2017年1月前半の出来事


*1月15日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」87例目が発生
 昨日深夜、2016年度「カーフュー弾力的運用」87例目が発生しました。
・87例目 福岡発成田行きのジェットスター・J 514便・A320型機が、前便で中部空港の降雪により遅れた玉突き遅延のため、午後11時12分にA滑走路に着陸したものです。

LOTポーランド航空が成田=ワルシャワ線を7月3日から増便
 LOTポーランド航空は現在週3便で運航している成田=ワルシャワ線を、現地時間7月3日(成田空港では7月4日)から1便増便し、週4便とします。現在申請中ですが、現地時間12日から予約を始めています。同航空によりますと、成田=ワルシャワ線の需要は好調で、利用率は70〜80%台をキープしている、とのことです。
 写真は第1ターミナル前に駐機するLOTポーランド航空のB787-8型機です。

@「Spring Japan」の大量欠航は3号機の故障が原因のようです
 10日付けの「sorakara-gonのブログ」によりますと、「Spring Japan」の大量欠航の原因ですが、3号機(JA03GR)の故障のようです。7日に武漢から到着した後、機材修理に入った模様で、掲載されている写真では右側エンジンにトラブルがあったようです。

@春秋航空が28日供用開始の関西空港新ターミナルへの入居を3月に延期
 讀賣新聞によりますと、春秋航空は28日に供用を開始する、関西空港国際線用第2ターミナルへの入居を、3月に延期することにした、とのことです。


*1月14日

@「Spring Japan」の機材繰りによる欠航・遅延が17日まで延長
 「Spring Japan」は明日以降も「機材繰りによる欠航や遅れが出る」と発表しています。明日の15日は成田=新千歳線と成田=関西線のそれぞれ1往復が約2時間半遅れ、16日の成田=広島線と成田=佐賀線の1往復が欠航し、17日の成田=広島線と成田=関西線の1往復が欠航となります。詳しくは同航空のホームページで確認して下さい。これで、8日からの欠航・遅延は50便に達します。
 なお、今日の昼のNHKニュースでは「成田=関西線が雪で欠航」と報じていますが、これは機材繰りによる欠航のようで、雪による新たな欠航ではないようです。
【コメント】どうしたのでしょうか。原因についての説明はないようです。

@モザンビークでのB737型機損傷は修理ミスが原因
 モザンビークのテテ空港付近で現地時間5日に起こった、B737型機の機首損傷事故(2017年1月8日の出来事参照)について、モザンビークの民間航空監査機関は「無人機との衝突による、とする何の証拠も見いだせなかった。昨年6月に実施されたレーダードムの修理が適切なものでなかった事が、損傷に繋がった可能性が高い」との報告を発表しました。

@シドニーの空港で離陸機と着陸機がニアミス
 今日のライブドアニュースによりますと、現地時間2日、豪・シドニー・キングスフォード・スミス国際空港で離陸機と着陸機がニアミスを起こすトラブルがありました。離陸機が滑走路から離れないうちに、着陸のジェットスター機が滑走路に進入したようです。
【コメント】動画がアップされています。望遠で撮影されていますので、両機の間隔は見た目よりも開いていたと思いますが、やはり、ニアミスでしょうね。離陸機の後方乱流の影響もあるのではないでしょうか。成田空港では見られない間隔です。

@インド LCC 「スパイスジェット」がB737MAX8型機100機を発注
 現地時間13日のブルームバーグ(英文)によりますと、インドLCC の「スパイスジェット」は現地時間13日、B737MAX8型機100機の発注を発表しました。この他、オプションとしてワイドボディ機50機の覚書も締結しました。受領は2018年7月から2024年にかけて行われる、とのことです。


*1月13日

@「(運用時間問題)説明が一巡した段階で、関係者間で相談」と夏目社長コメント
 今日の「日刊航空」によりますと、11日の成田空港騒音対策地域連絡協議会の申し入れに対して、成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長は「これまでの説明会で地域の皆様からは、不安や懸念の声、特に夜間飛行制限の緩和については厳しい意見をうかがっており、こうした声を重く受け止めている。説明会が一巡した段階で、それまでいただいた意見や課題への対応について、関係者間で相談を行っていくことになる。さらなる機能強化については、地域と空港の将来を決定づける大変重要な課題。空港があって良かったと思っていただけるよう、最大限努力していく」とのコメントを出した、とのことです。

@デルタ航空が成田=台北線を5月25日から運休
 今日の「フォーカス台湾」によりますと、デルタ航空は成田=台北線を5月25日から運休する、と発表しました。これにより、同航空の日本と台湾を結ぶ路線は全てなくなります。理由は需要の低迷とのことです。

@「Spring Japan」は夏までに3機導入し、国際線強化
 「Spring Japan」は今月中旬に4号機を導入し、6月末までに5号機、夏までに6号機を導入して機材を現在の倍の6機体制とします。今後の路線拡大は、昨日発表された成田=天津線と成田=ハルピン線を皮切りに、中国路線を拡大する方針で、国内路線拡大は6号機導入までは行わない、としています。成田空港の中国路線については、中国の航空会社はすでに日中間の取り決枠を使い切っていますが、日本側の枠は余裕があり、日本の航空会社である「Spring Japan」は中国路線の拡大が可能となっています。
 写真は駐機する「Spring Japan」1号機です。

@昨年10月の取扱額は海外旅行が11.1%減、国内旅行が4.1%減に
 観光庁が昨日発表した「2016年10月主要旅行業者の旅行取扱状況速報」によりますと、海外旅行取扱額は前年同月比(以下同じ)11.1%減と2ヶ月連続の前年同月比マイナスとなり、外国人取扱額は16.8%増と3ヶ月連続の前年同月比プラスとなりましたが、伸び率は低迷しています。また、国内旅行取扱額は4.1%減と6ヶ月連続の前年同月比マイナスとなっています。

@昨年11月の旅行収支が3年10ヶ月ぶりの悪化
 財務省が発表した「2016年11月国際収支状況」によりますと、旅行収支は786億円の黒字となりましたが、前年同月比では12.7%減と、114億円のマイナスとなりました。この結果、2013年1月以来、3年10ヶ月ぶりの悪化となりました。

@全日空がA380型機3機を2019年に予約登録
 国土交通省が発表した「12月航空機登録状況」によりますと、全日空がA380型機3機を平成31年(2019年)3・5・11月に予約登録しています。

@「エアリース」が発注済みのA320neo型機12機をA321neo型機に変更
 米国の「エアリース」はエアバスに発注していたA320neo型機12機を、A321neo型機に変更しました。


*1月12日

@成田総対策協議会が知事と NAA に「運用時間拡大案」の再検討を求める
 「成田空港騒音対策地域連絡協議会」は昨日、森田千葉県知事と夏目 NAA 社長に、 NAA が示している「空港運用時間拡大案」の再検討を求める、要望書を提出しました。要望書では「一日のうちわずか四時間しか睡眠時間が確保されないのはあまりに非常識。住民すべて反対と言っても過言ではない」としており、要望書提出後に成尾同協議会会長は「夜間制限を緩和するなら抜本的な対策を示すべき」と訴え、「寝室を2重にする対策も一部区域に限られるなどの不満がある」と述べました。

@国土が高速離脱誘導路建設などの公聴会を31日に開催
 国土交通省は昨日、成田空港の高速離脱誘導路や駐機場の整備に伴う空港敷地面積の拡張についての公聴会を、今月31日午後2時から、芝山町小池の芝山文化センターで開催すると発表しました。今回の公聴会は第3滑走路の建設などのためではなく、あくまでも、滑走路の1時間当たりの発着回数を現在の68回から72回に増やす事についてのもの、とのことです。公述しようとする人は18日午後5時までに申し込むことになり、また、傍聴者の定員は100名で希望者は18日午後5時までに往復ハガキで申し込むことになります。

@「Spring Japan」が成田=天津線と成田=ハルピン線を開設へ
 「Spring Japan」は今日、28日から成田=天津線、29日から成田=ハルピン線に新規就航する、と発表しました。成田=天津線は週3便(月・水・土曜日)、成田=ハルピン線は週4便(火・木・金・日曜日)となり、それぞれ1日1往復となります。

@「Spring Japan」が機材繰りで15日までに20便に欠航と遅延
 今日の「Traicy」によりますと、「Spring Japan」は明日から15日まで、機材繰りによる欠航と遅延が発生する、と告知しています。国内線14便が欠航、国際線の4便が遅延となります。

@明日の深夜、NHK総合で「ドキュメント72時間 成田 聖夜の入国審査場」放映
 明日の深夜、NHK総合で「ドキュメント72時間 成田 聖夜の入国審査場」が放映されます。午後10時50分から11時15分までです。

@羽田都心ルートで3回目の説明会開始、落下物などを説明
 国土交通省は昨日から羽田空港都心新ルートについての3回目の説明会を始めましたが、今回の説明会では環境面での方策を重点的に説明している、とのことです。この中で、落下物対策については「過去10年に発生した落下物事案が、成田で 21件発生しているものの、羽田では0件となっている」こと、また 羽田の飛行経路下にある江戸川区を例に、「羽田発着機に関しては落下物被害な どが発生したことがない」とし、未然防止に注力してきたことを説明している、とのことです。
【コメント】昨年11月28日の出来事でも書きましたが、今の所、羽田空港関係の旅客機からの落下物はないと思いますが、国際線が都心ルートを飛べばそうはいかないと思います。長時間、1万m以上の高空を飛行してくれば、機体などに氷が付着する機会は多くなります。今まで、羽田空港周辺で落下物が確認されていないのは、ほとんどが飛行時間の短い国内線だったことや、飛行コースが海上中心だったことが幸いしていると考えられます。「未然防止に注力してきた」と言うのは言い過ぎではないでしょうか。元国土交通省事務次官だった黒野匡彦氏も2014年9月18日の講演会で「落下物についても、成田はビニールハウスだが羽田の場合は人工構造物上に落下することになる。」と発言しています。

@インドのゴーエアがA320neo型機72機発注を確定に
 インドの LCC 「ゴーエア」は昨年12月30日に、昨年7月の航空ショーでに取り交わしたA320neo型機72機を注文する覚書を確定注文にしました。

@エアバスがイランに初めてのA321型機を納入
 現地時間11日、エアバスはイラン航空に初めてのA321型機を引き渡しました。

@アエロフロートがA350-800型機8機をキャンセル
 エアバスはアエロフロートが昨年11月にA350-800型機8機をキャンセルしたことを明らかにしました。
 なお、アエロフロートは同じ11月にB787型機22機をキャンセルしています。

@エアバスのCOOが「昨年から受注のダウンサイジングに入っている」
 エアバスのリーヒーCOOは現地時間11日の「年次報道関係者説明会」で、昨年から旅客機受注はダウンサイジングに入っており、今年の受注は「さらに落ち込むだろう」と述べたものの、生産台数は増加し「700機以上に達するだろう」と述べました。


*1月11日

@成田空港の年末年始出入国者数は9.3%増
 東京税関が今日発表した「年末年始の成田空港出入国者数」によりますと、前年同期比(以下同じ)9.3%増の約108万6000人と、過去5年間での最多を記録しました。外国人は17.8%増、日本人は1.9%増でした。

@全日空のB777型機が那覇空港でエンジンを搭乗橋にぶつける
 6日午後10時41分頃、羽田発那覇行きの全日空479便・B777-200型機が着陸後、スポットに到着した際、左エンジン上部を搭乗橋に接触させました。この接触で、エンジンカウルが損傷しました。乗客・乗員にケガはありませんでした。

@スカイマークの12月搭乗率は80.1%と好調
 スカイマークが発表した「12月搭乗実績」によりますと、搭乗者数は前年同月比(以下同じ)13.8%増の54万4818人となり、搭乗率は8.3ポイント増の80.1%となりました。
 なお、「運航状況」はまだ発表されていません。

@スカイマークが「機材計画委員会」を設置し、次機種の検討始める
 今日の「WING DAILY」によりますと、スカイマークの市江社長は同紙とのインタビューで、社内に「機材計画委員会」を立ち上げ、新機種や機材のリニューアルなどの検討を進めていることを明らかにしました。新機材としては200席を少し超える機種で、B737MAX型機やA321neo型機やボンバルディア社のCS300型機などを考えている、としています。しかし、B737MAX型機には、現在の所200席を超える機種はなく、A321neo型機は席数は十分なものの、導入するとなると、パイロットや整備体制などを一から構築し直さなければならない、などの問題点がある、としています。導入の時期は「最初にリースの満期を迎える機体は2019年。それが一つのターゲット」 とのことです。
 また、今期の営業利益の見通しは約40億円になる、と語りましたが、この内、半分は燃料安や為替の影響で「実力は半分」とし、4月からの来期営業利益は20億円とみていることを明らかにしました。
 写真は2012年2月の撮影で、成田空港に参入後間もないスカイマーク機です。

@「 ACG 」がA320neo型機30機などを発注
 米国のリース会社「ACG 」は現地時間10日、エアバスに対してA320neo型機30機、A320型機2機、A321型機3機を発注しました。


*1月10日

@成田空港の12月総貨物量は14.1%増、年間では2.3%増に
 東京税関が今日発表した「成田空港12月国際貨物取扱量」によりますと、総取扱量は前年同月比(以下同じ)14.1%増と9ヶ月連続増となりました。積込量は17.0%増と9ヶ月連続増で、この内、輸出量は16.6%増と7ヶ月連続増となり、取卸量は11.6%増と8ヶ月連続増となり、この内、輸入量は10.6%増と4ヶ月連続増となりました。
 また、2016年の総取扱量は前年比(以下同じ)2.3%増となりました。、積込量は2.5%増で、この内、輸出量は3.0%減となり、取卸量は2.1%増、この内、輸入量は1.3%減となっています。

@2016年の訪日外国人数は2403万人
 石井国土交通大臣は今日の閣議後の記者会見で、2016年の訪日外国人数が推計で2403万人となる見通しであることを明らかにしました。これは前年比で21.8%増となり、4年連続で過去最高を更新しました。

@国土が定員オーバー対策で2月から新ルール
 今日の「日刊航空」によりますと、国土交通省は昨年9月30日に全日空機が定員1名オーバーで運航を開始しようとしたトラブル(2016年10月11日出来事参照)について、このようなトラブルが起こらないようにするため、新しいルールを2月から執行する方針、とのことです。新しいルールでは、航空会社による出発時の旅客着席確認とシートベルト着用確認の時期を「航空機が駐機場から移動を開始する前までに実施する」とする、とのことです。

@羽田新飛行コースで米軍が「横田空域」の使用を了承
 今日の共同通信によりますと、羽田空港の新飛行ルートで米軍が管制圏を持つ「横田空域」の一部を飛行することになり、米軍側が旅客機の飛行を了承していることが、政府関係者への取材で分かった、とのことです。今後、「横田空域」の一部返還を受けるのかどうかなど、具体的な詰めの協議に入る、とのことです。

@スカイマークが4月から客室乗務業務と地上業務の兼業を分離へ
 今日の日本経済新聞によりますと、スカイマークは4月から現在は兼務としている客室乗務員と地上職員を分離する方針、とのことです。これにより、それぞれの業務に精通した訓練とサービス向上を図る計画です。分割は客室乗務員が340名、地上職員が300名となります。


*1月9日

@上記の「こんにちは、成田空港から郷土とくらしを守る会のホームページ「成田空港サーバー」にようこそ。」を書きかえました。

@ルフトハンザの成田=フランクフルト線が今日から運休
 今日からルフトハンザ航空の成田=フランクフルト線が運休となります。この運休は夏季ダイヤ中も続きます。

@「Spring Japan」が昨日から11日までに18便が欠航に
 「Spring Japan」は機材繰りを原因とする欠航を、昨日から始めています。11日までに欠航が18便、遅延便が2便発生する、としています。

@第1ターミナル5階で「2017年カレンダー展」が開催中
 5日に成田空港第1ターミナルに行ったところ、5階のエスカレーター付近にあるホールで「2017年版航空カレンダー展」が開かれていました。26日まで開催される、とのことです。

@ MRJ は航続距離よりも長い、ハワイーサンノゼ間をどうして飛行できたのか?
 昨年12月8日付けの「ジャパンビズ」の「 MRJ はどうやってアメリカまで飛行したのか」によりますと、今回のフェリーでの最大飛行距離はホノルル空港からサンノゼ空港までの3900Kmになりますが、 MRJ 90型機の公式データでは航続距離は3310Kmとなっています。この距離をどうやって、クリアーしたのかは分からない、としていますが、乗客や荷物がない分軽くなるために航続距離が伸びたのか、偏西風に乗ったために伸びたのか、燃料タンクを搭載したのかは、三菱航空機会社からの情報がないので分からない、としています。
【コメント】「分からない」とのことですが、増加燃料タンクを積んだのではないでしょうか。素人考えですが、機体重量軽減や偏西風を頼りにしていたのでは、アクシデントがあった場合に危険と思うのですが。燃料タンクを増設していれば、引き返すことも、別の空港に着陸することも出来るのではないでしょうか。


*1月8日

@NTT のスマホを拭くトイレットペーパー
 5日に成田空港に行ったときに、NTTドコモが昨年12月に成田空港のトイレに設置したスマホ用のトイレットペーパーを使ってみました。確かに指紋なども落ちますし、そのままトイレで流せるのは便利です。これについては英国のメディアでも取り上げられていたようですが、NTTドコモが製作し、YouTubeで公開した「日本のトイレの使い方」を解説した動画については、評判があまり良くなかったようです。一般的には「そこまでしなくても」とか「気持ち悪い」などの感想が多かったようです。写真がそのトイレットペーパーです。

@「くうこうだより」新年号が出ました
 「くうこうだより」新年号が届きました。1面は社長挨拶、2・3面は「NARITA HOTLINE」で新規就航や観光地への高速バスなどの案内、4・5面は新規出店店舗やロビーでの催し物案内、6面の「ふるさと紹介」は香取市、7面の「国内線紀行」は関西空港、8面の「Air Line File」はユナイテッド航空となっています。

@成田空港と国内線 LCC を使って海外旅行に行ってきた若者に1万円進呈
 成田国際空港株式会社(NAA)などは6日、日本国内在住で、2016年4月1日現在、満18歳以上23歳未満の方で同年7月15日〜12月31日の間に(1)パスポートを新規取得または更新し、(2)成田空港国内線を利用し、(3)JATA会員旅行社から成田空港発海外旅行商品を購入して、海外旅行に出かけた人に1万円をプレゼントするキャンペーンを始めています。ただし、先着500名のみになります。
【コメント】条件が色々あって、かなり厳しいですね。しかし、抽選でなく先着順というのは魅力でしょうか。

@高知空港で保安区域に入れるドアの施錠を忘れる、3便に遅れ
 今日午前7時過ぎ、高知空港で手荷物検査場の先にある保安区域に通じるドアが開けっ放しになっているのが見つかりました。航空会社の職員が出発準備中に誤って施錠を忘れた、とのことです。このドアは到着客を手荷物検査場に誘導するためのドアです。このトラブルのため、3便の出発を遅らせ、監視カメラの映像で、通過した人がいないのを確認しました。この影響で、3便に最大1時間20分の遅れが出ました。

@モザンビークの空港で80人が乗った旅客機とドローンが衝突か?
 現地時間5日夕方、アフリカ南東部のモザンピークのテテ空港付近で、同国マプト発テテ行きのLAMモザンビーク航空136便・B737-700型機が、着陸進入中に何かと衝突し、機首部分に損傷を受けました。同機はそのまま無事着陸しました。機首のノーズコーンには複数の凹みがありました。「ATWオンライン(英文)」に写真が載っています。バードストライクの痕跡は発見されませんでした。一部ではドローン(無人航空機)との衝突があった、との報道がありますが、確認されていません。
【コメント】これから、このようなトラブルが多くなるのでしょうね。エンジンに飛び込むなどして、大事故に繋がらないと良いのですが。


*1月7日

@ルフトハンザ航空が成田=フランクフルト線の運休を夏季ダイヤでも継続
 ルフトハンザ航空は現在週3便で運航し、9日からは運休する成田=フランクフルト線を、3月26日からの夏季ダイヤでも運休する方針を明らかにしました。理由は「需要の低さ」としています。
【コメント】この所、欧州線の成田空港からの撤退が相次いでいますが、日本人の生活が苦しいことや欧州で続いているテロ事件などで、日本人の欧州旅行がなかなか増えないことが原因となっています。羽田路線と成田路線を比べた場合に、どうしても羽田路線を残して、成田路線を運休や撤退させると言う決断になるのですね。

@ジェットスター・J が成田=上海線の就航を見送り、中国の許可とれず
 ジェットスター・J は昨日、今月23日に就航する、としていた成田=上海線の就航を延期しました。理由は上海空港の混雑を理由とする中国航空当局の運航許可が取れないため、とのことです。すでに、中国航空当局の許可を得て予約を始めていましたが、払い戻しを始めます。予約した人は約3000人とのことです。なお、許可は取り下げませんが、就航時期は今の所未定、とのことです。当面、冬季ダイヤの終わる3月25日までの70便は「欠航」となります。

@バニラの成田=函館線は予定通り19日から
 昨日の出来事で、書いたバニラ・エアの「混雑空港を使用して運航を行うことの許可」ですが、成田=函館線はやはり19日から運航が開始される、とのことです。1日1往復となります。この許可は「関西空港」についての許可のため、成田=函館線には触れていなかったようです。
【コメント】成田空港は「混雑空港」ではないのですね。とすれば、無理に「空港運用時間の延長」を行う必要は全くないですね。

@年末年始の「成田エクスプレス」利用は7%増、外国人の利用増える
 JR東日本千葉支社は昨日、「年末年始の成田エクスプレスの利用者が昨年同期比7%増となった」と発表しました。上り方面の利用ピークが昨年12月28日、下り方面のピークが1月2日だったことから外国人の利用が多かった、と分析しています。

@香港エクスプレス機が関西空港に緊急着陸
 昨日午後7時15分頃、香港発関西行きの香港エキスプレス1844便・A320型機が、徳島県上空を飛行中に、左エンジン空気系統のトラブルを示す警告が出ました。このため、同機は関西空港に優先着陸を要請し、このエンジンを止めて、同7時30分頃、無事緊急着陸しました。乗客・乗員にケガはありませんでした。
 写真は成田空港での香港エクスプレス機です。

@全日空の11月実績は好調も利用率で日本航空には及ばず
 全日空が5日に発表した「2016年11月グループ旅客輸送実績」によりますと
 国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)16.2%増の74万688人、利用率は3.7ポイント増の75.7%となっています。
 一方、国内線は0.2%増の332万7208人、利用率は1.7ポイント増の69.6%となりました。
 成田空港国内線の利用率は、成田=札幌線が4.5ポイント増の61.0%、成田=大阪線が4.5ポイント増の89.3%、成田=福岡線が23.2ポイント増の73.1%、成田=那覇線が1.3ポイント増の58.4%、成田=仙台線が4.6ポイント増の59.7%、成田=新潟線が10.0ポイント増の72.1%、成田=中部線が8.3ポイント増の80.2%となっています。
【コメント】国際線、国内線共に好調に推移しているようです。ただ、利用率は日本航空(2016年12月23日の出来事参照)と比べてかなり低くなっています。

@主要航空会社の定時到着率で日本航空が第2位に
 昨日の「マイナビニュース」によりますと、このほど米国の「FlightStats」が発表した、2016年の定時到着率を分析した「8th Annual On-time Performance Service Awards」によりますと、主要航空会社部門のメインライン部門で日本航空が87.33%で2位に入りました。1位は87.79%でイベリア航空となっています。この部門は有効座席マイルで世界トップ150社以内が調査対象となっています。
 なお、 LCC 部門では1位がイベリアエクスプレス、2位がエア・バルティックに続いて、3位にソラシドエア、4位にエア・ドゥが入っています。日本ではソラシドエアもエア・ドゥも LCC には分類されていませんが、世界規模で見ると LCC なのですね。日本では、いわゆる「新興航空会社」とされているようです。


*1月6日

@「機能強化案を地域へ丁寧に説明し、理解と協力をいただく」と夏目社長
 成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長は新年の挨拶の中で、成田空港の機能強化について、その必要性を強調すると共に、「成田空港に関する四者協議会にて、当社が示した更なる機能強化案を地域へ丁寧に説明するとともに、さらに具体的な検討作業を進めることが了承された。地域の皆様への説明や双方向の対話を通じて理解と協力をいただき、地域と一緒になって発展できるよう、最大限努力していく」と述べています。
【コメント】自分たちの都合を優先して、「四者協議会」の“お墨付き”をテコに、強引に進めていくことを宣言しているようなものですね。「地域と一緒になって発展できるよう、最大限努力していく」と言う姿勢とは到底思えません。

@国土がバニラの成田=関西線を許可
 国土交通省は今日、バニラ・エアから出されていた「混雑空港を使用して運航を行うことの許可」を発表しました。成田=関西線が1日2往復で2月18日から開始されます。ただ、先に発表されていた2月19日からの成田=函館線については出ていません。

@成田空港に就航する会社の年末年始実績はそろって好調
 昨日、国内航空各社から発表された年末年始(2016年12月22日〜1月3日)期間の旅客輸送実績は、下記の表のようにそろって好調でした。ただ、12月22日の新千歳空港の大雪で LCC は提供座席が減少し、旅客数にも影響があったようです。

航空会社
旅客数
前年比
利用率
前年比
全日空
国際線
376076人
14.7%増
83.3%
3.6ポイント増
国内線
1799689人
6.6%増
74.6%
6.2ポイント増
日本航空
国際線
341459人
1.0%減
89.4%
3.5ポイント増
国内線
1334177人
9.3%増
78.6%
6.6ポイント増
ピーチ・アビエーション
国際線
74657人
30.2%
90.0%
0.5ポイント減
国内線
121882人
1.5%減
87.7%
0.8ポイント減
ジェットスター・J
国際線
26842人
69.4%増
83.3%
10.6ポイント増
国内線
164919人
5.9%減
84.2%
2.8ポイント増
バニラ・エア
国際線
44048人
58.8%増
87.7%
3.0ポイント増
国内線
34143人
10.8%減
87.0%
2.3ポイント減
Spring Japan
国際線
3708人
ーーー 
75.5%
ーーー 
国内線
25334人
71.5%増
89.4%
0.6ポイント増

@ジェイエア機が防氷装置不具合で仙台に引き返す
 昨日午前8時40分頃、ジェイエアの運航する仙台発新千歳行き2901便が飛行中に、エンジンの防氷装置の不具合を示す警告が出ました。このため、同機は仙台空港に引き返しました。

@世界一安全な航空会社はカンタス航空
 昨日とは違う会社の「安全な航空会社ランキング」が発表されました。今回のランキングは「AirlineRatings.com」が発表(英文)したものですが、425社の内、1位はカンタス航空で、以下はトップ20をアルはベット順に発表しています。日本では全日空と日本航空が20位以内に入っています。また、 LCC 部門ではトップ10を発表しており、日本に就航している LCC では香港エクスプレス、ジェットスターが入っています。日本の LCC は入っていません。

@駐機中のエールフランス機にパキスタン航空機が接触
 エールフランスは現地時間1月3日午後6時頃に、トロント・ピアソン空港で駐機していたB777-200型機の左主翼端がパキスタン航空機に接触され、損傷した、と発表しました。当時、同機はパリへの飛行準備中で、乗客は乗っていませんでした。けが人はありませんでした。接触したのはパキスタン航空7889便でパキスタンのラホールから到着したところでした。

@ BA の客室乗務員組合が10日と11日にストライキ
 ブリティッシュ・エアウェイズの客室乗務員組合は、昨年末に会社からの新しい提案で延期していた48時間ストライキを、10日と11日に実施する方針を明らかにしました。


*1月5日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」86例目が発生
 昨日深夜、2016年度「カーフュー弾力的運用」86例目が発生しました。
・86例目 新千歳発成田行きのジェットスター・J 116便・A320型機が、新千歳空港の濃霧により、前便の新千歳空港到着が遅れた玉突き遅延で、午後11時10分に、B滑走路に着陸したものです。

@森田知事が3選出馬を表明
 千葉県の森田知事は昨日、3月に行われる知事選に出馬することを正式に明らかにしました。出馬の政策の中で、治安対策を含む成田空港の機能強化を訴えました。
【コメント】森田知事は国の方針や経済界の要望については熱心です。成田空港に関しても、機能強化については積極的に発言しますが、騒音の被害を被る地元住民については、全くと言って良いほど何の発言もしませんし、この4年間、自治体首長などは別として、地元住民と話し合った事は全くないと記憶しています。これほど、一般県民に冷淡な知事は初めてではないでしょうか。“千葉県の知事”というよりは国の政策を千葉県民に押しつけるための“安倍政権の代弁者”と言った方が良いと思います。

@「引き続き理解されるように努力」と石井大臣
 今日の「WING DAILY」によりますと、石井国土交通大臣は年頭記者会見の中で、成田空港の機能強化について「住民へできるだけ速やかに理解されるよう、引き続き努力をしていきたい」と強調しました。
【コメント】「理解されるように」とは言いますが、「意見を聞いて考えたい」とは決して言わないのですね。「国の政策を押しつけよう」とする意図が明らかですね。

@「20年に4000万人達成には首都圏4万回増が不可欠」と佐藤航空局長
 今日の「WING DAILY」によりますと、佐藤善信航空局長は年頭の挨拶の中で、「2020年に訪日外国人旅行者を4000万人受け入れるには、羽田空港、成田空港の発着容量を各々約4万回拡大することが必要不可欠です。(中略)成田空港につきましては、発着容量の拡大に必要となる高速離脱誘導路等の整備を進めてまいります。また、2030年に訪日外国人旅行者を6000万人受け入れるには、成田空港の第3滑走路の整備や、B滑走路の延伸、夜間飛行制限の緩和といった更なる機能強化策が必要不可欠です。」と述べています。

@世界一安全な航空会社はキャセイ航空、日本航空は10位、全日空は11位
 航空会社などの安全評価などを行うJACDEC(Jet Airliner Crash Data Evaluation Centre)は現地時間1月1日、「エアラインセーフティランキング2017」(英文)を発表しました。1位はキャセイ航空、2位がニュージーランド航空、3位が海南航空となっており、昨年のランキングで44位から大躍進して、9位となった日本航空は10位、全日空は11位となっています。なお、日本航空は御巣鷹山事故から30年が過ぎた昨年に評価を大きく上げました。

@アエロフロート機がロシアの空港でオーバーラン、3人が軽傷
 現地時間3日夜、ロシア西部のカリーニングラード州の空港で、ロシア最大の航空会社アエロフロートの、モスクワ発のエアバスA321型機が滑走路をオーバーランして、前輪が破損する事故を起こしました。乗客・乗員174人は緊急脱出しましたが、その際に3人が軽傷を負いました。

@「GEキャピタル・アビエーション」がB737MAX8型機を75機発注
 ボーイング社は現地時間4日、金融と航空機リースを取り扱う「GEキャピタル・アビエーション(GECAS)から、B737MAX 8型機を75機受注した」と発表しました。これにより、GEキャピタル・アビエーションのB737MAX 8型機の累計発注数は170機となりました。

@チェコのトラベル・サービスがB737 MAX 8を5機確定受注
 ボーイング社は現地時間4日、チェコのトラベル・サービス(TVS/QS)からB737MAX 8型機を5機確定受注したと発表しました。これにより、同航空のB737MAX 8型機累計発注数は30機となります。


*1月4日

@エミレーツ航空が3月26日から成田=ドバイ線にA380型機を再投入
 エミレーツ航空は3月26日の夏季ダイヤ開始から、現在はB777型機で運航している成田=ドバイ線に、A380型機を再投入する、と報じて(英文)います。同航空は2013年5月までは同路線をA380型機で運航していました。これを記念して、昨日から16日まで初売りセールを実施しています。
 写真は2012年7月15日に、成田空港に到着した同航空のA380型機です。

@春秋航空が国際線拡大のスピードを緩める
 詳しいことが分からないのですが、中国の LCC 「春秋航空」は国際線の拡大スピードを落とす方針です。特に、中国とタイや日本への路線拡大を延期する、としています。「Spring Japan」への影響があるかどうかもはっきりしません。

@米国の空港で通関システムの不具合
 米国で現地時間2日午後5時頃、税関・国境警備局のコンピューターシステムに全国的な障害が発生し、マイアミ空港など複数の空港で入国審査が出来ず、長時間待機を余儀なくされる事態が発生しました。障害の原因は昨年12月28日に行った旅客を調べるためのソフトウエアのアップデートから発生した、とのことで、このソフトウエアの使用を停止し、ソフトウエアを元に戻したことにより、午後9時頃に復旧したとのことです。


*1月3日

@成田空港は帰国ラッシュで混雑
 成田空港では今日、年末年始を海外で過ごした人たちの帰国ラッシュを迎えました。今日だけで、約5万人が入国する見込みです。今年は長期の休暇が取りづらく、グアムや台湾などの比較的近場が人気だった、とのことです。

@韓国の鳥イ感染地域で猫の死骸からウイルス検出
 昨年12月31日の共同通信によりますと、韓国北部の京畿道抱川で、死んでいた飼い猫と野良猫の死骸から鳥インフルエンザH5N6型ウイルスが検出された、とのことです。この地域は養鶏場で鳥インフルエンザ感染が拡大している地域、とのことです。韓国では2015年2月にも飼い犬が鳥インフルエンザに感染して死んでいます。
【コメント】人に感染するようになると、大流行が起こりかねません。


*1月2日

@「(機能強化)合意には難しい調整迫られる」NHKニュース
 今日のNHKニュースでは、国や NAA が提案している機能強化について、「空港会社では現時点で提案の見直しは予定していないとしていますが、騒音の影響を受ける住民の反発は根強く、空港会社と国が、運用時間や騒音対策などで地元の合意をとりつけるには、難しい調整を迫られることになりそうです。 」と解説していました。

我が家からの初日の出
 昨日は、全国各地の空港から「初日の出フライト」が行われたようです。飛行機の代金がかなり高めですので、私は自宅からの初日の出を鑑賞しました。地平線に雲があったために、予定時刻よりも10分ほど遅れた日の出でした。

@全日空機がクラスノヤルスク空港に緊急着陸
 昨日午前2時頃、フランクフルト発羽田行きの全日空204便・B777型機がロシア上空を飛行中に、右エンジンのオイル減少を示す警告が出ました。このため、同機はシベリアのクラスノヤルスク空港に緊急着陸しました。けが人はいませんでした。全日空ではクラスノヤルスク空港に代替機を派遣し、昨日夜に羽田空港に向かいました。


*1月1日

@あけまして、おめでとうございます

@昨年のアクセス数は300,378回でした。また、12月のアクセス数は23,912回でした。

@ NAA が今日から新ロゴを使用開始
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日から、発表した新しいロゴの使用を始めます。新ロゴは組紐をイメージし、藍色は日本、青色は大空、水色は地球を表し、それぞれ乗り継ぎ、出発、到着の航空機の軌跡が組み合わさる様子を表現しています。

@カナダ・サンウイング航空のパイロットが離陸直前に泥酔で拘留
 今日のAFP通信によりますと、カナダのカルガリー空港で現地時間12月31日、カルガリー発メキシコ・カンクン行きの、同国 LCC 「サンウイング航空」機で、離陸直前にパイロットの一人が泥酔し、警察に拘留される出来事がありました。このパイロットは操縦室内で気を失っているのが見つかり、乗務員などによって警察に通報されたものです。同機は別のパイロットが交代して、出発しました。泥酔パイロットは逮捕2時間後の検査でも基準の3倍のアルコールが検出されています。
【コメント】いくら、暮れと正月とは言え、パイロットが泥酔しては洒落にもなりません。昨日書いた「シティリンク」もそうですが、両社とも格安航空会社(LCC)ですね。運航乗務員の管理がずさんなのか、コスト削減で給与が安く、運航乗務員の士気が低いのか分かりませんが、乗客の安全を第一にしてもらわないと困りますね。


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