2017年1月後半の出来事


*1月31日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」94・95例目が発生
 昨日深夜、2016年度「カーフュー弾力的運用」94・95例目が発生しました。
・94例目 新千歳発成田行きのバニラ・エア918便・A320型機が、那覇空港の滑走路閉鎖で機材到着が遅れた、玉突き遅延により、午後11時8分にB滑走路に着陸したものです。
・95例目 新千歳発成田行きのジェットスター・J 116便・A320型機が、新千歳空港の降雪のため出発が遅れたため、午後11時42分にB滑走路に着陸したものです。

@今日からヤクーツク航空の成田=ユジノサハリンクス線が運航開始
 今日からロシア・ヤクーツク航空の成田=ユジノサハリンクス線が運航を開始しました。火・金曜日の週2便となります。国土交通省は昨日、許可を出しました。
 写真は以前に成田空港に飛来した、ヤクーツク航空のスホイ・スーパージェット100型機です。

@成田空港の発着回数の伸びは?
 26日に、 NAA から発表された2016年の総発着回数は24万3474回でしたが、これを元に2016年度(2016年4月〜2017年3月)の総発着回数を単純計算してみますと、約24万6000回となります。現行の運用時間のままでも30万回までは5万4000回の余裕があることになります。下の表はこの10年間の総発着回数の対前年比伸び率ですが、これを見ても、2016年の5%が平均よりも高いことが分かると思います。
 なお、2012年度の飛び抜けて高い14%増ですが、前年に東日本大震災が発生して離発着回数が減った事の反動と、2012年にジェットスター・J や以前のエア・アジアなどの LCC が国内線の運航を始めたこと、によるものです。

この10年の総発着回数の伸び率
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
平均
対前年比
伸び率
3%
0%
-3%
2%
-4%
14%
6%
4%
1%
5%
2.8%

伸び率と総発着回数予測値(万回)
2016
2017
2018
2019
2020
平均伸び率5%の場合
24.6
25.8
27.1
28.8
29.9
平均伸び率3%の場合
24.6
25.3
26.1
26.9
27.7

@中国国際航空機が成田着陸時に照明部品を破損
 今日の千葉日報によりますと、昨日午後8時45分頃、上海発成田行きの中国国際航空157便・B777型機の到着後点検で、機体の照明部品が破損しているのが見つかりました。 NAA が滑走路を閉鎖して点検したところ、同機のものと見られる、ガラスの破片3個が見つかりました。滑走路は20分後に再開され、発着に影響はありませんでした。原因は同航空が調査中、とのことです。
【コメント】どの部分の照明部品か分かりませんが、着陸時に滑走路などにぶっつけたのでしょうね。


*1月30日

@2016年の成田空港における LCC の旅客数シェアは24.2%
 今日の「日刊航空」によりますと、 NAA は2016年年間の旅客数が'5%増になった事について、 LCC の伸びが貢献している、との分析を明らかにしている、とのことです。 LCC の旅客数は前年比(以下同じ)18.1%増となり、この内、国際線は43.7%増、国内線は4.1%増となっています。一方、フルサービスキャリアは国際線が0.7%増、国内線が4.6%増にとどまっています。
 この結果、成田空港における旅客数のシェアは、国際線でフルサービスキャリアが87.3%、 LCC が12.7%、国内線ではフルサービスキャリアが22.8%、 LCC が77.2%となり、全体ではフルサービスキャリアが75.8%、 LCC が24.2%となっています。

@バニラの第3四半期までの収支は営業損益がわずかに赤字
 今日の「日刊航空」によりますと、ANA ホールディングスの平子取締役は決算発表記者会見で、バニラ・エアの2016 年度第 3四半期までの収支について、「前年同期は 11 億円の利益を出していたが、(今期は)営業損益でギリギリ赤字。主戦場の台湾線、香港線の 2 つの市場が供給過多で、単価の下落が激しかった。また、海外販売が 7 割のバニラは円高による目減りがあった」と述べました。

@那覇空港で自衛隊のF15戦闘機が前輪を脱輪、滑走路閉鎖
 今日午後1時19分頃、那覇空港を離陸しようとした航空自衛隊のF15戦闘機が、前輪を滑走路から逸脱させ、動けなくなりました。このため、那覇空港の滑走路が閉鎖されています。那覇空港事務所では「再開のメドは立っていない」としていますが、バニラのホームページによりますと、那覇発成田行き804便が「午後3時5分出発済み」となっていますので、運用が再開されたようです。

@エアアジア・ジャパンが再度の就航延期を発表
 今年初めに就航を予定していたエアアジア・ジャパンは今日、就航時期を延期する、と発表しました。新規の就航時期は未定、としています。理由は「安全運航する体制の構築に向けた準備スケジュールの見直しによる」としています。同社は現在2機を使って、操縦や整備の訓練を行っている、とのことです。

@全国の空港の約7割で滑走路安全区域の長さが不足
 国土交通省の調査では、全国の空港の約7割・73空港で滑走路安全区域(RESA)の長さが足りないことが分かりました。滑走路の先端にはオーバーランに備えた過走帯約60mを備えることになっており、その先に約60mのRESA を設ける事になっていました。しかし、国際民間航空機関(ICAO)がこの長さを90mに延長したことを受けて、日本でも90m以上に変更したものです。しかし、空港によっては地形などの関係からこのRESA を90mに拡大できないところもあります。そこで国土交通省としては対策としてRESAに飛行機が進入した場合に地面にめり込んで、ブレーキの役割を果たす「アレスティングシステム」の導入を提案しています。なお、2016年に全国の空港で発生したオーバーランは22件あり、19件がこのRESA内で停止しています。


*1月29日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」93例目が発生
 昨日深夜、2016年度「カーフュー弾力的運用」93例目が発生しました。
・93例目 成田発ホノルル行きのデルタ航空578便・B747-400型機が、前便で急患発生による、引き返しのために遅れた玉突き遅延で、午後11時38分にA滑走路から離陸したものです。

@今日から「Spring Japan」の成田=ハルピン線が運航開始
 今日から「Spring Japan」の成田=ハルピン線が運航を開始しました。初便は午前10時48分に成田空港のターミナルを出発しました。折返し便は午後5時55分に成田空港に到着します。火・木・金・日曜日の週4往復の運航となります。
 写真は30年ほど前に行ったハルピン空港のターミナルです。

@日本の LCC シェアが今年末までに20%に達する予測、スカイマークもソラシドも LCC ?
 昨日の「アジアトラベルノート」によりますと、イギリスの航空関連情報会社「OAG」がこのほどまとめたところによりますと、日本の2016年末段階での LCC のシェアは国内線では15%、国際線では18%に達した、とのことです。さらに、今年末までには国内・国際線を合わせて20%に届くのでは、と予測しているとのことです。同社の調査は提供座席を元にしていますが、日本の LCC にスカイマークとソラシドエアを含めています。オーストラリアの同様な研究機関である「CAPA」でも、この2社を LCC としていますので、これが、世界標準の分類になるようです。

@ MRJ の5度目の延期は、三菱重工の体質に問題?
 三菱リージョナルジェット(MRJ)の初号機納入が5度目の延期になりました。24日の「Aviation Wire」によりますと、24日の記者会見の中で、三菱航空機の岸信夫副社長は延期の理由として「外国人専門家から機器の配置を見直した方が良いだろうというアドバイスを受けた。例えば大量の水が漏れた場合、同じ部屋(機器室)に同じ系統の機器があると水で(全部が)動かなくなるので、前後(の機器室)に離すべきだ、といったことで配置を見直した。フライトコントロールの機器のみなどといった個別の機器ではなく、全体を見直した」と述べた、とのことです。
【コメント】私は全くの素人ですが「何故、このようなことが外国人専門家に指摘されるまで、放置されていたのだろうか」との疑問がわきます。外国の旅客機ではこのような配置にするのが、一般的、とのことです。「本当に、10年にもわたる開発のなかで、日本人社員からこのような疑問が一切出なかったのだろうか」と思ってしまいます。
 もしかしたら、考えていた社員がいても、それを、意見として出せない雰囲気が社内にあったのではないでしょうか。どこの会社や組織にもあることですが、特に、三菱重工では、学閥などの力が強く、閉鎖的な環境がある、と聞いたことがあります。このことが、一番大きな問題ではないかと思います。社員が、何時でも、どこでも自由な発想を自由に話し合える雰囲気があれば、今回のような延期は、もっと前の段階で避けられたような気がするのです。


*1月28日

@多古町の喜多地区が機能強化を推進する住民組織立ち上げへ
 
今日の千葉日報によりますと、 NAA の示す機能強化計画で大きな影響を受ける多古町の喜多地区は、空港の機能強化に賛成する住民組織の連絡準備会を、地区にある5つの集落役員によって今日開く、とのことです。3月に総会を開いて4月から活動していく、としており、町内への物流拠点や第4ターミナル整備実現を目指す、とのことです。
【コメント】同地区は計画されている第3滑走路が出来ると、南端近くの東側約1Kmの所にあります。騒音も結構激しくなる地域です。それにしても、地区ぐるみの立ち上げで自主的な「住民組織」と言えるのでしょうか。

@昨日の強風で目的地変更便が複数出る
 朝日テレビによりますと、昨日の成田空港では昼頃から夕方にかけて、滑走路には横風となる南西の強風が吹き、最大風速は午後3時3分に最大瞬間風速21.1mを記録しました。この横風の影響で、数機の到着便が羽田空港などに目的地を変更しました。

@「Spring Japan」の成田=天津線が今日から就航
 「Spring Japan」は今日から、成田=天津線の運航を開始しました。初便は乗客74人を乗せて、定刻の12時20分前にゲートを離れ天津に向かいました。折返し便は午後8時50分に成田空港到着の予定です。同線は月・水・土曜日の週3往復となります。
 また、今日から3月25日まで、1日2往復に増便する予定だった成田=関西線は、増便が延期されているようで、今日は1往復の運航となっています。「4号機の路線投入が30日から」とのことですので、それまでの延期かも知れません。

@関西空港の第2ターミナル国際線棟が今日から供用開始
 関西空港の第2ターミナル国際線施設が今日から供用開始になりました。このターミナルを初めて使ったのは香港から到着したピーチ・アビエーション便でした。なお、当面はピーチがこのターミナルを使います。使う予定だった「Spring Japan」は準備が間に合わず、3月からの使用となります。
 写真は開業直前の第2ターミナルで、上段のピーチ機が駐機しているところが、従来の第2ターミナル、その左手に連なっているのが今日開業した国際線専用ターミナルになります。下段は駐車場に面した新国際線専用ターミナルの入口となります。

@B787型機用の「トレント1000」エンジン改良部品が届き始める
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、全日空は昨日、昨年、全日空のB787-8型機エンジン・トレント1000で多発した、エンジンブレードの破損事故(2016年8月26日出来事参照)について、メーカーのロールスロイス社から改良型のエンジンブレード部品が届き始めた、と発表しました。

@「トランプ氏の保護主義的政策は辛い」と全日空・平子取締役
 昨日のロイター通信によりますと、ANA ホールディングスの平子取締役は昨日の決算会見で、トランプ米大統領が相次いで打ち出している保護主義的政策について「時間をかけて見る必要がある」とした上で、「保護主義的な動きが本格的になってくると、世界経済が停滞する可能性が出てくる。昔のような貿易摩擦ということになると物流、人の流れなどを生業としている会社にとってはつらい」と警戒感を示しました。

@ナイジェリアのアルク・エアがB747-8I 型機をB787-9型機に変更
 ナイジェリアのアルク・エアは2011年に、ボーイング社に発注していたB747-8I 型機2機をB787-9型機2機に変更しました。


*1月27日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」92例目が発生
 昨日深夜、2016年度「カーフュー弾力的運用」92例目が発生しました。
・92例目 成田発関西行きの全日空8569便(貨物便)・B767-300型機が、前便でアモイ空港の管制制限により、成田空港到着が遅れた、玉突き遅延により、午後11時33分にB滑走路から離陸したものです。

@昼と夜の第3ターミナルフードコート
 先日、昼前と午後10時前に第3ターミナルのフードコートに行きましたので、その写真を撮ってみました。昼前のフードコートは上段の写真のように、大混雑でしたが、夜遅くのフードコートは当然のことながら、下段の写真のように閑散としていました。開いている店舗も寿司の店とカフェの2軒だけでした。もう少し遅くなると、翌日の早朝便に乗る人たちで、いくらか混んでくるのでしょうか?

@ NAA が「環境影響評価方法書」をネットでも公表
 今日、成田国際空港株式会社(NAA)のページで「成田空港の更なる機能強化にむけ、環境影響評価方法書」が公表されています。全部で303ページになります。

@成田空港の2015年バードストライクが63件
 今日の「WING DAILY」によりますと、昨日開かれた「第15回鳥衝突防止対策検討会」で2015年に発生したバードストライク件数は、全国で1769件と前年よりも198件少なくなったことが報告されました。これは離発着回数が前年よりも1.5%増となるなかでの減少となります。空港別では1位が羽田空港が188件、2位が新千歳空港と成田空港の63件でした。しかし、離発着回数1万回当たりの発生件数は1位が鳥取空港、2位が奥尻空港、3位が佐賀空港でした。また、昨年1〜9月の件数も前年同期比で103件減の1144件となり、羽田空港が121件、大阪空港が50件、成田空港が46件となっています。


*1月26日

@早くすみましたので、更新します。

@成田空港の昨年12月総発着回数と総旅客数が共に6%増(夜に一部追加)
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「昨年12月の空港運用状況」によりますと、総発着回数は前年同月比(以下同じ)6%増の2万762回となりました。この内、国際線発着回数は6%増、国内線発着回数は5%増となっています。
 総旅客数は6%増の322万4037人となり、国際線旅客数は6%増で日本人は5%増、外国人は15%増となりました。また、国内線旅客数は5%増となっています。
 国際線貨物量は積込量が17%増、取卸量が12%増となりました。
 給油量は2%減となっています。
 これらの内、・総発着回数・国際線発着回数・国内線発着回数・総旅客数・国際線外国人旅客数・国内線旅客数が12月としての過去最高となっています。
 また、成田空港を利用した外国人数が乗継客を除いて、119万6832人と過去最高になり、日本人旅客数の106万9016人を、開港以来初めて上回りました。
 さらに、2016年年間の総発着回数は前年比(以下同じ)5%増の24万3474回、総旅客数は5%増の3905万3652人となっており、いずれも過去最高を記録しました。
 今日のNHKニュースによりますと NAA の夏目社長は「訪日外国人の需要は確実に取り込めているが、日本人については、羽田の国際化に大きな影響を受けているので取り組みを強化したい」と述べた、とのことです。
【コメント】確かに羽田空港の影響もあるのでしょうが、一般庶民の生活が苦しくなり、海外旅行を楽しむ余裕がなくなっていることが、大きいと考えられます。

@ NAA が明日から機能強化「環境影響評価方法書の縦覧・公表」始める
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日、機能強化に関する「環境影響評価方法書の縦覧・公表」を27日〜2月27日まで行い、これに対する意見書を27日〜3月13日まで受け付けることを明らかにしました。
 なお、「環境影響評価方法書」は明日からネット上でも読めるようです。

@関西空港の2016年間の総旅客数が9%増に
 関西エアポートが昨日発表した「関西空港2016年の年間利用実績」によりますと、総旅客数が前年比(以下同じ)9%増の2523万人となりました。この内、国際線旅客数は15%増で、内訳は外国人が21%増、日本人が5%増となりました。 LCC の割合は34%に上がっており、アジアや中国からの旅客が増えています。しかし、一方で、欧米方面の路線が減少している関係でこの方面の旅客が減っています。今月末には、ヨーロッパへの乗り継ぎにも便利なターキッシュエアラインズの関西=イスタンブール線も撤退します。
 一方、国内線旅客数はジェットスター・J の関西=大分線・関西=熊本線の撤退などで7%減となっています。
【コメント】欧米路線の相次ぐ撤退は関西空港にとっては痛いですね。関西圏の人が、この方面への出張や観光に出かけるには、成田空港や羽田空港や仁川空港などが頼りになります。

@日本航空 G の「16年12月輸送実績」は国際線・国内線共に堅調
 日本航空が昨日発表した「2016年度12月マンスリーレポート」によりますと、国際線では旅客数が前年同月比(以下同じ)0.6%増の68万8836人となりました。利用率は3.7ポイント増の78.2%となっています。
 一方、国内線旅客数は4.5%増の265万4830人となり、利用率は3.4ポイント増の67.4%となっています。
 国内線の内、成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が4.6ポイント増の75.6%、成田=札幌線が12.2ポイント増の69.5%、成田=中部線が6.3ポイント増の69.1%、成田=福岡線が21.4ポイント増の68.4%と、いずれも好調な伸びとなっています。
 また、運航状況は国際線欠航率が0.1ポイント悪化の0.1%、定時出発遅延率は2.1ポイント悪化の10.1%でした。国内線欠航率は1.6ポイント悪化の2.5%、定時出発遅延率は2.7ポイント悪化の13.3%でした。
【コメント】国際線は路線の新設などがない分、旅客数は増えていませんが、利用率は国際・国内とも好調に推移していますね。「8.10ペーパー」の規制がなくなる4月以降はどのようになるのでしょうか。

@アメリカン航空が導入するB737MAX型機で座席ディスプレイをやめる
 アメリカン航空は現地時間24日、新しく購入するB737MAX型機には、シートにマルチメディアディスプレイを設置しないことを明らかにしました。理由として、旅客がスマートホンなどにより、最新のシステムで自分の好きなものを視聴できる事を上げています。


*1月25日

@明日の更新が出来ない予定です。

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」89〜91例目が発生
 昨日深夜、2016年度「カーフュー弾力的運用」89〜91例目が発生しました。
・89例目 成田発関西行きのジェットスター・J 827便・A320型機が新千歳空港の降雪により、前便が遅れたための玉突き遅延により、午後11時6分にB滑走路から離陸したものです。
・90例目 新千歳発成田行きのジェットスター・J 116便・A320型機が、前便で新千歳空港の降雪のため、成田空港出発が遅れた玉突き遅延により、午後11時29分にB滑走路に着陸したものです。
・91例目 新千歳発成田行きのバニラ・エア926便・A320型機が、前便で新千歳空港の降雪のため、成田空港出発が遅れた玉突き遅延により、午後11時43分にB滑走路に着陸したものです。

@12月の成田空港貿易額は輸出額が29.9%増、輸入額が7.0%減
 東京税関が今日発表した「2016年12月成田空港貿易概況」によりますと、輸出額は前年同月比(以下同じ)29.9%増の9368億9600万円と、5ヶ月連続の前年同月比プラスとなりました。一方、輸入額は7.0%減の9994億6500万円と、10ヶ月連続の前年同月比マイナスとなっています。

@五輪に向け視覚障害者のための調査行われる
 成田空港で昨日、オリンピックに向けて視覚障害者が空港を利用するための課題を検討する、専門家などによる調査が行われました。専門家などからは「点字ブロックが遠回りに設置されるている」とか、「エスカレータに次の階にどんな施設があるか、などのアナウンスが出来ないか」などの意見が出されました。

@成田空港で2月に女性ロボットによる案内実験
 この所、成田空港ではロボットの実証実験が話題となっていますが、昨日の「Response 」によりますと、詳細はまだ分かりませんが、「ココロ」と「協栄産業」が共同開発した、女性人型ロボットの実証実験が2月から始まる、とのことです。インフォメーションカウンターに座って、多言語で対応するそうですが、決まったキーワードに反応して、決まった案内をするだけ、とのことです。あらゆる言葉に反応させると、周りの会話も拾ってしまい、案内が出来なくなるから、とのことです。

@中国・吉祥航空がB787-9型機5機を確定発注
 中国の吉祥航空は現地時間24日、ボーイング社にB787-9型機5機の確定発注を行った、と発表しました。また、B787-9型機5機のオプション契約も結びました。受領は2018〜2019年になります。


*1月24日

@JR東日本が第2ターミナルのサービスセンターを拡充
 JR東日本はこのほど、成田空港第2ターミナルにある「JR EASTトラベルサービスセンター」の窓口をこれまでの4カ所から8カ所に倍増しました。訪日外国人の増加で、混雑時間帯に出来る、長蛇の混雑を解消するため、とのことです。
 写真は19日に撮った第2ターミナルの「JR EASTトラベルサービスセンター」です。

@JAF が2月に会員証提示で航空科学博物館の入場料を半額に
 日本自動車連盟(JAF)千葉支部は2月の1ヶ月間、成田空港の南にある航空科学博物館の入場料を会員証を提示することによって、半額にするキャンペーンを始めます。会員証1枚につき6名まで半額になります。

@フライトスタッツの定時到着利率調査で日本航空が3位、全日空が6位
 米国のフライトスタッツ社が毎年発表している主要航空会社の定時到着率によりますと、2016年版では、1位がKLMオランダ航空で88.53%、2位がイベリア航空で88.18%、3位が日本航空で87.80%となりました。全日空は85.54%で6位でした。ちなみに、成田空港に乗り入れている航空会社での、ワースト10では、エア・インディアが3位の61.29%、フィリピン航空が4位の61.67%、アシアナ航空が5位の62.54%、中国東方航空が6位の64.2%、香港航空が7位の65.58%、中国国際航空が8位の67.27%、大韓航空が9位の68.26%となっています。

@デング熱での死亡で、外務省が注意情報
 外務省は22日、1月19日にインドネシアで日本人がデング熱で死亡したことを受けて、デング熱の注意喚起のための広域情報を出しました。インドネシアに限らず、東南アジアや太平洋州、ハワイ、台湾、香港、オーストラリアなどで、デング熱に感染しないように注意をうながすものとなっています。


*1月23日

@資料室の「国土交通省レクチャー」に国土交通省の「追加回答」を加えました
 昨年11月28日に行われた、成田空港機能強化についての「国土交通省レクチャー」で質問の第3項目について、国土交通省からの回答が「後日に」と保留になっていましたが、昨年、日本共産党の斉藤和子衆議院議員に回答がありました。資料室の「2016年11月28日の国土交通省レクチャー要約」にその回答を追加しました。
【コメント】回答は2015年6月に発表された、「カーフュー弾力的運用」合意の条件である「成田空港周辺住民の健康調査」の結果に基づいたもので、「調査結果では、身体的影響と騒音曝露量との間には明確な関連性は認められなかった」としていますが、質問の「WHOの調査結果」については全く触れていません。
 なお、レクチャーをしていただいた「高橋専門官」に対して、1月3日に私がメールで、下記の質問をしましたが、今もって、何の連絡・回答もありません。


高橋様
 昨年は、お忙しい中、レクチャーをいただきありがとうございました。
 今年もよろしくお願いいたします。
 今回の機能強化計画にある運用時間延長時の、「欧州WHO夜間騒音ガイドライン(2009)」での『暫定値』及び『ガイドライン値』で使われている「Lnight.outside」はどのくらいになるのでしょうか。
 よろしくお願いいたします。
 

@JAF の東関道などの出動回数は前年比80%増、 LCC 増便が原因か
 今日の千葉日報によりますと、日本自動車連盟(JAF)千葉支部のまとめたところでは、昨年12月30日〜1月3日までの、高速道路や自動車専用道路への出動数が、昨年比78.9%増と大幅に増加しました。特に、成田空港に繋がる東関東自動車道などへの出動回数が多かった、とのことです。これについてJAF では好天候で人出が増えたことや成田空港 LCC ターミナルの完成を上げています。

@全日空が3月26日から成田=杭州線にA320neo型機を投入
 20日の「Aviation Wire」によりますと、全日空は3月26日から始まる夏季ダイヤで、成田=杭州線に新型機・A320neo型機を投入する計画です。同路線は現在B767-300ER型機で運航していますが、機材を小型化することになります。

@「8.10ペーパーは今年度末までの措置」と石井国土交通大臣
 石井国土交通大臣は20日の閣議後の記者会見で、日本航空の新規就航などを規制した、いわゆる「8.10ペーパー」について、「これまで8.10ペーパーに基づき、日本航空に対しては、投資や路線計画について報告を求めてきたし、また、羽田空港の発着枠の配分等を通じて、健全な競争環境の確保が図られてきたという認識だ。今年度末までの措置であるという認識であり、新しい年度に 8.10ペーパーに相当する文書を出す予定はない。」と述べ、「8.10ペーパー」は3月31日で失効する、との認識を明らかにしました。

@ MRJ の納入延期を正式に発表
 三菱航空機会社と三菱重工は今日、三菱リージョナルジェット(MRJ)についての記者会見を開き、 MRJ の5度目の納入延期について説明しました。三菱重工の宮永社長は来年半ばとしてきた全日空への初号機納入を「2020年半ば」とするが、「出来るだけ前倒しをして2019年末の納入を目指したい」と述べました。延期の原因については、重要な電子機器が前部に集中しており、トラブルがあった場合に、一斉にダウンする懸念があること、このために、電子機器を後部にも分散し、これに伴う電気配線を全般的に見直すため、と説明しました。
 三菱重工と三菱航空機会社は今日「MRJ事業の推進について」を発表しています。


*1月22日

@運用時間拡大の必要性は薄い
 大分前になりますが、昨年12月26日の「ひこ旅」によりますと、昨年12月25日に成田=セブ線就航式典後、バニラ・エアの五島社長は記者団の質問に答え、今後の路線展開について、「飛行機がまた入ってくるので、色々やります。成田発着で(国内線・国際線)両方です。関西も若干」と述べました。また、羽田空港深夜・早朝時間帯への進出についての質問には、「他の会社を見ると苦戦している。もちろん我々もリサーチをしているし機会を見ていくが、今のところは成田ベースで国際線を広げていきたい」と述べました。
【コメント】成田国際空港株式会社(NAA)が示した成田空港の機能強化計画案で、「空港運用時間を午前5時から翌朝午前1時までに拡大する」と提案されています。 NAA はその理由として「 LCC の要望が強いから」と説明していますが、都心の羽田空港でさえ、深夜・早朝時間帯の旅客便は軒並み苦戦しているようで、 LCC に限らず、内外の大手航空会社でも深夜・早朝便はあまり開設していませんし、開設しても撤退している路線も多く見られます。 LCC の需要はそう多くはないと思われます。結局、 NAA が目指しているのは、大手航空会社の要望が多い、騒音が大きな(騒音下住民の実感です)、深夜の貨物便運航ではないかと思われます。

@ NAA の新ロゴが徐々に増えています
 1月1日から使用が開始された、成田国際空港株式会社(NAA)の新しいロゴマークですが、使用は始まっていますが、「出来るところから少しずつ」となっているようです。19日に成田空港第2ターミナルに行ったところ、写真のような大きな看板が新ロゴマークに変わっていました。また、 NAA 社員のみなさんの胸のピンバッチも新しくなっていました。

@今年度上期の安全情報は事故が1件、重大インシデントが3件、報告が536件
 国土交通省は20日、15日に開催された「第20回航空安全情報分析委員会」の結果を発表しました。これによりますと、平成28年度上期は航空機事故1件、重大インシデント3件、安全上のトラブルは536件となっています。536件の内訳は機材の不具合が199件、ヒューマンエラーが179件、回避操作が114件、エンジンの異物吸引による損傷が2件、部品の脱落が5件、危険物の誤輸送が26件、その他が11件となっています。それぞれの詳細はここに載っています。


*1月21日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」88例目が発生
 昨日深夜、2016年度「カーフュー弾力的運用」88例目が発生しました。
・88例目 成田発関西行きの全日空8569便(貨物便)・B767型機が、前便でアモイ空港の管制制限により、成田空港到着が遅れた玉突き遅延により、午後11時23分にB滑走路から離陸したものです。

@成田空港圏自治体連絡協議会が説明会一巡後、要望を検討
 今日の千葉日報によりますと、昨日、芝山町で成田空港周辺9市町の首長で構成する「成田空港圏自治体連絡協議会」が開かれました。この席で、説明会が一巡した段階で、成田国際空港株式会社(NAA)などに対して住民の意見を踏まえた要望を検討していくことになりました。会議後、会長である小泉成田市長は「夜間緩和には予想以上に厳しい意見が上がっている。原案に沿って合意形成を図っていくが、説明会が一巡した段階で住民意見を踏まえた要望の実施も検討したい」と話しました。
【コメント】この際の要望は、住民の切実な気持ちを汲んだものでなければなりません。「成田空港の運用時間は午前6時から午後11時まで」を厳守するものでなければならないと思います。「カーフュー弾力的運用」を考慮すれば、現状でも「静かに眠れる時間は6時間」なのですから。「町に金が落ちるから」と言って、妥協案の「要望」などはしないで下さい。

@「機体の不具合は見当たらなかった」と運輸安全委員会調査官
 19日に新千歳空港で起こった全日空機のオーバーランについて、調査している運輸安全委員会調査官は昨日、同機に制動装置も含めて不具合は見当たらないこと、滑走路の先にあるオーバーラン帯をも超えていることから、「重大インシデントに当たる」と述べました。

@IBEXエアラインズ機が落雷で引き返す
 昨日午後3時25分頃、大阪発福島行きのIBEXエアラインズ79便・CRJ-200型機が離陸直後に落雷に遭い、点検のため大阪空港に引き返しました。計器等に異常はありませんでした。

@スカイマークの12月運航状況は遅延率は13.8%、欠航率が2.2%
 スカイマークが発表した「昨年12月の運航実績」によりますと、定時出発遅延率は前年同月比(以下同じ)2.7ポイント悪化の13.8%、欠航率は0.9ポイント悪化の2.2%となっています。


*1月20日

@日本航空が夏季ダイヤで成田=ホノルル線と成田=モスクワ線を増便
 日本航空は昨日、「2017年度の路線計画」を発表しました。これによりますと、成田空港の国際線では、現在1日2便で運航している成田=ニューヨーク線の1便を減便し、羽田=ニューヨーク線を昼間枠に、1日1便で開設します。また、来夏季ダイヤでは成田=モスクワ線を週2便増便し、最大週7便としますが、来冬季ダイヤでは週4便に減便します。また、4月1日から昼間枠の羽田=ホノルル線を運休とし、成田=ホノルル線は週7便増便し、週28便とし、繁忙期の4月26日〜9月14日はさらに7便増便し、週35便(1日5便)とし、9月30日〜10月27日までは週29便とします。
 なお、国内線の成田空港路線は現行と変わりありません。

@全日空が夏季ダイヤで成田=成都線をなどを増便
 全日空が昨日発表した「2017年度の路線計画」によりますと、成田空港の国際線では、今冬季スケジュールで減便していた成田=成都線を週7便に戻します。また、貨物線では3月26日〜8月28日まで成田→天津線を週6便(片道)で新設し、上海→成田路線を週2便(片道)増便し、成田=バンコク=ジャカルタ=成田線を3月25日から運休し、3月26日〜8月27日に成田→関西線を運休します。

@ジェットスター・J が3月25日まで、成田=関西線と成田=那覇線を増便
 ジェットスター・J は昨日、2月19日〜3月25日に成田→関西線で、月・火・金・日曜日に各1便、2月20日〜28日に関西→成田線で、月・火・木・土曜日に各1便と3月1日〜25日の月・火・金・日曜日に各1便を増便し、また、成田=那覇線で3月17日〜25日の月・火・木・金曜日に1往復の増便を行う、と発表しました。

@千葉県が「空港地域整備・広域活性化班」を新設へ
 千葉県は新年度からの組織再編で、 第3滑走路の整備案などが地域住民に示された成田空港関係では、周辺地域の社会基盤整備などに取り組む「空港地域整備・広域活性化班」を設ける事を明らかにしました。

@ NAA がロボットスーツの実証実験
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、24日〜2月18日まで、サイバーダイン社のHAL作業支援ロボットの効果検証を行うため、試験的に導入する、と発表しました。

@全日空機が新千歳空港で滑走路をオーバーラン、重大インシデントに
 昨日午前11時56分頃、秋田発新千歳行きのANAウイングスが運航していた、全日空1831便・DHC8-402型機が、新千歳空港B滑走路に着陸した際、滑走路を越えて草地に入り、停止するトラブルがありました。雪の影響で、滑走路から誘導路に出る際に曲がりきれなかった、との情報もあります。乗客・乗員にケガはありませんでした。このトラブルで同滑走路が閉鎖され、全日空14便、日本航空17便が欠航するなどの影響が出ました。運輸安全委員会は重大インシデントとして、調査官を派遣しました。

@関西空港で保安検査場の仕切り越しに忘れ物を手渡し再検査
 18日午後9時頃、関西空港でピーチ・アビエーション機で香港に出発する予定の親族に、「忘れ物を渡したい」という女性が保安検査場の税関職員に頼みました。この税関職員が親族を呼んで、検査場のフェンス越しに書類を渡させました。これを見ていた空港職員が「安全上の問題があると」指摘をして、乗客全員の保安再検査が行われました。この影響で同機の出発が約2時間遅れました。

@ MRJ の初号機引き渡しが最大2年先送りか、5度目の延期
 今日のマスコミによりますと、三菱航空機会社は三菱リージョナルジェット(MRJ)の納入を約2年先送りし、2020年半ばとする見込み、とのことです。原因は主要電子機器の設計見直しが必要(2016年10月21日の出来事参照)となったため、とのことです。同社と三菱重工は週明けにもこれらの内容を公式に発表する、とのことです。

@「LATAM航空」機の主翼から、整備で銃弾見つかる
 現地時間18日、南米を中心に運航している「LATAM航空グループ」は、「整備していたB767型機の翼から銃弾が見つかった」と発表しています。何時、どこで打ち込まれたかは不明、とのことですが、同グループはブラジルの警察当局に被害届を提出しました。


*1月18日

@都合により明日の更新が出来ません。

「成田空港機能強化についての成田空港騒音対策地域連絡協議会申入書と NAA 夏目社長のコメント要旨」を追加しました
 「成田空港サーバー・資料室」の「成田空港機能強化リンク集」に「成田空港機能強化についての成田空港騒音対策地域連絡協議会申入書と NAA 夏目社長のコメント要旨」を追加しました。なお、「 NAA 夏目社長のコメント要旨」は NAA からいただきました。
 申入書は40年近くも騒音下で暮らしてきた人たちの切実な気持ちが、とても良く分かります。この住民の気持ちに応えて、「運用時間の拡大提案は撤回して欲しい」と心から願います。

@エアタヒチヌイが今日から成田=パペーテ線を増便
 エア タヒチ ヌイは今日から、成田=パペーテ線を3月29日まで週1便増便します。新たに水曜日の成田空港発着で1往復運航します。これで、週3便となります。

@成田空港で8日に「忘れ物をした」と制限区域に進入するトラブル
 今日の毎日新聞によりますと、8日午前11時40分頃、松山発成田行きのジェットスター・J 機で到着し、降機した20歳ぐらいの男性が到着ドアからロビーに向かう通路を、「忘れ物をした」と逆走し、警備員の制止を振り切って制限区域に出て、到着機に入ろうとしたトラブルがありました。男性は乗務員に機内に入るのを制止され、カバンを渡されるとそのまま元のドアを入ってしまいました。本来は罰金50万円以下の違反行為ですが、氏名を特定できないために、ジェットスター・J は「警察への届出は難しい」としています。このような場合の警備は航空会社の責任になりますが、「警察でないため制止には限度がある」とのことです。
 写真は第3ターミナルサテライト前に駐機するジェットスター・J 機と駐機場です。

@ジェットスター・J の夏季ダイヤで成田=新千歳線と成田=那覇線が増便
 ジェットスター・J が今日発表した3月26日からの国内線夏季ダイヤによりますと、成田=新千歳線を1日9往復に増便し、成田=那覇線は最大で1日5往復に増便します。

@昨年の訪日外国人が2403万人に、出国日本人は4年ぶりの増加
 観光局が昨日発表した「2016年年間及び12月訪日外客数」によりますと、12月の訪日外客数は前年同月比(以下同じ)15.6%増の205万600人となりました。月別では昨年中3番目に低い前年同月比伸び率になります。出国日本人数は7.9%増の145万5300人となっています。
 また、2016年年間の訪日外客数は前年比(以下同じ)21.8%増の2403万9000人と過去最高となりました。一方、年間出国日本人数は5.6%増の1711万6200人と4年ぶりの増加となっています。

@訪日中国人の4〜12月買い控えは約2000億円に
 今日の日本経済新聞によりますと、観光庁の調査で、昨年4〜12月に、訪日中国人が中国での関税引き上げや電子商取引で、買い物を控えた額は約2000億円になる、と推計しています。

@マレーシア航空370便の機体捜索を中断へ、3ヵ国が発表
 2014年3月に消息不明となったマレーシア航空370便の機体捜索を行っていた、マレーシア・中国・オーストラリアの3ヵ国の担当閣僚は、現地時間17日、「機体は見つからなかった」として捜査活動を中断する共同声明を発表しました。声明では「現在までに航空機の位置特定につながる新しい情報は見つかっていない。従って、MH370便の海中での捜索は中断した」としています。また、捜索活動は新たな情報により、機体の位置が特定され次第、改めて再開することでも合意しています。

@カンタス航空でDHC8-400型機の耐空改善命令点検を行わずに運航
 カンタス航空は保有するDHC8-400型機31機の内、10機でカナダ航空当局が出した耐空性改善命令の追跡点検が行われていなかった、と発表しました。この10機を運航からはずし、点検に入りました。


*1月17日

@「Spring Japan」は明日も4便欠航、4号機が成田空港到着
 「sorakara-gonのブログ」によりますと、「Spring Japan」の3号機・B737-800型機のエンジン故障はかなり深刻なようで、掲載されている写真では、昨日は右エンジンにカバーが掛けられた状態で駐機していたようです。
 「代わりに」ではないのでしょうが、今月中旬に受領する予定だった4号機が昨日、成田空港に駐機している写真も掲載されています。
 なお、明日も4便が欠航となります。
【コメント】「Spring Japan」の使っている機材は3機とも新造機と記憶しているのですが、新造機とすれば、不運ですね。自動車のように「はずれ」の機体に当たってしまったのでしょうか。「整備に問題があった」という可能性もあるのですが。 LCC としては非常に痛いですね。

@中国当局が上海空港などの混雑緩和規制を強化か?
 今日の「日刊航空」によりますと、中国民用航空局は需要増が続く中国の、大空港の混雑と定時性や安全性確保のために、新規就航やチャーター便などの就航制限を昨年から強化している、とのことです。この規制が最近はさらに強化されているようで、ジェットスター・J の成田=上海線就航延期などもこの影響を受けているようです。しかし、昨年11月にはバニラ・エアの成田=上海線と関西=上海線が就航しており、今回のジェットスター・J の申請も、バニラ・エアと同じく、深夜・早朝時間帯を使ったもので、混雑時間帯でもないのに何故許可されていないのか、国土交通省も中国民用航空局に説明を求める、とのことです。
【コメント】中国側のジェットスターグループに対する恣意的な差別があるような気もします。親会社のジェットスターが香港線開設を申請したときも、キャセイ航空が強力に反対し、2年近くにわたって揉めて、結局、就航を見送った事もありましたね。

@日本エアコミューター機が計器不具合で引き返す
 今日午前10時20分頃、大阪発但馬行きの日本エアコミューター2321便が離陸直後に、機体の高度や傾きを示す計器に不具合が発生し、大阪空港に引き返し、約40分後、無事に緊急着陸しました。この便は欠航となりました。

@キルギスタンでの事故で35人以上が犠牲に
 キルギスタンのマナ空港近くで発生したB747-400貨物型機墜落事故ですが、機体と運航はイスタンブールに拠点を置くACT航空が、ターキッシュエアラインズ便として行っていました。運航乗務員は4人で、救助されたと言われていた乗務員もその後死亡しました。地上の住民も含めて犠牲者は35人以上になる、とのことです。しかし、まだ情報が交錯しているようです。なお、ボイスレコーダーは回収された、とのことです。

@サウジの LCC ・フライナスが機種変更も含めA320neo型機80機を発注
 現地時間16日、サウジアラビアの LCC 「フライナス」はエアバスに対しA320neo型機ファミリーを60機確定発注し、すでに発注しているA320型機20機をA320neo型機に機種変更しました。さらに、オプション40機の覚書を締結しました。受領は2018〜2026年に行われる、とのことです。

@スカンジナビアのヴィデロー航空がE190-E2s型機3機を発注
 現地時間16日、スカンジナビアの地域の航空会社「ヴィデロー航空」はエンブラエルにE190-E2s型機3機を確定発注しました。


*1月16日

@国土の国内航空サービス公開情報で遅延率が1.95ポイント増、欠航率が0.39ポイント減
 国土交通省が12日に発表した「航空輸送サービスに係る情報公開(平成28年度第2回)」によりますと、2016年4月〜9月期の日本の主な航空会社11社の国内線定期便サービス情報では、全体の旅客収入は前年同期比(以下同じ)0.69%減、旅客1人当たりの旅客収入が0.73%減、輸送人キロ当たりの旅客収入が4.49%減となり、運賃が下がる傾向が見られました。旅行者にとっては嬉しいことですが、航空各社にとっては厳しい環境となっているようです。
 また、遅延率(定時出発時刻よりも15分以上遅れた便)が1.95ポイント上昇、欠航率が0.39ポイント減少しています。
 この情報公開から、7〜9月の航空会社別の欠航率・遅延率の「ワースト5」と、旅客数・運賃収入の「ベスト5」を下表にまとめてみました。

ワースト 5
欠航率
遅延率
順位
航空会社
順位
航空会社
1位
スターフライヤー
2.22%
1位
ジェットスター・J
23.48%
2位
Spring Japan
1.87%
2位
ピーチ
21.19%
3位
ソラシドエア
1.29%
3位
バニラ
16.48%
4位
ピーチ
1.12%
4位
Spring Japan
14.98%
5位
日本航空
1.09%
5位
エアドゥ
13.89%

ベスト5
旅客数
旅客収入
順位
航空会社
人数
順位
航空会社
金額
1位
全日空
1175万4319人
1位
全日空
1939億7600万円
2位
日本航空
738万1435人
2位
日本航空
1247億9400万円
3位
スカイマーク
178万8883人
3位
スカイマーク
218億3100万円
4位
ジェットスター・J
126万3520人
4位
ジェットスター・J
121億7900万円
5位
ピーチ
 86万8446人
5位
日本トランス
105億3700万円

@キルギスでトルコ航空の貨物機が着陸に失敗し、20人以上が死亡
 現地時間16日、中央アジア・キルギスの首都ビシケクの国際空港付近で、トルコ航空のB747型貨物機が墜落し、運航乗務員と地上住民の少なくても20人が死亡した模様です。運航乗務員1人が救出された、との情報もあります。同機は香港からトルコ・イスタンブールに向かっていたもので、同空港に寄港する予定でしたが、当時は濃霧が立ちこめ、着陸に失敗した、とのことです。

@昨年5月のエジプト機墜落事故は iPhone6 などからの出火か?
 
「BusinessNewsline」によりますと、昨年5月19日に地中海に墜落したエジプト航空804便(2016年5月19日出来事参照)の調査を行っているフランス事故調査委員会は原因の一つとして、副操縦士が機内に持ち込んでいたiPhone6かiPadが発火し事故に繋がった可能性を指摘している、とのことです。回収されたフライトレコーダーによりますと、事故機は、墜落を起こす直前に、トイレで煙が生じていることを示す警報、コックピット内の右側シートのウィンドウで問題が生じたことを示す警報、更に、コックピット下部に設置されているアビオニクスに問題が生じたことを示す警報が生じ、墜落に至っていた、とのことです。離陸前の監視カメラの映像によりますと、離陸前に副操縦士は操縦席前のダッシュボードにこれらの機器を置いていたことが確認されています。


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