2016年1月に延期されたことを明らかにしました。エアバスはこの原因を「主にドキュメンテーション問題であった」としています。同機は10月上旬に行われた炎天テストでPW1100Gエンジンが軽いトラブルを起こし、初納入を受けるはずだったカタール航空が「問題が解決するまで」受取を拒否し、ルフトハンザ航空が初納入を受けることになっていましたが、エアバスは「年内に納入する」としていました。


*12月30日

@シカゴ発の日本航空機が部品脱落で緊急着陸
 昨日午後8時15分頃、シカゴ発成田行きの日本航空9便・B777型機から成田空港事務所に「着陸の際に使う自動ブレーキシステムに不具合が発生した」と連絡があり、同機は午後8時30分過ぎに無事緊急着陸しました。同便はシカゴ離陸後に不具合表示が出て、シカゴ空港に連絡し、シカゴ空港で滑走路を点検したところ、「主脚センサー部品の一部が滑走路に落ちていた」と連絡を受けていました。安全上の問題はないためそのまま飛行を続けました。成田空港事務所では着陸後、点検のため、滑走路を約10分間閉鎖しました。日本航空では「シカゴ空港は当時雪が降っており、離陸の際に、雪の塊に接触し、脱落したた可能性もある」としています。

@メガ・モルディブ航空が1月11日から成田空港乗り入れの計画
 今日の「Traicy」によりますと、インド南西のインド洋に位置する「モルディブ」の航空会社「メガ・モルディブ航空」が、1月11日から成田空港に乗り入れる計画、とのことです。同航空が現在運航しているマレ=北京線と、マレ=上海線を成田空港まで延長するとのことです。これによれば成田=北京線は水・金・日曜日に、成田=上海線は月・火・木・土曜日の運航となり、結果的に毎日、同航空が成田空港に乗り入れることになります。まだ、販売はしていないものの、OAGスケジュールには反映されている、とのことです。機材はB767-300型機を使う予定です。
【コメント】あと2週間あまりでの就航と言うことになりますが、国土交通省の認可が取得できるのでしょうか?


*12月29日

「11月27日 四者協議会における成田空港騒音対策地域連絡協議会会長 成尾政美氏の意見」を載せました
 去る、11月27日の「成田空港機能強化に関する四者協議会」で行われた、成田空港騒音対策地域連絡協議会会長の成尾政美氏の発表意見を別ページで載せました。

@成田空港事務所と NAA が落下物対策を全航空会社に申し入れ
 国土交通省成田空港事務所と成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、成田空港に乗り入れている全航空会社に対して、部品落下の再発防止策の徹底などを文書で申し入れました。文書では「当空港は周辺地域の皆さまのご理解とご協力の下に成り立っている」とした上で、出発前の点検確認の徹底、洋上での脚下げ徹底、部品の欠落があった場合の速やかな報告などを要望しています。

@第1ターミナル5階で「航空カレンダー展」を開催中
 24日に成田空港に行ったところ、第1ターミナル5階の「ギャラリー」のはす向かいで、航空科学博物館主催の「航空カレンダー展・2016」が開催されていました。展示期間は1月28日までとなっています。

@「ガリレオX」の「MRJ 失われた50年からの飛翔」再放送は1月3日
 27日にBSフジの「ガリレオX」で放映された「MRJ 失われた50年からの飛翔」を見ましたが、全体としては、 MRJ にいたる戦後日本の航空機製造の歴史を、分かりやすくまとめたものでした。再放送が来月3日の同時間帯に放映されますので、関心のある方はどうぞ。

@エンブラエルのE190-E2型機が6月25日にロールアウトへ
 エンブラエルは現地時間23日、リージョナルジェット機の新シリーズ3機種の内、E190-E2型機のロールアウトを来年6月25日に行う、と発表しました。同機は三菱リージョナルジェット(MRJ)のライバル機で、 MRJ と同じプラット・アンド・ホイットニー社製のギヤードターボファン(GTF)エンジンを搭載します。これにより、燃費も MRJ 並みに改善されます。同社はE190-E2型機の納入を2018年に始める、としており、この面でも MRJ に遜色ないことになります。

@コンゴ民主共和国で貨物機が着陸に失敗、住民7人死亡
 27日のAFP通信によりますと、現地時間24日、コンゴ民主共和国のムブジマイの空港で、着陸したサービス・エアの貨物機が滑走路をはみ出し、滑走路の脇にすむ住民7人が死亡する事故がありました。


*12月28日

@チャイナエアラインが3月27日の夏期ダイヤから成田=台北線を1日4便に増便
 今日の「Traicy」によりますと、チャイナエアラインは来年3月27日から始まる夏季ダイヤで、現在1日3便で運航しているしている成田=台北線を同4便に増便する計画です。成田発午後9時30分頃で台北の着現地時間午前0時頃着の109便と、台北発・現地時間午前4時頃で成田着午前8時半頃の108便を増設します。機材はA330-300型機を使います。

@エア・カナダが5月1日から成田=トロント線を季節運航
 今日の「Traicy」によりますと、エア・カナダは来年5月1日から成田=トロント線で季節運航を行う、とのことです。ただ、運航の便数や運航の期間については分かりません。機材はB787-9型機を使います。

@国土が今日から、外国人操縦士の飛行時間制限を緩和、1000時間を250時間に
 国土交通省は今日、外国人操縦士の在留資格要件の緩和を発表しました。外国人操縦士が日本の航空会社に就労する場合、現在は飛行時間を「1000時間以上」としていましたが、今日から「250時間」に緩和されました。これは LCC などの就航による操縦士不足を補うための措置です。
【コメント】国土交通省は「引き続き安全の確保を最優先にしつつ」としていますが、やっていることは正反対ですね。操縦士の年齢制限の緩和や今回の措置は「安全確保」に逆行しているように思えます。

@今年の航空機事故と重大トラブルが36件とこの10年間で最悪
 今日のNHKニュースによりますと、運輸安全委員会のまとめで、今年、国内で起きた航空機事故は27件、重大トラブルは9件の合計36件となり、昨年の1.7倍と、この10年で最多になりました。
【コメント】今年も、もう何日もありませんが、これ以上増えないことを祈ります。

@クアラルンプール行きのマレーシア機がメルボルンに向かう
 28日の「マレーシアニュース」によりますと、現地時間26日、オークランド発クアラルンプール行きのマレーシア航空132便が、離陸したところオーストラリアのメルボルンに向かってしまうトラブルが発生しました。離陸後約8分でパイロットが異変に気付き、管制官に連絡しました。管制官が確認したところ、パイロットに伝えられたフライトプランが間違っていたことが判明し、同機は正常なデータを入力してクアラルンプールに向かいました。
【コメント】ちょっと考えられないミスですね。フライトプランがどの段階で取り違えられたのかは、今後の調査で明らかになるのでしょうが、混雑空港だったならば重大事故に繋がりかねないのではないでしょうか。


*12月27日

@「おもてなし」も良いが、「おもいやり」の心はどこに
 昨今、オリンピック招致の関係で「おもてなし」という言葉がもてはやされています。むろん、「おもてなし」は大切ですが、この背景には「爆買」などに代表される「経済効果」があるようです。
 しかし、その一方で「おもいやり」という言葉が隅に追いやられているように感じて仕方ありません。
 一般庶民の所得も上がらず、消費税は4月から10%に引き上げられようとしています。このような生活苦の中で、「経済効果」という言葉は一見、魅力的です。
 成田空港周辺でも、第3滑走路建設による「経済効果」がぶち上げられています。しかし、その一方で、40年近くも日夜、離着陸する旅客機の騒音に悩まされている住民に対する抜本的な対策は、一向に具体化されていません。
 建設を促進する人たちは口では「十分な騒音・活性化対策を考える」と言っていますが、「どういう対策を、どのように実施するのか」については、ほとんど言及しません。
 第3滑走路の建設に携わる人や自治体関係者は「税収が増える」「雇用も増える」、もちろん「仕事も増え、儲かる」と言いますが、この恩恵を騒音直下で苦しむ、少数の人たちにどのように還元するのかは全く明らかにしていません。
 この少数の人たちも日本国民です。憲法第二十五条で保証された「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を有しています。もちろん「何人も、公共の福祉に反しない限り」と言う制限はありますが、第二十五条2項では「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」とされています。
 このような日本人の、少数の人々に対する「おもいやり」が、「経済効果」の前に薄れてきているように思います。
 100年前に石川啄木が論じたような「時代閉塞の現状」が、今再現されているように思えます。これを克服する手段の一つが「おもいやり」の復活ではないでしょうか。
 現在の日本国の危機的な経済状況は、一般庶民に責任があるわけではありません。確かに「高度経済成長政策」に踊らされた側面はありますが、一般庶民は身を粉にして働いていました。責任は、そこで生まれた富を一般庶民に十分還元できなかった政府と財界にあります。

@「税収の3分の1は成田空港関係。だからこの機を逃さない」
 毎日新聞25日付けに掲載された「成田空港、激動への離陸 /千葉」によりますと、記者が出席した年末の酒席で成田空港に隣接する町の幹部は「成田市が空港でどれだけ税収があるか分かりますか。この機を逃してはいけないんです」と述べたそうです。
 また、騒音の影響を受ける住民らの団体の会議(12月15日出来事参照)では深夜離着陸制限の緩和をしないように求める住民に対し、国などは曖昧な答弁に終始し、住民の怒号が飛び交った、とのことです。

@無人機の飛行制限エリアに成田空港B滑走路の北側が入っていない?
 無人機による航空者写真撮影などを手がけている「DJI」のホームページに載っている「安全飛行フライングエリアの制限」の図を見て驚きました。右写真が図の一部ですが、成田空港についてはB滑走路北側が「制限」区域になっていないのです。国土交通省のページでは「空港やヘリポート等の周辺に設定されている進入表面、転移表面若しくは水平表面又は延長進入表面、円錐表面若しくは外側水平表面の上空の空域」となっているのですから、B滑走路の北側も当然制限区域に入っているはずです。そうでなければ、B滑走路に着陸・離陸する旅客機は無人機と衝突する危険があります。こんな大事なところを間違えてもらっては困りますね。

@米国は大韓航空機撃墜事件の真相を早くから知っていた、日本にも連絡
 25日の東京新聞によりますと、1983年9月1日未明に起こった大韓航空機撃墜事件で、日本側が米国外交当局から11月14日段階で「事件はカムチャッカ本面を偵察していた(米軍偵察機)RC135の軌跡に、15分後に入った大韓航空機を同一機と誤認した。ミサイルの2発目が大韓機の左主翼に命中し、11分間きりもみ後、墜落した」との説明を受けていたそうです。この事件については国際民間航空機関(ICAO)が10年後の1993年に最終報告書を出しています。
【コメント】米国は早い段階で真相を突き止めていたのですね。しかし、この情報は後に開示されました。大国は自国の利益優先で情報操作を行うので、言うことも信用できません。イスラム国をアラブ諸国と対立するイスラエルの情報機関が支援し、米国やフランス・イギリスなどが武器援助をしていることも、日本では報道されていませんね。

@三菱地所が下地島空港活用を沖縄県に提案
 三菱地所は25日、沖縄県に対して、下地島空港の活用について旅客ターミナルを整備して国際線・国内線( LCC )・プライベート機を受け入れ計画を提案しました。伊良部島や宮古島の観光やリゾート地としての受け入れを検討する提案です。完成予定を2018年5月としています。


*12月26日

@成田市が落下物対策で申し入れ
 成田市は昨日、国土交通省と成田国際空港株式会社(NAA)に対して、相次ぐ落下物事故に対し、原因究明と防止対策を要望する申し入れを行いました。申し入れでは「一歩間違えば人命に関わるもので、事態を重く受け止めている。二度と発生しないよう再発防止策にあらゆる手立てを尽くすことを強く申し入れる」としています。

@ NAA が第3滑走路必要性などを説明したパンフを28日から配布
 昨日の千葉日報によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長は昨日の記者会見で、成田空港の機能強化について説明する、住民向けのパンフレットを作成したことを明らかにしました。パンフレットでは機能強化について「首都圏の航空需要に対応するため、新たな滑走路を整備することなどにより空港の発着容量を拡大させ、より利便性の高い空港にしていくこと」と定義し、質問に答える形式になっています。パンフレットは28日から周辺関係市町を通じて、住民への配布を始める事にしています。年明けにはホームページに特設ページを開設し、問い合わせに対応する電話も開設する、とのことです。

@ ANA グループの11月は国際線・国内線共に好調
 全日空が昨日発表した「11月ANAグループ実績」によりますと、国際線・国内線共に旅客数でも利用率も大幅に伸び好調となりました。
 国際線の旅客数は前年同月比(以下同じ)11.1%増の63万7696人、利用率は2.5ポイント増の72.0%となりました。
 一方、国内線旅客数は5.9%減の332万1293人、利用率は7.3ポイント増の67.9%となっています。
 成田空港路線の搭乗率は 成田=札幌線が9.6ポイント増の56.5%、成田=大阪線は9.1ポイント増の84.8%、成田=福岡線は4.8ポイント増の49.9%、成田=中部線は1.2ポイント増の71.9%、成田=仙台線は1.2ポイント増の55.1%、成田=那覇線は2.4ポイント減の57.1%、成田=新潟線は12.2ポイント増の62.1%とほぼ全路線で好調です。
 運航実績では欠航率が国際線で0.5%、国内線で0.6%、出発遅延率は国際線で9.8%、国内線で5.8%、到着遅延率は国際線で13.1%、国内線で7.8%となっています。

@7〜9月の日本トランスオーシャン航空の欠航率が急上昇、国土情報公開
 国土交通省は24日、「航空輸送サービスに係る情報公開(平成27年度第2回)」を発表しました。この統計は7〜9月の国内線を運航する「特定本邦航空運送事業者」11社を対象としています。前年同期に比べ遅延率は11社平均で1.12ポイント減の9.38%、欠航率は同0.38ポイント増の1.44%となりました。中でも欠航率で日本トランスオーシャン航空がダントツに大きいのが目を引きます。主な数値をランク表にしておきます。

ベスト5
ワースト5
旅客数
旅客収入
欠航率
遅延率
順位
航空会社
人数
順位
航空会社
金額(万円)
順位
航空会社
順位
航空会社
1位
全日空
1166万4911人
1位
全日空
1979億9000万円
1位
日本トランスオーシャン航空
4.76%
1位
ピーチ
21.64%
2位
日本航空
725万6391人
2位
日本航空
1271億8700万円
2位
ソラシド
1.93%
2位
ジェットスター・J
19.35%
3位
スカイマーク
163万4287人
3位
スカイマーク
217億8200万円
3位
ピーチ
1.54%
3位
バニラ
17.34%
4位
ジェットスター・J
139万5789人
4位
ジェットスター・J
131億5300万円
4位
ジェットスター・J
1.51%
4位
日本トランスオーシャン航空
15.86%
5位
ピーチ
 85万5613人
5位
日本トランス
111億6800万円
5位
全日空
1.42%
5位
スカイマーク
11.08%

*12月25日

@また、落下部品が発見される
 国土交通省成田空港事務所は昨日、成田空港A滑走路飛行コース直下の北約5.5Kmにある、成田市西和泉地区の山林で、航空機から落下したと見られる、金属部品が見つかった、と発表しました。落下物はエンジン取り付け部分の金属製蓋で、縦約14cm、幅約19cm、重さ約300gでした。22日午前10時半頃に山林を散歩していた人が見つけ、山林の持ち主が届け出ました。なお、落下の時期は不明で、今の所、航空会社からの届出はない、とのことです。

@成田空港の11月、総発着回数は3%増、総旅客数は6%増に
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「11月空港運用状況」によりますと、総発着回数は前年同月比(以下同じ)3%増と11月としての過去最高となりました。国際線が4%増、国内線が1%増と共に11月としての過去最高となっています。
 総旅客数は6%増となり、この内、国際線旅客数が5%増と11月としての過去最高となりましたが、日本人は2%減、外国人は16%増と11月としての過去最高となり、国内線旅客数も14%増と11月としての過去最高となりました。
 総貨物量は5%減、この内、輸出量は9%減、輸入量は8%減となっています。
 給油量は1%減でした。

@ MRJ の初納入を約1年後倒しを正式に発表、厳しい状況に
 三菱重工と三菱航空機会社は昨日、三菱リージョナルジェット(MRJ)の初納入を1年程度延期し、2018年中頃にする、と発表しました。延期の理由については今後の試験飛行の拠点となる米国の技術者の指摘を受けて、地上試験での時間を増やして、機体の完成度を高めるために、試験飛行の項目を追加したこと、などを上げましたがが、実施した3回の試験飛行の結果については「いずれも良好。設計上、想定され る内容を確認した」と述べ、一部で報道された主翼の強度不足や全日空からの仕様変更への対応変更などは否定しました。しかし、問題の詳細は明らかにしませんでした。試験飛行は1月後半には再開される予定、としています。
 2016年第4四半期に試験用機体を米国にフェリーし、米国での試験飛行を開始するとしています。試験飛行時間は2500時間と変化ありません。
三菱航空機会社の岸副社長は「50年ぶりのことだけに、想定が甘いところがあった。知見が足りなかった面もある」と述べました。
 この延期について初号機の納入を受ける全日空は「初号機の納入が1年程先延ばしになったことは非常に残念だが、安全を第一に万全なる準備の上、完成度の高い機体が納入されることを願っている」とのコメントを出しました。
 また、この延期によるキャンセルなどの意向は「今の所受けていない」とのことです。
【コメント】会見で、副社長は「想定が甘いところがあった」と述べたそうですが、この言葉は前回の延期の時にも聞いた覚えがありますね。初めてのこととは言え、この言い訳はもはや通用しないのではないのでしょうか。これ以上の延期はすでに発注を決めている顧客やこれからの発注を検討している航空会社やリース会社の信頼を失い、開発の致命傷になりかねません。米国の「 ATW News 」や「 Flightglobal News 」は「詳細は明らかにされなかった」と伝えています。

@バニラの11月搭乗率は国際線が2.2ポイント減、国内線は2.7ポイント増
 バニラ・エアが昨日発表した11月の輸送・運航実績によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)53.8%増、利用率は2.2ポイント減の84.5%となりました。一方、国内線旅客数は63.2%増、利用率は2.7ポイント増の84.5%でした。
 欠航率は国際線が0.0%、国内線が0.5%、遅延率は国際線が12.6%、国内線が6.7%となっています。


*12月24日

@ NAA は軍事チャーター便へのチェック機能を全く持っていない、軍事利用問題で交渉
 今日午前、日本山妙法寺成田平和塔奉賛会と本会(成田空港から郷土とくらしを守る会)が成田空港建設時に、運輸大臣・千葉県知事・成田空港公団総裁と取り交わした「取極書」「交渉覚書」で、「新東京国際空港(成田空港)は絶対に軍事利用しない」との約束について、要望書を提出し、イラク復興支援の際に、成田空港から複数回のチャーター便が使用した事について、意見を交換しました。
 概要は後ほど載せますが、成田国際空港株式会社(NAA)の回答は「約束は今後も尊重する。軍事利用に当たることはなかった。従って、「取極書」について四者が再協議する必要はない」というものでした。
 話し合いの中で明らかになったことは、イラク復興支援の時に実施されたチャーター便について、本会が要望書に添付した「防衛庁契約資料」を見るまで、全く知らなかったこと、成田国際空港株式会社(NAA)には、航空会社や運送会社から自己申告がない限り、一切の確認手段がない、と言う事です。成田空港の運営に責任を持ち、成田空港と周辺地域の安全を確保しなければならない立場の NAA としては、全くその体制が整っていない、と言う事です。
 要請には日本山の僧侶、本会会員、共産党の斉藤和子衆議院議員、取極書の作成にかかわった高橋勲弁護士、地元の住民など15人が参加しました。

@成田発の日本航空機がカナダで大揺れ、1人軽傷
 日本時間の24日午前2時45分頃、成田発バンクーバー行きの日本航空18便・B787-8型機がカナダ上空を飛行中に、突然機体が大きく揺れ、乗客1人が通路で倒れ、軽傷を負いました。原因は乱気流と見られる、とのことです。当時は着陸に向けて高度を下げていましたが、シートベルト着用のサインは点灯していませんでした。

@トルコの空港で、機体のそばで爆発、1人死亡し1人がケガ
 現地時間23日午前2時頃、トルコのイスタンブールのサビハ・ギョクチェン空港の駐機場で爆発がありました。爆発は同国 LCC の「ペガサス航空」機のすぐ脇で起こった、とのことです。同機の清掃員2人の内、1人が死亡しもう1人が負傷しました。乗客は乗っていませんでした。原因は調査中です。


*12月23日

@海南航空の成田=西安線が今日から運航開始
 今日から海南航空の成田=西安線が就航しました。初便は12時58分に成田空港に到着し、14時18分に出発しました。週3便(月・水・土曜日)での運航になります。機材はB737-800型機を使います。成田空港から西安への唯一の直行便になります。

@今日の深夜0時35分からフジテレビで「成田の夜の顔」が放映
 今日の深夜0時35分からフジテレビで放映される「今田耕司のGapWalker」で、今田耕司が中継レポーターになって「成田の夜の顔」を紹介します。

@フジドリームが2017年までに成田=中部線を計画
 フジドリームの鈴木会長は昨日、中日新聞の取材に対し、2017年までに中部空港に進出し、国際チャーター便の運航を計画している、と述べました。名古屋空港で夜間は休んでいる機体を国際チャーター便として利用する計画です。この背景には今後、名古屋空港が MRJ 関係で頻繁に使われることから、愛知県が同社に、中部空港を使うようにと、うながしていることがあるようです。
 この際に、成田=中部線の新規就航も計画するとのことです。成田=中部線新設の理由として中部空港からの欧州路線撤退が相次いでいることを上げています。欧米系の航空会社と提携し、成田=中部間を共同運航などで、運航費用の一部を負担してもらう仕組みを作りたい、としています。
 写真は名古屋空港を離陸するフジドリーム機です。

@日本航空 G の11月利用率は国際線が78.3%、国内線が73.2%と好調
 日本航空が21日に発表した「11月JAL グループ マンスリーレポート」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)2.9%増の64万2168人、利用率は3.5ポイント増の78.3%でした。方面別では、韓国線が16.1%減、中国線が9.4%減、欧州線が1.0%減となり、一方、太平洋線が11.1%増、東南アジア線が6.9%増となりました。
 国内線旅客数は0.1%増の279万9783人、利用率は1.6ポイント増の73.2%でした。
 この内、成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が1.8ポイント減の73.7%、成田=札幌線が9.3ポイント減の52.1%、成田=中部線が0.1ポイント増の65.6%、成田=福岡線が0.1ポイント増の47.0%となっています。

@訪日外国人が19日に1900万人を突破
 石井国土交通大臣は昨日の閣議後の記者会見で、今年の訪日外国人が19日に1900万人を超えた、と発表しました。最終的な今年の訪日外国人は1900万人台後半になる見込みです。

@バニラが来夏季ダイヤから、変更とキャンセルの時間を早める
 バニラ・エアは21日、来夏季ダイヤの予約とキャンセルの期限変更を発表しました。現行の国内線が出発予定時刻(以下同じ)40分前から90分前に、国際線が60分前から120分前に前倒しされます。


*12月22日

@羽田の新飛行コースの予測騒音値は低すぎるのではないか?
 昨日の朝日新聞に載った「羽田新ルートに住民懸念 国、低騒音機の導入促進も検討」の記事の中で、羽田空港新飛行コースの騒音予測図が載っているのですが、これが、国土交通省の説明とすると、明らかに騒音を低く見積もっていると思われます。
 例えば、南風時の川崎側離陸時の騒音値ですが、成田空港の実測時に比べるとかなり低くなっています。
 平成26年度の「成田空港周辺航空機騒音測定結果(年報)」では、A滑走路端から約5Kmの西和泉測定局では、ばらつきが激しいですが、離陸機の平均高度は約900mとなっています。しかし、記事説明図の最下部の説明には「高度約670〜945m」なっており、かなり高めに見積もっている、と言わざるを得ません。 
 この記事図では滑走路端からの距離が4Kmとなっており、成田の西和泉局よりも滑走路端からの距離が約1Km空港に近く、旋回もある川崎地区では高度は記事図よりも、さらに低くなると思われます。
 航空機の騒音は高度が低くなればなるほど、大きくなります。そのため最高騒音値(dB(A))も、国土交通省では川崎地区で「71〜80dB(A)」としていますが、西和泉の平均最高騒音は機種によって違いますが「約75dB(A)」となっており、空港に近く高度の低い川崎地区での予測騒音の「71〜80dB(A)」は、5dB(A)ほど低すぎると思います。
 国土交通省は「新鋭機は高度も早く上がるし、騒音も低い」と言うかも知れませんが、B777型機などの現行機種はまだ、しばらくは使い続けられると考えられます。
 国土交通省が説明会で使っている資料は「一番条件が良い場合」で造られているのではないでしょうか。

@「爆弾が・・・」の言葉で機内捜索、約1時間遅れる
 今日午前11時頃、関西発デンパサール行きのガルーダインドネシア航空883便が乗客搭乗中に、客室乗務員が乗客の荷物を棚に入れようとした際、この乗客が「爆弾が・・・」と言ったとして、客室乗務員が「乗客が爆弾を持っている」と110番通報をしました。このため、警察が機内を捜索しましたが、爆発物は発見されませんでした。このトラブルで同機の出発が約1時間遅れました。この乗客は降機させられ、警察の事情聴取を受けましたが「『爆弾なんか入っているわけでもないのに』と言っただけ」と話している、とのことです。
【コメント】旅客機の中で『爆弾』『爆発物』という言葉は禁句ですね。

@春秋航空・日本が第三者割当増資で資本金を増強
 春秋航空・日本は今日、ビッグカメラを始めとする日本の企業から第三者割当増資を受けて、資本金を69億円から106億5500万円にしたことを発表しました。なお、ビッグカメラとは業務提携を結ぶ事で基本合意しました。
 写真は成田空港の駐機場に駐機する春秋航空・日本機です。

@エールフランス機爆弾騒ぎで元警察官の男が逮捕
 エールフランス機の爆発物騒ぎで、この"爆発物"をトイレに置いたとして、元警察官の58才の男が、現地時間21日、フランス警察に逮捕されました。

@ IAG がA320neo型機15機を確定発注へ
 エアバスは現地時間21日、インターナショナル・エアラインズ・ グループ(IAG)が、オプション発注していた15機のA320neo型機を確定発注に 切り替えた、と発表しました。


*12月21日

@三菱重工社長が「 MRJ の単年度黒字化は想定よりも延びるかも」
 今日の日本経済新聞によりますと、三菱重工の宮永社長は同紙の取材に対して、三菱リージョナルジェット(MRJ)の納入が延期されることに伴う単年度黒字化について「(2020年度目標の)ちょっと後ろにずれるか、ずれないか」と述べ、遅れる可能性を示唆しました。
 また、経営危機に陥っているボンバルディアの救済については「投資回収にかなり時間がかかるビジネスをいくつもは持てない」と指摘、「買収は考えにくい」と述べました。

@エールフランス機がトイレに「爆発物(?)」でケニアに緊急着陸
 現地時間20日午前1時頃、、インド洋のマダガスカル島の東にあるモーリシャス発パリ行きのエールフランス463便・B777型機のトイレから、爆発物のような不審物が発見されたため、同機はケニアのモンバサ空港に緊急着陸しました。着陸後、乗客・乗員473人は緊急脱出しました。不審物は現地警察当局が回収しました。エールフランスのCEOは「爆発物かどうか調査したところ、爆発物ではなく段ボールにタイマーをつけたものと判明し、飛行機に損害を与えるものではない」と述べました。


*12月20日

@「第3滑走路有志の会」会長に多古商工会議所の山崎氏
 昨日、「成田第3滑走路実現を目指す有志の会」の幹事会が開かれ、会長に多古町商工会長の山崎和敏氏を選びました。

@日本航空のB787-8型機がエンジンオイル減少で、関西空港に緊急着陸
 昨日午後8時5分頃、成田発ホーチミン行きの日本航空756便・B787-8型機が、奄美大島付近を飛行中に左エンジンのオイルの減少を示す警告が出ました。このため、同機はこのエンジンを止めて、目的地を関西空港に変更し、同9時40分頃、無事緊急着陸しました。乗客は別の機材で約3時間後にホーチミンに向かいました。

@18日の全日空機の白煙は煙でなく"もや"
 18日夜の全日空機のトラブルは、操縦室内のコンピュータ冷却ファンの不具合だった、とのことです。予備の冷却装置に切り替えた時、吹き出した冷気により"もや"が発生したもの、とのことです。
【コメント】中国の西安から延安に行った時に乗った双発のプロペラ機で、エンジンを始動したとたんに、客室の空冷吹き出し口から白い"もや"が吹き出して、乗客が一斉に「何だ」と声を上げたことを思い出します。

@米国・キューバの航空協議で1日最大110便
 米国務省は現地時間17日、米国とキューバの国交正常化を受けて、両国間の航空定期便を1日最大110便運航可能とする合意に達した、と発表しました。キューバの首都ハバナに20便、残りがキューバの9空港を結ぶ便とします。各航空会社は早ければ2016年の就航を目指して準備に入ります。
【コメント】110便と言っても、ほとんどは米国の航空会社が運航する事になると思います。キューバ革命以前は米国人にとって、キューバは有数のリゾート地だったようですね。


*12月19日

@千葉県が「平成26年度成田空港騒音測定結果」を発表、騒音は横ばいもB滑走路関係が増加
 千葉県環境生活部大気保全課は昨日、「平成26年度 航空機騒音の測定結果及び環境基準達成状況について」を発表しました。
 成田空港周辺では環境基準の達成率が2%増の59%となりました。ただし、基準達成率測定局は48局と昨年と同じでした。2局が欠測などの理由により、対象から外れたため、分母が減少したための"改善"のようです。
 【資料1-2】によりますと、Lden値に前年よりも0.5ポイント以上の変動があった「増加」「減少」を見てみますと、A滑走路関係の測定局では3局で減少し、増加は1局もありませんでした。一方、B滑走路関係の測定局では2局で増加し、減少は1局もありませんでした。また、谷間地区では1局が増加2局で減少しています。また、A滑走路の側方地区では1局で増加、3局で減少し、B滑走路側方地区では2局で増加し、減少はありませんでした。
 これを見ますと、B滑走路関係の騒音が増加し、A滑走路関係の騒音が減少していることが分かります。
 写真は騒音測定局の一つです。ただし、この局は周りの蛙や蝉の鳴き声が大きくて他の場所に移転した、と聞いています。上が主マイクロホンで、下や中間にあるマイクロホンに入ってくる音の位相差によって、飛行機の音かどうか判断する、と聞いています。

@成田発の全日空機が操縦室の白煙(?)で那覇に緊急着陸
 昨日午後10時頃、成田発台北行きの全日空823便・B767型機の操縦室に白い煙のようなものが発生しました。同機は目的地を那覇空港に変更し、同10時30分頃、無事緊急着陸しました。乗客・乗員198人にケガはありませんでした。乗客によりますと「降機する際に、かなりきつい臭いがした」とのことです。乗客は全日空の用意したホテルに1泊し、今日午後の便で台北に向かいます。

@年末年始の予約率は全日空が減少し、日本航空は増加
 航空各社が昨日発表した年末年始の予約状況によりますと、予約率は、全日空が国際線が前年同期比(以下同じ)3.4ポイント減、国内線が0.4ポイント減となっており、日本航空は国際線が0.3ポイント増、国内線が3.6ポイント増となりました。 LCC ではジェットスター・J の国内線が16.6ポイント増、ピーチは国際線が1.4ポイント減、国内線が1.0ポイント増、バニラは国際線が7.4ポイント減、国内線が2.6ポイント減、春秋航空・日本は11.3ポイント増となっています。また、スカイマークは4.4ポイント増となっています。「Aviation Wire」に表が載っていました。

@ MRJ は納入延期も、機体は予定通り生産
 今日の讀賣新聞によりますと、三菱重工は三菱リージョナルジェット(MRJ)の納入予定が2018年後半にずれる予定ですが、部品メーカーに対しては不具合の改善と量産を並行して進める方針を固め通知した、とのことです。これは、納入延期の影響を少なくするため、納入開始後すぐに航空会社に届けられるようにするため、とのことです。
【コメント】"不具合"という言葉は何でしょうか。今まで不具合という話しはなかったと思うのですが。新型機に初期不良が発生するのは避けられないことですが。


*12月18日

@成田市荒海の田んぼに長さ107cmのゴム製部品が落下
 国土交通省成田空港事務所は昨日、8月下旬から9月上旬頃、成田空港A滑走路飛行コース直下の成田市荒海地区の水田に、航空機の部品が落下した、と発表しました。落下物は水田所有者が稲刈りの時に発見しましたが、自宅で保管し、今月16日に同事務所に届け出ました。同事務所で調べたところ、製造番号などから主翼後端部の波動翼に取り付けられていた、ゴム製のシールで、長さ107cm、太さ約3.5cm、重さが約490gあった、とのことです。同地区では2011年4月にも、落下物がビニールハウスの屋根を突き破る事故(2011年4月8日の出来事参照)がありました。

@成田空港で昨日、離陸失敗事故想定し、トリアージなどの訓練を実施
 昨日のNHKニュースによりますと、成田空港で昨日、事前にけが人の数など、詳しい情報を知らせずに適切な判断を下す訓練が行われました。消防や警察や医療機関などから約170人が参加しました。着陸に失敗した旅客機が炎上した、との想定で行われた訓練ではケガの程度によって優先順位を決定するトリアージを行い、その後応急措置をし、病院などに搬送する訓練でした。結果は応急措置の遅れで、7人が死亡するという結果になりました。

@11月の訪日外客数が41.0%増に、通年で日本人出国者を初めて上回る見込み
 観光局が16日発表した「11月の訪日外客数」は前年同月比(以下同じ)41.0%となり、1〜11月の累計で1796万人となりました。一方、出国日本人数は0.7%減の134万6000人となっています。出国日本人数はこの3ヶ月下げ止まりの傾向を見せています。これにより、2015年通年では訪日外国人数が初めて出国日本人数を上回ることが確実になりました。

@主要旅行会社の10月取扱額で海外旅行は5.5%減、外国人旅行は39.3%増に
 観光庁が昨日発表した「10月主要旅行業者の旅行取扱状況速報」によりますと、海外旅行取扱額は前年同月比(以下同じ)5.5%減となりました。外国人旅行取扱額は39.3%増、国内旅行取扱額は10.7%増となっています。

@ジェットスター・J が座席指定料を1月6日から値上げへ
 ジェットスター・ ジャパンは今日、来年1月6日より、国内線の「ちゃっかりプラス」オプション付の Starter Plus 運賃を改訂し通常期で100円高い1450円に、繁忙期は300円高い1650円に値上げします。また、1月6日より、繁忙期の座席指定料金を200円値上げすることを発表しました。

@中国南方航空がB737MAX型機50機を発注
 ボーイング社は現地時間17日、中国南方航空とB737MAX型機50機とB737型機30機の発注を受けた、と発表しました。なお、このB737MAX型機発注は傘下の厦門航空が2012年に覚書を取り交わした(2012年8月14日の出来事参照)30機とは別の発注になります。

@TAPポルトガル航空がA330neo型機15機、A320neo型機ファミリー39機発注
 昨日の「Traicy」によりますと、TAPポルトガル航空はエアバスにA330neo型機15機、A320neo型機15機、A321neo型機24機を確定発注しました。なお、A330neo型機は発注していたA350-900型機12機から変更したものとなります。


*12月17日

@11月の成田空港貿易額は輸出が1.9%減、輸入が1.4%増
 東京税関が今日発表した「成田空港11月貿易概況(速報)」によりますと、輸出額は前年同月比(以下同じ)1.9%減の7200億1700万円となり、2013年6月以来のマイナスとなりました。一方、輸入額は1.4増の1兆1357億6300万円と、14ヶ月連続のプラスとなっています。

@国土が概算要求で成田空港の固定資産税軽減措置の2年間延長を盛り込む
 国土交通省が発表した来年度予算の概算要求で、今年度末で期限が切れる、成田空港の事業用固定資産の課税軽減特例措置を、2017年度末まで2年間延長する措置を盛り込みました。成田空港の機能強化推進と国際競争力強化の観点から成田国際空港株式会社(NAA)の経営安定が欠かせない、としています。

@今日から第2ターミナル増設ゲートを供用開始
 今日から第2ターミナル増設搭乗橋の供用が開始されました。使用開始初便はグアム行きの日本航空941便でした。

@牽引中の全日空貨物機が駐機中のジェットスター・J 機と接触
 11日午後3時40分頃、牽引移動中の全日空・B767-300型貨物機の右主翼が、駐機していたジェットスター・ ジャパン機の左主翼に接触する事故が発生しました。両機の主翼の先端が損傷しました。両機に乗客・乗員は乗っていませんでした。全日空機の安全確認不足が原因と見られています。 NAA によりますと、成田空港での「駐機場での飛行機同士の事故は例がない」とのことです。

@ NAA とH.I.S が「成田空港内バリアフリー見学講座」を開催
 成田国際空港株式会社(NAA)と H.I.S は来年2月9日に「成田空港内バリアフリー見学講座」を開催する、と発表しました。募集人数は20人で、1月19日が申し込み締め切りとなります。海外旅行の経験がなくても、パスポートを持っていなくても参加できます。

@春秋航空・日本の成田=武漢線と成田=重慶線が本決まり
 11月5日の出来事で書いた、春秋航空・日本の成田=武漢線と成田=重慶線の就航が、国土交通省の認可が受けられ、本決まりとなりました。

@新千歳発のピーチ機が5人組の冗談で機内捜索と保安検査やり直し
 昨日午後5時頃、新千歳発関西行きのピーチ・アビエーション106便の出発準備中に、5人グループの1人が「こいつ爆弾を持っている」と話しているのを客室乗務員が聞きました。このため、同機の乗客全員を降ろし、機内の捜索と全員の保安検査をやり直しました。このトラブルで同便は約2時間遅れで出発しました。5人のグループは「冗談だった」と話している、とのことです。

@来年度の海外旅行は微増、訪日外客は伸び率半減、JTB 予測
 JTBが昨日発表した2016年の旅行動向予測によりますと、海外旅行は前年比(以下同じ)0.3%増と微増の見込みです。また、国内旅行は0.7%増とこちらも微増となっています。また、訪日外客数は19.0%増の2350万人と予測しています。ただ、中国経済の減速などから、2015年の伸び率47.2%に対して、伸び率では半分以下に鈍化する、としています。

@ MRJ の引渡が再度延期の模様
 三菱重工と三菱航空機会社が三菱リージョナルジェット(MRJ)の納入を延期する方針を固めた、とのことです。試験飛行のスケジュールを見直し、最大で1年程度遅らす模様です。正式には来週発表する、とのことです。

@日本航空が2・3月の燃油サーチャージャーを据え置く
 日本航空は昨日、来年2から3月の国際線運賃にかける燃油サーチャージャーを現在の水準に据え置く、と発表しました。


*12月16日

@「成田空港の機能強化による活性化に町の発展を期待」相川芝山町長
 昨日の千葉日報によりますと、昨日、芝山町の今後5年間の総合戦略について有識者の意見を聞く「町総合戦略推進会議」の初会合が開かれました。この席で、相川町長は第3滑走路の建設などの機能強化を軸にした町の活性化を重点項目に位置づけました。また、第3滑走路の用地が同町にかかることについては「第3滑走路に伴う移転では町にとどまってもらうことを最優先に考える。新滑走路をしっかり議論すれば人口増につながる」と述べました。芝山町の人口は2010年の7920人から、このまま推移すると2060年には3364人と半減する、との見通しが出ています。芝山町では空港建設時に、移転により人口が激減しました。

@日本航空が1月12日から2月末まで、成田=パリ線を運休へ
 日本航空は昨日、現在1日1便を運航している成田=パリ線を、来年1月12日から2月末まで、一部の日を除き運休することを明らかにしました。パリの大規模テロ以降、搭乗率が7割程度から4割程度に落ち込んでいることが理由、とのことです。なお、羽田=パリ線の搭乗率は約60%になっています。運航するのは1月21・22・25日と2月11・12・14日になります。すでに予約している人に対しては羽田=パリ線への振替などで対応する、としています。同社では、2月末以降の運航については需要の動向を見て決める、としています。

@26日と27日に第1ターミナルで「航空ミニジャンク市」を開催
 成田空港の第1ターミナル5階で、26日(10時〜17時)と27日(10時〜16時)に「航空ミニジャンク市」が開かれます。場所は航空科学博物館ショップ「バイプレーン」の斜め向かい側になります。

@日本航空整理解雇問題で ILO が第3次勧告
 国際労働機関(ILO)は先月12日付けで、日本航空の整理解雇について、日本航空と政府と労働組合に対し、第3次勧告を出しました。第2次勧告よりも強い表現で労使交渉を求めています。政府に対しては交渉実現に向けた取り組みの報告を求めています。
【コメント】気に入らなければ、国際機関のルールであろうが無視する、と言うのが安倍政権の体質ですね。

@日本航空も来年4月から客室乗務員を全て正社員に
 日本航空は昨日、来年4月からか契約客室乗務員制度を廃止し、全て正社員にする、と発表しました。来年4月以降に入社する客室乗務員も正社員として雇用します。なお、全日空では2014年度入社の社員から正社員として雇用しています。また、日本航空グループ航空各社も契約客室乗務員の雇用形態について検討を進める、としています。すでに、日本トランスオーシャン航空も来年4月からの正社員雇用を明らかにしました。
【コメント】この裏には客室乗務員の人手不足があるようです。とすれば、整理解雇した人たちの解雇も撤回して、職場復帰させるべきではないでしょうか。これが、人として当然とるべき方策と思います。会社の品格を向上させることにもなると思うのですが。植木社長!

@新関西国際空港会社が「関西エアポート」と正式契約交わす
 新関西国際空港会社は昨日、大阪空港と関西空港の運営権をオリックスやフランス・空港運営大手バンシ・アポートが設立した「関西エアポート」に移転することで、正式契約を結びました。これにより、実際の運営を来年4月から「関西エアポート」が行う事になります。新関西国際空港会社は44年間にわたり、関西エアポートから総額2兆2000億円の支払いを受け、これを、関西空港建設に要した債務の返済に充てることになります。


2015年12月前半の出来事へ