2017年3月前半の出来事


*3月15日

@A滑走路騒音地区住民が「運用時間拡大に反対する」看板を設置
 今日の東京新聞によりますと、成田空港A滑走路の南端から約7.5Kmに位置する、横芝光町の中台地区には、先月、「成田空港運用時間拡大」に反対する看板が5ヵ所に設置された、とのことです。

@成田空港第3ターミナルが世界のローコストターミナルで2年連続1位に
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日、第3ターミナルが2年連続で、「SKYTRAX社」が実施した「World Airport Awards 2017」の「World’s Best Low Cost Terminal 」部門で第1位を受賞した、と発表しました。
 なお、成田空港は全体では14位で、昨年の11位から3ランク下がりました。


*3月14日

@成田空港の外国人入国者は全国トップも、シェアーは30%未満に
 法務省が発表した2016年の出入国統計によりますと、外国人入国者数は前年同期比(以下同じ)17.9%増の2321万8912人となりました。この内、成田空港は11.5%増の682万2381人と、全国トップとなっていますが、空港別のシェアーは29.4%と初めて30%未満となりました。

@全日空がベースアップ回答で月額1500円
 今日のNHKニュースによりますと、全日空は今年の春闘ベースアップ交渉で、組合側に月額で一律1500円のベースアップ回答を行いました。この額は昨年と同じになります。組合側は一律3000円を要求していました。
 一方、日本航空も労組側が一律3000円のベースアップを要求して、交渉中、とのことです。

@バニラの累計乗客が500万人突破
 バニラ・エアは昨日、11日に運航開始以来の累計乗客が500万人に達した、と発表しました。2013年12月に運航を開始して以来、3年3ヶ月での達成になります。

@「DeNAトラベル」のLCC調査で、利用経験者が76.5%
 「DeNAトラベル」が昨日発表した「LCC(ローコストキャリア)利用動向」アンケート調査によりますと、 LCC を利用したことがある人は76.5%に達しています。利用経験のある人では「満足」が24.4%、「まあまあ満足」が57.2%と遭わせて81.6%が肯定的な評価をしていました。また、「 LCC を利用することのメリット」を聞いたところ「運賃が安い」が圧倒的で86.2%でした。さらに、「おすすめの LCC 」を聞いたところ、1位がジェットスターで31.7%、2位がピーチ・アビエーションで28.1%、3位がバニラ・エア21.8%となっています。

@ジェットスター・J が1辺が1mを超える大型手荷物に特別料金新設
 ジェットスター・J は昨日、1辺の長さが1mを超える手荷物を預ける際の「大型手荷物料金」を新設する、と発表しました。料金は1個につき2000円となり、1人2個までとなります。

@「CDBアビエーション」がB737MAX8型機を30機確定発注
 中国開発銀行の子会社「CDBアビエーション」は現地時間13日、ボーイング社にB737MAX8型機30機を確定発注しました。この発注は、すでに、ボーイング社から発注者未公開として、公表されていたものです。


*3月13日

@千葉県知事選候補者の「成田空港についてのアンケート回答」東京新聞
 今日の東京新聞によりますと、同紙が千葉県知事選の候補者に実施したアンケートの内、「成田空港の機能強化をどう考えるか」に対する答えは、
角谷慎一候補は「午前5時から翌日午前1時までの運用時間拡大は、安眠時間が4時間しかなく、周辺住民にこれまで以上の騒音被害をもたらす非人道的なものである。県として地元住民の強い願いを真摯(しんし)に受けとめて、関係機関に撤回を働きかける。」とし、
森田健作候補は「第3滑走路の建設を含む成田空港の機能強化について、国と空港会社は地域住民の理解を得るための最大限の努力を行うとともに、千葉県としても県庁内に新たな組織を立ち上げ、周辺市町と連携して、機能強化の効果を周辺地域に波及させるための検討を進める。」とし、
松崎秀樹候補は「関係9市町と地域住民に寄り添い、地元対策を最優先に行うことが大前提である。県の経済発展の核として利活用する一方で、第3滑走路については、千葉県が国交省・千葉県・関係9市町・空港会社の4者のハブ的役割を果たし、リーダーシップを取るべきだ。」としています。

@今月中にボディスキャナー10台を設置へ・成田空港
 成田空港では今月中に10台の保安検査用ボディス キャナーを導入します。この検査は体に接触しないで、金属探知器に反応しない爆発物などを発見する装置です。体の線は模式化さた画像で出力され、時間は保安検査員による検査よりも10秒短い80秒となります。第1ターミナルと第2ターミナルに各4台、第3ターミナルに2台の設置となります。

@中国から持ち込まれた鳥肉に高病原性鳥インフルエンザウイルス
 今日の朝日新聞によりますと、中国からの訪日客が成田空港と中部空港に持ち込んで、没収されたニワトリやアヒルの生肉から高病原性の鳥インフルエンザウイルスH5N1亜型とH5N6亜型が検出された、とのことです。日本では現在、鳥インフルエンザが流行している中国・台湾・ベトナムなどからの鶏肉や卵の輸入は禁止されていますが、訪日客がお土産などとして持ち込む肉などについては、たまたま発見される事もありますが、今回、調査にあたった北大の迫田義博教授は「すべてを検疫で見つけるのは難しく、今回見つかったのは氷山の一角とみられる。季節に限らず常に持ち込まれているという前提で、防疫対策を進める必要がある」と話しています。これらの肉などが捨てられ、これを食べた鳥や動物が感染する可能性は高い、とのことです。

@ MRJ 3号機が米国向け出発、今回も南回りルート
 今日午前9時20分頃、三菱リージョナルジェット(MRJ)の試験3号機(JA23MJ)が名古屋空港から、試験飛行拠点となる米国・モーゼスレイク・フライトテスト・センターに向け飛び立ちました。今回のフェリーも南回りのハワイ経由となります。これで、予定の4機が揃うことになります。

@ブラジル航空がE195-E2型機30機を確定発注
 エンブラエルは現地時間9日、アズール・ブラジル航空から開発中のリージョナルジェット旅客機・E195-E2型機の確定30機、オプション20機の発注を受けた、と発表しました。標準座席数は146席となっています。


*3月12日

「機騒音の影響に関する調査・アンケート等リンク集」のページに追加と改装を行いました
 「睡眠不足が健康に与える9つの健康被害」を追加し、「成田空港開港時の松尾高校におけるアンケート」ページを一部改装しました。

@第2ターミナル入国審査場で米国籍の男性が逮捕
 昨日午後8時10分頃、成田空港第2ターミナル1階の東京税関旅具検査場で、米国籍の32歳男性の入国審査の手続に不備が見つかりました。このため、男性審査官が手荷物を回収しようとしたところ、激高して審査官に暴力を振るい、その場で現行犯逮捕されました。

@中国が THAAD 配備の報復で、訪韓に「注意喚起」
 韓国では、この所、訪韓する中国人が激減しています。これは、中国政府が韓国に米軍の地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)を配備することで合意した事に反発し、韓国へのツアーに「注意喚起」を行ったことにあるようです。中国の航空会社も韓国便の減便を進めているようです。この影響で、韓国のホテル業界や免税店などでの中国人客が激減し、倒産が心配される状況のようです。また、韓国の LCC も客が激減し、路線を日本やタイなどに変更する動きが出ています。THAADは本来、北朝鮮のミサイルに向けた配備ですが、中国側はTHAADレーダーが一部中国国内をも監視することになる、として配備に反対しています。

@米国の超党派議員が旅客機座席の狭小化を制限する法案提出
 昨日のCNNニュースによりますと、米国連邦議会の7人の超党派議員は現地時間11日までに、旅客機の座席について、幅と前後間隔に最小限の水準を設ける法案を提出しました。議員団の声明では1970年代には前後間隔は35インチあったものが、現在は31インチに、幅は18インチから16.5インチになったと指摘し「乗客は狭い座席に押し込まれることに飽き飽きしている」としています。


*3月11日

@多古町が京成電車に移住を呼びかけるつり広告
 先日、京成電車に乗ったところ、写真のようなつり広告を見ました。この広告は成田空港の東側に位置する多古町への移住を勧めるものでした。空港の南側や東側に位置する市町は、騒音の影響もあり人口の減少に悩んでいます。その対策の一つとして、考え出された広告のようです。
【コメント】私も10年ほど前に本会の役員会で、人口が減っている芝山町への対策として、「比較的騒音の影響が少ない町の西側に、空港に勤める若い家族向けの、騒音に強い集合住宅を町で造り、 NAA の支援も受けながら、比較的安い家賃で、安心して子育てが出来る環境をつくったらどうか」との提案を出しましたが、役員のみなさんからは「無理だろう」と一蹴されてしまいました。しかし、自然が豊かで、新鮮で美味しい野菜が手軽に手に入り、成田空港から都心へは JR や京成や高速バスなどがあり便利、買い物も成田に行けば手に入る、などのメリットを生かした施策や、「田舎暮らしの体験会」なども含め、地道な呼びかけを続けていかないと、人口増にはつながらないと思います。

@成田空港で初めてのプッシュバック競技会
 昨日、成田空港で日本航空と全日空の、地上支援業務を行う「JALグランドサービス」と「ANA成田エアポートサービス」の2社が参加した、初めての「プッシュバック競技会」が開かれました。両社から選ばれた6人がトーイングカーなどで、航空機に見立てたダミーの機材を押したり引いたりして、正確さを競いました。優勝は150満点中102点を獲得したANA成田エアポートサービスの安江さんでした。

@スカイマークの2月搭乗実績は好調維持
 スカイマークが昨日発表した「2月搭乗実績」によりますと、搭乗者数は前年同月比(以下同じ)6.6%増の53万5910人となり、搭乗率は2.9ポイント増の84.7%となっています。相変わらず好調です。
 また、「運航実績」は定時出発遅延率が8.8ポイント改善の11.9%となり、欠航率は0.6ポイント改善の0.1%となっています。

@ MRJ が6月のパリエアショーで展示とデモ飛行
 今日のNHKニュースによりますと、三菱航空機会社はこの6月に開催される「パリエアショー」で三菱リージョナルジェット(MRJ)を展示し、デモフライトも実施する、とのことです。機体は現在米国の試験飛行拠点で試験飛行を実施している機体を使います。


*3月10日

@ラオス国営航空がこの夏にも成田空港に定期便開設予定
 今日の「Aviation Wire」によりますと、ラオス国営航空はこの夏にも、成田=ビエンチャン線を開設する計画、との事です。機材はA320型機を使い、ビエンチャン→成田は直行便とし、復路は偏西風のため、長崎空港で給油して、ビエンチャンに戻ります。なお、長崎空港からの搭乗も可能となるようです。同航空は成田空港には定期便としては初めての就航となります。チャーター便としての飛来はあるようです。両国は2014年2月に航空自由化協定を締結しています。

@京成電鉄が明日、「全列車一斉停止訓練」を実施
 京成電鉄は明日午後2時46分に、大地震の発生を想定した「全列車一斉停止訓練」を行います。成田スカイアクセス線も含めて地震発生時に安全に列車を停止させるための訓練となります。

@UPS機がエンジン1基停止し、新千歳空港に緊急着陸
 8日午前7時15分頃、北太平洋上を飛行中の、アンカレッジ発関西行きのユナイッテド・パーセル・サービス(UPS)104便・B767-300型機の右エンジンが停止しました。このため、同機はエンジン1基で飛行を続け、同10時24分に新千歳空港に無事緊急着陸しました。
 写真は成田空港を移動中のユナイッテド・パーセル・サービス(UPS)B767-300型機です。トラブル機ではありません。

@日本航空が2.48%の自己株を消却へ
 日本航空は昨日、取締役会で自己株式の2.48%、898万8200株の消却を決定しました。消却は22日に実行される予定です。これにより、株価が上昇し、「株主還元になる」としています。

@「8・10ペーパーに代わる規制は求めないが、日本航空の動向には注視」篠辺社長
 7日の「Aviation Wire」によりますと、全日空の篠辺社長は6日、今月末に日本航空に対する、いわゆる「8・10ペーパー」の効力が失効することについて、「ANAHDとしては、格差は最小化して欲しいというお願い、見解は持ち続ける。何が大きく変化するかというと、私たちの変化ではなく、先方が事業計画をどうされるかを注目している」と述べました。しかし、「8・10ペーパー」代わる文書を国土交通省に求めるのか、と言う問いには「『航空局としてはあれで一区切り』と言われている」と述べ、今の所、求めない考えを示しました。
【コメント】相変わらずですね。「言わなきゃ、損損」と言うところなのでしょうか。

@「自由貿易協定再交渉は、航空業界にはマイナス」IATA 事務局長
 今日のトラベルボイスによりますと、来日中の国際航空運送協会(IATA)事務局長のアレクサンドル・ドゥ・ジュニアック氏は、昨日都内で記者会見し、トランプ米国大統領の入国禁止令について、「IATAは原則的に開かれた国境を支持する。しかし、それぞれの国は規制する権利を持つが、それには秩序だった手続きが必要」との見解を示しました。また、同大統領が明言している北米自由貿易協定の再交渉については「航空業界にはマイナスの影響が出るだろう。航空業界は長年にわたってグローバリゼーションに貢献してきた。保護主義的な政策は、経済成長を鈍化させることにもつながる」と危惧を表明しました。

@ハワイアン航空機内で「毛布12ドル」に激高、臨時着陸
 現地時間8日、ラスベガス発ホノルル行きのハワイアン航空機で、66歳の男性が毛布を貸してくれと客室乗務員に伝えたところ、代金として12ドルを要求され、激怒しました。男性は「同航空の代表者と話がしたい」と要求し、この電話の中で「この件で誰かをたたきのめしてやりたい」と言ったとして、機長はこれを脅迫行為と見なして、ロサンゼルスに臨時着陸しました。空港では警察とFBIがこの男性と客室乗務員から事情聴取をしましたが、「違法性はない」として拘束はされませんでした。
【コメント】先月28日の講演会でもバニラ・エアの石井会長は「フルサービスキャリアでも、最近は、有料のものが増えてきており、 LCC との垣根は、ますます低くなるだろう」と言っていました。


*3月9日

自民党県議が議会質問で「運用時間拡大案の再検討」を知事と県当局に求める
 7日の千葉日報(電子版)によりますと、閉会した2月県議会で、成田空港周辺選出の自民党県議は質問で、機能強化の必要性を強調した一方、周辺住民の反発が強い運用時間拡大について「住民の声を踏まえ、夜間飛行制限の緩和は再検討を図るよう、国と空港会社に求めてほしい」と知事に要望しました。また、経済団体内でも、機能強化全体にも影響が出かねないとして「切り離すか、いったん白紙に」との声も出ている、とのことで、知事や県当局に打開に向けた積極的関与を求める注文が相次いでいる、とのことです。

@芝山町の来年度予算案に「空の駅広場整備」が盛り込まれる
 6日の千葉日報(電子版)によりますと、6日の芝山町定例町議会に提出された2017年度当初予算案によりますと、一般会計は前年度比2.9%増の49億2100万円となっています。空港周辺対策交付金は前年度と同じ8億900万円となり、空港関連事業では千代田共同利用施設解体事業に4217万円、空の駅広場整備に2326万円などが新規事業として盛り込まれています。
【コメント】3日の出来事で書いた工事はこの関連工事だったようです。

@アリタリア航空が夏季ダイヤで成田=ミラノ線を増便
 今日の「Fly Team」によりますと、アリタリア・イタリア航空は26日から始まる夏季ダイヤで、成田=ミラノ線を現在の週5便から2便増便し、週7便の毎日運航とします。

@チャイナエアが27日と29日に成田線にA350-900型機を投入、順次増やす
 今日の「Fly Team」によりますと、チャイナエアラインは今月27日と29日の成田=台北線にA350-900型機を投入します。便は101便と100便です。また、5月17日からは月・水曜日の週2便に、さらに6月3日からは月・火・水・土曜日の週4便に、そして、来冬季ダイヤでは週7便にA350-900型機を投入を投入予定です。

@エミレーツ航空が夏季ダイヤで成田=ドバイ線にA380型機を再投入
 エミレーツ航空は26日から始まる夏季ダイヤで成田=ドバイ線にA380型機を再投入すると発表しています。

@ルフトハンザ航空が1月23日から成田=フランクフルト線貨物便を1便増
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、成田空港の旅客便を運休としているルフトハンザ航空は、旅客機の貨物スペースを使って運んでいた貨物が運べなくなったために、1月23日から成田=フランクフルト線の貨物便を週6便から、週7便に増便した、とのことです。

@「第3次嘉手納爆音訴訟」で原告と国が控訴
 先月23日に出た沖縄地裁那覇支部での「第3次嘉手納爆音訴訟」判決について、昨日、原告側と国側が判決を不服として、それぞれ控訴しました。原告側は一審で棄却された将来分の賠償を求め、一審判決の賠償額を約1.5倍にするように求めています。国側は「裁判所の判断に受け入れがたい点がある」としています。

@「HIS」がチェジュ航空との契約を解除し日本航空と契約・福島空港チャーター便問題
 「HIS」はチェジュ航空が、福島空港の放射線が高いとして、チャーター便の運航先を福島空港から仙台空港に変更する問題で、チェジュ航空との契約を解除し、日本航空に変更しました。これにより、ツアーは予定通り実施されることになりました。また、これにより、機材が大型化することから、新たに60席分の販売も始めました。

@デルタ航空客室乗務員解雇訴訟で「解雇無効」判決
 6日の「西日本新聞」によりますと、大阪地裁は6日、デルタ航空の元客室乗務員が、「解雇されたのは不当」として、地位確認などを求めていた裁判で、「解雇は無効」とする判決を言い渡し、未払いの賃金の支払いを命じました。判決では、この時期に米国で過去最大数の新規採用をした点などを指摘し「人件費の削減をしなければ経営状況が悪化するなどの事情は見当たらない」としています。

@日本航空機が機長席窓のひびで引き返す
 6日午前10時頃、羽田発北京行きの日本航空21便・B787型機が松本空港付近を飛行中に、操縦室機長席の窓ガラスにひびが入りました。同機は羽田空港に引き返し、同10時58分に無事緊急着陸しました。

@オリエンタルエアブリッジ機が操縦席のもやで引き返す
 昨日午前8時半頃、長崎発対馬行きのオリエンタルエアブリッジ51便・DHC8-400型機で飛行中に操縦室内にもやが発生したため、長崎空港に引き返し、約20分後に無事緊急着陸しました。空調装置のオイル漏れで、オイルが霧状になった事が原因、とのことです。このトラブルで長崎空港と離島を結ぶ10便が欠航となりました。

@エアアジアX機が離陸に向け走行中にエンジンから白煙
 昨日午前11時15分頃、関西発クアラルンプール行きのエアアジアX・A330-300型機が、離陸に向け誘導路を走行中にエンジンから白煙が出ていると、後続機から管制塔に連絡がありました。このため、同機は離陸を取りやめ、駐機場に戻りました。


*3月6日

@都合により、明日と明後日の更新が出来ません。

@成田空港2月の貨物取扱量は好調を維持
 東京税関が今日発表した「成田空港2月国際貨物取扱量」によりますと、総取扱量は前年同月比(以下同じ)12.4%増と11ヶ月連続の前年同月比プラスとなりました。積込量は16.6%増とこちらも11ヶ月連続の前年同月比プラスとなり、この内、輸出量は21.0%増となりました。一方、取卸量は8.6%増と、10ヶ月連続の前年同月比プラスとなり、この内、輸入量は9.2%増となっています。

@タイ航空が成田=バンコク線を5〜7月に1便を運休へ
 タイ航空は3日、現在1日3便を運航している成田=バンコク線の内、1日1便を、5月27日から7月8日まで、季節運休とする、と発表しています。

@ピーチの全日空子会社化で、井上CEOは独自性を強調も、片野坂社長は「バニラとの統合もあり得る」
 今日の「東洋経済ONLINE」に掲載された「ANA、ピーチ子会社化の狙いはJAL包囲網」によりますと、先月24日に発表された全日空によるピーチ・アビエーションの子会社化は、今月31日で日本航空の「8・11」ペーパーによる、縛りが解ける前に、国内線を囲い込む戦略によるもの、とのことです。この決定はピーチ・アビエーションの株主であるANA ホールディングス、産業革新機構、香港の投資ファンドであるファーストイースタンアビエーションホールディングスの3社による話し合いで決まりました。当事者のピーチ・アビエーションには決定権はありませんでした。昨日の出来事でも書いた“独自性”で急成長を遂げてきたピーチ・アビエーションにとっては“嬉しいこと”ではなかったようで、24日の記者会見の会場では、ピーチの井上CEOの顔色は良くありませんでした。井上CEOが独自性を強調し「マイレージ提携、予約システムの(ANAとの)共通化、アライアンスへの加盟、コードシェア(共同運航)は一切やりません!」と発言したのを、ANA ホールディングスの片野坂社長が「いや、これから考えるかもしれませんし」と牽制する一幕もあり、バニラ・エアとの統合についても否定しなかった、とのことです。
【コメント】全日空としては、好調なピーチ・アビエーションの利益をもっと取り込みたい、との思惑があるのでしょうが、独自性に縛りをかけることが、吉と出るか凶と出るか、難しいところですね。


*3月5日

@保健会社の窓口に「Kokoro ちゃん」
 1日に成田空港第1ターミナル4階出発ロビーの保険会社窓口に行ったところ、写真のような人型ロボット「Kokoro ちゃん」がいました。遠目では本物の受付嬢か?と思いますが、顔が少し向きを変えるだけなので、分かります。現在実証実験中です。お客の問いかけに多言語で答えるそうです。1月25日の出来事を参考にして下さい。

@「300万円の車が5台売れた」と井上CEO
 先月28日に開催された「 日本の LCC の現状と将来展望・戦略」講演会に行ってきましたが、聴衆の数の多さにびっくりしました。主催した日本航空協会では「定員180名、先着順」としていましたが、実際には約320名が参加しました。いかに、 LCC に対する関心が高いかを象徴的に表していました。講演開始間際に着いた私は当然、座席はありませんでした。「帰ろうかな」と考えていたところ、主催者側で廊下に椅子席を追加してくれましたので、それに座りました。講演が聞こえるか心配だったのですが、中の様子は見えませんでしたが、声は聞こえましたので、録音をとりながら、最後まで聞きました。3氏の講演の中から印象に残ったことを書いてみます。
 今回はピーチ・アビエーションの井上慎一氏の「『空飛ぶ電車』Peach の挑戦」です。よく言われることですが、同社の成功の鍵は「他社との差別化」でした。若い女性にターゲットを絞ったことでリピーターとなる「ピーチファン」を獲得しました。また、「コスト削減のために、広告宣伝はおこなっていない。乗った人のSNS やInstagramなどでの露出が力を与えてくれる」とのことでした。「乗客の中には低価格を理由とする人ばかりではなく、お金はそこそこあるけれど、決まった目的で利用する人も、多い。沖縄が大好きな女性グループは数十回もピーチで沖縄に行っている。フォルクスワーゲンとコラボして、機内で300万円の車を売り出したところ、何と、5台も売れた」とのことです。講演後の質疑で、「飛行時間を4時間と言っているが、これは、機材の性能の関係か」と質問されたのに答え、「機材の性能はもっと飛べるが、アンケート調査などで、『4時間が限度』となったため」と答えていました。また、安全については、「毎年、社員と共に航空機事故の現場を訪れている」とのことでした。

@インド民間航空総局がA320neo型機エンジン「 PW1100G」の不具合を確認
 インド民間航空総局(DGCA)はゴウエアのA320neo型機に搭載されたプラット・アンド・ホイットニー社製の PW1100G エンジンのシャットダウンについて、調査結果の要約を明らかにしました。要約では「原因がギアボックス内の金属チップとして見つけられた」としています。

@エアバス2月引渡は49機も、受注なく、キャンセル10機
 エアバスが発表した2月の引渡数は49機となりましたが、新たな受注は発表されず、一方、6機のA310型機と4機のA330-800型機の合計10機のキャンセルがありました。


*3月4日

@24日に第43回騒音対策委員会が開催されます
 成田国際空港株式会社(NAA)から正式な連絡があり、24日(金)午後2時から「ホテル日航成田」で、第43回騒音対策委員会が開催される、とのことです。

@2月の「航空機登録」で、久しぶりのジェットスター・J 21号機
 国土交通省が発表した「2月航空機登録」によりますと、成田空港関係では日本航空がB787-9型機(JA867J)、ジェットスター・J がA320型機(JA21JJ)、バニラ・エアがA320型機(JA12VA)を登録しています。また、ジェットスター・J が JA22JJ と JA23JJ を予約登録しています。
【コメント】先日の日本航空協会による「 日本の LCC の現状と将来展望・戦略」では、ジェットスター・J の片岡会長が「先日、久しぶりに21番目の機材を受けとりました」と述べていました。その時の講演では、機材数と搭乗者数を同じグラフで紹介していましたが、機材数が同じ20機の時期にも、搭乗者数は右肩上がりで順調に増えている様子がうかがえました。これが、黒字転換の要因を如実に示していました。


*3月3日

@ NAA が「強制執行は約束違反ではない」と答弁書
 今日の毎日新聞によりますと、昨日、千葉地裁で反対同盟北原派農家の土地に対する強制執行を行わないように求めた訴訟の口頭弁論が開かれました。原告は強制執行は「新東京国際空港公団( NAA の前身)の総裁が、用地取得のために強制的手段を用いないとした約束を違えるもの」と批判しました。これに対し、成田国際空港株式会社(NAA)は答弁書で「(市東さん側が主張する約束は)話し合いが頓挫した場合も、強制的手段を講じることがないことを述べたものではなく、判決でも認定されている」と反論しました。

@「ふわり芝山」の駐車場で新しい施設の工事
 1日に「空の駅 ふわり芝山」に行ったところ、第2駐車場に展示されている、昔、第2ターミナル本館とサテライトを結んでいた「シャトルシステム」の西側で、工事が始まっていました。ブルーシートのかかっているところはトイレ、とのことでした。その手前側に、「シャトルシステム」に関する何かが造られるようです。前に、「シャトルシステム」の中で、軽食がとれるようなものにする、と言う話を聞いたことがあります。

@6時間未満の睡眠で男性の死亡率が21%上昇する
 大分前の記事ですが、2015年7月26日の「カラパイア」に掲載された「睡眠不足が健康に与える9つの健康被害」によりますと、睡眠不足が男性の死亡率を上昇させるとの研究結果があるそうです。1741人の追跡調査(男性12年、女性10年)では、睡眠時間が6時間未満の男性の死亡率が21%高くなりました。女性は同5%だった、とのことです。
【コメント】今回の機能強化で NAA が提案している「空港運用時間を3時間拡大し、静かに眠れる時間を4時間にする」事が、いかに非人間的な無謀な提案であるか、この研究でも明らかですね。

@高松市の男性が麻しんに感染、先月20日に関西空港に帰国
 高松市は昨日、同市在住の30歳代男性が「麻しん(はしか)」に感染した、と発表しました。この男性は先月20日にベトナムから関西空港に帰国し、兵庫県と徳島県を通る高速バスで高松市に戻った、との事で、帰国便とこのバスに乗った人などに注意を呼びかけています。

@三菱航空機会社が MRJ 70型試験機を2018年に完成予定
 昨日の日本経済新聞(電子版)によりますと、三菱航空機の篠原業務執行責任者(CEO)は、約70席の三菱リージョナルジェット(MRJ)70型機の試験機を、2018年にも完成させる予定と語りました。納入は MRJ90型機の納入から1年後(2021年半ば)を予定している、とのことです。今の所、受注はありませんが、米国のパイロット労働協約範囲条項(スコープクローズ)が改訂されない場合、90席以上のリージョナルジェット機は米国で使用できないことになります。しかし、現在、 MRJ 90型機を発注している米国のリース会社などが MRJ 70型機に変更する、と言う話しについては「聞いていない」と語りました。
 また、設計の見直しについては「今年秋ごろまでに仕様を固めたい」との意向を表明しました。

@12月の海外旅行取扱額は2.8%減、外国人旅行取扱額は6.2%増
 観光庁が今日発表した「2016年12月 主要旅行業者の旅行取扱状況速報」によりますと、海外旅行取扱額は前年同月比(以下同じ)2ヶ月ぶりに前年同月比マイナスの2.8%減となり、外国人旅行取扱額は2ヶ月ぶりに同プラスの6.2%増、国内旅行取扱額は8ヶ月連続同マイナスの1.4%減となっています。全体では1.7%減となりました。

@米国経由でのキューバへの渡航はほぼ不可能
 昨日のトラベルビジョンによりますと、米国経由でキューバに向かうには、米国財務省による、厳しい規制があり、特に観光を目的とする渡航は禁止されている、とのことです。この制限は米国人だけではなく、外国のパスポートを所持している人にも同様に適用されています。従って、キューバへの渡航はメキシコ経由やカナダ経由を使うことが現実的です。しかし、これらの国からキューバに向かう便は数が少なく、早めに予約しないと、席が取れない、とのことです。

@シンガポール航空が5月中旬までに燃油サーチャージャーなどと運賃を一体表示
 今日の「アジアトラベルノート」によりますと、シンガポール航空はこのほど、3月28日からこれまで、別立てで表示していた燃油サーチャージャーと航空保険特別料金を運賃本体と一括表示することを明らかにしました。ただし、一斉ではなく、5月中旬までに全部を一括表示にする、とのことです。子会社のシルクエアも同様の表示になります。
【コメント】これが本来の運賃表示のあり方ですね。利用者には分かりやすくなり、比較も容易になります。

@ボーイング社が民間機部門で約1800人のリストラへ
 今日のブルームバーグジャパンによりますと、ボーイング社はシアトル近郊で、少なくても1800人の希望退職を募り、民間部門の人員削減を行う、とのことです。理由は民間航空機市場の競争激化を踏まえたもの、とのことです。


*3月2日

@アエロメヒコが成田=メキシコシティ線を今日から増便
 アエロメヒコは今日から、成田=メキシコシティ線を増便し、週4便から週7便の毎日運航としました。

@アトラス航空が今日から新規就航
 今日から、貨物航空会社のアトラス航空が成田空港に新規就航します。週4便(火・木・土・日曜日)となります。基本的にははシカゴ=成田を結びますが、ダラスとアンカレッジにも寄港します。詳しくは2月3日の出来事を参照して下さい。ただ、機体は日本貨物航空からリースしたもの(2016年12月3日の出来事参照)になるのかも知れません。

@ピーチが昨日で就航満5周年
 ピーチ・アビエーションは昨日、就航満5周年、を迎えました。累計搭乗者数は1700万人を突破しました。井上CEOは挨拶の中で「就航開始の時は『ベンチャー』だったが、これからは『アドベンチャー』として挑戦を続ける。子会社化しても、ピーチ・アビエーションとしての独自性は維持する」と述べました。
 写真は昨日正午頃、成田空港を離陸するピーチ・アビエーション機です。
【コメント】1番が好きな井上氏ですが、「累計搭乗者数が1番」とは言いませんでした。実は先月28日に行われた、 LCC 3社の首脳による講演会で、ジェットスター・J 会長の片岡氏は昨年12月段階で、累計搭乗者数が1800万人を突破したことを明らかにしていました。

@全日空の1月実績は国際・国内共に好調
 全日空が昨日発表した「ANAグループ1月実績」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)16.1%増の80万4602人となり、利用率は4.3ポイント増の76.0%となりました。
 一方、国内線旅客数は2.0%増の298万5688人となり、利用率は1.3ポイント増の62.2%となっています。
 成田空港路線の搭乗率は成田=札幌線が8.6ポイント増の84.1%、成田=大阪線は1.5ポイント減の76.5%、成田=福岡線は24.4ポイント増の71.3%、成田=那覇線が4.2ポイント増の58.6%、成田=仙台線が4.9ポイント増の54.9%、成田=新潟線が5.4ポイント増の49.6%、成田=中部線が4.4ポイント減の61.7%となっています。
 運航実績では国際線の欠航率が0.0%と0.1ポイント改善しており、定時出発遅延率は2.6ポイント悪化の15.2%、定時到着遅延率は2.6ポイント改善の17.5%でした。一方、国内線欠航率は0.2ポイント改善の2.2%、定時出発遅延率は1.2ポイント悪化の10.7%、定時到着遅延率は1.9ポイント悪化の15.6%となっています。
【コメント】国際線、国内線共に順調に伸びているようですね。

@全日空が新卒採用要項を発表、客室乗務員は2割減に
 全日空が昨日発表した、2018年入社新卒採用募集要項によりますと、グローバルスタッフ職は事務系が約50名、技術系が約50名、客室事務職は東京ベースで約550名となっています。客室事務職は昨年に較べ約2割減となっています。
【コメント】職務の呼び方が変更になっています。「客室事務職」と言うのは、多分、客室乗務員のことと思います。なお、「運航乗務職(自社養成パイロット)」についての募集はないようです。路線の拡大が一段落した、と言う事ではないでしょうか。

@チェジュ航空のチャーター便目的変更について「HIS」が「認められない」
 韓国の LCC 「チェジュ航空」がチャーター便の目的地を福島空港から仙台空港に変更した問題について、ツアーを企画した「HIS」が同航空に対して、変更理由の説明を求めています。「HIS」側は「(変更は)一方的で認められない」としています。このツアーの参加者は、多くが福島県の人とみられています。

@ドア警告で、全日空のDHC8-400型機が引き返し
 昨日午後3時頃、大阪発熊本行きの全日空1672便・DHC8-400型機が離陸後に、右前方ドアの異常を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は大阪空港に引き返しました。点検したところ、ドアに異常はなく、同社では警告灯の点検を行いました。この便と折返し便が欠航となりました。

@ MRJ 4号機が2月26日にマッキンリー極限気候研究所に移動
 現地時間1日の「flightglobal(英文)」によりますと、三菱リージョナルジェット(MRJ)の試験4号機(JA24MJ)は現地時間2月26日にマッキンリー極限気候研究所に到着した、とのことです。


*3月1日

@2月のアクセス数は21,278回でした。

@エア・プサンが6月1日から成田=プサン線を増便
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、エアプサンは6月1日から、成田=プサン線を1日2便から3便に増便します。

@成田=日光直行バスを通年運行へ、便数も増便
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、成田空港から観光地への直行バス「Narita Air & Bus ! 」の日光線を、4月1日から通年運行とし、1日2便から3便に増便する、と発表しました。

@日本航空が来年度の新卒採用募集要項を発表
 日本航空は昨日、2018年度入社の新規採用募集要項を発表しました。業務企画職の事務系が約70人、技術系が約30人で、自社養成パイロットが約70人、客室乗務員(正社員です)が約400人となっています。ほぼ、今年と同程度となっています。

@ MRJ が自然着氷試験をロックフォード空港で実施
 三菱重工は「MRJ ニュースレター 2017年02月」の中で、米国で試験飛行を実施している三菱リージョナルジェット(MRJ)が、シカゴ・ロックフォード国際空で自然着氷試験を実施したと発表しました。試験飛行拠点である、モーゼスレイク以外で試験飛行を実施するのは初めて、とのことです。また、今後、フロリダ州エグリン空軍基地のマッキンリー極限気候研究所で、通常運航時に想定される極寒・酷暑の気象条件下での試験を実施する予定、としています。


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